JP3740495B2 - ネットワークプリンタシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークプリンタシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワークに接続された複数のクライアントコンピュータ(以後クライアントと記す)が、ネットワークに直接接続可能なプリンタ又はプリントサーバを介してネットワークに接続されるプリンタ(以後この二種類のプリンタをネットワークプリンタと記す)を共有する場合に、
1.プリントサーバは、複数のクライアントから印刷データを受け入れて、一旦自己が内部に備えるサーバディスクに蓄積した後所定の順番に従って所定のネットワークプリンタに配信する方法。
2.クライアントとネットワークプリンタの間に予め1対1の論理接続を設定しておき、一つのクライアントが、この設定に従ったネットワークプリンタを占有して印刷する。その間、同一設定がなされている他のクライアントは、その印刷が終了するまで待機する方法。
以上二つの制御方法が、主に採用されていた。
【0003】
又、ネットワーク構成は、光ファイバー等を用いた大容量回線をバックボーンにしてその周辺に、10BaseT等を用いた比較的小容量のローカルノードを、ルータを介して配置し、このローカルノードに上記クライアントとネットワークを接続していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の技術には、以下に記す解決すべき課題が残されていた。
特定のプリントサーバやネットワークプリンタにデータが集中し、周辺ローカルノードにトラフィック渋滞が、発生しがちであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の点を解決するために、次の構成を採用する。
【0006】
〈構成1〉
印刷業務を依頼するクライアントと、印刷業務を実行する複数のプリンタと、クライアントと各プリンタを制御するサーバとがネットワーク接続されたネットワークプリンタシステムにおいて、クライアントは、生成する印刷データを、印刷内容を指定する印刷コマンド列と、依頼先のプリンタを指定すべく依頼内容が示されており、印刷コマンド列よりデータ容量の小さな依頼トークンとに変換して、印刷業務を実行するプリンタの指定と印刷コマンド列のデータ量とが示された依頼トークンをサーバに送信するネットワークドライバを備え、ネットワークドライバは、印刷コマンド列の配信に先だって依頼トークンをサーバへ送信し、サーバは、依頼トークンをクライアントから受け入れた順に蓄積するトークンキューと、クライアントが指定するプリンタが印刷待機状態か否かを監視してプリンタの印刷待機状態を検出すると、トークンキューから依頼トークンを取り出して、この依頼トークンを送信したクライアントに印刷コマンド列を直接プリンタへ配信させるプリントサーバマネージャと、印刷コマンド列を受け入れて一時保持する仮想ネットワークプリンタと、該仮想ネットワークプリンタに配信される印刷コマンド列を一時的に保持するためのサーバディスクとを備えており、プリントサーバマネージャは、依頼トークンを取り出して依頼内容を読み出し、データ量と所定の規定値とを比較し、データ量が規定値よりも小さいとき、クライアントが指定するプリンタに代えて仮想ネットワークプリンタへ印刷コマンド列を直接配信させてサーバディスクに一時保持させ、所定の時期にサーバディスクに一時保持したコマンド列を読み出して所定のプリンタへ回送させることを特徴とする。
【0007】
〈構成2〉
印刷業務を依頼するクライアントと、印刷業務を実行する複数のプリンタと、クライアントと各プリンタを制御するサーバとがネットワーク接続されたネットワークプリンタシステムにおいて、クライアントは、生成する印刷データを、印刷内容を指定する印刷コマンド列と、依頼先のプリンタを指定すべく依頼内容が示されており、印刷コマンド列よりデータ容量の小さな依頼トークンとに変換して、印刷業務を実行するプリンタの指定が示された依頼トークンを前記サーバに送信するネットワークドライバを備え、ネットワークドライバは、印刷コマンド列の配信に先だって依頼トークンをサーバへ送信し、サーバは、依頼トークンをクライアントから受け入れた順に蓄積するトークンキューと、クライアントが指定するプリンタが印刷待機状態か否かを監視してプリンタの印刷待機状態を検出すると、トークンキューから依頼トークンを取り出して、この依頼トークンを送信したクライアントに印刷コマンド列を直接前記プリンタへ配信させるプリントサーバマネージャと、ネットワークにおける大容量回線に複数接続して、プリンタが接続されるローカルノードを個別に管理する簡易ネットワーク管理システムとを備え、プリントサーバマネージャは、簡易ネットワーク管理システムを用いて、大容量回線に接続するまでの各ローカルノードにおける稼動中負荷を、ローカルノード負荷容量として監視し、該ローカルノード負荷容量が所定の基準ロードを超えたとき、当該ローカルノードのローカルノード負荷容量よりも小さいローカルノード負荷容量の他のローカルノードに前記印刷コマンド列を直接配信させることを特徴とする。
【0010】
〈構成3〉
印刷業務を依頼するクライアントと、印刷業務を実行する複数のプリンタと、上記クライアントと上記各プリンタを制御するサーバとがネットワーク接続されたネットワークプリンタシステムにおいて、上記クライアントは、生成する印刷データを、印刷内容を指定する印刷コマンド列と、依頼先のプリンタを指定すべく依頼内容が示されており、上記印刷コマンド列よりデータ容量の小さな依頼トークンとに変換して、印刷業務を実行する1台のプリンタを指定した上記依頼トークンを上記サーバに送信するネットワークドライバを備え、上記ネットワークドライバは、上記印刷コマンド列の配信に先だって上記依頼トークンを上記サーバへ送信し、上記サーバは、上記依頼トークンを上記クライアントから受け入れた順に蓄積するトークンキューと、上記プリンタが印刷待機状態か否かを監視して上記プリンタの印刷待機状態を検出するプリントサーバマネージャとを備え、上記プリントサーバマネージャは、上記依頼トークンを取り出して上記依頼内容を読み出し、上記クライアントが指定する上記プリンタが印刷待機状態であるとき、上記トークンキューから上記依頼トークンを取り出して、この依頼トークンを送信したクライアントに上記印刷コマンド列を直接上記プリンタへ配信させ、上記クライアントの指定する上記プリンタが稼働できない状態であると認識したとき、上記クライアントが指定するプリンタに代えて、上記ネットワークシステムに接続する全てのプリンタにおいて印刷可能状態にある他のプリンタを検索し、該他の印刷可能なプリンタの情報をこの依頼トークンを送信したクライアントに送信することで、該情報を受信したクライアントにおいて、上記印刷コマンド列を直接上記印刷可能プリンタへ配信させるネットワークプリンタシステムであって、上記サーバは、上記プリンタにセットされている用紙のサイズを登録するネットワークプリンタ用紙サイズテーブルを備え、上記プリントサーバマネージャは、上記クライアントから上記依頼トークンを受け入れたとき上記ネットワークプリンタ用紙サイズテーブルを参照して、上記コマンド列を上記クライアントの指定するサイズの用紙がセットされているプリンタに直接配信させることを特徴とするネットワークプリンタシステム。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を用いて詳細に説明する。
〈具体例1の構成〉
図1は、具体例1によるネットワークプリンタシステムのブロック図である。
図1より具体例1によるネットワークプリンタシステムは、クライアント1と、サーバ2と、ネットワークプリンタ3と、バックボーン4と、ローカルノード5と、ルータ20とから構成される。
【0012】
クライアント1は、後に説明するサーバ2に印刷業務を依頼する部分である。操作者が所望の印刷データを入力し、印刷要求の意思表示であり、依頼内容を指定する依頼トークン11をサーバ2へ送信する。このサーバ2から、印刷データの配信を許可される開始トークン12を受け入れたとき、印刷データを後に説明する所定のネットワークプリンタ3へ配信する部分である。
