JP2001002569A - 記憶力改善組成物 - Google Patents

記憶力改善組成物

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JP2001002569A
JP2001002569A JP11172757A JP17275799A JP2001002569A JP 2001002569 A JP2001002569 A JP 2001002569A JP 11172757 A JP11172757 A JP 11172757A JP 17275799 A JP17275799 A JP 17275799A JP 2001002569 A JP2001002569 A JP 2001002569A
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acid
ester
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Eiji Yamashita
栄次 山下
Nobuyoshi Hagino
信義 萩野
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Itano Refrigerated Food Co Ltd
Original Assignee
Itano Refrigerated Food Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副作用がなく、真にその効果が期待できる、
老齢化に伴って低下する記憶力の予防、さらに低下した
記憶力を改善する効果を持つ記憶力改善組成物を提供す
る。 【解決手段】 アスタキサンチン及びアスタキサンチン
の誘導体から選択される単体又はそれらの複合物を有効
成分とする記憶力改善組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、老齢化に伴って低
下する記憶力を予防、または低下した記憶力を改善する
ことができる記憶力改善組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢化社会への移行に伴い、老人問題が
非常に大きな社会問題となってきている。特に、食事を
済ませた直後にも関わらず食事を欲しがったり、外出す
ると一人では帰ってこれない、物忘れによるイライラの
ため徘徊したり大声を上げる等の老人の記憶力低下に伴
った問題が多く、その記憶力低下の予防、及び低下した
記憶力を改善することができる記憶力改善組成物の開発
が強く望まれている。
【0003】その中で、特開昭56−123915号に
「記憶力増強剤」として2−(7−インデニルオキシメ
チル)モルホリンまたはその酸付加塩、特開昭58−1
2123号では「アルツハイマー病治療剤」としてデフ
ェロキサンの塩、特開昭61−229823号に「記憶
障害治療剤」として37−ジヒドロ−3−メチル−1−
(5−オキソヘキシル)−7−プロピル−1H−プリン
−26−ジオン等が発明されたが、一般にこれらの効能
を期待するには長期間の摂取が必要となり、化学合成さ
れたこれらの物質は副作用が極めて強く実用化には至っ
ていない。
【0004】よって、より安全性の高い天然物が探索さ
れはじめ、現在のところ高度不飽和脂肪酸の一種である
α−リノレン酸(生化学、59、1235、1987)
や、ドコサヘキサエン酸(以下DHAと呼ぶ)またはそ
の塩、アミド、エステル、リン脂質、トリグリセリド等
の誘導体(特開平1−279827号)等が学習能を向
上させる天然の食品成分として公知である。
【0005】しかし、これらは特開平1−290625
号「脳機能向上剤」や特開平6−256179号「学習
能向上剤」と同様に、幼少または子供ラットを用いてこ
れらの発明に至っており、老化動物を使用していない。
すなわち、これらの天然成分は学習能を向上させるもの
であり、老齢化に伴って低下する記憶力を予防、または
低下した記憶力を改善するものではない。
【0006】また、記憶力を改善したという実験結果が
得られたとしても、それがどういう動物、実験系を用い
てなされたかによって、その結果を疑問視しなければな
らない必要性がある。例えば、特開平1−250315
号、特開平2−67223号、特開平3−19082
号、特開平4−210642号、及び特開平5−139
963号等では、明暗式step−through型受
動的回避学習装置を記憶・学習能力の評価に用いて「抗
痴呆剤」及び「脳機能改善組成物」を発明しているが、
この装置では視覚に対する薬物の活性を脳機能のそれと
分離して評価することができないため、好結果が得られ
たとしても上記の発明に直接結びつくものではない。ま
た、特開平2−231421号「記憶障害改善組成
物」、特開平3−258720号「脳機能改善組成
物」、特開平4−275224号「痴呆症治療剤」、特
