JP2012531201A - 色素保持率改善のための飼料添加物 - Google Patents

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Abstract

10重量%未満の灰分、20重量%よりも多い脂肪、20重量%未満のデンプン含有原料およびカロチノイドの群から選択される色素を含む、押出し配合魚飼料であって、当該魚飼料が、ヒドロキシ桂皮酸およびヒドロキシ安息香酸からなる群より選択される少なくとも1の水溶性抗酸化剤を含み、当該魚飼料が、アスタキサンチンおよびカンタキサンチンからなる群より選択される少なくとも1の色素を飼料1g当たりに40mgまでを含む魚飼料。また当該飼料で魚を給餌することも記載される。
【選択図】図1

Description

本発明は、サケ科の魚ための飼料に関する。更に詳しくは、フェルラ酸、没食子酸およびシリンガ酸からなる群より選択される水溶性の抗酸化剤を含む食品であって、サケ科の魚の肉における色素の沈着を増加する食品に関する。
サケ科の魚は、魚肉にカロチノイドを沈着し、赤色の筋肉の特徴をこれらの魚に与えるという能力において、魚の中でも独特である。サケ科の魚によって、サルモニダエ(Salmonidae)の化に属する魚種が意味される。そのような魚種の例は、サケ(Salmo salar)およびシートラウト(S. trutta trutta)および太平洋サケ、例えば、銀鮭(coho(Oncorhynchus kisutch))、キングサーモン(O. tshawytscha)、カラフトマス(O. gorbuscha)、シロザケ(O. keta)、ベニザケ(sockeye(O. nerka))およびニジマス(O. mykiss)である。野生のサケ科の魚において、赤色調を主に引き起こすものは、カロチノイド、アスタキサンチン(3,3’−ジヒドロキシβ、β−カロチン−4,4’−ジオン)である。
太平洋サケ、ニジマスおよびマスを含む養殖サケは、同一の天然色素、例えば、カロチノイド、特にアスタキサンチン、またカンタキサンチン、または2つの色素の組合せなどを添加された飼料を与えられる。養殖サケは、多くの国において消費される周知の一般的な食品になっている。消費者は、魚肉の色を利用して、製品の品質を評価する。魚肉中の化学的アスタキサンチンの量と肉の色強度および色彩度との間には、比例とまではいかなくとも関係がある。従って、アスタキサンチンの高い濃度、例えば、肉1kg当たり6〜8mg(ppm)のアスタキサンチンは、強い赤色調を実現し、一方で低含有量のアスタキサンチン、例えば、3〜4ppmでは見劣りする魅力のない赤色調の肉色が実現されるだろう。
サケ魚肉におけるアスタキサンチンの量は、養魚家にとって重要な品質パラメータである。述べられた通り、アスタキサンチンは飼料中の添加物として魚に対して与えられる。アスタキサンチンは、比較的値段の高い飼料添加物であり、総計は全原料費の15〜20%に達する(Torrissen, O. J. (1995). サケ科魚の色素沈着のための戦略. J Appl. Ichtyol. 11: 276-281)。
沈着、保持率または色素沈着は、ここでは同じこと、即ち、魚筋肉中に化学的に測定されたアスタキサンチンの量を意味する。化学的な測定により、魚筋肉(湿重量)1kg当たりでのアスタキサンチンがmgとして結果に示される。これはまたppmとしても示される。
飼料中に添加されたアスタキサンチンの15%までだけが、実際に魚肉に沈着されることが分かっている(Torrissen, O. J. 1989. サケ科魚の色素沈着:ニジマスでの色素沈着におけるアスタキサンチンとカンタキサンチンとの相互作用. Aquaculture 79: 363-374)。従って、総量が増大すれば相当に飼料コストを削減できることから、サケ科の魚筋肉中のアスタキサンチンの沈着の増大を可能にすることが長く切実な問題となってきた。
アスタキサンチンはサケ(S. salar)の稚魚の成長と生存のために必須であり、アスタキサンチンは少なくとも10mg/kg飼料の量で全ての魚飼料に対して添加されるべきであることが報告されている(Torrissen and Christiansen, 1995, 異なる食餌性濃度のアスタキサンチンを給餌された大西洋サケ(サルモ・サラル・L(Salmo salar L))の成長と生存. First feeding fry. Aquaculture Nutrition 1: 189-198)。筋肉中のアスタキサンチンの量を増大するために、生育条件を含む多くの因子に依存して、飼料は、1kgの飼料当たり少なくとも15〜25mgのアスタキサンチンを含むことが必要である。サケ科の魚のための商業用魚飼料は、通常、飼料1kg当たり20〜70mgのアスタキサンチンを含む。当局は、魚飼料中のアスタキサンチンの添加について100ppmのアスタキサンチンを上限に規定している。
