JPH07234476A - 写真用支持体及び写真材料 - Google Patents

写真用支持体及び写真材料

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JPH07234476A
JPH07234476A JP2581294A JP2581294A JPH07234476A JP H07234476 A JPH07234476 A JP H07234476A JP 2581294 A JP2581294 A JP 2581294A JP 2581294 A JP2581294 A JP 2581294A JP H07234476 A JPH07234476 A JP H07234476A
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JP
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photographic
styrene
component
ethylhexyl acrylate
layer
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JP2581294A
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Toru Noda
徹 野田
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電防止性、耐摩耗性、耐ブロッキング性、
裏汚れ防止性及び塗液の経時安定性などの性能の優れた
バック層を具えた樹脂被覆紙型写真用支持体及び該支持
体を有するタイプ印写性に優れた写真材料を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 紙基質の両面をポリエチレン系樹脂を含む樹
脂層で被覆した写真用支持体において、写真画像形成層
を設ける側とは反対側に、スチレン成分と2−エチルヘ
キシルアクリレート成分が特定範囲のものである特定の
ポリマーラテックスを含むバック層を設けた樹脂被覆紙
型写真用支持体及び該支持体を有する写真材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙基質(以下、単に基
紙と略することがある)の両面にポリエチレン系樹脂を
含む樹脂層で被覆した改良された写真用支持体及び該支
持体と写真画像形成層とから成る改良された写真材料に
関し、詳しくは帯電防止性、耐摩耗性、耐ブロッキング
性、裏汚れ防止性及び塗液の経時安定性などの性能が優
れたバック層を具えた写真用支持体に関し、更に該支持
体を有するタイプ印写性に優れた写真材料に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】通常、写真材料は支持体と該支持体上に
設けられた写真画像形成層とから構成されている。かか
る写真画像形成層としては、ハロゲン化銀写真乳剤層、
保護層、下引層、中間層あるいは色混り防止層、ハレー
ション防止層もしくはフィルター層、紫外線吸収層など
およびそれらの組み合わせから構成されたものである。
例えば単一な写真材料は、支持体上にハロゲン化銀乳剤
層とその保護層を設けたものである。また、多層カラー
写真材料は、支持体上に青感乳剤層と保護層、緑感乳剤
層と紫外線吸収層、赤感乳剤層と保護層などが順に設け
られて多層配置にされ、各感色乳剤層中にイエロー、マ
ゼンタおよびシアン発色カプラーをそれぞれ含有させた
ものである。
【0003】ところで、従来より基紙面がフィルム形成
能ある樹脂で被覆された写真用支持体(以下、基紙面が
フィルム形成能ある樹脂で被覆された写真用支持体のこ
とを、単に樹脂被覆紙型写真用支持体と略することがあ
る)はよく知られている。例えば、特公昭55-12584号公
報には、基紙がフィルム形成能ある樹脂、好ましくはポ
リオレフィン樹脂で被覆された写真用支持体についての
技術が開示されている。米国特許第3,501,298 号公報に
は基紙の両面がポリオレフィン樹脂で被覆された写真用
支持体についての技術が開示されている。また、ハロゲ
ン化銀写真材料の迅速写真現像処理方式が適用されて以
来、基紙の両面がポリエチレン系樹脂で被覆された写真
用支持体が、写真印画紙用として主に実用化されてお
り、必要に応じてその一方の画像形成層側の樹脂層中に
は鮮鋭度を付与するために、通常二酸化チタン顔料を含
有している。
【0004】しかしながら、これらの樹脂被覆紙型写真
用支持体はいくつかの欠点を有している。よく知られて
いる欠点としては、これらの樹脂被覆紙型写真用支持体
を有するハロゲン化銀写真材料は、その取扱い中に静電
気を帯びゴミ、ホコリなどを吸着する傾向となって、溌
水性、滅感性、カブリ性などの各種のスポットの発生を
招く原因になると共に、ことに蓄積された静電気が放電
される結果、ハロゲン化銀写真乳剤層中にスタティック
マークと呼称される写真特性上極めて不快なカブリを生
じせしめることがある。このため樹脂被覆紙型写真用支
持体を有する写真材料の裏面、即ち写真画像形成層の塗
られていない支持体側に、帯電防止性のバック層と称せ
られる塗布層を設置することが知られている。
【0005】例えば帯電防止性能を与えるために特公昭
45-30298号公報に記載されているコロイド状シリカ、特
公昭52-18020号公報に記載されているコロイドアルミ
ナ、特公昭57-9059号公報に記載の合成ヘクトライト粘
土コロイド、特公昭58-9408号公報に記載されている種
々のカルボキシル基を有する化合物の使用が知られてい
る。
【0006】また、特公昭57-12980号公報に記載されて
いるエチレン−無水マレイン酸共重合物、特開昭55-691
39号公報に記載されている炭素数4以上のエチレン系不
飽和共重合性単量体と無水マレイン酸との共重合によっ
て得られる水溶性高分子化合物もしくはその塩、特公昭
57-53940号公報に記載されている水溶性フィルム形成性
の重合体アニオン系高分子電解質等の有機高分子帯電防
止剤の使用も知られている。
【0007】また、バック層に鉛筆による加筆性を附与
するために、例えば特公昭57-53940号公報に記載されて
いるような硫酸バリウム 、特開昭57-118241号公報に記
載されているような二酸化珪素、炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、二酸化チタン、酸化アルミニウム、硫酸
バリウムの微細粒子、ガラス粉末等の使用が知られてい
る。
【0008】しかしながら、これらのバック層を具えた
樹脂被覆紙を支持体とする写真材料は、いくつかの重大
な欠点を有していた。第一に、バック層が脆弱で耐摩耗
性が弱かったり、樹脂層との接着力が弱い、いわゆる膜
付きが弱かったりして、写真用支持体及び該支持体を有
する写真材料の製造時または取り扱い時にバック層が膜
剥れを起こす傾向があり、製造機や処理機を汚染する問
題があった。即ち、バック層又は写真画像形成層を塗布
する段階で塗布装置を汚染し、それが更に写真用支持体
や写真材料を再汚染することがあった。特に、ハロゲン
化銀写真印画紙の場合には、その露光時にプリンター内
部をバック層構成物の粉体で汚染したり、印画紙の裁断
機のまわりに粉体が飛散して印画紙を再汚染したりする
問題があった。
【0009】第二に、バック層に起因してブロッキング
の問題が発生する傾向があった。元来、樹脂被覆紙型写
真用支持体は、樹脂層が疎水性かつ不活性であるために
写真画像形成層用塗布液の塗布性が悪く、かつ支持体と
写真画像形成層の接着性が悪いという欠点があった。樹
脂被覆紙型写真用支持体の塗布性を改良し、かつ支持体
と写真画像形成層の良好な接着性を与えるための最も簡
便な方法は、英国特許第971,058号、同第1,060,526号明
細書等に記載されている如く、樹脂被覆紙型写真用支持
体の樹脂表面を電子衝撃することである。電子衝撃はコ
ロナ放電処理としても知られている。しかし、樹脂被覆
紙型写真用支持体面にコロナ放電処理を施しても写真画
像形成層用塗布液の塗布性、特に高速塗布性を改良する
ことについては極めて不十分であったし、場合によって
はコロナ放電むらに起因すると考えられる著しい塗布む
らが発生することもあった。そのため 、特開昭61-2601
49号公報、特開平1-137252号公報、特開平1-166035号公
報等に記載されている如く、ゼラチンを含む下引層が樹
脂被覆紙面に設けられることが多い。しかしながら、ゼ
ラチンを含む下引層は写真画像形成層の支持体との接着
性を改良するために、ほとんどあるいは軽度にしか硬膜
されていないのが通常である。かかる軽度にしか硬膜さ
れていない下引層を有する写真用支持体の反対側にバッ
