JPH09185986A - 電磁調理器 - Google Patents
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- JPH09185986A JPH09185986A JP35336795A JP35336795A JPH09185986A JP H09185986 A JPH09185986 A JP H09185986A JP 35336795 A JP35336795 A JP 35336795A JP 35336795 A JP35336795 A JP 35336795A JP H09185986 A JPH09185986 A JP H09185986A
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- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B6/00—Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
- H05B6/02—Induction heating
- H05B6/06—Control, e.g. of temperature, of power
- H05B6/062—Control, e.g. of temperature, of power for cooking plates or the like
- H05B6/065—Control, e.g. of temperature, of power for cooking plates or the like using coordinated control of multiple induction coils
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の誘導加熱源が組み込まれた多口コンロ
型の電磁調理器において、インバータ回路の制御周波数
の相違に起因する干渉音の発生を防止する。 【解決手段】 共通の電流経路のスイッチング素子２、
４に対し、加熱源毎に設けられる個別の電流経路１４、
１５のスイッチング素子６ａ、８ａ及び６ｂ、８ｂをそ
れぞれブリッジ状に結線する。そして、スイッチング素
子２、４をオン／オフ駆動する制御信号と同一周波数
で、加熱出力に応じて遅延量のみ変えた制御信号を個別
の電流経路のスイッチング素子６ａ、８ａ、６ｂ、８ｂ
に供給しオン／オフ駆動させる。従って、複数の加熱コ
イル１０ａ、１０ｂに流れる電流の基本動作周波数は同
一であるため干渉音は発生しない。
型の電磁調理器において、インバータ回路の制御周波数
の相違に起因する干渉音の発生を防止する。 【解決手段】 共通の電流経路のスイッチング素子２、
４に対し、加熱源毎に設けられる個別の電流経路１４、
１５のスイッチング素子６ａ、８ａ及び６ｂ、８ｂをそ
れぞれブリッジ状に結線する。そして、スイッチング素
子２、４をオン／オフ駆動する制御信号と同一周波数
で、加熱出力に応じて遅延量のみ変えた制御信号を個別
の電流経路のスイッチング素子６ａ、８ａ、６ｂ、８ｂ
に供給しオン／オフ駆動させる。従って、複数の加熱コ
イル１０ａ、１０ｂに流れる電流の基本動作周波数は同
一であるため干渉音は発生しない。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁調理器に関し、
特に複数の被加熱物を同時に加熱するための多口コンロ
型の電磁調理器に関する。
特に複数の被加熱物を同時に加熱するための多口コンロ
型の電磁調理器に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の多口コンロ型の電磁調理器は、加
熱出力を独立に制御するために、発振周波数可変制御を
行なうインバータ回路を各加熱コイルに対してそれぞれ
組み込むのが一般的であった。しかしながら、複数の加
熱コイルを同時に動作させると、インバータ回路の発振
周波数の相違に起因するうなり現象を生じ負荷の干渉音
が発生するという問題を有していた。
熱出力を独立に制御するために、発振周波数可変制御を
行なうインバータ回路を各加熱コイルに対してそれぞれ
組み込むのが一般的であった。しかしながら、複数の加
熱コイルを同時に動作させると、インバータ回路の発振
周波数の相違に起因するうなり現象を生じ負荷の干渉音
が発生するという問題を有していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解決するた
めに、インバータ回路の発振周波数を同一として複数の
