JP2011103225A - 誘導加熱装置 - Google Patents

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Takeshi Kitaizumi
武 北泉
Akira Kataoka
章 片岡
Daisuke Sawada
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Abstract

【課題】複数の加熱コイルを駆動する複数のインバータを備えた誘導加熱装置において、複数のインバータのそれぞれの駆動周波数差よる干渉音を防止するのに駆動周波数を一定で制御すると、負荷によっては電力調整範囲に制約を受け、加熱出力の制御性が悪くなる。
【解決手段】複数インバータ4,5の同時動作をする場合には第1の最大電力を設定し、インバータ4,5の単独動作時に設定する第2の最大電力を設け、少なくとも第1の最大電力まではインバータ4,5の駆動周波数を一定にして動作させ、干渉音防止し、第1の最大電力を超え第2の最大電力まではインバータ4,5内の半導体スイッチ11,12,14,15の駆動周波数を可変して電力調整を行うことで電力調整範囲を大きくし、加熱出力制御性を向上させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の被加熱物を誘導加熱するための複数の加熱コイルを備えた誘導加熱装置に関するものである。
従来の誘導加熱調理装置について図9を用いて説明する。図9に示すように、従来の誘導加熱調理装置は、交流電源1と、被加熱物を誘導加熱する第1の加熱コイル6及び第2の加熱コイル7と、交流電源1を整流する整流回路2と、整流回路2の出力電圧を平滑する平滑コンデンサ9、10と、整流回路2に対して並行接続された平滑コンデンサ9、10のそれぞれの出力を高周波電力に変換し第1の加熱コイル6及び第2の加熱コイル7に各々供給する第1のインバータ4及び第2のインバータ5と、交流電源1からの入力電流を検出する入力電流検出手段3と、入力電流検出手段3の値が設定値となるように、第1のインバータ4及び第2のインバータ5内に各々ある半導体のスイッチング素子の駆動制御する制御手段8を有し、制御手段8はマイクロコンピュータなどで構成されている。
続いて、上記従来例の動作を説明する。制御手段8は、交流電源1からの入力電流をカレントトランスなどで構成される入力電流検出手段3で検出し、入力電流が予め設定された電流値になるように、第1及び第2のインバータ4,5内の半導体スイッチの導通時間を制御し、第1及び第2にインバータ4,5に各々接続された第1及び第2の加熱コイル6,7に必要な高周波電流を供給する。
そして、第1及び第2の加熱コイル6,7に供給された高周波電流により、第1及び第2の加熱コイル6,7より高周波磁界が発生し、第1及び第2の加熱コイル6,7上に載置され、第1及び第2の加熱コイル6,7と磁気的に結合する鍋などの負荷に高周波磁界が供給される。この高周波磁界により、鍋などの負荷に渦電流が発生し、この渦電流と鍋自身が持つ表皮抵抗により鍋などの負荷自身が発熱し、鍋などの負荷内の調理物を加熱する。
上記従来例では、整流回路2を第1のインバータ4及び第2のインバータ5で共用化しているため、回路構成を簡素化でき、また、第1のインバータ4及び第2のインバータ5に供給される電圧も同一なので、各インバータ4,5内のスイッチング素子を駆動するためのゲート信号電圧も同じになり、したがって、このゲート信号を供給して駆動制御を行っている制御手段8においても各スイッチング素子のゲート信号電圧に対応した設計を行うことがなく、1つの制御手段8で双方のインバータ4,5を制御できる利点がある。
一方、上記従来例の構成においては、それぞれのインバータ4,5を同時動作させると、加熱出力に応じて第1及び第2の加熱コイル6,7に流す高周波電流の周波数成分を変化させるため、第1及び第2の加熱コイル6,7に異なった周波数を持った電流が供給される。そのため、整流回路2を共用化して各インバータ4,5を並列接続している構成であると、それぞれの電流の周波数成分が反対の加熱コイルにも供給される。例えば、第1の加熱コイル6では、第1の加熱コイル6に電力を供給する周波数成分と、第2の加熱コイル7に電力を供給する周波数成分と、お互いの差の周波数成分などを持った電流が供給されることになる。ここで、第1の加熱コイル6に流れる電流の周波数と第2の加熱コイル7に流れる電流の周波数差が可聴域の周波数(20〜20kHz)である場合、その周波数差による音(以下、干渉音という)が使用者に聞こえることになる。
2つのインバータ4,5の同時動作により発生する干渉音を抑制するため、各インバー
タで加熱する鍋の材質や加熱出力それぞれが異なっていても、スイッチング素子の駆動周波数を一定にしつつ、スイッチング素子の導通比率を変化させて制御することで、周波数差が生じず干渉音が発生しない方法が提案されている。また、特許文献1に示すように、インバータを単独動作させる際にはスイッチング素子の駆動周波数を変化させる、いわゆる周波数制御を行い、2つのインバータを同時に動作させる際には、それぞれのインバータを駆動するそれぞれの周波数の差が所定の周波数以上(14kHz以上)離して駆動させる方法などが提案されている。なお、周波数差が14kHz以上あれば、耳障りとなる周波数域を脱しており、この領域であれば、使用者はほとんど周波数差による干渉音を気にしない。
