JP5816949B2 - 遊技場監視システム - Google Patents
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Description
このような遊技場監視システムにおいては、一台の監視カメラの撮像能力は、時間的及び空間的に限られていることから、一の監視カメラが撮像を受け持つ遊技機を予め数台ずつ割り当てるとともに、この割り当てられたうちのいずれか一の遊技機を撮像するように、監視カメラの向きを時分割制御する。
例えば、撮像要求情報に遊技機で発生した事象を特定可能な情報を含め、発生した事象の重要度(不正行為の発生可能性)の低い撮像要求情報に係る遊技機よりも、重要度の高い撮像要求情報に係る遊技機の撮像を優先させて、一台の監視カメラを効率的に制御する技術がある(特許文献1、特許文献2)。
その結果、従来の遊技場監視システムでは、店員呼出情報の発信元となる遊技機に店員が立ち会っているにもかかわらず、監視カメラが撮像要求情報にもとづき店員の立ち会いのある遊技機の撮像を行うという二重監視の状態が生じ、必ずしも監視効率の良いものとはいえなかった。すなわち、店員の立ち会いのある遊技機は、店員の立ち会いのない遊技機に比べて、不正行為がなされる可能性が低いにもかかわらず、このような立ち会いのある遊技機を監視カメラで監視することは、時間的及び空間的に撮像能力が限られている監視カメラを有効に利用しているものとはいえなかった。
図1に示すように、本実施形態に係る遊技場監視システム1は、複数の遊技機10(10−1〜10−20)と、遊技機10毎に設置される呼出ランプ11(11−1〜11−20)と、ホールコンピュータ20と、遊技場関係者(以下、店員という。)の携行するリモコン30と、監視カメラ40(40a,40b)と、カメラコントローラ50と、録画再生装置60と、監視管理装置70とで構成され、これらは、所定のネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介して、図2に示すように、種々の情報や信号を送受可能に接続されている。
遊技場2においては、図3(a)に示す例では、遊技機10はいわゆる「島」単位で設置され、本実施形態では二つの遊技機島が並列され、各島には片側10台,両側20台の遊技機10が設置されている。
そして、隣接する遊技機島の間の通路(いわゆる「川」)に監視カメラ40が設置され、各遊技機島の遊技機10を撮像するようになっている。図3(a)に示す例では、一つの通路(川)に、二つの監視カメラ40a,40bが設置され、各監視カメラ40で、20台の遊技機10(10−1〜10−20)を撮像できるようになっている。
さらに、各監視カメラ40は、図3(a)、(b)に示すように、メインカメラ(第一の撮像手段)として撮像を受け持つ領域と補助的にサブカメラ(第二の撮像手段)として撮像を受け持つ領域がそれぞれ設定され、遊技機10−1〜5,10−11〜15を撮像対象とする撮像領域Aは、この領域に近接して設置された監視カメラ40aをメインカメラとして使用し、この領域から離間して設置された監視カメラ40bをサブカメラとして使用するように設定されている。
また、遊技機10−6〜10,10−16〜20を撮像対象とする撮像領域Bは、この領域に近接して設置された監視カメラ40bをメインカメラとして使用し、この領域から離間して設置された監視カメラ40aをサブカメラとして使用するように設定されている。
すなわち、メインカメラは、近接した領域に設置された遊技機10及びその周辺を優先的に撮像し、サブカメラは、メインカメラが撮像中のときに、そのメインカメラが受け持つ撮像領域(撮像対象)を補助的に撮像するカメラとして使用するようになっている。
例えば、遊技機10は、遊技機10の大当たり状態を示す大当り信号、遊技機10の前面を覆う扉の開放を示すドア開信号、遊技媒体の出入り数を示す払出(セーフ)信号及び投入(アウト)信号、ゲームの始動回数を示すスタート信号、また、遊技機10毎に併設された遊技媒体貸出装置からは遊技媒体の貸出数を示す売上げ信号などを、ホールコンピュータ20に出力する。
例えば、ホールコンピュータ20は、アウト玉数に占めるセーフ玉数の割合を示すベースを算出し、大当り状態でないにもかかわらず、このベースが所定の値を超えたときにベース異常を検出する。
