JP4804450B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Description
したがって、加熱コイルを切り替えるとともにコンデンサ容量を切り替えるか、もしくはコンデンサ容量のみを切り替えるか、のいずれか一方のみが可能であり、被加熱体の種類等に応じて加熱コイルや動作周波数をきめ細かく制御することができない。
これにより、加熱負荷検知部が検知した被加熱体の種類等に応じて共振周波数を可変することによって最適な動作周波数で加熱動作を行うことができ、被加熱体の種類等に応じた最適な加熱制御を行うことが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の回路図である。
図1の誘導加熱調理器は、電源供給部10、チョークコイル21、直流電源回路22、制御回路81、操作部82、表示部83、負荷鍋検知部84、高周波電源モジュール100を備える。
交流電源11は、商用交流電源等の、誘導加熱調理器の外部から供給される電源である。ここでは記載の便宜上、図1の回路図内に併せて表示した。
電源ヒューズ12は、過電流の遮断等を行うものである。
平滑コンデンサ13は、交流電源11に並列に接続され、交流電源11より供給される電圧の平滑化を行うものである。
ダイオードブリッジ14は、交流電源11より供給される交流を直流に整流する。
直流電源回路22は、高周波電源モジュール100に印加される直流電圧を平滑して昇圧する。
アーム30はスイッチング素子31と32、アーム40はスイッチング素子41と42、アーム50はスイッチング素子51と52をそれぞれ備える。
アーム30とアーム40、およびアーム40とアーム50は、それぞれがフルブリッジインバータ回路を構成する。アーム40は、双方のフルブリッジ回路に共用される。
各フルブリッジ回路は、後に説明するように、各々独立して駆動制御される。
スイッチ62は、例えばリレーで構成されており、共振コンデンサ61bの接続を切り替える。スイッチ62が閉状態になると、共振コンデンサ61aと61bが並列に接続され、開状態になると共振コンデンサ61bは回路から切断される。
外加熱コイル71と、共振コンデンサ61a〜61bは、共振回路を構成する。
スイッチ64は、例えばリレーで構成されており、共振コンデンサ63bの接続を切り替える。スイッチ64が閉状態になると、共振コンデンサ63aと63bが並列に接続され、開状態になると共振コンデンサ63bは回路から切断される。
内加熱コイル72と、共振コンデンサ63a〜63bは、共振回路を構成する。
制御回路81は、その機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアで構成することもできるし、CPUやマイコン等の演算装置とその動作を規定するソフトウェアで構成することもできる。また、スイッチング素子の駆動回路などを必要に応じて適宜備える。
なお、図1では、制御回路81と各デバイスの接続は記載を省略した。
表示部83は、制御回路81の指示に基づき、誘導加熱調理器の稼動状態を表示する。
負荷鍋検知部84は、公知の手法を用いて被加熱体の大きさや種類(磁性材質か、非磁性材質かなど)を検知し、その結果を制御回路81に出力する。被加熱体の大きさ等の判定は、負荷鍋検知部84自身が行ってもよいし、電流等の検知結果のみを制御回路81に出力して、制御回路81が判定するようにしてもよい。
また、「第1コンデンサ」は、共振コンデンサ61aと63aがこれに相当する。
また、「第2コンデンサ」は、共振コンデンサ61bと63bがこれに相当する。
また、「加熱負荷検知部」は、負荷鍋検知部84がこれに相当する。
図1では、外加熱コイル71と内加熱コイル72は記載の便宜上並んで表示されているが、実際の誘導加熱調理器においては、図2に示すように同心円状かつ略同一平面上に配置され、両者の間に間隙が形成される。
外加熱コイル71と内加熱コイル72の上方には、耐熱性のトッププレートを介して、鍋などの被加熱体が載置される。
制御回路81は、アーム30と40(の各スイッチング素子)を駆動制御して外加熱コイル71に交流電流を供給し、アーム40と50(の各スイッチング素子)を駆動制御して内加熱コイル72に交流電流を供給する。
外加熱コイル71と内加熱コイル72の電磁誘導作用により、被加熱体に電流が流れ、加熱動作が行われる。
外加熱コイル71と内加熱コイル72の上方に被加熱体が載置され、操作部82の操作により加熱動作が開始されると、負荷鍋検知部84は直ちに被加熱体の直径と材質の検知を行って制御回路81に出力する。
