JP3437658B2 - 中空二重壁成形品の製造方法 - Google Patents
中空二重壁成形品の製造方法Info
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、間隔をおいて互いに対
向する表壁と裏壁とを有し、しかも前記表壁と裏壁との
間に介在にされた外部から見えないリブいわゆるインナ
ーリブを有する中空二重壁成形品の製造方法に関するも
のである。
向する表壁と裏壁とを有し、しかも前記表壁と裏壁との
間に介在にされた外部から見えないリブいわゆるインナ
ーリブを有する中空二重壁成形品の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインナーリブを有する中
空二重壁成形品の製造方法としては、次に説明する方法
(特開平6−71738号公報参照)が知られている。
空二重壁成形品の製造方法としては、次に説明する方法
(特開平6−71738号公報参照)が知られている。
【0003】(イ) 図10の(a)に示すように、一
方の金型101に他方の金型102に対して進退自在な
スライド板103を設けた金型を用い、スライド板10
3を他方の金型102に向けて突出させた状態でパリス
ン104を挟持することにより、パリスンの一方の壁と
なる部分104Aを突出変形させてその先端部を他方の
壁となる部分104Bに溶着したのち、スライド板10
3を図示した位置へ引き込ませ、ついでパリスン104
内に加圧空気を導入してキャビティに沿って膨張させる
とともに、インナーリブ106を有する中空二重壁成形
品をブロー成形する方法。
方の金型101に他方の金型102に対して進退自在な
スライド板103を設けた金型を用い、スライド板10
3を他方の金型102に向けて突出させた状態でパリス
ン104を挟持することにより、パリスンの一方の壁と
なる部分104Aを突出変形させてその先端部を他方の
壁となる部分104Bに溶着したのち、スライド板10
3を図示した位置へ引き込ませ、ついでパリスン104
内に加圧空気を導入してキャビティに沿って膨張させる
とともに、インナーリブ106を有する中空二重壁成形
品をブロー成形する方法。
【0004】(ロ) 図10の(b)に示すように、一
方の金型201に他方の金型202に対して進退自在な
スライド棒203を設けた金型を用い、スライド棒20
3を他方の金型202に向けて突出させた状態でパリス
ン204を挟持することにより、パリスンの一方の壁と
なる部分204Aを突出変形させてその先端部を他方の
壁となる部分204Bに溶着させたのち、スライド棒2
03を図示した位置へ引き込ませ、ついでパリスン20
4内に加圧空気を導入してキャビティに沿って膨張させ
るとともに、棒状リブ206および各棒状リブ206間
に連なる板状リブ207を有する中空二重壁成形品をブ
ロー成形する方法。
方の金型201に他方の金型202に対して進退自在な
スライド棒203を設けた金型を用い、スライド棒20
3を他方の金型202に向けて突出させた状態でパリス
ン204を挟持することにより、パリスンの一方の壁と
なる部分204Aを突出変形させてその先端部を他方の
壁となる部分204Bに溶着させたのち、スライド棒2
03を図示した位置へ引き込ませ、ついでパリスン20
4内に加圧空気を導入してキャビティに沿って膨張させ
るとともに、棒状リブ206および各棒状リブ206間
に連なる板状リブ207を有する中空二重壁成形品をブ
ロー成形する方法。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術のうち、上記(イ)の方法では、板状リブがその全長
にわたって他方の壁となる部分に溶着されるため、冷却
工程における収縮に起因してひけが他方の壁の板状リブ
が溶着された部位の外面に発生することが避けられな
い。
術のうち、上記(イ)の方法では、板状リブがその全長
にわたって他方の壁となる部分に溶着されるため、冷却
工程における収縮に起因してひけが他方の壁の板状リブ
が溶着された部位の外面に発生することが避けられな
い。
【0006】また、(ロ)の方法では、スライド棒のみ
によって一方の壁となる部分を突出変形させるため、突
出部先端がパリスンの他方の壁となる部分に当接する前
に突き破られて成形不良が発生するおそれがあり、ま
た、図11の(a)に示すように、スライド棒203に
よって山形形状に形成された突出部208を加圧空気の
内圧によって押圧変形させるため、図11の(b)およ
び図11の(b)のA−A線に沿う断面図である図11
の(c)に示すように、板状リブ207の形状は一定の
形状に成形されず、各板状リブ207毎に異なった形状
となるため、製造された中空二重壁成形品の外面に図1
1の(d)に示すような痕跡が発生するとともに、板状
リブ207の形状が個々に異なるため中空二重壁成形品
の機械的強度にもバラツキが生じるという問題点があ
る。
によって一方の壁となる部分を突出変形させるため、突
出部先端がパリスンの他方の壁となる部分に当接する前
に突き破られて成形不良が発生するおそれがあり、ま
た、図11の(a)に示すように、スライド棒203に
よって山形形状に形成された突出部208を加圧空気の
内圧によって押圧変形させるため、図11の(b)およ
び図11の(b)のA−A線に沿う断面図である図11
の(c)に示すように、板状リブ207の形状は一定の
形状に成形されず、各板状リブ207毎に異なった形状
となるため、製造された中空二重壁成形品の外面に図1
1の(d)に示すような痕跡が発生するとともに、板状
リブ207の形状が個々に異なるため中空二重壁成形品
の機械的強度にもバラツキが生じるという問題点があ
る。
【0007】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであって、機械的強度のバラツキ
が少なく、表壁にひけ等の痕跡のない外観が良好な中空
二重壁成形品の製造方法を実現することを目的とするも
