JP2866148B2 - 表皮一体プラスチック中空体の製造方法およびそれに用いる中空成形型 - Google Patents
表皮一体プラスチック中空体の製造方法およびそれに用いる中空成形型Info
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- B29C49/42—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C49/48—Moulds
- B29C49/54—Moulds for undercut articles
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、表皮一体プラスチック中空体の製造方法
およびそれに用いる中空成形型に関する。
およびそれに用いる中空成形型に関する。
(従来技術) 自動車用コンソールボックスの蓋体等のように、ある
程度の厚みが必要とされ、しかも軽量化が要求される製
品には、表面に表皮を有するプラスチック中空体が多用
されている。
程度の厚みが必要とされ、しかも軽量化が要求される製
品には、表面に表皮を有するプラスチック中空体が多用
されている。
従来、そのような表面に表皮を有するプラスチック中
空体の簡易な製造方法として、第15図および第16図に示
すように、割面に所望のキャビティ1を有する中空成形
型(あるいはブロー成形型とも称される。)2のキャビ
ティ1に、軟質合成樹脂シートまたは起毛トリコット等
の織布等からなる表皮材4をセットし、割面5,5間に溶
融状態のパリソン6を配置し、成形型2を閉合すること
により割面5,5で前記パリソン6を挟着するとともにパ
リソン6内に空気を吹き込み、パリソン6を所定のキャ
ビティ形状からなる中空体7に成形すると同時に該中空
体7表面に表皮材4を溶着一体化して、第17図に示す表
皮一体プラスチック中空体8を得る方法が提案されてい
る。
空体の簡易な製造方法として、第15図および第16図に示
すように、割面に所望のキャビティ1を有する中空成形
型(あるいはブロー成形型とも称される。)2のキャビ
ティ1に、軟質合成樹脂シートまたは起毛トリコット等
の織布等からなる表皮材4をセットし、割面5,5間に溶
融状態のパリソン6を配置し、成形型2を閉合すること
により割面5,5で前記パリソン6を挟着するとともにパ
リソン6内に空気を吹き込み、パリソン6を所定のキャ
ビティ形状からなる中空体7に成形すると同時に該中空
体7表面に表皮材4を溶着一体化して、第17図に示す表
皮一体プラスチック中空体8を得る方法が提案されてい
る。
しかし前記製造方法にあっては、表皮一体プラスチッ
ク中空体8の脱型を可能にするため、中空成形型2のキ
ャビティ1にアンダーカットが形成されるのを防ぐ必要
があり、該キャビティ1を割面5に向けて拡開させた形
状にしなければならなかった。
ク中空体8の脱型を可能にするため、中空成形型2のキ
ャビティ1にアンダーカットが形成されるのを防ぐ必要
があり、該キャビティ1を割面5に向けて拡開させた形
状にしなければならなかった。
そのため、そのキャビティ1に配置する表皮材4も割
面5に向けて拡開した形状とし、その表皮材4端縁をパ
リソン6とともに割面5,5で挟着して、前記の成形を行
わねばならず、その表皮材端縁を切除して得られる表皮
一体プラスチック中空体8の縁部に表皮材端縁の切り口
4aが露出し、製品外観が損なわれる問題があった。
面5に向けて拡開した形状とし、その表皮材4端縁をパ
リソン6とともに割面5,5で挟着して、前記の成形を行
わねばならず、その表皮材端縁を切除して得られる表皮
一体プラスチック中空体8の縁部に表皮材端縁の切り口
4aが露出し、製品外観が損なわれる問題があった。
また、その表皮一体プラスチック中空体8は、表皮材
端縁が剥離し易い問題もあった。
端縁が剥離し易い問題もあった。
そこで、それらの問題を解決するために表皮一体プラ
スチック中空体を脱型した後に、表皮材の端縁をその中
空体の裏側に折り曲げて接着により固定する方法が一部
で採用されているが、接着作業に手間取る外に接着のバ
ラツキにより表皮端縁が剥離する虞れもあった。
スチック中空体を脱型した後に、表皮材の端縁をその中
空体の裏側に折り曲げて接着により固定する方法が一部
で採用されているが、接着作業に手間取る外に接着のバ
ラツキにより表皮端縁が剥離する虞れもあった。
一方、前記の表皮材4に代えて第18図に示すように端
縁9に内側に向かう折り返し部10が形成された表皮材11
を中空成形型12のキャビティ14にセットして、表皮一体
プラスチック中空体を製造する方法も提案されている
(特開昭57−70739、特開昭58−229719)。
縁9に内側に向かう折り返し部10が形成された表皮材11
を中空成形型12のキャビティ14にセットして、表皮一体
プラスチック中空体を製造する方法も提案されている
(特開昭57−70739、特開昭58−229719)。
その製造方法によれば、あらかじめ表皮材が所定形状
とされているため表皮材の端縁を切除する必要がなく、
しかも表皮材端縁の折り返し部10が溶融パリソン16内に
埋設されるため、表皮材の端縁が剥離し難い利点があ
る。
とされているため表皮材の端縁を切除する必要がなく、
しかも表皮材端縁の折り返し部10が溶融パリソン16内に
埋設されるため、表皮材の端縁が剥離し難い利点があ
る。
しかしこの製造方法においても、前記と同様に成形型
