JPH0116551B2 - - Google Patents

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JPH0116551B2
JPH0116551B2 JP56053815A JP5381581A JPH0116551B2 JP H0116551 B2 JPH0116551 B2 JP H0116551B2 JP 56053815 A JP56053815 A JP 56053815A JP 5381581 A JP5381581 A JP 5381581A JP H0116551 B2 JPH0116551 B2 JP H0116551B2
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JP
Japan
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roll
paint
coating
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Tooru Kametani
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TAIYO SEIKO KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はロールコート不適性塗料を金属帯に連
続的に塗装を施す方法に関するものであり、その
要旨は、受けロールと塗装ロールからなるリバー
スロールコータにおいて、受けロールの上方に設
けたチヤンバーよりポンプで流量調整した塗料を
受けロール軸方向に一定厚の層流状態で受けロー
ル表面上に連続的に流下せしめ、さらに、受けロ
ールに対してリバース回転している塗装ロール表
面に該塗料の一部もしくは全部を受けロールと塗
装ロール間の押付圧またはロール間隔をかえるこ
とで調節、転写すると共に、受けロール表面に残
存する塗料をドクターで除去し、次いで、塗装ロ
ールにより移動している金属帯表面に前記塗料を
連続的にリバース塗装を施すことを特徴とする金
属帯連続塗装方法である。
従来より金属帯等に連続的に塗装する方法とし
て、第1図に示すごときリバースロールコータを
用いたものが一般的である。この方法は短時間で
大量の塗装ができる、安定して均一な塗布量が得
られる、塗装仕上りが美しいなどの利点があり、
各種の用途に適用されている。しかしリバースロ
ールコータのもつ特性上、適用できる塗料の性状
にかなりの制約があり、いい換えればロールコー
ト適性のない塗料は使用できないという重大な欠
陥がある。
本発明は、従来ロールコートできなかつた特殊
な性状の塗料を大量に塗装できる、均一で美しい
仕上りの塗装が可能となる塗装方法に関するもの
である。
従来の方法でロールコート適性のない塗料と
は、 1 ピツクアツプ性の悪い塗料。
2 粘度が低い塗料。
3 チキソトロピツク性が高くいわゆるレベリン
グ性の悪い塗料。
4 顔料の粒径の大きな塗料。
5 顔料の比重が大きく、顔料が沈降し易い塗料
である。
1)の種類としては例えばゼリー状のごときゲ
ルに近い状態の塗料がこのタイプである。一般の
リバースロールコートの概略を第1図に示すが、
塗料パン1からピツクアツプロール2で塗料Bを
汲み上げ、これを塗装ロールに転写する際、1)
のような性状の塗料はピツクアツプロール2表面
に塗料が十分に付着しない為に、膜厚の調節が困
難でとくに厚膜塗装ができないという問題点があ
る。
2)の種類としては粘度がFC# 4で40秒以下
の低粘度の塗料がこのタイプである。この種の塗
料は流動性が高い為ピツクアツプロール2で汲み
上げても下方に落下してピツクアツプ量が少なく
なり、従つて膜厚の調節が困難で、とくに厚膜塗
装ができないという問題点がある。
3)の種類としては水性エマルジヨン塗料や無
機質顔料の多く混合されている塗料に多いタイプ
で、塗料のレベリング性が悪い為に、ピツクアツ
プロール2と塗装ロール3間のナチユラル回転で
塗布量を調節する際発生する引裂き現象によるロ
ーピング模様がそのまま塗装面に残り、塗装面が
平滑に仕上らないという問題点がある。
4)の種類としては、ウレタンビーズやアルミ
粉などの粒径の大きな顔料が混合されている塗料
に多いタイプで、これらの塗料では、ピツクアツ
