JP2002348275A - 安定なアスタキサンチンとγ−シクロデキストリンとの包接化合物及びその製造方法、並びに液剤、飲食物、飼料、医薬品及び化粧品用途 - Google Patents

安定なアスタキサンチンとγ−シクロデキストリンとの包接化合物及びその製造方法、並びに液剤、飲食物、飼料、医薬品及び化粧品用途

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定なアスタキサンチンとγ−シクロデキス
トリンとの包接化合物及びその製造方法、並びに該包接
化合物の液剤、飲食物、飼料、医薬品及び化粧品用途を
提供する。 【解決手段】 アスタキサンチンに対し、γ−シクロデ
キストリンを特定の割合で配合することを特徴とする安
定なアスタキサンチンとシクロデキストリンとの包接化
合物及びその製造方法、並びに該包接化合物の液剤、飲
食物、飼料、医薬品及び化粧品用途。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アスタキサンチン
に対し、γ−シクロデキストリンを特定の割合で配合す
ることを特徴とする安定なアスタキサンチンとγ−シク
ロデキストリンとの包接化合物及びその製造方法、並び
に該包接化合物を含有する液剤、飲食物、動物用飼料、
医薬品及び化粧品の用途に関する。
【0002】
【従来の技術】アスタキサンチンは動植物に含まれる代
表的なカロテノイドであり、オキアミ、エビ、カニ等の
甲殻類、マダイの体表や、サケの筋肉、イクラ等の魚卵
に、また酵母や藻類等に分布する赤色カロテノイドとし
て知られていて、養殖魚介類の色調改善剤、色揚げ剤、
食品添加物、化粧品の着色剤として利用されている。最
近、アスタキサンチンが抗酸化剤等の作用を有すること
が報告され(清水延寿、幹渉、海洋生物のカロテノイ
ド、幹渉編、恒星社厚生閣、平成5年)、さらには食品
添加物等への応用も報告されている。しかしながら、ア
スタキサンチンは、他のカロテノイド色素と同様に脂溶
性物質であることから、水溶性溶媒への溶解性や水溶性
化合物に添加しようとすると、溶解性が悪いという問題
があった。最近、アスタキサンチンはアスタキサンチン
産生ヘマトコッカス藻の大量培養により大量且つ安価に
入手することが可能になった。ところが、ヘマトコッカ
ス等天然由来の抽出物に含まれるアスタキサンチンは、
アスタキサンチンの遊離体、アスタキサンチン脂肪酸モ
ノエステル及びアスタキサンチン脂肪酸ジエステルの他
に夾雑物として、さらにモノグリセリド、ジグリセリド
及びトリグリセリド等のグリセリド、遊離脂肪酸、又は
該遊離脂肪酸に由来するエステル類等を含むため、従来
の方法で粉末化しても、室温ではアスタキサンチンの赤
色が褪色してしまい商品価値が低下するという問題があ
った。カロテノイドとシクロデキストリンとの包接体を
調製する方法は多々報告されている例えば、(1)特開
平9-124470号公報にはアスタキサンチン及び/又はその
エステルをシクロ(環状)デキストリン(α−シクロデ
キストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキ
ストリン)を用いて包接することにより、水に可溶な粉
末状の包接化合物を得ることができること、(2)特開
平10-155459号公報にはアスタキサンチンエチルエステ
ル含有ドリンク剤、滋養強壮強精剤が、また(3)特開
2001-2569号公報にはシクロ(環状)デキストリン(α
−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−
シクロデキストリン)を用いて包接することにより水に
可溶な粉末状の包接物を得ることができることが記載さ
れている。しかしながら、アスタキサンチンとシクロデ
キストリンを単に混合しても安定なアスタキサンチン−
シクロデキストリン包接物が得られず、またアスタキサ
ンチンをエタノールで溶解させ、水で希釈しただけでは
安定なアスタキサンチンとγ−シクロデキストリンとの
包接化合物は得られないことが分かった。安定なアスタ
キサンチンとγ−シクロデキストリンとの包接化合物及
びその製造方法、並びに該包接化合物の液剤、特に該粉
末を溶解させ安定且つ澄明な液剤を得る方法については
未だ充分な方法がない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安定なアス
