JPH07244356A - 写真印画紙の製造方法 - Google Patents

写真印画紙の製造方法

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JPH07244356A
JPH07244356A JP3502694A JP3502694A JPH07244356A JP H07244356 A JPH07244356 A JP H07244356A JP 3502694 A JP3502694 A JP 3502694A JP 3502694 A JP3502694 A JP 3502694A JP H07244356 A JPH07244356 A JP H07244356A
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JP
Japan
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undercoat layer
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titanium dioxide
coating
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JP3502694A
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Haruyoshi Funae
晴芳 船江
Toru Noda
徹 野田
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 下塗り層塗液の経時安定性、塗布適性に優
れ、シャープネス、感度、乳剤の膜付き性が良好な写真
印画紙を提供する。 【構成】 原紙の両面にポリオレフィン樹脂により被覆
し、その上のハロゲン化銀乳剤を設ける側に、白色顔料
としてアルミナ又はシリカの少なくとも一方で表面処理
された二酸化チタン、ラテックス重合体、並びにゼラチ
ン又はその誘導体からなる親水性コロイド結合剤の下塗
り層と乳剤層をスライドビード方式、又は減圧スライド
ビード方式により連続的に塗布する写真印画紙の製造方
法。好ましくは、下塗り層に特定のブタジェン系ラテッ
クスを用い、白色顔料として二酸化チタンに対し、Al
23又はSiO2として0.5〜4.0重量%で表面処
理された二酸化チタンを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真印画紙用支持体に
関するものであり、更に詳しくは、下塗り層塗液の経時
安定性及びその塗布適性に優れ、印画紙のシャープネ
ス、感度、並びに乳剤の膜付き性に優れた写真印画紙の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真印画紙用支持体として、
原紙の両面を主として白色顔料とポリオレフィン樹脂か
らなる樹脂組成物で被覆されたものは良く知られてい
る。該支持体は、現像処理液を吸収しにくいために処理
後の水洗及び乾燥が大幅に短縮される他、寸法安定性に
も優れた特徴がある。
【0003】しかし、従来のバライタ紙に比べて、ポリ
オレフィン樹脂被覆支持体を使用した写真印画紙は、画
像のシャープネスが劣る欠点を有するものであった。そ
の原因は、操業性の問題でポリオレフィン樹脂組成物中
の白色顔料の含有率が制限される為、光の遮蔽効果が劣
るためと予想される。
【0004】又、ポリオレフィン樹脂被覆支持体を使用
した時、写真画像のコントラストが低下して見えるとい
う欠点があり、その原因として光の遮蔽効果が不十分で
あり、光が透過するためと予想される。
【0005】上記の欠点の改良としては、特開昭59−
177542号公報に記載されているように、ポリオレ
フィン樹脂被覆層とハロゲン化銀乳剤層の間に40容量
%以上の白色顔料と親水性コロイド樹脂を含有する下塗
り層を設けることが提案されている。
【0006】しかしながら、特に、高い屈折率を有する
二酸化チタンは、白色顔料として多用されているが、光
科学的な活性が強く、耐候性、耐光性に劣るものであ
る。又、二酸化チタンは、親水性コロイド樹脂、特にゼ
ラチンと混合する際に、分散しにくく、そのために下塗
り層塗液の経時安定性が悪く、又、支持体への塗布適性
も悪いものであった。
【0007】又、ポリオレフィン樹脂層とハロゲン化銀
乳剤層との接着性は下塗り層の白色顔料の比率が増える
と悪くなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、下塗り層塗
液の経時安定性、塗布適性、印画紙のシャープネス、感
度、乳剤の膜付き性に優れた写真印画紙の製造方法を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこれらの問
題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明の写真印画紙
の製造方法を発明するに至った。
【0010】即ち、本発明の写真印画紙の製造方法は、
原紙の両面にポリオレフィン樹脂を被覆し、その上のハ
ロゲン化銀乳剤を設ける側に少なくとも白色顔料、ラテ
ックス重合体、並びに親水性コロイド結合剤を含有する
下塗り層とハロゲン化銀乳剤層を連続的にスライドビー
ド方式又は減圧スライドビード方式により塗布して写真
印画紙を製造する方法であり、該白色顔料がアルミナ又
はシリカの少なくとも1種で表面処理された二酸化チタ
ンであり、該親水性コロイド結合剤がゼラチン又はその
誘導体であることを特徴とするものである。
【0011】本発明の写真印画紙の製造方法は、下塗り
層の表面処理された二酸化チタンが、二酸化チタンに対
し 、Al23又はSiO2としてそれぞれ0.5〜4.