開平5−246857号「痴呆症治療剤」、及び特開平
6−128165号「脳機能改善組成物」等では、スコ
ポラミンを使用して人為的に健忘動物を作り各々の発明
に至っているが、この実験系では、上記の薬剤が健忘動
物に対して有効(抗健忘作用)であったのではなく、ス
コポラミンの健忘作用に対して抑制的または競合的に働
いたとも考えられ、それらは単なるスコポラミン拮抗剤
にすぎない可能性がある。他、実験動物として老化促進
マウス(SAM)を使っているもの(特開平6−566
84号)もあるが、現在の医歯薬系をはじめとする一般
の学会ではSAMは老化モデルマウスとして認識されて
おらず、実際に自然老化に対する効果については疑問で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、副作
用がなく、真にその効果が期待できる、老齢化に伴って
低下する記憶力の予防、さらに低下した記憶力を改善す
る効果を持つ記憶力改善組成物を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の記憶
力改善組成物は、アスタキサンチン及びアスタキサンチ
ンの誘導体から選択される単体又はそれらの複合物を有
効成分とする。
【0009】本発明の請求項2の記憶力改善組成物は、
アスタキサンチンの誘導体を、ジエステル型アスタキサ
ンチン、モノエステル型アスタキサンチンから選択され
る単体又はそれらの複合物とする。
【0010】本発明の請求項3の記憶力改善組成物は、
アスタキサンチンの誘導体を、アスタキサンチンの高度
不飽和脂肪酸エステルとする。
【0011】本発明の請求項4の記憶力改善組成物は、
アスタキサンチンの高度不飽和脂肪酸エステルを、アス
タキサンチンのドコサヘキサエン酸エステルとする。
【0012】本発明の請求項5の記憶力改善組成物は、
アスタキサンチン及びアスタキサンチンの誘導体を、ア
スタキサンチン及びアスタキサンチンの誘導体を含有す
る天然物とする。
【0013】本発明の請求項6の記憶力改善組成物は、
アスタキサンチンを、エステル型アスタキサンチンとす
る。
【0014】本発明の請求項7の記憶力改善組成物は、
アスタキサンチンまたはエステル型アスタキサンチンあ
るいはそれらの一種または二種以上の混合物に、高度不
飽和脂肪酸を含むグリセリンとのエステル体またはリン
脂質とのエステル体あるいはそれらの一種または二種以
上の混合物を含ませている。
【0015】本発明の請求項8の記憶力改善組成物は、
アスタキサンチン及びアスタキサンチンの誘導体から選
択される単体又はそれらの複合物を有効成分とし、さら
に、有効成分に加えて抗酸化剤を含む。
【0016】本発明の請求項9の記憶力改善組成物は、
抗酸化剤として、ビタミンE、ビタミンC、グルタチオ
ン、フィチン酸、カテキン類、フラボノイド類、β−カ
ロチンのいずれかを含んでいる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の記憶力改善組成物は、実
験動物として自然老化マウスを用い、視覚の影響を受け
ずに空間認知度を評価できるT−迷路を記憶力の評価に
使用する等して鋭意研究を重ねた結果、アスタキサンチ
ン及びアスタキサンチンの誘導体から選択される単体又
はそれらの複合物が老化によって低下する記憶力の予
防、さらに低下した記憶力を改善する効果を持つことを
見出し本発明を完成した。すなわち、本発明は、アスタ
キサンチン及びアスタキサンチンの誘導体から選択され
る単体又はそれらの複合物を有効成分として含有するこ
とを特徴とする記憶力改善組成物を提供するものであ
る。
【0018】アスタキサンチンは、主として魚類への体
色改善組成物や家畜への色調改善添加剤として(特開昭
57−206342号、特開昭60−54647号、特
開平4−63552号等)利用されているが、記憶力を
改善する目的で、食品に添加しあるいは医薬品の有効成
分として用いることは従来知られていない。以下、本発
明を更に詳細に説明する。
【0019】本発明の記憶力改善組成物の有効成分であ
るアスタキサンチンとは、3,3’−ジヒドロキシ−
β,β−カロテン−4,4’−ジオン又はその立体異性
体及びそれらのエステルから選択される一種又は二種以
上の混合物であり、その構造、物性は、以下の文献によ
り既に公知である。
【0020】本発明で使用できるアスタキサンチンの立
体異性体とは、(3R,3’R)−アスタキサンチン、
(3R,3’S)−アスタキサンチン、及び(3S,
3’S)−アスタキサンチンがあるが本発明にはそのい
ずれの立体異性体も使用できる。
【0021】本発明の有効成分である、アスタキサンチ
ン及びアスタキサンチン誘導体としては、天然に存在す
るアスタキサンチン含有天然物を利用することもでき、
その具体例としては甲殻類の甲殻及び卵[Kuhnら、
Angew.Chem.,51,465(1938)ま
たはBer.,71,1879(1938)]、臓器