のである。
に鑑みてなされたものであって、機械的強度のバラツキ
が少なく、表壁にひけ等の痕跡のない外観が良好な中空
二重壁成形品の製造方法を実現することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の中空二重壁成形品の製造方法は、間隔をお
いて互いに対向する表壁および裏壁を備えた中空二重壁
成形品の製造方法において、前記表壁および前記裏壁の
外面を規制するキャビティを有する分割形式の金型を型
開きして該金型間にパリスンを配置したのち、型閉じを
行なって前記パリスンを挟持するとともに前記キャビテ
ィ内に進出させた板状部材および該板状部材の先端より
突出する柱状部材を備えたスライド部材により、前記パ
リスンの裏壁となる部分を変形させて先端に突出部を有
する偏平状の凹部を形成することにより前記突出部の先
端部を前記パリスンの表壁となる部分に溶着して点状溶
着部を形成し、ついで前記スライド部材を後退させたの
ち、前記パリスン内に加圧流体を導入することによって
前記キャビティに沿って膨張させるとともに、前記凹部
を前記加圧流体の内圧によって変形させて前記裏壁に一
体成形された板状リブおよび該板状リブの先端に一体成
形されているとともにその先端部が前記点状溶着部のみ
によって前記表壁に溶着された点状リブからなるインナ
ーリブを形成することを特徴とするものである。
め、本発明の中空二重壁成形品の製造方法は、間隔をお
いて互いに対向する表壁および裏壁を備えた中空二重壁
成形品の製造方法において、前記表壁および前記裏壁の
外面を規制するキャビティを有する分割形式の金型を型
開きして該金型間にパリスンを配置したのち、型閉じを
行なって前記パリスンを挟持するとともに前記キャビテ
ィ内に進出させた板状部材および該板状部材の先端より
突出する柱状部材を備えたスライド部材により、前記パ
リスンの裏壁となる部分を変形させて先端に突出部を有
する偏平状の凹部を形成することにより前記突出部の先
端部を前記パリスンの表壁となる部分に溶着して点状溶
着部を形成し、ついで前記スライド部材を後退させたの
ち、前記パリスン内に加圧流体を導入することによって
前記キャビティに沿って膨張させるとともに、前記凹部
を前記加圧流体の内圧によって変形させて前記裏壁に一
体成形された板状リブおよび該板状リブの先端に一体成
形されているとともにその先端部が前記点状溶着部のみ
によって前記表壁に溶着された点状リブからなるインナ
ーリブを形成することを特徴とするものである。
【0009】また、スライド部材の板状部材および柱状
部材が個別に進退されるようにすると効果的である。
部材が個別に進退されるようにすると効果的である。
【0010】
【作用】本発明の中空二重壁成形品の製造方法によれ
ば、板状部材および該板状部材の先端より突出する柱状
部材を備えたスライド部材により、パリスンの裏壁とな
る部分を変形させて柱状部材による小さな突出部に続い
て板状部材の先端面による偏平状の凹部が形成されるた
め、パリスンが突き破られることなく確実に前記突出部
の先端部がパリスンの表壁となる部分に溶着されて点状
溶着部が形成される。ついで、前記スライド部材を後退
させたのち、前記パリスン内に加圧流体を導入すること
によって前記キャビティに沿って膨張させるとともに前
記凹部を前記加圧流体の内圧によって変形させるため、
前記点状溶着部によってパリスンの表壁となる部分に固
定された状態で前記凹部が変形され、裏壁に一体成形さ
れた板状リブおよび該板状リブの先端に一体成形されて
いるとともにその先端部が前記点状溶着部のみによって
表壁に溶着された点状リブが確実に形成される。その結
果、機械的強度のバラツキが少なく、表壁の外面にひけ
等の痕跡が発生しない中空二重壁成形品を製造すること
ができる。
ば、板状部材および該板状部材の先端より突出する柱状
部材を備えたスライド部材により、パリスンの裏壁とな
る部分を変形させて柱状部材による小さな突出部に続い
て板状部材の先端面による偏平状の凹部が形成されるた
め、パリスンが突き破られることなく確実に前記突出部
の先端部がパリスンの表壁となる部分に溶着されて点状
溶着部が形成される。ついで、前記スライド部材を後退
させたのち、前記パリスン内に加圧流体を導入すること
によって前記キャビティに沿って膨張させるとともに前
記凹部を前記加圧流体の内圧によって変形させるため、
前記点状溶着部によってパリスンの表壁となる部分に固
定された状態で前記凹部が変形され、裏壁に一体成形さ
れた板状リブおよび該板状リブの先端に一体成形されて
いるとともにその先端部が前記点状溶着部のみによって
表壁に溶着された点状リブが確実に形成される。その結
果、機械的強度のバラツキが少なく、表壁の外面にひけ
等の痕跡が発生しない中空二重壁成形品を製造すること
ができる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】本発明の中空二重壁成形品の製造方法の第
1実施例について説明する。
1実施例について説明する。
【0013】先ず、本実施例で用いる分割形式の金型に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0014】図1および図2に示すように、分割形式の
金型は、一方の金型4および他方の金型5を備え、一方
の金型4は中空二重壁成形品9の裏壁9Aの外面を規制
する形状のキャビティ4Aを有し、他方の金型5は中空
二重壁成形品9の表壁9Bの外面を規制する形状のキャ
ビティ5Aを有する。
金型は、一方の金型4および他方の金型5を備え、一方
の金型4は中空二重壁成形品9の裏壁9Aの外面を規制
する形状のキャビティ4Aを有し、他方の金型5は中空
二重壁成形品9の表壁9Bの外面を規制する形状のキャ
ビティ5Aを有する。
【0015】一方の金型4の所定の部位には、そのキャ
ビティ4Aに開口する案内溝4Bが形成されており、該
案内溝4Bには次に説明するようなスライド部材1が摺
動自在に嵌挿されている。
