JP2014060963A - 香辛料抽出物含有経口組成物、及び、香辛料抽出物の風味・辛味改善方法 - Google Patents

香辛料抽出物含有経口組成物、及び、香辛料抽出物の風味・辛味改善方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 香辛料の風味、辛味を損なうことなく維持することができる香辛料抽出物含有経口組成物、及び、香辛料抽出物の風味・辛味改善方法を提供する。
【解決手段】 本発明は、肝油及び香辛料抽出物を含有する香辛料抽出物含有経口組成物、及び、香辛料抽出物とともに肝油を含有させる香辛料抽出物の風味・辛味改善方法に関する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、香辛料抽出物含有経口組成物、及び、香辛料抽出物の風味・辛味改善方法に関する。
香辛料はその辛味や香りにより、食欲増進や痩身、温身など健康増進効果が期待される。例えば、生姜にはショウガオール(香り成分)、ジンゲロール(辛味成分)が含まれ、嗅覚および味覚を介して健康増進効果を持つといわれる。
そのため、上記のような健康増進効果を期待して香辛料を利用する際には、辛味や香りを損なわないことが重要となる。
一方、香辛料抽出物を食品等の経口組成物に利用する際には、原料コストや製剤上の観点から食用油で希釈する必要がある。しかしながら、食用油によって香辛料の風味や辛味が損なわれることがある。
また、からしやワサビの辛味を持続させるための風味改善剤として、特許文献1には、(i)C〜C18の直鎖脂肪酸の少なくとも1種、(ii)該直鎖脂肪酸の少なくとも1種を含有する油脂加水分解物、及び、(iii)該直鎖脂肪酸の少なくとも1種を含有する油脂含有食品リパーゼ処理物より成る群から選ばれた直鎖脂肪酸もしくは直鎖脂肪酸含有物を有効成分とする風味改善剤が提案されている。
特開昭62−100258号公報
しかしながら、特許文献1に記載された風味改善剤では、それを生産する際に、特定の炭素数の直鎖脂肪酸又は該直鎖脂肪酸含有物を調製する工程を必須とするため、生産工程が煩雑となるという問題があった。
本発明者は、上述の背景技術に鑑みて鋭意検討を行い、その結果、香辛料抽出物の風味や辛味が肝油により容易に維持されることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明の香辛料抽出物含有経口組成物は、肝油及び香辛料抽出物を含有することを特徴とする。
また、本発明の香辛料抽出物の風味・辛味改善方法は、香辛料抽出物とともに肝油を含有させることを特徴とする。
本発明の香辛料抽出物含有経口組成物は、肝油を含有しているため、香辛料の風味、辛味を損なうことなく維持することができる。
また、本発明の香辛料抽出物の風味・辛味改善方法によれば、香辛料抽出物とともに食用油として肝油を含有させるため、香辛料の風味、辛味を損なわず維持することができる。
実施例及び比較例で評価した、鮫肝油又は米油と生姜油との重量比と香り平均スコアとの関係を示すグラフである。 実施例及び比較例で評価した、鮫肝油又は米油と生姜油との重量比と辛味平均スコアとの関係を示すグラフである。
まず、本発明の香辛料抽出物含有経口組成物について説明する。
本発明の香辛料抽出物含有経口組成物は、肝油及び香辛料抽出物を含有することを特徴とする。
本発明において、上記肝油とは、タラ、サメ、エイなどの魚類の肝臓に含まれる脂肪分である。
上記肝油としてはその由来は限定されないが、サメ由来の肝油は旧来より食品等の経口組成物の原料に用いられてきたため食経験も多く、また多くの健康効果も報告されているため、サメ由来の肝油(以下、鮫肝油ともいう)が好ましい。
上記香辛料抽出物とは、通常使用される香辛料から香気成分を水、有機溶媒若しくは二酸化炭素で抽出して得られたもの、又は、水蒸気蒸留により得られたもので、食品添加物として認められている。
上記香辛料抽出物は、水溶性、油溶性いずれの性質のものであってもよいが、本発明では、その効果を顕著に享受することができる点から油溶性のものが好ましい。
