WO2004067124A1

WO2004067124A1 - 遊技機監視装置

Info

Publication number: WO2004067124A1
Application number: PCT/JP2004/000928
Authority: WO
Inventors: Yasuhisa Arakawa; Nobuaki Miyamoto; Katsuichiro Ishikawa; Kay White; Russ Salo
Original assignee: Forwhom Co., Ltd.; Mic Planning Co. Ltd.; Alcion Y.K.
Priority date: 2003-01-31
Filing date: 2004-01-30
Publication date: 2004-08-12
Also published as: JP2006149409A

Abstract

防犯に役立つ画像データの蓄積が可能となる遊技機監視装置を提供する。パチンコ機（１０）側から遊技者を撮影するＣＣＤカメラ（１８，１９）と、各ＣＣＤカメラ（１８，１９）の撮影により得られたデジタル信号からなる画像データを受信して蓄積する画像データ蓄積用コンピュータ（４１）とを設け、画像データ蓄積用コンピュータ（４１）に、ＣＣＤカメラ（１８，１９）の撮影した画像データを、パチンコ機（１０）毎に時系列順に蓄積した画像データベースを構築する。これにより、監視すべきパチンコ機（１０）の台数が多くても、画像データベースに蓄積された各画像データをディスプレイ（４２Ａ，４３Ａ）の画面に表示すれば、各遊技者の画像が鮮明に映し出されるようになり、防犯に役立つ画像データが蓄積されるようになる。

Description

明細書遊技機監視装置技術分野

本発明は、遊技場における不正行為を防止する等のために、遊技機の監視を行う遊技機監視装置に関する。背景技術

従来から、遊技場において、人々に娯楽を提供するスロットマシンやパチンコ機等の遊技機が利用されている。このような遊技場には、遊技機に対する不正行為、いわゆる「ゴ卜」を防止するために、遊技機や、当該遊技機で遊技を行う遊技者を監視カメラで監視する遊技機監視装置が設けられている。

このような遊技機監視装置としては、例えば、特開平 9一 2 7 6 5 1 8号に記載されたものが知られている。この公報に記載の手法では、遊技機毎に監視カメラを設け、遊技機側から遊技者を撮影できる位置に監視カメラを配置する。そして、担当する遊技機が大当だり作動状態になると、当該監視カメラが撮影した遊技者の映像をビデオモニタに映し出し、監視係員がリアルタイムで不審な遊技者を監視できるようにする。また、この遊技機監視装置は、監視カメラが撮影した映像の録画または記憶が可能となっている。

このような遊技機監視装置では、監視すべき遊技機の台数が多く、同時に大当たりする遊技機が複数ある場合、ビデオモニタの画面を分割して、複数の遊技機の各々で遊ぶ遊技者を一斉に映し出して、不審な遊技者全員をリアルタイムで監視することができる。

また、複数設けられている前述の監視カメラは、それぞれ異なるチャンネルに割り当てられ、所定の操作により、一のチャンネルの画像のみをビデオモニタの画面に映し出すこともできる。

同時に大当たりした遊技機が多数あり、ビデオモニタの画面を細かく分割して、多数の遊技者を一斉に映し出したのでは、各遊技者の映像が不明瞭となる場合がある。そこで、所定の操作を行って所望のチャンネルの画像のみを上記のようにビデオモニタの画面に映し出すようにすれば、当該画面に映し出される遊技者の画像が鮮明となる。したがって、当該遊技者の細かい動きまで監視することがでさる。

前述のような遊技機監視装置では、監視カメラの映像を単に録画または記憶する。しかしながら、細かく分割された画面に、多くの遊技者が一斉に映し出された画像を録画または記憶すると、録画または記憶された画像の遊技者が不鮮明となる。このため、当該画面から遊技者の細かい動作等を確認できず、当該画像が防犯に約立たないおそれがある、という問題がある。

一方、選択されたチャンネルの監視カメラが撮影した遊技者の画像を録画または記憶したのでは、他の遊技者が不正行為を行っている場合、不正行為を行っている現場映像を録画または記憶できない。このため、録画または記憶された画像が防犯に役立たないおそれがある、という問題が依然として残る。

本発明は、上記した問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、防犯に役立つ画像デー夕の蓄積が可能となる遊技機監視装置を提供することである。発明の開示

各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。

なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明に係る遊技機監視装置は、遊技機（10， 60) に設けられて、当該遊技機（10， 60) 側から遊技者を撮影する監視カメラ（18, 19) と、各監視力メラ（18， 19) の撮影により得られたデジタル信号からなる画像データを受信して蓄積する画像データ蓄積手段（41) とを備える。

本発明によれば、監視カメラ（18， 19) によりデジタル信号からなる画像デ一夕を得るようにしたので、画像データには、遊技機（10， 60) 、あるいは、監視カメラ（18， 19) を識別するための識別コード、及び、時刻を示す時刻コ一ドを付与することができる。画像デー夕に識別コード及び時刻コードを付与することにより、画像データ蓄積手段（41) には、監視カメラ（18， 1 9) の撮影した画像デ一夕を、遊技機（10, 60) 毎に時系列順に蓄積した画像デ一夕ベースが構築される。

このような画像デ一タベースが画像データ蓄積手段（41) に構築されるので、監視すべき遊技機（10, 60) の台数が多くても、画像データベースに蓄積された各画像データを表示装置（42A， 43 A) の画面に表示すれば、各遊技者の画像が鮮明に映し出されるようになる。結果として、防犯に役立つ画像データが蓄積されるようになる。

また、画像データ蓄積手段（41) には、全監視カメラ（18, 19) からの画像デ一夕が蓄積されるようになる。したがって、複数箇所で不正行為が行われていても、不正行為を行っている現場映像め鮮明な画像データを漏れなく蓄積でき、この点からも、防犯に役立つ画像データが蓄積されるようになる。

ここで、前記画像データが、被写体の動きを撮影した動画を形成する動画デ一夕とすることができる。

本発明によれば、画像デ一夕蓄積手段（41) に動画デ一夕が蓄積される。したがって、画像データ蓄積手段（41) に蓄積された各動画データを表示装置 (42 A, 43 A) の画面に表示すれば、各遊技者の動画が鮮明に映し出され、当該画面から遊技者の細かい動作等も確認できる。この点からも、防犯に役立つ画像データが蓄積されるようになる。

ここで、前記監視カメラ（18, 19) が撮影した前記動画データを圧縮して圧縮動画データを生成する圧縮手段（50) が設けられ、前記画像データ蓄積手段（41) には、前記圧縮手段（50) が生成した圧縮動画データが画像データとして蓄えられるものとしてもよい。

本発明によれば、遊技機（10, 60) の数が多く、多数の監視カメラ（18， 19) からの動画データを画像デ一タ蓄積手段（41) に蓄積する必要があっても、動画データを圧縮手段（50) で圧縮して圧縮動画データを生成し、この圧縮動画データを画像データ蓄積手段（41) に蓄積する。したがって、画像デー夕蓄積手段（41) をハ一ドディスク装置等の記憶装置で構成するにあたり、画像データ蓄積手段（41) とすべき記憶装置が必要とする記憶容量が低減される。このため、監視すべき遊技機（10, 60) の数が膨大でも、画像データ蓄積手段（41) を実現できる記憶装置の台数が最低限に抑えられる。例えば、 100 台程度の遊技機（10， 60) であれば、 1台の記憶装置により画像データ蓄積手段（41) の実現が可能となる。

また、圧縮手段（50) と画像データ蓄積手段（41) とを別々のハードゥエァ、例えば、別々のコンピュータで構成し、監視カメラ（18， 19) の数に応じて、圧縮手段（50) となるハ一ドウエアの数を設定すれば、複数の圧縮手段 (50) において、動画データを圧縮する圧縮処理が平行して行われるようになる。したがって、当該遊技機監視装置 (40) に膨大な数の監視カメラ（18, 19) が設置されても、動画デ一夕の圧縮処理が迅速に行え、全監視カメラ（1 8, 19) によって得られた画像データが画像データ蓄積手段（41) に蓄積できるようになる。

