JP2012003848A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内側加熱コイルと外側加熱コイルの磁気的結合を弱めて互いのコイル間の影響を少なくし、且つ、内側加熱コイルと外側加熱コイルとの間で生じる誘導起電力を互いに強め合う向きに電流を流すことにより、加熱コイルを個別に火力制御でき、加熱効率を向上させることが可能な誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】内側加熱コイル36bの周辺に隣接して配置された、外側加熱コイル36の分割コイル36a(1)〜36a(4)は少なくとも2コイル以上を直列接続又は並列接続、或いは直並列接続した分割コイルからなる。制御部96は、例えば、内側加熱コイル36bに時計回り方向16の高周波電流を流す場合、内側加熱コイル36bの外周領域において、外側加熱コイル36aの分割コイル36a(1)〜36a(4)に印加された高周波電流が同一方向に流れるよう第1、第2及び第3のインバータ76a,76b,76cを制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電磁誘導式加熱調理器に関する。
従来、1つの加熱口に対して、同心円上に配置された2つの加熱コイル(外側加熱コイルと内側加熱コイル)と、これら2つの加熱コイルに個別に高周波電流を印加する2つの電源部とを設けた誘導加熱調理器が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、外側加熱コイルを2つに分割し、2つの外側加熱コイルと内側加熱コイルとの間で生じる誘導起電力が互いに相殺する方向となるよう高周波電流を流す誘導加熱調理器も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第3687028号公報 特許第3725249号公報
特許文献1に記載された誘導加熱調理器は、内側加熱コイルと外側加熱コイルとが互いに近接して配置されるため、各加熱コイル同士の磁気的結合が強い。このため、互いのコイル間の影響が大きくなり、一方のコイルを火力制御(電力制御)すると他方のコイルの電流の位相や振幅が大きく変化する。
一方、特許文献2に記載された誘導加熱調理器は、外側加熱コイルが2つに分割されているので、内側加熱コイルと外側加熱コイルとの磁気的結合による影響は緩和される。しかしながら、2つの外側加熱コイルと内側加熱コイルとの間に生じる誘導起電力が互いに相殺する方向となるよう高周波電流を流すため、加熱効率が悪くなる。
したがって、本発明は、このような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、その目的とするところは、内側加熱コイルと外側加熱コイルの磁気的結合を弱めて互いのコイル間の影響を少なくし、且つ、内側加熱コイルと外側加熱コイルとの間で生じる誘導起電力を互いに強め合う向きに電流を流すことにより、加熱コイルを個別に火力制御でき、加熱効率を向上させることが可能な誘導加熱調理器を提供することにある。
本発明の誘導加熱調理器は、内側加熱コイルと、内側加熱コイルの周辺に隣り合うように配置された複数の外側加熱コイルと、内側加熱コイル及び前記外側加熱コイルのそれぞれに独立して高周波電流を供給する複数の電源部と、電源部を制御する制御部とを含む誘導加熱装置である。外側加熱コイルは、少なくとも2コイル以上を直列接続した分割コイルからなり、制御部は、内側加熱コイル及び外側加熱コイルのそれぞれが互いに隣接する領域において高周波電流が同一方向に流れるよう電源部を制御する。
本発明の誘導加熱調理器によれば、内側加熱コイルと外側加熱コイルの磁気的結合を弱めて互いのコイル間の影響を少なくし、且つ、内側加熱コイルと外側加熱コイルとの間で生じる誘導起電力を互いに強め合う向きに電流を流すことにより、加熱コイルを個別に火力制御でき、加熱効率を向上させることが可能な誘導加熱調理器を提供できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る誘導加熱装置本体を示す概略斜視図である。 実施の形態1の加熱コイルを示す図である。 実施の形態1の電源回路部の回路構成を示す図である。 実施の形態1に係る別の電源回路部の回路構成を示す図である。 実施の形態1に係る別の加熱コイルを示す図である。 実施の形態1に係るさらに別の加熱コイルを示す図である。 実施の形態2の電源回路部の回路構成を示す図である。 実施の形態2に係る別の電源回路部の回路構成を示す図である。 実施の形態3の電源回路部の回路構成を示す図である。 実施の形態4の電源回路部の回路構成を示す図である。 実施の形態4の電源回路部のタイミングチャート図である。 実施の形態5の電源回路部の回路構成を示す図である。 実施の形態6の電源回路部の回路構成を示す図である。 実施の形態7に係る加熱コイルと鍋の載置位置を示す図である。 実施の形態7に係る別の加熱コイルと鍋の載置位置を示す図である。 実施の形態8に係る加熱コイルと鍋の載置位置を示す図である。 実施の形態8に係る別の加熱コイルと鍋の載置位置を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る複合誘導加熱調理器について、添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、方向や位置を表す用語(例えば、「上方」及び「下方」等)を便宜上用いるが、これらは発明の理解を容易にするためであり、それらの用語によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるべきではない。また、以下の説明では、複数の実施の形態に含まれる同一又は類似の構成には同一の符号を付す。
実施の形態1.
