JP5606585B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本願発明は、複数の誘導加熱コイルを有する誘導加熱調理器に関するものである。
たとえば特許文献1に記載されている従来式の誘導加熱調理器は、磁気的に結合される複数の加熱コイルと、各加熱コイルに高周波電流を供給する複数のインバータ回路とを有し、高周波電流の位相差を制御して各加熱コイル間の相互インダクタンスを調整することにより、鉄鍋とアルミ鍋のように大きく表皮抵抗の異なる被加熱鍋に対しても同程度に加熱することができる。
より具体的には、特許文献1の誘導加熱調理器は、アルミ鍋のような低抵抗鍋の被加熱鍋に対しては、隣接し合う加熱コイルに同方向の電流が供給されるようにインバータ回路を制御することで、相互インダクタンスをプラスに作用させ、加熱コイルの実効インダクタンスを大きくし、加熱コイルに流れる電流を抑制する。一方、この誘導加熱調理器は、鉄鍋や磁性SUS鍋のような高抵抗鍋の被加熱鍋に対しては、隣接し合う加熱コイルに逆方向の電流が供給されるようにインバータ回路を制御することで、相互インダクタンスをマイナスに作用させ、加熱コイルの実効インダクタンスを小さくし、加熱コイルに電流を流しやすくする。
すなわち特許文献1の誘導加熱調理器によれば、被加熱鍋の構成材料に基づいて、隣接し合う加熱コイルに供給される電流の方向を切り替えることで、表皮抵抗に大きな差がある鉄鍋とアルミ鍋の両方を効率的に加熱することができる。
特開2007−12482号公報
しかしながら、特許文献1に記載の誘導加熱調理器によれば、調理中すなわち各加熱コイルに高周波電流が供給される間、隣接し合う加熱コイルを流れる通電電流の向きを同方向ならば同方向、逆方向ならば逆方向に固定したままである。したがって、通電電流の向きが同方向である(加熱コイルの互いに隣接する領域においては逆方向である)とき、隣接し合う加熱コイルから発生する磁束同士が打ち消し合い加熱効率が低下してしまい、通電電流の向きが逆方向である(隣接領域においては同方向である)ときには、隣接し合う加熱コイルから発生する磁束同士が強め合い、各加熱コイルの隣接する領域の上部にある被加熱鍋だけが他の領域に比して過剰に加熱され(過熱され)、加熱むらが生じてしまうという問題点があった。
そこで本願発明は、上記問題点を解消するためになされたもので、平面状に捲回された円形の中央加熱コイルと、前記中央加熱コイルの周辺に隣合うように配設され、前記中央加熱コイルの円形の外周部に沿う円弧形状の外周部を有する複数の周辺加熱コイルと、前記中央加熱コイルと前記複数の周辺加熱コイルのそれぞれとに高周波電流を供給する複数の電源回路部と、前記複数の電源回路部を制御する制御回路部と、前記中央加熱コイルの円形の外周部と前記複数の周辺加熱コイルの円弧形状の外周部のそれぞれとが互いに隣接する領域において、前記高周波電流を同一方向に流す第1の加熱モード、または前記高周波電流を逆方向に流す第2の加熱モードに切り換えるための方向切換手段とを備えた誘導加熱調理器を提供しようとするものである。

本願発明によれば、中央加熱コイルと、その周辺に隣合うように配設され、中央加熱コイルに沿う円弧形状を有する複数の周辺加熱コイルとを有する誘導加熱調理器において、方向切換手段を用いて、被加熱体を均一に加熱する均一加熱モードと、被加熱体を高い発熱効率で加熱する高効率加熱モードとを自在に選択することにより、さまざまな有用な調理方法を提供することができる。
本願発明に係る誘導加熱調理器の概略的な機械的構成を図示する斜視図である。 図1のII−II線から見た断面図である。 実施の形態1の誘導加熱調理器の電気的構成を示すブロック図である。 実施の形態1の誘導加熱調理器の具体的な回路配線図である。 図1の加熱コイルの平面図であり、(a)は高効率加熱モード、(b)は均一加熱モードで駆動されたときの加熱コイルに流れる電流を示す。 高効率加熱モードにおける(a)各スイッチング素子に対するゲート信号、および(b)加熱コイルに供給される高周波電流を示す。 均一加熱モードにおける(a)各スイッチング素子に対するゲート信号、および(b)加熱コイルに供給される高周波電流を示す。 実施の形態1の変形例による加熱コイルの平面図である。 図8と同様の加熱コイルの平面図であり、(a)は高効率加熱モード、(b)は均一加熱モードで駆動されたときの加熱コイルに流れる電流を示す。 実施の形態2の誘導加熱調理器の電気的構成を示すブロック図である。 実施の形態3の誘導加熱調理器の電気的構成を示すブロック図である。 実施の形態4の誘導加熱調理器の電気的構成を示すブロック図である。 実施の形態5の誘導加熱調理器の電気的構成を示すブロック図である。 実施の形態6の誘導加熱調理器の電気的構成を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照して本願発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態を説明する。各実施の形態の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば、「上方」および「下方」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本願発明を限定するものでない。また以下の添付図面において、同様の構成部品については同様の符号を用いて参照する。
実施の形態1.
