JPH09173975A - 塗布工程の最高塗布速度を増加させ且つ濡れ不良ヒステリシスを実質的に消去する方法 - Google Patents
塗布工程の最高塗布速度を増加させ且つ濡れ不良ヒステリシスを実質的に消去する方法Info
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- JPH09173975A JPH09173975A JP29634196A JP29634196A JPH09173975A JP H09173975 A JPH09173975 A JP H09173975A JP 29634196 A JP29634196 A JP 29634196A JP 29634196 A JP29634196 A JP 29634196A JP H09173975 A JPH09173975 A JP H09173975A
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- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05D—PROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05D1/00—Processes for applying liquids or other fluent materials
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C1/00—Photosensitive materials
- G03C1/74—Applying photosensitive compositions to the base; Drying processes therefor
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 塗布法における塗布速度及び濡れ特性を改良
すること。 【解決手段】 塗布後に支持体に隣接する少なくとも第
一の層を構成する材料を支持体上に塗布し、その際前記
第一の層がコロイド粒子が親水性コロイド中に分散して
いる分散体を含むことを特徴とする、塗布工程の最高塗
布速度を増加させ且つ濡れ不良ヒステリシスを実質的に
消去する方法。
すること。 【解決手段】 塗布後に支持体に隣接する少なくとも第
一の層を構成する材料を支持体上に塗布し、その際前記
第一の層がコロイド粒子が親水性コロイド中に分散して
いる分散体を含むことを特徴とする、塗布工程の最高塗
布速度を増加させ且つ濡れ不良ヒステリシスを実質的に
消去する方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗布工程における又
は該工程に関する改良に、より詳細には塗布工程に用い
られる溶液のレオロジーを最適化するためにコロイド粒
子を使用することに関する。
は該工程に関する改良に、より詳細には塗布工程に用い
られる溶液のレオロジーを最適化するためにコロイド粒
子を使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】支持体を移動させながらその表面に一層
又は二層以上の液状層を塗布するためには、押出コーテ
ィング、ビード(bead)コーティング及びカーテンコーテ
ィングのような塗布方式が周知であり慣用されている。
特に、このような塗布方式を写真製品の製造に採用する
ことができる。
又は二層以上の液状層を塗布するためには、押出コーテ
ィング、ビード(bead)コーティング及びカーテンコーテ
ィングのような塗布方式が周知であり慣用されている。
特に、このような塗布方式を写真製品の製造に採用する
ことができる。
【0003】米国特許第3,632,374号明細書
に、液体の自由落下垂直カーテンを形成させてそれを支
持体に接触させる方法で支持体を塗布することが記載さ
れている。このカーテンは安定であり、且つその幅全体
にわたり流速が均一である。該液体の流速と支持体の移
動速度との間には、支持体上に薄い特定の厚さの塗布液
の層が形成されるように制御された関係が維持される。
該カーテンを形成するための装置は、下方に向かって傾
斜したスライド面を有するホッパーを含み、該スライド
面の上を塗布液が重力によってリップ部に到達するまで
流下する。このリップ部と移動支持体との間には垂直方
向に間隔が開いており、塗布液は該リップ部から自由落
下するカーテンとして流れ落ちる。
に、液体の自由落下垂直カーテンを形成させてそれを支
持体に接触させる方法で支持体を塗布することが記載さ
れている。このカーテンは安定であり、且つその幅全体
にわたり流速が均一である。該液体の流速と支持体の移
動速度との間には、支持体上に薄い特定の厚さの塗布液
の層が形成されるように制御された関係が維持される。
該カーテンを形成するための装置は、下方に向かって傾
斜したスライド面を有するホッパーを含み、該スライド
面の上を塗布液が重力によってリップ部に到達するまで
流下する。このリップ部と移動支持体との間には垂直方
向に間隔が開いており、塗布液は該リップ部から自由落
下するカーテンとして流れ落ちる。
【0004】米国特許第3,867,901号明細書
に、支持体上に単層を塗布する方法が記載されている。
米国特許第3,508,947号明細書に、支持体上に
複数の層を塗布する方法が記載されている。米国特許第
3,867,901号及び同第3,508,947号明
細書に記載されているように、好ましい製造速度が増加
するにつれ、カーテンコーティングにおいて達成可能な
速度は制限的となりうる。主要な制限は、塗膜と支持体
との間で起こる空気の連行であり、これは支持体移動速
度が十分に高くなると起こる。この実用上の制限はま
た、支持体を移動させながらそこへ少なくとも一層の液
状層を塗布する他の塗布方式についても共通する。
に、支持体上に単層を塗布する方法が記載されている。
米国特許第3,508,947号明細書に、支持体上に
複数の層を塗布する方法が記載されている。米国特許第
3,867,901号及び同第3,508,947号明
細書に記載されているように、好ましい製造速度が増加
するにつれ、カーテンコーティングにおいて達成可能な
速度は制限的となりうる。主要な制限は、塗膜と支持体
との間で起こる空気の連行であり、これは支持体移動速
度が十分に高くなると起こる。この実用上の制限はま
た、支持体を移動させながらそこへ少なくとも一層の液
状層を塗布する他の塗布方式についても共通する。
【0005】塗布工程では、作業変数が相当に精密な限
界値範囲内に維持された場合にのみ均一な層(単数又は
複数)が得られる。これらの限界値はいわゆる「コーテ
ィング・ウィンドウ」を画定する。この得られる「コー
