JP2809270B2 - プリントジョブ制御方式 - Google Patents

プリントジョブ制御方式

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JP2809270B2
JP2809270B2 JP8108512A JP10851296A JP2809270B2 JP 2809270 B2 JP2809270 B2 JP 2809270B2 JP 8108512 A JP8108512 A JP 8108512A JP 10851296 A JP10851296 A JP 10851296A JP 2809270 B2 JP2809270 B2 JP 2809270B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のプリントジ
ョブによって1台のプリンタが共有される際のプリント
ジョブの制御を行うプリントジョブ制御方式に関し、例
えばネットワーク上に接続されている1台のプリンタを
複数台のワークステーションで共有してプリント処理を
行う場合のプリントジョブ制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワーク上に接続されている1台の
プリンタを複数台のワークステーションで共有してプリ
ント処理を行う場合を考える。
【0003】この場合に、共有されているプリンタで
は、1行程度のデータ量の小さいプリントデータに係る
プリントジョブから、ビットマップの画像データのよう
に1ページのデータ量が膨大になるプリントデータに係
るプリントジョブまで、さまざまなプリントジョブの処
理が行われる。
【0004】ここで、膨大なデータ量のプリントデータ
に係るプリントジョブの処理を行っている時に、ごく小
さいデータ量のプリントデータに係るプリントジョブの
印刷要求(プリント処理要求)があった場合には、小さ
いデータ量を扱うプリントジョブの処理は処理中の膨大
なデータ量を扱うプリントジョブの完了を待ってから実
行される。したがって、後発のプリントジョブは、小さ
いデータ量を扱うプリントジョブであるにもかかわら
ず、長時間待たされる結果となる。
【0005】このような待ち時間を少なくするために考
えられた先行技術としては、例えば特開平3−1496
17号公報に記載された発明がある。この先行技術は、
外部装置から出力されてくる各々の印刷データのプリン
ト枚数に応じて、プリント枚数の少ない印刷データに対
する優先順位を高くして処理することにより、プリント
枚数の少ないプリントジョブの待ち時間を少なくしてい
た。
【0006】また、同先行技術は、プリンタコントロー
ラ内部にあるメインCPU(Central Proc
essing Unit)にてビットマップの画像デー
タの生成を行う際に、メインCPUにて処理する時間を
一定時間に区切って複数のプリントジョブを細分化して
処理することにより、プリント枚数の少ないプリントジ
ョブの待ち時間を少なくしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような先行技術
では、印刷されるページに1行程度のデータ量しかない
小さいプリントデータに係るプリントジョブも、ビット
マップの画像データのように1ページのデータ量が膨大
になるプリントデータに係るプリントジョブも、同じ1
ページ(1枚)のプリントデータに係るプリントジョブ
として処理される。そのため、印刷されるページ数が少
ないプリントジョブであるにもかかわらず、長時間プリ
ンタを占有してしまう場合も生じるという問題点があっ
た。
【0008】また、上記のような先行技術では、メイン
CPUにおける処理時間が一定時間に区切られた場合
に、区切られた複数のプリントジョブのビットマップの
画像データを格納するためのメモリ容量が通常のプリン
タの数倍も必要になるという問題点があった。
【0009】本発明は、かかる問題点を解決するために
なされたものであり、プリントジョブの受付けから印刷
完了までのシステム(当該プリントジョブ制御方式が適
用されるコンピュータシステム)全体の待ち時間を短く
することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のプリントジョブ
制御方式は、外部装置から出力されたプリントジョブを
受け付けるプリントジョブ受付け部と、前記プリントジ
ョブ受付け部により受け付けられたプリントジョブのプ
リントデータのプリント処理を行う際にそのプリントデ
ータのプリンタ占有時間を計算する占有時間計算部と、
前記プリントジョブ受付け部により受け付けられたプリ
ントジョブのプリントデータを記憶する補助記憶装置
と、前記プリントジョブ受付け部により受け付けられた
プリントジョブに対するデータファイル名,ステータ
ス,受付け時刻,送信開始時刻,およびプリント占有時
間を管理するプリントジョブ管理表と、前記記憶手段か
らプリントデータを読み込みそのプリントデータをプリ
ンタに送信するデータ送信部と、前記プリントジョブ管
理表を有し、あるプリントジョブのデータ送信中に他の
プリントジョブのプリントデータが受け付けられた場合
に現送信続行待ち時間および現送信中断待ち時間(両待
ち時間の内容については後述する)の算出ならびに両者
の比較に基づいてシステム全体の待ち時間が最短となる
ようにプリントジョブの順序制御を行うプリントジョブ
制御手段とを有する。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明のプリントジョブ制御方式
の一実施例が適用されるコンピュータシステムのシステ
ム構成を示すブロック図である。
【0013】本実施例のプリントジョブ制御方式は、1
台のプリンタ7がワークステーション11,ワークステ
ーション12,ワークステーション13,…,ワークス
テーション1N(Nは正整数),およびワークステーシ
ョン1Sで共有されるコンピュータシステムで適用され
る。
【0014】これらのワークステーションのうち、ワー
クステーション1Sは、ワークステーション11,ワー
クステーション12,ワークステーション13,…,ワ
ークステーション1Nのプリンタサーバとなっている。
【0015】ワークステーション1S、すなわち、プリ
ンタサーバは、プリントジョブ受付け部2と、占有時間
計算部3と、プリントジョブ制御部4と、データ送信部
5と、受信したプリントデータを一時的に保管する補助
記憶装置6とを含んで構成されている。
【0016】プリントジョブ制御部4は、プリントジョ
ブ管理表41と、システム管理者により変更可能な値で
ある追越ししきい値を保持するしきい値保持領域42と
を有している。
【0017】図2は、プリントジョブ管理表41の構造
を示す図である。プリントジョブ管理表41は、各プリ
ントジョブについて、ジョブ番号と、データファイル名
(当該プリントジョブのプリントデータが保持されてい
る補助記憶装置6内のデータファイルの識別情報)と、
ステータス(当該プリントデータの送信状態を示す情
報)と、受付け時刻と、送信開始時刻と、追越しカウン
タと、プリンタ占有時間とを保持している。
【0018】図3〜図8は、本実施例のプリントジョブ
制御方式の動作を説明するための図である。
【0019】図9は、プリントジョブ制御部4の処理を
示す流れ図である。この処理は、受付けプリントジョブ
管理情報設定ステップa1と、データ送信中プリントジ
ョブ有無判定ステップa2と、受付けプリントジョブプ
リント依頼ステップa3と、受付けプリントジョブ管理
情報更新ステップa4と、追越しカウンタ判定ステップ
a5と、データ送信待ちジョブ数判定ステップa6と、
現送信続行待ち時間Tx計算ステップa7と、現送信中
断待ち時間Ty計算ステップa8と、Tx・Ty比較判
定ステップa9と、データ送信中プリントジョブキャン
セル依頼ステップa10と、キャンセルプリントジョブ
管理情報更新ステップa11と、受付けプリントジョブ
プリント依頼ステップa12と、受付けプリントジョブ
管理情報更新ステップa13と、プリンタ占有時間・送
信済み時間取得ステップa14と、時間比較ステップa
15とからなる。
【0020】次に、このように構成された本実施例のプ
リントジョブ制御方式の動作について説明する。
