JP4874163B2 - 誘導加熱調理器および誘導加熱調理器の制御方法 - Google Patents

誘導加熱調理器および誘導加熱調理器の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、低加熱電力時においても被加熱鍋の有無を確実に判別できる誘導加熱調理器および誘導加熱調理器の制御方法に関する。
従来の誘導加熱調理器においては、設定された加熱電力出力に従って1次側の電流である入力電流及び加熱コイルに流れるコイル電流を増減し、トッププレート上の所定の位置に鍋が有るか無いかの判別は、入力電流値に対して任意に定められた閾値と加熱コイル電流との比較により行うものがある。ここで、低加熱出力の場合、すなわち入力電流が所定値よりも小さい場合には、コイル電流もわずかしか流れず、鍋の有無を判別するのが困難な場合があり、その場合には、任意の時間毎に加熱出力を所定値以上に上げて、確実に鍋の有無を判別するようにしたものがあった。
特開2001−326066号公報(図1、段落0009、0015)
従来の誘導加熱調理器においては、低加熱出力時に本来の加熱出力とは異なる、設定された加熱出力を周期的に出力するため、必ずしも使用者の思い通りの加熱が行えないという問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は低加熱出力時に加熱出力を大きくすること無く被加熱鍋の有無を確実に判別できる誘導加熱調理器および誘導加熱調理器の制御方法を得ることにある。
この発明に係る誘導加熱調理器は、交流電力を整流して直流電力に変換する直流電源回路と、前記直流電源回路への入力電流を検出する入力電流検出手段と、同心円状に配設され、鍋を加熱する内コイルおよび外コイルと、前記内コイルおよび外コイルに流れる電流を検出する出力電流検出手段と、外コイルの外周に設けられ、漏れ磁束を低減するためのシールドリングと、直流電源回路の出力である直流電力を高周波交流電力に変換して前記内コイルおよび外コイルへ出力するインバータ回路と、このインバータ回路を駆動するインバータ駆動手段と、入力電流が所定値よりも低い低加熱出力時には、前記インバータ回路が前記内コイルと前記外コイルへ同時出力を行うと共に間欠的に前記外コイルへの出力を低減するように前記インバータ駆動手段を制御し、前記外コイル出力低減時の前記入力電流検出手段の検出結果である入力電流と前記出力電流検出手段の検出結果である出力電流との割合に基づいて前記鍋の有無の判別を行う制御手段と、を備えたものである。
本発明における誘導加熱調理器においては、制御手段が低加熱出力で内・外コイル同時出力を行う場合に、外コイルの出力を低減するようにしたので、内・外コイル同時出力時に流れる高周波電流により生ずる磁束が、内・外コイル上方に載置された鍋底を加熱するだけでなく、外コイル外周部に配されたシールドリングと鎖交して発熱させるのに対し、外コイルの出力を停止して内コイルのみに高周波電流を流した場合には、その高周波電流により生ずる磁束は殆んどシールドリングとは鎖交せず、内コイル上に載置された鍋底を加熱することになるため、被加熱鍋の有無による入力電流あるいは出力電流の差異が大きくなり、鍋の有無を確実に判断することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。
図1において、商用交流電源1から供給される電力は直流電源回路2で直流電力に変換される。直流電源回路2は、交流電力を整流する整流ダイオードブリッジ3とリアクトル4と平滑コンデンサ5とから構成されている。そして、直流電源回路2へ入力される入力電流は入力電流検出回路6によって検出され、入力電圧は入力電圧検出回路58によって検出される。直流電源回路2で直流電力に変換された電力はインバータ回路7に供給される。
このインバータ回路7は、直流電源回路2の正負母線間に直列に接続された2個のスイッチング素子(IGBT)と、そのスイッチング素子にそれぞれ逆並列に接続されたダイオードとによって構成されるアーム3組からなっている。なお、これ以降、3組のアームのうち1組を共通アーム8、他の2組を内コイル用アーム9および外コイル用アーム10と呼ぶ。また、各アーム8〜10の正母線側のスイッチング素子を上スイッチ11、16、21、負母線側のスイッチング素子を下スイッチ12、17、22と呼び、各アーム8〜10の正母線側の逆並列ダイオードを上ダイオード13、18、23、負母線側の逆並列ダイオードを下ダイオード14、19、24と呼ぶ。
共通アーム8は、後述する内コイル負荷回路29及び外コイル負荷回路30に接続されたアームで、上スイッチ11および下スイッチ12と、これらスイッチ11、12にそれぞれ逆並列に接続された上ダイオード13および下ダイオード14とで構成され、上スイッチ11および下スイッチ12の接続点が共通アーム8の出力点となっている。下スイッチ12にはスナバコンデンサ15が並列に接続されている。内コイル用アーム9は、内コイル負荷回路29が接続されたアームで、上スイッチ16および下スイッチ17と、これらスイッチ16、17に逆並列に接続された上ダイオード18および下ダイオード19とから構成されている。下スイッチ17にはスナバコンデンサ20が並列に接続されている。また、外コイル用アーム10は、外コイル負荷回路30が接続されたアームで、上スイッチ21および下スイッチ22と、これらスイッチ21、22にそれぞれ逆並列に接続された上ダイオード23および下ダイオード24とで構成されている。下スイッチ22にはスナバコンデンサ25が並列に接続されている。
共通アーム8の上スイッチ11と下スイッチ12は、共通アーム駆動回路26から出力される駆動信号によりオンオフ駆動され、内コイル用アーム9の上スイッチ16と下スイッチ17は内コイル用アーム駆動回路27から出力される駆動信号によりオンオフ駆動され、外コイル用アーム10の上スイッチ21と下スイッチ22は外コイル用アーム駆動回路28から出力される駆動信号によりオンオフ駆動される。
共通アーム駆動回路26は、共通アーム8の上スイッチ11をオンさせている間は下スイッチ12をオフ状態にし、上スイッチ11をオフさせている間は下スイッチ12をオン状態にし、交互にオンオフする駆動信号を出力する。内コイル用アーム駆動回路27も同様に、内コイル用アーム9の上スイッチ16と下スイッチ17を交互にオンオフする駆動信号を出力するものであり、外コイル用アーム駆動回路28も同様に、外コイル用アーム10の上スイッチ21と下スイッチ22を交互にオンオフする駆動信号を出力する。
なお、前述したスナバコンデンサ15、20、25はそれぞれ、共通アーム8、内コイル用アーム9、外コイル用アーム10における各スイッチ11、12、16、17、21、22のターンオフ時の出力電圧の変動を遅延させてスイッチング素子のターンオフ損失を低減するために設けられている。
内コイル負荷回路29は、内コイル31と共振コンデンサ32とで構成される直列共振回路であり、共通アーム8の出力点(上スイッチ11と下スイッチ12の接続点)と内コイル用アーム9の出力点(上スイッチ16と下スイッチ17の接続点)との間に接続され、外コイル負荷回路30は、外コイル33と共振コンデンサ34とで構成される直列共振回路であり、共通アーム8の出力点と外コイル用アーム10の出力点(上スイッチ21と下スイッチ22の接続点)との間に接続されている。内コイル31は、略円形に巻回された外形の小なる加熱用のコイルであり、その外周に環状の外コイル33が巻回されており、内コイル31と外コイル33の中心位置が略一致するように配設されている。外コイル33のさらに外周には、誘導加熱調理器の周辺に漏洩する磁束を低減するためのシールドリング(図1では図示せず)が設けられている。なお、内コイル31と外コイル33は、大径鍋が載置された状態で、そのインピーダンス値が略同等に調整されているものとする。また、内コイル31と外コイル33は、共通アーム8から見て、同一周回方向に巻回されて接続されている。内コイル31および外コイル33に流れる電流は、出力電流検出回路35により検出する。