制御回路81は、検知結果に基づき各アーム(が備えるスイッチング素子)を個別に駆動制御することにより、各加熱コイルに個別に通電制御する。なお、各スイッチング素子は、全て同一周波数で駆動制御される。
負荷鍋検知部84は、大鍋301aが載置されたことを検知すると、その検知結果を制御回路81に出力する。
制御回路81は、アーム30、40、50を全て通電状態にするように各スイッチング素子を駆動制御し、外加熱コイル71と内加熱コイル72の双方に高周波電流を流して、大鍋301aを誘導加熱する。
2つの加熱コイルによる加熱動作で、大きな鍋であっても十分な加熱が行われる。
負荷鍋検知部84は、小鍋301bが載置されたことを検知すると、その検知結果を制御回路81に出力する。
制御回路81は、アーム30を非通電状態に、アーム40と50を通電状態にするように各スイッチング素子を駆動制御し、内加熱コイル72のみに高周波電流を流して、小鍋301bを誘導加熱する。
内加熱コイル72のみで加熱するので、余分なスイッチング動作等によるロスを低減して効率のよい加熱動作を行うことができる。
被加熱体が低抵抗金属であるアルミニウムや銅などの場合は、インバータアーム(30、40、50)の駆動周波数を高周波化し、表皮効果により抵抗を大きくすることで低抵抗金属を加熱することができる。
また、被加熱体が鉄のような高抵抗金属の場合は、低抵抗金属を加熱する駆動周波数よりも低い周波数でインバータアーム(30、40、50)を駆動することで、ロスを小さくするといったことが可能となる。
したがって、負荷鍋検知部84の検知結果により共振コンデンサの容量を切り替え、共振回路の共振周波数を、被加熱体の種類に応じた加熱動作に求められる動作周波数に近づけるように制御する。
共振コンデンサ61a、63aの静電容量は0.028μF、共振コンデンサ61b、63bの静電容量は0.22μFに設定されているものとする。
外加熱コイル71および内加熱コイル72のインダクタンスは、載置される負荷鍋の材質により異なり、鉄等の磁性鍋載置時はおよそ300μH程度、アルミ鍋等の非磁性鍋載置時はおよそ200μH程度となるものとする。
アルミ鍋加熱時は駆動周波数を上昇させる必要があるため、スイッチ64を開制御して、加熱コイル72と直列に接続される共振コンデンサの合成容量を鉄鍋と比較して小さく設定し、共振周波数を上昇させる。
なお、共振回路の共振周波数は、下記式(1)で表される。
一方、鉄鍋載置時は、インバータアーム(30、40、50)の駆動周波数をアルミ鍋載置時と比較して低減させる必要があるため、スイッチ64を閉状態に制御して、共振コンデンサの合成容量を増加させる。共振回路の共振周波数は19kHzとなり、インバータアーム(30、40、50)は21kHzで駆動される。
(1)被加熱体の直径が大きい場合(図7の「アルミ大鍋」「鉄大鍋」)は、アーム30、40、50を全て通電させて、外加熱コイル71と内加熱コイル72の双方で加熱を行う。
(2)被加熱体の直径が小さい場合(図7の「アルミ小鍋」「鉄小鍋」)は、アーム30を非通電とし、アーム40〜50を通電させて、内加熱コイル72のみで加熱を行う。
(3)上記(1)(2)に加え、非加熱体がアルミ等の非磁性材質である場合は、スイッチ62、64を開状態(OFF)とし、共振周波数を高くして、アームの駆動周波数を高くする。
また、被加熱体の大きさに応じた加熱コイルを使用するように制御するので、加熱コイルと被加熱体の径が大きく異なることに起因する漏れ磁束を低減することができる。
そのため、複数のフルブリッジ回路を同時に駆動する際に、各回路の駆動周波数が僅かにずれることにより生じる干渉音が発生することがなく、ユーザに不快感を与えることなく加熱を行うことができる。
実施の形態1では、被加熱体の大きさに応じてアーム30〜50の駆動を切り替え、内加熱コイル72と外加熱コイル71の双方を用いる場合と、内加熱コイル72のみを用いる場合とに分けて、加熱制御を行うことを説明した。
また、被加熱体の材質に応じてスイッチ62と64を切り替え、スイッチング素子の駆動周波数を被加熱体に応じて可変することを説明した。
本発明の実施の形態2では、小サイズの被加熱体を加熱する際の漏洩磁束に着目し、この漏洩磁束を低減することのできる加熱制御について説明する。
なお、本実施の形態2に係る誘導加熱調理器の回路図は、実施の形態1の図1で説明したものと概ね同様であるため、差異点以外の説明を省略する。また、実施の形態1で説明した加熱制御動作と、本実施の形態2で説明する加熱制御動作は、異なるものであることを付言しておく。
本実施の形態2において、内加熱コイル72の内側には、鍋を載置するトッププレート(図示せず)を介して、鍋底の温度を検知する温度検知部91が配置されている。
