JP2022071888A - 吊り下げ構造物の解体方法 - Google Patents
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Abstract
Description
支持躯体の天端部から吊り下げ支持された吊り下げ構造物の解体方法であって、
動力式チェーンブロックの本体部分を支持躯体の天端部に取り付けるチェーンブロック取り付け工程を行った後、
吊り下げ構造物における支持躯体から吊り下がった部分のうち最も下側に位置する最下段部を、チェーン又はワイヤーを用いて動力式チェーンブロックの昇降部分に連結する最下段部連結工程と、
吊り下げ構造物の最下段部を他の部分から切り離して分離ブロックとする最下段部切り離し工程と、
動力式チェーンブロックを駆動することによって、分離ブロックを支持躯体の底部付近まで下降させる分離ブロック下降工程と
を繰り返し行うことで、吊り下げ構造物を下側から上側に順次解体していくことを特徴とする吊り下げ構造物の解体方法
を提供することによって解決される。
本発明の吊り下げ構造物の解体方法の好適な実施形態について、図面を用いてより具体的に説明する。以下で述べる構成は、飽くまで一例に過ぎず、本発明の吊り下げ構造物の解体方法の技術的範囲は、以下で述べる構成に限定されない。本発明の吊り下げ構造物の解体方法には、発明の趣旨を損なわない範囲で適宜変更を施すことができる。
チェーンブロック取り付け工程S1は、図1に示した支持躯体20の天端部に、図3に示す動力式チェーンブロック30を取り付ける工程となっている。図3は、動力式チェーンブロック30を示した図である。図4は、支持躯体20に動力式チェーンブロック30を取り付けた状態を示した図である。
最下段部連結工程S2(図2)は、図7に示すように、吊り下げ構造物10における、支持躯体20から吊り下がった部分のうち、最も下側に位置する最下段部(図7の状態にあってはブロックB1)を、チェーン60等を用いてそれぞれの動力式チェーンブロック30の昇降部分33に連結する工程である。図7は、吊り下げ構造物10のブロックB1を、チェーン60を用いて動力式チェーンブロック30の昇降部分33に連結した状態を示した図である。本実施形態の解体方法では、昇降部分33に設けた下フック33aにチェーン60の上端部を連結している。
最下段部切り離し工程S3(図2)は、吊り下げ構造物10の最下段部(図7の状態にあってはブロックB1)を他の部分から切り離して分離ブロックBDとする工程である。これにより、ブロックB1は、その上側のブロックB2から完全に切り離され、ブロックB1(分離ブロックBD)の重量がチェーン60に掛かるようになる。吊り下げ構造物10の最下段部の切り離し(切断)は、通常、金属カッターや溶断機等を用いて行う。
分離ブロック下降工程S4(図2)は、動力式チェーンブロック30を駆動することによって、図8に示すように、分離ブロックBDを支持躯体20の底部(地上)付近まで下降させる工程である。図8は、吊り下げ構造物10の最下段部(1段目のブロックB1)を切り離した分離ブロックBDを下降させた状態を示した図である。動力式チェーンブロック30は、リモートコントローラ(図示省略)により有線又は無線で地上から操作することができるようになっている。
分離ブロック搬送工程S5は、図8に示すように、支持躯体20の底部付近に降ろされた分離ブロックBDを、後掲の図9に示すように、別の場所へ搬送する工程である。分離ブロックBDを目的の場所へ搬送し終えると、分離ブロック搬送工程S5が完了する。分離ブロック搬送工程S5が完了すると、図2に示すように、分離ブロック破砕工程S6が開始される。
分離ブロック破砕工程S6(図2)は、上記の分離ブロック搬送工程S5で別の場所に搬送された分離ブロックBDを破砕して細分化する工程である。分離ブロックBDは、通常、ブレーカー等の重機を用いて破砕される。
後掲の図9に示すように、吊り下げ構造物10における1段目のブロックB1を分離した分離ブロックBDを別の場所に搬送した段階にあっては、支持躯体20には、吊り下げ構造物10(ブロックB2やブロックB3)が吊り下げられた状態で残っている部分が存在している。この場合には、吊り下げ構造物10における残っている部分の最下段部(図9では2段目のブロックB2)について、上記の最下段部連結工程S2から分離ブロック破砕工程S6までの工程を行う(図2のフロー図におけるステップS7の「YES」ルートを参照。)。
上述した本実施形態の解体方法では、動力式チェーンブロック30を使用して分離ブロックBDを下降する。このため、解体の準備(上記のチェーンブロック取り付け工程S1等)を容易且つ短期間で行うことができ、吊り下げ構造物10の解体の手間を軽減するとともに、工期の短縮を図ることができる。したがって、吊り下げ構造物10の解体コストを削減することができる。
20 支持躯体
30 動力式チェーンブロック
31 ロードチェーン
32 本体部分
32a 上フック
33 昇降部分
33a 下フック
34 チェーンブロック制御装置
40 吊り下げ治具
41 縦板部
42 底板部
43 天板部
44 補強リブ
45 吊り下げ部
46 ピン挿通孔
47 クラウン挿通孔
50 シャックル
51 ピン
52 クラウン
60 チェーン
70 搬送トレー
B1 吊り下げ構造物の1段目のブロック
B2 吊り下げ構造物の2段目のブロック
B3 吊り下げ構造物の3段目のブロック
BD 分離ブロック
Claims (5)
- 支持躯体の天端部から吊り下げ支持された吊り下げ構造物の解体方法であって、
動力式チェーンブロックの本体部分を支持躯体の天端部に取り付けるチェーンブロック取り付け工程を行った後、
吊り下げ構造物における支持躯体から吊り下がった部分のうち最も下側に位置する最下段部を、チェーン又はワイヤーを用いて動力式チェーンブロックの昇降部分に連結する最下段部連結工程と、
吊り下げ構造物の最下段部を他の部分から切り離して分離ブロックとする最下段部切り離し工程と、
動力式チェーンブロックを駆動することによって、分離ブロックを支持躯体の底部付近まで下降させる分離ブロック下降工程と
を繰り返し行うことで、吊り下げ構造物を下側から上側に順次解体していくことを特徴とする吊り下げ構造物の解体方法。
- 分離ブロック下降工程で、分離ブロックを支持躯体の底部付近にある搬送トレーに載置する請求項1記載の吊り下げ構造物の解体方法。
- 動力式チェーンブロックとして、荷重検知手段を備えたものを用い、
分離ブロック下降工程で、複数の動力式チェーンブロックのそれぞれに掛かる荷重のバラツキを抑えながら分離ブロックを下降させる
請求項1又は2記載の吊り下げ構造物の解体方法。
- 動力式チェーンブロックとして、揚程が20m以上のものを用いる請求項1~3いずれか記載の吊り下げ構造物の解体方法。
- チェーンブロック取り付け工程で、動力式チェーンブロックの本体部分を、支持躯体の天端部に設置した吊り下げ治具から吊り下げた状態で取り付けるとともに、
吊り下げ治具として、動力式チェーンブロックの本体部分の吊り下げ位置を変更可能なものを用いる
請求項1~4いずれか記載の吊り下げ構造物の解体方法。
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2020
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