ティング・ウィンドウ」は、支持体上に塗布される液状
材料の性質に依存することに注意すべきである。「コー
ティング・ウィンドウ」の画定は、単位幅当たりの流速
及び塗布速度の変数に関して行うことが便利である。コ
ーティング・ウィンドウの境界の一つは、空気連行の発
生によって形成される。
界値範囲内に維持された場合にのみ均一な層(単数又は
複数)が得られる。これらの限界値はいわゆる「コーテ
ィング・ウィンドウ」を画定する。この得られる「コー
ティング・ウィンドウ」は、支持体上に塗布される液状
材料の性質に依存することに注意すべきである。「コー
ティング・ウィンドウ」の画定は、単位幅当たりの流速
及び塗布速度の変数に関して行うことが便利である。コ
ーティング・ウィンドウの境界の一つは、空気連行の発
生によって形成される。
【0006】さらに、カーテン塗布方式では、空気連行
が「ヒステリシス」効果を示しうることが知られてい
る。一定の層流速又は一定の層湿厚において塗布速度を
増加させると、最終的に空気連行が始まる。次いで塗布
速度を低下させると、空気連行が止まる速度はそれが始
まる速度よりも有意に低くなりうることがわかる。空気
連行が始まる速度とそれが止まる速度との差が200c
m/s以上となることも珍しいことではない。このよう
に、カーテン塗布方式では、処理の履歴によって空気連
行が発生しうる状態又は発生しえない状態が存在する可
能性がある。これらの状態は、空気連行が存在するか否
かを予想することができない準安定領域を画定する。こ
の準安定領域では、それまで何も存在していなかった場
合に、スプライス(splice)の通過が空気連行を促進する
に十分な乱れを提供しうる。同様に、支持体に含まれる
欠陥が空気連行を促進する場合もあり、塗布工程の開始
時に起こる一過性の乱流も空気連行を促進しうる。この
準安定領域内でのカーテン塗布は避けるべきであるとい
う習慣が良しとされている。このため、塗布速度は望ま
しくないほどに制限される場合がある。
が「ヒステリシス」効果を示しうることが知られてい
る。一定の層流速又は一定の層湿厚において塗布速度を
増加させると、最終的に空気連行が始まる。次いで塗布
速度を低下させると、空気連行が止まる速度はそれが始
まる速度よりも有意に低くなりうることがわかる。空気
連行が始まる速度とそれが止まる速度との差が200c
m/s以上となることも珍しいことではない。このよう
に、カーテン塗布方式では、処理の履歴によって空気連
行が発生しうる状態又は発生しえない状態が存在する可
能性がある。これらの状態は、空気連行が存在するか否
かを予想することができない準安定領域を画定する。こ
の準安定領域では、それまで何も存在していなかった場
合に、スプライス(splice)の通過が空気連行を促進する
に十分な乱れを提供しうる。同様に、支持体に含まれる
欠陥が空気連行を促進する場合もあり、塗布工程の開始
時に起こる一過性の乱流も空気連行を促進しうる。この
準安定領域内でのカーテン塗布は避けるべきであるとい
う習慣が良しとされている。このため、塗布速度は望ま
しくないほどに制限される場合がある。
【0007】米国特許第4,569,863号明細書
に、薄い低粘度底部層を使用してカーテン塗布の速度を
増大させることが記載されている。粘度範囲1〜20m
Pas及び湿厚2〜30μmの底部層が開示されてい
る。この方法ではいくつかの欠点が発生しうる。このよ
うな薄い層は製品において必ずしも機能層とはならず、
従って別のスロットを有するホッパーと共に独立した送
液システムが一般に必要となる。
に、薄い低粘度底部層を使用してカーテン塗布の速度を
増大させることが記載されている。粘度範囲1〜20m
Pas及び湿厚2〜30μmの底部層が開示されてい
る。この方法ではいくつかの欠点が発生しうる。このよ
うな薄い層は製品において必ずしも機能層とはならず、
従って別のスロットを有するホッパーと共に独立した送
液システムが一般に必要となる。
【0008】不利なことに、低粘度底部層はまた、移動
中の支持体に自由落下液状カーテンが当たる点において
「パドリング(puddling)」を促進する。カーテンの足部
には「ヒール(heel)」が発生する。この「ヒール」が十
分に大きくなると、それが渦巻きを含有することがあ
り、その中に気泡とデブリスが捕捉され、よって塗膜に
引きすじやラインが発生する恐れがある。また、大きな
「ヒール」は振動し、支持体の移動方向に沿って及び該
方向に対して横方向において塗膜中に不均一性を発生さ
せることもある。「パドリング」を防止するためには、
機能性底部層が薄くない場合でも低粘度底部層を薄く保
ち且つカーテンの高さを低く保つ必要がありうる。しか
し、このことは、カーテンの安定性に悪影響を与え、且
つスタートパンのような別の装置のためのホッパー下方
の余地を制限する。
中の支持体に自由落下液状カーテンが当たる点において
「パドリング(puddling)」を促進する。カーテンの足部
には「ヒール(heel)」が発生する。この「ヒール」が十
分に大きくなると、それが渦巻きを含有することがあ
り、その中に気泡とデブリスが捕捉され、よって塗膜に
引きすじやラインが発生する恐れがある。また、大きな
「ヒール」は振動し、支持体の移動方向に沿って及び該
方向に対して横方向において塗膜中に不均一性を発生さ
せることもある。「パドリング」を防止するためには、
機能性底部層が薄くない場合でも低粘度底部層を薄く保
ち且つカーテンの高さを低く保つ必要がありうる。しか
し、このことは、カーテンの安定性に悪影響を与え、且
つスタートパンのような別の装置のためのホッパー下方
の余地を制限する。
【0009】液体塗布プロセスには低粘度底部層との関
連でさらに別の問題が発生しうる。このような層は、厚
さが完全には均一ではない可能性のある支持体が原因
で、又は乾燥前の塗膜に当たる空気の流れが原因で、塗
布地点の後方での流れを促進する。また、粘度の低い液
体は、ミキサー、ポンプ及び脱泡装置のような補助装置
並びに管路から、内在する液体(例、洗浄液)、気泡並
びにその他実際に発生するスラッジ及びデブリスをパー
ジするには一般に不十分であるという点で、送液がより
困難である。このような不十分なパージは塗膜の不均一
性(最も顕著なものは引きすじ及びライン)の可能性の
増大と関連していた。
連でさらに別の問題が発生しうる。このような層は、厚
さが完全には均一ではない可能性のある支持体が原因
で、又は乾燥前の塗膜に当たる空気の流れが原因で、塗
布地点の後方での流れを促進する。また、粘度の低い液
体は、ミキサー、ポンプ及び脱泡装置のような補助装置
並びに管路から、内在する液体(例、洗浄液)、気泡並
びにその他実際に発生するスラッジ及びデブリスをパー