ク層を有する場合には、特に写真用支持体の巻取り状態
で下引層とバック層とが粘着し、いわゆるブロッキング
の問題が発生することがあった。また、写真材料にした
場合に、バック層と写真画像形成層とが粘着し、ブロッ
キングの問題が発生する傾向があった。
【0010】第三に、バック層に起因してタイプ印写性
の問題が発生した。即ち、近年しばしば行われることで
あるが、ロール状のハロゲン化銀写真材料の画面と画面
の境界を明示して自動裁断する目的で、あるいはその画
面に関する情報を記述する目的でプリンター内でハロゲ
ン化銀写真材料の裏面のバック層上にタイプ印写される
ことがあるが、このタイプインキが処理浴中で流失した
り、色が薄くなったりしてその機能を十分に発揮できな
いという問題も発生した。特にそのほとんどがロール状
の形態で自動プリント、自動裁断される多層ハロゲン化
銀カラー写真印画紙の場合には、プリンター内でのバッ
ク層面へのタイプ印写性は重要な特性であり、現像処理
後においてもバック層面に明確に印写が施された多層ハ
ロゲン化銀カラー写真印画紙が強く要望されていた。と
ころでこの明細書でいうタイプ印写とは、写真材料のバ
ック層面とドットまた字刻などから成るタイプとの間に
インキ又はインキを含有するタイプリボンのような基質
を介在させて、圧着によって好ましくはインパクト方式
によってバック層面上にインキをタイプ状に印写するこ
とを示すものである。
【0011】このタイプ印写性を改良することを主目的
として 、特開昭59-214849号公報に記載の水溶性ポリマ
ーと無機マット化剤とポリマーラテックスとを含むバッ
ク層が提案されている。該バック層は、前記タイプ印写
性の他、帯電防止性、支持体との膜付き性、耐摩耗性、
耐ブロッキング性、鉛筆加筆性などの性能が優れたもの
であるが、依然として別種の問題点を有していた。即
ち、水溶性ポリマーと無機マット化剤とポリマーラテッ
クス、更に帯電防止性を一層改良するために含有せしめ
られるコロイド状シリカとから成るバック層用塗液は、
経時の安定性があまり良くなく、塗液経時が長期に渡る
に従い、塗液中に凝集物が発生する傾向があった。塗液
中に凝集物が発生すると、均一な塗布が出来ないだけで
なく、バック層塗布面に凝集物が出現し、それが写真用
支持体の写真画像形成層側に転写されることがあり、そ
れこそ写真用支持体の商品価値が全く無くなるという問
題点を発生させることがあった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、帯電防止性、耐摩耗性、耐ブロッキング性及び塗液
の経時安定性などの性能が優れたバック層を具えた樹脂
被覆紙型写真用支持体を提供することであり、更には該
支持体を有するタイプ印写性に優れた写真材料を提供す
ることである。本発明の他の目的は、以下の明細書の記
載から明らかとなろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、天然パルプを主成分と
する紙を基質として、紙基質の両面をポリエチレン系樹
脂を含む樹脂層で被覆した写真用支持体において、写真
画像形成層を設ける側とは反対側にポリマーラテックス
を含むバック層を設け、該ポリマーラテックスとして、
スチレンと2−エチルヘキシルアクリレートとメタクリ
ル酸(又はアクリル酸)とアクリルアミド(又はメタク
リルアミド)を少なくとも共重合成分とするものであ
り、全共重合成分に対するスチレン成分と2−エチルヘ
キシルアクリレート成分の和が90重量%以上のもので
あり、かつスチレン成分と2−エチルヘキシルアクリレ
ート成分の重量比率として、スチレン成分:2−エチル
ヘキシルアクリレート成分=80:20〜45:55の
範囲にあるものを用いることにより、本発明の目的が達
成されることを見い出した。また、天然パルプを主成分
とする紙を基質として、紙基質の両面をポリエチレン系
樹脂を含む樹脂層で被覆した写真用支持体を有する写真
材料において、写真用支持体の一方の側に写真画像形成
層を設け、その反対側にポリマーラテックスを含むバッ
ク層を設け、該ポリマーラテックスとして、スチレンと
2−エチルヘキシルアクリレートとメタクリル酸(又は
アクリル酸)とアクリルアミド(又はメタクリルアミ
ド)を少なくとも共重合成分とするものであり、全共重
合成分に対するスチレン成分と2−エチルヘキシルアク
リレート成分の和が90重量%以上のものであり、かつ
スチレン成分と2−エチルヘキシルアクリレート成分の
重量比率として、スチレン成分:2−エチルヘキシルア
クリレート成分=80:20〜45:55の範囲のもの
を用いることにより、本発明の目的が達成される事を見
い出した。
【0014】本発明の目的は、写真画像形成層を設ける
側にゼラチンを含む下引層を設けることにより、効果的
に達成される事を見い出した。また、本発明の目的は、
バック層にコロイド状シリカまたはヘクトライト粘土コ
ロイドとスチレン−無水マレイン酸共重合体またはその
塩あるいはそれらのハーフエステルとその硬膜剤を含有
せしめることにより、顕著に達成される事を見い出し
た。更に、本発明の目的は、バック層に数平均粒径0.
1〜2.0μmで吸油度100cc/100g以下の無機マ
ット化剤を含有せしめることにより、効果的に達成され
る事を見い出し、本発明に到ったものである。
【0015】本発明の実施に用いられるポリマーラテッ
クスとしては、スチレンと2−エチルヘキシルアクリレ
ートとメタクリル酸(又はアクリル酸)とアクリルアミ
ド(又はメタクリルアミド)を少なくとも共重合成分と
するものであり、全共重合成分に対するスチレン成分と
2−エチルヘキシルアクリレート成分の和が90重量%
以上のものであり、かつスチレン成分と2−エチルヘキ
シルアクリレート成分の重量比率として、スチレン成
分:2−エチルヘキシルアクリレート成分=80:20
〜45:55の範囲のものであるが、スチレンと2−エ
チルヘキシルアクリレートとメタクリル酸とアクリルア
ミドから成る四元共重合体が特に好ましい。また、全共
重合成分に対するスチレン成分と2−エチルヘキシルア
クリレート成分の和としては、90重量%以上のものが
有用であるが、バック層の総合的な性能の点から93〜
99重量%の範囲のものが好ましい。また、スチレン成
分と2−エチルヘキシルアクリレート成分の重量比率と
しては、スチレン成分:2−エチルヘキシルアクリレー
ト成分=80:20〜45:55の範囲のものが有用で
あるが、バック層の総合的な性能の点から、スチレン成
分:2−エチルヘキシルアクリレート成分=75:25
〜50:50の範囲のものが好ましい。又、本発明の実
施に用いられるポリマーラテックスのガラス転位点Tg
としては、20℃未満のものが好ましく、15℃未満の
ものが特に好ましい。なお、ここで言うガラス転位点と
は、TMA法(Thermomechanical Analysis)により 、
パーキンエルマー社製の装置を使用して測定した値を言
う。本発明の実施に用いられる所望の組成のポリマーラ
テックスは、ラテックスメーカーより入手することが出
来る。また、ポリマーラテックスのバック層への含有量
としては、バック層の諸性能の点から5〜1000mg/m
2の範囲が有用であるが、15〜200mg/m2の範囲が好
ましい。
【0016】本発明におけるバック層には、バック層の
帯電防止性、支持体との膜付き性、耐摩耗性を一層改良
する目的で本発明における特定のポリマーラテックスの
他にコロイド状シリカまたはヘクトライト粘土コロイド
とスチレン−無水マレイン酸共重合体またはその塩ある
いはそれらのハーフエステルとその硬膜剤を含有せしめ
るのが好ましい。
【0017】本発明の実施に好ましく用いられるコロイ
ド状シリカとは主として水を分散媒として無水珪酸(S
iO2) を超微粒子で水中に分散せしめたコロイド溶液
である。また、分散媒は一般に水であるがメタノール等
を用いる場合もある。また、コロイド溶液中に、コロイ
ド安定剤などの目的でアルカリ成分を含有する。例え
ば、Na2Oや他にNH3、ホルムアミド、エチルアミ
ン、モルホリン等を含む場合もある。
【0018】本発明の実施に好ましく用いられるコロイ
ド状シリカは平均粒径5〜100mμのコロイド状シリ
カがよく、その塗布量は固形分で0.05〜1.0g/m2
範囲が有用であるが、0.1〜0.5g/m2の範囲が好まし
い。コロイド状シリカの粒径があまりに小さい場合には
ゲル化しやすく、またあまりに大きい場合にはシリカ粒
子が沈降してしまいコロイド状シリカとして安定に入手
できない。塗布量があまりに少ない場合には必要な帯電
防止性能が得られず、あまりに多い場合には塗膜の耐摩
耗性とタイプ印写性の改良が不十分となる。コロイド状
シリカの具体例としては、日産化学(株)製スノーテック
スがある。
