JPH09168647A - パチンコ遊戯装置、およびパチンコ遊戯装置における画像表示方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示画像にプレーに新鮮さや面白みを与える
と共に、プレーヤとの一体感も表す。 【解決手段】 カメラ７１は、プレーヤの顔等をプレー
開始時や、大当たり時等撮像して、その撮像データを撮
像ユニット２を介し主制御ユニット８が取り込む。そし
て、主制御ユニット８は、画像表示ユニット２転送し
て、撮像データＲＡＭ２５等に記憶させる。その後、主
制御ユニット８から撮像画像表示信号が画像表示ユニッ
ト２に送信されると、ＣＰＵ２２は、撮像データＲＡＭ
２５等に記憶された撮像データを読みだし、その撮像デ
ータに基づく撮像画像を、単独で、または画像データＲ
ＯＭ２４に格納された画像データに基づきスロット画像
や背景画像等と共に、表示部２８上に表示して、プレー
ヤとの一体感を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、盤面上に表示部を
備えたパチンコ遊戯装置およびパチンコ遊戯装置におけ
る画像表示方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、パチンコ遊戯装置には、その盤面
上にＬＥＤ表示器や、ＬＣＤ表示器、ＣＲＴ表示器等の
表示部を備えた機種が出てきている。

【０００３】このようなパチンコ遊戯装置では、その表
示部上に、通常、いわゆる“スリー７”とよばれる大抵
３つの数字や絵柄等からなるスロット画像を表示して、
チャッカー等に打球が入る度に、そのスロット画像を変
化させ、静止状況でスロット画像が特定の組合わせ等に
揃うと、いわゆる大当たりとなり、大型入賞口が開くよ
うに構成されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなパ
チンコ遊戯装置では、通常、表示部上に表示される表示
画像は、通常、予め作成して記憶しておいたものである
ため、記憶したもの以外に変わることはなく、新鮮さや
面白みにかけ、さらにはプレーヤとの一体感もない、と
いう問題があった。

【０００５】そこで、本発明は、このような問題に着目
してなされたもので、表示画像に新鮮さや面白みを与え
ると共に、プレーヤとの一体感も表れるようにしたパチ
ンコ遊戯装置、およびそのパチンコ遊戯装置における画
像表示方法を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項１記載の発明では、画像を表示する表示部を
盤面上に備えたパチンコ遊戯装置において、前記盤面に
対向する側の状況を撮像する撮像手段と、前記撮像手段
が撮像した前記盤面対向側状況の撮像画像を表示部上に
表示する表示制御手段と、を具備することを特徴とす
る。

【０００７】請求項２記載の発明では、請求項１記載の
パチンコ遊戯装置において、プレーの開始を検出するプ
レー開始検出手段、をさらに具備し、撮像手段は、前記
プレー開始検出手段の検出出力に基づいてプレー開始の
際の盤面対向側状況を撮像し、表示制御手段は、前記撮
像手段が撮像した前記プレー開始の際の盤面対向側状況
の撮像画像を表示部上に表示する、ことを特徴とする。

【０００８】請求項３記載の発明では、請求項１または
請求項２記載のパチンコ遊戯装置において、リーチ状態
を検出するリーチ状態検出手段、をさらに具備し、撮像
手段は、前記リーチ状態検出手段の検出出力に基づいて
リーチ状態の際の盤面対向側状況を撮像し、表示制御手
段は、前記撮像手段が撮像した前記リーチ状態の際の盤
面対向側状況の撮像画像を表示部上に表示する、ことを
特徴とする。

【０００９】請求項４記載の発明では、請求項１、請求
項２または請求項３記載のパチンコ遊戯装置において、
当たり状態を検出する当たり状態検出手段、をさらに具
備し、撮像手段は、前記当たり状態検出手段の検出出力
に基づいて当たりの際の盤面対向側状況を撮像し、表示
制御手段は、前記撮像手段が撮像した前記当たりの際の
盤面対向側状況の撮像画像を表示部上に表示する、こと
を特徴とする。

【００１０】請求項５記載の発明では、請求項１、請求
項２、請求項３または請求項４記載のパチンコ遊戯装置
において、表示制御手段は、撮像手段が撮像した盤面対
向側状況の撮像画像を、当たりの時に表示する、ことを
特徴とする。

【００１１】請求項６記載の発明では、請求項１、請求
項２、請求項３、請求項４または請求項５記載のパチン
コ遊戯装置において、表示制御手段は、撮像手段が撮像
した盤面対向側状況の撮像画像を、表示部上のスロット
表示エリアのみに表示する、ことを特徴とする。

【００１２】請求項７記載の発明では、請求項１、請求
項２、請求項３、請求項４または請求項５記載のパチン
コ遊戯装置において、表示制御手段は、撮像手段が撮像
した盤面対向側状況の撮像画像を、表示部上のスロット
表示エリア以外の背景表示エリアのみに表示する、こと
を特徴とする。