スイッチング素子を駆動する制御信号のデューティ比を
変えることにより加熱出力を制御する方法が提案されて
いる（例えば、特開平７−１１４９８０号公報参照）。
しかしながら、このような方法によっても回路部品の定
数のばらつき等のために複数のインバータ回路の発振周
波数を完全に同一にすることはできず、干渉音の発生を
完全に防止することは困難であった。
めに、インバータ回路の発振周波数を同一として複数の
スイッチング素子を駆動する制御信号のデューティ比を
変えることにより加熱出力を制御する方法が提案されて
いる（例えば、特開平７−１１４９８０号公報参照）。
しかしながら、このような方法によっても回路部品の定
数のばらつき等のために複数のインバータ回路の発振周
波数を完全に同一にすることはできず、干渉音の発生を
完全に防止することは困難であった。
【０００４】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的とするところは、負荷の干渉音
の発生を防止することができる多口コンロ型の電磁調理
器を提供することにある。
たものであり、その目的とするところは、負荷の干渉音
の発生を防止することができる多口コンロ型の電磁調理
器を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る電磁調理器は、複数の被加熱物
を同時に加熱するために複数の加熱源を有する電磁調理
器において、 a)直流電源に直列に接続される第１及び第２のスイッチ
ング素子から成る共通電流路と、 b)前記複数の加熱源毎に設けられ、直流電源に直列に接
続される第３及び第４のスイッチング素子と、該二つの
スイッチング素子の接続点と前記共通電流路の二つのス
イッチング素子の接続点との間に直列に接続される共振
コンデンサ及び加熱コイルとから成る個別電流路と、 c)前記共通電流路の第１及び第２のスイッチング素子に
対し該二つのスイッチング素子を一定周波数で交互にオ
ン／オフ駆動するように制御信号を供給すると共に、前
記複数の個別電流路の第３及び第４のスイッチング素子
を交互にオン／オフ駆動するように前記制御信号と同一
周波数を有し且つ当該加熱源の加熱出力に応じて位相を
変えた信号を該二つのスイッチング素子に対し供給する
駆動制御手段と、を備えることを特徴としている。
に成された本発明に係る電磁調理器は、複数の被加熱物
を同時に加熱するために複数の加熱源を有する電磁調理
器において、 a)直流電源に直列に接続される第１及び第２のスイッチ
ング素子から成る共通電流路と、 b)前記複数の加熱源毎に設けられ、直流電源に直列に接
続される第３及び第４のスイッチング素子と、該二つの
スイッチング素子の接続点と前記共通電流路の二つのス
イッチング素子の接続点との間に直列に接続される共振
コンデンサ及び加熱コイルとから成る個別電流路と、 c)前記共通電流路の第１及び第２のスイッチング素子に
対し該二つのスイッチング素子を一定周波数で交互にオ
ン／オフ駆動するように制御信号を供給すると共に、前
記複数の個別電流路の第３及び第４のスイッチング素子
を交互にオン／オフ駆動するように前記制御信号と同一
周波数を有し且つ当該加熱源の加熱出力に応じて位相を
変えた信号を該二つのスイッチング素子に対し供給する
駆動制御手段と、を備えることを特徴としている。
【０００６】また、前記駆動制御手段は、前記一定周波
数のパルス信号を発生する発振手段と、該パルス信号に
基づき前記第１及び第２のスイッチング素子をオン／オ
フ駆動する制御信号を供給する第１の駆動手段と、該パ
ルス信号を所望の加熱出力に応じて遅延させる複数の個
別電流路毎に設けられる遅延手段と、該遅延手段におい
て遅延された信号に基づき前記第３及び第４のスイッチ
ング素子をオン／オフ駆動する制御信号を供給する第２
の駆動手段とで構成することができることを特徴として
いる。
数のパルス信号を発生する発振手段と、該パルス信号に
基づき前記第１及び第２のスイッチング素子をオン／オ
フ駆動する制御信号を供給する第１の駆動手段と、該パ
ルス信号を所望の加熱出力に応じて遅延させる複数の個
別電流路毎に設けられる遅延手段と、該遅延手段におい
て遅延された信号に基づき前記第３及び第４のスイッチ
ング素子をオン／オフ駆動する制御信号を供給する第２
の駆動手段とで構成することができることを特徴として
いる。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明に係る電磁調理器では、加
熱源に対応して備えられる複数のインバータ回路におい