上記香辛料としては特に限定されないが、例えば、アサノミ、アサフェチダ、アジョワン、アニス、アンゼリカ、ウイキョウ、ウコン、オレガノ、オールスパイス、オレンジピール、カショウ、カッシア、カモミール、カラシナ、カルダモン、カレーリーフ、カンゾウ、キャラウェー、クチナシ、クミン、クレソン、クローブ、ケシノミ、ケーパー、コショウ、ゴマ、コリアンダー、サッサフラス、サフラン、サボリー、サルビア、サンショウ、シソ、シナモン、シャロット、ジュニパーベリー、ショウガ、スターアニス、スペアミント、セイヨウワサビ、セロリー、ソーレル、タイム、タマネギ、タマリンド、タラゴン、チャイブ、チャービル、ディル、トウガラシ、ナツメグ、ニガヨモギ、ニジェラ、ニンジン、ニンニク、バジル、パセリ、ハッカ、バニラ、パプリカ、ヒソップ、フェネグリーク、ペパーミント、ホースミント、マジョラム、ミョウガ、ラベンダー、リンデン、レモングラス、レモンバーム、ローズ、ローズマリー、ローレル、ワサビ等が挙げられる。
これらのなかでは、嗅覚、味覚を介した健康増進効果を目的に広く使用されている点から、カラシナ、コショウ、ショウガ、タマネギ、トウガラシ、ニンニク、ハッカ、ワサビが好ましい。
上記香辛料抽出物は、通常、経口組成物に利用する(含有させる)際に食用油で希釈する必要がある。本発明では、このような香辛料抽出物を利用する際に不回避的に使用される食用油として肝油を用いることが好ましい。
本発明の香辛料抽出物含有経口組成物における上記肝油及び上記香辛料抽出物のそれぞれの含有量は特に限定されず、経口組成物の種類に応じて適宜選択すれば良く、上記肝油と上記香辛料抽出物との重量比(肝油/香辛料抽出物)もまた特に限定されないが、上記重量比の上限はその効果を確実に享受することができる点から500が好ましく、50がより好ましい。一方、上記重量比の下限は1が好ましい。
本発明の香辛料抽出物含有経口組成物は、少なくとも上述した肝油及び香辛料抽出物を含有していれば良く、必要に応じて、着色剤、保存剤、香料、風味剤、コーティング剤、安定剤等の他の成分を本発明の効果を損ねない範囲で含有していても良い。これらの他の成分は、単独で用いても良いし、2種以上併用しても良い。
また、上記香辛料抽出物含有経口組成物には、スクワレンやジアシルグリセリルエーテル等と肝油が含有する成分を肝油とは別に、別途含有させてもよい。
また、本発明の香辛料抽出物含有経口組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、上述した肝油及び香辛料抽出物に加えて、更に植物の加工物、栄養面を向上させる成分、機能性成分、薬効成分等を含有していても良い。
上記植物の加工物としては、特に限定されないが、例えば、抗酸化作用などを有するアカメガシワ、カキノキ、クワ、セイヨウオトギリソウ、ツボクサ、サクヨウガレーガ、ヤーバサンタ、ローズヒップ、アスナロ、アセンヤク、イタドリ、イチヤクソウ、アンズ、ケイカンカ、ハクカユマトウ、シラカバ、セイヨウサンザシ、セイヨウノコギリソウ、タラヨウ、ドクダミ、トルメンチラ、バクモンドウ、ヒバ、ブドウ、ムクロジ、モッカ、レイシ、ローマカツミレ等の植物抽出物;ヒアルロン酸を分解するヒアルロニダーゼを阻害する作用を有するブドウの種子、ひじき、モロヘイヤ、ひじき、ハマスゲ、豆,米、麦等の穀類;ミルラ、タイム等のハーブ類;カカオエキス、コーヒーエキス、梅肉エキス、サンザシエキス、クロレラ等の植物抽出物;女性ホルモン様作用を有する大豆抽出物やブラックコホシュエキス;血圧降下作用及び精神安定作用を有する米胚芽抽出エキス等が挙げられる。これらは単独で用いても良いし、2種以上併用しても良い。
上記安定剤としては、特に限定されないが、例えば、タマリンドガム、キサンタンガム、ジェランガム、ローカストビーンガム、グアーガム、カラギーナン、ペクチン等が挙げられる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
上記栄養面を向上させる成分としては、特に限定されないが、例えば、フィチン酸、黒ニンニク、黒酢、ローヤルゼリー、エゾウコギ、トンカットアリ、パフィア、ムイラプアマ、タヒボ、田七人参、紅景天、羅漢果、プロポリス、レイシ、ニガウリ、カイアポ、ヤーコン、マテ茶、スギナ、トナカイの角等が挙げられる。これらは単独で用いても良いし、2種以上併用しても良い。
上記機能性成分としては、特に限定されないが、例えば、整腸剤、保湿剤、抗酸化剤、血糖降下剤、抗コレステロール剤、免疫賦活剤等が挙げられる。これらは単独で用いても良いし、2種以上併用しても良い。
ここで、上記整腸剤としては、特に限定されないが、例えば、アラビアガム、イヌリン、グアーガム酵素分解物、ポリデキストロース、難消化性デキストリン等の食物繊維や乳酸菌等が挙げられる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