図1に示すように、実施の形態1に係る複合誘導加熱調理器(以下、「加熱調理器」という。)1は、箱形の筐体(調理器本体)10を有する。筐体10の上面は、耐熱ガラスからなるトッププレート12で覆われている。トッププレート12の手前側と奥側にそれぞれ上面操作部14と換気部16(例えば、吸気口18と排気口20)が設けてある。筐体10の中央領域(上面操作部14と換気部16の間の領域)には、3つの加熱部(中央ラジエント加熱部22、左側IH加熱部24、右側IH加熱部26)が配置されている。実施の形態1では、左側と右側のIH加熱部24,26が手前側に配置され、中央のラジエント加熱部22が奥側に配置されているが、これら3つの加熱部22,24,26は左右方向に一列に配置してもよい。
筐体10の中央にはオーブン加熱部28が設けてある。オーブン加熱部28は、筐体10の前面(手前側の側壁)に開口した加熱庫(加熱室)30を有する。加熱庫30の開口は扉32で開閉できるようにしてある。具体的に説明すると、通常のオーブン加熱部と同様に、扉32は加熱庫30内の左右に固定された一対のガイド部に沿って引出し可能な一対のグリルレールに着脱自在に連結されている。また、一対のグリルレールの上にグリルあみが着脱できるようにしてある。
ラジエント加熱部22、IH加熱部24,26はそれぞれ、トッププレート12の下に配置されたラジエントヒータ34、加熱コイル36,38を有する。
図示しないが、オーブン加熱部28の加熱庫30は、耐熱金属(例えば、鉄)からなる板で形成されており、加熱庫30の内部には例えば、シーズヒータ等の加熱手段が配置されている。
上面操作部14は、中央ラジエント加熱部22、左側IH加熱部24、右側IH加熱部26の操作スイッチ群(オン・オフスイッチ48,50,52、火力調整スイッチ、タイマースイッチ)と、オーブン加熱部28の操作スイッチ群(オン・オフスイッチ54、火力調整スイッチ、タイマースイッチ)が設けてある。トッププレート12で覆われた筐体中央上面には表示部56が配置されており、これがトッププレート12を介して現れている。例えば、表示部56は、ラジエント加熱部22、IH加熱部24,26が高温状態にあるときに点灯する高温注意ランプ等を含む。
筐体10の前面には、扉32の両側にそれぞれ左側前面操作部58と右側前面操作部60が配置されている。これら左側と右側の前面操作部58,60は、左側と右側のIH加熱部24,26の操作スイッチ群(オン・オフスイッチ62,64、火力調整スイッチ)を含む。
実施の形態1の加熱調理器1において、左側IH加熱部24と右側IH加熱部26は、複数の加熱コイルを備えている。左側IH加熱部24は外側加熱コイル36aと内側加熱コイル36bから構成され、右側IH加熱部26は外側加熱コイル38aと内側加熱コイル38bから構成されている。
図2は、左側IH加熱部24に、所定の間隔をもって同心円上に配置された2つの加熱コイル(外側加熱コイル36aと内側加熱コイル36b)の詳細を示している。図示するように、内側加熱コイル36bは、円形の平面形状を有し、絶縁被膜された任意の金属からなる導電線が円周方向に捲回されて形成される。外側加熱コイル36aは、4つの分割コイル36a(1)〜36a(4)で構成されている。分割コイル36a(1)〜36a(4)は、概ね1/4円弧状の平面形状を有し、該1/4円弧の周囲を囲む導電線を配置して形成される。このように、外側加熱コイルを複数に分割することにより、内側加熱コイルと外側加熱コイルの磁気的結合を弱め、互いのコイル間の影響を少なくしてある。なお、図2の形態では外側加熱コイルを4つの分割コイルで構成しているが、図5と図6に示すように、その数は2以上であればよい。
図3を参照して更に具体的に説明すると、加熱調理器1は電源部(電源回路)66を有する。電源部66は、直流電源部80と、第1、第2及び第3のインバータ76a,76b,76cを有する。直流電源部80は、交流電源82に接続されている。交流電源82は、単相又は三相の商用交流電源である。交流電源82は、この交流電源82から出力される交流電流を全波整流する整流回路84に接続されている。整流回路84は、この整流回路84で全波整流された直流電圧を平滑化する平滑コンデンサ86に接続されている。第1、第2及び第3のインバータ76a,76b,76cは、交流を直流に変換したのち、更にこの直流を高周波の交流に変換する、フルブリッジインバータである。各インバータ76a,76b,76cは、電源部66の直流電源部80に接続されている。
第1、第2、第3のインバータ76a、76b、76cはそれぞれ、2組のスイッチング素子対88a,89a、88b,89b、88c,89cを有する。図示するように、第1のインバータ76aのスイッチング素子対88aと89aはそれぞれ、直列接続された2つのスイッチング素子90a,92aと91a、93aを有する。第2のインバータ76bのスイッチング素子対88bと89bはそれぞれ、直列接続された2つのスイッチング素子90b,92bと91b,93bを有する。第3のインバータ76cのスイッチング素子対88c、89cはそれぞれ、直列接続された2つのスイッチング素子90c,92cと91c,93cを有する。
そして、スイッチング素子90a,92aの出力点間とスイッチング素子91a,93aの出力点間に、内側加熱コイル36bと、共振コンデンサ94aを含む直列共振回路とが接続されている。また、スイッチング素子90b,92bの出力点間とスイッチング素子91b,93bの出力点間に、外側加熱コイル36の分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)との直列接続体と、共振コンデンサ94bを含む直列共振回路とが接続されている。さらに、スイッチング素子90c,92cの出力点間とスイッチング素子91c,93cの出力点間に、外側加熱コイル36aの分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)との直列接続体と、共振コンデンサ94cを含む直列共振回路とが接続されている。
