JP2014011130A - 誘導加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加熱物の大きさや有無を判定する際にリレー切り替え音を有さずに、使用者にとって使い勝手を良くすること。
【解決手段】操作部12に含まれる特定の調理メニューが開始されると、調理メニューの加熱調理開始前に複数の第1のインバータ回路6a、第2のインバータ回路6bにより、少なくとも2つ以上の加熱コイルに交互に通電を行う構成とすることで、被加熱物の大きさや有無を判定する際にリレー切り替え音を有さないので、使用者にとって使い勝手を良くすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、高周波磁界による誘導加熱を利用して被加熱物の加熱を行う一般キッチンや業務用などに用いられる誘導加熱装置に関するものである。
従来、この種の誘導加熱装置は、誘導加熱用のコイルを2分割して設け、加熱面積の大きい被加熱物の場合は分割した両方の加熱コイルに通電し、加熱面積の小さい被加熱物の場合はコイルの片方をリレーを用いて短絡して通電し、被加熱物の有無等を的確に検知して加熱動作を行うというものである(例えば、特許文献1参照)。
図7は、特許文献1に記載された従来の誘導加熱装置における回路構成図である。交流電源101を整流する整流回路102と、被加熱物を加熱する加熱コイル105と、加熱コイル105と共振回路を形成する共振コンデンサ104と、加熱コイル105に高周波電流を供給する駆動回路103と、後述する電磁誘導面積を2分割した加熱コイル105を短絡するためのリレー接点106と、から構成されている。
図8は、特許文献1に記載された従来の誘導加熱装置における加熱コイル配置図である。鍋等の小径の被加熱物を電磁誘導加熱するための第1の加熱コイル105aと、第1の加熱コイル105aの外周部に設けられホットプレート等の鍋よりも比較的大面積の被加熱物を電磁誘導加熱するための第2の加熱コイル105bとで構成されている。
上記構成において、ホットプレート等の比較的誘導加熱面積が大きい被加熱物を載置する場合は、図7に示すリレー接点106を開放して図8に示す第1の加熱コイル105aと第2の加熱コイル105bとを直列に接続し、鍋等の比較的誘導加熱面積が小さい被加熱物を載置する場合は、リレー接点106を閉成し、第2の加熱コイル105bの両端子間を短絡して第1の加熱コイル105aのみ高周波電流を通電することにより、誘導加熱面積の大小に応じた適切な加熱出力の切り替えを可能にしている。
特開平05−047466号公報
しかしながら、前記従来の構成では、2分割に設けた加熱コイルをリレーで短絡することで被加熱物が鍋などの通常の加熱面積のものと、これよりも大きい加熱面積のものとで兼用して使用することができるのだが、被加熱物の加熱面積に応じてリレーの切り替えが必須であり、使用者にとってリレー切り替え時に発生する切り替え音が煩わしく感じてしまうという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、複数に分割して設けた加熱コイル構成において、各々の加熱コイルに対応するインバータ回路を備え、インバータ回路により少なくとも2つ以上の加熱コイルに交互に通電を行うことで、被加熱物の大きさや有無を判定する際にリレー切り替え音を有さない誘導加熱装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱装置は、交流電源と、前記交流電
源を直流に整流する整流回路と、前記整流回路の出力を平滑して直流電源を得る平滑回路と、トッププレートの下方に位置しかつ被加熱物の大きさに応じて通電する数を変えられるよう設けられた複数の加熱コイルと、前記直流電源を高周波交流に変換して前記複数の加熱コイルに各々対応して通電し被加熱物を誘導加熱する複数のインバータ回路と、前記複数のインバータ回路に各々発振信号を切り替えて送信するインバータ切替部と、前記整流回路への入力電流を検知する入力電流検知部と、前記複数のインバータ回路に発生する電気的制御要素を各々検知する制御要素検知部と、被加熱物に応じて調理メニューを開始できる操作部と、前記制御要素検知部と前記入力電流検知部の信号を受けて前記インバータ切替部に前記複数のインバータ回路を各々発信させる指示を送信する制御部とを備え、前記制御部は、被加熱物の底面積が大きい場合に選択する前記操作部に含まれる特定の調理メニューが開始されると、調理メニューの加熱調理開始前に前記インバータ回路により少なくとも2つ以上の加熱コイルに交互に通電を行い、前記複数の加熱コイルの各々の通電に対応した前記入力電流検知部及び前記制御要素検知部の出力が共に各々の所定の範囲内であれば続けて調理メニューの加熱調理を開始する構成としたものである。