【0013】
通常ワークステーションやパーソナルコンピュータ等の小型コンピュータが採用され、アプリケーション6と、プリンタドライバ7と、ネットワークドライバ8等の機能を備える。これらの機能は、クライアント1に予め装備されているソフトウェアのプログラムに従って実行される。
【0014】
アプリケーション6は、操作者がクライアント1に命じて処理させる業務の総称である。即ち、本発明では、印刷業務が処理され、操作者によつて印刷データが入力される。
プリンタドライバ7は、アプリケーション6で入力された印刷データを後に説明するネットワークプリンタ3で印刷可能なデータ、即ちデータストリームに翻訳する部分である。
【0015】
ネットワークドライバ8は、クライアント1から後に説明するサーバ2に依頼トークン11を送信し、後に説明するネットワークプリンタ3へ向けて印刷内容を指定する印刷コマンド列14をネットワークプリンタ3へ配信するための制御ソフトである。印刷コマンド列14は、データストリームから、依頼トークンを除いた部分である。
【0016】
サーバ2は、クライアント1の要求に基づいて、後に説明する印刷業務を実行するネットワークプリンタ3を制御する部分である。
複数のクライアント1から特定のネットワークプリンタ3へ印刷業務が依頼された場合、その実行順番を決定するする部分でもある。
【0017】
即ち、ネットワークを管理するネットワークオペレーションシステム(以後NOSと記す)を実行する部分である。
通常ワークステーションやパーソナルコンピュータ等の小型コンピュータが採用され、トークンキュー9と、プリントサーバマネージャ10の機能を備える。これらの機能は、サーバ2に予め装備されているソフトウェアのプログラムに従って実行される。
【0018】
トークンキュー9は、クライアント1から依頼トークン11を受け入れて蓄積する待ち行列である。
プリントサーバマネージャ10は、上記サーバの機能のうち、複数の依頼トークンを受け入れたとき印刷コマンド列14の配信を許可する開始トークンを返信する機能を受け持つ部分である。
【0019】
又、ネットワークプリンタ3に、図示していない監視トークンを送って稼働状態を監視して、ネットワークプリンタ3が印刷中であるか、或いは印刷を終了して待機中であるかを確認する部分でもある。この動作は、NOSの一部として定期的に行われている。
【0020】
ネットワークプリンタ3は、サーバ2の制御に基づいてクライアント1から印刷コマンド列14を受け入れて印刷業務を実行する部分である。
バックボーン4は、光ファイバー等を用いた大容量回線でありその周辺に、後に説明するルータ20を介して、10BaseT等を用いた比較的小容量のローカルノード5が接続される部分である。
【0021】
ローカルノード5は、10BaseT等を用いた比較的小容量の回線であり、配下にクライアント1、サーバ2、ネットワークプリンタ3等が接続される部分である。
ルータ20は、配下にクライアント1、サーバ2、ネットワークプリンタ3等の端末装置が接続されているローカルノード5をバックボーン4へ接続する中継装置である。
次にこれらの構成要素がネットワークシステム中にどのように配置されているかについて図を用いて説明する。
【0022】
図2は、具体例1によるネットワークシステムの構成図である。
図2に示すように具体例1によるネットワークシステムは、バックボーン4に、複数のローカルノード5が、ルータ20を介して接続されている。図2では一例としてローカルノード5がローカルノード5[1]〜ローカルノード5[4]の4個、ルータ20がルータ20[1]〜ルータ[4]の4個に限定して記載されている。
【0023】
更に、各ローカルノード5には、クライアント1や、サーバ2や、ネットワークプリンタ3が接続されている。図2では一例として、ローカルノード5[1]にクライアント1[1]及びクライアント1[2]が、ローカルノード5[2]にクライアント1[3]及びクライアント1[4]が、ローカルノード5[3]にクライアント1[5]及びネットワークプリンタ3[1]が、ローカルノード5[4]にサーバ2及びネットワークプリンタ3[2]が、それぞれ限定して記載されている。
以上で具体例1によるネットワークシステムの構成についての説明を終了して、次に動作についての説明をする。
【0024】
〈具体例1の動作〉
最初に図2を用いて具体例1の動作の概要について説明する。
本発明で、クライアント1[3]は、ネットワークプリンタ3[1]に印刷データを配信するに際して、最初にネットワークプリンタ3[1]を指定した依頼トークン11をサーバ2へ送信する。この依頼トークン11をサーバ2が受け入れる。サーバ2は、ネットワークプリンタ3[1]が印刷待機状態になったことを確認した後、クライアント1[3]に開始トークン12を返信する。クライアント1[3]は、この開始トークン12を受け入れたとき、印刷コマンド列14をサーバ2を介さずに直接、上記選択された所定のネットワークプリンタ3[1]へ配信する。
【0025】
その結果、渋滞し易いサーバ2では、データ量の小さい依頼トークン11と開始トークン12のみが、受信返信される。データ量の大きい印刷コマンド列14は、直接ネットワークプリンタ3[1]へ配信される。更に、サーバ2が、複数のクライアント1から、複数の依頼トークン11を受け入れたとき開始トークン12を返信するに際して予め定められている優先順位に従って返信順番を定めることも可能になる。この優先順位については、後に具体例5として説明する。
以下に制御動作の詳細について図1を用いて説明する。
【0026】
図1において、操作者がクライアント1のアプリケーション6で印刷データを入力して印刷業務を起動する。この印刷データはプリンタドライバ7へ転送される。印刷データはプリンタドライバ7によつて印刷可能なデータストリーム15に翻訳される。このデータストリーム15は、ネットワークドライバ8へ送られここで依頼トークン11と印刷コマンド列14に変換される。このネットワークドライバ8の動作について他の図を用いて詳細に説明する。
【0027】
図3は、ネットワークドライバの動作説明図である。
図3においてスプーラ30は、クライアント1が内部に備えるハードディスクであり、印刷コマンド列14を一時格納しておくメモリである。
図3に示すようにネットワークドライバ8は、プリンタドライバ7からデータストリーム15を受け入れる。データストリーム15はここで印刷コマンド列14と依頼トークン11に変換される情報に、それぞれ分離される。印刷コマンド列14は、スプーラ30に一旦格納される。同時に、依頼トークン11を生成する情報から、依頼トークン11が生成される。
【0028】
依頼トークン11の構成について図を用いて説明する。
図4は、依頼トークン及び開始トークンの構成図である。
図4(a)は、依頼トークンを示している。図4(b)は、開始トークンを示している。
図4(a)より依頼トークンは、以下のようにフレーム構成される。
【0029】
フレームの先頭に、このトークンが依頼トークンであることを示すコマンドRQが書き込まれ、以下、順に依頼元のクライアント名を示すSCRname、印刷先のネットワークプリンタ名を示すDSTname、印刷業務であることを示すjob#、データの大きさを示すNbyte、トークンの終了を示す終了子TMがそれぞれ書き込まれる。
ここで留意すべき事項は、以下の通りである。
依頼トークン11のデータ量は、印刷コマンド列14のデータ量に比して極めて少量であるということである。
【0030】
再度図1に戻って制御動作の詳細についての説明を続ける。
依頼トークン11は、ネットワークドライバ8からサーバ2へ送信される。サーバ2は、この依頼トークン11を受け入れる。図1には説明の都合上クライアント1は、1個記載されているのみであるが、実際のシステムでは複数個のクライアント1が接続されている(例えば図2)。
【0031】
従ってサーバ2が受け入れる依頼トークン11も複数個になりうる。この複数個の依頼トークン11は、受け入れ順にトークンキュー9に一旦格納される。