【0021】プリンタサーバであるワークステーション
1S内のプリントジョブ受付け部2は、各ワークステー
ション11〜1N(外部装置)から送信されたプリント
ジョブのデータ(プリントデータ)を受信する(外部装
置から出力された当該プリントジョブを受け付ける)。
【0022】占有時間計算部3は、そのプリントデータ
に関するデータの大きさおよびデータの種類から、その
プリントジョブがプリンタ7を占有する時間(プリンタ
占有時間)を計算する。
【0023】プリントジョブ受付け部2は、そのプリン
トデータを補助記憶装置6に格納する。その上で、プリ
ントジョブ制御部4に対してプリントジョブを受け付け
たことを通知する。この通知の際に、併せて、補助記憶
装置6に格納したプリントデータのデータファイル名,
受付け時刻,およびプリンタ占有時間をも通知する。
【0024】プリントジョブ受付け部2から通知を受け
たプリントジョブ制御部4は、以下に示すような処理を
行う(図9参照)。
【0025】まず、受け付けたプリントジョブの管理情
報をプリントジョブ管理表41(図2参照)に設定する
(ステップa1)。すなわち、そのプリントジョブに対
するエントリをプリントジョブ管理表41に設け(その
プリントジョブを識別するためのジョブ番号をそのエン
トリに設定する)、そのエントリにそのプリントジョブ
のプリントデータの受付け時刻,データファイル名,
「送信待ち」を示すステータス,「0」を示す追越しカ
ウンタ,およびプリンタ占有時間を設定する。
【0026】その後に、プリントジョブ管理表41を参
照して、現時点でデータ送信中(プリントデータの送信
中)のプリントジョブ(プリントジョブ管理表41にお
けるステータスが「送信中」であるプリントジョブ)が
あるか否かを判定する(ステップa2)。
【0027】ステップa2で「データ送信中のプリント
ジョブがない」と判定した場合には、受け付けたプリン
トジョブのプリントデータのプリント依頼(プリンタ7
へのデータ送信の依頼)をデータ送信部5に行う(ステ
ップa3)。さらに、受け付けたプリントジョブの管理
情報(プリントジョブ管理表41内のそのプリントジョ
ブに対応するエントリ中の情報)を更新する(ステップ
a4)。すなわち、そのプリントジョブのプリントデー
タの送信を開始した時刻を送信開始時刻として設定し、
ステータスを「送信中」に更新する。
【0028】一方、ステップa2で「データ送信中のプ
リントジョブがある」と判定した場合には、プリントジ
ョブ管理表41およびしきい値保持領域42を参照して
データ送信中のプリントジョブの追越しカウンタの値が
追越ししきい値以下であるか否かを判定する(ステップ
a5)。
【0029】なお、追越しカウンタおよび追越ししきい
値を用いたステップa5の判定は、「システム全体の待
ち時間が短くなったとしてもある特定のプリントジョブ
の待ち時間が過度に長くなりすぎること」を避けるため
に行われるものである。したがって、特定のプリントジ
ョブの待ち時間が長くなることが起こる蓋然性が低い場
合や特定のプリントジョブの待ち時間が長くなることが
許容される場合には、このような判定に関する考え方が
なくても本発明を実現することは可能である。また、追
越ししきい値はシステム管理者によって適宜変更するこ
とができる。
【0030】ステップa5で「データ送信中のプリント
ジョブの追越しカウンタの値が追越ししきい値よりも大
きい」と判定した場合には、以上の考え方に基づき、デ
ータ送信中のプリントジョブのプリント処理を優先させ
るために、図9に示す処理を終了させる。
【0031】ステップa5で「データ送信中のプリント
ジョブの追越しカウンタの値が追越ししきい値以下であ
る」と判定した場合には、プリントジョブ管理表41を
参照してデータ送信待ちジョブ数(ステータスが「送信
待ち」であるプリントジョブの数)をチェックし、デー
タ送信待ちジョブ数が1以下であるか2以上であるかを
判定する(ステップa6)。
【0032】ステップa6で「データ送信待ちジョブ数
が2以上である」と判定した場合(3つ以上のプリント
ジョブの競合を処理する場合)には、データ送信中のプ