サケの商業養殖において、魚筋肉において化学的アスタキサンチンの量を増大することを所望する場合には、40ppm〜70ppmの間の濃度のアスタキサンチンを適用することが一般的である。所望の濃度が達成された後に、飼料中のアスタキサンチンの濃度は、所謂、維持濃度に低下される。これは20〜30ppmの間であってよい。
アスタキサンチンは、一重項酸素に対する強い「クエンチング効果」を有する抗酸化剤であり、更にアスタキサンチンは、フリーラジカルに対する強いスカベンジング効果を有する(Miki 1991. 動物のカロチノイドの生物学的機能および活性. Pure Appl. Chem., 63: 141-146)。これは、アスタキサンチンが重要な生物学的役割を有することを示す。
サケ科の魚の品質評価に関するアスタキサンチンの重要性のために、および商業魚養殖におけるコスト因子としてのアスタキサンチンの重要性のために、多数の研究活動が行われ、魚飼料中のアスタキサンチンの安定性についての機序、腸におけるアスタキサンチンの吸収、魚におけるアスタキサンチンの代謝および魚筋肉における沈着機序の理解が改善されてきた。これはとりわけ、多数の研究論文に見ることができる。異なる種のサケ科の魚の間で当該機序は異なるものになることが知られている。天然の同質のカロチノイドカンタキサンチン(β,β−カロチン−4,4’−ジオン)が、アスタキサンチンの妥当な代替物として使用されるが、それは黄色がかった魚肉を生じる。どちらの色素もカロチノイドのうちのキサントフィル群に属する。ニジマス(O. mykiss)中のカンタキサンチンの保持率が、アスタキサンチンの保持率よりも劣ることが記載されている。サケ(S. salar)においては、これが反対に、アスタキサンチンの保持率の方がカンタキサンチンの保持率よりも劣る(Buttle et al. 2001. 養殖大西洋サケ(サルモ・サラル・L)における肉色素沈着および肉色における飼料色素タイプの影響, Aquaculture Research, 32, 103-111)。従って、ニジマスでの試験の結果をサケに転用する際には注意が必要である。サケにおいては、飼料中のアスタキサンチンの量の増大と共に保持率が低下することが示されているが(Bjerkeng et al. 1999. 3濃度のα−酢酸トコフェロールとの組み合わせにおける2食餌性濃度のアスタキサンチンを給餌された大西洋サケ(サルモ・サラル・L)の切り身中のアスタキサンチン沈着. Aquaculture Research 30, 637-646)、しかしながら、魚筋肉中の化学的アスタキサンチンの総含有量は、添加されるアスタキサンチンの量が増大すると共に増大する。これを説明する異なる機序があるのかもしれないが、これはアスタキサンチンの高添加濃度で達成された結果が、低添加濃度に対して必ずしも有効であるとはいえないことを意味する。低添加濃度によって、飼料が10〜30ppmのアスタキサンチンを含むことを意味する。飼料において、中濃度は40〜60ppmに対応し、高濃度は60ppmよりも多いアスタキサンチンに対応する。また、飼料中の脂肪含有量がアスタキサンチンの保持率に関して重要であることも示されている。アスタキサンチンは、部分的に油脂溶解性であり、保持率は脂肪の量の増大と共に増大する(Bjerkeng et al. 1997, 食餌性脂肪含有量の影響を受けた場合の大西洋サケ(サルモ・サラル)の肉の品質パラメータと食餌中の魚粉の部分的な代替としてのフルファット大豆粉. Aquaculture 157, 297-309)。15重量%よりも少ない脂肪を含有する飼料は、極めて低濃度の脂肪を有し、サケ科の魚の飼料としては不適当である。15〜20重量%の脂肪を含む試料は、低濃度の脂肪を有する。20〜30重量%の脂肪を含む飼料は中濃度の脂肪を有する。30〜35重量%の脂肪を含む飼料は高い脂肪含有量を有し、35重量%よりも多い脂肪を含む飼料は極めて高い脂肪含有量を有する。これは、微量の脂肪を含む飼料で達成された結果を、魚が中含有量、高含有量または極めて高い含有量で脂肪を含む飼料により養殖された状況に対して直接的に転用することはできないことを意味する。ある環境下で油脂溶解性のビタミンEがサケにおける色素沈着を改善できることも知られている(Bjerkeng et al. 1999.
