JP5895123B2 - 誘導加熱装置 - Google Patents

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本発明は、高周波磁界による誘導加熱を利用して被加熱物の加熱を行う一般キッチンや業務用などに用いられる誘導加熱装置に関するものである。
従来、この種の誘導加熱装置は、複数のインバータ回路で同時に加熱動作を行う際に、各々のインバータ回路が一定周期で加熱モードと停止モードを交互に繰り返すデューティー制御を行うというものである。
以下、その従来例について図6と図7を用いて説明する。
図6は、特許文献1に記載された従来の誘導加熱装置の回路構成図である。交流電源201を整流する整流回路202と、整流回路202の出力を高周波電力に変換し第1の加熱コイル206に電力を印加する第1のインバータ回路204と、整流回路202の出力を高調波電力に変換し第2の加熱コイル207に電力を印加する第2のインバータ回路205と、交流電源201からの入力電流を検出する電流検出手段203と、電流検出手段103の出力に応じて第1のインバータ回路204及び第2のインバータ回路205の動作を制御する制御手段208と、制御手段208からの信号を受信し第1のインバータ回路204及び第2のインバータ回路205の各々の半導体スイッチの制御タイミングを制御する第1の発振回路209及び第2の発振回路210と、から構成されている。
図7は、特許文献1に記載された従来の誘導加熱装置の制御タイミングを示す図である。図7(a)は、第1のインバータ回路204及び第2のインバータ回路205のいずれか一方が単独にて動作している際の第1のインバータ回路204あるいは第2のインバータ回路205の出力を示す。図7(b)は、図7(a)と同一の平均入力電力を得るように第1のインバータ回路204及び第2のインバータ回路205が同時に動作する際の第1のインバータ回路204と第2のインバータ回路205の出力を示す。
上記構成において、制御手段208は、第1のインバータ回路204及び第2のインバータ回路205のいずれか一方が単独で動作をする際には、第1の発振回路209あるいは第2の発振回路210の駆動を対象となるインバータ回路のみ連続で動作し、第1のインバータ回路204及び第2のインバータ回路205が同時に動作する際には、第1の発振回路209及び第2の発振回路210の駆動を交互に行うことで、整流回路202と電流検出手段203を共用化して1つで済ませることが出来、2つの加熱コイルを有する誘導加熱装置においても、回路の規模を大きくすることがなく小スペースとなり、また、コストの増大を招くことなく、各インバータ回路に所定の電力を正確に供給することができる。
特開2001−196156号公報
しかしながら、前記従来の構成では、図7に示すように単独駆動と同一の平均入力電力を得るように交互の駆動を行うためには、交互駆動時において瞬時入力電力を単独駆動時よりも大きな値を持たせて制御させる必要があるので、大きな加熱出力を必要としない小
径の負荷に対して、単独駆動時と交互駆動時の加熱出力を比較した場合に単独駆動時以上に交互駆動時の瞬時入力電力が大きくなり、単独駆動時と交互駆動時で沸騰感に大きな差異が生じてしまう課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、交互駆動時において、各インバータの加熱駆動時に各インバータに対応する入力電流と制御要素の出力を基に負荷の形状を判定し、加熱できる小径の負荷と判定された場合には、単独駆動時と略同一の平均入力電力を得るように交互駆動時の瞬時加熱出力を制限する構成とした誘導加熱装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱装置は、交流電源を直流に整流する整流回路と、前記整流回路の出力を平滑して直流電源を得る平滑回路と、加熱コイル共振コンデンサ、及びスイッチング素子を含み、前記直流電源を高周波交流に変換して負荷を誘導加熱、前記平滑回路の出力に並列に接続された第1のインバータ及び第2のインバータと、前記整流回路への入力を検知する入力電流検知手段と、前記第1のインバータ及び前記第2のインバータに発生する電気的制御要素を各々検知する制御要素検知手段と、前記第1のインバータ及び前記第2のインバータの動作開始時に前記