ジするには一般に不十分であるという点で、送液がより
困難である。このような不十分なパージは塗膜の不均一
性(最も顕著なものは引きすじ及びライン)の可能性の
増大と関連していた。
【0010】欧州特許出願公開第0563086号公報
に、コーティング・ウィンドウを拡大して改良したカー
テン塗布法が記載されている。この改良は、剪断減粘し
やすい液状材料を塗布する支持体に隣接して塗布材料を
挿入することによって達成される。少なくとも該支持体
に隣接した液状材料層は、500s-1未満の剪断速度に
おいて20mPasを上回る粘度を示し且つ106 s-1
を超える剪断速度において10mPasを下回る粘度を
示す擬似塑性液体である。該擬似塑性液体の粘度は10
4 〜108 s-1の範囲にある剪断速度では実質的に一定
値に近づく。
に、コーティング・ウィンドウを拡大して改良したカー
テン塗布法が記載されている。この改良は、剪断減粘し
やすい液状材料を塗布する支持体に隣接して塗布材料を
挿入することによって達成される。少なくとも該支持体
に隣接した液状材料層は、500s-1未満の剪断速度に
おいて20mPasを上回る粘度を示し且つ106 s-1
を超える剪断速度において10mPasを下回る粘度を
示す擬似塑性液体である。該擬似塑性液体の粘度は10
4 〜108 s-1の範囲にある剪断速度では実質的に一定
値に近づく。
【0011】ビード塗布性能を改良するために擬似塑性
(剪断減粘性)流体を使用することが米国特許第4,1
13,903号明細書に記載されている。この場合、ビ
ードの安定性は、高い剪断速度における低い粘度を利用
して、高い塗布速度を維持しながら低剪断速度における
塗布液粘度を増加させることによって改良される。この
挙動は、ビード塗布パックの底部層に「剪断減粘性増粘
剤 (shear-thinning thickening agent)」を使用するこ
とにより得られる。一般に、該増粘剤は、特定の溶剤に
可溶であり且つその溶液に強い剪断減粘性を付与する。
100s-1の剪断速度において20〜200mPasの
粘度が、また105 s-1の剪断速度において10mPa
s未満、好ましくは5mPas未満の粘度が記載されて
いる。
(剪断減粘性)流体を使用することが米国特許第4,1
13,903号明細書に記載されている。この場合、ビ
ードの安定性は、高い剪断速度における低い粘度を利用
して、高い塗布速度を維持しながら低剪断速度における
塗布液粘度を増加させることによって改良される。この
挙動は、ビード塗布パックの底部層に「剪断減粘性増粘
剤 (shear-thinning thickening agent)」を使用するこ
とにより得られる。一般に、該増粘剤は、特定の溶剤に
可溶であり且つその溶液に強い剪断減粘性を付与する。
100s-1の剪断速度において20〜200mPasの
粘度が、また105 s-1の剪断速度において10mPa
s未満、好ましくは5mPas未満の粘度が記載されて
いる。
【0012】米国特許第3,767,410号及び同第
3,811,897号明細書に、写真塗布用途のための
増粘剤として水溶性ポリマーを使用することが記載され
ている。DD−A−0 286 436に、写真材料調
製用のゼラチン含有塗布液の粘度を増加させるために二
種のポリマー分散体の組合せを使用することが記載され
ている。該分散体は、一方が7より高いpHでアルカリ
可溶性となり、他方が同じpH条件下で不溶性となるよ
うに配合される。
3,811,897号明細書に、写真塗布用途のための
増粘剤として水溶性ポリマーを使用することが記載され
ている。DD−A−0 286 436に、写真材料調
製用のゼラチン含有塗布液の粘度を増加させるために二
種のポリマー分散体の組合せを使用することが記載され
ている。該分散体は、一方が7より高いpHでアルカリ
可溶性となり、他方が同じpH条件下で不溶性となるよ
うに配合される。
【0013】ビード及びカーテン塗布法ではマット剤と
して二酸化珪素(シリカ)を使用することが周知であ
り、例えば、米国特許第4,572,849号、同第
4,569,863号、同第4,384,015号及び
同第4,308,344号明細書に記載されている。米
国特許第4,048,357号明細書に記載されている
ように下塗層に使用するためのコロイド二酸化珪素(シ
リカ)も周知である。米国特許第3,776,726号
明細書には、拡散転写写真現像法における皮膜形成性ポ
リマーの粘度を増加させるためにコロイドシリカを使用
することが記載されている。
して二酸化珪素(シリカ)を使用することが周知であ
り、例えば、米国特許第4,572,849号、同第
4,569,863号、同第4,384,015号及び
同第4,308,344号明細書に記載されている。米
国特許第4,048,357号明細書に記載されている
ように下塗層に使用するためのコロイド二酸化珪素(シ
リカ)も周知である。米国特許第3,776,726号
明細書には、拡散転写写真現像法における皮膜形成性ポ
リマーの粘度を増加させるためにコロイドシリカを使用
することが記載されている。
【0014】また、現在の写真製品にコロイドシリカを
使用して、層の靱性を改良し且つマット光沢特性を変化
させるが、塗工性は向上しないことも周知である。米国
特許第3,359,108号明細書には、乳剤の処理液
浸透性を改良するために合成樹脂ラテックス疎水性バイ
ンダー中にコロイドシリカを使用したハロゲン化銀写真
乳剤が記載されている。該疎水性バインダーに分散させ
た写真乳剤の塗布の促進についても記載されており、増
粘剤として各種材料が添加されている。
使用して、層の靱性を改良し且つマット光沢特性を変化
させるが、塗工性は向上しないことも周知である。米国
特許第3,359,108号明細書には、乳剤の処理液
浸透性を改良するために合成樹脂ラテックス疎水性バイ
ンダー中にコロイドシリカを使用したハロゲン化銀写真
乳剤が記載されている。該疎水性バインダーに分散させ
た写真乳剤の塗布の促進についても記載されており、増
粘剤として各種材料が添加されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】塗布工程中に得られる
コーティング・ウィンドウを最大限に拡大し、とりわけ
空気連行にまつわる欠点を伴うことなく塗布速度を増加
させるというニーズが今なお存在している。その上、カ
ーテン塗布法におけるヒステリシス効果を消去又は実質
的に縮小することも望まれる。この課題は、塗布配合物
によっては上記のように適当な高分子材料を使用するこ
とで縮小するものもあるが、このようなポリマーを使用
することが適当ではない場合もある。
コーティング・ウィンドウを最大限に拡大し、とりわけ
空気連行にまつわる欠点を伴うことなく塗布速度を増加