ビティ4Aに開口する案内溝4Bが形成されており、該
案内溝4Bには次に説明するようなスライド部材1が摺
動自在に嵌挿されている。
【0016】本実施例において、スライド部材1は、板
状リブ8を形成するための板状部材2と、板状部材2の
ほぼ中央部に形成された案内孔2Aに摺動自在に嵌挿さ
れた点状リブ8Aを形成するための先端面の面積が小さ
い柱状部材3を備え、板状部材2および柱状部材3はそ
れぞれ図示しない流体圧シリンダ等からなる往復駆動手
段によって個別に他方の金型5に対して進退されるよう
に構成されている。
状リブ8を形成するための板状部材2と、板状部材2の
ほぼ中央部に形成された案内孔2Aに摺動自在に嵌挿さ
れた点状リブ8Aを形成するための先端面の面積が小さ
い柱状部材3を備え、板状部材2および柱状部材3はそ
れぞれ図示しない流体圧シリンダ等からなる往復駆動手
段によって個別に他方の金型5に対して進退されるよう
に構成されている。
【0017】次に、本実施例の中空二重壁成形品の製造
方法の工程について説明する。
方法の工程について説明する。
【0018】(1)一方の金型4および他方の金型5を
図示しないブロー成形機に取付けて型開きするととも
に、スライド部材1の柱状部材3の先端部を板状部材2
の先端より所定長さ突出させた状態で他方の金型5に対
して進出させる。
図示しないブロー成形機に取付けて型開きするととも
に、スライド部材1の柱状部材3の先端部を板状部材2
の先端より所定長さ突出させた状態で他方の金型5に対
して進出させる。
【0019】(2)上記(1)の工程ののち、図2の
(a)に示すように、図示しない押出機の押出ヘッドよ
り溶融した熱可塑性樹脂からなるパリスン6を押出して
型開きされた前記金型4,5間に配置して型閉じを行な
い、柱状部材3および板状部材2の先端でパリスン6の
裏壁となる部分6Aを突出変形させて、先端に小さな突
出部7Bを有する偏平状の凹部7を形成するとともに、
柱状部材3の先端と他方の金型5のキャビティ5A間で
前記パリスン6を挟んで突出部7Bの先端をパリスン6
の表壁となる部分6Bに溶着させることにより点状溶着
部7Aを形成する。
(a)に示すように、図示しない押出機の押出ヘッドよ
り溶融した熱可塑性樹脂からなるパリスン6を押出して
型開きされた前記金型4,5間に配置して型閉じを行な
い、柱状部材3および板状部材2の先端でパリスン6の
裏壁となる部分6Aを突出変形させて、先端に小さな突
出部7Bを有する偏平状の凹部7を形成するとともに、
柱状部材3の先端と他方の金型5のキャビティ5A間で
前記パリスン6を挟んで突出部7Bの先端をパリスン6
の表壁となる部分6Bに溶着させることにより点状溶着
部7Aを形成する。
【0020】このとき、型閉じ完了前にパリスン6の先
端開口部を閉鎖し、前記押出ヘッドに内設された吹込手
段によって加圧空気等の加圧流体を所定量導入する、い
わゆるプリブローを行なったのち型閉じを完了させると
よい。
端開口部を閉鎖し、前記押出ヘッドに内設された吹込手
段によって加圧空気等の加圧流体を所定量導入する、い
わゆるプリブローを行なったのち型閉じを完了させると
よい。
【0021】なお、本工程の変形例として、柱状部材3
および板状部材2を備えたスライド部材1を前記金型
4,5の型開き時には後退させておき、型閉じ動作とタ
イミングを合わせて進出させて前記先端に小さな突出部
7Bを有する偏平状の凹部7を形成し、型閉じ完了時に
柱状部材3の先端と他方の金型5のキャビティ5Aとの
間で前記パリスン6を挟んで突出部7Bの先端をパリス
ン6の表壁となる部分6Bに溶着することによって点状
溶着部7Aを形成してもよい。
および板状部材2を備えたスライド部材1を前記金型
4,5の型開き時には後退させておき、型閉じ動作とタ
イミングを合わせて進出させて前記先端に小さな突出部
7Bを有する偏平状の凹部7を形成し、型閉じ完了時に
柱状部材3の先端と他方の金型5のキャビティ5Aとの
間で前記パリスン6を挟んで突出部7Bの先端をパリス
ン6の表壁となる部分6Bに溶着することによって点状
溶着部7Aを形成してもよい。
【0022】(3)上記(2)の工程ののち、図2の
(b)に示すように、柱状部材3および板状部材2をと
もに後退させて両者の先端が一方の金型4のキャビティ
4Aと同一面となる状態にし、パリスン6内に吹込針等
の吹込手段を突き刺して加圧流体を導入することによ
り、パリスン6をキャビティ4A,5Aに沿って膨張さ
せると同時に加圧流体の内圧によって前記凹部7を押圧
変形させて対向壁面を溶着一体化させ、図3に示すよう
な、間隔をおいて互に対向する表壁9Bおよび裏壁9A
を備え、裏壁9Aに一体成形された板状リブ8および該
板状リブ8の先端に一体成形されているとともにその先
端部が点状溶着部7Aのみによって表壁9Bの裏面に溶
着された点状リブ8Aからなるインナーリブを有する中
空二重壁成形品9をブロー成形する。
(b)に示すように、柱状部材3および板状部材2をと
もに後退させて両者の先端が一方の金型4のキャビティ
4Aと同一面となる状態にし、パリスン6内に吹込針等
の吹込手段を突き刺して加圧流体を導入することによ
り、パリスン6をキャビティ4A,5Aに沿って膨張さ
せると同時に加圧流体の内圧によって前記凹部7を押圧
変形させて対向壁面を溶着一体化させ、図3に示すよう
な、間隔をおいて互に対向する表壁9Bおよび裏壁9A
を備え、裏壁9Aに一体成形された板状リブ8および該
板状リブ8の先端に一体成形されているとともにその先
端部が点状溶着部7Aのみによって表壁9Bの裏面に溶
着された点状リブ8Aからなるインナーリブを有する中
空二重壁成形品9をブロー成形する。
【0023】(4)上記(3)の工程ののち、金型中で
冷却したのち、型開きを行ない、中空二重壁成形品9を
取出し、ついで不要なバリを除去する。
冷却したのち、型開きを行ない、中空二重壁成形品9を
取出し、ついで不要なバリを除去する。
【0024】本実施例によれば、中空二重壁成形品9の
