JP4253492B2 - 遊技機不正監視システム及び遊技機不正監視方法 - Google Patents

遊技機不正監視システム及び遊技機不正監視方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関し、特に、不正行為を監視する監視機能を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技ホールには、通常、多くの遊技機(たとえば、パチンコ機,スロットマシン機など)や、遊技周辺機器(たとえば、遊技媒体計数機,両替機,台間玉貸し機など)が設置されている。
そして、遊技ホールにおいては、不正に遊技媒体を獲得する行為(以下、単に「不正行為」という)が多く発生している。
【0003】
この不正行為の具体例としては、たとえば、遊技機内に不正ROMを取り付ける行為や、配線の途中に不正回路を組み込む行為などがある。これらの行為が発生すると、入賞時に既定数以上の遊技媒体が払い出される等、正規の遊技が無視されたり、ホール側の設定等が勝手に変更されたりして不正に遊技媒体が払い出されていた。
このような不正行為は、遊技ホール側に損害を与えるだけでなく、遊技者間の公平性も損なわれる。このため、従来から、その不正行為の発見・防止に関して種々の対策が講じられてきた。
【0004】
たとえば、不正行為発生の有無を映像で監視するシステムとして、遊技機や台間玉貸し機で発生した不正行為を検出する検出手段(検出スイッチ、検出センサ等)と、遊技機周辺を撮影するために遊技機上方や台間玉貸し機などに設けられた撮像手段と、検出手段からの検出信号にもとづいて撮像手段に遊技機周辺を撮影させる制御手段と、撮像手段からの画像を録画する録画手段と、この録画された画像を表示する表示手段とを有したものがある(例えば、特許文献1,2,3,4参照、第一の従来技術。)。
【0005】
この第一の従来技術における検出手段には、例えば、遊技機の前扉(スロットマシン機の前面ドアやパチンコ機のパチンコ台)等の開閉を感知するセンサ(開閉検出センサ)や、物体の通過・物体による遮断等を感知するセンサ(遮断検出センサ),人が接近してきたことを感知するセンサ(接近検出センサ)などがある。
これらのうち、開閉検出センサは、スロットマシン機の前面ドアやパチンコ機のパチンコ台等に取り付けられており、それら前面ドアやパチンコ台の開閉を検出する。そして、この検出手段からの検出信号にもとづいて、撮像手段が遊技機周辺や遊技者を撮影し、表示手段がその画像を表示する。
そして、遮断検出センサや接近検出センサは、遊技機内部に取り付けられており、手や道具,不正ROMなどが進入してきたことを検出する。
【0006】
この第一の従来技術によれば、不正ROMを取り付けるために遊技機の前扉が開けられると、この開扉の検出にもとづいて撮像手段が遊技機の全体を撮影するため、遊技ホールの管理者や従業員等(以下、総称して「遊技ホールの管理者等」という)は、その撮影された映像を表示手段で視認することで不正行為を発見・予測できる。
【0007】
また、遊技機器(遊技機と遊技周辺機器とを含む)を操作する遊技者や遊技ホールの管理者等の正面や手元等を撮影できるように、撮像手段が、その遊技機器に取り付けられたものがある(例えば、特許文献5参照、第二の従来技術。)。
この第二の従来技術を用いれば、遊技ホール側は、遊技者や遊技ホールの管理者等の不振な行為を、その撮像手段の画像を用いて監視できる。
【0008】
また、複数の遊技機器に撮像手段を設けて遊技中の遊技者や作業中(あるいは、不正行為の実行中)の遊技ホールの管理者等を撮影し、その複数の撮像手段からディジタル撮像データを収集し、この収集したディジタル撮像データを画面縮小処理してマルチ画面化処理し、このマルチ画面データを順次画面表示するものがある(例えば、特許文献6参照、第三の従来技術。)。
この第三の従来技術を用いれば、複数の遊技機器の映像を一つの画面で一度に表示できるため、遊技ホール側は、そのマルチ画面により複数の遊技機器における不正行為を一度に監視できる。
【0009】
また、遊技ホール(パチンコ店)に配置された撮像手段(ハンディタイプのディジタルビデオカメラ)によって撮影され記録手段で保存された画像データを、インターネットを介してサービスセンタへ送信するものがある(例えば、特許文献7参照、第四の従来技術。)。
この第四の従来技術を用いれば、インターネットに接続されたサーバやクライアント間で画像データの送受信が可能となるため、遊技ホールの管理者等は、各クライアントに接続された複数台の表示手段のいずれにおいても、画像を表示させて不正行為を監視できる。
【0010】
また、島のパチンコ台連設面を撮影する監視カメラ(撮像手段、TVカメラ)と、パチンコ台本体あるいは前面ドアの開状態を検知して開放検知信号を出力する開放検知センサと、監視カメラの映像を録画する録画装置と、輝度信号の変化を比較して進入者を検知する進入者自動検出装置とを有した自動監視システムであって、監視カメラが、複数のパチンコ台が並ぶ島と、島間に挟まれた通路とを撮影するものがある(例えば、特許文献8参照、第五の従来技術。)。
この第五の従来技術を用いれば、監視カメラが、遊技機や通路,遊技者等を広角的に撮影するため、遊技ホール側は、TVモニタに映し出された広い範囲の遊技ホールの画像を見て、その遊技機における不正行為を監視・発見できる。
【0011】
【特許文献1】
特許第3022385号
【特許文献2】
特開平10−049762号公報
【特許文献3】
特開平11−156032号公報
【特許文献4】
特開2000−061122号公報
【特許文献5】
特開平8−280911号公報
【特許文献6】
特開平9−322152号公報
【特許文献7】
特開2001−017715号公報
【特許文献8】
特開2002−052235号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、第一の従来技術においては、撮像手段による遊技機周辺の撮影が、検出手段による前面ドアの開扉等の検出時に一回だけ行われる場合、撮像手段は、その開扉後に行われる不正行為そのものを撮影することができなかった。
不正ROMを取り付けるなどの不正行為は、人が遊技機に近づき、前扉が開けられ、その内部に手などが入れられてはじめて行われる。つまり、検出手段の検出対象である遊技機の前扉の開閉,物体の進入・通過,人の近接などの行為は、不正行為が現実に発生する(不正ROMが取り付けられる)前に行われる。
【0013】
つまり、検出センサからの検出信号出力時と不正行為の発生時とは時間的にずれている。このことから、検出信号にもとづいて一回だけ撮影する撮像手段は、不正行為の発生前の状況しか撮影することができず、不正行為そのものは撮影できなかった。
このため、遊技ホール側は、撮像手段で撮影された映像を見ただけでは、どのような不正が行われたか、実際に犯行に及んでいるか、不正行為後の遊技機内部の状態がどうなっているかなどを判断・確認することができなかった。
【0014】
さらに、第一の従来技術においては、撮像手段が、検出信号にもとづいて一回だけ撮影する場合に限らず、検出信号の入力後複数回あるいは入力後一定時間、撮影を行う場合もあった。
これらの場合において、遊技機の前扉の開閉,物体の進入・通過,人の近接などの行為は、不正行為の発生前だけでなく、たとえば、遊技ホールの従業者等が営業時間内や営業時間終了後に保守点検等が必要とされる場合にも行われていた。そして、検出手段は、遊技機の前扉の開閉等を検出すれば、その前扉の開閉等が不正行為以外の理由で行われたとしても、検出信号を出力していた。
