JP3481033B2 - 調味料製剤の製造法 - Google Patents
調味料製剤の製造法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調味料製剤の製造
法、さらに詳しくは、水難溶性5'−リボヌクレオチド
塩類を油脂類および/またはワックス類で造粒、被覆し
た、酵素に対して安定化された、かつ水難溶性5'−リ
ボヌクレオチド塩類の含量の比較的高い粒状調味料製剤
の製造法に関する。
法、さらに詳しくは、水難溶性5'−リボヌクレオチド
塩類を油脂類および/またはワックス類で造粒、被覆し
た、酵素に対して安定化された、かつ水難溶性5'−リ
ボヌクレオチド塩類の含量の比較的高い粒状調味料製剤
の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】呈味性の5'−リボヌクレオチド塩類、
例えば、5'−イノシン酸ナトリウム、5'−グアニル酸
ナトリウム等は、それ自体が独特のうま味を持つと共
に、グルタミン酸ナトリウムなど他の調味料との併用に
よって一層、味を強める相乗効果が顕著であり、さら
に、塩味や酸味などの刺激味をやわらげたり、蛋白加水
分解物や澱粉などのアミノ酸臭を著しく減ずる効果があ
り、今日では加工食品の製造にはグルタミン酸ナトリウ
ムとともに欠くことのできない調味料である。この5'
−リボヌクレオチド塩類は、通常の食品を加工する加熱
条件や、食品領域におけるpHに対しては、極めて安定
で、化学的、物理的な分解を受けることはほとんどな
い。しかし、5'−位のエステル結合が酵素、すなわ
ち、フォスファターゼによって容易に分解されて呈味力
が消失する欠点を有している。
例えば、5'−イノシン酸ナトリウム、5'−グアニル酸
ナトリウム等は、それ自体が独特のうま味を持つと共
に、グルタミン酸ナトリウムなど他の調味料との併用に
よって一層、味を強める相乗効果が顕著であり、さら
に、塩味や酸味などの刺激味をやわらげたり、蛋白加水
分解物や澱粉などのアミノ酸臭を著しく減ずる効果があ
り、今日では加工食品の製造にはグルタミン酸ナトリウ
ムとともに欠くことのできない調味料である。この5'
−リボヌクレオチド塩類は、通常の食品を加工する加熱
条件や、食品領域におけるpHに対しては、極めて安定
で、化学的、物理的な分解を受けることはほとんどな
い。しかし、5'−位のエステル結合が酵素、すなわ
ち、フォスファターゼによって容易に分解されて呈味力
が消失する欠点を有している。
【0003】そこで、このようなフォスファターゼ活性
のある原料を使用して加工食品を製造する場合、5'−
リボヌクレオチド塩類を有効に使用する方法として、従
来、つぎのような方法が提案されている。 (1)原料をあらかじめ加熱してフォスファターゼを失
活させた後、5'−リボヌクレオチド塩類を添加する方
法(特開昭62−51969号) (2)フォスファターゼの作用を阻害する薬剤、例え
ば、デヒドロアスコルビン酸、ペニシラミンエステル類
を添加する方法(特公昭46−16948号、特公昭4
8−10228号) (3)5'−リボヌクレオチド塩類をカルシウム塩やア
ルミニウム塩などの難溶性塩にして、溶解をできるだけ
遅らせ、その間に加熱調理して酵素を失活させる方法
(特公昭43−24942号) (4)5'−リボヌクレオチド塩類を常温で固体であ
り、かつ水によって破損されない熱溶融性の被膜で包
み、フォスファターゼと接触しないようにマイクロカプ
セル化する方法(特公昭37−13725号、特公昭4
2−1470号)
のある原料を使用して加工食品を製造する場合、5'−
リボヌクレオチド塩類を有効に使用する方法として、従
来、つぎのような方法が提案されている。 (1)原料をあらかじめ加熱してフォスファターゼを失
活させた後、5'−リボヌクレオチド塩類を添加する方
法(特開昭62−51969号) (2)フォスファターゼの作用を阻害する薬剤、例え
ば、デヒドロアスコルビン酸、ペニシラミンエステル類
を添加する方法(特公昭46−16948号、特公昭4
8−10228号) (3)5'−リボヌクレオチド塩類をカルシウム塩やア
ルミニウム塩などの難溶性塩にして、溶解をできるだけ
遅らせ、その間に加熱調理して酵素を失活させる方法
(特公昭43−24942号) (4)5'−リボヌクレオチド塩類を常温で固体であ
り、かつ水によって破損されない熱溶融性の被膜で包
み、フォスファターゼと接触しないようにマイクロカプ
セル化する方法(特公昭37−13725号、特公昭4
2−1470号)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、フォス
ファターゼ活性が強く、しかも各種調味料を添加、混合
後に加熱するような食品(例えば、蒲鉾、竹輪などの水
産ねり製品、ソーセージ、ハンバーグなどの畜産ねり製
品)あるいはフレーバーやテクスチャーが変化するため
に加熱処理することが好ましくない味噌のような食品に
は、5'−リボヌクレオチド塩類を被覆して添加する方
法が有効であるとされている。このような方法として、
特公平6−49号には、より均一な被覆造粒物が得られ
る有用な造粒法が挙げられている。しかし、この方法
は、主として、スプレー造粒によるもので、溶融した油
脂類および/またはワックス類に5'−リボヌクレオチ
ド類を分散させ、溶融状態で噴霧するために、油脂類お
よび/またはワックス類の加熱装置、分散液の噴霧装置
を必要とし、また、分散液の噴霧可能粘度に限度がある
ため、得られる被覆造粒物中の5'−リボヌクレオチド
塩類含量を高含量(約60%以上)にすることが困難で
ある。
ファターゼ活性が強く、しかも各種調味料を添加、混合
後に加熱するような食品(例えば、蒲鉾、竹輪などの水
産ねり製品、ソーセージ、ハンバーグなどの畜産ねり製
品)あるいはフレーバーやテクスチャーが変化するため
に加熱処理することが好ましくない味噌のような食品に
は、5'−リボヌクレオチド塩類を被覆して添加する方
法が有効であるとされている。このような方法として、
特公平6−49号には、より均一な被覆造粒物が得られ
る有用な造粒法が挙げられている。しかし、この方法
は、主として、スプレー造粒によるもので、溶融した油
脂類および/またはワックス類に5'−リボヌクレオチ
ド類を分散させ、溶融状態で噴霧するために、油脂類お