表壁9Bの裏面に点状リブ8Aが点状溶着部7Aのみに
よって溶着されているだけなので、ブロー成形の冷却工
程における収縮に起因するひけ等の痕跡が表壁9Bの表
面に発生せず、表壁9B側からみた外観が良好な中空二
重壁成形品9を得ることができる。
表壁9Bの裏面に点状リブ8Aが点状溶着部7Aのみに
よって溶着されているだけなので、ブロー成形の冷却工
程における収縮に起因するひけ等の痕跡が表壁9Bの表
面に発生せず、表壁9B側からみた外観が良好な中空二
重壁成形品9を得ることができる。
【0025】また、板状リブ8は、板状部材2によって
形成される偏平状の凹部7の両側面が加圧流体の内圧に
より押圧されて一体化されたものであるため、裏壁9A
の所定の部位に直線状に立設されるので、機械的強度の
バラツキが少ない中空二重壁成形品を製造することがで
きる。
形成される偏平状の凹部7の両側面が加圧流体の内圧に
より押圧されて一体化されたものであるため、裏壁9A
の所定の部位に直線状に立設されるので、機械的強度の
バラツキが少ない中空二重壁成形品を製造することがで
きる。
【0026】次に、本実施例の変形例について説明す
る。
る。
【0027】図4は第1変形例の一工程を示す模式要部
断面図であって、本変形例は第1実施例における上記工
程(3)の工程を次に説明するように変更したものであ
る。第1実施例と同様に、上記(1)および(2)の工
程を順次実行したのち、図4に示すように、板状部材2
および柱状部材3をともに後退させ、板状部材2の先端
が一方の金型4のキャビティ4Aと同一面となるように
するとともに柱状部材3の先端部は板状部材2の先端よ
りも突出した状態にし、第1実施例と同様にパリスン6
内に吹込針等の吹込手段を突き刺して加圧流体を導入す
ることにより、パリスン6をキャビティ4A,5Aに沿
って膨張させると同時に加圧流体の内圧によって凹部7
を押圧変形させて一体化させ、裏壁9Aに一体成形され
た板状リブ18および該板状リブ18の先端に一体成形
されているとともにその先端部が点状溶着部17Aのみ
によって表壁9Bの裏面に溶着された点状リブ18Aを
有し、しかも裏壁9Aの外面の板状リブ18が形成され
ている部位に柱状部材3によって形成された穴18Bを
有する中空二重壁成形品をブロー成形する。
断面図であって、本変形例は第1実施例における上記工
程(3)の工程を次に説明するように変更したものであ
る。第1実施例と同様に、上記(1)および(2)の工
程を順次実行したのち、図4に示すように、板状部材2
および柱状部材3をともに後退させ、板状部材2の先端
が一方の金型4のキャビティ4Aと同一面となるように
するとともに柱状部材3の先端部は板状部材2の先端よ
りも突出した状態にし、第1実施例と同様にパリスン6
内に吹込針等の吹込手段を突き刺して加圧流体を導入す
ることにより、パリスン6をキャビティ4A,5Aに沿
って膨張させると同時に加圧流体の内圧によって凹部7
を押圧変形させて一体化させ、裏壁9Aに一体成形され
た板状リブ18および該板状リブ18の先端に一体成形
されているとともにその先端部が点状溶着部17Aのみ
によって表壁9Bの裏面に溶着された点状リブ18Aを
有し、しかも裏壁9Aの外面の板状リブ18が形成され
ている部位に柱状部材3によって形成された穴18Bを
有する中空二重壁成形品をブロー成形する。
【0028】図5は第2変形例の一工程を示す模式要部
断面図であって、本変形例は第1実施例における上記工
程(3)の工程を次に説明するように変更したものであ
る。
断面図であって、本変形例は第1実施例における上記工
程(3)の工程を次に説明するように変更したものであ
る。
【0029】第1実施例と同様に、上記(1)および
(2)の工程を順次実行したのち、図5に示すように、
板状部材2および柱状部材3をともに後退させ、板状部
材2の先端が一方の金型4のキャビティ4Aよりも若干
一方の金型4内に引き込んだ状態にするとともに、柱状
部材3の先端部を板状部材2の先端よりも突出させた状
態にし、第1実施例と同様にパリスン6内に吹込針等の
吹込手段を突き刺して加圧流体を導入することにより、
パリスン6をキャビティ4A,5Aに沿って膨張させる
と同時に加圧流体の内圧によって突出部7の側面を押圧
変形させて一体化させ、裏壁9Aに一体成形された板状
リブ28および該板状リブ28の先端に一体成形されて
いるとともにその先端部が点状溶着部27Aのみによっ
て表壁9Bの裏面に溶着された点状リブ28Aを有し、
しかも裏壁9Aの外面の板状リブ28が形成されている
部位に柱状部材3によって形成された穴28Bおよび突
条部28Cとを有する中空二重壁成形品をブロー成形す
る。
(2)の工程を順次実行したのち、図5に示すように、
板状部材2および柱状部材3をともに後退させ、板状部
材2の先端が一方の金型4のキャビティ4Aよりも若干
一方の金型4内に引き込んだ状態にするとともに、柱状
部材3の先端部を板状部材2の先端よりも突出させた状
態にし、第1実施例と同様にパリスン6内に吹込針等の
吹込手段を突き刺して加圧流体を導入することにより、
パリスン6をキャビティ4A,5Aに沿って膨張させる
と同時に加圧流体の内圧によって突出部7の側面を押圧
変形させて一体化させ、裏壁9Aに一体成形された板状
リブ28および該板状リブ28の先端に一体成形されて
いるとともにその先端部が点状溶着部27Aのみによっ
て表壁9Bの裏面に溶着された点状リブ28Aを有し、
しかも裏壁9Aの外面の板状リブ28が形成されている
部位に柱状部材3によって形成された穴28Bおよび突
条部28Cとを有する中空二重壁成形品をブロー成形す
る。
【0030】本発明の中空二重壁成形品の製造方法の第
2実施例について説明する。
2実施例について説明する。
【0031】先ず、本実施例で用いる分割形式の金型に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0032】図6に示すように、分割形式の金型は、一
方の金型34および他方の金型35を備え、一方の金型
