JPH09167129A - ネットワークシステム - Google Patents

ネットワークシステム

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Publication number
JPH09167129A
JPH09167129A JP33055395A JP33055395A JPH09167129A JP H09167129 A JPH09167129 A JP H09167129A JP 33055395 A JP33055395 A JP 33055395A JP 33055395 A JP33055395 A JP 33055395A JP H09167129 A JPH09167129 A JP H09167129A
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management table
output
management
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network
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JP33055395A
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Inventor
Tsugutomo Hidaka
亜友 日高
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クライアントからのプリント要求に対応する大
容量のデータ転送を保証し、かつ効率的に行ってプリン
タの処理速度を低下させない。 【解決手段】ファイルサーバFS3内には、管理部10
を有し、管理部10内には接続管理テーブル11を有す
る。接続管理テーブル11には、ネットワークプリンタ
NP1〜NP4毎、現在の同時接続可能残数が保持され
ており、管理部10は、クライアント端末CL1〜CL
3から受け付けたプリント要求をもとに該プリント要求
を解析し、この解析結果をもとに対応するネットワーク
プリンタを得、接続管理テーブル11を参照して、この
ネットワークプリンタの現在の同時接続可能残数から接
続可能か否かを判断して、該プリント要求に対する接続
制御を行うとともに、管理部10は、この接続あるいは
接続完了に伴って、接続管理テーブル11の現在の同時
接続可能残数を更新管理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくともファイ
ル装置と出力装置とがネットワークに接続されたネット
ワークシステムにおいてカラー画像データや動画データ
等の大容量データの転送を保証し、かつ効率的に行う通
信制御方式に関し、特にATM通信方式等のような2地
点間の帯域占有型の通信方式を組み合わせたネットワー
クシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ネットワークシステム内のある出
力装置に対して、サーバからの大容量データが一時的に
集中することによる該出力装置の処理速度の低下を防止
するため、出力装置の処理状態をクライアント装置上に
表示させたり、出力装置に送出される各データに対して
優先順序を割り当てたり、割り込み処理を行っていた。
【0003】例えば、特開平3−245221号公報に
は、サーバ側に、データ形式を異にした各プリンタに対
応するプリントデータ作成ファイルを備え、データ端末
装置からのプリント要求に対して、サーバが、データ端
末装置側より指定されたプリンタに対応するプリントデ
ータを、プリントデータ作成ファイルにより作成してプ
リンタにプリントを実行させるようにしたプリンタネッ
トワーク制御方式が記載されているとともに、プリンタ
ネットワークに接続された各プリンタの状態を指示する
プリンタリストをデータ端末装置に表示させ、データ端
末装置は、このプリンタリストの中からプリントを行う
プリンタを指定してサーバに通知するものが記載されて
いる。このプリンタリストを参照することにより、複数
のデータ端末装置からの同じプリンタに対するプリント
出力要求が競合することを防止することができ、各デー
タ端末装置のプリント処理速度を向上させることができ
る。
【0004】また、特開平7−64743号公報には、
優先順位に従ったプリント処理とプリント中の割り込み
処理によって、複数のプリント要求を効率よく処理する
プリント制御方法が記載され、これによれば、ファイル
サーバ上の登録容量を越えるクライアントコンピュータ
からの出力要求を効率よく振り分けることができる。
【0005】なお、特開平6−164651号公報に
は、画像データをネットワークを経由して送信する際、
ネットワーク上の通信量監視手段により得られるデータ
通信量に基づき、該画像データを圧縮するか否かを決定
することにより、通信時間の低減およびネットワーク上
の通信負荷の低減を実現する画像データ送信装置が記載
されている。
【0006】また、ネットワーク上のデータベースのア
クセスを高速化するものとして、例えば特開平6−97
934号公報には、検索キーが与えられた時、該検索キ
ーに対応して予め記憶された位置情報を出力する連想メ
モリを用い、アドレスやキーワードの変換を高速に行う
というデータベースを備えた通信機器が記載され、これ
により、通信管理データベースに対するアクセスを高速
化している。
【0007】一方、ネットワーク内におけるデータ転送
等の通信の保証に関して、例えば、ATM通信方式で
は、回線の利用帯域制御あるいは輻輳制御を、申告パラ
メータに基づくポリシング機能やシェービング機能によ
って実現している。これは、ATM通信方式の特性か
ら、ユーザからのセルの転送は、一旦セルが受け入れら
れるとネットワークからのフィードバックによる制御が
かけられないという前提で品質を保証するためである。
【0008】すなわち、ATM通信方式では、セルの入
力が開始される前、すなわちコネクション設定時に、ユ