リントジョブの送信済み時間(送信開始時刻から現在の
時刻までの時間)と各プリントジョブのプリンタ占有時
間とからシステム全体の待ち時間が最短となるようにプ
リントジョブの順序制御(各プリントジョブのプリント
処理の順序を決定してプリントデータの送信の中断,開
始および再開等を制御すること)を行う。
【0033】すなわち、まず、プリントジョブ管理表4
1を参照して、送信中のデータ送信が完了してから残り
のプリントジョブのデータ送信をプリンタ占有時間の短
い順に行った場合のシステム全体の待ち時間(「現送信
続行待ち時間」と呼ぶ)であるTxを計算する(ステッ
プa7)。
【0034】次に、プリントジョブ管理表41を参照し
て、送信中のデータ送信を中断して全てのプリントジョ
ブのデータ送信をプリンタ占有時間の短い順に行った場
合のシステム全体の待ち時間(「現送信中断待ち時間」
と呼ぶ)であるTyを計算する(ステップa8)。
【0035】さらに、TxとTyとを比較し、Tx≦T
yであるかTx>Tyであるかを判定する(ステップa
9)。
【0036】ステップa9で「Tx≦Tyである」と判
定した場合には、図9に示す処理を終了させる。これに
よって、受け付けたプリントジョブは、プリントジョブ
管理表41にて管理されてデータ送信待ちの状態とな
り、データ送信部5からのプリント出力完了の通知がプ
リントジョブ制御部4に通知された時点でそのプリント
ジョブが最短のプリンタ占有時間となっていた時にその
プリント依頼が行われることとなる。
【0037】一方、ステップa9で「Tx>Tyであ
る」と判定した場合には、データ送信部5に対してデー
タ送信中のプリントジョブのキャンセル依頼(そのプリ
ントジョブのプリントデータの送信を中断する旨の依
頼)を行う(ステップa10)。
【0038】また、ステップa10のキャンセル依頼を
反映させて、キャンセルしたプリントジョブの管理情報
を更新する(ステップa11)。すなわち、プリントジ
ョブ管理表41内のそのプリントジョブに対応するエン
トリ中の追越しカウンタの値に1を加算し、ステータス
を「送信待ち」に更新し、送信開始時刻をリセットす
る。
【0039】その後に、受け付けたプリントジョブのプ
リント依頼をデータ送信部5に対して行う(ステップa
12)。
【0040】また、ステップa12のプリント依頼を反
映させて、受け付けたプリントジョブの管理情報を更新
する(ステップa13)。すなわち、プリントジョブ管
理表41内のそのプリントジョブに対応するエントリ中
の送信開始時刻を設定し、ステータスを「送信中」に更
新する。これによって、図9に示す処理が終了する。
【0041】ステップa6で「データ送信待ちジョブ数
が1以下である」と判定した場合(2つのプリントジョ
ブの競合を処理する場合)には、ステップa14および
a15の処理によって、データ送信中のプリントジョブ
の送信済み時間と各プリントジョブのプリンタ占有時間
とからシステム全体の待ち時間が最短となるようにプリ
ントジョブの順序制御を行う。なお、データ送信待ちジ
ョブ数が1以下である場合に、ステップa7〜a9の処
理を適用しても、結果としては以下の処理を行う場合と
同じことになる。したがって、データ送信待ちジョブ数
によって処理を切り分けてデータ送信待ちジョブ数が1
以下の場合にステップa14およびa15の処理を行う
ことは必須ではない。しかし、ステップa14およびa
15の処理によってプリントジョブの順序制御を行うこ
とは、処理の簡易化や迅速化に貢献することとなる。
【0042】まず、プリントジョブ管理表41を参照し
て、データ送信中のプリントジョブのプリンタ占有時間
と送信済み時間と、受け付けたプリントジョブのプリン
タ占有時間とを取得する(ステップa14)。
【0043】ここで、あるプリントジョブ(「ジョブ
1」とする)のデータ送信が開始されてから時間t1
(このt1が送信済み時間となる)が経過した後に、他
のプリントジョブ(「ジョブ2」とする)が受け付けら
れたものとし、ジョブ1のプリンタ占有時間がT1であ
り、ジョブ2のプリンタ占有時間がT2であるものとす
る。
