JPH09174672A - 表皮付パネルおよびその製造方法 - Google Patents
表皮付パネルおよびその製造方法Info
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- JPH09174672A JPH09174672A JP35199995A JP35199995A JPH09174672A JP H09174672 A JPH09174672 A JP H09174672A JP 35199995 A JP35199995 A JP 35199995A JP 35199995 A JP35199995 A JP 35199995A JP H09174672 A JPH09174672 A JP H09174672A
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
成壁に生じる収縮差の縮小を図ることができる表皮付パ
ネル、およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 表皮付パネル1は、熱可塑性プラスチッ
クをブロー成形することにより製造される。ブロー成形
時に中空二重壁構造の一方の壁2の外表面に表皮材3を
熱溶着する。中空二重壁構造の他方の壁6の内表面に、
ブロー成形後の冷却に伴う一方の壁と他方の壁との収縮
差を縮小するための厚肉部7を一方の壁の2の方向に膨
出形成する。
Description
ックをブロー成形することにより製造される中空二重壁
構造で、その一方の壁の外表面に表皮をブロー成形時に
熱溶着してなる表皮付パネル、およびその製造方法に関
する。
ョン、扉、あるいはヘッドレストやアームレストなどを
構成するプラスチック製のパネルおいては、そのパネル
に意匠的効果をもたせたり手触り感触を良くするため、
パネルの表面に装飾布やプラスチックフィルムなどの表
皮材を張ったものが用いられている。
し、ブロー成形時に中空体の表面に不織布などの表皮材
を熱溶着して一体成形する方法、および表皮付成形品
は、特公平4−53696号公報に記載されている。な
お、一方の壁の外表面にヒケや反りを生じさせないよう
に一方の壁と他方の壁との間にリブを設けたものは、特
開平6−134842号公報に開示されている。
ラスチックをブロー成形することにより製造される中空
二重壁構造のパネルは、ブロー成形後、金型を冷却する
ことによりそのキャビティに接しているパネルの壁面を
冷却固化したうえ金型から抜き取るが、金型内で冷却さ
れるのは主として壁表面のみであるから、金型から抜き
取られたパネルは、それを構成する壁全体が冷却する過
程で、中空二重壁構造の一方の壁と他方の壁との間には
収縮差が生じて変形を起こすことが避けられない。
の外表面を表皮材を熱溶着した構造のパネルaを例示し
ているが、このような表皮付パネルaにあっては、中空
二重壁構造の一方の壁bが表皮材cで断熱構造をなし、
表皮材c側が金型のキャビティに接しているので、ブロ
ー成形後の金型の冷却によるパネルの冷却固化は、中空
二重壁構造の表皮材cで覆われた一方の壁bより他方の
壁dのほうが速く進行し、一方の壁bと他方の壁dの温
度差が大きくなる。
ルは図6(A)に示すように変形を起こしていないが、
パネルの冷却が進行するにつれて、金型内においても温
度が高くしかも金型から抜いた後も表皮材で保温効果を
受ける一方の壁bが他方の壁dより長い時間をかけて冷
却することから、一方の壁bの冷却にともなう収縮が他
方の壁dとそれより大きく、そのために図6(B)に示
すように、一方の壁b側にかなり大きく反り返る現象を
呈する。eはその変形によって生じたギャップを示す。
るその構成壁の収縮差に起因する成形後の変形を極力防
止するため、ブロー成形後の冷却過程におけるパネルの
構成壁に生じる収縮差の縮小を図ることができる表皮付
パネル、およびその製造方法を提供することを目的とす
るものである。
め、本発明に係る表皮付パネルは次のように構成した。
すなわち、その構成は、熱可塑性プラスチックをブロー
成形することにより製造される中空二重壁構造のパネル
であって、ブロー成形時に中空二重壁構造の一方の壁の
外表面に表皮材を熱溶着してなる表皮付パネルにおい
て、中空二重壁構造の他方の壁の内表面に、突出した壁
の側面を互いに溶着してなる厚肉部を上記一方の壁の方
向に膨出形成してなることを特徴とする表皮付パネルで
ある。
係る表皮付パネルの製造方法は、熱可塑性プラスチック
からなる中空二重壁構造のパネルをブロー成形により製
造する方法であって、一対の分割金型の一方のキャビテ
