JPH09155957A - 中空板体の製造方法 - Google Patents

中空板体の製造方法

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JPH09155957A
JPH09155957A JP33607195A JP33607195A JPH09155957A JP H09155957 A JPH09155957 A JP H09155957A JP 33607195 A JP33607195 A JP 33607195A JP 33607195 A JP33607195 A JP 33607195A JP H09155957 A JPH09155957 A JP H09155957A
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/20Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor of articles having inserts or reinforcements ; Handling of inserts or reinforcements
    • B29C2049/2017Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor of articles having inserts or reinforcements ; Handling of inserts or reinforcements outside the article

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 そり等の変形が発生せず、しかも、剛性等の
機械的強度が大きく外観良好なインナーリブを備えた中
空板体を簡単に製造する。 【解決手段】 金型11,12を型開きし、両スライド
部材13a,13bをその先端と一方の金型のキャビテ
ィ11a間が略等距離になるように突き出し、表壁の面
形状にならう形状の棒状体5の両端部を段差13c,1
3dに係合させて宙吊り状態に保持させる。ついで、パ
リスン14を配置したのち型閉じを行なってその裏壁と
なる部分を突出変形させて凹部14aを形成して表壁と
なる部分に溶着させる。そののち加圧流体を導入してパ
リスン14を膨張させると同時に凹部14aの両スライ
ド部材間における空隙を内圧により押圧変形させてその
対向壁面を溶着させ、表壁近傍に棒状体5が埋設された
インナーリブ4を備え、インナーリブ4の両端に隣接し
た空間部6を有する中空板体を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに対向する表
壁と裏壁とを有する熱可塑性樹脂製の中空板体を製造す
るための中空板体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、互いに対向する表壁と裏壁とを備
えた軽量でしかも剛性等の機械的強度に優れた熱可塑性
樹脂製の中空板体を製造する方法としては、次に説明す
る(イ)または(ロ)の方法がある。
【0003】(イ)図6の(a)に示すように、型開き
した金型111,112間にパリスン114を配置した
のち型閉じを行ない、ついで、スライド部材113をキ
ャビティ内へ突き出すことにより、パリスン114の裏
壁となる部分の一部を突出変形させて表壁となる部分に
当接させて溶着部115を形成する。そののち、図6の
(b)に示すように、スライド部材113を引き込むと
パリスン114の前記突出変形された部分が変形して溶
着部115の近傍に空隙104を残した状態でインナー
リブ103となる部分の中央部位が接触して溶着され
る。ついで、パリスン104内に加圧流体を導入してキ
ャビティに沿って膨張させることにより、図6の(c)
に示すような互いに対向する表壁101と裏壁102と
を有するとともに前記空隙104が内設された外部から
見えないインナーリブ103を有する中空板体をブロー
成形する(特開平5−254001号公報)。
【0004】(ロ)図7の(a)に示すように、型開き
した金型221,222の一方の金型222に進退自在
に配設された保持具223に強化芯材203をセット
し、前記金型221,222間にパリスン214を配置
したのち型閉じし、ついで、パリスン214内に加圧流
体を供給してキャビティおよび強化芯材203の表面に
沿ってブロー成形するものであって、このブロー成形の
途中において、図7の(b)に示すように前記保持具2
23の先端が一方の金型222のキャビティ面と同一面
となるように後退させ、前記強化芯材203が内設され
た外部から見えないインナーリブ202を備えた中空板
体201を製造する方法(特公昭61−21125号公