【0044】次に、ステップa14で取得した時間に基
づいて、t1<(T1−T2)/2であるかt1≧(T
1−T2)/2であるかを判定することによって、「ジ
ョブ1のデータ送信を中断してジョブ2のデータ送信・
プリント出力を先に処理した後にジョブ1のデータ送信
・プリント出力を再処理した方がシステム全体の待ち時
間が小さい」か「ジョブ1のデータ送信・プリント出力
の完了を待ってからジョブ2のデータ送信を行った方が
システム全体の待ち時間が小さい」かを判定する(ステ
ップa15)。
【0045】以下に、図3および図4を使用して、ステ
ップa15における不等式による判定の根拠について説
明する。
【0046】図3は、ジョブ1のデータ送信・プリント
出力の完了後にジョブ2のデータ送信・プリント出力を
行った場合の時系列的にみた処理イメージを示す図であ
る。
【0047】システム全体の待ち時間は、ジョブ1の待
ち時間とジョブ2の待ち時間との合計で表される。
【0048】ジョブ1の待ち時間およびジョブ2の待ち
時間は、それぞれ、 ジョブ1の待ち時間=T1 ジョブ2の待ち時間=ジョブ1の完了までの時間+T2 =(T1−t1)+T2 であるから、この場合のシステム全体の待ち時間Tx
(ステップa7における「現送信続行待ち時間」に該当
する時間)は、 Tx=ジョブ1の待ち時間+ジョブ2の待ち時間 =T1+(T1−t1+T2) =2T1+T2−t1 となる。
【0049】図4は、ジョブ1のデータ送信を中断して
先にジョブ2のデータ送信・プリント出力を行った後に
再度ジョブ1のデータ送信を行った場合の時系列的にみ
た処理イメージを示す図である。
【0050】図3の場合と同様に、システム全体の待ち
時間は、ジョブ1の待ち時間とジョブ2の待ち時間との
合計で表される。
【0051】ジョブ1の待ち時間およびジョブ2の待ち
時間は、それぞれ、 ジョブ1の持ち時間=t1+T2+T1 ジョブ2の持ち時間=T2 であるから、この場合のシステム全体の待ち時間Ty
(ステップa8における「現送信中断待ち時間」に該当
する時間)は、 Ty=ジョブ1の待ち時間+ジョブ2の待ち時間 =(t1+T2+T1)+T2 =T1+2T2+t1 となる。
【0052】ここで、TyよりTxが長い場合、つま
り、 Ty<Tx T1+2T2+t1<2T1+T2−t1 T2+t1<T1−t1 t1<(T1−T2)/2 の場合(例えば、ジョブ1が膨大なデータ量のプリント
データに係るプリントジョブであり、ジョブ2が小さい
データ量のプリントデータに係るプリントジョブである
場合)には、ジョブ1を中断してジョブ2のデータ送信
を先に行った方がシステム全体の待ち時間を小さくする
ことができる。
【0053】逆に、TxよりTyが長い場合(t1≧
(T1−T2)/2の場合)には、ジョブ1の完了後に
ジョブ2のデータ送信を行ったほうがシステム全体の待
ち時間を小さくすることができる。
【0054】以上を根拠として、ステップa15の判定
が行われる。
【0055】ステップa15で「ジョブ1のデータ送信
・プリント出力の完了を待ってからジョブ2のデータ送
信を行った方がシステム全体の待ち時間が小さい」と判
定した場合(t1≧(T1−T2)/2である場合)に
は、図9に示す処理を終了させる。これによって、ジョ
ブ2は、プリントジョブ管理表41にて管理されてデー
タ送信待ちの状態となり、データ送信部5からのジョブ
1のプリント出力完了の通知がプリントジョブ制御部4
に通知された時にそのプリント依頼が行われることとな
る。
【0056】一方、ステップa15で「ジョブ1のデー
タ送信を中断してジョブ2のデータ送信・プリント出力
を先に処理した後にジョブ1のデータ送信・プリント出
力を再処理した方がシステム全体の待ち時間が小さい」
と判定した場合(t1<(T1−T2)/2である場
合)には、上述のステップa10〜a13の処理を行
う。ここでは、これらの処理における「キャンセルした
プリントジョブ」がジョブ1に該当し、「受け付けたプ
リントジョブ」がジョブ2に該当することとなる。これ
によって、ジョブ1は、プリントジョブ管理表41にて
管理されてデータ送信待ちの状態となり、データ送信部