また、上記保湿剤としては、特に限定されないが、例えば、ヒアルロン酸又はその塩、コンドロイチン硫酸又はその塩、グルコサミン、コラーゲン、セラミド、ベタイン等が挙げられる。これらは単独で用いても良いし、2種以上併用しても良い。
また、上記抗酸化剤としては、特に限定されないが、例えば、乾燥酵母、グルタチオン、リポ酸、ケルセチン、カテキン、コエンザイムQ10、エンゾジノール、プロアントシアニジン類、アントシアニジン、アントシアニン、カロチン類、リコピン、フラボノイド、リザベラトロール、イソフラボン類、亜鉛、イチョウ葉、月桃葉、ハイビスカス、メラトニン等が挙げられる。これらのなかでは、抗酸化剤として知られるグルタチオンを比較的多く含み、かつそれ以外のミネラルも多様に含んでいることから、乾燥酵母が好ましい。また、これらの抗酸化剤は、単独で用いても良いし、2種以上併用しても良い。
また、上記血糖降下剤としては、特に限定されないが、例えば、難消化性デキストリン、グアバ葉、小麦アルブミン、L−アラビノース、豆鼓エキス、桑葉、サラシア、α−リノレン酸、アマチャヅル、オオムギ、キダチアロエ、セイヨウタンポポ、ダイダイ、チョウセンアザミ、ハトムギ、バナバ、ビルベリー、ブラックコホシュ、マコモ、杜仲葉等が挙げられる。これらは単独で用いても良いし、2種以上併用しても良い。
また、上記抗コレステロール剤としては、特に限定されないが、例えば、大豆タンパク質、リン脂質結合大豆ペプチド、キトサン、植物ステロールエステル、植物ステロール、植物スタノールエステル、難消化性デキストリン、アルギン酸ナトリウム、サイリウム種皮、アスタキサンチン、イノシトール、コエンザイムA、カルシウム、マグネシウム、カルニチン、シルクプロテイン、タウリン、メチオニン、α−リノレン酸、グアーガム、コンドロイチン硫酸、アマチャヅル、アルファルファ、イチョウ、オオバコ、オオムギ、オーツ麦、オリーブ、ガジュツ、ギムネマ、キャッツクロー、クコ、クロレラ、スピルリナ、西洋サンザシ、大豆サポニン、ビルベリー、ベニバナ、ユッカ、ラフマ、アガリクス、紅麹等が挙げられる。これらは単独で用いても良いし、2種以上併用しても良い。
また、上記免疫賦活剤としては、特に限定されないが、例えば、アガリクス、ラクトフェリン、冬虫夏草、アルギニン、トリプトファン、バリン、ロイシン、キチン、キトサン、アロエ、キダチアロエ、エキナセア、オウギ、キャッツクロー、クコ、スピルリナ、ハトムギ、紅花、マカ、マコモ、ラフマ等が挙げられる。これらは単独で用いても良いし、2種以上併用しても良い。
上記薬効成分としては、特に限定されないが、例えば、ビタミン、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、ミネラル分(鉄、亜鉛、マグネシム、ヨード、カルシウムなど)、脂肪酸(EPA、DHAなど)、アミノエチルスルホン酸(タウリン)等が挙げられる。これらは単独で用いても良いし、2種以上併用しても良い。
ここで、上記ビタミンとしては、例えば、ビタミンA群に属するビタミン〔例えば、レチナール、レチノール、レチノイン酸、カロチン、デヒドロレチナール、リコピン及びそれらの薬理学的に許容される塩類(例えば、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールなど)など〕、ビタミンB群に属するビタミン〔例えば、チアミン、チアミンジスルフィド、ジセチアミン、オクトチアミン、シコチアミン、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、プロスルチアミン、ベンフォチアミン、フルスルチアミン、リボフラビン、フラビンアデニンジヌクレオチド、ピリドキシン、ピリドキサール、ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミン、メチルコバラミン、デオキシアデノコバラミン、葉酸、テトラヒドロ葉酸、ジヒドロ葉酸、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチニックアルコール、パントテン酸、パンテノール、ビオチン、コリン、イノシトール、パンガミン酸及びそれらの薬理学的に許容されるこれらの塩類(例えば、塩酸チアミン、硝酸チアミン、塩酸ジセチアミン、塩酸フルスルチアミン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、塩酸ピリドキシン、リン酸ピリドキサール、リン酸ピリドキサールカルシウム、塩酸ヒドロキソコバラミン