12のキャビティにアンダーカットが形成されるのを避け
る必要がある。そのため、この製造方法にあっては、該
表皮材端縁の折り返し部10が成形型のキャビティ面から
突き出た不安定な状態でキャビティに保持されることに
なり、該成形型の閉型時およびパリソン内に空気を吹き
込む際に表皮材の折り返し部10が変形して、折り返しが
無くなったりあるいは不規則に折れ曲り易く、得られる
表皮一体プラスチック中空体が、その表皮材端縁で見苦
しくなったり、あるいは剥離し易くなる虞れがあった。
しかもその表皮一体プラスチック中空体は、表面感触の
ソフトなものが好まれ、柔軟性のある軟質塩化ビニル樹
脂等から表面材が形成されることが多いため、前記閉型
時等の際に表皮材端縁の不具合がより生じ易かった。
12のキャビティにアンダーカットが形成されるのを避け
る必要がある。そのため、この製造方法にあっては、該
表皮材端縁の折り返し部10が成形型のキャビティ面から
突き出た不安定な状態でキャビティに保持されることに
なり、該成形型の閉型時およびパリソン内に空気を吹き
込む際に表皮材の折り返し部10が変形して、折り返しが
無くなったりあるいは不規則に折れ曲り易く、得られる
表皮一体プラスチック中空体が、その表皮材端縁で見苦
しくなったり、あるいは剥離し易くなる虞れがあった。
しかもその表皮一体プラスチック中空体は、表面感触の
ソフトなものが好まれ、柔軟性のある軟質塩化ビニル樹
脂等から表面材が形成されることが多いため、前記閉型
時等の際に表皮材端縁の不具合がより生じ易かった。
(発明が解決しようとする課題) そこでこの発明は前記の点に鑑み、外観が良好でしか
も表皮端縁部が剥離し難い表皮一体プラスチック中空体
を簡易に製造する方法およびその製造方法に用いる中空
成形型を提供せんとするものである。
も表皮端縁部が剥離し難い表皮一体プラスチック中空体
を簡易に製造する方法およびその製造方法に用いる中空
成形型を提供せんとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、この発明は、割面に所望の
キャビティを有する中空成形型のキャビティに表皮材を
セットし、割面間に溶融状態のパリソンを配置し、成形
型を閉合することにより割面で前記パリソンを挟着する
とともにパリソン内に空気を吹き込み、パリソンを所定
のキャビティ形状に中空成形すると同時に該中空体表面
に表皮材を溶着一体化する表皮一体プラスチック中空体
の製造方法において、成形型を少なくとも中型を含む3
分割構造とすることにより中型と一方の分割型によって
アンダーカットを有するキャビティを構成し、該アンダ
ーカットを有するキャビティに表皮材をセットして他方
の分割型と中型との割面間で溶融パリソンを挟着後中空
成形し、中型と他方の分割型間の型開き後、中型の内周
縁に表皮一体プラスチック中空体を保持した状態で中型
を表皮一体プラスチック中空体と共に一方の分割型から
前進させることによって前記アンダーカットを解消する
型開き及び一方の分割型からの表皮一体プラスチック中
空体の脱型を行い、その後中型から表皮一体プラスチッ
ク中空体を外すことにしたのである。
キャビティを有する中空成形型のキャビティに表皮材を
セットし、割面間に溶融状態のパリソンを配置し、成形
型を閉合することにより割面で前記パリソンを挟着する
とともにパリソン内に空気を吹き込み、パリソンを所定
のキャビティ形状に中空成形すると同時に該中空体表面
に表皮材を溶着一体化する表皮一体プラスチック中空体
の製造方法において、成形型を少なくとも中型を含む3
分割構造とすることにより中型と一方の分割型によって
アンダーカットを有するキャビティを構成し、該アンダ
ーカットを有するキャビティに表皮材をセットして他方
の分割型と中型との割面間で溶融パリソンを挟着後中空
成形し、中型と他方の分割型間の型開き後、中型の内周
縁に表皮一体プラスチック中空体を保持した状態で中型
を表皮一体プラスチック中空体と共に一方の分割型から
前進させることによって前記アンダーカットを解消する
型開き及び一方の分割型からの表皮一体プラスチック中
空体の脱型を行い、その後中型から表皮一体プラスチッ
ク中空体を外すことにしたのである。
更には、前記中型を分割可能な2以上の構成体から構
成され、アンダーカットを解消する型開きの際に、表皮
一体プラスチック中空体を保持しながら一方の分割型か
ら前進する中型本体と一方の分割型の割面に沿って移動
する構成体とに中型が分離して型開きするようにしたの
である。
成され、アンダーカットを解消する型開きの際に、表皮
一体プラスチック中空体を保持しながら一方の分割型か
ら前進する中型本体と一方の分割型の割面に沿って移動
する構成体とに中型が分離して型開きするようにしたの
である。
一方、表皮一体プラスチック中空体の製造に用いる分
割式の中空成形型については、少なくとも中型を含む3
分割構造とし、その中型と一方の分割型との組み合わせ
によりアンダーカットを有するキャビティを形成され、
その中型と他方の分割型の型開き後、中型がその内周縁
に表皮一体プラスチック中空体を保持した状態で表皮一
体プラスチック中空体と共に一方の分割型から前進して
前記アンダーカットを解消する型開き及び一方の分割型
からの表皮一体プラスチック中空体の脱型を行う構造と
したのである。
割式の中空成形型については、少なくとも中型を含む3
分割構造とし、その中型と一方の分割型との組み合わせ