米国特許第7504607号明細書
しかし、周波数を一定で加熱コイルの出力を可変する上記従来例では、電力が入りにくい鍋(加熱コイルから見た等価抵抗が大きい鍋)でも必要とされる最大電力が、所定の周波数で実現できる様に加熱コイル及びインバータの定数を設計する必要が生じる。一方、この条件で設計されたインバータを用いて、電力が入り易い鍋(加熱コイルから見た等価抵抗が適度な大きさの鍋)を加熱すると、導通時間が短い状態(導通時間比率が低い状態)で必要とされる最大電力がインバータに入ってしまうため、さらに入力電力を下げる場合は、電力制御の分解能が悪くなり細かい電力調整(火力調整)が出来ないなど、制御性が悪化する課題を有する。
また、他の従来例である所定の周波数以上離して2つのインバータを動作させるものでは、駆動周波数を高く設定した方の加熱コイル及びインバータにおいて加熱コイル線の銅損や半導体スイッチのスイッチング損失など周波数に依存する損失が大幅に増加し、加熱効率が悪くなる課題を有することになる。例えば、通常のインバータによる駆動周波数は負荷の材質および加熱出力に応じて20〜35kHzの範囲で変化しており、これに所定の周波数差14kHz以上を確保しようとすると、他のインバータの駆動周波数は34kHz〜49kHzとなり、最悪、50kHzもの高周波駆動が必要になり、その高周波による損失は大きいものとなる。更に、上記他の従来例ではインバータの単独動作から同時動作に切り替える場合、それぞれのインバータの駆動周波数を14kHz以上の周波数差がでるように設定し直さなければならないので、一時的にインバータの動作を停止させ、その後、同時動作を改めて始めるなどの対策が必要で、煩雑なインバータ駆動制御が必要であるという課題を有する。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、複数の加熱コイルを同時動作させる場合にも、それらの駆動周波数差による干渉音の発生が抑制できるとともに、加熱出力調整が良好で、かつ、高周波による損失の小さい誘導加熱装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の誘導加熱装置は、複数の加熱コイルと、前記複数の加熱コイルにそれぞれ高周波電力を供給する複数のインバータと、前記複数のインバータ内にそれぞれ設けたスイッチング素子の駆動を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記複数のインバータが同時に動作する場合に設定する第1の最大電力と、前記インバータが単独動作する場合に設定する前記第1の最大電力よりも大きい第2の最大電力を有し、前記第1の最大電力までは前記インバータ内のスイッチング素子の駆動周波数を同一周波数で動作させると共に、前記駆動周波数の一周期における前記スイッチング素子の導
通時間比率を可変して電力調整を行い、前記第1の最大電力を超え前記第2の最大電力までは前記インバータ内のスイッチング素子の駆動周波数を可変して電力調整を行う誘導加熱装置としている。
これにより、複数のインバータが同時動作する第1の最大電力までは駆動周波数を一定にして電力調整を行うので、複数のインバータからそれぞれの加熱コイルへ供給される高周波電流の周波数も一定になり、各加熱コイルの周波数差は実質的にゼロとなり、鍋等の干渉音が発生しない。また、第1の最大電力を超えて第2の最大電力までの電力調整を行う、いわゆるインバータの単独動作時には、駆動周波数を可変することになるが、第1の最大電力時においては、インバータ内のスイッチング素子の導通時間比率は第1の最大電力が得られる筆禍雨滴大きな値(最大で50%)に達しているので、第1の最大電力を超えて電力調整する場合には、導通時間比率が大きな状況で、駆動周波数を可変していくことで電力調整を行えることになる。したがって、第1の最大電力までの同時動作から第1の最大電力を越え第2の最大電力までの単独動作への移行をスムーズに行うことができ、制御性の良い誘導加熱装置を実現できるものである。
本発明は、干渉音がなく音が静かで、かつ制御性の良い誘導加熱装置を実現できるものである。
本発明の第1の実施の形態を示す誘導加熱装置の回路構成図 同誘導加熱装置における負荷別の駆動周波数と入力電力の関係を示す特性図 同誘導加熱装置における負荷別の導通時間比率と入力電力との関係を示す特性図 (a)同誘導加熱装置における各インバータの電力設定を示す表図、(b)同第1のインバータにおける負荷別の駆動周波数と電力との関係を示す図、(c)同第1のインバータにおける負荷別の導通時間比率と電力との関係を示す図 同誘導加熱装置の各部の波形図 本発明の第2の実施の形態を示す誘導加熱装置の回路構成図 同誘導加熱装置における負荷別の導通時間比率と加熱コイル電流との関係を示す特性図 同誘導加熱装置における駆動周波数と入力電力との関係を示す特性図 従来の誘導加熱装置の回路構成図
