JPH0418910B2 - - Google Patents
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- JPH0418910B2 JPH0418910B2 JP14708886A JP14708886A JPH0418910B2 JP H0418910 B2 JPH0418910 B2 JP H0418910B2 JP 14708886 A JP14708886 A JP 14708886A JP 14708886 A JP14708886 A JP 14708886A JP H0418910 B2 JPH0418910 B2 JP H0418910B2
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Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は帯状鋼板(以後コイルと称する)にロ
ールコーターを用いて塗装する方法に関するもの
である。 〔従来の技術〕 従来よりコイルに塗装する方法としては数本の
ロールを組み合わせたロールコーターが用いられ
ている。その構成は例えば特公昭60−56552や特
公昭60−56553に見られるように第2図に示した
塗料を汲み上げるピツクアツプロールと塗料を鋼
板に塗装するアプリケーターロール(別称コーテ
イングロール)からなるものと、更にピツクアツ
プロール上の塗料をかき取るドクターロールから
なるものが一般的である。又アプリケーターロー
ルは通常硬度30〜45のゴムライニングロールが使
われている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 鋼板に塗装した塗装鋼板は屋根壁材として使用
されている着色亜鉛鉄板から電気機器、金属家具
を対象とするプレコート鋼板まで多様化してお
り、品質要求も高度化してきている。それに伴な
い、所定の塗膜厚の調整と美麗な外観の調整が必
須となつている。しかし、ロールコーターで塗装
する場合、粘度が高い塗料ではローピングと言わ
れている筋状の模様や、塗料中の泡がそのまま鋼
板に転写され、塗料がのつていないヘコミ等の塗
装欠陥が発生し、製品の歩留低下の一因となつて
いる。ローピングに対しては、アプリケーターロ
ールを鋼板の走行方向と逆方向に回転させるリバ
ース方式で塗装し、かつ鋼板のラインスピードに
対するアプリケーターロールの周速の比(以後周
速比と称する)を高くすることが有効であること
は既に知られている。しかし、第2図に示す従来
方式のロールコーターでは(1)式に示すようにアプ
リケーターロールの周速比は膜厚に影響する最大
因子であるためローピング対策で、アプリケータ
ーロールの周速比を高くすると膜厚が厚くなる問
題が生じ、有効な対策とはなり得ない。 膜厚∝(ロール間ニツプル間隔)×(アプリケータ
ーロール周速比)3/2×(ピツクアツプロール周
速比)3/2×(鋼板のスピード) ……(1) 又、泡による塗装欠陥に対しては、塗料中への
消泡剤の添加、塗料パンの形状の工夫によつて通
常対応しているが、消泡剤添加による粘度変化
や、色ムラ等の問題が新たに生じる。又塗料パン
の形状を工夫してもピツクアツプロールの回転に
伴ない発生した泡がピツクアツプロールに付着す
る等の障害があり、泡の問題に対しても有効な対
策が取れてなかつた。 本発明はローピングや、泡に起因するヘコミを
現行のロールコーターによる塗装技術で解決し、
良好な外観を得る方法を提供するものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は帯状鋼板に塗料をロールコーターで塗
装する帯状鋼板と接するアプリケーターロールと
塗料を塗料パンより供給するピツクアツプロール
と該ピツクアツプロールとアプリケーターロール
の中間にピツクアツプロールの塗料をアプリケー
ターロールに転写するトランスフアーロールを設
けて、バツクアツプロールを介して通板する帯状
鋼板を塗装する方法において、 該アプリケーターロールとピツクアツプロール