34は中空二重壁成形品39の裏壁39Aの外面を規制
する形状のキャビティ34Aを有し、他方の金型35は
中空二重壁成形品39の表壁39Bの外面を規制する形
状のキャビティ35Aを有する。
方の金型34および他方の金型35を備え、一方の金型
34は中空二重壁成形品39の裏壁39Aの外面を規制
する形状のキャビティ34Aを有し、他方の金型35は
中空二重壁成形品39の表壁39Bの外面を規制する形
状のキャビティ35Aを有する。
【0033】一方の金型34の所定の部位には、案内溝
34Bが形成されており、該案内溝34Bには次に説明
するようなスライド部材31が摺動自在に嵌挿されてい
る。
34Bが形成されており、該案内溝34Bには次に説明
するようなスライド部材31が摺動自在に嵌挿されてい
る。
【0034】本実施例のスライド部材31は、板状リブ
38を形成するための板状部材32と、板状部材32の
両側部近傍に形成された2個の案内孔32Aにそれぞれ
摺動自在に嵌挿された2個の柱状部材33を備え、板状
部材32および両柱状部材33はそれぞれ図示しない流
体圧シリンダ等からなる往復駆動手段によって個別に他
方の金型35に対して進退されるように構成されてい
る。
38を形成するための板状部材32と、板状部材32の
両側部近傍に形成された2個の案内孔32Aにそれぞれ
摺動自在に嵌挿された2個の柱状部材33を備え、板状
部材32および両柱状部材33はそれぞれ図示しない流
体圧シリンダ等からなる往復駆動手段によって個別に他
方の金型35に対して進退されるように構成されてい
る。
【0035】次に、本実施例の中空二重壁成形品の製造
方法の工程について説明する。
方法の工程について説明する。
【0036】(1)第1実施例の(1)の工程と同様
に、一方の金型34および他方の金型35を型開きする
とともに、スライド部材31の両柱状部材33の先端よ
り突出させた状態で他方の金型35に対して進出させ
る。
に、一方の金型34および他方の金型35を型開きする
とともに、スライド部材31の両柱状部材33の先端よ
り突出させた状態で他方の金型35に対して進出させ
る。
【0037】(2)上記(1)の工程ののち、図6の
(a)に示すように、図示しない押出機の押出ヘッドよ
り溶融した熱可塑性樹脂からなるパリスン36を押出し
て型開きされた前記金型34,35間に配置して型閉じ
を行ない、両柱状部材33および板状部材32の先端で
パリスン36の裏壁となる部分36Aを突出変形させて
先端両側部近傍に小さな突出部37Bを有する偏平状の
凹部37を形成するとともに、両柱状部材33の先端と
他方の金型35のキャビティ35A間でパリスン36を
挟んで突出部37Bの前記先端をパリスン36の表壁と
なる部分36Bに溶着させることにより、2個の点状溶
着部37Aを形成する。
(a)に示すように、図示しない押出機の押出ヘッドよ
り溶融した熱可塑性樹脂からなるパリスン36を押出し
て型開きされた前記金型34,35間に配置して型閉じ
を行ない、両柱状部材33および板状部材32の先端で
パリスン36の裏壁となる部分36Aを突出変形させて
先端両側部近傍に小さな突出部37Bを有する偏平状の
凹部37を形成するとともに、両柱状部材33の先端と
他方の金型35のキャビティ35A間でパリスン36を
挟んで突出部37Bの前記先端をパリスン36の表壁と
なる部分36Bに溶着させることにより、2個の点状溶
着部37Aを形成する。
【0038】(3)上記(2)の工程ののち、図6の
(b)に示すように、両柱状部材33および板状部材3
2をともに後退させて両者の先端が一方の金型34のキ
ャビティ34Aと同一面となる状態にし、パリスン36
内に吹込針等の吹込手段を突き刺して加圧流体を導入す
ることにより、パリスン36をキャビティ34A,35
Aに沿って膨張させると同時に加圧流体の内圧によって
凹部37を押圧変形させて一体化させ、間隔をおいて互
に対向する表壁39Bおよび裏壁39Aを備え、裏壁3
9Aに一体成形された板状リブ38および該板状リブ3
8の先端に一体成形されているとともにその先端部が点
状溶着部37Aのみによって表壁39Bの裏面に溶着さ
れた2個の点状リブ37Aを有する中空二重壁成形品3
9をブロー成形する。
(b)に示すように、両柱状部材33および板状部材3
2をともに後退させて両者の先端が一方の金型34のキ
ャビティ34Aと同一面となる状態にし、パリスン36
内に吹込針等の吹込手段を突き刺して加圧流体を導入す
ることにより、パリスン36をキャビティ34A,35
Aに沿って膨張させると同時に加圧流体の内圧によって
凹部37を押圧変形させて一体化させ、間隔をおいて互
に対向する表壁39Bおよび裏壁39Aを備え、裏壁3
9Aに一体成形された板状リブ38および該板状リブ3
8の先端に一体成形されているとともにその先端部が点
状溶着部37Aのみによって表壁39Bの裏面に溶着さ
れた2個の点状リブ37Aを有する中空二重壁成形品3
9をブロー成形する。
【0039】(4)上記(3)の工程ののち、金型中で
冷却したのち、型開きを行ない、中空二重壁成形品39
を取出し、ついで不要なバリを除去する。
冷却したのち、型開きを行ない、中空二重壁成形品39
を取出し、ついで不要なバリを除去する。
【0040】なお、本実施例においても上述した第1実
施例の各変形例と同様の変形例が実施できることはいう
までもない。
施例の各変形例と同様の変形例が実施できることはいう
までもない。
【0041】本発明の中空二重壁成形品の製造方法の第
3実施例について説明する。
3実施例について説明する。
【0042】先ず、本実施例で用いる分割形式の金型に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0043】図7に示すように、分割形式の金型は、一
方の金型44および図示しない他方の金型を備え、一方
の金型44は中空二重壁成形品の裏壁の外面を規制する
形状のキャビティ44Aを有し、前記他方の金型は中空