ーザから通信速度と要求品質を申告してもらい、速度と
品質を保証するに足る網のリソースを割り付ける制御、
すなわちコネクション受付制御を行っている。上述した
ポリシング機能とは、ユーザ側が、申告パラメータに基
づいたセルがネットワークに入力されているかを監視す
る機能であり、伝送セル間隔が、申告された最小セル間
隔を越える場合、申告された最小セル間隔を保証するよ
うにセルを廃棄するものである。一方、シェービング機
能とは、ネットワーク側が申告パラメータに基づいてセ
ルが伝送されているか否かをチェックする機能であり、
このチェック結果が申告パラメータに違反している場
合、他のセル流を保証するためにセルの廃棄を行って、
セル流を調整している。
【0009】このように、ATM通信方式では、通信を
保証するため、コネクションレベルでコネクション受付
制御を行い、セルレベルで、ポリシング及びシェービン
グによる使用量パラメータ制御を行っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、出力装
置の状態をクライアント装置上に表示し、または出力装
置に送出された各データに対して優先順序を割り当て、
割り込み処理を行う等の処理を行って出力装置側の処理
速度の低下を防止する従来のネットワークシステムで
は、そのための処理が複雑であるとともに、出力要求を
行うクライアントにかかる負担も大きいという問題点が
あった。
【0011】また、このような出力装置側の処理速度の
低下を防止しても、ATM通信方式のような帯域占有型
の通信方式では、必ずしも出力要求にかかるデータ転送
の通信が保証されるとは限らない。
【0012】ここで、ATM通信方式では、上述したよ
うに通信、すなわちデータ転送前に申告パラメータ等の
申告をユーザが個々に行うことによって通信の保証を行
うようにしているが、かかる制御もユーザ側にかかる負
担が大きいという問題点があった。
【0013】そこで、本発明は、出力要求に基づいた出
力元装置から出力先装置へのデータ転送を保証し、かつ
かかるデータ転送処理を容易にしかもシステム全体で効
率的に行うことができるネットワークシステムを提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、クライア
ントからの出力要求に従って出力元装置から出力先装置
にデータ転送することができるネットワークシステムに
おいて、前記出力先装置の現在の同時接続可能残数を前
記出力先装置毎に保持する管理テーブルと、前記クライ
アントからの出力要求を受け付け、前記管理テーブルに
記憶された現在の同時接続可能残数をもとに、該受け付
けた出力要求に基づくデータ転送の接続制御を行うとと
もに、前記管理テーブルの現在の同時接続可能残数に対
する更新管理を行う管理手段とを具備したことを特徴と
する。
【0015】第2の発明は、クライアントからの出力要
求に従って出力元装置から出力先装置にデータ転送する
ことができるネットワークシステムにおいて、前記出力
先装置の現在の残バッファ領域値を前記出力先装置毎に
保持する管理テーブルと、前記クライアントからの出力
要求を受け付け、前記管理テーブルに記憶された現在の
残バッファ領域値をもとに、該受け付けた出力要求に基
づくデータ転送の接続制御を行うとともに、前記管理テ
ーブルの現在の残バッファ領域値に対する更新管理を行
う管理手段とを具備したことを特徴とする。
【0016】第3の発明は、クライアントからの出力要
求に従って出力元装置から出力先装置にデータ転送する
ことができるネットワークシステムにおいて、前記出力
元装置から前記出力先装置までの間に介在する1以上の
通信媒体及び通信接続装置の現在の残利用帯域値を保持
する管理テーブルと、前記クライアントからの出力要求
を受け付け、前記管理テーブルに記憶された現在の残利
用帯域値をもとに、該受け付けた出力要求に基づくデー
タ転送の接続制御を行うとともに、前記管理テーブルの
現在の残利用帯域値に対する更新管理を行う管理手段と
を具備したことを特徴とする。
【0017】第4の発明は、クライアントからの出力要
求に従って出力元装置から出力先装置にデータ転送する
ことができるネットワークシステムにおいて、前記出力
先装置の現在の同時接続可能残数を前記出力先装置毎に
保持する第1の管理テーブル、前記出力先装置の現在の
残バッファ領域値を前記出力先装置毎に保持する第2の
管理テーブル、または前記出力元装置から前記出力先装
置までの間に介在する1以上の通信媒体及び通信接続装
置の現在の残利用帯域値を保持する第3の管理テーブル
のうちの少なくとも1つの管理テーブルと、前記クライ
アントからの出力要求を受け付け、前記少なくとも1つ
の管理テーブルに記憶された管理内容をもとに、該受け
付けた出力要求に基づくデータ転送の接続制御を行うと
ともに、前記少なくとも1つの管理テーブルの管理内容
に対する更新管理を行う管理手段とを具備したことを特
徴とする。
【0018】第5の発明は、第1乃至第4の発明におい
て、前記管理テーブルあるいは前記少なくとも1つの管
理テーブル及び前記管理手段を、1つの前記出力元装置
に設けたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0020】図1は、本発明の第1の実施の形態である
ネットワークシステムの構成を示す図である。図1にお
いて、このネットワークシステムはスター型のネットワ
ークを構成している。すなわち、ネットワーク回線接続
装置SW4を中心としてネットワーク回線接続装置SW
1〜SW3がスター状に接続され、さらにネットワーク
回線接続装置SW1を中心として該ネットワーク回線接
続装置SW1に、ファイルサーバFS1,FS2、クラ
イアント端末CL1、及びネットワークプリンタNP1
の4つの装置がスター状に接続されている。また、ネッ
トワーク回線接続装置SW2を中心として該ネットワー
ク回線接続装置SW2に、ファイルサーバFS3、クラ
イアント端末CL2、及びネットワークプリンタNP
2,NP3の4つの装置がスター状に接続されている。