はゴムライニングロールにして該トランスフアー
ロールはスチールロールにして、ゴムライニング
ロールの表面硬度を50〜75゜として、且ピツクア
ツプロールとトランスフアーロールのロール接点
進行方向は同方向としてまたトランスフアーロー
ルとアプリケーターロールのロール接点進行方向
は同方向として更にはアプリケーターロールの周
速度をトランスフアーロールの周速度よりも速く
することを特徴とする表面外観の良好な帯状鋼板
の塗装方法である。 〔作 用〕 以下詳細に本発明を説明する。第1図は本発明
例の模式図であり、アプリケーターロール3とピ
ツクアツプロール1の間にトランスフアーロール
2を設置している。又アプリケーターロール3と
ピツクアツプロール2はゴム硬度50〜75゜のゴム
ライニングロールで、トランスフアーロール2は
通常のスチールロールである。 このようにアプリケーターロール3とピツクア
ツプロール1間にトランスフアーロール2を設
け、アプリケーターロール3とトランスフアーロ
ール2及びトランスフアーロール2とピツクアツ
プロール1同志をロール接点進行方向を同方向と
する(以後ナチユナル回転と称す)ことで、塗膜
厚のアプリケーターロール3の周速に対する依存
性を小さくすることができる。即ち、本発明者ら
は、種々の塗料について、第1図に構成とロール
の回転方向を示したロールコーターで塗装実験を
行ない、塗膜厚と塗装条件との関係は一般的に(2)
式の形で表わせること、 塗膜厚=K×(アプリケーターロール周速比)〓×
(トランスフアーロール周速比)〓×(ピツクア
ツプロール周速比)〓×(アプリケーターロー
ル〜トランスフアーロール間隔)〓×(トラン
スフアーロール〜ピツクアツプロールニツプ
間隔)〓×(帯鋼板のラインスピード)〓 ……(2) K,α,β,γ,δ,ε,ζ…定数 及びα〜ζの中ではβが最大、即ち膜厚に最も影
響する因子はトランスフアーロールの周速比であ
ることを見出した。従つて、従来技術とは異なり
ローピングを抑制するために、アプリケーターロ
ールの周速比を高くしても、トランスフアーロー
ルの周速比を小くすることで塗膜厚は一定とする
ことができるため、ローピング防止が可能とな
る。 なお、アプリケーターロール3とピツクアツプ
ロール1間にトランスフアーロール2を設けるこ
とは特開昭59−228968号公報に記載されているよ
うに公知であるが、上記公報に記載のように塗膜
厚をロール間の間隔によつて規制するという考え
方では本発明の目的であるローピング防止には効
果がなく、ローピングを防止するためにはアプリ
ケーターロールの周速比をローピングを抑制でき
る値以上に設定し、塗膜厚は主としてトランスフ
アーロールの周速比で制御することが必要であ
る。 但し、本発明の考え方が成立するのはアプリケ
ーターロールの周速≧トランスフアーロールの周
速の場合であり、アプリケーターロールの周速<
トランスフアーロールの周速になると、アプリケ
ーターロール〜トランスフアーロール間に塗料が
蓄積してくる。この場合は、従来技術と同様、ア
プリケーターロールの周速比が塗膜厚に最も影響
する因子となり、ローピングの防止と、塗膜厚の
調整を同時に行なうことは難しくなる。従つて、
アプリケーターロールの周速≧トランスフアーロ
ールの周速で塗装する必要がある。 本発明の次の利点としては、塗料中の泡に起因
するヘコミを低減できることである。アプリケー
ターロールとピツクアツプロールを硬度50〜75゜
のゴムライニングロールとし、スチールロールで
あるトランスフアーロールとの間で塗料に剪断力
をかけることで泡を消失させ、ヘコミを抑制でき
る。ゴム硬度を50゜より小さくすると、トランス
フアーロールに押し込まれた時のゴムライニング
ロールの変形量が大きくなり、塗料中の泡がその
まま捲き込まれ、泡の消失効果が小さくなる。
50゜より大きくすると漸次泡の消失効果が増大し
てくるが、それに伴ない、ロール間を通過する塗
料の量が少なくなり、塗膜厚の調整が困難となつ
てくる。 ゴム硬度が75゜より大きくなると、ゴムライニ
ングロールはほとんど変形しなくなり、通常使用
されている塗料、例えば粘度がフオードカツプ