【0019】本発明の実施に好ましく用いられるヘクト
ライト粘土は、少量のアルカリまたはアルカリ土類金
属、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウ
ムなどを、関連不純物、例えばチタン、亜鉛、シリカ等
と共に含有する 、理想式W1/3(Mg8/3Li1/3)Si
410(OH、F)2(ここで、Wはリチウム、ナトリウ
ム、カリウム、カルシウムなどの層間イオンを表し、水
酸基イオンはフッ素原子と置換されることもできること
を表す)で示される錯体水和ケイ酸リチウムマグネシウ
ムである。ヘクトライト粘土の具体例としては、ラポー
ト工業(株)(英国)のラポナイトS、ラポナイトBなど
をあげることができる。
【0020】本発明の実施に好ましく用いられるヘクト
ライト粘土のコロイドをバック層塗液に含有せしめるに
は、ヘクトライト粘土のコロイド液を調製し、該コロイ
ド液をバック層塗液成分中に添加するか、該コロイド液
中にバック層塗液成分を添加して塗液を調製し、含有せ
しめることができる。ヘクトライト粘土のコロイド液の
調製方法としては、所定量の水を充分剪断力を持つ高速
攪拌機、例えばホモミキサー等で攪拌しながらヘクトラ
イト粘土を少量づつ添加して分散する方法が好ましい。
コロイド液を調製する際に、ピロリン酸ナトリウム、ヘ
キサメタリン酸ナトリウムなどの多リン酸塩、トリメチ
ロールエタン、トリメチロールプロパンなどの多価アル
コール、ポリエチレングリコールアルキルエステルなど
の非イオン重合体などの分散剤を適宜加えるのが好まし
い。また、ヘクトライト粘土コロイドの塗布量として
は、コロイド状シリカを用いた場合と同様の理由で固形
分で5〜800mg/m2の範囲が有用であるが、15〜3
00mg/m2の範囲が好ましい。
【0021】本発明の実施に好ましく用いられるスチレ
ン−無水マレイン酸共重合体またはその塩あるいはそれ
らのハーフエステルとしては、スチレンと無水マレイン
酸共重合体の分子量が2000〜150000のものが
好ましく、5000〜120000のものが特に好まし
い。又、スチレン−無水マレイン酸共重合体を水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等のアルカリにより中和して
得られる溶液のpHが5.0〜9.5のものが好ましく、
6.0〜9.0のものが特に好ましい。スチレン−無水マ
レイン酸共重合体またはその塩の具体例としては、荒川
化学(株)製のポリマロン447−5、KS−1570、
またハーフエステルとしては、日本モンサント社製のス
チマー(STYMER)をあげることが出来る。
【0022】本発明の実施に好ましく用いられる硬膜剤
としては、分子中にエチレンイミノ基、グリジルエーテ
ル基または活性ハロゲン基を2以上有する化合物が好ま
しい。それらの具体例を以下に示すが、本発明はこれら
に限定されるものではない。また、それらの硬膜剤は適
当な溶媒、例えば、水、苛性ソーダ水溶液、メタノー
ル、エタノール 、N,N−ジメチルホルムアミド、アセ
トン、酢酸エチルなどに溶解してバック層に含有せしめ
るのが有利である。
【0023】
【化1】
【0024】
【化2】
【0025】
【化3】
【0026】
【化4】
【0027】
【化5】
【0028】
【化6】
【0029】
【化7】
【0030】
【化8】
【0031】
【化9】
【0032】
【化10】
【0033】
【化11】
【0034】
【化12】
【0035】
【化13】
【0036】
【化14】
【0037】
【化15】
【0038】
【化16】
【0039】
【化17】
【0040】また、これらの硬膜剤の含有量としては、
ポリマーラテックスを包含する有機のポリマー成分に対
して0.5〜100重量%の範囲が有用であり 、特に好
ましくは2〜50重量%の範囲である。
【0041】本発明におけるバック層には、バック層の
耐摩耗性を一層改良し、かつ加筆性、特に鉛筆加筆性を
附与する目的で、本発明における特定のポリマーラテッ
クス、コロイド状シリカまたはヘクトライト粘土コロイ
ド、スチレン−無水マレイン酸共重合体又はその塩ある
いはそれらのハーフエステル、その硬膜剤の他に無機ま
たは有機の微粒子を含有せしめるのが好ましい。
【0042】本発明の実施に好ましく用いられる無機ま
たは有機の微粒子としては、数平均粒径が0.01〜1
0μm、好ましくは0.05〜5μm 、更に好ましくは
0.1〜2μmである微粒子が有用である。有機の微粒
子の具体例としては、ポリスチレン系微粒子、ポリメチ
ルメタクリレート系微粒子をあげることが出来る。バッ
ク層の耐摩耗性を一層改良し、鉛筆加筆性を効果的に附
与するためには、無機の微粒子が好ましい。
【0043】本発明の実施に好ましく用いられる無機の
微粒子としては 、数平均粒径が0.1〜2μmで吸油度
が100cc/100g以下のものが特に好ましい。粒径が
あまり小さかったり、吸油度があまり大きかったりする
と、特にポリマーラテックスとの絡みで塗液の分散安定
性が悪くなり、バック層用塗液の塗布性が極めて悪くな
る。一方、粒径が余り大きかったり、吸油度があまり小
さかったりすると、バック層の耐摩耗性や鉛筆加筆性が
効果が少なく、また写真用支持体表面に好ましくない擦
り傷を招く結果となる。無機の微粒子の具体例として
は、二酸化珪素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
酸化チタン、沈降性水酸化アルミニウム、硫酸バリウ
ム、硫酸ストロンチウムなどをあげることが出来るが、
沈降性水酸化アルミニウムが特に好ましい。その具体例
としては、昭和軽金属(株)製の沈降性水酸化アルミニウ
ム(商品名H−42M)をあげることが出来る。
【0044】本発明の実施に好ましく用いられる微粒
子、特に好ましくは無機の微粒子の塗布量としては、
0.01〜1g/m2 、好ましくは0.1〜0.5g/m2の範囲
である。塗布量が少な過ぎると耐摩耗性及び鉛筆加筆性
の改良効果が小さいし、多過ぎると支持体表面を傷つけ
て好ましくないし、バック層用塗液の経時安定性や塗布
性が悪くなって好ましくない。
【0045】本発明におけるバック層中には、各種の高
分子化合物、添加剤を含有せしめることが出来る。水溶
性ポリマーとして、酸化澱粉、リン酸エステル化澱粉等
の澱粉誘導体、ポリビニルアルコール、ポリアクリルア
ミド、ポリ−N−ビニルピロリドン、デキストラン、デ
キストリン、セルロース硫酸エステル、アルギン酸ソー
ダなど、有機帯電防止剤として、スチレン−無水マレイ
ン酸共重合体またはその塩あるいはそれらのハーフエス
テルの他にポリスチレンスルフォン酸のアルカリ塩、ポ
リアクリル酸類のアルカリ塩類(ポリアクリル酸、ポリ
メタクリル酸、ポリ−α−エチルアクリル酸などのナト
リウム塩、ポリアクリル酸カリウムなど)、アクリル酸
とアクリル酸メチル共重合体のナトリウム塩などのアク
リル酸共重合体塩など、界面活性剤として、アルキルベ
ンゼンスルフォン酸塩、スルフォコハク酸エステル塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩などのアニ
オン界面活性剤、サポニン、アルキレンオキサイド化合
物などのノニオン界面活性剤、アミノ酸類、アミノスル
フォン酸類、アミノアルコールのエステル類等の両面界
面活性剤、特公昭50-99529号公報に例示の弗素系界面活
性剤など、無機硬膜剤として、クロム明ばん、炭酸ジル
コニウムなど、蛍光増白剤として、特公昭45-24068号公
報、特開昭54-94318号公報等に記載もしくは例示の化合
物など、pH調節剤として、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、
硫酸、塩酸、硝酸、クエン酸、酢酸など、その他無機塩
類、着色染料、着色顔料などを含有せしめることが出来
る。
【0046】本発明の実施にあたって、樹脂被覆紙型写
真用支持体の写真画像形成層を設ける側とは反対側にバ
ック層塗液を塗布する装置としてはエアナイフコータ
ー、ロールコーター、バーコーター、ブレードコータ
ー、スライドホッパーコーター、グラビアコーター、フ
レキソグラビアコーター、カーテンコーター、エクスト
ルージョンコーター及びそれらの組合せ等が挙げられ
る。また、アプリケート部と計量部を分ける場合のアプ
リケーターとしてはディップ方式、ロール方式、エクス
トルージョン方式、ファウンテン方式等、各種の方式か
ら選ぶ事が出来る。
【0047】本発明に於けるバック層塗液の乾燥装置と
しては、直線トンネル乾燥機、アーチドライヤー、エア
ループドライヤー、サインカーブエアフロートドライヤ
ー、等の熱風乾燥機、赤外線、加熱ドライヤー、マイク
ロ波等を利用した乾燥機等各種乾燥装置の中から選ぶ事
