JPH09170703A - 大型構造物の組立・解体方法 - Google Patents

大型構造物の組立・解体方法

Info

Publication number
JPH09170703A
JPH09170703A JP33068995A JP33068995A JPH09170703A JP H09170703 A JPH09170703 A JP H09170703A JP 33068995 A JP33068995 A JP 33068995A JP 33068995 A JP33068995 A JP 33068995A JP H09170703 A JPH09170703 A JP H09170703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
height position
block
large structure
winches
detection values
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33068995A
Other languages
English (en)
Inventor
Osahiro Nakano
修博 中野
Masahiko Ariga
雅彦 有賀
Susumu Nishio
進 西尾
Masaki Moriuchi
政喜 森内
Masahiro Aizawa
政浩 相澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ISHIKAWAJIMA PLANT KENSETSU KK
IHI Corp
Taihei Dengyo Kaisha Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
ISHIKAWAJIMA PLANT KENSETSU KK
Tokyo Electric Power Co Inc
IHI Corp
Taihei Dengyo Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ISHIKAWAJIMA PLANT KENSETSU KK, Tokyo Electric Power Co Inc, IHI Corp, Taihei Dengyo Kaisha Ltd filed Critical ISHIKAWAJIMA PLANT KENSETSU KK
Priority to JP33068995A priority Critical patent/JPH09170703A/ja
Publication of JPH09170703A publication Critical patent/JPH09170703A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型構造物の組立・解体を行う作業を、小型
・簡略な装置により安全且つ迅速に行う。 【解決手段】 上端が支持された大型構造物3を上下方
向に複数のブロック16a〜16gに区画し、各ブロッ
ク16a〜16gを、複数の吊り点A〜Dにてワイヤロ
ープ21a〜21d及びウィンチ24a〜24dを介し
て吊り下げ、吊り点A〜Dの荷重を検出した荷重検出値
34a〜34dを表示装置36に表示し、各ウィンチ2
4a〜24dを同時に駆動してブロック16a〜16g
の昇降を行い、荷重検出値34a〜34dの何れかが設
定値に対して許容設定幅を越えた時に各ウィンチ24a
〜24dの駆動を停止し、荷重検出値が小さいウィンチ
24a〜24dを巻き出して各吊り点A〜Dの荷重検出
値34a〜34dが許容設定幅内に納まるように調節し
た後、ウィンチ24a〜24dを再び同時に駆動してブ
ロック16a〜16gを昇降させて大型構造物3の組立
・解体を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電用ボイラ
の火炉下側部等のような大型構造物を、新たなものに交
換するような作業を行う場合に好適な大型構造物の組立
・解体方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4にボイラの一例を示すように、ボイ
ラ本体1は、下部にバーナ2等が配設される火炉部3
(大型構造物)と、火炉部3の上部から側方に延びる副
側壁部4と、該副側壁部4の下側に延びる火炉後部伝熱
部5から構成されており、ボイラ本体1は、ボイラ鉄骨
6の上部から吊り下げ材7により吊り下げられて支持さ
れている。
【0003】ボイラ本体1では、長期間の運転によって
特に火炉部3に、高温酸化による減肉、腐食、疲労等を
生じ、このために前記火炉部である大型構造物3を切断
位置8で切り離して新しいものと取替える工事を行う場
合がある。
【0004】しかし、大型のボイラの場合には、前記取
替えを行う火炉部の大型構造物3は、例えば高さ寸法が
40メートル、前後の寸法が12メートル、左右の寸法
が15メートルというように非常に大型のものがあり、
而も前記大型構造物3の重量は1100トンにもなる大
重量を有しており、このような大型構造物3の組立・解
体作業を行う場合に、従来からジャッキ式昇降装置、或
いはウィンチ式昇降装置を用いた方式が採用されてい
る。
【0005】ジャッキ式昇降装置を用いて大型構造物3
の組立・解体を行う場合は、図5、図6に示すように、
前記ボイラ鉄骨6の上部に、前記火炉部の大型構造物3
の総ての重量を同時に吊り下げることができるようにし
た大型のジャッキ式昇降装置9を多数配設している。
【0006】ジャッキ式昇降装置9は、ボイラ鉄骨6上
部に設置した仮設架台10と、大型構造物3の上端部に
下端が固定され外面にラックのような凹凸を形成した吊