よび/またはワックス類の加熱装置、分散液の噴霧装置
を必要とし、また、分散液の噴霧可能粘度に限度がある
ため、得られる被覆造粒物中の5'−リボヌクレオチド
塩類含量を高含量(約60%以上)にすることが困難で
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような状況に鑑み、
上記造粒法をさらに改良すべく、本発明者は、5'−リ
ボヌクレオチド塩類の被覆法について種々検討した結
果、特定の水分および特定の粒子径を有する水難溶性
5'−リボヌクレオチド塩類を原料として、好ましく
は、外部より原料の加熱、冷却を行うことができるジャ
ケットを付けた撹拌混合装置を使って、これを油脂類お
よび/またはワックス類で造粒、被覆すると、フォスフ
ァターゼに対して安定で、5'−リボヌクレオチド塩類
が高含量の被覆造粒物が得られることを見い出し、本発
明を完成するに至った。
上記造粒法をさらに改良すべく、本発明者は、5'−リ
ボヌクレオチド塩類の被覆法について種々検討した結
果、特定の水分および特定の粒子径を有する水難溶性
5'−リボヌクレオチド塩類を原料として、好ましく
は、外部より原料の加熱、冷却を行うことができるジャ
ケットを付けた撹拌混合装置を使って、これを油脂類お
よび/またはワックス類で造粒、被覆すると、フォスフ
ァターゼに対して安定で、5'−リボヌクレオチド塩類
が高含量の被覆造粒物が得られることを見い出し、本発
明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、総水分が12〜20
重量%、粒子径が約300μm以下の粉末状の水難溶性
5'−リボヌクレオチド塩類65〜85重量部と融点5
5〜90℃、粒子径が約1,000μm以下の粒状、フレ
ーク状または粉末状の油脂類および/またはワックス類
35〜15重量部とを、好ましくは、ジャケット付きの
撹拌混合装置を使って、均一に混合し、この混合物を撹
拌しながら上記油脂および/またはワックス類の融点以
上の温度に加熱し、該5'−リボヌクレオチド塩類を凝
集させて粒を形成させる。その後、上記油脂および/ま
たはワックス類の融点以下の温度にまで冷却し、水難溶
性5'−リボヌクレオチド塩類の被覆造粒物を得ること
を特徴とする調味料製剤の製造法である。
重量%、粒子径が約300μm以下の粉末状の水難溶性
5'−リボヌクレオチド塩類65〜85重量部と融点5
5〜90℃、粒子径が約1,000μm以下の粒状、フレ
ーク状または粉末状の油脂類および/またはワックス類
35〜15重量部とを、好ましくは、ジャケット付きの
撹拌混合装置を使って、均一に混合し、この混合物を撹
拌しながら上記油脂および/またはワックス類の融点以
上の温度に加熱し、該5'−リボヌクレオチド塩類を凝
集させて粒を形成させる。その後、上記油脂および/ま
たはワックス類の融点以下の温度にまで冷却し、水難溶
性5'−リボヌクレオチド塩類の被覆造粒物を得ること
を特徴とする調味料製剤の製造法である。
【0007】本発明の製造法によれば、フォスファター
ゼに対して安定化され、かつ5'−リボヌクレオチド塩
類の含量の高い、しかも、食品の製造に際し、原料に添
加、混合中に破壊しにくい粒状の調味料製剤が提供でき
る。
ゼに対して安定化され、かつ5'−リボヌクレオチド塩
類の含量の高い、しかも、食品の製造に際し、原料に添
加、混合中に破壊しにくい粒状の調味料製剤が提供でき
る。
【0008】
【発明の実施の態様】本発明の製造法で用いる水難溶性
5'−リボヌクレオチド塩類としては、溶解度が1g/1
00g水程度までの5'−イノシン酸、5'−グアニル酸
の塩が挙げられる。その具体的な塩としては、カルシウ
ム塩、アルミニウム塩、バリウム塩、亜鉛塩、マグネシ
ウム塩およびこれらの混合物[例、(5'−リボヌクレ
オチドカルシウム(5'−イノシン酸カルシウムと5'−
グアニル酸カルシウムの混合物)]が挙げられる。これ
らの呈味性5'−リボヌクレオチド塩類に加えて5'−ア
デニル酸、5'−ウリジル酸、5'−シチジル酸の水難溶
性塩が適宜加えられてもよい。
5'−リボヌクレオチド塩類としては、溶解度が1g/1
00g水程度までの5'−イノシン酸、5'−グアニル酸
の塩が挙げられる。その具体的な塩としては、カルシウ
ム塩、アルミニウム塩、バリウム塩、亜鉛塩、マグネシ
ウム塩およびこれらの混合物[例、(5'−リボヌクレ
オチドカルシウム(5'−イノシン酸カルシウムと5'−
グアニル酸カルシウムの混合物)]が挙げられる。これ
らの呈味性5'−リボヌクレオチド塩類に加えて5'−ア
デニル酸、5'−ウリジル酸、5'−シチジル酸の水難溶
性塩が適宜加えられてもよい。
【0009】水難溶性5'−リボヌクレオチド塩類は、
油脂類および/またはワックス類で造粒、被覆するに際
して、総水分が約12〜20重量%、好ましくは約12
〜16重量%、粒子径が約300μm以下の粉末に調製
される。ここでいう総水分とは、結晶性、付着性あるい
はこれらの双方に由来するもののいずれを問わず、水難
溶性5'−リボヌクレオチド塩類に含有されるすべての
水分をいう(以下、単に水分ということがある)。総水
分の測定は、「食品添加物公定書第6版」に記載の方
法、すなわち、水分定量法(カールフィッシャー法)ま
たは乾燥重量試験法(120℃、4時間)に従って行う
ことができる。水難溶性5'−リボヌクレオチド塩類
は、例えば、上記の「食品添加物公定書」によると、
5'−リボヌクレオチドカルシウムの水分は23.0%
以下と定められているが、本発明では、総水分が12〜
20重量%のものを原料とする。
油脂類および/またはワックス類で造粒、被覆するに際
して、総水分が約12〜20重量%、好ましくは約12
〜16重量%、粒子径が約300μm以下の粉末に調製
される。ここでいう総水分とは、結晶性、付着性あるい
はこれらの双方に由来するもののいずれを問わず、水難
溶性5'−リボヌクレオチド塩類に含有されるすべての
水分をいう(以下、単に水分ということがある)。総水
分の測定は、「食品添加物公定書第6版」に記載の方
法、すなわち、水分定量法(カールフィッシャー法)ま
たは乾燥重量試験法(120℃、4時間)に従って行う
ことができる。水難溶性5'−リボヌクレオチド塩類
は、例えば、上記の「食品添加物公定書」によると、
5'−リボヌクレオチドカルシウムの水分は23.0%