図1〜図9を参照しながら、本願発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1について以下詳細に説明する。図1は、本願発明に係る誘導加熱調理器1の概略的な機械的構成を図示する斜視図である。図2は、図1のII−II線から見た断面図である。図1に示す誘導加熱調理器1は、鍋などの被加熱体Pを載置するためのトッププレート8と、その下方に配置された複数の(図1で2つの)加熱コイル10a,10bと、それぞれの加熱コイル10a,10bに電気的・機械的に接続され、数十kHzの高周波電流を独立して供給するための複数の(図1で2つの)駆動回路20a,20bとを有する。各加熱コイル10a,10bは、高周波電流が供給されると、その周囲に交流磁場を形成し(交流磁場が導電体からなる被加熱体Pに鎖交し)、被加熱体Pに渦電流を形成して、被加熱体P自体を加熱する。
なお、図1の各加熱コイル10a,10bは、矩形の平面形状を有するものとして図示しているが、これに限定されるものではなく、楕円形や半円形等の任意の平面形状を有するものであってもよい。
図3は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器1の電気的構成を示すブロック図である。また図4は、図3に示す誘導加熱調理器1のブロック図の具体的な回路配線を示すものであるが、これに限定されるものではなく、当業者が容易に案出できるその他の回路配線を採用することができる。理解を容易するため、図3および図4を参照しながら、実施の形態1に係る誘導加熱調理器1について以下説明する。
本願発明に係る誘導加熱調理器1は、概略、図3および図4に示すように、二相または三相の商用交流電源30と、交流電源30から直流電流に変換する整流器21a,21bおよび各加熱コイル10a,10bに高周波電流を供給するインバータ22a,22bを含む駆動回路20a,20bと、各加熱コイル10a,10bに入力および出力される電流を検出するための入力側の電流センサ(入力側カレントトランス)40a,40bおよび出力側の電流センサ(出力側カレントトランス)42a,42bとを有する。
また実施の形態1に係る導加熱調理器1は、トッププレート8の下方に配置された、被加熱体Pの温度を測定するための温度センサ50と、温度センサ50で測定された温度、ならびに入力側カレントトランス40a,40bおよび出力側カレントトランス42a,42bで検出された電流の情報を受けて、駆動回路20a,20bを制御する制御回路15を有する。
図4に示すように、各整流器21a,21bは、たとえばダイオードブリッジ23a,23bおよび平滑コンデンサ24a,24bを有する。また各インバータ22a,22bは、還流ダイオード(たとえばフリーホイールダイオード)25a,26a,25b,26bが並列に逆接続された一対のスイッチング素子(たとえば絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)27a,28a,27b,28bと、制御回路15による制御を受けてそれぞれのスイッチング素子27a,28a,27b,28bのゲートにゲート信号を供給するドライバ29a,29bとを有する。
各インバータ22a,22bから出力された高周波電流は、共振コンデンサ31a,31bを介して各加熱コイル10a,10b(図4ではインダクタンスと抵抗の等価回路として図示)に供給される。上述のように、入力側カレントトランス40a,40bおよび出力側カレントトランス42a,42bが検出した入力側および出力側の電流値の情報は制御回路15に送信される。このとき制御回路15は、これらの電流値に基づいて、被加熱体Pのトッププレート上での載置状態(被加熱体Pが中央位置から逸脱して載置されているか否か、あるいは被加熱体Pの大きさなど)を検知することができ、その検知結果に従い、各インバータ22a,22bのゲート信号を適宜制御して、適正な高周波電流を各加熱コイル10a,10bに供給することができる。