これによって、被加熱物の大きさや有無を判定する際にリレー切り替え音を有さないので、使用者にとって使い勝手の良い誘導加熱装置を提供することができる。
本発明の誘導加熱装置は、鍋やホットプレート等の被加熱物の底面積の大小を判別する際にリレー切り替え音を有さないので、使用者にとって使い勝手の良い誘導加熱装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1、3、5における誘導加熱装置の被加熱物の底面積が大きい場合のブロック図 本発明の実施の形態2、3における誘導加熱装置の被加熱物の底面積が小さい場合のブロック図 本発明の実施の形態1から3における誘導加熱装置の外観図 本発明の実施の形態1〜3、5における誘導加熱装置の入力電流と共振電圧の関係図 本発明の実施の形態4,6,7における誘導加熱装置の加熱コイル配置図 本発明の実施の形態5〜7における誘導加熱装置のフローチャート 従来の誘導加熱装置における回路構成図 従来の誘導加熱装置における加熱コイル配置図
第1の発明は、交流電源と、前記交流電源を直流に整流する整流回路と、前記整流回路の出力を平滑して直流電源を得る平滑回路と、トッププレートの下方に位置しかつ被加熱物の大きさに応じて通電する数を変えられるよう設けられた複数の加熱コイルと、前記直流電源を高周波交流に変換して前記複数の加熱コイルに各々対応して通電し被加熱物を誘導加熱する複数のインバータ回路と、前記複数のインバータ回路に各々発振信号を切り替えて送信するインバータ切替部と、前記整流回路への入力電流を検知する入力電流検知部と、前記複数のインバータ回路に発生する電気的制御要素を各々検知する制御要素検知部と、被加熱物に応じて調理メニューを開始できる操作部と、前記制御要素検知部と前記入力電流検知部の信号を受けて前記インバータ切替部に前記複数のインバータ回路を各々発信させる指示を送信する制御部とを備え、前記制御部は、被加熱物の底面積が大きい場合に選択する前記操作部に含まれる特定の調理メニューが開始されると、調理メニューの加熱調理開始前に前記インバータ回路により少なくとも2つ以上の加熱コイルに交互に通電を行い、前記複数の加熱コイルの各々の通電に対応した前記入力電流検知部及び前記制御
要素検知部の出力が共に各々の所定の範囲内であれば続けて調理メニューの加熱調理を開始することで、鍋やホットプレート等の被加熱物の底面積の大小を判別する際にリレー切り替え音を有さないので、使用者にとって使い勝手の良い誘導加熱装置を提供することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の誘導加熱装置において、前記制御部は、被加熱物の底面積が小さい場合に選択する前記操作部に含まれる特定の調理メニューが開始されると、前記インバータ回路により前記複数の加熱コイルのうちの1つの加熱コイルのみに通電を行い、通電された前記加熱コイルに対応した前記入力電流検知部及び前記制御要素検知部の出力が所定の範囲内であれば続けて調理メニューの加熱調理を開始することで、複数の加熱コイルを交互に通電する必要がなく、被加熱物の有無や形状を短時間で判定し加熱動作へと移行することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の誘導加熱装置において、前記操作部により設定された情報を表示する表示部を備え、前記制御部は、通電している加熱コイルに対応した前記入力電流検知部及び前記制御要素検知部の出力が所定の範囲外である場合に、加熱調理を停止するとともに、前記表示部にて表示または音声によって警告を行うことで、使用者に視覚的または聴覚的に加熱不可能な被加熱物である旨を報知することができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明の誘導加熱装置において、前記複数の加熱コイルは、前記トッププレートの中央に配置される中央加熱コイルと、前記中央加熱コイルを取り囲むように外周に設けられた外側加熱コイルとで構成することで、鍋やホットプレート等といった被加熱物の形状に適した加熱コイル配置となるので、調理性能の向上を図ることができる。