第1の発明は、複数の加熱コイルと、前記複数の加熱コイルにそれぞれ高周波電力を供給する複数のインバータと、前記複数のインバータ内にそれぞれ設けたスイッチング素子の駆動を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記複数のインバータが同時に動作する場合に設定する第1の最大電力と、前記インバータが単独動作する場合に設定する前記第1の最大電力よりも大きい第2の最大電力を有し、前記第1の最大電力までは前記インバータ内のスイッチング素子の駆動周波数を同一周波数で動作させると共に、前記駆動周波数の一周期における前記スイッチング素子の導通時間比率を可変して電力調整を行い、前記第1の最大電力を超え前記第2の最大電力までは前記インバータ内のスイッチング素子の駆動周波数を可変して電力調整を行う誘導加熱装置である。
この構成とすることにより、複数のインバータが同時動作する第1の最大電力までは駆動周波数を一定にして電力調整を行うので、複数のインバータからそれぞれの加熱コイルへ供給される高周波電流の周波数も一定になり、各加熱コイルの周波数差は実質的にゼロとなり、鍋等の干渉音が発生しない。また、第1の最大電力を超えて第2の最大電力まで
の電力調整を行う、いわゆるインバータの単独動作時には、駆動周波数を可変することになるが、第1の最大電力時においては、インバータ内のスイッチング素子の導通時間比率は第1の最大電力が得られる比較的大きな値(最大では50%)に達しているので、第1の最大電力を超えて電力調整する場合には、導通時間比率が大きい状況で、駆動周波数を可変していくことで電力調整を行えることになる。したがって、第1の最大電力までの同時動作から第1の最大電力を越え第2の最大電力までの単独動作への移行をスムーズに行うことができ、制御性の良い誘導加熱装置を実現できるものである。
第2の発明は、第1の発明において、インバータ内のスイッチング素子の導通時間比率が1/2(50%)に達した後、導通時間比率を維持したまま周波数を変化させる誘導加熱装置としたもので、この構成により、各加熱コイルへ供給する電力を変化させることにより、単独動作と同時動作で制御方法を共通化することができるため、単独動作と同時動作の移行をスムーズに行うことができるため制御性の良い誘導加熱装置を実現できるものである。
第3の発明は、整流回路の出力を平滑する平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサに対してそれぞれ並列に接続され、スイッチング素子を用いて前記平滑コンデンサの出力を所定の周波数の電力変換する第1のインバータおよび第2のインバータと、前記第1および第2のインバータからそれぞれ高周波電力の供給を受ける第1の加熱コイルおよび第2の加熱コイルと、前記第1のインバータ及び第2のインバータ内にそれぞれ設けたスイッチング素子の駆動を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記第1のインバータ及び前記第2のインバータが同時に動作する場合に設定する第1の最大電力と、前記インバータが単独動作する場合に設定する前記第1の最大電力よりも大きい第2の最大電力を有し、前記第1の最大電力までは前記第1及び第2のインバータ内のスイッチング素子を同一の駆動周波数で動作させると共に、前記駆動周波数の一周期における前記スイッチング素子の導通時間比率を可変して電力調整を行い、前記第1の最大電力を超え前記第2の最大電力までは前記インバータ内のスイッチング素子の駆動周波数を可変して電力調整を行う誘導加熱装置としたものである。
この構成とすることにより、複数の加熱コイルが動作している時は周波数差による鍋の干渉音が発生せず、同時動作と単独動作へ移行がスムーズであり、かつ等価抵抗の高い鍋の最大電力時は周波数制御で対応することから、制御性の良い誘導加熱装置を実現できるものである。
第4の発明は、第3の発明において、第1のインバータ内で第1の加熱コイルと直列に接続される第1の共振コンデンサと、第2のインバータ内で第2の加熱コイルと直列に接続される第2の共振コンデンサと、第1の加熱コイル上に戴置される負荷の材質を検出する第1の負荷材質検知手段と、第2の加熱コイル上に戴置される負荷の材質を検出する第2の負荷材質検知手段を備え、制御手段は、前記第1の負荷材質検知手段及び前記第2の負荷材質検知手段の検出結果に応じて、前記第1の共振コンデンサ及び前記第2の共振コンデンサの容量を変化させ、前記第1のインバータと第2のインバータが同時に動作する場合に、同一の駆動周波数で電力調整を行うことにより、負荷の材質が大きく違う場合でも複数の加熱コイルが動作する際に周波数の差による干渉音が生じないため、音の静かな誘導加熱装置を実現できるものである。
第5の発明は、第4の発明において、負荷材質検知手段の検出結果により、選択された共振コンデンサの容量を、同一負荷を加熱中には同一容量とするにより、調理中にコンデンサの切り替えるための停止状態が発生しないため、調理中に火力が急に変化せず使い勝手の良い誘導加熱装置を実現できるものである。