させるというニーズが今なお存在している。その上、カ
ーテン塗布法におけるヒステリシス効果を消去又は実質
的に縮小することも望まれる。この課題は、塗布配合物
によっては上記のように適当な高分子材料を使用するこ
とで縮小するものもあるが、このようなポリマーを使用
することが適当ではない場合もある。
【0016】
【課題を解決するための手段】従って、本発明の目的は
上記課題を解決する塗布方法を提供することにある。本
発明の一態様によると、塗布後に支持体に隣接する少な
くとも第一の層を構成する材料を支持体上に塗布し、そ
の際前記第一の層がコロイド粒子が親水性コロイド中に
分散している分散体を含むことを特徴とする、塗布工程
の最高塗布速度を増加させ且つ濡れ不良ヒステリシスを
実質的に消去する方法が提供される。
上記課題を解決する塗布方法を提供することにある。本
発明の一態様によると、塗布後に支持体に隣接する少な
くとも第一の層を構成する材料を支持体上に塗布し、そ
の際前記第一の層がコロイド粒子が親水性コロイド中に
分散している分散体を含むことを特徴とする、塗布工程
の最高塗布速度を増加させ且つ濡れ不良ヒステリシスを
実質的に消去する方法が提供される。
【0017】該親水性コロイドは水性ゼラチンを含むこ
とが好ましい。該粒子はコロイドシリカを含むことが有
利である。該粒子は負に帯電しており、且つ1nm〜1
0μm、好ましくは5〜50nmの範囲の粒径を有する
ことが好ましい。本発明の第二の態様によると、移動し
ている支持体に直接塗布される塗布配合物であって、コ
ロイド粒子が親水性コロイド中に分散している分散体を
含むことを特徴とする塗布配合物が提供される。
とが好ましい。該粒子はコロイドシリカを含むことが有
利である。該粒子は負に帯電しており、且つ1nm〜1
0μm、好ましくは5〜50nmの範囲の粒径を有する
ことが好ましい。本発明の第二の態様によると、移動し
ている支持体に直接塗布される塗布配合物であって、コ
ロイド粒子が親水性コロイド中に分散している分散体を
含むことを特徴とする塗布配合物が提供される。
【0018】微小の、固体の、負に帯電したコロイドシ
リカ粒子の水性分散体を、塗布用途のゼラチン水溶液の
増粘剤及びレオロジー調整剤として有利に使用すること
ができる。該コロイドシリカ粒子の粒径は5〜50nm
の範囲にある。該固体粒子分散体は、現存の製品の底部
層に直接添加すること、或いは別法として、多層パック
の底部層として水性ゼラチンにおいて塗布することがで
きる。
リカ粒子の水性分散体を、塗布用途のゼラチン水溶液の
増粘剤及びレオロジー調整剤として有利に使用すること
ができる。該コロイドシリカ粒子の粒径は5〜50nm
の範囲にある。該固体粒子分散体は、現存の製品の底部
層に直接添加すること、或いは別法として、多層パック
の底部層として水性ゼラチンにおいて塗布することがで
きる。
【0019】該コロイド粒子は、ポリマーと固体粒子と
の間の強い相互作用により、低い剪断速度においては、
アルカリ処理済ゼラチンの粘度を相乗作用的に上昇させ
ることが見い出された。低い剪断速度における粘度が高
いため、ホッパースライド及び塗被材料又はウェブの上
の幅方向の均一性が改良される。さらに、これらのゼラ
チン系分散体の剪断減粘性は非常に顕著であり、このよ
うなコロイド粒子が存在しない場合に観測される速度よ
りも低い、より望ましい剪断速度で現れはじめる。
の間の強い相互作用により、低い剪断速度においては、
アルカリ処理済ゼラチンの粘度を相乗作用的に上昇させ
ることが見い出された。低い剪断速度における粘度が高
いため、ホッパースライド及び塗被材料又はウェブの上
の幅方向の均一性が改良される。さらに、これらのゼラ
チン系分散体の剪断減粘性は非常に顕著であり、このよ
うなコロイド粒子が存在しない場合に観測される速度よ
りも低い、より望ましい剪断速度で現れはじめる。
【0020】一般に、〜105 s-1のオーダーの剪断速
度における本発明による分散体の粘度は、同等な低剪断
粘度を示す純ゼラチン溶液の粘度よりも有意に低くな
る。高い剪断速度における粘度が低いことは、空気連行
を伴うことなく塗布速度を高めるのに有利である。
度における本発明による分散体の粘度は、同等な低剪断
粘度を示す純ゼラチン溶液の粘度よりも有意に低くな
る。高い剪断速度における粘度が低いことは、空気連行
を伴うことなく塗布速度を高めるのに有利である。
【0021】ゼラチン系コロイドシリカ分散体の全体的
な流動学的プロフィール(剪断速度を関数とした粘度)
は、水溶性ポリマー添加剤を主体とした擬似塑性系(例
えば、上記欧州特許出願公開第0563086号公報に
記載されているもの。本明細書ではその記載を援用す
る。)よりも優れているようにも見える。具体的には、
本発明によるコロイド分散体の流動特性は、上記公報に
記載されている好ましい流動学的プロフィールにより近
似している。
な流動学的プロフィール(剪断速度を関数とした粘度)
は、水溶性ポリマー添加剤を主体とした擬似塑性系(例
えば、上記欧州特許出願公開第0563086号公報に
記載されているもの。本明細書ではその記載を援用す
る。)よりも優れているようにも見える。具体的には、
本発明によるコロイド分散体の流動特性は、上記公報に
記載されている好ましい流動学的プロフィールにより近
似している。
【0022】塗布液の組成及びレオロジーが本発明によ
って最適化されると、以下の利点が得られる: 塗布層の長手方向及び幅方向における均一性が改良さ
れる; 塗布速度を増加させても空気連行、ひいては濡れ不良
を生じない; コーティング・ウィンドウが拡大され、信頼性がより
高まる(即ち、突発的な濡れ不良の危険性を伴うことな
く安定で均一な塗布を維持できる条件範囲が実質的に拡
大する); 乾燥装置の負荷が軽減される; 層の乾燥厚が薄くなる;並びに カーテン塗布工程中の濡れ不良ヒステリシスが縮小又
は消去される。
って最適化されると、以下の利点が得られる: 塗布層の長手方向及び幅方向における均一性が改良さ
れる; 塗布速度を増加させても空気連行、ひいては濡れ不良
を生じない; コーティング・ウィンドウが拡大され、信頼性がより
高まる(即ち、突発的な濡れ不良の危険性を伴うことな
く安定で均一な塗布を維持できる条件範囲が実質的に拡
大する); 乾燥装置の負荷が軽減される; 層の乾燥厚が薄くなる;並びに カーテン塗布工程中の濡れ不良ヒステリシスが縮小又
は消去される。
【0023】本発明の詳細な説明 微小なコロイド粒子を水性ゼラチンと組み合わせて使用
すると、塗布性能を改良するのに望まれる流動学的プロ
フィールが得られることが見い出された。コロイド粒子
は、粒径が1nm〜10μmの範囲にある粒子として、
とりわけ微小粒子については5〜50nmの範囲にある
