JP5523211B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁誘導式加熱調理器に関する。
従来、加熱コイルを複数分割し、複数の分割コイルのそれぞれを独立して駆動する電源部を有した誘導加熱調理器は公知である(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−166579号公報
特許文献1に記載された誘導加熱調理器は、1つの加熱口に対して、2つの加熱コイルが近接して配置される。このため、2つの加熱コイルを同時に駆動する場合、各加熱コイル同士の磁気結合や、各加熱コイルから発生する磁束同士の磁気干渉が生じることがある。
磁気結合が発生すると、一方の加熱コイルに供給する電力を変化させたとき、相互インダクタンスの影響により他方の加熱コイルの共振周波数が変動し、他方の加熱コイルから出力される電力が変動する。その結果、各加熱コイルの電力制御が困難となる。最悪の場合、共振周波数と駆動周波数が近くなり、交流抵抗が小さくなることに起因する過電流で素子破壊に至ることがある。また、磁気干渉が発生すると、各加熱コイルの隣接する領域において磁束が強くなったり、弱くなったりするため、加熱温度が安定せずに調理容器に加熱むらが生じることがある。
このため、特許文献1に記載の誘導加熱調理器は、2つの加熱コイルに高周波電流を時分割で交互に供給して火力制御(電力制御)を実行することにより磁気結合や磁気干渉を回避している。しかしながら、特に大電力時、各加熱コイルに所定の周期毎に定格出力の100%に相当する高周波電流が流れるため、各電源部には急激な電流変動に耐え得るスイッチング素子が必要となり、誘導加熱調理器全体がコストアップするという新たな問題が生じる。
したがって、本発明は、このような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、その目的とするところは、コストアップすることなく簡易な構成で磁気結合や磁気干渉を抑制できる誘導加熱調理器を提供することにある。
本発明の誘導加熱調理器は、1つの加熱口に対して少なくとも2つ以上の加熱コイルからなる誘導加熱コイルと、前記誘導加熱コイルを構成する加熱コイルに個別に高周波電流を印加する電源部と、前記電源部を制御する制御部とを含む誘導加熱調理器であって、前記誘導加熱コイルを構成する一方の加熱コイルと他方の加熱コイルとが対向する領域に、前記一方の加熱コイルと前記他方の加熱コイルとから発生する磁束を遮蔽する、非磁性金属からなる遮蔽板を介在させ、前記遮蔽板は、前記一方の加熱コイルと前記他方の加熱コイルとが対向する領域であって、且つ前記一方の加熱コイルと前記他方の加熱コイルに流れる高周波電流の方向が互いに相殺する向きとなる対向領域に介在させることを特徴とする
本発明の誘導加熱調理器によれば、コストアップすることなく簡易な構成で磁気結合や磁気干渉を抑制できる。その結果、加熱コイルの電力制御性が向上するとともに、加熱温度が安定して調理容器を一様に加熱することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る誘導加熱調理器本体を示す概略斜視図である。 図1のII−II線から見た断面図である。 実施の形態1の誘導加熱調理器の電気的構成を示したブロック図である。 実施の形態1の誘導加熱調理器の具体的な回路図である。 図1に示した加熱コイルと各加熱コイルの間に配置された遮蔽板を示す平面図である。 各加熱コイルの間に配置される遮蔽板の作用を模式的に示した図である。 遮蔽板に用いられる非磁性金属の電気的、磁性的定数を示した図である。 実施の形態1に係る別の形態を示した平面図である。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器について、遮蔽板を配置する位置を説明する平面図ある。 実施の形態2に係る他の誘導加熱調理器について、遮蔽板を配置する位置を説明する平面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る誘導加熱調理器について、添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、方向や位置を表す用語(例えば、「上方」及び「下方」等)を便宜上用いるが、これらは発明の理解を容易にするためであり、それらの用語によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるべきではない。また、以下の説明では、複数の実施の形態に含まれる同一又は類似の構成には同一の符号を付す。
実施の形態1.