また、ネットワーク回線接続装置SW3を中心として該
ネットワーク回線接続装置SW3に、ファイルサーバF
S4、クライアント端末CL3、及びネットワークプリ
ンタNP4の3つの装置がスター状に接続されている。
これにより、ネットワーク回線接続装置SW1〜SW4
を1つのネットワークとして、ファイルサーバFS1〜
FS4、クライアント端末CL1〜CL3、及びネット
ワークプリンタNP1〜NP4がスター状に接続されて
いるネットワークシステムとも言える。
【0021】ファイルサーバFS1〜FS4には、大容
量の文書データ等がファイル単位で格納されており、ク
ライアント端末CL1〜CL3からの出力要求を受け
て、出力要求された文書データを出力先のネットワーク
プリンタNP1〜NP4に転送する。転送された文書デ
ータは、ネットワークプリンタNP1〜NP4によって
プリント出力される。
【0022】ここで、ファイルサーバFS1〜FS4の
いづれか1つのファイルサーバとして、ファイルサーバ
FS3には、管理部10が設けられている。管理部10
は、接続管理テーブル11を有し、接続管理テーブル1
1に保持されている各ネットワークプリンタNP1〜N
P4の現在の接続残数を参照して、クライアント端末C
L1〜CL3からの出力要求に対応したファイルサーバ
FS1〜FS4とネットワークプリンタNP1〜NP4
との接続管理制御を行う。また、管理部10内には、カ
ウンタ12を有し、カウンタ12によって、ファイルサ
ーバとネットワークプリンタとの接続が不可能である場
合、接続のための再試行処理を行う際の再試行回数を計
数する。
【0023】従って、クライアント端末CL1〜CL3
は、ファイルサーバFS3にデータ量の少ない出力要求
のみを行えばよく、出力要求された大容量の文書データ
は、出力要求されたファイルサーバから出力先のネット
ワークプリンタに直接に転送されることから、クライア
ント端末CL1〜CL3にかかる負荷が減少される。ま
た、ファイルサーバFS3の管理部10が回線接続を保
証した後に、ファイルサーバからネットワークプリンタ
への転送が開始されることから、効率的な回線使用が実
現される。
【0024】図2は、ファイルサーバFS3の管理部1
0内に保持される接続管理テーブル11の管理内容を示
す図である。図2において、接続管理テーブル11に
は、ネットワークプリンタNP1〜NP4毎に、接続残
数現在値、接続数初期値、再試行間隔、再試行回数が保
持されている。
【0025】接続残数現在値は、各ネットワークプリン
タに同時接続可能な現在の回線数である。接続数初期値
は、各ネットワークプリンタに同時接続可能な最大限の
回線数であり、ネットワークプリンタ毎に固有の値であ
る。従って、ネットワークプリンタのネットワークシス
テムへの加入時における接続残数現在値の値は、接続数
初期値の値に設定され、その後ネットワークプリンタへ
の接続に伴い、減少する。
【0026】例えば、ネットワークプリンタNP1の接
続残数現在値は「3」であるので、ネットワークプリン
タNP1への同時接続は「3」回線可能となり、接続数
初期値の値が「4」であることから、ネットワークプリ
ンタNP1への現在の接続回線数の値は、「1」回線で
あることがわかる。また、ネットワークプリンタNP3
の接続残数現在値の値は、「0」であることから、ネッ
トワークプリンタNP3への同時接続は、不可能であ
り、接続数初期値の値が「1」回線であることから、ネ
ットワークプリンタNP3への現在の接続回線数の値
は、「1」回線であることがわかる。
【0027】再試行間隔は、各ネットワークプリンタの
出力処理能力に対応して予め決定される値であり、ネッ
トワークプリンタが接続不可能である場合に、再度、接
続要求のための再試行を行うための時間間隔の基準を示
している。この再試行間隔の値の単位は、秒である。従
って、再試行間隔が短いネットワークプリンタは、出力
処理能力の高いネットワークプリンタであると言える。
再試行回数は、接続残数現在値の値が「0」である場合
に接続が不可能になるが、この場合における接続のため
の最大試行回数を示している。この再試行回数は、通信
回線あるいはネットワークプリンタ等が正常動作してい
る場合、再試行を繰り返し行うことにより、ほぼ接続が
100%なされるであろう回数を、各ネットワークプリ
ンタ毎に定めたものである。
【0028】次に、図3のフローチャートを参照して、
管理部10による、クライアント端末からの出力要求に
伴う同時データ転送の制御手順について説明する。
【0029】図3において、まずファイルサーバFS3
内の管理部10は、クライアント端末からの出力要求、
ここではプリント要求を受け付ける(ステップ10
1)。そして、管理部10は、プリント要求の内容を解
析し(ステップ102)、その後管理部10内の接続管
理テーブル11をロックする(ステップ103)。この
ロックにより、接続管理テーブル11の排他制御がなさ
れ、同時には、1つのクライアント端末以外には、接続
管理テーブル11に対する更新処理を行わせないように
している。
【0030】その後、管理部10は、接続管理テーブル
11からプリント先に該当するネットワークプリンタの
接続残数現在値を検索して、取り出す(ステップ10
4)。そして、取り出した接続残数現在値の値が「0」
より大きいか否かを判断する(ステップ105)。この
判断は、接続残数現在値の値が「0」であれば、同時接
続は不可能であるため、再試行処理を行う必要があるか
らである。
【0031】ステップ105で接続残数現在値の値が
「0」より大きい場合は、同時接続が可能なネットワー
クプリンタであるので、まず、接続管理テーブル11の
現在の接続残数現在値の値から「1」減じる処理を行う
(ステップ106)。これは、次のクライアント端末
が、誤った判断を行わないようにするためである。その
後、管理部10は、接続管理テーブル11に対するロッ
クを解いて、開放する(ステップ107)。
【0032】さらに管理部10は、ステップ102にお
けるプリント要求の解析結果をもとに、プリント要求さ
