JPH09166158A - 自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク - Google Patents

自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク

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JPH09166158A
JPH09166158A JP8305171A JP30517196A JPH09166158A JP H09166158 A JPH09166158 A JP H09166158A JP 8305171 A JP8305171 A JP 8305171A JP 30517196 A JP30517196 A JP 30517196A JP H09166158 A JPH09166158 A JP H09166158A
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disc
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    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/129Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon characterised by friction-damping means
    • F16F15/1292Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon characterised by friction-damping means characterised by arrangements for axially clamping or positioning or otherwise influencing the frictional plates

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸のずれを補償するための半径方向の弾性
も、揺動運動も、クラッチ・ディスクの耐用寿命期間に
わたってその本来の作用が完全に認められたまま受け止
められ、この場合、特に、振動緩衝のために必要とされ
る摩擦装置が考えられているようなクラッチディスクを
提供する。 【解決手段】 ボス部と、このボス部に対して回転可能
な構成要素との間にばね要素が設けられているクラッチ
・ディスクにおいて、種々異なる種類の2つのばね舌片
を介して半径方向で弾性的な調芯も、軸芯方向に沿った
弾性的な配設も可能であり、これによって、クラッチ・
ディスクは揺動運動も軸のずれも吸収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、クラッチ・ディス
クに関するものであり、特に、自動車における改良され
た構造の摩擦クラッチ用クラッチ・ディスクに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、ドイツ連邦共和国特許第
3340896号明細書に開示されているような、ボス
部の略円筒状の軸受台部とカバー薄板の略円筒状の案内
部との間に軸受部が装着され、該ボス部とカバー薄板間
に半径方向に弾性を有し、本質的に遊びのない軸受けを
可能にするように設計されたクラッチ・ディスクが知ら
れていた。又、前記軸受部は、ある程度の加工公差を補
償し且つ一定した摩擦を保つように設計されていた。こ
のよう軸受部は、前記ボス部と、例えば、フライホイー
ルと動力伝達軸間の軸芯ずれを補償することが必要な前
記ボス部に対し回転可能な構成要素との間の可撓性を保
つために、専ら軸受材料自体の弾性に依存するだけでは
殆ど適応不能であった。更に、ドイツ連邦共和国特許第
3248119号明細書にクラッチディスクの前記ボス
部と、該ボス部に対して回転可能なクラッチディスクの
構成要素との間に略円錐状の軸受部を装着することが開
示され、該軸受部は、ばね装置によって永久的な相互配
列に保持されるので自己調芯効果を有するものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなクラッチ・
ディスクによって、前記クラッチ・ディスクの入力側と
出力側間である程度のピボット運動を行うことが可能で
あり、従ってある程度の揺動運動を許容することが可能
であったが、その半径方向の弾性は、調芯のためにそこ
に設けられた各外形輪郭が互いに離間する点で厄介なも
のであり、前記クラッチ・ディスクが作動停止すると、
適正な位置に置かれていた調芯は消失するか、あるいは
毎回調芯し直さねばならなかった。それに加えて、各調
芯領域領域間の強い歪みによって、前記クラッチ・ディ
スクの各構成要素の相対的回転における摩擦の上昇が避
けられなかった。
【0004】本発明の目的は、前記クラッチ・ディスク
の耐用期間中その本来の機能が持続されるように、前記
クラッチ・ディスクにおける各軸芯のずれを補償するた
めの半径方向の弾性及び揺動運動を制御することであ
り、それによって振動減衰を必要とされる摩擦装置が考
慮されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
回転軸芯を規定する動力伝達軸上に密着回転可能に装着
するためのボス円板部を有するボス部、前記ボス円板部
の両側に互いに強固に連結され且つ摩擦ライニング群を
保有する一方と離間して保持される各カバー薄板、負荷
トルクによる前記ボス円板部と各カバー薄板間の相対的
回転のための両グループ間の弾性要素、及び前記ボス円
板部と各カバー薄板間の弾力追従性のための両グループ
間の軸受支持部から成り、ばね要素が、座金形状に形成
されて一方のカバー薄板上に配設され且つボス円板部か
ら離れて半径方向に内方傾斜する各可撓性爪部によって
回転軸芯に対し同軸芯状に配設され、前記各可撓性爪部
が、前記回転軸芯に対し同軸芯状に配設され且つ略円筒
状の軸受領域上に予め付勢されて載置されていることを
特徴とする自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク
によって達成される。
【0006】更に、本発明のかかる目的は、前記円筒状