[Kuhnら、Ber.,72,1879(193
9)]、種々の魚介類の皮(Matsuno、Caro
tenoids Chemistry and Bio
logy,Plenum Press,59項,198
9)、卵[Mikiら、Comp.Biochem.P
hysiol.,71B,7(1982)]、ナンキョ
クオキアミ[Yamaguchiら、Bull.Jap
an.Soc.Sci.Fish.,49,1411
(1983)]、緑藻ヘマトコッカス[Renstro
emら、Phytochemistry,20,256
1(1981)]、赤色酵母ファフィア[Andrew
esら、Phytochemistry,15,100
3(1976)]、海洋性細菌Agrobacteri
umaurantiacum[Yokoyamaら、B
iosci.Biotech.Biochem.,5
8,1842(1994)]等より入手できる。
【0022】本発明の記憶力改善組成物に含まれる、ア
スタキサンチン及びアスタキサンチン誘導体の原料とし
ては、有機合成品も使用することができ、その具体例と
しては[Widmerら、Helv.Chim.Act
a,64,2405(1981)及びMayerら、H
elv.Chim.Acta,64,2419(198
1)]、で示された化学合成品を使用することもでき
る。
【0023】したがって、本発明で使用できる、アスタ
キサンチン及びアスタキサンチン誘導体の供給源には特
に制限はなく、例えば、化学的に合成されたアスタキサ
ンチンでも、またそれを含有する天然物そのものあるい
はその天然物より抽出・分離したものでもよく、具体的
にはナンキョクオキアミの乾燥粉末やそれから抽出した
もの、あるいは赤色酵母ファフィア、緑藻ヘマトコッカ
ス、海洋性細菌を適当な培地で培養し、その培養液から
菌体を分離したものやその菌体から抽出したもの等を挙
げることができるが、中でもオキアミ由来のアスタキサ
ンチンが特に有用である。
【0024】本発明のアスタキサンチン及びアスタキサ
ンチン誘導体を含有するオキアミは、凍結物、煮物、蒸
物、乾燥物、粉砕物等や、それらの抽出物が利用でき
る。
【0025】本発明に利用できうるアスタキサンチンの
製造法は特に限定されず、特開平3−48884号及び
特開平2−49091号に記述されている、遊離型のア
スタキサンチン等の天然カロテノイドの抽出法を利用す
ることもでき、また従来の天然物からの油溶成分の抽出
法も利用できる。
【0026】例えば、アスタキサンチンが油溶性物質で
あることから、必要に応じそれらの天然物をアセトン、
アルコール、酢酸エチル、ベンゼン、クロロホルム等の
油溶性有機溶媒でアスタキサンチン含有成分を抽出し有
害な有機溶媒を常法により除去してアスタキサンチン濃
縮物が得られるが、その抽出方法は特に限定されない。
またこれらを第十二改正日本薬局法(廣川書店、199
1)及び第六版食品添加物公定書解説書(廣川書店、1
992)に掲載された既存の乳化剤で乳化させて使用す
ることもできる。
【0027】本発明においては、前述のアスタキサンチ
ンを含有する粗抽出物や破砕粉体物、あるいは必要によ
り適宜精製されたもの、化学合成されたもの等を、単独
で又は適宜組み合わせて用いることができる。
【0028】本発明で使用できるアスタキサンチンの誘
導体としては、アスタキサンチンが構造上とり得るすべ
てのエステル体が使用可能であり、食用あるいは医薬用
として許容される任意のエステル型アスタキサンチンを
本発明の記憶力改善組成物に使用でき、モノエステル型
及びジエステル型のいずれを用いても差し支えない。
【0029】本発明の記憶力改善組成物に使用できるア
スタキサンチンの誘導体である、エステル型アスタキサ
ンチンの具体例としては、グリシン、アラニン等のアミ
ノ酸エステル、酢酸エステル、クエン酸エステル等のカ
ルボン酸エステル及びその塩類、又はリン酸エステル、
硫酸エステル等の無機酸エステル及びその塩類、グルコ
シド等の糖エステル(配糖体)、又は高度不飽和脂肪
酸、不飽和脂肪酸又は飽和脂肪酸から選択される脂肪酸
エステル、糖脂肪酸エステル、グリセロ糖脂肪酸エステ
ル、スフィンゴ糖脂肪酸エステル、グリセロ脂肪酸エス
テル、グリセロリン酸エステル等から選択される同種又
は異種のエステルがあり、そのモノエステル、ジエステ
ルのいずれも使用できる。
【0030】これらのアスタキサンチン誘導体の内、安
定性が良好でかつ価格が安価で比較的容易に入手可能で
有り本発明に特に適しているエステルは、脂肪酸エステ
ル及びグリセロリン酸エステルがある。
【0031】脂肪酸エステルとなる脂肪酸の内、特に本
発明に有効なものの例としては、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、パルミトオレイ
ン酸、ヘプタデカン酸、エライジン酸、リシノール酸、
ペトロセリン酸エステル、バクセン酸、エレオステアリ