3濃度のα−酢酸トコフェロールとの組み合わせにおける2食餌性濃度のアスタキサンチンを給餌された大西洋サケ(サルモ・サラル・L)の切り身中のアスタキサンチン沈着. Aquaculture Research 30, 637-646; Christiansen et al. 1993. 大西洋サケ(サルモ・サラル)における肉の色素沈着における多価不飽和脂肪酸とビタミンEの影響. Fish nutrition in practice, Biarritz, June 24-27, 1991. Ed. INRA Les Colloques, n 61)。
生活環に関連する海中の季節および/または時期が、色素沈着の速さに関して重要であることが分かってきている。これは、特にトリッセンらの文献によって示される(Torrissen et al., 1995. 食餌性アスタキサンチン濃度と給餌期間に関する大西洋サケ(サルモ・サラル)の肉におけるアスタキサンチン沈着. Aquacult. Nutr. 1:77-84, Nordgarden et al., 2003. 天然光および連続光の下で飼育された大西洋サケ(サルモ・サラル)における選択された筋肉品質パラメータにおける季節的変化. Aquacul Nutr. 9: 161-168 and Ytrestoyl et al., 2008. 海水から食肉処理への大西洋サケの移送におけるアスタキサンチンの利用. XIII International Symposium on Fish Nutrition and Feeding. June 1-5’th.)。成長率はアスタキサンチン保持率にとって重要であること、および水温が血漿中のアスタキサンチン濃度に対してある役割を担っていることがここにおいて指摘される。
通常は、サケ科の魚におけるアスタキサンチン濃度は、魚の重量が増大すると共に増大する。これは、トリッセンらの文献に示される(a. o. Torrissen et al, 1995. 食餌性アスタキサンチン濃度と給餌期間に関する大西洋サケ(サルモ・サラル)の肉におけるアスタキサンチン沈着. Aquacult. Nutr. 1:77-84 and Torrissen & Naevdal, 1998. サケ科の魚の色素沈着−大西洋サケの肉カロチノイドにおける変化. Aquaculture 101, 305-310)。
その本来および最大の意味において、押出しは、固定された断面輪郭を有する対象を作製することを意味する。これは、成形可能な物質を所望の断面を有するダイ開口部を通過して引き抜くまたは押し込むことにより行われる。食料産業および飼料産業において、特に、魚飼料産業において、用語、押出しは、狭義で使用される。これらの産業において、所謂、単軸スクリューまたは二軸スクリュー型の押し出し機が使用される。押出しされる物質は、タンパク質原料、デンプン含有原料、例えば、油の形態にある脂肪、および水の混合物である。水は、水または蒸気の形態で混合物に添加されてよい。更に、混合物は、ミネラルおよびビタミンおよび場合により色素で構成されてもよい。混合物は、混合物に対する蒸気の添加による加熱が行われるという、所謂、プレコンディションにおいて予熱されてもよい。また蒸気および水は、押出し機の内部で物質に対して添加されてもよい。押出し機それ自身の中で、ドウ様物質が、スクリューによって押出し機の出口端における狭窄部の方へ押し込まれて、当該物質が所望の断面形状を得るダイプレートを通り抜ける。ダイプレートの外側には、通常、ダイ穴部から出てくるストリングを所望の長さに切断する回転ナイフが存在する。通常は、ダイプレートの外側の圧力は、周囲の圧力と等しい。押出しされた製品は、押出し成形品と呼ばれる。押出し機内部で作られる圧力と物質に対して蒸気を与えるために、物質がダイ開口部を通り抜けて押し出される前には、物質における温度は100℃を上回り、圧力は大気圧を上回るだろう。またこの押出し法は、クッキング押出しと名付けられる。
デンプンを含む物質のクッキング押し出しにより、デンプン顆粒が膨張し、顆粒の結晶性デンプンが解放され、また広がってもよい。これはデンプンの糊化と呼ばれる。デンプン分子は、押出し形成品の連携した結合に寄与するネットワークを形成する。特に、肉食性魚のための飼料においては、完成された魚飼料における結合剤としてのそれらの能力のために、原料を含むデンプンが添加される。肉食性魚のための天然の餌は、デンプンを含まない。肉食性魚は、デンプンを消化可能な糖に変換できる少量の酵素を有する。デンプンの調理は、それを更に消化され易くする。これは、デンプンはもはや生ではなく、結晶性形状でもないためであり、および部分的には調理工程が、消化され易い小さな糖単位へのデンプンの分解を開始しているためである。