このため、撮像手段は、現に不正行為が発生している遊技機を撮影することが目的でありながら、その不正行為が発生していなくても遊技機周辺を撮影していた。
【0015】
つまり、第一の従来技術においては、前扉の開閉等の行為が不正行為のよるものか否かについて判断されることなく、ともかく前扉の開閉等が行われれば無条件で撮像手段が動作していた。
このことから、撮像手段は、不正行為の発生台を撮影するといった目的を完全には果たしきれず、非効率的な監視行為を余儀なくされていた。
【0016】
そして、撮像手段が、検出手段の入力後複数回あるいは入力後一定時間、撮影を行う場合、その撮影され表示された映像に不正行為が映し出されているか否かを判断するのは、遊技ホールの管理者等自身であった。
ところが、不正ROMを取り付けるなどの不正行為は、遊技機の内部で行われるのに対し、撮像手段は、遊技機を外側から映そうとするものにすぎなかった。このため、遊技ホールの管理者等は、表示手段に表示された映像を見ても、遊技機の前に立つ者(作業者、不正行為者)の体などが邪魔になって、その遊技機内部での作業実態(不正行為の内容)を知ることができなかった。
このことから、遊技機の前扉を開けた者が、本当に不正行為をはたらいているのか、あるいは保守点検等を行っているのかをその場で判断するのが困難となっていた。
【0017】
そして、遊技ホールの管理者等は、その映像を見て、不正行為が発生した可能性があると判断すると、その後、実際にその遊技機の設置されているところまで行ってその内部を点検していた。
ここで、不正行為が不正ROMの取り付けなどの場合、その取り付けられた不正ROMを見つけ出すことは容易ではなかった。このため、いくら点検を行っても、その不正行為を見過ごしてしまうこともあった。
そうすると、不正行為の早期発見に支障をきたすだけでなく、不正行為を摘出する確率を低下させる結果となっていた。
このことから、第一の従来技術は、不正行為の早期発見には不向きであるとともに、モニタ監視が常時必要となって遊技ホールの管理者等の業務負担を増大させ、かつ、不正行為摘出率の低下にともなって監視システム自体の信頼性・有用性の低下を引き起こしていた。
【0018】
また、第二,第三,第四の従来技術においては、撮像手段で撮影された映像が、常時あるいは所定時間経過ごとに、表示手段で表示されており、遊技ホールの管理者等は、不正行為を発見するために、その表示画面を常時あるいは随時見ながら監視しなければならなかった。
ところが、不正行為は、頻繁に発生するものではない。
このため、第二,第三,第四の従来技術を用いて不正行為を監視した場合、遊技ホールの管理者等は、いつ起こるかわからない不正行為の発生をひたすら待ち続けることとなるため、業務上の負担となっていた。
【0019】
また、第五の従来技術においては、連設された遊技機や、これら遊技機が両側に並ぶ通路,この通路を通る遊技客などをTVカメラで監視し、画像認識により不正行為の発生を判断している。
ところが、営業時間中は、通路では常時、遊技客や遊技ホールの管理者等の往来があり、また、遊技中の者も座りながら少なからず動いている。このため、それら遊技者や遊技ホールの管理者等を映し出した画像は、常時様々に変化していることから、その画像におけるどの変化部分が不正行為に該当するかを判断・区別することは容易ではなかった。
さらに、TVカメラは、遊技機の外観を捉えているため、遊技機の内部で行われる不正行為を直接捉えることができなかった。このため、不正行為の発見を遅らせたり、発見を困難なものとしていた。
【0020】
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、不正行為そのものの発生状況を確実に撮影して不正行為の早期発見を可能とするとともに、自動で確実に不正行為の発生判断を行って不正行為の摘出率や監視システムの信頼性・有用性を飛躍的に向上でき、かつ、不正行為の監視や判断など遊技ホールの管理者等の業務負担を軽減可能とする遊技機不正監視システム及び遊技機不正監視方法の提供を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明遊技機不正監視システムは、遊技機の筐体内部及び/又は前扉背面に設置されて、筐体内部及び/又は前扉背面を撮影する撮像手段と、常時又は所定時間経過ごとに撮像手段から送られてきた画像データを処理する画像処理手段と、この画像処理手段からの画像を表示する表示手段とを有した構成としてある。
【0022】
遊技機不正監視システムをこのような構成とすると、撮像手段が遊技機の筐体内部や前扉背面に設置されてそれら筐体内部あるいは前扉背面を撮影するため、開閉した前扉,進入した物体,近づいた人や手指等だけでなく、その筐体内部や前扉背面における不正行為後の改造部品等をも直接映像として取り込むことができる。
第一〜第五の従来技術においては、撮像手段が遊技機の外部に設けられていたため、不正行為者の体などが妨げとなって、遊技機内部での不正行為の実態を捉えることができなかった。
【0023】
これに対し、本発明の遊技機不正監視システムは、撮像手段が遊技機の内側から筐体内面や前扉背面を撮影するため、不正行為者の体が妨げとはならず、確実に、不正行為そのものの発生状況を画像として捉えることができる。
これにより、遊技ホールの管理者等は、表示手段に表示された画像が不正行為の実態を映し出していることから、前扉を開扉した者が保守点検等をおこなっているか、それとも不正行為を行っているか、不正行為であればどのような不正が行われたか、不正行為後の遊技機内部の状態がどうなっているかなどを判断・確認することができる。
【0024】
特に、遊技ホールの管理者等は、その画像に映し出された筐体内面や前扉背面等において、見覚えのない装置や部品等を見つけ出すことで、容易に不正行為の発生の事実をつかむことができる。
したがって、不正行為の早期発見を可能とし、不正行為の監視や判断などについての遊技ホールの管理者等の業務負担を軽減できる。
【0025】
さらに、不正行為の発生の確認が容易となり、その見落としが減少することから、不正行為の摘出率や不正監視システムの信頼性を向上できる。
また、不正行為そのものの発生状況が必ず画像として撮影・記録されているため、わざわざ遊技機まで行って不正ROMの存在を確認しなくてもよくなる。
加えて、後日明らかになった不正行為についての発生時期や不正内容などを、その画像を用いて十分に証明できることから、不正監視システムの有用性を飛躍的に高めることができる。
【0026】
そして、その撮像手段が筐体内部等を常時あるいは所定時間経過ごとに撮影することで、第一の従来技術における検出手段からの検出信号にもとづき撮影していたときの問題点(たとえば、検出手段からの検出信号出力時と不正行為の発生時とがずれていることにより撮像手段が不正行為そのものを直接撮影できないという問題や、検出手段からの検出信号の出力が不正行為の発生時以外、たとえば、遊技ホールの管理者等による遊技機の保守点検等においても行われることで撮像手段の動作が非効率的となるという問題など)を解消できる。
このことからも、遊技機不正監視システムは、第一の従来技術に比べて、不正行為の摘出率やそのシステムの有用性を向上できる。