粒子として定義される。
すると、塗布性能を改良するのに望まれる流動学的プロ
フィールが得られることが見い出された。コロイド粒子
は、粒径が1nm〜10μmの範囲にある粒子として、
とりわけ微小粒子については5〜50nmの範囲にある
粒子として定義される。
【0024】本発明は、具体的には、塗布配合物の連続
相を構成するゼラチンのような親水性コロイド水溶液と
引力的に相互作用するコロイド粒子を使用することで、
塗布工程に望まれる流動学的特性を付与することに関す
る。該コロイド粒子は、親水性コロイド(例、ゼラチ
ン)が吸着するもの、特に、負に帯電した表面を有する
シリカ粒子である。本発明は、負に帯電した表面を有す
るコロイド粒子について説明するが、逆の電荷を有する
他のコロイド粒子を使用できることは容易に理解され
る。
相を構成するゼラチンのような親水性コロイド水溶液と
引力的に相互作用するコロイド粒子を使用することで、
塗布工程に望まれる流動学的特性を付与することに関す
る。該コロイド粒子は、親水性コロイド(例、ゼラチ
ン)が吸着するもの、特に、負に帯電した表面を有する
シリカ粒子である。本発明は、負に帯電した表面を有す
るコロイド粒子について説明するが、逆の電荷を有する
他のコロイド粒子を使用できることは容易に理解され
る。
【0025】固体コロイド粒子系の流動学的研究をシリ
カ粒子/ゼラチン分散体によって行った。図1に示した
粘度−剪断速度のデータは、3重量%脱石灰化ゼラチン
+6重量%コロイドシリカの分散体について得られたも
のである。コロイドシリカ分散体には、平均粒径7nm
の球形コロイドシリカ粒子を含有する DuPont 社より供
給された Ludox SM (商標)を使用した。レオロジー調
節特性を示す各種粒径及び表面特性を有する他のシリ
カ、例えば、これも DuPont 社製であるが Ludox AM
(商標)、具体的には平均粒径12nmのシリカ−アル
ミネート、を利用することもできる。3重量%レギュラ
ーゼラチン水溶液+6重量% Ludox AM (商標)コロイ
ドシリカの分散体についての流動学的プロフィールを図
2に示す。これら Ludox(商標)を含有する水性ゼラチ
ン溶融体の個別の流動学的プロフィールについては、単
に溶液成分の濃度や比率を変更することによって操作す
ることが可能である。
カ粒子/ゼラチン分散体によって行った。図1に示した
粘度−剪断速度のデータは、3重量%脱石灰化ゼラチン
+6重量%コロイドシリカの分散体について得られたも
のである。コロイドシリカ分散体には、平均粒径7nm
の球形コロイドシリカ粒子を含有する DuPont 社より供
給された Ludox SM (商標)を使用した。レオロジー調
節特性を示す各種粒径及び表面特性を有する他のシリ
カ、例えば、これも DuPont 社製であるが Ludox AM
(商標)、具体的には平均粒径12nmのシリカ−アル
ミネート、を利用することもできる。3重量%レギュラ
ーゼラチン水溶液+6重量% Ludox AM (商標)コロイ
ドシリカの分散体についての流動学的プロフィールを図
2に示す。これら Ludox(商標)を含有する水性ゼラチ
ン溶融体の個別の流動学的プロフィールについては、単
に溶液成分の濃度や比率を変更することによって操作す
ることが可能である。
【0026】図3に、塗布工程に好適な流動学的プロフ
ィールを実線で示す。このプロフィールは、欧州特許出
願公開第0563086号公報において最適な流動学的
プロフィールとして定義されているものである。破線
は、各種濃度のゼラチンだけの溶融体によって、即ち低
剪断粘度及び流動学的プロフィールを変更することによ
って得られた最適化されていないプロフィールを示すも
のである。実線は、希薄なゼラチンに適当な増粘剤を添
加することにより達成された好ましいプロフィールを示
すものである。グラフ上の点描領域は、塗布工程におけ
る濡れライン(wetting line)で予測される剪断速度領域
を示している。この領域における粘度が低いと、高い塗
布速度が促進される。以下、このことを詳述する。
ィールを実線で示す。このプロフィールは、欧州特許出
願公開第0563086号公報において最適な流動学的
プロフィールとして定義されているものである。破線
は、各種濃度のゼラチンだけの溶融体によって、即ち低
剪断粘度及び流動学的プロフィールを変更することによ
って得られた最適化されていないプロフィールを示すも
のである。実線は、希薄なゼラチンに適当な増粘剤を添
加することにより達成された好ましいプロフィールを示
すものである。グラフ上の点描領域は、塗布工程におけ
る濡れライン(wetting line)で予測される剪断速度領域
を示している。この領域における粘度が低いと、高い塗
布速度が促進される。以下、このことを詳述する。
【0027】図1及び図2に示した流動学的挙動は、先
に欧州特許出願公開第0563086号公報において最
適なカーテン塗布性能について定義され且つ図3に示し
た挙動とよく一致するものである。それはまた、従前よ
りPVP(ポリビニルピロリドン)、AWna(アクリ
ルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸ナトリウムとのコポリマー)又はKelzan
−D(Kelzo製のキサンタンガム(多糖))のよう
な水溶性ポリマー添加剤を用いて得られている挙動より
も好ましいように見える。
に欧州特許出願公開第0563086号公報において最
適なカーテン塗布性能について定義され且つ図3に示し
た挙動とよく一致するものである。それはまた、従前よ
りPVP(ポリビニルピロリドン)、AWna(アクリ
ルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸ナトリウムとのコポリマー)又はKelzan
−D(Kelzo製のキサンタンガム(多糖))のよう
な水溶性ポリマー添加剤を用いて得られている挙動より
も好ましいように見える。
【0028】カーテン塗布法では、塗布ホッパーの単位
幅当たりの流速Q(cm2 s-1)を塗布速度S(cms
-1)に対してプロットしたマップを作成することによ
り、運転用のコーティング・ウィンドウを示すことが便
利である。原点から引かれた線は、一定の湿潤厚又は被
覆量Q/S(cm)を有するすべての点を接続する。
幅当たりの流速Q(cm2 s-1)を塗布速度S(cms
-1)に対してプロットしたマップを作成することによ
り、運転用のコーティング・ウィンドウを示すことが便
利である。原点から引かれた線は、一定の湿潤厚又は被
覆量Q/S(cm)を有するすべての点を接続する。
【0029】中剪断減粘性のゼラチン水溶液(15重量
%水性ゼラチン、67mPas)をカーテン高さ10.