りロッド11と、油圧式、或いは電動式等により前記吊
りロッド11をクランプしたり解放したりできるように
前記仮設架台10に設置したクランプ装置12と、油圧
式、或いは電動式等により前記吊りロッド11をクラン
プしたり解放したりできるクランプ具13を備え且つ該
クランプ具13を昇降させるように前記仮設架台10上
に設置したジャッキ装置14とを備えている。
【0007】上記ジャッキ式昇降装置9を備えて大型構
造物3の解体を行う場合には、前記したように大型構造
物3の全重量を支持できるように複数のジャッキ式昇降
装置9をボイラ鉄骨6上に設けた仮設架台10上に設置
し、大型構造物3の上端に固定した吊りロッド11の夫
々をクランプ装置12によってしっかり固定した状態
で、大型構造物3を切断位置8において、トーチを用い
た溶断等により副側壁部4から切り離す。
【0008】この時、大型構造物3の重量は総てクラン
プ装置12によって支持されることになる。またこの
時、図示の場合では大型構造物3の一面に6個のジャッ
キ式昇降装置9を配置して計16個を備えるようにして
いるので、1100トンの大型構造物3の重量を支持す
るために、各ジャッキ式昇降装置9の容量は約69トン
を支持できるものとしている。
【0009】続いて、総てのジャッキ装置14を作動さ
せてクランプ具13を上方に移動させた状態でクランプ
具13により吊りロッド11をクランプし、その後前記
クランプ装置12による吊りロッド11のクランプを解
放する。すると、大型構造物3の総ての重量はジャッキ
装置14によって支持されるようになる。
【0010】続いて、各ジャッキ装置14を同時に作動
させてクランプ具13を下降させることにより大型構造
物3を下降させる。
【0011】クランプ具13が下降してジャッキ装置1
4のストロークエンドにきたら下降を停止して再びクラ
ンプ装置12により吊りロッド11をクランプし、同時
にクランプ具13を上昇させて吊りロッド11をクラン
プし、続いてクランプ装置12のクランプを解放し、ク
ランプ具13の下降を行う。このように、尺取り虫状に
大型構造物3を降下させて、大型構造物3の下端が地上
15に近接した位置に来たら、前記したクランプ装置1
2により吊りロッド11をクランプして固定し、この状
態で前記大型構造物3の下端部を、所要高さ寸法のブロ
ック16aとなるように切断位置17において、トーチ
を用いた溶断等により切り離し、切り離したブロック1
6aは地上15で細かく分割されて外部に搬出される。
【0012】続いて、前記ブロック16aが除去された
大型構造物3を、前記と同様にクランプ装置12とジャ
ッキ装置14を用いて下端が地上15に近接した位置に
なるまで下降させた後、前記と同様にして下端を所要高
さ寸法のブロック16bとなるように切り離して除去
し、以後この作業を繰返すことにより、大型構造物3の
総てを解体する。図示の場合、大型構造物3を16a〜
16gの7個に分割して解体する場合を示している。
【0013】また、大型構造物3を組立てる場合には、
大型構造物3の上端部を構成する所要高さ寸法に予め地
上15で組立てたブロック16gを、前記クランプ装置
12とジャッキ装置14とにより吊り上げてその下部に
次のブロックを組付けるためのスペースを確保した後、
地上15で組立てた次のブロック16fを前記吊り上げ
たブロック16gの下側に溶接によって組み付け、続い
て再び前記クランプ装置12とジャッキ装置14とによ
り吊り上げるという作業を繰返して、大型構造物3を組
立て、その後組立てられた大型構造物3の上端を副側壁
部4の下側に溶接にて取付けることにより組立てを終了
する。
【0014】しかし、上記従来のジャッキ式昇降装置9
を用いた大型構造物3の組立・解体方法においては、ク
ランプ装置12及びジャッキ装置14によって、例えば
1100トンもの大重量を有する大型構造物3の総ての
重量を吊り下げて支持する必要があり、そのために、ジ
ャッキ式昇降装置9が非常に大型になったり、或いはジ
ャッキ式昇降装置9の設置数を非常に多く必要とし、そ
のためにジャッキ式昇降装置9の設備費が非常に高価に
なると共に、仮設架台10の設置費用も増加する問題が
あり、また仮設架台10及びジャッキ式昇降装置9をボ
イラ鉄骨6上に設置するための準備作業も大変であり、
作業に長時間を要して工期が長引くという問題を有して
いた。
【0015】これに対して、図7に示すようなウィンチ
式昇降装置を用いた方式によれば、非常に簡単で安価な
装置によって効率的に大型構造物の組立・解体作業を行
うことができる。
【0016】即ち、前記大型構造物3を上下方向に複数
のブロック16a〜16gに区画するよう計画し、且つ
前記ブロック16a〜16gの1個を、図8に示すよう
に複数の吊り点A,B,C,D(吊り点AとD、吊り点
BとCは夫々対称な位置)にて吊り下げるようにしてい
る。
【0017】ボイラ鉄骨6の前記各吊り点A,B,C,
Dの位置に固定滑車18を取付け、吊具19を備えた移
動滑車20を設けて、該移動滑車20と前記固定滑車1
8との間にワイヤロープ21を夫々適数回掛け回し、該
各ワイヤロープ21の一端をボイラ鉄骨6に固定すると
共に、前記ワイヤロープ21の他端を案内滑車22,2
3を介して地上15に配置した各ウィンチ24に巻き込
んでウィンチ式昇降装置25を構成している。
【0018】前記1100トンの大型構造物3を、図7
に示すように上下に7個のブロック16a〜16gに区
画すると、1個のブロックの重量は約157トンとな
り、更にこの1個のブロックを4箇所の吊り点A,B,
C,Dで支持するようにすると1つの吊り点の重量は4
3トンとなり、よって前記固定滑車18、移動滑車2
0、ワイヤロープ21及びウィンチ24等の容量は、夫