によりアンダーカットを有するキャビティを形成され、
その中型と他方の分割型の型開き後、中型がその内周縁
に表皮一体プラスチック中空体を保持した状態で表皮一
体プラスチック中空体と共に一方の分割型から前進して
前記アンダーカットを解消する型開き及び一方の分割型
からの表皮一体プラスチック中空体の脱型を行う構造と
したのである。
さらに好ましくはその中型を分割可能な2以上の構成
体から構成し、アンダーカットを解消する型開きの際
に、表皮一体プラスチック中空体を保持しながら一方の
分割型から前進する中型本体と一方の分割型の割面に沿
って移動する構成体とに中型が分離して型開きを行う構
造としたのである。
体から構成し、アンダーカットを解消する型開きの際
に、表皮一体プラスチック中空体を保持しながら一方の
分割型から前進する中型本体と一方の分割型の割面に沿
って移動する構成体とに中型が分離して型開きを行う構
造としたのである。
(作用) 中型と一方の分割型で構成されたアンダーカットを有
するキャビティにセットされた表皮材は、その表皮材端
縁部がキャビティのアンダーカットに沿い、キャビティ
を巻き込むような形状でキャビティ面に保持される。
するキャビティにセットされた表皮材は、その表皮材端
縁部がキャビティのアンダーカットに沿い、キャビティ
を巻き込むような形状でキャビティ面に保持される。
そのため中空成形型の割面(中型と他方の分割型との
分割面)間に挟着された溶融パリソンに空気を吹き込ん
で、パリソンをキャビティ形状に中空成形し表皮材と一
体にする際、表皮材端縁部がその中空体の縁部を巻き込
むようにして中空体裏側部に溶着する。その際、表皮材
端縁までキャビティ面で支持されているため、該表皮材
端縁が不規則な変形、折れ曲がれを生じることがなく、
正確かつ確実に中空体裏側に溶着する。
分割面)間に挟着された溶融パリソンに空気を吹き込ん
で、パリソンをキャビティ形状に中空成形し表皮材と一
体にする際、表皮材端縁部がその中空体の縁部を巻き込
むようにして中空体裏側部に溶着する。その際、表皮材
端縁までキャビティ面で支持されているため、該表皮材
端縁が不規則な変形、折れ曲がれを生じることがなく、
正確かつ確実に中空体裏側に溶着する。
そして中空成形後の型開きを、中型と他方の分割型間
で、次いでアンダーカットを構成している中型と一方の
分割型間で行うことにより、該アンダーカットが解消さ
れ成形品の脱型が可能になる。その際、中型と一方の分
割型間の型開きについては、中型の内周縁に表皮一体プ
ラスチック中空体を保持した状態で中型を表皮一体プラ
スチック中空体と共に一方の分割型から前進させること
によって行うため、アンダーカットの解消と同時に表皮
一体プラスチック中空体を一方の分割型から外すことが
でき、効率的に作業を行える。
で、次いでアンダーカットを構成している中型と一方の
分割型間で行うことにより、該アンダーカットが解消さ
れ成形品の脱型が可能になる。その際、中型と一方の分
割型間の型開きについては、中型の内周縁に表皮一体プ
ラスチック中空体を保持した状態で中型を表皮一体プラ
スチック中空体と共に一方の分割型から前進させること
によって行うため、アンダーカットの解消と同時に表皮
一体プラスチック中空体を一方の分割型から外すことが
でき、効率的に作業を行える。
しかも、表皮一体プラスチック中空体を中型に保持し
た状態で一方の分割型から前進させるため、表皮一体プ
ラスチック中空体に無理な力が加わらず、スムーズな脱
型が可能となる。
た状態で一方の分割型から前進させるため、表皮一体プ
ラスチック中空体に無理な力が加わらず、スムーズな脱
型が可能となる。
また、その中型を分割可能な2以上の構成体から構成
し、アンダーカットを解消する型開きの際に、表皮一体
プラスチック中空体を保持しながら一方の分割型から前
進する中型本体と一方の分割型の割面に沿って移動する
構成体とに中型が分離して型開きを行うようにすれば、
中型と一方の分割型間に空間が形成されるとともに、中
型においても構成体の分離による開口部が形成されるた
め、その空間および開口部の両者を利用して表皮一体プ
ラスチック中空体の脱型を行うことができ、その脱型が
一層容易になる。
し、アンダーカットを解消する型開きの際に、表皮一体
プラスチック中空体を保持しながら一方の分割型から前
進する中型本体と一方の分割型の割面に沿って移動する
構成体とに中型が分離して型開きを行うようにすれば、
中型と一方の分割型間に空間が形成されるとともに、中
型においても構成体の分離による開口部が形成されるた
め、その空間および開口部の両者を利用して表皮一体プ
ラスチック中空体の脱型を行うことができ、その脱型が
一層容易になる。
一方、前記の表皮一体プラスチック中空体の製造に用
いる分割式の中空成形型にあっては、閉型時にはアンダ
ーカットを有するキャビティが形成され、型開きの際に
はキャビティのアンダーカットが解消されるため、成形
品縁部が表皮材端縁で巻き込まれた表皮一体プラスチッ
ク中空体の成形および脱型が可能になる。しかも、表皮
材端縁までキャビティ面で支持されるため、閉型時ある
いは中空成形時における表皮材端縁の不規則な変形、折
れ曲がりが防止される。さらに、中型がその内周縁に表
皮一体プラスチック中空体を保持した状態で表皮一体プ
ラスチック中空体と共に一方の分割型から前進して前記
アンダーカットを解消する型開き構造からなるため、表
