JP2011243413A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱ムラを防止し、鍋の位置がずれた場合に起きる火力の低下を防止し、被加熱物の鍋肌面についても加熱することを可能にする。
【解決手段】トッププレート1と、交流電力を直流電力に変換する直流電源部13と、直流電源部13の直流電力を高周波電力に変換する高周波電源回路37、38と、トッププレート1の下に、重複しないように同心円状に配置された主コイル6及び補助コイル7とを備え、高周波電源回路37、38から高周波電力がそれぞれ供給される加熱コイル5と、補助コイル7に流れる電流及びその両端の電圧に基づいて補助コイル7の有効電力を演算する電力演算回路30と、少なくとも電力演算回路30の出力に基づいて高周波電源回路37、38を通電制御する制御回路22とを備える。
【選択図】図4

Description

この発明は、誘導加熱調理器に関し、特に、同心円状に配置された複数のコイルの制御に関する。
従来の誘導加熱調理器には、例えば「少なくとも2個のスイッチング素子から構成されたアームを三つ以上有し、二つの前記アームで構成されるフルブリッジ式インバータについて、各々の前記インバータの少なくとも一つの前記アームが、別の前記インバータの前記アームと共有して構成されている複数のフルブリッジ式インバータ回路と、各フルブリッジ式インバータ回路を一単位としてその回路毎に接続された加熱コイルおよび共振コンデンサと、前記アーム毎に設けられ、各前記アームの前記スイッチング素子の駆動制御を行う複数のドライブ回路と、前記フルブリッジ式インバータ回路を構成する前記アームに対応した2つの前記ドライブ回路を組とし、前記ドライブ回路を組毎に時分割で駆動制御する制御回路と、各前記加熱コイルに流れる電流を検出する、前記各フルブリッジ式インバータ回路で共有の加熱コイル用電流検出器とを具備したことを特徴とする電磁誘導加熱装置。」が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許第3687028号公報(請求項1、第4―6頁、第1図)
上記の特許文献1の誘導加熱調理器では、整流回路が共通化された複数の高周波電源によって、同心円状に配置した複数のコイルをそれぞれ独立して制御する方式が採用されている。しかし、高周波電源の整流回路が共用化されていることから、一般に用いられる整流回路への入力電流値から消費電力を検知する方式では、一つの整流回路に接続された全てのコイルにおける合計消費電力を検知することになり、それぞれのコイル毎の消費電力を検知することができない。そのため、コイル毎に電力フィードバック制御を行うことができず、鍋の種類や駆動周波数などの駆動条件の違いにより、各コイルの電力バランスがずれ、加熱ムラを引き起こすという問題点があった。
また、鍋振り調理などによって、載置された鍋の位置が中心部から外周方向へずれた場合には、火力が低下するという問題点があった。
また、フライパンのような開口部が広い被加熱物の鍋肌面については加熱することができないという問題点があった。
この発明は、前述のような問題点を解決するためになされたものであり、第1の目的は、加熱ムラを防止することを可能にした誘導加熱調理器を提供することにある。第2の目的は、鍋の位置がずれた場合に起きる火力の低下を防止することを可能にし、第3の目的は、被加熱物の鍋肌面についても加熱することを可能にした誘導加熱調理器を提供することにある。
この発明に係る誘導加熱調理器は、鍋を載置する天板と、交流電力を直流電力に変換する直流電源部と、前記直流電源部の直流電力を高周波電力に変換する複数の高周波電源部と、前記天板の下に、重複しないように同心円状に配置された複数のコイルを備え、前記複数の高周波電源部から高周波電力がそれぞれ供給される加熱コイルと、前記加熱コイルの内、最外周側のコイルに流れる電流及びその両端の電圧に基づいて前記最外周側のコイルの有効電力を演算する電力演算回路と、少なくとも前記電力演算回路の出力に基づいて前記複数の高周波電源部を通電制御する制御部とを備えたものである。
この発明の誘導加熱調理器によれば、最外周側のコイルに流れる電流及びその両端の電圧に基づいて最外周側のコイルの有効電力を演算し、載置される鍋の直径、開口部の形状、載置位置に応じて最外周側のコイルの通電を最適に制御することにより、効率の良い加熱を行うことができる。また、それぞれのコイルの電力を独立して調整することで、加熱ムラの無いきめ細かな制御が可能となる。