が出来る。熱風乾燥機を用いる場合は、バックコート液
の塗布量、製造速度及び乾燥装置の長さ等により異なる
が、熱風温度は50〜160℃ 、乾燥時間は0.5秒〜
10分程度、好ましくは2〜60秒が好ましい。又、必
要であれば、乾燥用熱風は除湿する事も出来る。
【0048】本発明においてバック層塗液の塗布は、基
紙面に樹脂層が設けられた後であればどの段階でも差し
支えがないが、走行する基紙面にポリエチレン系樹脂を
被覆した後、巻き取るまでの間にバック層塗液を塗布・
乾燥してバック層を設ける、いわゆるオンマシン法で行
うのが好ましい。また、樹脂被覆紙を巻き取ってから、
必要に応じて巻取りを貯蔵後、改めてバック層を設け
る、いわゆるオフマシン法で行うこともできる。バック
層塗液の塗布に際しては塗布に先立ち、樹脂面をコロナ
放電処理、火炎処理等の活性化処理を施しておくことが
望ましい。
【0049】本発明の実施に用いられる基紙としては、
天然パルプを主成分とする紙であるが、必要に応じて天
然パルプ以外の合成パルプ、合成繊維を併用してもよ
い。
【0050】本発明の実施に用いられる基紙を構成する
パルプとしては、特開昭58-37642号公報、特開昭60-679
40号公報、特開昭60-69649号公報、特開昭61-35442号公
報等に記載もしくは例示してあるような適切に選択され
た天然パルプを用いるのが有利である。天然パルプは塩
素、次亜塩素酸塩、二酸化塩素漂白の通常の漂白処理並
びにアルカリ抽出もしくはアルカリ処理および必要に応
じて過酸化水素、酸素等による酸化漂白処理等、及びそ
れらの組み合わせ処理を施した針葉樹パルプ、広葉樹パ
ルプ、針葉樹広葉樹混合パルプの木材パルプが有利に用
いられ、また、クラフトパルプ、サルファイトパルプ、
ソーダパルプ等の各種のものを用いることができる。
【0051】本発明の実施に用いられる基紙中には、紙
料スラリー調製時に各種の添加剤を含有せしめることが
できる。サイズ剤として、脂肪酸金属塩又は脂肪酸、特
公昭62-7534 号公報に記載もしくは例示のアルキルケテ
ンダイマー乳化物或はエポキシ化高級脂肪酸アミド、ア
ルケニル又はアルキルコハク酸無水物乳化物、ロジン誘
導体等、乾燥紙力増強剤として、アニオン性、カチオン
性或は両性のポリアクリルアミド、ポリビニルアルコー
ル、カチオン化澱粉、植物性ガラクトマンナン等、湿潤
紙力増強剤として、ポリアミンポリアミドエピクロルヒ
ドリン樹脂等、填料として、クレー、カオリン、炭酸カ
ルシウム、酸化チタン等、定着剤として、塩化アルミニ
ウム、硫酸バン土等の水溶性アルミニウム塩等、pH調
節剤として、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、硫酸等を 、そ
の他特開昭63-204251号公報、特開平1-266537号公報等
に記載もしくは例示の着色顔料 、着色染料 、蛍光増白
剤等を適宜組み合せて含有せしめるのが有利である。
【0052】また、本発明の実施に有利に用いられる基
紙中には、各種の水溶性ポリマー、帯電防止剤、添加剤
をサイズプレスもしくはタブサイズプレス等によって含
有せしめることができる。水溶性ポリマーとして、特開
平1-266537号公報に記載もしくは例示の澱粉系ポリマ
ー、ポリビニルアルコール系ポリマー、ゼラチン系ポリ
マー、ポリアクリルアミド系ポリマー、セルローズ系ポ
リマー等、帯電防止剤として、塩化ナトリウム、塩化カ
リウム等のアルカリ金属塩、塩化カルシウム、塩化バリ
ウム等のアルカリ土類金属塩、コロイド状シリカ等のコ
ロイド状金属酸化物、ポリスチレンスルフォン酸塩等の
有機帯電防止剤等、エマルジョン、ラテックス類とし
て、石油樹脂エマルジョン、エチレン―酢酸ビニル共重
合体、特開昭55-4027号公報 、特開平1-180538号公報に
記載もしくは例示のエチレンとアクリル酸(又はメタク
リル酸)とを少なくとも構成要素とする共重合体のエマ
ルジョンもしくはラテックス等、顔料として、クレー、
カオリン、タルク、硫酸バリウム、酸化チタン等、pH
調節剤として、塩酸、リン酸、クエン酸、苛性ソーダ
等、そのほか前記した着色顔料、着色染料、蛍光増白剤
等の添加剤を適宜組み合わせて含有せしめるのが有利で
ある。
【0053】本発明の実施に用いられる基紙の厚みに関
しては、特に制限はないが、その坪量は20〜200g/
m2のものが好ましい。
【0054】また、本発明の実施に用いられる基紙とし
ては、下記で規定される抄紙方向の膜厚むら指数Rpy
が140mV以下にしたものが好ましく、132mV以下の
したものが更に好ましく、125mV以下のものが最も好
ましい。ここで言う膜厚むら指数Rpyとは、具体的に
は以下の如く求めた値である。測定圧力が約30g/スト
ロークである2つの球状の直径約5mmの触針の間に試料
を走行させ、試料の厚み変動を電子マイクロメーターを
介し電気信号として測定するアンリツ(株)社製のフィ
ルム厚み測定器を用い、電子マイクロメーターの感度レ
ンジが±15μm/±3Vの条件で 、ゼロ点調製後試
料の抄紙方向に1.5m/分の定速で走査することで試料
の抄紙方向の厚み変動を測定し、得られた測定信号値
を、小野測器(株)製FFTアナライザーCF−300
型機(入力信号AC ±1V、サンプリング512点)
を用いて、時間窓をハニングウィンドウ、周波数レンジ
を50Hzにした処理条件で高速フーリエ変換して128
回の積算の加算平均によるリニアースケールでのパワー
スペクトル(単位:mV)を求め、2Hz〜25Hzの周波数
域のリニアースケールでの各パワー値の自乗を総和して
得た値に2/3を掛けて1/2乗することによって求め
ることが出来る。なお、その他の処理条件は、CF−3
00型機の初期設定条件で行う。膜厚むら指数Rpyが
140mV以下の原紙を製造する方法としては、具体的に
は、短繊維で平滑性のでやすい広葉樹パルプを30重量
%以上、好ましくは50重量%以上用い、叩解機により
長繊維分がなるべく少なくなるように叩解する。例え
ば、パルプの叩解は叩解後のパルプの加重平均繊維が
0.4〜0.75mmになるようにすることが好ましい。つ
いで、内添薬品を添加した紙料スラリーについて、特開
昭58-37642号公報、特開昭61-260240号公報、特開昭61-
284762号公報等に記載もしくは例示してあるような適切
な抄紙方法を採用して長網抄紙機、丸網抄紙機等通常用
いられる抄紙機により均一な地合が得られるように抄造
し、更に抄造後マシンカレンダー、スーパーカレンダ
ー、熱カレンダー等を用いてカレンダー処理を施し、膜
厚むら指数Rpyが140mV以下の基紙を製造すること
が出来る。
【0055】本発明における写真用支持体の基紙の両面
はポリエチレン系樹脂を含む樹脂層で被覆される。それ
らのポリエチレン系樹脂としては、低密度ポリエチレン
樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹
脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、エチレンとプロピ
レン、ブチレン等のα−オレフィンとの共重合体、カル
ボキシ変性ポリエチレン樹脂等及びこれらの混合物であ
り、各種の密度、メルトフローレート(以下単にMFR
と略す)、分子量、分子量分布のものを使用できるが、
通常、密度0.90〜0.97g/cm3の範囲、MFR0.1
〜50g/10分、好ましくは 、MFR0.3〜40g/10分
の範囲のものを単独にあるいは混合して有利に使用でき
る。また、樹脂が多層構成の場合、最外層の樹脂とし
て、例えばMFR5〜20g/10分のもの、下層の樹脂と
して、例えばMFR2〜10g/10分のものを使用するな
ど別の性質、構成の樹脂を使用することもできる。
【0056】本発明における写真用支持体の写真画像形
成層を設ける側(以下、表側と略すことがあり、その反
対側を裏側と略すことがある)の樹脂層の被覆厚さとし
ては、4〜70μmの範囲が有用であるが、6〜45μ
mの範囲が好ましく、9〜35μmの範囲が特に好まし
い。また、写真用支持体の裏側の樹脂層との被覆厚さと
しては表側の樹脂層と、特にカールバランスを取る範囲
で適宜設定するのが好ましく、一般に4〜70μmの範
囲が有用であるが、好ましくは6〜45μmの範囲であ
る。
【0057】本発明における写真用支持体の基紙面にポ
リエチレン系樹脂を含む樹脂層を被覆する方法として
は、走行する基紙上に樹脂組成物を溶融押し出し機を用
いて、そのスリットダイからフィルム状に流延して被覆
する、いわゆる溶融押し出しコーティング法によって被
覆するのが好ましい。その際、溶融フィルムの温度は2
80℃乃至340℃であることが好ましい。スリットダ
イとしては、T型ダイ、L型ダイ、フィッシュテイル型
ダイのフラットダイが好ましく、スリット開口径は0.