皮一体プラスチック中空体がスムーズに脱型される。
いる分割式の中空成形型にあっては、閉型時にはアンダ
ーカットを有するキャビティが形成され、型開きの際に
はキャビティのアンダーカットが解消されるため、成形
品縁部が表皮材端縁で巻き込まれた表皮一体プラスチッ
ク中空体の成形および脱型が可能になる。しかも、表皮
材端縁までキャビティ面で支持されるため、閉型時ある
いは中空成形時における表皮材端縁の不規則な変形、折
れ曲がりが防止される。さらに、中型がその内周縁に表
皮一体プラスチック中空体を保持した状態で表皮一体プ
ラスチック中空体と共に一方の分割型から前進して前記
アンダーカットを解消する型開き構造からなるため、表
皮一体プラスチック中空体がスムーズに脱型される。
また、その中型が分割可能な2以上の構成体から構成
され、アンダーカットを解消する型開きの際に、表皮一
体プラスチック中空体を保持しながら一方の分割型から
前進する中型本体と一方の分割型の割面に沿って移動す
る構成体とに中型が分離して型開きを行う構造からなる
成形型にあっては、一層成形品の脱型が容易になる。
され、アンダーカットを解消する型開きの際に、表皮一
体プラスチック中空体を保持しながら一方の分割型から
前進する中型本体と一方の分割型の割面に沿って移動す
る構成体とに中型が分離して型開きを行う構造からなる
成形型にあっては、一層成形品の脱型が容易になる。
(実施例) まずこの発明の中空成形型の一実施例について説明す
る。第1図はその中空成形型18の断面図、第2はその成
形型18をA方向から見た図である。
る。第1図はその中空成形型18の断面図、第2はその成
形型18をA方向から見た図である。
中空成形型18は、一方の分割型19と他方の分割型20お
よび中型21の3分割構造からなり、一方の分割型19と中
型21との組み合わせにより形成されたアンダーカット22
aを有するキャビティ22を内部に有するものである。ま
たこの中空成形型18は、型開きの際、まず他方の分割型
20と中型21の間が分離し、その後一方の分割型19内の伸
縮手段23、例えばエアーシリンダの作動により中型21が
一方の分割型19から前方(中型21との分割面となる割面
前方)へ押し出されるように前進して中型21と一方の分
割型間が開く構造からなる。
よび中型21の3分割構造からなり、一方の分割型19と中
型21との組み合わせにより形成されたアンダーカット22
aを有するキャビティ22を内部に有するものである。ま
たこの中空成形型18は、型開きの際、まず他方の分割型
20と中型21の間が分離し、その後一方の分割型19内の伸
縮手段23、例えばエアーシリンダの作動により中型21が
一方の分割型19から前方(中型21との分割面となる割面
前方)へ押し出されるように前進して中型21と一方の分
割型間が開く構造からなる。
次に、上記中空成形型18を用いて行う表皮一体プラス
チック中空体の製造方法について説明する。
チック中空体の製造方法について説明する。
第3図ないし第6図はその製造方法の一実施例におけ
る製造工程を示す断面図である。
る製造工程を示す断面図である。
まず第3図に示すように一方の成形型19の伸縮手段2
3,23を縮めて中型21と一方の分割型19を組み合わせ、そ
の組み合わせにより形成された前記アンダーカット(第
1図の22a)を有するキャビティ22に表皮材24をセット
する。これにより表皮材24は、その端縁部24a,24aがキ
ャビティ22を巻き込むようにして該キャビティ面に保持
される。その表皮材24は、プラスチック中空体表面の装
飾性およびソフト感を高めるためのもので、軟質塩化ビ
ニル樹脂等の合成樹脂シートまたは織布等からなり、通
常あらかじめ真空成形等により成形型のキャビティ22形
状に合うように成形されたものが用いられる。
3,23を縮めて中型21と一方の分割型19を組み合わせ、そ
の組み合わせにより形成された前記アンダーカット(第
1図の22a)を有するキャビティ22に表皮材24をセット
する。これにより表皮材24は、その端縁部24a,24aがキ
ャビティ22を巻き込むようにして該キャビティ面に保持
される。その表皮材24は、プラスチック中空体表面の装
飾性およびソフト感を高めるためのもので、軟質塩化ビ
ニル樹脂等の合成樹脂シートまたは織布等からなり、通
常あらかじめ真空成形等により成形型のキャビティ22形
状に合うように成形されたものが用いられる。
そしてその成形型の割面25,25(中型21と他方の分割
型20の分割面)間に、押し出し機26から加熱溶融したポ
リプロピレン、硬質塩化ビニル樹脂等の熱可塑性プラス
チック等からなる筒状のパリソン27を押し出す。
型20の分割面)間に、押し出し機26から加熱溶融したポ
リプロピレン、硬質塩化ビニル樹脂等の熱可塑性プラス
チック等からなる筒状のパリソン27を押し出す。
なお、この筒状パリソン27に代えて、適宜熱可塑性プ
ラスチックからなる二枚のシートパリソンを用いてもよ
い。
ラスチックからなる二枚のシートパリソンを用いてもよ
い。
次に第4図のように中空成形型18を閉じて、パリソン
27および表皮材24の余剰部分を割面25,25で挟着すると
ともに、そのパリソン27内に空気吹き込みノズル(図示
せず。)を利用して空気を吹き込み、中空成形をする。
27および表皮材24の余剰部分を割面25,25で挟着すると
ともに、そのパリソン27内に空気吹き込みノズル(図示
せず。)を利用して空気を吹き込み、中空成形をする。