プロール2と塗装ロール3間の塗布量調節時に、
顔料がロール間で絞り取られてしまうために塗装
ロールに転写された塗料中の顔料濃度が低くなつ
てしまう問題点がある。
5)の種類としては無機質とくに金属粉などの
顔料が混合されている塗料で、これらの塗料では
塗料パン1中で顔料が底の部分に沈降してしまう
ため、ピツクアツプロールで汲み上げられた塗料
中の顔料濃度が低くなつてしまう問題がある。図
中4はバツクアツプロール、Aは金属帯を示す。
ロールコート適性のない塗料の特性と問題点の
主なものは以上であるが、実際の塗料ではこれら
の性状が単独に存在するのではなく、例えば5)
のタイプの塗料のほとんどは3)のタイプの特性
も一緒に有していることが多いなど、一種類の問
題点を解決できる塗装方法を考えてもその他の問
題点が解決されない為実用化されないのが現状で
ある。従来でもロールコート適性のない塗料を塗
装する為に、第2図にその概略を示すごとき、リ
バースロールコートのトツプフイード方式という
方法が考えられている。この方式は2本の絞りロ
ール5,5′の間に上方から直接塗料Bを供給し、
絞りロール5,5′間の押付圧を変化させる、い
わゆるギヤツプ調節によつて塗布量を調整し、こ
れを塗装ロール3を介して例えば基板Aにリバー
ス塗装するという方法である。図中6は塗料受け
を示す。この方法では絞りロール間に塗料を溜め
た状態で塗装作業を行なわないと塗膜切れなどの
問題があるので、図に示すようなメニスカスが絞
りロール間に形成される。
このようなトツプフイード方式では前述したロ
ールコート適性のない塗料の中でも、ピツクアツ
プ性の悪い塗料や顔料の沈降し易い塗料の塗装に
限つて効果があることが経験済みである。しかし
この方法でも低粘度塗料、顔料の粒径の大きな塗
料、チキソトロピツク性の高い塗料においては、
絞りロール間、絞りロールと塗装ロール間のナチ
ユラル回転に起因する前述した問題点が解決され
ない為、トツプフイード方式はこれらの塗料には
適用できない。
本発明は前述のロールコート適性のないすべて
の塗料を均一に、しかも安定した膜厚で、塗装仕
上りも美しく塗装することを目的に開発した塗装
方法であり、その要旨とするところは、受けロー
ルと塗装ロールからなるリバースロールコータに
おいて、受けロールの上方に設けたチヤンバーよ
りポンプで流量調整した塗料を受けロール軸方向
に一定厚の層流状態で受けロール表面上に連続的
に流下せしめ、さらに、受けロールに対してリバ
ース回転している塗装ロール表面に該塗料の一部
もしくは全部を受けロールと塗装ロール間の押付
圧またはロール間隔をかえることで調節、転写す
ると共に、受けロール表面に残存する塗料をドク
ターで除去し、次いで、塗装ロールにより移動し
ている金属帯表面に前記塗料を連続的にリバース
塗装を施すことを特徴とする金属帯連続塗装方法
である。本発明の特徴の一は受けロール上方に設
けたチヤンバーよりの塗料供給時に、まず一次的
に塗料の量を制御し、次いで二次的制御として受
けロールと塗装ロールの押付圧またはロール間隔
調整により塗料の転写量制御を併せ行なう点にあ
り、ロールコータ不適性塗料を有利に塗装ができ
る塗装方法である。
更に言及するならば、一次制御においてチヤン
バーよりの塗料の流下量をウエツト膜厚計などの
センサーにより検出し、この信号を基にして自動
演算装置を用い、ポンプの吐出量を自動制御する
方法、また二次制御において、基板上の塗布量を
測定し、その値より自動演算装置を用いてロール
間隔を自動的に調整し、転写量を自動制御するこ
とも可能である。これら二種類の自動制御を併せ
行なうことにより、高度に安定した塗装が可能と
なる。
以下本発明を第3図乃至第6図に示す実施態様
例に従つて詳細に説明する。
第3図は本発明方法の一実施態様例を示す断面
概略図である。また第4図、第5図および第6図
は第3図中のチヤンバーとフランジに関するもの
他の実施態様例である。第3図において塗料Bは
タンク7より配管を通してポンプ8によつて汲み
上げられ、チヤンバー9に供給される。チヤンバ
ー9は表面を平滑に仕上げられたフランジ10を
有しており、チヤンバー9およびフランジ10は
塗装される金属帯Aの幅寸法と同じもしくは若干
長い長さを有している。このチヤンバー9とフラ
ンジ10は第4図のごとき一体物でも、又第5図
のごとき分離できる構造のものでも、あるいは第
6図のごときスリツトから流下させる機構のもの