【００１３】請求項８記載の発明では、請求項１、請求
項２、請求項３、請求項４、請求項５、請求項６または
請求項７記載のパチンコ遊戯装置において、撮像手段が
撮像した盤面対向側状況の撮像データを記憶する撮像デ
ータ記憶手段、をさらに具備し、表示制御手段は、前記
撮像データ記憶手段に記憶された前記撮像データを読出
して、その撮像データに基づいて前記盤面対向側状況の
撮像画像を表示部上に表示する、ことを特徴とする。

【００１４】請求項９記載の発明では、画像を表示する
表示部を盤面上に備えたパチンコ遊戯装置における画像
表示方法において、前記盤面に対向する側の状況を撮像
し、その盤面対向側状況の撮像画像を表示部上に表示す
る、ことを特徴とする。

【００１５】請求項１０記載の発明では、請求項９記載
のパチンコ遊戯装置における画像表示方法において、プ
レーの開始の際の盤面対向側状況を撮像し、前記プレー
開始の際の盤面対向側状況の撮像画像を表示部上に表示
する、ことを特徴とする。

【００１６】請求項１１記載の発明では、請求項９また
は請求項１０記載のパチンコ遊戯装置における画像表示
方法において、リーチ状態の際の盤面対向側状況を撮像
し、前記リーチ状態の際の盤面対向側状況の撮像画像を
表示部上に表示する、ことを特徴とする。

【００１７】請求項１２記載の発明では、請求項９、請
求項１０または請求項１１記載のパチンコ遊戯装置にお
ける画像表示方法において、当たりの際の盤面対向側状
況を撮像し、前記当たりの際の盤面対向側状況の撮像画
像を表示部上に表示する、ことを特徴とする。

【００１８】請求項１３記載の発明では、請求項９、請
求項１０、請求項１１または請求項１２記載のパチンコ
遊戯装置における画像表示方法において、表示制御手段
は、撮像手段が撮像した盤面対向側状況の撮像画像を、
当たりの時に表示する、ことを特徴とする。

【００１９】請求項１４記載の発明では、請求項９、請
求項１０、請求項１１または請求項１２または請求項１
３記載のパチンコ遊戯装置における画像表示方法におい
て、撮像した盤面対向側状況の撮像画像を、表示部上の
スロット表示エリアのみに表示する、ことを特徴とす
る。

【００２０】請求項１５記載の発明では、請求項９、請
求項１０、請求項１１または請求項１２または請求項１
３記載のパチンコ遊戯装置における画像表示方法におい
て、撮像した盤面対向側状況の撮像画像を、表示部上の
スロット表示エリア以外の背景表示エリアのみに表示す
る、ことを特徴とする。

【００２１】請求項１６載の発明では、請求項９、請求
項１０、請求項１１、請求項１２、請求項１３、請求項
１４または請求項１５記載のパチンコ遊戯装置における
画像表示方法において、撮像した盤面対向側状況の撮像
データを記憶し、その記憶した前記撮像データを読出し
て、その撮像データに基づいて前記盤面対向側状況の撮
像画像を表示部上に表示する、ことを特徴とする。

【００２２】このため、以上のように構成された請求項
１〜請求項１６記載の発明では、盤面に対向する側の状
況が撮像されてし、その撮像画像が表示部上に表示され
る。

【００２３】ここで、撮像画像は、プレーの開始の際
や、リーチ状態の際、当たりの際等に撮像し、当たりの
時等に表示するようにする。

【００２４】また、撮像画像の表示は、表示部上のスロ
ット表示エリアのみや、スロット表示エリア以外の背景
表示エリアのみでもよく、またいったん撮像データを記
憶して表示部上に表示するようにしても良い。

【００２５】なお、本発明で、当たり状態とは、打球が
チャッカーや入賞口に入賞した場合や、表示部上のスロ
ット画像が特定の組み合わせに揃う大当たり状態などを
いう。

【００２６】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパチンコ遊戯
装置、およびパチンコ遊戯装置における画像表示方法の
実施形態を、図面に基づいて説明する。

【００２７】なお、各実施形態のパチンコ遊戯装置の盤
面上の構成や、内部動作ユニットの構成は共通であるの
で、最初にまとめて説明するものとする。

【００２８】図１は、本発明に係るパチンコ遊戯装置の
盤面上の一例を示している。

【００２９】このパチンコ遊戯装置の盤面１上には、Ｌ
ＥＤや、ＬＣＤ、ＣＲＴ等の表示部２８を備えた画像表
示ユニット２と、打球Ｂが通過すると表示部２８におけ
る表示画像を変化させてスロットが回転等しているよう
に見せるチャッカー３ａ〜３ｃと、小型および大型の入
賞口４ａ〜４ｄと、風車５ａ〜５ｆと、打球Ｂ等を回収
する回収口６とが設けられている。

【００３０】そして、この図１では、この盤面１上では
ないが、盤面１の台枠１ａ上部中央に、盤面１の対向側
の状況を撮像する撮像手段としてのＣＣＤカメラ等のカ
メラ７１が取り付けられている。なお、カメラ７１は、
本発明では、盤面１の台枠１ａの側部や、盤面１上の例
えば表示部２８の上部や下部等に、さらにはそれらの複
数箇所に複数台取り付けるようにしても良い。