第5の発明は、特に、第4の発明の誘導加熱装置において、前記制御部は、被加熱物の底面積が大きい場合に選択する前記操作部に含まれる特定の調理メニューが開始されると、前記中央加熱コイルから通電を行い、続いて前記外側加熱コイルに通電を行う構成とすることで、トッププレート中央に載置される被加熱物の有無を短時間で判定し、加熱動作あるいは加熱非動作に移行することができる。
第6の発明は、特に、第1の発明の誘導加熱装置において、複数の感温素子にて前記トッププレートの複数個所の裏面温度を各々検知する温度検知部を備え、前記制御部は、被加熱物の底面積が大きい場合に選択する前記操作部に含まれる特定の調理メニューの加熱調理中は、前記温度検知部により検知した温度の温度分布に応じて前記複数の加熱コイルの各々の通電比率を変更することで、均熱加熱を実現することができるので、焼きムラを改善することができる。
第7の発明は、特に、第1の発明の誘導加熱装置において、前記制御部は、被加熱物の底面積が大きい場合に選択する前記操作部に含まれる特定の調理メニューの加熱調理中は、被加熱物上の加熱エリアを前記操作部により切り替え可能とし、加熱エリアが切り替えられると前記複数の加熱コイルの各々の通電比率を変更することで、調理状況に応じて使用者が意図的に熱分布を操作することができるので使い勝手の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、誘導加熱装置を例にして、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱装置の被加熱物の底面積が大きい場
合のブロック図を示す。
図1において、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱装置は、交流電源1と、交流電源1を直流に整流する整流回路2と、整流回路2の出力を平滑して直流電源を得る平滑回路3と、トッププレート4の下方に位置しかつ被加熱物15の大きさに対応するよう設けられた複数の第1の加熱コイル5a及び第2の加熱コイル5bと、直流電源を高周波交流に変換して負荷を誘導加熱する複数の第1の加熱コイル5a及び第2の加熱コイル5bに対応する第1のインバータ回路6a及び第2のインバータ回路6bと、第1のインバータ回路6a及び第2のインバータ回路6bに発振信号を切り替えて送信するインバータ切替部7と、整流回路2への入力を検知する入力電流検知部8と、第1のインバータ回路6a及び第2のインバータ回路6bに発生する電気的制御要素を各々検知する制御要素検知部9と、複数の第1の加熱コイル5a及び第2の加熱コイル5bの上方にそれぞれ設けられ、トッププレート4の裏面温度を検出する複数の第1の感温素子10a、第2の感温素子10b、第3の感温素子10cの温度をそれぞれ検知する温度検知部11と、被加熱物15に応じて調理メニューを開始できる操作部12と、操作部により設定された情報を表示する表示部13と、制御要素検知部9と入力電流検知部8の信号をインバータ切替部7に送信する制御部14とで構成されている。
図3は、本発明の第1または後述する第2の実施の形態における誘導加熱装置の外観図を示す。
図3において、本発明の第1または後述する第2の実施の形態における誘導加熱装置は、同一のトッププレート4上に異なる大きさの被加熱物15、被加熱物16が載置可能な構造となっている。
図4は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱装置の入力電流と共振電圧の関係図を示す。