ィと熱可塑性プラスチックのパリスンとの間に表皮材を
配置し、ブロー成形時に中空二重壁構造の一方の壁の外
表面に表皮材を熱溶着するとともに、他方の金型にスラ
イドコアを進出後退させることにより中空二重壁構造の
他方の壁の内表面にブロー成形後の冷却に伴う一方の壁
と他方の壁との収縮差を縮小するための厚肉部を上記一
方の壁の方向に膨出形成することを特徴とするものであ
る。
を例示している。
パネル1は熱可塑性プラスチックをブロー成形すること
により製造されたものである。パネル1は中空二重壁構
造をなし、その一方の壁2の外表面に、不織布などの表
皮材3が一体に熱溶着されている。なお、一方の壁2の
外表面を覆う表皮材3は、中空二重壁構造の周壁4にか
かるようにしている。5は中空部である。
面側に、厚肉部7が上記一方の壁2の方向に膨出形成さ
れており、この厚肉部7の上端と一方の壁2の内表面と
の間は、薄肉状のリブ8によって一体に連結されてい
る。上記厚肉部7は、ブロー成形時に他方の壁6を一方
の壁2の方向にスライドコアにより突出変形し、その突
出した壁の側面を互いに溶着させて厚肉状としたもので
ある。厚肉部7は、ブロー成形後の冷却に伴う一方の壁
2と他方の壁6との収縮差を縮小するためのものであ
る。このため、厚肉部7は、他方の壁6の内表面より曲
率半径の大きい凸曲面をなすように形成されており、厚
肉部7が他方の壁6の内表面に連接する蓄熱部すなわち
冷却の遅れる部分を構成するようにしている。
7の上端から一方の壁2にかけて連結された薄肉状のリ
ブ8を形成しているが、この薄肉状のリブ8を備えるこ
とは本発明の必須の構成要件ではない。したがって、薄
肉状のリブ8は、一方の壁2の内表面に接するだけであ
ったり、また小間隙をおいて対向するものであってもよ
いし、さらに、リブ8を設けなくてもよい。
るが、ブロー成形後は、金型の冷却によりパネル1を構
成する壁の表面を冷却し形状が保持される程度に冷却固
化して金型から抜き取る。パネル1の一方の壁2は断熱
作用を有する表皮材3で覆われているので、金型内での
冷却は、一方の壁2は他方の壁6より温度が高い状態と
なり、しかも、パネル1を金型から抜き取っても、一方
の壁2は表皮材3で保温されるので、パネル1の冷却過
程において、他方の壁6に比して一方の壁2の冷却時間
が長くなる。
が他方の壁6より大きいが、本発明に係るパネル1にお
いては、他方の壁6の内表面に連接して蓄熱部なす厚肉
部7が形成されているので、この厚肉部7に蓄えられて
いる熱により、他方の壁6の放熱状態が一方の壁2の放
熱状態に近づくように調整される。したがって、一方の
壁2と他方の壁6の冷却に伴う収縮差が縮小し、収縮差
によるパネルの変形防止を図ることができる。また、こ
のことにより一方の壁2と表皮材3との間に生じがちな
僅かなズレも防止される。これに対して、図2に示すよ
うな従来のパネル1では、表皮材を熱溶着していない他
方の壁6に本発明のような厚肉部を設けていないので、
表皮材3を熱溶着した一方のパネル2との間の収縮差を
縮小する機能を有しない。なお、図2において図1の構
成と対応する部位には同符号を付してその説明を省略す
る。
る厚肉部7は、一方の壁2との収縮差を縮小させるもの
であるから、その厚肉部7の数または膨出形状および膨
出容量などは、その目的を達成するのに適合するように
選定される。
に示すように、熱可塑性プラスチックをブロー成形する
ことにより製造される。この図において、11,12は
一対の分割形式の金型であり、一方の金型11のキャビ
ティ13とパリスン14との間には表皮材3が配置され
る。他方の金型12には、パネル1の他方の壁6の内表
面に肉厚部7を膨出形成するためのスライドコア15が
キャビティ16に対して出没自在に設けられている。
金型11,12により表皮付パネル1をブロー成形する
には、図3の状態から一対の分割形式の金型11,12
を型締めして、パリスン14内に圧力流体を導入すれ
ば、パリスン14は金型11,12のキャビティ13,
16に沿った中空二重壁構造のパネル1が成形されると
ともに、その一方の壁2の外表面には表皮材3が熱溶着
され、一体に成形される。
ドコア15をキャビティ16に進出させ、他方の壁6を
一方の壁2の内表面に溶着させた後、スライドコア15
を後退させてブロー成形すれば、他方の壁6の内表面に
一方の壁2の方向に膨出する厚肉部7が形成され、さら
にこの厚肉部7の上端から一方の壁2の内表面に溶着さ
れた薄肉状のリブ8が形成される。図4および図5にお
いて17はバリである。
イドコア15により膨出させた他方の壁6がブロー成形
時に互いに圧着して一体に溶着されて形成されるので、