制御回路36は、誘導加熱調理器全体を制御するもので、内部に制御タイマカウンタ36aを有し、操作入力手段37からの入力指示により、表示部38に動作状態を表示するとともに、入力電流検出回路6や出力電流検出回路35の検出値に応じて各アーム駆動回路26〜28を制御し、加熱出力を調整する。各アーム8〜10に出力される駆動信号は、内コイル負荷回路29および外コイル負荷回路30の共振周波数よりも高い駆動周波数として、負荷回路に流れる電流が負荷回路に印加される電圧と比較して遅れ位相で流れるように制御する。
次に、各アーム駆動回路26〜28から各アーム8〜10に出力される駆動信号の例を図2に示す。図2(a)は内コイル負荷回路29および外コイル負荷回路30に高周波電力を出力する場合の駆動信号の一例であり、共通アーム8の上スイッチ11および下スイッチ12に高周波の駆動信号を出力するとともに、その駆動信号より位相の進んだ駆動信号を内コイル用アーム9の上スイッチ16と下スイッチ17、外コイル用アーム10の上スイッチ21と下スイッチ22に出力する。各アームの出力点(上スイッチと下スイッチの接続点)には、上スイッチと下スイッチのオンオフ状態に応じて、直流電源回路2の出力である正母線電位、あるいは負母線電位が高周波で切り替わって出力され、内コイル負荷回路29には共通アーム8出力点と内コイル用アーム9出力点の電位差が印加され、外コイル負荷回路30には共通アーム8出力点と外コイル用アーム11出力点の電位差が印加される。したがって、共通アーム8への駆動信号と、内コイル用アーム9および外コイル用アーム10への駆動信号との位相差を増減することにより、内コイル負荷回路29および外コイル負荷回路30に印加する高周波電圧を調整することができ、内コイル31と外コイル33に流れる高周波出力電流と入力電流を制御することができる。
一方、図2(b)は内コイル負荷回路29のみに高周波電力を出力する場合の駆動信号であり、共通アーム8の上スイッチ11と下スイッチ12に高周波の駆動信号を出力するとともに、その駆動信号より位相の進んだ駆動信号を内コイル用アーム9の上スイッチ16と下スイッチ17に出力し、外コイル用アーム10の上スイッチ21と下スイッチ22はオフ状態とする。この場合、共通アーム8と内コイル用アーム9の出力点には、上スイッチと下スイッチのオンオフ状態に応じて高周波で変動する電位が出力され、その電位差が内コイル負荷回路29に印加される。外コイル用アーム10の出力点電位は、上スイッチ21および下スイッチ22がオフ状態のため不定(但し、上ダイオード23と下ダイオード24でクランプされているため、直流電源回路2の出力である負母線電位以上、正母線電位以下の範囲)となり、外コイル負荷回路30には高周波電圧は印加されない。したがって、共通アーム8への駆動信号と内コイル用アーム9への駆動信号の位相差を増減することにより、内コイル負荷回路29に印加する高周波電圧を調整することができ、内コイル31に流れる高周波出力電流と入力電流を制御することができる。
次に、内コイル31および外コイル33に高周波電流を流した場合の、その高周波電流により生ずる磁束と内コイル31および外コイル33の上方に載置された鍋との位置関係を図3に示して説明する。図3において、(a)は内コイル31および外コイル33上に大径鍋39aを載置した場合、(b)は小径鍋39bを載置した場合であり、(c)は何も載置していない無負荷の状態である。
図3(a)において、内コイル31および外コイル33の回りに周回している矢印は、内コイル31および外コイル33に流れる高周波電流により生ずる磁束の様子を示したものである。40は内コイル31および外コイル33の下面を磁気シールドする板状のフェライトであり、41は外コイル33の外周に設けたアルミ材等によるシールドリングで、内コイル31および外コイル33に流れる電流により生じて周辺部に漏洩する高周波磁束を低減するものである。42は鍋等の被加熱物を載置するためのものであり、大径鍋39aが載置されている。43は内コイル31、外コイル33、フェライト40、シールドリング41等を固定するコイルベースである。内コイル31に流れる高周波電流により生じた磁束の多くは、大径鍋39aの鍋底と中央付近で鎖交して、鍋底中央付近に渦電流を誘導し加熱して電力を消費する。また、外コイル33に流れる高周波電流により生じた磁束の多くは、大径鍋39aの鍋底の外周部やシールドリング41と鎖交して渦電流を誘導し、加熱して電力を消費する。
内コイル31および外コイル33の上方に小径鍋39bを載置した図3(b)では、内コイル31に流れる高周波電流により生じた磁束の多くが鍋底と鎖交して渦電流を誘導し、加熱して電力を消費する。一方、外コイル33に流れる高周波電流により生じた磁束の多くは鍋底と鎖交せず、シールドリング41とは鎖交してシールドリング41に誘導電流を生じさせ、電力を消費する。
内コイル31および外コイル33の上方に鍋が載置されていない図3(c)の無負荷状態では、内コイル31および外コイル33に流れる高周波電流により生じた磁束は鍋底と鎖交し得ず、シールドリング41とは鎖交して誘導電流を生じさせ、電力を消費する。
上記のように鍋底やシールドリング41に誘導電流を生じて電力を消費する他、図3(a)、(b)、(c)の何れの場合も、内コイル31および外コイル33に流れる高周波電流による銅損や、スイッチング素子11、12、16、17、21、22等で生ずるスイッチング損失により電力を消費する。これらの鍋底やシールドリング、内コイルや外コイル、スイッチング素子等で消費される電力の総和は、入力電流検出回路6で検出される入力電流に比例し、出力電流検出回路35で検出される出力電流と、内コイル31および外コイル33の上方に載置された鍋により変動する。
図3(a)の大径鍋39aを載置した場合は、上記のように内コイル31に流れる高周波電流による磁束でも、外コイル33に流れる高周波電流による磁束でも、鍋底に渦電流を誘導して加熱し、電力を消費するので、大きな入力電流に対して比較的小さい出力電流で得ることができる。図3(b)の小径鍋39bを載置した場合には、内コイル31に流れる高周波電流による磁束により鍋底に渦電流を誘導して加熱し、電力を消費することができるが、外コイル33に流れる高周波電流による磁束では、鍋底に誘導する渦電流は小さく、抵抗値の小さいシールドリング41に誘導電流を生じさせるので、入力電流に対して比較的大きい出力電流となる。また、図3(c)に示した鍋が載置されていない無負荷状態では、内コイル31に流れる高周波電流による磁束も、外コイル33に流れる高周波電流による磁束も鍋底に渦電流を誘導することができず、外コイル33に流れる高周波電流による磁束により抵抗値の小さいシールドリング41に誘導電流を生じさせる程度なので、内コイル31や外コイル33で生じる銅損やスイッチング素子の損失を含めても大きな入力電流を得ることができない。従って、入力電流に対して出力電流は非常に大きくなる。
また、フォークやスプーン等の加熱すべきでない小物が載置されている場合も加熱動作を継続すべきでなく、高周波電力の出力を停止する必要がある。小物が載置されている場合には、内コイル31あるいは外コイル33に流れる高周波電流により生ずる磁束により、小物に誘導電流が流れて加熱されるので、無負荷状態と比較して入力電力が少し増加することになるが、加熱を行うべき大径鍋や小径鍋が載置されている場合ほど入力電力は増加しない。
内コイル31、および、外コイル33に高周波電流を流した場合の入力電流と出力電流の関係を図4に示す。なお、入力電流は入力電力に比例する。
図4に示したように、無負荷や小物の場合には、入力電流に対して出力電流が大きくなり、加熱する鍋が載置されている場合には、入力電流に対しては出力電流は比較的小さい値となる。加熱電力を低電力とした場合(入力電流を小さくした場合)には高電力とした場合(入力電流を大きくした場合)と比較して、入力電力全体に対する鍋底に流れる誘導渦電流により消費される電力の割合が小さく、その他(シールドリング41やスイッチング素子等)で消費される電力の割合が大きくなり、特に小径鍋を載置した場合と、無負荷や小物の場合とを区別するのが困難となる。図において斜線部分が鍋の有無の判別が困難な状態である。
次に、内コイル31のみに高周波電流を流した場合の、その高周波電流により生ずる磁束と、内コイル31および外コイル33の上方に載置された鍋の位置関係を図5に示し、また、入力電流と出力電流の関係を図6に示す。図5において、図3と同一、又は相当部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