以下と定められているが、本発明では、総水分が12〜
20重量%のものを原料とする。
【0010】5'−リボヌクレオチドの水難溶性塩の平
衡水分はそれぞれの塩によって異なるが、大略12重量
%から16重量%の範囲であるので、水難溶性5'−リ
ボヌクレオチド塩類の総水分はこの範囲にあるのが最も
望ましい。すなわち、水分がこれより多くても、または
少なくても、外部環境の変化によって被覆造粒物中の
5'−リボヌクレオチド塩の水分が平衡になる際に、結
晶水の出入りによる容積変化が生じて、その影響で被覆
効果が小さくなり、フォスファターゼに対する安定効果
が減少する。
衡水分はそれぞれの塩によって異なるが、大略12重量
%から16重量%の範囲であるので、水難溶性5'−リ
ボヌクレオチド塩類の総水分はこの範囲にあるのが最も
望ましい。すなわち、水分がこれより多くても、または
少なくても、外部環境の変化によって被覆造粒物中の
5'−リボヌクレオチド塩の水分が平衡になる際に、結
晶水の出入りによる容積変化が生じて、その影響で被覆
効果が小さくなり、フォスファターゼに対する安定効果
が減少する。
【0011】水難溶性の5'−リボヌクレオチド塩類の
粒子径は目的とする被覆造粒物の粒子径から、約300
μm以下、好ましくは約150μm以下のものが使用され
る。形状は、球状に近いものが好ましいが、上記のよう
な総水分および粒子径を有するようなものであれば、細
部の形状は特に限定されない。
粒子径は目的とする被覆造粒物の粒子径から、約300
μm以下、好ましくは約150μm以下のものが使用され
る。形状は、球状に近いものが好ましいが、上記のよう
な総水分および粒子径を有するようなものであれば、細
部の形状は特に限定されない。
【0012】本発明で用いる水難溶性5'−リボヌクレ
オチド塩類の調製は、中和法または交換塩法などの常法
によって製造したものを、例えば、約80℃で12〜2
4時間減圧乾燥により、上記の所定の水分まで乾燥した
後、ハンマーミルやボールミルまたはピンミルを用いて
粉末化を行う方法や、所定の水分以下まで乾燥した後、
上記の方法で粉末化し、所定の水分まで加湿する方法な
どによって実施できる。さらに、乾燥前の湿結晶に水を
加えて約10〜25%のスラリーとした後、グラインダ
ー型の乳化機を用いて微粒子分散液とし、熱風入口温度
約150〜250℃、乾燥室内温度約95〜130℃の
条件で所定の水分、粒子径の粉体が得られるように噴霧
乾燥してもよい。
オチド塩類の調製は、中和法または交換塩法などの常法
によって製造したものを、例えば、約80℃で12〜2
4時間減圧乾燥により、上記の所定の水分まで乾燥した
後、ハンマーミルやボールミルまたはピンミルを用いて
粉末化を行う方法や、所定の水分以下まで乾燥した後、
上記の方法で粉末化し、所定の水分まで加湿する方法な
どによって実施できる。さらに、乾燥前の湿結晶に水を
加えて約10〜25%のスラリーとした後、グラインダ
ー型の乳化機を用いて微粒子分散液とし、熱風入口温度
約150〜250℃、乾燥室内温度約95〜130℃の
条件で所定の水分、粒子径の粉体が得られるように噴霧
乾燥してもよい。
【0013】本発明で用いる油脂類、ワックス類として
は、融点が約55〜90℃、好ましくは約60〜70℃
で食用に供し得るものであればいずれでもよい。該油脂
類としては、植物性または動物性油脂、あるいはこれら
の油脂を水素添加処理して得た硬化油、また、ワックス
類としては、動物性、植物性、鉱物性の天然のワックス
類などが挙げられる。該油脂類の具体例としては、例え
ば、牛脂硬化油、魚油硬化油、鯨油硬化油、菜種硬化
油、大豆硬化油、落花生硬化油、ヒマシ油硬化油、綿実
油硬化油、サフラワー油硬化油、ベニバナ油硬化油、米
ヌカ油硬化油などが挙げられる。さらに本発明では炭素
数14〜28で融点が約55〜90℃の脂肪酸(例、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸)を用いることも
でき、上記油脂類の範囲に含めるものとする。また、ワ
ックス類としてはキャンデリラワックス、ライスワック
ス、カルナウバワックス、ミツロウ、パラフィンワック
スなどの可食性天然ワックス類が挙げられる。これらの
油脂、ワックス類は単独で使用してもよいし、所望の融
点に調節する目的で2種以上を組み合わせてもよい。
は、融点が約55〜90℃、好ましくは約60〜70℃
で食用に供し得るものであればいずれでもよい。該油脂
類としては、植物性または動物性油脂、あるいはこれら
の油脂を水素添加処理して得た硬化油、また、ワックス
類としては、動物性、植物性、鉱物性の天然のワックス
類などが挙げられる。該油脂類の具体例としては、例え
ば、牛脂硬化油、魚油硬化油、鯨油硬化油、菜種硬化
油、大豆硬化油、落花生硬化油、ヒマシ油硬化油、綿実
油硬化油、サフラワー油硬化油、ベニバナ油硬化油、米
ヌカ油硬化油などが挙げられる。さらに本発明では炭素
数14〜28で融点が約55〜90℃の脂肪酸(例、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸)を用いることも
でき、上記油脂類の範囲に含めるものとする。また、ワ
ックス類としてはキャンデリラワックス、ライスワック
ス、カルナウバワックス、ミツロウ、パラフィンワック
スなどの可食性天然ワックス類が挙げられる。これらの
油脂、ワックス類は単独で使用してもよいし、所望の融
点に調節する目的で2種以上を組み合わせてもよい。
【0014】油脂および/またはワックス類は、目的と
する被覆造粒物の粒子径から、約1,000μm以下、好
ましくは約500μm以下の粒子径の粒状、フレーク状
または粉末状で使用される。5'−リボヌクレオチド塩
類と油脂類および/またはワックス類との混合比率は、
5'−リボヌクレオチド塩類65〜85重量部、好まし
くは70〜80重量部、特に、約75重量部に対し、油
脂類および/またはワックス類35〜15重量部、好ま
しくは30〜20重量部、特に、約25重量部がよい。
油脂類および/またはワックス類の量が多いと、5'−
リボヌクレオチド塩類との混合物を、用いた油脂および
/またはワックス類の融点以上の温度に加熱するとペー
スト状になり、目的とする被覆造粒物が得られない。反
対に油脂類および/またはワックス類の量が少なくなる
と、被覆造粒物の被覆効果が小さくなり、フォスファタ