制御回路15は、たとえばゲート信号のON時間を調整することにより、各インバータ22a,22bが出力する高周波電流を制御することができ、ひいては各加熱コイル10a,10bに供給される高周波電流を調整することにより、各加熱コイル10a,10bにより加熱される被加熱体Pの火力を制御することができる。
制御回路15により制御される各インバータ22a,22bのゲート信号は、ON/OFFのタイミング(位相)が同じであってもよいし、異なっていてもよく、制御回路15を用いて任意に制御することができる。すなわち制御回路15は、ゲート信号のON/OFFのタイミングを同じにして、各加熱コイル10a,10bに流れる電流の方向を同一方向とし、ゲート信号のON/OFFのタイミングを互いに逆位相にして、各加熱コイル10a,10bに流れる電流の方向を反対方向に制御することができる。
図5(a)および図5(b)は、図1のトッププレート8を取り外したときの各加熱コイル10a,10bを上から見たときの平面図であり、図5(a)は各加熱コイル10a,10bに流れる電流の方向が逆方向となるように、図5(b)は各加熱コイル10a,10bに流れる電流の方向が同一方向となるように制御されたときの状態を示すものである。なお5(a)および図5(b)の破線Pは被加熱体Pの配置位置を示すものである。
図5(a)において、各加熱コイル10a,10bは、全体としては逆方向の電流が流れるため、その隣接する領域(一点鎖線52で囲んだ領域)においては同一方向(図中では上から下方向)の電流が流れる。すなわち各加熱コイル10a,10bは、互いに隣接する領域52において、互いの磁束を強め合い、鍋Pを鎖交する磁束密度を増大させ、高効率で鍋Pを加熱することができる。本願発明において、図5(a)に示すように各加熱コイル10a,10bの隣接する領域52において同一方向の電流が流れるように制御する駆動態様を以下説明の便宜上「高効率加熱モード」という。
一方、図5(b)において、各加熱コイル10a,10bが同一方向(図中ではともに時計回り方向)に流れるように制御されるとき、互いに隣接する領域52では互いの磁束を打ち消し合い、磁束密度が小さくなり、本来最も磁束密度が高くなる隣接領域52での磁束密度が低く抑えられることで、図5(b)の2点鎖線54で示す広範な領域において鍋Pを鎖交する磁束の分布が均一化する。同様に、本願発明では図5(b)に示すように各加熱コイル10a,10bの隣接する領域52において逆方向の電流が流れるように制御する駆動態様を以下説明の便宜上「均一加熱モード」という。
図5(a)の高効率加熱モードにおいては、上述のように、高い発熱効率で鍋Pを加熱することができるので調理時間の短縮および消費電力の節約が可能である一方、部分的な隣接領域52で強く加熱されるため、加熱むらが生じ、鍋Pに収容される食材によっては部分的な焦げ付きが生じ得る。
一方、図5(b)の均一加熱モードでは、磁束の集中を抑制し、食材の焦げ付きを防止することができる反面、調理時間が長くなりやすい。
実施形態1に係る誘導加熱調理器1は、トッププレート8の下方に配置された温度センサ50を用いて、被加熱体Pの温度を測定し、温度センサ50で測定された温度に応じて、高効率加熱モードと均一加熱モードとを任意に切り換えることができるように構成されている。具体的には、実施形態1に係る誘導加熱調理器1によれば、制御回路15は、被加熱体Pの測定された温度が所定の温度に達するまでは食材の焦げ付きの可能性が低いとして高効率加熱モードで鍋Pを効率的に加熱し、鍋Pが所定の温度を越えたときに均一加熱モードに自動的に切り換えて、加熱むらを抑制するように駆動回路20a,20bを制御する。すなわち、実施形態1の制御回路15は、お湯を沸かす場合など、食材(水)に十分な対流が起こり加熱むらの問題が生じにくい場合には、たとえば100℃に達するまでは高効率加熱モードで加熱し、100℃に達した後には均一加熱モードに切り換えてインバータ22a,22bを制御するようにしてもよい。