例えば、呼出ランプ11から店員呼出信号を受信したり、遊技機10から大当り信号とドア開信号を受信したり、さらには、ベース異常を検出すると、インカムに、これらの発生事象と該当する遊技機の番号を送信する。これにより、店員は、信号の発信元となる遊技機10に急行して、ドアの不正な開放や、不正な玉詰まりを要因とするベース異常などの不正行為の有無を確認するとともに、遊技機で発生した事象を修復する処理を遂行することができる。
例えば、図3(c)に示すように、ホールコンピュータ20は、撮像の要因となる、大当り信号、ドア開信号、ベース異常を受信及び検出すると、これらに一対一対応するとともに当該事象の発生した遊技機を特定可能な遊技機番号を付した撮像要求情報1〜3(1〜3が要因種別情報を示す)を生成し、監視管理装置70に送信する。
また、ホールコンピュータ20は、呼出ランプ11から立ち会い情報を受信すると、この立ち会い情報に、この情報を出力した呼出ランプ11に対応する遊技機を特定可能な遊技機番号を付して、監視管理装置70に送信する。
また、リモコン30は、ホールコンピュータ20が検出した異常等をホールコンピュータ20から無線通信により受信する無線受信部も備えている。
録画再生装置60は、監視管理装置70から送信される録画再生指示(コントロール信号)に従い、監視カメラ40で撮像した撮像データの録画再生を行う。
具体的には、録画再生装置60は、図4(a)に示すように、通信部61と、ハードディスクからなる記憶部62と、コンピュータからなる制御部63とを備えている。
通信部61は、録画再生指示を示す監視管理装置70からのコントロール信号、監視カメラ40からのビデオ信号、監視管理装置70へのビデオ信号を送受する。
記憶部62は、各監視カメラ40で撮像した撮像データ62aと、撮像データ62aの撮像状況を示す撮像情報62bと、再生時に実行される録画再生処理に係るプログラムとデータを記憶する。
また、録画再生装置60は、通信部61を介して、監視管理装置70から再生指示に係るコントロール信号を受信すると、このコントロール信号に包含して送信される撮像データ62aを特定可能な情報(例えば、一遊技機の一営業日(撮像日)における撮像データ群を特定可能な、「時刻」と「撮像対象」などの情報)から特定される撮像データ62aを、上記の録画再生処理で選別及びソートされた順番で再生する(後述)。
監視管理装置70は、図5に示すように、液晶TVなどの表示手段からなるモニタ70a、通信部71、入力部72、記憶部73、コンピュータからなる制御部74を備え、本発明の撮像対象指定装置として動作するようになっている。
通信部71は、情報入出力手段であり、複数の遊技機10−1〜20を個別に特定可能な前述の撮像要求情報と、店員の入力操作によって生成される店員の立ち会いのある遊技機を示す立ち会い情報とを、ホールコンピュータ20から受信するとともに、この撮像要求情報から特定される遊技機10を撮像するように、カメラコントローラ50に撮像対象指定情報(撮像させる監視カメラ40を指定するカメラ番号と遊技機番号からなる情報)を送信する。また、通信部71は、録画再生装置60に録画と再生指示に係るコンロトール信号を送信するとともに、再生時には録画再生装置60から撮像データ(ビデオ信号)を受信する。
録画指示に係るコントロール信号には、上述の撮像情報62bが含まれ、これにより、録画再生装置60は、撮像データ62aと撮像情報62bとを紐付けして記憶する。
記憶部73は、ハードディスク等の記憶手段で構成され、撮像要求情報と立ち会い情報とにもとづいて、複数の遊技機10のうちで各監視カメラ40に撮像させる遊技機10を指定する撮像対象指定処理等の制御プログラム及びデータを記憶する。
制御部74は、撮像対象指定処理に係る制御プログラム及びデータを実行することにより撮像対象指定手段として動作する。以下、制御部74の撮像対象指定手段としての動作について説明する。
これにより、カメラコントローラ50は、抽出されたメインカメラを制御して、遊技機番号に該当する遊技機10を撮像させる。
これが制御部74の撮像対象指定手段としての基本動作であり、撮像要求情報が同時期に重複して入力されない限り、この基本動作を実行するようになっている。
具体的には、メインモードとは、撮像領域A,Bを、それぞれを受け持つメインカメラでのみ撮像させるモードで、撮像領域Aに属する遊技機10(1〜5,11〜15)は、この撮像領域Aに近接するメインカメラである監視カメラ40aにのみ撮像を行わせ、撮像領域Bに属する遊技機10(6〜10,16〜20)は、この撮像領域Bに近接するメインカメラである監視カメラ40bにのみ撮像を行わせ、サブカメラを使用しないモードである。