ン酸、プニシン酸、リカン酸、パリナリン酸、ガドール
酸、5−エイコセン酸、5−ドコセン酸、セトール酸、
エルシン酸、5,13−ドコサジエン酸、セラコール
酸、デセン酸、ステリング酸、ドデセン酸、オレイン
酸、ステアリン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキ
サエン酸、リノール酸、α−リノレン酸、アラキドン酸
等の脂肪酸があるが、その中でもα−リノレン酸やドコ
サヘキサエン酸等の高度不飽和脂肪酸が望ましい。
【0032】グリセロリン酸エステル型アスタキサンチ
ンのグリセロリン酸としては、グリセロリン酸α−リノ
レン酸、グリセロリン酸ドコサヘキサエン酸、グリセロ
フォスファチジルコリンα−リノレン酸、グリセロフォ
スファチジルコリンドコサヘキサエン酸、グリセロフォ
スファチジルイノシトールα−リノレン酸、グリセロフ
ォスファチジルイノシトールドコサヘキサエン酸、グリ
セロフォスファチジルイノシトールα−リノレン酸、グ
リセロフォスファチジルイノシトールドコサヘキサエン
酸等がある。
【0033】本発明においては、アスタキサンチン及び
アスタキサンチンの誘導体から選択される単体又はそれ
らの複合物とともに記憶力を増進させるといわれている
高度不飽和脂肪酸類を同時添加することにより、本発明
の効果を増強することもできる。本発明のアスタキサン
チン及びアスタキサンチンの誘導体から選択される単体
又はそれらの複合物とともに同時添加できる高度不飽和
脂肪酸としては、例えば、エイコサペンタエン酸、ドコ
サヘキサエン酸、リノール酸、α−リノレン酸、アラキ
ドン酸等があるが、その中でもα−リノレン酸やドコサ
ヘキサエン酸が望ましい。
【0034】本発明の高度不飽和脂肪酸の存在状態とし
ては、遊離脂肪酸そのものか、あるいはメチルエステ
ル、エチルエステル等のエステル、またはグリセリンと
のエステル、さらにはリン脂質とのエステル等があるが
特にこれに限定されない。
【0035】本発明の記憶力改善組成物に含まれる有効
成分としては、アスタキサンチン単独でもよいが、高度
不飽和脂肪酸を含む脂肪酸にて構成されるエステル型ア
スタキサンチンの方が吸収率、安定性の点から優れてい
る。
【0036】さらにアスタキサンチンまたはエステル型
アスタキサンチンあるいはそれらの一種または二種以上
の混合物に、高度不飽和脂肪酸を含むグリセリンとのエ
ステル体またはリン脂質とのエステル体あるいはそれら
の一種または二種以上の混合物が配合されたものは、さ
らに本発明の記憶力改善組成物として優れている。本発
明に使用できるこの具体例の天然物としては、イカオイ
ル、エビオイル、ザリガニオイル、オキアミオイル等が
挙げられ、特に本発明の記憶力改善組成物として有効な
ものとしてはオキアミオイルがある。
【0037】本発明の記憶力改善組成物は、医薬品、医
薬部外品、化粧品、機能性食品、栄養補助剤、飲食品、
飼料として使用することができる。
【0038】本発明の記憶力改善組成物が医薬品の場
合、投与形態は、特に限定がなく、必要に応じ適宜選択
して使用され、例えば、顆粒剤、カプセル剤、錠剤、細
粒剤、散剤、丸剤、腸溶剤、トローチ、乳剤、シロップ
剤等の経口剤や、注射剤、輸液、湿布剤、吸入剤、軟膏
剤、ローション剤、座剤、経腸栄養剤等の非経口剤を挙
げることができ、これらを症状に応じてそれぞれ単独
で、又は組み合わせて使用することができる。これら各
種製剤は、常法に従って目的に応じて主薬に賦形剤、結
合剤、防腐剤、酸化安定剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味剤等
の医薬の製剤技術分野において通常使用しうる既知の補
助剤を用いて製剤化することができる。
【0039】本発明の記憶力改善組成物の投与量は、本
発明が医薬品の場合及び以下に特別な記載がない剤形の
場合は、投与経路、疾患の程度、被投与者の性別、年
齢、体重等によって異なるが、有効成分がアスタキサン
チン精製物の場合は、一般には経口投与の場合、体重6
0kgの成人1人1日当たり0.1〜100mg、好ま
しくは5〜50mg量を、予防効果としては0.01〜
10mg量を、また非経口投与の場合、0.001〜5
0mg、好ましくは0.1〜5mg量を、予防効果とし
ては0.001〜1mg量を、有効成分がエステル型ア
スタキサンチン精製物の場合は、0.05〜50mg、
好ましくは1〜10mg量を、予防効果としては0.0
05〜5mg量を、また非経口投与の場合、0.000
5〜5mg、好ましくは0.05〜1mg量を、予防効
果としては0.0001〜0.1mg量を、有効成分が
アスタキサンチンまたはエステル型アスタキサンチンあ
るいは一種または二種以上の混合物と高度不飽和脂肪酸
またはそれを含むグリセリンとのエステル体またはリン
脂質とのエステル体あるいはそれらの一種または二種以
上の混合物を含有する組成物の場合(アスタキサンチン