ーゼに対する安定効果が減少する。
する被覆造粒物の粒子径から、約1,000μm以下、好
ましくは約500μm以下の粒子径の粒状、フレーク状
または粉末状で使用される。5'−リボヌクレオチド塩
類と油脂類および/またはワックス類との混合比率は、
5'−リボヌクレオチド塩類65〜85重量部、好まし
くは70〜80重量部、特に、約75重量部に対し、油
脂類および/またはワックス類35〜15重量部、好ま
しくは30〜20重量部、特に、約25重量部がよい。
油脂類および/またはワックス類の量が多いと、5'−
リボヌクレオチド塩類との混合物を、用いた油脂および
/またはワックス類の融点以上の温度に加熱するとペー
スト状になり、目的とする被覆造粒物が得られない。反
対に油脂類および/またはワックス類の量が少なくなる
と、被覆造粒物の被覆効果が小さくなり、フォスファタ
ーゼに対する安定効果が減少する。
【0015】使用する撹拌混合装置としては、5'−リ
ボヌクレオチド塩類と油脂類および/またはワックス類
を撹拌、混合し、しかも油脂類および/またはワックス
類を溶融することができる装置であれば、いずれでもよ
い。特に限定するものではないが、ジャケット付きのス
クリュー型、リボン型、パドル型、高速流動型、回転円
板型などの撹拌混合機を使用することが操作の容易性、
効率から好ましい。
ボヌクレオチド塩類と油脂類および/またはワックス類
を撹拌、混合し、しかも油脂類および/またはワックス
類を溶融することができる装置であれば、いずれでもよ
い。特に限定するものではないが、ジャケット付きのス
クリュー型、リボン型、パドル型、高速流動型、回転円
板型などの撹拌混合機を使用することが操作の容易性、
効率から好ましい。
【0016】本発明における、造粒・被覆方法の手順
は、次の3工程で行われる。第1工程は撹拌混合装置を
使って、5'−リボヌクレオチド塩類と油脂類および/
またはワックス類の混合を行い、油脂類および/または
ワックス類を均一に混合する工程である。このため、混
合はジャケットを加熱せずに行い、混合時間は装置の種
類や大きさによって異なるが、通常、約1〜30分間で
よい。第2工程は上記混合物を撹拌しながら、加熱昇温
を行い、5'−リボヌクレオチド塩類を凝集させて粒を
形成させる工程である。すなわち、この加熱処理によっ
て粒状、フレーク状または粉末状の油脂類および/また
はワックス類が溶融し、それと共に5'−リボヌクレオ
チド塩類を結着して、小さな被覆造粒物が得られる。こ
の場合、油脂類および/またはワックス類の融点以上に
加熱昇温した時点から、粒の成長がみられる。通常、昇
温は油脂類および/またはワックス類の融点より2〜1
5℃高い温度まで、また、加熱時間は融点を経過した時
点から5〜120分間行う。
は、次の3工程で行われる。第1工程は撹拌混合装置を
使って、5'−リボヌクレオチド塩類と油脂類および/
またはワックス類の混合を行い、油脂類および/または
ワックス類を均一に混合する工程である。このため、混
合はジャケットを加熱せずに行い、混合時間は装置の種
類や大きさによって異なるが、通常、約1〜30分間で
よい。第2工程は上記混合物を撹拌しながら、加熱昇温
を行い、5'−リボヌクレオチド塩類を凝集させて粒を
形成させる工程である。すなわち、この加熱処理によっ
て粒状、フレーク状または粉末状の油脂類および/また
はワックス類が溶融し、それと共に5'−リボヌクレオ
チド塩類を結着して、小さな被覆造粒物が得られる。こ
の場合、油脂類および/またはワックス類の融点以上に
加熱昇温した時点から、粒の成長がみられる。通常、昇
温は油脂類および/またはワックス類の融点より2〜1
5℃高い温度まで、また、加熱時間は融点を経過した時
点から5〜120分間行う。
【0017】第3工程は溶融した油脂類および/または
ワックス類で湿潤した被覆造粒物を冷却し、被覆造粒物
中の溶融状態にある油脂類および/またはワックス類を
固形化すると同時に、被覆造粒物相互に結着したブロッ
ク状態をほぐし、さらに被覆造粒物相互に研磨して、粒
表面を滑らかにする工程である。この場合、冷却は撹拌
しながら、使用する油脂類および/またはワックス類の
融点以下の温度になるようにする。通常、融点まで5〜
60分間かけて冷却する。被覆造粒物の粒子径は、粒子
径が大きい場合、食品に添加した際に、油脂類および/
またはワックス類が白い斑点粒となって残ることがあ
り、好ましくない場合が多い。また、食品に添加した場
合、擂潰などの作業する場合、粒子径の大きいものほ
ど、機械的に破壊される機会が多くなり、5'−リボヌ
クレオチド塩類の残存率が低下する。このような点か
ら、実用的には約1,000μm以下、好ましくは約50
0〜100μmの範囲となるように造粒、被覆するのが
望ましい。
ワックス類で湿潤した被覆造粒物を冷却し、被覆造粒物
中の溶融状態にある油脂類および/またはワックス類を
固形化すると同時に、被覆造粒物相互に結着したブロッ
ク状態をほぐし、さらに被覆造粒物相互に研磨して、粒
表面を滑らかにする工程である。この場合、冷却は撹拌
しながら、使用する油脂類および/またはワックス類の
融点以下の温度になるようにする。通常、融点まで5〜
60分間かけて冷却する。被覆造粒物の粒子径は、粒子
径が大きい場合、食品に添加した際に、油脂類および/
またはワックス類が白い斑点粒となって残ることがあ
り、好ましくない場合が多い。また、食品に添加した場
合、擂潰などの作業する場合、粒子径の大きいものほ
ど、機械的に破壊される機会が多くなり、5'−リボヌ
クレオチド塩類の残存率が低下する。このような点か
ら、実用的には約1,000μm以下、好ましくは約50
0〜100μmの範囲となるように造粒、被覆するのが
望ましい。
【0018】このように、本発明の製造法によれば、ジ
ャケット付き撹拌混合装置のみで5'−リボヌクレオチ
ド塩類と油脂類および/またはワックス類とを混合し、
これを特定条件で加熱し、その後冷却するだけの簡易な
方法で造粒、被覆を実施することができ、しかも被覆造
粒物中の5'−リボヌクレオチド塩類含量を高含量にで
きる利点を有している。
ャケット付き撹拌混合装置のみで5'−リボヌクレオチ
ド塩類と油脂類および/またはワックス類とを混合し、
これを特定条件で加熱し、その後冷却するだけの簡易な
方法で造粒、被覆を実施することができ、しかも被覆造