図5(a)の大径鍋39aを載置した場合、および、図5(b)の小径鍋を載置した場合において、内コイル31に流れる高周波電流により生じた磁束の多くが鍋底と鎖交して渦電流を誘導し、鍋底を加熱して電力を消費する。一方、図5(c)の鍋を載置していない無負荷状態の場合には、内コイル31に流れる高周波電流により生ずる磁束は鍋底と鎖交して誘導加熱することができないので、入力電流は大きくならない。内コイルのみ通電の場合には、内・外コイル同時通電の場合と比較して、シールドリング41に近い外コイル33に高周波電流が流れないので、シールドリング41に誘導電流が流れ難く、シールドリング41での損失が小さくなる。従って、内コイルのみ通電では、図6に示すように、無負荷や小物の場合の入力電力が小さくなって、内・外コイル同時通電の場合よりも低い入力電力、すなわち、小さい入力電流まで、小径鍋39bが載置された場合と、無負荷状態や小物が載置された場合とを判別することができる。
図7は、本発明の実施の形態1における加熱出力制御処理を示すフローチャートである。
次に、制御回路36による加熱出力制御処理の動作を図7に基づいて説明する。
まず、制御回路36は、操作入力手段37から加熱開始指示の入力が行われたか否か判断する(ステップ1)。加熱開始指示入力があった場合には、制御回路36はタイマカウンタ36aを初期化してスタートし(ステップ2)、共通アーム駆動回路26、内コイル用アーム駆動回路27、および、外コイル用アーム駆動回路28を制御して、図2(a)に示したような駆動信号を各アーム8〜10の上スイッチ11、16、21、および、下スイッチ12、17、22に出力して、内コイル負荷回路29と外コイル負荷回路30への高周波電圧の印加を開始する(ステップ3)。次いで、制御回路36は、入力電流検出回路6や出力電流検出回路35や入力電圧検出回路58を用いてそれぞれの電流と入力電圧を検出し(ステップ4)、出力電流が過大でないか判断する(ステップ5)。出力電流が過大でなければ、制御回路36は検出した入力電流と入力電圧から換算した入力電力と操作入力手段37で設定した設定電力を比較し(ステップ6)、入力電力の方が小さい場合には入力電力を増加させるべく、共通アーム8への駆動信号と、内コイル用アーム9への駆動信号および外コイル用アーム10への駆動信号の位相差(図2(a)参照)を増大させる(ステップ7)。逆に、入力電力の方が設定電力より大きい場合には、制御回路36は入力電力を減少させるべく、図2(a)の共通アーム8への駆動信号と、内コイル用アーム9および外コイル用アーム10への駆動信号の位相差を減少させる(ステップ8)。また、ステップ5で出力電流が過大であった場合にも、制御回路36は出力電流を抑制するためにステップ8に移行して駆動信号の位相差を減少させる。次に、制御回路36はタイマカウンタ36aを確認し、所定の時間T1を経過していない場合にはステップ4に戻って入出力電流を検出し、所定時間T1を経過していた場合には、設定されている加熱出力レベルが所定レベル以下か否か判断し(ステップ10)、低電力レベルであれば各アーム駆動回路26〜28から出力する駆動信号を内コイル負荷回路29のみに高周波電圧を印加する図2(b)の駆動信号に切り替える(ステップ11)。
次いで、ステップ12〜16において、制御回路36はステップ4〜8と同様に入力電流、出力電流および入力電圧を検出し(ステップ12)、出力電流が過大か否かを判断する(ステップ13)。出力電流が過大でなければ、制御回路36は入力電流と入力電圧から換算した入力電力と設定電力を比較して(ステップ14)、駆動信号を増減する(ステップ15、16)。そして制御回路36はタイマカウンタにより所定時間T2を経過したか否か判断し(ステップ17)、経過していない場合にはステップ12に戻る。所定時間T2を経過した場合には、制御回路36はタイマカウンタ36aの値を0にクリアし(ステップ18)、検出している入力電流および出力電流の値から、図4(高電力の場合)、あるいは、図6(低電力の場合)を用いて鍋の有無を判別する(ステップ19)。その結果、鍋があると判断した場合には、制御回路36は操作入力手段37からの加熱停止指示の入力の有無を判断し(ステップ20)、停止指示入力が無ければ、加熱出力レベルにかかわらず内コイル負荷回路29および外コイル負荷回路30に高周波電圧を印加する駆動信号に切り替え(ステップ21)、ステップ4へ戻る。ステップ19で鍋が無いと判断した場合や、ステップ20で加熱停止指示の入力が有った場合には、制御回路36は各アーム駆動回路26〜28からの駆動信号出力を停止し(ステップ22)、タイマカウンタ36aも停止して(ステップ23)、ステップ1へ戻る。
図8に、上記のように制御した場合の内コイル31および外コイル33の通電状態と、鍋の有無を判別するタイミングを示す。図8において、(a)は高電力の場合、(b)は低電力の場合である。
上記実施の形態では加熱する鍋サイズにかかわらず、高電力出力では内・外コイルへ同時に出力し、低電力出力時では内・外コイルへの同時出力と内コイルのみへの出力とを交互に切り替えて行う例を示したが、外コイルの径以上の径を有する大径鍋に対する火力が所定値よりも高い高加熱出力時には内コイルと前記外コイルへの同時出力を行い、大径鍋に対する高加熱出力時よりも火力が低い低加熱出力時には内コイルと外コイルへの同時出力を行うと共に間欠的に前記外コイルへの出力を抑制し、大径鍋よりも径の小さい小径鍋に対しては外コイルへの出力を停止するようにインバータ駆動手段を制御するようにしてもよい。
なお、内・外コイルへの同時出力時や外コイルのみへ出力時にも鍋の有無の判別処理を行うこととしても、内コイルのみへの出力時に鍋の有無の判別処理を行うこととすれば、内コイルのみへの出力時に鍋の有無を確実に検出できるので、同等の効果を奏する。
また、火力が所定値よりも低い低加熱出力時には、インバータ回路が高周波電力を内コイルのみへ出力するように前記インバータ駆動手段を制御するようにしてもよい。この場合には、入力電流に対する出力電流の比が予め設定した値よりも大きくなった場合に鍋無しと判別し、設定値よりも小さい場合には鍋有りと判別することで、鍋の有無を確実に検出できる。
また、上記の例では、入力電圧として、入力電圧検出回路によって検出された結果を用いたが、予め入力電圧は商用電源のものと同じで一定であるとして取り扱ってもよい。
実施の形態2.
上記実施の形態1の誘導加熱調理器では、低電力出力時に周期的に外コイルへの通電を停止し、内コイルのみに通電する状態に切り替えて鍋の有無を判定したが、外コイルへの通電を停止しなくてもその出力電流を抑制することにより、シールドリング41に電流を誘導して生じる損失が小さくなるので、低電力出力時の負荷検知が確実に行えるようになる。図9に、実施の形態2の誘導加熱調理器における内コイル31および外コイル33の通電状態と、鍋の有無を判別するタイミングを示す。この実施の形態における誘導加熱調理器の回路構成は実施の形態1の誘導加熱調理器の図1と同じであり、省略する。図9において、0〜T1の期間は内コイル用アームおよび外コイル用アームへの駆動信号を調整(共通アームへの駆動信号と内コイル用アームおよび外コイル用アームへの駆動信号との位相差を調整)して入力電力が設定電力となるように制御を行い、T1〜T2の期間は外コイル用アームへの駆動信号を下限出力レベル(共通アームへの駆動信号と外コイル用アームへの駆動信号の位相差を下限値)に固定し、内コイル用アームへの駆動信号のみを調整して入力電力が設定電力となるように制御をおこない、鍋の有無を判定する。
なお、図9では外コイル用アームへの駆動信号を下限出力レベルに固定して鍋の有無を判定することとしたが、必ずしも下限出力レベルの駆動信号としなくても、外コイルに流れる高周波電流を抑制することによって鍋の有無は判別しやすくなる。この場合、外コイルに流れる高周波電流は、内コイルと外コイルを同時に動作させたときの入力電流検出手段によって検出された入力電流と内コイルのみ動作させたときの入力電流検出手段によって検出された入力電流との偏差を演算することで求められる。
実施の形態3.