と高度不飽和脂肪酸のモル比は1:1〜1:1000が
好ましい)、0.1mg〜10g、好ましくは1mg〜
5g量を、予防効果としては0.01mg〜1g量を、
また非経口投与の場合、0.01〜100mg、好まし
くは0.1〜50mg量を、予防効果としては0.01
〜10mg量を、1〜3回に分けて投与すればよい。有
効成分が天然物の場合はその含有アスタキサンチン又は
誘導体の総量を算出し上記の配合量に基づき投与する。
【0040】本発明の記憶力改善組成物が、食品、サプ
リメント、飼料、機能性食品、栄養補助剤、飲食品の場
合の投与量は、老齢化に伴って低下する記憶力を予防、
または低下した記憶力を改善することを目的として、目
安として1日当たりアスタキサンチンとして0.1mg
〜10g、好ましくは0.1mg〜1g、予防効果とし
ては0.01〜100mgの範囲で、それに付随する高
度不飽和脂肪酸はアスタキサンチンの2倍重量以上の範
囲で摂取されることが望ましい。
【0041】本発明の記憶力改善組成物が食品、サプリ
メント、飼料、機能性食品、栄養補助食品として用いる
場合、形態としては、カプセル剤や顆粒剤、経腸栄養剤
等の上記医薬製剤の形態であっても、また例えば、タン
パク質(タンパク質源としてはアミノ酸バランスのとれ
た栄養価の高い乳タンパク質、大豆タンパク質、卵アル
ブミン等のタンパク質が最も広く使用されるが、これら
の分解物、卵白のオリゴペプチド、大豆加水分解物等の
他、アミノ酸単体の混合物も使用される)、糖類、脂
肪、微量元素、ビタミン類、乳化剤、香料等が配合され
た自然流動食、半消化態栄養食及び成分栄養食や、ドリ
ンク剤等の加工形態をあげることができるが、一般食品
の形態であれば特に限定されない。
【0042】液剤又はドリンク剤として提供する場合
は、栄養バランスを整え、かつ摂取時の風味を一層よく
するため、易消化性の含水炭素、アミノ酸、ビタミン
類、ミネラル類等の栄養的添加物や、甘味料、香辛料、
香料、色素等を配合することもできる。また医師の指示
に基づく栄養士の管理下に、病院給食の調理の際に任意
の食品に本発明の有効成分を加え、その場で調整した食
事を患者に与えることもできる。
【0043】アスタキサンチン(エステル型を含む)及
び高度不飽和脂肪酸(グリセリド型、リン脂質型を含
む)は水に不溶のため、直接あるいは乳化剤を用いて油
脂に懸濁し、カプセル等に供したり、また界面活性剤や
高分子物質等を含む水溶液で乳化し、得られた乳剤を水
に分散させたり、スプレードライして液状または粉末状
にすることができる。
【0044】本発明の製剤原料として使用可能な油脂と
しては、大豆油、トウモロコシ油、ナタネ油、米糠油、
パーム油、オリーブ油、サフラワー油、レモン油、オレ
ンジ油、ピーナッツ油、ヒマワリ油等の植物油や、これ
らに水素添加した硬化油や、ラノリン、鯨ロウ、ミツロ
ウ等の天然ロウや、牛脂、豚脂、魚油、イカ肝油、バタ
ー等の動物油や、小麦胚芽油、ビタミンE濃縮油等が、
また乳化剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸エステル、大豆リン脂質、卵黄リン脂質、
プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エ
ステル、ポロソルベート80、ステアリン酸ジグリセリ
ド等があるが、特にこれに限定されない。
【0045】また、環状デキストリン(α−シクロデキ
ストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキス
トリン)を用いて包接することにより、水に可溶な粉末
状の包接物を得ることができる。なお、本発明の有効成
分は酸化されやすいので、ビタミンE、ビタミンC、グ
ルタチオン、フィチン酸、カテキン類、フラボノイド
類、β−カロチン等の抗酸化剤を添加することが望まし
い。
【0046】本発明の記憶力改善組成物の飲食品は、所
定量の本発明の有効成分を飲食品原料とともに配合し、
通常の方法により加工製造することができる。その配合
濃度は、剤形、食品の形態性状、1日当たりの摂取量に
よって異なるが、一般にはアスタキサンチン及びアスタ
キサンチンの誘導体から選択される単体又はそれらの複
合物の合計添加量が0.001〜90%重量であること
がコストや効果の点から好ましい。ただし最終製品の1
日摂取量当たり、本発明の有効成分が記憶力改善作用を
発揮するのに必要な量だけ含まれているように調整す
る。
【0047】本発明の飲食品において、その形態として
は、固形、あるいは液状の食品ないしは嗜好品のいずれ
であってもよい。例えば、マーガリン、バター、バター
ソース、チーズ(プロセス、ナチュラル)生クリーム、
ショートニング、ラード、アイスクリーム、ヨーグル
ト、コーヒー用ミルク、乳製品、ソース、スープ、肉製
品、魚製品、ポップコーン、フライドポテト、ポテトチ
ップ、ふりかけ、だて巻き、和菓子(せんべい等)、洋