すなわち実施形態1に係る温度センサ50は、各加熱コイル10a,10bの互いに隣接する領域52において、高周波電流が同一方向に流れる高効率加熱モード(図5(a))、または高周波電流が逆方向に流れる均一加熱モード(図5(b))に切り換えるための方向切換手段の構成部品として機能するものである。
なお、高効率加熱モードおよび均一加熱モードは、制御回路15を用いて任意の手法により実現することができる。図6および図7は、それぞれ高効率加熱モードおよび均一加熱モードにおける各スイッチング素子27a,28a,27b,28bに対するゲート信号ならびに加熱コイル10a,10bに供給される高周波電流を示すものである。
たとえば、一方の加熱コイル10aの高圧側および低圧側スイッチング素子27a,28aのゲート信号を、他方の加熱コイル10bの高圧側および低圧側スイッチング素子27b,28bのゲート信号と反転させる(逆位相とする)ことにより(図6(a))、各加熱コイル10a,10bに供給される高周波電流のタイミングを逆位相として(図6(b))、高効率加熱モードを容易に実現することができる。
また、一方の加熱コイル10aの高圧側および低圧側スイッチング素子27a,28aのゲート信号と、他方の加熱コイル10bの高圧側および低圧側スイッチング素子27b,28bのゲート信号とを同期させる(同一位相とする)ことにより(図7(a))、各加熱コイル10a,10bに供給される高周波電流のタイミングを同一位相として(図7(b))、均一加熱モードを実施することができる。
(変形例)
実施の形態1では、誘導加熱調理器1が2つの加熱コイル10a,10bを有するものとして説明したが、これに限定されることはなく、さらに数多くの加熱コイルを有する誘導加熱調理器に対しても本願発明を同様に適用することができる。
図8は、中央コイル12と、4つのサテライトコイル14a〜14dとを有する誘導加熱調理器を示す図5と同様の平面図である。中央コイル12とサテライトコイル14a〜14dは、それぞれ独立した駆動回路20に接続されるものであってもよい。また中央コイル12は、内側コイル12aおよび外側コイル12bにより構成されるものであってもよく、内側コイル12aおよび外側コイル12bは直列に接続されるものであってもよいし(図8)、並列に接続されるものであってもよい(図示せず)。
また、サテライトコイル14a〜14dがそれぞれ独立した駆動回路20に接続されるものではなく、サテライトコイル14a〜14dのすべて、またはサテライトコイル14a〜14dのうちのいくつかのサテライトコイルが直列または並列接続され、直列または並列接続されたサテライトコイルが1つの駆動回路20に接続されてもよい。
いずれにしても本願発明に係る誘導加熱調理器1によれば、図9に示すように、温度センサ50からなる方向切換手段を用いて鍋Pの温度を測定し、所定の条件を満たす場合には、中央コイル12とサテライトコイル14a〜14dとが互いに隣接する領域において高周波電流が流れる方向を同一方向(高効率加熱モード)とするか、逆方向(均一加熱モード)とするか切り換えることができる。こうして制御回路15は、鍋Pの温度に基づいて高効率加熱モードまたは均一加熱モードに切り換えて駆動回路20を制御することにより、食材の焦げ付きを防止するとともに、効率的に鍋Pを加熱することができる。
実施の形態2.