れた文書データが格納されているファイルサーバとプリ
ント先のネットワークプリンタとの接続処理を行う(ス
テップ108)。このファイルサーバとネットワークプ
リンタとの接続処理が完了すると、このファイルサーバ
に対してプリント先のネットワークプリンタに対する転
送処理を指示して、文書データ等のプリントデータをプ
リント先のネットワークプリンタに転送させる(ステッ
プ109)。
【0033】ステップ109における転送処理が終了す
ると、プリント先であるネットワークプリンタとファイ
ルサーバとの間の接続が実際に切断される。従って、管
理部10は、接続管理テーブル11をロックした(ステ
ップ110)後、転送が終了したネットワークプリンタ
に対応する接続残数現在値の値を「1」加える処理を行
い(ステップ111)、接続管理テーブル11のロック
を解いて開放し(ステップ112)、本処理を終了す
る。
【0034】一方、ステップ105で、接続残数現在値
の値が「0」より大きくない場合、すなわち、接続残数
現在値の値が「0」である場合は同時接続が不可能であ
るため、まず接続管理テーブル11を検索して、プリン
ト先のネットワークプリンタに対応する再試行間隔の値
を取り出す(ステップ121)。この取り出した再試行
間隔の値の10%の範囲内の乱数を取り出し(ステップ
122)、取り出した乱数の値と取り出した再試行間隔
の値とを加算した秒数の時間分、待機する(ステップ1
23)。ここで、単に再試行間隔を用いないで、乱数の
値を加減した値を用いるのは、再試行時刻を乱数によっ
てずらし、同一のネットワークプリンタに対する再試行
処理が衝突するのを防止するためである。この待機の時
間が経過すると、管理部10内のカウンタ12の値に
「1」を加える(ステップ124)。なお、カウンタ1
2の初期値は「0」である。その後、再試行すべきネッ
トワークプリンタに対応する接続管理テーブル11の再
試行回数の値を検索して取り出し(ステップ125)、
この取り出した再試行回数の値が、カウンタ12の値よ
りも大きいか否かを判断する(ステップ126)。再試
行回数の値が、カウンタ12の値よりも大きくない場合
は、再試行が許可されるので、ステップ103に移行し
て、対応するファイルサーバとネットワークプリンタと
の接続処理を再度行う。一方、再試行回数の値が、カウ
ンタ12の値よりも大きい場合は、再試行が許されない
ので、プリント要求したクライアント端末に対して接続
できない旨の通知等のエラー処理を行って(ステップ1
27)、本処理を終了する。
【0035】従って、本発明の第1の実施の形態によれ
ば、1つのファイルサーバ内に設けた管理部による集中
制御により、データ転送先であるネットワークプリンタ
に対する接続を容易かつ確実に保証することができる。
もちろん、ファイルサーバ間のデータ転送も同様であ
る。
【0036】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0037】図4は、本発明の第2の実施の形態である
ネットワークシステムの構成を示す図である。図4にお
いて、このネットワークシステムは、図1に示すネット
ワークシステムとほぼ同様な構成である。図4に示すネ
ットワークシステムが図1に示すネットワークシステム
と異なる点は、接続管理テーブル11に置き換えて、バ
ッファ領域管理テーブル21を設けた点であり、これに
付随して管理部20の接続管理制御が、管理部10の接
続管理制御と異なる。
【0038】図5は、ファイルサーバFS3の管理部2
0内に保持されるバッファ領域管理テーブル21の管理
内容を示す図である。図5において、バッファ領域管理
テーブル21には、ネットワークプリンタNP1〜NP
4毎に、残バッファ領域現在値、バッファ領域初期値、
再試行間隔、再試行回数が保持されている。
【0039】残バッファ領域現在値は、各ネットワーク
プリンタに残存しているバッファ領域の値である。バッ
ファ領域初期値は、各ネットワークプリンタが当初保持
しているバッファ領域の初期値である。再試行間隔及び
再試行回数については、図2に示す接続管理テーブル1
1における再試行間隔及び再試行回数と同じである。
【0040】例えば、ネットワークプリンタNP1の残
バッファ領域現在値は「30」であることから、ネット
ワークプリンタNP1のバッファ領域は30Mバイト余
裕があることがわかり、ネットワークプリンタNP1か
らのデータ受信が可能であることがわかる。この場合、
バッファ領域初期値は「40」であるので、ネットワー
クプリンタNP1のバッファ領域は、10Mバイトが現
在使用されていることがわかる。また、ネットワークプ
リンタNP3の場合、バッファ領域初期値が「10」で
あるが、現在10Mバイト使用されていることから、残
バッファ領域現在値は「0」となり、ネットワークプリ
ンタNP3は、データ受信が不可能であることがわか
る。
【0041】次に、図6のフローチャートを参照して、
管理部20による、バッファ領域管理テーブルに基づい
たクライアント端末からの出力要求に伴うネットワーク
プリンタへの転送制御手順について説明する。
【0042】図6において、まずファイルサーバFS3
内の管理部20は、クライアント端末からのプリント要
求を受け付けると(ステップ201)、管理部20は、
このプリント要求の内容を解析した(ステップ202)
後、バッファ領域管理テーブル21をロックする(ステ
ップ203)。このロックにより、バッファ領域管理テ
ーブル21は、排他制御される。
【0043】その後、管理部20は、バッファ領域管理
テーブル21からプリント先に該当するネットワークプ
リンタの残バッファ領域現在値を検索して取り出す(ス
テップ204)。そして、取り出した残バッファ領域現
在値の値が「0」より大きいか否かを判断する(ステッ
プ205)。この判断は、残バッファ領域現在値が
「0」であれば、データ転送が不可能であるため、再試
行処理を行う必要があるからである。
【0044】ステップ205で残バッファ領域現在値の
値が「0」より大きい場合は、ファイルサーバからのデ