2cm、塗布角0°(塗布ローラー上の最上部死点)で
塗布した場合のカーテン塗布マップの例を図4に示す。
これに対応する流動学的プロフィールを図5に示す。図
4では、曲線ABCDは、これを超えると実質的な空気
連行が起こり塗布の均一性が乱れる全体的な濡れ不良の
境界を画定している。一般に、濡れ不良が始まる時の塗
布速度は濡れラインの近くで示される溶液粘度に反比例
する。即ち、該粘度が低いほど該塗布速度は高くなる。
%水性ゼラチン、67mPas)をカーテン高さ10.
2cm、塗布角0°(塗布ローラー上の最上部死点)で
塗布した場合のカーテン塗布マップの例を図4に示す。
これに対応する流動学的プロフィールを図5に示す。図
4では、曲線ABCDは、これを超えると実質的な空気
連行が起こり塗布の均一性が乱れる全体的な濡れ不良の
境界を画定している。一般に、濡れ不良が始まる時の塗
布速度は濡れラインの近くで示される溶液粘度に反比例
する。即ち、該粘度が低いほど該塗布速度は高くなる。
【0030】同等の低剪断粘度を有するニュートン(非
剪断減粘性)液体、例えば水性グリセロールでは、塗布
速度が劇的に7倍低下することになる。このように、塗
布液の減粘性は重要な利点である。しかしながら、ある
種の擬似塑性液体、例えば写真製品のカーテン塗布に用
いられる水性ゼラチン溶融体では、濡れ不良の境界が特
定の臨界流速(B点に相当)の上では分岐し、上記及び
欧州特許出願公開第0563086号公報に詳細に記載
されているように濡れ不良ヒステリシスを生ぜしめる。
剪断減粘性)液体、例えば水性グリセロールでは、塗布
速度が劇的に7倍低下することになる。このように、塗
布液の減粘性は重要な利点である。しかしながら、ある
種の擬似塑性液体、例えば写真製品のカーテン塗布に用
いられる水性ゼラチン溶融体では、濡れ不良の境界が特
定の臨界流速(B点に相当)の上では分岐し、上記及び
欧州特許出願公開第0563086号公報に詳細に記載
されているように濡れ不良ヒステリシスを生ぜしめる。
【0031】点BCDで画定される境界と点BEで画定
される境界との間の領域内では、塗布工程は濡れ不良に
関して準安定性となる。明らかに、この準安定領域は有
用なコーティング・ウィンドウをひどく限定する可能性
があり、現実には点ABEで画定される陰領域に制限さ
れている。
される境界との間の領域内では、塗布工程は濡れ不良に
関して準安定性となる。明らかに、この準安定領域は有
用なコーティング・ウィンドウをひどく限定する可能性
があり、現実には点ABEで画定される陰領域に制限さ
れている。
【0032】このため、製品の被覆量が1.5VA(7
0.9μm)である場合、実用的な塗布速度の最大値は
〜635cms-1から〜390cms-1へ低下する。
「VA」とは、層の湿潤厚を定義する用語であって、1
VA=47.25μmである。全体として、濡れ不良ヒ
ステリシスは、移動しているウェブに接触する液体の個
々の剪断減粘性が原因であることが示された。図3中の
実線で示したように、溶液のレオロジーを慎重に調節、
制御して好ましい流動学的プロフィールを実現すること
によって、準安定塗布領域を消失又は実質的に縮小する
ことによりさらに高い塗布速度及び大きな信頼できるコ
ーティング・ウィンドウを実現することができる。
0.9μm)である場合、実用的な塗布速度の最大値は
〜635cms-1から〜390cms-1へ低下する。
「VA」とは、層の湿潤厚を定義する用語であって、1
VA=47.25μmである。全体として、濡れ不良ヒ
ステリシスは、移動しているウェブに接触する液体の個
々の剪断減粘性が原因であることが示された。図3中の
実線で示したように、溶液のレオロジーを慎重に調節、
制御して好ましい流動学的プロフィールを実現すること
によって、準安定塗布領域を消失又は実質的に縮小する
ことによりさらに高い塗布速度及び大きな信頼できるコ
ーティング・ウィンドウを実現することができる。
【0033】画定された好ましい流動学的プロフィール
と一致するように配合した水性ゼラチン+コロイドシリ
カ分散体(Ludox AM)の対応するコーティング・ウィン
ドウを図6に示す。図6中、点A、B及びEは図4にお
ける同じ点に相当する。即ち、これらは実用的なコーテ
ィング・ウィンドウを画定する。図6では、図4におい
て示された準安定領域が消去されたことがわかる。流動
学的流動曲線を図2に示す。
と一致するように配合した水性ゼラチン+コロイドシリ
カ分散体(Ludox AM)の対応するコーティング・ウィン
ドウを図6に示す。図6中、点A、B及びEは図4にお
ける同じ点に相当する。即ち、これらは実用的なコーテ
ィング・ウィンドウを画定する。図6では、図4におい
て示された準安定領域が消去されたことがわかる。流動
学的流動曲線を図2に示す。
【0034】図4との比較で着目すべき主な特徴は、 全体の塗布速度(図4では点Cで、図6では点Bで表
される)の最高値が、〜667cms-1から〜940c
ms-1へ増加すること( Ludox系の低剪断ニュートン粘
度が約3倍に増加するにも係わらず); 実用上の最高塗布速度、被覆量1.5VAの場合の図
4及び図6における点B、曲線VAと境界BEとの交点
が、〜440cms-1から〜875cms-1へ増加する
こと; 準安定塗布領域が実質的に消去されていること、であ
る。
される)の最高値が、〜667cms-1から〜940c
ms-1へ増加すること( Ludox系の低剪断ニュートン粘
度が約3倍に増加するにも係わらず); 実用上の最高塗布速度、被覆量1.5VAの場合の図
4及び図6における点B、曲線VAと境界BEとの交点
が、〜440cms-1から〜875cms-1へ増加する
こと; 準安定塗布領域が実質的に消去されていること、であ
る。
【0035】また、スライド式ホッパーを使用する塗布
方法の当業者であれば、塗布液の粘度が最終塗布層の均
一性に強い影響を及ぼすことは認識している。ホッパー
のスライド上及びウェブ上で高い粘度を示す液体は、不
安定になったり乱れる可能性が低い。さらに、ホッパー
内部で発生する剪断速度の範囲(典型的には103 s-1
未満)にわたり塗布液がニュートン性である場合、幅方
向の均一性が改良されうる。現実には、カーテン塗布用
途に好適な粘度範囲は〜30mPasから〜200mP
asであるとされている。上記の Ludox系水性ゼラチン
分散体はこれらの要件に合致する。
方法の当業者であれば、塗布液の粘度が最終塗布層の均
一性に強い影響を及ぼすことは認識している。ホッパー
のスライド上及びウェブ上で高い粘度を示す液体は、不
安定になったり乱れる可能性が低い。さらに、ホッパー