タキサンチンとγ−シクロデキストリンとの包接化合物
及びその製造方法、並びに該包接化合物を含有する液
剤、飲食物、動物用飼料、医薬品及び化粧品の用途を提
供することを目的とする。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明はアスタキサンチン1重量部に対し、γ−シクロデ
キストリン0.5〜100重量部の割合で配合すること
を特徴とするアスタキサンチンとγ−シクロデキストリ
ンとの包接化合物であり、請求項2に係る発明はアスタ
キサンチンが、アスタキサンチンの遊離体、アスタキサ
ンチン脂肪酸モノエステル、アスタキサンチン脂肪酸ジ
エステルの群から選ばれる少なくとも1種以上である請
求項1記載の包接化合物であり、請求項3に係る発明は
アスタキサンチンがヘマトコッカス藻体から抽出したア
スタキサンチンオイルである請求項1〜2記載の包接化
合物であり、請求項4に係る発明はアスタキサンチン1
重量部とγ−シクロデキストリン0.5〜100重量部
の混合物に、γ−シクロデキストリン1重量部に対し
て、アルコール類、酢酸エチル、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、アセトン、エーテルからなる群から選ばれる
少なくとも1種の有機溶媒0.5〜10重量部と水1〜
20重量部を添加し、混合することを特徴とするアスタ
キサンチンとγ−シクロデキストリンとの包接化合物の
製造方法であり、請求項5に係る発明はアスタキサンチ
ン1重量部と、γ−シクロデキストリン0.5〜100
重量部の混合物に、γ−シクロデキストリン1重量部に
対して、アルコール類、酢酸エチル、ジクロロメタン、
クロロホルム、アセトン、エーテルからなる群から選ば
れる少なくとも1種の有機溶媒0.5〜10重量部と水
1〜20重量部を添加し、生成した包接化合物を上記有
機溶媒からなる群から選ばれる少なくとも1種の有機溶
媒で洗浄し、乾燥し、さらに少量の水で洗浄後、乾燥す
ることを特徴とする安定性が向上したアスタキサンチン
とγ−シクロデキストリンとの包接化合物の製造方法で
あり、請求項6に係る発明はγ−シクロデキストリン
が、予めγ−シクロデキストリン1重量部に対して水
0.5〜10重量部を添加したものを用いることを特徴
とする請求項4〜5記載のアスタキサンチンとγ−シク
ロデキストリンとの包接化合物の製造方法であり、請求
項7に係る発明は請求項1〜3記載の包接化合物を含有
する液剤であり、請求項8に係る発明は請求項1〜3記
載の包接化合物を含有する飲食物であり、請求項9に係
る発明は請求項1〜3記載の包接化合物を含有する動物
用飼料であり、請求項10に係る発明は請求項1〜3記
載の包接化合物を含有する医薬品であり、請求項11に
係る発明は請求項1〜3記載の包接化合物を含有する化
粧品である。
【0005】この明細書において、アスタキサンチンと
は、アスタキサンチンの遊離体、アスタキサンチン脂肪
酸モノエステル、アスタキサンチン脂肪酸ジエステルの
群から選ばれる少なくとも1種からなるものである。脂
肪酸エステルとは、炭素数が2個以上の飽和脂肪酸又は
不飽和脂肪酸の群から選ばれる少なくとも1種以上から
なるものである。
【0006】アスタキサンチンは、合成品及び/又は天
然品であっても良いが、生体の安全性を考慮すると天然
由来品、例えばヘマトコッカス藻体、ファフィア酵母又
はオキアミ等から抽出されるアスタキサンチンが好まし
く、さらに好ましくは工業的に大量且つ安定に入手でき
るヘマトコッカス藻体からの抽出アスタキサンチンであ
る。
【0007】アスタキサンチンとして、ヘマトコッカス
由来のアスタキサンチンオイルを使用するときは、オイ
ル中のアスタキサンチンの含量とその他の夾雑物(主な
成分は、モノ、ジ、トリグリセリド)の成分の重量に基
づいてγ−シクロデキストリンの使用量を設定すること
ができる。具体的には、アスタキサンチン1重量部に対
し、γ−シクロデキストリン0.5〜100重量部の範
囲であり、好ましくは0.5〜50重量部の範囲、より
好ましくは1〜50重量部の範囲である。
【0008】本発明においては上記γ−シクロデキスト
リン以外にアスタキサンチンとγ−シクロデキストリン
との包接化合物の安定性と、水への溶解性を妨げない範
囲でα−シクロデキストリン、β−シクロデキストリ
ン、δ−シクロデキストリン及び公知の水溶性のシクロ
デキストリン誘導体を添加しても良い。