タンパク質、炭水化物および脂肪の混合物におけるクッキング押出しのもう1つの効果は、これらが複合体および結合体を形成することであり、それは混合物の消化性において陽性影響および陰性影響の両方を有し得る。
クッキング押出しの更なる効果は、押出し成形品が多孔性になることである。これはダイ開口部以降の圧力低下および温度低下のためである。押出し形成品中の水は、直ちに膨張し、解放されて、それにつれて蒸気が押出し形成品に多孔質構造を残す。この多孔質構造は、後の工程段階において油で満たされてもよい。押出し飼料は、押出し後に典型的に18〜30%の水を含む。押出し後に、この飼料は乾燥工程およびそれに続く油コーティングの工程を経ていく。最終産物は、約10%以下の水を含み、従って、前記飼料における水活性が非常に低いために貯蔵安定性であり、真菌およびカビの成長が防止され、また細菌性腐敗が回避される。油でのコーティングの後に、飼料は冷却され、パッキングされる。
以下においては、押出しは、単軸スクリュー押出し機または二軸スクリュー押出し機の何れかによるクッキング押出しを意味する。押出し飼料は、単軸スクリュー押出し機または二軸スクリュー押出し機の何れかによるクッキング押出しにより製造された飼料を意味する。
プレス飼料は、飼料プレス手段により製造された飼料を意味する。このプロセスは、幾つかの様式における押出しとは異なる。当該プロセスにおいて少量の水および蒸気が使用される。飼料混合物は、ダイリングの内側で回転するローラーにより完全にダイリングを通り抜けるように力が加えられる。温度および圧力は、押出しよりも低く、製品は多孔質ではない。当該プロセスは、必然的にデンプンが押出し後と同じようには消化性ではないという結果を導く。プレス飼料は、通常はプレス後に10%未満の水および任意の油コーティングを含む。プレス飼料を乾燥する必要はない。飼料は冷却された後にパッキングされる。
配合された魚飼料は、1または1以上のタンパク源、例えば、しかしながらこれらに限定するものではないが、魚粉およびオキアミ粉などの海洋性タンパク質、大豆粉、菜種粉、小麦グルテン、トウモロコシグルテン、ルピナス粉、エンドウマメ粉、ヒマワリ種子粉および米粉などの植物性タンパク質並びに食肉処理廃棄物、例えば、血粉、骨粉、羽毛粉および鶏肉粉などから構成された飼料を意味する。各々がそれ独自のアミノ酸プロフィールを有する異なるタンパク質源を混合することにより、飼料が対象とする魚の種に適した飼料において所望されるアミノ酸プロフィールを、ある限度内で達成することが可能になる。
配合飼料は更に、例えば、魚油および/または植物油、例えば、菜種油および大豆油などをエネルギー源として含む。配合飼料はまた、通常、例えば、小麦または小麦粉、ジャガイモ粉、米、米粉、エンドウ粉、豆粉またはタピオカ粉などのデンプンが豊富な原料の形態で結合剤を含み、それにより飼料に所望の強度と形状安定性を与える。
配合飼料は更に、魚の良好な成長および良好な健康状態を管理するために必要なミネラルおよびビタミンを含む。飼料は更に、更なる添加物、例えば、ある効果を達成するための色素などを含んでもよい。
従って、配合された魚飼料は、タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラルおよび何れかの他の添加物の間の相対量が、魚齢に基づき魚種の栄養必須量に最適に適合するように計算される混成飼料である。給餌が、1種類のみの飼料で行われること、および栄養学的に適切な飼料の何れかの断片で行われることが一般的である。
乾燥配合飼料は、プレス型または押出し型の飼料を意味する。
当業者には、配合中の飼料成分のために所望される値と製造された飼料中の成分についての実際の値の間にずれを齎す状況があり得ることは周知である。従って、製造プロセスにおいて飼料の少な過ぎる飼料の乾燥または多過ぎる乾燥が、それぞれ他の成分の「薄化」または「濃化」の原因となる。それに応じて、乾燥飼料に対する「多過ぎる」または「少な過ぎる」油の添加はそれぞれ他の成分の「薄化」または「濃化」の原因となる。幾つかの影響を受ける成分、例えば、アスタキサンチンなどは、飼料製造プロセス、例えば、押出し工程または乾燥工程において更に部分的に破壊され得る。これは所謂プロセス損失と呼ばれる。加えて、影響を受ける飼料成分の量は、飼料の貯蔵において減少し得る、所謂、貯蔵損失である。これらの状態のために、配合における魚飼料許容量は、例えば、求められるべき所望の濃度のアスタキサンチンよりも多くのアスタキサンチンを添加することにより作られる。魚飼料におけるアスタキサンチンの分析において、従って、公表されたよりも低いか、または公表されたよりも高いかの何れかにより、実際値と異なることが見られてもよい。従って、10ppmのアスタキサンチンを含むと公表された魚飼料は、10ppm未満のアスタキサンチンを含んでもよく、それに対応して、40ppmのアスタキサンチンを含むと公表された魚飼料が40ppmよりも多いアスタキサンチンを含んでもよい。負の逸脱、即ち、「未満」は、通例、正の逸脱よりも多いかもしれない。