なお、本発明の遊技機不正監視システムに検出手段が無いことからも、上記の各問題は起こり得ない。
【0027】
さらに、撮像手段が撮影の対象とする遊技機の筐体内部又は前扉背面は、通常人の手が加わらないところであるため、遊技ホールが営業時間中であっても、撮像手段で撮影された画像に変化は生じないはずである。このため、画像処理手段は、画像処理を行って画像の一部が変化したことを摘出すれば、不正行為が発生したものと特定できる。
これに対し、第五の従来技術は、遊技ホールの通路や連接する遊技機等を撮影しているため、営業時間中は常時画像に変化が生じている。このため、不正行為を判断する場合は、それら複雑な変化の中から所定のパターンに適合した変化を摘出しなければならず、さらに、この摘出した変化を不正行為と断定することは容易ではなかった。
これらのことから、本発明の遊技機不正監視システムは、第五の従来技術に比べて、不正行為の摘出を容易かつ確実に行うことができる。
【0028】
なお、遊技機内部の構成が変化する場合としては、不正ROMを取り付けるなどの不正行為が発生した場合の他、たとえば、保守点検等により部品が交換、増設等される場合がある。
しかし、部品交換や部品増設が行われるときは、通常、それら交換・増設部品自体が前もって遊技ホールの管理者等に知らされているか、あるいは交換・増設されることが報告されている。さらに、交換・増設部品は画像にも映し出される。
このため、遊技ホールの管理者等は、その画像中の部品を見て、不正行為によるものではないことを容易に判断できる。
【0029】
また、本発明の遊技機不正監視システムは、撮像手段が、各遊技機ごとに設けられた構成としてある。
遊技機不正監視システムをこのような構成とすれば、撮像手段は、不正行為がいずれの遊技機で発生しても、その発生した不正行為を確実に撮影することができる。
そして、画像処理手段は、どの遊技機で不正行為が発生かを特定できる。
【0030】
また、本発明の遊技機不正監視システムは、撮像手段が、CMOSセンサカメラユニットを含む構成としてある。
遊技機不正監視システムをこのような構成とすると、撮像手段の小型化・薄型化を実現できる。そして、特に遊技機の筐体内部や前扉背面は、さまざまな制御配線,機器・装置類が密集しているため、若干のスペースを確保するだけで撮像手段を設けることができる。
さらに、CMOSセンサカメラユニットは、他の撮像手段(たとえば、CCDカメラ等)に比べて安価であるため、設備費を低減できる。
【0031】
また、本発明の遊技機不正監視システムは、撮像手段が、前扉の開閉に伴って移動するように、前扉背面に固定された構成としてある。
遊技機不正監視システムをこのような構成とすれば、撮像手段が前扉(スロットマシン機の前面ドア又はパチンコ機のパチンコ台)の背面に固定されているため、前扉が開閉しても、撮像手段は、その前扉の背面における同一部分を同じ角度から撮影し続けることができる。
【0032】
このため、たとえば、不正ROMを取り付ける不正行為を監視する場合に、その不正ROMの取り付けが予測される位置を撮影するように撮像手段を設けることとすれば、前扉が開閉しても、撮像手段は、不正ROMの取付行為や取り付けけられた状態を撮影できる。
したがって、遊技ホールの管理者等は、不正行為の発生を確実かつ早期に発見できる。
【0033】
また、本発明の遊技機不正監視システムは、画像処理手段が、遊技機の遊技データを管理するホストコンピュータを有し、このホストコンピュータが、画像データを一括管理する構成としてある。
遊技機不正監視システムをこのような構成とすると、複数の撮像手段で撮影された画像をホストコンピュータで一括管理できる。
【0034】
なお、遊技データとは、ホールコンピュータで管理されている遊技台等に関するデータをいい、たとえば、ホールコンピュータが複数の遊技台から収集したデータ(台データ)や、このホールコンピュータで加工・編集・演算・保存・表示等されたデータ(加工データ)などを含む。
これらのうち、台データには、セーフ信号,大当り信号,回胴回転スタート信号,確率変動中信号,売上信号,アウト信号及びこれら信号にもとづくデータが含まれる(売上信号及びアウト信号は、別ユニットからの信号)。
ただし、それらセーフ信号,大当り信号,回胴回転スタート信号,確率変動中信号,売上信号,アウト信号及びこれら信号にもとづくデータのすべてを台データに含むこととする必要はなく、たとえば、それらセーフ信号等のうちの一部の信号にもとづくデータのみを台データに含むこととしてもよい。
【0035】
また、遊技データには、具体的に、たとえば、通し番号,繰越機器番号,繰越時刻,遊技台番号,機種番号,機種名称,PAS区分,島番号,補給数,回収数,差引数,出率,ベース,スタート率,大当確率,確率変動ベース,大当回数,スタート回数,確率変動回数,初当回数,打止回数,最終スタート,打込数,手持ち数,大当外補給,大当外回収,確率変動中補給,確率変動中回収,スランプ景品,スランプ売上,解放補給,解放差引,解放後差引数,ドア開閉回数,ガラス解放回数,確率変動中スタート,スタート合計,大当外スタート,確率変動外スタート,確率変動中差引,売上金額,推定景品,割数,玉単価,景品交換金額,粗利,粗利割数,釘設定,段階設定などを含むことができる。
そして、ホールコンピュータは、遊技データと画像データとの双方に対して、所定の処理を実行する。
【0036】
また、本発明の遊技機不正監視システムは、画像処理手段が、複数の撮像手段からの画像データを島ごとに収集してホストコンピュータへ送る一又は二以上の島コンピュータを有した構成としてある。
遊技機不正監視システムをこのような構成とすれば、各撮像手段で撮影された画像を島単位で管理できる。特に撮像手段が多数の場合は、島単位で画像を管理する方が処理効率を向上できる。
【0037】
また、本発明の遊技機不正監視システムは、画像データが、遊技機の筐体内部及び/又は前扉背面の全体又は一部の状態変化を検出するための状態情報を含み、画像処理手段が、画像データから状態情報を取り出し、この取り出した状態情報にもとづいて、不正行為の発生の有無を判断する構成としてある。
【0038】
遊技機不正監視システムをこのような構成とすると、画像処理手段が、状態情報を用いて自動的に不正行為の発生の有無を判断できる。
特に、遊技機の内部は、保守点検や部品交換,部品増設などが行われない限り、変化は生じない。このため、保守点検等による状態変化を検出可能な情報を用いれば、不正行為の発生の有無を判断できる。
【0039】
そして、不正行為の判断が、画像処理手段で自動的に行われるため、遊技ホールの管理者等は、常時、表示手段を見て監視していなくてもよくなることから、業務負担の軽減を図ることができる。
なお、状態情報とは、画像データに含まれる情報であって、遊技機の筐体内部あるいは前扉背面の全体又は一部の状態変化を検出可能な情報をいう。
【0040】
また、本発明の遊技機不正監視システムは、画像データが、状態情報として輝度情報を含み、画像処理手段が、撮像手段の一つから送られてきた複数の画像データを記憶し、この記憶した複数の画像データの中から二以上の画像データを選択し、この選択した二以上の画像データから同一位置同士の輝度情報をそれぞれ取り出し、これら取り出した輝度情報の変化量にもとづいて、不正行為の発生の有無を判断する構成としてある。
【0041】