ここで、前記圧縮手段（50) と前記画像データ蓄積手段（41) とは、デジタル通信網（44) を介して互いに接続されているものとしてもよい。

本発明によれば、圧縮手段（50) と画像データ蓄積手段（41) とを別々のハ一ドウエアで構成するとともに、監視カメラ（18, 19) の数に応じて圧縮手段（50) となるハードウェアの数を増減するようにしても、デジタル通信網 (44) には、接続されるハードウェアの個数に対して優れたフレキシピリティがあるので、様々な規模の遊技場への対応が容易になる。例えば、 10台程度の遊技機（10, 60) を監視する場合と同じハードウェアを利用して、 100台前後の遊技機（10, 60) を監視する遊技機監視装置（40) を実現できる。また、遊技機（10， 60) の遊技動作を制御する制御手段（21) からの遊技動作データを受信する遊技機動作管理手段（30) と、前記画像データ蓄積手段 (41) とが、デジタル通信網 (38) を介して相互に接続されているものとすることができる。

本発明によれば、画像デ一夕蓄積手段（41) と遊技機動作管理手段（30) とがデジタル通信網（38) を介して相互に接続される。したがって、監視している複数の遊技機（10， 60) のなかに、遊技球等の払い出し量が所定量を超えた大当たり作動状態となった遊技機（10， 60) が 1台でも発生すれば、遊技機動作管理手段（30) から画像データ蓄積手段（41) へ、その旨を通知する大当たり信号が送出されるようになる。 ,

この大当たり信号等をトリガーにして、当該遊技機（10, 60) の監視カメラ（18, 19) で得られた画像データの蓄積を開始する。これにより、払い出し量が少ないために、不正行為が行われていないと見なせる遊技機（10， 6 0) については、その監視カメラ (18， 19) で得られた画像デ一タの蓄積が行われなくなる。このため、画像データ蓄積手段（41) が蓄積すべきデータ量が低減され、監視すべき遊技機（10， 60) の数が多くとも画像データ蓄積手段 (41) に監視カメラ（18, 19) で得た有効な画像データがすべて蓄積できるようになる。

ここで、前記遊技機動作管理手段（30) は、一の遊技機（10， 60) の払い出しについて異常を検出すると異常信号を送出し、'前記画像デ一夕蓄積手段 (41) は、前記異常信号を受けて、当該遊技機（10, 60) の監視カメラ (18, 19) が撮影した画像デ一夕の蓄積を開始するようにすることができる。本発明によれば、遊技中に遊技機（10, 60) の前扉（12) 等が開かれる等の不正行為が発生すると、遊技機動作管理手段（30) によって異常信号が送出される。この異常信号を受けた画像データ蓄積手段（41) は、遊技機（10, 60) の該監視カメラ（18， 19) により得られた画像デ一夕の蓄積を開始する。したがって、常に監視カメラ（18, 19) が撮影した画像デ一夕を蓄積していなくとも、不意に発生する不正行為の画像データを画像データ蓄積手段（4 1) に確実に蓄積することができるようになる。

また、各遊技機（10, 60) の席に遊技者が着席したことを検出して着席信号を送出する着席センサ（20) が設けられ、前記画像データ蓄積手段（41) は、前記着席信号を受けて、当該遊技機（10， 60) を撮影して得られた画像データの蓄積を開始することができる。

ここで、着座センサとしては、近傍に人がいるか否かを赤外線等の電磁波や超音波で検出する近接センサ、並びに、遊技機の前に設けられた座席に遊技者が着座したことにより変動する圧力を検出する歪みゲージ等が採用できる。

本発明によれば、その席に遊技者が着席していない、すなわち、近傍に遊技者がおらず、監視カメラ（18， 19) の映像を蓄積する必要のない遊技機（10, 60) が検出される。したがって、画像デ一夕蓄積手段（41) に対する無用な画像データの蓄積が未然に防止され、画像データ蓄積手段（41) が画像データで満たされるまでの時間が長くなる。結果として、所定の記憶容量の記憶装置で画像データ蓄積手段（41) を構成する場合、その連続監視時間をより長いものにすることが可能となる。

また、前記遊技機動作管理手段（30) は、一の遊技機（10， 60) の払い出しについて異常を検出すると異常信号を送出し、前記画像データ蓄積手段（4 1) は、前記異常信号を受けて、当該遊技機（10, 60) の監視カメラ（18, 1 9 ) が撮影した画像デ一夕であって、前記異常信号を受信する直前までの所定時間蓄積した直前画像データの保存を確定する保存確定処理を行うものとすることができる。

このような保存確定処理を行うことにより、保存すべき画像デ一夕と、保存を要しない画像データを仕分けることができる。したがって、保存を要しない画像データを定期的に消去することにより、画像データ蓄積手段（4 1 ) に対する無用な画像データの蓄積が未然に防止され、画像データ蓄積手段（4 1 ) が画像データで満たされるまでの時間が長くなる。結果として、所定の記憶容量の記憶装置で画像データ蓄積手段（4 1 ) を構成する場合、その連続監視時間をより長いものにすることが可能となる。

また、異常信号を受信する直前までの所定時間蓄積した直前画像データを保存するので、異常が発生するまでの間に、異常を発生させた遊技者が行った行為を観察することができる。したがって、防犯の役に立つ画像データを画像デ一夕蓄積手段（4 1 ) に蓄積できるようになる。

また、各遊技機（1 0 , 6 0 ) の席に遊技者が着席したことを検出して着席信号を送出する着席センサ（2 0 ) が設けられ、前記画像データ蓄積手段（4 1 ) は、前記着席信号を受けて、当該遊技機（1 0， 6 0 ) の監視カメラ（1 8 , 1 9 ) が撮影した画像データの保存を確定する保存確定処理を行うものとすることができる。

このような保存確定処理を行うことにより、保存を要する画像データから、遊技者が映っていない保存不要に画像データを仕分けることができる。したがって、このような保存を要しない画像データを定期的に消去することにより、画像デ一夕蓄積手段（4 1 ) に対する無用な画像データの蓄積が未然に防止され、この点からも、画像データ蓄積手段（4 1 ) が画像データで満たされるまでの時間が長くなる。結果として、所定の記憶容量の記憶装置で画像データ蓄積手段（4 1 ) を構成する場合、その連続監視時間をより長いものにすることが可能となる。また、各遊技機（1 0 , 6 0 ) に対して 2個以上の監視カメラ（1 8 , 1 9 ) が備えられているものとすることができる。

本発明によれば、監視カメラ（1 8， 1 9 ) を配置するにあたり、互いのカメラアングルが異なるように、複数の監視カメラ（1 8 , 1 9 ) を配置することができる。したがって、一の監視カメラ（1 8 ) では、カメラアングルの関係から、不正行為を明確にとらえることができなくとも、他の監視カメラ（1 9 ) で不正行為を明確にとらえることができる。結果として、不正行為の画像データを画像データ蓄積手段（4 1 ) に確実に蓄積することができるようになる。

また、前記監視力メラの撮影により得られた画像デー夕と前記画像デ一夕蓄積手段に予め蓄積された所定の画像データとを照合する第 1の照合手段と、前記監視力メラの撮影により得られた画像データおよび前記所定の画像データの被写体が同一であると前記第 1の照合手段が判断した場合、警報を出力する警報出力手段とをさらに備えたものとすることができる。

また、前記監視カメラ毎に、前記画像データ蓄積手段に記録された画像データと該画像データ以前に記録された最新の画像データとを照合し、前記最新の画像データと被写体が同一であると判断した前記画像データを前記画像データ蓄積手段から消去する第 2の照合手段をさらに備えたものとすることができる。

本発明によれば、監視力メラによりデジタル信号からなる画像デ一夕を得るようになるので、画像データには、遊技機、あるいは、監視カメラを識別するための識別コード、及び、時刻を示す時刻コードを付与することができる。また、画像データに識別コード及び時刻コードを付与することにより、画像データ蓄積手段には、監視カメラの撮影した画像データを、遊技機毎に時系列順に蓄積した画像データベースが構築される。