の軸受領域、前記ボス部と前記各可撓性爪部との間に、
良好な摩擦及び滑り特性を有する材料から成る各支持要
素が配設されていることを特徴とする自動車摩擦クラッ
チ用のクラッチ・ディスクによって達成される。
【0007】更に、本発明のかかる目的は、前記各支持
要素が、前記可撓性爪部によって本質的に半径方向に付
勢され且つ対応する前記カバー薄板の各切欠き部内に案
内される個々のブロックとして形成されることを特徴と
する自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクによっ
て達成される。
【0008】更に、本発明のかかる目的は、前記各支持
要素が、前記ボス部上に回転可能に配設され且つその上
に前記ばね要素の前記可撓性爪部が支持されるリング部
として形成されることを特徴とする自動車摩擦クラッチ
用のクラッチ・ディスクによって達成される。
【0009】更に、本発明のかかる目的は、前記リング
部が、その外周域に軸芯方向に沿って延びる切欠き部を
刻設し、該切欠き部内に前記可撓性爪部が密着回転可能
に係合することを特徴とする自動車摩擦クラッチ用のク
ラッチ・ディスクによって達成される。
【0010】更に、本発明のかかる目的は、前記リング
部が、前記切欠き部に対し外周方向でずれた関係に配設
されたスロットを具備し、該スロットが前記ボス円板部
まで傾斜して延伸する端面輪郭によって該ボス円板部か
ら離れる方向に開口し且つその上に前記ばね要素の別の
可撓性爪部が支持されて軸芯方向に沿った保持力成分を
生じることを特徴とする自動車摩擦クラッチ用のクラッ
チ・ディスクによって達成される。
【0011】更に、本発明のかかる目的は、プラスチッ
クリングが前記ボス円板部の側面から対応する前記カバ
ー薄板の半径方向に内方へ向けて開口する切欠き部内で
軸芯方向に沿って配設された突起と密着回転可能に係合
し、且つ前記座金形状領域を有する前記ばね要素が前記
ボス円板部の側面から対応する凹部に挿入され、その可
撓性爪部も又前記プラスチックリングの半径方向に内方
へ開口する切欠き部を貫通するので、前記ばね要素が、
前記プラスチックリングの連結によって前記対応するカ
バー薄板に密着回転可能に連結されることを特徴とする
自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクによって達
成される。
【0012】更に、本発明のかかる目的は、前記プラス
チックリングの半径方向の外周領域が、前記カバー薄板
の内側と前記ボス円板部間に保持されて、前記カバー薄
板の内側と前記ボス円板部間に相対運動による摩擦力を
発生させることを特徴とする自動車摩擦クラッチ用のク
ラッチ・ディスクによって達成される。
【0013】更に、本発明のかかる目的は、好ましくは
前記プラスチックリングに対向する前記ボス円板部の側
面に、ばね部が装着されて該ボス円板部の方向に前記プ
ラスチックリングを付勢することを特徴とする自動車摩
擦クラッチ用のクラッチ・ディスクによって達成され
る。
【0014】更に、本発明のかかる目的は、前記ボス部
と前記ボス円板部がその間に円周方向に遊びを有した歯
部材、前記プラスチックリング及びばね要素を配設して
密着回転可能に二分割され、前記ばね要素が無負荷領域
で平坦なばね特性を有して、前記ボス部と前記ボス円板
部間で前記歯部材の遊び領域内で有効に作用する用に配
設される自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクで
あって、無負荷ばね装置が、前記ボス部の軸芯方向に沿
って延在する外歯部材に円周方向に遊びなしに密着回転
可能に係合するボス円板部及びその外周上に軸芯方向に
沿って曲げられ複数の舌片を有して前記ボス円板部と密
着回転可能に連結され且つその上に軸芯方向に沿って支
持されるるカバー薄板から成り、前記カバー薄板と前記
プラスチックリングが、前記ボス円板部と前記無負荷ば
ね装置から離れた前記カバー薄板間に負荷摩擦装置によ
って摩擦配列で保持され、前記負荷摩擦装置が少なくと
も軸芯方向に沿って作動する負荷ばねから成ることを特
徴とする自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクに
よって達成される。
【0015】更に、本発明のかかる目的は、前記負荷摩
擦装置がその内側の半径方向に別の摩擦装置を配設して
成り、該別の摩擦装置が、前記ボス部の前記外歯部材上
に軸芯方向に沿って載置されている摩擦リング及び該摩
擦リングと前記カバー薄板間のばねから成り、必要に応
じ前記外歯部材と密着回転可能に連結することを特徴と
する自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクによっ
て達成される。
【0016】更に、本発明のかかる目的は、前記無負荷
ばね装置の前記ボス円板部が、前記外歯部材の段付部と
前記プラスチックリングの支持輪郭間で前記外歯部材に
軸芯方向に沿って移動自在に配設され、前記支持輪郭が
前記無負荷ばね装置の前記カバー薄板の半径方向内側で
前記ボス円板部に向けて突出していることを特徴とする
自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクによって達
成される。
【0017】更に、本発明のかかる目的は、前記ばね要
素及び摩擦装置の前記ばねの各軸芯方向力成分の共同作
用が、前記カバー薄板と前記摩擦リング又はばねとの間
の軸芯方向に沿った間隙が全ての運転状況下で維持され
ることを特徴とする自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・
ディスクによって達成される。
【0018】更に、本発明のかかる目的は、前記無負荷
ばね装置の前記カバー薄板における前記ボス部近傍から
半径方向に延展した部分によって、前記プラスチックリ
ングを有する前記ばね要素及び別の摩擦装置が設けら
れ、前記別の摩擦装置が、半径方向の外側を前記カバー
薄板の内側に載置され且つ軸芯方向に沿って突出する各
突起が前記無負荷ばね装置の前記ボス円板部における各
開口部に遊びを有して係合する摩擦リング、及び該摩擦
リングと前記カバー薄板間の前記各突起の内側半径方向
に配設される摩擦ばねから成ることを特徴とする自動車
摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクによって達成され