々約43トンを支持できるものであればよいことにな
る。
【0019】上記ウィンチ式昇降装置25を備えて大型
構造物3の解体を行う場合には、前記したように固定滑
車18、移動滑車20、ワイヤロープ21及びウィンチ
24等を配設した後、大型構造物3の下端部のブロック
16aの吊り点A,B,C,Dの夫々に吊り金具26を
溶接等により取り付け、該吊り金具26に移動滑車20
の吊具19を係止させ、各ウィンチ24を巻き込んで前
記ブロック16aを切り離してもワイヤロープ21の伸
び等によってブロック16aが大きく降下しないように
上側に引張り上げておく。
【0020】続いて、大型構造物3の下端部のブロック
16aを区画する切断位置17を、トーチを用いた溶断
等により切り離す。これによりブロック16aの重量
は、4本のワイヤロープ21によって吊り下げ支持され
ることになる。
【0021】続いて、総てのウィンチ24を同時に作動
させて、ブロック16aに傾きが生じていないか等を確
認しながら、ブロック16aを地上15にゆっくり吊り
降ろす。各ウィンチ24を同時に作動させるには、従来
は、ウィンチ24の夫々に作業者が付き、笛を合図に同
時に各ウィンチ24を駆動させるようにしている。地上
15に吊り降ろされたブロック16aは、細かく解体さ
れて除去される。
【0022】続いて、次のブロック16bを前記ブロッ
ク16aと同様に切り離して地上に吊り降ろすという操
作を繰返して、総てのブロック16a〜16gを切り離
して下降させ、大型構造物3の解体を終了する。
【0023】また、大型構造物3を組立てる場合には、
大型構造物3の上端部を構成するように所要高さ寸法で
ブロック16gを予め地上15にて組立て、該組立てた
ブロック16gの吊り点A,B,C,Dの夫々に吊り金
具26を溶接等により取り付け、該吊り金具26に移動
滑車20の吊具19を係止させ、各ウィンチ24を巻き
込んでワイヤロープ21を緊張させた状態から前記各ウ
ィンチ24を同時に巻き込んでブロック16gを吊り上
げ、該ブロック16gを前記ボイラ本体1の副側壁部4
の下側に当接させた後、溶接によって固定する。
【0024】続いて、地上15で組立てた次のブロック
16fを前記と同様にして吊り上げ、前記ブロック16
gの下側に溶接によって組み付けるという作業を繰返し
て、大型構造物3を組立てる。
【0025】前記ウィンチ式昇降装置25を用いた大型
構造物3の組立・解体方法においては、大型構造物3を
上下に複数分割するようにしたブロック16a〜16g
を単一で昇降させるようにしているので、各ブロック1
6a〜16gの重量を小さくできることにより、前記ウ
ィンチ式昇降装置25の容量を小さなものとして装置を
簡略なものとすることができる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来のウ
ィンチ式昇降装置を用いた大型構造物の組立・解体方法
においては、前記各ブロック16a〜16gを昇降させ
る時、各ウィンチ24に付いた作業者が笛を合図に同時
に駆動させるようにしているため、ウィンチ24の駆動
に時間的なずれが生じて、吊っているブロックが傾いて
しまう問題を有していた。
【0027】また、前記ワイヤロープ21は、負荷が掛
かった時の伸び量が夫々異なるために、前記吊り下げた
ブロックが傾いてしまう場合がある。更に又、ブロック
を吊り下げる場合には通常ウィンチ24に備えたブレー
キ装置にて緩やかに下降させるように調節しているが、
該ブレーキ装置は性能にバラツキがあるために巻下げ速
度が変化し、それによって吊り下げたブロックが傾いて
しまう問題を生じる。吊り下げているブロックが傾く
と、一部のワイヤロープ21に作用する負荷が増加し、
このためにワイヤロープ21が破断してしまう危険を有
しており、ワイヤロープ21が破断した場合にはブロッ
クが落下するという危険がある。
【0028】しかし、上記従来方式においては、前記ブ
ロックの傾きを作業員が目で確認したり、或いは各ワイ
ヤロープ21を叩いてワイヤロープ21の張り具合で経
験的に負荷を確認するようにしているために、ブロック
の水平度及びワイヤロープの吊り下げ荷重の把握が定量
的でなく、確認が不確実なために誤差を生じやすく、ま
た、ブロックを昇降させている途中ではこの確認作業が
できないために、所定量の移動毎に小幅で昇降を停止し
て確認の作業を行わねばならないために、作業に時間が
掛かり工期が延長されてしまう問題を有していた。
【0029】本発明は、斯かる実情に鑑みてなしたもの
で、大型構造物を複数のブロックに分割し、1つのブロ
ックを複数の吊り点で吊って昇降させることにより大型
構造物の組立・解体を行う作業を、小型・簡略な装置に
より安全且つ迅速に行うことができる大型構造物の組立
・解体方法を提供することを目的としている。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の大型構造物の組
立・解体方法は、上端が支持された大型構造物を上下方
向に複数のブロック16a〜16gに区画し、下端のブ
ロック16aを吊った状態で該下端のブロック16aを
上側のブロック16bから切り離して地上15に吊り降
ろし、続いて上側のブロック16bを切り離して地上1
5に吊り降ろす操作を繰返すことにより大型構造物3を
解体し、地上15で組立てられた上端のブロック16g
を吊り上げて固定し、続いて地上で組立てられた下側の
ブロック16fを吊り上げて前記上端のブロック16g
の下側に接続する操作を繰返すことにより大型構造物3
を組立てるようにした大型構造物の組立・解体方法であ
って、組立・解体を行う前記各ブロック16a〜16g
を、複数の吊り点A〜Dにてワイヤロープ21a〜21