このような画像データベースが画像データ蓄積手段に構築されるので、監視すべき遊技機の台数が多くても、画像データベースに蓄積された各画像デ一夕を表示装置の画面に表示すれば、各遊技者の画像が鮮明に映し出されるようになる。結果として、防災に役立つ画像デ一夕を蓄積することができる。

また、画像データ蓄積手段には、全監視カメラからの画像デ一夕が蓄積されるようになるので、複数箇所で不正行為が行われていても、不正行為を行っている現場映像の鮮明な画像データを漏れなく蓄積できる。この点からも、防犯に役立つ画像データを蓄積することができる。

また、画像データ蓄積手段に動画データが蓄積されるので、画像デ一夕蓄積手段に蓄積された各動画データを表示装置の画面に表示すれば、各遊技者の動画が鮮明に映し出され、当該画面から遊技者の細かい動作等も確認できる。この点からも、防犯に役立つ画像デ一タを蓄積することができる。

また、遊技機の数が多く、多数の監視カメラからの動画データを画像データ蓄積手段に蓄積する必要があつても、動画データを圧縮手段で圧縮して圧縮動画データを生成し、この圧縮動画デ一タを画像データ蓄積手段に蓄積する。したがって、画像データ蓄積手段をハードディスク装置等の記憶装置で構成するにあたり、画像データ蓄積手段とすべき記憶装置が必要とする記憶容量が低減され、監視すべき遊技機の数が膨大でも、画像データ蓄積手段を実現できる記憶装置の台数が最低限に抑えられる。例えば、 1 0 0台程度の遊技機であれば、 1台の記憶装置により画像デー夕蓄積手段を実現することができる。

また、圧縮手段と画像データ蓄積手段とを別々のハードウェア、例えば、別々のコンピュータで構成し、監視カメラの数に応じて、圧縮手段となるハードゥエァの数を設定すれば、複数の圧縮手段において、動画データを圧縮する圧縮処理が平行して行われるようになる。したがって、当該遊技機監視装置に膨大な数の監視カメラが設置されても、動画データの圧縮処理が迅速に行え、全監視カメラによって得られた画像データを画像データ蓄積手段に蓄積することができる。また、圧縮手段と画像データ蓄積手段とを別々のハードウェアで構成するとともに、監視カメラの数に応じて圧縮手段となるハードウェアの数を増減するようにしても、デジタル通信網には、接続されるハ一ドウエアの個数に対して優れたフレキシピリティがあるので、様々な規模の遊技場への対応を容易に行うことができる。例えば、 1 0台程度の遊技機を監視する場合と同じハ一ドウエアを利用して、 1 0 0台前後の遊技機を監視する遊技機監視装置を実現できる。

また、画像デー夕蓄積手段と遊技機動作管理手段とがデジ夕ル通信網を介して相互に接続されるので、監視している複数の遊技機のなかに、遊技球等の払い出し量が所定量を超えた大当たり作動状態となった遊技機が 1台でも発生すれば、遊技機動作管理手段から画像データ蓄積手段へ、その旨を通知する大当たり信号が送出されるようになる。

この大当たり信号等をトリガ一にして、当該遊技機の監視力メラで得られた画像デ一夕の蓄積を開始する。これにより、払い出し量が少ないために、不正行為が行われていないと見なせる遊技機については、その監視カメラで得られた画像データの蓄積が行われなくなる。このため、画像デ一夕蓄積手段が蓄積すべきデータ量が低減され、監視すべき遊技機の数が多くとも、画像データ蓄積手段に監視力メラで得た有効な画像データをすベて蓄積することができる。

また、遊技中に遊技機の前扉等が開かれる等の不正行為が発生すると、遊技機動作管理手段によって異常信号が送出され、この異常信号を受けた画像デ一夕蓄積手段は、遊技機の該監視カメラにより得られた画像データの蓄積を開始する。したがって、常に監視カメラが撮影した画像データを蓄積していなくとも、不意に発生する不正行為の画像データを画像データ蓄積手段に確実に蓄積することができる。

また、その席に遊技者が着席していない、すなわち、近傍に遊技者がおらず、監視カメラの映像を蓄積する必要のない遊技機が検出される。したがって、画像データ蓄積手段に対する無用な画像データの蓄積が未然に防止され、画像データ蓄積手段が画像デ一夕で満たされるまでの時間が長くなる。結果として、所定の記憶容量の記憶装置で画像データ蓄積手段を構成する場合、その連続監視時間をより長いものにすることができる。また、保存確定処理を行うことにより、保存すべき画像デ一夕と、保存を要しない画像デ一タを仕分けることができる。したがって、保存を要しない画像デー夕と定期的に消去することにより、画像データ蓄積手段に対する無用な画像デー夕の蓄積が未然に防止され、画像データ蓄積手段が画像デ一夕で満たされるまでの時間が長くなる。結果として、所定の記憶容量の記憶装置で画像デ一夕蓄積手段を構成する場合、その連続監視時間をより長いものにすることができる。

また、異常信号を受信する直前までの所定時間蓄積した直前画像データを保存するので、異常が発生するまでの間に、異常を発生させた遊技者が行つた行為を観察することができ、防犯の役に立つ画像データを画像データ蓄積手段に蓄積することができる。

また、保存確定処理を行うことにより、保存を要する画像データから、遊技者が映っていない保存不要な画像デ一夕を仕分けることができる。したがって、このような保存を要しない画像データを定期的に消去することにより、画像データ蓄積手段に対する無用な画像データの蓄積が未然に防止される。この点からも、画像データ蓄積手段が画像データで満たされるまでの時間が長くなる。結果として、所定の記憶容量の記憶装置で画像データ蓄積手段を構成する場合、その連続監視時間をより長いものにすることができる。

また、監視カメラを配置するにあたり、互いのカメラアングルが異なるように、複数の監視カメラを配置することができる。したがって、一の監視カメラでは、カメラアングルの関係から、不正行為を明確にとらえることができなくとも、他の監視カメラで不正行為を明確にとらえることができる。また、不正行為を撮影した画像デ一夕を画像データ蓄積手段に確実に蓄積することができる。

また、監視カメラの撮影により得られた画像デ一夕と予め蓄積された所定の画像データとを照合し、監視カメラの撮影により得られた画像データ及び所定の画像データの被写体が同一であると判断した場合、警報を出力するので、遊技者が要注意人物であると認証された場合には警告を出力することができる。また、前記監視カメラ毎に、記録された画像デ一夕と該画像データ以前に記録された最新の画像データとを照合し、その最新の画像データと被写体が同一であると判断した画像データを記録媒体から消去するので、遊技を継続中の遊技者については顔写真の画像デ一夕を繰り返し蓄積することがなくなる。結果として、記録媒体の記憶容量を低減することができる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の第 1実施形態に係る遊技機島を示す斜視図である。

図 2 A及び図 2 Bは、本発明の第 1実施形態に係る遊技機を示す正面図及び側面図である。

図 3は、本発明の第 1実施形態に係る遊技機動作管理手段を示すプロック図である。

図 4は、本発明の第 1実施形態に係る遊技機監視装置を示すプロック図である。図 5は、本発明の第 1実施形態に係る圧縮手段及び画像データ蓄積手段を示すブロック図である。

図 6は、本発明の第 1実施形態に係る遊技機監視装置の動作を説明するためのフロ一チヤ一卜である。

図 7は、本発明の第 2実施形態に係る圧縮処理コンピュータの構成を示す機能ブロック図である。

図 8は、本発明の第 2実施形態による圧縮処理を説明するためのフローチヤ一卜である。

図 9は、本発明の第 3実施形態に係る圧縮処理コンピュータの構成を示す機能ブロック図である。

図 1 0は、本発明の第 3実施形態による圧縮処理を説明するためのフローチャートである。

図 1 1 A及び図 1 1 Bは、本発明の変形例を示す図 2 A及び図 2 Bに相当する図である。

図 1 2は、本発明の異なる変形例を示す側面図である。

図 1 3 A及び図 1 3 Bは、本発明のさらに異なる変形例を示す図 2 A及び図 2 Bに相当する図である。

図 1 4 A及び図 1 4 Bは、本発明の遊技機の変形例を示す図 2 A及び図 2 Bに相当する図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。