でも良いが、第3図の例に限れば、チヤンバー9
からオーバーフローする塗料Bがフランジ10の
面に沿つて層流状態で流下できることが肝要であ
る。そしてフランジ10の長さ方向のいずれの部
位においても流下量が一定であること、いいかえ
れば、受けロール11の軸方向のいずれの部位に
おいても一定な流下量が得られるように、チヤン
バー9はほぼ水平に保持されていることが望まし
い。
フランジ10と受けロール11の表面との間隔
はとくに規定するものではないが、一般的に0〜
200mmである。0というのはフランジ10の先端
が受けロール11の表面に接触している状態であ
り、この場合フランジ10に沿つて流下した塗料
Bはそのまま回転している受けロール11の表面
に均一に乗り移つていく。フランジ10の先端と
受けロール11の表面が接触しない場合には、フ
ランジ10を流下した塗料Bは、その先端から離
れてカーテン状の膜となつて表面を平滑に仕上げ
られた金属製の受けロール11の表面に乗り移
る。但し、200mm以上のような大きな間隔をとつ
た場合には、流下する量が少ないと安定したカー
テン膜が形成されず、カーテン膜の下方で粒状に
分散したり、カーテンの一部が割れたりして、受
けロール11表面の塗膜がむらになることがあ
り、とくに塗布量の少ない塗装をする場合は、間
隔を小さくしてカーテン膜を安定させることが好
ましい。受けロール11に乗移つた塗料Bはその
まま表面を平滑に仕上げられた合成ゴム被覆され
た塗装ロール12に転写される。塗装ロール12
は受けロール11とリバース回転しているので、
塗料Bの転写に際してローピング現象は発生せ
ず、平滑な塗膜面がそのまま維持されながら転写
が行なわれる。
金属帯Aに塗装される塗布量のコントロールは
塗装ロール12の表面に転写される塗料Bの量を
調整することで行なわれる。この調整方法として
2種類の方法がある。ひとつはポンプ8の吐出量
を調整してチヤンバー9に汲み上げる塗料Bの
量、すなわちいい換えればチヤンバー9からオー
バーフローする量を調整することで受けロール1
1表面へ乗り移る量を制御し、塗装ロール12の
表面へ転写する量を規制する方法である。第6図
のごときチヤンバーの場合にはフランジ10のス
リツト幅を調整して塗料Bの流下量を調整する。
もうひとつは受けロール11と塗装ロール12と
の間の押付圧を調整し、受けロール11の表面か
ら塗装ロール12の表面に転写する塗料Bの量が
全部転写するのではなく、一部受けロール11の
表面に残るようにして転写する方法である。後者
の方法の場合には受けロール11にドクター14
を取付け、転写後受けロール11の表面に残つた
塗料Bを掻き取ることが必要である。
これらの調整方法の内どちらを用いても塗布量
のコントロールは可能であるが、特殊な場合には
両方法を同時に行なう場合もある。それは例えば
非常に薄膜の塗装を施したい場合で、塗料の性質
上あまりオーバーフロー量を絞るとカーテン膜が
安定しない場合などに適用する方法で、まずカー
テン膜が安定している限界までポンプ8の吐出量
を絞り、さらに受けロール11と塗装ロール12
との押付圧を下げて、ロール間の間隔を開き、受
けロール11から塗装ロール12への転写量を減
らす方法が取られる。また金属帯Aの移動速度が
極端に遅くなる場合も塗装ロール12の表面への
転写量を少なくしないと金属帯Aへの塗布量が多
くなりすぎて制御できなくなる為、同じ方法がと
られる。
塗装ロール12に転写された塗料Bは移動して
いる金属帯Aの表面に塗装される。この時、塗装
ロール12は金属帯Aに対してリバース回転して
いるので、塗装ロール12表面上の平滑な塗膜
は、そのまま金属帯A表面上に平滑に塗装され
る。基板上の塗布量は金属帯Aの移動速度と塗装
ロール12の回転速度および塗装ロール12表面
上の塗料の量によつて決定される。
以上がこの実施態様例による説明であるが、本
発明の特徴をまとめると、第一に塗料を受けロー
ルの上部から供給するようにしたことである。こ
の為従来のリバースロールコート方法のごとき、
ピツクアツプロールで塗料を塗料パンから汲み上
げる方法と違つて、例えば、ピツクアツプ性の悪
い塗料や粘度の低い塗料でも問題なく所定の塗布
量が確保できる。さらに顔料の粒径の大きな塗料
においても、従来法のごときロール間で顔料が絞
り取られることもなく、また顔料の比重が大きい
塗料でも塗料パンで沈降する問題もなくなる。