【００３１】図２は、本発明に係るパチンコ遊戯装置を
構成する各動作ユニットの一例の主要構成を示してい
る。

【００３２】この図に示すパチンコ遊戯装置では、動作
ユニットとして、前述の画像表示ユニット２と、その
他、撮像ユニット７、主制御ユニット８、入賞検出ユニ
ット９、および賞球排出ユニット１０を有している。

【００３３】画像表示ユニット２は、インタフェース回
路２１、ＣＰＵ２２、ＣＰＵ２２の動作プログラムが格
納されたプログラムＲＯＭ２３、画像データＲＯＭ２
４、撮像データＲＡＭ２５、ＶＲＡＭ２６、ＬＣＤ駆動
部等の表示部駆動回路２７、およびＬＣＤ表示器等の表
示部２８等、を有している。

【００３４】ＣＰＵ２２は、プログラムＲＯＭ２３に格
納された動作プログラムにより画像表示ユニット２内の
動作を制御するもので、特に、後述の各実施形態に対応
した表示制御手段として動作するように構成されてい
る。

【００３５】画像データＲＯＭ２４には、予め作成した
表示画像の画像データが予め格納されており、撮像デー
タＲＡＭ２５には、主制御ユニット８から適宜送られて
くるカメラ７１で撮像した撮像データが格納されるよう
に構成されている。なお、画像データＲＯＭ２４および
撮像データＲＡＭ２５とも、その画像データ量が多い場
合には、その画像データを圧縮して格納するものとす
る。

【００３６】撮像ユニット７は、カメラ７１の撮像出力
を画像処理するもので、インタフェース回路７２と、撮
像データを一時記憶する画像メモリ７３と、画像処理回
路７４と、主制御ユニット８からの指令によりカメラ７
１の撮像タイミング等の駆動を制御するカメラ駆動制御
回路７５と、主制御ユニット８に接続されるインタフェ
ース回路７６とから構成されている。

【００３７】なお、画像処理回路７４は、ＣＰＵや、そ
のプログラムＲＯＭ等からなるプログラムにより動作す
るものでも良い。

【００３８】主制御ユニット８は、このパチンコ遊戯装
置自体の各種動作を中央制御するもので、入賞検出ユニ
ット９からのセンサ出力を受けて、予め設定された規定
の当り確率に応じて賞球の付与や、リーチ状態検出手段
や当たり状態検出手段としてリーチ状態や大当たり状態
を検出して、賞球排出ユニット１０へ賞球付与指示信号
を送ったり、画像表示ユニット２へリーチ状態画像表示
信号や、大当り状態画面表示信号、撮像画像表示信号等
の後述の各種の画像表示制御信号を送出するように構成
されている。

【００３９】また、この主制御ユニット８には、撮像ユ
ニット７から送信されてくる画像処理された撮像データ
を記憶しておく撮像データ記憶ディスク８１が接続され
ていると共に、新規プレーヤのプレー開始を検出するプ
レー開始検出手段としてのプレー開始検出部８２が接続
されている。

【００４０】なお、撮像データ記憶ディスク８１は、取
り外し可能なもの、例えば、フロッピィーディスク、光
磁気ディスク、リムーバブルハードディスク、ディジタ
ルビデオディスク（ＤＶＤ）等で構成するようにしても
良い。

【００４１】また、プレー開始検出部８２は、プレーヤ
が着座する椅子に圧力センサ等を設けたり、あるいは盤
面１上部に赤外線センサを設けて、そのセンサ出力を利
用したり、プレーする際に操作するハンドル等に設けら
れたセンサ等のセンサ出力等により、新規プレーヤのプ
レー開始を検出するように構成されている。

【００４２】入賞検出ユニット９は、チャッカー３ａ〜
３ｃや、入賞口４ａ〜４ｄに入賞する打球Ｂを検出する
センサ（図示せず）を有しており、その各センサ出力を
主制御ユニット８へ送出して、チャッカー通過回数や、
入賞打球数等を主制御ユニット８に通知するように構成
されている。

【００４３】賞球排出ユニット１０は、主制御ユニット
８からの賞球付与指示信号に基づき賞球を排出するよう
に構成されている。

【００４４】図３に、カメラ７１による盤面対向側状況
の撮像状態を示す。

【００４５】この図に示すように、盤面１上部に設けら
れたカメラ７１は、プレーヤＰを正面からで、プレーヤ
Ｐの上半身を撮像するように取り付けられている。

【００４６】ここで、この図３では、カメラ７１は、プ
レーヤＰの上半身のみを撮像しているが、これに限ら
ず、プレーヤＰの全体や、プレーヤＰの体や顔だけ、さ
らにはプレーヤＰの顔の一部、例えば目、鼻、口、頭等
だけを撮像するようにしても良いし、撮像ユニット７内
の画像処理回路７４による画像処理によって撮像画像の
一部を取り出すようにしても良い。