温度検知部91は、例えば温度により抵抗値が可変するサーミスタ等で構成することができる。温度検知部91の検知結果は、電圧等の電気信号に変換され、制御回路81へ出力される。
一般に誘導加熱調理器では、加熱コイルから高周波磁界が発生し、加熱コイル上方に載置された負荷鍋を誘導加熱する。
図9に示すように、外加熱コイル71の直径に対して十分小さい直径を有する小鍋301bを載置した場合、外加熱コイル71から発生する磁束は、内加熱コイル72と比較して小鍋301bの発熱に寄与する磁束の割合が小さい。
発熱に寄与しない磁束は、加熱コイルの外に漏洩し、誘導加熱調理器内の制御回路や調理器外の電化製品に影響を与える。
磁性材質と非磁性材質を比較した場合、非磁性材質の比透磁率は磁性材質の200分の1程度の大きさであることから、非磁性材質の負荷鍋を使用する時は、漏洩磁束が特に大きくなる。
制御回路81は、加熱動作開始後、所定時間間隔t1毎に本制御フローを実行する。
(S1001)
制御回路81は、負荷鍋検知部84の検知結果を取得し、被加熱体が非磁性材質の鍋であるか否かを判定する。非磁性材質である場合はステップS1002へ進み、非磁性材質でない場合はステップS1003へ進む。
(S1002)
制御回路81は、負荷鍋検知部84の検知結果を取得し、被加熱体の直径が所定の閾値A以下であるか否かを判定する。閾値A以下である場合はステップS1004へ進み、閾値A超である場合はステップS1003へ進む。
制御回路81は、以後各アーム30〜50を、後述の図11で説明する通常調理モードで駆動制御する。
(S1004)
制御回路81は、以後各アーム30〜50を、後述の図12で説明する漏洩磁束低減調理モードで駆動制御する。
制御回路81は、通常調理モード実行時は、操作部82で設定された火力に応じて、内加熱コイル72と外加熱コイル71の電力を、略同等の割合で増加させるように、各アーム30〜50を駆動制御する。
電力の増減は、一般的なPWM(Pulse Width Modulation)制御、もしくは位相制御で行うことができる。
内加熱コイル72と外加熱コイル71の電力が略同等になるよう制御されているため、鍋底が均一に加熱され、温度ムラのない加熱調理が可能となる。
制御回路81は、漏洩磁束低減調理モード実行時は、操作部82で設定された火力レベルが増加するにつれ、内加熱コイル72の電力を優先的に増加させる。
内加熱コイル72の電力が、あらかじめ定められた上限値(図12の例では1800W)に達した後は、内加熱コイル72の電力をその上限値に維持しつつ、外加熱コイル71の電力を増加させる。
内加熱コイル72のみの加熱出力では設定レベルに満たない場合には、図12の火力設定レベル7〜8のように、外加熱コイル71を併用すればよい。
図11と図12の例では、通常調理モードにおける各加熱コイルの出力電力上限値は1200Wであるのに対し、漏洩磁束低減調理モードにおける内加熱コイル72の出力電力上限値は1800Wとなっていることが分かる。
この場合、合計加熱出力の上限は図12の例よりも小さくなるが、漏洩磁束を確実に低減することができるので、誘導加熱調理器自体や周囲の電化製品に与える影響を抑えることができる。
また、内加熱コイル72の電力を優先的に増加させるため、加熱コイル1つ当たりの出力電力上限値を、通常調理モード実行時よりも増加させることができる。
本発明の実施の形態3では、実施の形態2の図10で説明した加熱制御動作フローの変形例を説明する。その他の回路構成や制御回路81の動作は実施の形態2と同様であるため、説明を省略する。
実施の形態2の図10で説明した加熱制御動作フローと異なり、ステップS1301において被加熱体が磁性材質であると判定した以後も、ステップS1302で被加熱体の直径に応じて調理モードを変更している。
このように、被加熱体が磁性材質である場合でも、被加熱体が小サイズである場合は内加熱コイル72のみを用いることとし、漏洩磁束をさらに確実に低減することもできる。
本発明の実施の形態4では、非磁性材質かつ大サイズの被加熱体を加熱する際の動作について、実施の形態2〜3で説明した動作に加えて、新たに高精度温度制御モードを導入する。
なお、本実施の形態4に係る誘導加熱調理器の回路構成は、実施の形態2〜3と同様であるため、説明を省略する。
温度検知部91が配置されている内加熱コイル72近傍では高周波磁界が発生しているため、検知結果に影響が生じる。こうした高周波磁界の影響を低減するために、温度検知部91をアルミ板等の磁界遮蔽板で囲う等の対処が取られ、磁界の影響を極力遮断するよう設計がなされる。
そのうえ、非磁性材質の鍋を加熱する時は、上述のような磁界遮蔽板自体が誘導加熱されてしまうため、実際の鍋温度に対して温度検知部91の検知値のノイズレベルが大きくなってしまう。