粒物中の5'−リボヌクレオチド塩類含量を高含量にで
きる利点を有している。
【0019】本発明の製造法で得られた調味料製剤を利
用しうる食品としては、製造工程中に油脂類および/ま
たはワックス類の融点温度以上の加熱工程を有する加工
食品または、家庭で喫食する際に加熱調理される食品に
適している。このような食品の例として、蒲鉾、竹輪、
揚げ蒲鉾、魚肉ソーセージなどの水産練り製品、ソーセ
ージ、ハム、ハンバーグ、ミートボールなどの畜肉加工
品、味噌類、珍味類、さらにギョーザ、シューマイ、肉
まんの具、フライ用バッター、てんぷらの衣などの総菜
類などが挙げられる。本発明の調味料製剤は、食品の製
造工程中で加熱を付す前の適宜の混合工程で添加され
る。これにより、加熱前はフォスファターゼが存在して
いても水難溶性5'−リボヌクレオチド塩類の粉末が油
脂類および/またはワックス類で均一に被覆されている
ために酵素作用を受けず、分解されることがない。そし
て、加熱によってフォスファターゼが失活した後に、被
覆している油脂類および/またはワックス類が溶融し、
水難溶性5'−リボヌクレオチド塩類を食品中に安定な
状態で存在せしめることができ、良好な呈味性が発揮さ
れるものである。
用しうる食品としては、製造工程中に油脂類および/ま
たはワックス類の融点温度以上の加熱工程を有する加工
食品または、家庭で喫食する際に加熱調理される食品に
適している。このような食品の例として、蒲鉾、竹輪、
揚げ蒲鉾、魚肉ソーセージなどの水産練り製品、ソーセ
ージ、ハム、ハンバーグ、ミートボールなどの畜肉加工
品、味噌類、珍味類、さらにギョーザ、シューマイ、肉
まんの具、フライ用バッター、てんぷらの衣などの総菜
類などが挙げられる。本発明の調味料製剤は、食品の製
造工程中で加熱を付す前の適宜の混合工程で添加され
る。これにより、加熱前はフォスファターゼが存在して
いても水難溶性5'−リボヌクレオチド塩類の粉末が油
脂類および/またはワックス類で均一に被覆されている
ために酵素作用を受けず、分解されることがない。そし
て、加熱によってフォスファターゼが失活した後に、被
覆している油脂類および/またはワックス類が溶融し、
水難溶性5'−リボヌクレオチド塩類を食品中に安定な
状態で存在せしめることができ、良好な呈味性が発揮さ
れるものである。
【0020】
【実施例】以下に、実験例、実施例および使用例を挙げ
て本発明をさらに詳細に説明する。なお、以下、特に断
りのない限り「%」は全て「重量%」を示す。 実験例1 常法によって得られた5'−リボヌクレオチドカルシウ
ムの湿結晶を80℃で(A)8時間、(B)24時間、
(C)48時間それぞれ減圧乾燥し、ボールミルで粉砕
し、それぞれ300μm以下の粉末とした。水分(カー
ルフィッシャー法)は(A)21.2%、(B)14.
5%、(C)7.4%であった。
て本発明をさらに詳細に説明する。なお、以下、特に断
りのない限り「%」は全て「重量%」を示す。 実験例1 常法によって得られた5'−リボヌクレオチドカルシウ
ムの湿結晶を80℃で(A)8時間、(B)24時間、
(C)48時間それぞれ減圧乾燥し、ボールミルで粉砕
し、それぞれ300μm以下の粉末とした。水分(カー
ルフィッシャー法)は(A)21.2%、(B)14.
5%、(C)7.4%であった。
【0021】実験例2
キャベツ548g、豚ミンチ220g、ニラ40g、ラー
ド30g、ゴマ油30g、ミリン30g、バレイショ澱粉
30g、食塩20g、ニンニク20g、ショウガ17g、ブ
ラックペッパー10g、グルタミン酸ソーダ5gを混合し
た。これにリボタイド(5'−イノシン酸ナトリウムと
5'−グアニル酸ナトリウムのほぼ等量混合物、水分2
4%、武田薬品工業製)および実験例1で得られた各水
分の5'−リボヌクレオチドカルシウム(A)、
(B)、(C)を、それぞれ5'−リボヌクレオチドナ
トリウム(無水物)として0.03%になるように添加
し、十分混合した。この混合物を15℃で5時間放置
後、約12gをギョーザの皮で包み、15分間蒸煮して
ギョーザを製造した。それぞれのギョーザについて、訓
練した10名のパネルによるうま味の比較を行った。い
ずれの試料間にも差は認められず、水難溶性のカルシウ
ム塩も粉末化した場合は、水溶性のナトリウム塩と同様
にフォスファターゼに対しては不安定であることが判明
した。
ド30g、ゴマ油30g、ミリン30g、バレイショ澱粉
30g、食塩20g、ニンニク20g、ショウガ17g、ブ
ラックペッパー10g、グルタミン酸ソーダ5gを混合し
た。これにリボタイド(5'−イノシン酸ナトリウムと
5'−グアニル酸ナトリウムのほぼ等量混合物、水分2
4%、武田薬品工業製)および実験例1で得られた各水
分の5'−リボヌクレオチドカルシウム(A)、
(B)、(C)を、それぞれ5'−リボヌクレオチドナ
トリウム(無水物)として0.03%になるように添加
し、十分混合した。この混合物を15℃で5時間放置
後、約12gをギョーザの皮で包み、15分間蒸煮して
ギョーザを製造した。それぞれのギョーザについて、訓
練した10名のパネルによるうま味の比較を行った。い
ずれの試料間にも差は認められず、水難溶性のカルシウ
ム塩も粉末化した場合は、水溶性のナトリウム塩と同様
にフォスファターゼに対しては不安定であることが判明
した。
【0022】実施例1
第1工程: 実験例1で得られた5'−リボヌクレオチド
カルシウム(B)(水分14.5%)の粉末品(全品が
目開き300μmの篩を通過)375gと大豆硬化油(融
点65℃)の粒状品(全品が目開き1000μmの篩を
通過)125gをジャケット付き高速流動型混合機(ハ
イスピードミキサーLFS−2型、深江工業製)に仕込
み、2分間混合した。 第2工程: ジャケットに73℃の温水を通し、上記混合
物を撹拌しながら、品温70℃まで14分間かけて昇温
後、6分間保持した。粒は品温65℃を経過した時点か
ら成長が観察された。 第3工程: 上記造粒物をジャケットに20℃の水を通
し、10分間かけて品温55℃まで撹拌、冷却して、目
的とする被覆造粒物(B)を得た。 得られた被覆造粒物の粒子径分布は500μm以上が3
%、500〜100μmが84%、100μm以下が13
%であった。また、得られた被覆造粒物の5'−リボヌ
クレオチドカルシウム含量(無水換算)は63.5%で
以下に記載する方法による溶出試験での溶出率は12.