【００４７】なお、このようにカメラ１の撮像角度や撮
像範囲を変える場合は、手動若しくは主制御ユニット８
からの指令に基づいてカメラ駆動制御回路７５の駆動に
よったり、あるいは前述のように撮像ユニット７内の画
像処理回路７４による画像処理によっても可能である。

【００４８】図４（ａ）〜（ｃ）に、本発明によって図
３に示すようにして取り込んだ撮像画像の表示形式の一
例を示す。

【００４９】図４（ａ）は、カメラ７１で撮像したプレ
ーヤＰの撮像画像の第１の表示形式を示している。

【００５０】つまり、この図４（ａ）に示す第１の表示
形式では、カメラ７１で撮像したプレーヤＰの撮像画像
を、スロット表示エリア２８1 〜２８3 に表示されるス
ロット画像として表示するようにしている。

【００５１】特に、この図４（ａ）に示す表示画像２８
ａでは、スロット表示エリア２８1，２８2 には、各
々、予め作成して記憶しておいた数字の“２”，“１”
のスロット画像２８a1，２８a2が表示されている一方、
スロット表示エリア２８3 のみに、プレーヤＰの撮像画
像であるスロット画像２８a3が表示され、背景表示エリ
ア２８4 には何らかの背景画像２８a4が表示されてい
る。

【００５２】なお、スロット表示エリア２８1 〜２８3
全てにプレーヤＰの撮像画像が表示されるようにしても
勿論良い。

【００５３】また、予め作成したスロット画像２８a1，
２８a2および背景画像２８a4の画像データは、画像表示
ユニット２の画像データＲＯＭ２４に予め記憶されたも
のであり、プレーヤＰの撮像画像であるスロット画像２
８a3の画像データは、後述するように撮像データＲＡＭ
２５、あるいは主制御ユニット８に接続された撮像デー
タ記憶ディスク８１に記憶されたものである。

【００５４】図４（ｂ）は、カメラ７１で撮像したプレ
ーヤＰの撮像画像の第２の表示形式を示している。

【００５５】つまり、この図４（ｂ）に示す第２の表示
形式では、カメラ７１で撮像したプレーヤＰの撮像画像
を、背景表示エリア２８a4に表示される背景画像２８b4
として表示するようにしている。

【００５６】特に、この図４（ｂ）に示す表示画像２８
ｂでは、スロット表示エリア２８1〜２８3 には、各
々、画像データＲＯＭ２４から読み出された数字の
“７”のスロット画像２８b1〜２８b3が表示される一
方、背景表示エリア２８4 には、撮像データＲＡＭ２５
あるいは撮像データ記憶ディスク８１から読み出しプレ
ーヤＰの撮像画像が背景画像２８b4として表示される。

【００５７】図４（ｃ）は、カメラ７１で撮像したプレ
ーヤＰの撮像画像の第３の表示形式を示している。

【００５８】つまり、この図４（ｃ）に示す第３の表示
形式では、カメラ７１で撮像したプレーヤＰの撮像画像
を、スロット表示エリア２８a1〜２８a3および背景表示
エリア２８a4である表示部２８画面全体に表示するよう
にしている。

【００５９】特に、この図４（ｃ）に示す表示画像２８
ｃには、スロットが表示されていないので、この画像
は、スロットを表示する必要のない時、例えば打球がチ
ャッカー３ａ〜３ｃや入賞口４ａ〜４ｄに入賞していな
い時や、あるいは大当たりのときの大当たりを示すアク
ションとして表示する場合に適するものである。

【００６０】なお、大当たりの時にこの第３の表示形式
で表示する場合には、この図４（ｃ）の表示画像２８ｃ
に示すように、プレーヤＰの撮像画像２８c1の上に、
“やったね！”等の言葉や、大当たりを示す絵柄等の画
像２８c2を表示して、大当たりであることをプレーヤに
報知するようにするとなおさら良い。

【００６１】次に、以上のように構成された本発明に係
るパチンコ遊戯装置における画像表示方法の、各実施形
態を説明する。

【００６２】〔第１実施形態〕まずは、本発明に係るパ
チンコ遊戯装置における画像表示方法の第１実施形態を
説明する。

【００６３】図５に、本発明に係るパチンコ遊戯装置に
おける画像表示方法の第１実施形態を示す。

【００６４】まず、この第１実施形態では、本装置を使
用するプレーヤが新規プレーヤであるか否かを判断し
（ステップ１００）、新規プレーヤである場合には（ス
テップ１００“Ｙｅｓ”）、主制御ユニット８からの指
令により、撮像ユニット７のカメラ駆動制御回路７５は
カメラ７１を駆動して、カメラ７１をＯＮにし、図３等
に示すようにしてプレーヤＰを撮像させる（ステップ１
１０）。