図10は、この発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。上記実施の形態1では、直流電源回路2の出力である直流電力を高周波電力に変換し、内コイル負荷回路29および外コイル負荷回路30に出力するインバータ回路として、一つのアームを共有するフルブリッジ方式のものを示したが、内コイル負荷回路29と外コイル負荷回路30に高周波電力を出力するインバータ回路は独立したものでもよく、また、ハーフブリッジ方式でもよい。図10は、内コイル負荷回路29用のインバータ回路44(以下、内コイル用インバータ回路44と呼ぶ)と、外コイル負荷回路30用のインバータ回路45(以下、外コイル用インバータ回路45と呼ぶ)を、それぞれ独立したハーフブリッジ方式としている。
内コイル用インバータ回路44は、直流電源回路2の出力である正負母線間に2個直列に接続されるスイッチング素子(正母線側の上スイッチ46と、負母線側の下スイッチ47)と、そのスイッチング素子と逆並列に接続されたダイオード(正母線側の上ダイオード48と負母線側の下ダイオード49)とから構成され、下スイッチ47と並列にスナバコンデンサ50が接続されている。また、外コイル用インバータ回路45も内コイル用インバータ回路44と同様に、直流電源回路2の出力である正負母線間に2個直列に接続されたスイッチング素子(上スイッチ51と下スイッチ52)とその逆並列ダイオード(上ダイオード53と下ダイオード54)とから構成され、下スイッチ52と並列にスナバコンデンサ55が接続されている。
なお、内コイル31に流れる電流は内コイル電流検出回路56により、外コイル33に流れる電流は外コイル電流検出回路57により、入力電圧については入力電圧検出回路58により検出される。
図11に、内コイル用インバータ回路44、および、外コイル用インバータ回路45のスイッチング素子46、47、51、52へ、それぞれ内コイル用インバータ駆動回路59および外コイル用インバータ駆動回路60から出力される駆動信号((a)内・外コイル同時通電、(b)内コイルのみ通電)を示す。この駆動信号の周波数f(=1/T(周期))を低くしたり高くしたりすることにより、インバータ回路の出力を増減する。この駆動信号により、内コイル31および外コイル33に同時に高周波電流を通電し、あるいは、内コイル31のみに高周波電流を通電することができる。したがって、ハーフブリッジ方式のインバータ回路を用いた場合においても、実施の形態1と同様に内・外コイル同時通電も内コイルのみ通電も可能であり、内コイル31および外コイル33に同時に高周波電流を通電する場合には、外コイル33に流れる高周波電流により生ずる磁束の多くがシールドリング41と鎖交し、大きな誘導電流を生じさせているのに対し、内コイル31にのみ高周波電流を通電する場合には、シールドリング41に近い外コイル33に高周波電流が流れないのでシールドリングに誘導電流は流れ難く、シールドリング41での損失が小さくなって無負荷状態での入力電力が小さくなる。従って、無負荷状態の場合、内コイル31および外コイル33に同時に高周波電流を通電する場合よりも、内コイルのみに通電する場合の方が、同じ入力電力に対してきわめて大きな出力電流を流すことになり、低電力時に内コイルのみ通電に切り替えて鍋の有無を判別することにより、内・外コイル同時通電で鍋の有無を判別するより確実に判別を行うことができる。
図12は、この発明の実施の形態3における加熱制御処理を示すフローチャートである。
次に、図12のフローチャートを用いて、本実施の形態3の加熱出力制御処理を説明する。実施の形態1の加熱出力制御処理と同様に、まず、操作入力手段37から加熱開始指示の入力が行われたか否か判断し(ステップ101)、加熱開始指示入力があった場合には、タイマカウンタ36aを初期化してスタートする(ステップ102)。次いで、内コイル用インバータ駆動回路59、および、外コイル用インバータ駆動回路60を制御して、図11(a)に示したような駆動信号を内コイル用インバータ回路44の上下スイッチ46、47、および、外コイル用インバータ回路45の上下スイッチ51、52に出力して、内コイル負荷回路29と外コイル負荷回路30への高周波電圧の印加を開始する(ステップ103)。そして、入力電流検出回路6や入力電圧検出回路58、内コイル電流検出回路56や外コイル電流検出回路57を用いて入力電流、入力電圧および内外コイルの出力電流を検出し(ステップ104)、出力電流が過大でないか判定する(ステップ105)。この判定する出力電流としては、内コイルあるいは外コイルに流れる電流値、または、内コイルと外コイルに流れる電流値の和を用いるものとする。
出力電流が過大でなければ、検出した入力電流と入力電圧から換算した入力電力と操作入力手段37で設定した設定電力を比較し(ステップ106)、入力電力の方が小さい場合には入力電力を増加させるべく、内コイル用インバータ回路44、および、外コイル用インバータ回路45への駆動信号(図11(a)参照)の周波数を低くする(ステップ107)。逆に入力電力の方が設定電力より大きい場合には、入力電力を減少させるべく、図11(a)の内コイル用インバータ回路44および外コイル用インバータ回路45への駆動信号の周波数を高くする(ステップ108)。また、ステップ105で出力電流が過大であった場合にも、出力電流を抑制するためにステップ108に移行して駆動信号の周波数を高くする。次に、タイマカウンタ36aを確認し、所定の時間T1を経過していない場合にはステップ104に戻って入出力電流と入力電圧を検出し、所定時間T1を経過していた場合には、設定されている加熱出力レベルが所定レベル以下か否か判断し(ステップ110)、低電力レベルであれば外コイル用インバータ駆動回路60から出力する駆動信号を停止して、内コイル負荷回路29のみに高周波電圧を印加する内コイル用インバータ駆動回路59のみから出力する図11(b)に示す駆動信号に切り替える(ステップ111)。
次いで、ステップ112〜116においてステップ104〜108と同様に、入力電流、入力電圧および内外コイルの力電流を検出し(ステップ112)、出力電流が過大か否か判断する(ステップ113)。出力電流が過大でなければ入力電力と設定電力を比較して(ステップ114)、駆動信号の駆動周波数を増減する(ステップ115、116)。そしてタイマカウンタにより所定時間T2を経過したか否か判断し(ステップ117)、経過していない場合にはステップ112に戻る。所定時間T2を経過した場合には、タイマカウンタ36aの値を0にクリアし(ステップ118)、検出している入力電流および出力電流の値から、図4(高電力の場合)、あるいは、図6(低電力の場合)を用いて鍋の有無を判別する(ステップ119)。その結果、鍋があると判断した場合には、操作入力手段37からの加熱停止指示の入力の有無を判断し(ステップ120)、停止指示入力が無ければ、加熱出力レベルにかかわらず内コイル負荷回路29および外コイル負荷回路30に高周波電圧を印加する駆動信号に切り替え(ステップ121)、ステップ104へ戻る。ステップ119で鍋が無いと判断した場合や、ステップ120で加熱停止指示の入力が有った場合には、各インバータ駆動回路59、60からの駆動信号出力を停止し(ステップ122)、タイマカウンタ36aも停止して(ステップ123)、ステップ101へ戻る。
実施の形態4.
図13は、この発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の回路構成を示す図であり、図において実施の形態3の図10と同一部分または相当部分には同一の符号を付している。本実施の形態では、整流回路2a、2b、入力電流検出回路6a、6b、および、入力電圧検出回路58a、58bを、それぞれ内コイル用インバータ回路44および外コイル用インバータ回路45ごとに設け、内コイル負荷回路29への入力電力と外コイル負荷回路30への入力電力を個別に検出して、個別に火力制御可能とした。インバータ回路への駆動信号は、一定周波数で上スイッチとしたスイッチの通電比率を調整する通電比率制御を、上スイッチの通電比率0〜50%の範囲で行うものとする。図14に駆動信号の一例を示す。(a)は内コイル31および外コイル32に高周波電流を出力する場合の駆動信号の例であり、(b)は内コイル31のみに高周波電流を出力する場合の駆動信号の例である。図において、Tb/Taを通電比率とする。
図15は内コイル負荷回路29および外コイル負荷回路30への入力電力の状態と鍋の有無を判別するタイミングを示すタイムチャートであり、図16は、この発明の実施の形態4における加熱制御処理を示すフローチャートである。本実施の形態4では、内コイル用インバータ回路への入力電力P1と外コイル用インバータ回路への入力電力P2は別個に制御可能であり、操作入力手段37から設定された入力電力をPとすると、P=P1+P2となるように制御する。図15に示すように周期的に内コイル用インバータ回路44への入力電力(P10又はP11)と外コイル用インバータ回路45への入力電力(P20又はP21)の比率を変えて、外コイル用インバータ回路45への入力電力を小さくした状態(P1=P11、P2=P21)で鍋の有無の判定を行う。以下、図16のフローチャートに従って動作を説明する。