図4において、このグラフの横軸は第1のインバータ回路6a及び第2のインバータ回路6bへ入力させる入力電流を、縦軸は第1のインバータ回路6a及び第2のインバータ回路6bに発生する電気的な制御要素を表している。第1のインバータ回路6a及び第2のインバータ回路6bの電気的特性に応じて加熱可能領域と加熱不可領域に分けられる。
以上のように構成された誘導加熱装置について、以下その動作、作用を説明する。
図3の上段のように被加熱物15が載置されている場合、使用者が被加熱物の底面積が大きい場合に選択する操作部12に含まれる特定の調理メニューを選択時には、被加熱物がある程度大きいものであると推定できるので制御部14により第1のインバータ回路6a及び第2のインバータ回路6bを交互に駆動させる信号をインバータ切替部7に送信し、インバータ切替部7より第1のインバータ回路6a及び第2のインバータ回路6bを交互に駆動させる。
第1のインバータ回路6a及び第2のインバータ回路6bに対応する第1の加熱コイル5a及び第2の加熱コイル5bに高周波電流を交互に印加することで被加熱物15の加熱動作を行う。
第1のインバータ回路6a及び第2のインバータ回路6bを駆動させる際に、駆動周波数を大なる周波数から小なる周波数まで逐次変化させ、その際に得られる駆動周波数対入力電流、駆動周波数対制御要素の結果を負荷の動作軌跡として関連付けを行い、最終到達点に対して加熱可能な被加熱物15であるのか、加熱不可能な被加熱物15であるのか判
定を行う。
なお、本発明の実施の形態1では、第1のインバータ回路6a及び第2のインバータ回路6bの加熱可能領域と加熱不可領域を異なる領域で区切っているが、領域はインバータの電気的特性により変化するのでこれに限定されるものではない。
以上のように、本実施の形態においては、複数に分割して設けた加熱コイル構成において、各々の加熱コイルに対応するインバータ回路を備え、被加熱物が大きい場合に選択する操作部に含まれる特定の調理メニューが開始されると、インバータ回路により少なくとも2つ以上の加熱コイルに交互に通電を行い、被加熱物の底面積の大小を判別することができるので、リレー等を介さずに複数の加熱コイルを動作可能でありリレー切り替え音等の煩わしさを解消することができる。
(実施の形態2)
図2は本発明の第2の実施の形態における誘導加熱装置の被加熱物の底面積が小さい場合のブロック図を示す。図2においては、被加熱物16が鍋である以外は図1と同様の構成のため省略する。
以上のように構成された誘導加熱装置について、以下その動作、作用を説明する。
図3の下段のように被加熱物16が載置されている場合、使用者が被加熱物の底面積が小さい場合に選択する操作部12に含まれる特定の調理メニューを選択時には、被加熱物がある程度小さいものであると推定できるので制御部14により、第1のインバータ回路6aを駆動させる信号をインバータ切替部7に送信し、インバータ切替部7より第1のインバータ回路6aを駆動させる。
第1のインバータ回路6aに対応する第1の加熱コイル5aに高周波電流を印加することで被加熱物16の加熱動作を行う。
第1のインバータ回路6aを駆動させる際に、駆動周波数を大なる周波数から小なる周波数まで逐次変化させ、その際に得られる駆動周波数対入力電流、駆動周波数対制御要素の結果を負荷の動作軌跡として関連付けを行い、最終到達点に対して加熱可能な被加熱物16であるのか、加熱不可能な被加熱物16であるのか判定を行う。
なお、本発明の実施の形態2では、第1のインバータ回路6aの加熱可能領域と加熱不可領域を異なる領域で区切っているが、領域はインバータの電気的特性により変化するのでこれに限定されるものではない。
さらに、本発明の実施の形態2では、複数の加熱コイルを第1の加熱コイルとしているがこれに限定されるものではないが、トッププレート4の中心に最も近い第1の加熱コイルにて負荷の有無及び形状を判定するのが最も効率的である。