遊技機不正監視システムをこのような構成とすれば、一つの撮像装置が撮影した二以上の画像における同一位置同士の輝度情報が、不正部品の取り付けによって変化するため、この輝度情報の変化量にもとづいて、不正行為の発生の有無を判断できる。
さらに、画面上のサンプル点の輝度変化にもとづいて不正行為の発生の有無を判断可能とすることで、データ処理量を削減できる。
【0042】
また、本発明の遊技機不正監視システムは、画像処理手段が、選択した二以上の画像データから同一位置同士の輝度情報をそれぞれ取り出し、これら取り出した輝度情報の変化量を検出し、この検出した変化量が所定量を超過しているときに、不正行為が発生したものと判断し、一方、変化量が所定量を超過していないときに、不正行為が発生していないものと判断する構成としてある。
【0043】
遊技機不正監視システムをこのような構成とすれば、不正行為以外の理由で輝度情報が微小に変化した場合は、画像処理手段は、不正行為が発生していないものと判断できる。すなわち、輝度情報の微小変化にもとづく不正行為発生の誤判断を防止できる。
具体的には、たとえば、時刻T1において特定箇所Aを撮影した画像G1と、その時刻T1から一定時間経過後の時刻T2において同じ特定箇所Aを撮影した画像G2とがある場合において、各画像G1及びG2がそれぞれ一見して同じように見えるものであっても、厳密に言えば、それら画像G1と画像G2との間には微小ではあるが輝度情報に変化が生じている。
それら画像を撮影する撮像手段は、主として、像を集約するレンズや、像を捉える受光体、この受光体からの信号を記憶する記憶素子、信号を外部へ出力するインタフェイス、構成各部を制御するCPUや電子回路などを有しており、さらにそれら各構成部を動作させるための電力を供給する電源が備えられている。
このような構成を有した撮像手段が、同一の対照物を複数回撮影する場合は、ユーザが特に設定の変更を行わなければ、各構成部は同一の条件に保たれる。
ところが、それら構成部の条件を厳格に捉えると、必ずしも完全に同一な状態を保ち続けているわけではなく、何らかの微小な差異を常時含んでいる。
たとえば、撮像手段の各構成部を動作させるための電源電圧や電源電流、構成部内に印加される電圧、構成部内を流れる電流は、厳密には、常時完全に同一な値を示しているとはいえず、僅かに変化しあるいは微小な誤差を含んでいる。
これは、各構成部の部品が、劣化や磨耗,消耗,老朽化等により、性能,処理能力,品質等が低下することが原因となって起こる。また、微弱なノイズや電圧降下などが原因となることもある。
このため、画像G1の撮影時における各構成部の状態と画像G2の撮影時における各構成部の状態とは、微小ではあるが差異を生じている。これにより、画像G1における所定部分の輝度情報と画像G2における所定部分の輝度情報との間においても、微小の変化が生じているものといえる。
そして、このような輝度情報の微小変化が検出されたことで、不正行為が発生したものと判断されると、これは誤判断となる。
そこで、不正行為が発生したか否かの判断に用いるための所定量を設定しておくことにより、輝度情報の変化量が所定量より小さい場合は、不正行為が発生していないものと判断することができる。
これにより、輝度情報の微小変化が検出されたとしても、不正行為が発生したとの誤判断を回避できる。
なお、所定量は変更可能とすることができる。
また、所定量として設定する値によっては、たとえば、遊技機内に差し込んでくる僅かな光が遊技機外の通行人などで遮られて、遊技機内の輝度が変化した場合にも、不正行為が発生していないものと判断することができる。
【0044】
また、本発明の遊技機不正監視システムは、画像処理手段が、複数の撮像手段から受け取った画像を、一つの画面に合成し、この合成したマルチ合成画像を表示手段へ送って表示させる構成としてある。
遊技機不正監視システムをこのような構成とすると、遊技ホールの管理者等は、一つの画面で複数の遊技機の状況を一括して効率的に監視できる。
【0045】
また、本発明の遊技機不正監視システムは、ホストコンピュータからの異常発生信号にもとづいて、不正行為が発生した旨を報知する警報手段を有した構成としてある。
遊技機不正監視システムをこのような構成とすれば、島コンピュータ等で異常が発生されたことを、自動的に遊技ホールの管理者等に知らせることができる。これにより、遊技ホールの管理者等は、不正行為の監視についての業務負担を軽減できる。
【0046】
また、本発明の遊技機不正監視システムは、ホストコンピュータからの異常発生信号にもとづいて、不正行為が発生した旨を電話機へ通報する自動通報手段を有した構成としてある。
遊技機不正監視システムをこのような構成とすると、島コンピュータ等で異常が発生されたことを、遊技ホールの管理者等の有する電話機等に対して、自動的に知らせることができる。これにより、遊技ホールの管理者等は、不正行為の監視についての業務負担を軽減できる。
【0047】
また、本発明の遊技機不正監視方法は、遊技機の筐体内部及び/又は前扉背面に設置された撮像手段が、前記筐体内部及び/又は前記前扉背面を撮影するステップと、この撮像手段からの画像データを画像処理手段が処理するステップと、この画像処理手段からの画像を表示手段が表示するステップとを有した方法としてある。
【0048】
遊技機不正監視方法をこのような方法とすれば、撮像手段が遊技機の筐体内部や前扉背面に設けられているため、不正行為そのものの発生状況を確実に撮影できる。このため、不正行為の早期発見を可能とするとともに、不正行為の摘出率を向上でき、かつ、監視システムの有用性を飛躍的に向上できる。
さらに、画像処理手段が、自動で確実に不正行為の発生判断を行うため、不正行為の監視や判断などについての遊技ホールの管理者等の業務負担を軽減できる。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、本発明の遊技機不正監視システム及び遊技機不正監視方法の実施形態について、図を参照して説明する。
図1は、本実施形態の遊技機不正監視システムの構成を示すブロック図である。
【0050】
同図に示すように、遊技機不正監視システム1は、撮像手段10と、画像処理手段20と、表示手段30とを有している。
ここで、撮像手段10は、複数の撮像装置11(以下、総称して「撮像装置11」という)を有しており、各撮像装置11は、図2に示すように、複数の遊技機40(40−1a〜40−1n〜40−na〜40−nn)の図3,図4に示す筐体41の内部あるいは前扉42の背面にそれぞれ設けられている。
なお、前扉42とは、開閉機構(たとえば、ちょうつがい等)を介して遊技機筐体41と接続された遊技機正面の遊技実演部分であって、具体的には、パチンコ機のパチンコ台42や、スロットマシン機の前面ドアをいう。
【0051】
この撮像装置11の一台が撮影する範囲は、筐体41の内部の全体又は一部、あるいは前扉42の背面の全体又は一部とすることができる。
ただし、撮影範囲を広い範囲にしてしまうと、細部で行われた不正行為を発見することが困難となる場合もある。このため、撮影範囲はできるだけ狭い範囲とし、特に不正行為が行われ易い部分(たとえば、パチンコ台の制御回路や、各制御回路間を接続するケーブル等)を一又は二以上選び出して、それらを撮影範囲とすることが望ましい。
【0052】