第二に塗料をチヤンバーから層流状態で流下さ
せて受けロール全面に均一に乗り移るようにし、
さらに受けロールより塗装ロールへの塗料の転写
をリバース回転で行なうようにしたことである。
この為従来法のトツプフイード方式のごとき絞り
ロール間でのナチユラル回転による塗料の引きさ
き現象が起らず、ローピング現象の発生が皆無で
あり、従つてチキソトロピツク性の高い塗料でも
平滑で均一な塗装仕上り面が得られるのである。
第三に基板への塗布量の調整を、ポンプの吐出
量の調整、受けロールと塗装ロール間の押付圧の
調整のふたつの調整の組合せで行なわれることで
ある。このため、従来法に比べて広い範囲の調整
が非常に簡単にしかも正確にできるのである。例
えば塗布量を多くしたい場合、従来法ではナチユ
ラル回転しているピツクアツプロールと塗装ロー
ル間の押付圧を低くし、ロール間で絞り取られる
塗料の量を少なくすることが必要であるが、あま
り押付圧を低くするとゴム被覆された塗装ロール
の偏心が塗布量に影響したり、ロール間での引き
さき現象が大きくなつて塗装むらが発生してしま
う。また塗装むらを防止する為に、押付圧を低く
しないでロールの回転を早くすることも行なわれ
るが、この場合は塗料パン中のピツクアツプロー
ルによる撹拌が激しくなつて、塗料がパンから溢
れて来る問題が発生する。これに対し本発明はポ
ンプの吐出量を増やして流下量を増やすだけで良
く、なんら問題が起らない。反対に塗布量を少な
くしたい場合、ポンプの吐出量を少なくするか、
ロール間の押付圧を低くして受けロールから塗装
ロールに転写する塗料の一部を、受けロールにそ
のまま残すことで解決できる。後者の方法でも、
受けロールと塗装ロールがリバース回転している
ので従来法のごとく押付圧を低くしても引きさき
現象はまつたく発生せず、塗装むらの恐れはな
い。さらにもつと塗布量を少なくしたい場合、ポ
ンプの吐出量をカーテン膜の安定する最少量まで
少なくし、その後ロールの押付圧を調整して更に
薄く塗布量調整を行なうことができる。
従来より金属板、合板などのシート状基板には
ロールコート方法以外にカーテンフローコート方
法という技術があり、かなり一般的に使用されて
いる。この塗装方法は第4図または第6図に示す
ごときチヤンバーから塗料を層流状態で流下させ
てカーテン膜を形成し、この下を基板を通過させ
て、基板に直接塗装する方法である。この方法に
おける塗布量の調整は、流下する塗料の量の調整
と基板の通過速度の調整で行なわれる。例えば塗
布量を少なく押える場合は、塗料の流下量を少な
くするか基板の弾過速度を速くし、塗布量を多く
したい場合には、これと逆の調整を行なう。カー
テンフローコートの最大の欠点は塗布量を少なく
するのに限界があることである。即ち、塗料の流
下量を過度に少なくすると、カーテン膜が不安定
になつて破れ易くなるので、カーテン膜が安定し
ている状態を保つための量が必要である。また基
板速度を速めるにしても機械的な制限もあり、ま
たあまり速くすると基板の移動に伴なう風圧によ
つてカーテン膜があおられて、破れてしまうなど
の問題を生ずるため、基板速度にも限度がある。
それでもシート状の基板を塗装する場合には、こ
の通過速度を塗装部分だけ速めることができるの
で、ある程度の自由な調整が可能であるが、連続
した金属帯にカーテンフローコートする場合には
その後工程の塗膜乾燥炉の能力によつて、基板速
度が規制されてしまうので、塗布量の調整は流下
量の調整だけとなり、塗布量の制御範囲が非常に
狭くなつてしまうのである。カーテンフローコー
トがシート状基板にのみ適用され、金属帯に適用
できない理由はこのためである。
カーテンフローコートの問題点を解決する方法
として、金属帯への塗装に際し、第4図あるいは
第5図に示すチヤンバーのフランジ部を、直接金
属帯に接触させ、カーテン膜を形成しないで塗布
する方法も発明者は試みたが、基板表面の粗さ、
基板の平坦度不良などによるフランジ部の摩耗振
動が発生し、塗装むらが甚しく、またフランジ部
の先端が損傷するなどの問題が起つて実用化でき
なかつた。さらに、発明者はこの方法において塗
料の流下量を少なくすることも試みたが、流下量
が少ない場合、塗料の粘度がFC# 4で20秒以上
になると均一な層流の流下にならず波模様となつ
て塗装むらが発生してしまうことが確認された。
以上の理由により、連続金属帯にカーテンフロ