0重量%の範囲内で表面処理されてなることを特徴とす
る。
【0012】本発明の写真印画紙の製造方法において、
下塗り層のラテックス重合体が、スチレン−ブタジェン
共重合体、メタクリル酸メチル−ブタジェン共重合体、
メタクリル酸メチル−スチレン−ブタジェン共重合体又
はそれらの誘導体の少なくとも1種であることを特徴と
する。
【0013】本発明の写真印画紙の製造方法において、
表面処理二酸化チタンが下塗り層の40〜70重量%、
ラテックス重合体及び親水性コロイド結合剤が下塗り層
の60〜30重量%であることを特徴とする。
【0014】又、下塗り層のラテックス重合体と親水性
コロイド結合剤との重量比が、9:1〜3:7であるこ
とを特徴とする。
【0015】以下、本発明の写真印画紙の製造方法につ
いて、詳細に説明する。本発明の写真印画紙の製造方法
は、ポリオレフィン樹脂で被覆したハロゲン化銀乳剤を
設ける側に表面処理された二酸化チタン、ラテックス重
合体、並びに親水性コロイド結合剤を含有した下塗り層
とハロゲン化銀乳剤層を連続的にスライドビード方式、
又は減圧スライドビード方式により塗布することを特徴
とするものである。
【0016】表面処理された二酸化チタンは、下塗り層
塗液中の親水性コロイド結合剤との混合の際、均一に分
散させることができ、下塗り層塗液の経時的安定性に優
れている。更に、調製した下塗り層塗液をハロゲン化銀
乳剤層塗液とともに連続的にポリオレフィン樹脂被覆層
上へ塗布した場合には、塗布適性も極めて優れ、印画紙
として乳剤の膜付き性に効果を発揮して、優れたシャー
プネス及び感度を得ることができる。
【0017】下塗り層の塗布方法として従来のエアーナ
イフコーター、ブレードコーター、ファウンテンコータ
ー、ダイコーター、ロッドコーター、ロールコーター等
を用いる場合や、スライドビード装置、減圧スライドビ
ード装置を用いる場合でも乳剤層と連続でなく、下塗り
層を塗布乾燥後に乳剤層を塗布する場合では本発明の効
果は得にくい。即ち、下塗り層用塗液の経時安定性に優
れた塗液を用い、特定の塗布装置で連続的に塗布する事
により塗液への不当な剪断力がかからず、二酸化チタン
の乾燥の過程での凝集を防ぎ、効果的な不透明性向上効
果を発揮させ、高平滑な層が得られる為、乳剤層との密
着性、印画紙としてのシャープネス及び感度が向上する
ものである。
【0018】本発明の表面処理された二酸化チタンは、
下塗り層塗液中に下塗り層の乾燥固形分として、30〜
80重量%含有させることにより目的が達成されるが、
本発明の効果及び膜強度の点から、本発明においては4
0〜70重量%含有させることが好ましい。更に好まし
くは45〜65重量%である。ここで、30重量%未満
では、印画紙のシャープネスが劣り、又、80重量%を
超えて多いと塗液の経時安定性や乳剤の膜付き性に劣り
好ましくない。
【0019】かかる表面処理された二酸化チタンについ
ては、二酸化チタンとしてルチル型やアナターゼ型が使
用され、電子顕微鏡による定方向測定での平均粒子サイ
ズが0.08〜0.5μmであることが好ましい。アル
ミナ又はシリカによる表面処理は、水溶性アルミニウム
化合物やケイ素の水溶性化合物を二酸化チタンの水性ス
ラリに添加して後、中和して沈澱させること等の方法に
より二酸化チタンの表面に被覆処理することが出来る。
【0020】表面処理された二酸化チタンは、二酸化チ
タンの重量基準に対し 、SiO2及びAl23としてそ
れぞれ0.5〜4.0重量%の範囲内で表面処理される
ことが好ましい。ここで、4.0重量%を超えて表面処
理される被覆量が多いと耐光性以外の顔料物性に影響を
及ぼし二酸化チタンの特性が低下し、反対に0.5重量
%未満では、耐光性効果が得られにくくなる。更に、二
酸化チタンの表面処理される被覆量が本発明の範囲外で
は、ラテックス重合体及び親水性コロイド結合剤との分
散性が低下し、下塗り層塗液の経時安定性に劣り、ポリ
オレフィン樹脂被覆層上の塗布適性としても劣る傾向に
なる。
【0021】本発明の写真印画紙において、ポリオレフ
ィン樹脂被覆層上に塗布する下塗り層の塗布量は、0.