二重壁成形品の他方の壁の外面を規制するキャビティを
有する。
方の金型44および図示しない他方の金型を備え、一方
の金型44は中空二重壁成形品の裏壁の外面を規制する
形状のキャビティ44Aを有し、前記他方の金型は中空
二重壁成形品の他方の壁の外面を規制するキャビティを
有する。
【0044】一方の金型44の所定の部位には、案内孔
42Aが設けられているとともに、該案内孔42Aを中
心として放射状に3個の案内溝44Bが設けられてい
る。案内孔42Aには、点状溶着部を形成するための柱
状部材43が摺動自在に嵌挿され、各案内溝44Bには
それぞれ板状リブを形成するための板状部材42が摺動
自在に嵌挿され、柱状部材43および各板状部材42は
それぞれ図示しない流体圧シリンダ等からなる往復駆動
手段によって前記他方の金型に対して進退されるように
構成されている。
42Aが設けられているとともに、該案内孔42Aを中
心として放射状に3個の案内溝44Bが設けられてい
る。案内孔42Aには、点状溶着部を形成するための柱
状部材43が摺動自在に嵌挿され、各案内溝44Bには
それぞれ板状リブを形成するための板状部材42が摺動
自在に嵌挿され、柱状部材43および各板状部材42は
それぞれ図示しない流体圧シリンダ等からなる往復駆動
手段によって前記他方の金型に対して進退されるように
構成されている。
【0045】本実施例の中空二重壁成形品の製造方法の
工程は第1実施例の工程と同様であるが、上述した金型
を用いるため、点状リブおよびこれを中心として放射状
の3個の板状リブからなるインナーリブが形成される。
工程は第1実施例の工程と同様であるが、上述した金型
を用いるため、点状リブおよびこれを中心として放射状
の3個の板状リブからなるインナーリブが形成される。
【0046】次に、本発明の中空二重壁成形品の製造方
法の第4実施例について説明する。先ず、本実施例で用
いる分割形式の金型について説明する。
法の第4実施例について説明する。先ず、本実施例で用
いる分割形式の金型について説明する。
【0047】図8に示すように、分割形式の金型は、一
方の金型54および他方の金型55を備え、一方の金型
54は中空二重壁成形品59の立上げ部59Dの裏面側
を含めた裏壁59Aの外面および端壁59Cを規制する
ためのキャビティ54Aを有し、他方の金型55は中空
二重壁成形品59の立上げ部59Dの表面側を含めた表
壁59Bの外面を規制するキャビティ55Aを有する。
方の金型54および他方の金型55を備え、一方の金型
54は中空二重壁成形品59の立上げ部59Dの裏面側
を含めた裏壁59Aの外面および端壁59Cを規制する
ためのキャビティ54Aを有し、他方の金型55は中空
二重壁成形品59の立上げ部59Dの表面側を含めた表
壁59Bの外面を規制するキャビティ55Aを有する。
【0048】一方の金型54のキャビティ54Aの立上
げ部59Dの角部59Eを形成するための部位には、案
内溝54Bが形成されており、該案内溝54Bには次に
説明するようなスライド部材51が摺動自在に嵌挿され
ている。
げ部59Dの角部59Eを形成するための部位には、案
内溝54Bが形成されており、該案内溝54Bには次に
説明するようなスライド部材51が摺動自在に嵌挿され
ている。
【0049】本実施例において、スライド部材51は、
板状リブ58を形成するための先端が三角形の板状部材
52と、板状部材52の頂角部に形成された案内孔52
Aに摺動自在に嵌挿された先端面の面積の小さい柱状部
材53を備え、板状部材52および柱状部材53はそれ
ぞれ空所60に内設された図示しない流体圧シリンダ等
の往復駆動手段によって個別に他方の金型55に対して
進退されるように構成されている。
板状リブ58を形成するための先端が三角形の板状部材
52と、板状部材52の頂角部に形成された案内孔52
Aに摺動自在に嵌挿された先端面の面積の小さい柱状部
材53を備え、板状部材52および柱状部材53はそれ
ぞれ空所60に内設された図示しない流体圧シリンダ等
の往復駆動手段によって個別に他方の金型55に対して
進退されるように構成されている。
【0050】次に、本実施例の中空二重壁成形品の製造
方法の工程について説明する。
方法の工程について説明する。
【0051】(1)一方の金型54および他方の金型5
5を型開きするとともに、スライド部材51の柱状部材
53の先端部を板状部材52の先端より突出させた状態
で他方の金型35に対して進出させる。
5を型開きするとともに、スライド部材51の柱状部材
53の先端部を板状部材52の先端より突出させた状態
で他方の金型35に対して進出させる。
【0052】(2)上記(1)の工程ののち、図8の
(a)に示すように、図示しない押出機の押出ヘッドよ
り溶融した熱可塑性樹脂からなるパリスン56を押出し
て型開きされた前記金型54,55間に配置して型閉じ
を行ない、柱状部材53および板状部材52の先端でパ
リスン56の裏壁となる部分56Aを突出変形させて、
先端に小さな突出部57Bを有する偏平状の凹部57を
形成するとともに、柱状部材53の先端と他方の金型5
5のキャビティ55Aの角部59Eを形成する部位間で
パリスン56を挟んで突出部57Bの先端をパリスン5
6の表壁となる部分56Bに溶着させることにより点状
溶着部57Aを形成する。
(a)に示すように、図示しない押出機の押出ヘッドよ
り溶融した熱可塑性樹脂からなるパリスン56を押出し
て型開きされた前記金型54,55間に配置して型閉じ
を行ない、柱状部材53および板状部材52の先端でパ
リスン56の裏壁となる部分56Aを突出変形させて、
先端に小さな突出部57Bを有する偏平状の凹部57を
形成するとともに、柱状部材53の先端と他方の金型5
5のキャビティ55Aの角部59Eを形成する部位間で
パリスン56を挟んで突出部57Bの先端をパリスン5
6の表壁となる部分56Bに溶着させることにより点状
溶着部57Aを形成する。
【0053】(3)上記(2)の工程ののち、図8の
(b)に示すように、柱状部材53および板状部材52