【0009】水溶性のシクロデキストリン誘導体として
は、例えば、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキスト
リン、メチル−β−シクロデキストリン、モノアセチル
−β−シクロデキストリン、トリアセチル−β−シクロ
デキストリン、モノクロロトリアジル−β−シクロデキ
ストリン、スルホブチルエーテル−β−シクロデキスト
リン、ジ−O−メチル−β−シクロデキストリン、マル
トシル−β−シクロデキストリン等を挙げることができ
る。
【0010】本発明の安定なアスタキサンチンとシクロ
デキストリンとの包接化合物は、アスタキサンチンとγ
−シクロデキストリンとの混合物に水と少なくとも1種
以上の有機溶媒を特定割合で配合することにより製造す
ることができる。
【0011】用いる有機溶剤は、アスタキサンチン、ア
スタキサンチンオイルが溶解するものであれば特に制限
はないが、好ましくは粉末化の最終段階で除去しやすい
ものであり、例えば、メタノール、エタノール、ブタノ
ール、プロパノール等のアルコール類、酢酸エチル等の
エステル類、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲ
ン化炭素水素、アセトン、エーテル等から選ばれる少な
くとも1種である。より好ましくは短時間で包接化処理
することができるエタノールとジクロロメタン又はクロ
ロホルムの組合せである。
【0012】包接化の方法としては、混練法、液相混合
法、溶媒蒸発法、共沈法、凍結乾燥法等を例示すること
ができる。好ましくは取扱が容易である混練法、液相混
合法、溶媒蒸発法である。
【0013】混練法は、例えば、混練機、乳鉢等を用い
て、アスタキサンチン又はアスタキサンチンオイルとγ
−シクロデキストリンとの混合物に水と前記有機溶媒の
適量を加えて、すりつぶしながら、ペースト状になるま
で練り混ぜる方法である。
【0014】液相混合法は、例えばフラスコ、反応釜等
の容器内にアスタキサンチン又はアスタキサンチンオイ
ルとγ−シクロデキストリンとを前記有機溶媒及び水を
加え水相中で激しく攪拌混合する方法である。
【0015】溶媒蒸発法は、例えばロータリーエバポレ
ーター等減圧可能な装置を用いて、アスタキサンチン又
はアスタキサンチンオイルとγ−シクロデキストリンと
の混合物に前記有機溶媒と水を添加した後、減圧下溶媒
を留去する方法である。
【0016】共沈法は、アスタキサンチン又はアスタキ
サンチンオイルを前記有機溶媒に溶解した溶液を、所望
の濃度に調製したγ−シクロデキストリンの水溶液に、
攪拌しながら、滴下する方法である。
【0017】凍結乾燥法は、アスタキサンチン又はアス
タキサンチンオイルとγ−シクロデキストリンに前記有
機溶媒と水を添加し、混合後、凍結乾燥することによ
り、溶媒を留去する方法である。
【0018】アスタキサンチンとγ−シクロデキストリ
ンとの包接化合物の製造中にアスタキサンチンが分解及
び/又は褪色するのを防ぐため、包接化合物を調製する
温度範囲は80℃以下が好ましい。より好ましくは60
℃以下、さらに好ましくは室温付近である。
【0019】本発明の製法で得られた包接化合物は、充
分に溶媒を除去した方がより安定な粉末として得られ
る。
【0020】本発明の製法において、γ−シクロデキス
トリンを、予めγ−シクロデキストリン1重量部に対し
て水0.5〜10重量部を添加したものを用いるとより
安定なアスタキサンチンとγ−シクロデキストリンとの
包接化合物が得られる。
【0021】アスタキサンチンオイルを用いて包接化合
物を調製するときに、以下の方法で行うと、さらに安定
性の高い粉末が得られる。具体的には、アスタキサンチ
ンオイルに含まれるアスタキサンチン1重量部と、γ−
シクロデキストリン0.5〜100重量部の混合物に、
γ−シクロデキストリン1重量部に対して、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、アセト
ン、エーテル、酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロホ
ルムからなる群から選ばれる少なくとも1種の有機溶媒
0.5〜10重量部と水1〜20重量部を添加し、生成
した包接化合物を上記有機溶媒からなる群から選ばれる
少なくとも1種の有機溶媒で洗浄し、乾燥し、さらに少