以上のように、本実施の形態においては、被加熱物の底面積が小さい場合に選択する前記操作部に含まれる特定の調理メニューが開始されると、前記インバータ回路により前記複数の加熱コイルのうちの1つの加熱コイルのみに通電を行い、前記入力電流検知部及び前記制御要素検知部が所定の範囲内であれば加熱調理を開始することで、被加熱物の底面積が大きい場合に複数の加熱コイルを交互に通電する必要がなく、被加熱物の有無や形状を短時間で判定し加熱動作へと移行することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態における構成に関しては、図1〜3と同様のため省略する。
以上のように構成された誘導加熱装置について、以下その動作、作用を説明する。
第1のインバータ回路6a及び第2のインバータ回路6bを駆動させる際に、駆動周波数を大なる周波数から小なる周波数まで逐次変化させ、その際に得られる駆動周波数対入力電流、駆動周波数対制御要素の結果を負荷の動作軌跡として関連付けを行い、最終到達点に対して、加熱可能な被加熱物15または被加熱物16であるのか、加熱不可能な被加熱物15または被加熱物16であるのか判定を行う。
加熱不可領域と判定された場合は、第1のインバータ回路6a及び第2のインバータ回路6bの駆動を停止させるとともに、表示部13または音声により被加熱物15、被加熱物16が不適合である旨を警告する。
なお、本発明の実施の形態3では、音声により警告をするとしているが、音声に限らずブザー音でも可能であり、これに限定されるものではない。
以上のように、本実施の形態においては、入力電流及び制御要素の値が所定の範囲外である場合には、即時に複数の加熱コイルに対して被加熱物が不適合であると判断できるので、使用者に視覚的または聴覚的に加熱不可能な被加熱物である旨を報知することができ、さらには、使用者が選択した調理メニューと、配置した被加熱物の適合性も確認できるので、被加熱物15、被加熱物16が誤った調理メニューで加熱されるのを防止することができる。
(実施の形態4)
図5は本発明の第4の実施の形態における誘導加熱装置の加熱コイル配置図を示す。
図5において、トッププレート4の中央に配置される第1の加熱コイル(中央加熱コイル)5aと、第1の加熱コイル5aを取り囲むように外周に設けられた第2の加熱コイル(外側加熱コイル)5bと、トッププレートの裏面温度を検知する第1の感温素子10a,第2の感温素子10b、第3の感温素子10cと、特定の調理メニューや電源入/切のボタンを有した操作部12と、揚げ物や焼き物等といった選択中の調理メニューを表示するLEDや3桁のセグメントから構成される数値表示を含んだ表示部13とから構成されている。
以上のように構成された誘導加熱装置について、以下その動作、作用を説明する。
トッププレート4の中央に配置される第1の加熱コイル5aは、湯沸しや揚げ物等の底面が円の形状をした被加熱物に対して有効となり、第2の加熱コイル5bは、ホットプレート等の四角い形状をした被加熱物に対して有効な形状となっている。
なお、本実施の形態における加熱コイルは円形と四角形の組み合わせの形状としているが、円形の加熱コイルや四角形の加熱コイルを並列して2つ以上配置しても構わず、さらに台形や三角形といった形状をしても構わず、これに限定されるものではない。
第1の感温素子10a、第2の感温素子10b、第3の感温素子10cの配置は、本発明においては第1及び第2の加熱コイルに対して中間位置に配置しているが、配置場所も数量もこれに限定されるものではない。
以上のように、本実施の形態においては、鍋の円形やホットプレートの四角形といった
被加熱物の形状に適した加熱コイル配置となるので、被加熱物の底面積に対して無駄なく加熱コイルが配置されていることから、被加熱物を均等に加熱可能である均熱加熱を実現することができ、調理性能の向上を図ることができる。
(実施の形態5)
図6は本発明の第5の実施の形態における誘導加熱装置のフローチャートを示す。
本実施の形態における構成に関しては、図1あるいは図4と同様のため省略する。
以下、図6を用いて、その動作、作用を説明する。
図6において、使用者が使用する被加熱物が大きい場合に、選択する操作部12に含まれる特定の調理メニューを選択すると、最初に第1の加熱コイル(中央加熱コイル)5aに通電を行い(Step1)、第1のインバータ回路6aに対応する入力電流及び制御要素(共振電圧)を測定する(Step2)。