【００６５】そして、カメラ７１が撮像した撮像データ
は、インタフェース回路７２を介し画像処理回路７４が
取込んで、画像の切出しや拡大等の所定の画像処理をし
て（ステップ１２０）、画像処理後の撮像データを画像
メモリ７３に一時記憶等しておく。

【００６６】その後、適当なタイミングで、主制御ユニ
ット８は、インタフェース回路７６を介してその撮像デ
ータを画像メモリ７３から転送させ、必要があれば撮像
データ記憶ディスク８１に記憶させ、さらに画像表示ユ
ニット２のインタフェース回路２１を介して転送して
（ステップ１３０）、画像表示ユニット２の撮像データ
ＲＡＭ２５に記憶させる。

【００６７】ところで、画像表示ユニット２では、表示
制御手段であるＣＰＵ２２が主制御ユニット８からの撮
像画像表示信号を待機しており（ステップ１４０“Ｎ
ｏ”）、主制御ユニット８からの撮像画像表示信号があ
れば（ステップ１４０“Ｙｅｓ”）、撮像データＲＡＭ
２５から撮像データを読出して、その撮像データに基づ
くプレーヤＰの撮像画像を、画像データＲＯＭ２４から
読出した画像データに基づく所定のスロット画像や背景
画像と共に、あるいは単独で表示部２８上に表示する
（ステップ１５０）。

【００６８】ここで、プレーヤＰの撮像画像の表示方法
は、前述の図４（ａ）の表示画像２８ａに示すように、
スロット表示エリア２８1 〜２８3 のみにスロット画像
２８a3等として表示したり、図４（ｂ）の表示画像２８
ｂに示すように、背景表示エリア２８a4のみに背景画像
２８b4として表示したり、さらには図４（ｃ）に示すよ
うに、表示部２８画面全体に表示する。

【００６９】なお、図４（ａ）に示す表示画像２８ａの
表示形式は、大当たり以外の場合に表示するのが好まし
く、図４（ｂ）に示す表示画像２８ｂの表示形式は、大
当たりの場合、および大当たり以外の両方の場合に表示
するのが好ましく、図４（ｃ）に示す表示画像２８ｃの
表示形式は、スロットを表示する必要のない時、例えば
打球がチャッカー３ａ〜３ｃ等に入賞していない時や、
あるいは大当たりの場合等に表示するのが好ましい。

【００７０】従って、この第１実施形態によれば、新た
なプレーヤが本装置でプレーする毎に、表示部２８上に
そのプレーヤの表情等の盤面対向側状況がそのプレー中
にスロット画像や、背景画像、あるいは画面全体の表示
画像として表示されるので、予め作成し記憶しておいた
画像のみが表示される従来技術と比較して、プレーヤと
の一体感が生まれ、プレーに新鮮さや、面白みが増大す
る。

【００７１】〔第２実施形態〕次に、本発明に係るパチ
ンコ遊戯装置における画像表示方法の第２実施形態を説
明する。

【００７２】図６に、本発明に係るパチンコ遊戯装置に
おける画像表示方法の第２実施形態の処理手順を示す。

【００７３】この第２実施形態に係る画像表示方法は、
図５に示す第１実施形態の画像表示方法とは、カメラ７
１のＯＮタイミングである、プレーヤＰを撮像するステ
ップ２００の処理が異なるだけで、それ以降のステップ
２１０〜２５０は前記第１実施形態と共通である。

【００７４】つまり、この第２実施形態では、主制御ユ
ニット８が所定の当たり確率に応じた抽選等の結果によ
り、スロット画像が例えば３つからなる場合、スロット
画像が２つ揃った、いわゆるリーチ状態が発生したか否
かを判断し（ステップ２００）、リーチ状態が発生した
場合には（ステップ２００“Ｙｅｓ”）、主制御ユニッ
ト８からのリーチ状態発生指令により、撮像ユニット７
のカメラ駆動制御回路７５はカメラ７１を駆動して、カ
メラ７１をＯＮにし、図３等に示すようにしてプレーヤ
Ｐを撮像させる（ステップ２１０）、ことを特徴として
いる。

【００７５】このようにすれば、リーチ状態が発生する
度に、そのリーチ状態の時のプレーヤＰの期待した表情
等を撮像データとして取込むことができ、その撮像デー
タをその後、必要があれば撮像データ記憶ディスク８１
に記憶させ、表示ユニット２の撮像データＲＡＭ２５に
記憶させ（ステップ２２０，２３０）、主制御ユニット
８からの撮像画像表示信号があれば（ステップ２４０
“Ｙｅｓ”）、そのリーチ状態の時のプレーヤＰの表情
等を表示部２８上に表示することができる。

【００７６】従って、この第２実施形態によれば、リー
チ状態が生じる毎に、表示部２８上にそのプレーヤの表
情等の盤面対向側状況がそのプレー中にスロット画像
や、背景画像、あるいは画面全体の表示画像として表示
されるので、前記第１実施形態の場合と同様に、予め作
成し記憶しておいた画像のみが表示される従来技術と比
較し、よりプレーヤとの一体感が生まれ、プレーに新鮮
さや、面白みが増大する。