菓子類(プリン、ゼリー、グミキャンディー、キャンデ
ィー、ドロップ、キャラメル、チョコレート、チューイ
ンガム、ペストリー等)、焼き菓子類(カステラ、ケー
キ、ドーナッツ、ビスケット、クッキー、クラッカー
等)マカロニ、パスタ、サラダ油、インスタントスー
プ、ドレッシング、卵、マヨネーズ、味噌、炭酸系飲
料、非炭酸系飲料(果汁飲料、ネクター飲料等)、清涼
飲料、スポーツ飲料、茶、コーヒー、ココア等の非アル
コール飲料、リキュール、薬用酒等のアルコール飲料等
がある。
【0048】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較効果試験例、製
剤例により詳細に説明するが本発明はこれらに限定され
るものではない。
【0049】[実施例1]本発明に使用できるアスタキ
サンチン及び高度不飽和脂肪酸を含有するAstax−
1700(全重量中のエステル型アスタキサンチン含量
1.7重量%、イタノ冷凍社製)の成分組成(表1)及
び脂肪酸組成(表2)の例を以下に示す。ただし本発明
に使用できるアスタキサンチン及び高度不飽和脂肪酸を
含有する記憶力改善組成物はこれに限定されるものでは
ない
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】[比較製剤1]Astax−1700をシ
リカゲルを吸着剤とする高速液体クラマトグラフィーに
供してアスタキサンチンのみを除去することにより比較
製剤(アスタキサンチンフリーオキアミオイル)を製造
した。
【0053】[比較製剤2]比較製剤としてバイオック
スDHA45オイル(脂肪酸組成中DHA45%以上の
精製魚眼窩油、バイオックス社製)を用いた。その脂肪
酸組成の例を表3に示す。
【0054】
【表3】
【0055】[比較製剤3]シグマ社製ゴマ油を比較製
剤として用いた。その脂肪酸組成の例を表4に示す。
【0056】
【表4】
【0057】[効果試験例1] (記憶・学習能力向上作用:子供マウスを用いる試験) [方法]10週齢の母親マウス(ICRマウス、チャー
ルス・リバー社)を5匹ずつ各投与区に分けた。投与区
は、Astax−1700区、アスタキサンチンフリー
オキアミオイル(比較製剤1)区、バイオックスDHA
45オイル(比較製剤2)区、ゴマ油(比較製剤3)
区、水のみの5グループにておこなった。1週間投与し
た後、交配させ、それらの子供マウスが3週齢になった
時点で母親から引き離し、各投与区からオス子供マウス
を20匹ランダムに抽出してそれらを試験に用いた。T
−迷路[Masudaら、J.Pharmacol.T
oxicol.Meth.,28,45(1992)]
を用いて、5週齢時より学習能力評価試験をおこない、
引き続き記憶力評価試験をおこなった。ひとつの迷路に
10匹のマウスを使用し、投与は各グループとも試験が
終了するまでおこなった。投与は、各油脂を0.05%
になるように0.025%Tween80(界面活性
剤)を用いて飲料水に懸濁させて投与した。この飲料水
は週に2度取り換えた。Astax−1700はエステ
ル型アスタキサンチンとしてこの状態で14μM(フリ
ー体換算で8μM)の懸濁水となる。餌は通常のマウス
飼育用飼料を使用した。その飼料にはアスタキサンチン
及び高度不飽和脂肪酸は含まれていない。飼育環境は、
21.0℃、一定明暗サイクル、自由摂取にて飼育し
た。学習能力、記憶力試験は午前9時から午後7時の間
におこなった。
【0058】[学習能力評価方法]試験16時間前より
絶食させ、T−迷路による施行を午前午後1回ずつおこ
ない、2回正解した時のみ成功とした(0日目)。施行
終了後、ハウジングを24時間おこなって迷路の空間を
認知させた。ハウジング終了後、マウスをケージに戻し
て16時間絶食後2回目(2日目)の施行をおこなっ
た。この手順を繰り返し、10日目(合計各投与区6回
の成功率が算出される)までおこなった。各投与区の成
功率(%)は、20匹のうち結果を出した(ジャッジエ
リアまで到達し成功・不成功の判定ができた)マウスの
数をY、成功したマウスの数をXとすると100X/Y
で算出した。
【0059】[記憶力評価方法]10日目の施行終了
後、ハウジングをせずマウスをケージに戻し、24時間
後絶食させ16時間後施行をおこなった。この施行で
は、ウェイティングエリアにて90秒間の待ち時間を強
制的にかけ、その後ジャッジエリアにて前に学習した空
間認知度が記憶されているかをみた。午前午後1回ずつ
90秒にておこない、施行終了後、マウスをケージに戻
し、24時間後絶食16時間、さらに施行を今度は12
0秒にておこなった。この手順を繰り返し、30秒、6
0秒とおこなって試験を終了した。
【0060】[結果]試験を通してマウスの成長、体重
増加は正常であった。また視覚機能低下は全く認められ
なかった。
【0061】
【表5】
【0062】
【表6】
【0063】本比較試験の結果、表5及び表6に示す通
り、本発明のアスタキサンチン及び高度不飽和脂肪酸を