報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術はいずれも、湾曲または曲折した面形状の表壁を有
し、このため表壁と裏壁との間隔が変化する中空板体を
製造する場合、表壁の裏面とインナーリブの一端との間
に溶着された部分と間隙のある部分とが発生し、剛性等
の機械的強度が不均一なものとなる。これを避けるため
に、前記表壁の面形状にならう湾曲または曲折した先端
形状を有するスライド部材または強化芯材を用いた場
合、パリスンの裏壁となる部分の一部を突出変形させた
際に、変形量の差が大きくなって極端に肉厚が薄くなる
部分が生じて成形不良が発生するおそれがある。特にス
ライド部材を用いた場合、スライド部材の先端部のキャ
ビティ内への突出長さが異なるため裏壁側にスライド部
材の痕跡が残ってしまうという問題点がある。
【0006】逆に、湾曲または曲折した面形状の裏壁を
有し、このため表壁と裏壁との間隔が変化する中空板体
を製造する場合、前記裏壁の面形状にならう湾曲または
曲折した先端形状を有するスライド部材または強化芯材
を用いると、パリスンの裏壁となる部分の一部を突出変
形させた際に、変形量の差が大きいために極端に肉厚が
薄くなる部分が生じて成形不良が発生するおそれがある
うえ、表壁の裏面とインナーリブの一端との間に溶着さ
れた部分と間隙のある部分とが発生し、剛性等の機械的
強度が不均一になってしまうという問題点がある。
【0007】さらに、上記(ロ)においては、強化芯材
と基材樹脂との熱膨張率の差に起因する伸縮の差により
中空板体にそり等の変形が発生するという問題点があ
る。
【0008】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであって、そり等の変形が発生せ
ず、しかも、剛性等の機械的強度が大きく外観良好なイ
ンナーリブを備えた中空板体を簡単に製造することがで
きる中空板体の製造方法を実現することを目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の中空板体の製造方法は、対向する表壁と裏
壁の少なくとも一方が湾曲または曲折した面形状を有
し、前記表壁と前記裏壁との対向壁間の距離が変化する
中空板体の内部に、一端側が前記表壁の裏面に溶着され
ているとともに他端側が前記裏壁に一体成形されたイン
ナーリブを備えた中空板体の製造方法であって、前記表
壁の外面を規制するキャビティを有する一方の金型およ
び前記裏壁の外面を規制するキャビティを有する他方の
金型とを型開きし、前記他方の金型における前記インナ
ーリブを形成すべき部位の両端部位にそれぞれ配設され
たスライド部材を、各スライド部材の先端と前記一方の
金型のキャビティ間の間隔が略等距離になるようにそれ
ぞれ突き出して前記表壁の面形状にならう形状の棒状体
の両端を前記スライド部材の先端面の少なくとも一部が
前記棒状体とほぼ同一面になるように宙吊り状態に保持
させ、前記一方の金型と前記棒状体間にパリスンを配置
したのち型閉じして前記パリスンを挟持するとともに、
前記棒状体および前記スライド部材を介して前記パリス
ンの裏壁となる部分を突出変形させることにより凹部を
形成して該凹部の先端を表壁となる部分に溶着し、つい
で、前記パリスン内に加圧流体を導入することによっ
て、前記キャビティおよび前記スライド部材の外面に沿
って膨張させると同時に前記凹部の前記スライド部材間
における空隙部を前記加圧流体の内圧で押圧変形させる
ことにより前記凹部の前記スライド部材間における空隙
部の対向する壁面を溶着させて表壁近傍に前記棒状体が
埋設された前記インナーリブを形成するとともに、前記
スライド部材により前記インナーリブの両端に隣接した
空間部を形成することを特徴とするものである。
【0010】さらに、対向する表壁と裏壁の少なくとも
一方が湾曲または曲折した面形状を有し、前記表壁と前
記裏壁との対向壁間の距離が変化する中空板体の内部
に、一端側が前記表壁の裏面に溶着されているとともに
他端側が前記裏壁に一体成形されたインナーリブを備え
た中空板体の製造方法であって、前記表壁の外面を規制
するキャビティを有する一方の金型と、前記裏壁の外面
を規制するキャビティを有する他方の金型とを型開き
し、前記他方の金型における前記インナーリブを形成す
べき部位の両端部位にそれぞれ配設されたスライド部材
を、各スライド部材の先端と前記一方の金型のキャビテ
ィ間の間隔が略等距離になるようにそれぞれ突き出して
前記表壁の面形状にならう形状であるとともに伸縮用屈
曲部を有する棒状体の両端を前記スライド部材の先端面
の少なくとも一部が前記棒状体とほぼ同一面になるよう
に宙吊り状態に保持させ、前記一方の金型と前記伸縮用
屈曲部を有する棒状体間にパリスンを配置したのち型閉