【００７７】特に、この第２実施形態では、リーチ状態
時の緊張ないし期待した表情等がカメラ７１により取込
まれ、表示部２８上に表示されるので、プレーの面白み
が非常に増大することになる。

【００７８】〔第３実施形態〕次に、本発明に係るパチ
ンコ遊戯装置における画像表示方法の第３実施形態を説
明する。

【００７９】図７に、本発明に係るパチンコ遊戯装置に
おける画像表示方法の第３実施形態の処理手順を示す。

【００８０】この第３実施形態に係る画像表示方法は、
図５に示す第１実施形態の画像表示方法や、図６に示す
第２実施形態の画像表示方法とは、プレーヤＰを撮像す
る処理であるステップ３００の処理が異なるだけであ
る。

【００８１】つまり、この第３実施形態では、主制御ユ
ニット８が所定の当たり確率に応じた抽選等の結果によ
り、スロット画像が特定の組合わせに揃う大当たりが発
生したか否かを判断し（ステップ２００）、大当たりが
発生した場合には（ステップ２００“Ｙｅｓ”）、主制
御ユニット８からの大当たり発生指令により、撮像ユニ
ット７のカメラ駆動制御回路７５はカメラ７１を駆動し
て、カメラ７１をＯＮにし、図３等に示すようにしてプ
レーヤＰを撮像させる（ステップ２１０）、ことを特徴
としている。

【００８２】このようにすれば、大当たりが発生する度
に、その大当たりの時のプレーヤＰの喜んだ表情等を撮
像データとして取込むことができ、その撮像データをそ
の後、必要があれば撮像データ記憶ディスク８１に記憶
させ、表示ユニット２の撮像データＲＡＭ２５に記憶さ
せ（ステップ３２０，３３０）、主制御ユニット８から
の撮像画像表示信号があれば（ステップ３４０“Ｙｅ
ｓ”）、その大当たりの時のプレーヤＰの表情等を表示
部２８上に表示することができる（ステップ３５０）。

【００８３】従って、この第３実施形態によれば、大当
たりが生じる毎に、表示部２８上にそのプレーヤの表情
等の盤面対向側状況がそのプレー中にスロット画像や、
背景画像、あるいは画面全体の表示画像として表示され
るので、前記第１実施形態および第２実施形態の場合と
同様に、予め作成し記憶しておいた画像のみが表示され
る従来技術と比較し、よりプレーヤとの一体感が生ま
れ、プレーに新鮮さや、面白みが増大する。

【００８４】特に、この第３実施形態では、大当たりの
時の喜んだ表情等をカメラ７１で取込んで、大当たりの
時等に表示できるので、プレーヤとの一体感が非常に増
大する。

【００８５】〔第４実施形態〕次に、本発明に係るパチ
ンコ遊戯装置における画像表示方法の第４実施形態を説
明する。

【００８６】この第４実施形態は、前記第１実施形態〜
第３実施形態を組合わせたもので、撮像タイミングの異
なるプレーヤＰの表情等を、表示部２８画面上に表示す
るようにしたことを特徴とするものである。

【００８７】図８に、本発明に係るパチンコ遊戯装置に
おける画像表示方法の第４実施形態の処理手順を示す。

【００８８】この第４実施形態では、前記第１実施形態
〜第３実施形態を組合わせたものであるので、まず、新
規プレーヤであるか、あるいはリーチ状態か、さらには
大当たり状態のいずれであるか否かを判断しており（ス
テップ４００）、これらのいずれかに該当した場合には
（ステップ４００“Ｙｅｓ”）、主制御ユニット８から
の前記各指令により、撮像ユニット７のカメラ駆動制御
回路７５はカメラ７１を駆動して、カメラ７１をＯＮに
させ、図３等に示すようにしてプレーヤＰを撮像させる
（ステップ４１０）。

【００８９】つまり、新規プレーヤである毎、あるいは
リーチ状態毎、および大当たり状態毎にプレーヤＰを撮
像する。

【００９０】そして、その撮像データは、画像処理回路
７４で所定の画像処理がされ（ステップ４２０）、撮像
ユニット７から主制御ユニット８に転送され（ステップ
４３０）、主制御ユニット８は、撮像ユニット７から順
次送られてくる撮像データを撮像データ記憶ディスク８
１等に記憶しておく（ステップ４４０）。

【００９１】その後、主制御ユニット８は、適当なタイ
ミングで、撮像データ記憶ディスク８１等に記憶した異
なる撮像タイミングの撮像データをインタフェース回路
２１を介し画像表示ユニット２へ送信して、画像表示ユ
ニット２の撮像データＲＡＭ２５に記憶させる。