、酢酸ヒドロキソコバラミン、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウムなど)など〕、ビタミンC群に属するビタミン〔アスコルビン酸及びその誘導体、エリソルビン酸及びその誘導体及びそれらの薬理学的に許容される塩類(例えば、アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビン酸ナトリウムなど)など〕、ビタミンD群に属するビタミン〔例えば、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロタキステロール及びそれらの薬理学的に許容される塩類など〕、ビタミンE群に属するビタミン〔例えば、トコフェロール及びその誘導体、ユビキノン誘導体及びそれらの薬理学的に許容される塩類(酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、コハク酸トコフェロール、コハク酸トコフェロールカルシウムなど)など〕、その他のビタミン〔例えば、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロチン酸、ルチン(ビタミンP)、エリオシトリン、ヘスペリジン及びそれらの薬理学的に許容される塩類(例えば、塩化カルニチンなど)など〕等が挙げられる。これらは単独で用いても良いし、2種以上併用しても良い。
また、上記アミノ酸としては、例えば、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、トレオニン、アラニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アスパラギン、アスパラギン酸、セリン、グルタミン、グルタミン酸、プロリン、チロシン、システイン、ヒスチジン、オルニチン、ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン、グリシルグリシン、シスチンまたはこれらの薬理学的に許容される塩類(例えばアスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、塩酸システインなど)等が挙げられる。
これらの薬効成分のなかでは、バリン、ロイシンおよびイソロイシン等の分岐鎖アミノ酸、グルタチオン、システイン、グルタミン酸、グリシン、セリン、トリプトファン、チロシン、フェニルアラニン、ヒスチジン、メチオニン、スレオニン、リジン、シスチン、アルギニン、アラニン、アスパラギン酸、プロリン、アミノエチルスルホン酸、コラーゲン、カルシウムが好ましい。
本発明の香辛料抽出物含有経口組成物は、上述した通り、肝油及び香辛料抽出物を含有する経口組成物であれば良く、ここで、経口組成物とは、すべての飲食品、医薬品及び医薬部外品を含有するが、日常的に摂取できる観点から飲食品が好ましい。
上記香辛料抽出物含有経口組成物の具体例としては、例えば、健康食品(栄養機能食品、特定保健用食品、サプリメント等)、病者用食品等が挙げられる。また、このような経口組成物における剤型としては、例えば、顆粒剤(ドライシロップを含む)、カプセル剤(ソフトカプセル剤、硬カプセル剤)、錠剤(チュアブル剤等を含む)、散剤(粉末剤)、丸剤などの各種の固形製剤や、内服用液剤(液剤、懸濁剤、シロップ剤を含む)などの液状製剤等が挙げられる。これらのなかでは、カプセル剤、錠剤が各成分の安定性や摂取の簡便さの点からは好ましいが、特に限定されるものではない。
ここで、カプセル剤、錠剤形態の本発明の香辛料抽出物含有経口組成物には、薬学的に許容される公知の担体を用いることができ、医薬や食品(特にサプリメント)の分野で採用されている通常の製剤化手法を適用することができる。例えば、カプセル剤は、各成分を混合後、カプセルに充填、成型、乾燥することで得られ、錠剤は、各成分を処方に従って添加配合し、粉砕、造粒、乾燥、整粒および混合を行い、得られた調製混合物を打錠することによって調製することができる。
また、必要に応じて、製剤化のための添加物、例えば、賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、流動化剤、分散剤、湿潤剤、防腐剤、粘稠剤、pH調整剤、着色剤、矯味矯臭剤、界面活性剤、溶解補助剤などを配合することもできる。また、コーティング剤を用いてコーティング錠剤にすることもでき、ペースト状の膠剤とすることもできる。また、他の剤型に調製する場合であっても、従来の方法に従えばよい。
