JPH09182923A - フランジ付パイプの製造方法 - Google Patents

フランジ付パイプの製造方法

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JPH09182923A
JPH09182923A JP7352224A JP35222495A JPH09182923A JP H09182923 A JPH09182923 A JP H09182923A JP 7352224 A JP7352224 A JP 7352224A JP 35222495 A JP35222495 A JP 35222495A JP H09182923 A JPH09182923 A JP H09182923A
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main pipe
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reinforcing
main
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Noriyuki Takahashi
則行 高橋
Yoshitaka Kubo
義貴 久保
Takeshi Ogiwara
猛 荻原
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Chiyoda Jidosha Kogyo Kk
Hino Motors Ltd
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Chiyoda Jidosha Kogyo Kk
Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な加工で、高生産性、低コストによりフラ
ンジとパイプとの結合部の疲労強度を増大した。 【解決手段】フランジ3が溶接5aされるメインパイプ
1のパイプ端内にメインパイプ1の内径より小さい外径
の補強用パイプ2を挿入し、拡開工具によって前記補強
用パイプ2をメインパイプ1と共に拡管D2して補強用
パイプ2をメインパイプ1に密着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイプ端の外周面
にフランジが嵌合溶接されるフランジ付パイプの製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の排気系エキゾーストパ
イプのエンジン側結合部においてフランジが取付けられ
ている。その一般的な構造としては図7で示すように、
メインパイプ1のパイプ端の外周面にフランジ3を嵌合
し、このフランジ3とメインパイプ1のパイプ端の外周
面とを溶接5した構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動車の排気系エキゾ
ーストパイプのエンジン側結合部はエンジン振動,排気
脈動,排気高温,車両路面振動等の影響を受け易く、前
記従来の構造ではフランジ3の溶接5部近傍の断面が急
変するため応力集中し、メインパイプ1に疲労破壊によ
る亀裂が生じることがある。
【0004】これの対策として図8で示すように、メイ
ンパイプ1のパイプ端に、切削等によって肉厚断面を徐
変したパイプ9を圧入嵌合し、このパイプ9の外周面に
フランジ3を嵌合してフランジ3とパイプ9を溶接し、
また、パイプ9とメインパイプ1とを溶接5cした構造
にして、前記パイプ9の徐変した肉厚断面により応力を
緩和している。
【0005】しかし、この構造の場合は、肉厚断面のパ
イプ9により内径が小さくなり、流通抵抗が上昇する不
具合があると共に、パイプ9の切削加工や圧入加工等に
よりコストが高くなり、また、圧入の際のメインパイプ
のチャッキング治具等の設備投資も必要となる問題があ
る。
【0006】また、その他の対策として図9で示すよう
に、メインパイプ1の内端に補強用パイプ2を嵌合し、
周囲を所定の間隔でメインパイプ1と補強用パイプ2と
をスポット溶接Sし、メインパイプ1端の外周面にフラ
ンジ3を嵌合してフランジ3とメインパイプ1とを溶接
5した構造にしている。
【0007】この場合は、スポット溶接部の熱応力が発
生し、補強用パイプ2の内端部Bのパイプ肉厚急変によ
る応力が生じる。また、メインパイプ1の内径と補強用
パイプ2の外径D3の寸法のバラツキが大きいとスポッ
ト溶接Sが困難になるため、メインパイプ1の内径と補
強用パイプ2の外径D3の寸法のバラツキ基準を厳しく
しなければならない。このメインパイプ1の内径と補強
用パイプ2の外径D3の寸法のバラツキ基準を厳しくす
ると、補強用パイプ2の挿入嵌合が容易に得られない等
の問題がある。
【0008】本発明の目的は、簡単な加工で、高生産
性、低コストによりフランジとパイプとの結合部の疲労
強度を増大したフランジ付パイプの製造方法を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の製造方法は、フランジがパイプ端の外周面
に嵌合溶接されるメインパイプの前記フランジ取付部位
のパイプ端内に、メインパイプの内径より小さい外径の
補強用パイプを挿入し、拡開工具によって前記補強用パ
イプをメインパイプと共に拡管して補強用パイプをメイ
ンパイプに密着するようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1において、1は外径D1のメイ
ンパイプである。このメインパイプ1の後述するフラン
ジ3が取付けられるパイプ端内にメインパイプ1の内径
より小さい外径の補強用パイプ2を挿入し、拡開工具に
よって前記補強用パイプ2の内端の一部を残してメイン
パイプ1と共に拡管D2して補強用パイプ2をメインパ
イプ1に密着させ、拡管D2したメインパイプ1のパイ