ータ転送が可能であるネットワークプリンタであるの
で、まず、バッファ領域管理テーブル21の現在の残バ
ッファ領域現在値から、これから転送されるデータ量を
減算する(ステップ206)。その後、管理部20は、
バッファ領域管理テーブル21に対するロックを解い
て、開放する(ステップ207)。
【0045】さらに管理部20は、ステップ202にお
けるプリント要求の解析結果をもとに、プリント要求さ
れた文書データが格納されているファイルサーバとプリ
ント先のネットワークプリンタとの接続処理を行う(ス
テップ208)。このファイルサーバとネットワークプ
リンタとの接続処理が完了すると、このファイルサーバ
に対してプリント先のネットワークプリンタに対する転
送処理を指示して、文書データ等のプリントデータをプ
リント先のネットワークプリンタに転送させる(ステッ
プ209)。
【0046】ステップ209における転送処理が終了す
ると、管理部20は、バッファ領域管理テーブル21を
ロックした(ステップ210)後、転送が終了したネッ
トワークプリンタに対応する残バッファ領域現在値の値
に、転送終了したデータ量を加算する処理を行い(ステ
ップ211)、バッファ領域管理テーブル21のロック
を解いて開放し(ステップ212)、本処理を終了す
る。
【0047】一方、ステップ205で、残バッファ領域
現在値の値が「0」より大きくない場合、すなわち、残
バッファ領域現在値の値が「0」である場合は、データ
転送が不可能であるため、まずバッファ領域管理テーブ
ル21を検索して、プリント先のネットワークプリンタ
に対応する再試行間隔を取り出す(ステップ221)。
この取り出した再試行間隔の値の10%の範囲内の乱数
を取り出し(ステップ222)、取り出した乱数の値と
取り出した再試行間隔の値とを加算した秒数の時間分、
待機する(ステップ223)。ここで、単に再試行間隔
を用いないで、乱数の値を加減した値を用いるのは、再
試行時刻を乱数によってずらし、同一のネットワークプ
リンタに対する再試行処理が衝突するのを防止するため
である。この待機の時間が経過すると、管理部20内の
カウンタ22の値に「1」を加える(ステップ22
4)。なお、カウンタ22の初期値は「0」である。そ
の後、再試行すべきネットワークプリンタに対応するバ
ッファ領域管理テーブル21の再試行回数の値を検索し
て取り出し(ステップ225)、この取り出した再試行
回数の値が、カウンタ22の値より大きいか否かを判断
する(ステップ226)。再試行回数の値が、カウンタ
22の値よりも大きくない場合は、再試行が許可される
ので、ステップ203に移行して、対応するファイルサ
ーバからネットワークプリンタへの転送処理を再度行
う。一方、再試行回数の値が、カウンタ22の値よりも
大きい場合は、再試行が許されないので、プリント要求
したクライアント端末に対してデータ転送できない旨の
通知等のエラー処理を行って(ステップ227)、本処
理を終了する。
【0048】従って、本発明の第2の実施の形態によれ
ば、1つのファイルサーバ内に設けた管理部による集中
制御により、データ転送先であるネットワークプリンタ
に対する接続を容易かつ確実に保証することができる。
もちろん、プリント要求に限らず、ファイルサーバ間の
データ転送についても同様である。
【0049】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。
【0050】本発明の第3の実施の形態では、ネットワ
ーク回線接続装置SW1〜SW4における利用帯域、及
び該ネットワーク回線接続装置SW1〜SW4とファイ
ルサーバFS1〜FS4及びネットワークプリンタNP
1〜NP4との回線NETA〜NETKの利用帯域を管
理し、プリント要求に対応するデータ転送を制御しよう
とするものである。
【0051】図7は、本発明の第3の実施の形態である
ネットワークシステムの主要構成を示す図であり、図1
あるいは図4に示すネットワークシステムを対象とし
て、第3の実施の形態に主として関連する部分のみを木
構造形式として表現したものである。
【0052】図7においては、図1あるいは図4に示す
ネットワークシステムに示したクライアント端末CR1
〜CR3が省略されたものとなっている。これは、クラ
イアント端末CR1〜CR3から送出されるプリント要
求等のデータ量が、ファイルサーバFS1〜FS4から
ネットワークプリンタNP1〜NP4に送出されるプリ
ントデータ等のデータ量に比べて無視できる程度、すな
わちネットワークシステム全体に及ぼす影響が極めて少
ないものであるからである。
【0053】例えば、図8は、クライアント端末から送
出されるプリントデータを示す図であり、図8に示す記
述のみの少ないデータ量でプリント指示を行い、所望の
ファイルサーバ内に格納された文書データ等を所望のネ
ットワークプリンタに出力させることができる。
【0054】図8に示すプリント指示が示す具体的な内
容は、まず[MAIN]として、「BOOK」を「PRINTER」に出力さ
せる命令が記述され、この命令を指示したユーザの識別
番号が「0001」であることを示している。さらに、詳細な
[PRINTER]の内容として、出力プリンタ名「pinklady.ks
p.fx.co.jp」、出力用紙「A4」、両面出力「DUPLEX」、及び
出力部数「3」を指定している。また、出力されるブック
「BOOK」の内容として、出力ブックID「AA-001」、ブック
内文書の出力順「1,2,3,4,5」、出力の際に編集が必要な
文書番号「2,4」、この編集の内容として、文書「2」及び文
書「4」に対して拡大/縮小の指示をしている。すなわ
ち、文書「2」に対しては「B4」サイズから「A4」サイズへの
縮小、文書「4」に対しては「A3」サイズから「A4」サイズへ
の縮小を指示している。このようなプリント指示内容の
プリント要求を行うことにより、出力ブックID「AA-00
1」内の文書「1」から文書「5」が縮小編集処理を伴って、「A
4」サイズで両面出力された文書が、出力プリンタ名「pin
klady.ksp.fx.co.jp」から3部出力される。