(第 1実施形態）

図 1ないし図 6は、本発明の実施の形態である第 1実施形態を示すものである。図 1は、本第 1実施形態に係る遊技機島を示す斜視図、図 2 A及び図 2 Bは、それぞれ本第 1実施形態に係る遊技機を示す正面図及び側面図、図 3は、本第 1実施形態に係る遊技機動作管理手段を示すプロック図、図 4は、本第 1実施形態に係る遊技機監視装置を示すブロック図、図 5は、本第 1実施形態に係る圧縮手段及び画像データ蓄積手段を示すブロック図、図 6は、本第 1実施形態に係る遊技機監視装置の動作を説明するためのフローチャートである。

(遊技機島 1 )

図 1において、パチンコ機 1 0は、遊技機の一例であり、遊技機島 1は、複数のパチンコ機 1 0が設置されたブロックである。

図 1に示すように、遊技機島 1の正面には複数のパチンコ機 1 0が図 1中横方向に配列されている。一方、遊技機島 1の背面には、図 1には示さないが、正面と同数のパチンコ機 1 0が図 1の横方向に配列されている。なお、図 1の例では、遊技機島 1の正面及び背面には、 6台ずつパチンコ機 1 0が配列され、計 1 2台のパチンコ機 1 0が遊技機島 1に設けられている。

遊技機島 1の一方の側面部分には、貸玉機 3が設置され、他方の側面部分には、平板状の側板部材 4が立設されている。

そして、遊技機島 1の上方は、長方形状の屋根部 5に覆われている。屋根部 5 の下方には、長方形状に形成された屋根部 5の長辺に沿って延びる幕板部 6が設けられている。この幕板部 6は、パチンコ機 1 0の前面よりも前方（図 1中手前側）へ突出している。

(パチンコ機 1 0 )

パチンコ機 1 0は、図 2 A及び図 2 Bに示すように、正面が開口された直方体の箱状に形成された筐体 1 1と、その正面の開口を開閉するように設けられた前扉 1 2とを備えている。このうち、前扉 1 2には、図 2 A及び図 2 B中上方から、遊技場の係員を呼び出す際に点灯される呼出ランプ部 1 3と、発射された遊技球が遊技釘等の間を転がり落ちるように形成された遊技盤 1 4と、遊技球を貯留するとともに後述する発射装置 1 7に遊技球を供給する上皿 1 5と、上皿 1 5から溢れた遊技球を受ける下皿 1 6と、遊技盤 1 4へ遊技球を発射する発射装置 1 7 とが設けられている。

このうち、遊技盤 1 4の中央部分裏側には、当該パチンコ機 1 0の内側から、当該パチンコ機 1 0を操作する遊技者を、当該パチンコ機 1 0の正面から撮影する監視カメラとしての C C Dカメラ 1 8が設けられている。

また、呼出ランプ部 1 3の内部には、当該パチンコ機 1 0を操作する遊技者を、当該パチンコ機 1 0の斜め上方から撮影する監視力メラとしての C C Dカメラ 1 9が設けられている。

さらに、下皿 1 6の上方には、パチンコ機 1 0の前方に設けられている図示しない席に遊技者が着席したことを検出するために、赤外線式の近接センサ 2 0が設けられている。

このようなパチンコ機 1 0には、当該パチンコ機 1 0の遊技動作を制御する制御手段として、図 3を参照して後述する遊技動作制御用 C P U 2 1が設けられている。各パチンコ機 1 0の遊技動作制御用 C P U 2 1は、後ほど詳述する遊技機動作管理手段としての管理用コンピュータ 3 0に接続され、遊技動作において得られた遊技動作データを管理用コンピュータ 3 0へ送信するようになっている。なお、遊技動作デ一夕としては、遊技球の払い出し量等の数量的なデ一夕のみならず、パチンコ機 1 0の前扉 1 2等が開かれた等の不正行為に関する情報も含まれている。

また、各パチンコ機 1 0に設けられている C C Dカメラ 1 8， 1 9は、後ほど詳述する遊技機監視装置 4 0に接続され、 C C Dカメラ 1 8， 1 9の撮影により得られた画像データが遊技機監視装置 4 0に蓄積可能となっている。

(管理用コンピュータ 3 0 )

管理用コンピュータ 3 0は、パチンコ機 1 0が設置された遊技場を健全に運営するために、必要なデ一夕をパチンコ機 1 0から収集するものである。

すなわち、管理用コンピュータ 3 0は、図 3に示すように、遊技場に設置されたすベてのパチンコ機 1 0の遊技動作制御用 C P U 2 1と、デジタル通信網、例えば、イーサネット（登録商標）等の L AN 3 1を介して接続されている。

これにより、管理用コンピュータ 3 0には、各パチンコ機 1 0の遊技動作制御用 C P U 2 1から出力される、パチンコ機 1 0に打ち込まれた遊技球の量であるァゥト玉デ一夕と、パチンコ機 1 0から払い出された遊技球の量であるセーフ玉データと、パチンコ機 1 0に属する各部の状態、例えば、前扉 1 2の開閉状態を表す状態データと、パチンコ機 1 0が大当たり状態になっていることを示す大当たり信号とが入力されるようになっている。

また、管理用コンピュータ 3 0は、図 3の如く、各パチンコ機 1 0に設けられている近接センサ 2 0と、適宜な通信手段、好ましくは、デジタル式専用通信回線を介して接続されている。これにより、管理用コンピュータ 3 0には、各パチンコ機 1 0の前方に設けられた席に遊技者が着席したことを示す着座信号が入力されるようになつている。

このような管理用コンピュータ 3 0には、 L A N 3 1を介して送られてくるデジ夕ル信号を受けるデジタル信号入力部 3 2と、パチンコ機 1 0から送られてくる状態データに基づいてパチンコ機 1 0自体の異常を検出する遊技機異常検出部 3 3と、パチンコ機 1 0からのアウト玉データ及びセーフ玉デ一夕に基づいてパチンコ機 1 0の払い出し異常を検出する払い出し異常検出部 3 4と、パチンコ機 1 0からの大当たり信号を後述するデジタル通信部 3 7へバイパスするバイパス部 3 5と、近接センサ 2 0から送られてくる着座信号を受信する着座信号受信部 3 6と、遊技機監視装置 4 0との通信を行うデジタル通信部 3 7とが設けられている。

このうち、遊技機異常検出部 3 3は、警戒状態解除操作を行っていないパチンコ機 1 0に対して、前扉 1 2の開放操作や、大当たりの当選確率を変更する設定変更操作等の異常な操作が行われたことを検出し、遊技機異常信号を送出するものである。

また、払い出し異常検出部 3 4は、次の（1 ) 〜（4 ) の状態を検出すると、これらの状態を異常払い出し状態と見なして、払い出し異常信号を送出するものとなっている。

( 1 ) パチンコ機 1 0に設定されている大当たりの確率が低いにもかかわらず、大当たりとなっている状態。

( 2 ) 払い出された遊技球の量が、予め設定された想定曲線に示される量を超えている状態。

( 3 ) ビックボーナス等の大役に入賞していないにもかかわらず、大当たりとなっている状態。

( 4 ) 及び、パチンコ機 1 0に打ち込まれた遊技球の量が著しく少ないにもかかわらず、大当たりとなっている状態。

デジタル通信部 3 7は、管理用コンピュータ 3 0と遊技機監視装置 4 0とを相互に接続するイーサネット（登録商標）等の L A N 3 8における通信制御装置であり、前述の遊技機異常信号及び払い出し異常信号が発生すると、これらの信号を遊技機監視装置 40に宛てて送信するようになっている。また、管理用コンピュー夕 30から遊技機監視装置 40へは、 L AN 38を介して、近接センサ 2 0から送られてくる着座信号も送信されるようになっている。

(遊技機監視装置 40)