#4で50〜150秒(温度25℃)、不揮発分30〜70%
程度の塗料では塗膜厚を15μmより厚くすること
は困難となる。従つて、ゴム硬度は50〜75゜の範
囲で使用する必要がある。望ましくは50〜60゜の
範囲が泡の消失効果と膜厚確保の点で有利であ
る。 なお、ここで言うゴム硬度は市販のゴム硬度計
で測定した値である。 又泡の消失についてはロール間の周速の差をつ
けることも塗料に剪断力をかける点で有効であ
り、この点で、トランスフアーロールの周速はア
プリケーターロールの周速より遅くすることが望
ましい。又本発明では、塗料に剪断力をかけ、泡
を消失させる箇所がアプリケーターロール〜トラ
ンスフアーロール間と、トランスフアーロール〜
ピツクアツプロール間と2箇所あり、実施例の項
で示す、剪断力をかける箇所が1つしかない従来
技術のロールコーターでアプリケーターロールの
ゴム硬度を55゜にした場合と比べ、泡の消失効果、
即ちヘコミの低減効果は著しくなる。塗料に剪断
力をかける箇所を増加させるという点では、トラ
ンスフアーロールの本数を更に増やすことも有効
である。但し、塗膜厚の制御因子が多くなり、繁
雑になる、又塗膜厚を厚くしにくくなる等の問題
点がでてくるため、トランスフアーロールの本数
は1本が最適で、高々2本までが限度である。な
お、本発明ではピツクアツプロールの周速を規定
していなが、この理由は、ピツクアツプロールと
トランスフアーロール間に常に塗料が蓄積されて
いる状態であれば、ピツクアツプロールの周速比
は塗膜厚や本発明の目的である塗膜欠陥の防止に
ほとんど影響しないためである。又、ピツクアツ
プロールで塗料パンから塗料を汲み上げないでポ
ンプによりピツクアツプロール〜トランスフアー
ロール間に塗料を供給しても同一の効果を得られ
るため本発明の範囲である。 〔実施例〕 板厚0.4〜0.45mm、板巾600mmのポリエステル樹
脂系の下塗塗料を7μm塗装した電気亜鉛めつき鋼
板のコイルに第1表の種々の塗装条件でポリエス
テル樹脂系の上塗塗料を膜厚20μm狙いで塗装し
た。用いた塗料は粘度110±10秒(温度25℃、フ
オードカツプ#4)不揮発分50%である。又塗装
時のコイルの通板速度は60m/min一定とした。
なお、ゴム硬度は株式会社テクロツク社のゴム硬
度計(GS―706 JIS A TYPE)を用いて測定
した。従来例では、ローピング、ヘコミが多く表
われるのに対し、本発明例は塗装欠陥の抑制効果
が明確に表われている。更にゴム硬度40の比較例
1の場合は、ヘコミが数多く表われ、硬度80の比
較例2の場合は膜厚14μmしか塗装できなかつた。
ールコーターを用いて塗装する方法に関するもの
である。 〔従来の技術〕 従来よりコイルに塗装する方法としては数本の
ロールを組み合わせたロールコーターが用いられ
ている。その構成は例えば特公昭60−56552や特
公昭60−56553に見られるように第2図に示した
塗料を汲み上げるピツクアツプロールと塗料を鋼
板に塗装するアプリケーターロール(別称コーテ
イングロール)からなるものと、更にピツクアツ
プロール上の塗料をかき取るドクターロールから
なるものが一般的である。又アプリケーターロー
ルは通常硬度30〜45のゴムライニングロールが使
われている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 鋼板に塗装した塗装鋼板は屋根壁材として使用
されている着色亜鉛鉄板から電気機器、金属家具
を対象とするプレコート鋼板まで多様化してお
り、品質要求も高度化してきている。それに伴な
い、所定の塗膜厚の調整と美麗な外観の調整が必
須となつている。しかし、ロールコーターで塗装
する場合、粘度が高い塗料ではローピングと言わ
れている筋状の模様や、塗料中の泡がそのまま鋼
板に転写され、塗料がのつていないヘコミ等の塗
装欠陥が発生し、製品の歩留低下の一因となつて
いる。ローピングに対しては、アプリケーターロ
ールを鋼板の走行方向と逆方向に回転させるリバ
ース方式で塗装し、かつ鋼板のラインスピードに
対するアプリケーターロールの周速の比(以後周