【0055】従って、クライアント端末CR1〜CR3
を除いたネットワークは、図7に示すような木構造とし
て捉えることができる。
【0056】ここで、ファイルサーバFS3内には、第
1の実施の形態あるいは第2の実施の形態と同様に、管
理部30を有している。管理部30内には、管理テーブ
ル31を有し、管理部30は、管理テーブル31の内容
をもとにネットワーク回線接続装置SW1〜SW4及び
各回線NETA〜NETKの利用帯域を管理する。
【0057】管理テーブル31には、さらに通信データ
量管理テーブル32、通信経路管理テーブル33、及び
通信待ち管理テーブル34を有している。
【0058】図9は、通信データ量管理テーブル32の
管理内容を示す図である。図9において、通信データ量
管理テーブル32内には、各ネットワーク回線接続装置
SW1〜SW4及び各回線NETA〜NETK毎の通信
データ量制限値が保持されている。通信データ量制限値
は、最大値、初期値、及び現在値からなり、単位は全て
Mbpsとする帯域量である。初期値は、ネットワーク
回線接続装置あるいは回線が伝送可能な初期帯域量であ
り、最大値は、この初期値にネットワーク回線接続装置
等における処理能力を加えた値である。また、現在値
は、ネットワーク回線接続装置あるいは回線の利用によ
り、現在利用可能な帯域量を示しており、この現在値
は、ネットワーク回線接続装置あるいは回線の利用とと
もに減じられ、利用の終了とともに、利用していた帯域
量が加えられる。この場合、システム起動時の現在値の
値は、初期値としてもよいし、最大値としてもよい。マ
ージンを考慮すれば、初期値とするのが妥当である。
【0059】図10は、通信経路管理テーブル33の管
理内容を示す図である。図10において、通信経路管理
テーブル33内には、利用可能な全ての経路毎に、各経
路毎の経路情報、すなわち経路上のネットワーク回線接
続装置あるいは回線の情報が保持されている。
【0060】例えば、ファイルサーバFS1からファイ
ルサーバFS2への通信経路は、回線NETD、ネット
ワーク回線接続装置SW1、及び回線NETEを経由す
ることがわかる。また、ファイルサーバFS1からネッ
トワークプリンタNP4への通信経路は、回線NET
D、ネットワーク回線接続装置SW1、回線NETA、
ネットワーク回線接続装置SW4、回線NETC、ネッ
トワーク回線接続装置SW2、及び回線NETKを経由
することがわかる。この場合、本ネットワークシステム
は、スター型であるので、通信経路は、1対1に対応す
ることがわかる。
【0061】従って、メッシュ状のネットワークシステ
ムである場合、通信経路は一意に決定されず、複数の通
信経路が存在し、この場合、管理部30は、最も余裕の
ある通信経路を選択することになる。
【0062】図11は、通信待ち管理テーブル34の管
理内容を示す図である。図11において、通信待ち管理
テーブル34は、クライアント端末からの出力要求に対
して、利用帯域が確保できなかった出力要求の内容を一
時的に保持するテーブルである。通信待ち管理テーブル
34内には、出力要求を受け付けた時間、出力要求に対
する転送元対象を示す通信ID、この通信IDを保持す
るファイルサーバ名、出力要求に対する転送先、及び転
送にかかる利用帯域が保持されている。
【0063】次に、図12及び図13のフローチャート
を参照して、管理部30による、管理テーブル31に基
づいたクライアント端末からの出力要求に伴うネットワ
ークプリンタへの転送制御手順について説明する。
【0064】図12において、まずファイルサーバFS
3内の管理部30は、クライアント端末からのプリント
要求を受け付けると(ステップ301)、管理部30
は、このプリント要求の内容を解析した(ステップ30
2)後、管理テーブル31内の通信経路管理テーブル3
3を検索し(ステップ303)、通信データ量管理テー
ブル32をロックする(ステップ304)。その後、通
信経路管理テーブル33の検索結果から使用する最初の
通信経路の使用帯域の現在値を、通信データ量管理テー
ブル32を検索することによって取得する(ステップ3
05)。そして、取得した現在値が0を越える値である
か否かを判断し(ステップ306)、現在値が0を越え
ない場合は、使用帯域がないと判断して、ステップ33
1に移行する。現在値が0を越える場合は、使用帯域が
あると判断して、通信データ量管理テーブルの検索した
現在値から、使用帯域を減じる処理を行う(ステップ3
07)。そして、次の通信経路があるか否かを判断し
(ステップ308)、通信経路が存在する場合は、ステ
ップ305に移行して、上述した処理を繰り返す。
【0065】ここで、次の通信経路が存在しない場合
は、全ての通信経路の利用帯域が存在すると判断し、通
信データ量管理テーブルのロックを開放する(ステップ
309)。 ここで、このプリント要求が通信待ち管理
テーブル34に登録されていたものであるか否かを判断
し(ステップ310)、登録されている場合には、この
プリント要求のエントリを通信待ち管理テーブル34か
ら削除した(ステップ311)後に、ステップ312に
移行する。
【0066】ステップ312では、管理部30は、この
プリント要求の解析結果をもとに、プリント要求された
文書データが格納されているファイルサーバとプリント
先のネットワークプリンタとの接続処理を行う。このフ
ァイルサーバとネットワークプリンタとの接続処理が完
了すると、このファイルサーバに対してプリント先のネ
ットワークプリンタに対する転送処理を指示して、文書
データ等のプリントデータをプリント先のネットワーク
プリンタに転送させる(ステップ313)。
【0067】ステップ313における転送処理が終了す
ると、管理部30は、通信データ量管理テーブル32を
ロックし(ステップ314)、使用した最初の通信経路
の使用帯域の現在値を、通信データ量管理テーブル32
を検索することによって取得する(ステップ315)。
そして、この取得した現在値に転送を終了した使用帯域
を加える(ステップ316)。その後、次の通信経路が