また、本発明の香辛料抽出物含有経口組成物は、例えば、練りからし、練りわさび、練り生姜、にんにくペーストなどのペースト状香辛料、七味唐辛子、カレー粉、タバスコ、塩−コショウ、ラー油、辛子味噌、トウバンジャンなどの調合香辛料等として提供することもできる。
更に、顆粒状、粉末状、液状等の形態の本発明の香辛料抽出物含有経口組成物を、例えば、飲料、菓子類、パン類、スープ類等の各種飲食品;ドッグフード、キャットフード等の各種ペットフード等に更に添加して各種飲食品として調製することもできる。
これらの飲食品の製造方法は、本発明の効果を損なわないものであれば特に限定されず、各用途で当業者によって使用されている方法に従えばよい。
本発明の香辛料抽出物含有経口組成物の摂取量は、例えば、香辛料が生姜の場合、体重60kgの成人を基準として、生姜抽出物(生姜油)として0.1〜40mg/日、好ましくは0.2〜30mg/日、より好ましくは1〜20mg/日である。
本発明の香辛料抽出物含有経口組成物は、上述した通り、香辛料抽出物とともに肝油を含有しているため、香辛料の風味、辛味を損なわずに維持することができる。
即ち、香辛料抽出物とともに肝油を含有させることにより、香辛料の風味、辛味を損なわず維持することができるのである。香辛料抽出物とともに肝油を含有させることによる香辛料抽出物の風味・辛味改善方法もまた本発明の1つである。
上記香辛料抽出物の風味・辛味改善方法において、上記肝油を含有させる方法としては特に限定されないが、上記香辛料抽出物を上記肝油で希釈することが好ましい。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
以下の実施例及び比較例においては、以下の素材を使用した。
生姜油 (富士フレーバー株式会社製)
鮫肝油 (バイオジェニック株式会社製)
米油 (小林製薬株式会社製)
(実施例1〜6)
生姜油1重量部に対して、鮫肝油を5、25、50、100、250又は500重量部加えて希釈した。得られた生姜油の希釈液について、生姜の香り及び辛味を評価した。
パネラー10名に生姜の香り及び辛味を評価してもらった。評価は1〜4点の4段階(点数が高いほど香りまたは辛味が強い)で行い、10名の平均点を求めた。
(比較例1〜6)
生姜油1重量部に対して、米油を5、25、50、100、250又は500重量部加えて希釈した。得られた生姜油の希釈液について、生姜の香り及び辛味を評価した。
(香り及び辛味の評価)
希釈液における生姜の香り及び辛味のそれぞれを10名のパネラーにより評価した(n=10)。
評価は1〜4点の4段階(点数が高いほど香り又は辛味が強い)で行い、10名の平均点を求めた。結果を表1、2及び図1、2に示した。
Figure 2014060963
Figure 2014060963
表1、2及び図1、2に示した結果から明らかな通り、肝油を使用することにより、香辛料抽出物の風味及び辛味が維持されることが明らかとなった。
(処方例)
以下、本発明の香辛料抽出物含有経口組成物に関し、より詳細な配合を処方例に記載するが、本発明の香辛料抽出物含有経口組成物の処方例は、下記処方例に限定されるものではない。
処方例1〜7は、香辛料抽出物を含有するソフトカプセルの処方例であり、各素材の配合量は、ソフトカプセル1粒あたりの配合量である。
各処方例で使用した素材は以下の通りである。
鮫肝油 (バイオジェニック株式会社製)
生姜油 (富士フレーバー株式会社製)
Figure 2014060963
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Figure 2014060963
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Figure 2014060963
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処方例1〜7で調製した香辛料抽出物を含有するソフトカプセルを摂取したところ、いずれの処方例においても、各香辛料抽出物特有の風味と辛味とが維持されていた。

Claims (2)

  1. 肝油及び香辛料抽出物を含有することを特徴とする香辛料抽出物含有経口組成物。
  2. 香辛料抽出物とともに肝油を含有させることを特徴とする香辛料抽出物の風味・辛味改善方法。
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