第1のインバータ76aの2組のスイッチング素子対88a,89aには、ドライブ回路98a,99aが接続されている。第2のインバータ76bの2組のスイッチング素子対88b,89bには、ドライブ回路98b,99bが接続されている。第3のインバータ76cの2組のスイッチング素子対88c,89cには、ドライブ回路98c,99cが接続されている。そして、各ドライブ回路98a,99a、98b,99b、98c,99cが制御部96を介して戴置位置検出手段100に接続されている。
制御部96は、第1、第2及び第3のインバータ76a,76b,76cに出力するスイッチ駆動信号の周波数を同一にする機能を有する。
図2に戻り、制御部96は更に、内側加熱コイル36bに時計回り方向16の高周波電流を流す場合、内側加熱コイル36bに対向する領域(内側コイルの外周領域)において、外側加熱コイル36aの分割コイル36a(1)〜36a(4)に印加された高周波電流が同一方向(反時計回り方向17)に流れるよう第1、第2及び第3のインバータ76a,76b,76cを制御する機能を有する。
逆に、内側加熱コイル36bに反時計回り方向の高周波電流を流す場合、外側加熱コイル36aの分割コイル36a(1)〜36a(4)に印加された高周波電流が同一方向(時計回り方向)に流れるよう第1、第2及び第3のインバータ76a,76b,76cを制御する。
戴置位置検出手段100は、調理容器の載置状態を検出するもので、例えば公知の電気的な検出手段、或いは機械式センサ、光学的センサなどの他の任意のセンサを用いて調理容器の載置状態を検知する。
このように構成された加熱調理器1によれば、上面操作部14の左側IH加熱部24のオン・オフスイッチ50がオンされると、交流電源82の出力(交流)が直流電源部80で直流に変換された後、制御部96からの出力される信号に基づき、各ドライブ回路98a,99a、98b,99b、98c,99cから駆動信号が出力される。そして、スイッチング素子90a,93aと92a,91a、スイッチング素子90b,93bと92b,91b、スイッチング素子90c,93cと92c,91cがそれぞれ交互にオン・オフして該直流が高周波の交流に再び変換され、左側IH加熱部24の加熱コイル36に高周波電流が印加される。
制御部96から第1のインバータ76aに出力されるスイッチ駆動信号の周波数と、第2のインバータ76bに出力されるスイッチ駆動信号の周波数と、第3のインバータ76cに出力されるスイッチ駆動信号の周波数は等しい。そのため、例えば外側加熱コイル36aの分割コイル36a(1)〜36a(4)と内側加熱コイル36bを同時に駆動した場合でも、それら周波数の間に実質的な差が無いため、異音(うなり)の発生がない。
内側加熱コイル36b、外側加熱コイル36aの分割コイル36a(1)〜36a(4)に高周波電流が印加されると、調理容器(金属製の鍋)に渦電流が形成され、そのジュール熱により調理容器全体が一様に加熱される。
このように、実施の形態1に係る加熱調理器1は、外側加熱コイル36aを複数に分割することにより、内側加熱コイル36bと外側加熱コイル36aの磁気的結合が弱まり、互いのコイル間の影響が少なくなるため、コイルを個別に火力制御(電力制御)がしやすくなる。
また、従来は、内側加熱コイル36bと外側加熱コイル36aの分割コイル36a(1)〜36a(4)の5つの加熱コイルに対して、コイル毎にインバータを要し、スイッチング素子が合計20個(4個/回路×5回路)必要であったが、実施の形態1のように外側加熱コイル36の分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)と、外側加熱コイル36aの分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)とをそれぞれ直列接続することにより、インバータを3つに削減でき、スイッチング素子も合計12個(4個/回路×3回路)に削減できる。したがって、本発明の加熱調理器は、インバータを含む電源回路を小型にでき、部品点数を削減して製造コストを下げることができる。
また、内側加熱コイル36bの外側でこれに対向する領域において、外側加熱コイル36aの分割コイル36a(1)〜36a(4)に印加された高周波電流が流れる方向を、当該内側加熱コイル36bに流れる高周波電流の方向と同一方向となるよう第1、第2及び第3のインバータ76a,76b,76cを制御するので、外側加熱コイル36aの分割コイル36a(1)〜36a(4)と内側加熱コイル36bとの間で生じる誘導起電力を互いに強め合うことができる。その結果、加熱効率が向上するとともに、電源部66の電力損失及び発熱量を低減でき、冷却にかかわる放熱フィンや冷却ファンを小型にできる。
なお、実施の形態1では、外側加熱コイル36の分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)と、外側加熱コイル36aの分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)とをそれぞれ直列接続していたが、隣接する分割コイル、例えば36a(1)と分割コイル36a(2)、分割コイル36a(3)と分割コイル36a(4)がそれぞれ直列接続されていてもよい。