d及びウィンチ24a〜24dを介して吊り下げ、且つ
各ワイヤロープ21a〜21dの吊り点A〜Dの荷重を
検出するための吊り点荷重検出器27a〜27dを設け
ると共に、該吊り点荷重検出器27a〜27dで検出し
た夫々の荷重検出値34a〜34dを表示する表示装置
36を設け、前記各ウィンチ24a〜24dを同時に駆
動して各ブロック16a〜16gの昇降を行い、前記吊
り点荷重検出器27a〜27dにより検出した荷重検出
値34a〜34dが設定値Sに対して許容設定幅Lを越
えた時に各ウィンチ24a〜24dの駆動を停止し、荷
重検出値34a〜34dが小さいワイヤロープ21a〜
21dのウィンチ24a〜24dを巻き出して前記各吊
り点A〜Dの荷重検出値34a〜34dが許容設定幅L
内に納まるように調節した後、前記各ウィンチ24a〜
24dを再び同時に駆動してブロック16a〜16gを
昇降させて大型構造物3の組立・解体を行うことを特徴
としている。
【0031】また、吊り点荷重検出器27a〜27dに
代えて、吊り点A〜Dの高さ位置を検出する吊り点高さ
位置検出器28a〜28dを設けると共に、該吊り点高
さ位置検出器28a〜28dで検出した高さ位置検出値
35a〜35dを表示する表示装置37を設け、前記吊
り点高さ位置検出器28a〜28dにより検出した高さ
位置検出値35a〜35dが平均高さ位置S’に対して
許容設定幅L’を越えた時に各ウィンチ24a〜24d
の駆動を停止し、高さ位置検出値35a〜35dが高い
ワイヤロープ21a〜21dのウィンチ24a〜24d
を巻き出して前記各吊り点A〜Dの高さ位置検出値35
a〜35dが許容設定幅L’内に納まるように調節する
ことを特徴としている。
【0032】更に、吊り点荷重検出器27a〜27dに
加えて、吊り点高さ位置検出器28a〜28dを設け、
吊り点荷重検出器27a〜27dにより検出した荷重検
出値34a〜34dが許容設定幅Lを越えた時と、吊り
点高さ位置検出器28a〜28dにより検出した高さ位
置検出値35a〜35dが許容設定幅L’を越えた時の
何れかが検出された時に、各ウィンチ24a〜24dの
駆動を停止するようにしていることを特徴としている。
【0033】また、各ウィンチ24a〜24dを制御装
置29に接続し、該制御装置29の指令30a〜30d
により各ウィンチ24a〜24dを同時に駆動・停止で
きるようにしていることを特徴としている。
【0034】本発明では、上下に複数に区画されて組立
・解体を行うブロック16a〜16gを、複数の吊り点
A〜Dにてワイヤロープ21a〜21d及びウィンチ2
4a〜24dを介して吊り下げ、且つ各ワイヤロープ2
1a〜21dの吊り点A〜Dの荷重を検出して荷重検出
値34a〜34dを表示装置36に表示させ、各ウィン
チ24a〜24dを同時に駆動してブロック16a〜1
6gの昇降を行った際に、荷重検出値34a〜34dが
設定値Sに対して許容設定幅Lを越えた時に各ウィンチ
24a〜24dの駆動を停止し、荷重検出値34a〜3
4dが小さいワイヤロープ21a〜21dのウィンチ2
4a〜24dを巻き出して各吊り点A〜Dの荷重検出値
34a〜34dが許容設定幅L内に納まるように調節し
た後、各ウィンチ24a〜24dを再び同時に駆動して
ブロック16a〜16gを昇降させて大型構造物3の組
立・解体を行うようにしているので、小型・簡略なウィ
ンチ式昇降装置によって大型構造物の組立・解体作業を
安全且つ迅速に行うことができる。
【0035】また、吊り点A〜Dの荷重検出値34a〜
34dを検出することに代えて、吊り点A〜Dの高さ位
置を検出して高さ位置検出値35a〜35dを表示装置
37に表示することにより、高さ位置検出値35a〜3
5dが平均高さ位置S’に対して許容設定幅L’を越え
た時に各ウィンチ24a〜24dの駆動を停止させて、
高さ位置検出値35a〜35dが許容設定幅L’内に納
まるように調節することができる。
【0036】吊り点A〜Dの荷重検出値34a〜34d
と、吊り点A〜Dの高さ位置検出値35a〜35dの両
方を検出して、荷重検出値34a〜34dが許容設定幅
Lを越えた時と、高さ位置検出値35a〜35dが許容
設定幅L’を越えた時の何れかが検出された時に、各ウ
ィンチ24a〜24dの駆動を停止させるようにするこ
とにより、二重の監視を行うことができる。
【0037】また、各ウィンチ24a〜24dを制御装
置29に接続して、該制御装置29の指令により各ウィ
ンチ24a〜24dの駆動・停止を行うようにすると、
各ウィンチ24a〜24dの駆動・停止を精度よく同時
に行わせることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0039】図1、2は、本発明をボイラ本体1の火炉
部である大型構造物3を組立・解体する場合を例にとっ
て示したもので、図示の場合、前記大型構造物3を上下
に7個のブロック16a〜16gに区画するようにし、
且つ前記ブロック16a〜16gの1個を、図8に示し
たように複数の吊り点A,B,C,D(吊り点AとD、
BとCは対称な位置)にて吊り下げるようにしている。
【0040】ボイラ鉄骨6の前記各吊り点A,B,C,
Dの位置に固定滑車18を取付け、また吊具19を備え
た移動滑車20を設けて、該移動滑車20と前記固定滑
車18との間に夫々ワイヤロープ21a,21b,21
c,21dを適数回掛け回し、該各ワイヤロープ21
a,21b,21c,21dの一端をボイラ鉄骨6に固
定すると共に、前記ワイヤロープ21a,21b,21
c,21dの他端を案内滑車22,23を介して地上1
5に配置したウィンチ24a,24b,24c,24d
に巻き込んでウィンチ式昇降装置25を構成している。
【0041】図1、2に示すように、前記吊り点A,