量の水で洗浄後、乾燥する方法である。上記有機溶媒、
水での洗浄により、アスタキサンチンの安定性に影響す
る微量成分が除去されるためと考えられる。
【0022】本発明のアスタキサンチンとγ−シクロデ
キストリンの包接化合物には、安定な包接化合物の形成
を阻害しない範囲で、粉体製造において、慣用の水溶性
の甘味料、香料、着色料、でんぷん、アルギン酸ソーダ
等の崩壊剤、ラクトース、グリコース、シュクロース、
マニトール、エリスリトール等の賦形剤、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ゼラチン等の結合剤、グリセリン等
の可塑剤等を用いることができる。
【0023】本発明の安定なアスタキサンチンとγ−シ
クロデキストリンとの包接化合物には、アスタキサンチ
ン及び/又はそのエステルが空中で酸化分解されるのを
防止するために、ブチルハイドキシトルエン、ブチルハ
イドロキシアニソール、ビタミンE類(トコフェロール
及び、トコトリエノール又はその誘導体)、アスコルビ
ン酸、L−アスコルビン酸パルミチン酸エステル、L−
アスコルビン酸ステアリン酸エステル、アスコルビン酸
ナトリウム、没食子酸、エトキシキン、グルタチオン、
フィチン酸、カテキン類、ポリフェノール類、フラボノ
イド類、カロテノイド類、キサントフィル類、ゴマ抽出
物、ローズマリー抽出物等の天然及び合成抗酸化剤を添
加しても良い。
【0024】本発明のアスタキサンチンとγ−シクロデ
キストリンとの包接化合物を含有する均一且つ透明な液
剤は、該包接化合物を水に溶解させることにより、又は
懸濁させた後不溶物を所望の孔径のフィルターを用いて
ろ過することにより、調製することができる。
【0025】上記液剤には、さらに液剤の調製におい
て、通常用いられる界面活性剤、溶解補助剤等を、包接
化合物の溶解性に影響しない量を添加しても良い。界面
活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、プロピレング
リコールエステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビ
タン脂肪酸エステル、デキストリン、還元デキストリン
等を挙げることができる。
【0026】本発明の包接化合物を、飲食物、栄養補助
食品又は機能性食品として用いる場合の形態は、通常の
薬剤で用いられる形態に準拠したものであり、例えば、
錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、ドリンク剤の形態が
例示できる。栄養のバランスをとるため、常法に従って
一般に使用されている賦形剤、増量剤、ビタミン類、繊
維質、タンパク質、アミノ酸、ミネラル類、動植物性抽
出エキス、甘味料、香料、安定化剤、色素等を添加する
ことができる。
【0027】飲食物の形態としては、加工乳、チーズ、
バター、マーガリン、生クリーム、アイスクリーム、氷
菓子、プリン、乳製品、ゼリー、キャンディー、ドロッ
プ、飴、キャラメル、チューインガム、カステラ、ケー
キ、ドーナッツ、ビスケット、クラッカー、スナック菓
子、フライドポテト、ポテトチップ、ポップコーン、も
ち、団子、大福、スープ、ソーセージ、ハム、ベーコ
ン、肉製品、カマボコ、チクワ、ハンペン、魚製品、ス
パッゲッティ、パスタ、グラタン、パエリア、カレー、
ソース、ケチャップ、ドレッシング、漬け物、炭酸系飲
料、果汁飲料、スポーツ飲料、茶、コーヒー、ココア、
ビール、リキュール、カクテル、薬用酒等の一般食品の
形態を上げることができる。また、安定で均一かつ澄明
な赤色系の液剤として清涼感のある飲料として利用する
ことができる。
【0028】飼料として用いる場合は、そのまま飼料と
して用いてもよいが、一般に用いられる動物用、魚類用
配合飼料の配合原料、例えば、トウモロコシ、マイロ、
魚粉、ふすま、食塩、炭酸カルシウム、リン酸カルシウ
ム、アミノ酸類、ビタミン類、微量ミネラル、既存の抗
酸化剤等を配合しても良い。
【0029】医薬品として用いるには、常法に従って、
例えば、錠剤及び粉末のような固形投与形態、あるいは
シロップのような液体投与形態で経口投与される。また
非経口投与的に、例えば、貼付薬、軟膏、注射剤、座薬
としても使用可能である。薬剤の調製自体は常法に従っ
て行うことができる。
【0030】化粧品の形態としては、特に限定されず、