実施の形態1の分割コイル36a(1)〜36a(4)は、概ね1/4円弧状の平面形状を有するものとして示しているが、これに限らず、例えば円形や楕円形、又は蒲鉾形や矩形等の任意の平面形状を有するものであってもよい。また、分割コイル36a(1)〜36a(4)は、0度、90度、180度、270度の位置に配置したものを例示したが、例えば45度、135度、225度、315度の位置に配置してもよい。さらに、内側加熱コイル36bの形状について、必ずしも円形状でなくてもよく、四角形や長方形もしくは多角形等の形状にしてもよい。
以上の説明では、第2のインバータ76bが分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)の直列接続体を駆動し、第3のインバータ76cが分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)の直列接続体を駆動していたが、図4に示すように、1つのインバータが分割コイル36a(1)〜36a(4)の直列接続体を駆動するようにしてもよい。この形態では、図4に示すように、第1のインバータ76aと、第2のインバータ176bを有する。図示するように、第2のインバータ176bは、図の左側に示す第1のスイッチング素子対188bは直列接続された2つのスイッチング素子190b,192bを有し、図の右側に示す第2のスイッチング素子対189bは直列接続された2つのスイッチング素子191b,193bを有する。そして、スイッチング素子190b,192bの出力点間とスイッチング素子191b,193bの出力点間に、分割コイル36a(1)〜36a(4)の直列接続体と、共振コンデンサ194b含む直列共振回路とが接続されている。
また、第2のインバータ176bの2組のスイッチング素子対188b,189bには、ドライブ回路198b,199bが接続され、それらが制御部96を介して戴置位置検出手段100に接続されている。なお、第1のインバータ76aと、ドライブ回路98a,99aと、制御部96と、戴置位置検出手段100の構成は、図3を参照して説明したものと同一である。
このように構成された加熱調理器1によれば、実施の形態1で説明した加熱調理器と同様の効果を有するとともに、電源部66のインバータを2つにでき、スイッチング素子も合計8個(4個/回路×2回路)に削減できる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る加熱調理器について説明する。実施の形態1では、第2のインバータが分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)の直列接続体を駆動し、第3のインバータが分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)の直列接続体を駆動していたが、実施の形態2は、第2のインバータが分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)の並列接続体を駆動し、第3のインバータが分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)の並列接続体を駆動するものである。
実施の形態2の加熱調理器1は、図7に示すように、加熱調理器1は電源部(電源回路)266を有する。電源部266は、直流電源部280と、第1、第2及び第3のインバータ276a,276b,276cを有する。
第1(第2、第3)のインバータ276a(276b、276c)は、2組のスイッチング素子対288a,289a(288b,289b、288c,289c、)を有する。図示するように、第1のスイッチング素子対288a(289a)は直列接続された2つのスイッチング素子290a,292a(291a、293a)を有する。第2のスイッチング素子対288b(289b)は直列接続された2つのスイッチング素子290b,292b(291b,293b)を有する。第3のスイッチング素子対288c(289c)は直列接続された2つのスイッチング素子290c,292c(291c,293c)を有する。
そして、スイッチング素子290a,292aの出力点間とスイッチング素子291a,293aの出力点間に、内側加熱コイル36bと、共振コンデンサ294aを含む直列共振回路とが接続されている。また、スイッチング素子290b,292bの出力点間とスイッチング素子291b,293bの出力点間に、外側加熱コイル36の分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)との並列接続体と、共振コンデンサ294bを含む直列共振回路とが接続されている。さらに、スイッチング素子290c,292cの出力点間とスイッチング素子291c,293cの出力点間に、外側加熱コイル36aの分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)との並列接続体と、共振コンデンサ294cを含む直列共振回路とが接続されている。なお、その他の構成要素については、図3を参照して説明したものとほぼ同一であるので説明を省略する。
このように、外側加熱コイル36aの分割コイル36a(1)〜36a(4)のうち、少なくとも2つ以上の分割コイルを並列接続したものであっても実施の形態1と同様の効果を有する。