第6の発明は、第4または5の発明において、負荷材質検出手段は、共振コンデンサの容量が大きい状態で負荷の材質を検出することにより、負荷材質を検出する際により高い周波数で検出を行うことができるため、負荷材質の検出中に不必要に電力が入り鍋鳴りが発生することを防止することができるため、音の静かな誘導加熱装置を実現得できるものである。
第7の発明は、第4〜6のいずれかの発明において、負荷材質検出手段は、インバータの同時動作する際の駆動周波数の2倍の周波数で負荷の材質を検出することにより、動作中の加熱コイルの駆動周波数と可聴域(概ね20kHz)以上かつ駆動周波数の2倍高調波と鍋検出時の駆動周波数との周波数差が発生しないため、負荷材質検出時も干渉音が発生せずに音の静かな誘導加熱装置を実現できるものである。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態における誘導加熱装置について図1〜図5を参照しながら説明する。
本実施の形態の誘導加熱装置の回路構成は、図1に示すように、交流電源1と、交流電源1を整流する整流回路2と、整流回路2の出力を平滑する平滑コンデンサ9と、平滑コンデンサ9の出力を高周波電力に変換する第1のインバータ4及び第2のインバータ5と、それぞれのインバータ4,5に接続され、各インバータ4,5から高周波電流が供給される第1の加熱コイル6及び第2の加熱コイル7と、交流電源1から整流回路2に流れる電流をカレントトランスなどで検出する入力電流検出手段3と、入力電流検出手段3の検出値が設定値になる様に第1及び第2のインバータ6,7内のスイッチング素子である半導体スイッチ11,12,14,15の駆動を制御する制御手段8より構成される。13,16は各インバータ4,5内にそれぞれ設けた共振コンデンサで、17a、17b、18a、18bは、各インバータ4,5内の半導体スイッチ11,12,14,15とそれぞれ並列に接続されたスナバコンデンサで、各半導体スイッチ11,12,14,15のオフ時における各半導体スイッチへの印加電圧の急激上昇を抑制し、半導体スイッチを保護する機能を有する。
なお、制御手段8の検出値としては、入力電流検出手段3による入力電流値以外に加熱コイル6,7の電流や電圧などあり、入力電力に関連するパラメータを検出できるものであればよく、特に限定するものではない。
また、第1のインバータ4は、平滑コンデンサ9に並列に接続される第1の半導体スイッチ11と第2の半導体スイッチ12の直列接続体と、第1及び第2の半導体スイッチ11,12の直列接続体の接続点と平滑コンデンサ9の一端または両端に接続される第1の加熱コイル6と第1の共振コンデンサ13で構成されるハーフブリッジ回路としたが、フルブリッジ回路であっても特に問題はない。
同様に、第2インバータ5は、平滑コンデンサ9に並列に接続される第3の半導体スイッチ13と第4の半導体スイッチ14の直列接続体と、第3の半導体スイッチ13と第4の半導体スイッチ14の直列接続体と接続点と平滑コンデンサ9の一端または両端に接続される第2の加熱コイル7と第2の共振コンデンサ16で構成されるハーフブリッジ回路としたが、フルブリッジ回路であっても特に問題はない。
制御手段8は、第1のインバータ4及び第2のインバータ5内の半導体スイッチ11,12,14,15のオン、オフ駆動を制御することで、各インバータ4,5に接続された各加熱コイル6,7に20kHz程度の高周波電流を供給し、この高周波電流によって各加熱コイル6,7に発生した高周波磁界が鍋などの負荷に供給される。この高周波磁界に
よる鍋の表面に渦電流が発生し、渦電流と鍋などの負荷自身の抵抗により、鍋を加熱することになる。
図1の様に、第1の加熱コイル6と第1の共振コンデンサ13の直列共振回路を利用した第1にインバータ4では、制御手段8は、第1の半導体スイッチ11及び第2の半導体スイッチ12を交互にオン、オフ駆動するが、入力電流などが所定値となるよう第1の半導体スイッチ11及び第2の半導体スイッチ12のオン、オフ駆動周波数を可変することができるようにしている。また、制御手段8は、第1の半導体スイッチ11及び第2の半導体スイッチ12のオン、オフ駆動周波数を一定にした状態で、その一定の駆動周波数の一周期当たりの第1の半導体スイッチ11のオン時間とオフ時間の比率、すなわち、導通時間比率を変えることで、入力電流などが所定値になるように制御している。この動作は、第2のインバータ5内の第3半導体スイッチ14及び第4の半導体スイッチ15のオン、オフ駆動制御においても同様である。
また、本実施の形態の回路構成では、整流回路2及び平滑コンデンサ9が共用化されているため、回路スペースを小さくすることが出来る。しかし、第1のインバータ4及び第2のインバータ5が単独で動作する場合の最大電力で双方のインバータ4,5を動作させると、共用部分の負担が大きくなってしまい、結局、共用部品の定格電力を上げる必要が生じ、回路スペースの削減につながらないことになる。そこで、インバータ4,5の同時動作の時に、それぞれのインバータ4,5の定格電力を低く抑えて、それらインバータ4,5の合計電力にも定格電力を設けることで、省スペース性を確保することができることになる。つまり、インバータ4,5の同時動作の場合に設定する第1の最大電力と、インバータ4,5の単独動作の場合に設定する、第1の最大電力より大きい第2の最大電力を有し、これら最大電力の差が大きくなければ、誘導加熱装置の使用者も違和感を感じずに加熱調理を行うことができる。