厚肉部7は、ブロー成形後の冷却に伴う一方の壁2と他
方の壁6との収縮差を縮小するのに適合するように、他
方の壁6の内表面から立ち上がる曲率半径の大きい凸曲
面状に形成されており、厚肉部7が他方の壁6の内表面
に連接する冷却の遅れる部分を構成するようにしてい
る。
形後の冷却過程におけるパネルの構成壁に生じる収縮差
の縮小を図ることができるものである。
ロー成形後の冷却過程におけるパネルの構成壁に生じる
収縮差を縮小させることができる表皮付パネルを製造す
ることができる。
す部分斜視図である。
して発明の課題を説明するための従来のパネルの部分斜
視図である。
示す一部の断面図である。
て、スライドコアを進出させた態様を示す。
て、スライドコアを後退させた態様を示す。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 熱可塑性プラスチックをブロー成形する
ことにより製造される中空二重壁構造のパネルであっ
て、ブロー成形時に中空二重壁構造の一方の壁の外表面
に表皮材を熱溶着してなる表皮付パネルにおいて、中空
二重壁構造の他方の壁の内表面に、突出した壁の側面を
互いに溶着してなる厚肉部を上記一方の壁の方向に膨出
形成してなることを特徴とする表皮付パネル。 - 【請求項2】 熱可塑性プラスチックからなる中空二重
壁構造のパネルをブロー成形により製造する方法であっ
て、一対の分割金型の一方のキャビティと熱可塑性プラ
スチックのパリスンとの間に表皮材を配置し、ブロー成
形時に中空二重壁構造の一方の壁の外表面に表皮材を熱
溶着するとともに、他方の金型にスライドコアを進出後
退させることにより中空二重壁構造の他方の壁の内表面
にブロー成形後の冷却に伴う一方の壁と他方の壁との収
縮差を縮小するための厚肉部を上記一方の壁の方向に膨
出形成することを特徴とする表皮付パネルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35199995A JP3676469B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 表皮付パネルおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35199995A JP3676469B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 表皮付パネルおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09174672A true JPH09174672A (ja) | 1997-07-08 |
JP3676469B2 JP3676469B2 (ja) | 2005-07-27 |
Family
ID=18421089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35199995A Expired - Lifetime JP3676469B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 表皮付パネルおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3676469B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9399319B2 (en) | 2004-10-19 | 2016-07-26 | Kyoraku Co., Ltd. | Blow molded article with surface skin and method for production thereof |
-
1995
- 1995-12-27 JP JP35199995A patent/JP3676469B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9399319B2 (en) | 2004-10-19 | 2016-07-26 | Kyoraku Co., Ltd. | Blow molded article with surface skin and method for production thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3676469B2 (ja) | 2005-07-27 |
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