【００９２】そして、画像表示ユニット２では、ＣＰＵ
２２が主制御ユニット８からの各種撮像画像の表示信号
を待機しており（ステップ４５０“Ｎｏ”）、主制御ユ
ニット８から各種撮像画像表示信号があれば（ステップ
４５０“Ｙｅｓ”）、撮像データＲＡＭ２５から新規プ
レーヤのプレー開始時、リーチ状態時および大当たり状
態時の３種の撮像データを読出して、その撮像データに
基づくプレーヤＰの撮像画像を、画像データＲＯＭ２４
から読出した画像データに基づく所定のスロット画像や
背景画像と共に、あるいは単独で表示部２８上に表示す
る（ステップ４６０）。

【００９３】ここで、この第４実施形態における撮像画
像の表示形式を簡単に説明すると、例えば、プレーヤＰ
の撮像画像が３種あるので、前述の図４（ａ）に示す第
１の表示形式であれば、スロット表示エリア２８1 〜２
８3 の各々にその異なる撮像タイミングの３種の撮像画
像をスロット画像２８a1〜a3として表示して、スロット
を回転させたり、図４（ｂ）に示す第２の表示形式であ
れば、スロットの回転の際等に背景表示エリア２８4 に
その３種の撮像画像を交互に切替えて背景画像２８b4と
して表示したり、図４（ｃ）に示す第３の表示形式であ
れば、大当たりの時等に表示部２８画面全体にその３種
の撮像画像を交互に切替えて表示画像２８c1として表示
することが可能である。

【００９４】従って、この第４実施形態によれば、プレ
ーヤＰによる本装置のプレー中に、異なるタイミングで
プレーヤＰを数回撮像し、その数回撮像したプレーヤＰ
の撮像画像が、そのプレー中にスロット画像や、背景画
像、あるいは画面全体の表示画像として表示されるの
で、予め作成し記憶しておいた画像のみが表示される従
来技術と比較し、前記第１実施形態〜第３実施形態の場
合と同様あるいはそれ以上に、プレーヤとの一体感が生
まれ、プレーに新鮮さや、面白みが増大する。

【００９５】なお、この第４実施形態では、前記第１実
施形態〜第４実施形態を組合わせて説明したが、本発明
では、前記第１実施形態〜第４実施形態の任意の２つを
組合わせるようにしても、さらに前記第１実施形態〜第
４実施形態とは異なるタイミングでプレーヤＰを撮像し
た撮像画像を、図４と同様若しくは異なる表示形式で適
当に組合わせて表示するようにしても勿論よい。

【００９６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
新たなプレーヤが本装置でプレーする毎や、リーチ状態
が発生する毎、さらには大当たりが発生する毎に、表示
部上にそのプレーヤの表情等の盤面対向側状況を、スロ
ット画像や背景画像、あるいは画面全体の表示画像とし
て表示するようにしたので、予め作成し記憶しておいた
画像のみが表示される従来技術と比較して、プレーヤと
の一体感が生まれ、プレーに新鮮さや、面白みが増大す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るパチンコ遊戯装置の盤面上の外観
の一例を示す説明図。

【図２】本発明に係るパチンコ遊戯装置を構成する各動
作ユニットの主要構成を示すブロック図。

【図３】カメラによる盤面対向側状況の撮像状態を示す
斜視図。

【図４】（ａ）〜（ｃ）、各々、本発明により取込んだ
画像の表示形式の一例を示す説明図。

【図５】本発明に係るパチンコ遊戯装置における画像表
示方法の第１実施形態の処理手順を示すフローチャー
ト。

【図６】本発明に係るパチンコ遊戯装置における画像表
示方法の第２実施形態の処理手順を示すフローチャー
ト。

【図７】本発明に係るパチンコ遊戯装置における画像表
示方法の第３実施形態の処理手順を示すフローチャー
ト。

【図８】本発明に係るパチンコ遊戯装置における画像表
示方法の第４実施形態の処理手順を示すフローチャー
ト。

【符号の説明】

１ 盤面 ２ 画像表示ユニット ７ 撮像ユニット ７１ カメラ ８ 主制御ユニット（リーチ状態検出手段、当たり状態
検出手段） ８１ 撮像データ記憶ディスク（撮像データ記憶手段） ８２ プレー開始検出部（プレー開始検出手段） ９ 賞球検出ユニット １０ 賞球排出ユニット ２１ インタフェース回路 ２２ ＣＰＵ（表示制御手段） ２３ プログラムＲＯＭ ２４ 画像データＲＯＭ ２５ 撮像データＲＡＭ（撮像データ記憶手段） ２６ ＶＲＡＭ ２７ 表示部駆動回路 ２８ 表示部