入力電流検知手段と前記制御要素検知手段の出力を基に前記負荷の有無及び材質や形状を判定する材質形状判定手段と、前記第1のインバータ及び前記第2のインバータに含まれる各々のスイッチング素子に駆動信号を供給する第1の発振回路及び第2の発振回路と、前記第1の発振回路及び前記第2の発振回路の駆動を制御する駆動手段と、前記第1のインバータ及び前記第2のインバータの各々の平均入力電力を設定する操作手段と、を備え、前記第1の発振回路及び前記第2の発振回路のいずれか一方を駆動させ、前記入力電流検知回路が検知する値が前記操作手段にて設定された平均入力電力となるように入力電流を連続して制御すると共に、第1の入力電流制限値及び第1の電気的制御要素制限値を超えないように前記第1のインバータ及び前記第2のインバータの出力を制御し、または、前記第1の発振回路及び前記第2の発振回路を交互に駆動させ、前記入力電流検知回路が検知する値が前記操作手段にて各々設定された平均入力電力となるように各々の入力電流瞬時値を所定のタイミング毎に増減させて制御すると共に、前記第1入力電流制限値及び前記第1の電気的制御要素制限値よりも大きく設定された第2の入力電流制限値及び第2の電気的制御要素制限値を超えないように制御する機能を有する制御手段は、前記第1の発振回路及び前記第2の発振回路のいずれか一方が動作している平均入力電力と前記第1及び第2の発振回路が交互に駆動している平均入力電力と略同一となるように第2の入力電流制限値よりも小さい第3の入力電流制限値を設けられており、前記第1の発振回路及び前記第2の発振回路が交互に駆動する時に、前記材質形状判定手段加熱できる小径の負荷と判定した場合に、前記制御手段は、前記操作手段で設定された平均入力電力から単独駆動時の前記第1の入力電流制限値及び前記第1の電気的制御要素制限値を超えないように制限する加熱出力と略同一の入力電流となるように前記入力電流瞬時値を通常負荷より小さくし、且つ入力電流が前記第3の入力電流制限値を超えないように制御ことにより加熱できる小径の負荷の平均入力電力を制限する構成としたものである。
これによって、単独駆動時と交互駆動時において、加熱できる小径の負荷の沸騰感を略同一を見なすことができるので、使用者にとって単独駆動時と交互駆動時で違和感のない調理が実現できる誘導加熱装置を提供することができる。
本発明の誘導加熱装置は、交互駆動時における加熱できる小径の負荷の平均入力電力を制限することができるので、単独駆動時と交互駆動時の加熱できる小径の負荷の沸騰感を略同一と見なすことができ、使用者にとって単独駆動時と交互駆動時で違和感のない調理が実現できるので従来までの誘導加熱装置と同様の扱いが可能である。
本発明の実施の形態1における誘導加熱装置のブロック図 本発明の実施の形態1における誘導加熱装置の動作の流れ図 本発明の実施の形態1における誘導加熱装置の単独駆動時及び交互駆動時の時間と加熱出力の関係図 本発明の実施の形態1における誘導加熱装置の単独駆動時及び交互駆動時の入力電流と共振電圧の関係図 本発明の実施の形態2における誘導加熱装置の動作の流れ図 従来の誘導加熱装置におけるブロック図 従来の誘導加熱装置における誘導加熱装置の(a)単独駆動時、(b)交互駆動時の時間と加熱出力の関係図
第1の発明は、交流電源を直流に整流する整流回路と、前記整流回路の出力を平滑して直流電源を得る平滑回路と、加熱コイル共振コンデンサ及びスイッチング素子を含み、前記直流電源を高周波交流に変換して負荷を誘導加熱し、前記平滑回路の出力に並列に接続された第1のインバータ及び第2のインバータと、前記整流回路への入力を検知する入力電流検知手段と、前記第1のインバータ及び前記第2のインバータに発生する電気的制御要素を各々検知する制御要素検知手段と、前記第1のインバータ及び前記第2のインバータの動作開始時に前記入力電流検知手段と前記制御要素検知手段の出力を基に前記負荷の有無及び材質や形状を判定する材質形状判定手段と、前記第1のインバータ及び前記第2のインバータに含まれる各々のスイッチング素子に駆動信号を供給する第1の発振回路及び第2の発振回路と、前記第1の発振回路及び前記第2の発振回路の駆動を制御する駆動手段と、前記第1のインバータ及び前記第2のインバータの各々の平均入力電力を設定する操作手段と、を備え、前記第1の発振回路及び第2の発振回路のいずれか一方を駆動させ、前記入力