また、撮像装置11は、前扉42の背面を撮影する場合には、この前扉42が閉じた状態であっても、また開いた状態であっても、その背面内の同一部分を同じ角度から撮影するような位置に設置されることが望ましい。これは、不正行為が不正ROMの取り付けなどの場合であって、画像処理によりその不正行為を発見しようとするときに、その不正行為の前後の画像で不正ROMの取付部分のみが変化していることを検出できるようにするためである。
このことを実現するため、撮像装置11は、図3に示すように、撮像装置固定用支持部材43を介して前扉(パチンコ台)42に固定した構造とすることができる。このような構造とすれば、図4に示すように、前扉42が開けられても、前扉42が閉じられたときと同じ監視エリア45を保つことができる。
【0053】
ところで、撮像装置11には、たとえば、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)センサカメラユニットを用いることができる。
CMOSセンサカメラユニットとは、CMOSセンサ(CMOSプロセスを用いた受光素子とアナログ回路を搭載したイメージセンサ),プラスチックレンズ,信号処理デバイス(DSP:Digital Signal Processor),周辺部品等をワンパッケージ化した小型のレンズ一体型イメージセンサをいう。
このCMOSセンサカメラユニット(以下、略して「カメラユニット」という)は、CCD(Charge Coupled Device)カメラなどと比べて安価であるため、このカメラユニットを用いることで設備費を削減できる。
【0054】
このカメラユニットは、QCIF方式により、不正行為がわかる程度(たとえば、15枚/秒(FPS)程度)の画像頻度で常時撮影することができる。
CIF(Common Intermediate Format)とは、小型TVカメラユニットの一般的なデータ形式をいう(352ピクセル×288ピクセル×YUV422(16ビット)、202.75KB/フレーム。フレーム毎数は7.5〜30枚/秒である)。そして、QCIF(Quarter CIF)とは、画面サイズをCIFの1/4(176ピクセル×144ピクセル)にしたCIF形式の画像データ形式をいう。
【0055】
このカメラユニットで撮影された映像は、QCIFフォーマット(176ピクセル×144ピクセル×(8+4+4)約51KB/枚×15枚/秒≒765KB/秒)に変換され、USB回線を介して島コンピュータ23へ送られる。
このカメラユニットの電源は、同じUSB回線内の電線を介して、島コンピュータ23から供給される。
なお、撮像装置11は、図1においては、カメラユニットを用いているが、カメラユニットに限るものではなく、たとえば、CCD(Charge Coupled Devices)カメラなどを含むTVカメラ等を用いることもできる。
【0056】
また、撮像装置11は、各遊技機40ごとに、一又は二以上設けることもできる。
特に、遊技機40がスロットマシン機の場合は、前面ドア(前扉)42の背面だけでなく、筐体41の内部全体においても、制御配線や装置・機器類が配設されているため、撮像装置11を筐体41の内部の複数箇所に設けることが望ましい。
なお、遊技機40がパチンコ機の場合は、制御配線や装置・機器類のほとんどがパチンコ台42の背面に組み込まれていることから、撮像装置11は、そのパチンコ台42の背面全体を撮影できる位置に一つのみ設けることとしてもよく、また、二つ以上設けてもよい。
【0057】
さらに、撮像装置11には、この撮像装置11に写らない電波を利用した不正行為にも対応できるように、電波検知用の高輝度LEDを撮像装置11の視野に置き、電波を輝度変化として撮影することもできる。
また、撮像装置11には、この撮像装置11に写らない磁界を利用した不正行為にも対応できるように、撮像装置11の視野に磁針(コンパス)を置き磁針の動きを輝度変化として、撮影することもできる。
【0058】
それから、撮像装置11には、暗視TVカメラとするように赤外線投影用のランプを設けることもできる。
なお、夜間の監視では作業者が不正改造作業のために照明を使用することから、画像の輝度が変化して不正行為を撮影することができる。
【0059】
画像処理手段20は、中継装置(台中継装置)21a〜21n(以下、「中継装置(台中継装置)21」という)と、中継装置(島中継装置)22(22a〜22n)と、島コンピュータ23a〜23n(以下、「島コンピュータ23」という)と、スイッチング中継装置24と、ホストコンピュータ25とを有している。
【0060】
台中継装置21は、複数の撮像装置11から画像データを取り込む装置であって、たとえば、USB(Universal Serial Bus)ハブを用いることができる。
USBハブとは、USBポートを増やすための集線装置をいう。このため、USBハブには、複数の撮像装置11を接続することができる。
【0061】
島中継装置22は、複数の台中継装置21から画像データを島単位で取り込む装置であって、台中継装置21と同様にUSBハブを用いることができる。
ただし、撮像装置11の台数が少ない場合などにおいては、台中継装置21を省略して、各撮像装置11を島中継装置22に直接接続することもできる。
【0062】
島コンピュータ23は、プログラム制御により動作するコンピュータであって、各島ごとに設けられており、島中継装置22や台中継装置21を介して各撮像装置11から画像データを収集し、画像処理する。
画像データの収集について、島コンピュータ23は、たとえば、撮像装置11がカメラユニットの場合、カメラユニット16(〜25)台分の画像データを取り込み、一定時間(たとえば、60秒間)記録することができる。
【0063】
この島コンピュータ23は、各カメラユニットから取り込んだ複数の画像データの中から、所定間隔ごと(たとえば、1枚/秒)に画像データを間引きして、画像認識対象画像とする。
そして、島コンピュータ23は、間引きした画像データの中から、同時刻のカメラユニット画像を所定台数分(たとえば、16台分)集めて、これらを1画面(たとえば、縦4画像、横4画像に配置)に合成してマルチ画像32とする。そして、このマルチ画像データをJPEG圧縮して、カメラユニット番号と、格子状に配置した画像の位置情報とともに、ホストコンピュータ25へLAN等を用いて伝送する。
【0064】
さらに、島コンピュータ23は、カメラユニット画像中の予め定めたサンプル点(数点)の状態情報(たとえば、輝度情報等)の変化を、所定時間前(例えば、1秒前など)の同一カメラユニットの画像の輝度情報との差分から検出する。そして、予め定められた条件(所定量)を超過した変化がある場合は、異常と判定し、ホストコンピュータ25へ通知する(異常判定及び異常通知)。
なお、状態情報とは、画像データに含まれる情報であって、遊技機40の筐体内部あるいは前扉背面の全体又は一部の状態変化を検出するための情報をいう。
この異常判定については、後述する。
【0065】
そして、島コンピュータ23は、ホストコンピュータ25の要求(画像データ転送要求)により、島コンピュータ23内に記録されている異常発生カメラユニットの過去所定時間(例えば、60秒間など)の画像データをJPEG圧縮してホストコンピュータ25へ転送する。
【0066】
なお、画像認識を画面のサンプル点の輝度変化を捉える方式に代えて、画面を複数に分割して各々の平均分割領域の輝度変化を捉える方式とすることもできる。
正常時の撮像装置11の各測定における輝度パターンを記憶しておき、各撮像装置11の画面の測定点における輝度のばらつきが無くなったときは、撮像装置11の故障又は撮像装置11の視野が遮蔽物で遮断されたとみなし、撮像装置11の障害アラームを発生させる。
