JP6302620B2 - ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品、及び、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色調改善方法 - Google Patents

ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品、及び、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色調改善方法 Download PDF

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Description

本発明は、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品、及び、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色調改善方法に関する。
近年、現代人の食生活における野菜の摂取量の減少が指摘されており、野菜不足を手軽に解消するための食品として、ケール、モロヘイヤ、大麦若葉等に代表される植物素材を含有する食品、いわゆる青汁が注目を浴びている。青汁は、食物繊維、ビタミン類、ミネラル類等の栄養素に富むことから、摂取による健康増進効果が期待されている。
一方、青汁については、摂取による健康増進効果だけでなく、色調や風味も重要な品質指標の一つとして挙げられる。例えば、ケールやモロヘイヤ等の植物素材の配合量を増やすことで、色調が濃くなり、視覚的な効果感が向上する。その反面、植物素材にはえぐみ、苦みといった独特の風味があり、また繊維質により喉越しが悪くなることから、植物素材の配合量を増やすと風味が悪化し摂取しにくくなるという問題が生じる。このように、風味を維持できる植物素材の配合量が限られていたことから、この配合量を維持しつつ、さらに青汁の色調を濃くし、視覚的な効果感を高めることが求められていた。
特許文献1には、青汁飲料に金属イオンを添加することにより、青汁特有の鮮やかな緑色を保持することができることが記載されている。ここで、金属イオンは水溶性金属塩の形態で添加している。
特開2009−165439号公報
しかしながら、特許文献1記載の方法は、あくまで容器詰青汁飲料の保存に伴う退色を防ぐ方法であり、青汁本来の緑色を改善する方法ではない。また、水溶性金属塩は水に溶けた際、大量の金属イオンを発生させ独特の金属味を呈し、食品の味を悪化させるという問題がある。さらに、青汁に金属イオンを添加する工程、青汁のpHを調製する工程、及び、青汁を直接殺菌する工程が必要であるため、工程が複雑であるという問題がある。
本発明は、上述の背景技術に鑑み、風味を維持できる植物素材の配合量を維持したまま、さらに青汁含有食品の色調を濃くし、視覚的な効果感が高められたケール及び/又はモロヘイヤ含有食品を提供することを目的とする。また、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色調改善方法を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討の末、ケール及び/又はモロヘイヤと、不溶性鉄塩とを含有するケール及び/又はモロヘイヤ含有食品が、驚くべきことに、色調が改善され効果感を有する鮮やかな緑色を呈することを見出し、本発明のケール及び/又はモロヘイヤ含有食品を完成するに至った。
また、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品に、不溶性鉄塩を含有させることにより、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色調を改善することができることを見出し、本発明のケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色調改善方法を完成するに至った。
即ち、本発明は、ケール及び/又はモロヘイヤと、不溶性鉄塩とを含有することを特徴とする、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品に関する。
また、本発明は、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品に、不溶性鉄塩を含有させることを特徴とする、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色調改善方法に関する。
本発明のケール及び/又はモロヘイヤ含有食品は、不溶性鉄塩を含有するため、青汁本来の色調と比較して色調が濃く、鮮やかな緑色を呈し、視覚的な効果感に優れる。
また、本発明のケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色調改善方法によれば、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品に不溶性鉄塩を含有させることにより、植物素材の配合量を増やすことなく青汁含有食品の色調を改善することができるため、風味を維持したまま、視覚的な効果感が高められたケール及び/又はモロヘイヤ含有食品を得ることができる。
実施例1〜6及び比較例1で得られたケール青汁における、鉄含量と色の濃さ平均スコアとの関係を示すグラフである。 実施例7〜12及び比較例2で得られたモロヘイヤ青汁における、鉄含量と色の濃さ平均スコアとの関係を示すグラフである。 実施例13〜18及び比較例3で得られたケール・モロヘイヤ青汁における、鉄含量と色の濃さ平均スコアとの関係を示すグラフである。
<<ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品>>
まず、本発明のケール及び/又はモロヘイヤ含有食品について説明する。
上記ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品は、ケール及び/又はモロヘイヤと、不溶性鉄塩とを含有することを特徴とする。