電流検知回路が検知する値が前記操作手段にて設定された平均入力電力となるように入力電流を連続して制御すると共に、第1の入力電流制限値及び第1の電気的制御要素制限値を超えないように前記第1のインバータ及び前記第2のインバータの出力を制御し、または、前記第1の発振回路及び前記第2の発振回路を交互に駆動させ、前記入力電流検知回路が検知する値が前記操作手段にて各々設定された平均入力電力となるように各々の入力電流瞬時値を所定のタイミング毎に増減させて制御すると共に、前記第1入力電流制限値及び前記第1の電気的制御要素制限値よりも大きく設定された第2の入力電流制限値及び第2の電気的制御要素制限値を超えないように制御する機能を有する制御手段は、前記第1の発振回路及び前記第2の発振回路のいずれか一方が動作している平均入力電力と前記第1の発振回路及び前記第2の発振回路が交互に駆動している平均入力電力と略同一となるように第2の入力電流制限値よりも小さい第3の入力電流制限値を設けられており、前記第1の発振回路及び前記第2の発振回路が交互に駆動する時に、前記材質形状判定手段加熱できる小径の負荷判定した場合に、前記制御手段は、前記操作手段で設定された平均入力電力から単独駆動時の前記第1の入力電流制限値及び前記第1の電気的制御要素制限値を超えないように制限する加熱出力と略同一の入力電流となるように前記入力電流瞬時値を通常負荷より小さくし、且つ入力電流が前記第3の入力電流制限値を超えないように制御ることで、単独駆動時と交互駆動時において、加熱できる小径の負荷の沸騰感を略同一を見なすことができるので、使用者にとって単独駆動時と交互駆動時で違和感のない調理が実現できる誘導加熱装置を提供することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記制御手段は、前記第1のインバータ及び前記第2のインバータのいずれか一方が動作している状態から前記第1のインバータ及び前記第2のインバータが交互で動作する状態に切り替わる際に、前記第1のインバータ及び前記第2のインバータに対して加熱開始時と同一の動作である前記材質形状判定手段が材質形状判定を行うことで、材質形状判定を各インバータ駆動時に行い、交互駆動時に
おいても各インバータに適した平均入力電力で加熱動作を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、誘導加熱装置を例にして、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱装置のブロック図を示す。
図1において、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱装置は、交流電源1と、交流電源1を整流する整流回路2と、整流回路2の出力を平滑して直流電源を得る平滑回路
3と、平滑回路3の出力に並列に接続され、負荷を誘導加熱する第1及び第2の加熱コイル4c、5c及び第1及び第2の加熱コイル4c、5cと共振回路を構成する第1及び第2の共振コンデンサ4d、5dを含み、第1及び第2の加熱コイル4c、5cに高周波電力を供給する第1及び第2のインバータ4、5と、第1及び第2のインバータ4、5に共用して入力される入力電流を検知するカレントトランス等からなる入力電流検知手段6と、第1及び第2のインバータ4、5に発生する電気的制御要素を検知する制御要素検知手段7と、第1及び第2のインバータ4、5の動作開始時に入力電流検知手段6と制御要素検知手段7の出力を基に加熱動作を行う負荷の有無及び材質や形状を判定する材質形状判定手段8と、第1及び第2のインバータ4、5は、第1及び第2の加熱コイル4c、5c及び第1及び第2の共振コンデンサ4d、5dから構成される共振回路へ高周波電力を供給するIGBT等からなる第1及び第2のスイッチング手段4a、4b、5a、5bを有し、第1〜第4のスイッチング手段4a、4b、5a、5bの駆動周波数あるいは導通時間等の駆動信号を供給する第1及び第2の発振回路9、10と、材質形状判定手段8からの信号から第1及び第2の発振回路9、10の駆動を制御する駆動手段11と、第1及び第2のインバータ4、5の各々の平均入力電力を設定する操作手段13と、で構成されている。なお、制御回路12は、入力電流検知手段6と制御要素検知手段7と材質形状判定手段8と駆動手段11から構成されている。