さらに、複数の撮像装置11の輝度信号の変化を関連付けて判定することにより、単一の撮像装置11の輝度変化からでは判定できない外乱ノイズの状況も弁別することができる。
【0067】
なお、島コンピュータ23においては、画像認識方法を、輝度認識に代えてパターン認識とすることができる。
この場合、パターン認識でパターンの変化があってから所定時間経過した後もパターン変化前のパターンにならないときは改造がなされたと判定するよう条件式を作成することができる。
【0068】
スイッチング中継装置24は、複数の入力の切り換え機能(スイッチング機能)を有した中継装置であって、たとえば、スイッチングハブを用いることができる。
スイッチングハブは、個々のポートに接続されたイーサネット(登録商標)デバイス(ネットワークカード)の物理アドレス(MACアドレス)を学習し、通信に必要なポート同士を直結してデータのやり取りを行えるようにする。
【0069】
スイッチングハブは、どのポートにどんなハードウェアアドレスを持ったコンピュータが接続されているかを学習する機能があるため、データの宛先に指定されたコンピュータが接続されているポートを認識しそのポートに対してのみデータが送られるため、伝送速度が大幅に向上する。
【0070】
ホストコンピュータ25は、プログラム制御により動作するコンピュータであって、
このホストコンピュータ25は、受信した各島コンピュータ23のマルチ画像データをJPEG伸長し、表示手段30(たとえば、CRTなど)に、カメラユニット16台分を1画面として、カメラユニットの番号に対応する遊技機40の台番号とともに表示する。
なお、カラー表示することもできる。
【0071】
また、ホストコンピュータ25は、島コンピュータ23から異常情報を受け取ったときは、島コンピュータ23にこのカメラユニットの過去一定時間(60秒間)のJPEG圧縮画像の転送を要求し、島コンピュータ23から転送される画像を受け取る。
【0072】
さらに、ホストコンピュータ25は、受け取った60秒連続画像を、ホストコンピュータ25の記憶装置に記録するとともに、JPEG伸長し、カメラユニットの番号に対応する遊技機40の台番号とともに連続画像として画像表示装置に表示する。
【0073】
このホストコンピュータ25においては、パチンコ台とスロットマシンの違い、メーカや機種の違いを考慮し、遊技機毎にカメラユニット画像の中からサンプル点が数点選ばれる。
サンプル点は、画像を格子状に分割した格子の交点の中から、ホストコンピュータ25で指定された数点をサンプル点とすることができる。
【0074】
ホストコンピュータ25は、たとえば、輝度の変化(差分)の絶対値が設定値を超えたとき,一定時間の輝度の変化(差分)が設定値を超えたとき,サンプル点の輝度の変化(差分)パターンが設定値を超えたとき等において、不正行為が発生したものと判断するための条件を設定値としてサンプル点の位置情報と共に、システム起動時、または設定値やサンプル点の位置情報が変更されたとき、島コンピュータ23に対して通知する。
設定値は、ホストコンピュータ25から島コンピュータ23に対して指定することができる。
【0075】
このホストコンピュータ25においては、異常発生時に島コンピュータ23から送られてきた画像を記録することができる。
ホストコンピュータ25側で画像を記録しておくことにより、島コンピュータ23側ではリアルタイムの処理を継続しながら、ホストコンピュータ25側で異常発生時の映像を繰り返し、通常速度又はスローで再生表示し、確認することができる。
【0076】
さらに、ホストコンピュータ25は、島コンピュータ23からの判定結果が異常発生(不正行為の発生)を示す場合は、異常発生信号を警報手段50(後述)や自動通報手段60(後述)へ送ることができる。
ホストコンピュータ25が異常発生信号を警報手段50等へ送ることにより、それら警報手段50等は、自動的に遊技ホールの管理者等へ不正行為の発生を知らせることができる。このため、遊技ホールの管理者等は、常時あるいは随時モニタを監視していなくても、不正行為の発生を知ることができる。これにより、遊技ホールの管理者等の業務負担を軽減できる。
【0077】
表示手段30は、ホストコンピュータ25からの画像を表示する装置であって、たとえば、ディスプレイ31a〜31n(以下、総称して「ディスプレイ31」という)を用いることができる。
このディスプレイ31には、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ),CRT(Cathode−Ray Tube:ブラウン管),プラズマディスプレー(Plasma Display)などを用いることができる。
【0078】
さらに、ディスプレイ31は、図5に示すようなマルチ画像32を表示可能とする。
マルチ画像32は、同図に示すように、たとえば、画面が16分割(分割エリアZone1(Z1)〜Zone16(Z16))されており、各撮像装置11で撮影された画像ごとに、対応する分割エリアで表示される。
たとえば、撮像装置11−1〜11−16で撮影された画像は、それぞれ分割エリアZ1〜Z16で表示させるようにすることができる。
【0079】
この表示手段30は、マルチ画像32から、各撮像装置11ごとの画像を取り出し、単一画像として表示することができる。
また、表示手段30は、マルチ画面表示時異常の発生した撮像装置11の画像の全部又は一部分を明滅表示することもできる。
さらに、表示手段30は、マルチ画面再生時に、島の撮像装置11の全部を一枚のマルチ画面に表示するのではなく、異常の発生した撮像装置11の時系列画面を、一枚のマルチ画面に表示することもできる。これにより、異常の内容が時系列でコマ撮り写真のように表示できる。
【0080】
遊技機40には、スロットマシン機、パチンコ機、アレンジボール機、雀球機などが含まれる。
なお、本実施形態においては、画像データを記憶する手段や装置によって画像記録装置を構成するものとする。つまり、画像記録装置には、主として島コンピュータ23やホストコンピュータ25が含まれる。
ただし、画像記録装置に、撮像装置11,台中継装置21,島中継装置22,スイッチング中継装置24,ディスプレイ31を含むこともできる。
【0081】
さらに、遊技機不正監視システム1には、図6に示すように、警報手段50を設けることができる。
警報手段50は、ホストコンピュータ25からの異常発生信号にもとづいて、スピーカによる警報音の発生,表示灯(警告灯)による点灯,回転灯による回転・点灯などを行って、不正行為の発生を周囲に警報・報知する。
【0082】
また、遊技機不正監視システム1には、図7に示すように、自動通報手段60を設けることができる。
自動通報手段60は、ホストコンピュータ25からの異常発生信号にもとづき、モデム70を介して遊技ホールの管理者等の電話機80(固定電話あるいは無線電話等)にダイアルし、異常発生カメラユニット番号やカメラ画像等を通知する。
モデム70と電話機80との間は、図7においては点線で示してあるが、有線又は無線の通信回線を経て接続することができる。
この自動通報手段60とモデム70は、ホストコンピュータ25内に設けることもできる。
【0083】
これら警報手段50や自動通報手段60等を遊技機不正監視システム1に設けることにより、ホストコンピュータ25は、不正行為が発生した旨を遊技ホールの管理者等に対して自動的に知らせることができる。