B,C,Dにおいてボイラ鉄骨6に支持されている固定
滑車18の支持材18xとボイラ鉄骨6との間に、圧縮
式のロードセル等により各吊り点A,B,C,Dの吊り
下げ荷重を検出するようにした吊り点荷重検出器27
a,27b,27c,27dを設ける。また、該吊り点
A,B,C,Dの荷重を検出する方式としては、前記吊
り点荷重検出器27a,27b,27c,27dに代え
て、ワイヤロープ21a,21b,21c,21dの夫
々に、引張り式のロードセルからなる吊り点荷重検出器
27a’,27b’,27c’,27d’を設けるよう
にしてもよい。
【0042】また、前記固定滑車18の夫々に、ロータ
リエンコーダ等によりワイヤロープ21a,21b,2
1c,21dの移動距離を検出して吊り点A,B,C,
Dの位置を検出するようにした吊り点高さ位置検出器2
8a,28b,28c,28dを設ける。
【0043】上記吊り点荷重検出器27a,27b,2
7c,27dと、吊り点高さ位置検出器28a,28
b,28c,28dとは、その一方のみを備えるように
しても、或いはその両方を備えるようにしてもよい。
【0044】ボイラ本体1の近傍位置に制御装置29を
設置する。該制御装置29は、前記各ウィンチ24a,
24b,24c,24dに接続されており、前記各ウィ
ンチ24a,24b,24c,24dに起動と停止の指
令30a,30b,30c,30dを同時に出力する巻
上げ起動ボタン31と巻下げ起動ボタン32と停止ボタ
ン33とを備えている。
【0045】更に、前記制御装置29は、前記吊り点荷
重検出器27a,27b,27c,27d、及び吊り点
高さ位置検出器28a,28b,28c,28dに接続
されており、前記吊り点荷重検出器27a,27b,2
7c,27dで検出した荷重検出値34a,34b,3
4c,34d、及び吊り点高さ位置検出器28a,28
b,28c,28dで検出した高さ位置検出値35a,
35b,35c,35dを、図3に示すように吊り点
A,B,C,Dごとに例えば棒グラフで表示する表示装
置36,37を備えている。
【0046】一方、前記制御装置29は、ブロック16
a〜16gの1個を水平に吊った状態の時の荷重検出値
34a,34b,34c,34d、及び高さ位置検出値
35a,35b,35c,35dの値を図3に破線で示
すように設定値S及び平均高さ位置S’とし、この設定
値S及び平均高さ位置S’から許容設定幅L,L’を越
えたときに警報を発するようになっている。
【0047】通常、ブロック16aを傾斜して吊った場
合には、吊り位置が低い側が高い側に対してワイヤロー
プ21a,21b,21c,21dに作用する荷重が大
きくなっており、従って前記荷重検出値34a,34
b,34c,34dと高さ位置検出値35a,35b,
35c,35dとは相反した関係になっている。
【0048】前記ウィンチ24a,24b,24c,2
4dは、前記制御装置29からの指令30a,30b,
30c,30d以外に、個々に手動により単独で起動・
停止を行わせることができるが、1回押すことにより設
定された小幅の移動量で昇降を調節することができるよ
うにした微小巻上げボタン38及び微小巻下げボタン3
9を、各ウィンチ24a,24b,24c,24dに対
応させて前記制御装置29に備えるようにしてもよい。
【0049】次に上記実施の形態の作用を説明する。
【0050】上記実施の形態において大型構造物3の解
体を行う場合には、大型構造物3の下端部のブロック1
6aの吊り点A,B,C,Dの夫々に吊り金具26を溶
接等により取り付け、該吊り金具26に移動滑車20の
吊具19を係止させ、各ウィンチ24a,24b,24
c,24dを巻き込んで前記ブロック16aを切り離し
てもワイヤロープ21a,21b,21c,21dの伸
び等によってブロック16aが大きく降下しないように
上側に引張り上げておく。この時、制御装置29の表示
装置36に表示されている各吊り点A,B,C,Dにお
ける荷重検出値34a,34b,34c,34dの値
が、ブロック16aを吊り下げるに充分で且つ均等な値
になるように調整する。
【0051】続いて、大型構造物3の下端部のブロック
16aを区画する切断位置17を、トーチを用いた溶断
等により切り離す。これによりブロック16aの重量
は、4本のワイヤロープ21a,21b,21c,21
dにて支持されることになる。この時、ブロック16a
が傾斜している場合には、ウィンチ24a,24b,2
4c,24dを単独で調節して水平な状態に調節する。
【0052】続いて、制御装置29の巻下げ起動ボタン
32を押して、総てのウィンチ24a,24b,24
c,24dを同時に巻下げる方向に作動させ、ブロック
16aを地上15に向けてゆっくり吊り降ろす。この
時、前記各ウィンチ24a,24b,24c,24dの
駆動を、前記制御装置29からの指令30a,30b,
30c,30dによって行っているので、個々のウィン
チ24a,24b,24c,24dの駆動にバラツキを
生じることなく、一斉に作動させることができる。
【0053】一方、前記ウィンチ24a,24b,24
c,24dを同時に作動させても、ワイヤロープ21
a,21b,21c,21dの伸びの差、及びウィンチ
24a,24b,24c,24dに備えられているブレ
ーキの性能の違い等によって、吊り降ろし作業の途中で
ブロック16aが傾く事態が発生する。
【0054】ブロック16aの傾きがある程度大きくな
ると、図3に示す表示装置36に表示されている荷重検
出値34a,34b,34c,34dの何れかが許容設
定幅Lを越えて変化し、制御装置29が警報を発する。
また、ブロック16aの傾きがある程度大きくなると、
図3に示す表示装置37に表示されている高さ位置検出
値35a,35b,35c,35dの何れかが平均高さ