図16において、まず操作入力手段37から加熱開始指示の入力が行われたか否か判断し(ステップ201)、加熱開始指示入力があった場合には、タイマカウンタ36aを初期化してスタートする(ステップ202)とともに、内コイル用インバータ駆動回路59、および、外コイル用インバータ駆動回路60を制御して、図14(a)に示したような駆動信号を内コイル用インバータ回路44の上下スイッチ46、47、および、外コイル用インバータ回路45の上下スイッチ51、52に出力して、内コイル負荷回路29と外コイル負荷回路30への高周波電圧の印加を開始する(ステップ203)。そして、内コイル用インバータ回路44の入力電流検出回路6aや入力電圧検出回路58a、内コイル電流検出回路56を用いて電流、電圧を検出し(ステップ204)、内コイル電流が過大でないか判定する(ステップ205)。内コイル電流が過大でなければ、検出した入力電流と入力電圧から換算した内コイル用インバータ回路44への入力電力と内コイルの設定電力P10を比較し(ステップ206)、入力電力の方が小さい場合には入力電力を増加させるべく、内コイル用インバータ回路44への駆動信号の上スイッチ通電比率(Tb/Ta)を大きくする(ステップ207)。逆に入力電力の方が設定電力より大きい場合には、入力電力を減少させるべく、内コイル用インバータ回路44への駆動信号の上スイッチ通電比率(Tb/Ta)を小さくする(ステップ208)。また、ステップ205で内コイル電流が過大であった場合にも、内コイル電流を抑制するためにステップ208に移行して駆動信号の上スイッチ通電比率を小さくする。次に、外コイル33の入力電流検出回路6bや入力電圧検出回路58b、外コイル電流検出回路57を用いて電流、電圧を検出し(ステップ209)、外コイル電流が過大でないか判定する(ステップ210)。外コイル電流が過大でなければ、検出した入力電流と入力電圧から換算した外コイル用インバータ回路45への入力電力と外コイルの設定電力P20を比較し(ステップ211)、入力電力の方が小さい場合には入力電力を増加させるべく、外コイル用インバータ回路45への駆動信号の上スイッチ通電比率(Tc/Ta)を大きくする(ステップ212)。逆に入力電力の方が設定電力より大きい場合には、入力電力を減少させるべく、外コイル用インバータ回路45への駆動信号の上スイッチ通電比率(Tc/Ta)を小さくする(ステップ213)。また、ステップ210で外コイル電流が過大であった場合にも、外コイル電流を抑制するためにステップ213に移行して駆動信号の上スイッチ通電比率を小さくする。次いで、タイマカウンタ36aを確認し(ステップ214)、所定の時間T1を経過していない場合にはステップ204に戻って内コイル用インバータ回路44への入力電力がP10に、外コイル用インバータ回路45への入力電力がP20になるように制御する。
ステップ214で所定時間T1を経過していた場合には、外コイル用インバータ回路45への入力電力の比率を抑えた状態(P1=P11、P2=P21)に移行する。内コイル用インバータ回路44の入力電流検出回路6aや入力電圧検出回路58a、内コイル電流検出回路56を用いて電流、電圧を検出し(ステップ215)、内コイル電流が過大でないか判定し(ステップ216)、内コイル電流が過大でなければ、検出した入力電流と入力電圧から換算した内コイル負荷回路29への入力電力と内コイルの設定電力P11を比較し(ステップ217)、入力電力の方が小さい場合には入力電力を増加させるべく、外コイル用インバータ回路45への駆動信号の上スイッチ通電比率(Tb/Ta)を大きくする(ステップ218)。逆に入力電力の方が設定電力P11より大きい場合には、入力電力を減少させるべく、内コイル用インバータ回路44への駆動信号の上スイッチ通電比率(Tb/Ta)を小さくする(ステップ219)。また、ステップ216で内コイル電流が過大であった場合にも、内コイル電流を抑制するためにステップ219に移行して駆動信号の上スイッチ通電比率を小さくする。
次いで、外コイル用インバータ回路45の入力電流検出回路6bや入力電圧検出回路58b、外コイル電流検出回路57を用いて電流、電圧を検出し(ステップ220)、外コイル電流が過大でないか判定し(ステップ221)、外コイル電流が過大でなければ、検出した入力電流と入力電圧から換算した外コイル用インバータ回路45への入力電力と設定電力P21を比較し(ステップ222)、入力電力の方が小さい場合には入力電力を増加させるべく、外コイル用インバータ回路45への駆動信号の上スイッチ通電比率(Tc/Ta)を大きくする(ステップ223)。逆に入力電力の方が設定電力P21より大きい場合には、入力電力を減少させるべく、内コイル用インバータ回路44への駆動信号の上スイッチ通電比率(Tc/Ta)を小さくする(ステップ224)。また、ステップ221で外コイル電流が過大であった場合にも、外コイル電流を抑制するためにステップ224に移行して駆動信号の上スイッチ通電比率を小さくする。そしてタイマカウンタ36aにより所定時間T2を経過したか否か判断し(ステップ225)、経過していない場合にはステップ215に戻る。所定時間T2を経過した場合には、タイマカウンタ36aの値を0にクリアし(ステップ226)、検出している内コイル用インバータ回路44の入力電流および出力電流の値から鍋の有無を判別する(ステップ227)。その結果、鍋があると判断した場合には、操作入力手段37からの加熱停止指示の入力の有無を判断し(ステップ228)、停止指示入力が無ければステップ204へ戻って、内コイル用インバータ回路にP10の電力、外コイル用インバータ回路にP20の電力が入るように制御する。ステップ227で鍋が無いと判断した場合や、ステップ228で加熱停止指示の入力が有った場合には、各インバータ駆動回路59、60からの駆動信号出力を停止し(ステップ229)、タイマカウンタ36aも停止して(ステップ230)、ステップ201へ戻る。
本実施の形態では、内コイル用インバータ回路への入力電力と外コイル用インバータ回路への入力電力の和が、操作入力手段37で設定された設定電力P(=P10+P20=P11+P21)となるように内コイル用駆動回路と外コイル用駆動回路を制御するとともに、周期的に内コイル用インバータ回路への入力電力と外コイル用インバータ回路への入力電力の比率を変え、外コイル用インバータ回路への入力電力を小さくしたタイミングで鍋の有無を判定するので、シールドリングに近い外コイルに流れる電流を抑えた状態で判定でき、低火力状態まで確実な鍋の有無の判定ができる。
実施の形態5.
図17は、この発明の実施の形態5に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。図17において、実施の形態1の図1、実施の形態3の図10、実施の形態4の図13と同一部分、または相当部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
61は内コイル共振コンデンサ32の電圧を検出する内コイル共振電圧検出回路であり、62は外コイル共振コンデンサ34の電圧を検出する外コイル共振電圧検出回路である。内コイル31に流れる電流の大きさに比例し、その周波数に反比例する。また、内コイル共振コンデンサ32に発生する電圧の微分値は、内コイル31に流れる電流に比例する。そのため、内コイル共振コンデンサ32の電圧を内コイル共振電圧検出回路61により検出することにより、間接的に内コイル31に流れる出力電流を検出することができる。なお、本実施の形態5における内コイル用インバータ回路44、および、外コイル用インバータ回路45のスイッチング素子46、47、51、52への駆動信号は、実施の形態4と同様に一定周波数で上スイッチと下スイッチの通電比率の調整を、上スイッチの通電比率0〜50%の範囲で行うものとする。
図18は内コイル31および外コイル33に高周波電流を出力した場合の入力電流と共振電圧との関係を示したものであり、図19は内コイル31にのみ高周波電流を流した場合の入力電流と共振電圧の関係を示したものである。これらの図における共振電圧は、内コイル共振電圧検出回路61で検出される内コイル共振コンデンサの電圧、外コイル共振電圧検出回路62で検出される外コイル共振コンデンサの電圧、あるいは、外コイル共振コンデンサの電圧と内コイル共振コンデンサの電圧との和の何れかとする。
図20は、この発明の実施の形態5における加熱制御処理を示すフローチャートである。次に、図20のフローチャートを用いて、本実施の形態5の加熱出力制御処理を説明する。実施の形態1や実施の形態3の加熱出力制御処理と同様に、まず、操作入力手段37から加熱開始指示の入力が行われたか否か判断し(ステップ301)、加熱開始指示入力があった場合には、タイマカウンタ36aを初期化してスタートする(ステップ302)。次いで、内コイル用インバータ駆動回路59、および、外コイル用インバータ駆動回路60を制御して、駆動信号を内コイル用インバータ回路44の上下スイッチ46、47、および、外コイル用インバータ回路45の上下スイッチ51、52に出力して、内コイル負荷回路29と外コイル負荷回路30への高周波電圧の印加を開始する(ステップ303)。そして、入力電流検出回路6や入力電圧検出回路58、内コイル共振電圧検出回路61や外コイル共振電圧検出回路62を用いてそれぞれの電流、電圧を検出し(ステップ304)、共振電圧が過大でないか判定する(ステップ305)。この判定する共振電圧としては、内コイル共振コンデンサ32に発生する電圧値あるいは外コイル共振コンデンサ34に発生する電圧値、または、内コイル共振コンデンサと外コイル共振コンデンサに発生する共振電圧の和を用いるものとする。