図1に示すように、実施の形態1に係る誘導加熱調理器(以下、「加熱調理器」という。)1は、箱形の筐体(調理器本体)2を有する。筐体2の上面は、耐熱ガラスからなるトッププレート3で覆われている。トッププレート3の手前側と奥側にそれぞれ上面操作部4と換気部5(例えば、吸気口5aと排気口5b)が設けてある。筐体2の中央領域(上面操作部4と換気部5の間の領域)には、図示しない加熱口(IH加熱部)が配置されている。実施の形態1の加熱調理器1において、加熱口は、トッププレート3の下に配置された複数の誘導加熱コイルを備えている。誘導加熱コイルは、左側加熱コイル6aと右側加熱コイル6bから構成され、左側加熱コイル6aと右側加熱コイル6bが協働して(1組として)単一の調理容器7を加熱するようにしてある。
図示するように、左、右側加熱コイル6a,6bは、矩形の平面形状を有し、絶縁被膜された任意の金属からなる導電線が渦巻状に捲回されて形成される。そして、左、右側加熱コイル6a,6bは互いの長辺を対向させて配置してある。なお、図1に示した左、右側加熱コイル6a,6bは、矩形の平面形状を有するものとして示しているが、これに限らず、例えば、円形や楕円形、又は半円形等の任意の平面形状を有するものであってもよい。
図2に示すように、左側加熱コイル6aと右側加熱コイル6bとの間には、非磁性金属の薄板からなる遮蔽板10がトッププレート3の下面に対して垂直に配置されている(遮蔽板10の詳細な説明は後述。)。左、右側加熱コイル6a,6bの下方には、当該加熱コイル6a,6bに高周波電流を印加する電源部18が配置されている。
図3を参照して加熱調理器1を具体的に説明すると、加熱調理器1は電源部(電源回路)18を有する。電源部18は、第1の駆動部20aと第2の駆動部20bを有する。第1の駆動部20a(第2の駆動部20b)は、直流電源部21a(直流電源部21b)と第1のインバータ22a(第2のインバータ22b)を有する。第1の駆動部20a(第2の駆動部20b)の直流電源部21a(直流電源部21b)と第1のインバータ22a(第2のインバータ22b)との間には、第1のインバータ22a(第2のインバータ22b)へ入力する電源電流を検出するカレントトランス40a(カレントトランス40b)が接続され、その検出信号が制御部50に出力されるようにしてある。
第1の駆動部20a(第2の駆動部20b)は、左側加熱コイル6a(右側加熱コイル6b)を介して制御部50に接続されている。左側加熱コイル6a(右側加熱コイル6b)と制御部50との間には、左側加熱コイル6a(右側加熱コイル6b)に流れる高周波電流を検出するカレントトランス42a(カレントトランス42b)が接続され、その検出信号が制御部50に出力されるようにしてある。さらに、温度センサ45により検出された鍋等の調理容器7の温度情報が制御部50に出力されるようにしてある。
図4を参照して更に具体的に説明すると、電源部18は、交流電源82に接続されている。交流電源82は、単相又は三相の商用交流電源である。交流電源82は、この交流電源82から出力される交流電流を全波整流する整流回路23a(整流回路23b)に接続されている。整流回路23a(整流回路23b)は、この整流回路23a(整流回路23b)で全波整流された直流電圧を平滑化する平滑コンデンサ24a(平滑コンデンサ24b)に接続されている。第1、第2のインバータ22a,22bは、交流を直流に変換したのち、更にこの直流を高周波の交流に変換する、ハーフブリッジインバータである。各インバータ22a,22bは、電源部18の直流電源部21a,21bに接続されている。なお、各インバータ22a,22bはフルブリッジインバータであってもよい。
第1、第2のインバータ22a,22bはそれぞれ、1組のスイッチング素子対25,26を有する。図示するように、第1のインバータ22aのスイッチング素子対25は、直列接続された2つのスイッチング素子26a,27aを有する。第2のインバータ22bのスイッチング素子対26は、直列接続された2つのスイッチング素子26b,27bを有する。