その中空成形により溶融パリソン27がキャビティ内で
膨らみ、表皮材24と密着して溶着一体化し、キャビティ
形状のプラスチック中空体28になる。しかもその際、中
型21と一方の分割型19の組み合わせからなるキャビティ
のアンダーカットにより、表皮材24の端縁24a,24aがキ
ャビティを巻き込むようにしてキャビティ面に保持され
ているため、その表皮材端縁24a,24aがプラスチック中
空体の端部を裏側へ巻き込んでその裏側周縁に溶着す
る。
膨らみ、表皮材24と密着して溶着一体化し、キャビティ
形状のプラスチック中空体28になる。しかもその際、中
型21と一方の分割型19の組み合わせからなるキャビティ
のアンダーカットにより、表皮材24の端縁24a,24aがキ
ャビティを巻き込むようにしてキャビティ面に保持され
ているため、その表皮材端縁24a,24aがプラスチック中
空体の端部を裏側へ巻き込んでその裏側周縁に溶着す
る。
また、パリソンの余剰部分と表皮材の余剰部分は成形
型の割面25,25で挟着されて溶着一体化がなされ、バリ
が形成される。
型の割面25,25で挟着されて溶着一体化がなされ、バリ
が形成される。
その後、第5図に示すように、他方の分割型20と中型
21間を開く。このときプラスチック中空体28と表皮材24
とからなる表皮一体プラスチック中空体29は、中型21と
一方の分割型19の組み合わせにより形成されたキャビテ
ィのアンダーカットにより、そのキャビティに保持され
た状態で中型21および一方の分割型19に残される。
21間を開く。このときプラスチック中空体28と表皮材24
とからなる表皮一体プラスチック中空体29は、中型21と
一方の分割型19の組み合わせにより形成されたキャビテ
ィのアンダーカットにより、そのキャビティに保持され
た状態で中型21および一方の分割型19に残される。
次いで第6図に示すように一方の分割型19内の伸縮手
段23,23を伸ばして中型21を一方の分割型19前方に押し
出して前進させることにより、中型21と一方の分割型19
間を開き、それまで中型21と一方の分割型19により形成
されていたアンダーカットを解消する。このとき、中型
21が表皮一体プラスチック中空体29とその端縁のバリa
によって挟まれた状態にあるため、表皮一体プラスチッ
ク中空体29は中型21の内周縁に保持された状態で一方の
分割型19から押し出される。そして、そのアンダーカッ
トの解消により形成された中型21と一方の分割型19間の
空間(隙間)を利用して表皮一体プラスチック中空体29
を中型21から取り外す。
段23,23を伸ばして中型21を一方の分割型19前方に押し
出して前進させることにより、中型21と一方の分割型19
間を開き、それまで中型21と一方の分割型19により形成
されていたアンダーカットを解消する。このとき、中型
21が表皮一体プラスチック中空体29とその端縁のバリa
によって挟まれた状態にあるため、表皮一体プラスチッ
ク中空体29は中型21の内周縁に保持された状態で一方の
分割型19から押し出される。そして、そのアンダーカッ
トの解消により形成された中型21と一方の分割型19間の
空間(隙間)を利用して表皮一体プラスチック中空体29
を中型21から取り外す。
その後、前記表皮材およびパリソンの余剰部からなり
バリaを切除して、第7図に示すような最終製品たる表
皮一体プラスチック中空体29を得る。なお、そのバリ部
分は割面内端に設けられるいわゆるピンチオフ部(第1
図の21a,21a)をエッジ形状とすれば、バリの根元の厚
みを薄くでき、切除を極めて簡単にすることができる。
バリaを切除して、第7図に示すような最終製品たる表
皮一体プラスチック中空体29を得る。なお、そのバリ部
分は割面内端に設けられるいわゆるピンチオフ部(第1
図の21a,21a)をエッジ形状とすれば、バリの根元の厚
みを薄くでき、切除を極めて簡単にすることができる。
このようにして得られた表皮一体プラスチック中空体
29は、表皮材24の端縁24a,24aがプラスチック中空体28
の縁部を巻き込んで該中空体28の裏側に溶着しているた
め、該表皮一体プラスチック中空体29が相手物体に取り
付けられた際に、相手物体により表皮材の切り口24bが
外部から隠蔽され、外観が良好となる。
29は、表皮材24の端縁24a,24aがプラスチック中空体28
の縁部を巻き込んで該中空体28の裏側に溶着しているた
め、該表皮一体プラスチック中空体29が相手物体に取り
付けられた際に、相手物体により表皮材の切り口24bが
外部から隠蔽され、外観が良好となる。
次にこの発明の他の実施例にかかる中空成形型と、そ
の成形型を用いる表皮一体プラスチック中空体の製造方
法について説明する。
の成形型を用いる表皮一体プラスチック中空体の製造方
法について説明する。
第8図はその中空成形型30の断面図、第9図はその成
形型30をB方向から見た図である。
形型30をB方向から見た図である。
中空成形型30は、一方の分割型32と他方の分割型34お
よび中型38から構成される。中型38は分割可能な2つの
構成体、中型本体40と中型下体44からなり、一方の分割
型32と組み合わされてアンダーカット31a,31aを有する
キャビティ36を形成する。中型の一方の構成体である中
型本体40は中型38の上部と側部を構成し、一方の分割型
32内の伸縮手段42、たとえばエアーシリンダの作動によ
り該一方の分割型32前方に押し出されて前進可能とされ