位置S’に対して許容設定幅L’を越えて変化し、制御
装置29が警報を発する。この時、荷重検出値34a,
34b,34c,34dと高さ位置検出値35a,35
b,35c,35dとは、相反した関係になっている。
【0055】警報が発せられたら、制御装置29の停止
ボタン33を押して各ウィンチ24a,24b,24
c,24dによる巻下げを一斉に停止する。
【0056】続いて、前記ウィンチ24a,24b,2
4c,24dのうち、前記荷重検出値34a,34b,
34c,34dが小さい(高さ位置検出値35a,35
b,35c,35dが高い)値を示しているものを手動
により作動させて所定量巻下げを行うか、あるいは、微
小巻下げボタン39を押して巻下げを行い、前記荷重検
出値34a,34b,34c,34dが設定値Sに近付
き、高さ位置検出値35a,35b,35c,35dが
平均高さ位置S’に近付いて、夫々が許容設定幅L,
L’内に納めるように調節する。
【0057】再び巻下げ起動ボタン32を押して、総て
のウィンチ24a,24b,24c,24dを同時に巻
下げる方向に作動させ、ブロック16aをゆっくり降ろ
す操作を繰返して、ブロック16aを地上15に吊り降
ろす。地上15に吊り降ろされたブロック16aは、細
かく解体されて除去される。
【0058】続いて、前記切り離したブロック16aの
上側のブロック16bを前記ブロック16aと同様に切
り離して地上に吊り降ろすという操作を繰返して、総て
のブロック16a〜16gを切り離して地上15に降下
させ、大型構造物3の解体を終了する。
【0059】また、大型構造物3を組立てる場合には、
大型構造物3の上端部を構成するように所要高さ寸法と
したブロック16gを予め地上15で組立て、該組立て
たブロック16gの吊り点A,B,C,Dの夫々に吊り
金具26を溶接等により取り付け、該吊り金具26に移
動滑車20の吊具19を係止させ、各々のウィンチ24
a,24b,24c,24dを巻き込んで各ワイヤロー
プ21a,21b,21c,21dが均等な張力となる
ように緊張させた後、制御装置29の巻上げ起動ボタン
31を押して、総てのウィンチ24a,24b,24
c,24dを同時に巻上げる方向に作動させてブロック
16gを緩やかに吊り上げる。
【0060】吊り上げの途中で、ブロック16gが傾い
た場合には、前記吊り降ろす場合と同様に、制御装置2
9によって警報が発せられるので、制御装置29の停止
ボタン33を押して各ウィンチ24a,24b,24
c,24dによる巻上げを一斉に停止する。更に、前記
ウィンチ24a,24b,24c,24dのうち、前記
荷重検出値34a,34b,34c,34dが小さい
(高さ位置検出値35a,35b,35c,35dが高
い)値を示しているものを手動により作動させて所定量
巻下げを行う等して、前記荷重検出値34a,34b,
34c,34dが設定値Sに近付き、高さ位置検出値3
5a,35b,35c,35dが平均高さ位置S’に近
付いて、夫々が許容設定幅L,L’内に納めるように調
節する。
【0061】その後、再び巻下げ起動ボタン32を押し
て、総てのウィンチ24a,24b,24c,24dを
同時に巻上げる方向に作動させ、ブロック16gをゆっ
くり吊り上げて前記ボイラ本体1の副側壁部4の下側に
当接させた後、溶接により副側壁部4に一体に固定す
る。
【0062】続いて、地上15で組立てた上端の下側の
ブロック16fを前記と同様にして吊り上げ、前記ブロ
ック16gの下側に溶接によって組み付けるという作業
を繰返して、大型構造物3を組立てる。
【0063】前記実施の形態では、吊り点荷重検出器2
7a,27b,27c,27dと、吊り点高さ位置検出
器28a,28b,28c,28dの両方を備えて、吊
ったブロックの傾斜を二重に監視するようにした場合を
示しているが、上記の一方のみを備えた場合にも本発明
を実施することができる。
【0064】尚、上記実施の形態では大型構造物がボイ
ラ火炉部の場合について例示したが、本発明は上部から
吊下げて支持される方式の種々の大型構造物の組立・解
体に適用することができる。
【0065】
【発明の効果】本発明の大型構造物の組立・解体方法に
よれば、上下に複数に区画されて組立・解体を行うブロ
ック16a〜16gを、複数の吊り点A〜Dにてワイヤ
ロープ21a〜21d及びウィンチ24a〜24dを介
して吊り下げ、且つ各ワイヤロープ21a〜21dの吊
り点A〜Dの荷重を検出して荷重検出値34a〜34d
を表示装置36に表示させ、各ウィンチ24a〜24d
を同時に駆動してブロック16a〜16gの昇降を行っ
た際に、荷重検出値34a〜34dが設定値Sに対して
許容設定幅Lを越えた時に各ウィンチ24a〜24dの
駆動を停止し、荷重検出値34a〜34dが小さいワイ
ヤロープ21a〜21dのウィンチ24a〜24dを巻
き出して各吊り点A〜Dの荷重検出値34a〜34dが
許容設定幅L内に納まるように調節した後、各ウィンチ
24a〜24dを再び同時に駆動してブロック16a〜
16gを昇降させて大型構造物3の組立・解体を行うよ
うにしているので、小型・簡略なウィンチ式昇降装置に
よって大型構造物の組立・解体作業を安全且つ迅速に行
うことができる。
【0066】また、吊り点A〜Dの荷重検出値34a〜
34dを検出することに代えて、吊り点A〜Dの高さ位
置を検出して高さ位置検出値35a〜35dを表示装置
37に表示することにより、高さ位置検出値35a〜3
5dが平均高さ位置S’に対して許容設定幅L’を越え
た時に各ウィンチ24a〜24dの駆動を停止させて、
高さ位置検出値35a〜35dが許容設定幅L’内に納
まるように調節することができる。
【0067】吊り点A〜Dの荷重検出値34a〜34d
