JPH02171228A - 内装部品を一体成形するブロー成形法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、内装部品を一体成形するブロー成形法に関
するものである。

従来の技術 例えば、樹脂製燃料タンク等の中空成形品を製造する場
合に、タンク内に装備される内装部品を一体成形する方
法が採用されることがある。

この成形法の一例を内装部品としてバッフル板を用いた
場合について説明する。

尚、上記バッフル板は製品の機械的強度を向上させて成
形品の容量を安定させると共に、車両走行中燃料等の移
動により発生する異音を防止するため内部空間を区画す
るものである。

従来、このような内部にバッフル板を一体成形した樹脂
製の中空成形品のブロー成形法は、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリカーボネイト。

塩化ビニール樹脂、ＡＢＳ樹脂等の熱可塑性樹脂を加熱
溶解し、これをブロー成形機のコア４及びダイ５（第５
図参照）との型空隙Ａから押し出して所定長のパリソン
６を形成し、このパリソン６を、第６図に示すように一
方の成形金型２に突堤部２ａを設けた成形金型１．２に
より図で左右から型締めした後、パリソン６の内部に空
気を送り込むことによりパリソン６を膨張させて成形金
型１．２の内面に密着させ、冷却後成形金型１．２を開
いて中空成形品３（燃料タンク本体）を取り出していた
（特開昭５５−２０１５７号公報参照）。

このようにすると、パリソン６の一部は突堤部２ａの外
周面に押し付けられて内部空間Ｂにバッフル板３ａが形
成される。

尚、第６図中７は成形金型１．２に設けられた冷却孔を
示す。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来のブロー成形法にあって
は、バッフル板３ａが中空成形品３と同一のパリソン６
から成形されているので、バッフル＠、３ａ［分のパリ
ソン６の伸長率が他部の伸長率よりはるかに大きくなっ
て成形後の肉厚が不安定となり、成形条件の設定が難し
いという問題点があった。

また、バッフル板３ａに他部と異なる板厚を要求される
場合等においてはその成形条件の設定が極めて困難であ
ると共に、中空成形品３の全内容量が減少するという欠
点もあった。

さらに、外観面からは、バブフル板３ａ部分に凹溝が形
成されると共に、成形条件によっては外表面に皺が発生
し、外観上の美観を損なうおそれがあった。

そこで、この発明は成形が容易でかつ、外観品質に与え
る影響が少ない内装部品を一体成形するブロー成形法を
提供するものである。

課題を解決するための手段 押し出されて下降してくるパリソン内に、予め高圧ガス
が封入された密閉構造の熱可塑性樹脂から成る中空状の
インサート部品を挿入し、金型を型閉めして膨張するイ
ンサート部品を内装部品として、成形品本体を形成する
パリソンと一体化させる。

作用 押し出されたパリソン内にインサート部品を挿入すると
、パリソンの熱によりインサート部品の弾性率が下がる
ため、封入された高圧ガスにより膨張するインサート部
品がパリソンと一体化される。

実施例 以下、この発明の実施例を図面と共に詳述する。

第１図は、この発明の成形準備段階を示すもので、コア
８とダイ９から成るブロー成形機のヘッドＨの下方には
後述する金型としての成形金型ＩＯ１！ｌが対向した状
態で配置されている。

一方、上記ヘッドＨの下方にはアクチュエータ１２のロ
ッド１３に係止されたインサート部品１４が臨まされて
いる。

上記インサート部品１４は予め空気あるいは炭酸ガス等
の気体が高圧で封入された熱可塑性樹脂（例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、塩化ビ
ニール樹脂、ＡＢＳ樹脂等）から成る中空状の部材であ
り、背面に設けられた係合部１５に前記アクチュエータ
！２のロッド１３が嵌合されることで、支持されている
。

次いで、上記コア８とダイ９との間に形成された型間隙
Ａから加熱溶解した熱可塑性樹脂をインサート部品１４
及びロッド１３を囲繞したその外周部に所定の長さに押
し出し、パリソン１６を成形する。