速比と称する)を高くすることが有効であること
は既に知られている。しかし、第2図に示す従来
方式のロールコーターでは(1)式に示すようにアプ
リケーターロールの周速比は膜厚に影響する最大
因子であるためローピング対策で、アプリケータ
ーロールの周速比を高くすると膜厚が厚くなる問
題が生じ、有効な対策とはなり得ない。 膜厚∝(ロール間ニツプル間隔)×(アプリケータ
ーロール周速比)3/2×(ピツクアツプロール周
速比)3/2×(鋼板のスピード) ……(1) 又、泡による塗装欠陥に対しては、塗料中への
消泡剤の添加、塗料パンの形状の工夫によつて通
常対応しているが、消泡剤添加による粘度変化
や、色ムラ等の問題が新たに生じる。又塗料パン
の形状を工夫してもピツクアツプロールの回転に
伴ない発生した泡がピツクアツプロールに付着す
る等の障害があり、泡の問題に対しても有効な対
策が取れてなかつた。 本発明はローピングや、泡に起因するヘコミを
現行のロールコーターによる塗装技術で解決し、
良好な外観を得る方法を提供するものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は帯状鋼板に塗料をロールコーターで塗
装する帯状鋼板と接するアプリケーターロールと
塗料を塗料パンより供給するピツクアツプロール
と該ピツクアツプロールとアプリケーターロール
の中間にピツクアツプロールの塗料をアプリケー
ターロールに転写するトランスフアーロールを設
けて、バツクアツプロールを介して通板する帯状
鋼板を塗装する方法において、 該アプリケーターロールとピツクアツプロール
はゴムライニングロールにして該トランスフアー
ロールはスチールロールにして、ゴムライニング
ロールの表面硬度を50〜75゜として、且ピツクア
ツプロールとトランスフアーロールのロール接点
進行方向は同方向としてまたトランスフアーロー
ルとアプリケーターロールのロール接点進行方向
は同方向として更にはアプリケーターロールの周
速度をトランスフアーロールの周速度よりも速く
することを特徴とする表面外観の良好な帯状鋼板
の塗装方法である。 〔作 用〕 以下詳細に本発明を説明する。第1図は本発明
例の模式図であり、アプリケーターロール3とピ
ツクアツプロール1の間にトランスフアーロール
2を設置している。又アプリケーターロール3と
ピツクアツプロール2はゴム硬度50〜75゜のゴム
ライニングロールで、トランスフアーロール2は
通常のスチールロールである。 このようにアプリケーターロール3とピツクア
ツプロール1間にトランスフアーロール2を設
け、アプリケーターロール3とトランスフアーロ
ール2及びトランスフアーロール2とピツクアツ
プロール1同志をロール接点進行方向を同方向と
する(以後ナチユナル回転と称す)ことで、塗膜
厚のアプリケーターロール3の周速に対する依存
性を小さくすることができる。即ち、本発明者ら
は、種々の塗料について、第1図に構成とロール
の回転方向を示したロールコーターで塗装実験を
行ない、塗膜厚と塗装条件との関係は一般的に(2)
式の形で表わせること、 塗膜厚=K×(アプリケーターロール周速比)〓×
(トランスフアーロール周速比)〓×(ピツクア
ツプロール周速比)〓×(アプリケーターロー
ル〜トランスフアーロール間隔)〓×(トラン
スフアーロール〜ピツクアツプロールニツプ
間隔)〓×(帯鋼板のラインスピード)〓 ……(2) K,α,β,γ,δ,ε,ζ…定数 及びα〜ζの中ではβが最大、即ち膜厚に最も影
響する因子はトランスフアーロールの周速比であ
ることを見出した。従つて、従来技術とは異なり
ローピングを抑制するために、アプリケーターロ
ールの周速比を高くしても、トランスフアーロー
ルの周速比を小くすることで塗膜厚は一定とする
ことができるため、ローピング防止が可能とな
る。 なお、アプリケーターロール3とピツクアツプ
ロール1間にトランスフアーロール2を設けるこ
とは特開昭59−228968号公報に記載されているよ
うに公知であるが、上記公報に記載のように塗膜
厚をロール間の間隔によつて規制するという考え
方では本発明の目的であるローピング防止には効