5g/m2以上塗布することが好ましいが、更に好ましくは
2g/m2以上である。
【0022】下塗り層とハロゲン化銀乳剤層との間に、
イラジエーション防止やカブリ防止の目的で中間層を連
続的に減圧スライドビード方式又はスライドホッパー方
式により設けることができるが、中間層の塗層の厚み
は、4〜5μm以下が好ましく、4〜5μmを超えて中
間層の塗層の厚みが厚いとシャープネスに劣るようにな
る。
【0023】本発明の下塗り層に使用するラテックス重
合体としては、スチレン−ブタジェン共重合体、メタク
リル酸メチル−ブタジェン共重合体、メタクリル酸メチ
ル−スチレン−ブタジェン共重合体、アクリルニトリル
−ブタジェン共重合体、スチレン重合体、イソプレン重
合体、ブタジェン重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エス
テル共重合体、アクリル酸エステル重合体、酢酸ビニル
−エチレン共重合体、ウレタン系重合体、塩化ビニル重
合体、塩化ビニリデン重合体等又はそれらの誘導体を挙
げることができる。これらの内でも、スチレン−ブタジ
ェン共重合体、メタクリル酸メチル−ブタジェン共重合
体、メタクリル酸メチル−スチレン−ブタジェン共重合
体又はそれらの誘導体の少なくとも1種以上を用いる場
合、ハロゲン化銀乳剤層及びポリオレフィン樹脂被覆層
との接着性において好ましい。
【0024】本発明の下塗り層に使用する親水性コロイ
ド結合剤としては、ゼラチン又はその誘導体であること
を特徴とするが、具体的には、石灰処理ゼラチン、酸処
理ゼラチン、酵素処理ゼラチン等のゼラチン、又は二塩
基酸の無水物と反応したゼラチン誘導体等を挙げること
ができる。
【0025】本発明の下塗り層には、上記表面処理され
た二酸化チタンからなる白色顔料の他に、炭酸カルシウ
ム、シリカ、カオリン等の無機顔料、ベンゾトリアゾー
ル系やベンゾフェノン系等の紫外線吸収剤、界面活性
剤、硬膜剤、染料、カブリ防止剤等の各種材料を本発明
の効果を損なわない程度に添加しても良い。
【0026】本発明のポリオレフィン樹脂としては、低
密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、エチレン−プ
ロピレン共重合体等の少なくとも1種以上を使用するこ
とができる。
【0027】又、ポリオレフィン樹脂組成物中には、各
種の添加剤を含有することができる。白色顔料として、
ルチル型或はアナターゼ型の二酸化チタン、酸化亜鉛、
タルク等、離型剤として、ステアリン酸アミド、アラキ
ジン酸アミド等の脂肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸マグネシウム等の脂肪酸金属塩、ポリオルガ
ノシロキサン等の有機シリコン化合物等、酸化防止剤と
して、ヒンダードフェノール化合物等、着色顔料とし
て、コバルトブルー、群青等、蛍光増白剤等を適宜含有
することができる。
【0028】本発明に用いられるスライドビード方式
は、スライドホッパー方式、Eバ−方式ともいわれ、傾
斜するスライド面の上縁に塗布液の吐出スリットを有
し、スライド面で一旦被覆層を形成しながらスライド面
を斜降して、下層となる被覆層に次々に重なり、所定の
積層体となり一括して小さなビードを形成しながら支持
体面に塗設されるものである。その方式は、特開昭52
−115214号公報、特開昭54−1350号公報等
で記載されている塗布方式であり、特開平3−2695
28号公報等にも良好な写真層の形成について各種の技
術開示がなされている。
【0029】本発明に用いられる減圧スライドビード方
式は、スライドビード方式でビードを支持体面に塗設す
る直前に減圧室を設け、減圧にして塗布性を向上する方