例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、洗浄料等の
スキンケア化粧料、ファンデーション、アイシャドウ、
マスカラ、口紅等のメーキャップ化粧料、分散液、軟
膏、外用液剤、クリーム剤等の化粧料とすることができ
る。また、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いら
れる成分、例えば、水(アルカリ単純温泉水、深層水、
精製水等を含む)、低級アルコール、多価アルコール、
油脂、ロウ、鉱物油、脂肪酸、粉体、金属セッケン、pH
調整剤、界面活性剤、増粘剤、色素、植物又は動物系原
料由来の抽出物、ビタミン類、アミノ酸類、ホルモン
類、殺菌・消毒剤、角質溶解剤、酵素、清涼剤、安定化
剤、金属イオンキレート剤、血行促進剤、精油、消臭
剤、保湿剤、収斂剤、抗脂漏剤、細胞賦活剤、香料等を
添加しても良い。
【0031】
【実施例】本発明を以下の参考例、実施例、比較例によ
り詳細に説明する。 参考例1 ヘマトコッカス藻からのアスタキサンチンオ
イルの調製:
【0032】公知の方法によりヘマトコッカス藻を培養
し、アスタキサンチン含有ヘマトコッカス藻体を得た。
藻体を培養液から分離、乾燥した後、アセトン抽出し、
必要ならば不溶物を除去した後、エバポレーターで減圧
下アセトンを留去することによりアスタキサンチン抽出
物(以下アスタキサンチンオイル)を得た。このアスタ
キサンチンオイル中のアスタキサンチン含量は吸光度法
(測定波長475nm、溶媒アセトン)にて定量した。オ
イル中の遊離体スタキサンチンとアスタキサンチン脂肪
酸モノエステル及びアスタキサンチン脂肪酸ジエステル
の合計の量はオイル全量に対して15重量%であった。
アスタキサンチンオイル中のアスタキサンチンの組成
は、遊離体アスタキサンチン(6重量%)、アスタキサ
ンチン脂肪酸モノエステル(82重量%)及びアスタキ
サンチン脂肪酸ジエステル(12重量%)であった。そ
の他の成分としてモノ−、ジ−、トリ−グリセリド類が
50重量%であった。ただし、本発明に用いるアスタキ
サンチンオイルの組成、脂肪酸の種類は特にに限定され
るものではない。
【0033】実施例1 アスタキサンチン(合成品、シグマ製)1.0g、粉末
状のγ−シクロデキストリン(商品名デキシパールγ−
100、塩水港精糖製)4.0g、エタノール−ジクロ
ロメタン(容量比=1:1)混合溶液4ml及びイオン
交換水4mlを乳鉢に入れ、乳棒でよく混合した。有機
溶媒が揮発した後、再びエタノール−ジクロロメタン
(容量比=1:1)混合溶液4mlを加え、再びよく混
合し、この操作を3回繰り返しペースト状とした。最終
段階で添加した溶媒を殆ど揮発させ、湿った粉体状物の
残分を真空乾燥機にて減圧下1晩乾燥した。
【0034】実施例2 参考例1で得られたアスタキサンチンオイル1.0g、
上記γ−シクロデキストリン2.0g、エタノール−ジ
クロロメタン(容量比=1:1)混合溶液2ml及びイ
オン交換水2mlを乳鉢に入れ、乳棒でよく混合した。
有機溶媒が揮発した後、再びエタノール−ジクロロメタ
ン(容量比=1:1)混合溶液2mlを加え、再びよく
混合し、この操作を3回繰り返しペースト状とした。最
終段階で添加した溶媒を殆ど揮発させ、湿った粉体状物
の残分を真空乾燥機にて減圧下1晩乾燥した。
【0035】実施例3 上記γ−シクロデキストリン4.0gと水4.0mlを
乳鉢に加え、良く混練した後、参考例1で得られたアス
タキサンチンオイル1.0gとエタノール−ジクロロメ
タン(様良否=1:1)混合溶液4.0mlを加え、良
く混練した。有機溶媒が揮発した後、再びエタノール−
ジクロロメタン(容量比=1:1)混合溶液4mlを加
え、再びよく混合し、この操作を3回繰り返しペースト
状とした。最終段階で添加した溶媒を殆ど揮発させ、湿
った粉体状物の残分を真空乾燥機にて減圧下1晩乾燥し
た。
【0036】実施例4 参考例1で得られたアスタキサンチンオイル1.0g、
上記γ−シクロデキストリン4.0g、水10ml及び
エタノール−ジクロロメタン(容量比=1:1)混合溶
液10mlをナス型フラスコに入れ、60℃に加温して
ロータリーエバポレーターで減圧下有機溶媒を留去し
た。溶媒を留去した後再びエタノール−ジクロロメタン
(容量比=1:1)混合溶液10mlを加え、60℃に
加温して減圧下で有機溶媒を留去した。この操作を4回
繰り返し、最後に水も完全に留去した後、真空乾燥機に