る。
【0019】更に、本発明のかかる目的は、前記ボス部
と前記ボス円板部がその間に円周方向に遊びを有した歯
部材、前記プラスチックリング及びばね要素を配設して
密着回転可能に二分割され、前記ばね要素が無負荷領域
で平坦なばね特性を有して、前記ボス部と前記ボス円板
部間で前記歯部材の遊び領域内で有効に作用する用に配
設される自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクで
あって、無負荷ばね装置が、前記ボス部の軸芯方向に沿
って延在する外歯部材に円周方向に遊びなしに密着回転
可能に係合するボス円板部及び該ボス円板部と前記負荷
ばね装置の前記カバー薄板間に配設されるカバー薄板か
ら成り、前記カバー薄板は、前記ボス円板部に向け軸芯
方向に沿って突出し、前記ボス円板部に密着回転可能に
係合する複数の舌片を外周上に突設し、且つ前記ボス円
板部上に軸芯方向に沿って支持され、それによって前記
無負荷ばね装置の前記カバー薄板と前記負荷ばね装置の
前記カバー薄板間に負荷摩擦リングが配設され、又前記
ボス円板部と前記プラスチックリング間に軸芯方向に沿
って作動する負荷ばねが配設されることを特徴とする自
動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクによって達成
され。
【0020】更に、本発明のかかる目的は、前記負荷摩
擦リングが、そ半径方向内側に別の摩擦装置を配設して
成り、該摩擦装置が前記ボス部の前記外歯部材上に軸芯
方向に沿って載置され、前記摩擦リングと前記カバー薄
板間で必要に応じて前記外歯部材と密着回転可能に連結
することを特徴とする自動車摩擦クラッチ用のクラッチ
・ディスクによって達成され。
【0021】更に、本発明のかかる目的は、前記無負荷
ばね装置の前記ボス円板部が、前記外歯部材上の段付部
と前記摩擦リングの支持輪郭間で前記ボス部の前記外歯
部材に軸芯方向に沿って移動自在に配設されることを特
徴とする自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクに
よって達成される。
【0022】本発明の自動車摩擦クラッチ用のクラッチ
・ディスクは、座金状に形成されたばね要素がカバー薄
板上に配設され、半径方向で内方に傾斜してボス円板部
から離れる方向に向けられた可撓性爪部を有して回転軸
芯に対し同軸芯状に配設され、且つ前記回転軸芯に対し
同軸芯の円筒状軸受領域上に直接的に載置される。
【0023】本発明による構成及びカバー薄板へのばね
要素の配設によって、ボス部に対するカバー薄板の許容
変動を可撓性爪部を介して極めて小さく維持されてい
る。更に、可撓性爪部が半径方向で内方へ傾斜してボス
円板部から離れて延びていることは、揺動運動中もしく
は半径方向で撓む間に可撓性爪部からカバー薄板への軸
芯方向力の反作用がないので、クラッチ・ディスクの運
転中は極めて有利である。従って、クラッチ・ディスク
の内部に配置された摩擦装置は、ばね運動を独立して一
定に保つことを保証している。
【0024】本発明の別の構成により、円筒状の軸受領
域と、ボス部と、可撓性爪部との間に、摩擦/滑り良い
材料から成る可撓性爪部支持要素が配置されていると有
利である。摩擦/滑り良い材料を介在させることによっ
て、一面では互いに相対的に運動する部材の摩擦を一定
に保持することができ、かつ他面では所望の場合にプラ
スチック材料を選択することによって前記摩擦を極めて
低く保持することができる。大部分の場合、このような
摩擦は既に無負荷運転振動を減衰する際に生じ且つこの
範囲で低い弾性率も存在しているので、前述の構成部材
における低い摩擦は極めて有利である。
【0025】更に、本発明によれば、可撓性爪部支持要
素は、複数のブロックから形成されており、これらのブ
ロックは、各可撓性爪部によってほぼ半径方向に付勢さ
れ、且つカバー薄板の切欠き部内に案内されている。可
撓性爪部支持要素を複数のブロックとして構成すること
は、ボス部における直径誤差が予め付勢された可撓性爪
部に実際に影響を及ぼさない限り有利である。傾斜して
形成された可撓性爪部は、極めて平坦なばね特性を有す
る小さな緩衝行程の範囲で構成され、且つこれによって
ボスの直径誤差に実際に不都合には反応しない。
【0026】しかも、可撓性爪部支持要素としてリング
を設けることもでき、このリングはボス部に回転可能に
配置され、且つこのリングに可撓性爪部が支持されるよ
うになっている。このような構成の利点は、少数の部品
及び簡単な組立てにある。さらに、リングがその端面輪
郭に軸芯方向に沿って延びる切欠き部を備え、この切欠
き部内に可撓性爪部が密着回転可能に係合するようにな
っていると有利である。これによって、ばね要素とリン
グとの間では相対運動が行われず、リングとボス部との
間で相対運動が行われるということが保証される。相対
運動の明白に与えられた場所によって、摩擦付与は、所
定位置で常に即座に適用可能であり、ばね要素の可撓性
爪部とプラスチックリングとの間の摩耗が最小に減少さ
れることが保証されている。
【0027】更に、本発明によれば、リングは、切欠き
部に対して円周方向でずれた複数のスロットを有してお
り、これらのスロットは、ボス円板部から離れる方向に
開口し、且つボス円板部に向かって傾斜して上へ延びて
いる端面輪郭を有し、更にこの端面輪郭に、ばね要素の
別の可撓性爪部が軸芯方向保持力成分を発生しつつ支持
されるようになっている。リング並びにばね要素のこの
ような構成により、リングのための簡単な軸芯方向の固
定装置を形成することができる。更に、クラッチ・ディ
スクの、ボス部に対して相対的に回転可能に運動する構
成要素が軸芯方向に沿って所定の調芯位置を占めるため
に軸芯方向力成分を利用することができる。
【0028】更に、本発明によれば、プラスチックリン
グが軸芯方向に沿った突起でカバー薄板の半径方向で内
方へ開口する対応切欠き部内にボス円板部側から係合
し、且つ座金状の領域を有するばね要素がプラスチック
リングの対応する凹部内にボス円板側から嵌挿され、且
つばね要素の可撓性爪部がプラスチックリングにおける
同様に半径方向で内方へ開く切欠き部を貫通するので、
ばね要素は、プラスチックリングを介してこれに配設さ
れたカバー薄板と密着回転可能に結合される。これによ
って、プラスチックリングは、簡単に製造される構成要