以上の説明では、第2のインバータ276bが分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)の並列接続体を駆動し、第3のインバータ276cが分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)の並列接続体を駆動していたが、図8に示すように、1つのインバータが分割コイル36a(1)〜36a(4)の並列接続体を駆動するようにしてもよい。この形態では、図8に示すように、第1のインバータ276aと、第2のインバータ376bを有する。図示するように、第2のインバータ376bは、図の左側に示す第1のスイッチング素子対388bは直列接続された2つのスイッチング素子390b,392bを有し、図の右側に示す第2のスイッチング素子対389bは直列接続された2つのスイッチング素子391b,393bを有する。そして、スイッチング素子390b,392bの出力点間とスイッチング素子391b,393bの出力点間に、分割コイル36a(1)〜36a(4)の並列接続体と、共振コンデンサ394b含む直列共振回路とが接続されている。
また、第2のインバータ376bの2組のスイッチング素子対388b,389bには、ドライブ回路398b,399bが接続され、それらが制御部296を介して戴置位置検出手段200に接続されている。なお、第1のインバータ276aと、ドライブ回路298a,299aと、制御部296と、戴置位置検出手段200の構成は、図4を参照して説明したものとほぼ同一である。
このように構成された加熱調理器1によれば、実施の形態2で説明した加熱調理器と同様の効果を有するとともに、電源部266のインバータを2つにでき、スイッチング素子も合計8個(4個/回路×2回路)に削減できる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る加熱調理器について説明する。図8に示した実施形態では、1つのインバータが分割コイル36a(1)〜36a(4)の並列接続体を駆動していたが、実施の形態3では、2つの分割コイルの直列接続体を互いに並列接続した負荷回路を1つのインバータが駆動するものである。
実施の形態3の加熱調理器1は、図9に示すように、第1のインバータ476aと、第2のインバータ476bを有する。図示するように、第2のインバータ476bは、図の左側に示す第1のスイッチング素子対488bは直列接続された2つのスイッチング素子490b,492bを有し、図の右側に示す第2のスイッチング素子対489bは直列接続された2つのスイッチング素子491b,493bを有する。そして、スイッチング素子490b,492bの出力点間とスイッチング素子491b,493bの出力点間に、分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)からなる直列接続体と、分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)からなる直列接続体とをそれぞれ並列に接続した直並列接続体と、共振コンデンサ494b含む直列共振回路が接続されている。
また、第2のインバータ476bの2組のスイッチング素子対488b,489bには、ドライブ回路498b,499bが接続され、それらが制御部496を介して戴置位置検出手段400に接続されている。なお、直流電源部480と、第1のインバータ476aと、ドライブ回路498a,499aと、制御部496と、戴置位置検出手段400の構成は、図4を参照して説明したものとほぼ同一である。
このように構成された加熱調理器1によれば、図8に示した加熱調理器と同様の効果を有するとともに、電源部466のインバータを2つにでき、スイッチング素子も合計8個(4個/回路×2回路)に削減できる。
実施の形態4.
実施の形態4の加熱調理器1は、第1のインバータの一方のスイッチング素子対(共用スイッチング素子対)を第2のインバータの一方のスイッチング素子対と共用したものである。図10を参照して具体的に説明すると、第1のインバータ576aは、2組のスイッチング素子対588a,588cを有する。スイッチング素子対588aは直列接続された2つのスイッチング素子590a,592aを有し、スイッチング素子対(コモン)588cは直列接続された2つのスイッチング素子591c,593cを有する。そして、スイッチング素子590a,592aの出力点間とスイッチング素子591c,593cの出力点間に、例えば分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)からなる直列接続体又は並列接続体の負荷回路595aと、共振コンデンサ594aを含む直列共振回路とが接続されている。
第2のインバータ576bは、2組のスイッチング素子対588b,588cを有し、後者のスイッチング素子対(コモン)588cは第1のインバータ576aのスイッチング素子対(コモン)を兼ねている。スイッチング素子対588bは直列接続された2つのスイッチング素子590b,592bを有する。上述のように、スイッチング素子対588cは直列接続された2つのスイッチング素子591c,593cを有する。そして、スイッチング素子590b,592bの出力点間とスイッチング素子591c,593cの出力点間に、例えば分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)からなる直列接続体又は並列接続体の負荷回路595bと、共振コンデンサ594bを含む直列共振回路とが接続されている。
第3のインバータ576dは、2組のスイッチング素子対588d,589dを有し、
スイッチング素子590d,592dの出力点間とスイッチング素子591d,593dの出力点間に、内側加熱コイル36bと、共振コンデンサ594dを含む直列共振回路とが接続されている。