共振電圧が過大でなければ、検出した入力電流と入力電圧から換算した入力電力と操作入力手段37で設定した設定電力を比較し(ステップ306)、入力電力の方が小さい場合には入力電力を増加させるべく、内コイル用インバータ回路44、および、外コイル用インバータ回路45への駆動信号の上スイッチへの駆動信号の通電率を大きくする(ステップ307)。逆に入力電力の方が設定電力より大きい場合には、入力電力を減少させるべく、内コイル用インバータ回路44および外コイル用インバータ回路45への駆動信号の上スイッチへの駆動信号の通電率を小さくする(ステップ308)。また、ステップ305で共振電圧が過大であった場合にも、共振電圧を抑制するためにステップ308に移行して駆動信号の通電率を小さくする。次に、タイマカウンタ36aを確認し(ステップ309)、所定の時間T1を経過していない場合にはステップ304に戻って入電流、入力電圧と、内コイル共振電圧、外コイル共振電圧を検出し、所定時間T1を経過していた場合には、設定されている加熱出力レベルが所定レベル以下か否か判断し(ステップ310)、低電力レベルであれば外コイル用インバータ駆動回路60から出力する駆動信号を停止して、内コイル負荷回路29のみに高周波電圧を印加する内コイル用インバータ駆動回路59のみから出力する駆動信号に切り替える(ステップ311)。
次いで、ステップ312〜316においてステップ304〜308と同様に、入力電流、入力電圧および内外コイル共振電圧を検出し(ステップ312)、共振電圧が過大か否か判断する(ステップ313)。共振電圧が過大でなければ入力電力と設定電力を比較して(ステップ314)、駆動信号の通電率を調整する(ステップ315、316)。そしてタイマカウンタ36aにより所定時間T2を経過したか否か判断し(ステップ317)、経過していない場合にはステップ312に戻る。所定時間T2を経過した場合には、タイマカウンタ36aの値を0にクリアし(ステップ318)、検出している入力電流および共振電圧の値から、図18(高電力の場合)、あるいは、図19(低電力の場合)を用いて鍋の有無を判別する(ステップ319)。その結果、鍋があると判断した場合には、操作入力手段37からの加熱停止指示の入力の有無を判断し(ステップ320)、停止指示入力が無ければ、加熱出力レベルにかかわらず内コイル負荷回路29および外コイル負荷回路30に高周波電圧を印加する駆動信号に切り替え(ステップ321)、ステップ304へ戻る。ステップ319で鍋が無いと判断した場合や、ステップ320で加熱停止指示の入力が有った場合には、各インバータ駆動回路59〜60からの駆動信号出力を停止し(ステップ322)、タイマカウンタ36aも停止して(ステップ323)、ステップ301へ戻る。
本実施の形態5においても、内コイル31と外コイル33に同時に通電する場合より内コイルのみに通電する場合の方が、シールドリング41の近くに流れる外コイル電流が無いためシールドリング41に流れる誘導電流が小さく、シールドリング41で消費される電力が小さくなるので無負荷状態の場合に入力電流が大きくなり難い。また、共振コンデンサに発生する共振電圧は出力電流に略比例するので、入力電流と共振電圧を用いて鍋の有無を判定する場合でも、内コイル31と外コイル33に同時に通電するよりも内コイルのみに通電した方が低電力まで判別することができる。従って、低電力の場合には、周期的に内コイルのみ通電に切り替えて鍋の有無を判別することにより、加熱量を変えることなく確実な鍋の有無の判別ができる。
なお、本実施の形態5においても、実施の形態2や実施の形態4と同様に、外コイル33への通電を完全に停止するのではなく、外コイルへの出力を抑制することにより、シールドリング41での損失を抑制して鍋の有無の判定を行うこととしてもよい。
実施の形態6.
上記実施の形態1〜5では、低電力加熱の場合に内・外コイル同時通電を一時的に内コイルのみ通電に切り替えて鍋の有無を判別することにより、あるいは、一時的に外コイルへの出力を抑制して内コイルへの出力割合を高くした状態で鍋の有無を判別することにより、低電力時でも確実に鍋なし状態を検出することができる誘導加熱調理器を示したが、低電力加熱時には内コイルのみ通電と外コイルのみ通電を交互に切り替えて行い、内コイル通電時に鍋の有無の判別をすることによって低電力時でも鍋なし状態を確実に検出できる。
この発明の実施の形態6に係る誘導加熱調理器は、低電力加熱時に外コイル負荷回路のみへの高周波電力出力と、内コイル負荷回路のみへの高周波電力出力とを交互に切り替えて行うものであり、その回路構成は実施の形態1と同様のものとして説明を省略する。
図21は、本実施の形態における各アーム駆動回路26〜28から出力する駆動信号の例であり、図21(a)は内コイルと外コイルの同時通電時の駆動信号の例、図21(b)は外コイルのみ通電時の駆動信号の例、図21(c)は内コイルのみ通電時の駆動信号の例であり、共通アーム8への駆動信号と外コイル用アーム10への駆動信号の位相差、あるいは、共通アーム8への駆動信号と内コイル用アーム9への駆動信号の位相差を増減することにより、入力電流および出力電流を制御する。
図22は、外コイル33に高周波電流を流した場合の、その高周波電流により生ずる磁束と、載置された鍋との位置関係を示す図であり、(a)は大径鍋を載置した場合、(b)は小径鍋を載置した場合、(c)は何も載置していない無負荷状態の場合である。図22において、実施の形態1の図3および図5と同一部分には同一符号を付している。図22(a)の大径鍋を載置している場合には、外コイル33に流れる高周波電流により生ずる磁束は、シールドリング41に鎖交するとともに、鍋底にも鎖交して渦電流を誘導し、加熱して電力を消費する。図22(b)の小径鍋を載置している場合には、外コイル33に流れる高周波電流により生ずる磁束は、シールドリング41とは鎖交するが、鍋底とはあまり鎖交せず、シールドリング41や鍋底で小さい電力を消費することとなる。また、図22(c)の無負荷状態においては、外コイル33に流れる高周波電流により生ずる磁束は、シールドリング41とは鎖交するが鍋底とは鎖交し得ず、シールドリング41に誘導される電流で小さい電力が消費される。
図23に、外コイル33に高周波電流を流した場合の入力電流と出力電流の関係を示す。図において、斜線部分は鍋の有無を判別できない状態である。前記のように、外コイル33に流れる高周波電流により生ずる磁束は小径鍋の鍋底にほとんど鎖交せず、誘導加熱しないのに対し、シールドリング41には外コイル33に流れる高周波電流により生ずる磁束が鎖交して誘導電流を流すので、外コイル通電時には鍋無し状態と小径鍋載置状態とを判別することが困難である。
一方、内コイル31のみに高周波電流を流した場合には、実施の形態1の図5(内コイル通電時の磁束と鍋の位置関係)、および、図6(内コイル通電時の鍋使用状態による入力電流と出力電流との関係)に示したのと同じく、低電力状態まで鍋の有無を判別することができる。
図24は、この発明の実施の形態6における加熱制御処理を示すフローチャートである。次に、図24のフローチャートを用いて、本実施の形態6の加熱出力制御処理を説明する。図24において、実施の形態1の加熱出力制御処理と同様に、まず、操作入力手段37から加熱開始指示の入力が行われたか否か判断し(ステップ401)、加熱開始指示入力があった場合には、タイマカウンタ36aを初期化してスタートする(ステップ402)。次いで、操作入力手段37から設定されている加熱出力レベルが所定レベル以下か否か判断し(ステップ403)、低電力レベルであれば各アーム駆動回路26〜28から出力する駆動信号を外コイル負荷回路30のみに高周波電圧を印加する図21(b)の駆動信号を出力し(ステップ404)、入出力電流と入力電圧を検出し(ステップ405)、出力電流が過大か否か判断する(ステップ406)。出力電流が過大でなければ、検出した入力電流から換算した入力電力と操作入力手段37で設定した設定電力を比較し(ステップ407)、入力電力の方が小さい場合には入力電力を増加させるべく、共通アーム8への駆動信号と外コイル用アーム10への駆動信号の位相差を増大させる(ステップ408)。逆に入力電力の方が設定電力より大きい場合には、入力電力を減少させるべく、共通アーム8への駆動信号と外コイル用アーム10への駆動信号の位相差を減少させる(ステップ409)。また、ステップ406で出力電流が過大であった場合にも、出力電流を抑制するためにステップ409に移行して駆動信号の位相差を減少させる。次に、タイマカウンタ36aを確認し(ステップ410)、所定の時間T1を経過していない場合にはステップ405に戻って入出力電流と入力電圧を検出し、所定時間T1を経過していた場合には、各アーム駆動回路26〜28から出力する駆動信号を内コイル負荷回路29のみに高周波電圧を印加する図21(c)の駆動信号に切り替える(ステップ411)。
次いで、入出力電流および入力電圧を検出し(ステップ412)、出力電流が過大か否か判断する(ステップ413)。出力電流が過大でなければ入力電力と設定電力を比較して(ステップ414)、共通アームへの駆動信号と内コイル用アームへの駆動信号の位相差を増減する(ステップ415、416)。そしてタイマカウンタにより所定時間T2を経過したか否か判断し(ステップ417)、経過していない場合にはステップ412に戻る。所定時間T2を経過した場合には、タイマカウンタ36aの値を0にクリアし(ステップ418)、検出している入力電流および出力電流の値から、図6を用いて鍋の有無を判別する(ステップ419)。その結果、鍋があると判断した場合には、操作入力手段37からの加熱停止指示の入力の有無を判断し(ステップ420)、停止指示入力が無ければ、ステップ403へ戻る。以上のように大径鍋で低電力で加熱する場合には、図25(a)に示すように共通アーム駆動信号の出力に加えて、外コイル用アーム駆動と内コイル用アーム駆動信号を交互に出力し、内コイル用アーム駆動信号出力中に鍋の有無の判別処理を行う。