5%であった。
カルシウム(B)(水分14.5%)の粉末品(全品が
目開き300μmの篩を通過)375gと大豆硬化油(融
点65℃)の粒状品(全品が目開き1000μmの篩を
通過)125gをジャケット付き高速流動型混合機(ハ
イスピードミキサーLFS−2型、深江工業製)に仕込
み、2分間混合した。 第2工程: ジャケットに73℃の温水を通し、上記混合
物を撹拌しながら、品温70℃まで14分間かけて昇温
後、6分間保持した。粒は品温65℃を経過した時点か
ら成長が観察された。 第3工程: 上記造粒物をジャケットに20℃の水を通
し、10分間かけて品温55℃まで撹拌、冷却して、目
的とする被覆造粒物(B)を得た。 得られた被覆造粒物の粒子径分布は500μm以上が3
%、500〜100μmが84%、100μm以下が13
%であった。また、得られた被覆造粒物の5'−リボヌ
クレオチドカルシウム含量(無水換算)は63.5%で
以下に記載する方法による溶出試験での溶出率は12.
5%であった。
【0023】溶出試験
水60mlを入れた共栓付き100ml容三角フラスコを2
5℃の振盪恒温水槽に入れておき、試料100mgを加
え、振盪回数130rpmの条件で15分間振盪した。振
盪後、孔径0.45μmのメンブランフィルターで濾過
し、濾液中の5'−リボヌクレオチド含量を液体クロマ
トグラフィーによって分析した。溶出率は被覆造粒物中
の5'−リボヌクレオチド含量に対するその溶出量の割
合で示した。
5℃の振盪恒温水槽に入れておき、試料100mgを加
え、振盪回数130rpmの条件で15分間振盪した。振
盪後、孔径0.45μmのメンブランフィルターで濾過
し、濾液中の5'−リボヌクレオチド含量を液体クロマ
トグラフィーによって分析した。溶出率は被覆造粒物中
の5'−リボヌクレオチド含量に対するその溶出量の割
合で示した。
【0024】5'−リボヌクレオチドの液体クロマトグ
ラフィーによる測定条件 カラム: 日立ゲル #3013−N(4φ×250mm) カラム温度: 室温 移動相: pH3.5、1.5M酢酸バッファー 圧力: 100kg/cm2 流速: 1ml/min 検出: UV254nm 試料量: 20μl
ラフィーによる測定条件 カラム: 日立ゲル #3013−N(4φ×250mm) カラム温度: 室温 移動相: pH3.5、1.5M酢酸バッファー 圧力: 100kg/cm2 流速: 1ml/min 検出: UV254nm 試料量: 20μl
【0025】実施例2
実験例1で得られた5'−リボヌクレオチドカルシウム
(A)、(C)の粉末品(全品が目開き300μmの篩
を通過)各375gと大豆硬化油(融点65℃)の粒状
品(全品が目開き1000μmの篩を通過)125gをジ
ャケット付き高速流動型混合機(ハイスピードミキサー
LFS−2型、深江工業製)で混合後、実施例1の方法
に準じて被覆造粒物を得た。これらの被覆造粒物
(A)、(C)と実施例1で得られた被覆造粒物(B)
を25℃で関係湿度75%の恒温恒湿中に2ケ月間保存
して、それぞれの水分および溶出率を測定した。表1に
測定結果を示す。これから明らかなように、(B)は保
存の前後を問わずに溶出率が低く最も安定であり、これ
に比べて(A)と(C)は保存後に溶出率の上昇がみら
れた。また水分についても(B)に比べると、(A)は
大きく水分が減少し、(C)は逆に水分が増加した。
(A)、(C)の粉末品(全品が目開き300μmの篩
を通過)各375gと大豆硬化油(融点65℃)の粒状
品(全品が目開き1000μmの篩を通過)125gをジ
ャケット付き高速流動型混合機(ハイスピードミキサー
LFS−2型、深江工業製)で混合後、実施例1の方法
に準じて被覆造粒物を得た。これらの被覆造粒物
(A)、(C)と実施例1で得られた被覆造粒物(B)
を25℃で関係湿度75%の恒温恒湿中に2ケ月間保存
して、それぞれの水分および溶出率を測定した。表1に
測定結果を示す。これから明らかなように、(B)は保
存の前後を問わずに溶出率が低く最も安定であり、これ
に比べて(A)と(C)は保存後に溶出率の上昇がみら
れた。また水分についても(B)に比べると、(A)は
大きく水分が減少し、(C)は逆に水分が増加した。
【0026】
【表1】
【0027】実施例3
第1工程: 実験例1で得られた5'−リボヌクレオチド
カルシウム(B)(水分14.5%)の粉末品(全品が
目開き300μmの篩を通過)11.25kgと菜種硬化
油(融点67℃)のフレーク状品(全品が目開き500
μmの篩を通過)3.75kgをジャケット付き垂直スク
リュー型混合機(ナウターミキサーNX−S型、ホソカ
ワミクロン製)に仕込み、5分間混合した。 第2工程: ジャケットに蒸気を通し、上記混合物を撹拌
しながら、品温75℃まで130分間かけて昇温した。
粒は品温67℃を経過した時点から成長が観察された。 第3工程: 上記造粒物をジャケットに12℃の冷水を通
し、60分間かけて品温55℃まで撹拌、冷却して、目
的とする被覆造粒物を得た。 得られた被覆造粒物の粒子径分布は500μm以上が2
%、500〜100μmが93%、100μm以下が5%
であった。また得られた被覆造粒物の5'−リボヌクレ
オチドカルシウム含量(無水換算)は63.7%で、溶
出率は10.3%であった。
カルシウム(B)(水分14.5%)の粉末品(全品が
目開き300μmの篩を通過)11.25kgと菜種硬化
油(融点67℃)のフレーク状品(全品が目開き500
μmの篩を通過)3.75kgをジャケット付き垂直スク
リュー型混合機(ナウターミキサーNX−S型、ホソカ
ワミクロン製)に仕込み、5分間混合した。 第2工程: ジャケットに蒸気を通し、上記混合物を撹拌
しながら、品温75℃まで130分間かけて昇温した。
粒は品温67℃を経過した時点から成長が観察された。 第3工程: 上記造粒物をジャケットに12℃の冷水を通
し、60分間かけて品温55℃まで撹拌、冷却して、目
的とする被覆造粒物を得た。 得られた被覆造粒物の粒子径分布は500μm以上が2
%、500〜100μmが93%、100μm以下が5%
であった。また得られた被覆造粒物の5'−リボヌクレ
オチドカルシウム含量(無水換算)は63.7%で、溶
出率は10.3%であった。
【0028】実施例4
第1工程: 常法で得た5'−グアニル酸カルシウム(水
分13.5%)の粉末品(全品が目開き150μmの篩
を通過)350gと牛脂硬化油(融点61℃)のフレー
ク状品(全品が目開き500μmの篩を通過)150gを
ジャケット付き高速流動型混合機(ハイスピードミキサ
ーLFS−2型、深江工業製)に仕込み、2分間混合し
た。 第2工程: ジャケットに67℃の温水を通し、上記混合
物を撹拌しながら、品温65℃まで10分間かけて昇温
後、5分間保持した。粒は品温61℃を経過した時点か
ら成長が観察された。 第3工程: 上記造粒物をジャケットに18℃の水を通
し、8分間かけて品温55℃まで撹拌、冷却して、目的