じして前記パリスンを挟持するとともに、前記伸縮用屈
曲部を有する棒状体および前記スライド部材を介して前
記パリスンの裏壁となる部分を突出変形させることによ
り凹部を形成して該凹部の先端を前記パリスンの表壁と
なる部分に溶着し、ついで、前記スライド部材を引き抜
くとともに前記パリスン内に加圧流体を導入することに
よって、前記キャビティに沿って膨張させると同時に前
記凹部を前記加圧流体の内圧によって押圧変形させるこ
とにより前記凹部の空隙部における対向する壁面を溶着
させて表壁近傍には前記伸縮用屈曲部を有する棒状体が
埋設された前記インナーリブを形成することを特徴とす
るものである。
【0011】
【作用】両スライド部材の先端が一方の金型に対してほ
ぼ等距離になるように突き出してこれらの先端部に表壁
の面形状にならう形状の棒状体の両端を前記スライド部
材の先端面の少なくとも一部が前記棒状体とほぼ同一面
になるように宙吊り状態に保持させ、型閉じ時におい
て、前記棒状体および前記スライド部材を介してパリス
ンの裏壁となる部分を突出変形させて凹部を形成するた
め、該凹部におけるパリスンの変形量の変化が少なくな
り、肉厚の変動が少ない凹部が形成される。その結果、
前記棒状体および各スライド部材により前記凹部の先端
がパリスンの表壁となる部分に溶着される。ついで、型
閉じ完了後、前記パリスン内に加圧流体を導入すると、
パリスンはキャビティおよび前記スライド部材の外面に
沿って膨張すると同時に前記加圧流体の内圧によって前
記凹部の両スライド部材間における空隙部が変形してそ
の対向する壁面が溶着されて一体化し、表壁の裏面に一
端側が溶着されているとともに他端側が裏壁に一体成形
され、しかも表壁近傍に棒状体が埋設されたインナーリ
ブが形成されるとともに、各スライド部材により前記イ
ンナーリブの両端に隣接した空間部が形成される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0013】(第1実施例)先ず、第1実施例の中空板
体の製造方法によって製造された中空板体の一例につい
て説明する。
【0014】図1に示すように、本実施例によって製造
された中空板体P1 は、外側へ突き出た湾曲または曲折
した面形状を有する表壁1と平坦面を有する裏壁2とが
間隔をおいて対向し、両者の周縁部が端壁3によって閉
塞されており、表壁1と裏壁2間には一端側が表壁1の
裏面に溶着されているとともに他端側が裏壁2に一体成
形され、しかも表壁1の近傍に棒状体5が埋設されたイ
ンナーリブ4を備え、インナーリブ4の両端に隣接した
空間部6が形成されている。
【0015】次に本実施例の中空板体の製造方法の工程
について説明する。
【0016】 図2の(a),(b)に示すように、
表壁1の外面および端壁3の大半部分の外面を規制する
キャビティ11aを有する一方の金型11と、裏壁2の
外面および端壁3の残りの部分の外面を規制するキャビ
ティ12aを有するとともに、インナーリブを形成すべ
き部位の両端部位に配設された一方の金型11に対して
個別に進退自在な棒状の第1スライド部材13aおよび
第2スライド部材13bを備えた他方の金型12とを型
開きし、第1スライド部材13aおよび第2スライド部
材13bを各スライド部材13a,13bの先端と一方
の金型11のキャビティ11a間の間隔が略等距離にな
るようにそれぞれ突き出してその先端の段差13c,1
3dに前記表壁の面形状にならう形状の棒状体5の両端
部を係合させて、各スライド部材13a,13bの先端
面の少なくとも一部が前記棒状体5とほぼ同一面になる
ように宙吊り状態に保持させる。
【0017】 上記の工程ののち、図示しない押出
機の押出ヘッドより溶融した熱可塑性樹脂よりなるパリ
スン14を押出して型開きされた前記一方の金型11と
前記棒状体5間に配置したのち、型閉じを開始する。こ
の型閉じの進行に伴って、第1スライド部材13aおよ
び第2スライド部材13bによって宙吊り状態に保持さ
れた棒状体5および両スライド部材13a,13bによ
ってパリスン14の裏壁となる部分の一部が表壁となる
部分に向けて突出変形されて棒状体5および各スライド
部材13a,13bにならう溝状の凹部14aが形成さ
れて行き、図2の(c),(d)に示すように、型閉じ
が完了したときには凹部14aの先端部がパリスン14
の表壁となる部分の裏面に溶着されて溶着部14bが形
成される。
【0018】本工程において、型閉じ完了前にパリスン
14の先端開口部を閉鎖し、前記押出ヘッドに内設され
た吹込手段によって加圧空気等の加圧流体を所定量導入
する、いわゆるプリブローを行なったのち型閉じを完了
させるとよい。
【0019】また、第1スライド部材13aおよび第2
スライド部材13bは、型閉じ開始時には型閉じ完了時