<ケール及び/又はモロヘイヤ>
上記ケール及び/又はモロヘイヤは、青汁に一般に用いられる植物素材の一種である。
上記ケール及び/又はモロヘイヤとしては、特に限定されないが、例えば、ケール又はモロヘイヤの植物体を乾燥させた後に粉砕して粉末化したもの(ケール末、モロヘイヤ末)、ケール又はモロヘイヤの植物体の溶媒抽出物を粉末化したもの(エキス末)等を使用することができる。これらの中では、製造が容易である点から、ケール末及びモロヘイヤ末が好ましい。
上記ケールの配合量は、特に限定されないが、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品中に0.125重量%〜98.75重量%含まれることが好ましい。
配合量が0.125重量%未満の場合には、ケール及び/又はモロヘイヤ由来の鮮やかな緑色が得られないことがある。一方、配合量が98.75重量%を超える場合には、呈味性が悪化するため好ましくない。
上記モロヘイヤの配合量は、特に限定されないが、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品中に0.0125重量%〜98.75重量%含まれることが好ましい。
配合量が0.0125重量%未満の場合には、モロヘイヤ由来の鮮やかな緑色が得られないことがある。一方、配合量が98.75重量%を超える場合には、呈味性が悪化するため好ましくない。
<不溶性鉄塩>
上記ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品は、上記不溶性鉄塩を含有するため、青汁用植物素材本来の色調と比較して色調が改善され、鮮やかな緑色を呈し、視覚的な効果感に優れる。
上記不溶性鉄塩としては、25℃水中における溶解度積が1.0×10−7以下であれば特に限定されないが、例えば、ピロリン酸第一鉄、ピロリン酸第二鉄、リン酸第一鉄、水酸化第一鉄、炭酸第一鉄等が挙げられる。これらの中では、食品に添加した時の呈味性の観点から、ピロリン酸第二鉄が好ましい。
上記不溶性鉄塩は、単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
上記不溶性鉄塩の含有量は、特に限定されないが、上記ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品がケールを含有する場合には、ケール100重量部に対し、鉄の含有量として0.08〜8重量部含まれることが好ましく、0.08〜0.8重量部含まれることがさらに好ましい。また、上記ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品がモロヘイヤを含有する場合には、モロヘイヤ100重量部に対し、鉄の含有量として0.8〜80重量部含まれることが好ましく、0.8〜8重量部含まれることがさらに好ましい。
特に、上記ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品がケール及び/又はモロヘイヤと水を含有する場合には、水100mLに対し鉄の含有量として0.4〜40mg含まれることが好ましく、0.4〜4mg含まれることがさらに好ましい。
<任意成分>
上記ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品は、本発明の効果を損なわない範囲で、任意成分として、ケール及びモロヘイヤ以外の青汁用植物素材、青汁用植物素材を除く植物の加工物、着色剤、保存剤、香料、風味剤、コーティング剤、安定剤、栄養面を向上させる成分、機能性成分、薬効成分等を含んでいても良い。
1.ケール及びモロヘイヤ以外の青汁用植物素材
上記ケール及びモロヘイヤ以外の青汁用植物素材を含有することにより、風味の改善、栄養成分強化、喉越し改善等ができる。
上記ケール及びモロヘイヤ以外の青汁用植物素材としては、特に限定されないが、例えば、大麦若葉、小麦若葉、明日葉、クワの葉、ホウレンソウ、メキャベツ、抹茶、ブロッコリー、キャベツ、ゴーヤ、しそ、アスパラガス、杜仲葉、小松菜、青梗菜、レタス、セロリ、パセリ等が挙げられる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
これらの中では、飲みやすさの観点から、大麦若葉が好ましい。
2.青汁用植物素材を除く植物の加工物
上記青汁用植物素材を除く植物の加工物としては、特に限定されないが、例えば、抗酸化作用等を有するアカメガシワ、カキノキ、クワ、セイヨウオトギリソウ、ツボクサ、サクヨウガレーガ、ヤーバサンタ、ローズヒップ、アスナロ、アセンヤク、イタドリ、イチヤクソウ、アンズ、ケイカンカ、ハクカユマトウ、シラカバ、セイヨウサンザシ、セイヨウノコギリソウ、タラヨウ、ドクダミ、トルメンチラ、バクモンドウ、ヒバ、ブドウ、ムクロジ、モッカ、レイシ、ローマカツミレ等の植物抽出物;ヒアルロン酸を分解するヒアルロニダーゼを阻害する作用を有する例えばブドウの種子、ひじき、ハマスゲ、豆,米及び麦等の穀類、ミルラ、バジル、タイム等のハーブ類、カカオエキス、コーヒーエキス、梅肉エキス、サンザシエキス、及びクロレラ等の植物抽出物;女性ホルモン様作用を有する大豆抽出物やブラックコホシュエキス;血圧降下作用及び精神安定を有する米胚芽抽出エキス等を挙げることができる。
これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
3.風味剤
上記風味剤としては、特に限定されないが、例えば、アセスルファムカリウム、砂糖、黒糖、蜂蜜、ステビア、メープルシロップ、オリゴ糖、ソーマチン、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、トレハロース、パラチノース、マルチトール、甘草抽出物、羅漢果抽出物等の甘味料や乳酸、リンゴ酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸等の酸味料等を挙げることができる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
4.安定剤