1mm乃至2mmであることが望ましい。また 、樹脂組成
物を基紙にコーティングする前に、基紙にコロナ放電処
理、火炎処理などの活性化処理を施すのが好ましい。ま
た、特公昭61-42254号公報に記載の如く、基紙に接する
側の溶融樹脂組成物にオゾン含有ガスを吹きつけた後に
走行する基紙に樹脂層を被覆してもよい。また、表、裏
の樹脂層は逐次、好ましくは連続的に、押し出しコーテ
ィングされる、いわゆるタンデム押し出しコーティング
方式で基紙に被覆されるのが好ましい。また、写真用支
持体の写真画像形成層を塗設する側の表樹脂層面は光沢
面、特公昭62-19732号公報に記載の微粗面、マット面あ
るいは絹目面等に加工することが出来、その反対側の裏
樹脂層は通常無光沢面に加工するのが好ましい。
【0058】本発明における写真用支持体の樹脂層中に
は、各種の添加剤を含有せしめることが出来る。特公昭
60-3430号 、同63-11655号、特公平1-38291号、同1-382
92号、特開平1-105245号等の各公報に記載もしくは例示
の酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウム等の
白色顔料、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミド等
の脂肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カル
シウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグ
ネシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、パル
ミチン酸カルシウム等の脂肪酸金属塩、特開平1-105245
号公報に記載もしくは例示のヒンダードフェノール、ヒ
ンダードアミン、リン系、硫黄系等の各種酸化防止剤、
コバルトブルー、群青、セリアンブルー、フタロシアニ
ンブルー等のブルー系の顔料や染料、コバルトバイオレ
ット、ファストバイオレット、マンガンバイオレット等
のマゼンタ系の顔料や染料、特開平2-254440号公報に記
載もしくは例示の蛍光増白剤、紫外線吸収剤等の各種の
添加剤を適宜組み合わせて含有せしめることが出来る。
それらの添加剤は、樹脂のマスターバッチあるいはコン
パウンドとして含有せしめるのが好ましい。
【0059】本発明における写真用支持体は、該支持体
上に写真画像形成層を設ける側の樹脂面上に、少なくと
もゼラチンを含有する下引層を設けたものが好ましい。
本発明における写真用支持体にゼラチンを含む下引層を
設けることにより、該支持体を有する写真材料において
支持体と写真画像形成層間の接着力、特に湿潤時の接着
力は顕著に改良される。一方において、下引層を設ける
ことにより一般的に発生するバック層とのブロッキング
の問題は、本発明におけるバック層との組み合わせにお
いて効果的に回避出来ることが本発明者の検討により明
らかとなった。
【0060】本発明の実施に好ましく用いられる下引層
中に用いられるゼラチンとしては、石灰処理ゼラチン、
酸処理ゼラチン、酵素処理ゼラチン、ゼラチン誘導体、
例えば二塩基酸の無水物と反応したゼラチン、特願平4-
152229号明細書に記載もしくは例示の低分子量ゼラチン
など各種のものをあげることが出来る。また、ゼラチン
と併用してポリビニルアルコール、澱粉などのその他の
親水性ポリマーを用いることも出来る。また、下引塗液
のpHとしては、特に制限はないが、写真材料の保存性
の観点からpH8以下が好ましく、pH7以下が更に好
ましい。
【0061】本発明の実施に好ましく用いられる下引層
中には、各種の添加剤を含有せしめることが出来る。防
腐剤として、特開平1-102551号公報に記載もしくは例示
のp−ヒドロキシ安息香酸エステル化合物、ベンズイソ
チアゾロン化合物、イソチアゾロン化合物等、界面活性
剤として、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、スルフォ
コハク酸エステル塩などのアニオン系界面活性剤、サポ
ニン、アルキレンオキサイド系等のノニオン系界面活性
剤、特公昭47-9303号公報、米国特許第3,589,906号明細
書等に記載のフルオロ化した界面活性剤、特開平1-1660
35号公報記載のスルフォベタイン型界面活性剤、アミノ
酸類、アミノアルコールのエステル類等の両性界面活性
剤、硬膜剤として、活性ハロゲン化合物、ビニルスルフ
ォン化合物、アジリジン化合物、エポキシ化合物、アク
リロイル化合物、イソシアネート化合物、クロム明ば
ん、硫酸クロム等の硬膜剤の他調色剤、蛍光増白剤、マ
ット化剤、カブリ抑制剤あるいは安定剤、pH調節剤な
どを適宜組み合わせて含有せしめることができる。
【0062】本発明の実施に好ましく用いられる下引層
のゼラチンの塗設量としては 、0.005〜2.0g/m2
の範囲が有用であるが 、0.01〜0.4g/m2の範囲が
好ましく、0.015〜0.1g/m2の範囲が特に好まし
い。又、下引塗液の塗布・乾燥装置としては、前記した
バック層塗液の塗布・乾燥装置と同様のものを用いる事
が出来る。また、下引塗液を塗布後の乾燥としては、セ
ットさせずに乾燥するのが好ましい。
【0063】本発明における写真用支持体としては、本
明細書で言う膜厚むら指数Rpyが170mV以下のもの
が好ましく、160mV以下のものが更に好ましく、15
0mV以下のものが更に好ましい。
【0064】本発明における写真材料は、本発明による
写真用支持体上に各種の写真画像形成層が塗設されたカ
ラー写真印画紙用、白黒写真印画紙用、写植印画紙用、
電算写植印画紙用、レーザー光感光印画紙用、複写印画
紙用、反転写真材料用、銀塩拡散転写法ネガ用及びポジ
用、印刷材料用等各種の用途のものが包含される。例え
ば、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀
感光乳剤層を設けたものが包含される。ハロゲン化銀感
光乳剤層にカラーカプラーを含有せしめて、多層ハロゲ
ン化銀カラー写真画像形成層を設けたものが包含され
る。また、銀塩拡散転写法用写真画像形成層を設けたも
のが包含される。更に 、特願平5-41120号明細書等に記
載のインク受容層を設けたインクジェット記録材料が包
含される。それらの写真画像形成層の結合剤としては、
通常のゼラチンの他に、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルアルコール、多糖類の硫酸エステル化合物などの親
水性高分子物質を用いることができる。また、上記の写
真画像形成層には各種の添加剤を含有せしめることがで
きる。例えば、増感色素として、シアニン色素、メロシ
アニン色素など、化学増感剤として、水溶性金化合物、
イオウ化合物など、カブリ防止剤もしくは安定剤とし
て、ヒドロキシートリアゾロピリミジン化合物、メルカ
プトー複素環化合物など、硬膜剤としてホルマリン、ビ
ニルスルフォン化合物、アジリジン化合物など、塗布助
剤として、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、スルホコ
ハク酸エステル塩など、そのほか蛍光増白剤、鮮鋭度向
上色素、帯電防止剤、pH調製剤、更にハロゲン化銀の
生成・分散時に水溶性イリジウム、水溶性ロジウム化合
物などを適宜組み合わせて含有せしめることができる。
【0065】本発明に係るハロゲン化銀写真材料は、そ
の写真材料に合わせて「写真感光材料と取扱法」(共立
出版、宮本五郎著、写真技術講座2)に記載されている
様な露光、現像、停止、定着、漂白、安定などの処理を
行うことが出来る。また、多層ハロゲン化銀カラー写真
材料は、ベンジルアルコール、タリウム塩、フェニドン
などの現像促進剤を含む現像液で処理してもよいし、ベ
ンジルアルコールを実質的に含まない現像液で処理する
こともできる。
【0066】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の内容は実施例に限られるものではない。
【0067】実施例1〜6及び比較例1〜5 広葉樹漂白クラフトパルプ70重量%及び広葉樹漂白サ
ルファイトパルプ30重量%から成る混合パルプを叩解
後のパルプの繊維長(JAPAN TAPPI紙パルプ
試験方法No,52-89「紙及びパルプ繊維長試験方
法」に準拠して測定した長さ加重平均繊維長で表示し
て)が0.62mmになるように叩解後 、パルプ100重
量部に対して、カチオン化澱粉3重量部、アニオン化ポ
リアクリルアミド0.2重量部、アルキルケテンダイマ
ー乳化物(ケテンダイマー分とし て)0.4重量部、ポ
リアミドエピクロルヒドリン樹脂0.4重量部及び適当
量の蛍光増白剤、青色染料、赤色染料を添加して紙料ス
ラリーを調製した。その後、紙料スラリーを200m/分
で走行している長網抄紙機にのせ、適切なタービュレン
スを与えつつ紙匹を形成し 、ウェットパートで15〜
100kg/cmの範囲で線圧が調節された3段のウェット
プレスを行った後、スムージングロールで処理し、引き
続く乾燥パートで30〜70kg/cm の範囲で線圧が調節
された2段の緊度プレスを行った後、乾燥した。その
後、乾燥の途中でカルボキシ変性ポリビニルアルコール
4重量部、蛍光増白剤0.05重量部、青色染料0.00
2重量部、塩化ナトリウム4重量部及び水92重量部か
ら成るサイズプレス液を25g/m2サイズプレスし、最終
的に得られる基紙水分が絶乾水分で8重量%になるよう
に乾燥し、線圧70kg/cmでマシンカレンダー処理して
、写真用支持体の坪量170g/m2の本明細書で言う膜
厚むら指数Rpyが132mVである基紙を製造した。
【0068】次に、写真画像形成層を塗設する側とは反
対側の基紙面(裏面)をコロナ放電処理した後、低密度
ポリエチレン樹脂(密度0.926g/cm3、MFR=2g/
10分)35重量部と高密度ポリエチレン樹脂(密度0.