て共通電流路が共有され、この共有電流路の二つのスイ
ッチング素子に対し各個別電流路の二つのスイッチング
素子がそれぞれブリッジ状に結合して構成される。共通
電流路の第１及び第２のスイッチング素子は、駆動制御
手段から供給される制御信号により一定周波数で交互に
オン／オフ駆動される。一方、個別電流路の第３及び第
４のスイッチング素子も同一の周波数を有する制御信号
により交互にオン／オフ駆動されるが、その制御信号の
位相は加熱出力に応じて変えられる。
熱源に対応して備えられる複数のインバータ回路におい
て共通電流路が共有され、この共有電流路の二つのスイ
ッチング素子に対し各個別電流路の二つのスイッチング
素子がそれぞれブリッジ状に結合して構成される。共通
電流路の第１及び第２のスイッチング素子は、駆動制御
手段から供給される制御信号により一定周波数で交互に
オン／オフ駆動される。一方、個別電流路の第３及び第
４のスイッチング素子も同一の周波数を有する制御信号
により交互にオン／オフ駆動されるが、その制御信号の
位相は加熱出力に応じて変えられる。
【０００８】すなわち、個別電流路側に供給される制御
信号が共通電流路側と同位相である場合、その個別電流
路の加熱コイルを介して直流電源の正電圧側から負電圧
側に導通する電流経路は全く形成されないので加熱出力
は零となる。これに対し、個別電流路側に供給される制
御信号が共通電流路側と逆位相、すなわち１８０°反転
した位相である場合、直流電源の正電圧側から第１のス
イッチング素子、加熱コイル、共振コンデンサ、第４の
スイッチング素子を介して直流電源の負電圧側に至る電
流経路と、直流電源の正電圧側から第３のスイッチング
素子、共振コンデンサ、加熱コイル、第２のスイッチン
グ素子を介して直流電源の負電圧側に至る電流経路とが
交互に形成される。従って、加熱コイルには最も効率良
く一定周期で方向が反転する交流電流が流れるため、電
磁誘導による加熱出力は最大となる。
信号が共通電流路側と同位相である場合、その個別電流
路の加熱コイルを介して直流電源の正電圧側から負電圧
側に導通する電流経路は全く形成されないので加熱出力
は零となる。これに対し、個別電流路側に供給される制
御信号が共通電流路側と逆位相、すなわち１８０°反転
した位相である場合、直流電源の正電圧側から第１のス
イッチング素子、加熱コイル、共振コンデンサ、第４の
スイッチング素子を介して直流電源の負電圧側に至る電
流経路と、直流電源の正電圧側から第３のスイッチング
素子、共振コンデンサ、加熱コイル、第２のスイッチン
グ素子を介して直流電源の負電圧側に至る電流経路とが
交互に形成される。従って、加熱コイルには最も効率良
く一定周期で方向が反転する交流電流が流れるため、電
磁誘導による加熱出力は最大となる。
【０００９】複数の加熱源における個別の加熱出力の制
御は、それぞれの個別電流路の第３及び第４のスイッチ
ング素子に供給する制御信号の位相遅延を共通電流路の
制御信号の位相に対し０〜１８０°の間で調節すること
により行なわれる。このような制御は、第１及び第２の
スイッチング素子を駆動する制御信号を単に遅延させ、
しかもこの遅延量を制御できるようにした遅延手段を用
いることにより簡単に実現することができる。
御は、それぞれの個別電流路の第３及び第４のスイッチ
ング素子に供給する制御信号の位相遅延を共通電流路の
制御信号の位相に対し０〜１８０°の間で調節すること
により行なわれる。このような制御は、第１及び第２の
スイッチング素子を駆動する制御信号を単に遅延させ、
しかもこの遅延量を制御できるようにした遅延手段を用
いることにより簡単に実現することができる。
【００１０】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る電磁調理器
によれば、複数の加熱コイルに流れる交流電流の基本動
作周波数は同一であるため、うなり現象による負荷の干
渉音の発生を防止することができる。また、複数の加熱
源を有する場合でもインバータ回路の構成を簡略化し部
品点数を削減することができる。
によれば、複数の加熱コイルに流れる交流電流の基本動
作周波数は同一であるため、うなり現象による負荷の干
渉音の発生を防止することができる。また、複数の加熱
源を有する場合でもインバータ回路の構成を簡略化し部
品点数を削減することができる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明に係る電磁調理器の一実施例に
ついて図を参照して説明する。図１は二つの誘導加熱源
を有する電磁調理器の回路構成図、図２は誘導加熱の加