内部で発生する剪断速度の範囲(典型的には103 s-1
未満)にわたり塗布液がニュートン性である場合、幅方
向の均一性が改良されうる。現実には、カーテン塗布用
途に好適な粘度範囲は〜30mPasから〜200mP
asであるとされている。上記の Ludox系水性ゼラチン
分散体はこれらの要件に合致する。
【0036】欧州特許出願公開第0563086号公報
には、所望の流動学的プロフィールを示すμmレベルの
薄さのポリマー水溶液の層を多層パックの下方のキャリ
ヤ層として使用し、カーテン塗布工程中の濡れを促進で
きることが示されている。同様の利益が、所望のレオロ
ジーを示す水性 Ludox−ゼラチン分散体(例えば、3重
量%水性レギュラーゼラチン+6重量%コロイドシリ
カ、Ludox AM)から成るキャリヤ層で実現することがで
きる。この配合物の流動学的プロフィール及び塗布マッ
プは図2及び図6に示した通りである。この配合物をキ
ャリヤ層に使用した結果を下記表1にまとめた。
には、所望の流動学的プロフィールを示すμmレベルの
薄さのポリマー水溶液の層を多層パックの下方のキャリ
ヤ層として使用し、カーテン塗布工程中の濡れを促進で
きることが示されている。同様の利益が、所望のレオロ
ジーを示す水性 Ludox−ゼラチン分散体(例えば、3重
量%水性レギュラーゼラチン+6重量%コロイドシリ
カ、Ludox AM)から成るキャリヤ層で実現することがで
きる。この配合物の流動学的プロフィール及び塗布マッ
プは図2及び図6に示した通りである。この配合物をキ
ャリヤ層に使用した結果を下記表1にまとめた。
【0037】表1にまとめたデータは、42℃でゼラチ
ン下塗層を含む Estar(商標)支持体上に塗布角0°
(最上部死点)で10.2cmのカーテンで得られた。
キャリヤ層を使用しなかった場合、15%水性ゼラチン
についての最高塗布速度を、VA被覆量を画定する線が
低速側の濡れ不良ヒステリシス境界(図4における線B
Eで表される)と交差する点とした。
ン下塗層を含む Estar(商標)支持体上に塗布角0°
(最上部死点)で10.2cmのカーテンで得られた。
キャリヤ層を使用しなかった場合、15%水性ゼラチン
についての最高塗布速度を、VA被覆量を画定する線が
低速側の濡れ不良ヒステリシス境界(図4における線B
Eで表される)と交差する点とした。
【0038】
【表1】
【0039】明らかに、ゼラチン−Ludox 分散体単独で
示される高い塗布速度及び無視できる濡れ不良ヒステリ
シス(図6)は、該材料を液体(15%水性ゼラチン)
のためのキャリヤ層として用いた場合に相当程度に保持
されている。該液体は、それ自体では比較的低い塗布速
度及びひどいヒステリシスを示すであろう(図4)。こ
のことは、キャリヤ層が厚いほど(例えば、5.6μm
と7.3μm)、特に当てはまる。このように、実用上
の塗布速度を、特に高い被覆量について、例えば1.2
VA(56.7μm)を上回る被覆量について、実質的
に改良することができる。
示される高い塗布速度及び無視できる濡れ不良ヒステリ
シス(図6)は、該材料を液体(15%水性ゼラチン)
のためのキャリヤ層として用いた場合に相当程度に保持
されている。該液体は、それ自体では比較的低い塗布速
度及びひどいヒステリシスを示すであろう(図4)。こ
のことは、キャリヤ層が厚いほど(例えば、5.6μm
と7.3μm)、特に当てはまる。このように、実用上
の塗布速度を、特に高い被覆量について、例えば1.2
VA(56.7μm)を上回る被覆量について、実質的
に改良することができる。
【0040】下部のキャリア層の厚さが一定(即ち、
2.2μm)である場合、全被覆量が約33μmを超え
て55.3μmの最高値にまで漸増するにつれ、有効塗
布速度の最高値は徐々に低下し且つ小規模の濡れ不良ヒ
ステリシス(<100cms-1)が目立つようになる。
しかしながら、塗布性能の向上が有意であることに変わ
りはない。
2.2μm)である場合、全被覆量が約33μmを超え
て55.3μmの最高値にまで漸増するにつれ、有効塗
布速度の最高値は徐々に低下し且つ小規模の濡れ不良ヒ
ステリシス(<100cms-1)が目立つようになる。
しかしながら、塗布性能の向上が有意であることに変わ
りはない。
【0041】図7は、ゼラチンで下塗りした Estar(商
標)支持体上にカーテン高さ3cm及び塗布角0°で塗
布した15重量%水性レギュラーゼラチンのカーテン塗
布のコーティング・ウィンドウを示すものである。実用
上のコーティング・ウィンドウは境界ABEで画定され
る領域内に限定される。ここで、点Bで画定される実用
上の最高達成塗布速度は〜380cms-1である。同じ
カーテン高さ、塗布角及び支持体について、3重量%水
性レギュラーゼラチン+6重量%Ludox AM(商標)分散
体の場合には、図8に示したように、最高塗布速度は〜
817cms-1となり、全体の実用上のコーティング・
ウィンドウが有意に拡大された。
標)支持体上にカーテン高さ3cm及び塗布角0°で塗
布した15重量%水性レギュラーゼラチンのカーテン塗
布のコーティング・ウィンドウを示すものである。実用
上のコーティング・ウィンドウは境界ABEで画定され
る領域内に限定される。ここで、点Bで画定される実用
上の最高達成塗布速度は〜380cms-1である。同じ
カーテン高さ、塗布角及び支持体について、3重量%水
性レギュラーゼラチン+6重量%Ludox AM(商標)分散
体の場合には、図8に示したように、最高塗布速度は〜
817cms-1となり、全体の実用上のコーティング・
ウィンドウが有意に拡大された。
【0042】このように、Ludox AM(商標)を含有する
低剪断速度で高い粘度を示す底部層は、所望により広範
囲の被覆量にわたり低いカーテン高さで迅速に塗布する
ことができる。図4、図6、図7及び図8に示し、さら
には表1に示した比較例が示すように、30%を上回る
塗布速度の増加が容易に達成できる。場合によっては、
塗布速度がほぼ100%増加することもある。
低剪断速度で高い粘度を示す底部層は、所望により広範
囲の被覆量にわたり低いカーテン高さで迅速に塗布する
ことができる。図4、図6、図7及び図8に示し、さら
には表1に示した比較例が示すように、30%を上回る
塗布速度の増加が容易に達成できる。場合によっては、
塗布速度がほぼ100%増加することもある。
【0043】本発明を、水性ゼラチンに含まれた固体の
コロイドシリカ粒子について説明してきたが、他の種類
の固体コロイド粒子も有用となりうることは容易に認識
される。例えば、他の無機又は有機の帯電粒子(例え