ーコート方法で直接塗装することは非常に問題が
多くごく限られた場合にしか実用化できないこと
が明白であるが、このことを実証するものとし
て、例えば実開昭50−156567号や特開昭51−
89543号に開示されている技術がある。これらの
技術は帯状基板にオーバーフロー式のカーテンフ
ローコート方法により塗装するものであるが、こ
れらの技術では、カーテンフローコートで単に基
板表面に塗料を被覆するだけで塗布量の調整はそ
後に設置した絞りロールによつて行なわれるもの
である。この絞りロールは当然その機構上、基板
に対してナチユラル回転をせざるを得ないので、
前述したチキソトロピツク性の高い塗料や、大き
な顔料を含む塗料の塗装では、ローピング現象が
発生して平滑な塗装面が得られないことは明白で
ある。
本発明の大きな特徴の一はこれらカーテンフロ
ーコータにおける問題点をすべて解決し、帯状基
板に対しても安定した広い範囲の塗布量調整を行
なえるようにしたことである。さらに追加するな
らば本発明の実施例である第3図においてフラン
ジ10の先端と受けロール11表面の間隔を0に
して接触させればカーテン膜が形成されずに塗料
が受けロール表面に乗り移るので、塗料の流下量
を少なくすることができる。この時も、金属帯に
直接フランジを接触させる場合の問題点であつ
た、基板の表面粗さや平坦度の不良は受けロール
ならばまつたく問題とならないものである。
本発明を用いて得られた成果についていくつか
の実施例により説明する。
実施例 1 2液混合型のウレタン塗料で粘がFC# で25〜
30秒と低くしかもピツクアツプ性が悪い為、従来
のリバースロールコートでは、ライン速度に対す
るピツクアツプロールと塗装ロールの回転比を
1:2:3.5とライン速度に対して非常に高くし
ても、塗布量がウエツト膜厚で8〜10μしか得ら
れなかつた。この塗料を第3図に示す設備で下記
条件で塗装したところ、ウエツト膜厚75〜80μと
十分な塗布量が得られ、表面も平滑で良好であつ
た。
条 件 チヤンバーからの流下量 720/Hr チヤンバー及びフランジの長さ 1500mm ロールの押付圧 受けロールから塗装ロール
に全量転写するように押付圧を調整し
た。
フランジと受ロールの間隔 50mm 基板の種類とサイズ アルミニウム板0.8mm
厚×914mm幅の帯 基板の通板速度 100m/分(乾燥炉の能力
最大に合せた) 実施例 2 ポリエステル系樹脂に粒径20〜40μのウレタン
ビーズを樹脂分100重量部に対して80重量部混合
した塗料で粘度がFC# 4で60〜80秒、チキソト
ロピツク性が高く、従来のリバースコートでは、
ピツクアツプロールと塗装ロール間でビーズが絞
られ、またローピング現象が甚しい為、これまで
はカーテンフローコートによる塗装しかできず、
従つてシート状の製品しか製造できなかつた。こ
の塗料を第3図に示す設備で下記条件で塗装した
ところ、ウエツト膜厚で100〜120μの表面の非常
に平滑で、ビーズの分散も安定した美しい外観が
得られた。これによつて、これまで製造できなか
つた連続帯状製品の生産が可能となつた。
条 件 チヤンバーからの流下量 600/Hr チヤンバー及びフランジの長さ 1500mm ロールの押付圧 受けロールから塗装ロール
に全量転写するように押付圧を調整し
た。
フランジと受けロールの間隔 150mm 基板の種類とサイズ 亜鉛鉄板0.6mm厚×
1000mm幅の帯 基板の通板速度 60m/分 実施例 3 アクリル系樹脂100重量部に亜鉛粉末200重量部
を混合した溶剤系塗料で粘度がFC# 4で100〜
120秒、チキソトロピツク性が高く、亜鉛粉末が
塗料パン中で沈降し易い為に、これまで第2図の
ごときトツプフイード方式で塗装していたがロー
ピング現象が甚しく塗装外観が問題となつてい
た。この塗料を第3図に示す方法でチヤンバーを
第6図に示す下部から流下させるものを用いて下
記条件で塗装したところ、ローピング現象はまつ
たくなく、ウエツト膜厚で40〜45μの平滑な塗装
面が得られた。
条 件 チヤンバーからの流下量 150/Hr チヤンバーの長さ 1000mm ロールの押付圧 受ロールから塗装ロール全
量転写するように押付圧を調整した。
フランジと受ロールの間隔 10mm 基板の種類とサイズ 冷延鋼板1.2mm厚×762
mm幅の帯 基板の通板速度 30m/分(乾燥炉の能力最