この発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の上面図である。 図1の誘導加熱調理器の加熱コイルの上面図である。 図1の誘導加熱調理器の加熱コイルの断面図である。 図1の誘導加熱調理器の駆動回路の回路構成図である。 図1の誘導加熱調理器の電力演算回路の各部動作波形を示す図である。 図1の誘導加熱調理器の各部検知値と鍋種の関係を示す図である。 図1の誘導加熱調理器の小径鍋載置時の加熱コイルの断面図である。 図1の誘導加熱調理器の加熱コイルの通電状態と載置鍋との関係を示す図である。 図1の誘導加熱調理器のフライパン載置時の加熱コイルの断面図である。 図1の誘導加熱調理器の載置鍋の種類と加熱コイルの駆動状態を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器の鍋ずれ状態を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器の各部動作波形を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器の加熱コイルの断面図である。 この発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器の寸胴鍋の設置状態を示す図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の上面図である。
図1の誘導加熱調理器は、鍋を載置する耐熱性のトッププレート(天板)1を備えている。このトッププレート1は、右加熱口2、左加熱口3及び中央加熱口4の合計3口の加熱口を備えている。加熱口2、3及び4の下部には、加熱コイル5、52及び51がそれぞれ設置されている(なお、加熱コイル5、52及び51は、便宜上、実線で図示されている。)加熱口2、3及び4の上部に鍋が載置されると、その鍋は加熱コイル5、52及び51から発生する高周波磁界により誘導加熱される。また、トッププレート1は、操作・表示部9を備えている。操作・表示部9は、使用者によるスイッチの操作により火力の調整、加熱口の選択等を行い、また、例えば液晶パネル等の表示デバイスに加熱状態を表示する。
図2は、図1の誘導加熱調理器の加熱コイル5の上面図である。
加熱コイル5は、例えば直径の異なる2種類の円形コイルから構成されており、直径の小さい主コイル6及び直径の大きい補助コイル7から構成され、これらは同心円状に配置されている。即ち、補助コイル7は、平面視において、主コイル6に重複しないようにその外周側に配置されている。なお、補助コイル7はこの発明の最外周側のコイルに相当し、主コイル6はこの発明の最外周側のコイルよりも内側に位置するコイルに相当する。主コイル6は、複数のコイルから構成しても良いが、ここでは1個の例について説明する。
図3は、図1の誘導加熱調理器の加熱コイル5の断面図である。
上記の主コイル6及び補助コイル7は、コイルベース8上に配置されている。コイルベース8は、その外周側が突起して形成されている。補助コイル7は、その突起部に配置され、主コイル6に対して、コイルの上面がトッププレート1に対して距離hだけ、近くなるように設置されている。
図4は、図1の誘導加熱調理器の右加熱口2の駆動回路の回路構成図である。
図4において、この駆動回路は、整流回路10を備えている。整流回路10は、ダイオードブリッジ12、チョークコイル13、及び平滑コンデンサ14から構成され、商用電源11に接続されている。商用電源11と整流回路10(ダイオードブリッジ12)との間には、入力電流検知回路15が設けられている。この入力電流検知回路15は、商用電源11から整流回路10へ流れる入力電流を検知し、検知値に応じたアナログ電圧値を制御回路22へ出力する。制御回路22は、入力電流検知回路15のアナログ電圧値をA/D変換して一定間隔毎に読み込み、入力電流と商用電源電圧との積算により駆動回路への入力電力を算出して検知する。
整流回路10は、商用電源11から入力された交流電力を全波整流して直流電力に変換し、高周波電源回路37及び38に出力する。高周波電源回路37及び38は、整流回路10の出力端の直流母線と接地線に対して並列に接続されており、それぞれ、IGBT31〜34及びIGBT35、36から構成されている。なお、IGBTは、絶縁ゲートバイポーラトランジスタの略称である。高周波電源回路37は、IGBTが2個直列に接続されたスイッチングアームが直流母線と接地線に対して2並列に接続された、いわゆるフルブリッジ型のインバータから構成されており、一般的なデューティ制御又は位相差制御により電力制御される。同様に、高周波電源回路38は、IGBTが2個直列に接続されたスイッチングアームが直流母線と接地線に対して1個接続された、いわゆるハーフブリッジ型のインバータから構成されており、一般的なデューティ制御又は周波数制御などにより電力制御される。