ところで、第1及び第2のインバータ4,5の動作において、第1及び第2のインバータ4,5の駆動周波数そのものは人間の可聴域外になるように20kHz以上に設定されるが、第1のインバータ4と第2のインバータ5の駆動周波数に差があると、それぞれの加熱コイル上に載置された鍋などの負荷から駆動周波数差の干渉音が使用者に聞こえることになる。このため、負荷の種類や入力電力が変化しても駆動周波数一定での制御方法が必要となる。
図2には、本実施の形態例の誘導加熱装置において、負荷を含む加熱コイル6,7と共振コンデンサ13,16で決まる入力電力の駆動周波数に対する特性を示している。制御手段8は、各負荷A、B,Cのそれぞれに対して共振周波数fa、fb、fcより高い駆動周波数領域でインバータ4,5内の半導体スイッチ11,12,14,15を駆動制御すせることで各負荷A、B,Cに対する入力電力を調整しており、各負荷A、B,Cの入力電力の特性は、駆動周波数を高くすると入力電力が低下していくので、駆動周波数を高くすると入力電力を小さくすることができる。一方、駆動周波数を変化させる代わりにインバータ4,5の半導体スイッチ11,12,14,15の導通時間比率を変えても、見かけ上周波数が高くなったのと同様な効果が得られるため、入力電力を調整することができる。
ここで、入力電力が入りにくい鍋(負荷A)に対して定格電力が入るようにするには駆動周波数fatとし、入力電力が入り易い鍋(負荷C)ではさらに高い駆動周波数fctが必要である。このように、通常の負荷Bの定格電力が入る駆動周波数fbtに比べて負荷Aのそれは低く、負荷Cのそれは高くなるという特性をふまえて制御手段8は駆動制御する。一方、加熱コイル6,7間での駆動周波数差による干渉音を防止するためには、駆動周波数一定で入力電力を調整することができるが、負荷Cでは入力電力が入りすぎる。
つまり、負荷Aへ定格電力を入れる駆動周波数fatの時、負荷Cの入力電力は共振周波数fcに近い値となり、入力電力も負荷Aに比べ大きくなる。そのため、負荷Aの定格電力に相当する駆動周波数fatが一定になるように制御する場合、その駆動周波数の一定周期におけるオン、オフ時間比率、つまり、導通時間比率を変えることで入力電力を調整することができる。この入力電力の調整は、図3で示すように、負荷Aでは導通時間比率50%で低格電力なり、その導通時間比率を50%より小さくすることで入力電力を調整できることがわかる。一方、負荷Cでは、導通時間比率50%では大きく定格電力を超えてしますので、その定格電力より小さい電力で調整しようとすれば導通時間比率25%以下の領域で電力調整することになり、同じく、負荷Bでは導通時間比率35%以下の領域で電力調整することになる。このように、入力電力が入りやすい負荷Cを定格電力以下で電力調整しようとする場合、導通時間比率25%以下の範囲での調整となるので、導通時間比率を少し変えただけで入力電力が大きく変わり、制御性が悪くなることになる。
次に、図4に基づき、各インバータ4,5の入力電力設定及び制御方法を説明する。図4(a)に示すように、整流回路2を複数のインバータ4,5が共用化する構成では、2つのインバータ4,5の同時動作の際に、インバータ4,5の単独動作するときの定格電力を越えないようにすることで、共用化部分の部品の定格が大きくならないようにしている。そのため、本実施の形態の誘導加熱装置では、インバータの単独動作のみが許される第2の最大電力「P」を設けている。具体的には、インバータ4,5を合計した定格電力3600Wとすると、第1のインバータ4は、単独動作させる場合の第2の最大電力「P」を3300W、両インバータを同時動作させる場合の第1の最大電力「7」を2000Wに設定し、第2のインバータでは、単独動作させる場合の第2の最大電力「P」を1800W、両インバータを同時動作させる場合の第1の最大電力「6」を1400Wに設定している。これにより、同時動作が可能な電力設定値「1」〜「7」(第2のインバータ5は電力設定値「1」〜「6」)では最大でも2000W+1400W=3400Wと合計した定格電力以下に抑えることができるようになっている。