以上のように構成された誘導加熱装置について、以下、図2〜4を用いて、その動作、作用を説明する。
図2は本発明の実施の形態1における誘導加熱装置の動作の流れ図を、図3は本発明の実施の形態1における誘導加熱装置の単独駆動時及び交互駆動時の時間と加熱出力の関係図を、図4は本発明の実施の形態1における誘導加熱装置の単独駆動時及び交互駆動時の入力電流と共振電圧の関係図を、それぞれ示す。
図2において、上段は第1及び第2のインバータ4、5のいずれか一方が単独駆動している場合の動作となる。加熱が開始されると、始めに第1または第2の加熱コイル4c、5c上に載置された鍋などの負荷が加熱適合負荷か、あるいは、材質及び形状がどのような負荷であるのかを電気的な特性などを用いて材質形状判別を行う。続いて、不適合鍋の場合は加熱を停止させ、適合鍋の場合はその負荷に対し加熱電力を順次増加させ、入力電流検知手段6により入力電流が設定値に達するか否かの電力確認を行う。続いて、操作手段13より予め設定された火力レベルに応じた入力電流の目標値まで加熱電力を増加させ、第1及び第2のインバータ4、5のどちらか1つを単独駆動させる工程へ移行する。
図2において、下段は材質形状判定の工程の負荷判別の詳細を示すものである。このグラフの横軸は第1及び第2のインバータ4、5へ入力させる入力電流を、縦軸は第1及び第2のインバータ4、5に発生する電気的な制御要素を表している。材質形状判定手段8は、第1〜第4のスイッチング手段4a、4b、5a、5bの導通時間または駆動時間比を一定に保ち、駆動周波数を大なる周波数から小なる周波数まで逐次変化させ、その際に得られる駆動周波数対入力電流、駆動周波数対制御要素の結果を負荷の動作軌跡として関連付けを行い、最終到達点に対して負荷の有無や材質及び形状を判定するものである。図2の下段では、大なる周波数を46kHzとし、小なる周波数を31kHzとして、その駆動周波数間にて6点の駆動周波数対入力電流及び駆動周波数対制御要素のデータを採取しグラフにプロットしたものであり、負荷の最終到達点から材質が鉄で形状が小径と判断された負荷と判定することができる。
なお、本発明の実施の形態1では、駆動周波数の大なる周波数を46kHzとし、小なる周波数を31kHzとして、その駆動周波数間にて6点の駆動周波数対入力電流及び駆動周波数対制御要素のデータを採取しているが、大なる周波数及び小なる周波数、または
データ採取のプロット数はこれに限定されるものではない。
図3において、上段は第1及び第2のインバータ4、5のどちらか1つを小径の負荷にて単独で駆動させた場合の時間と加熱出力の関係を示す。材質形状判定手段8にて、小径の負荷と判断された場合は、大径の負荷同等の加熱出力を必要としないので、入力電流または制御要素にて制限値を設け加熱出力に対して電力制限を行うよう制御されている。
図3において、中段は第1のインバータ4が小径の負荷、第2のインバータ5が加熱できる径の負荷にて交互で駆動させた場合の時間と加熱出力の関係を示す。図3の中段は図7の下段と同様に、単独駆動と同一の平均入力電力を得るように交互の駆動を行うためには、交互駆動時において瞬時入力電力を単独駆動時よりも大きな値を持たせて制御させる必要があるので、単独駆動時と比較して略2倍の瞬時入力電力にて交互で駆動制御を行うものである。
図3において、下段は本実施の形態1に記載の交互駆動時で、かつ、材質形状判定手段8にて、小径の負荷と判断された場合は、図3の中段よりも小さい瞬時入力出力で、かつ、上段の瞬時入力電力と略同一にて駆動制御を行うものである。
なお、本実施の形態1では、単独駆動時と交互駆動時にて同一の平均入力電力を得るために瞬時入力電力を略2倍としているが、スイッチング手段のオンあるいはオフの時間を変更させて単独駆動時と交互駆動時にて同一の平均入力電力を得るように調整することも可能であり、これに限定されるものではない。
図4において、上段は第1及び第2のインバータ4、5のいずれか一方を単独にて駆動させた場合の電力制御図を示す。図4の上段では、第1及び第2のインバータ4、5に発生する入力電流値と制御要素値に制限を持たせた階段状の電力制限ラインを設けている。図中には負荷の動作軌跡を示しており、単独駆動時には第1の入力電流制限値及び第1の制御要素制限値に到達し、材質形状判定手段8により加熱できる小径の負荷と判断された場合には、第1の入力電流制限値及び第1の制御要素制限値を超えないように電力制御が行われる。