式であり、米国特許明細書2,681,294号、同
2,761,419号、同2,761,791号等に記
載されている塗布方式であり、塗布時の均一安定化の方
法は、米国特許明細書3,220,877号、特開昭6
2−121451号公報、特開平1−258772号公
報等に開示されている。
【0030】本発明に用いられる原紙としては、通常の
天然パルプ紙、合成繊維紙又はそれらの混抄紙、合成樹
脂フィルムの合成紙等が用いられる。特に、表面平滑性
の良い天然パルプ紙からなる原紙が好ましい。
【0031】原紙中には、通常の抄紙で用いられるサイ
ズ剤、湿潤紙力増強剤、填料、pH調節剤、着色剤、着
色染料、蛍光剤等や、表面サイズとして澱粉系、ポリビ
ニルアルコール系、ゼラチン系等の水溶性ポリマー、塩
化ナトリウム、塩化カリウム、ポリスチレンスルホン酸
ソーダ等の無機或は有機の帯電防止剤、カオリン、クレ
ー、炭酸カルシウム等の顔料、着色顔料、染料、蛍光剤
等を適宜含有することができる。
【0032】本発明における写真印画紙の支持体には、
帯電防止、カール防止等のために、各種バックコート層
を設けることができる。バックコート層の素材として
は、コロイド状シリカ、コロイド状合成ヘクトライト、
塩化ナトリウム、ポリスチレンスルホン酸塩、親水性バ
インダー、ラテックス重合体、顔料、界面活性剤等を使
用することができる。
【0033】本発明の写真印画紙では、各種の写真構成
層を塗設してカラー写真印画紙用、白黒写真印画紙用、
写植印画紙用、複写印画紙用等の各種用途に用いること
ができる。例えば、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、ヨウ臭
化銀等の乳剤層を設けることができる。ハロゲン化銀乳
剤層にカラーカプラーを含有して、多層ハロゲン化銀カ
ラー写真構成層を設けることもできる。結合剤として
は、通常のゼラチンの他、ポリビニルピロリドン、ポリ
ビニルアルコール等を用いることができる。写真構成層
には、増感色素、化学増感剤、カブリ防止剤、硬膜剤、
蛍光増白剤、帯電防止剤、pH調節剤等を含有すること
ができる。
【0034】本発明の写真印画紙は、「写真感光材料と
取扱法」(共立出版、宮本五郎著)に記載されているよ
うな露光、現像、停止、定着、漂白、安定等の各種処理
が施され、写真画像を形成させるものである。
【0035】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例中の部及び%は、それぞれ重量部及び重量
%を示すものである。
【0036】実施例1 坪量170g/m2の原紙の裏面に、低密度ポリエチレンと
高密度ポリエチレンの1:1混合物を30μの厚さに溶
融押出コーティングして、ポリオレフィン樹脂樹脂被覆
層を設けた。又、原紙の表面には、低密度ポリエチレ
ン:高密度ポリエチレンが5:4の混合物に、二酸化チ
タンを10%混合したポリオレフィン樹脂組成物を30
μmの厚さに溶融押出コーティングして、原紙の表面に
ポリオレフィン樹脂被覆層を設けた。
【0037】下記の配合に水を加えて攪拌し、固形分濃
度15%の下塗り層塗液を調製した。 メタクリル酸メチル−ブタジェン系ラテックス(固形) 85部 ゼラチン5%液(固形) 15部 表面処理したルチル型二酸化チタン(Al232%、SiO21%) 100部
【0038】原紙の表面のポリオレフィン樹脂被覆層上
に、下塗り層、乳剤層及び保護層を同時に設けて、白黒
写真用印画紙とした。
【0039】乳剤層は、ヘキサクロロイリジウム(II
I)酸カリウム1.2×10-5gの存在下に硝酸銀とし
て19.2gのハロゲン化銀粒子を生成、分散して製造
したArBr/AgCl/AgI=95/4.5/0.