次に第１図に示した状態から成形金型１０．１１を用い
て内装部品を一体成形する成形工程を第２．３図によっ
て説明する。

上記パリソン１６の内部に位置しているインサート部品
１４にはその内部に高圧ガスが封入されているため、パ
リソン！６の保有する熱によってインサート部品１４を
形成している熱可塑性樹脂の弾性率が下がり、上記イン
サート部品１４は軟化して膨張をはじめる。

次いで、成形金型１０．２を第２図に示すように次第に
矢印方向に移動させると、中空成形品本体１７を形成す
るパリ、ソンＩ６は、インサート部品１４が膨張して形
成さ・れた内装部品１８の外周部の一部に順次接触して
ゆき、容易に一体化され第３図に示す状態となる。

そこで、前記アクチュエータ１２のロッド１３を矢印方
向に引き抜いた後に分割金型！９を矢印方向に移動させ
型閉めを行ってから内部空間Ｂに臨まされたブローピン
Ｐによりガスを送り込むと、パリソン！６が成形金型１
０．２及び分割金型１つの内壁に押し付けられ、中空成
形品本体１７として形成される。

そして、冷却後成形金型１０．１１及び分割金型１９を
開けば第４図に示すような大きな内装部品１８（後加工
により旋回槽となる）が中空成形品本体１７に一体成形
された成形品（燃料タンク）が得られるのである。

尚、上記アクチュエータ１２のロッド１３には、このロ
ッド１３にインサート部品１４の係合部；５を差し込ん
だ際にインサート部品１４の座りを良くするために断面
路り字形状の保持ブラケット２０が取り付けられている
。

このようにして、成形された内装部品！８は成形品本体
１７とは別個にインサート部品！４により成形されるた
め、成形品本体１７の外側に皺等が発生して品質の低下
を生ずるようなことはない。

また、内装部品１８の成形条件は内部に封入されるガス
の圧力、その形状等に応じて設定され、成形品本体１７
の成形に影響を及ぼさないため成形の自由度ら高くなる
。

また、内装部品は高圧ガスが封入されたインサート部品
をパリソンの熱により弾性率を下げることで膨張させて
成形するため押し出し時におけるパリソンの直径を小さ
くできると共に大型の内装部品を成形することができる
点で有利となる。

発明の詳細 な説明してきたようにこの発明によれば、パリソンの一
部を展延して内装部品を成形していた従来の成形法に比
較して成形品の肉厚が安定し成形が容易となるという効
果がある。

また、インサート部品を膨張させて形成する内装部品は
、成形品本体とは別個に成形されるため、その肉厚は成
形品本体の外壁の肉厚に関係なく任意に設定することが
できると共に内装部品の体積を従来のように大きくとら
ないで済むので、成形品本体の内容量を増大することが
できるという効果がある。

更に、外表面に凹溝や皺が現れないので外観品質の良好
な製品を製造することができるという効果がある。

そして、内装部品は高圧ガスが封入されたインサート部
品をパリソンの熱により弾性率を下げることで膨張させ
て成形するため、押し出し時のパリソンの直径を小さく
できると共に溶融状態にあるパリソンと容易に一体化さ
れる点で有利となるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例の成形準備段階を示す斜視図
、第２．３図は各々成形状況を示す断面図、第４図は成
形品の斜視図、第５．６図は各々従来の成形準備段階を
示す斜視図と型閉め完了状況を示す断面図である。 ８・・・コア、９・・・ダイ、１０．ＩＩ・・・成形金
型（金型）、１４・・・インサート部品、１６・・・パ
リソン、Ｉ７・・・成形品本体、１８・・・内装部品。 第 図 第 図 第 図 第 図 ス

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ブロー成形機のコアとダイとの型間隙から熱可塑
   性材料を押し出してパリソンを成形し、このパリソンを
   金型内でエアーにより膨張させて金型内面に密着させ、
   冷却後成形品を取り出すブロー成形法において、押し出
   されて下降してくるパリソン内に、予め高圧ガスが封入
   された密閉構造の熱可塑性樹脂から成る中空状のインサ
   ート部品を挿入・配置し、金型を型閉めし、膨張するイ
   ンサート部品を内装部品として成形品本体を形成するパ
   リソンと一体化させることを特徴とする内装部品を一体
   成形するブロー成形法。