また、高周波電源回路37及び38は、お互いの駆動周波数の差分が干渉音として発生しないように、同一周波数で駆動される。これらのスイッチングアームのスイッチング動作により直流電力を20〜30kHz程度の高周波電力に変換する。
主コイル6及び共振コンデンサ16は、高周波電源回路37の出力端に直列に接続され、高周波電源回路37の動作により高周波電圧が印加されて共振電流が流れる。この主コイル6及び共振コンデンサ16の直列回路にコイル電流検知回路28が設けられており、コイル電流検知回路28は、主コイル6に流れる高周波電流に相当するアナログ電圧を検出し、制御回路22へ出力する。同様に、補助コイル7及び共振コンデンサ17は、高周波電源回路38の出力端に直列に接続され、高周波電源回路38の高周波電圧の印加により共振電流が流れる。この補助コイル7及び共振コンデンサ17の直列回路にコイル電流検知回路18が設けられており、コイル電流検知回路18は補助コイル7に流れる高周波電流に相当するアナログ電圧を検出し、制御回路22へ出力する。また、図4の駆動回路は、コイル電圧検知回路19、乗算回路20及び積分回路21を備えており、これらはコイル電流検知回路18とともに、電力演算回路30を構成している。電力演算回路30は、補助コイル7で消費された有効電力に相当するアナログ電圧信号を制御回路22へ出力する。電力演算回路30の詳細については図5に基づいて説明する。
図5は、図1の誘導加熱調理器の電力演算回路の各部動作波形図である。
コイル電圧検知回路19は、補助コイル7に印加される数十kHzの高周波電圧の差動電圧を検知し、差動電圧に対応した交流電圧信号を出力する(図5(a))。
コイル電流検知回路18は、補助コイル7に流れる数十kHzの高周波電流を検知して電流に対応した交流電圧信号を出力する(図5(b))。
乗算回路20は、コイル電流検知回路18から出力される交流電圧信号とコイル電圧検知回路19から出力される交流電圧信号を乗算して出力する(図5(c))。
積分回路21は、乗算回路20から出力される交流の乗算波形を積分し、アナログの直流電圧値に変換して制御回路22へ出力する(図5(d))。
以上のように、コイル電流検知回路18、コイル電圧検知回路19、乗算回路20及び積分回路21は、補助コイル7に流れる電流と差動電圧の積算平均に相当するアナログ電圧値を求めて出力する。このため、電力演算回路30は、補助コイル7で消費される有効電力に相当するアナログ電圧を制御回路22に出力することになる。
また、制御回路22は、上記のように、入力電流検知回路15からの入力電流と商用電源電圧との積算により駆動回路全体の入力電力を検知しており、この駆動回路全体の入力電力から電力演算回路30により検知された補助コイル7の消費電力を減算することにより、主コイル6での消費電力を検知する。
次に、本実施の形態1の誘導加熱調理器の動作について説明する。
図6は、本実施の形態1に係る誘導加熱調理器の各部検知値と鍋種の関係を示す図である。使用者により、トッププレート1の右加熱口2上に鍋が載置され、操作・表示部9の操作により調理が開始されると、制御回路22は直ちに高周波電源回路37及び38を鍋種判定用の駆動信号で制御する。載置する鍋種によって高周波電源回路から見た等価インピーダンスが異なるため、高周波電源回路を特定の駆動信号で駆動すると、消費電力と加熱コイルに流れる電流が異なったものになる。図6に示されるような、一般的に用いられる鍋判定用の消費電力とコイル電流のテーブルを用いて、主コイル6及び補助コイル7のそれぞれについて、載置鍋の種類の判定を行う。鍋種の判定結果に従い、例えば、無負荷、アルミ・銅鍋検知の場合には使用者に報知すると共に通電制御を行わず、磁性鍋検知の場合には通電制御を行うよう、調理用の駆動信号で高周波電源回路37及び38を通電制御する。
図7は、本実施の形態1に係る誘導加熱調理器の大径鍋載置時の加熱コイルの断面図である。図7において、鍋23は、補助コイル7と同程度の直径を有する鍋(以下、大径鍋という)である。大径鍋23は、トッププレート1上に載置されるが、その際には主コイル6及び補助コイル7を覆うようにして配置される。
図8は、本実施の形態1に係る誘導加熱調理器の小径鍋載置時の加熱コイルの断面図である。図8において、鍋25は、主コイル6と同程度か、又はそれ以下の直径を有する鍋(以下、小径鍋という)である。
図9は、本実施の形態1に係る誘導加熱調理器のフライパン載置時の加熱コイルの断面図である。図9において、鍋26は、フライパンのように鍋底面よりも開口部の方が広い被加熱物(以下、フライパンという)であり、鍋底面が主コイル6と補助コイル7の中間程度の直径を有し、開口部の直径が補助コイル7と同等程度の直径を有するものとする。