補助モードとは、撮像領域A,Bを、メインカメラを主体的に用いて撮像させつつ、メインカメラの撮像中に新たな撮像要求情報が重複して入力されたときは、サブカメラに新たな撮像要求情報に係る遊技機10を撮像させるモードで、例えば、撮像領域Aに属する遊技機10(1〜5,11〜15)は、原則的に監視カメラ40aに撮像させ、監視カメラ40aの撮像中に、新たな撮像要求情報がこの撮像領域Aに属する遊技機10から重複して入力されたときに限り、その新たな撮像要求情報に係る遊技機10を監視カメラ40bに撮像を行わせるモードである。
このようなモードの切り換えは、モニタ70aに表示される初期設定画面等で、入力部72を操作しながら切り換え設定できるようになっている。
例えば、制御部74は、サブカメラの使用不可能なメインモードにおいて、一の撮像領域の撮像対象から二つの撮像要求情報が全く同一のタイミングで入力されると、立ち合い情報のない撮像要求情報に係る遊技機10を撮像対象に指定し、この指定にもとづく撮像対象指定情報をカメラコントローラ50に出力する。これにより、メインカメラにより、店員の立ち合いのない遊技機10の撮像が開始される。
この場合、二つの撮像要求情報に係る遊技機10の全てにおいて、立ち合い情報のないとき又は立ち合い情報のあるときは、前述の撮像優先順位の高い撮像要求情報に係る遊技機10を撮像対象に指定し、この指定にもとづく撮像対象指定情報をカメラコントローラ50に出力する。これにより、メインカメラにより、撮像優先順位の高い撮像要求情報に係る遊技機10の撮像が開始される。
具体的には、一の撮像領域の撮像対象から二つの撮像要求情報が前後して入力されると、先の入力に係る遊技機mを撮像対象に指定することで、メインカメラは先の入力に係る遊技機mの撮像中となるものの、制御部74は、撮像中の遊技機mの立ち合い情報の有無と、後の入力に係る新たな撮像要求情報に係る遊技機nの立ち合い情報の有無を、図6(a)に示す撮像対象指定基準と照合し、メインカメラの撮像対象を新たに指定する。
また、遊技機mに立ち合い情報があり、遊技機nに立ち合い情報がないときには(図6(a)中の左下の欄)、メインカメラの撮像対象に遊技機nを新たに指定し、この指定にもとづく撮像対象指定情報をカメラコントローラ50に送信する。その結果、メインカメラは、撮像中の遊技機mであって、店員の立ち合いのある遊技機mの撮像を止め、店員の立ち合いのない遊技機nの撮像を開始することになる。
このように、店員の立ち合いのない遊技機10の撮像を優先することで、店員による監視と監視カメラ40による監視が重なる二重監視が解消され、監視効率を向上させることができる。
これにより、不正行為が行われている可能性の高低に応じて遊技機10を監視することができる。
なお、この場合において、撮像優先順位にかかわらず、メインカメラに遊技機mの撮像を継続させることもできる。
この場合、二つの撮像要求情報に係る遊技機10の全てにおいて、立ち合い情報のないとき又は立ち合い情報のあるときは、前述の撮像優先順位の最も高い撮像要求情報に係る遊技機10をメインカメラの撮像対象に指定し、これより低い撮像優先順位の撮像要求情報に係る遊技機10をサブカメラの撮像対象に指定する。その結果、撮像優先順位の高い撮像要求情報に係る遊技機10は、近接して設置されたメインカメラにより撮像され、撮像優先順位の低い撮像要求情報に係る遊技機10は、サブカメラにより撮像され、不正行為が行われている可能性の高低に応じて、高い方をメインカメラ、低い方をサブカメラと使い分けて、遊技機10を効率的に監視することができる。
具体的には、一の撮像領域の撮像対象から二つの撮像要求情報が前後して入力されると、先の入力に係る遊技機mを撮像対象に指定することで、メインカメラは先の入力に係る遊技機mの撮像中となるものの、制御部74は、撮像中の遊技機mの立ち合い情報の有無と、後の入力に係る新たな撮像要求情報に係る遊技機nの立ち合い情報の有無を、図6(b)に示す撮像対象指定基準と照合し、メインカメラとサブカメラそれぞれの撮像対象を新たに指定する。