5(モル%)なるハロゲン化銀写真乳剤組成物をゼラチ
ン14.4g中に有し、平均粒子径0.6μmの最適感
度に硫黄増感と金増感により併用増感したもので、実質
的に〔0、0、1〕面からなる中性法ハロゲン化銀写真
乳剤を含み、更に、成膜に必要なゼラチンの他、適量の
安定剤、増感色素、塗布助剤、硬膜剤、蛍光増白剤、増
粘剤、フィルター染料等を含み、硝酸銀で2.2g/m2
ゼラチンで4.4g/m2に相当する塗布量を、乾燥重量で
2.5g/m2になる下塗り層、保護層と共に減圧スライド
ビード塗布装置で減圧室の減圧度を−60mmH2O、
塗布速度100m/分で重層塗布 、乾燥した。なお、
保護層は、2g/m2に相当するゼラチンの他に塗布助剤、
硬膜剤を含む。
【0040】実施例2 実施例1の下塗り層塗液で使用したAl232% 、S
iO21%で表面処理した二酸化チタンに代えて、Al2
34% 、SiO23%で表面処理した二酸化チタンと
した以外は実施例1と同様にして本発明の白黒写真用印
画紙を得た。
【0041】実施例3 実施例1の下塗り層塗液の配合を下記の下塗り層塗液配
合に代え、スライドビード方式(Eバー)で乳剤層塗と
連続で塗布した以外は実施例1と同様にして本発明の白
黒写真用印画紙を得た。 メタクリル酸メチル−ブタジェン系ラテックス(固形) 35部 ゼラチン5%液(固形) 65部 表面処理したルチル型二酸化チタン(Al232%、SiO21%) 100部
【0042】実施例4 実施例1の下塗り層塗液の配合を下記の下塗り層塗液配
合に代えた以外は実施例1と同様にして本発明の白黒写
真用印画紙を得た。 メタクリル酸メチル−ブタジェン系ラテックス(固形) 85部 ゼラチン5%液(固形) 15部 表面処理したルチル型二酸化チタン(Al232%、SiO21%) 200部
【0043】実施例5 実施例1の下塗り層塗液の配合を下記の下塗り層塗液配
合に代えた以外は実施例1と同様にして本発明の白黒写
真用印画紙を得た。 メタクリル酸メチル−ブタジェン系ラテックス(固形) 85部 ゼラチン5%液(固形) 15部 表面処理したルチル型二酸化チタン(Al232%、SiO21%) 50部
【0044】実施例6 実施例1の下塗り層塗液配合で使用したラテックス重合
体として、メタクリル酸メチル−ブタジェン系ラテック
スに代えて、メタクリル酸メチル−スチレン−ブタジェ
ン系ラテックスとした以外は実施例1と同様にして本発
明の白黒写真用印画紙を得た。
【0045】実施例7 実施例1の下塗り層塗液配合で使用したラテックス重合
体として、メタクリル酸メチル−ブタジェン系ラテック
スに代えて、スチレン−ブタジェン系ラテックスとした
以外は実施例1と同様にして本発明の白黒写真用印画紙
を得た。
【0046】実施例8 実施例1で下塗り層塗液で使用するラテックス重合体と
してメタクリル酸メチル−ブタジェン系ラテックスに代
えてアクリルニトリル−ブタジェン系ラテックスを用い
た以外は同様にして本発明の白黒写真用印画紙を得た。
【0047】実施例9 実施例1の下塗り層塗液配合のAl232% 、SiO2
1%で表面処理した二酸化チタンの代りに、Al23
%で表面処理した二酸化チタンに代えた以外は実施例1
と同様にして本発明の白黒写真用印画紙を得た。
【0048】比較例1 実施例1の下塗り層塗液配合を下記の下塗り層塗液配合
に代えた以外は実施例1と同様にして白黒写真用印画紙
を得た。 ゼラチン5%液(固形) 100部 表面処理したルチル型二酸化チタン(Al232%、SiO21%) 50部
【0049】比較例2 実施例1の下塗り層塗液配合を下記の下塗り層塗液配合
に代えた以外は実施例1と同様にして白黒写真用印画紙
を得た。 メタクリル酸メチル−ブタジェン系ラテックス(固形) 85部 ゼラチン5%液(固形) 15部 ルチル型二酸化チタン(表面未処理処理品) 100部
【0050】比較例3 実施例1の下塗り層塗液配合を下記の下塗り層塗液配合
に代えた以外は実施例1と同様にして白黒写真用印画紙
を得た。 メタクリル酸メチル−ブタジェン系ラテックス(固形) 85部 表面処理したルチル型二酸化チタン(Al232%、SiO21%) 100部
【0051】比較例4 実施例1の下塗り層塗液を乾燥重量で2.5g/m2になる
ようにエアーナイフコーターで塗布、乾燥した後実施例
1と同じ乳剤を減圧スライドビード塗布装置で重層塗
布、乾燥して白黒写真用印画紙を得た。
【0052】以上、実施例1〜9、比較例1〜4で得ら
れた白黒写真用印画紙を以下の方法で評価した。シャー
プネス(MTF)、下塗り層塗液の経時安定性、下塗り
層塗液の塗布適性、乳剤の膜付きの各評価結果につい
て、下記表1に示した。表1中のMTF(変調伝達関
数)は、5サイクル/mmでの値を示す。
【0053】[感度]実施例及び比較例により得られた
白黒写真用印画紙について、ウエッジ露光し、焼き付
け、D−72現像液で白黒現像処理後、濃度測定を行
い、感度を比較した。相対感度については、実施例の白
黒写真用印画紙は比較例のものに比べて同等かそれ以上