と、吊り点A〜Dの高さ位置検出値35a〜35dの両
方を検出して、荷重検出値34a〜34dが許容設定幅
Lを越えた時と、高さ位置検出値35a〜35dが許容
設定幅L’を越えた時の何れかが検出された時に、各ウ
ィンチ24a〜24dの駆動を停止させるようにするこ
とにより、二重の監視を行うことができる。
【0068】また、各ウィンチ24a〜24dを制御装
置29に接続して、該制御装置29の指令により各ウィ
ンチ24a〜24dの駆動・停止を行うようにすると、
各ウィンチ24a〜24dの駆動・停止を精度よく同時
に行わせることができる等の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す概略側面図で
ある。
【図2】図1の吊り点荷重検出器、及び吊り点高さ位置
検出器の詳細例を示す側面図である。
【図3】図1の表示装置の一例を示す正面図である。
【図4】大型構造物を、ボイラを例にとって示した側面
図である。
【図5】従来のジャッキ式昇降装置を用いた大型構造物
の組立・解体方法の一例を示す側面図である。
【図6】図5のジャッキ装置の詳細を示す側面図であ
る。
【図7】従来のウィンチ式昇降装置を用いた大型構造物
の組立・解体方法の一例を示す側面図である。
【図8】図7のVIII−VIII方向矢視図である。
【符号の説明】
3 火炉部(大型構造物) 16a〜16g ブロック 21a〜21d ワイヤロープ 24a〜24d 各ウィンチ 27a〜27d 吊り点荷重検出器 27a’〜27d’ 吊り点荷重検出器 28a〜28d 吊り位置検出器 29 制御装置 30a〜30d 指令 34a〜34d 荷重検出値 35a〜35d 位置検出値 36 表示装置 37 表示装置 A〜D 吊り点 L,L’ 許容設定幅 S 設定値 S’ 平均高さ位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 修博 茨城県鹿島郡神栖町東和田9番地 東京電 力株式会社鹿島火力発電所内 (72)発明者 有賀 雅彦 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 (72)発明者 西尾 進 東京都中央区築地5丁目4番14号(住友築 地ビル) 石川島プラント建設株式会社内 (72)発明者 森内 政喜 東京都千代田区神田神保町2丁目4番地 太平電業株式会社内 (72)発明者 相澤 政浩 東京都千代田区神田神保町2丁目4番地 太平電業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端が支持された大型構造物を上下方向
    に複数のブロック(16a〜16g)に区画し、下端の
    ブロック(16a)を吊った状態で該下端のブロック
    (16a)を上側のブロック(16b)から切り離して
    地上(15)に吊り降ろし、続いて上側のブロック(1
    6b)を切り離して地上(15)に吊り降ろす操作を繰
    返すことにより大型構造物(3)を解体し、地上(1
    5)で組立てられた上端のブロック(16g)を吊り上
    げて固定し、続いて地上で組立てられた下側のブロック
    (16f)を吊り上げて前記上端のブロック(16g)
    の下側に接続する操作を繰返すことにより大型構造物
    (3)を組立てるようにした大型構造物の組立・解体方
    法であって、組立・解体を行う前記各ブロック(16a
    〜16g)を、複数の吊り点(A〜D)にてワイヤロー
    プ(21a〜21d)及びウィンチ(24a〜24d)
    を介して吊り下げ、且つ各ワイヤロープ(21a〜21
    d)の吊り点(A〜D)の荷重を検出するための吊り点
    荷重検出器(27a〜27d)を設けると共に、該吊り
    点荷重検出器(27a〜27d)で検出した夫々の荷重
    検出値(34a〜34d)を表示する表示装置(36)
    を設け、前記各ウィンチ(24a〜24d)を同時に駆
    動して各ブロック(16a〜16g)の昇降を行い、前
    記吊り点荷重検出器(27a〜27d)により検出した
    荷重検出値(34a〜34d)が設定値(S)に対して
    許容設定幅(L)を越えた時に各ウィンチ(24a〜2
    4d)の駆動を停止し、荷重検出値(34a〜34d)
    が小さいワイヤロープ(21a〜21d)のウィンチ
    (24a〜24d)を巻き出して前記各吊り点(A〜
    D)の荷重検出値(34a〜34d)が許容設定幅
    (L)内に納まるように調節した後、前記各ウィンチ
    (24a〜24d)を再び同時に駆動してブロック(1
    6a〜16g)を昇降させて大型構造物(3)の組立・
    解体を行うことを特徴とする大型構造物の組立・解体方
    法。
  2. 【請求項2】 吊り点荷重検出器(27a〜27d)に
    代えて、吊り点(A〜D)の高さ位置を検出する吊り点
    高さ位置検出器(28a〜28d)を設けると共に、該
    吊り点高さ位置検出器(28a〜28d)で検出した高
    さ位置検出値(35a〜35d)を表示する表示装置
    (37)を設け、前記吊り点高さ位置検出器(28a〜
    28d)により検出した高さ位置検出値(35a〜35
    d)が平均高さ位置(S’)に対して許容設定幅
    (L’)を越えた時に各ウィンチ(24a〜24d)の
    駆動を停止し、高さ位置検出値(35a〜35d)が高
    いワイヤロープ(21a〜21d)のウィンチ(24a
    〜24d)を巻き出して前記各吊り点(A〜D)の高さ
    位置検出値(35a〜35d)が許容設定幅(L’)内