一方、図4(c)の第1のインバータ4の電力制御(通電時間比率)状況に示すように、駆動周波数を一定として通電時間比率を可変する場合、つまり、負荷Aでは通電時間比率50%で第1の最大電力「7」に達するように駆動周波数fxを一定とした場合、負荷Bについては駆動周波数fxを一定では導通時間比率50%で最大の2800W、負荷Cについては駆動周波数fxを一定では導通時間比率50%に到達するまでに第2の最大電力「P」3300Wに到達する。次に、導通時間比率50%を超える電力調整が必要な場合には、図4(b)の第1のインバータ4の電力制御(駆動周波数)状況に示すように、駆動周波数による制御に移行する。負荷Aについては、一定駆動周波数fxで第1の最大電力になるので、これを越える第2の最大電力「P」3300Wまでは、導通時間比率を50%のまま、駆動周波数を低下させていくことで電力調整することができ、負荷Bについては、一定駆動周波数fxで第1の最大電力を超える2800Wになるので、これを越える第2の最大電力「P」3300Wまでは、導通時間比率を50%のまま、駆動周波数を低下させていくことで電力調整することができ、負荷Cについては、一定駆動周波数fxであれば、導通時間比率の制御範囲内で第2の最大電力「P」3300Wに到達するので、駆動周波数による制御は不要である。
上述のとおり、電力が入り難い負荷Aにおいて、第1の最大電力「7」を越えるまでは、駆動周波数が一定かつ導通時間比率が50%程度で入るように加熱コイル及びインバータを設定しておき、単独動作のみの第1の最大電力「7」から第2の最大電「P」までは、駆動周波数が50%に達した段階で、周波数を変化させて電力を確保する制御を行っている。こうすることで、電力入りやすい負荷Cにおいて、導通比率を大きくした状態で、第1の最大電力「7」になるため、従来よりも制御性を向上させることが可能なる。
つぎに、図5に、第1の最大電力に達するまで入力電力を変えた場合における、第1及び第2のインバータ4、5内の半導体スイッチの駆動の様子を示す。インバータ4,5を同時動作するため、駆動周波数を25kHz一定としている。まず、図4(a)(b)に示すように、第1のインバータ4内の第1及び第2の半導体スイッチ11,12を交互にオン、オフする駆動信号を出力しており、そのオンオフの駆動周波数の一周期の長さは40マイクロ秒(25kHzに相当)であり、図4(c)(d)に示すように、第2のインバータ5内の第3及び第4の半導体スイッチ14,15も同様に、交互にオン、オフする駆動信号を出力しており、そのオンオフの駆動周波数の一周期の長さは40マイクロ秒(25kHzに相当)で、第1のインバータ4と同一の駆動周波数で動作している。次に、第1のインバータ4内の第1及び第2の半導体スイッチ11,12を図4(a)(b)に示すように駆動して第1のインバータ4における電力は一定とし、第2のインバータ5における電力を低下させる場合を説明する。図4(e)(f)に示すように、第2のインバータ5内の第3及び第4の半導体スイッチ14,15を交互にオン、オフする導通時間比率を図4(c)(d)の場合より小さくすることで、電力を低下させている。
このように、電力調整する場合、第1及び第2のインバータ4,5内の半導体スイッチは一定の駆動周波数(25kHz)で動作しており、第2のインバータ5内の半導体スイッチの導通時間比率を下げることで第2のインバータ5の入力電力を下げている。導通時間比率50%の時に最大電力となるため、第1及び第2の半導体スイッチ11、12の組み及び第3及び第4の半導体スイッチ13,14の組みにおいて、どちらの導通時間が長くなるように設定するかは特に問題ではなく、それらの導通時間比率のみで電力が決定される。
また、本実施の形態では整流回路2及び平滑コンデンサ9を共用化した2つの加熱コイルに対する動作の例を示しているが、例えば、加熱コイルが4個の場合では、上述した2つの加熱コイルと2つのインバータを一組とすると、二組必要、インバータは4個必要となる。この際、それぞれの組のインバータが単独動作であっても、加熱コイル間での干渉音は生じる場合がある。そのため、本方式のように単独動作であってもできるだけ周波数を一定で動作させることで加熱コイル間の干渉音を減らすことができる。なお、干渉音に関しては、沸騰音などが少ない電力の小さな動作の場合の方が使用者に良く聞こえるため、低電力での周波数一定制御の方が有効である。
以上のように本実施の形態では、複数のインバータが同時に動作する際の第1の最大電力と、インバータが単独動作する際に前記第1の最大電力よりも大きい第2の最大電力をもち、少なくとも第1の最大電力まではインバータの駆動周波数を同一周波数で動作させることにより、複数の加熱コイルが動作している時は周波数差による鍋の干渉音が発生せず、同時動作と単独動作への移行がスムーズであり、かつ等価抵抗の高い鍋の最大電力時は周波数制御で対応することから、制御性が良い誘導加熱装置を実現できるものである。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態について図6〜図8を参照しながら説明する。本実施の形態の誘導加熱装置の回路構成を図6に示す。本実施の形態の構成が実施の形態1と異なるのは、負荷に応じて共振コンデンサの容量を切り替えるために、第1の共振コンデンサ13と並列に接続される第3の共振コンデンサ20と第1の切り替え手段22の直列接続体と、第2の共振コンデンサ16と並列に接続される第4の共振コンデンサ21と第2の切り替え手段23の直列接続体が加わる点と、第1のコイル電流検出手段24、第2のコイル電流検出手段25の検出値や入力電流検出手段3の検出値などを用いて加熱コイル6,7上に載置された負荷の材質を検出する第1の鍋材質検出手段26及び第2の鍋材質検出手段27が加わる点である。