図4において、中段は第1及び第2のインバータ4,5を交互に駆動させた場合の電力制御図を示す。図3の中段と同様に、交互駆動時においては単独駆動時よりも大きい入力電流値と制御要素値に制限値を持たせた階段上の電力制限ラインを設けている。図中には負荷の動作軌跡を示しており、交互駆動時には第2の入力電流制限値及び第2の制御要素制限値に到達し、材質形状判定手段8により加熱できる小径の負荷と判断された場合には、第1の入力電流制限値及び第1の制御要素制限値よりも大きい第2の入力電流制限値及び第2の制御要素制限値を超えないように電力制限が行われる。
図4において、下段は本発明の実施の形態1における第2の入力電流制限値よりも小さい第3の入力電流制限値を設けた第1及び第2のインバータ4、5を交互に駆動させた場合の電力制御図を示す。単独駆動時の平均入力電力と略同一となるように交互駆動時の第2の入力電流制限値よりも小さい第3の入力電流制限値を設けることにより、加熱できる小径の負荷の平均入力電力を制限している。
なお、本実施の形態1では、制御要素検知手段として第1及び第2の共振コンデンサ4d、5dの共振電圧を制御パラメータとして記載しているが、第1及び第2の加熱コイル4c、5cに流れるコイル電流を制御パラメータとして用いることも可能であり、これに限定されるものではない。
以上のように、本実施の形態においては、第1及び第2の発振回路9、10が交互に駆動する時に、材質形状判定手段8において加熱できる小径の負荷と材質形状判定手段8が判定した場合に、第1及び第2の発振回路9、10のいずれか一方が動作している平均入力電力と第1及び第2の発振回路9、10が交互に駆動している平均入力電力と略同一となるように第2の入力電流制限値よりも小さい第3の入力電流制限値を設けることにより加熱できる小径の負荷の平均入力電力を制限する構成とすることで、単独駆動時と交互駆動時において、加熱できる小径の負荷の沸騰感を略同一を見なすことができるので、使用者にとって単独駆動時と交互駆動時で違和感のない調理が実現できる。
(実施の形態2)
構成に関しては、図1と同様のため省略する。
以上のように構成された誘導加熱装置について、以下、図5を用いて、その動作、作用を説明する。
図5は、本発明の実施の形態2における誘導加熱装置の動作の流れ図を示す。
図5において、第2のインバータ5が単独にて駆動を行っており、第1のインバータ4は停止している。第2のインバータ5が単独駆動を行っている際に、操作手段13により使用者が第1のインバータ4の加熱を動作させると、第2のインバータ5の加熱を一時停止し、第1のインバータ4の加熱動作を開始する。第1のインバータ4の加熱が開始されると、第1の加熱コイル4c上に載置された鍋などの負荷が加熱適合負荷か、あるいは、材質及び形状がどのような負荷であるのかを電気的な特性などを用いて材質形状判別を行う。続いて、不適合鍋の場合は加熱を停止させ、適合鍋の場合はその負荷に対し加熱電力を順次増加させ、入力電流検知手段6により入力電流が設定値に達するか否かの電力確認を行う。その後、第1のインバータ4の加熱を停止させ、続いて、第2のインバータ5の加熱動作を開始する。第2のインバータ5の加熱が開始されると、第2の加熱コイル5c上に載置された鍋などの負荷が加熱適合負荷か、あるいは、材質及び形状がどのような負荷であるのかを電気的な特性などを用いて材質形状判別を行う。続いて、不適合鍋の場合は加熱を停止させ、適合鍋の場合はその負荷に対し加熱電力を順次増加させ、入力電流検知手段6により入力電流が設定値に達するか否かの電力確認を行う。第1及び第2のインバータ4、5にて各々負荷の判定を行った後、図3に示すように第1及び第2のインバータ4、5は交互にて駆動を行う。
なお、本実施の形態2では、第1及び第2のインバータ4、5が交互にて駆動を行う際に、第1のインバータ4から材質形状判定及び電力確認を行い、続いて第2のインバータ5にて材質形状判定及び電力確認を行っているが、その順序はこれに限定されるものではない。