をともに後退させて両者の先端が一方の金型54のキャ
ビティ54Aの角部59Eを形成する部位と同一面とな
る状態にし、パリスン56内に吹込針等の吹込手段を突
き刺して加圧流体を導入することにより、パリスン56
をキャビティ54A,55Aに沿って膨張させると同時
に加圧流体の内圧によって凹部57の側面を押圧変形さ
せて一体化させ、図9に示すような、間隔をおいて互に
対向する表壁59Bおよび裏壁59Aを有するとともに
周囲に裏壁側に折れ曲がった立上げ部59Dを有しその
端部が端壁59Cで閉塞され、しかも裏壁59Aに一体
成形された板状リブ58および該板状リブ58の先端に
一体成形されているとともにその先端部が点状溶着部5
7Aのみによって表壁59Bの角部59Eの裏面に点状
溶着部57Aのみにより溶着された点状リブ58Aから
なるインナーリブを有する中空二重壁成形品59をブロ
ー成形する。
(b)に示すように、柱状部材53および板状部材52
をともに後退させて両者の先端が一方の金型54のキャ
ビティ54Aの角部59Eを形成する部位と同一面とな
る状態にし、パリスン56内に吹込針等の吹込手段を突
き刺して加圧流体を導入することにより、パリスン56
をキャビティ54A,55Aに沿って膨張させると同時
に加圧流体の内圧によって凹部57の側面を押圧変形さ
せて一体化させ、図9に示すような、間隔をおいて互に
対向する表壁59Bおよび裏壁59Aを有するとともに
周囲に裏壁側に折れ曲がった立上げ部59Dを有しその
端部が端壁59Cで閉塞され、しかも裏壁59Aに一体
成形された板状リブ58および該板状リブ58の先端に
一体成形されているとともにその先端部が点状溶着部5
7Aのみによって表壁59Bの角部59Eの裏面に点状
溶着部57Aのみにより溶着された点状リブ58Aから
なるインナーリブを有する中空二重壁成形品59をブロ
ー成形する。
【0054】(4)上記(3)の工程ののち、金型中で
冷却したのち、型開きを行ない、中空二重壁成形品59
を取出し、ついで不要なバリ56Cを除去することによ
り、図9に示すような中空二重壁成形品59を得る。
冷却したのち、型開きを行ない、中空二重壁成形品59
を取出し、ついで不要なバリ56Cを除去することによ
り、図9に示すような中空二重壁成形品59を得る。
【0055】本実施例によれば、立上げ部59Dを有す
る中空二重壁成形品59の表壁59Bの角部外面の外観
が良好となるとともに角部の機械的強度も大きくなる。
る中空二重壁成形品59の表壁59Bの角部外面の外観
が良好となるとともに角部の機械的強度も大きくなる。
【0056】上記各実施例においては柱状部材と板状部
材が個別に他方の金型に対して進退するスライド部材を
備えた金型を用いたものを示したが、柱状部材と板状部
材とが一体であるスライド部材を用いることができる。
また、スライド部材をインナーリブを形成すべき複数の
部位にそれぞれ配設することにより、複数のインナーリ
ブを有する有する中空二重壁成形品をブロー成形するこ
とができる。
材が個別に他方の金型に対して進退するスライド部材を
備えた金型を用いたものを示したが、柱状部材と板状部
材とが一体であるスライド部材を用いることができる。
また、スライド部材をインナーリブを形成すべき複数の
部位にそれぞれ配設することにより、複数のインナーリ
ブを有する有する中空二重壁成形品をブロー成形するこ
とができる。
【0057】本発明において、熱可塑性樹脂としては、
ABS樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポ
リカーボネート、ポリアミド、ポリプロピレン等が用い
られる。
ABS樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポ
リカーボネート、ポリアミド、ポリプロピレン等が用い
られる。
【0058】また、本発明によって製造される中空二重
壁成形品の用途は、軽量かつ機械的強度が大きく、しか
も表壁側からみた外観良好性が要請される電気装置のハ
ウジング等がある。
壁成形品の用途は、軽量かつ機械的強度が大きく、しか
も表壁側からみた外観良好性が要請される電気装置のハ
ウジング等がある。
【0059】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
で、次に記載するような効果を奏する。
【0060】中空二重壁成形品の表壁の裏面には点状リ
ブが点状溶着部のみにより溶着されているだけなので、
表壁の外面に従来の技術の如き板状リブに起因するひけ
等の痕跡が発生せず、表壁側から見た外観良好な中空二
重壁成形品を製造することができる。また、板状リブは
中空二重壁成形品の裏壁の裏面の所定の部位に直線状に
立設されるため機械的強度のバラツキが発生しない。
ブが点状溶着部のみにより溶着されているだけなので、
表壁の外面に従来の技術の如き板状リブに起因するひけ
等の痕跡が発生せず、表壁側から見た外観良好な中空二
重壁成形品を製造することができる。また、板状リブは
中空二重壁成形品の裏壁の裏面の所定の部位に直線状に
立設されるため機械的強度のバラツキが発生しない。
【0061】その結果、中空二重壁成形品の壁の肉厚を
薄くしても充分な機械的強度を維持することができ、軽
量化が可能となる。
薄くしても充分な機械的強度を維持することができ、軽
量化が可能となる。
【図1】本発明の第1実施例において用いられる金型の
主要部を示す模式斜視図である。
主要部を示す模式斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例における工程の説明図であ
る。
る。
【図3】本発明の第1実施例によって製造された中空二
重壁成形品の主要部を示す模式斜視図である。
重壁成形品の主要部を示す模式斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例の一変形例の説明図であ
る。
る。
【図5】本発明の第1実施例の他の変形例の説明図であ