図示するように、第1、第2のインバータの各スイッチング素子対588a,588b,588cには、ドライブ回路598a,598b,598cがそれぞれ接続されている。また、第3のインバータ576dの2組のスイッチング素子対588d,589dには、ドライブ回路598d,599dが接続されている。そして、各ドライブ回路598a,598b,598c,598d,599dが制御部596を介して戴置位置検出手段500に接続されている。
制御部596は、図11に示すように、スイッチング素子591c,593c(共用スイッチング素子対588c)が同時にオン・オフ動作を開始した時点からT1の位相差をもってスイッチング素子590a,592a(非共用スイッチング素子対588a)を駆動し、当該時点からT2の位相差をもってスイッチング素子590b,592b(非共用スイッチング素子対588b)駆動するようドライブ回路598c,598a,598bを制御する機能を有している。
このように、実施の形態4の加熱調理器1によれば、第1のインバータの一方のスイッチング素子対(共用スイッチング素子対)を第2のインバータの一方のスイッチング素子対と共用するので、電源部566のインバータのスイッチング素子の個数を12個から10個に削減でき、インバータを含む電源回路を小型にでき、部品点数を削減して製造コストを下げることができる。
また、分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)からなる直列接続体又は並列接続体の負荷回路595a、分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)からなる直列接続体又は並列接続体の負荷回路595bに任意の位相差をもって各々可変制御することにより、各加熱コイルを独立して制御できる。なお、実施の形態4では、2組の非共用スイッチング素子対に供給される駆動信号の出力タイミングを、共用スイッチング素子対に供給される駆動信号の出力タイミングから任意の位相差をもって遅延させていたが、これに限らず、2組の非共用スイッチング素子対に駆動信号を供給する期間の長さを制御してもよい。
制御部596から第1のインバータ576aに出力されるスイッチ駆動信号の周波数と、第2のインバータ576bに出力されるスイッチ駆動信号の周波数と、第3のインバータ576dに出力されるスイッチ駆動信号の周波数を等しくすることが調理容器(被加熱体)からの異音(うなり)の発生を抑制するうえで好適である。
実施の形態5.
実施の形態5の加熱調理器1は、第1のインバータの一方のスイッチング素子対(共用スイッチング素子対)と、第2のインバータの一方のスイッチング素子対と、第3のインバータの一方のスイッチング素子対とを共用したものである。図12を参照して具体的に説明すると、第1のインバータ676aは、2組のスイッチング素子対688a,688cを有する。スイッチング素子対688aは直列接続された2つのスイッチング素子690a,692aを有し、スイッチング素子対(コモン)688cは直列接続された2つのスイッチング素子691c,693cを有する。そして、スイッチング素子690a,692aの出力点間とスイッチング素子691c,693cの出力点間に、例えば分割コイル36a(1)と分割コイル36a(3)からなる直列接続体又は並列接続体の負荷回路695aと、共振コンデンサ694aを含む直列共振回路とが接続されている。
第2のインバータ676bは、2組のスイッチング素子対688b,688cを有し、後者のスイッチング素子対(コモン)688cは第1のインバータ676aのスイッチング素子対(コモン)を兼ねている。スイッチング素子対688bは直列接続された2つのスイッチング素子690b,692bを有する。上述のように、スイッチング素子対688cは直列接続された2つのスイッチング素子691c,693cを有する。そして、スイッチング素子690b,692bの出力点間とスイッチング素子691c,693cの出力点間に、例えば分割コイル36a(2)と分割コイル36a(4)からなる直列接続体又は並列接続体の負荷回路695bと、共振コンデンサ694bを含む直列共振回路とが接続されている。
第3のインバータ676dは、2組のスイッチング素子対688d,688cを有し、後者のスイッチング素子対(コモン)688cは第1のインバータ676aと第2のインバータ676bのスイッチング素子対(コモン)を兼ねている。スイッチング素子対688dは直列接続された2つのスイッチング素子690d,692dを有する。上述のように、スイッチング素子対688cは直列接続された2つのスイッチング素子691c,693cを有する。そして、スイッチング素子690d,692dの出力点間とスイッチング素子691c,693cの出力点間に、内側加熱コイル36bと、共振コンデンサ694dを含む直列共振回路とが接続されている。
図示するように、第1、第2、第3のインバータの各スイッチング素子対688a,688b,688c,688dには、ドライブ回路698a,698b,698c,698dがそれぞれ接続されている。そして、各ドライブ回路698a,698b,698c,698dが制御部696を介して戴置位置検出手段600に接続されている。
このように、実施の形態5の加熱調理器1によれば、第1のインバータの一方のスイッチング素子対(共用スイッチング素子対)と、第2のインバータの一方のスイッチング素子対と、第3のインバータの一方のスイッチング素子対とを共用するので、インバータのスイッチング素子の個数を12個から8個に削減でき、インバータを含む電源回路を小型にでき、部品点数を削減して製造コストを下げることができる。
実施の形態6.