とする被覆造粒物を得た。 得られた被覆造粒物の粒子径分布は500μm以上が1
0%、500〜100μmが85%、100μm以下が5
%であった。また、得られた被覆造粒物の5'−グアニ
ル酸カルシウム含量(無水換算)は60.1%で、溶出
率は9.7%であった。
分13.5%)の粉末品(全品が目開き150μmの篩
を通過)350gと牛脂硬化油(融点61℃)のフレー
ク状品(全品が目開き500μmの篩を通過)150gを
ジャケット付き高速流動型混合機(ハイスピードミキサ
ーLFS−2型、深江工業製)に仕込み、2分間混合し
た。 第2工程: ジャケットに67℃の温水を通し、上記混合
物を撹拌しながら、品温65℃まで10分間かけて昇温
後、5分間保持した。粒は品温61℃を経過した時点か
ら成長が観察された。 第3工程: 上記造粒物をジャケットに18℃の水を通
し、8分間かけて品温55℃まで撹拌、冷却して、目的
とする被覆造粒物を得た。 得られた被覆造粒物の粒子径分布は500μm以上が1
0%、500〜100μmが85%、100μm以下が5
%であった。また、得られた被覆造粒物の5'−グアニ
ル酸カルシウム含量(無水換算)は60.1%で、溶出
率は9.7%であった。
【0029】実施例5
第1工程: 常法で得た5'−イノシン酸カルシウム(水
分15.2%)の粉末品(全品が目開き150μmの篩
を通過)400gと大豆硬化油(融点65℃)の粒状品
(全品が目開き1000μmの篩を通過)100gをジャ
ケット付き高速流動型混合機(ハイスピードミキサーL
FS−2型、深江工業製)に仕込み、2分間混合した。 第2工程: ジャケットに73℃の温水を通し、上記混合
物を撹拌しながら、品温70℃まで16分間かけて昇温
後、6分間保持した。粒は品温65℃を経過した時点か
ら成長が観察された。 第3工程: 上記造粒物をジャケットに18℃の水を通
し、9分間かけて品温55℃まで撹拌、冷却して、目的
とする被覆造粒物を得た。 得られた被覆造粒物の粒子径分布は500μm以上が2
%、500〜100μmが81%、100μm以下が17
%であった。また、得られた被覆造粒物の5'−イノシ
ン酸カルシウム含量(無水換算)は66.5%で、溶出
率は17.5%であった。
分15.2%)の粉末品(全品が目開き150μmの篩
を通過)400gと大豆硬化油(融点65℃)の粒状品
(全品が目開き1000μmの篩を通過)100gをジャ
ケット付き高速流動型混合機(ハイスピードミキサーL
FS−2型、深江工業製)に仕込み、2分間混合した。 第2工程: ジャケットに73℃の温水を通し、上記混合
物を撹拌しながら、品温70℃まで16分間かけて昇温
後、6分間保持した。粒は品温65℃を経過した時点か
ら成長が観察された。 第3工程: 上記造粒物をジャケットに18℃の水を通
し、9分間かけて品温55℃まで撹拌、冷却して、目的
とする被覆造粒物を得た。 得られた被覆造粒物の粒子径分布は500μm以上が2
%、500〜100μmが81%、100μm以下が17
%であった。また、得られた被覆造粒物の5'−イノシ
ン酸カルシウム含量(無水換算)は66.5%で、溶出
率は17.5%であった。
【0030】使用例1
リボタイド、実験例1で得られた5'−リボヌクレオチ
ドカルシウム(B)および実施例1〜3で得られた5'
−リボヌクレオチドカルシウムの被覆造粒物をそれぞれ
ギョーザの製造時に添加して、製造後に残存する5'−
リボヌクレオチドの含量を測定すると同時に、味の比較
を行った。ギョーザの組成および製造法は実験例2に準
じ、添加量は5'−リボヌクレオチドナトリウム(無水
物)として0.03%とした。ギョーザの具中の5'−
リボヌクレオチドナトリウムとしての残存率およびうま
味についての官能検査結果を表2に示す。表2から明ら
かなごとく、被覆造粒物は無処理に比べて、残存率も高
く、うま味も強かった。
ドカルシウム(B)および実施例1〜3で得られた5'
−リボヌクレオチドカルシウムの被覆造粒物をそれぞれ
ギョーザの製造時に添加して、製造後に残存する5'−
リボヌクレオチドの含量を測定すると同時に、味の比較
を行った。ギョーザの組成および製造法は実験例2に準
じ、添加量は5'−リボヌクレオチドナトリウム(無水
物)として0.03%とした。ギョーザの具中の5'−
リボヌクレオチドナトリウムとしての残存率およびうま
味についての官能検査結果を表2に示す。表2から明ら
かなごとく、被覆造粒物は無処理に比べて、残存率も高
く、うま味も強かった。
【0031】
【表2】
【0032】使用例2
スケトウダラ冷凍すり身1000g、食塩30g、バレイ
ショ澱粉70g、砂糖15g、発酵液体調味料(「味しる
べA」、武田薬品工業製)30ml、グルタミン酸ソーダ
7g、氷水300mlを用い、常法に従って製造した蒲鉾
用仕上がりすり身にリボタイドおよび実施例4で得られ
た5'−グアニル酸カルシウムの被覆造粒物をそれぞれ
5'−リボヌクレオチド(無水物)として0.03%に
なるように添加し、十分に混合した。この混合物を折径
45mmのケーシングに詰めて、10℃で20時間座り
を行ったのち、90℃で30分間加熱して蒲鉾を製造し
た。このようにして製造された蒲鉾中の5'−リボヌク
レオチドとしての残存率はリボタイド添加品が17%、
5'−グアニル酸カルシウム被覆造粒物添加品が91%
で、本発明試料は対照区に比べて、残存率が高く、安定
で、風味が極めて優れていた。
ショ澱粉70g、砂糖15g、発酵液体調味料(「味しる
べA」、武田薬品工業製)30ml、グルタミン酸ソーダ
7g、氷水300mlを用い、常法に従って製造した蒲鉾
用仕上がりすり身にリボタイドおよび実施例4で得られ
た5'−グアニル酸カルシウムの被覆造粒物をそれぞれ
5'−リボヌクレオチド(無水物)として0.03%に
なるように添加し、十分に混合した。この混合物を折径
45mmのケーシングに詰めて、10℃で20時間座り
を行ったのち、90℃で30分間加熱して蒲鉾を製造し
た。このようにして製造された蒲鉾中の5'−リボヌク
レオチドとしての残存率はリボタイド添加品が17%、
5'−グアニル酸カルシウム被覆造粒物添加品が91%
で、本発明試料は対照区に比べて、残存率が高く、安定
で、風味が極めて優れていた。
【0033】使用例3
豚肉600g、牛肉400g、豚脂身500g、バレイシ
ョ澱粉150g、グルタミン酸ソーダ6g、くん結晶2
g、L−アスコルビン酸ナトリウム1g、亜硝酸ナトリウ
ム0.15g、水400gを用い、常法に従って製造した
ソーセージ用ペーストにリボタイドおよび実施例5で得
られた5'−イノシン酸カルシウムの被覆造粒物をそれ
ぞれ5'−リボヌクレオチド(無水物)として0.03
%になるように添加し、十分に混合した。この混合物を
折径23mmの合成腸ケーシングに詰めて、50℃から7
0℃まで90分かけてスモークしたのち、80℃のスチ
ームで30分間加熱してソーセージを製造した。このよ