の突出長さよりも若干短い長さだけ突出させておき、型
閉じの進行とともにその突出長さを増大させ、型閉じ完
了に合わせて型閉じ完了時の突出長さまで突出させるよ
うにすることができる。
【0020】 上記の工程ののち、図2の(e),
(f)に示すように、図示しない吹込針等の吹込手段を
パリスン14へ突き刺してパリスン14内に加圧流体を
導入することによって、前記キャビティ11a,12a
および前記スライド部材13a,13bの外面に沿って
膨張させると同時に加圧流体の内圧によって凹部14a
の両スライド部材13a,13b間における空隙部を押
圧変形させてその対向する壁面を溶着させて一体化させ
ることにより、一端側が表壁1の裏面に溶着されている
とともに他端側が裏壁2に一体成形され、しかも表壁の
近傍に棒状体5が埋設されたインナーリブ4を形成する
と同時に第1および第2スライド部材13a,13bに
よってインナーリブ4の両端に隣接した空間部6を形成
する。
【0021】 上記の工程ののち、金型中で冷却し
たのち第1および第2スライド部材13a,13bを他
方の金型内へ完全に引き込み、ついで型開きを行なっ
て、中空板体P1 を取出し、不要なバリを除去する。
【0022】本実施例によれば、湾曲または曲折した面
形状の表壁1を有し、表壁1と裏壁2との対向壁間の距
離が変化する中空板体P1 であっても、表壁1および裏
壁2の外面にインナーリブ4による痕跡が発生せず、外
観が良好で剛性に優れ、しかも棒状体と樹脂との熱膨張
率の差に起因する伸縮の差がインナーリブ4の両端に隣
接した空間部で吸収され、そり等の変形が発生しない中
空板体P1 を製造することができる。
【0023】なお、本実施例では裏壁が平坦面である場
合について説明したが、少なくとも表壁または裏壁のう
ちのいずれか一方が湾曲または曲折した面形状を有する
中空板体の製造に適用できることはいうまでもない。
【0024】(第2実施例)先ず、第2実施例によって
製造された中空板体の一例について説明する。
【0025】図3に示すように、本実施例の中空板体の
製造方法によって製造された中空板体P2 は、平坦面を
有する表壁21と、段差部22aを有する裏壁22つま
り湾曲または曲折した面形状を有する裏壁22とが間隔
をおいて対向し、両者の周縁部が端壁23によって閉塞
されており、表壁21と裏壁22間には一端側が表壁2
1の裏面に溶着されているとともに他端側が裏壁22に
一体成形され、しかも表壁21の近傍には波形の伸縮用
屈曲部25aを有する棒状体25が埋設されたインナー
リブ24を備え、インナーリブ24の両端に隣接した空
間部26が形成されている。
【0026】次に、本実施例の中空板体の製造方法の工
程について説明する。
【0027】 図4の(a),(b)に示すように、
表壁21の外面および端壁23の大半部分の外面を規制
するキャビティ31a有する一方の金型31と、裏壁2
2の外面および端壁23の残りの部分の外面を規制する
キャビティ32aを有するとともに、インナーリブを形
成すべき部位の両端部に隣接して配設された一方の金型
31に対して個別に進退自在な棒状の第1スライド部材
33aおよび第2スライド部材33bを備えた他方の金
型32とを型開きし、第1スライド部材33aおよび第
2スライド部材33bを各スライド部材33a,33b
の先端と一方の金型31のキャビティ31a間の間隔が
ほぼ等しくなるようにそれぞれ突き出して両者の先端部
における対向部位に設けられた嵌合溝33c,33dに
前記表壁21の面形状にならう形状を有するとともに波
形の伸縮用屈曲部25aを有する棒状体25の両端を各
スライド部材33a,33bの先端面の少なくとも一部
が前記棒状体とほぼ同一面になるように着脱自在に嵌合
することで宙吊り状態に保持させる。
【0028】 上記の工程ののち、図示しない押出
機の押出ヘッドより溶融した熱可塑性樹脂よりなるパリ
スン34を押出して型開きされた一方の金型31と伸縮
用屈曲部25aを有する棒状体25間に配置したのち、
型閉じを開始する。この型閉じの進行に伴って、第1ス
ライド部材33aおよび第2スライド部材33bによっ
て宙吊り状態に保持された伸縮用屈曲部25aを有する
棒状体25、並びに、各スライド部材33a,33bを
介してパリスン34の裏壁となる部分の一部が表壁とな
る部分に向けて突出変形されて伸縮用屈曲部25aを有
する棒状体25および各スライド部材33a,33bに
ならう溝状の凹部34aが形成されて行き、図5の
(a)に示すように型閉じが完了したときには凹部34
aの先端部がパリスン34の表壁となる部分の裏面に溶
着されて溶着部34bが形成される。
【0029】本工程において、型閉じ完了前にパリスン
34の先端開口部を閉鎖し、前記押出ヘッドに内設され