続いて、図4の上段に示す第1のインバータ回路6aに対する入力電流と共振電圧の負荷判定により、最終到達点が加熱可能領域となった場合は、第1のインバータ回路6aへの通電を停止し(Step3)、第2の加熱コイル(外側加熱コイル)5bに通電を行い(Step4)、第2のインバータ回路6bに対応する入力電流及び制御要素(共振電圧)を測定する(Step5)。
続いて、図4の下段に示す第2のインバータ回路6bに対する入力電流と共振電圧の負荷判定により、最終到達点が加熱可能領域となった場合は、被加熱物15を底面積が大きいホットプレート等と断定し、第1のインバータ回路6a及び第2のインバータ回路6bに交互に通電を行い、均熱加熱を実現する(Step6)。
第1及び第2の加熱コイルにおいて、加熱不可領域となった場合は本発明の実施の形態3に記載の通り加熱を停止する(Step7)とともに、表示または音声によって警告を行う(Step8)。以降の動作に関しては実施の形態6にて説明を行うため省略する。
以上のように、本実施の形態においては、複数の加熱コイルを有した構成の場合、トッププレートに対して中央に配置されている加熱コイルから通電を行うことで、中央に載置される被加熱物の有無を短時間で判定することができるので、使用者が誤って異なる被加熱物を載置したり、被加熱物の位置をずらして配置してしまった場合において、安全に加熱を停止することができる。
(実施の形態6)
以下、図5、図6を用いて、その動作、作用を説明する。
実施の形態5にて第1のインバータ回路6a及び第2のインバータ回路6bに交互に通電を行い、均熱加熱を実現した後、調理物を調理する際に図5に記載の第1の感温素子10a、第2の感温素子10b、第3の感温素子10cにてトッププレート4の温度測定を行う(Step9)。
この際、中央Thを第2の感温素子10bとし、外側Thを第1の感温素子10a、第3の感温素子10cとする。中央Thの温度が外側Thの温度よりも小さくなると熱分布が不均一となるため、外側加熱コイルである第2の加熱コイル5bの通電比率を5%ダウンする(Step10)とともに、第1の加熱コイル(中央加熱コイル)5aの通電比率を5%アップすることで均熱加熱を実現する(Step11)。
逆に、中央Thの温度が外側Thの温度よりも大きくなると同様に熱分布が不均一となるため、第1の加熱コイル(中央加熱コイル)5aの通電比率を5%ダウンする(Step12)とともに、第2の加熱コイル(外側加熱コイル)5bの通電比率を5%アップする(Step13)ことで均熱加熱を実現する。
全面加熱コースでない場合、つまり使用者が意図的に加熱エリアを選択する場合の動作に関しては実施の形態7にて説明を行うため省略する。
なお、本実施の形態において加熱コイル通電比率を5%としたが、熱分布の状況に応じて最適な通電比率にて加熱動作を行う必要があるため、これに限定されるものではない。
以上のように、本実施の形態においては、感温素子により測定した温度分布から被加熱物の熱分布をリアルタイムで検知し、複数の加熱コイルの通電比率を自由に可変を行い被加熱物の熱分布を均等に保つ均熱加熱を実現することができるので、お好み焼きやホットケーキ等の焼きムラを改善することができる。
(実施の形態7)
以下、図5、図6を用いて、その動作、作用を説明する。
実施の形態6にて全面加熱コースでない場合(Step14)においては、図5に記載の操作部12に含まれるHPキーを押下すると、全面モード、中央モード、外側モードの3通りに切り替えが可能である。
全面モードは、第1及び第2の加熱コイルが交互で動作するモードである。中央モードは、第1の加熱コイルのみ動作するモードである。外側モードは、第2の加熱コイルのみ動作するモードである。
以上のように、本実施の形態においては、調理状況に応じて使用者が意図的に熱分布を操作することができるので、先に焼きあがった調理物を外側あるいは中央に並べて焼き過ぎを防止する等、使い勝手の向上を図ることができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱装置は、複数の加熱コイルを搭載し、被加熱物の底面積が大きい場合に選択する特定の調理メニュー選択時には、少なくとも2つ以上の加熱コイルを交互に通電し、被加熱物の有無や形状を判別することが可能であり、組み込み式や置台の上で使用する据え置き型等で、家庭用または業務用の誘導加熱装置に有効である。