ている。また、中型38の他方の構成体である中型下体44
は、中型の下部を構成し、一方の分割型32の下部外側に
設けられた伸縮手段46、たとえばエアーシリンダの作動
により中型本体40から分離し、一方の分割型32の割面
(中型38との分割面)に沿って下方へ移動可能とされて
いる。
よび中型38から構成される。中型38は分割可能な2つの
構成体、中型本体40と中型下体44からなり、一方の分割
型32と組み合わされてアンダーカット31a,31aを有する
キャビティ36を形成する。中型の一方の構成体である中
型本体40は中型38の上部と側部を構成し、一方の分割型
32内の伸縮手段42、たとえばエアーシリンダの作動によ
り該一方の分割型32前方に押し出されて前進可能とされ
ている。また、中型38の他方の構成体である中型下体44
は、中型の下部を構成し、一方の分割型32の下部外側に
設けられた伸縮手段46、たとえばエアーシリンダの作動
により中型本体40から分離し、一方の分割型32の割面
(中型38との分割面)に沿って下方へ移動可能とされて
いる。
次に、その中空成形型30を用いる表皮一体プラスチッ
ク中空体の製造方法について説明する。
ク中空体の製造方法について説明する。
第10図ないし第14図はその製造方法の一実施例におけ
る製造工程を示す断面図で、図中48はパリソン、50は表
皮材を示し、いずれも前記の実施例で説明したパリソン
および表皮材と同じである。
る製造工程を示す断面図で、図中48はパリソン、50は表
皮材を示し、いずれも前記の実施例で説明したパリソン
および表皮材と同じである。
まず、第10図に示すように中型38と一方の分割型32の
組み合わせにより形成されたアンダーカットを有するキ
ャビティ36に表皮材50をセットし、押出機52から加熱溶
融状態のパリソン48を押し出す。
組み合わせにより形成されたアンダーカットを有するキ
ャビティ36に表皮材50をセットし、押出機52から加熱溶
融状態のパリソン48を押し出す。
次に第11図に示すように成形型30を閉じ、割面(中型
38と他方の分割型34の分割面)でパリソン48を挟着し、
そのパリソン48内に空気を吹き込んで中空成形する。こ
れにより溶融パリソン48は表皮材50と溶着一体化し、キ
ャビティ形状のプラスチック中空体54になる。その際表
皮材50はキャビティのアンダーカットにより中空プラス
チック中空体54の縁部を巻き込み、その裏側にまで溶着
する。
38と他方の分割型34の分割面)でパリソン48を挟着し、
そのパリソン48内に空気を吹き込んで中空成形する。こ
れにより溶融パリソン48は表皮材50と溶着一体化し、キ
ャビティ形状のプラスチック中空体54になる。その際表
皮材50はキャビティのアンダーカットにより中空プラス
チック中空体54の縁部を巻き込み、その裏側にまで溶着
する。
その後第12図のように、中型38と一方の分割型32を組
み合わせたまま、その中型38と他方の分割型34間を開
く。図中の56はパリソンから形成されたプラスチック中
空体54の表面に表皮材50が溶着一体化してなる表皮一体
プラスチック中空体、bはバリである。
み合わせたまま、その中型38と他方の分割型34間を開
く。図中の56はパリソンから形成されたプラスチック中
空体54の表面に表皮材50が溶着一体化してなる表皮一体
プラスチック中空体、bはバリである。
続いて、第13図にように一方の分割型32下部の伸縮手
段46を縮ませて、中型下体44を一方の分割型32の割面に
沿って下方へ移動させ中型本体40から分離させ、中型38
の下部39を開口させる。この時、表皮一体プラスチック
中空体56は、一方の分割型32およぴ中型本体40で形成さ
れるキャビティに保持された状態でその一方の分割型32
および中型本体40に残される。
段46を縮ませて、中型下体44を一方の分割型32の割面に
沿って下方へ移動させ中型本体40から分離させ、中型38
の下部39を開口させる。この時、表皮一体プラスチック
中空体56は、一方の分割型32およぴ中型本体40で形成さ
れるキャビティに保持された状態でその一方の分割型32
および中型本体40に残される。
その後第14図に示すように、一方の分割型32上部の伸
縮手段42を伸ばして、中型本体40を一方の分割型32の前
方へ押し出し前進させる。この時中型本体40が、表皮一
体プラスチック中空体56の端縁部56aとバリbにより挟
まれた状態にあって表皮一体プラスチック中空体40を中
型本体40の内周縁に保持しており、該表皮一体プラスチ
ック中空体56が中型本体40の前進とともに一方の分割型
32から押し出される。
縮手段42を伸ばして、中型本体40を一方の分割型32の前
方へ押し出し前進させる。この時中型本体40が、表皮一
体プラスチック中空体56の端縁部56aとバリbにより挟
まれた状態にあって表皮一体プラスチック中空体40を中
型本体40の内周縁に保持しており、該表皮一体プラスチ
ック中空体56が中型本体40の前進とともに一方の分割型
32から押し出される。
そして、前記中型38(中型本体40)下部39の開口部お
よび中型38(中型本体40)と一方の分割型32間の空間を
利用して表皮一体プラスチック中空体56およびバリbの
中型38から取り外し、バリbを切除して最終製品たる表
皮一体プラスチック中空体を得る。
よび中型38(中型本体40)と一方の分割型32間の空間を
利用して表皮一体プラスチック中空体56およびバリbの