た吹込手段等によって加圧空気等の加圧流体を所定量導
入する、いわゆるプリブローを行なったのち型閉じを完
了させるとよい。
【0030】 上記の工程ののち、図5の(b)に
示すように、図示しない吹込針等の吹込手段をパリスン
34へ突き刺してパリスン34内に加圧流体を導入する
ことによって、キャビティ31a,32aおよび前記ス
ライド部材33a,33bに沿って膨張させると同時に
加圧流体の内圧によって凹部34a両スライド部材間に
おける空隙部を押圧変形させてその対向する壁面を溶着
させて一体化させることにより、一端側が表壁21の裏
面に溶着されているとともに他端側が裏壁22に一体成
形され、しかも表壁近傍に伸縮用屈曲部25aを有する
棒状体25が埋設されたインナーリブ24を形成すると
同時に第1および第2スライド部材33a,33bによ
ってインナーリブ24の両端に隣接した空間部26を形
成する。
【0031】 上記の工程ののち、金型中で冷却し
たのち第1および第2スライド部材33a,33bを他
方の金型22内へ完全に引き込み、ついで型開きを行な
って中空板体P2 を取出し、不要なバリを除去する。
【0032】本実施例においては、インナーリブの両端
に隣接した空間部および板状体の伸縮用屈曲部により、
上記第1実施例よりもそり等の変形防止効果に優れた中
空板体を製造することができる。
【0033】なお、本実施例では表壁が平坦面である場
合について説明したが、少なくとも表壁または裏壁のう
ちのいずれか一方が湾曲または曲折した面形状を有する
中空板体の製造に適用できることはいうまでもない。
【0034】次に第2実施例の変形例について説明す
る。
【0035】本変形例は、上記第2実施例のないし
の工程のうち、ないしの工程を次のとおり変更した
ものである。
【0036】第2実施例の上記およびの工程を実行
したのち、第1スライド部材33aおよび第2スライド
部材33b(図4参照)を他方の金型32内へ引き込む
とともに、図示しない吹込針等の吹込手段をパリスン3
4へ突き刺してパリスン34内へ加圧流体を導入するこ
とによって、キャビティ31a,32aに沿って膨張さ
せると同時に加圧流体の内圧によって凹部34aを押圧
変形させて空隙部における対向壁面を溶着させて一体化
させることにより一端側が表壁21の裏面に溶着されて
いるとともに他端側が裏壁22に一体成形され、しかも
表壁の近傍に伸縮用屈曲部25aを有する棒状体25が
埋設された外部から見えないインナーリブ24を形成す
る。
【0037】ついで、金型中で冷却したのち型開きを行
なって、中空板体を取出し、不要なバリを除去する。
【0038】本変形例によって製造された中空板体にお
いては、棒状体の伸縮用屈曲部が変形することで、棒状
体と中空板体を構成する樹脂との熱膨張率の差に起因す
る伸縮の差が吸収され、上記第1実施例と同様の効果を
奏する。
【0039】本発明において、熱可塑性樹脂としては、
ABS樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポ
リカーボネート、ポリアミド、ポリプロピレン等が用い
られる。
【0040】また、本発明によって製造された中空板体
の用途は、軽量かつ機械的強度が大きく、しかも外観良
好性が要請される電気装置等のハウジング、自動車用の
外板等がある。
【0041】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
【0042】対向する表壁と裏壁の少なくとも一方が湾
曲または曲折した面形状を有し、前記表壁と前記裏壁と
の対向壁間の距離が変化する中空板体の内部に、一端側
が表壁の裏面に溶着されているとともに他端側が裏壁に
一体成形されたインナーリブを備えた中空板体であって
も、インナーリブの表壁近傍に埋設された棒状体と中空
板体を構成する樹脂との熱膨張率の差に起因する伸縮の
差によるそり等の変形が発生することがなく、しかも表
壁および裏壁の外面に、インナーリブによる痕跡が発生
せず、外観が良好で剛性に優れた中空板体を簡単に製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によって製造された中空板
体の一例を示す模式斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例の工程の説明図である。
【図3】本発明の第2実施例によって製造された中空板
体の一例を示す模式斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例の一工程の説明図である。
【図5】本発明の第2実施例における図4に示す工程後
の他の工程の説明図である。
【図6】従来の中空板体の製造方法の一例の工程を示す
説明図である。
【図7】従来の中空板体の製造方法の他の例の工程を示