ポリフェノールは、植物において発見された大きく且つ複雑な一群である。以下においては、ベリッツおよびグロッシュにより作られた分類が基礎として使用される(Belitz and Grosch (1999) in Food Chemistry, 764-775. Springer, second edition)。これらの著者は、フェノール物質を次のように分類する;
1)ヒドロキシ桂皮酸、ヒドロキシクマリンおよびヒドロキシ安息香酸。他ではこれらの3つの群のための共通用語として、フェノールカルボキシル酸を使用することが留意されるべきである;
2)フラバン−3−オール(カテシン(chatecines)、フラバン−3,4−オールおよびプロアントシアニジン(濃縮タンニング剤);
3)アントシアニジン;
4)フラバノン;および
5)フラボンおよびフラボノール
多くは、2〜5の群が共にフラボノイドと呼ばれる1つの主群に纏められることに留意するべきである。
フェルラ酸(3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェノール)プロプ−2−エン酸)は、ヒドロキシ桂皮酸の一群を代表する。没食子酸(3,4,5−ヒドロキシ安息香酸)およびシリンガ酸(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシ安息香酸)は、ヒドロキシ安息香酸を代表する。
特許文献EP 1284101は、フラボノイド型のポリフェノール、特に、魚飼料中のカロチノイドとの組み合わせにおけるプロアントシアニジンの使用が魚皮膚および魚肉中の色を改善することについての説明を記載する。更に詳しくは、0.004〜0.02重量%のアスタキサンチンが飼料中で使用された。これは、飼料1kg当たり40〜200mgのアスタキサンチンに匹敵し、これはまた40〜200ppmとしてよい。ニジマスでの1つの例において、魚は、60%の魚粉、24%の小麦粉、10%の大豆油ケークおよび脂肪およびリン酸カルシウムを含む6%の他の成分から構成された飼料を2カ月に亘り給餌された。魚栄養学の分野に精通した者は、標準栄養表を活用して、仮にフルファット大豆または抽出大豆粉についての値が大豆油ケークのために使用されるのであれば、この飼料が大凡46〜47%のタンパク質、13〜15%の脂肪、9.2〜9.4%の灰分および約1.8%の繊維と等しい主成分の組成を有することが分かる。当該特許文献において、表2中で主成分の組成は以下の範囲であることが言及されている:原タンパク質>46%、原脂肪>12%および原灰分<17%。この飼料に対して80ppmのアスタキサンチンが添加された。例示の飼料において、更にキッコーマンK.K.からの商品KPA−Fの0.1%が添加された。この製品が16%のプロアントシアニジンを含むことが言及されている。これを変換すると、飼料が160ppmのプロアントシアニジンを含むことと同じである。特許文献WO2001/095747は、この製品中のプロアントシアニジンがグレープフルーツ種子の一般的な抽出物であることを言及する。例の末尾において、化学的含有量は、アスタキサンチンを与えた群についての筋肉では6.57ppmのアスタキサンチンであり、プロアントシアニジンを与えた群についての筋肉では8.25ppmであったことが測定された。
もう1つの例において、魚は日本配合飼料K.K.により販売されている商品テンネンシアゲヨウ5pを給餌された。これはプレス飼料である。この飼料の組成は、54%魚粉、39%小麦および抽出大豆、5%米糠および2%リン酸カルシウム、塩およびカンタキサンチンであった。この飼料の主成分の組成は、原タンパク質>46%、原脂肪>7%および原灰分<13%であった。
飼料中のアスタキサンチンの量は規定されないが、例1にあるように80ppmであると推定される。プロアントシアニジンの量は160ppmであった。
JP8332052は、コウジ酸との組み合わせにおけるフラボノールの使用が例としての魚肉、健康食品および魚飼料において色を安定化することを教示する。この特許文献は、魚飼料におけるアスタキサンチン、フラボノールおよびコウジ酸の組合せが魚筋肉におけるアスタキサンチンの保持率を増大することを教示するものではなく、当業者であっても、この特許文献からそのような効果を推測できないであろう。