て減圧下1晩乾燥した。
【0037】実施例5 参考例1で得られたアスタキサンチンオイル1.0g、
上記γ−シクロデキストリン5.0g、水10ml及び
エタノール−ジクロロメタン(容量比=1:1)混合溶
液10mlをナス型フラスコに入れ、60℃に加温し
て、3時間還流した。遠心分離し、残分(固形分)をと
り出し、真空乾燥機にて減圧下1晩乾燥した。
【0038】実施例6 参考例1で得られたアスタキサンチンオイル1.0g、
上記γ−シクロデキストリン5.0g、水10ml及び
エタノール−ジクロロメタン(容量比=1:1)混合溶
液10mlをナス型フラスコに入れ、60℃に加温し
て、3時間還流した。エタノール10mlを添加後、遠
心分離し、残分(固形分)をとり出した。この操作を2
回繰り返した後、真空乾燥機にて減圧下1晩乾燥した。
10mlの水を加え30分間振とうし、遠心分離した。
再び同じ操作を行った後、真空乾燥機で減圧下1晩乾燥
した。
【0039】比較例1 参考例1で得られたアスタキサンチンオイル1.0gと
上記γ−シクロデキストリン2.0gを乳鉢に入れ、乳
棒でよく混合した。
【0040】比較例2 参考例1で得られたアスタキサンチンオイル1.0g、
上記γ−シクロデキストリン2.0g及び水2.0gを
乳鉢に入れ、乳棒でよく混合した後、真空乾燥機にて減
圧下1晩乾燥した。
【0041】比較例3 参考例1で得られたアスタキサンチンオイル1.0g、
上記γ−シクロデキストリン2.0g、水2.0g及び
エタノール2.0mlを乳鉢に入れ、乳棒でよく混合
し、溶媒を殆ど揮発させた後、真空乾燥機にて減圧下1
晩乾燥した。
【0042】比較例4 参考例1で得られたアスタキサンチンオイル1.0g、
上記γ−シクロデキストリン2.0g、水2.0g及び
ジクロロメタン2.0mlを乳鉢に入れ、乳棒でよく混
合し、溶媒を殆ど揮発させた後、真空乾燥機で減圧し1
晩乾燥した。溶媒を変えて調製した。
【0043】下記表1に上記実施例1〜6と比較例1〜
3の方法により得られるアスタキサンチンとγ−シクロ
デキストリンとの粉体の調製方法、溶媒の種類、アスタ
キサンチンに対するγ−シクロデキストリン配合量、安
定性試験の結果(残存率)を示す。なお、表中、γ−C
Dはγ−シクロデキストリン、ETはエタノール、DM
はジクロロメタンを意味し、添加量は重量で示す。
【0044】安定性比較試験は以下に示す方法で行っ
た。各被験物質10mgをキャップ付き試験管(10m
l)に入れ、酸素で置換し、封をした後、80℃で加温
し、2時間及び4時間後のアスタキサンチン含量を測定
した。なお、包接体中のアスタキサンチンの含量はクロ
ロホルムで抽出後、吸光度法(測定長485nm、溶媒
クロロホルム)にて測定した。
【0045】
【表1】
【0046】上記表1の結果から本発明の製法で得られ
る包接化合物は、酸素置換下80℃4時間の過酷試験後
もアスタキサンチンが83〜99%も残存し、極めて安
定なものであった。これに対し、比較例1〜4の従来法
で調製した粉体ではアスタキサンチンの4時間後の含量
は極めて低くなり、不安定なものであった。
【0047】本発明の包接化合物は、安定な粉末であ
り、又水に溶解し易い特長を有する。以下に本発明の包
接化合物の水に対する溶解性と透明性について述べる。
【0048】上記実施例1〜6で得られた包接化合物、
及び比較例1〜4で得られた混合物の各試料の適量を所
望の量の水に加え、攪拌機、超音波振とう機等で溶解さ
せ、遠心分離後、上澄み液中のアスタキサンチン含量を
測定し溶解性の比較試験を行った。
【0049】試験例B1〜B10 各試料20mgを水50mlに加え、超音波振とうを5
分間行い、遠心分離後、上澄み液中のアスタキサンチン
含量を測定した。その結果を表2に示す。表中、溶解性
は、○は沈殿がない状態、△は少量沈殿が生じた状態、
×は油滴が浮遊する状態であることを示す。
【0050】
【表2】
【0051】上記表2の結果ら明らかな様に本発明の実
施例1〜6の方法で得られたアスタキサンチンとγ−シ
クロデキストリンとの包接化合物は極めて容易に水に溶
けることがわかる。これらの溶液を直射日光の当たらな
い場所に室温で1カ月放置したが褪色は見られなかっ
た。
【0052】一方、比較例1〜4の従来法で得られる粉
末は、水を添加するとアスタキサンチンオイルが浮遊
し、γ−シクロデキストリンのみが水に溶けた。
【0053】以上の結果から本発明のアスタキサンチン