熱出力を制御するインバータ回路の構成図、図３は図２
のインバータ回路の動作を説明するための波形図であ
る。
ついて図を参照して説明する。図１は二つの誘導加熱源
を有する電磁調理器の回路構成図、図２は誘導加熱の加
熱出力を制御するインバータ回路の構成図、図３は図２
のインバータ回路の動作を説明するための波形図であ
る。
【００１２】まず、図２、図３に基づき基本となるイン
バータ回路の構成及び動作を説明する。図２において、
Ｅ[Ｖ]の電圧を有する直流電源１に第１〜第４の四個の
スイッチング素子２、４、６、８がブリッジ状に接続さ
れ、各スイッチング素子にはそれぞれ帰還ダイオード
３、５、７、９が並列に接続される。第１、第２のスイ
ッチング素子２、４の接続点１２と第３、第４のスイッ
チング素子６、８の接続点１３との間には負荷となる加
熱コイル１０と共振コンデンサ１１が直列に接続され
る。なお、スイッチング素子としてはバイポーラトラン
ジスタ、電界効果トランジスタ、サイリスタ等が利用で
きる。
バータ回路の構成及び動作を説明する。図２において、
Ｅ[Ｖ]の電圧を有する直流電源１に第１〜第４の四個の
スイッチング素子２、４、６、８がブリッジ状に接続さ
れ、各スイッチング素子にはそれぞれ帰還ダイオード
３、５、７、９が並列に接続される。第１、第２のスイ
ッチング素子２、４の接続点１２と第３、第４のスイッ
チング素子６、８の接続点１３との間には負荷となる加
熱コイル１０と共振コンデンサ１１が直列に接続され
る。なお、スイッチング素子としてはバイポーラトラン
ジスタ、電界効果トランジスタ、サイリスタ等が利用で
きる。
【００１３】第１〜第４のスイッチング素子２、４、
６、８の制御端子には、直列に接続されたスイッチング
素子の一方が導通状態にあるときに他方は非導通状態と
なるようにデューティ比がほぼ５０％のオン／オフ制御
信号が供給される。すなわち、図３（ａ）に示す信号φ
1が第１のスイッチング素子２の制御端子に供給され、
信号φ1の極性を反転した信号xφ1が第２のスイッチン
グ素子４の制御端子に供給される。これにより、第１及
び第２のスイッチング素子２、４は交互に導通状態とな
る。このとき、第３及び第４のスイッチング素子６、８
の制御端子にもそれぞれ信号φ1、xφ1と同位相の制御
信号が供給されると、接続点１２、１３の間には電圧差
が生じず加熱コイル１０に電流が流れないため誘導加熱
出力は０となる。
６、８の制御端子には、直列に接続されたスイッチング
素子の一方が導通状態にあるときに他方は非導通状態と
なるようにデューティ比がほぼ５０％のオン／オフ制御
信号が供給される。すなわち、図３（ａ）に示す信号φ
1が第１のスイッチング素子２の制御端子に供給され、
信号φ1の極性を反転した信号xφ1が第２のスイッチン
グ素子４の制御端子に供給される。これにより、第１及
び第２のスイッチング素子２、４は交互に導通状態とな
る。このとき、第３及び第４のスイッチング素子６、８
の制御端子にもそれぞれ信号φ1、xφ1と同位相の制御
信号が供給されると、接続点１２、１３の間には電圧差
が生じず加熱コイル１０に電流が流れないため誘導加熱
出力は０となる。
【００１４】第３及び第４のスイッチング素子６、８の
制御端子に供給する制御信号の位相を信号φ1、xφ1か
ら遅延させ、図３（ｂ）に示す信号φ2及びその反転信
号xφ2のようにすると、以下の如き動作により加熱コイ
ルに交流電流が流れる。
制御端子に供給する制御信号の位相を信号φ1、xφ1か
ら遅延させ、図３（ｂ）に示す信号φ2及びその反転信
号xφ2のようにすると、以下の如き動作により加熱コイ
ルに交流電流が流れる。
【００１５】第１及び第４のスイッチング素子２、８が
導通している期間（図３（ｄ）の動作モードＡ）には、
接続点１２、１３の間には図３（ｃ）のように正方向に
電圧が印加され、直流電源１の正電圧側から第１のスイ
ッチング素子２、加熱コイル１０、共振コンデンサ１
１、第４のスイッチング素子８を介して直流電源１の負
電圧側に電流が流れる。このとき、電流は負荷である加
熱コイル１０、共振コンデンサ１１の定数等により決ま
る共振周波数に応じて図３（ｅ）のように増加、減少す
る。
導通している期間（図３（ｄ）の動作モードＡ）には、
接続点１２、１３の間には図３（ｃ）のように正方向に
電圧が印加され、直流電源１の正電圧側から第１のスイ
ッチング素子２、加熱コイル１０、共振コンデンサ１
１、第４のスイッチング素子８を介して直流電源１の負
電圧側に電流が流れる。このとき、電流は負荷である加
熱コイル１０、共振コンデンサ１１の定数等により決ま
る共振周波数に応じて図３（ｅ）のように増加、減少す