大に合わせた) 実施例 4 ニトリルゴム系の溶剤型接着剤で粘度がFC#
4で400秒以上もある高粘度の為、ウエツト膜厚
で20〜25μに塗布したいにもかかわらず、従来の
リバースロールコートでは50μ以下にできなかつ
た。さらに実開昭50−156567号と同じ方法を採用
して塗装した所、絞りロールによるナチユラル回
転でローピング現象が甚しくなつて塗装むらが発
生した。この塗料を第3図に示す設備で下記条件
により塗装したところ、ウエツト膜厚で18〜22μ
と所定の薄膜に塗装でき、しかもローピング現象
のない平滑な塗装外観が得られた。
条 件 チヤンバーからの流下量 100/Hr(ポン
プ吐出量の最少量) チヤンバー及びフランジの長さ 1500mm ロールの押付圧 受けロールから塗装ロール
への転写量が約1/2となるように押付
圧を調整した。
フランジとロールの間隔 0mm(フランジ先
端を受ロール表面に接触する) 基板の種類とサイズ 亜鉛鉄板1.2mm厚×
1219mm幅の帯 基板の通板速度 30m/分(乾燥炉の能力最
大に合せた) 実施例 5 合成ゴム系の接着剤中に平均粒径1.5mmのウレ
タンゴム粒子を接着剤100重量部に対して300重量
部混合したクツシヨン性被膜用塗料で粘度が4000
〜6000cps、チキソトロピツク性が高く、ウエツ
ト膜厚で2.5〜3.0mmという厚膜が必要のため、従
来のリバースコートおよびリバースコートのトツ
プフイード方式ではまつたく塗装できなかつた。
この塗料を第3図に示す設備で下記条件で塗装し
たところウエツト膜厚で2.8〜3.0mmという所定の
膜厚が得られ、ローピング現象のない美しい外観
が得られた。これによつてこれまで製造できなか
つた弾性被膜を被覆した鋼板が生産可能となつ
た。
条 件 チヤンバーからの流下量 1800/Hr チヤンバー及びフランジの長さ 1000mm ロールの押付圧 受けロールから塗装ロール
に全量転写するように押付圧を調整し
た。
フランジと受ロールの間隔 10mm 基板の種類とサイズ 亜鉛鉄板1.0mm厚×762
mm幅の帯 基板の送り速度 10m/分 これらの実施例で明白なごとく、本発明による
金属帯塗装方法は従来のリバースロールコート方
法、トツプフイードによるリバースロールコート
方法、カーテンフローコート方法、特開昭51−
89543号ならびに実開昭50−156567号による方法
など公知の塗装方法では塗装できなかつた塗料を
広い膜厚範囲で、正確にしかも平滑な塗装ができ
るもので、その工業的価値は大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のリバースロールコート方法の概
略図、第2図は従来のリバースロールコートにお
けるトツプフイード方式の概略図、第3図は本発
明の実施態様例を示す装置の概略断面図、第4
図、第5図、第6図は第3図の装置におけるチヤ
ンバーの他の実施例を示す図である。 1……塗料パン、2……ピツクアツプロール、
3……塗装ロール、4……バツクアツプロール、
5……絞りロール、6……塗料受け、7……塗料
タンク、8……ポンプ、9……チヤンバー、10
……フランジ、11……受けロール、12……塗
装ロール、13……バツクアツプロール、14…
…ドクター、15……塗料受け、16……膜厚測
定装置、17……塗料流下量測定装置、18……
自動演算装置、19……自動ロール押付装置、A
……金属帯、B……塗料。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 受けロールと塗装ロールからなるリバースロ
    ールコータにおいて、受けロールの上方に設けた
    チヤンバーよりポンプで流量調整した塗料を受け
    ロール軸方向に一定厚の層流状態で受けロール表
    面上に連続的に流下せしめ、さらに、受けロール
    に対してリバース回転している塗装ロール表面に
    該塗料の一部もしくは全部を受けロールと塗装ロ
    ール間の押付圧またはロール間隔をかえることで
    調節、転写すると共に、受けロール表面に残存す
    る塗料をドクターで除去し、次いで、塗装ロール
    により移動している金属帯表面に前記塗料を連続
    的にリバース塗装を施すことを特徴とする金属帯
    連続塗装方法。
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