あるか否かを判断し(ステップ317)、通信経路が存
在する場合は、ステップ315に移行して、上述した処
理を繰り返す。
【0068】ここで、次の通信経路が存在しない場合
は、通信待ち管理テーブル34の先頭のエントリを検索
し(ステップ318)、先頭のエントリが存在する場合
は、このエントリに対応するファイルサーバに通知した
(ステップ320)後、データ量管理テーブルのロック
を開放し(ステップ321)、本処理を終了する。
【0069】一方、ステップ306で現在値が0を越え
ないと判断された場合、まず通信データ量管理テーブル
32において更新した内容を元に戻す処理を行った後
(ステップ331)、このプリント要求が通信待ち管理
テーブル34に既に登録されたものであるか否かを判断
する(ステップ332)。
【0070】通信待ち管理テーブル34に既に登録され
たプリント要求である場合は、通信待ち管理テーブル内
で、このプリント要求の次のエントリを検索し(ステッ
プ333)、次のエントリがあるか否かを判断する(ス
テップ334)。次のエントリが存在する場合は、この
エントリに対応するファイルサーバに通知した(ステッ
プ335)後、ステップ337に移行する。
【0071】一方、ステップ332で、通信待ち管理テ
ーブル34に既に登録されたプリント要求でない場合
は、通信待ち管理テーブル34に通信ID、ファイルサ
ーバ名、転送先ネットワークプリンタ名、利用帯域等を
登録した(ステップ336)後に、ステップ337に移
行する。
【0072】ステップ337では、転送処理の終了によ
る通信回線の開放通知を待ち、開放通知がある場合(ス
テップ338、YES)は、ステップ304に移行し
て、通信待ち管理テーブル34に登録されたプリント要
求に対応する接続処理を行う。
【0073】従って、本発明の第3の実施の形態によれ
ば、1つのファイルサーバ内に設けた管理部による集中
制御により、データ転送元とデータ転送先との接続を容
易かつ確実に保証することができる。もちろん、ファイ
ルサーバ間のデータ転送も同様である。
【0074】なお、上述した第1〜第3の実施の形態に
おいては、全てスター型ネットワークとして説明した
が、これに限定されることなく、メッシュ型等の複雑な
ネットワークに対しても適用できるものである。
【0075】また、上述した第1〜第3の実施の形態を
適宜組み合わせたネットワークシステムとして構築する
ようにしてもよい。この場合、各実施の形態毎の判断結
果が全て接続許可である時にのみ、データ転送のための
接続を行うようにすればよい。
【0076】さらに、上述した第1〜第3の実施の形態
では、全てファイルサーバFS3に管理部を設けるよう
にしたが、上述した管理部は、ネットワーク上に個別
に、管理サーバとして設けるようにしていもよいし、他
のネットワーク構成要素、例えば、ネットワーク回線接
続装置あるいはネットワークプリンタ等に持たせるよう
にしてもよい。
【0077】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
から第5の発明によれば、出力先装置の現在の同時接続
可能数を前記出力先装置毎に保持する管理テーブル、前
記出力先装置の現在の残バッファ領域値を前記出力先装
置毎に保持する管理テーブル、または前記出力元装置か
ら前記出力先装置までの間に介在する1以上の通信媒体
及び通信接続装置の現在の残利用帯域値を保持する管理
テーブルを有し、管理手段が、クライアントからの出力
要求を受け付け、前記管理テーブルに記憶された管理内
容をもとに、該受け付けた出力要求に基づくデータ転送
の接続制御を行うとともに、該管理テーブルの管理内容
に対する更新管理を行うようにしている。
【0078】従って、データ転送のための通信を保証で
きるとともに、該通信の保証を効率的に行うことができ
るという利点を有する。
【0079】特に、出力元装置からの大容量データの高
速転送を通信の保証を伴って行うことができ、ATM通
信方式のように、許容範囲を越えたデータ転送によって
通信性能が落ちる方式に対して顕著な効果を奏する。
【0080】また、出力処理能力が異なる出力先装置あ
るいは通信媒体及び通信接続装置を任意に組み合わせた
ネットワークシステムを構築した場合でも、該ネットワ
ークシステムを構築する各機器の特性に応じた性能を最
大限に活用することができるという利点を有する。
【0081】さらに、ネットワークシステムを構成する
一部の機器の障害あるいは一部の機器に対する処理を優
先する場合でも、上述した管理テーブルの内容変更を変
更するのみで対応することができ、かつ該管理テーブル
の内容変更は簡易に行うことができるので、該ネットワ
ークシステムの変更に柔軟、迅速、かつ容易に対応する
ことができるという利点を有する。
【0082】また、ネットワークシステムの状況も、管
理テーブルを参照することにより、容易に把握すること
ができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるネットワーク
システムの構成を示す図。
【図2】ファイルサーバFS3の管理部10内に保持さ
れる接続管理テーブル11の管理内容を示す図。
【図3】管理部10による、クライアント端末からの出
力要求に伴う同時データ転送の制御手順を示すフローチ
ャート。
【図4】本発明の第2の実施の形態であるネットワーク
システムの構成を示す図。
【図5】ファイルサーバFS3の管理部20内に保持さ
れるバッファ領域管理テーブル21の管理内容を示す
図。
【図6】管理部20による、バッファ領域管理テーブル
に基づいたクライアント端末からの出力要求に伴うネッ
トワークプリンタへの転送制御手順を示すフローチャー
ト。
【図7】本発明の第3の実施の形態であるネットワーク
システムの主要構成を示す図。
【図8】クライアント端末から送出されるプリントデー
タの内容を示す図。
【図9】通信データ量管理テーブル32の管理内容を示
す図。
【図10】通信経路管理テーブル33の管理内容を示す
図。
【図11】通信待ち管理テーブル34の管理内容を示す