ば、クレー)を使用することができる。本発明はまた、
界面活性剤ミセル及び液晶液滴のような液状コロイド粒
子や、写真用カラーカプラー分散体のような水中油形エ
マルジョンを包含するように拡張することもできる。
コロイドシリカ粒子について説明してきたが、他の種類
の固体コロイド粒子も有用となりうることは容易に認識
される。例えば、他の無機又は有機の帯電粒子(例え
ば、クレー)を使用することができる。本発明はまた、
界面活性剤ミセル及び液晶液滴のような液状コロイド粒
子や、写真用カラーカプラー分散体のような水中油形エ
マルジョンを包含するように拡張することもできる。
【0044】コロイド粒子は、上記のように帯電した表
面を有する代わりに疎水性表面を有することや、帯電し
た界面活性剤又はポリマーによって安定化された表面を
有することができる。しかしながら、いずれの場合にお
いても、コロイド粒子は親水性コロイドと相互作用する
ことにより所望の流動学的プロフィールを生ぜしめる必
要がある。カーテン塗布用途において、他の塗布角を採
用してもよいことは容易に認識される。上記の具体的実
施例はカーテン塗布法に関するが、本発明を他の塗布法
に拡張できることは明白である。
面を有する代わりに疎水性表面を有することや、帯電し
た界面活性剤又はポリマーによって安定化された表面を
有することができる。しかしながら、いずれの場合にお
いても、コロイド粒子は親水性コロイドと相互作用する
ことにより所望の流動学的プロフィールを生ぜしめる必
要がある。カーテン塗布用途において、他の塗布角を採
用してもよいことは容易に認識される。上記の具体的実
施例はカーテン塗布法に関するが、本発明を他の塗布法
に拡張できることは明白である。
【図1】本発明による3重量%水性脱石灰化ゼラチン+
6重量%コロイドシリカ(Ludox SM)についての流動学
的プロフィール(粘度−剪断速度曲線)を示すグラフで
ある。
6重量%コロイドシリカ(Ludox SM)についての流動学
的プロフィール(粘度−剪断速度曲線)を示すグラフで
ある。
【図2】本発明による3重量%水性レギュラーゼラチン
+6重量%コロイドシリカ(Ludox AM)についての流動
学的プロフィール(粘度−剪断速度曲線)を示すグラフ
である。
+6重量%コロイドシリカ(Ludox AM)についての流動
学的プロフィール(粘度−剪断速度曲線)を示すグラフ
である。
【図3】塗布工程中に得られる可能性のある各種の溶液
の流動学的プロフィールを示すグラフである。
の流動学的プロフィールを示すグラフである。
【図4】ゼラチンを下塗りした Estar支持体( Estarは
Eastman Kodak社の商標であって、ポリエチレンテレフ
タレートを含む)の上に15重量%水性ゼラチンをカー
テン高さ10.2cm、塗布角0°で塗布した場合のカ
ーテン塗布マップを示すグラフである。
Eastman Kodak社の商標であって、ポリエチレンテレフ
タレートを含む)の上に15重量%水性ゼラチンをカー
テン高さ10.2cm、塗布角0°で塗布した場合のカ
ーテン塗布マップを示すグラフである。
【図5】15重量%水性ゼラチンの流動学的プロフィー
ル(粘度−剪断速度曲線)を示すグラフである。
ル(粘度−剪断速度曲線)を示すグラフである。
【図6】ゼラチンを下塗りした Estar支持体の上に3重
量%水性レギュラーゼラチン+6重量%コロイドシリカ
(Ludox AM)をカーテン高さ10.2cm、塗布角0°
で塗布した場合のカーテン塗布マップを示すグラフであ
る。
量%水性レギュラーゼラチン+6重量%コロイドシリカ
(Ludox AM)をカーテン高さ10.2cm、塗布角0°
で塗布した場合のカーテン塗布マップを示すグラフであ
る。
【図7】ゼラチンを下塗りした Estar支持体の上に15
重量%水性レギュラーゼラチンをカーテン高さ3cm、
塗布角0°で塗布した場合のカーテン塗布マップを示す
グラフである。
重量%水性レギュラーゼラチンをカーテン高さ3cm、
塗布角0°で塗布した場合のカーテン塗布マップを示す
グラフである。
【図8】ゼラチンを下塗りした Estar支持体の上に3重
量%水性レギュラーゼラチン+6重量%コロイドシリカ
(Ludox AM)をカーテン高さ3cm、塗布角0°で塗布
した場合のカーテン塗布マップを示すグラフである。
量%水性レギュラーゼラチン+6重量%コロイドシリカ
(Ludox AM)をカーテン高さ3cm、塗布角0°で塗布
した場合のカーテン塗布マップを示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 テレンス デスモンド ブレイク イギリス国,ハート フォード シャー エイチピー23 5ジェイエイチ,トリン グ,ヘイズリー 8
Claims (1)
- 【請求項1】 塗布後に支持体に隣接する少なくとも第
一の層を構成する材料を支持体上に塗布し、その際前記
第一の層がコロイド粒子が親水性コロイド中に分散して
いる分散体を含むことを特徴とする、塗布工程の最高塗
布速度を増加させ且つ濡れ不良ヒステリシスを実質的に
消去する方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB9523138:7 | 1995-11-11 | ||
GBGB9523138.7A GB9523138D0 (en) | 1995-11-11 | 1995-11-11 | Improvements in or relating to coating processes |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09173975A true JPH09173975A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=10783764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29634196A Pending JPH09173975A (ja) | 1995-11-11 | 1996-11-08 | 塗布工程の最高塗布速度を増加させ且つ濡れ不良ヒステリシスを実質的に消去する方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0773472A1 (ja) |
JP (1) | JPH09173975A (ja) |
GB (1) | GB9523138D0 (ja) |
Cited By (2)
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