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像を表示する表示部を盤面上に備えた
   パチンコ遊戯装置において、 前記盤面に対向する側の状況を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段が撮像した前記盤面対向側状況の撮像画像
   を表示部上に表示する表示制御手段と、 を具備することを特徴とするパチンコ遊戯装置。
2. 【請求項２】 プレーの開始を検出するプレー開始検出
   手段、をさらに具備し、 撮像手段は、 前記プレー開始検出手段の検出出力に基づいてプレー開
   始の際の盤面対向側状況を撮像し、 表示制御手段は、 前記撮像手段が撮像した前記プレー開始の際の盤面対向
   側状況の撮像画像を表示部上に表示する、 ことを特徴とする請求項１記載のパチンコ遊戯装置。
3. 【請求項３】 リーチ状態を検出するリーチ状態検出手
   段、をさらに具備し、 撮像手段は、 前記リーチ状態検出手段の検出出力に基づいてリーチ状
   態の際の盤面対向側状況を撮像し、 表示制御手段は、 前記撮像手段が撮像した前記リーチ状態の際の盤面対向
   側状況の撮像画像を表示部上に表示する、 ことを特徴とする請求項１または請求項２記載のパチン
   コ遊戯装置。
4. 【請求項４】 当たり状態を検出する当たり状態検出手
   段、をさらに具備し、 撮像手段は、 前記当たり状態検出手段の検出出力に基づいて当たりの
   際の盤面対向側状況を撮像し、 表示制御手段は、 前記撮像手段が撮像した前記当たりの際の盤面対向側状
   況の撮像画像を表示部上に表示する、 ことを特徴とする請求項１、請求項２または請求項３記
   載のパチンコ遊戯装置。
5. 【請求項５】 表示制御手段は、 撮像手段が撮像した盤面対向側状況の撮像画像を、当た
   りの時に表示する、 ことを特徴とする請求項１、請求項２、請求項３または
   請求項４記載のパチンコ遊戯装置。
6. 【請求項６】 表示制御手段は、 撮像手段が撮像した盤面対向側状況の撮像画像を、表示
   部上のスロット表示エリアのみに表示する、 ことを特徴とする請求項１、請求項２、請求項３、請求
   項４または請求項５記載のパチンコ遊戯装置。
7. 【請求項７】 表示制御手段は、 撮像手段が撮像した盤面対向側状況の撮像画像を、表示
   部上のスロット表示エリア以外の背景表示エリアのみに
   表示する、 ことを特徴とする請求項１、請求項２、請求項３、請求
   項４または請求項５記載のパチンコ遊戯装置。
8. 【請求項８】 撮像手段が撮像した盤面対向側状況の撮
   像データを記憶する撮像データ記憶手段、をさらに具備
   し、 表示制御手段は、 前記撮像データ記憶手段に記憶された前記撮像データを
   読出して、その撮像データに基づいて前記盤面対向側状
   況の撮像画像を表示部上に表示する、 ことを特徴とする請求項１、請求項２、請求項３、請求
   項４、請求項５、請求項６または請求項７記載のパチン
   コ遊戯装置。
9. 【請求項９】 画像を表示する表示部を盤面上に備えた
   パチンコ遊戯装置における画像表示方法において、 前記盤面に対向する側の状況を撮像し、その盤面対向側
   状況の画像を表示部上に表示する、 ことを特徴とするパチンコ遊戯装置における画像表示方
   法。
10. 【請求項１０】 プレーの開始の際の盤面対向側状況を
    撮像し、 前記プレー開始の際の盤面対向側状況の撮像画像を表示
    部上に表示する、 ことを特徴とする請求項９記載のパチンコ遊戯装置にお
    ける画像表示方法。
11. 【請求項１１】 リーチ状態の際の盤面対向側状況を撮
    像し、 前記リーチ状態の際の盤面対向側状況の撮像画像を表示
    部上に表示する、 ことを特徴とする請求項９または請求項１０記載のパチ
    ンコ遊戯装置における画像表示方法。
12. 【請求項１２】 当たりの際の盤面対向側状況を撮像
    し、 前記当たりの際の盤面対向側状況の撮像画像を表示部上
    に表示する、 ことを特徴とする請求項９、請求項１０または請求項１
    １記載のパチンコ遊戯装置における画像表示方法。
13. 【請求項１３】 表示制御手段は、 撮像手段が撮像した盤面対向側状況の撮像画像を、当た
    りの時に表示する、 ことを特徴とする請求項９、請求項１０、請求項１１ま
    たは請求項１２記載のパチンコ遊戯装置における画像表
    示方法。
14. 【請求項１４】 撮像した盤面対向側状況の撮像画像
    を、表示部上のスロット表示エリアのみに表示する、 ことを特徴とする請求項９、請求項１０、請求項１１、
    請求項１２または請求項１３記載のパチンコ遊戯装置に
    おける画像表示方法。
15. 【請求項１５】 撮像した盤面対向側状況の撮像画像
    を、表示部上のスロット表示エリア以外の背景表示エリ
    アのみに表示する、 ことを特徴とする請求項９、請求項１０、請求項１１、
    請求項１２または請求項１３記載のパチンコ遊戯装置に
    おける画像表示方法。
16. 【請求項１６】 撮像した盤面対向側状況の撮像データ
    を記憶し、 その記憶した前記撮像データを読出して、その撮像デー
    タに基づいて前記盤面対向側状況の撮像画像を表示部上
    に表示する、 ことを特徴とする請求項９、請求項１０、請求項１１、
    請求項１２、請求項１３、請求項１４または請求項１５
    記載のパチンコ遊戯装置における画像表示方法。