図10を参照しながら、本発明に係る誘導加熱装置の実施の形態2について以下に説明する。実施の形態2による誘導加熱装置2は、方向切換手段として温度センサ50を用いる代わりに、タイマ60を用いる点を除いて、誘導加熱装置1と同様の構成を有するので、その他の構成部品に関連する詳細な説明を省略する。なお図中、同一構成部品については同一の符号を用いて示す。
実施の形態2に係る誘導加熱装置2のタイマ60は、調理を開始した時点からの調理時間を計測し、その調理時間情報を制御回路15に送信する。実施の形態2の制御回路15は、タイマ60により計測された調理時間に基づいて、高効率加熱モードまたは均一加熱モードに切り換える。たとえば、タイマ60により計測された調理時間が3分経過するまで、すなわち初期加熱時間が経過するまで、制御回路15はインバータ22a,22bを制御して、高効率加熱モードで各加熱コイル10a,10bを駆動するようにしてもよい。このように、初期加熱時間が経過するまでは、鍋Pの温度はあまり高くないことが多いので、係る初期加熱時間内においては高効率加熱モードで加熱し、初期加熱時間以降には加熱むらが問題となり得るので均一加熱モードに切り換えで加熱することが好ましい。
実施の形態3.
図11を参照しながら、本発明に係る誘導加熱装置の実施の形態3について以下に説明する。実施の形態3による誘導加熱装置3は、方向切換手段として温度センサ50を用いる代わりに、電力量計測手段62を用いる点を除いて、誘導加熱装置1と同様の構成を有するので、その他の構成部品に関連する詳細な説明を省略する。なお図中、同一構成部品については同一の符号を用いて示す。
電力量計測手段62は、商用電源30からの入力電力量を計測し、電力量情報として制御回路15に送信する。実施の形態3の制御回路15は、電力量計測手段62により計測された電力量に基づいて、高効率加熱モードまたは均一加熱モードに切り換える。具体的には、高効率加熱モードで各加熱コイル10a,10bを駆動しているときに、実際に消費されている電力量が最大消費可能電力量より大きくなった場合には、制御回路15は均一加熱モードに切り換えるようにしてもよい。また制御回路15は、実際の消費電力量が十分に小さい場合には、大きい消費電力を必要とする高効率加熱モードに切り換えるように制御してもよい。
実施の形態4.
図12を参照しながら、本発明に係る誘導加熱装置の実施の形態4について以下に説明する。実施の形態4による誘導加熱装置4は、方向切換手段として温度センサ50を用いる代わりに、ユーザにより手動で加熱モードを切り換えることができる加熱モード設定手段64を用いる点を除いて、誘導加熱装置1と同様の構成を有するので、その他の構成部品に関連する詳細な説明を省略する。なお図中、同一構成部品については同一の符号を用いて示す。
加熱モード設定手段64は、ユーザ操作により高効率加熱モードまたは均一加熱モードに切り換えることを可能にするもので、その設定情報を制御回路15に送信する。実施の形態4の制御回路15は、加熱モード設定手段64により設定された高効率加熱モードまたは均一加熱モードに切り換える。したがって、実施の形態4による誘導加熱装置4によれば、ユーザの操作により自在に高効率加熱モードまたは均一加熱モードに切り換えることできる。
実施の形態5.
図13を参照しながら、本発明に係る誘導加熱装置の実施の形態5について以下に説明する。実施の形態5による誘導加熱装置5は、方向切換手段として温度センサ50を用いる代わりに、メニュー選択手段66を用いる点を除いて、誘導加熱装置1と同様の構成を有するので、その他の構成部品に関連する詳細な説明を省略する。なお図中、同一構成部品については同一の符号を用いて示す。
実施の形態5のメニュー選択手段66を用いて、ユーザは、たとえば「卵焼き」や「湯沸かし」などの調理メニューを選択することができる。たとえば「卵焼き」がメニュー選択手段66により選択されると、制御回路15は、フライパンPを全体的に均等に加熱するために、均一加熱モードに切り換え、「湯沸かし」が選択されると、焦げ付きのおそれがないので、高効率加熱モードで加熱するようにインバータ22a,22bを制御する。また「卵焼き」がメニュー選択手段66により選択されたとき、最初の予熱時(たとえば調理開始後1分間)には高効率加熱モードで加熱し、その後、均一加熱モードに切り換えて、焦げ付きを抑制するように制御回路15を事前にプログラムしておくことが好ましい。
実施の形態6.