    に納まるように調節することを特徴とする請求項1に記
    載の大型構造物の組立・解体方法。
  3. 【請求項3】 吊り点荷重検出器(27a〜27d)に
    加えて、吊り点高さ位置検出器(28a〜28d)を設
    け、吊り点荷重検出器(27a〜27d)により検出し
    た荷重検出値(34a〜34d)が許容設定幅(L)を
    越えた時と、吊り点高さ位置検出器(28a〜28d)
    により検出した高さ位置検出値(35a〜35d)が許
    容設定幅(L’)を越えた時の何れかが検出された時
    に、各ウィンチ(24a〜24d)の駆動を停止するよ
    うにしていることを特徴とする請求項1に記載の大型構
    造物の組立・解体方法。
  4. 【請求項4】 各ウィンチ(24a〜24d)を制御装
    置(29)に接続し、該制御装置(29)の指令(30
    a〜30d)により各ウィンチ(24a〜24d)を同
    時に駆動・停止できるようにしていることを特徴とする
    請求項1又は2又は3に記載の大型構造物の組立・解体
    方法。
JP33068995A 1995-12-19 1995-12-19 大型構造物の組立・解体方法 Pending JPH09170703A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33068995A JPH09170703A (ja) 1995-12-19 1995-12-19 大型構造物の組立・解体方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33068995A JPH09170703A (ja) 1995-12-19 1995-12-19 大型構造物の組立・解体方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09170703A true JPH09170703A (ja) 1997-06-30

Family

ID=18235479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33068995A Pending JPH09170703A (ja) 1995-12-19 1995-12-19 大型構造物の組立・解体方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09170703A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013155544A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Shimizu Corp 構造物解体ユニット及び構造物の解体方法
JP2022071888A (ja) * 2020-10-29 2022-05-17 有限会社大洋産業 吊り下げ構造物の解体方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013155544A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Shimizu Corp 構造物解体ユニット及び構造物の解体方法
JP2022071888A (ja) * 2020-10-29 2022-05-17 有限会社大洋産業 吊り下げ構造物の解体方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111021744A (zh) 幕墙安装系统及其应用施工方法
JP6969686B2 (ja) 工事用エレベーターの揚程延長方法
JP3086101B2 (ja) 空中架構体の下面外装
JP2008222382A (ja) 据付用昇降装置移動方法
JPH09170703A (ja) 大型構造物の組立・解体方法
JPH09302919A (ja) 柱状体用移動足場
JP4443171B2 (ja) 工事用エレベータのロープ繰り出し装置
CN211974386U (zh) 幕墙安装系统
KR101976724B1 (ko) 엘리베이터 승강로 가이드 레일의 설치방법
KR100365315B1 (ko) 엘리베이터 하중측정장치
JPH09278325A (ja) 工事用エレベーターの上昇移動方法及び工事用エレベーター装置
JP3056009B2 (ja) ボイラ炉内の足場ステージの吊り上げ装置とその吊り固定装置
JP2005015071A (ja) エレベータの主ロープ交換装置
JPH0734069Y2 (ja) エレベータにおけるかご又はつり合おもりの吊り装置
JPH07133085A (ja) エレベータの主索交換方法
CN220907002U (zh) 一种吊箱移位设备
CN210029879U (zh) 一种施工升降机防坠安全器更换辅助装置
JPH082850A (ja) エレベーター昇降路内工事方法
JPH06239566A (ja) エレベータのロープ張力平衡装置
CN220303231U (zh) 一种建筑外墙高空检测装置
JP4312590B2 (ja) エレベータ上部機器の下部組立て工法
JP2849269B2 (ja) エレベーターの主索交換方法
CN210768082U (zh) 一种烟囱上梁用拔杆装置
JP3519009B2 (ja) エレベータの据付方法
JP2508939B2 (ja) エレベ―タ―装置の主索架設方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040616

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041019