967g/cm3、MFR=20g/10分)65重量部から成
るコンパウンド樹脂組成物を樹脂温320℃で26μm
の厚さに基紙の走行速度200m/分で溶融押し出しコー
ティングした。
【0069】引き続き、基紙の表面をコロナ放電処理し
た後、該表面に低密度ポリエチレン樹脂(密度0.92
4g/cm3、MFR=8.5g/10分)47.5重量%、含水
酸化アルミニウム(対二酸化チタンに対してAl23
として0.75重量% )で表面処理したアナターゼ型二
酸化チタン顔料50重量% とステアリン酸亜鉛2.5重
量%から成る二酸化チタン顔料のマスターバッチ20重
量部、低密度ポリエチレン樹脂(密度0.924g/cm
3 、MFR=4.5g/10分)65重量部と高密度ポリエ
チレン樹脂(密度0.967g/cm3 、MFR=7.0g/10
分)15重量部から成る樹脂組成物を樹脂温度325℃
で30μmの厚さに基紙の走行速度200m/分で溶融押
し出しコーティングした。なお、表、裏のポリエチレン
樹脂組成物の溶融押し出しコーティングは、逐次押し出
しコーティングが行われる、いわゆるタンデム方式で行
われた。その際、該樹脂被覆紙の二酸化チタン顔料を含
む樹脂層の表面は微粗面に、裏の樹脂層の面質は紙の如
きマット面に加工した。
【0070】その後、樹脂被覆紙の裏面樹脂層にコロナ
放電処理を施した後、表1に記載の配合のバック層塗液
に回転する140メッシュのグラビロールを浸し、余剰
の塗布液をブレードで掻き落して塗液を一定にし、裏樹
脂面に転写してバック層塗液を塗布量3g/m2(湿分)で
均一にオンマシン塗布し、130℃の空気温度で熱風ト
ンネルドライヤーで乾燥した。
【0071】引き続き、樹脂被覆紙を巻き取るまでの間
に、該支持体の表側の樹脂面にコロナ放電処理を施し、
石灰処理ゼラチン1.5g、パラオキシ安息香酸ブチルの
10重量%メタノール溶液0.3g、スルフォコハク酸−
2−エチルヘキシルエステル塩のメタノールと水の5重
量%混合液0.45g及び化18で示される両性界面活性
剤の10%水溶液0.45gを含み 、全量を水で100g
に調製した配合の下引塗液をゼラチン塗布量0.06g/m
2 になるように均一にオンマシン塗布して写真用支持体
を得た。
【0072】
【化18】
【0073】以上のようにして得られた各試料を以下に
記載の方法で評価した。その際、バック層の帯電防止性
能としては数値で、またバック層の耐摩耗性、耐ブロッ
キング性、タイプ印写性並びに裏汚れ防止性能及びバッ
ク層塗液の経時安定性の評価基準としては、○印(良
好)、△印(やや良好)、×印(不可)で表示した。
【0074】〈バック層の帯電防止性能の評価〉各試料
を50℃、60%RHの恒温恒湿槽に1日保存した後、現
像処理前の試料および次のような処理方式のロールプロ
セッサーによる市販のカラー印画紙用発色現像液での現
像処理後の試料について、20℃、35%RHにおける試
料の表面抵抗率を測定した。
【0075】発色現像(30℃、3分30秒)→漂白定
着(30℃、1分30秒)→水洗(30℃、3分)→乾
燥(45℃、1分)
【0076】ここで、表面抵抗率(単位:Ω)は、JI
S K 6911に準拠する計算式で算出されるものであ
り、具体的には、横河・ヒューレット・パッカード株式
会社製の4329A型絶縁抵抗計(HIGH RESISTANCE ME
TER) と16008A型電極(RESITIVITY CELL)を用
いて 、充電時間30秒で取扱説明書に準じて測定、算
出して求めた。
【0077】〈バック層の耐摩耗性の評価〉各試料を5
0℃、60%RHの恒温恒湿槽に1日間保存した後、試料
のバック層面を6cm×4cmの大きさの木綿製の布地と接
触させて600g の荷重下に一定速度で移動させた時の
バック層面の擦り傷の程度を視覚的に判定した。
【0078】〈バック層の耐ブロッキング性の評価〉各
試料を常温、60%RHの環境下に3日間保存後、試料を
10cm×10cmの大きさに裁断し、バック層と下引層と
が接触する様に10枚重ねにする。これを50℃、80
%RHの環境下に放置し 、4.5kgの荷重をかけて1日放
置する。その後、これを取り出し、試料を剥離し、耐ブ
ロッキング性の程度を判定した。
【0079】〈バック層のタイプ印写性の評価〉各試料
を50℃、60%RHの恒温恒湿槽に1日間保存した後、
自動プリンター内に装備されたインパクトプリンターを
用い、試料のバック層面とタイプとの間にタイプリボン
(イーストマンコダック社製コダック バック プリンタ
ー用)を介在させて、バックコート層面に数字、文字、
線などから成る情報をタイプ状に印写した。タイプ印写
後1分目、50分目にタイプ印写が施された試料をロー
ルプロセッサーにより発色現像方式で処理してタイプ印
写の消失状態を観察し、判定した。
【0080】〈バック層の裏汚れ防止性能の評価〉各試
料を50℃、60%RHの恒温恒湿槽に1日間保存した
後、以下の試験を行った。経時的に発色現像液に生成し
た黒褐色の汚れをポリエチレンを被覆していない写真用
基紙に予め吸着せしめ、かくして得られた汚れの附着せ
る写真用基紙の汚れ面と試料のバック層面とを発色現像
液中で圧着接触させた後に、その黒褐色の汚れがバック
コート層面にどの程度附着するか観察して、判定した。
【0081】〈バック層塗液の経時安定性の評価〉バッ
ク層塗液を調製後、容器のふたをして40℃の温度で緩
かに攪拌しつつ48時間塗液を保存する。その後、32
5メッシュの金網により自然濾過し、残渣ないしは液粕
の残留具合を観察して、判定した。
【0082】バック層塗液の配合を表1に示す。
【0083】
【表1】
【0084】表1中の(注1)〜(注9)は、下記の通
りである。
【0085】(注1)配合量は、液としての重量組成で
表示してある。
【0086】(注2)ポリマーラテックス(A)〜
(D)は、下記のものである。 ポリマーラテックス(A);スチレン:2−エチルヘキ
シルアクリレート:メタクリル酸:アクリルアミド=5
7:39:2.5:1.5(重量%)の組成であるポリマ
ーラテックスの50%水性分散液。 ポリマーラテックス(B);スチレン:ブタジエン:メ
チルメタクリレート:メタクリル酸:ビニルアルコール
=45:36:10:7:2(重量%)の組成であるポ
リマーラテックスの50%水性分散液。 ポリマーラテックス(C);スチレン:2−エチルヘキ
シルアクリレート:メタクリル酸=57:39:4(重
量%)の組成であるポリマーラテックスの50%水性分
散液。 ポリマーラテックス(D);スチレン:2−エチルヘキ
シルアクリレート:アクリルアミド=57:39:4
(重量%)の組成であるポリマーラテックスの50%水
性分散液。
【0087】(注3)有機帯電防止剤;ポリスチレンス
ルフォン酸ソーダ30%液(三洋化成株式会社製 商品
名 ケミスタット6120)。
【0088】(注4)コロイド状シリカ ;コロイド状
シリカ20%液(日産化学株式会社製商品名 スノーテ
ックス20)。
【0089】(注5)ヘクトライト粘土コロイド;ラポ
ート工業株式会社(英国)製合成ヘクトライト粘土(商
品名ラポナイトS)を乳化分散機(特殊機化工業株式会
社製)で水中に乳化分散して調製した20%コロイド溶
液。
【0090】(注6)ST−MA系共重合体;スチレン
−無水マレイン酸共重合体、荒川化学株式会社製 商品
名 KS−1570 、分子量約7万、pH7.3の25
%水溶液。
【0091】(注7)硬膜剤(E)〜(F)は以下のも
のである。 硬膜剤(E);化15で示される硬膜剤をアルカリ水溶
液に溶解して調製したpH7.0の10%水溶液。 硬膜剤(F);エポキシ系硬膜剤(長瀬産業株式会社製
商品名 NER−010)の10%メタノール溶液。
【0092】(注8)無機の微粒子;平均粒径1μm、
吸油度35cc/100gの水酸化アルミニウム微結晶(昭
和軽金属株式会社製 商品名 H−42M)を乳剤分散機
(特殊機化工業株式会社製)で水中に乳化分散して調製
した9%分散液。
【0093】(注9)界面活性剤;2−エチルヘキシル
スルフォコハク酸エステル塩の5%水・メタノール混溶
液。
【0094】得られた結果を表2に示す。
【0095】
【表2】
【0096】表2から明かな如く、本発明における特定
のラテックスを含むバック層を有する写真用支持体(実
施例1〜5)は、帯電防止性、耐摩耗性、耐ブロッキン
グ性、タイプ印写性および裏汚れ防止性能が良好であ
り、かつバック層塗液の経時安定性が良好な、それ故に
液泊等の附着が無い優れた写真用支持体であることがよ
くわかる。バック層の総合的な性能の点から、本発明に
おけるポリマーラテックスとコロイド状シリカまたはヘ
クトライト粘土コロイドとスチレン−無水マレイン酸共
重合体もしくはその塩とその硬膜剤をバック層に含有す
る写真用支持体(実施例5〜6)は、特に優れた写真用
支持体であることがよくわかる。