遊技機監視装置 40は、遊技者の不正行為を防止するために、各パチンコ機 1 0に設置された CCDカメラ 18， 19で遊技者を監視するものである。ここで、 CCDカメラ 18， 19は、撮影によりデジタル信号からなる画像データを出力するものである。さらに詳細しく説明すると、 CCDカメラ 18， 19は、被写体の動きを撮影した動画を形成する動画データを、前述の画像データとして出力するものである。

図 4において、遊技機監視装置 40は、複数の CCDカメラ 18, 19が接続された圧縮処理用コンピュータ 50と、 CCDカメラ 18， 19からの画像デー夕を蓄積する画像データ蓄積用コンピュータ 41と、遊技場と同じ建物の別室に設置されるとともに、 CCDカメラ 18, 19が撮影した画像を映し出すデイスプレイ 42 Aを有する監視用コンピュータ 42と、遊技場から離れた遠隔地にある建物内に設置されるとともに、 CCDカメラ 18, 19が撮影した画像を映し出すディスプレイ 43 Aを有する遠隔監視用コンピュータ 43とを備えたものとなっている。

なお、複数の圧縮処理用コンピュータ 50及び画像データ蓄積用コンピュータ 41は、デジタル通信網、例えば、イーサネット (登録商標) 等の LAN44を介して相互に接続されている。

また、画像デ一夕蓄積用コンピュータ 41及ぴ監視用コンピュータ 42は、圧縮処理用コンピュータ 50及び画像データ蓄積用コンピュータ 41と同様に、デジタル通信網、例えば、イーサネット（登録商標）等の LAN45を介して相互に接続されている。

さらに、画像デ一夕蓄積用コンピュータ 41及び遠隔監視用コンピュータ 43 1'8 は、ィンタ一ネット 46を介して相互に接続可能となっている。

ここで、圧縮処理用コンピュータ 50は、 CCDカメラ 18, 19が撮影した動画データを圧縮して圧縮動画データを生成する圧縮手段である。そして、圧縮用コンピュータ 50は、 CCDカメラ 18， 19の数に応じて、そのハードゥエァとしての数量が設定されている。

この圧縮処理用コンピュータ 50には、自らが圧縮処理した圧縮動画データに、パチンコ機 10及び CCDカメラ 18， 19を識別するための識別コード、及び、時刻を示す時刻コードを付与する機能が設けられている。

また、圧縮処理用コンピュータ 50は、遊技機島 1の内部に配置され、通常は、キーポード及び表示装置等のマン一マシンィンターフェイスが接続されない状態で使用されるものとなっている。圧縮処理用コンピュータ 50には、メンテナンス等の必要に応じて、図示しない可搬型の表示装置付キ一ポ一ドが接続されるようになつている。

画像データ蓄積用コンピュータ 41は、圧縮処理用コンピュータ 50が生成した圧縮動画データを蓄積させるハードディスク装置を備えたものである。

画像データ蓄積用コンピュータ 41に設けられたハードディスク装置の記憶領域には、 CCDカメラ 18， 19が撮影した画像データである圧縮動画データを、パチンコ機 10毎に、さらに詳しく言えば、各パチンコ機 10に対応した CCD カメラ 18， 19毎に、時系列順に蓄積した画像データベースが構築されている。この際、画像デ一夕蓄積用コンピュータ 41は、管理用コンピュータ 30から大当たり信号、遊技機異常信号及び払い出し異常信号の少なくとも一つを受信すると、その受信した信号をトリガ一にして、該当するパチンコ機 10に設置された CCDカメラ 18, 19が撮影して得た圧縮動画データの蓄積を開始する。

また、画像デ一夕'蓄積用コンピュータ.41は、管理用コンピュータ 30から着座信号を受信しなければ、該当するパチンコ機 10に設置された CCDカメラ 1 8, 19の圧縮動画データ、換言すれば、遊技者が映っていない無用な画像デー夕の蓄積を行わないようになつている。

これにより、蓄積する必要のない無用な圧縮動画データの蓄積の未然に防止され、画像データ蓄積用コンピュータ 4 1のハ一ドディスク装置が圧縮動画データで満たされるまでの時間が長くなり、遊技機監視装置 4 0の連続監視時間がより長いものとなっている。

監視用コンピュータ 4 2及び遠隔監視用コンピュータ 4 3は、画像データ蓄積用コンピュータ 4 1に蓄積された圧縮動画データを再生して監視することが可能となっている。したがって、 C C Dカメラ 1 8， 1 9が撮影した直前の画像を再生することにより、ほぼリアルタイムで監視することが可能となっている。

また、監視用コンピュータ 4 2は、画像データ蓄積用コンピュータ 4 1の画像デ一夕を印刷する等のために、図示しないカラープリンタを備えている。

この際、管理用コンピュータ 3 0は、パチンコ機 1 0からの大当たり信号を遊技機監視装置 4 0の画像データ蓄積用コンピュータ 4 1へ転送するようになっている。

遊技機監視装置 4 0の画像データ蓄積用コンピュータ 4 1は、大当たり信号を受けると、画像データべ一スの中から当該パチンコ機 1 0の画像デ一夕を検索する。そして、大当たりを出した時の遊技者の静止画像データ（サムネイル）を抽出して監視用コンピュータ 4 2に送出するようになっている。

監視用コンピュータ 4 2は、画像デ一夕蓄積用コンピュータ 4 1から送られてきた静止画像データをカラ一プリン夕で印刷し、大当たりを出した遊技者の顔写真を生成できるようになつている。

(圧縮処理用コンピュータ 5 0 )

次に、圧縮処理用コンピュータ 5 0について詳述する。図 5には、圧縮処理用コンピュータ 5 0の主要な構成要素が示されている。図 5において、動画データ入力部 5 1は、動画データのストリームが入力されて、所定の方法で当該動画データを圧縮して、生成した圧縮動画デ一夕を送出するものである。バッファメモリ 2は、動画データ入力部 5 1により圧縮された圧縮動画デ一夕を一時的に格納するものである。

サムネイル生成部 5 3は、バッファメモリ 5 2の蓄積された圧縮動画データから、サムネイルとなる静止画を生成するものである。さらに詳しく説明すると、サムネイル生成部 5 3は、例えば、圧縮された一連の動画ストリームから所望の時間間隔あるいは所望のフレーム間隔で静止画像データを切り出す処理を行い、サムネイルを生成するものとなっている。

サムネイル生成部 5 3で生成された静止画像データ（サムネイル）は、元の圧縮動画データに添付されて、画像データ蓄積用コンピュータ 4 1のハードデイスク装置に蓄積されるようになっている。

図 6は、上記のように構成した第 1実施形態による圧縮処理用コンピュータ 5 0の動作を示すフローチヤ一トである。なお、このフローチャートによる処理に入る前に、動画ストリームからサムネイルを切り出すための所望の時間間隔あるいはフレーム間隔が、ユーザによって既に指定されているものとする。

図 6に示すように、まず、動画デ一タ入力部 5 1によって、動画デ一夕が、例えば、 M P E G 1 , 2で圧縮された圧縮動画デ一夕にされ、この圧縮動画データをフレーム毎にバッファメモリ 5 2へ入力することで、圧縮ストリーム入力を行う。これにより、圧縮動画デ一タをバッファメモリ 5 2に蓄積する（ステップ S

1 )

次に、サムネイル生成部 5 3は、ユーザにより指定された時間間隔あるいはフレーム間隔に基づいて、サムネイルを生成するタイミングになったか否かを判定する (ステップ S 2 ) 。

サムネイルを生成するタイミングとなった場合、サムネイル生成部 5 3は、圧縮動画データを一度伸張して無圧縮の動画データに変換する（ステップ S 3 ) 。そして、その無圧縮動画データからサムネイルとなるフレームを切り出し、その静止画データを所定の方式（例えば J P E G) で圧縮する。さらに、元の圧縮動画データに添付し、圧縮動画デ一夕と、そのサムネイル（圧縮静止画像デ一夕）とを画像データ蓄積用コンピュータ 4 1のハードディスク装置に蓄積する前述のような本第 1実施形態によれば、次のような効果が得られる。