制御回路81は、加熱動作開始後、所定時間間隔t1毎に本制御フローを実行する。
(S1401)
制御回路81は、負荷鍋検知部84の検知結果を取得し、被加熱体が非磁性材質の鍋であるか否かを判定する。非磁性材質である場合はステップS1402へ進み、非磁性材質でない場合はステップS1404へ進む。
制御回路81は、負荷鍋検知部84の検知結果を取得し、被加熱体の直径が所定の閾値A以下であるか否かを判定する。閾値A以下である場合はステップS1406へ進み、閾値A超である場合はステップS1403へ進む。
(S1403)
制御回路81は、温度検知部91の検知結果を取得し、被加熱体の温度が所定の閾値B以上であるか否かを判定する。閾値B以上である場合はステップS1405へ進み、閾値B未満である場合はステップS1404へ進む。
制御回路81は、以後各アーム30〜50を、実施の形態2の図11で説明した通常調理モードで駆動制御する。
(S1405)
制御回路81は、以後各アーム30〜50を、後述の図15〜図16で説明する高精度温度制御モードで駆動制御する。
(S1406)
制御回路81は、以後各アーム30〜50を、実施の形態2の図12で説明した漏洩磁束低減調理モードで駆動制御する。
制御回路81は、高精度温度制御モード実行時は、操作部82で設定された火力レベルが増加するにつれ、外加熱コイル71の電力を優先的に増加させる。
外加熱コイル71の電力が、あらかじめ定められた上限値(図15の例では1800W)に達した後は、外加熱コイル71の電力をその上限値に維持しつつ、内加熱コイル72の電力を増加させる。
そのため、外加熱コイル71のみで加熱を行う場合でも、十分な加熱出力を得ることができる。
次に、非磁性材質かつ大サイズの被加熱体を加熱する場合における図14のステップS1403における閾値Bの具体例について説明する。
沸騰温度近傍の閾値B(=80℃)に達した後は、外加熱コイル71を優先的に通電して、温度検知部91近傍の高周波磁界を低減し、鍋底の温度検知精度を向上させる。
鍋温度が閾値Bに達した以降は、被加熱体の温度をできるだけ正確に目標温度に合わせるため、高精度温度制御モードに移行し、被加熱体の正確な温度制御を行う。
図16において、温度検知部91の検知結果(図16の縦軸)が閾値Bに達するまでの間は、内外加熱コイルが均等に通電されるため、高周波磁界の影響が大きく、温度検知部91の検知結果にノイズが混入している。
検知結果が閾値Bに達した以降は、図15で説明した高精度温度制御モードに移行し、より安定した検知結果を得ることで、被加熱体の温度を正確に目標値に合わせることができる。
実施の形態1〜4では、被加熱体の大きさや材質に応じた適切な加熱制御を行う構成と制御動作について説明した。本発明の実施の形態5では、煮込み調理を行う際に、調理効果を十分に発揮できる加熱制御について説明する。
なお、回路構成は実施の形態1〜4いずれかで説明したものと同様であるため、本実施の形態4では説明を省略する。
図17において、ONはコイルが通電状態、OFFは非通電状態であることを表す。
制御回路81は、煮込みモード実行時において、図17のような加熱制御を行う。以下、その詳細について説明する。
ユーザが操作部82を操作して煮込みモードを開始すべき旨を操作入力すると、制御回路81はその旨の指示信号を操作部82より受け取り、内外のコイルすべてを用いて、煮込み調理モードに相当する加熱動作を行う。
煮込みモードの加熱動作実行中は、ユーザが停止操作を行うまで、以上の動作シーケンスを繰り返し行う。
これにより、煮込み時の鍋底に一定の間隔で温度ムラが生じることとなり、内容物の対流によるかき混ぜ効果を得ることができる。
スープや鍋物のような流動物を調理する際は、本実施の形態5で説明したように、敢えて温度ムラを生じさせても、かき混ぜ効果で被調理物が対流することにより、自然に温度ムラが解消される。
被調理物の種類は、例えばユーザが操作部82から指定入力してもよいし、その他公知の手法で制御回路81が判定してもよい。
図18は、本発明の実施の形態6に係る誘導加熱調理器の回路図である。
図18において、実施の形態1の図1で説明した回路構成に加え、新たに高周波電源モジュール200が追加されている。
高周波電源モジュール200は、直列に接続されたスイッチング素子2つを有するアーム130、140、150を備えている。
また、高周波電源モジュール100から、内加熱コイル72、共振コンデンサ63a〜63b、スイッチ64が取り外され、高周波電源モジュール200のアーム130〜140間に接続されている。