JP2006−50901−Aは、アスタキサンチンを含むカロチノイド、フェルラ酸を含むフェノールプロパノイドおよびフィチン酸を含む魚飼料を含む飼料に関する。当該特許文献は、この混合物が、飼料におけるアスタキサンチンの有利な安定化効果を有することを示す。当該特許文献は、飼料を魚に対して与えることを記載するものではない。当業者であっても、この特許文献からフェルラ酸単独または他の添加物との組み合わせにおけるフェルラ酸が魚筋肉におけるアスタキサンチンの保持率を増大することを予測できるものではない。
JP2005−176799−Aは、アスタキサンチンおよびフェルラ酸並びにガンマ−オリザノールを含む魚飼料に関する。当該特許文献は、表6に示されるように、フェルラ酸およびガンマ−オリザノールの混合物が魚飼料中のアスタキサンチンの安定化剤として作用することを示す。当該特許文献は更に、飼料が60ppmのアスタキサンチンを含む場合に、当該組み合わせが、タイの皮膚色において良好な効果を有することを示す。この効果の大部分は、メラニンの産生を防止または低減する添加物によって色が鮮やかになるためである。魚皮膚の化学的分析は、表4に示すように、50ppmフェルラ酸および100ppmガンマ−オリザノールの組み合わせで約10%のアスタキサンチンの濃度の増大を示す。100ppmのみのフェルラ酸の添加では増加はなく、1000ppmフェルラ酸の添加では中程度の増大があった。当業者であっても、この特許文献から、フェルラ酸が魚筋肉中のアスタキサンチンの保持率を増大することは予測できるものではない。
本発明の目的は、従来の少なくとも1の不都合を改善または減少することである。
当該目的は、以下の記載および以下の特許請求の範囲に開示される特徴によって達成される。
第1の側面において、本発明は、10重量%未満の灰分、20重量%よりも多い脂肪、20重量%未満のデンプン含有原料、およびカロチノイドの群から選択される色素を含む押出し配合魚飼料に関する。当該魚飼料は、フェノール性カルボキシル酸からなる群より選択される少なくとも1の水可溶性抗酸化剤を含む。更に好ましくは、少なくとも1つの水溶性抗酸化剤は、ヒドロキシ桂皮酸およびヒドロキシ安息香酸からなる群より選択される。魚飼料は、1kg飼料当たり40mgまでの色素であって、アスタキサンチンおよびカンタキサンチンからなる群より選択される少なくとも1つの色素を含む。前記水溶性抗酸化剤は、更にフェルラ酸(3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェノール)プロプ−2−エン酸)から構成されてもよい。前記水溶性抗酸化剤は更に、没食子酸(3,4,5−ヒドロキシ安息香酸)から構成されてもよい。前記水溶性抗酸化剤は更にシリンガ酸(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシ安息香酸)から構成されてもよい。前記色素の含有量は、好ましくは1kg当たり10mg〜40mgであってよい。
前記色素は、天然物に同質のアスタキサンチンまたは天然物に同質のカンタキサンチン、特に合成アスタキサンチンまたは合成カンタキサンチンであってよい。前記色素は更に、天然のアスタキサンチン、天然のカンタキサンチン、合成アスタキサンチンおよび合成カンタキサンチンからなる群より選択されてよい。
前記魚飼料は更に、25%よりも多い脂肪を含んでもよい。これは、魚飼料が養殖されるサケ科の魚の給餌のために適切であるという利点を有する。前記魚飼料は、代替的な態様において、30%よりも多くの脂肪を含み、更なる代替的な態様において33%よりも多くの脂肪を含む。
第2の側面において、本発明は、魚に上述に従う飼料で給餌することによりサケ科の魚の肉における色素の保持率を増大する方法に関する。
以下において、添付の図面において説明された好ましい態様の例が記載される。
図1は、魚筋肉中のアスタキサンチンの保持率を示し、飼料中で異なる4つの濃度の没食子酸と組み合わせた、および没食子酸なしのコントロール飼料と組み合わせた、異なる3つの濃度のアスタキサンチンで飼料中に添加されたアスタキサンチン量を%として表す。 図2は、コントロール飼料中、および低含有量または中含有量のフェルラ酸を含む飼料中で異なる2つの濃度のアスタキサンチンを与えたときの魚筋肉中の化学的な量のアスタキサンチンとして示される魚筋肉中のアスタキサンチンの保持率を示す。 図3は、コントロール飼料中、および低含有量または中含有量のシリンガ酸を含む飼料中で異なる2つの濃度のアスタキサンチンを与えたときの魚筋肉中の化学的な量のアスタキサンチンとして示される魚筋肉中のアスタキサンチンの保持率を示す。