5からのジョブ2のプリント出力完了の通知がプリント
ジョブ制御部4に通知された時にそのプリント依頼が行
われることとなる。
【0057】データ送信部5は、プリントジョブ制御部
4からのプリント依頼(依頼対象のプリントデータに対
するデータファイル名が付されている)に基づいて、補
助記憶装置6から所定のプリントデータ(そのデータフ
ァイル名で識別されるプリントデータ)を読み込み、そ
のプリントデータをプリンタ7に送信する。また、プリ
ントジョブ制御部4からのキャンセル依頼に基づいて送
信中のプリントデータの送信を中断する。さらに、ある
プリントデータのデータ送信が完了した場合には補助記
憶装置6内のそのプリントデータを削除し、あるプリン
トデータのプリント出力が完了した場合にはプリントジ
ョブ制御部4にプリント出力完了の通知を行う。
【0058】なお、本実施例のプリントジョブ制御方式
が適用されるコンピュータシステムが2つのプリントジ
ョブの競合に限定されるコンピュータシステムである場
合には、ステップa6による処理の切分けは不要とな
り、プリントジョブの順序制御のための判断はステップ
a14およびa15の処理だけによって対処できること
となる(請求項3参照)。
【0059】次に、図5〜図8を参照して、本実施例の
プリントジョブ制御方式(特に、プリントジョブ制御部
4)の具体的な動作について説明する。
【0060】ここでは、プリンタ占有時間がそれぞれ8
t,4t,および2t(tは単位時間)のプリントジョ
ブが、それぞれ1tの時間間隔で受け付けられた場合に
ついて説明する(図5参照)。なお、しきい値保持領域
42に保持されている追越ししきい値は1であるものと
する。
【0061】第1に、最初のプリントジョブ(ジョブ
1:プリンタ占有時間は8t)が受け付けられた場合を
考える。
【0062】この場合には、プリントジョブ制御部4に
より、ジョブ1の管理情報が設定され(ステップa
1)、データ送信中のプリントジョブがあるか否かがチ
ェックされる(ステップa2)。
【0063】ここで、ジョブ1の受付け時にはデータ送
信中のプリントジョブが存在しないため、ジョブ1のプ
リント依頼がデータ送信部5に行われ(ステップa
3)、ジョブ1の管理情報が更新される(ステップa
4)。
【0064】第2に、時間1t後に2つめのプリントジ
ョブ(ジョブ2:プリンタ占有時間は4t)が受け付け
られた場合を考える。
【0065】この場合には、プリントジョブ制御部4に
より、ジョブ2の管理情報が設定され(ステップa
1)、データ送信中のプリントジョブがあるか否かがチ
ェックされる(ステップa2)。
【0066】ここで、ジョブ2の受付け時にはジョブ1
のデータ送信中であるため、「データ送信中のプリント
ジョブがある」と判定され、データ送信中のプリントジ
ョブであるジョブ1の追越しカウンタがチェックされる
(ステップa5)。
【0067】ジョブ1の追い起しカウンタは0であり、
追い起ししきい値の1以下であることから、ステップa
6においてデータ送信待ちジョブ数がチェックされる。
この場合、データ送信待ちジョブはジョブ2のみである
ので、「データ送信待ちジョブ数は1以下である」とい
う判定結果となる。
【0068】したがって、ステップa14およびa15
の処理によってプリントジョブの順序制御のための判断
が行われる。すなわち、ジョブ1のプリンタ占有時間T
1(8t)と、ジョブ2のプリンタ占有時間T2(4
t)と、ジョブ1の送信済み時間t1(1t=現在の時
刻−ジョブ1の送信開始時刻)とが取得され(ステップ
a14)、取得された時間に基づくステップa15の比
較判定が行われる。
【0069】この場合、 (T1−T2)/2=(8t−4t)/2=2t, t1=1t, (T1−T2)/2>t1 であるため、ステップa10〜a13の処理による「デ
ータ送信中のプリントジョブの入替え」が行われること
となる。
【0070】すなわち、データ送信中のプリントジョブ
(ジョブ1)のキャンセル依頼が行われ(ステップal
0)、ジョブ1の管理情報が更新され(ステップa1
1)、受け付けたプリントジョブ(ジョブ2)のプリン