図。
【図12】管理部30による、管理テーブル31に基づ
いたクライアント端末からの出力要求に伴うネットワー
クプリンタへの転送制御手順を示すフローチャート(そ
の1)。
【図13】管理部30による、管理テーブル31に基づ
いたクライアント端末からの出力要求に伴うネットワー
クプリンタへの転送制御手順を示すフローチャート(そ
の2)。
【符号の説明】
FS1〜FS4…ファイルサーバ CL1〜CL3…ク
ライアント端末 NP1〜NP4…ネットワークプリンタ 10…管理部 11…接続管理テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 12/28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クライアントからの出力要求に従って出
    力元装置から出力先装置にデータ転送することができる
    ネットワークシステムにおいて、 前記出力先装置の現在の同時接続可能残数を前記出力先
    装置毎に保持する管理テーブルと、 前記クライアントからの出力要求を受け付け、前記管理
    テーブルに記憶された現在の同時接続可能残数をもと
    に、該受け付けた出力要求に基づくデータ転送の接続制
    御を行うとともに、前記管理テーブルの現在の同時接続
    可能残数に対する更新管理を行う管理手段とを具備した
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  2. 【請求項2】 クライアントからの出力要求に従って出
    力元装置から出力先装置にデータ転送することができる
    ネットワークシステムにおいて、 前記出力先装置の現在の残バッファ領域値を前記出力先
    装置毎に保持する管理テーブルと、 前記クライアントからの出力要求を受け付け、前記管理
    テーブルに記憶された現在の残バッファ領域値をもと
    に、該受け付けた出力要求に基づくデータ転送の接続制
    御を行うとともに、前記管理テーブルの現在の残バッフ
    ァ領域値に対する更新管理を行う管理手段とを具備した
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 クライアントからの出力要求に従って出
    力元装置から出力先装置にデータ転送することができる
    ネットワークシステムにおいて、 前記出力元装置から前記出力先装置までの間に介在する
    1以上の通信媒体及び通信接続装置の現在の残利用帯域
    値を保持する管理テーブルと、 前記クライアントからの出力要求を受け付け、前記管理
    テーブルに記憶された現在の残利用帯域値をもとに、該
    受け付けた出力要求に基づくデータ転送の接続制御を行
    うとともに、前記管理テーブルの現在の残利用帯域値に
    対する更新管理を行う管理手段とを具備したことを特徴
    とするネットワークシステム。
  4. 【請求項4】 クライアントからの出力要求に従って出
    力元装置から出力先装置にデータ転送することができる
    ネットワークシステムにおいて、 前記出力先装置の現在の同時接続可能残数を前記出力先
    装置毎に保持する第1の管理テーブル、前記出力先装置
    の現在の残バッファ領域値を前記出力先装置毎に保持す
    る第2の管理テーブル、または前記出力元装置から前記
    出力先装置までの間に介在する1以上の通信媒体及び通
    信接続装置の現在の残利用帯域値を保持する第3の管理
    テーブルのうちの少なくとも1つの管理テーブルと、 前記クライアントからの出力要求を受け付け、前記少な
    くとも1つの管理テーブルに記憶された管理内容をもと
    に、該受け付けた出力要求に基づくデータ転送の接続制
    御を行うとともに、前記少なくとも1つの管理テーブル
    の管理内容に対する更新管理を行う管理手段とを具備し
    たことを特徴とするネットワークシステム。
  5. 【請求項5】 前記管理テーブルあるいは前記少なくと
    も1つの管理テーブル及び前記管理手段を、1つの前記
    出力元装置に設けたことを特徴とする前記請求項1乃至
    前記請求項4記載のネットワークシステム。
JP33055395A 1995-12-19 1995-12-19 ネットワークシステム Pending JPH09167129A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7689697B2 (en) 2006-04-28 2010-03-30 Sony Corporation Server, reconnection control method, device, reconnection method, program, and record medium
USRE42473E1 (en) 2001-05-30 2011-06-21 Senshin Capital, Llc Rendering images utilizing adaptive error diffusion
EP2400444A1 (en) 2010-06-23 2011-12-28 Canon Kabushiki Kaisha Document generation apparatus, document generation system, document upload method, and program
USRE43149E1 (en) 2001-03-27 2012-01-31 Senshin Capital, Llc Method for generating a halftone of a source image
JP2017059253A (ja) * 2016-12-01 2017-03-23 コニカミノルタ株式会社 機能共有システム、クライアント、機能共有方法、およびコンピュータプログラム

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