実施の形態6の加熱調理器1は、第1のインバータと第2のインバータで構成し、第1のインバータの一方のスイッチング素子対(共用スイッチング素子対)を第2のインバータの一方のスイッチング素子対と共用したものである。図13を参照して具体的に説明すると、第1のインバータ776aは、2組のスイッチング素子対788a,788cを有する。スイッチング素子対788aは直列接続された2つのスイッチング素子790a,792aを有し、スイッチング素子対(コモン)788cは直列接続された2つのスイッチング素子791c,793cを有する。そして、スイッチング素子790a,792aの出力点間とスイッチング素子791c,793cの出力点間に、分割コイル36a(1)〜36a(4)の直列接続体又は並列接続体、或いは直並列接続体の負荷回路795aと、共振コンデンサ794aを含む直列共振回路とが接続されている。
第2のインバータ776bは、2組のスイッチング素子対788b,788cを有し、後者のスイッチング素子対(コモン)788cは第1のインバータ776aのスイッチング素子対(コモン)を兼ねている。スイッチング素子対788bは直列接続された2つのスイッチング素子790b,792bを有する。上述のように、スイッチング素子対788cは直列接続された2つのスイッチング素子791c,793cを有する。そして、スイッチング素子790b,792bの出力点間とスイッチング素子791c,793cの出力点間に、内側加熱コイル36bと、共振コンデンサ794bを含む直列共振回路とが接続されている。
図示するように、第1、第2のインバータの各スイッチング素子対788a,788b,788cには、ドライブ回路798a,798b,798cがそれぞれ接続されている。そして、各ドライブ回路798a,798b,798cが制御部796を介して戴置位置検出手段700に接続されている。
このように、実施の形態6の加熱調理器1によれば、第1のインバータと第2のインバータで構成し、第1のインバータの一方のスイッチング素子対(共用スイッチング素子対)を第2のインバータの一方のスイッチング素子対と共用するので、インバータのスイッチング素子の個数を8個から6個に削減でき、インバータを含む電源回路を小型にでき、部品点数を削減して製造コストを下げることができる。
なお、実施の形態6においても、実施の形態4と同様に2組の非共用スイッチング素子対に供給される駆動信号の出力タイミングを、共用スイッチング素子対に供給される駆動信号の出力タイミングから任意の位相差をもって遅延させることが好ましい。また、制御部から第1のインバータに出力されるスイッチ駆動信号の周波数と、第2のインバータに出力されるスイッチ駆動信号の周波数を等しくすることが調理容器(被加熱体)からの異音(うなり)の発生を抑制するうえで好適である。
実施の形態7.
実施の形態7に係る誘導加熱調理器について、図14、図15を参照して説明する。一般に、誘導加熱コイルのインピーダンスは、誘導加熱コイルの上方に載置された被加熱体の有無及び大きさ(面積)により変化し、これに伴ってインバータに流れる電流量も変化する。インバータに流れる電流量は検出可能であり、とりわけ外側加熱コイル36aの分割コイル36a(1)〜36a(4)の上方に被加熱体である調理容器が載置されていない場合には(又は調理容器の載置面積が所定値より小さい場合)、これをインバータに流れる電流量から検知して、調理容器の加熱に寄与しない分割コイルには給電しないよう制御部96(又は296、496、596、696、796)が電源部66(又は266、466、566、666、766)を制御することが熱変換効率を改善するうえで好ましい。実施の形態では、インバータに流れる電流量の検出を載置位置検出手段100(又は200、400、500、600、700)が行う。
具体的には、調理容器900が適正位置に対して図14の破線で示す位置(図中の下方向にずれて)に戴置された場合、図中の上側に配置された分割コイル36a(1),36a(4)に給電されても調理容器900を加熱することがない(或いは調理容器900を加熱しにくい)ので、実施の形態の制御部96(又は296、496、596、696、796)は、不必要な電力消費を回避するため、分割コイル36a(1),36a(4)への高周波電流の供給を停止し、分割コイル36a(2),36a(3)及び内側加熱コイル36bを用いて調理容器900を加熱するよう電源部66(又は266、466、566、666、766)を制御する。
また、調理容器900が適正位置に対して図15の破線で示す位置(図中の上方向にずれて)に戴置された場合、制御部96(又は296、496、596、696、796)は、不必要な電力消費を回避するため、分割コイル36a(2),36a(3)への高周波電流の供給を停止し、分割コイル36a(1),36a(4)及び内側加熱コイル36bを用いて調理容器900を加熱するよう電源部66(又は266、466、566、666、766)を制御する。
このように、使用者が調理容器を適正位置から逸脱した位置に載置した場合であっても、高い熱変換効率を維持できる加熱調理器を実現することができる。
実施の形態7では、調理容器が適正位置に対して下方向及び上方向にずれて載置された場合について説明したが、適正位置に対して下方向、右方向及び左方向にずれて載置された場合であっても同様に、載置位置検出手段109(又は110)がインバータに流れる電流量を検出することにより、調理容器が載置されない周辺コイル14a〜14dのいずれかへの給電を停止するよう制御回路108(又は119、121、123)が電源回路部2を制御することができる。
また、実施の形態7では、調理容器の載置状態を検出するものとして、インバータに流れる電流量を検出する載置位置検出手段100(又は200、400、500、600、700)を用いたが、これに限定するものではなく、その他の電気的な検出手段、或いは機械式センサ、光学的センサなどの他の任意のセンサを用いて調理容器の載置状態を検知してもよい。
実施の形態8.