に対し、γ−シクロデキストリンを特定の割合で配合す
ることを特徴とする製法により得られるアスタキサンチ
ンとγ−シクロデキストリンとの包接化合物は、熱に対
し極めて安定であり、また該包接化合物が水に溶解し易
いことがわかる。
【0054】製造例1 錠剤 実施例6の包接化合物 15g アビセル 35g 還元麦芽糖水飴 15g 部分α化デンプン 10g 軽質無水ケイ酸 2g 噴霧乳糖 20g ショ糖脂肪酸エステル 3g 上記各成分を常法に従って均一に混合し、1粒300m
gの錠剤とした。
【0055】製造例2 カプセル剤 ゼラチン 70g グリセリン 23g パラオキシ安息香酸プロピル 1g 水 6g 上記成分からなるソフトカプセル剤皮の中に、実施例6
の包接化合物30重量%、ヤシ油70重量%からなる内
容物充填し300mgのカプセル剤とした。
【0056】製造例3 ドリンク剤 実施例6の包接化合物 2g DL−酒石酸ナトリウム 0.1g 液糖 800g クエン酸 12g ビタミンC 10g ビタミンE 30g 香料 1.5g 塩化カリウム 0.1g 硫酸マグネシウム 0.5g 上記の成分を配合し、水を加えて10Lとし、常法に従
ってドリンク剤を調製した。
【0057】製造例4 クリーム 実施例6の包接化合物 1g グリセリンモノステリン酸 7g プロピレングリコール 5g スクワラン 15g メチルパラオキシベンゼン 0.1g プロピルパラオキシベンゼン 0.1g 上記の成分に水を加えて100gになるように配合し、
常法に従って、クリームを調製した。
【0058】製造例5 清涼飲料水 実施例6の包接化合物 2g 液糖 1000g クエン酸 16g アスコルビン酸 2g 香料 15g 上記の成分に水10Lを配合し、常法に従って、透明な
清涼飲料水を調製した。
【0059】製造例6 クッキー 実施例6の包接化合物 2g 牛乳 630g 砂糖 130g コーンスターチ 130g 食塩 10g 上記の成分を配合し、常法に従って、クッキーを焼い
た。
【0060】製造例7 実施例6の包接化合物 2g トウモロコシ粉 300g 小麦粉 300g 魚粉 50g アルファルファミール 50g キャッサバミール 50g フスマ 50g 大豆粉 200g 上記の成分を配合し、常法に従って、ペレット状にしニ
ワトリ用飼料とした。
【0061】
【発明の効果】本発明により安定なアスタキサンチンと
シクロデキストリンとの包接化合物を提供できた。この
ものは加工が容易であり、飲食物、動物飼料、医薬品、
健康食品等の分野での利用に有用である。また、本発明
の包接化合物は水に容易に溶け易く且つ均一な溶液とす
ることができるので摂取又は服用する時に用時溶解して
利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図中(A)はアスタキサンチン(遊離体、合
成品)、(B)はγ−シクロデキストリン、(C)はア
スタキサンチンとγ−シクロデキストリンをモル比1:
3で混練処理した粉末、(D)はアスタキサンチンとγ
−シクロデキストリンをモル比1:3で混合した粉末の
XRDスペクトルである。上記(C)は包接化合物を形
成している。
【図2】 図中、(E)はアスタキサンチンとα−シク
ロデキストリンをモル比1:3で混練した粉末、(F)
アスタキサンチンとα−シクロデキストリンをモル比
1:3で混合した粉末、(G)はアスタキサンチンとβ
−シクロデキストリンをモル比1:3で混練した粉末、
(F)アスタキサンチンとβ−シクロデキストリンをモ
ル比1:3で混合した粉末のXRDスペクトルである。
包接化合物が形成されていないことを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 1/30 A23L 1/30 Z 4C088 2/38 2/38 Z 4C206 2/52 A61K 7/00 C 4H006 2/58 J A61K 7/00 K N 35/80 Z 47/40 35/80 A61P 39/06 47/40 A61K 31/122 A61P 39/06 31/232 // A61K 31/122 A23L 2/00 F 31/232 M Fターム(参考) 2B150 AA01 AA05 AA08 AB20 CE26 DA17 DC16 DD47 DD57 4B017 LC01 LC03 LK06 LK11 LL03 4B018 