プリントサーバマネージャ10は、上記監視トークンによってネットワークプリンタが印刷待機状態になったことを検出する毎に、トークンキュー9から受け入れ順に依頼トークン11を取り出す。その記載内容に基づいて開始トークン12を生成してクライアント1のネットワークドライバ8へ返信する。
【0032】
開始トークン12について図4(b)を用いて説明する。
図4(b)より開始トークンは、以下のようにフレーム構成される。
フレームの先頭に、このトークンが開始トークンであることを示すコマンドSTが書き込まれ、以下、順に依頼元のクライアント名を示すSCRname、所定のネットワークプリンタ名DSTname、印刷業務であることを示すjob#、トークンの終了を示す終了子TMがそれぞれ書き込まれる。
【0033】
開始トークン12を受け入れたネットワークドライバ8は、スプーラ30(図3)から上記スプーラ30に一旦格納されている所定の印刷コマンド列14を読み出す。
この印刷コマンド列14は、サーバ2を介さずに直接ネットワークプリンタ3へ配信される。
【0034】
〈具体例1の効果〉
以上説明した構成を備えることにより、以下の効果を得る。
1.データが集中しやすいサーバでは、データ量の小さい依頼トークンと開始トークンが処理されるのみで、データ量の大きい印刷コマンド列は、サーバを経由せずクライアントから直接ネットワークプリンタへ配信される。
2.データ量の大きい印刷コマンド列がサーバを経由しなくなるため、回線容量の小さいサーバ周辺のローカルノードにトラフィック渋滞が、発生しにくくなる。
【0035】
〈具体例2の構成〉
具体例1では、クライアント1(図1)から依頼トークン11(図1)を受け入れたサーバ2(図1)は、ネットワークプリンタ3の稼働状況に基づいて開始トークン12を作成していた。しかし、ネットワークプリンタ3に故障が発生することもあり得る。この場合に故障中のネットワークプリンタ3に代えて所定のネットワークプリンタ3を指定して、開始トークンを作成する必要がある。この目的を達成するために具体例2によるネットワークシステムは、以下のように構成される。
【0036】
図5は、具体例2によるネットワークシステムのブロック図である。
図5より具体例2によるネットワークプリンタシステムは、クライアント1と、サーバ32と、ネットワークプリンタ3[1]と、ネットワークプリンタ3[2]バックボーン4と、ローカルノード5と、ルータ20とから構成される。
【0037】
以下、具体例1との差異のみについて説明する。
サーバ32は、クライアント1の要求に基づいて、印刷業務を実行するネットワークプリンタ3を制御する部分である。
複数のクライアント1から印刷業務が依頼されたとき、受け入れ順に開始トークン12を生成して返信する部分である。更に、クライアント1によって指定されたネットワークプリンタ3が故障中或いは保守点検等のために停止中の場合に、このネットワークプリンタ3に代えて他の所定のネットワークプリンタ3を選択する部分でもある。
【0038】
即ち、ネットワークを管理するNOSを実行する部分である。
通常ワークステーションやパーソナルコンピュータ等の小型コンピュータが採用され、トークンキュー9と、プリントサーバマネージャ33の機能を備える。これらの機能は、サーバ32に予め装備されているソフトウェアのプログラムに従って実行される。
トークンキュー9は、クライアント1から依頼トークン11を受け入れて蓄積する待ち行列である。
【0039】
プリントサーバマネージャ33は、上記サーバ32の機能のうち、依頼トークン11を受け入れたとき、開始トークン12を返信する機能を受け持つ部分である。更に、ネットワークプリンタが現在印刷中か、又は印刷を終了して待機中であるか、等の稼働状況や故障中或いは保守点検のために停止中等の情報を所持する部分でもある。この故障中、点検中等の情報は、予めネットワーク管理者によってコンソールを介して入力されている。或いは、監視トークンを送ってネットワークプリンタ3の状態を検出することも可能である。
【0040】
これらの情報に基づいて複数のネットワークプリンタ3の内から所定のネットワークプリンタ3を選択する部分でもある。これらの情報を収集するためにネットワークに接続されている全てのネットワークプリンタ3に、図示していない監視トークンを送ってネットワークプリンタ3の稼働状態を確認する部分でもある。この動作は、NOSの一部として定期的に行われている。
その他の部分は、具体例1の構成と全く同様なので説明を割愛する。
次にこれらの構成要素がネットワークシステム中にどのように配置されているかについて図を用いて説明する。
【0041】
図6は、具体例2によるネットワークシステムの構成図である。
図6に示すように具体例2によるネットワークシステムは、バックボーン4に、複数のローカルノード5が、ルータ20を介して接続されている。図2では一例としてローカルノード5をローカルノード5[1]〜ローカルノード5[4]の4個、ルータ20をルータ20[1]〜ルータ20[4]の4個に限定して記載されている。
【0042】
更に、各ローカルノード5には、クライアント1や、サーバ32や、ネットワークプリンタ3が接続されている。図2では一例として、ローカルノード5[1]にクライアント1[1]及びクライアント1[2]が、ローカルノード5[2]にクライアント1[3]及びクライアント1[4]が、ローカルノード5[3]にクライアント1[5]及びネットワークプリンタ3[1]が、ローカルノード5[4]にサーバ32及びネットワークプリンタ3[2]が、それぞれ限定して記載されている。
以上で具体例1によるネットワークシステムの構成についての説明を終了して、次に動作についての説明をする。
【0043】
〈具体例2の動作〉
図5において、ネットワークプリンタ3[2]が故障中である、との前提条件に基づいて具体例2の動作について説明する。具体例1の動作との差異のみについて説明する。
最初に図6を用いて具体例2の動作の概要について説明する。
具体例2で、クライアント1[3]は、ネットワークプリンタ3[2]を指定して依頼トークン11をサーバ32へ送信する。この依頼トークン11をサーバ32が受け入れる。
【0044】
サーバ32は、NOSにより所定のネットワークプリンタ3[2]が故障中なのでこれに代えて、ネットワークプリンタ3[1]を指定して、クライアント1[3]に開始トークン12を返信する。クライアント1[3]は、この開始トークン12を受け入れたとき、印刷コマンド列14をサーバ2を介さずに直接、上記選択された所定のネットワークプリンタ3[1]へ配信する。
【0045】
以上の動作のうち、具体例1の動作との差異は、依頼トークン11をサーバ32が受け入れたときサーバ32が、ネットワークプリンタ3[2]が故障中なので、これに代えて、ネットワークプリンタ3[1]を指定して、開始トークン12を返信する動作のみである。他の動作は、全て具体例1の動作と同様なので指定ネットワークプリンタ3[2]をネットワークプリンタ3[1]に変更する動作のみについてフローチャートを用いて説明する。
【0046】
図7は、具体例2によるネットワークシステムの動作説明図である。
図7のステップS1〜ステップS4に従って説明する。
ステップS1
プリントサーバマネージャ33(図5)が依頼トークン11(図5)をトークンキュー9(図5)から取り出してステップS2へ進む。
【0047】
ステップS2
プリントサーバマネージャ33(図5)は、依頼トークンのDSTname(図4)の項に記載されている指定ネットワークプリンタ3[2]が稼働できる状態かどうかをNOSに基づいて調査する。もし指定ネットワークプリンタ3[2]が故障等によって稼働できないときは、ステップS3へ進み、指定ネットワークプリンタ3[2]が稼働できる状態のときはステップS4へ飛ぶ。前提条件によりここではステップS3へ進む。
【0048】
ステップS3
プリントサーバマネージャ33(図5)は、指定ネットワークプリンタ3[2]に代えて稼働できるネットワークプリンタ3[1]を選択してステップS4へ進む。
ステップS4
プリントサーバマネージャ33(図5)は、指定ネットワークプリンタ3[1]を開始トークンのDSTname(図4)の項に書き込んで開始トークン12を生成して終了する。
【0049】