含有するAstax−1700は、コントロール(ゴマ
油及び水のみ)に比較して有意にオス子供マウスの学習
能力及び記憶力を向上させた。また、高度不飽和脂肪酸
(特にDHA)のみを含有するアスタキサンチンフリー
オキアミオイル及びバイオックスDHA45オイルもA
stax−1700程ではないが従来知られているよう
に学習・記憶力向上作用を示した。
【0064】[効果試験例2] (記憶力改善作用:自然老化マウスを用いる試験)As
tax−1700の老化試験:効果試験例1に使用した
マウスと異なる10週齢の母親マウス5匹から通常状態
で20匹のオス子供マウスを得、5週齢で学習・記憶試
験を効果試験例1と同じ方法でおこない(この時の記憶
試験は7週齢時のデータとなる)、この時獲得した記憶
の低下を加齢に伴って追跡したところ、65週齢にて有
意な記憶力の低下がみとめられた。その後4週間Ast
ax−1700を効果試験例1と同じ方法で投与した
後、再度記憶力評価試験をおこなった。記憶力評価試験
の方法は効果試験例1の方法に従った。その結果を表7
に示す。
【0065】
【表7】
【0066】合成アスタキサンチンの老化試験:Ast
ax−1700の老化試験に使用したマウスと異なる1
0週齢母親マウスを使用し、上記試験と全く同様に自然
老化による記憶力の低下を示したマウス(60週時にみ
とめられた)に合成アスタキサンチンを投与(飲料水の
フリー型アスタキサンチン濃度が8μMとなるように効
果試験例1の要領で調整)して再度記憶力を評価した。
その結果を表8に示す。
【0067】
【表8】
【0068】合成アスタキサンチンジドコサヘキサエン
酸エステルの老化試験:Astax−1700の老化試
験及び合成アスタキサンチンの老化試験と全く同様に自
然老化による記憶力の低下を示したマウス(60週時に
みとめられた)に合成アスタキサンチンジドコサヘキサ
エン酸エステルを投与(飲料水のエステル型アスタキサ
ンチン濃度が14μM(フリー体換算で8μM)となる
ように調整)して再度記憶力を評価した。その結果を表
9に示す。
【0069】
【表9】
【0070】アスタキサンチンフリーオキアミオイル
(比較製剤1)の老化試験:上記試験と全く同様に自然
老化による記憶力の低下を示したマウス(65週時にみ
とめられた)にアスタキサンチンフリーオキアミオイル
を効果試験例1と同じ方法で投与して再度記憶力を評価
した。その結果を表10に示す。
【0071】
【表10】
【0072】バイオックスDHA45オイル(比較製剤
2)の老化試験:上記試験と全く同様に自然老化による
記憶力の低下を示したマウス(65週時にみとめられ
た)にバイオックスDHA45オイルを効果試験例1と
同じ方法で投与して再度記憶力を評価した。その結果を
表11に示す。
【0073】
【表11】
【0074】本比較試験の結果、表7〜11に示す通
り、本発明のアスタキサンチン及び高度不飽和脂肪酸を
含有するAstax−1700は有意に自然老化マウス
の記憶力を改善した。また、合成アスタキサンチンジド
コサヘキサエン酸エステルはAstax−1700程で
はないがその効果が認められ、合成アスタキサンチンも
Astax−1700及び合成アスタキサンチンジドコ
サヘキサエン酸エステル程ではないがその効果が認めら
れた。しかし、効果試験例1において学習・記憶力向上
作用を示したアスタキサンチンフリーオキアミオイル及
びバイオックスDHA45オイルはその効果が認められ
なかった。
【0075】(急性毒性試験)本発明に使用できるAs
tax−1700、合成アスタキサンチンジドコサヘキ
サエン酸エステル及び合成アスタキサンチンの経口投与
での急性毒性試験をddY系雄性マウス、ウィスター
(Wister)系雄性ラットを用いておこなったとこ
ろ、いずれも2g/kg(測定限界)において死亡例を
与えなかった。
【0076】以上の結果から、本発明の記憶力改善組成
物が、毒性がなく、学習・記憶能力を向上させるだけで
なく、老化に伴って低下した記憶力をも改善することが
明らかとなった。以下に製剤例を挙げるがこれに限定さ
れない。
【0077】[製剤例1]Astax−1700、5g
を微結晶セルロース20g及びステアリン酸マグネシウ
ム5gと混合し、この混合物を単発式打錠機にて打錠し
て、直径7mm、重量225mgの錠剤を製造した。
【0078】[製剤例2]Astax−1700、50
0mgを硬カプセルに充填し本発明のカプセル剤を製造
した。
【0079】[製剤例3]次の処方に従い、常法により
Astax−1700入り健康清涼飲料を製造した。リ
ンゴ果汁30%、ビタミンC3%、ブドウ糖5%、砂糖
1%、クエン酸ナトリウム1%、及びAstax−17
00、0.5%に精製水を加え100%とした。
【0080】[製剤例4]次の処方に従い常法によりチ
ューインガムを製造した。ガムベース72%、マンニッ
ト20%、コーヒー香料1.5%、70%ソルビット