す説明図である。
【符号の説明】
1,21 表壁 2,22 裏壁 2a 段差部 3,23 端壁 4,24 インナーリブ 5 棒状体 11,31 一方の金型 11a,12a,31a,32a キャビティ 12,32 他方の金型 13a,33a 第1スライド部材 13b,33b 第2スライド部材 14,34 パリスン 14a,34a 凹部 14b,34b 溶着部 25 伸縮用屈曲部を有する棒状体 25a 伸縮用屈曲部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する表壁と裏壁の少なくとも一方が
    湾曲または曲折した面形状を有し、前記表壁と前記裏壁
    との対向壁間の距離が変化する中空板体の内部に、一端
    側が前記表壁の裏面に溶着されているとともに他端側が
    前記裏壁に一体成形されたインナーリブを備えた中空板
    体の製造方法であって、 前記表壁の外面を規制するキャビティを有する一方の金
    型および前記裏壁の外面を規制するキャビティを有する
    他方の金型とを型開きし、前記他方の金型における前記
    インナーリブを形成すべき部位の両端部位にそれぞれ配
    設されたスライド部材を、各スライド部材の先端と前記
    一方の金型のキャビティ間の間隔が略等距離になるよう
    にそれぞれ突き出して前記表壁の面形状にならう形状の
    棒状体の両端を前記スライド部材の先端面の少なくとも
    一部が前記棒状体とほぼ同一面になるように宙吊り状態
    に保持させ、前記一方の金型と前記棒状体間にパリスン
    を配置したのち型閉じして前記パリスンを挟持するとと
    もに、前記棒状体および前記スライド部材を介して前記
    パリスンの裏壁となる部分を突出変形させることにより
    凹部を形成して該凹部の先端を表壁となる部分に溶着
    し、ついで、前記パリスン内に加圧流体を導入すること
    によって、前記キャビティおよび前記スライド部材の外
    面に沿って膨張させると同時に前記凹部の前記スライド
    部材間における空隙部を前記加圧流体の内圧で押圧変形
    させることにより前記凹部の前記スライド部材間におけ
    る空隙部の対向する壁面を溶着させて表壁近傍に前記棒
    状体が埋設された前記インナーリブを形成するととも
    に、前記スライド部材により前記インナーリブの両端に
    隣接した空間部を形成することを特徴とする中空板体の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 棒状体が伸縮用屈曲部を有することを特
    徴とする請求項1記載の中空板体の製造方法。
  3. 【請求項3】 対向する表壁と裏壁の少なくとも一方が
    湾曲または曲折した面形状を有し、前記表壁と前記裏壁
    との対向壁間の距離が変化する中空板体の内部に、一端
    側が前記表壁の裏面に溶着されているとともに他端側が
    前記裏壁に一体成形されたインナーリブを備えた中空板
    体の製造方法であって、 前記表壁の外面を規制するキャビティを有する一方の金
    型と、前記裏壁の外面を規制するキャビティを有する他
    方の金型とを型開きし、前記他方の金型における前記イ
    ンナーリブを形成すべき部位の両端部位にそれぞれ配設
    されたスライド部材を、各スライド部材の先端と前記一
    方の金型のキャビティ間の間隔が略等距離になるように
    それぞれ突き出して前記表壁の面形状にならう形状であ
    るとともに伸縮用屈曲部を有する棒状体の両端を前記ス
    ライド部材の先端面の少なくとも一部が前記棒状体とほ
    ぼ同一面になるように宙吊り状態に保持させ、前記一方
    の金型と前記伸縮用屈曲部を有する棒状体間にパリスン
    を配置したのち型閉じして前記パリスンを挟持するとと
    もに、前記伸縮用屈曲部を有する棒状体および前記スラ
    イド部材を介して前記パリスンの裏壁となる部分を突出
    変形させることにより凹部を形成して該凹部の先端を前
    記パリスンの表壁となる部分に溶着し、ついで、前記ス
    ライド部材を引き抜くとともに前記パリスン内に加圧流
    体を導入することによって、前記キャビティに沿って膨
    張させると同時に前記凹部を前記加圧流体の内圧によっ
    て押圧変形させることにより前記凹部の空隙部における
    対向する壁面を溶着させて表壁近傍には前記伸縮用屈曲
    部を有する棒状体が埋設された前記インナーリブを形成
    することを特徴とする中空板体の製造方法。
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