また、遊技機mに立ち合い情報があり、遊技機nに立ち合い情報がないときには(図6(b)中の左下の欄)、立ち合い情報のない遊技機nをメインカメラの撮像対象に指定するとともに、立ち合い情報のある遊技機mをサブカメラの撮像対象に指定し、この指定にもとづく撮像対象指定情報をカメラコントローラ50に出力する。その結果、メインカメラは、撮像中の遊技機m、すなわち、店員の立ち合いのある遊技機mの撮像を止め、店員の立ち合いのない遊技機nの撮像を開始する一方、サブカメラは、メインカメラが撮像していた遊技機m、すなわち、店員の立ち合いのある遊技機mの撮像を開始することになる。
このように、メインカメラに店員の立ち合いのない遊技機10の撮像を優先させることで、店員の立ち合いのない遊技機10をより近くの監視カメラ40で監視しつつ、店員の立ち合いのある遊技機10も見逃すことなく監視することができる。
また、メインカメラに店員の立ち会いのない遊技機10を撮像させることにより、メインカメラは遊技機10の正面に近い角度から撮像することができることから、不正があった場合には不正が確認しやすい映像が撮れる。
なお、この場合において、前述の撮像優先順位の高い撮像要求情報に係る遊技機10をメインカメラの撮像対象に指定するとともに、これより撮像優先順位の低い撮像要求情報に係る遊技機10をサブカメラの撮像対象に指定し、この指定にもとづく撮像対象指定情報をカメラコントローラ50に出力することもできる。これにより、撮像優先順位の高い撮像要求情報に係る遊技機10を常にメインカメラにより撮像させることもできる。
図7に示すように、メインモードにおいて、制御部74は、常時、撮像要求情報の受信待ちを行い(S10−No)、発信元を遊技機nとする撮像要求情報を受信すると(S10−Yes)、以下の撮像対象指定処理を実行する。
まず、制御部74は、撮像要求情報に係る遊技機nを受け持つメインカメラを抽出し(S11)、そのメインカメラが他の遊技機mを撮像中か否かの判定を行う(S12)。
メインカメラが他の遊技機mの撮像中でないときは(S12−No)、遊技機nをメインカメラの撮像対象に指定する(S13)。その結果、制御部74は、この指定にもとづいて撮像対象指定情報を生成し、この撮像対象指定情報をカメラコントローラ50に送信する。これにより、メインカメラが遊技機nの撮像を開始することになる。
一方、メインカメラが他の遊技機mの撮像中であるときは(S12−Yes)、さらに、この撮像中の遊技機mにおける店員の立ち会いの有無(立ち会い情報の有無)と(S14)、撮像要求情報に係る遊技機nにおける店員の立ち会いの有無(立ち会い情報の有無)とを(S15、S16)、判定する(前述の撮像対象指定基準との照合)。
また、遊技機mに立ち会いがなく(S14−No)、遊技機nに立ち会いがあるときには(S16−Yes)、メインカメラの撮像対象を遊技機mに継続指定する(S18)。その結果、メインカメラは遊技機mの撮像を継続する。
このように、店員の立ち会いのない遊技機10を常に撮像対象に指定することで、店員の監視できない状況を補完し、監視効率を高めることができる。
これにより、不正行為が行われている可能性の高低に応じて、高い方をメインカメラに監視させることができる。
まず、制御部74は、撮像要求情報に係る遊技機nを受け持つメインカメラを抽出し(S21)、そのメインカメラが他の遊技機mを撮像中か否かの判定を行う(S22)。
メインカメラが他の遊技機mの撮像中でないときは(S22−No)、遊技機nをメインカメラの撮像対象に指定する(S23)。その結果、制御部74は、この指定にもとづいて撮像対象指定情報を生成し、この撮像対象指定情報をカメラコントローラ50に送信する。これにより、メインカメラが遊技機nの撮像を開始することになる。
一方、メインカメラが他の遊技機mの撮像中であるときは(S22−Yes)、さらに、この撮像中の遊技機mにおける店員の立ち会いの有無(立ち会い情報の有無)と(S24)、撮像要求情報に係る遊技機nにおける店員の立ち会いの有無(立ち会い情報の有無)とを(S25)、判定する(前述の撮像対象指定基準との照合)。
また、メインカメラに店員の立ち会いのない遊技機10を撮像させることにより、メインカメラは遊技機10の正面に近い角度から撮像することができることから、不正があった場合には不正が確認しやすい映像が撮れる。
このように、店員の立ち会いのない遊技機10を常にメインカメラの撮像対象に指定しながら、店員の立ち会いのある遊技機10をサブカメラの撮像対象に指定することで、店員の立ち合いのない遊技機10をより近くの監視カメラ40で監視しつつ、店員の立ち合いのある遊技機10も見逃すことなく監視することができる。