る。
る。
【図6】本発明の第2実施例における工程の説明図であ
る。
る。
【図7】本発明の第3実施例において用いられる金型の
主要部を示す模式斜視図である。
主要部を示す模式斜視図である。
【図8】本発明の第4実施例における工程の説明図であ
る。
る。
【図9】本発明の第4実施例によって製造された中空二
重壁成形品を破断して示す模式斜視図である。
重壁成形品を破断して示す模式斜視図である。
【図10】従来の中空二重壁成形品の製造方法における
工程の説明図である。
工程の説明図である。
【図11】スライド棒のみを用いた板状リブの形成状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
1,31,41,51 スライド部材
2,32,42,52 板状部材
2A,32A,42A,52A 案内孔
3,33,43,53 柱状部材
4,34,44,54 一方の金型
4A,5A,34A,35A,44A,54A,55A
キャビティ 4B,34B,44B,54B 案内溝 5,35,55 他方の金型 6,36,56 パリスン 6A,36A,56A 裏壁となる部分 6B,36B,56B 表壁となる部分 7,37,57 凹部 7A,17A,27A,37A,57A 点状溶着部 7B,37B,57B 突出部 8,18,28,38,58 板状リブ 8A,18A,28A,38A,58A 点状リブ 9,39,59 中空二重壁成形品 9A,39A,59A 裏壁 9B,39B,59B 表壁 59C 端壁 59D 立上げ部 59E 角部
キャビティ 4B,34B,44B,54B 案内溝 5,35,55 他方の金型 6,36,56 パリスン 6A,36A,56A 裏壁となる部分 6B,36B,56B 表壁となる部分 7,37,57 凹部 7A,17A,27A,37A,57A 点状溶着部 7B,37B,57B 突出部 8,18,28,38,58 板状リブ 8A,18A,28A,38A,58A 点状リブ 9,39,59 中空二重壁成形品 9A,39A,59A 裏壁 9B,39B,59B 表壁 59C 端壁 59D 立上げ部 59E 角部
Claims (2)
- 【請求項1】 間隔をおいて互いに対向する表壁および
裏壁を備えた中空二重壁成形品の製造方法において、 前記表壁および前記裏壁の外面を規制するキャビティを
有する分割形式の金型を型開きして該金型間にパリスン
を配置したのち、型閉じを行なって前記パリスンを挟持
するとともに前記キャビティ内に進出させた板状部材お
よび該板状部材の先端より突出する柱状部材を備えたス
ライド部材により、前記パリスンの裏壁となる部分を変
形させて先端に突出部を有する偏平状の凹部を形成する
ことにより前記突出部の先端部を前記パリスンの表壁と
なる部分に溶着して点状溶着部を形成し、ついで前記ス
ライド部材を後退させたのち、前記パリスン内に加圧流
体を導入することによって前記キャビティに沿って膨張
させるとともに、前記凹部を前記加圧流体の内圧によっ
て変形させて前記裏壁に一体成形された板状リブおよび
該板状リブの先端に一体成形されているとともにその先
端部が前記点状溶着部のみによって前記表壁に溶着され
た点状リブからなるインナーリブを形成することを特徴
とする中空二重壁成形品の製造方法。 - 【請求項2】 スライド部材の板状部材および柱状部材
が個別に進退されることを特徴とする請求項1記載の中
空二重壁成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25928894A JP3437658B2 (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 中空二重壁成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25928894A JP3437658B2 (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 中空二重壁成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0899348A JPH0899348A (ja) | 1996-04-16 |
JP3437658B2 true JP3437658B2 (ja) | 2003-08-18 |
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ID=17332008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP25928894A Expired - Fee Related JP3437658B2 (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 中空二重壁成形品の製造方法 |
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EP2663445B2 (en) | 2011-01-12 | 2019-05-08 | ABC Group Inc. | Blow-molded hollow article with pillar structural members and blow molding process |
CN203460423U (zh) * | 2013-06-13 | 2014-03-05 | 利宾来塑胶工业(深圳)有限公司 | 一种吹塑模具及由其制成的吹塑制品 |
-
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- 1994-09-29 JP JP25928894A patent/JP3437658B2/ja not_active Expired - Fee Related
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