素として、密着回転可能な結合及びカバー薄板とばね要
素との間の正しい相対的位置を作り出すことができる。
この場合、ばね要素はプラスチックリングの材料によっ
て丸く射出成形されているので、両方の部材が一体化さ
れた部材として製造されることが明らかである。この場
合、プラスチックリングがその半径方向外側の領域にお
いて、カバー薄板とボス円板部との間の相対運動でカバ
ー薄板の内側とボス円板部との間に摩擦力を発生するた
めに係合されるので、プラスチックリングは二重の機能
を満たすことができる。摩擦力の同時発生は、使用され
る材料を選択することによって簡単に可能である。更
に、好ましくはボス円板部のプラスチックリングとは反
対側にばねが設けられ、このばねがプラスチックリング
をボス円板部に向けて付勢するようになっている。この
ようなばねは、例えば、軸芯方向に沿って予め付勢され
ている対応カバー薄板から成ることができる。しかも、
後述する条件下でばねをプラスチックリングの側面に配
置することもできる。
【0029】平坦なばね特性を有する別の無負荷ばね装
置を備えたクラッチ・ディスク構造においては、ボス部
とボス円板部とが円周方向で遊びを有する密着回転可能
な噛合で二分割に構成され、更に負荷ばね装置が、円周
方向の遊びなしにボス部の軸芯方向に沿って延長された
外歯部材内に密着回転可能に係合するボス円板部から成
り、更に無負荷ばね装置がカバー薄板から成り、該カバ
ー薄板がボス円板部とプラスチックリングとの間に配置
され、且つ外径において軸芯方向に沿って曲げられた舌
片によってボス円板部と密着回転可能に連結され、この
ボス円板部に軸芯方向に沿って支持され、且つカバー薄
板とプラスチックリングが、ボス円板部と無負荷ばね装
置から離れたカバー薄板との間の負荷摩擦装置によって
摩擦配列で保持され、更に負荷摩擦装置が少なくとも一
つの軸芯方向に沿って作用する負荷ばねを有している。
無負荷運転時に伝動装置騒音を緩衝するために別個の無
負荷ばね装置が必要に応じて、前述の提案に基づきボス
円板部の一方側面にプラスチックリング及びばね部材が
配置され、反対側に軸芯方向に沿って作用する負荷ばね
を有する負荷摩擦装置が配置される。これによって、無
負荷ばね装置の作用領域が負荷摩擦を発生されるよりも
大きな取付け角で、プラスチックリングが無負荷ばね装
置のカバー薄板に直接載置される。
【0030】本発明に基づく無負荷ばね装置から離れた
ボス円板部の一方側で、負荷摩擦装置の半径方向内側に
別の摩擦装置が配置され、この摩擦装置は、ボス部の外
歯部材上に軸芯方向に沿って載置される摩擦リングから
成り、必要に応じて摩擦リングとカバー薄板との間で外
歯部材と密着回転可能に連結する。このような別の摩擦
装置は、反対側におけるばね要素と関連するばねで、ボ
ス部に対し回転可能な全ての構成要素の軸芯方向に沿っ
た調芯を保証する。このように、例えば、ボス部と摩擦
ライニングとの間の大きな揺動運動によって、意図しな
い各構成部材の相互の配列によって定まる不都合な摩擦
が、クラッチ・ディスク内に生じないことが保証され
る。
【0031】更に、本発明によれば、無負荷ばね装置の
ボス円板部が、軸芯方向に沿って外歯部材の段付部とプ
ラスチックリングの支持輪郭との間で自由に外歯部材内
に配置され、該支持輪郭は、無負荷ばね装置のカバー薄
板の半径方向内側でボス円板部に向けて突出している。
各カバー薄板に対するボス部の軸芯方向に沿った調芯、
及びプラスチックリングの支持輪郭によって、無負荷ば
ね装置のボス円板部のために必要な軸芯方向に沿った遊
びが正確に与えられる。これによって、大きな揺動運動
がクラッチ・ディスクによって吸収されねばならない場
合にも、ボス円板部とその周辺構成要素との間に不都合
な接触が生じることがない。同時に、無負荷ばね装置の
ボス円板部とボス部との間に密着回転可能な連結が与え
られ、それによって、製造及び組立が極めて容易に行わ
れる。
【0032】更に、好ましくは、カバー薄板と摩擦リン
グ又はばねとの間の軸芯方向に沿った間隙が全ての運転
状況下で維持されるようなばね要素の軸芯方向力成分及
び摩擦装置のばねの共同作用が提案されている。これに
よって、ボス部に対する構成要素全体の運動性が、特に
揺動運動に関して保証され、それによって、大きな撓み
のよる不都合な摩擦損失の増加を部材に与えることがな
い。
【0033】更に、好ましい方法では、プラスチックリ
ングの半径方向外側の間隙が利用でき、無負荷ばね装置
のカバー薄板の半径方向の延展部を越えて、ボス部近く
の領域の間隙に、プラスチックリング付ばね要素及び別
の摩擦装置が設けられ、該別の摩擦装置は、カバー薄板
の内壁に載置され且つ半径方向で外側に取り付けられた
軸芯方向に沿って突出する突起によって、無負荷ばね装
置のボス円板部における開口部内に遊びを有して係合す
る摩擦リングから成り、更に摩擦リングとカバー薄板と
の間で突起の半径方向内側に摩擦ばねが配置される。こ
のような別の摩擦装置は、負荷ばねの半径方向内側のス
ペースを節減して配置され、且つボス円板部における開
口部に対応した選択によって他の全ての構成要素とは無
関係に使用できる。従って、この摩擦装置を無負荷ばね
装置の作用範囲で使用することも全く可能である。
【0034】本発明の別の特徴によれば、無負荷ばね装
置を、ばね要素もしくはプラスチックリングの反対側の
ボス円板部に、配置することもできる。このような場
合、無負荷ばね装置はボス円板部から成り、該ボス円板
部が円周方向で遊びなしにボス部の軸芯方向に沿って延
長された外歯部材に密着回転可能に係合し、更に無負荷
ばね装置がカバー薄板から成り、該カバー薄板はボス円
板部と負荷ばね装置のカバー薄板との間に配置され、そ
の外周上にボス円板部に向けて軸芯方向に突出する突起
を備え、且つボス円板部に密着回転可能に係合する一
方、このボス円板部上に軸芯方向に沿って支持される。
この場合、無負荷ばね装置のカバー薄板とカバー薄板と
の間に負荷摩擦リングが、かつボス円板部とプラスチッ
クリングとの間に軸方向で作用する負荷ばねが設けられ
る。このような構造は、例えば、ばね要素とは反対の側
において取付け側に多くの間隙を有している場合に有利
に使用される。
【0035】更に、本発明の別の摩擦装置は、負荷摩擦
リングの半径方向内側に、ボス部の外歯部材に軸芯方向
に沿って載置された摩擦リングから成り、必要に応じて