中型38から取り外し、バリbを切除して最終製品たる表
皮一体プラスチック中空体を得る。
なお前記の実施例においては、成形型が3分割構造か
らなるもの、あるいは中型が2つの構成体からなるもの
のみを示したが、この発明はそれらに限られるものでは
なく、表皮一体プラスチック中空体の形状等により成形
型が4以上の分割構造とされ、または中型が3以上の構
成体から構成される場合も含むものである。
らなるもの、あるいは中型が2つの構成体からなるもの
のみを示したが、この発明はそれらに限られるものでは
なく、表皮一体プラスチック中空体の形状等により成形
型が4以上の分割構造とされ、または中型が3以上の構
成体から構成される場合も含むものである。
(効果) この発明の製造方法は、前記のようにパリソンに空気
を吹き込んで中空成形をする際、表皮材のセットされる
キャビティをアンダーカットにし、また成形品の脱型時
にはそのアンダーカットを解消するものであるため、表
皮材の端縁がプラスチック中空体の縁部を巻き込んで該
中空体裏側の周縁に溶着してなる表皮一体プラスチック
中空体を容易に製造でき、かつ脱型することができる。
さらに、表皮一体プラスチック中空体を中型に保持した
状態でその中型を一方の分割型から前進させることによ
ってアンダーカットの解消及び表皮一体プラスチック中
空体の脱型を行うため、作業性よく、スムーズに脱型を
行うことができる。しかも得られる表皮一体プラスチッ
ク中空体は、表皮材端縁がプラスチック中空体の縁部を
巻き込んでその裏側周縁に溶着しているため、表皮材端
縁の切り口が外部から眺められず、良好な製品外観が得
られる。加えてその表皮一体プラスチック中空体は、取
り付け面となる裏側に表皮材の端縁が位置するため、該
表皮一体プラスチック中空体の取り扱い時等の際に、該
表皮材端縁が作業者あるいは使用者の手に引っ掛かって
めくれ上がることがなく、長期に互って表皮材が剥がれ
る虞れのないものである。
を吹き込んで中空成形をする際、表皮材のセットされる
キャビティをアンダーカットにし、また成形品の脱型時
にはそのアンダーカットを解消するものであるため、表
皮材の端縁がプラスチック中空体の縁部を巻き込んで該
中空体裏側の周縁に溶着してなる表皮一体プラスチック
中空体を容易に製造でき、かつ脱型することができる。
さらに、表皮一体プラスチック中空体を中型に保持した
状態でその中型を一方の分割型から前進させることによ
ってアンダーカットの解消及び表皮一体プラスチック中
空体の脱型を行うため、作業性よく、スムーズに脱型を
行うことができる。しかも得られる表皮一体プラスチッ
ク中空体は、表皮材端縁がプラスチック中空体の縁部を
巻き込んでその裏側周縁に溶着しているため、表皮材端
縁の切り口が外部から眺められず、良好な製品外観が得
られる。加えてその表皮一体プラスチック中空体は、取
り付け面となる裏側に表皮材の端縁が位置するため、該
表皮一体プラスチック中空体の取り扱い時等の際に、該
表皮材端縁が作業者あるいは使用者の手に引っ掛かって
めくれ上がることがなく、長期に互って表皮材が剥がれ
る虞れのないものである。
またこの発明の中空成形型は、前記のような構成から
なるため、前記表皮一体プラスチック中空体の製造方法
に好適に用いることができるものでる。
なるため、前記表皮一体プラスチック中空体の製造方法
に好適に用いることができるものでる。
第1図はこの発明の一実施例に係る中空成形型の断面
図、第2図は前記成形型をA方向から見た図、第3図な
いし第6図はこの発明の表皮一体プラスチック中空体の
製造方法の一例に係る製造工程を示す断面図、第7図は
その製造方法により得られた表皮一体プラスチック中空
体の断面図、第8図はこの発明の他の実施例に係る中空
成形型の断面図、第9図は前記成形型をB方向から見た
図、第10図ないし第14図はこの発明の表皮一体プラスチ
ック中空体の製造方法の他の実施例に係る製造工程を示
す断面図であり、第15図および第16図は従来の製造方法
を示す断面図、第17図は従来の製造方法により得られた
表皮一体プラスチック中空体の断面図、第18図は従来の
他の製造方法を示す断面図である。 19,32:一方の分割型、20,34:他方の分割型、21,38:中
型、24,50:表皮材、24a:表皮材端縁、27,48:溶融パリソ
ン、40:中型本体、44:中型下体
図、第2図は前記成形型をA方向から見た図、第3図な
いし第6図はこの発明の表皮一体プラスチック中空体の
製造方法の一例に係る製造工程を示す断面図、第7図は
その製造方法により得られた表皮一体プラスチック中空
体の断面図、第8図はこの発明の他の実施例に係る中空
成形型の断面図、第9図は前記成形型をB方向から見た
図、第10図ないし第14図はこの発明の表皮一体プラスチ
ック中空体の製造方法の他の実施例に係る製造工程を示
す断面図であり、第15図および第16図は従来の製造方法
を示す断面図、第17図は従来の製造方法により得られた
表皮一体プラスチック中空体の断面図、第18図は従来の
他の製造方法を示す断面図である。 19,32:一方の分割型、20,34:他方の分割型、21,38:中
型、24,50:表皮材、24a:表皮材端縁、27,48:溶融パリソ
ン、40:中型本体、44:中型下体
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 49/00 - 49/80 B29C 33/00 - 33/54