であった。
【0054】[シャープネス]シャープネスについて
は、未感光試料に正弦波チャートを用いて露光し、マイ
クロデンシトメーターで濃度測定して、変調伝達関数
(MTF)を求めて比較した。値が1に近い程優れてい
る。
【0055】[下塗り層塗液の経時安定性]下塗り層塗
液(固形分15%)の経時安定性は、40℃で1昼夜放
置して沈澱の程度で評価した。評価基準は、○:沈澱無
し。△:やや沈澱有り。×:沈澱多く実用不可とした。
【0056】[下塗り層塗液の塗布適性]下塗り層塗液
の塗布適性については、減圧スライドビード装置で10
0m/分で塗布し、塗布面質を評価した。評価基準は、
○:面質良好。△:やや塗布むら有り。×:塗布むら多
く実用不可とした。
【0057】[乳剤の膜付き]乳剤の膜付きについて
は、実施例、比較例で得られた白黒印画紙の写真構成層
にカミソリでポリオレフィン樹脂層に到達する程度に傷
を碁盤目状につけ、その上にセロハンテープを圧着した
後、急激に剥離したときの写真構成層の支持体への残存
面積率で表示した。100%の値は、全く剥がれが無い
ことを表している。
【0058】
【表1】
【0059】表1より明らかなように、本発明の実施例
1〜9の写真用印画紙は、各種特性が優れていた。一
方、比較例1〜4の写真用印画紙は、全てシャープネス
に劣った。特に、比較例1の写真用印画紙は、下塗り層
塗液の経時安定性と塗布性は良好であるが、乳剤の膜付
き性が悪かった。又、比較例2及び3の写真用印画紙
は、下塗り層塗液の経時安定性と塗布性に劣った。
【0060】
【発明の効果】本発明の写真印画紙は、下塗り層塗液の
経時安定性、塗布適性が良好で、印画紙のシャープネ
ス、感度、乳剤の膜付き性に優れている。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原紙の両面にポリオレフィン樹脂を被覆
    した支持体に、その上のハロゲン化銀乳剤を設ける側に
    少なくとも白色顔料、ラテックス重合体、並びに親水性
    コロイド結合剤を含有する下塗り層とハロゲン化銀乳剤
    層を積層する写真印画紙の製造方法において、該白色顔
    料がアルミナ又はシリカの少なくとも1種で表面処理さ
    れた二酸化チタンであり、該親水性コロイド結合剤がゼ
    ラチン又はその誘導体である該下塗り層とハロゲン化銀
    乳剤層をスライドビード方式又は減圧スライドビード方
    式により連続的に塗布することを特徴とする写真印画紙
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 表面処理された二酸化チタンが、二酸化
    チタンに対し 、Al23又はSiO2としてそれぞれ
    0.5〜4.0重量%の範囲内で表面処理されてなるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の写真印画紙の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 ラテックス重合体が、スチレン−ブタジ
    ェン共重合体、メタクリル酸メチル−ブタジェン共重合
    体、メタクリル酸メチル−スチレン−ブタジェン共重合
    体又はそれらの誘導体の少なくとも1種であることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか記載の写真印画紙の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 表面処理二酸化チタンが下塗り層の40
    〜70重量%、ラテックス重合体及び親水性コロイド結
    合剤が下塗り層の60〜30重量%であることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか記載の写真印画紙の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 ラテックス重合体と親水性コロイド結合
    剤との重量比が、9:1〜3:7であることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか記載の写真印画紙の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0773472A1 (en) * 1995-11-11 1997-05-14 Kodak Limited Method for increasing the coating speed
WO2004046817A1 (ja) * 2002-11-20 2004-06-03 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. ハロゲン化銀写真感光材料

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