果がなく、ローピングを防止するためにはアプリ
ケーターロールの周速比をローピングを抑制でき
る値以上に設定し、塗膜厚は主としてトランスフ
アーロールの周速比で制御することが必要であ
る。 但し、本発明の考え方が成立するのはアプリケ
ーターロールの周速≧トランスフアーロールの周
速の場合であり、アプリケーターロールの周速<
トランスフアーロールの周速になると、アプリケ
ーターロール〜トランスフアーロール間に塗料が
蓄積してくる。この場合は、従来技術と同様、ア
プリケーターロールの周速比が塗膜厚に最も影響
する因子となり、ローピングの防止と、塗膜厚の
調整を同時に行なうことは難しくなる。従つて、
アプリケーターロールの周速≧トランスフアーロ
ールの周速で塗装する必要がある。 本発明の次の利点としては、塗料中の泡に起因
するヘコミを低減できることである。アプリケー
ターロールとピツクアツプロールを硬度50〜75゜
のゴムライニングロールとし、スチールロールで
あるトランスフアーロールとの間で塗料に剪断力
をかけることで泡を消失させ、ヘコミを抑制でき
る。ゴム硬度を50゜より小さくすると、トランス
フアーロールに押し込まれた時のゴムライニング
ロールの変形量が大きくなり、塗料中の泡がその
まま捲き込まれ、泡の消失効果が小さくなる。
50゜より大きくすると漸次泡の消失効果が増大し
てくるが、それに伴ない、ロール間を通過する塗
料の量が少なくなり、塗膜厚の調整が困難となつ
てくる。 ゴム硬度が75゜より大きくなると、ゴムライニ
ングロールはほとんど変形しなくなり、通常使用
されている塗料、例えば粘度がフオードカツプ
#4で50〜150秒(温度25℃)、不揮発分30〜70%
程度の塗料では塗膜厚を15μmより厚くすること
は困難となる。従つて、ゴム硬度は50〜75゜の範
囲で使用する必要がある。望ましくは50〜60゜の
範囲が泡の消失効果と膜厚確保の点で有利であ
る。 なお、ここで言うゴム硬度は市販のゴム硬度計
で測定した値である。 又泡の消失についてはロール間の周速の差をつ
けることも塗料に剪断力をかける点で有効であ
り、この点で、トランスフアーロールの周速はア
プリケーターロールの周速より遅くすることが望
ましい。又本発明では、塗料に剪断力をかけ、泡
を消失させる箇所がアプリケーターロール〜トラ
ンスフアーロール間と、トランスフアーロール〜
ピツクアツプロール間と2箇所あり、実施例の項
で示す、剪断力をかける箇所が1つしかない従来
技術のロールコーターでアプリケーターロールの
ゴム硬度を55゜にした場合と比べ、泡の消失効果、
即ちヘコミの低減効果は著しくなる。塗料に剪断
力をかける箇所を増加させるという点では、トラ
ンスフアーロールの本数を更に増やすことも有効
である。但し、塗膜厚の制御因子が多くなり、繁
雑になる、又塗膜厚を厚くしにくくなる等の問題
点がでてくるため、トランスフアーロールの本数
は1本が最適で、高々2本までが限度である。な
お、本発明ではピツクアツプロールの周速を規定
していなが、この理由は、ピツクアツプロールと
トランスフアーロール間に常に塗料が蓄積されて
いる状態であれば、ピツクアツプロールの周速比
は塗膜厚や本発明の目的である塗膜欠陥の防止に
ほとんど影響しないためである。又、ピツクアツ
プロールで塗料パンから塗料を汲み上げないでポ
ンプによりピツクアツプロール〜トランスフアー
ロール間に塗料を供給しても同一の効果を得られ
るため本発明の範囲である。 〔実施例〕 板厚0.4〜0.45mm、板巾600mmのポリエステル樹
脂系の下塗塗料を7μm塗装した電気亜鉛めつき鋼
板のコイルに第1表の種々の塗装条件でポリエス
テル樹脂系の上塗塗料を膜厚20μm狙いで塗装し
た。用いた塗料は粘度110±10秒(温度25℃、フ
オードカツプ#4)不揮発分50%である。又塗装
時のコイルの通板速度は60m/min一定とした。
なお、ゴム硬度は株式会社テクロツク社のゴム硬
度計(GS―706 JIS A TYPE)を用いて測定
した。従来例では、ローピング、ヘコミが多く表
われるのに対し、本発明例は塗装欠陥の抑制効果
が明確に表われている。更にゴム硬度40の比較例