ステップ403で操作入力手段37から設定されている加熱出力レベルが高電力レベルであった場合には、各アーム駆動回路26〜28から出力する駆動信号を内コイル負荷回路29および外コイル負荷回路30に高周波電圧を印加する図21(a)の駆動信号を出力し(ステップ421)、入出力電流と入力電圧を検出し(ステップ422)、出力電流が過大か否か判断する(ステップ423)。出力電流が過大でなければ、検出した入力電流と入力電圧から換算した入力電力と操作入力手段37で設定した設定電力を比較し(ステップ424)、入力電力の方が小さい場合には入力電力を増加させるべく、共通アーム8への駆動信号と内コイル用アーム9および外コイル用アーム10への駆動信号の位相差を増大させる(ステップ425)。逆に入力電力の方が設定電力より大きい場合には、入力電力を減少させるべく、共通アーム8への駆動信号と内コイル用アーム9および外コイル用アーム10への駆動信号の位相差を減少させる(ステップ426)。また、ステップ423で出力電流が過大であった場合にも、出力電流を抑制するためにステップ426に移行して駆動信号の位相差を減少させる。次に、タイマカウンタ36aを確認し(ステップ427)、所定の時間T2を経過していない場合にはステップ422に戻って入出力電流と入力電圧を検出する。所定時間T2を経過した場合には、タイマカウンタ36aの値を0にクリアし(ステップ428)、検出している入力電流および出力電流の値から、図6を用いて鍋の有無を判別する(ステップ429)。その結果、鍋があると判断した場合には、操作入力手段37からの加熱停止指示の入力の有無を判断し(ステップ430)、停止指示入力が無ければ、ステップ403へ戻る。
ステップ419やステップ420で鍋が無いと判断した場合や、ステップ420やステップ430で加熱停止指示の入力が有った場合には、各アーム駆動回路26〜28からの駆動信号出力を停止し(ステップ431)、タイマカウンタ36aも停止して(ステップ432)、ステップ401へ戻る。
以上のように低火力で加熱する場合には、図25(a)に示すように共通アーム駆動信号の出力に加えて、外コイル用アーム駆動と内コイル用アーム駆動信号を交互に出力し、内コイル用アーム駆動信号出力中に鍋の有無の判別処理を行う。一方、高火力で加熱する場合には、図25(b)に示すように共通アーム駆動信号、外コイル用アーム駆動、内コイル用アーム駆動信号を同時に出力し、所定の周期で鍋の有無の判別処理を行う。
なお、本実施の形態6では、鍋サイズにかかわらず高電力出力では内・外コイル同時出力、低電力出力では内コイルと外コイルに、交互に出力する例を示したが、小径鍋に対しては図25(c)外コイルへの出力を停止して内コイルのみに出力し、大径鍋に対してのみ高加熱出力時に内・外コイルへ同時に出力を行い、低電力出力時に内コイルのみへの出力と外コイルのみへの出力に交互に切り替えて行うこととすれば、鍋の誘導加熱に有効なコイルのみに通電することとなって加熱効率がよく、また、加熱出力が小さくても確実に鍋の有無を検出することができる。
また、上記実施の形態1〜6では低電力出力時において、内コイルのみ通電時にのみ鍋の有無の判定を行うこととしたが、鍋の有無の判定を内コイルのみ出力時に限らず実施することとしてもよく、外コイルのみ出力時や内・外コイル同時出力時に検出できない鍋無し状態を内コイルのみ出力時において検出可能であれば、同等の効果を奏するものである。
実施の形態7.
実施の形態1〜6においては、同心円状に配設された径の異なる2つの加熱コイル(内コイルと外コイル)の例を示したが、3つ以上の同心円状に配設された加熱コイルを用いてもよい。また、実施の形態1〜6においては、同心円状に配設された複数の加熱コイルはそれぞれ独立に駆動される構成であったが、複数の加熱コイルを直列に接続する構成としてもよい。図26は、実施の形態7に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図であり、同心円状に配設した3つの加熱コイルを直列に接続するものである。図において、実施の形態1〜6と同一部分、又は相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。
加熱コイルは内コイル31に、中コイル63、外コイル33が直列に接続された構成で、切替スイッチ64により内コイル31のみに高周波電流を流すか、内コイル31と中コイル63に高周波電流を流すか、内コイル31、中コイル63および外コイル33に高周波電流を流すかを切り替える。本実施の形態7においても低火力時には周期的に内コイル31のみ、あるいは、内コイル31と中コイル63に高周波電流を流す状態に切り替え、加熱コイルの外周に設けたシールドリング(図示せず)に最も近い外コイル33に高周波電流を流さない状態で鍋の有無を判別することにより、確実な判別を行うことができる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。 同誘導加熱調理器の駆動信号の一例を示す図である。 同誘導加熱調理器の内コイルおよび外コイルに高周波電流を流した場合に発生する磁束と鍋の位置関係を示す図である。 同誘導加熱調理器の内コイルおよび外コイルに高周波電流を流した場合の入力電流と出力電流の関係を示す図である。 同誘導加熱調理器の内コイルのみに高周波電流を流した場合に発生する磁束と鍋の位置関係を示す図である。 同誘導加熱調理器の内コイルのみに高周波電流を流した場合の入力電流と出力電流の関係を示す図である。 この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1における加熱制御処理を示すフローチャートである。 同誘導加熱調理器の内コイルおよび外コイルの通電状態と、鍋の有無を判定するタイミングを示す図である。 本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器の内コイル用インバータ回路および外コイル用インバータ回路への駆動信号出力状態と、鍋の有無を判定するタイミングを示す図である。 本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。 同誘導加熱調理器の駆動信号の一例を示す図である。 この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態3における加熱制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。 同誘導加熱調理器の駆動信号の一例を示す図である。 同誘導加熱調理器の内コイル用インバータ回路および外コイル用インバータ回路への入力電力状態と、鍋の有無を判定するタイミングを示す図である。 この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態4における加熱制御処理を示すフローチャートである。 この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態4における加熱制御処理を示すフローチャートである。(続き) 本発明の実施の形態5に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。 同誘導加熱調理器の内コイルおよび外コイルに高周波電流を流した場合の入力電流と共振電圧の関係を示す図である。 同誘導加熱調理器の内コイルのみに高周波電流を流した場合の入力電流と共振電圧の関係を示す図である。 この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態5における加熱制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態6に係る誘導加熱調理器の駆動信号の一例を示す図である。(内コイルと外コイルの同時通電時の駆動信号の例) 本発明の実施の形態6に係る誘導加熱調理器の駆動信号の一例を示す図である。(外コイルのみ通電時の駆動信号の例) 本発明の実施の形態6に係る誘導加熱調理器の駆動信号の一例を示す図である。(内コイルのみ通電時の駆動信号の例) 同誘導加熱調理器の外コイルのみに高周波電流を流した場合に発生する磁束と鍋の位置関係を示す図である。 同誘導加熱調理器の外コイルのみに高周波電流を流した場合の入力電流と出力電流の関係を示す図である。 この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態6における加熱制御処理を示すフローチャートである。 この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態6における加熱制御処理を示すフローチャートである。(続き) 同誘導加熱調理器の内コイル用インバータ回路および外コイル用インバータ回路への駆動信号出力状態と、鍋の有無を判定するタイミングを示す図である。 本発明の実施の形態7に係る誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。
符号の説明
1 商用交流電源、2 直流電源回路、2a、2b 整流回路、3 整流ダイオードブリッジ、4、4a、4b リアクトル、5、5a、5b 平滑コンデンサ、6、6a、6b 入力電流検出回路、7 インバータ回路、8 共通アーム、9 内コイル用アーム、10 外コイル用アーム、11 上スイッチ、12 下スイッチ、13 上ダイオード、14 下ダイオード、15 スナバコンデンサ、16 上スイッチ、17 下スイッチ、18 上ダイオード、19 下ダイオード、20 スナバコンデンサ、21 上スイッチ、22 下スイッチ、23 上ダイオード、24 下ダイオード、25 スナバコンデンサ、26 共通アーム駆動回路、27 内コイル用アーム駆動回路、28 外コイル用アーム駆動回路、29 内コイル負荷回路、30 外コイル負荷回路、31 内コイル、32 内コイル用共振コンデンサ、33 外コイル、34 外コイル用共振コンデンサ、35 出力電流検出回路、36 制御回路、36a 制御タイマカウンタ、37 操作入力手段、38 表示部、39a 大径鍋、39b 小径鍋、40 フェライト、41 シールドリング、42 トッププレート、43 コイルベース、44 内コイル用インバータ回路、45 外コイル用インバータ回路、46 上スイッチ、47 下スイッチ、48 上ダイオード、49 下ダイオード、50 スナバコンデンサ、51 上スイッチ、52 下スイッチ、53 上ダイオード、54 下ダイオード、55 スナバコンデンサ、56 内コイル電流検出回路、57 外コイル電流検出回路、58、58a、58b 入力電圧検出回路、59 内コイル用インバータ駆動回路、60 外コイル用インバータ駆動回路、61 内コイル共振電圧検出回路、62 外コイル共振電圧検出回路、63 中コイル、64 切替スイッチ。