MA01 MC04 MD08 MD33 ME13 MF02 4C076 AA11 AA16 AA36 AA53 BB01 BB31 CC03 CC47 EE39 FF36 4C083 AA111 AA112 AC022 AC122 AC211 AC351 AC352 AC482 AD251 AD252 CC01 CC05 DD31 EE01 FF01 4C088 AA14 AC15 BA08 CA03 MA04 NA03 ZB01 4C206 AA01 CB25 DB09 MA02 MA05 NA03 ZB01 4H006 AA02 AB10 AB12 AC93 BB12 BB14 BB15 BB16 BB17 BB31 BC31 BC33 BD10 BD70

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスタキサンチン1重量部に対し、γ−
    シクロデキストリン0.5〜100重量部の割合で配合
    することを特徴とするアスタキサンチンとγ−シクロデ
    キストリンとの包接化合物。
  2. 【請求項2】 アスタキサンチンが、アスタキサンチン
    の遊離体、アスタキサンチン脂肪酸モノエステル、アス
    タキサンチン脂肪酸ジエステルの群から選ばれる少なく
    とも1種以上である請求項1記載の包接化合物。
  3. 【請求項3】 アスタキサンチンがヘマトコッカス藻体
    から抽出したアスタキサンチンオイルである請求項1〜
    2記載の包接化合物。
  4. 【請求項4】 アスタキサンチン1重量部とγ−シクロ
    デキストリン0.5〜100重量部の混合物に、γ−シ
    クロデキストリン1重量部に対して、アルコール類、酢
    酸エチル、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトン、
    エーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種の有機
    溶媒0.5〜10重量部と水1〜20重量部を添加し、
    混合することを特徴とするアスタキサンチンとγ−シク
    ロデキストリンとの包接化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 アスタキサンチン1重量部と、γ−シク
    ロデキストリン0.5〜100重量部の混合物に、γ−
    シクロデキストリン1重量部に対して、アルコール類、
    酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロホルム、アセト
    ン、エーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種の
    有機溶媒0.5〜10重量部と水1〜20重量部を添加
    し、生成した包接化合物を上記有機溶媒からなる群から
    選ばれる少なくとも1種の有機溶媒で洗浄し、乾燥し、
    さらに少量の水で洗浄後、乾燥することを特徴とする安
    定性が向上したアスタキサンチンとγ−シクロデキスト
    リンとの包接化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記γ−シクロデキストリンが、予めγ
    −シクロデキストリン1重量部に対して水1.0〜20
    重量部を添加したものを用いることを特徴とする請求項
    4〜5記載のアスタキサンチンとγ−シクロデキストリ
    ンとの包接化合物の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3記載の包接化合物を含有す
    る液剤。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3記載の包接化合物を含有す
    る飲食物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜3記載の包接化合物を含有す
    る動物用飼料。
  10. 【請求項10】 請求項1〜3記載の包接化合物を含有
    する医薬品。
  11. 【請求項11】 請求項1〜3記載の包接化合物を含有
    する化粧品。
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