図14を参照しながら、本発明に係る誘導加熱装置の実施の形態6について以下に説明する。実施の形態6による誘導加熱装置6は、方向切換手段として温度センサ50を用いる代わりに、自動処理機能選択手段68を用いる点を除いて、誘導加熱装置1と同様の構成を有するので、その他の構成部品に関連する詳細な説明を省略する。なお図中、同一構成部品については同一の符号を用いて示す。
実施の形態6の自動処理機能選択手段68を用いて、任意の調理手順(加熱手順)を事前に調理プログラムとして入力しておくことができる。たとえば制御回路15は、高効率加熱モードで調理開始後3分間加熱した後、均一加熱モードに切り換えて3分間加熱し、再び高効率加熱モードに切り換えて1分間加熱し、これを反復するなどとプログラムしておくことにより、焦げ付きを防止しつつ、高い効率で加熱するように駆動回路20a,20bを制御することができる。
なお、上記実施の形態に係る方向切換手段は、任意に組み合わせることができる。すなわち方向切換手段は、鍋Pの温度を測定するための温度センサ50と、調理時間を計測するタイマ60と、入力電力量を計測する電力量計測手段62と、加熱モード設定手段64と、メニュー選択手段66と、自動処理機能選択手段68とを任意に組み合わせたものを用い、制御回路15は、これらの方向切換手段からの各種情報に基づいて高効率加熱モードまたは均一加熱モードに切り換えるようにしても構成してもよい。
1〜6:誘導加熱調理器、8:トッププレート、10:加熱コイル、12:中央コイル、14:サテライトコイル、15:制御回路、20:駆動回路、21:整流器、22:インバータ、23:ダイオードブリッジ、24:平滑コンデンサ、25,26:還流ダイオード、27,28:スイッチング素子、29:ドライバ、30:商用交流電源、31:共振コンデンサ、40:入力側カレントトランス、42:出力側カレントトランス、50:温度センサ、52:隣接領域、60:タイマ、62:電力量計測手段、64:加熱モード設定手段、66:メニュー選択手段、68:自動処理機能選択手段、P:被加熱体。

Claims (7)

  1. 平面状に捲回された円形の中央加熱コイルと、
    前記中央加熱コイルの周辺に隣合うように配設され、前記中央加熱コイルの円形の外周部に沿う円弧形状の外周部を有する複数の周辺加熱コイルと、
    前記中央加熱コイルと前記複数の周辺加熱コイルのそれぞれとに高周波電流を供給する複数の電源回路部と、
    前記複数の電源回路部を制御する制御回路部と、
    前記中央加熱コイルの円形の外周部と前記複数の周辺加熱コイルの円弧形状の外周部のそれぞれとが互いに隣接する領域において、前記高周波電流を同一方向に流す第1の加熱モード、または前記高周波電流を逆方向に流す第2の加熱モードに切り換えるための方向切換手段とを備えたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記方向切換手段は、時間を計測するタイマを有し、
    前記制御回路部は、前記タイマにより計測された時間に基づいて、前記第1または第2の加熱モードに切り換えて前記電源回路部を制御することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記方向切換手段は、電力量を計測する電力量計測手段を有し、
    前記制御回路部は、前記電力量計測手段により計測された電力量に基づいて、前記第1または第2の加熱モードに切り換えて前記電源回路部を制御することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記方向切換手段は、ユーザにより前記第1または第2の加熱モードを設定できる加熱モード設定手段を有し、
    前記制御回路部は、前記加熱モード設定手段により設定された前記第1または第2の加熱モードに切り換えて前記電源回路部を制御することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記方向切換手段は、ユーザにより複数の料理を含むメニューの中から所望の料理を選択できるメニュー選択手段を有し、
    前記制御回路部は、前記メニュー選択手段により選択された所望の料理に対応する所定の加熱プログラムに従い、前記第1または第2の加熱モードに切り換えて前記電源回路部を制御することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記方向切換手段は、ユーザにより加熱プログラムを任意に設定できる自動調理手段を有し、
    前記制御回路部は、前記自動調理手段で設定された加熱プログラムに従い、前記第1または第2の加熱モードに切り換えて前記電源回路部を制御することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記中央加熱コイルおよび前記複数の周辺加熱コイルのうちの少なくとも2つ以上の加熱コイルが直列接続または並列接続され、
    単一の前記電源回路部が前記少なくとも2つ以上の加熱コイルに高周波電流を供給することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
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