摩擦リングとカバー薄板間で外歯部材に密着回転可能に
連結する。このような装置は、反対側におけるばね要素
と協働してクラッチ・ディスクの他の構成要素に対する
ボス部の軸芯方向に沿った配設を可能にするので、傾倒
運動が生じると、摩擦力を増すことなくに十分な運動遊
びスペースが利用できる。従って、簡単な組立に関し
て、無負荷ばね装置のボス円板部は、外歯部材の段付部
と摩擦リングの支持輪郭との間で、ボス部の外歯部材内
に軸芯方向に沿って自由にに配設される。従って、ボス
円板部の軸芯方向の遊び間隙が二つの軸芯方向に沿った
ばねとの関連で決定され、これら二つの軸芯方向に沿っ
たばねは、ボス部をクラッチ・ディスクの通常の構成要
素に対して軸芯方向に設定し、ボス円板部自体も軸芯方
向に調節可能となる。摩擦リングの支持輪郭上の横方向
の支持が極端な場合、摩擦リングがボス部の外歯部材と
密着回転可能に連結されれば、付加的な摩擦は生じな
い。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の自動車摩擦クラッチ用の
クラッチ・ディスクの一実施態様について、添付した図
面に基づき以下に詳述する。図1は、図示されていない
動力伝達軸に密着回転可能に配設され且つ回転軸芯5を
規定しているボス部1を有するクラッチ・ディスクの上
方半部の縦断面図を示している。前記ボス1は、半径方
向で外方に延伸するボス円板部3と一体的に形成されて
いる。前記ボス円板部3の両側に各カバー薄板6,7 が配
設され、該各カバー薄板6,7 は互いに密着回転可能に連
結され、且つ間隔が開けられ、そのために一方のカバー
薄板が半径方向で外方の領域に摩擦ライニング9を層設
している。前記ボス円板部3及び各カバー薄板6,7 の対
応する各窓部に各コイルばね8が配設され、該各コイル
ばね8は、前記各カバー薄板6,7 とボス円板部3との間
にエンジンから付与されるトルクによる相対運動を可能
にする。この相対運動は、前記回転軸芯5に対して本質
的に同軸芯的に生じる。
【0037】前記各カバー薄板6,7 の一方側と前記ボス
部1の他方側との間に、捩じり振動を減衰させるための
摩擦装置が配設されている。前記摩擦装置は、その一方
側に支持リング52を具備し、該支持リング52は軸芯方向
に沿って突出する突起によって、前記カバー薄板7の対
応する各開口部内に軸芯方向に沿って移動可能に、しか
し円周方向に沿って遊びなしに係合し、前記カバー薄板
7のばね27によりばね付勢されている。前記支持リング
52とボス円板部3との間に、摩擦リング53が配設され、
該摩擦リング53はその材料及び前記ばね27の張力の選択
によって適正な摩擦力を発生する。前記ばね27の張力に
抗して前記各カバー薄板6,7 を支持するため、前記カバ
ー薄板6とボス円板部3との間に別のプラスチックリン
グ22が配設され、該プラスチックリング22の摩擦力も同
様に捩じり振動減衰を引き受ける。前記プラスチックリ
ング22は別の機能も有し、それはばね要素12を案内する
ことである。前記ばね要素12は、半径方向に内方へ傾斜
して前記ボス円板部3から離れる各可撓性爪部13を有
し、予め付勢された状態下で前記ボス部1の円筒状の軸
受領域15上に前記回転軸芯5に対して同軸芯的に載置さ
れている。
【0038】このような配置は、動力伝達軸と内燃機関
のクランク軸との間の軸のずれを補償するために形成さ
れ、これによって前記ボス部1と各カバー薄板6,7 間の
半径方向の移動が可能になり、クラッチ・ディスクの機
能が損なわれない。更に、前記ばね要素12は、前記動力
伝達軸と内燃機関のクランク軸との間の揺動運動を補償
することができる。前記ボス部1あるいはボス円板部3
に対向する前記各カバー薄板6,7 の前記各摩擦ライニン
グ9は、その半径方向の外方領域が特定量まで前記回転
軸芯5の前後方向に撓むことができるように、前記各可
撓性爪部13の付勢力に対し歪むことが可能である。
【0039】この目的のために、前記各カバー薄板6,7
は、前記ボス部1の対応する領域に対しその半径方向で
内方領域において半径方向に十分に間隔を置かれてい
る。前記プラスチックリング22、ばね要素12、及びボス
部1の略円筒状の軸受領域15上に配設され、その上に前
記各可撓性爪部13が弾性的に載置されているリング17に
関する詳細は、図3〜図8を参照にして説明される。図
3は前記ばね要素12の平面図を、図4は図3のA-A 線に
沿って切断した断面図を示している。前記ばね要素12
は、それから半径方向に内方へ二種類の可撓性爪部が突
出している座金形状の独立躯体部から成っている。前記
各可撓性爪部13は、前記座金形状の独立躯体部の平面か
ら比較的誇張して示されていて、且つ図1に基づく前記
リング17の外形輪郭上に半径方向に弾性的に載置されて
いる。
【0040】前記リング17は、摩擦材料又は滑性プラス
チック材料から成り、前記回転軸芯5に対して同軸芯的
に延伸する前記ボス部1の略円筒状の軸受領域15上に案
内される。摩擦個所を明確に決定するために、図7〜図
8に基づく前記リング17は、その外周面領域に軸芯方向
に沿って延伸する各切欠き部19を備え、該各切欠き部19
は半径方向に外方へ開口している。前記各切欠き部19
は、前記各可撓性爪部13の幅に対応しているので、前記
ばね要素12と前記リング17は互いに強固に保持される。
これによって、前記クラッチ・ディスクの負荷トルク
で、前記軸受領域15における相対運動が前記リング17と
ボス部1との間に生じる。前記軸受領域15は、比較的大
きな規定面を特徴とし、これによってこの個所では摩耗
が少なく、ここで生じる摩擦は狭い範囲に規定される。
【0041】前記ばね要素12上に、別タイプの各可撓性
爪部14が円周方向にずれて配設され、そのために前記各
可撓性爪部14は、前記躯体部の平面からより小さなずれ
を有している。前記各可撓性爪部14は、図7〜図8に基
づく前記リング17のスロット20と関連して示され、該ス
ロット20は、前記各可撓性爪部14の前記ずれに本質的に
基づいた円錐状の端面輪郭21を有している。本発明の実
施態様において、前記各可撓性爪部14は、前記端面輪郭
21と関連して前記軸受領域15から離脱しないように、そ
の位置に前記リング17を保持するように作用する。
【0042】前記ばね要素12は、図5〜図6に基づく前
記プラスチックリング22によって前記カバー薄板6に固
定される。前記プラスチックリング22は、前記カバー薄