【0097】一方、本発明外の写真用支持体(比較例1
〜5)はそれぞれ問題点を有していることがわかる、バ
ック層にポリマーラテックスを含まない場合(比較例
2)には、タイプ印写性が悪くて問題であるし、ポリマ
ーラテックスとして本発明外のものを用いた場合(比較
例1及び比較例3〜5)には、バック層塗液の経時安定
性が悪く、また耐ブロッキング性が悪かったり、耐摩耗
性やタイプ印写性が不十分であることがわかる。
【0098】実施例7〜11及び比較例6〜7 実施例5において、ポリマーラテックスとして表3のも
のを用いる以外は実施例5と同様にして実施した。
【0099】得られた結果を表3に示す。
【0100】
【表3】
【0101】なお、表3中の(注10)は、下記の通り
である。
【0102】(注10)ポリマーラテックス(G)〜
(M)は、下記のものである。 ポリマーラテックス(G);スチレン:2−エチルヘキ
シルアクリレート:メタクリル酸:アクリルアミド=8
2:14:2.5:1.5(重量%)の組成であるポリマ
ーラテックスの50%水性分散液(スチレン成分 :2-
エチルヘキシルアクリレート成分の重量比率が85:1
5であるもの)。 ポリマーラテックス(H);スチレン:2−エチルヘキ
シルアクリレート:メタクリル酸:アクリルアミド=7
5:21:2.5:1.5(重量%)組成であるポリマー
ラテックスの50%水性分散液(スチレン成分:2−エ
チルヘキシルアクリレート成分の重量比率が78:22
であるもの)。 ポリマーラテックス(I);スチレン:2−エチルヘキ
シルアクリレート:メタクリル酸:アクリルアミド=6
7:29:2.5:1.5(重量%)の組成であるポリマ
ーラテックスの50%水性分散液(スチレン成分:2−
エチルヘキシルアクリレート成分の重量比率が70:3
0であるもの)。 ポリマーラテックス(J);スチレン:2−エチルヘキ
シルアクリレート:メタクリル酸:アクリルアミド=5
7:39:2.5:1.5(重量%)の組成であるポリマ
ーラテックスの50%水性分散液(スチレン成分 :2-
エチルヘキシルアクリレート成分の重量比率が59:4
1であるもの)。 ポリマーラテックス(K);スチレン:2−エチルヘキ
シルアクリレート:メタクリル酸:アクリルアミド=4
8:48:2.5:1.5(重量%)の組成であるポリマ
ーラテックスの50%水性分散液(スチレン成分:2−
エチルヘキシルアクリレート成分の重量比率が50:5
0であるもの)。 ポリマーラテックス(L);スチレン:2−エチルヘキ
シルアクリレート:メタクリル酸:アクリルアミド=4
4:52:2.5:1.5(重量%)の組成であるポリマ
ーラテックスの50%水性分散液(スチレン成分:2−
エチルヘキシルアクリレート成分の重量比率が46:5
4であるもの)。 ポリマーラテックス(M);スチレン:2−エチルヘキ
シルアクリレート:メタクリル酸:アクリルアミド=3
8:58:2.5:1.5(重量%)の組成であるポリマ
ーラテックスの50%水性分散液(スチレン成分:2−
エチルヘキシルアクリレート成分の重量比率が40:6
0であるもの)。
【0103】表3から明らかな如く 、ポリマーラテッ
クスとしてスチレン成分:2-エチルヘキシルアクリレ
ート成分の重量比率が80:20〜45:55の範囲で
あるものを用いた本発明における写真用支持体(実施例
7〜11)は、帯電防止性能、耐摩耗性、耐ブロッキン
グ性、タイプ印写性及び裏汚れ防止性能が良好であり、
かつバック層塗液の経時安定性も良好である優れた写真
用支持体であることがよくわかる。一方、スチレン成分
が多い場合(比較例6)や2−エチルヘキシルアクリレ
ート成分が多い場合(比較例7)には、耐摩耗性、塗液
の経時安定性またはタイプ印写性が悪かったり、その他
のバック層の性能が不十分となる傾向があって問題があ
ることが理解出来る。
【0104】実施例12〜14及び比較例8〜9 実施例5において、ポリマーラテックスとして表4に記
載のものを用いる以外は実施例5と同様にして実施し
た。
【0105】得られた結果を表4に示す。
【0106】
【表4】
【0107】なお、表4中の(注11)は、以下の通り
である。
【0108】(注11)ポリマーラテックス(N)〜
(R)は、下記のものである。 ポリマーラテックス(N);スチレン:2−エチルヘキ
シルアクリレート:メタクリル酸:アクリルアミド=5
2:36:4:8(重量%)の組成であるポリマーラテ
ックスの50%水性分散液(全共重合成分に対するスチ
レン成分と2−エチルヘキシルアクリレート成分の和が
88重量%であるもの)。 ポリマーラテックス(O);スチレン:2−エチルヘキ
シルアクリレート:メタクリル酸:アクリルアミド=5
2:36:8:4(重量%)の組成であるポリマーラテ
ックスの50%水性分散液(全共重合成分に対するスチ
レン成分と2−エチルヘキシルアクリレート成分の和が
88重量%であるもの)。 ポリマーラテックス(P);スチレン:2−エチルヘキ
シルアクリレート:メタクリル酸:アクリルアミド=5
4:38:6.5:1.5(重量%)の組成であるポリマ
ーラテックスの50%水性分散液(全共重合成分に対す
るスチレン成分と2−エチルヘキシルアクリレート成分
の和が92重量%であるもの)。 ポリマーラテックス(Q);スチレン:2−エチルヘキ
シルアクリレート:メタクリル酸:アクリルアミド=5
5.5:38.5:3:3(重量%)の組成であるポリマ
ーラテックスの50%水性分散液(全共重合成分に対す
るスチレン成分と2−エチルヘキシルアクリレート成分
の和が94重量%であるもの)。 ポリマーラテックス(R);スチレン:2−エチルヘキ
シルアクリレート:メタクリル酸:アクリルアミド=5
7:39:2.5:1.5(重量%)の組成であるポリマ
ーラテックスの50%水性分散液(全共重合成分に対す
るスチレン成分と2−エチルヘキシルアクリレート成分
の和が96重量%であるもの)。
【0109】表4から明らかな如く、ポリマーラテック
スとして全共重合成分に対するスチレン成分と2−エチ
ルヘキシルアクリレート成分の和が90重量%以上であ
るものを用いた本発明における写真用支持体(実施例1
2〜14)は、帯電防止性能、耐摩耗性、耐ブロッキン
グ性、タイプ印写性及び裏汚れ防止性能が良好であり、
かつバック層塗液の経時安定性が良好である優れた写真
用支持体であることがよくわかる。一方、本発明外のポ
リマーラテックスを用いた場合(比較例8〜9)には、
バック層塗液の経時安定性が悪くて問題であることがわ
かる。
【0110】実施例15〜19 実施例2、実施例5〜6及び実施例8〜9で得た写真用
支持体の表側の下引層上に乳剤層及びその保護層を設け
て各々白黒写真印画紙を得た(実施例15、実施例16
〜17及び実施例18〜19)。乳剤層はヘキサクロロ
イリジウム(III)酸カリウム1.2×10-5gの存在下
にゼラチン14.4g中に硝酸銀で19.2g 分のハロゲ
ン化銀粒子を生成・分散して製造したArBr/AgC
l/AgI=95/4.5/0.5(モル%) なるハロ
ゲン組成を有する平均粒子径0.6μの最適感度に硫黄
増感と金増感により併用増感した実質的に〔1、0、
0〕面からなる中性法ハロゲン化銀写真乳剤を含み、更
に成膜に必要なゼラチンの他、適量の安定剤、増感色
素、塗布助剤、硬膜剤、蛍光増白剤、増粘剤、フィルタ
ー染料等を含み、硝酸銀で2.2g/m2、ゼラチンで4.4
g/m2に相当する塗布量で保護層と共にEバー方式で塗布
速度220m/分で重層塗布された。保護層は2g/m2に相
当するゼラチンの他に塗布助剤、硬膜剤を含む。
【0111】塗布・乾燥した試料は、実施例5に準拠し
て評価した。なお、耐ブロッキング性については、バッ
ク層と保護層とのブロッキング性を評価した。更に、別
途写真乳剤層の支持体との膜付きを下記に記載の方法で
評価した。
【0112】塗布・乾燥した試料を35℃、常湿下に1
日間保存した後試料をD−72現像液で90秒間現像
後、釘にて縦横に各々1cm間隔で乳剤面側の表を引掻
き、碁盤目状の傷を付け、その後流水中で指先でその面
を擦り、写真乳剤層の剥離の程度で写真乳剤層の支持体
との膜付きを評価した。評価基準としては、グレード
1;写真乳剤層の剥離が全くない、または極めてわずか
しかなく膜付きが良好、グレード2;写真乳剤層の剥離
がわずかあるが、膜付きが実用上問題ない程度、グレー
ド3;写真乳剤層の剥離があり、膜付きが実用上問題あ
る程度、で評価した。
【0113】その結果、帯電防止性能、耐摩耗性、耐ブ
ロッキング性、タイプ印写性及び裏汚れ防止性能が良好
であり、かつ写真乳剤層の膜付きが良好である、優れた
写真材料を得た。
【0114】実施例20〜22 実施例5において、無機の微粒子として表5に記載のも
のを用いる以外は実施例5と同様にして実施した。
【0115】得られた結果を表5に示す。
【0116】
【表5】
【0117】なお、表5中の(注12)は、下記の通り