すなわち、 C C Dカメ乡 1 8， 1 9によりデジタル信号からなる画像データを得るようにしたので、画像デ一夕には、パチンコ機 1 0、または、 C C Dカメラ 1 8， 1 9を識別するための識別コード、及び、時刻を示す時刻コードを付与することができる。また、画像データに識別コード及び時刻コードを付与することにより、画像データ蓄積用コンピュータ 4 1に、 C C Dカメラ 1 8 , 1 9の撮影した画像データを、パチンコ機 1 0毎に時系列順に蓄積した画像データベースを構築することができる。

このようにして、画像データべ一スを画像データ蓄積用コンピュータ 4 1に構築できる。したがって、監視すべきパチンコ機 1 0の台数が多くても、画像データベースに蓄積された各画像デ一タをディスプレイ 4 2 A, 4 3 Aの画面に表示すれば、各遊技者の画像が鮮明に映し出されるようになる。結果として、防犯に役立つ画像データを蓄積することができる。

また、画像デ一タ蓄積用コンピュータ 4 1に、全 C C Dカメラ 1 8， 1 9からの画像データが蓄積されるようにしたので、複数箇所で不正行為が行われていても、不正行為を行っている現場映像の鮮明な画像データを漏れなく蓄積できる。この点からも、防犯に役立つ画像デー夕を蓄積することができる。

さらに、画像データとして、被写体の動きを撮影した動画を形成する動画デー夕を採用したので、画像デ一夕蓄積用コンピュータ 4 1に蓄積された各動画デー夕をディスプレイ 4 2 A, 4 3 Aの画面に表示すれば、各遊技者の動画が鮮明に映し出され、当該画面から遊技者の細かい動作等も確認できる。この点からも、防犯に役立つ画像デー夕を蓄積することができる。

また、画像デ一タ蓄積用コンピュータ 4 1のハードディスク装置が必要とする記憶容量が低減される。これは、 CCDカメラ 18， 19が撮影した動画データを圧縮して圧縮動画データを生成する圧縮処理用コンピュータ 50を設け、画像データ蓄積用コンピュータ 41に、圧縮処理用コンピュータ 50が生成した圧縮動画データを画像データとして蓄えるようにしたからである。したがって、監視すべきパチンコ機 10の数が膨大でも、画像デ一夕蓄積用コンピュータ 41のハードディスク装置の台数が最低限に抑えられる。例えば、 100台程度のパチンコ機 10であれば、 1台のハードディスク装置を用意すれば、画像データ蓄積用コンピュータ 41を実現することができる。

さらに、遊技機監視装置 40に膨大な数の CCDカメラ 18, 19が設置されても、動画データの圧縮処理が迅速に行え、全 CCDカメラ 18， 19によって得られた画像データを、画像デ一夕蓄積用コンピュータ 41に蓄積することができる。これは、圧縮処理用コンピュータ 50と画像データ蓄積用コンピュータ 4 1とを別々のコンピュータで構成し、 CCDカメラ 18, 19の数に応じて、圧縮用コンピュータ 50の数を設定するようにしたので、複数の圧縮処理用コンピュ一夕 50において、動画データを圧縮する圧縮処理が平行して行われるようになるからである。

また、圧縮処理用コンピュータ 50と画像デ一夕蓄積用コンピュータ 41とを別々のハードウェアで構成するとともに、 CCDカメラ 18, 19の数に応じて圧縮処理用コンピュータ 50の数を増減するようにしても、接続されるハードウェアの個数に対する LAN 44の優れたフレキシビリティにより、様々な規模の遊技場への対応を容易に行うことができる。これは、圧縮処理用コンピュータ 50と画像デ一夕蓄積用コンピュータ 41とを LAN 44を介して互いに接続したからである。例えば、 10台程度のパチンコ機 10を監視する場合と同じハードウエアを利用して、 100台前後のパチンコ機 10を監視する遊技機監視装置 40を実現できる。

さらに、遊技球等の払い出し量が所定量を超えた大当たり作動状態となったパチンコ機 10が発生した場合、管理用コンピュータ 30から画像デ一夕蓄積用コンピュー夕 41へ、その旨を通知する大当たり信号を送出することができる。これは、パチンコ機 10の遊技動作を制御する遊技動作制御用 CPU 21からの遊技動作デ一夕を受信する管理用コンビュ一夕 30と、画像デ一夕蓄積用コンピュー夕 41とを、 LAN 38を介して相互に接続したからである。

そして、この大当たり信号等をトリガーにして、当該パチンコ機 10の CCD カメラ 18, 19で得られた画像データの蓄積を開始する。これにより、払い出し量が少ないために、不正行為が行われていないと見なせるパチンコ機 10については、その CCDカメラ 18, 19で得られた画像データの蓄積を行わないで済む。このため、画像データ蓄積用コンピュータ 41が蓄積すべきデータ量が低減され、監視すべきパチンコ機 1 0の数が多くとも、画像データ蓄積用コンピュー夕 41に CCDカメラ 18, 19で得た有効な画像デ一夕をすベて蓄積することができる。

また、遊技中にパチンコ機 10の前扉 12等が開かれる等の不正行為が発生すると、管理用コンピュータ 30によって異常信号が送出される。これは、管理用コンピュータ 30として、一のパチンコ機 10の払い出しについて異常を検出すると異常信号を送出するものを採用し、画像データ蓄積用コンピュータ 41として、前述の異常信号を受けて、当該パチンコ機 10の CCDカメラ 18, 19が撮影した画像デ一夕の蓄積を開始するものを採用したからである。この異常信号を受けた画像デー夕蓄積用コンピュータ 41は、パチンコ機 10の該 CCDカメラ 18, 19により得られた画像データの蓄積を開始する。したがって、常に C CDカメラ 18, 19が撮影した画像データを蓄積していなくとも、不意に発生する不正行為の画像データを画像データ蓄積用コンピュータ 41に確実に蓄積することができる。

さらに、各パチンコ機 10の席に遊技者が着席したことを検出して着席信号を送出する近接センサ 20を設け、着席信号を受けて、画像デ一夕蓄積用コンピュータ 41による画像デ一夕の蓄積を開始するようにしたので、その席に遊技者が着席していない、すなわち、近傍に遊技者がおらず、 CCDカメラ 18， 1 9の映像を蓄積する必要のないパチンコ機 10が検出される。したがって、画像データ蓄積用コンピュータ 41に対する無用な画像デ一夕の蓄積が未然に防止され、画像デ一夕蓄積用コンピュータ 41が画像データで満たされるまでの時間が長くなる。結果として、所定の記憶容量のハ一ドディスク装置で画像データ蓄積用コンピュータ 41を構成する場合、その連続監視時間をより長いものにすることができる。

また、各パチンコ機 1 0に対して 2個以上の CCDカメラ 18, 1 9を設け、 CCDカメラ 1 8， 19を配置するにあたり、互いのカメラアングルが異なるように、 CCDカメラ 18, 19を配置したので、 CCDカメラ 18, 1 9の一方では、カメラアングルの関係から、不正行為を明確にとらえることができなくとも、 CCDカメラ 18, 19の他方で不正行為を明確にとらえることができる。また、不正行為の画像データを画像データ蓄積用コンピュータ 41に確実に蓄積することができる。

さらに、遊技者は、大当たりによる商品を得ることができる上、大当たり時の記念となる顔写真も得ることができる。これは、パチンコ機 1 0が大当たりすると、パチンコ機 10からの大当たり信号が出力されるようにし、大当たり信号を受けた画像データ蓄積用コンピュータ 41に、画像デ一夕ベースの中から当該パチンコ機 1 0の画像データを検索させ、大当たりを出した時の遊技者の静止画像デ一タ（サムネイル）を抽出して監視用コンピュータ 42へ送出し、監視用コンピュー夕 42のカラープリン夕で、大当たりを出した時の遊技者の静止画像デー夕を印刷するようにし、大当たりを出した遊技者の顔写真を生成できるようにしたからである。

(第 2実施形態）

図 7及び図 8は、本発明の実施の形態としての第 2実施形態を示すものである図 7は、本第 2実施形態に係る圧縮処理コンピュータ 5 O Aの構成を示す機能ブロック図、図 8は、上記図 7のように構成した第 2実施形態による圧縮処理を説明するためのフロ一チヤ一トである。