る。
【００１６】次に第４のスイッチング素子８がオフし第
３のスイッチング素子６がオンすると、電流は第１のス
イッチング素子２と帰還ダイオード７とを通って減衰し
ながら還流する（図３（ｄ）の動作モードＢ）。電流が
０まで減少すると電流方向が反転し、第３のスイッチン
グ素子６から共振コンデンサ１１、加熱コイル１０、帰
還ダイオード３を通って電流が流れる（図３（ｄ）の動
作モードＣ）。
３のスイッチング素子６がオンすると、電流は第１のス
イッチング素子２と帰還ダイオード７とを通って減衰し
ながら還流する（図３（ｄ）の動作モードＢ）。電流が
０まで減少すると電流方向が反転し、第３のスイッチン
グ素子６から共振コンデンサ１１、加熱コイル１０、帰
還ダイオード３を通って電流が流れる（図３（ｄ）の動
作モードＣ）。
【００１７】次いで、第２及び第３のスイッチング素子
４、６が導通している期間（図３（ｄ）の動作モード
Ｄ）には、接続点１２、１３の間には図３（ｃ）のよう
に負方向に電圧が印加され、直流電源１の正電圧側から
第３のスイッチング素子６、共振コンデンサ１１、加熱
コイル１０、第２のスイッチング素子４を介して直流電
源１の負電圧側に電流が流れる。すなわち、図３（ｄ）
の動作モードＡとは極性が反転し、接続点１３から接続
点１２側へ共振周波数に応じた電流が流れる。なお、引
き続く図３（ｄ）の動作モードＥ、Ｆは上述の動作モー
ドＢ、Ｃに対応し、帰還ダイオード５、９を通って電流
が還流する。
４、６が導通している期間（図３（ｄ）の動作モード
Ｄ）には、接続点１２、１３の間には図３（ｃ）のよう
に負方向に電圧が印加され、直流電源１の正電圧側から
第３のスイッチング素子６、共振コンデンサ１１、加熱
コイル１０、第２のスイッチング素子４を介して直流電
源１の負電圧側に電流が流れる。すなわち、図３（ｄ）
の動作モードＡとは極性が反転し、接続点１３から接続
点１２側へ共振周波数に応じた電流が流れる。なお、引
き続く図３（ｄ）の動作モードＥ、Ｆは上述の動作モー
ドＢ、Ｃに対応し、帰還ダイオード５、９を通って電流
が還流する。
【００１８】信号φ2が信号xφ1と等しいとき、すなわ
ち信号φ1と信号φ2の極性が丁度反転したものであると
きには、接続点１２、１３の間に直流電源１により正方
向又は負方向のいずれかの電圧が必ず印加されるので誘
導加熱出力は最大になる。従って、信号φ1に対して信
号φ2の位相の遅延量を０〜１８０°の間で制御するこ
とにより誘導加熱出力を制御することができる。
ち信号φ1と信号φ2の極性が丁度反転したものであると
きには、接続点１２、１３の間に直流電源１により正方
向又は負方向のいずれかの電圧が必ず印加されるので誘
導加熱出力は最大になる。従って、信号φ1に対して信
号φ2の位相の遅延量を０〜１８０°の間で制御するこ
とにより誘導加熱出力を制御することができる。
【００１９】次に、図１を用いて二つの加熱源を有する
電磁調理器の制御動作を説明する。多口コンロの場合、
図２の第１及び第２のスイッチング素子２、４から成る
回路部を複数のインバータ回路に共通の電流経路とし、
第３及び第４のスイッチング素子６、８、加熱コイル１
０及び共振コンデンサ１１から成る回路部を各コンロが
それぞれ有する個別の電流経路とする。図１において、
第１の個別の電流経路１４は、スイッチング素子６ａ、
８ａ、加熱コイル１０ａ及び共振コンデンサ１１ａから
構成され、第２の個別の電流経路１５は、スイッチング
素子６ｂ、８ｂ、加熱コイル１０ｂ及び共振コンデンサ
１１ｂから構成される。水晶発振子等の発振素子を有す
る発振回路１６は所定の周波数のパルス信号を発生し、
その信号は第１の駆動回路１７、第１の遅延回路１８ａ
及び第２の遅延回路１８ｂに供給される。第１の駆動回
路１７は、共通の電流経路の二つのスイッチング素子
２、４にそれぞれ制御信号を供給する。第１及び第２の
遅延回路１８ａ、１８ｂには上記パルス信号が供給され
ると共に、出力検出器１９ａ、１９ｂからそれぞれ検出
値が、また、制御部２１から加熱出力の制御目標値が入
力される。パルス信号は第１及び第２の遅延回路１８
ａ、１８ｂにてそれぞれ異なる遅延量だけ遅延された後
に第２及び第３の駆動回路２０ａ、２０ｂに入力され、
スイッチング素子６ａ、８ａ、６ｂ、８ｂの制御端子に
制御信号として供給される。
電磁調理器の制御動作を説明する。多口コンロの場合、
図２の第１及び第２のスイッチング素子２、４から成る
回路部を複数のインバータ回路に共通の電流経路とし、
第３及び第４のスイッチング素子６、８、加熱コイル１
０及び共振コンデンサ１１から成る回路部を各コンロが