また、この撮像情報62bの生成時において、撮像対象として指定した遊技機10から立ち会い情報が送信されたときには、この撮像情報62bの「店員立ち会い」の欄に店員の立ち会いありを設定する立ち会いマーク付加処理を実行する。この立ち会いマーク付加処理は、図9に示すフローチャートにもとづいて実行される。
そして、撮像対象の指定がないとき、例えば、メインモードにおいて、既にメインカメラが店員の立ち会いのない遊技機を撮像中で、新たな撮像対象の指定ができないようなときは(S41−No)、処理を終了する。
一方、撮像対象の指定を行ったとき、すなわち、撮像対象指定情報をカメラコントローラ50に送信し、該当する監視カメラ40に撮像対象の撮像を開始させたときには、同時に、録画再生装置60に録画指示に係るコントロール信号を送信する。これにより、録画再生装置60は、撮像を開始している監視カメラ40からのビデオ信号にもとづいて撮像データ62aの録画を開始する。
この録画指示に係るコントロール信号を送信する場合において、制御部74は、撮像対象として指定した遊技機10の立ち会い情報の有無を判定し(S42)、指定した遊技機に立ち会い情報があるときは(S42−Yes)、撮像情報62bの「店員立ち会い」の項目に、立ち会いありを示す「星マーク」を付加し(S43)、指定した遊技機に立ち会い情報がないときは(S42−No)、立ち会いなしを示すように何も付加することなく処理を終了する。
この撮像情報62bは、録画指示に係るコントロール信号に付加されて録画再生装置60に送信され、録画再生装置60の記憶部62に、録画中の撮像データ62aと紐付けされて記憶される。
そして、モニタ70a上で、この撮像情報62bを確認しながら、入力部72を操作することで、例えば、「時刻」や「撮像対象」の項目において、所定の日付と遊技機を選択することで、選択した日付に対応する遊技機を撮像した一群の撮像データ62aを、モニタ70a上に再生させることができる。
このとき、制御部74は、日付と遊技機とを特定可能な再生指示に係るコントロール信号を録画再生装置60に送信する。これを受信した録画再生装置60は、該当する日付に対応する遊技機を撮像した一群の撮像データ62aのうちで、撮像情報62bの「店員立ち会い」の項目における、立ち会いなしを示す撮像データ62aを優先的に再生するようになっている。
このような撮像データ62aの再生処理は、録画再生装置60の記憶部62に記憶された録画再生処理に係るプログラムにもとづいて実行される。以下に、この録画再生処理に係るフローチャートについて、図10を参照して説明する。
さらに、選別した撮像データ62aが複数あるときには、「撮像要求情報」の項目における撮像要求情報の番号(要因種別情報)が小さい順に、選別した撮像データ62aをソート(並べる)する(S52)。すなわち、このソートにより、選別した撮像データ62aが撮像優先順位の高い順に並べられることになる。
そして、録画再生装置60は、この撮像優先順位の高い順に撮像データ62aを再生し(S54)、これをソートした撮像データ62aの再生が全て終了するまで繰り返し実行する(S55−No)。つまり、録画再生装置60は、立ち会いのなく撮像優先順位の高いビデオ信号を監視管理装置70に送信することで、モニタ70aにおいて、店員の立ち会いのない、しかも、撮像優先順位の高い再生画像を優先的に確認することができる。これにより、店員の立ち会いのない撮像データを見逃すことなく、不正行為の可能性が低い店員の立ち会いのある撮像データの確認を後回しにでき、確認作業を大幅に短縮することができる。
例えば、本実施形態では、サブカメラ(第二の撮像手段)を一台としたが、複数台設けることもできる。この場合には、撮像要求情報に係る遊技機と、サブカメラの設置されている距離に応じてサブカメラを選定する。具体的には、立ち会い情報のない撮像優先順位の異なる複数(例えば、三つ)の撮像要求情報が同時期に入力されたときには、最も撮像優先順位の高い撮像要求情報に係る遊技機をメインカメラで撮像し、次に撮像優先順位の高い撮像要求情報に係る遊技機を、この遊技機の最も近くに設置されているサブカメラで撮像し、最も撮像優先順位の低い撮像要求情報に係る遊技機を、この遊技機の最も近くに設置されているサブカメラで撮像するように設定することができる。
また、本実施形態では、撮像要求情報と立ち会い情報とをホールコンピュータ20を介して、撮像対象指定装置(監視管理装置70)に入力したが、遊技機10(呼出ランプ11)から直接入力させることもできる。