板6の内側面に対向する側面に軸芯方向に沿って突出す
る各突起23を有し、該各突起23は前記カバー薄板6にお
いて対応する各切欠き部24に密着回転可能に係合し、そ
のために前記各切欠き部24は半径方向に内方へ開口して
いる。更に、前記プラスチックリング22は、前記突起23
の反対側面上に同芯状の凹部25を有し、該凹部25内に前
記ばね要素12の環状円板形躯体部が嵌入される。前記ば
ね要素12の各可撓性爪部13,14 のための半径方向に内方
へ開口する各切欠き部26が前記プラスチックリング22に
刻設され、該各切欠き部26は前記カバー薄板6の前記各
切欠き部24に対応する。
【0043】このように、前記各可撓性爪部13,14 の通
路は、前記ボス円板部3から離反する方向で軸芯方向に
沿って、前記プラスチックリング22及び前記カバー薄板
6を介し保証される。同時に、前記各可撓性爪部13,14
が前記各切欠き部26に本質的に円周方向に遊びなしに配
設されるので、前記プラスチックリング22と前記ばね要
素12間の密着回転を可能にする連結が保証される。前記
プラスチックリング22は、前記各切欠き部26の領域に前
記各突起23から離反する支持輪郭39を有する突起を具備
し、該支持輪郭39は別の実施態様を参照して詳述する。
【0044】前記ボス部1と前記摩擦ライニング9付の
前記各カバー薄板6,7 間の半径方向の調芯及び半径方向
の変位の可能性、並びに相対的なピボット運動の可能性
は、前記ばね要素12によって保証される。この場合、図
2において詳細に示されているように、前記リング17を
個々のブロック16に代えて、前記カバー薄板6の対応す
る切欠き部18内に半径方向に案内され且つ前記ばね要素
12の個々の各可撓性爪部13によって半径方向にばね付勢
させることも可能である。前記個々のブロック16は、前
記ボス部1の前記軸受領域15上に対応する輪郭を以て配
設される。この構成は前記リング17に関連して前述した
ものと機能上同一である。
【0045】図9において、本発明の他の実施態様にお
ける自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクの長手
方向の上方半分を断面図で示したものであり、そこには
負荷ばね装置29と無負荷ばね装置30が設けられている。
前記ボス部2は、回転軸芯5に対して同軸芯的に配設さ
れ、ボス円板部4を有し、且つ該ボス円板部4と前記無
負荷ばね装置30の作動領域に従って円周方向に遊びを有
する各歯部材10,11 によって密着回転可能に連結され
る。前記ボス部2は外歯部材10を具備し、該外歯部材10
に前記ボス円板部4がその内歯部材11によって噛合し、
それによって前述した遊びが円周方向に与えられる。前
記ボス円板部4の両側に前記カバー薄板6,7 が配設さ
れ、それらは互いに密着回転可能に連結され、且つ間隔
が開けられる。
【0046】負荷ばね装置29を示すために、周知の方法
で前記コイルばね8が、前記各構成要素4,6,7 間の対応
する開口部に配設されている。前記負荷ばね装置29は、
前記クラッチ・ディスクの負荷トルクによって前記ボス
部2に対し大きなばね撓みを許容する。前記ボス円板部
4とカバー薄板6間に、無負荷ばね装置一式30と前記プ
ラスチックリング22を有する前記ばね要素12が配設され
る。前述したように前記プラスチックリング22は、前記
カバー薄板6に密着回転可能に連結され、その凹部25と
前記プラスチックリング22に直接的に連結している前記
無負荷ばね装置30のカバー薄板33との間に前記ばね要素
12を案内する。前記カバー薄板33は、その半径方向で外
方領域に、前記ボス円板部4の方向に軸芯方向に沿って
曲げられた複数の舌片34を有しており、該各舌片34は、
一方では、前記ボス円板部4と密着回転可能に連結する
ために円周方向で遊びなしに前記ボス円板部4の対応す
る各開口部に係合し、他方では、対応する各縁部によっ
て前記ボス円板部4の外側上に軸芯方向に沿って支持さ
れる。
【0047】このような配置によって、前記カバー薄板
33とボス円板部4との間に空間が残され、該空間内に前
記無負荷ばね装置30のボス円板部32が延在している。前
記ボス円板部32は、前記ボス部2の前記外歯部材10内に
円周方向で遊びなしに密着回転可能に挿着され、そのた
め前記外歯部材10は、その挿着領域の外径が減少されて
いる。前記ボス円板部32とボス円板部4との間に、前記
無負荷ばね装置30のための別のカバー薄板54が配設さ
れ、それによって前記カバー薄板33とカバー薄板54間に
密着回転可能な連結が与えられる。しかしながら、前記
カバー薄板54の機能は、前記ボス円板部4によって代行
可能であるが、勿論、前記ボス円板部4に各切欠き部を
設けて、破線で示されたコイルばね31を制御するために
延伸される必要がある。
【0048】更に、前記カバー薄板33もしくはカバー薄
板54及びボス円板部32に対応する窓が穿設され、これら
の窓に前記コイルばね31が挿入される。前記無負荷ばね
装置30に対する前記ボス円板部4の反対側に、摩擦リン
グ35、支持リング36及び負荷ばね28から成る負荷摩擦装
置が配設されている。前記支持リング36は、軸芯方向に
沿って折り曲げられた各突片によって前記ボス円板部4
内に密着回転可能なように挿入され、該支持リング36
は、前記摩擦リング35を介して前記カバー薄板7の内側
に支持され、更に前記ボス円板部4に支持される前記負
荷ばね28によって軸芯方向に沿って付勢される。前記負
荷ばね28にる作用力は、更に前記支持リング36によって
前記摩擦リング35に伝達され、そこから前記カバー薄板
7を経て前記カバー薄板6、プラスチックリング22、無
負荷ばね装置30のカバー薄板33、及びボス円板部4に順
次伝達される。これによって、前記負荷ばね28にる作用
力の閉回路が形成される。
【0049】更に、摩擦リング37及びばね38から成る主
摩擦装置も前記負荷摩擦装の内側で半径方向に配設され
る。前記摩擦リング37及びばね38は、前記ボス円板部7
の半径方向で内方領域と前記ボス部2の前記外歯部材10
の前端部間で軸芯方向に沿って配設される。前記ばね38
は、前記ばね要素12の前記可撓性爪部14と関連して、前
記各カバー薄板6,7 に対する前記ボス部2の軸芯方向に
沿った配設を保証し、これによって、前記無負荷ばね装
置30の前記ボス円板部32の軸芯方向に沿った遊びが決定