したがって、遊技ホールの管理者等は、撮像手段で撮影された画像をモニタで常時あるいは逐次監視していなくてもよくなることから、不正行為の監視についての業務負担を軽減できる。
【0084】
次に、本実施形態の遊技機不正監視システムの動作(遊技機不正監視方法)について、図8を参照して説明する。
同図は、遊技機不正監視方法の手順を示す動作手順図である。
同図に示すように、撮像手段10の各撮像装置11において、常時あるいは随時、遊技機40の内部や背面の映像がQCIF形式で撮影されて画像データが生成される(ステップ10)。
なお、撮影速度は、不正行為が発見できる程度、たとえば、15枚/秒(FPS)程度とすることができる。
【0085】
この画像データが、QCIFフォーマットに変換され(ステップ11)、USB回線を介して画像処理手段20へ送出される(ステップ12)。
画像処理手段20の中継装置(台中継装置)21において、各撮像装置11から画像データが集められて、中継装置(島中継装置)22へ送られる。そして、この中継装置(島中継装置)22で集められた画像データが島コンピュータ23へ送られる。
【0086】
島コンピュータ23において、収集された画像データが、JPEG圧縮されて一定時間分(たとえば、60秒分など)記憶される(ステップ13)。
そして、所定時間経過後、その記憶された複数の画像データの中から、所定時間間隔ごと(たとえば、1秒間隔ごとなど)の画像データが間引きされ、画像認識対象画像とされる(ステップ14)。
【0087】
この画像認識対象画像が、同時刻における所定台数分(例えば、16台分)集められ、1画面に合成され、マルチ画像32とされ、JPEG圧縮される(ステップ15,ステップ16)。
そして、そのマルチ画像データ(圧縮画像データ)が、カメラユニット番号と、格子状に配置した画像の位置情報とともに、スイッチング中継装置24を介してホストコンピュータ25へ伝送される(ステップ17)。
【0088】
ホストコンピュータ25において、受け取ったマルチ画像データがJPEG伸長され、表示手段30のディスプレイ31へ送出される(ステップ18,ステップ19)。
ディスプレイ31において、各遊技機40の内部で撮影された画像が、撮像装置11の番号に対応する遊技機40の台番号とともに、マルチ画面により表示される(ステップ20)。
【0089】
ところで、島コンピュータ23においては、画像データに含まれている状態情報(ここでは、輝度情報)を用いて、次のような異常判定が行われる(ステップ21)。
島コンピュータ23において、予め定められた撮像装置11の一画像におけるサンプル点(数点)の輝度の変化が、同一撮像装置11で撮影された所定時間前(たとえば、一秒前)の一画像におけるサンプル点の輝度との差分から検出される。そして、この検出された差分が、予め定められた条件である輝度の変化量を超過している場合は、異常と判定される。
【0090】
異常判定を行った島コンピュータ23において、その判定の結果が、ホストコンピュータ25へ通知される(異常通知、ステップ22)。
異常通知を受け取ったホストコンピュータ25において、島コンピュータ23へ、その撮像装置11の過去一定時間分(例えば、60秒間分など)のJPEG圧縮画像の転送が要求される(画像データ転送要求、ステップ23)。
【0091】
この画像データ転送要求にもとづいて、島コンピュータ23からホストコンピュータ25へ過去一定時間分のJPEG圧縮画像が転送される(ステップ24)。
ホストコンピュータ25において、受け取られた画像データが、ホストコンピュータ25の記憶装置に記憶され、JPEG伸長されて、ディスプレイ31へ送出される(ステップ25〜ステップ27)。そして、ディスプレイ31において、画像が表示される(ステップ28)。
【0092】
次に、島コンピュータ23で行われる異常判定の具体例について、図9〜図12を参照して説明する。
撮像装置11が、遊技機40の内部の一部を、図9に示すような構図で撮影している。この撮像装置11で撮影された画像の一つを画像aとする。
その後、不正行為が発生し、その遊技機40の内部の一部に不正部品90が取り付けられると、撮像装置11で撮影される画像(画像b)は、図10に示すように、不正部品90を含んだ遊技機40の内部の一部を現すようになる。
【0093】
島コンピュータ23において、画像bが受け取られると、この画像bを撮影した撮像装置11と同一の撮像装置11で撮影された画像であって画像bから所定時間前のもの(画像a)が選び出される。
この選び出された画像aと受け取った画像bとに対して、所定の座標を示す網掛け(サンプル点特定用網掛け)が、図11,図12に示すようにそれぞれ施され(画像c,d)、複数のサンプル点が各画像c,dに同じ位置で特定される。
【0094】
そして、各画像a,bにおける同じ位置同士のサンプル点について、それぞれ各状態情報(ここでは、輝度情報)の差分が検出される。
この検出された差分が所定量を超過しているときは、そのサンプル点が特定された位置で不正行為が発生したものと判断(判定)される。
一方、検出された差分が所定量を超過していないときは、そのサンプル点が特定された位置では不正行為が発生していないものと判断(判定)される。
【0095】
ここで、図11(画像c)及び図12(画像d)のサンプル点S1及びサンプル点S2についてみてみると、画像cにおけるサンプル点S1及びサンプル点S2を含む範囲には、不正部品90が取り付けられていない。これに対し、画像dにおけるサンプル点S1及びサンプル点S2を含む範囲には、不正部品90が取り付けられている。
【0096】
このため、画像cにおけるサンプル点S1及びサンプル点S2の輝度情報と、画像dにおけるサンプル点S1及びサンプル点S2の輝度情報とは、それぞれ異なった値を示すため、ある値を有した差分が検出される。
この差分は、所定量を超過しているため、島コンピュータ23は、それらサンプル点S1及びサンプル点S2を含む範囲において不正行為が発生したものと判断(判定)する。
【0097】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、撮像手段が遊技機の筐体内部や前扉背面に設置されているため、その筐体内部や前扉背面における不正行為後の改造部分等をも直接映像として取り込むことができる。
このため、遊技ホールの管理者等は、表示手段に表示された画像が不正行為の実態を映し出していることから、不正行為が行われたか、不正行為の内容はどのようなものか、不正行為後の遊技機内部の状態がどうなっているかなどを、容易に判断・確認することができる。
したがって、不正行為の早期発見を可能とし、不正行為の監視や判断などについての遊技ホールの管理者等の業務負担を軽減できる。
【0098】
さらに、不正行為の発生の確認が容易となり、その見落としが減少することから、不正行為の摘出率を向上できる。
そして、後日明らかになった不正行為についての発生時期や不正内容などを、その画像を用いて十分に証明できることから、不正監視システムの有用性を飛躍的に高めることができる。
【0099】
加えて、島コンピュータで不正行為が発見されると、警報手段や自動通報手段が、遊技ホールの管理者等に対して、その発見された旨を知らせるため、不正行為の自動監視・自動通報が可能となる。