図 7に示す圧縮処理コンピュータ 5 O Aは、圧縮された動画ストリームから、動画と、サムネイルとなる静止画とを自動的に切り出す機能を有するものである。図 7においては、図 5に示した機能構成要素と同一の要素には同一の符号が付されている。すなわち、この図 7に示す圧縮処理コンピュータ 5 O Aは、ある方式で圧縮された動画データを別または同じ方式の圧縮データに変換すると同時に、サムネイルとなる静止画を生成する構成を有している。

図 7において、伸張処理部 5 5は、バッファメモリ 5 2に蓄積された圧縮動画デ一タを伸張し、無圧縮の動画データを生成する。圧縮処理部 5 6は、伸張処理部 5 5により生成された無圧縮動画データを、例えば元の圧縮動作データと異なる方式で再圧縮することにより、圧縮動画データを生成する。

このとき圧縮処理部 5 6は、ュ一ザによってファイル分割が指定されているかどうかを判断し、指定されているときは複数のファイルに分割して圧縮動画デー夕を生成する。例えば、長い時間の動画データを、メモリ容量の限られた携帯端末にダウンロードするための動画デー夕にコンバートする場合などにはフアイル分割が指定される。

サムネイル生成部 5 7は伸張処理部 5 5により生成された無圧縮動画データから、サムネイルとなる静止画を生成する。例えば、一連の動画ストリームから所望の時間間隔あるいは所望のフレーム間隔で静止画を切り出す処理を行う。ハ一ドディスク等の記録媒体 4 1は、圧縮処理部 5 6により生成された圧縮動画デー夕と、サムネイル生成部 5 7により生成されたサムネイルとしての静止画データとを記憶する。このとき、サムネイルとしての静止画データと、その静止画デー夕に対応する動画のフレーム位置とを関連付けて記憶する。

次に、上記図 7のように構成した第 2実施形態による圧縮処理を図 8に示すフローチャートを参照して説明する。なお、このフローチャートによる処理に入る前に、動画ストリームからサムネイルを切り出すための所望の時間間隔あるいはフレーム間隔、及び動画のファイル分割をするか否か、ファイル分割をする場合にはその時間間隔あるいはフレーム間隔がュ一ザによって既に指定されているものとする。

図 8に示すように、まず、動画データ入力部 5 1によって、動画データが、例えば、 M P E G 1 , 2で圧縮された圧縮動画データにされ、この圧縮動画デ一夕をフレーム毎にバッファメモリ 5 2へ入力することで、圧縮ストリーム入力を行う。これにより、圧縮動画データをバッファメモリ 5 2に蓄積する（ステップ S 1 1 ) 。伸張処理部 5 5は、このバッファメモリ 5 2に蓄積された圧縮動画デー夕を伸張して、無圧縮の動画データに変換する（ステップ S 1 2 ) 。

次に、サムネイル生成部 5 7は、ユーザにより指定された時間間隔あるいはフレーム間隔に基づいて、サムネイルを生成するタイミングになったか否かを判定する (ステップ S 1 3 ) 。サムネイルを生成するタイミングになった場合、サムネイル生成部 5 7は、無圧縮動画データからサムネイルとなるフレームを切り出し、その静止画データを所定の方式（例えば J P E G) で圧縮して、画像デ一夕蓄積用コンピュータ 4 1のハードディスク装置に蓄積する（ステップ S 1 4 ) 。

次に、圧縮処理部 5 6は、ユーザによってファイル分割が指定されており、かつその分割タイミングになったか否かを判定する（ステップ S 1 5 ) 。サムネィルを生成する間隔とフアイル分割をする間隔とを一致させておけば、分割された各動画ファイルの先頭のフレ一ムをサムネイルとして生成することができる。これにより、サムネイルを見ることによつて各動画ファイルの内容を容易に想像させることができる。

この場合において、動画ストリームから生成したサムネイルと、分割した各動画ファイルとを互いに関連付けて記憶することにより、サムネィルを各動画ファィルの検索画像として使用することができる。すなわち、所望のサムネイルを選択することによって、それに関連付けられた動画デ一夕のファイルを再生するようにすることができ、ユー " の利便性を向上させることができる。

上記ステップ S 1 5において、ファイル分割が指定されていないと判断した場合、圧縮処理部 5 6は、上記ステップ S 1 2で生成された無圧縮動画データを所定の方式で再圧縮し（ステップ S 1 7 ) 、画像データ蓄積用コンピュータ 4 1のハードディスク装置のファイルに保存する（ステップ S 1 8 ) 。

一方、フアイル分割が指定されていて、かつその分割タイミングになったと判断した場合、圧縮処理部 5 6は、新たに動画ファイルを作成した後（ステップ S 1 6 ) 、上記ステップ S 1 2で生成された無圧縮動画データを所定の方式で再圧縮する（ステップ S 1 7 ) 。そして、この圧縮動画デ一夕を上記ステップ S 1 6 で作成した新たな動画ファイルに保存する (ステップ S 1 8 ) 。

このような本第 2実施形態によっても、前記第 1実施形態と同様の効果を得ることができる。

(第 3実施形態）

図 9及び図 1 0は、本発明の実施の形態としての第 3実施形態を示すものである。図 9は、本実施形態に係るコンピュータ 5 0 Bの構成を示す機能ブロック図、図 1 0は、本実施形態による画像データの記録処理を説明するためのフローチヤ一卜である。

ハードディスク等の記録媒体 4 1 Bには、監視カメラ 1 8， 1 9の撮影した画像データを、遊技機 1 0， 6 0毎に時系列順に蓄積した画像データべ一スの他、いわゆるゴト師等の要注意人物の顔写真を記録したデータベースが予め構築されている。コンピュータ 5 0 Bでは、監視カメラ ( 1 8 , 1 9 ) により撮影された顔写真の画像データが画像データ入力部 1 2 0 1に入力される。画像データ入力部 1 2 0 1は画像デ一夕を記録時刻と共に記録媒体 4 1 Bに記録する。また、照合部 1 2 0 2は、画像データ入力部 1 2 0 1からの顔写真の画像デ一夕と、記録媒体 4 1 Bから読み出した要注意人物の顔写真の画像データとの照合を行い、照合結果に応じて警報出力部 1 2 0 3から警報を出力する。警報出力部 1 2 0 3は、警報音を出力するスピーカ等により構成される。

次に、図 1 0のフローチャートを参照し、本実施形態における画像記録処理について説明する。ステップ S 1 3 0 1において監視カメラ 1 8、 1 9により遊技者の顔写真が撮影され、画像データ入力部 1 2 0 1に入力される。ステップ S 1 3 0 2において、画像データ入力部 1 2 0 1は監視カメラ毎に、画像データを記録時刻と共に記録媒体 4 1 Bに記録する。ここで記録される画像データは、次回のステップ S 1 3 0 1において撮影される顔写真との照合に使用することができる。同時に、照合部 1 2 0 2に画像データを渡す。ステップ S 1 3 0 3において、照合部 1 2 0 2は、監視力メラ毎に、画像データ入力部 1 2 0 1からの画像デー夕と、今回のステップ S 1 3 0 2よりも前に記録媒体 4 1に記録された顔写真の画像データの中で最新のものとを照合する。この照合には、周知の顔認証に関する技術を使用することができる。ステップ S 1 3 0 4において、撮影された顔写真の人物が上記最新の顔写真の人物と同一であれば、今回のステップ S 1 3 0 2 において記録された画像データを消去する。

このようにして、監視カメラ毎に、今回記録媒体 4 1 Bに記録された画像デ一夕と、該画像データ以前に記録された最新の画像データとを照合し、最新の画像データと被写体が同一であると判断した画像データを消去する処理が実現される。一方、ステップ S 1 3 0 4において、撮影された顔写真の人物が最後に記録された画像データと異なる場合、画像データを消去せずにステップ S 1 3 0 6に移行する。すなわち、今回記録された画像デー夕が、次回のステップ S 1 3 0 3における照合で使用される。ステップ S 1 3 0 6では. 要注意人物のデ一夕べ一スの顔写真との照合を行う。ステップ S 1 3 0 7において、撮影された顔写真の人物がデータベースに記録された画像データの顔写真と同一人物であれば、ステツプ S 1 3 0 8で警報を出力する。