以上のステップを経て生成された開始トークン12が、クライアント1[3]へ返信される。以後具体例1と同様の動作によって、クライアント1[3]は、この開始トークン11を受け入れたとき、印刷コマンド列14をサーバ2を介さずに直接、上記選択された所定のネットワークプリンタ3[1]へ配信する。
ここでは、指定したネットワークプリンタ変更の要因を故障中、点検中等の場合に限って説明したが、本具体例は、この要因のみに限定されるものではない。即ち、緊急度の高い依頼トークン12の処理に際して、指定したネットワークプリンタが渋滞している場合には、指定ネットワークプリンタを印刷待機中の他のネットワークプリンタに変更した開始トークン12を返信することも可能である。
【0050】
〈具体例2の効果〉
以上説明した構成を備えることにより、具体例1の効果に加えて以下の効果を得る。
1.クライアントからの指定プリンタが故障中、或いは点検中のとき印刷コマンド列を他の所定のネットワークプリンタへ回送することが可能になる。
2.緊急度の高い依頼トークンの処理に際して、依頼先プリンタが渋滞している場合には、印刷コマンド列を他の所定のネットワークプリンタへ回送することも可能になる。
【0051】
〈具体例3の構成〉
具体例1では、クライアント1(図1)は、依頼トークン11(図1)を送信した後、サーバ2(図1)から開始トークン12(図1)を受け入れるまでの間サーバ2(図1)とのデータリンク状態から解放されなかった。多数のクライアント1(図1)から同時期に依頼トークン11(図1)を受け入れた場合等、データリンク状態から解放されるまで長時間にわたる場合もある。
一方クライアント1(図1)の要求している印刷コマンド列14(図1)のデータ量にも大小がある。
【0052】
このような場合に具体例3では、印刷コマンド列14(図1)のデータ量に予め一定の規定値(以後規定値THと記す)を設定しておく。この規定値TH以下の印刷コマンド列14(図1)については、サーバ2(図1)が、受け入れる。この受け入れた印刷コマンド列14を自己が所持するサーバディスク(図1には記載されていない)に一旦格納する。その結果、サーバ2(図1)とクライアント1(図1)のデータリンク状態は、解放される。
その後所定の時期にサーバ2(図1)が印刷コマンド列14(図1)をネットワークプリンタ3(図1)へ回送する。かかる動作を実行するために本具体例は、以下のように構成される。
【0053】
図8は、具体例3によるネットワークシステムのブロック図である。
図8より具体例3によるネットワークプリンタシステムは、クライアント1と、サーバ40と、ネットワークプリンタ3[1]と、仮想ネットワークプリンタ3[Y]と、バックボーン4と、ローカルノード5と、ルータ20から構成される。
【0054】
具体例1との差異のみについて説明する。
サーバ40は、クライアント1の要求に基づいて、ネットワークプリンタ3を制御して印刷業務を実行する部分である。又、印刷コマンド列14のデータ量を依頼トークン11から読み取って、規定値TH以下の場合に印刷コマンド列14を受け入れて、自己が所持するサーバディスク41に一旦格納する部分である。この規定値THは、ネットワーク管理者によってコンソールを介して予め入力されている。
【0055】
即ち、NOSを実行する部分である。
通常ワークステーションやパーソナルコンピュータ等の小型コンピュータが採用され、トークンキュー9と、プリントサーバマネージャ42と、仮想ネットワークプリンタ3[Y]の機能を備える。これらの機能は、サーバ40に予め装備されているソフトウェアのプログラムに従って実行される。更に、記憶素子であるサーバディスク41を備える。
【0056】
プリントサーバマネージャ42は上記サーバ40の機能のうち、複数の依頼トークン11を受け入れたとき、受け入れ順に開始トークン12を生成して返信する機能を受け持つ部分である。更に、依頼トークン11のNbyte(図4)を読み取って、印刷コマンド列14のデータ量が規定値TH以下の場合に、後に説明する仮想ネットワークプリンタ3[Y]を指定した開始トークン12を生成してクライアント1へ返信する部分でもある。規定値THは、予めネットワーク管理者によってコンソールを介して入力されている。
【0057】
仮想ネットワークプリンタ3[Y]は、上記プリントサーバマネージャ42が仮想ネットワークプリンタ3[Y]を指定した開始トークン12を返信したときに、クライアント1から送られてくる印刷コマンド列14を受け入れる部分である。サーバディスク41は、上記仮想ネットワークプリンタ3[Y]が受け入れた印刷コマンド列14を一旦格納する部分である。通常この部分は、サーバ40が内部に備えるハードディスクが代行する。
【0058】
その他の部分は、具体例1の構成と全く同様なので説明を割愛する。
次にこれらの構成要素がネットワークシステム中にどのように配置されているかについて図を用いて説明する。
【0059】
図9は、具体例3によるネットワークシステムの構成図である。
図9に示すように具体例3によるネットワークシステムは、バックボーン4に、複数のローカルノード5が、ルータ20を介して接続されている。図9では一例としてローカルノード5がローカルノード5[1]〜ローカルノード5[4]の4個、ルータ20がルータ20[1]〜ルータ[4]の4個に限定して記載されている。
【0060】
更に、各ローカルノード5には、クライアント1や、サーバ40や、ネットワークプリンタ3が接続されている。図9では一例として、ローカルノード5[1]にクライアント1[1]及びクライアント1[2]が、ローカルノード5[2]にクライアント1[3]及びクライアント1[4]が、ローカルノード5[3]にクライアント1[5]及びネットワークプリンタ3[1]が、ローカルノード5[4]にサーバ40及びネットワークプリンタ3[2]が、それぞれ限定して記載されている。
以上で具体例3によるネットワークシステムの構成についての説明を終了して、次に動作についての説明をする。
【0061】
〈具体例3の動作〉
最初に図9を用いて具体例3の動作の概要について説明する。
具体例3で、クライアント1[1]は、ネットワークプリンタ3[1]を指定して上記規定値THよりデータ量が小さい印刷コマンド列14の印刷業務を指定した依頼トークン11をサーバ40へ送信したとする。この依頼トークン11をサーバ40が受け入れる。このとき既にネットワークプリンタ3[1]は、クライアント1[3]から印刷コマンド列14を受け入れて印刷中であるとする。
【0062】
サーバ40は、依頼トークン11のNbyte(図4)を読み取る。その結果クライアント1[1]が要求している印刷コマンド列14は、規定値THよりデータ量が小さいことを認識する。そのときサーバ40は、仮想ネットワークプリンタ3[Y]を指定した開始トークン12をクライアント1[1]へ返信する。この開始トークン12を受け入れたクライアント1[1]は、仮想ネットワークプリンタ3[Y]へ印刷コマンド列14を送出する。
【0063】
仮想ネットワークプリンタ3[Y]は、印刷コマンド列14を受け入れてサーバディスク41へ格納する。この段階でサーバ40とクライアント1[1]のデータリンク状態は解放される。その後サーバ40はネットワークプリンタ3[1]の監視を続け、ネットワークプリンタ3[1]が印刷待機状態に移行した後、サーバディスク41に格納されている上記印刷コマンド列14を読み出してネットワークプリンタ3[1]へ回送する。
【0064】
以上の動作のうち、具体例1の動作との差異は、クライアント1[1]から依頼トークン12をサーバ40が受け入れたときサーバ40が、依頼トークン11のNbyte(図4)を読み取って印刷コマンド列14のデータ量が規定値THよりも小さい場合の動作のみである。即ち、仮想ネットワークプリンタ3[Y]を指定した開始トークン12を生成して返信する動作のみである。他の動作は、全て具体例1の動作と同様なので、この仮想ネットワークプリンタ3[Y]を指定した開始トークン12を生成して返信する動作のみについてフローチャートを用いて説明する。
【0065】
図10は、具体例3によるネットワークシステムの動作説明図である。
図10のステップS1〜ステップS4に従って説明する。
ステップS1
プリントサーバマネージャ42(図8)が、依頼トークン11(図8)をトークンキュー9(図8)から取り出してステップS2へ進む。