ト依頼が行われ(ステップa12)、ジョブ2の管理情
報が更新される(ステップa13)。
【0071】第3に、さらに時間1t後に3つめのプリ
ントジョブ(ジョブ3:プリンタ占有時間は2t)が受
け付けられた場合を考える。
【0072】この場合には、プリントジョブ制御部4に
より、ジョブ3の管理情報が設定され(ステップa
1)、データ送信中のプリントジョブがあるか否かがチ
ェックされる(ステップa2)。
【0073】ここで、ジョブ3の受付け時にはジョブ2
のデータ送信中であるため、「データ送信中のプリント
ジョブがある」と判定され、データ送信中のプリントジ
ョブであるジョブ2の追越しカウンタがチェックされる
(ステップa5)。
【0074】ジョブ2の追い起しカウンタは0であり、
追い起ししきい値の1以下であることから、ステップa
6においてデータ送信待ちジョブ数がチェックされる。
この場合、データ送信待ちジョブはジョブ1とジョブ3
との2つであることから、「データ送信待ちジョブ数は
2以上である」という判定結果となる。
【0075】したがって、ステップa7の処理に進むこ
とによって、プリントジョブの順序制御のための判断が
行われる。すなわち、まず、ジョブ1,ジョブ2,およ
びジョブ3の管理情報に基づいて、現送信続行待ち時間
が計算される(ステップa7)。この場合の現送信続行
待ち時間Txは、図7に示すように、 Tx=15t+4t+5t=24t となる。
【0076】続いて、ジョブ1,ジョブ2,およびジョ
ブ3の管理情報に基づいて、現送信中断待ち時間が計算
される(ステップa8)。この場合の現送信中断待ち時
間Tyは、図8に示すように、 Ty=16t+7t+2t=25t となる。
【0077】よって、ステップa9の比較では、 Tx≦Ty となるため、「データ送信中のプリントジョブの入替
え」は行われない。
【0078】なお、データ送信待ちとなっているジョブ
1およびジョブ3のデータ送信は、ジョブ2のプリント
出力完了後に、データ送信部5よりプリントジョブ制御
部4にプリント出力完了の通知が送られた時に、ジョブ
3およびジョブ1の順に処理される。
【0079】ちなみに、本実施例のプリントジョブ制御
方式によるプリントジョブの順序制御が行われない場合
には、図6に示すように、31tの待ち時間が生じるこ
ととなる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプリント
ジョブ制御方式によれば、プリントジョブ管理表内の管
理情報に基づいてプリントジョブの順序制御を適切に行
うことにより、プリント処理完了までのシステム全体の
待ち時間を削減することができるという効果が生じる。
例えば、膨大なデータ量のプリントジョブの処理中に小
さいデータ量のプリントジョブを受け付けた場合に、膨
大なデータ量のプリントジョブの処理状況を考慮して、
両方のプリントジョブの処理順序の制御を行うことがで
きるため、システム全体の待ち時間を短くすることがで
きる。
【0081】また、2つのプリントジョブの競合を処理
する場合と3つ以上のプリントジョブの競合を処理する
場合とを切り分けて、2つのプリントジョブの競合を処
理する場合のプリントジョブの順序制御のための判断を
簡易に実現することにより、上述の効果を効率よく達成
することができる。
【0082】さらに、追越しカウンタおよび追越ししき
い値を設定することにより、上述の効果を達成しつつ、
ある特定のプリントジョブの待ち時間が過大になること
を避けることができる(しかも、適用対象のコンピュー
タシステムの各種環境の変化に応じて適宜追越ししきい
値を変更して対処できる)という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリントジョブ制御方式の一実施例の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1中のプリントジョブ管理表の構造を示す図
である。
【図3】図1に示すプリントジョブ制御方式の動作を説
明するための図である。
【図4】図1に示すプリントジョブ制御方式の動作を説
明するための図である。