また、第1のインバータ22aは、スイッチング素子26a,27aにそれぞれ逆並列に接続されたダイオード28a,29aを有し、スイッチング素子26a,27aを交互にオン/オフする駆動信号(パルス信号)を出力するドライブ回路30a有する。第2のインバータ22bも同様に、スイッチング素子26b,27bにそれぞれ逆並列に接続されたダイオード28b,29bを有し、スイッチング素子26b,27bを交互にオン/オフする駆動信号(パルス信号)を出力するドライブ回路30bを有する。
そして、スイッチング素子26a,27aの出力点間とカレントトランス42aとの間に、左側加熱コイル6aと共振コンデンサ31aを含む直列共振回路が接続されている。同様に、スイッチング素子26b,27bの出力点間とカレントトランス42bとの間に、右側加熱コイル6bと共振コンデンサ31bを含む直列共振回路が接続されている。
制御部50は、カレントトランス42a,42bにより検出された左、右側加熱コイル6a、6bの各高周波電流と、電圧検出手段(図示せず)により検出された各高周波電圧と、温度センサ45により検出された調理容器7の温度情報に基づき、左側加熱コイル6aと右側加熱コイル6bから適正な電力が出力されるよう制御する機能を有する。また、制御部50は、カレントトランス40a,40bにより検出された電源電流に基づき、例えば第1、第2のインバータ22a,22bの駆動周波数や、スイッチング素子26a,27a、26b,27bの導通比を変化させて第1、第2のインバータ22a、22bへの入力電流を一定に制御する機能を有する。
制御部50は、第1、第2のインバータ22a,22bの各ドライブ回路30a,30bに出力するゲート信号のON/OFFのタイミング(位相)を同位相にするか、逆位相にするかを任意に選択可能に構成されている。具体的に、図5に示すように、ON/OFFのタイミングが同位相の場合は、左、右側加熱コイル6a,6bに流れる高周波電流を同一方向(共に時計回り方向又は共に反時計回り方向)に流すことができる。また、ON/OFFのタイミングが逆位相の場合は、左、右側加熱コイル6a,6bに流れる高周波電流を互いに逆方向(一方が時計回り方向で他方が反時計回り方向)に流すことができる。
制御部50は更に、第1、第2のインバータ22a,22bの各ドライブ回路30a,30bに出力するゲート信号ON時間を調整することにより各インバータ22a,22bが出力する高周波電流を制御する機能を有する。なお、図3及び図4で示した電源部18の構成は、単なる例示であってこの形態に何ら制限されるものではない。
このように構成された加熱調理器1において、左、右側加熱コイル6a,6bを同時に駆動すると、図5に示すように、左側加熱コイル6aと右側加熱コイル6bとが隣接する領域52で、高周波磁界の影響による磁気結合や磁気干渉が発生する可能性がある。そこで、実施の形態1の加熱調理器1では、各加熱コイル6a,6bが隣接する領域で生じる磁気結合や磁気干渉を抑制する(加熱コイル6a,6bから発生する磁束を遮蔽する)目的で、左側加熱コイル6aと右側加熱コイル6bとの間に遮蔽板10を介在させた。
図示するように、遮蔽板10は、各加熱コイル6a,6bの長手方向とほぼ等しい長さにしてある。遮蔽板10は、例えば、アルミニウムや銅、非磁性ステンレス(SUS304)又はこれらのいずれかを主成分とした非磁性金属の薄板部材からなる。なお、図5の2点鎖線の円は調理容器7の底部を示している。
図6に示すように、左、右側加熱コイル6a,6bに電源部18から高周波電流が印加されると、左、右側加熱コイル6a,6bで生じた磁束60a,60bが遮蔽板10と鎖交する。左側加熱コイル6aから遮蔽板10に鎖交した磁束60aと、右側加熱コイル6bから遮蔽板10に鎖交した磁束60bとは、互いの磁束60a,60bに影響されずにそれぞれ減衰してゆく。
一般に、電磁誘導により発生する磁束の浸透深さ(表皮深さ)dは、その材料の抵抗率σ、透磁率μ、周波数fを用いて下式により表されることが知られている。
[数1]
d=(ρ/πf・μ)1/2 [m]
ここで、f:周波数[Hz]
ρ:抵抗率[Ω・m]
μ:透磁率(=μs ・μ0) [H/m]