それぞれ有する個別の電流経路とする。図１において、
第１の個別の電流経路１４は、スイッチング素子６ａ、
８ａ、加熱コイル１０ａ及び共振コンデンサ１１ａから
構成され、第２の個別の電流経路１５は、スイッチング
素子６ｂ、８ｂ、加熱コイル１０ｂ及び共振コンデンサ
１１ｂから構成される。水晶発振子等の発振素子を有す
る発振回路１６は所定の周波数のパルス信号を発生し、
その信号は第１の駆動回路１７、第１の遅延回路１８ａ
及び第２の遅延回路１８ｂに供給される。第１の駆動回
路１７は、共通の電流経路の二つのスイッチング素子
２、４にそれぞれ制御信号を供給する。第１及び第２の
遅延回路１８ａ、１８ｂには上記パルス信号が供給され
ると共に、出力検出器１９ａ、１９ｂからそれぞれ検出
値が、また、制御部２１から加熱出力の制御目標値が入
力される。パルス信号は第１及び第２の遅延回路１８
ａ、１８ｂにてそれぞれ異なる遅延量だけ遅延された後
に第２及び第３の駆動回路２０ａ、２０ｂに入力され、
スイッチング素子６ａ、８ａ、６ｂ、８ｂの制御端子に
制御信号として供給される。
【００２０】上記構成において、第１の駆動回路１７か
ら前述のような信号φ1、xφ1が第１及び第２のスイッ
チング素子２、４の制御端子に供給され、その二つのス
イッチング素子２、４は交互に導通状態になる。制御部
２１には各コンロ毎に加熱温度を使用者が設定するため
の操作パネルが設けられており、その操作パネルにて設
定された設定温度と、鍋等の調理容器を上部に載置する
ためのトッププレートの裏側に設置された温度センサ
（図示せず）からの検知温度とに基づき、それぞれの加
熱コイル１０ａ、１０ｂによる加熱出力の目標値を決定
し、第１及び第２の遅延回路１８ａ、１８ｂに指示を与
える。第１の遅延回路１８ａは、第１の出力検出器１９
ａからフィードバックされる実際の出力値と目標値との
差に応じて遅延量を決定し、入力されたパルス信号を遅
延した信号を出力する。すなわち、温度センサでの検知
温度が設定温度よりも低い場合には加熱出力を増加させ
る必要があるから、制御部２１は目標値を上昇させる。
これに応じて、第１の遅延回路１８ａでは信号φ1に対
する位相差が１８０°に近づく方向に遅延量が修正され
る。この結果、実効的な負荷電流ＩLは増加し誘導加熱
出力もアップする。
ら前述のような信号φ1、xφ1が第１及び第２のスイッ
チング素子２、４の制御端子に供給され、その二つのス
イッチング素子２、４は交互に導通状態になる。制御部
２１には各コンロ毎に加熱温度を使用者が設定するため
の操作パネルが設けられており、その操作パネルにて設
定された設定温度と、鍋等の調理容器を上部に載置する
ためのトッププレートの裏側に設置された温度センサ
（図示せず）からの検知温度とに基づき、それぞれの加
熱コイル１０ａ、１０ｂによる加熱出力の目標値を決定
し、第１及び第２の遅延回路１８ａ、１８ｂに指示を与
える。第１の遅延回路１８ａは、第１の出力検出器１９
ａからフィードバックされる実際の出力値と目標値との
差に応じて遅延量を決定し、入力されたパルス信号を遅
延した信号を出力する。すなわち、温度センサでの検知
温度が設定温度よりも低い場合には加熱出力を増加させ
る必要があるから、制御部２１は目標値を上昇させる。
これに応じて、第１の遅延回路１８ａでは信号φ1に対
する位相差が１８０°に近づく方向に遅延量が修正され
る。この結果、実効的な負荷電流ＩLは増加し誘導加熱
出力もアップする。
【００２１】第１及び第２の遅延回路１８ａ、１８ｂに
おける遅延量は、設定温度、加熱対象である負荷の状態
等に応じて各コンロ毎にそれぞれ相違する。しかしなが
ら、スイッチング素子をオン／オフ駆動する制御信号の
周波数は全て同一であるので、負荷に流れる交流電流の
基本動作周波数は同一になり周波数の差に起因する干渉
音の発生がなくなる。
おける遅延量は、設定温度、加熱対象である負荷の状態
等に応じて各コンロ毎にそれぞれ相違する。しかしなが
ら、スイッチング素子をオン／オフ駆動する制御信号の
周波数は全て同一であるので、負荷に流れる交流電流の
基本動作周波数は同一になり周波数の差に起因する干渉
音の発生がなくなる。
【００２２】なお、コンロの数を更に増す場合には、個
別の電流経路、及びその電流経路のスイッチング素子の
オン／オフ制御を行なうための駆動回路と遅延回路とを
追加すれば良い。もちろん、この場合、共通の電流経路
に流れる電流は増加することになるから、共通の電流経
路のスイッチング素子は必要な電流を流すことが可能な
素子が用いられる。
別の電流経路、及びその電流経路のスイッチング素子の