Claims (14)

  1. 交流電力を整流して直流電力に変換する直流電源回路と、
    前記直流電源回路への入力電流を検出する入力電流検出手段と、
    同心円状に配設され、鍋を加熱する内コイルおよび外コイルと、
    前記内コイルおよび外コイルに流れる電流を検出する出力電流検出手段と、
    外コイルの外周に設けられ、漏れ磁束を低減するためのシールドリングと、
    直流電源回路の出力である直流電力を高周波交流電力に変換して前記内コイルおよび外コイルへ出力するインバータ回路と、
    このインバータ回路を駆動するインバータ駆動手段と、
    入力電流が所定値よりも低い低加熱出力時には、前記インバータ回路が前記内コイルと前記外コイルへ同時出力を行うと共に間欠的に前記外コイルへの出力を低減するように前記インバータ駆動手段を制御し、前記外コイル出力低減時の前記入力電流検出手段の検出結果である入力電流と前記出力電流検出手段の検出結果である出力電流との割合に基づいて前記鍋の有無の判別を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記制御手段は、前記インバータ回路が前記外コイルへの出力を停止するように前記インバータ駆動手段を制御することを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記制御手段は、前記インバータ回路が前記外コイルへの出力を所定のレベルに抑制するように前記インバータ駆動手段を制御することを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記制御手段は、前記インバータ回路が前記外コイルへの出力を調整するときに鍋の有無の判別を行うことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記制御手段は、前記外コイルの径以上の径を有する大径鍋に対する入力電流が所定値よりも高い高加熱出力時には前記内コイルと前記外コイルへの同時出力を行い、前記大径鍋に対する前記高加熱出力時よりも入力電流が低い低加熱出力時には前記内コイルと前記外コイルへの同時出力を行うと共に間欠的に前記外コイルへの出力を低減し、前記大径鍋よりも径の小さい小径鍋に対しては外コイルへの出力を停止するように前記インバータ駆動手段を制御し、前記入力電流検出手段の検出結果と前記出力電流検出手段の検出結果に基づいて前記鍋の有無の判別を行うことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記制御手段は、前記外コイルの径以上の径を有する大径鍋に対する入力電流が所定値よりも高い高加熱出力時には前記内コイルと前記外コイルへの同時出力を行い、前記大径鍋に対する前記高加熱出力時よりも入力電流が低い低加熱出力時には前記内コイルのみへの出力と前記外コイルのみへの出力を交互に行うように前記インバータ駆動手段を制御し、前記入力電流検出手段の検出結果と前記出力電流検出手段の検出結果に基づいて前記鍋の有無の判別を行うことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  7. 交流電力を整流して直流電力に変換する直流電源回路と、
    前記直流電源回路への入力電流を検出する入力電流検出手段と、
    同心円状に配設され、鍋を加熱する内コイルおよび外コイルと、
    前記内コイルおよび外コイルの出力電圧を検出する共振電圧検出手段と、
    外コイルの外周に設けられ、漏れ磁束を低減するためのシールドリングと、
    直流電源回路の出力である直流電力を高周波交流電力に変換して前記内コイルおよび外コイルへ出力するインバータ回路と、
    このインバータ回路を駆動するインバータ駆動手段と、
    入力電流が所定値よりも低い低加熱出力時には、前記インバータ回路が前記内コイルと前記外コイルへ同時出力を行うと共に間欠的に前記外コイルへの出力を低減するように前記インバータ駆動手段を制御し、前記外コイル出力低減時の前記入力電流検出手段の検出結果である入力電流と前記共振電圧検出手段の検出結果である共振電圧との割合に基づいて前記鍋の有無の判別を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  8. 前記インバータ回路は、第1の上スイッチング素子と第1の下スイッチング素子とから成り、その中央部が前記内コイルの一端および前記外コイルの一端に接続された共通アームと、第2の上スイッチング素子と第2の下スイッチング素子とから成り、その中央部が前記内コイルの他端に第1の共振コンデンサを介して接続された内コイル用アームと、第3の上スイッチング素子と第3の下スイッチング素子とから成り、その中央部が前記外コイルの他端に第2の共振コンデンサを介して接続された外コイル用アームと、を備え、
    前記制御手段は、前記インバータ回路の共通アームと前記内コイル用アームの組、または、前記共通アームと前記外コイル用アームの組をフルブリッジ方式で駆動するように前記インバータ駆動手段を制御することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  9. 前記インバータ回路は、第1の上スイッチング素子と第1の下スイッチング素子とから成り、その中央部が前記内コイルの一端に接続された第1のアームと、第4の上スイッチング素子と第4の下スイッチング素子とから成り、その中央部が前記外コイルの一端に接続された第2のアームと、を備え、
    前記制御手段は、前記インバータ回路の第1のアームと前記内コイル用アームの組、または、前記第2のアームと前記外コイル用アームの組をフルブリッジ方式で駆動するように前記インバータ駆動手段を制御することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  10. 前記インバータ回路は、前記内コイルの一端に第1の共振コンデンサを介して接続された内コイル用アームと、前記外コイルの一端に第2の共振コンデンサを介して接続された外コイル用アームと、を備え、
    前記制御手段は、前記内コイル用アームまたは前記外コイル用アームをハーフブリッジ方式で駆動するように前記インバータ駆動手段を制御することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  11. 前記インバータ駆動手段は、前記インバータ回路を駆動するときに駆動信号の位相差を制御し、
    前記制御手段は、前記入力電流検出手段の検出結果と前記入力電圧検出手段の検出結果に基づいて算出された電力が予め設定した値になるように前記インバータ駆動手段を制御することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  12. 前記インバータ駆動手段は、前記インバータ回路を駆動するときに駆動信号の周波数を制御し、
    前記制御手段は、前記入力電流検出手段の検出結果と前記入力電圧検出手段の検出結果に基づいて算出された電力が予め設定した値になるように前記インバータ駆動手段を制御することを特徴とする請求項1〜7、10のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  13. 前記インバータ駆動手段は、前記インバータ回路を制御するときに前記内コイル用アームへの入力電力と、前記外コイル用アームへの入力電力の比率を制御し、
    前記制御手段は、前記入力電流検出手段の検出結果と前記入力電圧検出手段の検出結果に基づいて算出された電力が予め設定した値になるように前記インバータ駆動手段を制御することを特徴とする請求項10に記載の誘導加熱調理器。
  14. 交流電力を整流して直流電力に変換する直流電源回路と、
    前記直流電源回路への入力電流を検出する入力電流検出手段と、
    同心円状に配設され、鍋を加熱する内コイルおよび外コイルと、
    前記内コイルおよび外コイルに流れる電流を検出する出力電流検出手段と、
    外コイルの外周に設けられ、漏れ磁束を低減するためのシールドリングと、
    直流電源回路の出力である直流電力を高周波交流電力に変換して前記内コイルおよび外コイルへ出力するインバータ回路と、
    このインバータ回路を駆動するインバータ駆動手段と、を備えた誘導加熱調理器の制御方法において、
    前記インバータ回路が前記内コイルと前記外コイルへ同時出力を行うように前記インバータ駆動手段を制御する第1のステップと、
    入力電流が所定値よりも低い低加熱出力時には、間欠的に前記外コイルへの出力を停止するように前記インバータ駆動手段を制御する第2のステップと、
    前記入力電流検出手段の検出結果と前記出力電流検出手段の検出結果に基づいて前記鍋の有無の判別を行う第3のステップと、を備えたことを特徴とする誘導加熱調理器の制御方法。
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