μs :比透磁率、μ0 :真空中の透磁率
因みに、図7に示すように、アルミニウムを例にしてインバータに出力されるスイッチ駆動信号の周波数が20kHzの場合と100kHzの場合での磁束の浸透深さdを計算すると、周波数が20kHzの場合、磁束の浸透深さdは0.6[mm]となり、周波数が100kHzの場合、磁束の浸透深さdが0.27[mm]となる。上述したように、左側加熱コイル6aから遮蔽板10に鎖交した磁束60aと、右側加熱コイル6bから遮蔽板10に鎖交した磁束60bとは、互いの磁束60a,60bに影響されずにそれぞれ減衰するので、左、右側加熱コイル6a,6b間での磁気結合や磁気干渉を抑制するには、遮蔽板10の厚みDは0.6[mm]以上あれば十分有効といえる。遮蔽板10の厚みはもちろん薄いに越したことはないが、金属加工技術からして0.3〜0.6[mm]は十分実現できる寸法と考えられる。
再び図6を参照すると、左側加熱コイル6aと右側加熱コイル6bから発生する磁束60a,60bは、遮蔽板10の上方から下方に向かって回り込んで鎖交するため、左、右側加熱コイル6a,6bから発生する磁束を遮蔽するためには、遮蔽板10の高さ方向の寸法も考慮する必要がある。このため、実施の形態1の遮蔽板10は、各加熱コイル6a,6bの厚みよりも高い寸法を有する。
このように、実施の形態1に係る加熱調理器1は、コストアップすることなく簡易な構成で左、右側加熱コイル6a,6b間で生じる磁気結合や磁気干渉を抑制することができる。その結果、加熱コイル6a,6bの電力制御性が向上するとともに、加熱温度が安定して調理容器7を一様に加熱することができる。
遮蔽板10を有する加熱調理器では、遮蔽板10により理論上、約60%の磁束を遮蔽することができる。そのため、左、右側加熱コイル6a,6b間に遮蔽板10を設けることにより、左、右側加熱コイル6a,6b間で生じる磁気結合や磁気干渉を抑制できる。
以上の説明では、加熱調理器1の誘導加熱コイルは左側加熱コイル6aと右側加熱コイル6bの2つの加熱コイルで構成していたが、例えば図8に示すように、加熱コイル160a〜160dの4つの加熱コイルで構成した加熱調理器であっても本発明を適用できる。図8に示すように、加熱コイル160aと加熱コイル160bとが隣接する領域152bに遮蔽板100bを配置し、加熱コイル160bと加熱コイル160cとが隣接する領域152cに遮蔽板100cを配置し、加熱コイル160cと加熱コイル160dとが隣接する領域152dに遮蔽板100dを配置し、加熱コイル160dと加熱コイル160aとが隣接する領域152aに遮蔽板100aを配置すればよい。このように、誘導加熱コイルが2つ以上の加熱コイルで構成された加熱調理器であっても各加熱コイル間で生じる磁気結合や磁気干渉を抑制できる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る加熱調理器について説明する。実施の形態2では、一方の加熱コイルと他方の加熱コイルとが対向する領域において、各加熱コイルに流れる高周波電流の方向が互いに相殺する向きに流れる対向領域に遮蔽板を配置するものである。
図9及び図10に示すように、実施の形態2に係る加熱調理器の誘導加熱コイルは、外側加熱コイル260aと内側加熱コイル260bから構成されている。内側加熱コイル260bは、円形の平面形状を有し、絶縁被膜された任意の金属からなる導電線が円周方向に捲回されて形成される。外側加熱コイル260aは、4つの分割コイル260a(1)〜260a(4)で構成されている。分割コイル260a(1)〜260a(4)は、概ね1/4円弧状の平面形状を有し、該1/4円弧の周囲を囲む導電線を配置して形成される。このように、外側加熱コイルを複数に分割することにより、内側加熱コイルと外側加熱コイルの磁気的結合を弱め、互いのコイル間の影響を少なくしてある。
このような形態の誘導加熱コイルにおいて、図9に示すように、電源部の制御部(共に図示せず)が、内側加熱コイル260bに時計回り方向の高周波電流を流し、外側加熱コイル260aの分割コイル260a(1)〜260a(4)にそれぞれ反時計回り方向の高周波電流を流した場合、分割コイル260a同士が互いに対向する領域253a〜253dにおいて、各分割コイル260a(1)〜260a(4)に流れる高周波電流の方向は互いに相殺する向きになる。