【図5】図1に示すプリントジョブ制御方式の具体的な
動作を説明するための図である。
【図6】図1に示すプリントジョブ制御方式の具体的な
動作を説明するための図である。
【図7】図1に示すプリントジョブ制御方式の具体的な
動作を説明するための図である。
【図8】図1に示すプリントジョブ制御方式の具体的な
動作を説明するための図である。
【図9】図1中のプリントジョブ制御部の処理を示す流
れ図である。
【符号の説明】
2 プリントジョブ受付け部 3 占有時間計算部 4 プリントジョブ制御部 5 データ送信部 6 補助記憶装置 7 プリンタ 11〜1N ワークステーション 1S ワークステーション(プリンタサーバ) 41 プリントジョブ管理表 42 しきい値保持領域

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部装置から出力されたプリントジョブ
    を受け付けるプリントジョブ受付け部と、 前記プリントジョブ受付け部により受け付けられたプリ
    ントジョブのプリントデータのプリント処理を行う際に
    そのプリントデータのプリンタ占有時間を計算する占有
    時間計算部と、 前記プリントジョブ受付け部により受け付けられたプリ
    ントジョブのプリントデータを記憶する補助記憶装置
    と、 前記プリントジョブ受付け部により受け付けられたプリ
    ントジョブに対するデータファイル名,ステータス,受
    付け時刻,送信開始時刻,およびプリント占有時間を管
    理するプリントジョブ管理表と、 前記記憶手段からプリントデータを読み込みそのプリン
    トデータをプリンタに送信するデータ送信部と、 前記プリントジョブ管理表を有し、あるプリントジョブ
    のデータ送信中に他のプリントジョブのプリントデータ
    が受け付けられた場合に現送信続行待ち時間および現送
    信中断待ち時間の算出ならびに両者の比較に基づいてシ
    ステム全体の待ち時間が最短となるようにプリントジョ
    ブの順序制御を行うプリントジョブ制御手段とを有する
    ことを特徴とするプリントジョブ制御方式。
  2. 【請求項2】 2つのプリントジョブの競合に関して、
    送信中のプリントジョブの送信済み時間t1と送信中の
    プリントジョブのプリンタ占有時間T1と受け付けたプ
    リントジョブのプリンタ占有時間T2とをプリントジョ
    ブ管理表から取得し、t1<(T1−T2)/2である
    か否かの判定に基づいてシステム全体の待ち時間が最短
    となるようにプリントジョブの順序制御を行うプリント
    ジョブ制御手段を有することを特徴とする請求項1記載
    のプリントジョブ制御方式。
  3. 【請求項3】 2つのプリントジョブの競合に限定され
    るコンピュータシステムにおいて、 当該2つのプリントジョブの競合に関して、送信中のプ
    リントジョブの送信済み時間t1と送信中のプリントジ
    ョブのプリンタ占有時間T1と新たに受け付けたプリン
    トジョブのプリンタ占有時間T2とをプリントジョブ管
    理表から取得し、t1<(T1−T2)/2であるか否
    かの判定に基づいてシステム全体の待ち時間が最短とな
    るようにプリントジョブの順序制御を行うプリントジョ
    ブ制御手段を有することを特徴とする請求項1記載のプ
    リントジョブ制御方式。
  4. 【請求項4】 各プリントジョブに対する追越しカウン
    タを管理するプリントジョブ管理表と、 前記プリントジョブ管理表によって管理される追越しカ
    ウンタの値と追越ししきい値とに基づき、ある特定のプ
    リントジョブの待ち時間が過大にならないという条件の
    下で「システム全体の待ち時間を最短とするためのプリ
    ントジョブの順序制御」を行うプリントジョブ制御部と
    を有することを特徴とする請求項1,請求項2,または
    請求項3記載のプリントジョブ制御方式。
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