例1
試験は、11月11日〜5月5日までの間の5.5か月の期間に亘りサケ(S. salar)において行われた。試験は、直径1メートルの容器内で行われた。容器を海水で満たし、水温は当該期間中8〜12℃の間で変動した。34〜35匹の魚を各容器内に入れた。開始時の平均重量は118gであった。コントロール群は3つの容器から構成され、一方、各試験群は1つの容器から構成された。
表1は、コントロール飼料の組成を示す。
Figure 2012531201
飼料は、以下の主成分組成を有する:43.5%タンパク質、27.7%脂肪、7.8%水および8.0%灰分。
押出し前の異なる量のカロフィルピンクを粉混合物に対して添加することにより、コントロール飼料および試験飼料の両方について、3つの異なる濃度のアスタキサンチン、それぞれ15、30および45mgアスタキサンチン/kgを有する飼料が製造された。
コントロール飼料と同じ配合になるように当該粉混合物に対して没食子酸を添加して試験飼料を作製した。没食子酸を、試験飼料に対して4つの濃度、低濃度、中濃度、高濃度および極めて高濃度でそれぞれ添加した。低濃度は、10〜75ppmの間の含有濃度に対応し、例では15ppmの含有濃度と示され、中濃度は、76〜750ppmの間の含有濃度に対応し、例では400ppmの含有濃度と示され、高濃度は751〜1500ppmの含有濃度に対応し、例では1200ppmの含有濃度と示され、極めて高濃度は、1500ppmを越える含有濃度に対応し、例では3600ppmの含有濃度と示される。
試験の終了時、魚は平均557gの重量であった。SGRは0.84%/d〜0.89%/dの間であった。魚を切り身にし、それらの切り身をプールしたサンプルを二重反復試験することにより化学的アスタキサンチンについて切り身を分析した。アスタキサンチンは、ロッシュにより開発された方法を改変した方法に従ってHPLCで分析された。結果を図1に示す。
図1に示される通り、アスタキサンチンの保持率は、濃度がコントロール飼料中でアスタキサンチンの15〜40ppmの間で変動する場合では比較的一定であった。特に、40ppmよりも上方の濃度において、アスタキサンチンの量の増大に伴って、アスタキサンチンの保持率が減少することが知られている(Ytrestoyl et al., 2008. 海水から食肉処理への大西洋サケの移送におけるアスタキサンチンの利用. XIII International Symposium on Fish Nutrition and Feeding. June 1-5’th.)。結果は更に、高い含有濃度の没食子酸がアスタキサンチンの保持率を妨害することを示す。極めて高い濃度の没食子酸の添加は、他の試験濃度に比べて悪い保持率にする。これは、この濃度での没食子酸が酸化促進剤様の反応を示すためであろう。この現象は、エドウィンにより記載されている(Edwin N. Frankel, 2007, 飼料中の抗酸化剤および生物学, The Oily Press, 2007)。
試験は、驚くべきことに、最も低い含有濃度の没食子酸が、中濃度でのアスタキサンチンの保持率と同様に良好な効果を有することを示す。また、この効果は、飼料中のアスタキサンチンが約40ppmのときの保持率と殆ど違いのないことから、飼料中の低濃度のアスタキサンチンで最も大きいものであることが明らかである。理論としてこれに縛られることなく、発明者らは、観察された効果は添加された抗酸化剤がアスタキサンチンの必要性を減少するか、またはより低濃度のアスタキサンチンでアスタキサンチンが有する保持機能におけるアスタキサンチンの幾つかの生物学的機能を置換するかの何れかによるものであると推測する。
試験は、アスタキサンチンの保持率が飼料中の低濃度のアスタキサンチンで大幅に増大したことを示した。飼料中の15〜20ppmのアスタキサンチンの濃度が、維持濃度、即ち、魚が成長する際に筋肉におけるアスタキサンチンの濃度を魚が維持する濃度であると考えられる。20〜70ppmの濃度は、着色化濃度、即ち、魚が成長する際に筋肉中のアスタキサンチンの濃度を魚が増大する濃度であると考えられ、それによって肉がより強い赤味になる。本発明を利用することにより、筋肉中の色素濃度を維持するための飼料中のアスタキサンチンの量は減少されてよい。本発明を利用することにより、また、より低濃度のアスタキサンチンが他の通常の飼料中で使用されて、筋肉中の赤色調が改善されてよい。両方の利用により、色素コストが相当に削減されるであろう。
例2