される。前記ボス円板部32は、前記ボス部2の前記外歯
部材10内で軸芯方向に沿って遊嵌されることが好まし
い。前記ボス円板部32の自由な運動は、揺動運動及び半
径方向の撓みを伴ってさえも、前記クラッチ・ディスク
内の前記各構成要素の可能な限り摩擦がない相対的回転
に関して重要である。このように、前記ボス円板部32
は、前記外歯部材10の段付部と前記プラスチックリング
22の前記支持輪郭39間で軸芯方向に沿って自由に運動す
ること可能となる。
【0050】前記プラスチックリング22の半径方向で外
方に、摩擦リング40から成る別の摩擦装置が配設され、
該摩擦リング40は前記カバー薄板6の内側に載置され、
そこで半径方向に案内され、且つ、前記カバー薄板33上
に支持されるばね41によって付勢される。前記摩擦リン
グ40は、軸芯方向に沿って曲げられた各突起42(一点鎖
線で示す)を具備し、該各突起42は、前記ボス円板32の
円周方向の大きな各開口部43に係合する。これによっ
て、前記摩擦リング40の使用は、所定の取付け角に応じ
て完全に独立して選択することができる。前記ボス部2
の前記軸受領域15上の前記リング17の主たる機能と同様
に、前記プラスチックリング22に対する前記切欠き部26
を通した前記ばね要素12の密着回転可能な連結も、既に
図1と関連して記述されている。
【0051】前記クラッチ・ディスクの一般的な機能は
以下の通りである。即ち、無負荷運転における内燃機関
及び伝動装置からのトルク伝達に際し、前記カバー薄板
6,7 及びボス円板部4は、前記コイルばね8の大きな曲
げ剛性及び前記各構成要素22,33,28,36,35を保持する摩
擦力により、密着回転可能な構成要素となる。更に、前
記外歯部材10及び内歯部材11の遊び内でこれらの小さな
撓みによって前記無負荷ばね装置30の前記コイルばね8
だけが付勢され、並びに前記摩擦リング37及び前記リン
グ17によって示されている前記主摩擦装置が、前記ばね
要素12の前記各可撓性爪部14の軸芯方向力成分及び前記
ばね38の予め付与された付勢力と関連して付勢される。
【0052】更に、負荷運転時の大きなトルク負荷によ
って、前記各歯部材10,11 が負荷方向で互いに噛合して
前記各カバー薄板6,7 と前記カバー薄板33を有する前記
ボス円板部4との間でのみ相対的回転が生じるので、前
記無負荷ばね装置30が架橋される。このような負荷運転
時に、前記主摩擦に加え前記負荷摩擦も又効果的であ
り、該負荷摩擦は前記負荷ばね28、摩擦リング35、ある
いはプラスチックリング22による摩擦力によって決定さ
れる。前記各構成要素40,41 から成る付加的摩擦装置
は、常に前記取付け角に従って連結される。作動中、純
粋に半径方向に作用する前記動力伝達軸と前記内燃機関
のクランク軸の軸芯ずれは、前記ばね要素12の前記各可
撓性爪部13によって捕捉される。この場合、少なくとも
前記各カバー薄板6,7 は、前記クラッチ・ディスクの機
能を損なうことなく、前記各摩擦ライニング9と共に特
定量まで前記ボス部2に対し半径方向に偏倚可能である
【0053】揺動運動に対して、軸芯方向に沿った案内
及び調芯は、前記ばね38及び前記ばね要素12の前記各可
撓性爪部14によって前記外歯部材10の片側で維持され、
前記案内及び調芯はばね特性によって決定される。従っ
て、大きな揺動運動を伴う用途には、前記カバー薄板
7、摩擦リング37もしくはばね38との間に十分な間隙が
与えられれば有利である。前記揺動運動が僅少あるいは
全くない場合、前記ばね38を省き、代わりに前記カバー
薄板7と前記摩擦リング37間に、前記ばね要素12の前記
各可撓性爪部14の予め付与された付勢力によって維持さ
れる装置を配設することが可能である。前記各可撓性爪
部14は、前記リング17の前記端面輪郭21とその対応肩部
によって前記ボス部2上に支持される。
【0054】図10には、図9に示した変更例が示され、
ここに示した前記無負荷ばね装置30は、前記プラスチッ
クリング22及びばね要素12とは反対の前記ボス円板部4
の側面の対向して配設されている。前記無負荷ばね装置
30の構成は、実際には図9のものと同一であり、この場
合、カバー薄板45が軸芯方向に沿って曲げられた各突起
46によって前記ボス円板部4に係合し、更に、対応する
各縁部により該ボス円板部4に軸芯方向に沿って支持さ
れる。前記カバー薄板45と前記負荷ばね装置29の前記カ
バー薄板7間に、負荷摩擦リング47が配設され、該負荷
摩擦リング47は対向側から強制的に付勢されている。前
記プラスチックリング22が、前述した方法で前記カバー
薄板6の内側に配設され、且つ前記突起23と前記切欠き
部24を介して前記カバー薄板6に密着回転可能に連結さ
れる。
【0055】前記プラスチックリング22に続いて支持リ
ング51が配設され、該支持リング51は円板状の主躯体部
とその外周域に、一点鎖線で示されて前記ボス円板部4
の対応する各開口部に密着回転可能に係合するように軸
芯方向に沿って曲げられた各突起を有して成っている。
前記支持リング51と前記ボス円板部4間に、前記負荷ば
ね28が配設され、該負荷ばね28が前記負荷ばね装置29に
摩擦力を与える。更に、この構成において、前記無負荷
ばね装置30のボス円板部44が、前記ボス部2の前記外歯
部材10の減少させた外径に、軸芯方向に沿って自由に且
つ円周方向に沿った遊びなしに挿着される。前記ボス円
板部44の軸芯方向に沿った遊びは、前記外歯部材10の段
付部と、前記カバー薄板7から見て前記外歯部材10の前
方端部に載置される摩擦リング48によって与えられる。
【0056】この場合、前記摩擦リング48は、好ましく
は軸芯方向に沿って突出する対応の歯形状の領域によっ
て、前記外歯部材10と密着回転可能に配設される。前記
摩擦リング48は支持輪郭50を有し、該支持輪郭50が前記
ボス円板部44の前記カバー薄板7に向けた自由な運動を
制限する。前記摩擦リング48は、ばね49によって前記外
歯部材10上に保持される。前記ばね49は、前記ばね要素
12の前記可撓性爪部14の軸芯方向力成分に抗して作用
し、前記両ばねの共同作用は、たとえ前記揺動運動で傾
斜しても、前記無負荷バネ装置30の前記ボス円板部44
が、前記支持輪郭50と前記外歯部材10の段付部間で前記
各カバー薄板45,54 上へのに載置を可能にすることなく
遊びを有するように、前記各カバー薄板6,7,45が前記各