加熱口2のトッププレート1上に鍋が載置され、使用者による調理開始の操作が行われると、制御回路22は、直ちに鍋種判定用の駆動信号により高周波電源回路37及び38を駆動して、載置された鍋材質と直径の判定を行う。大径鍋23が載置された場合には、主コイル6及び補助コイル7ともに、磁性鍋又は非磁性鍋が検知されるため、制御回路22により調理用の駆動信号で通電制御され、通常の加熱動作が行われる。
一方、小径鍋25が載置された場合には、制御回路22は、補助コイル7上には鍋の載置無し(無負荷)、主コイル6上には磁性鍋又は非磁性鍋が載置されたことを検知し、主コイル6のみを調理用の駆動信号で通電制御する。
また、フライパン26が載置された場合には、主コイル6上には磁性鍋又は非磁性鍋が載置されたことを検知するとともに、補助コイル7上に載置鍋の開口部があることを検知し、主コイル6及び補助コイル7を通電制御する。
図10は、上記の誘導加熱調理器の載置鍋の種類と加熱コイルの駆動状態との関係を纏めた図である。
以上の鍋判定の後、制御回路22は、使用者の設定した火力となるように、入力電流検知回路15及び電力演算回路30の出力信号に基づいて主コイル6及び補助コイル7の電力フィードバック制御を行い(但し、小径鍋25の場合には補助コイル7は非通電)、高周波電源回路37及び38を駆動する。使用者により、加熱停止の操作が行われると、制御回路22は各高周波電源回路37及び38の通電を停止する。
以上のように本実施の形態1においては、補助コイル7(最外周側の加熱コイル)に流れる電流と印加される差動電圧の検知値を基にして、補助コイル7(最外周側のコイル)での消費電力を算出する構成とし、載置鍋の直径に応じて補助コイル7(最外周側のコイル)を通電抑制し、例えば載置された鍋の直径が予め定めた一定値以下の場合には高周波電源回路38の通電を停止することで、鍋径に応じた効率の良い加熱を行うことができる。
また、主コイル6及び補助コイル7のそれぞれの電力を独立して調整することで、加熱ムラの無いきめ細かな制御が可能となる。
また、高周波電源回路37及び38の駆動周波数を全て同一で駆動することにより、干渉音の発生を抑制することができる。
また、加熱コイル5を構成する補助コイル7(最外周側のコイル)とトッププレート1との距離が、主コイル6(最外周側のコイルよりも内側に位置するコイル:中央側のコイル)よりも小さく設定されているため、鍋の開口部が補助コイル7(最外周側のコイル)の上方にある場合には、効率良く鍋肌面を加熱することができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器を説明する。実施の形態1と同一である点については説明及び図を省略する。
図11は、本実施の形態2に係る誘導加熱調理器の鍋ずれ状態を示す図である。図12は、本実施の形態2に係る誘導加熱調理器の小径鍋載置時の高周波電源回路38の駆動状態と電力演算回路30の出力状態を示す図である。
上記の実施の形態1と同様に、補助コイル7の直径より十分小さい小径鍋25が図8に示されるような位置に載置されて調理が開始されると、制御回路22は、鍋判定用の制御信号で高周波電源回路38を駆動し、補助コイル7上に鍋が無いことを検知し、実施の形態1と同様に補助コイル7については、調理用の通電制御を行わない。
補助コイル7の無負荷状態を検知した後に、制御回路22は、図12に示されるように、一定間隔Tbで、IGBT35及び36について鍋判定用の駆動を繰り返し行う。図8に示されるように、加熱口2の中央部に小径鍋25を載置している場合には、補助コイル7と鍋間に一定の距離があるため、補助コイル7の消費電力は微弱であり、電力演算回路30の出力電圧は小さくなる。使用者による鍋のあおりや鍋ふり調理により、鍋の載置位置が図11に示されるように加熱口の外周方向にずれると、補助コイル7の判定制御期間Taでの消費電力が大きくなり、電力演算回路30の出力電圧値が上昇する。電力演算回路30の出力電圧値が閾値Paに到達すると、制御回路22は、補助コイル7を調理用の駆動信号で駆動する。鍋の位置が中央に修正され、補助コイル7での消費電力が小さくなったことを検知すると、制御回路22は高周波電源回路を一定間隔Taで鍋判定制御用の駆動に戻す。
以上のように本実施の形態2においては、補助コイル7(最外周側のコイル)を一定間隔で鍋判定用の制御(通電、非通電)を繰り返すことで鍋振りや鍋ずれなどの鍋の載置状態を瞬時に検知し、補助的な加熱を行うことができるので、特に、鍋のあおりや鍋ずれ時に使用者の利便性を向上させることができる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器を説明する。実施の形態1及び2と同一である点についてはその説明及び図を省略する。
図13は、本実施の形態3に係る誘導加熱調理器の加熱コイルの断面図である。