試験は、5月4日〜8月20日までサケ(S. salar)で行われた。試験は、1メートルの直径を有する容器内で行われた。容器は海水で満たされ、水温は当該期間において8.3〜11.8℃の間で変動した。開始時に平均重量0.2kgを有する30匹の魚を各容器に入れた。コントロール群は、餌毎に2つの容器から構成され、一方で、試験群はフェルラ酸の中含有量で1つの容器、フェルラ酸の低含有量で餌毎に2つの容器から構成された。
Figure 2012531201
飼料は以下の主成分組成を有する:44.5%タンパク質、28.2%脂肪、7.6%水および7.2%灰分。
試験飼料は、表2に示されるものと同様の組成を有し、押出し前の粉混合物にフェルラ酸が乾燥粉末として更に添加された。フェルラ酸は、2つの濃度で添加された;低濃度および中濃度であり、これらは例1に示された通りに定義される。
各飼料は、2つの濃度のアスタキサンチン、即ち、20および40mg/kgを配合する。
試験の終了時に、魚は平均として0.7kgの重量であった。魚は、予想された通りの成長を示し、そこにおいて、飼料変換因子は0.84〜0.88の間であり、同時にSGRは1.10%/d〜1.21%/dであった。魚は切り身にされ、アスタキサンチンについて切り身を分析した。容器当たり30匹の魚を個々にNIRで分析した。結果を図2に示す。図2は、異なる飼料中のアスタキサンチンの実測値を示す。
試験は、予想通り、この含有間隔での飼料中のアスタキサンチンの量の増大に伴い筋肉中の化学的アスタキサンチンの量が増大したことを示した。フェルラ酸の低濃度の添加は、飼料が20ppm未満のアスタキサンチンを含む場合に、アスタキサンチンの保持率において良好な効果を有した。フェルラ酸の中濃度の添加は、飼料が30ppmよりも多いアスタキサンチンを含む場合に、アスタキサンチンの保持率において良好な効果を有した。
例3
試験は、5月4日〜8月20日までサケ(S. salar)について行われた。試験は、1メートルの直径を有する容器内で行われた。容器を海水で満たし、水温は当該期間において8.3〜11.8℃の間で変動した。各容器に開始時に平均0.2kgの重量を有する30匹の魚を入れた。コントロール群は、餌毎に2つの容器から構成され、一方で試験群はシリンガ酸の中含有量の1つの容器と、シリンガ酸の低含有量での餌毎に2つの容器とから構成された。
表3は、コントロール飼料の組成を示す。
Figure 2012531201
飼料は以下の主成分組成を有する:44.3%タンパク質、28.4%脂肪、7.5%水および7.2%灰分。
コントロール飼料に対して、押出し前の粉混合物に乾燥粉末としてシリンガ酸を添加した。シリンガ酸は、2つの濃度、即ち、低濃度および中濃度で添加され、これらの濃度は例1において規定される通りである。
各飼料は、2つの濃度のアスタキサンチン、即ち、20および40mg/kgを配合した。
試験終了時に、魚は0.7kgの重量であった。魚は、予測通りに成長し、そこにおいて飼料変換因子は0.84〜0.86、同時にSGRが1.10%/d〜1.21%/dであった。魚は切り身にされ、アスタキサンチンについて切り身を分析した(容器毎に30匹の魚をNIRで個々に分析した)。結果は図3に示す。図3は、異なる飼料中のアスタキサンチン実測値を示す。

Claims (6)

  1. 10重量%未満の灰分、20重量%よりも多い脂肪、20重量%未満のデンプン含有原料およびカロチノイドの群から選択される色素を含む押出し配合魚飼料であって、前記魚飼料が、ヒドロキシ桂皮酸およびヒドロキシ安息香酸からなる群より選択される少なくとも1つの水溶性抗酸化剤を含み、且つ前記魚飼料がアスタキサンチンおよびカンタキサンチンからなる群より選択される少なくとも1つの色素を1kg飼料当たり40mgまでの色素で含有することを特徴とする魚飼料。
  2. 請求項1に記載の魚飼料であって、前記少なくとも1つの水溶性抗酸化剤がフェルラ酸から構成されることを特徴とする魚飼料。
  3. 請求項1に記載の魚飼料であって、前記少なくとも1つの水溶性抗酸化剤が没食子酸から構成されることを特徴とする魚飼料。
  4. 請求項1に記載の魚飼料であって、前記少なくとも1つの水溶性抗酸化剤がシリンガ酸から構成されることを特徴とする魚飼料。
  5. 請求項1に記載の魚飼料であって、前記魚飼料が25重量%よりも多い脂肪を含むことを特徴とする魚飼料。
  6. サケ科の魚の肉における色素保持率を増加する方法であって、前記魚が請求項1に記載の飼料で給餌されることを特徴とする方法。
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