以上のように、本実施の形態においては、第1及び第2のインバータ4、5のどちらか1つが動作している状態から第1及び第2のインバータ4、5が交互で動作する状態に切り替わる際に、第1及び第2のインバータ4、5に対して加熱開始時と同一の動作を行う構成とすることで、材質形状判定を各インバータ駆動時に行い、交互駆動時においても各インバータに適した平均入力電力で加熱動作を行うことができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱装置は、交互駆動の小径の負荷の場合に、瞬時入力電力を制限することができるので、単独駆動時と交互駆動時に生じる沸騰感の差を埋めることが可能であり、組み込み式や置台の上で使用する据え置き型等で、家庭用または業務用の誘導加熱装置に有効である。
1 交流電源
2 整流回路
3 平滑回路
4 第1のインバータ
5 第2のインバータ
6 入力電流検知手段
7 制御要素検知手段
8 材質形状判定手段
9 第1の発振回路
10 第2の発振回路
11 駆動手段
12 制御回路(制御手段)
13 操作手段

Claims (2)

  1. 交流電源を直流に整流する整流回路と、前記整流回路の出力を平滑して直流電源を得る平滑回路と、加熱コイル、共振コンデンサ及びスイッチング素子を含み、前記直流電源を高周波交流に変換して前記加熱コイルに供給し負荷を誘導加熱し、前記平滑回路の出力に並列に接続された第1のインバータ及び第2のインバータと、前記整流回路への入力を検知する入力電流検知手段と、前記第1のインバータ及び前記第2のインバータに発生する電気的制御要素を各々検知する制御要素検知手段と、前記第1のインバータ及び前記第2のインバータの動作開始時に前記入力電流検知手段と前記制御要素検知手段の出力を基に前記負荷の有無及び材質や形状を判定する材質形状判定手段と、前記第1のインバータ及び前記第2のインバータに含まれる各々のスイッチング素子に駆動信号を供給する第1の発振回路及び第2の発振回路と、前記第1の発振回路及び前記第2の発振回路の駆動を制御する駆動手段と、前記第1のインバータ及び前記第2のインバータの各々の平均入力電力を設定する操作手段と、を備え、
    前記第1の発振回路及び前記第2の発振回路のいずれか一方を駆動させ、前記入力電流検知回路が検知する値が前記操作手段にて設定された平均入力電力となるように入力電流を連続して制御すると共に、第1の入力電流制限値及び第1の電気的制御要素制限値を超えないように前記第1のインバータ及び前記第2のインバータの出力を制御し、または、前記第1の発振回路及び前記第2の発振回路を交互に駆動させ、前記入力電流検知回路が検知する値が前記操作手段にて各々設定された平均入力電力となるように各々の入力電流瞬時値を所定のタイミング毎に増減させて制御すると共に、前記第1の入力電流制限値及び前記第1の電気的制御要素制限値よりも大きく設定された第2の入力電流制限値及び第2の電気的制御要素制限値を超えないように制御する機能を有する制御手段は、前記第1の発振回路及び前記第2の発振回路が交互に駆動する時に、前記材質形状判定手段において加熱できる小径の負荷と前記材質形状判定手段が判定した場合に、前記第1の発振回路及び前記第2の発振回路のいずれか一方が動作している前記操作手段で設定された平均入力電力と前記第1の発振回路及び前記第2の発振回路が交互に駆動している平均入力電力と略同一となるように設定された前記第2の入力電流制限値よりも小さい第3の入力電流制限値けられており、
    前記第1の発振回路及び前記第2の発振回路が交互に駆動する時に、前記材質形状判定手段において加熱できる小径の負荷と前記材質形状判定手段が判定した場合に、前記制御手段は、前記操作手段で設定された平均入力電力から単独駆動時の前記第1の入力電流制限値及び前記第1の電気的制御要素制限値を超えないように制限する加熱出力と略同一の入力電流となるように前記入力電流瞬時値を通常負荷より小さくし、且つ入力電流が前記第3の入力電流制限値を超えないように制御る誘導加熱装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1のインバータ及び前記第2のインバータのいずれか一方が動作している状態から前記第1のインバータ及び前記第2のインバータが交互で動作する状態に切り替わる際に、前記第1のインバータ及び前記第2のインバータに対して加熱開始時と同一の動作である前記材質形状判定手段が材質形状判定を行う請求項1に記載の誘導加熱装置。
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