【0066】
ステップS2
プリントサーバマネージャ42(図8)が、依頼トークン11(図8)のNbyteを読み出して印刷コマンド列14(図8)のデータ量が規定値THより大きいかどうかを比較する。もしNbyte<THのときはステップS3へ進み、Nbyte≧THのときはステップS4へ飛ぶ。前提条件によりここではステップS3へ進む。
【0067】
ステップS3
プリントサーバマネージャ42(図8)は、開始トークン12のDSTname(図4)の指定ネットワークプリンタ3[1]を仮想ネットワークプリンタ3[Y]に代えてステップS4へ進む。
ステップS4
プリントサーバマネージャ42(図8)は、仮想ネットワークプリンタ3[Y]を書き込んだ開始トークン12を生成して終了する。
【0068】
以上のステップを経て生成された開始トークン12が、クライアント1(図8)へ返信される。以後、クライアント1(図8)は、この開始トークン12(図8)を受け入れたとき、印刷コマンド列14(図8)を仮想ネットワークプリンタ3[Y](図8)へ配信する。この印刷コマンド列14(図8)は、一旦サーバディスク41へ格納される。その後ネットワークプリンタ3[1](図8)が印刷待機状態に戻った後印刷コマンド列14(図8)はプリントサーバマネージャ42(図8)によって読み出されてネットワークプリンタ3[1]へ(図8)回送される。
【0069】
〈具体例3の効果〉
以上説明した構成を備えることにより、具体例1の効果に加えて以下の効果を得る。
1.クライアントからの指定ネットワークプリンタが渋滞している時で、かつ、印刷コマンド列のデータ量が比較的少量の時に、この印刷コマンド列を一旦サーバが受け入れて自己が内部に備えるサーバディスクに格納するので、クライアントとサーバのデータリンクを短時間で開放することができる。
2.その結果クライアントの効率的運用が可能になる。
【0070】
〈具体例4の構成〉
具体例1では、クライアント1[3](図2)からネットワークプリンタ3[1](図2)を指定した依頼トークン11(図2)を受け入れたサーバ2(図2)は、依頼トークン11を受け入れた順と、ネットワークプリンタ3[1](図2)の稼働状況のみに基づいて開始トークン12(図2)を生成していた。しかし、ネットワークプリンタ3[1](図2)が接続されているローカルノード5[3](図2)には他の端末装置(図2ではクライアント1[5]のみが記載されている)も接続されている。
【0071】
従ってネットワークプリンタ3[1](図2)のみに着目して開始トークン12(図2)を生成したのでは、上記他の端末装置の稼働状況次第によってローカルノード5[3](図2)が渋滞することもあり得る。具体例4では、このような状態を回避するため簡易ネットワーク管理システムを用いてローカルノード5[3](図2)全体の稼働状況に基づいて開始トークン12(図2)を生成する。この目的を達成するために具体例4によるネットワークシステムは、以下のように構成される。
【0072】
図11は、具体例4によるネットワークプリンタシステムのブロック図である。
図11より具体例4によるネットワークプリンタシステムは、クライアント1と、サーバ50と、ネットワークプリンタ3[1]と、ネットワークプリンタ3[2]と、バックボーン4と、ローカルノード5[1]と、ローカルノード5[2]と、ローカルノード5[3]と、ルータ53[1]と、ルータ53[2]と、ルータ53[3]と、簡易ネットワーク管理ルート52[1]と、簡易ネットワーク管理ルート52[2]とから構成される。以下具体例1との相違のみについて説明する。
【0073】
サーバ50は、クライアント1の要求に基づいて、ネットワークプリンタ3を制御して印刷業務を実行する部分である。
又、簡易ネットワーク管理システムを用いてネットワークプリンタ3が接続されているローカルノード5の稼働状況を調査して現時点でのローカルノード5全体としての稼働中負荷量LordSを調査する部分でもある。クライアント1から特定のネットワークプリンタ3を指定して印刷業務を依頼されたとき、上記指定されたネットワークプリンタ3が接続されているローカルノード5の稼働中負荷量LordSを調査する。
【0074】
このとき上記ローカルノード5の稼働中負荷量LordSが、基準ロードOLを越えている場合は、上記指定されたネットワークプリンタ3に代えて、他の、まだ基準ロードOLを越えていないか、或いは稼働中負荷量LordSが比較的軽いローカルノード5に接続されているネットワークプリンタ3を指定した開始トークン12を生成してクライアント1に返信する。
ここでロードOLは、ネットワーク管理者によってコンソールを介して予め入力されている。
【0075】
又、上記簡易ネットワーク管理システムとは、管理ステーション(ここでは後に説明するプリントサーバマネージャ)が管理対象機器(ここでは後に説明するルータ53)へ自己が必要とする事項を書き込んだ要求メッセージ56を送信する。これに対して管理対象機器が管理ステーションに所望事項を書き込んだ応答メッセージ57を返信するネットワーク管理システムである。
【0076】
サーバ50は、通常ワークステーションやパーソナルコンピュータ等の小型コンピュータが採用され、トークンキュー9と、プリントサーバマネージャ51の機能を備える。これらの機能は、サーバ50に予め装備されているソフトウェアのプログラムに従って実行される。
【0077】
プリントサーバマネージャ51は、上記サーバ50の機能のうち、簡易ネットワーク管理システムを用いてローカルノード5全体としての稼働中負荷量LordSを調査する部分である。即ち要求メッセージ56をルータ53へ送信し、ルータ53からローカルノード5の稼働中負荷量LordSを書き込んだ応答メッセージ57を受け入れる。
【0078】
このとき上記ローカルノード5の稼働中負荷量LordS負荷ロードが、基準ロードOLを越えている場合は、上記指定されたネットワークプリンタ3に代えて、他のまだ基準ロードOLを越えていないローカルノード5に接続されているネットワークプリンタ3を指定して開始トークン12を生成してクライアント1に返信する。
【0079】
ルータ53は、配下にクライアント1、サーバ2、ネットワークプリンタ3等の端末装置が接続されているローカルノード5をバックボーン4へ接続する中継装置である。
更に、要求メッセージ56をプリントサーバマネージャ51から受け入れて自己に接続されているローカルノード5全体としての稼働中負荷量LordSを書き込んだ応答メッセージ57を返信する部分でもある。
【0080】
簡易ネットワーク管理ルート52は、簡易ネットワーク管理システムの要求メッセージ56と応答メッセージ57の仮想伝送路である。この仮想伝送路は通常ネットワークを構成しているバックボーン4、ローカルノード5等を併用して管理対象機器と管理ステーションを接続する仮想論理回路である。
次に具体例4の動作について説明する。
【0081】
〈具体例4の動作〉
最初に図11を用いて具体例4の動作の概要について説明する。
具体例4で、クライアント1は、ネットワークプリンタ3[2]を指定して印刷要求を表示した依頼トークン11をサーバ50へ送信したとする。この依頼トークン11をサーバ50が受け入れる。
【0082】
このときプリントサーバマネージャ51は、簡易ネットワーク管理ルート52[2]を介してルータ53[2]へ要求メッセージ56を送信する。ルータ53[2]は、この要求メッセージ56を受け入れて稼働中負荷量LordSを書き込んだ応答メッセージをプリントサーバマネージャ51に返信する。今仮に、ローカルノード5[2]に接続されている端末機器54、端末機器55も稼働中であり稼働中負荷量LordSが、基準ロードOLを越えていたとする。
【0083】
このときプリントサーバマネージャ51は、簡易ネットワーク管理ルート52[1]を介してルータ53[1]へ要求メッセージ56を送信する。ルータ53[1]は、この要求メッセージ56を受け入れて稼働中負荷量LordRを書き込んだ応答メッセージをプリントサーバマネージャ51に返信する。今仮に、ローカルノード5[1]の稼働中負荷量LordRが、基準ロードOLを越えていなかったとする。このときプリントサーバマネージャ51は、ネットワークプリンタ3[1]を指定した開始トークン12を生成してクライアント1へ返信する。以後の動作は具体例1の動作と同様である。