Claims (4)
- 【請求項1】割面に所望のキャビティを有する中空成形
型のキャビティに表皮材をセットし、割面間に溶融状態
のパリソンを配置し、成形型を閉合することにより割面
で前記パリソンを挟着するとともにパリソン内に空気を
吹き込み、パリソンを所定のキャビティ形状に中空成形
すると同時に該中空体表面に表皮材を溶着一体化する表
皮一体プラスチック中空体の製造方法において、成形型
を少なくとも中型を含む3分割構造とすることにより中
型と一方の分割型によってアンダーカットを有するキャ
ビティを構成し、該アンダーカットを有するキャビティ
に表皮材をセットして他方の分割型と中型との割面間で
溶融パリソンを挟着後中空成形し、中型と他方の分割型
間の型開き後、中型の内周縁に表皮一体プラスチック中
空体を保持した状態で中型を表皮一体プラスチック中空
体と共に一方の分割型から前進させることによって前記
アンダーカットを解消する型開き及び一方の分割型から
の表皮一体プラスチック中空体の脱型を行い、その後中
型から表皮一体プラスチック中空体を外すことを特徴と
する表皮一体プラスチック中空体の製造方法。 - 【請求項2】中型が分割可能な2以上の構成体から構成
され、アンダーカットを解消する型開きの際に、表皮一
体プラスチック中空体を保持しながら一方の分割型から
前進する中型本体と一方の分割型の割面に沿って移動す
る構成体とに中型が分離して型開きすることを特徴とす
る請求項1に記載の表皮一体プラスチック中空体の製造
方法。 - 【請求項3】表皮一体プラスチック中空体の製造に用い
る分割式の中空成形型において、少なくとも中型を含む
3分割構造とされて、その中型と一方の分割型との組み
合わせによりアンダーカットを有するキャビティが形成
され、その中型と他方の分割型の型開き後、中型がその
内周縁に表皮一体プラスチック中空体を保持した状態で
表皮一体プラスチック中空体と共に一方の分割型から前
進して前記アンダーカットを解消する型開き及び一方の
分割型からの表皮一体プラスチック中空体の脱型を行う
構造とされたことを特徴とする、表皮一体プラスチック
中空体の製造に用いる中空成形型。 - 【請求項4】中型が分割可能な2以上の構成体から構成
され、アンダーカットを解消する型開きの際に、表皮一
体プラスチック中空体を保持しながら一方の分割型から
前進する中型本体と一方の分割型の割面に沿って移動す
る構成体とに中型が分離して型開きを行う構造からなる
ことを特徴とする、請求項3に記載された表皮−体プラ
スチック中空体の製造に用いる中空成形型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2091652A JP2866148B2 (ja) | 1990-04-06 | 1990-04-06 | 表皮一体プラスチック中空体の製造方法およびそれに用いる中空成形型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2091652A JP2866148B2 (ja) | 1990-04-06 | 1990-04-06 | 表皮一体プラスチック中空体の製造方法およびそれに用いる中空成形型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03290227A JPH03290227A (ja) | 1991-12-19 |
JP2866148B2 true JP2866148B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=14032445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2091652A Expired - Fee Related JP2866148B2 (ja) | 1990-04-06 | 1990-04-06 | 表皮一体プラスチック中空体の製造方法およびそれに用いる中空成形型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2866148B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP2001096610A (ja) * | 1999-10-01 | 2001-04-10 | Minoru Kasei Kk | ブロー成形法及びブロー成型体 |
US6659750B1 (en) * | 2000-11-01 | 2003-12-09 | Omnimold, Llc | Blow mold with removable inserts |
JP3827558B2 (ja) * | 2001-11-13 | 2006-09-27 | みのる化成株式会社 | 貼り合わせブロー成形装置 |
JP6974692B2 (ja) * | 2017-01-31 | 2021-12-01 | キョーラク株式会社 | 成形体及びその製造方法 |
-
1990
- 1990-04-06 JP JP2091652A patent/JP2866148B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH03290227A (ja) | 1991-12-19 |
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