そのため、対向領域253a〜253dは、隣接する分割コイルと分割コイルとの間で磁束の打ち消し合いが生じ、加熱効率が悪化する。そこで、実施の形態2の加熱調理器では、隣接する分割コイルと分割コイルとの間で磁束の打ち消し合いが生じる対向領域253a〜253dに遮蔽板210a,210b,210c,210dを配置した。これにより、対向領域253a〜253dで生じる磁束の打ち消し合いが緩和されるので、当該対向領域253a〜253dに遮蔽板を有しない加熱調理器に比べて加熱効率が向上する。
また、図10に示すように、電源部の制御部(共に図示せず)が、内側加熱コイル260bに反時計回り方向の高周波電流を流し、外側加熱コイル260aの分割コイル260a(1)〜260a(4)にそれぞれ反時計回り方向の高周波電流を流した場合、対向領域253a〜253dに加えて、内側加熱コイル260bに対向する領域(内側加熱コイルの外周領域)254a〜254dにおいて、磁束の打ち消し合いが生じる。
この場合、対向領域253a〜253dに加えて、内側加熱コイル260bに対向する領域254a〜254dにも遮蔽板210e,210f,210g,210hを配置することにより、図9に示した形態と同様に遮蔽板を有しない加熱調理器に比べて加熱効率が向上する。
今回、開示した実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は、上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲での全ての変更を含む。
1 加熱調理器
2 筐体(調理器本体)
3 トッププレート
4 上面操作部
5 換気部
5a 吸気口
5b 排気口
6a,6b 加熱コイル
7 調理容器
10,100,210 遮蔽板
18 電源部
21a,21b 直流電源部
22a,22b インバータ
23a,23b 整流回路
24a,24b 平滑コンデンサ
25,26 スイッチング素子対
26a,26b,27a,27b スイッチング素子
30a,30b ドライブ回路
31a,31b 共振コンデンサ
40,42 カレントトランス
50 制御部
52 対向領域
60a,60b 磁束
82 交流電源
160a〜160d 加熱コイル
260b 内側加熱コイル
260a(1)〜260a(4) 外側加熱コイルの分割コイル

Claims (3)

  1. 1つの加熱口に対して少なくとも2つ以上の加熱コイルからなる誘導加熱コイルと、
    前記誘導加熱コイルを構成する加熱コイルに個別に高周波電流を印加する電源部と、
    前記電源部を制御する制御部とを含む誘導加熱調理器であって、
    前記誘導加熱コイルを構成する一方の加熱コイルと他方の加熱コイルとが対向する領域に、前記一方の加熱コイルと前記他方の加熱コイルとから発生する磁束を遮蔽する、非磁性金属からなる遮蔽板を介在させ
    前記遮蔽板は、前記一方の加熱コイルと前記他方の加熱コイルとが対向する領域であって、且つ前記一方の加熱コイルと前記他方の加熱コイルに流れる高周波電流の方向が互いに相殺する向きとなる対向領域に介在させることを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記遮蔽板は、前記一方の加熱コイルと前記他方の加熱コイルとから発生する磁束の浸透深さよりも大きな厚みを有することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記遮蔽板がアルミニウム、銅、非磁性ステンレス又は、これらのいずれかを主成分とした非磁性金属で形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の誘導加熱調理器。
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