【0084】
以上の動作のうち、具体例1の動作との差異は、クライアント1から依頼トークン11をサーバ50が受け入れて、簡易ネットワーク管理システムを用いてローカルノード5[2]とローカルノード5[1]の稼働中負荷量LordRを調査して所定のネットワークプリンタ3[1]を選択して指定した開始トークン12を生成して返信する動作のみである。他の動作は、全て具体例1の動作と同様なので、この所定のネットワークプリンタ3[1]を指定した開始トークン12を生成して返信する動作のみについてフローチャートを用いて説明する。
【0085】
図12は、具体例4によるネットワークシステムの動作説明図である。
図12のステップS1〜ステップS7に従って説明する。
前提条件としてローカルノード5[2](図11)の稼働中負荷量LordSは、基準ロードOLを越えており、ローカルノード5[1](図11)の稼働中負荷量LordRには、まだ余裕があるものとする。
ステップS1
プリントサーバマネージャ51(図11)が、依頼トークン11(図11)をトークンキュー9(図11)から取り出してステップS2へ進む。
【0086】
ステップS2
プリントサーバマネージャ51(図11)が、依頼トークン11(図11)のDSTname(図4)の指定ネットワークプリンタ3[2](図11)を読み出す。プリントサーバマネージャ51(図11)は、このネットワークプリンタ3[2](図11)が接続されているルータ53[2]へ簡易ネットワーク管理ルート52[2](図11)を介して要求メッセージ56(図11)を送信しての稼働中負荷量LordSを問い合わせる。ルータ53[2]は、稼働中負荷量LordSを応答メッセージ57に書き込んで返信して、ステップS3へ進む。
【0087】
ステップS3
プリントサーバマネージャ51(図11)は、稼働中負荷量LordSと基準ロードOLを比較してLordS<OLのときは、このままネットワークプリンタ3[2](図11)に印刷業務を依頼しても問題はないのでステップS6へ飛ぶ。LordS≧OLのときは、このままネットワークプリンタ3[2](図11)に印刷を依頼するとローカルノード5[2]が渋滞してしまうので、他のネットワークプリンタ3[1](図11)の稼働中負荷量LordRを調査するためにステップS4へ進む。ここでは前提条件よりステップS4へ進む。
【0088】
ステップS4
プリントサーバマネージャ51(図11)は、ネットワークプリンタ3[1](図11)が接続されているルータ53[1]へ簡易ネットワーク管理ルート52[1](図11)を介して要求メッセージ56(図11)を送信してローカルノード5[1]の稼働中負荷量LordRを問い合わせる。ルータ53[1]は、稼働中負荷量LordRを応答メッセージ57に書き込んで返信してステップS5へ進む。
【0089】
ステップS5
プリントサーバマネージャ51(図11)は、ローカルノード5[2]の稼働中負荷量LordSとローカルノード5[1]の稼働中負荷量LordRを比較してLordS<LordRのときステップS6へ進みLordS≧LordRのときステップS7へ進む。ここでは前提条件よりステップS7へ進む。
【0090】
ステップS7
プリントサーバマネージャ51(図11)は、指定ネットワークプリンタ3[2]を指定ネットワークプリンタ3[1]に代えてステップS6へ進む。
ステップS6
プリントサーバマネージャ51(図11)は、開始トークン12を生成する。
【0091】
以上のステップを経て生成された開始トークン12が、クライアント1(図8)へ返信される。以後、クライアント1(図8)は、この開始トークン12(図8)を受け入れたとき、印刷コマンド列14(図8)を指定されたネットワークプリンタ3[1](図11)へ配信する。
尚、ステップS5においてLordS<OLのときは最も理想的な状態であり動作の流れはステップS7へ進む。
【0092】
〈具体例4の効果〉
以上説明した構成を備えることにより、具体例1の効果に加えて以下の効果を得る。
1.クライアントの指定したネットワークプリンタが接続されているローカルノードの稼働中負荷量が、基準ロードを越えている時、稼働中負荷量の軽い他のローカルノードに接続されているネットワークプリンタに指定を変更することができる。
2.その結果ネットワークの渋滞を防ぐことができる。
【0093】
〈具体例5の構成〉
具体例1では、クライアント1[3](図2)からネットワークプリンタ3[1](図2)を指定した依頼トークン11(図2)を受け入れたサーバ2(図2)は、この依頼トークン11(図2)の受け入れ順に開始トークン12(図2)を生成した。具体例5では、この依頼トークン11(図2)に、予め定められている優先順位を加味して開始トークン12(図2)を生成する。
【0094】
図13は、具体例5によるネットワークシステムのブロック図である。
図13より具体例5によるネットワークプリンタシステムは、クライアント1と、サーバ60と、ネットワークプリンタ3と、バックボーン4と、ローカルノード5と、ルータ20とから構成される。
具体例1との差異のみについて説明する。
【0095】
サーバ60は、クライアント1の要求に基づいて、ネットワークプリンタ3を制御して印刷業務を実行する部分である。
複数のクライアント1から特定のネットワークプリンタ3を指定して印刷業務が依頼された場合、その実行順番を決定するする部分でもある。
即ち、ネットワークを管理するNOSを実行する部分である。
通常ワークステーションやパーソナルコンピュータ等の小型コンピュータが採用され、トークンキュー9と、プリントサーバマネージャ61と、クライアント優先順位テーブル62の機能を備える。これらの機能は、サーバ60に予め装備されているソフトウェアのプログラムに従って実行される。
【0096】
トークンキュー9は、クライアント1から依頼トークン11を受け入れて蓄積する待ち行列である。
プリントサーバマネージャ61は、上記サーバ60の機能のうち、後に説明する優先順位テーブル62を所持し、複数の依頼トークンを受け入れたとき、開始トークン返信の順番を決定する機能を受け持つ部分である。
クライアント優先順位テーブル62は、複数のクライアントに対する優先順位を定めたテーブルである。この優先順位は、ネットワーク管理者によってコンソールを介して予め入力されている。
【0097】
〈具体例5の動作〉
図14は、具体例5によるネットワークシステムの動作説明図である。
具体例1との差異、即ち優先順位決定の動作についてのみ図14を用いてステップS1〜ステップS5に従って説明する。
前提条件を以下のように定める。
図13にはクライアント1は、1個のみ記載されているが、ここでは例えば図2に示すようにクライアント1[1]〜クライアント1[5]まで5個接続されているものとする。
【0098】
又、優先順位は、クライアント優先順位テーブル62(図13)に記載されているようにクライアント1[1]とクライアント1[2]が優先順位1位に、クライアント1[3]とクライアント1[4]が優先順位2位に定められているとする。
更に、トークンキュー9(図13)には、ネットワークプリンタ3[2](図13)を指定してクライアント1[1]とクライアント1[3] とクライアント1[5]からの依頼トークン11(図13)が蓄積されているものとする。尚、ネットワークプリンタ3[2](図13)は現在他のクライアントからの要求に基づいて稼働中であるものとする。
【0099】
ステップS1
プリントサーバマネージャ61(図13)は、ネットワークプリンタ3[2](図13)が現在稼働中の印刷を終了して解放されるまで待機し、ネットワークプリンタ3[2](図13)が印刷を終了して解放されたときステップS2へ進む。
【0100】
ステップS2
プリントサーバマネージャ61(図13)は、ネットワークプリンタ3[2](図13)への依頼トークン11を検索する。ここでは前提条件より、クライアント1[1]とクライアント1[3] とクライアント1[5]からの依頼トークン11を検索してステップS3へ進む。
【0101】
ステップS3