これにより、遊技ホールの管理者等は、不正行為の監視についての業務負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊技機不正監視システムの構成を示すブロック図である。
【図2】撮像装置が各遊技機の内部に設けられた構成を示すブロック図である。
【図3】遊技機における撮像装置の設置位置の例を示す構成図である。
【図4】遊技機のパチンコ台が開いた状態における撮像装置の位置を示す構成図である。
【図5】ディスプレイのマルチ画像を示す図である。
【図6】本発明の遊技機不正監視システムの他の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の遊技機不正監視システムのさらに他の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の遊技機不正監視方法の手順を示す動作手順図である。
【図9】遊技機内の一部を映し出した画像を示す図である。
【図10】図9の画像において不正部品が取り付けられている様子を示す図である。
【図11】図9の画像にサンプル点特定用の網掛けを施した様子を示す図である。
【図12】図10の画像にサンプル点特定用の網掛けを施した様子を示す図である。
【符号の説明】
1 遊技機不正監視システム
10 撮像手段
11 撮像装置
20 画像処理手段
21−a〜21−n 中継装置(台中継装置)
22 中継装置(島中継装置)
23a〜23n 島コンピュータ
24 スイッチング中継装置
25 ホストコンピュータ
30 表示手段
31a〜31n ディスプレイ
32 マルチ画像
40(40−11〜40−1n〜40−n1〜40−nn) 遊技機
41 筐体
42 パチンコ台(前扉)
43 撮像装置固定用支持部材
44 遊技面
45 監視エリア
46 パチンコ台開方向
50 警報手段
60 自動通報手段
70 モデム
80 電話機
90 不正部品

Claims (10)

  1. 遊技機の筐体内部前扉背面の所定範囲を撮影する撮像手段と、
    常時又は所定時間経過ごとに前記撮像手段から送られてきた画像データを処理する画像処理手段と、
    この画像処理手段からの画像を表示する表示手段とを有し
    前記撮像手段が、支持部材を介して前記前扉に固定され、前記前扉の開閉に伴って移動して、当該前扉が開閉されても前記前扉背面の所定範囲における同一部分を同一角度から継続して撮影し、
    前記画像データが、前記遊技機の筐体内部前扉背面の所定範囲の状態変化を検出するための状態情報を含み、
    前記画像処理手段が、複数の前記撮像手段からの前記画像データを島ごとに収集してホストコンピュータへ送る一又は二以上の島コンピュータを有し、
    前記島コンピュータが、
    前記撮像手段から取り込んだ複数の画像データの中から、同時刻の画像データを前記撮像手段の所定台数分集めて、これらを1画面に合成してマルチ画像にするとともに、
    前記画像データに含まれる前記状態情報を取り出し、この取り出した状態情報にもとづいて所定の異常判定を行い、
    前記遊技機の筐体内部又は開閉された前記前扉に進入又は接近する、物体、人又は人の手指、又は改造部品の映像を直接取り込んで不正行為を検出する
    ことを特徴とする遊技機不正監視システム。
  2. 前記撮像手段が、各前記遊技機ごとに設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載の遊技機不正監視システム。
  3. 前記撮像手段が、CMOSセンサカメラユニットを含む
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機不正監視システム。
  4. 前記画像処理手段が、前記遊技機の遊技データを管理するホストコンピュータを有し、
    このホストコンピュータが、前記画像データを一括管理する
    ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の遊技機不正監視システム。
  5. 前記画像データが、前記状態情報として輝度情報を含み、
    前記画像処理手段が、前記撮像手段の一つから送られてきた複数の前記画像データを記憶し、この記憶した複数の前記画像データの中から二以上の画像データを選択し、この選択した二以上の画像データから同一位置同士の前記輝度情報をそれぞれ取り出し、これら取り出した輝度情報の変化量にもとづいて、不正行為の発生の有無を判断する
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の遊技機不正監視システム。
  6. 前記画像処理手段が、前記選択した二以上の画像データから同一位置同士の前記輝度情報をそれぞれ取り出し、これら取り出した輝度情報の変化量を検出し、この検出した変化量が所定量を超過しているときに、前記不正行為が発生したものと判断し、一方、前記変化量が前記所定量を超過していないときに、前記不正行為が発生していないものと判断する
    ことを特徴とする請求項記載の遊技機不正監視システム。
  7. 前記画像処理手段が、
    複数の前記撮像手段から受け取った前記画像を、一つの画面に合成し、この合成したマルチ合成画像を前記表示手段へ送って表示させる
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の遊技機不正監視システム。
  8. 前記ホストコンピュータからの異常発生信号にもとづいて、不正行為が発生した旨を報知する警報手段を有した
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の遊技機不正監視システム。
  9. 前記ホストコンピュータからの異常発生信号にもとづいて、不正行為が発生した旨を電話機へ通報する自動通報手段を有した
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の遊技機不正監視システム。
  10. 遊技機の筐体内部前扉背面の所定範囲を撮像手段撮影するステップと、
    この撮像手段からの画像データを画像処理手段が処理するステップと、
    この画像処理手段からの画像を表示手段が表示するステップとを有し
    前記撮像手段が、支持部材を介して前記前扉に固定され、前記前扉の開閉に伴って移動して、当該前扉が開閉されても前記前扉背面の所定範囲における同一部分を同一角度から継続して撮影し、
    前記画像データが、前記遊技機の筐体内部前扉背面の所定範囲の状態変化を検出するための状態情報を含み、
    前記画像処理手段が、複数の前記撮像手段からの前記画像データを島ごとに収集してホストコンピュータへ送る一又は二以上の島コンピュータを有し、
    前記島コンピュータが、
    前記撮像手段から取り込んだ複数の画像データの中から、同時刻の画像データを前記撮像手段の所定台数分集めて、これらを1画面に合成してマルチ画像にするステップと、
    前記画像データに含まれる前記状態情報を取り出し、この取り出した状態情報にもとづいて所定の異常判定を行うステップと、を有し、
    前記遊技機の筐体内部又は開閉された前記前扉に進入又は接近する、物体、人又は人の手指、又は改造部品の映像を直接取り込んで不正行為を検出する
    ことを特徴とする遊技機不正監視方法。
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