上記安定剤を含有することにより、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品中のケール及び/又はモロヘイヤ、不溶性鉄塩、及び、任意成分を均一に分散させることができる。
上記安定剤としては、特に限定されないが、例えば、タマリンドガム、キサンタンガム、ジェランガム、ローカストビーンガム、グアーガム、カラギーナン、ペクチン等が挙げられる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
5.栄養面を向上させる成分
上記栄養面を向上させる成分としては、特に限定されないが、例えば、フィチン酸、黒ニンニク、黒酢、ローヤルゼリー、黒胡椒、エゾウコギ、トンカットアリ、パフィア、ムイラプアマ、タヒボ、田七人参、紅景天、羅漢果、プロポリス、レイシ、ニガウリ、カイアポ、ヤーコン、マテ茶、スギナ、トナカイの角、各種ビタミン、ミネラル等を挙げることができる。
これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
6.機能性成分
上記機能性成分としては、特に限定されないが、例えば、整腸剤、保湿剤、抗酸化剤、血糖降下剤、抗コレステロール剤、免疫賦活剤等を挙げることができる。
これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
上記整腸剤としては、特に限定されないが、例えば、アラビアガム、イヌリン、グアーガム酵素分解物、ポリデキストロース、難消化性デキストリン等の食物繊維や乳酸菌等が挙げられる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
上記保湿剤としては、特に限定されないが、例えば、ヒアルロン酸又はその塩、コンドロイチン硫酸又はその塩、グルコサミン、コラーゲン、セラミド、ベタイン等を挙げることができる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
上記抗酸化剤としては、特に限定されないが、例えば、乾燥酵母、グルタチオン、リポ酸、ケルセチン、カテキン、コエンザイムQ10、エンゾジノール、プロアントシアニジン類、アントシアニジン、アントシアニン、カロチン類、リコピン、フラボノイド、リザベラトロール、イソフラボン類、亜鉛、イチョウ葉、月桃葉、ハイビスカス、メラトニン等を挙げることができる。中でも、抗酸化剤として知られるグルタチオンを比較的多く含み、かつそれ以外のミネラルも多様に含んでいることから、乾燥酵母が好ましい。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
上記血糖降下剤としては、特に限定されないが、例えば、難消化性デキストリン、グアバ葉、小麦アルブミン、L−アラビノース、豆鼓エキス、桑葉、しょうが、サラシア、α−リノレン酸、アマチャヅル、オオムギ、キダチアロエ、セイヨウタンポポ、ダイダイ、チョウセンアザミ、ニンニク、ハトムギ、バナバ、ビルベリー、ブラックコホシュ、マコモ、杜仲葉等を挙げることができる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
上記抗コレステロール剤としては、特に限定されないが、例えば、大豆タンパク質、リン脂質結合大豆ペプチド、キトサン、植物ステロールエステル、植物ステロール、植物スタノールエステル、難消化性デキストリン、アルギン酸ナトリウム、サイリウム種皮、アスタキサンチン、イノシトール、コエンザイムA、カルシウム、マグネシウム、カルニチン、シルクプロテイン、タウリン、メチオニン、α−リノレン酸、グアーガム、コンドロイチン硫酸、アマチャヅル、アルファルファ、イチョウ、オオバコ、オオムギ、オーツ麦、オリーブ、ガジュツ、ギムネマ、キャッツクロー、クコ、クロレラ、スピルリナ、西洋サンザシ、大豆サポニン、唐辛子、ニンニク、ビルベリー、ベニバナ、ユッカ、ラフマ、アガリクス、紅麹等を挙げることができる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
上記免疫賦活剤としては、特に限定されないが、例えば、アガリクス、ラクトフェリン、冬虫夏草、アルギニン、トリプトファン、バリン、ロイシン、キチン、キトサン、アロエ、キダチアロエ、エキナセア、オウギ、キャッツクロー、クコ、スピルリナ、ハトムギ、紅花、マカ、マコモ、ラフマ等を挙げることができる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
7.薬効成分
上記薬効成分としては、特に限定されないが、例えば、ビタミン、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、ミネラル分(例えば、鉄、亜鉛、マグネシウム、ヨード、カルシウム等)、脂肪酸(例えば、EPA、DHA等)、アミノエチルスルホン酸(タウリン)等を挙げることができる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
上記ビタミンとしては、特に限定されないが、例えば、ビタミンA群に属するビタミン〔例えば、レチナール、レチノール、レチノイン酸、カロチン、デヒドロレチナール、リコピン及びそれらの薬理学的に許容される塩類(例えば、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等)等〕、ビタミンB群に属するビタミン〔例えば、チアミン、チアミンジスルフィド、ジセチアミン、オクトチアミン、シコチアミン、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、プロスルチアミン、ベンフォチアミン、フルスルチアミン、リボフラビン、フラビンアデニンジヌクレオチド、ピリドキシン、ピリドキサール、ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミン、メチルコバラミン、デオキシアデノコバラミン、葉酸、テトラヒドロ葉酸、ジヒドロ葉酸、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチニックアルコール、パントテン酸、パンテノール、ビオチン、コリン、イノシトール、パンガミン酸及びそれらの薬理学的に許容されるこれらの塩類(例えば、塩酸チアミン、硝酸チアミン、塩酸ジセチアミン、塩酸フルスルチアミン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、塩酸ピリドキシン、リン酸ピリドキサール、リン酸ピリドキサールカルシウム、塩酸ヒドロキソコバラミン、酢酸ヒドロキソコバラミン、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム等)等〕、ビタミンC群に属するビタミン〔例えば、アスコルビン酸及びその誘導体、エリソルビン酸及びその誘導体及びそれらの薬理学的に許容される塩類(例えば、アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビン酸ナトリウム等)等〕、ビタミンD群に属するビタミン〔例えば、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロタキステロール及びそれらの薬理学的に許容される塩類等〕、ビタミンE群に属するビタミン〔例えば、トコフェロール及びその誘導体、ユビキノン誘導体及びそれらの薬理学的に許容される塩類(例えば、酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、コハク酸トコフェロール、コハク酸トコフェロールカルシウム等)等〕、その他のビタミン〔例えば、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロチン酸、ルチン(ビタミンP)、エリオシトリン、ヘスペリジン及びそれらの薬理学的に許容される塩類(例えば、塩化カルニチン等)等〕等を挙げることができる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
上記アミノ酸としては、特に限定されないが、例えば、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、トレオニン、アラニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アスパラギン、アスパラギン酸、セリン、グルタミン、グルタミン酸、プロリン、チロシン、システイン、ヒスチジン、オルニチン、ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン、グリシルグリシン、シスチン、アルギニン又はこれらの薬理学的に許容される塩類(例えば、アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、塩酸システイン等)等を挙げることができる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
これらの薬効成分の中では、バリン、ロイシン及びイソロイシン等の分岐鎖アミノ酸、グルタチオン、システイン、グルタミン酸、グリシン、セリン、トリプトファン、チロシン、フェニルアラニン、ヒスチジン、メチオニン、スレオニン、リジン、シスチン、アルギニン、アラニン、アスパラギン酸、プロリン、アミノエチルスルホン酸(タウリン)、コラーゲン、カルシウムが好ましい。
<ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品>
上記ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品としては、ケール及び/又はモロヘイヤを含有させることのできる食品であれば特に限定されず、例えば、青汁飲料;錠剤、カプセル、粉体等の形状のサプリメント;クッキー、ビスケット、シリアルバー、キャンディ、キャラメル等の菓子等が挙げられる。
これらの中では、野菜不足を解消し、健康増進効果を得るための必要十分量を摂取できるという観点から、青汁飲料が好ましい。
<<ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色調改善方法>>
次に、本発明のケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色調改善方法について説明する。
上記ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色調改善方法は、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品に、不溶性鉄塩を含有させることを特徴とする。
<ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品>
上記ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品としては、特に限定されず、前述のケール及び/又はモロヘイヤを含有させることのできる食品が挙げられる。
上記ケール及び/又はモロヘイヤとしては、特に限定されず、前述のケール及び/又はモロヘイヤを用いることができる。
<不溶性鉄塩>
上記不溶性鉄塩としては、特に限定されず、前述の不溶性鉄塩を用いることができる。
<ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色調改善方法>
上記ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品に、上記不溶性鉄塩を含有させることにより、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色調を改善することができる。
上記ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品に、上記不溶性鉄塩を含有させる方法としては、不溶性鉄塩をケール及び/又はモロヘイヤ含有食品中に均一に分散させることができれば特に限定されず、例えば、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品を作製する過程でケール及び/又はモロヘイヤと不溶性鉄塩とをあらかじめ混合する方法、作製したケール及び/又はモロヘイヤ含有食品に不溶性鉄塩を含有させる方法等が挙げられる。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