プリントサーバマネージャ61(図13)は、クライアント優先順位テーブル62(図13)を参照して上記検索した依頼トークン11から優先順位が最高の依頼トークン11を選択する。ここでは、前提条件より、クライアント1[1]を選択してステップS4へ進む。
【0102】
ステップS4
プリントサーバマネージャ61(図13)は、開始トークン12を生成してクライアント1[1]へ返信する。この開始トークン12を受け入れたクライアント1[1]は印刷コマンド列14を直接ネットワークプリンタ3[2]へ配信する。
【0103】
ステップS5
プリントサーバマネージャ61(図13)は、再度 ネットワークプリンタ3[2](図13)への依頼トークン11を検索する。印刷待ちの依頼トークンを検索できたときはステップS1へ戻り、印刷待ち依頼トークンの全てに対して開始トークンを返信した後処理を終了する。ここでは前提条件よりステップS1へ戻って優先順位に従って処理しクライアント1[3]、クライアント1[5]、の順に開始トークンを返信した後処理を終了する。
以後の動作及び他の動作は、既に具体例1で説明してあるのでここでは割愛する。
【0104】
〈具体例5の効果〉
以上説明した構成を備えることにより、具体例1の効果に加えて以下の効果を得る。
即ち、緊急度の高いクライアントの優先順位を高くして、比較的緊急度の低いクライアントの優先順位を低くすることができるため、重要なデータ等については、渋滞を解消することができる。
【0105】
〈具体例6の構成〉
具体例2で、クライアント1(図5)からネットワークプリンタ3[2]を指定した依頼トークン11(図5)を受け入れたサーバ2(図5)は、ネットワークプリンタ3[2](図5)が故障中等のときネットワークプリンタ3[2](図5)に代えて所定のネットワークプリンタ3[1](図5)を指定して、開始トークンを作成した。この場合、所定のネットワークプリンタ3(図5)の選択に際して印刷に用いられる用紙サイズの大きさに基づいて所定のネットワークプリンタ3(図5)を選択する必要がある。
【0106】
又、具体例1で、クライアント1(図5)がネットワークプリンタ3[2]と、印刷用紙サイズをA4に指定した依頼トークン11(図5)を送信したが、指定したネットワークプリンタ3[2]は、現在A3サイズの用紙がセットされている場合がある。かかる場合にサーバ2は、A4サイズの用紙がセットされているネットワークプリンタを探す必要がある。このような場合に対処するため具体例6は、以下の構成を備える。
【0107】
図15は、具体例6によるネットワークシステムのブロック図である。
図15より具体例6によるネットワークプリンタシステムは、クライアント70と、サーバ80と、ネットワークプリンタ3[1]と、ネットワークプリンタ3[2]と、バックボーン4と、ローカルノード5と、ルータ20とから構成される。
【0108】
具体例1との差異のみについて説明する。
クライアント70は、サーバ80に印刷業務を依頼する部分である。操作者が所望の印刷データを入力し、依頼トークン73をサーバ80へ送信する。このサーバ80から、開始トークン74を受け入れたとき、印刷データを所定のネットワークプリンタ3へ配信する部分である。
通常ワークステーションやパーソナルコンピュータ等の小型コンピュータが採用され、アプリケーション6と、プリンタドライバ7と、ネットワークドライバ71等の機能を備える。これらの機能は、クライアント70に予め装備されているソフトウェアのプログラムに従って実行される。
【0109】
ネットワークドライバ71は、クライアント70からサーバ80へ向けての依頼トークン73を送信し、印刷コマンド列14をネットワークプリンタ3へ配信するための制御ソフトである。具体例1と具体例6との差異はこの依頼トークン73にある。図を用いてこの依頼トークンについて説明する。
【0110】
図16は、具体例6による依頼トークン及び開始トークンの構成図である。
(a)は、依頼トークンを示している。(b)は、開始トークンを示している。
図16(a)より依頼トークンは、以下のようにフレーム構成される。
【0111】
フレームの先頭に、このトークンが依頼トークンであることを示すコマンドRQが書き込まれ、以下、順に依頼元のクライアント名を示すSCRname、印刷先のネットワークプリンタ名DSTname、印刷業務であることを示すjob#、用紙の大きさを示すPsize、トークンの終了を示す終了子TMがそれぞれ書き込まれる。具体例2では、この用紙の大きさを示すPsizeのところにデータの大きさを示すNbyteが書き込まれていた。
【0112】
同様に開始トークンは図16(b)は、以下のようにフレーム構成される。
フレームの先頭に、このトークンが開始トークンであることを示すコマンドSTが書き込まれ、以下、順に依頼元のクライアント名を示すSCRname、印刷先のネットワークプリンタ名DSTname、印刷業務であることを示すjob#、トークンの終了を示す終了子TMがそれぞれ書き込まれる。
【0113】
再度図15に戻って、具体例6の構成についての説明を続ける。
サーバ80は、クライアント1の要求に基づいて、ネットワークプリンタ3を制御して印刷業務を実行する部分である。複数のクライアント1から印刷業務が依頼されたとき、その実行順番を決定する。
又、クライアント1によって指定されたネットワークプリンタ3にセットされている用紙のサイズがクライアント1によって指定された用紙サイズと異なる場合に他の所定のネットワークプリンタ3を選択する部分でもある。
【0114】
通常ワークステーションやパーソナルコンピュータ等の小型コンピュータが採用され、トークンキュー9と、プリントサーバマネージャ81と、ネットワークプリンタ用紙サイズテーブル82の機能を備える。これらの機能は、プリントサーバマネージャ81に予め装備されているソフトウェアのプログラムに従って実行される。
【0115】
プリントサーバマネージャ81は、依頼トークン73を受け入れたとき、ネットワークプリンタ用紙サイズテーブル82を参照して所定のネットワークプリンタ3を選択して開始トークン74を返信する部分である。
ネットワークプリンタ用紙サイズテーブル82は、複数のネットワークプリンタの用紙サイズが記載されているテーブルである。この用紙サイズは、ネットワーク管理者によってコンソールを介して予め入力されている。
次に具体例6の動作について説明する。
【0116】
〈具体例6の動作〉
図17は、具体例6によるネットワークシステムの動作説明図である。
前提条件を以下のように定める。
ネットワークプリンタ3[1](図15)の用紙サイズをA4サイズ、ネットワークプリンタ3[2](図15)の用紙サイズをA3サイズと定める。
【0117】
クライアント70(図15)が、ネットワークプリンタ3[2]と、上記用紙の大きさPsizeをA4サイズにそれぞれ指定した依頼トークン73をサーバ80へ送信したとする。以下この依頼トークン73の処理について図17のステップS1〜ステップS6に従って説明する。
【0118】
ステップS1
プリントサーバマネージャ81(図15)は、トークンキュー9(図15)から順番に従って上記前提の依頼トークン73(図15)を取り出してステップS2へ進む。
ステップS2
プリントサーバマネージャ81(図15)は、ネットワークプリンタ用紙サイズテーブル82(図15)から、依頼トークン73(図15)が指定しているネットワークプリンタ3[2]にセットされている用紙サイズを検索してステップS3へ進む。
【0119】
ステップS3
プリントサーバマネージャ81(図15)は、依頼トークン73(図15)から指定用紙サイズを読み取って上記ネットワークプリンタ用紙サイズテーブル82(図15)から検索した用紙サイズと比較する。ここで両者の用紙サイズが等しいときはステップS4へ進み、両者の用紙サイズが異なるときはステップS5へ進む。ここでは前提条件よりステップS5へ進む。
【0120】
ステップS5
プリントサーバマネージャ81(図15)は、ネットワークプリンタ用紙サイズテーブル82(図15)を検索してA4サイズの用紙がセットされているネットワークプリンタ3[1]を検出してステップS6へ進む。
【0121】
ステップS6