また、リモコン30と撮像対象指定装置(監視管理装置70)とを無線通信可能に構成し、リモコン30からの立ち会い情報を、無線通信によって、直接、撮像対象指定装置(監視管理装置70)に入力させることもできる。
また、本実施形態では、遊技機を撮像要求情報の発信元としたが、遊技媒体の貸出装置(例えば、玉貸し装置)、遊技媒体を計数する計数装置などの遊技場に設置されている様々な遊技装置を撮像要求情報の発信元とし、監視カメラにこの遊技装置及びその周辺を撮像させることもできる。すなわち、本発明に係る遊技機を遊技装置と言い換えることもできる。
また、本実施形態では、ホールコンピュータ20を本発明に係る情報処理装置としたが、一又は複数台の遊技機10からの遊技信号が入力される台コンピュータと通信可能に接続され、遊技機島毎に設けられる島コンピュータを情報処理装置として動作させることもできる。
また、本実施形態では、監視カメラ40を、隣接する遊技機島の間の通路(いわゆる「川」)の両側に設置したが、監視カメラ40の設置場所はこれに限定されるものではなく、遊技機10を撮像可能な場所であればいずれの場所でもよい。
2 遊技場
10 遊技機
11 呼出ランプ
20 ホールコンピュータ(情報処理装置)
30 リモコン
40 監視カメラ40a(第一撮像手段),監視カメラ40b(第二撮像手段)
50 カメラコントローラ
60 録画再生装置(撮像データ記憶装置、撮像データ再生装置)
70 監視管理装置(撮像対象指定装置)
Claims (3)
- 遊技場に設置される遊技機を撮像する撮像手段を備える遊技場監視システムであって、
複数の遊技機を個別に撮像可能に設置された前記撮像手段に撮像させる遊技機を指定する撮像対象指定装置と、
前記複数の遊技機から入力される所定の遊技信号にもとづいて各遊技機を個別に特定可能な撮像要求情報を生成するとともに、所定の入力操作によって生成される店員の立ち会いのある遊技機を示す立ち会い情報が入力される情報処理装置と、を備え、
前記撮像対象指定装置は、
前記情報処理装置から入力される前記撮像要求情報と前記立ち会い情報とにもとづいて、
第一の遊技機を撮像中の撮像手段に対して、第二の遊技機を特定する撮像要求情報が入力された場合に、前記第一の遊技機についての立ち会い情報が入力されている場合には、
前記撮像手段に撮像させる遊技機として、前記第二の遊技機を指定可能である
ことを特徴とする遊技場監視システム。 - 遊技場に設置される遊技機を撮像する撮像手段を備える遊技場監視システムであって、
複数の遊技機を個別に撮像可能に設置された前記撮像手段に撮像させる遊技機を指定する撮像対象指定装置と、
前記複数の遊技機から入力される所定の遊技信号にもとづいて各遊技機を個別に特定可能な撮像要求情報を生成するとともに、所定の入力操作によって生成される店員の立ち会いのある遊技機を示す立ち会い情報が入力される情報処理装置と、を備え、
前記撮像対象指定装置は、
前記情報処理装置から入力される前記撮像要求情報と前記立ち会い情報とにもとづいて、
第一の遊技機を撮像中の撮像手段に対して、第二の遊技機を特定する撮像要求情報が入力された場合に、前記第一の遊技機についての立ち会い情報が入力されていない場合には、
前記撮像手段に撮像させる遊技機として、前記第一の遊技機を継続して指定可能である
ことを特徴とする遊技場監視システム。 - 遊技場に設置される遊技機を撮像する撮像手段を備える遊技場監視システムであって、
複数の遊技機を個別に撮像可能に設置された前記撮像手段に撮像させる遊技機を指定する撮像対象指定装置と、
前記複数の遊技機から入力される所定の遊技信号にもとづいて各遊技機を個別に特定可能な撮像要求情報を生成するとともに、所定の入力操作によって生成される店員の立ち会いのある遊技機を示す立ち会い情報が入力される情報処理装置と、を備え、
前記撮像対象指定装置は、
前記情報処理装置から入力される前記撮像要求情報と前記立ち会い情報とにもとづいて、
第一の遊技機を撮像中の撮像手段に対して、第二の遊技機を特定する撮像要求情報が入力された場合に、前記第二の遊技機についての立ち会い情報が入力されている場合には、
前記撮像手段に撮像させる遊技機として、前記第一の遊技機を継続して指定可能である
ことを特徴とする遊技場監視システム。
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