オン／オフ制御を行なうための駆動回路と遅延回路とを
追加すれば良い。もちろん、この場合、共通の電流経路
に流れる電流は増加することになるから、共通の電流経
路のスイッチング素子は必要な電流を流すことが可能な
素子が用いられる。
【図１】 本発明の電磁調理器におけるインバータ回路
の構成図。
の構成図。
【図２】 図１のインバータ回路の基本動作を説明する
ための構成図。
ための構成図。
【図３】 図２のインバータ回路の動作を説明するため
の波形図。
の波形図。
１…直流電源 ２、４、６ａ、６ｂ、８ａ、８ｂ…スイッチング素子 １０ａ、１０ｂ…加熱コイル １１ａ、１１ｂ…共振コンデンサ １４…第１の個別電流経路 １５…第２の個別電流経路 １７…第１の駆動回路 １８ａ…第１の遅延回路 １８ｂ…第２の遅延回路 １９ａ…第１の出力検出器 １９ｂ…第２の出力検出器 ２０ａ…第２の駆動回路 ２０ｂ…第３の駆動回路 ２１…制御回路
Claims (2)
- 【請求項１】 複数の被加熱物を同時に加熱するために
複数の加熱源を有する電磁調理器において、 a)直流電源に直列に接続される第１及び第２のスイッチ
ング素子から成る共通電流路と、 b)前記複数の加熱源毎に設けられ、直列に接続される第
３及び第４のスイッチング素子と、該二つのスイッチン
グ素子の接続点と前記共通電流路の二つのスイッチング
素子の接続点との間に直列に接続される共振コンデンサ
及び加熱コイルとから成る個別電流路と、 c)前記共通電流路の第１及び第２のスイッチング素子に
対し該二つのスイッチング素子を一定周波数で交互にオ
ン／オフ駆動するように制御信号を供給すると共に、前
記複数の個別電流路の第３及び第４のスイッチング素子
を交互にオン／オフ駆動するように前記制御信号と同一
周波数を有し且つ当該加熱源の加熱出力に応じて位相を
変えた信号を該二つのスイッチング素子に対し供給する
駆動制御手段と、 を備えることを特徴とする電磁調理器。 - 【請求項２】 前記駆動制御手段は、前記一定周波数の
パルス信号を発生する発振手段と、該パルス信号に基づ
き前記第１及び第２のスイッチング素子をオン／オフ駆
動する制御信号を供給する第１の駆動手段と、該パルス
信号を所望の加熱出力に応じて遅延させる複数の個別電
流路毎に設けられる遅延手段と、該遅延手段において遅
延された信号に基づき前記第３及び第４のスイッチング
素子をオン／オフ駆動する制御信号を供給する第２の駆
動手段とで構成することができることを特徴とする請求
項１に記載の電磁調理器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35336795A JPH09185986A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 電磁調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35336795A JPH09185986A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 電磁調理器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09185986A true JPH09185986A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=18430361
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35336795A Pending JPH09185986A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 電磁調理器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09185986A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000100554A (ja) * | 1998-09-21 | 2000-04-07 | Toshiba Corp | 誘導加熱調理器 |
| US6528770B1 (en) * | 1999-04-09 | 2003-03-04 | Jaeger Regulation | Induction cooking hob with induction heaters having power supplied by generators |
| JP2007103049A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘導加熱装置 |