プリントサーバマネージャ81(図15)は、開始トークン74のDSTnamer(指定先)をネットワークプリンタ3[1]に書き換えてステップS4へ進む。
ステップS4
開始トークン74を生成してクライアント70へ返信して動作を終了する。
以後の動作は、具体例2と全く同様なので説明を割愛する。
【0122】
〈具体例6の効果〉
以上説明した構成を備えることにより、具体例2の効果に加えて以下の効果を得る。
1.指定されたネットワークプリンタが、クライアントが要求している用紙サイズに一致しないために印刷処理が中断することがなくなる。
2.その結果ネットワークの渋滞を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】具体例1によるネットワークプリンタシステムのブロック図である。
【図2】具体例1によるネットワークシステムの構成図である。
【図3】ネットワークドライバの動作説明図である。
【図4】依頼トークン及び開始トークンの構成図である。
【図5】具体例2によるネットワークシステムのブロック図である。
【図6】具体例2によるネットワークシステムの構成図である。
【図7】具体例2によるネットワークシステムの動作説明図である。
【図8】具体例3によるネットワークシステムのブロック図である。
【図9】具体例3によるネットワークシステムの構成図である。
【図10】具体例3によるネットワークシステムの動作説明図である。
【図11】具体例4によるネットワークシステムのブロック図である。
【図12】具体例4によるネットワークシステムの動作説明図である。
【図13】具体例5によるネットワークシステムのブロック図である。
【図14】具体例5によるネットワークシステムの動作説明図である。
【図15】具体例6によるネットワークシステムのブロック図である。
【図16】具体例6による依頼トークン及び開始トークンの構成図である。
【図17】具体例6によるネットワークシステムの動作説明図である。
【符号の説明】
1 クライアント
2 サーバ
3 ネットワークプリンタ
4 バックボーン
5 ローカルノード
6 アプリケーション
7 プリンタドライバ
8 ネットワークドライバ
9 トークンキュー
10 プリントサーバマネージャ
11 依頼トークン
12 開始トークン
14 印刷コマンド列
20 ルータ
Claims (3)
- 印刷業務を依頼するクライアントと、印刷業務を実行する複数のプリンタと、前記クライアントと前記各プリンタを制御するサーバとがネットワーク接続されたネットワークプリンタシステムにおいて、
前記クライアントは、生成する印刷データを、印刷内容を指定する印刷コマンド列と、依頼先のプリンタを指定すべく依頼内容が示されてり、前記印刷コマンド列よりデータ容量の小さな依頼トークンとに変換して、印刷業務を実行するプリンタの指定と前記印刷コマンド列のデータ量とが示された前記依頼トークンを前記サーバに送信するネットワークドライバを備え、
前記ネットワークドライバは、前記印刷コマンド列の配信に先だって前記依頼トークンを前記サーバへ送信し、
前記サーバは、前記依頼トークンを前記クライアントから受け入れた順に蓄積するトークンキューと、前記クライアントが指定する前記プリンタが印刷待機状態か否かを監視して前記プリンタの印刷待機状態を検出すると、前記トークンキューから前記依頼トークンを取り出して、この依頼トークンを送信したクライアントに前記印刷コマンド列を直接前記プリンタへ配信させるプリントサーバマネージャと、前記印刷コマンド列を受け入れて一時保持する仮想ネットワークプリンタと、該仮想ネットワークプリンタに配信される前記印刷コマンド列を一時的に保持するためのサーバディスクとを備えており、
前記プリントサーバマネージャは、
前記依頼トークンを取り出して前記依頼内容を読み出し、前記データ量と所定の規定値とを比較し、前記データ量が前記規定値よりも小さいとき、前記クライアントが指定するプリンタに代えて前記仮想ネットワークプリンタへ前記印刷コマンド列を直接配信させて前記サーバディスクに一時保持させ、所定の時期に前記サーバディスクに一時保持した前記コマンド列を読み出して所定のプリンタへ回送させることを特徴とするネットワークプリンタシステム。 - 印刷業務を依頼するクライアントと、印刷業務を実行する複数のプリンタと、前記クライアントと前記各プリンタを制御するサーバとがネットワーク接続されたネットワークプリンタシステムにおいて、
前記クライアントは、生成する印刷データを、印刷内容を指定する印刷コマンド列と、依頼先のプリンタを指定すべく依頼内容が示されており、前記印刷コマンド列よりデータ容量の小さな依頼トークンとに変換して、印刷業務を実行するプリンタの指定が示された前記依頼トークンを前記サーバに送信するネットワークドライバを備え、
前記ネットワークドライバは、前記印刷コマンド列の配信に先だって前記依頼トークンを前記サーバへ送信し、
前記サーバは、前記依頼トークンを前記クライアントから受け入れた順に蓄積するトークンキューと、前記クライアントが指定する前記プリンタが印刷待機状態か否かを監視して前記プリンタの印刷待機状態を検出すると、前記トークンキューから前記依頼トークンを取り出して、この依頼トークンを送信したクライアントに前記印刷コマンド列を直接前記プリンタへ配信させるプリントサーバマネージャと、前記ネットワークにおける大容量回線に複数接続して、前記プリンタが接続されるローカルノードを個別に管理する簡易ネットワーク管理システムとを備え、
前記プリントサーバマネージャは、
前記簡易ネットワーク管理システムを用いて、前記大容量回線に接続するまでの各ローカルノードにおける稼動中負荷を、ローカルノード負荷容量として監視し、該ローカルノード負荷容量が所定の基準ロードを超えたとき、当該ローカルノードのローカルノード負荷容量よりも小さいローカルノード負荷容量の他のローカルノードに前記印刷コマンド列を直接配信させることを特徴とするネットワークプリンタシステム。 - 印刷業務を依頼するクライアントと、印刷業務を実行する複数のプリンタと、前記クライアントと前記各プリンタを制御するサーバとがネットワーク接続されたネットワークプリンタシステムにおいて、
前記クライアントは、生成する印刷データを、印刷内容を指定する印刷コマンド列と、依頼先のプリンタを指定すべく依頼内容が示されており、前記印刷コマンド列よりデータ容量の小さな依頼トークンとに変換して、印刷業務を実行する1台のプリンタを指定した前記依頼トークンを前記サーバに送信するネットワークドライバを備え、
前記ネットワークドライバは、前記印刷コマンド列の配信に先だって前記依頼トークンを前記サーバへ送信し、
前記サーバは、前記依頼トークンを前記クライアントから受け入れた順に蓄積するトークンキューと、前記プリンタが印刷待機状態か否かを監視して前記プリンタの印刷待機状態を検出するプリントサーバマネージャとを備え、
前記プリントサーバマネージャは、
前記依頼トークンを取り出して前記依頼内容を読み出し、前記クライアントが指定する前記プリンタが印刷待機状態であるとき、前記トークンキューから前記依頼トークンを取り出して、この依頼トークンを送信したクライアントに前記印刷コマンド列を直接前記プリンタへ配信させ、
前記クライアントの指定する前記プリンタが稼働できない状態であると認識したとき、前記クライアントが指定するプリンタに代えて、前記ネットワークシステムに接続する全てのプリンタにおいて印刷可能状態にある他のプリンタを検索し、該他の印刷可能なプリンタの情報をこの依頼トークンを送信したクライアントに送信することで、該情報を受信したクライアントにおいて、前記印刷コマンド列を直接前記印刷可能プリンタへ配信させるネットワークプリンタシステムであって、
前記サーバは、前記プリンタにセットされている用紙のサイズを登録するネットワークプリンタ用紙サイズテーブルを備え、
前記プリントサーバマネージャは、
前記クライアントから前記依頼トークンを受け入れたとき前記ネットワークプリンタ用紙サイズテーブルを参照して、前記コマンド列を前記クライアントの指定するサイズの用紙がセットされているプリンタに直接配信させることを特徴とするネットワークプリンタシステム。
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