コイルベース8は、その外周部側の面が滑らかに上昇して形成されており、その部位に配置される補助コイル7は、角度αだけ加熱コイル5の中心部に対して傾けて設置され、主コイル6と比較してトッププレート1との距離が短くなるように設置されている。
図14は、本実施の形態3に係る誘導加熱調理器の寸胴鍋の設置状態を示す図である。図14において、鍋27は、その鍋底面が主コイル6と補助コイル7の中間程度の直径を有する寸胴鍋である。
寸胴鍋27がトッププレート1上に載置された場合には、制御回路22は、主コイル6上には磁性鍋又は非磁性鍋が載置されたことを検知するとともに、補助コイル7の垂直方向に寸胴鍋27の鍋肌面があることを検知し、主コイル6及び補助コイル7の双方を通電制御する。
以上のように本実施の形態3によれば、補助コイル7(最外周側のコイル)を加熱コイル5の中心部に対して傾けて配置したことにより、補助コイル7(最外周側のコイル)に対して垂直方向にある寸胴鍋27の鍋肌面を加熱することができるため、使用者の利便性を向上させることができる。
1 トッププレート、2 右加熱口、3 左加熱口、4 中央加熱口、5、51、52 加熱コイル、6 主コイル、7 補助コイル、8 コイルベース、9 操作・表示部、 10 整流回路、11 商用電源、12 ダイオードブリッジ、13 チョークコイル 、14 平滑コンデンサ、15 入力電流検知回路、16、17 共振コンデンサ、18、28 コイル電流検知回路、19 コイル電圧検知回路、20 乗算回路、21 積分回路、22 制御回路、23 大径鍋、25 小径鍋、26 フライパン、27 寸胴鍋、30 電力演算回路、31〜36 IGBT 37、38 高周波電源回路。

Claims (8)

  1. 鍋を載置する天板と、
    交流電力を直流電力に変換する直流電源部と、
    前記直流電源部の直流電力を高周波電力に変換する複数の高周波電源部と、
    前記天板の下に、重複しないように同心円状に配置された複数のコイルを備え、前記複数の高周波電源部から高周波電力がそれぞれ供給される加熱コイルと、
    前記加熱コイルの内、最外周側のコイルに流れる電流及びその両端の電圧に基づいて前記最外周側のコイルの有効電力を演算する電力演算回路と、
    少なくとも前記電力演算回路の出力に基づいて前記複数の高周波電源部を通電制御する制御部と
    を備えたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 入力電流を検知する入力電流検知手段を備え、
    前記制御部は、前記入力電流検知手段の出力及び前記電力演算回路の出力に基づいて、前記最外周側のコイルよりも内側に位置するコイルの有効電力を求めることを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記制御部は、前記最外周側のコイルの有効電力及び前記最外周側のコイルよりも内側に位置するコイルの有効電力に基づいて鍋の載置状態及び種類を判別し、その判別結果に基づいて前記複数の高周波電源部を制御することを特徴とする請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 載置された鍋の直径が予め定めた一定値以下の場合には、前記最外周側のコイルに高周波電力を供給する前記高周波電源部の通電を停止することを特徴とする請求項3に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記最外周側のコイルに高周波電力を供給する前記高周波電源部は、一定の間隔で通電と非通電とを交互に繰り返し、
    前記制御部は、そのときの前記最外周側のコイルの有効電力に基づいて当該最外周側のコイル上の鍋の載置状態を判定することを特徴とする請求項3に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記複数の高周波電源部は、同一の周波数で通電制御されることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記最外周側のコイルは、当該最外周側のコイルと前記天板との距離が、当該最外周側のコイルよりも内側に位置するコイルと前記天板との距離よりも短くなるように配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記最外周側のコイルは、前記天板に対して所定の角度をなし、前記加熱コイルの中心側に傾斜して配置されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。
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