1、101 交流電源
2、102 整流回路
3 平滑回路
4 トッププレート
5a、105a 第1の加熱コイル
5b、105b 第2の加熱コイル
6a 第1のインバータ回路
6b 第2のインバータ回路
7 インバータ切替部
8 入力電流検知部
9 制御要素検知部
10a 第1の感温素子
10b 第2の感温素子
10c 第3の感温素子
11 温度検知部
12 操作部
13 表示部
14 制御部
15、16 被加熱物

Claims (7)

  1. 交流電源と、前記交流電源を直流に整流する整流回路と、前記整流回路の出力を平滑して直流電源を得る平滑回路と、トッププレートの下方に位置しかつ被加熱物の大きさに応じて通電する数を変えられるよう設けられた複数の加熱コイルと、前記直流電源を高周波交流に変換して前記複数の加熱コイルに各々対応して通電し被加熱物を誘導加熱する複数のインバータ回路と、前記複数のインバータ回路に各々発振信号を切り替えて送信するインバータ切替部と、前記整流回路への入力電流を検知する入力電流検知部と、前記複数のインバータ回路に発生する電気的制御要素を各々検知する制御要素検知部と、被加熱物に応じて調理メニューを開始できる操作部と、前記制御要素検知部と前記入力電流検知部の信号を受けて前記インバータ切替部に前記複数のインバータ回路を各々発信させる指示を送信する制御部とを備え、前記制御部は、被加熱物の底面積が大きい場合に選択する前記操作部に含まれる特定の調理メニューが開始されると、調理メニューの加熱調理開始前に前記インバータ回路により少なくとも2つ以上の加熱コイルに交互に通電を行い、前記複数の加熱コイルの各々の通電に対応した前記入力電流検知部及び前記制御要素検知部の出力が共に各々の所定の範囲内であれば続けて調理メニューの加熱調理を開始する誘導加熱装置。
  2. 前記制御部は、被加熱物の底面積が小さい場合に選択する前記操作部に含まれる特定の調理メニューが開始されると、前記インバータ回路により前記複数の加熱コイルのうちの1つの加熱コイルのみに通電を行い、通電された前記加熱コイルに対応した前記入力電流検知部及び前記制御要素検知部の出力が所定の範囲内であれば続けて調理メニューの加熱調理を開始する請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 前記操作部により設定された情報を表示する表示部を備え、前記制御部は、通電している加熱コイルに対応した前記入力電流検知部及び前記制御要素検知部の出力が所定の範囲外である場合に、加熱調理を停止するとともに、前記表示部にて表示または音声によって警告を行う請求項1または2に記載の誘導加熱装置。
  4. 前記複数の加熱コイルは、前記トッププレートの中央に配置される中央加熱コイルと、前記中央加熱コイルを取り囲むように外周に設けられた外側加熱コイルとで構成される請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  5. 前記制御部は、被加熱物の底面積が大きい場合に選択する前記操作部に含まれる特定の調理メニューが開始されると、前記中央加熱コイルから通電を行い、続いて前記外側加熱コイルに通電を行うようにした請求項4に記載の誘導加熱装置。
  6. 複数の感温素子にて前記トッププレートの複数個所の裏面温度を各々検知する温度検知部を備え、前記制御部は、被加熱物の底面積が大きい場合に選択する前記操作部に含まれる特定の調理メニューの加熱調理中は、前記温度検知部により検知した温度の温度分布に応じて前記複数の加熱コイルの各々の通電比率を変更する請求項1に記載の誘導加熱装置。
  7. 前記制御部は、被加熱物の底面積が大きい場合に選択する前記操作部に含まれる特定の調理メニューの加熱調理中は、被加熱物上の加熱エリアを前記操作部により切り替え可能とし、加熱エリアが切り替えられると前記複数の加熱コイルの各々の通電比率を変更する請求項1に記載の誘導加熱装置。
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