1の場合は、ヘコミが数多く表われ、硬度80の比
較例2の場合は膜厚14μmしか塗装できなかつた。
【表】
【表】
実施例の項で示したように、従来技術では
100m当り10個以上表われていたヘコミを1個以
下、にすることができ、又ローピングも全て合板
レベルにすることができ、表面外観の良好な塗装
鋼板を得た。
100m当り10個以上表われていたヘコミを1個以
下、にすることができ、又ローピングも全て合板
レベルにすることができ、表面外観の良好な塗装
鋼板を得た。
第1図は本発明例の、第2図a,bは従来技術
のロールコーターの模式図である。矢印はロール
の回転方向を示す 1…ピツクアツプロール、2…トランスフアー
ロール、3…アプリケーターロール、4…バツク
アツプロール、5…コイル、6…塗料パン、7…
ドクターロール。
のロールコーターの模式図である。矢印はロール
の回転方向を示す 1…ピツクアツプロール、2…トランスフアー
ロール、3…アプリケーターロール、4…バツク
アツプロール、5…コイル、6…塗料パン、7…
ドクターロール。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 帯状鋼板に塗料をロールコーターで塗装する
のに帯状鋼板と接するアプリケーターロールと塗
料を塗料パンより供給するピツクアツプロールと
該ピツクアツプロールとアプリケーターロールの
中間にピツクアツプロールの塗料をアプリケータ
ーロールに転写するトランスフアーロールを設け
て、バツクアツプロールを介して通板する帯状鋼
板を塗装する方法において、 該アプリケーターロールとピツクアツプロール
はゴムライニングロールにして該トランスフアー
ロールはスチールロールにして、ゴムライニング
ロールの表面硬度を50〜75゜として、且ピツクア
ツプロールとトランスフアーロールのロール接点
進行方向は同方向としてまたトランスフアーロー
ルとアプリケーターロールのロール接点進行方向
は同方向として更にはアプリケーターロールの周
速度をトランスフアーロールの周速度よりも速く
することを特徴とする表面外観の良好な帯状鋼板
の塗装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14708886A JPS634869A (ja) | 1986-06-25 | 1986-06-25 | 表面外観の良好な帯状鋼板の塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14708886A JPS634869A (ja) | 1986-06-25 | 1986-06-25 | 表面外観の良好な帯状鋼板の塗装方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS634869A JPS634869A (ja) | 1988-01-09 |
JPH0418910B2 true JPH0418910B2 (ja) | 1992-03-30 |
Family
ID=15422197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14708886A Granted JPS634869A (ja) | 1986-06-25 | 1986-06-25 | 表面外観の良好な帯状鋼板の塗装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPS634869A (ja) |
Families Citing this family (5)
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-
1986
- 1986-06-25 JP JP14708886A patent/JPS634869A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS634869A (ja) | 1988-01-09 |
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