| JP2007317465A (ja) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Mitsubishi Electric Corp | 誘導加熱調理器 |
| JP2008541343A (ja) * | 2005-05-04 | 2008-11-20 | エーゲーオー エレクトロ・ゲレーテバウ ゲーエムベーハー | 誘導装置内の幾つかの誘導コイルに電力を供給するための方法および装置 |
| JP2009093915A (ja) * | 2007-10-09 | 2009-04-30 | Mitsubishi Electric Corp | 誘導加熱調理器 |
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| JP2011243413A (ja) * | 2010-05-18 | 2011-12-01 | Mitsubishi Electric Corp | 誘導加熱調理器 |
| JP2012003848A (ja) * | 2010-06-14 | 2012-01-05 | Mitsubishi Electric Corp | 誘導加熱調理器 |
| WO2012029306A1 (ja) | 2010-09-03 | 2012-03-08 | 三菱電機株式会社 | 誘導加熱調理器 |
| WO2012035709A1 (ja) | 2010-09-13 | 2012-03-22 | 三菱電機株式会社 | 誘導加熱調理器 |
| WO2012132274A1 (ja) | 2011-03-29 | 2012-10-04 | 三菱電機株式会社 | 誘導加熱調理器 |
| CN109945248A (zh) * | 2017-12-21 | 2019-06-28 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 电磁烹饪器具及其功率控制方法 |
| CN109945247A (zh) * | 2017-12-21 | 2019-06-28 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 电磁烹饪器具及其功率控制方法 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP35336795A patent/JPH09185986A/ja active Pending
Cited By (18)
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| EP3280223A1 (en) | 2010-09-13 | 2018-02-07 | Mitsubishi Electric Corporation | Induction cooking system |
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| CN109945248A (zh) * | 2017-12-21 | 2019-06-28 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 电磁烹饪器具及其功率控制方法 |
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| CN109945247B (zh) * | 2017-12-21 | 2020-05-05 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 电磁烹饪器具及其功率控制方法 |
| CN109945248B (zh) * | 2017-12-21 | 2020-06-05 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 电磁烹饪器具及其功率控制方法 |
| US11343881B2 (en) | 2017-12-21 | 2022-05-24 | Foshan Shunde Midea Electrical Heating Appliances Manufacturing Co., Ltd. | Electromagnetic cooking appliance and method for controlling power of the same |
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