なお、負荷に応じて共振コンデンサの容量を所定値に切り替えるのであれば、第1及び第2の共振コンデンサ13,16の両端以外に、共振コンデンサと加熱コイルの接続点と平滑コンデンサ9の片端間に第3の共振コンデンサ20と第1の切り替え手段22及び第4の共振コンデンサ21と第2の切り替え手段23を接続する構成であれば良い。
また、第1及び第2の切り替え手段22,23はリレーや半導体スイッチなどがあるが、制御手段8からの制御信号で状態を変更できるのであれば特に限定するものではない。
更に、本実施の形態では、鍋材質検出手段26,27は、各検出手段からの検出値を制御手段8内のマイクロコンピュータで判定し鍋材質を判断しているが、コンパレータなどを組み合わせた電子回路で構成しても良い。
次に、本実施の形態の動作に関して説明する。制御手段8は、起動時にインバータ内の半導体スイッチを駆動させ、その際の加熱コイルの電流を第1及び第2のコイル電流検出手段24,25や入力電流検出手段3などの検出値を用いて、鍋などの負荷の材質を特定し、負荷の材質に応じて第1及び第2の切り替え手段22,23を用いて共振コンデンサの容量を決定する。共振コンデンサを切り替えた後の動作は、実施の形態1と同様である。
図7に、負荷の材質を決める一例を示す。同図において、負荷Aは、負荷の等価抵抗が大きく電力が入りにくい負荷であるため、導通時間比率に対して加熱コイルに流れる電流は小さくなる。一方、負荷Cは負荷の等価抵抗が小さく電力が入り易いであるため、導通時間比率に対して加熱コイルの流れる電流は大きくなる。そこで、判別ラインを設けることで負荷の材質を検出することができる。この負荷の材質を検出する方法に関しては、加熱コイルの共振電圧などを用いてあるいは複数の検出方法を組み合わせて行う方法などがあるが特に限定するものではない。
負荷の材質検出を行う場合、制御手段8は、入力電力が入りにくくなるように、導通時間比率を絞った状態あるいは駆動周波数が高い状態で判別する。これは、材質判別時に急激に入力電力が増加することを防止するためである。
次に、制御手段8は負荷の材質を検出すると、負荷の材質に応じて共振コンデンサの容量を切り替える。この共振コンデンサの切り替えにより、大きく周波数特性がずれ同一の駆動周波数での加熱が困難であった負荷であっても、共振周波数に対する入力電力の特性が異なる材質間であってもより近い状態にすることができるため、同一の駆動周波数での加熱範囲が拡がることになる。具体的には、図8に示すように、第1のインバータ4に接続した加熱コイル6の負荷が、等価抵抗が大きく電力が入りにくい負荷Aの場合、同時動作時の駆動周波数で第1の最大電力よりはるか低い入力電力しか得られない(負荷Aの破線を参照)。このような負荷Aであると制御手段8が判別すると、第1の共振コンデンサ13のみから、第1の切り替え手段22を動作させ、第1の共振コンデンサ13と第3の共振コンデンサ20の合成キャパシタンスとし、負荷Aの入力電力の特性を実線のように変更する。この実線の負荷Aでは同時動作の駆動周波数において第1の最大設定電力以上の入力電力を得られるようになる。
なお、本実施の形態のように、負荷に応じて共振コンデンサの切り替えが行う場合であっても、第1の最大電力設定と第2の最大電力設定間で周波数制御を行うことは制御性が向上させる点及び切り替えるコンデンサの数を少なくすることができる点で有効である。
また、負荷材質を検出し共振コンデンサの容量を変更した時点で同一負荷であれば電力設定が変わってもコンデンサの切り替えを行わないことが望ましい。例えば、切り替え手
段として電磁リレーなどを用いた場合、コンデンサを切り替えるにはインバータを停止させ共振コンデンサの両端電圧及び電流値が下がった状態でリレーの切り替えを行う必要がリレーの耐久性や信頼性を向上させるためには必要である。そのためには調理中において加熱を一旦、停止することになるが、調理性能からして加熱動作中には加熱停止を避ける必要から、同一負荷であれば電力設定が変わってもコンデンサの切り替えを行わないとしたものでる。
更に負荷材質を検出する際には、共振コンデンサの容量が大きい状態で行うと共振周波数が低くなり、鍋材質検出手段の駆動周波数との差を大きく取ることができ、負荷材質検出中に必要以上に電力が増加することを防止することができるためである。
また、一方の加熱コイル(本実施の形態では第1の加熱コイル6)が動作中に、もう一方の加熱コイル(本実施の形態では第2の加熱コイル7)上の負荷の材質を検出する際に、第1のインバータ4の駆動周波数の2倍の周波数で第2のインバータ5の負荷の材質判別を行なうことで、不要な干渉音を防止することができる。これは、第1のインバータ4の2倍高調波と第2のインバータ5の材質判別時の周波数を同一にすることで、第1のインバータ4の2倍の高調波と第2のインバータ5間の干渉音を抑制することができ、かつそれぞれの基本周波数は20kHz以上離すことができるためである。