プ端の外周面にフランジ3を嵌合して、フランジ3の外
周面とメインパイプ1の外周面とを溶接5aし、フラン
ジ3の内周面とメインパイプ1及び補強用パイプ2の端
面とを溶接5bする。
【0011】前記メインパイプ1及び補強用パイプ2を
拡管D2するための拡開工具は、例えば、図3で示すよ
うに、円周上で複数個に分割された押圧部材6と、この
複数個に分割された押圧部材6の軸心部をシリンダ等の
アクチュエータによって軸線方向に進退移動して押圧部
材6を径方向に拡縮させるテーパ軸7とによって構成さ
れており、パイプを拡管するための工具として従来より
用いられている一般的なものである。
【0012】このような拡開工具を用いて、図1のよう
に補強用パイプ2の内端の一部を残してメインパイプ1
と共に拡管D2するには、拡開工具のパイプへの挿入端
を補強用パイプ2の内端面より少しに手前に位置するよ
う挿入して押圧部材6を径方向に拡開することにより補
強用パイプ2の内端の一部を残してメインパイプ1と共
に拡管D2することができ、その結果、図2で示すよう
に、補強用パイプ2の内端の一部とメインパイプ1との
間に空隙4が形成される。
【0013】上記補強用パイプ2をメインパイプ1と共
に拡管D2して補強用パイプ2をメインパイプ1に密着
させることにより、フランジ3の外周面とメインパイプ
1の外周面との溶接5aの部分の断面係数をアップさせ
応力の低減が得られる。また、補強用パイプ2の内端の
一部とメインパイプ1との間に形成された空隙4は接触
応力を緩和し、より一層の応力低減が得られる。
【0014】また、メインパイプ1内に挿入した補強用
パイプ2はメインパイプ1と共に拡管D2するため、補
強用パイプ2の内径は実質的に拡管D2前のメインパイ
プ1の内径と略同径になり、流通抵抗が上昇するような
弊害はない。
【0015】図4は本発明方法による他の変更例であ
る。この場合は拡開工具を補強用パイプ2の内端まで挿
入して補強用パイプ2を、その全長に渡ってメインパイ
プ1と共に拡管D2したものであり、フランジ3の外周
面とメインパイプ1の外周面との溶接5aの部分の断面
係数をアップさせて応力を低減し、流通抵抗を上昇させ
るような弊害のないことは上記図1の形態と同様であ
る。
【0016】前記図1で示す形態及び図2で示す形態の
何れにおいても、フランジ3が取付けられる側のメイン
パイプ1及び補強用パイプ2の端面は面一であるが、図
5で示すように、メインパイプ1の端面より補強用パイ
プ2の端面を適当な長さδだけ段差があってもよい。
【0017】また、図6で示すように、補強用パイプ2
の内端と対応する位置のメインパイプ1に予めビーディ
ング8を施しておけば、図2と同様な補強用パイプ2の
内端とメインパイプ1との間に空隙4を形成することが
できる。
【0018】さらに、フランジ3の外周面とメインパイ
プ1の外周面との溶接5aは絶対的な必要条件である
が、フランジ3の内周面とメインパイプ1及び補強用パ
イプ2の端面との溶接5bは省略してもよい。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、既存
の拡開工具を用いてフランジの溶接部位のメインパイプ
の強度を流通抵抗を上昇させることなく簡単な加工で、
高生産性、低コストにより向上させることができ、殊
に、エンジン振動,排気脈動,排気高温,車両路面振動
等の影響を受け易い自動車の排気系エキゾーストパイプ
においては効果顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法で製造されたフランジ取付部位の断
面図
【図2】図1のA部拡大図
【図3】拡管加工するための拡開工具の1例を示す断面
【図4】本発明方法で製造されたフランジ取付部位の他
の変更例を示す断面図
【図5】本発明方法で製造されたフランジ取付部位の他
の変更例を示す断面図
【図6】本発明方法で製造されたフランジ取付部位の他
の変更例を示す断面図
【図7】従来一般的な構造のフランジ取付部位の断面図
【図8】フランジの溶接部位の強度向上を図った従来構
造の断面図
【図9】フランジの溶接部位の強度向上を図った従来構
造の断面図
【符号の説明】
1 メインパイプ 2 補強用パイプ 3 フランジ 4 空隙 5a 溶接 5b 溶接 6 拡開工具の押圧部材 7 拡開工具のテーパ軸 8 ビーディング D1 拡管前のメインパイプ D2 拡管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荻原 猛 埼玉県入間市大字寺竹1115番地1 千代田 自動車工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジがパイプ端の外周面に嵌合溶接
    されるメインパイプの前記フランジ取付部位のパイプ端
    内に、メインパイプの内径より小さい外径の補強用パイ
    プを挿入し、拡開工具によって前記補強用パイプをメイ
    ンパイプと共に拡管して補強用パイプをメインパイプに
    密着するようにしたことを特徴とするフランジ付パイプ
    の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006000885A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd アルミニウムアキュームレータの溶接構造および溶接方法ならびに熱交換器
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JP2020066034A (ja) * 2018-10-25 2020-04-30 株式会社神戸製鋼所 異材接合方法、異材接合継手、異材接合用補助部材付き管状部材及びその製造方法

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