実施の形態8に係る誘導加熱装置について、図1、図16及び図17を参照して説明する。図16において、点線で示した調理容器910が玉子焼き用フライパンのような長方形の場合、不必要な電力消費を回避するため、分割コイル36a(2),36a(4)への高周波電流の供給を停止し、分割コイル36a(1),36a(3)及び内側加熱コイル36bを用いて調理容器910を加熱できるよう図1に示した上面操作部14で高周波電流を流すコイルを選択的に設定して通電の可否を決定する。具体的に、使用者が高周波電流を流すべきコイルを上面操作部14で設定すると、その設定信号が制御部96(又は296、496、596、696、796)に出力され、当該制御部96(又は296、496、596、696、796)が電源部66(又は266、466、566、666、766)内の各インバータを制御することにより実行される構成が好適である。
また、図17において、点線で示した点線で示した調理容器920が楕円形の場合、不必要な電力消費を回避するため、分割コイル36a(1),36a(3)への高周波電流の供給を停止し、分割コイル36a(2),36a(4)及び内側加熱コイル36bを用いて調理容器920を加熱できるよう図1に示す上面操作部14より、制御部96(又は296、496、596、696、796)を介して電源部66(又は266、466、566、666、766)から高周波電流を流すコイルを選択的に選定して通電の可否を決定してもよい。
このように、調理容器の底の形状に応じて上面操作部14から内側加熱コイル36b及び分割コイル36a(1)〜36a(4)のそれぞれに選択的に高周波電流を供給するので、不必要な電力消費が回避されるとともに、放射ノイズも低減できる。
今回、開示した実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は、上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲での全ての変更を含む。
1 加熱調理器
10 筐体(調理器本体)
12 トッププレート
14 上面操作部
16 換気部
18 吸気口
20 排気口
22 ラジエント加熱部
24 左側IH加熱部
26 右側IH加熱部
28 オーブン加熱部
30 加熱庫(加熱室)
32 扉
34 (ラジエント加熱部)ラジエントヒータ
36,38 (IH加熱部)加熱コイル
36a(1)〜36a(4) 外側加熱コイル36aの分割コイル
36b 内側加熱コイル
66 電源部
76 インバータ
80 直流電源部
82 交流電源
84 整流回路
86 平滑コンデンサ
88 スイッチング素子対
90,91,92,93 スイッチング素子
94 共振コンデンサ
96 制御部
100 載置位置検出手段

Claims (7)

  1. 内側加熱コイルと、
    前記内側加熱コイルの周辺に隣り合うように配置された複数の外側加熱コイルと、
    前記内側加熱コイル及び前記外側加熱コイルのそれぞれに独立して高周波電流を供給する複数の電源部と、
    前記電源部を制御する制御部とを含む誘導加熱装置であって、
    前記外側加熱コイルは、少なくとも2コイル以上を直列接続した分割コイルからなり、
    前記制御部は、前記内側加熱コイル及び前記外側加熱コイルのそれぞれが互いに隣接する領域において高周波電流が同一方向に流れるよう前記電源部を制御することを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記少なくとも2コイル以上の分割コイルは、前記直列接続に代えて並列接続されていることを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記少なくとも2コイル以上の分割コイルは、前記直列接続に代えて直並列接続されていることを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記電源部は、
    交流電源を直流に変換する直流電源回路の母線間にそれぞれ2個のスイッチング素子が直列に接続されて、この2個のスイッチング素子を1組とする3組以上のスイッチング素子対を有し、
    前記3組以上のスイッチング素子対のうち少なくとも1組のスイッチング素子対を共用スイッチング素子対とし、この共用スイッチング素子対と残りの組の非共用スイッチング素子対間にそれぞれ、前記分割コイルと直列に接続された共振コンデンサからなる負荷回路、又は内側加熱コイルと直列に接続された共振コンデンサからなる負荷回路を接続したフルブリッジインバータであり、
    前記3組以上のスイッチング素子対の各スイッチング素子に駆動信号を供給する複数のドライブ回路をさらに備え、
    前記制御部は、前記共用スイッチング素子対に供給される駆動信号より遅延して、前記残りの組の非共用スイッチング素子対に供給される駆動信号の位相差を制御する、或いは、前記残りの組の非共用スイッチング素子対に駆動信号を供給する期間の長さを制御することにより、前記内側加熱コイルと前記分割コイルに流れる電流を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  5. 被加熱体が前記内側加熱コイル及び前記分割コイルの上方に載置されている状態を検出する検出手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記検出手段が検出する前記被加熱体の載置状態に応じて、前記内側加熱コイル及び前記分割コイルのそれぞれに選択的に高周波電流が供給されるよう前記電源部を制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  6. 操作部により前記内側加熱コイル及び前記各分割コイルに対して選択的に通電を可能としたことを特徴とする請求項5に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記制御部は、前記内側加熱コイル及び前記各分割コイルのそれぞれを同一周波数で駆動するよう前記電源部を制御することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
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