その他の構成は、実施の形態1の図1または実施の形態2の図8で説明した構成と同様であるため、説明を省略する。また、駆動制御方法は、実施の形態1〜5いずれかで説明したものを用いることができる。
アーム130とアーム140、およびアーム140とアーム150は、それぞれがフルブリッジインバータ回路を構成する。アーム140は、双方のフルブリッジ回路に共用される。
スイッチ64は、例えばリレーで構成されており、共振コンデンサ63bの接続を切り替える。スイッチ64が閉状態になると、共振コンデンサ63aと63bが並列に接続され、開状態になると共振コンデンサ63bは回路から切断される。
内加熱コイル72と、共振コンデンサ63a〜63bは、共振回路を構成する。
Claims (9)
- 1つの加熱口に配置された複数のコイルからなる加熱コイルと、
前記加熱コイルに交流電流を供給する交流電流供給部と、
各前記コイルそれぞれに直列接続された第1コンデンサと、
前記第1コンデンサの少なくとも1つに並列接続された第2コンデンサと、
前記第1コンデンサと前記第2コンデンサの接続を切り替えるスイッチと、
前記加熱コイルの加熱負荷の温度を検知する温度検知部と、
前記加熱負荷が目標温度となるように、前記交流電流供給部および前記スイッチの動作を制御する制御部と、
前記加熱コイルの加熱負荷の材質および径を検知する加熱負荷検知部と、
を備え、
前記加熱コイルは、それぞれ径の異なる内コイルと外コイルとを有し、
前記温度検知部は、前記内コイル近傍に設けられ、
前記制御部は、
前記加熱負荷検知部の検知結果に応じて前記スイッチの開閉を切り替え、
前記加熱負荷検知部が非磁性材質かつ所定径超の加熱負荷を検知した場合には、
前記温度検知部の検知結果を取得し、
検知結果が、前記目標温度より低い閾値未満である場合は、
前記内コイルと外コイルに交流電流を均等供給するよう前記交流電流供給部を制御し、
前記検知結果が前記閾値以上である場合は、
前記外コイルに優先的に交流電流を供給するよう前記交流電流供給部を制御する
ことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記検知結果が前記閾値以上である場合は、
前記外コイルに供給する交流電流が所定値に達するまでは、
前記内コイルに交流電流を供給しないよう前記交流電流供給部を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記加熱負荷検知部が磁性材質の加熱負荷を検知した場合は、
前記第1コンデンサと前記第2コンデンサを接続するように前記スイッチを制御し、
前記加熱負荷検知部が非磁性材質の加熱負荷を検知した場合は、
前記第1コンデンサと前記第2コンデンサの接続を切るように前記スイッチを制御する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の誘導加熱調理器。 - 前記交流電流供給部は、
少なくとも2個のスイッチング素子が直列に接続されたアームを複数備える
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、前記アームを全て同一周波数で駆動制御する
ことを特徴とする請求項4に記載の誘導加熱調理器。 - 前記加熱コイルは、
それぞれ径の異なる内コイルと外コイルを同心円状に配してなり、
前記制御部は、
前記加熱負荷検知部が磁性材質の加熱負荷を検知した場合には、
前記内コイルと外コイルに交流電流を均等供給するよう前記交流電流供給部を制御する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記加熱負荷検知部が非磁性材質かつ所定径以下の加熱負荷を検知した場合には、
前記内コイルに優先的に交流電流を供給するよう前記交流電流供給部を制御する
ことを特徴とする請求項6に記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記加熱負荷検知部が非磁性材質かつ所定径以下の加熱負荷を検知した場合には、
前記内コイルに供給する交流電流が所定値に達するまでは、
前記外コイルに交流電流を供給しないよう前記交流電流供給部を制御する
ことを特徴とする請求項7に記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
煮込み調理動作を行うべき旨の指示信号を受け取り、
前記複数のコイルに電流を供給するタイミングを任意の時間間隔でずらすように前記交流電流供給部を駆動制御する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
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