1.使用素材
以下の実施例及び比較例においては、以下の素材を使用した。
ケール末(こだま食品株式会社製)
モロヘイヤ末(こだま食品株式会社製)
ピロリン酸第二鉄(太陽化学株式会社製、鉄含有量8%)
2.ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の作製方法
(作製例1)ケール含有食品の作製
ケール末500mgを水100mLに分散させることでケール含有食品を作製した。
(作製例2)モロヘイヤ含有食品の作製
モロヘイヤ末50mgを水100mLに分散させることでモロヘイヤ含有食品を作製した。
(作製例3)ケール・モロヘイヤ含有食品の作製
ケール末500mg及びモロヘイヤ末50mgを水100mLに分散させることでケール・モロヘイヤ含有食品を作製した。
3.評価方法
下記の実施例及び比較例においては、以下の方法によりケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色の濃さを評価した。
ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色が濃く効果感があるほどスコアの数値が大きくなるものとし、パネラー10名が、1〜10の10段階で、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色の濃さを評価した。10名のパネラーのスコアの平均値を求めた。
(実施例〜6、比較例1、参考例1
作製例1で得られたケール含有食品に対し、表1に示す割合でピロリン酸第二鉄を添加した。各実施例及び比較例で得られたケール含有食品について、上述の評価方法により、ケール含有食品の色の濃さを評価した。結果を表1及び図1に示す。
Figure 0006302620
(実施例〜12、比較例2、参考例2
作製例2で得られたモロヘイヤ含有食品に対し、表2に示す割合でピロリン酸第二鉄を添加した。各実施例及び比較例で得られたモロヘイヤ含有食品について、上述の評価方法により、モロヘイヤ含有食品の色の濃さを評価した。結果を表2及び図2に示す。
Figure 0006302620
(実施例14〜18、比較例3、参考例3
作製例3で得られたケール・モロヘイヤ含有食品に対し、表3に示す割合でピロリン酸第二鉄を添加した。各実施例及び比較例で得られたケール・モロヘイヤ含有食品について、上述の評価方法により、ケール・モロヘイヤ含有食品の色の濃さを評価した。結果を表3及び図3に示す。
Figure 0006302620
実施例2〜6、8〜12、14〜18、及び、比較例1〜3、参考例1〜3の評価結果から、不溶性鉄塩を鉄の含有量として水100mLに対し〜40mg含むことにより、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色調(色の濃さ)が大幅に改善し、効果感のある鮮やかな緑色を呈することが分かった。また、不溶性鉄塩の含有量が鉄の含有量として水100mLに対し4mgを超えると、色調(色の濃さ)改善効果が頭打ちとなり、それ以上含有量を増やしても色調改善効果が得られないことが分かった。これらのことから、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品が水を含有する場合には、不溶性鉄塩を鉄の含有量として水100mLに対し〜4mg含むことが特に好ましいことが分かった。
(処方例1〜7)
以下、本発明のケール及び/又はモロヘイヤ含有食品に関し、より詳細な配合を処方例に記載するが、本発明のケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の処方例は、下記処方例に限定されるものではない。
1.使用素材
以下の処方例においては、以下の素材を使用した。
ケール末(こだま食品株式会社製)
モロヘイヤ末(こだま食品株式会社製)
ピロリン酸第二鉄(太陽化学株式会社製、鉄含有量8%)
大麦若葉
アスコルビン酸ナトリウム
葉酸
50%配合ビタミンE粉末
アラビアガム
抹茶粉末
アセスルファムカリウム
2.ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の作製方法
表4に示す割合で、青汁粉末を調製した(単位:mg)。処方例1〜7で得られた青汁粉末を、100mLの水に溶解させたところ、すべて青汁として効果感がある濃い緑色を呈していた。
Figure 0006302620

Claims (3)

  1. ケール及び/又はモロヘイヤと、不溶性鉄塩とを含有することを特徴とする、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品であって、
    前記不溶性鉄塩の含有量がケール100重量部に対して鉄の含有量で0.2〜8重量部、モロヘイヤ100重量部に対して鉄の含有量で〜80重量部であるケール及び/又はモロヘイヤ含有食品。
  2. ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品に、不溶性鉄塩を含有させることを特徴とする、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色調改善方法であって、
    前記不溶性鉄塩の含有量がケール100重量部に対して鉄の含有量で0.2〜8重量部、モロヘイヤ100重量部に対して鉄の含有量で2〜80重量部であるケール及び/又はモロヘイヤ含有食品の色調改善方法
  3. ケール及び/又はモロヘイヤと、不溶性鉄塩とを含有することを特徴とする、ケール及び/又はモロヘイヤ含有食品であって、
    さらに、水を含有し、水100mLに対し鉄を1〜40mg含有するケール及び/又はモロヘイヤ含有食品。
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