以上の処理が、 n分毎に繰り返される。このようにして、監視カメラの撮影により得られた画像デ一夕と予め蓄積された所定の画像データとを照合し、監視カメラの撮影により得られた画像データ及び所定の画像データの被写体が同一であると判断した場合、警報を出力するので、遊技者が要注意人物であると認証された場合には警告を出力することができる。また、監視カメラ毎に、記録された画像デ一夕と該画像データ以前に記録された最新の画像データとを照合し、最新の画像データと被写体が同一であると判断した画像デ一夕を記録媒体から消去するので、遊技を継続中の遊技者については顔写真の画像データを繰り返し蓄積することがなくなる。結果として、記録媒体の記憶容量を低減することができる。

また、上記の処理により記録媒体に記録された画像及び時刻に基づいて、特定の人物の監視を行うことが可能となる。また、このように記録された画像データは、当該人物の行動の分析に使用することも可能である。

なお、顔写真の撮影間隔（n分）は、変更可能としても良い。

また、記録媒体 4 1 Bに構築されるデータべ一スの画像データはゴト師に限らず他の特定人物の顔写真のものであっても良い。

(他の実施形態）

本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良なども含むものである。

例えば、遊技者を斜め上方から撮影する監視カメラ（C C Dカメラ 1 9 ) の設置部位は、遊技機の内部に限らず、図 1 1 A及び図 1 1 Bに示すように、遊技機島 1側に C C Dカメラ 1 9を取り付けてもよい。具体的には、図 1 1 A及び図 1 1 Bの如く、遊技機 (パチンコ機 1 0 ) の上に設けられるとともに、遊技機島 1 を構成する幕板部 6の内部に、 C C Dカメラ 1 9を設置してもよい。あるいは、図 1 2に示すように、幕板部 6の上面に基端が固定されたフレキシブルロッド 6 Aを設け、このフレキシブルロッド 6 Aの先端に C C Dカメラ 1 9を設置してもよい。また、前述のように幕板部 6の内部に C C Dカメラ 1 9を設置する場合、遊技機（パチンコ機 1 0 ) 毎に C C Dカメラ 1 9を設ける必要はなく、図 1 3 A及び図 1 3 Bに示すようにしてもよい。すなわち、 2台の遊技機（パチンコ機 1 0 ) に対して 1台の C C Dカメラ 1 9を、図 1 3 A中左右に回動可能に設け、 C C D カメラ 1 8では、カメラアングルの関係から、不正行為を明確にとらえることができない場合等、必要に応じて C C Dカメラ 1 9をパンさせるようにすればよい。さらに、遊技機としては、前述のようなパチンコ機に'限らず、図 1 4 A及び図 1 4 Bに示すように、複数の回転リール 6 1を備えたスロットマシン 6 0でもよい。

また、画像データ蓄積手段としては、異常信号を受けて画像データの蓄積を開始するものに限られない。例えば、監視カメラが撮影した画像データのすべてを一時的に蓄積し、その後、蓄積した全画像デ一夕から保存を要しない画像データを定期的に消去するものでもよい。

具体的には、遊技機動作管理手段から異常信号を受けると、異常信号を受信する直前までの所定時間蓄積した直前画像データの保存を確定する保存確定処理を行う画像データ蓄積手段を採用してもよい。

例えば、遊技機動作管理手段から異常信号を受けると、異常信号を受信する直前の 5分間ないし 1 0分間程度の直前画像データにフラグを付加する保存確定処理を行っても良い。この場合、 1週間程度の周期で、蓄積された画像デ一夕のうち、フラグが付いていない画像データを消去し、必要な画像データのみを保存 - 蓄積していく画像データ蓄積手段を採用してもよい。

このような画像データ蓄積手段を採用すれば、異常信号を受信する直前までの所定時間蓄積した直前画像データを保存するので、異常が発生するまでの間に、異常を発生させた遊技者が行った行為を観察することができる。したがって、防犯の役に立つ画像データを画像データ蓄積手段に蓄積することができる。

さらに、画像データ蓄積手段は、着席信号を受けて、画像データの蓄積を開始するものに限られない。例えば、監視カメラが撮影した画像データのすべてを一時的に蓄積し、着席信号を受けて、該遊技機の監視カメラが撮影した画像データの保存を確定する保存確定処理を行い、保存確定処理がなされていない画像デー夕を定期的に消去する画像デ一夕蓄積手段でもよい。

Claims

請求の範囲

1 . 遊技機に設けられて当該遊技機側から遊技者を撮影する監視力メラと、各監視カメラの撮影により得られたデジタル信号からなる画像データを、受信して蓄積する画像データ蓄積手段とを備えることを特徴とする遊技機監視装置。

2 . 前記画像データは、被写体の動きを撮影した動画を形成する動画データであることを特徴とする請求項 1記載の遊技機監視装置。

3 . 前記監視カメラが撮影した前記動画データを圧縮して圧縮動画データを生成する圧縮手段が設けられ、

前記画像デ一夕蓄積手段には、前記圧縮手段が生成した圧縮動画デー夕が画像データとして蓄えられることを特徴とする請求項 2記載の遊技機監視装置。

4. 前記圧縮手段と前記画像データ蓄積手段とは、デジタル通信網を介して互いに接続されていることを特徴とする請求項 3記載の遊技機監視装置。

5 . 前記画像データ蓄積手段は、遊技機の遊技動作を制御する制御手段からの遊技動作デ一夕を受信する遊技機動作管理手段と、デジタル通信網を介して相互に接続されていることを特徵とする請求項 1から 4のいずれかに記載の遊技機監視

6 . 前記遊技機動作管理手段は、一の遊技機の払い出しについて異常を検出すると異常信号を送出し、

前記画像データ蓄積手段は、前記異常信号を受けて、当該遊技機の監視カメラが撮影した画像データの蓄積を開始することを特徴とする請求項 5記載の遊技機

7 . 各遊技機の席に遊技者が着席したことを検出して着席信号を送出する着席センサが設けられ、

前記画像データ蓄積手段は、前記着席信号を受けて、当該遊技機を撮影して得られた画像データの蓄積を開始することを特徴とする請求項 1から 6のいずれかに記載の遊技機監視装置。

8 . 前記遊技機動作管理手段は、一の遊技機の払い出しについて異常を検出すると異常信号を送出し、

前記画像データ蓄積手段は、前記異常信号を受けて、当該遊技機の監視カメラが撮影した画像データであって、前記異常信号を受信する直前までの所定時間蓄積した直前画像データの保存を確定する保存確定処理を行うことを特徴とする請求項 5記載の遊技機監視装置。

9 . 各遊技機の席に遊技者が着席したことを検出して着席信号を送出する着席センサが設けられ、

前記画像データ蓄積手段は、前記着席信号を受けて、当該遊技機の監視カメラが撮影した画像データの保存を確定する保存確定処理を行うことを特徴とする請求項 1から 6のいずれかに記載の遊技機監視装置。

1 0 . 各遊技機に対して 2個以上の監視力メラが備えられていることを特徴とする請求項 1力 ^ら 9のいずれかに記載の遊技機監視装置。

1 1 . 前記監視カメラの撮影により得られた画像データと前記画像デ一夕蓄積手段に予め蓄積された所定の画像データとを照合する第 1の照合手段と、前記監視力メラの撮影により得られた画像デ一夕及び前記所定の画像データの被写体が同一であると前記第 1の照合手段が判断した場合、警報を出力する警報出力手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項 1〜 1 0に記載の遊技機監視

1 2 . 前記監視カメラ毎に、前記画像データ蓄積手段に記録された画像データと該画像デ一タ以前に記録された最新の画像データとを照合し、前記最新の画像デ一夕と被写体が同一であると判断した前記画像データを前記画像データ蓄積手段から消去する第 2の照合手段をさらに備えたことを特徴とする請求項 1 1に記