以上のように本実施の形態では、制御手段8は、第1の負荷材質検知手段26及び第2の負荷材質検知手段27の検出結果に応じて、第1の共振コンデンサ13及び第2の共振コンデンサ16の容量を変化させることで、負荷の特性が大きく異なる場合であっても同時動作の際に第1のインバータ4と第2のインバータ5が同一周波数で動作させることができるため、周波数の差による干渉音が生じず音の静かな誘導加熱装置を実現できるものである。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱装置は、干渉音がなく静かで、かつ制御性の良いので、被加熱物を誘導加熱するための複数の加熱コイルを備えた誘導加熱調理装置、特に、トッププレート上に複数の加熱領域を設け、複数の鍋などを同時加熱調理する誘導加熱調理器に適用できる。
2 整流回路
4 第1のインバータ
5 第2のインバータ
6 第1の加熱コイル
7 第2の加熱コイル
8 制御手段
9 平滑コンデンサ
11 第1の半導体スイッチ(スイッチング素子)
12 第2の半導体スイッチ(スイッチング素子)
13 第1の共振コンデンサ
14 第3の半導体スイッチ(スイッチング素子)
15 第4の半導体スイッチ(スイッチング素子)
16 第2の共振コンデンサ
20 第3の共振コンデンサ
21 第4の共振コンデンサ
22 第1の切り替え手段
23 第2の切り替え手段
24 第1のコイル電流検出手段
25 第2のコイル電流検出手段
26 第1の負荷材質検出手段
27 第2の負荷材質検出手段

Claims (7)

  1. 複数の加熱コイルと、前記加熱コイルにそれぞれ高周波電力を供給する複数のインバータと、前記インバータ内にそれぞれ設けたスイッチング素子の駆動を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記複数のインバータが同時に動作する場合に設定する第1の最大電力と、前記インバータが単独動作する場合に設定する、前記第1の最大電力よりも大きい第2の最大電力を有し、前記第1の最大電力までは前記インバータ内のスイッチング素子の駆動周波数を同一周波数で動作させると共に前記駆動周波数の一周期における前記スイッチング素子の導通時間比率を可変して電力調整を行い、前記第1の最大電力を超え前記第2の最大電力までは前記インバータ内のスイッチング素子の駆動周波数を可変して電力調整を行う誘導加熱装置。
  2. インバータ内のスイッチング素子の導通時間比率が1/2に達した後、導通時間比率を維持したまま周波数を変化させることで、各加熱コイルへ供給する電力を変化させる請求項1記載の誘導加熱装置。
  3. 整流回路の出力を平滑する平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサに対してそれぞれ並列に接続され、スイッチング素子を用いて前記平滑コンデンサの出力を所定の周波数の電力に変換する第1のインバータおよび第2のインバータと、前記第1および第2のインバータからそれぞれ高周波電力の供給を受ける第1の加熱コイルおよび第2の加熱コイルと、前記第1のインバータ及び第2のインバータ内にそれぞれ設けたスイッチング素子を駆動制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記第1のインバータ及び前記第2のインバータが同時に動作する場合に設定する第1の最大電力と、前記インバータが単独動作する場合に設定する前記第1の最大電力よりも大きい第2の最大電力を有し、前記第1の最大電力までは前記第1及び第2のインバータ内のスイッチング素子を同一の駆動周波数で動作させると共に、前記駆動周波数の一周期における前記スイッチング素子の導通時間比率を可変して電力調整を行い、前記第1の最大電力を超え前記第2の最大電力までは前記インバータ内のスイッチング素子の駆動周波数を可変して電力調整を行う誘導加熱装置。
  4. 第1のインバータ内で第1の加熱コイルと直列に接続される第1の共振コンデンサと、第2のインバータ内で第2の加熱コイルと直列に接続される第2の共振コンデンサと、第1の加熱コイル上に戴置される負荷の材質を検出する第1の負荷材質検知手段と、第2の加熱コイル上に戴置される負荷の材質を検出する第2の負荷材質検知手段を備え、制御手段は、前記第1の負荷材質検知手段及び前記第2の負荷材質検知手段の検出結果に応じて、前記第1の共振コンデンサ及び前記第2の共振コンデンサの容量を変化させ、前記第1のインバータと第2のインバータが同時動作する場合に、同一の駆動周波数で電力調整を行う請求項3記載の誘導加熱装置。
  5. 負荷材質検知手段の検出結果により選択された共振コンデンサの容量は、同一負荷を加熱中は同一容量とする請求項4記載の誘導加熱装置。
  6. 負荷材質検出手段は、共振コンデンサの容量が大きい状態で負荷の材質を検出する請求項4または5記載の誘導加熱装置。
  7. 負荷材質検出手段は、インバータの同時動作で使用する駆動周波数の2倍の周波数で負荷の材質を検出する請求項4〜6のいずれか一項に記載の誘導加熱装置。
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