うにして製造されたソーセージ中の5'−リボヌクレオ
チドとしての残存率はリボタイド添加品が25%、5'
−イノシン酸カルシウム被覆造粒物添加品が86%で、
本発明試料は対照区に比べて、残存率が高く、安定で、
風味が極めて優れていた。
ョ澱粉150g、グルタミン酸ソーダ6g、くん結晶2
g、L−アスコルビン酸ナトリウム1g、亜硝酸ナトリウ
ム0.15g、水400gを用い、常法に従って製造した
ソーセージ用ペーストにリボタイドおよび実施例5で得
られた5'−イノシン酸カルシウムの被覆造粒物をそれ
ぞれ5'−リボヌクレオチド(無水物)として0.03
%になるように添加し、十分に混合した。この混合物を
折径23mmの合成腸ケーシングに詰めて、50℃から7
0℃まで90分かけてスモークしたのち、80℃のスチ
ームで30分間加熱してソーセージを製造した。このよ
うにして製造されたソーセージ中の5'−リボヌクレオ
チドとしての残存率はリボタイド添加品が25%、5'
−イノシン酸カルシウム被覆造粒物添加品が86%で、
本発明試料は対照区に比べて、残存率が高く、安定で、
風味が極めて優れていた。
【0034】
【発明の効果】以上記載したごとく、本発明によれば、
ジャケット付き撹拌混合装置のみで水難溶性5'−リボ
ヌクレオチド塩類を油脂類および/またはワックス類で
造粒、被覆することができ、しかも常温下で水で浸漬し
ても5'−リボヌクレオチドの溶出が少なく、フォスフ
ァターゼによる分解が効果的に防止される。このため
に、加熱工程を有する食品の製造に際し、その加熱工程
前に添加しても食品原料に由来するフォスファターゼに
よる分解が抑えられ、しかも、加熱によりフォスファタ
ーゼが失活した状態で油脂類および/またはワックス類
の被覆層が溶融され、5'−リボヌクレオチドにより良
好に調味できる。さらに、本調味料製剤は長期間保存し
ても被覆造粒物の表面にひび割れの生成が極めて少な
く、保存安定性に優れていることも大きな特徴である。
本調味料製剤は、食品製造時に、混合、擂潰などの操作
が加えられても被覆層が安定に保持されているので水産
・畜産練製品、各種総菜類などの調味用として好適であ
る。
ジャケット付き撹拌混合装置のみで水難溶性5'−リボ
ヌクレオチド塩類を油脂類および/またはワックス類で
造粒、被覆することができ、しかも常温下で水で浸漬し
ても5'−リボヌクレオチドの溶出が少なく、フォスフ
ァターゼによる分解が効果的に防止される。このため
に、加熱工程を有する食品の製造に際し、その加熱工程
前に添加しても食品原料に由来するフォスファターゼに
よる分解が抑えられ、しかも、加熱によりフォスファタ
ーゼが失活した状態で油脂類および/またはワックス類
の被覆層が溶融され、5'−リボヌクレオチドにより良
好に調味できる。さらに、本調味料製剤は長期間保存し
ても被覆造粒物の表面にひび割れの生成が極めて少な
く、保存安定性に優れていることも大きな特徴である。
本調味料製剤は、食品製造時に、混合、擂潰などの操作
が加えられても被覆層が安定に保持されているので水産
・畜産練製品、各種総菜類などの調味用として好適であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 総水分が12〜20重量%、粒子径が約
300μm以下の粉末状の水難溶性5'−リボヌクレオチ
ド塩類65〜85重量部と融点55〜90℃、粒子径が
約1,000μm以下の粒状、フレーク状または粉末状の
油脂類および/またはワックス類35〜15重量部とを
混合し、さらに撹拌しながら上記油脂および/またはワ
ックス類の融点以上の温度に加熱、混合した後、上記油
脂および/またはワックス類の融点以下の温度にまで冷
却し、水難溶性5'−リボヌクレオチド塩類の被覆造粒
物を得ることを特徴とする調味料製剤の製造法。 - 【請求項2】 ジャケット付き撹拌混合装置を用いて、
造粒、被覆を行う請求項1記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04604996A JP3481033B2 (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 調味料製剤の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04604996A JP3481033B2 (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 調味料製剤の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09234014A JPH09234014A (ja) | 1997-09-09 |
JP3481033B2 true JP3481033B2 (ja) | 2003-12-22 |
Family
ID=12736177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04604996A Expired - Fee Related JP3481033B2 (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 調味料製剤の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3481033B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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---|---|---|---|---|
JP2002238454A (ja) * | 2001-02-22 | 2002-08-27 | Nagaoka Koryo Kk | 油脂被覆球形粒およびその製造方法 |
JP4879410B2 (ja) * | 2001-07-12 | 2012-02-22 | 太陽化学株式会社 | フライ食品用品質改良剤 |
ATE355758T1 (de) * | 2002-08-02 | 2007-03-15 | Purac Biochem Bv | Eingekapselte kristalline milchsäure |
WO2024156447A1 (en) | 2023-01-26 | 2024-08-02 | Unilever Ip Holdings B.V. | Mineral-fortified food product |
-
1996
- 1996-03-04 JP JP04604996A patent/JP3481033B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09234014A (ja) | 1997-09-09 |
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