である。
【0118】(注12)無機の微粒子(S)〜(U)
は、下記のものである。 無機の微粒子(S);実施例5で用いたものと同一の水
酸化アルミニウム微結晶。 無機の微粒子(T);平均粒径1.0μmで吸油度50c
c/100g のアルミナシリカ。 無機の微粒子(U);平均粒径4.0μmで吸油度22
0cc/100g の合成シリカ。
【0119】表5から明らかな如く、本発明の実施に好
ましく用いられる無機の微粒子としては、耐摩耗性及び
バック層塗液の経時安定性の点から 、数平均粒径0.1
〜2μmで吸油度100cc/100g以下のものが、特に
好ましいことがわかる。
【0120】実施例23〜27 実施例15〜19において、白黒ハロゲン化銀写真構成
層の代りに、下記の多層ハロゲン化銀カラ−写真構成層
を用いること及びD−72現像液の代りに市販の発色現
像液を用いること以外は実施例15〜19と同様に実施
した。その結果、実施例15〜19と同様の結果を得
た。
【0121】多層ハロゲン化銀写真構成層は、写真用支
持体の下引層に隣接して順に青感ハロゲン化銀乳剤層、
中間層、緑感ハロゲン化銀乳剤層、紫外線吸収剤層、赤
感ハロゲン化銀乳剤層及び保護層が位置するように、多
層塗布用Eバーから6層同時塗布された。
【0122】青感ハロゲン化銀写真構成層は 、適量の
ヘキサクロロイリジウム(III)酸カリウムの存在下に
第1熱成して製造したAgBr/AgCl=95/5な
るハロゲン組成を有する平均粒子径0.8μmの最適感
度に硫黄増感した 〔1、0、0〕と〔1、1、1〕面
の混晶から成る中性法ハロゲン化銀乳剤を硝酸銀量で
0.6g/m2含み、更にゼラチン1.5g/m2及びイエロ−発
色カプラーの他、適量の安定剤、青感用増感色素、塗布
助剤、硬膜剤、増粘剤等を含む。中間層は、ゼラチン
1.5g/m2の他に適量の色混り防止剤、塗布助剤、増粘
剤、硬膜剤等を含む。
【0123】緑感ハロゲン化銀乳剤層は 、適量のヘキ
サクロロロジウム(III)酸カリウム及びヘキサクロロ
イリジウム (III)酸カリウムの存在下に第1熱成して
製造したAgBr/AgCl=95/5なるハロゲン組
成を有する平均粒子径 0.4μmの最適感度に硫黄増感
した実質的に〔1、0、0〕面から成る酸性法ハロゲン
化銀乳剤を硝酸銀量で0.6g/m2含み、更にゼラチン1.
5g/m2及びマゼンタ発色カプラーの他、適量の安定剤、
緑感用増感色素、鮮鋭度向上色素、塗布助剤、硬膜剤
、増粘剤等を含む。紫外線吸収層はゼラチン1.5g/m2
の他に適量の紫外線吸収剤、塗布助剤、増粘剤、硬膜剤
等を含む。
【0124】赤感ハロゲン化銀乳剤層は、緑感ハロゲン
化銀乳剤と全く同様にして製造したハロゲン化銀乳剤を
硝酸銀量で0.6g/m2で含み、更にゼラチン1.5g/m2
びシアン発色カプラーの他、適量の安定剤、赤感用増感
色素、鮮鋭度向上色素、塗布助剤 、硬膜剤、増粘剤等
を含む。保護層はゼラチン1.5g/m2の他に適量の塗布
助剤、増粘剤、硬膜剤等を含む。
【0125】実施例28〜29及び比較例10〜11 実施例5において、スチレン−無水マレイン酸共重合体
の代りに表6に記載のバインダーポリマー(V)〜
(Y)を用いる以外は実施例5と同様に実施した。
【0126】得られた結果を表6に示す。
【0127】
【表6】
【0128】なお、表6中の(注13)は、下記の通り
である。
【0129】(注13)バインダーポリマー(V)〜
(Y)は、下記のものである。なお、バインダーポリマ
ーの添加量は、固形分量で実施例5と同一になるように
した。 バインダーポリマー(V);スチレン−無水マレイン酸
共重合体、荒川化学株式会社製 商品名 KS−1570
、分子量約7万、pH7.3の25%水溶液(実施例5
で用いたものと同一のもの)。 バインダーポリマー(W);スチレン−無水マレイン酸
共重合体のハーフエステル、日本モンサント社製 商品
名 スチマー(STYMER) 、pH9.1の15%水性液。 バインダーポリマー(X);スチレン−アクリル酸共重
合体、ディック・ハーキュレス社製 商品名 カーボミュ
ールSS−320 、pH9.5の20%水性液。 バインダーポリマー(Y);スチレン−アクリル酸共重
合体、ディック・ハーキュレス社製 商品名 カーボミュ
ールSS−215L、pH10の15%水性液。
【0130】表6から明らかな如く、本発明におけるバ
ック層に用いられるバインダーポリマーとしては、スチ
レン−無水マレイン酸共重合体またはその塩あるいはそ
れらのハーフエステルが好ましいことがよくわかる。
【0131】
【発明の効果】本発明により、帯電防止性、耐摩耗性、
耐ブロッキング性、裏汚れ防止性及び塗液の経時安定性
などの性能の優れたバック層を具えた樹脂被覆紙型写真
用支持体を提供出来、更には該支持体を有するタイプ印
写性に優れた写真材料を提供出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 1/76 502 1/79 1/85 1/91 1/95

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然パルプを主成分とする紙を基質とし
    て、紙基質の両面をポリエチレン系樹脂を含む樹脂層で
    被覆した写真用支持体において、写真画像形成層を設け
    る側とは反対側にポリマーラテックスを含むバック層を
    設けたものであり、該ポリマーラテックスが、スチレン
    と2−エチルヘキシルアクリレートとメタクリル酸(又
    はアクリル酸)とアクリルアミド(又はメタクリルアミ
    ド)を少なくとも共重合成分とするものであり、全共重
    合成分に対するスチレン成分と2−エチルヘキシルアク
    リレート成分の和が90重量%以上のものであり、かつ
    スチレン成分と2−エチルヘキシルアクリレート成分の
    重量比率として、スチレン成分:2−エチルヘキシルア
    クリレート成分=80:20〜45:55の範囲にある
    ものであることを特徴とする写真用支持体。
  2. 【請求項2】 写真画像形成層を設ける側にゼラチンを
    含む下引層を設けたものである請求項1記載の写真用支
    持体。
  3. 【請求項3】 バック層が、コロイド状シリカまたはヘ
    クトライト粘土コロイドとスチレン−無水マレイン酸共
    重合体またはその塩あるいはそれらのハーフエステルと
    その硬膜剤を含むものである請求項1または2記載の写
    真用支持体。
  4. 【請求項4】 バック層が、無機または有機の微粒子を
    含むものである請求項3記載の写真用支持体。
  5. 【請求項5】 微粒子が無機のものであり、かつ数平均
    粒径0.1〜2.0μmで吸油度100cc/100g以下の
    ものである請求項4記載の写真用支持体。
  6. 【請求項6】 天然パルプを主成分とする紙を基質とし
    て、紙基質の両面をポリエチレン系樹脂を含む樹脂層で
    被覆した写真用支持体の一方の側に写真画像形成層を有
    する写真材料において、写真画像形成層を設ける側とは
    反対側にポリマーラテックスを含むバック層を設けたも
    のであり、該ポリマーラテックスが、スチレンと2−エ
    チルヘキシルアクリレートとメタクリル酸(又はアクリ
    ル酸)とアクリルアミド(又はメタクリルアミド)を少
    なくとも共重合成分とするものであり、全共重合成分に
    対するスチレン成分と2−エチルヘキシルアクリレート
    成分の和が90重量%以上のものであり、かつスチレン
    成分と2−エチルヘキシルアクリレート成分の重量比率
    として、スチレン成分:2−エチルヘキシルアクリレー
    ト成分=80:20〜45:55の範囲にあるものであ
    ることを特徴とする写真材料。
  7. 【請求項7】 写真画像形成層と写真用支持体との間に
    ゼラチンを含む下引層を設けたものである請求項6記載
    の写真材料。
  8. 【請求項8】 バック層がコロイド状シリカまたはヘク
    トライト粘土コロイドとスチレン−無水マレイン酸共重
    合体またはその塩あるいはそれらのハーフエステルとそ
    の硬膜剤を含むものである請求項6または7記載の写真
    材料。
  9. 【請求項9】 バック層が無機または有機の微粒子を含
    むものである請求項8記載の写真材料。
  10. 【請求項10】 微粒子が無機のものであり、かつ数平
    均粒径0.1〜2.0μmで吸油度100cc/100g以下
    のものである請求項9記載の写真材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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