3.5%、及びAstax−1700、3%を添加し1
00%とした。
【0081】[製剤例5]次の処方に従い常法によりの
ど飴を製造した。水飴95%、ビタミンC4.99%、
及びAstax−1700、0.01%。
【0082】[製剤例6]次の処方に従い常法により暗
茶色のゼラチンソフトカプセル健康食品を製造した。E
PA及びDHA含有魚油40%、ゼラチン17%、グリ
セリン5%、グリセリン脂肪酸エステル4%、ミツロウ
3%、ビタミンE1%、及びAstax−1700、3
0%。
【0083】[製剤例7]次の処方に従い常法によりタ
ブレット状健康食品を製造した。ハイプロピルセルロー
ス9%、白糖75%、ステアリン酸マグネシウム1%、
ビタミンC10%及びAstax−1700、5%。
【0084】[製剤例8]次の処方に従い常法によりふ
りかけ状健康食品を製造した。乳糖85%、デンプン9
%、ビタミンC4%、ビタミンE0.9%、ゼラチン1
%、及びAstax−1700、0.1%。
【0085】[製剤例9]次の処方に従い常法によりエ
クストルーダーで記憶改善用動物飼料(EPペレットタ
イプ)を製造した。大豆粉30%、トウモロコシ粉20
%、魚粉20%、小麦粉10%、リジン10%、メチオ
ニン5%、ビタミンE0.01%、ビタミンCリン酸エ
ステルマグネシウム0.09%、及びAstax−17
00、4.9%。
【0086】
【発明の効果】アスタキサンチン及び高度不飽和脂肪酸
を含有する本発明の記憶力改善組成物は、表5及び表6
に示すように、コントロール(ゴマ油及び水のみ)に比
較して有意にオス子供マウスの学習能力及び記憶力を向
上させることができた。また、高度不飽和脂肪酸(特に
DHA)のみを含有するアスタキサンチンフリーオキア
ミオイル及びバイオックスDHA45オイルからなる記
憶力改善組成物も学習・記憶力向上作用を示した。
【0087】さらに、アスタキサンチン及び高度不飽和
脂肪酸を含有する本発明の記憶力改善組成物であるAs
tax−1700は、有意に自然老化マウスの記憶力を
改善した。また、合成アスタキサンチンジドコサヘキサ
エン酸エステルからなる記憶力改善組成物も、その効果
が認められ、合成アスタキサンチンからなる記憶力改善
組成物もその効果が認められた。
フロントページの続き Fターム(参考) 4B017 LC03 LG04 LK06 LK09 LK16 LK17 LL07 LL09 4B018 LB01 LB08 LE01 LE05 MD07 MD10 MD11 MD23 MD24 MD25 MD26 MD69 MD81 MD85 MD89 ME10 4C206 AA01 AA02 CB23 MA01 MA02 MA04 MA05 MA06 NA14 ZA15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスタキサンチン及びアスタキサンチン
    の誘導体から選択される単体又はそれらの複合物を有効
    成分とする記憶力改善組成物。
  2. 【請求項2】 アスタキサンチンの誘導体が、ジエステ
    ル型アスタキサンチン、モノエステル型アスタキサンチ
    ンから選択される単体又はそれらの複合物である請求項
    1の記憶力改善組成物。
  3. 【請求項3】 アスタキサンチンの誘導体が、アスタキ
    サンチンの高度不飽和脂肪酸エステルである請求項1の
    記憶力改善組成物。
  4. 【請求項4】 アスタキサンチンの高度不飽和脂肪酸エ
    ステルが、アスタキサンチンのドコサヘキサエン酸エス
    テルである請求項3の記憶力改善組成物。
  5. 【請求項5】 アスタキサンチン及びアスタキサンチン
    の誘導体が、アスタキサンチン及びアスタキサンチンの
    誘導体を含有する天然物である請求項1から4の記憶力
    改善組成物。
  6. 【請求項6】 アスタキサンチンが、エステル型アスタ
    キサンチンである請求項1の記憶力改善組成物。
  7. 【請求項7】 アスタキサンチンまたはエステル型アス
    タキサンチンあるいはそれらの一種または二種以上の混
    合物に、高度不飽和脂肪酸を含むグリセリンとのエステ
    ル体またはリン脂質とのエステル体あるいはそれらの一
    種または二種以上の混合物を含む請求項1に記載される
    記憶力改善組成物。
  8. 【請求項8】 アスタキサンチン及びアスタキサンチン
    の誘導体から選択される単体又はそれらの複合物を有効
    成分とし、さらに、有効成分に加えて抗酸化剤を含む記
    憶力改善組成物。
  9. 【請求項9】 抗酸化剤がビタミンE、ビタミンC、グ
    ルタチオン、フィチン酸、カテキン類、フラボノイド
    類、β−カロチンのいずれかである請求項8の記憶力改
    善組成物。
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