摩擦要素によって軸芯方向に沿って揃設されることであ
る。
【0057】図11及び図12には、前記クラッチ・ディ
スクの別の変更例の断面図が示されている。これらの変
更例は、前記ボス部2に対して固定された配設が与えら
れるように、前記無負荷ばね装置30に対し軸芯方向に沿
って係合された前記ボス円板部44を示している。これは
前記ボス円板部44が前記外歯部材10に強固に押し付けら
れ、このことは、前記クラッチ・ディスクの無負荷領域
に大きな負荷が付与される状況下で、改善された連結が
なされることを意味している。図11の変更例では、前記
ボス部2に対する前記カバー薄板7の軸芯方向に沿った
固定が摩擦リング48a によって行われ、該摩擦リング48
a は前記バー薄板7の内側に直接支持され、且つ他面は
前記ボス円板部44に直接支持される。前記無負荷ばね装
置30は、反対側に配設された前記ばね要素12の前記各可
撓性爪部14が作用する軸芯方向力成分によって直立して
保持される。図12の変更例では、負荷摩擦リング47a
が、前記ボス円板部44上に直接載置され、軸芯方向に沿
って延びる突出部を一体に具備するよう簡略化されてい
る。ここでも軸芯方向に沿った支持が前記ばね要素12に
よって維持される。
【0058】
【発明の効果】以上記述した本発明の自動車摩擦クラッ
チ用のクラッチ・ディスクは、次に記すような新規な効
果を奏するものである。即ち、本発明の自動車摩擦クラ
ッチ用のクラッチ・ディスクは、カバー薄板へのばね要
素の配設によって、ボス部に対するカバー薄板の許容変
動を可撓性爪部を介して極めて小さく維持することが可
能になり、更に、可撓性爪部が半径方向で内方へ傾斜し
てボス円板部から離れて延びるので、揺動運動中もしく
は半径方向で撓む間に可撓性爪部からカバー薄板への軸
芯方向力の反作用がなく、クラッチ・ディスクの運転中
は極めて有利となる。従って、クラッチ・ディスクの内
部に配置された摩擦装置は、ばね運動を独立して一定に
保つことが可能になった。
【0059】更に、本発明は、円筒状の軸受領域と、ボ
ス部と、可撓性爪部との間に、摩擦/滑り良い材料から
成る可撓性爪部支持要素が配置され、摩擦/滑り良い材
料を介在させるので、一面では互いに相対的に運動する
部材の摩擦を一定に保持することができ、かつ他面では
所望の場合にプラスチック材料を選択することによって
前記摩擦を極めて低く保持することが可能になった。
【0060】更に、本発明は、可撓性爪部支持要素が、
複数のブロックから形成されており、これらのブロック
は、各可撓性爪部によってほぼ半径方向に付勢され、且
つカバー薄板の切欠き部内に案内さるので、可撓性爪部
支持要素を複数のブロックとして構成すると、ボス部に
おける直径誤差が予め付勢された可撓性爪部に実際に影
響を及ぼさない限り有利となる。傾斜して形成された可
撓性爪部は、極めて平坦なばね特性を有する小さな緩衝
行程の範囲で構成されるもで、ボス部の直径誤差に実際
に不都合には反応しない。
【0061】しかも、可撓性爪部支持要素としてリング
を設けることにより、このリングはボス部に回転可能に
配置され、且つこのリングに可撓性爪部が支持されるよ
うになった。このような構成の利点は、少数の部品及び
簡単な組立てにある。さらに、リングがその端面輪郭に
軸芯方向に沿って延びる切欠き部を備え、この切欠き部
内に可撓性爪部が密着回転可能に係合するので有利であ
る。これによって、ばね要素とリングとの間では相対運
動が行われず、リングとボス部との間での相対運動を保
証することが可能になった。相対運動の明白に与えられ
た場所によって、摩擦付与は、所定位置で常に即座に適
用可能であり、ばね要素の可撓性爪部とプラスチックリ
ングとの間の摩耗が最小に減少されることを保証可能に
なった。
【0062】更に、本発明は、リングが、切欠き部に対
して円周方向でずれた複数のスロットを有しており、こ
れらのスロットは、ボス円板部から離れる方向に開口
し、且つボス円板部に向かって傾斜して上へ延びている
端面輪郭を有し、更にこの端面輪郭に、ばね要素の別の
可撓性爪部が軸芯方向保持力成分を発生しつつ支持され
るので、リングのための簡単な軸芯方向の固定装置を形
成することが可能になった。更に、クラッチ・ディスク
の、ボス部に対して相対的に回転可能に運動する構成要
素が軸芯方向に沿って所定の調芯位置を占めるので、軸
芯方向力成分を利用することが可能になった。
【0063】更に、本発明によれば、プラスチックリン
グが軸芯方向に沿った突起でカバー薄板の半径方向で内
方へ開口する対応切欠き部内にボス円板部側から係合
し、且つ座金状の領域を有するばね要素がプラスチック
リングの対応する凹部内にボス円板側から嵌挿され、且
つばね要素の可撓性爪部がプラスチックリングにおける
同様に半径方向で内方へ開く切欠き部を貫通するので、
ばね要素は、プラスチックリングを介してこれに配設さ
れたカバー薄板と密着回転可能に結合することが可能に
なった。これによって、プラスチックリングは、簡単に
製造される構成要素として、密着回転可能な結合及びカ
バー薄板とばね要素との間の正しい相対的位置を作り出
すことが可能になった。又、プラスチックリングがその
半径方向外側の領域において、カバー薄板とボス円板部
との間の相対運動でカバー薄板の内側とボス円板部との
間に摩擦力を発生するために係合されるので、プラスチ
ックリングは二重の機能を満たすことができる。摩擦力
の同時発生は、使用される材料を選択することによって
簡単にできる。更に、好ましくはボス円板部のプラスチ
ックリングとは反対側にばねが設けられ、このばねがプ
ラスチックリングをボス円板部に向けて付勢するので、
このようなばねは、例えば、軸芯方向に沿って予め付勢
されている対応カバー薄板から成ることができる。しか
も、後述する条件下でばねをプラスチックリングの側面
に配置することも可能になった。
【0064】本発明に基づく無負荷ばね装置から離れた
ボス円板部の一方側で、負荷摩擦装置の半径方向内側に
別の摩擦装置が配置され、この摩擦装置は、ボス部の外
歯部材上に軸芯方向に沿って載置される摩擦リングから
成り、必要に応じて摩擦リングとカバー薄板との間で外
歯部材と密着回転可能に連結するので、別の摩擦装置
は、反対側におけるばね要素と関連するばねで、ボス部
に対し回転可能な全ての構成要素の軸芯方向に沿った調
芯を保証することが可能になった。又、このように、ボ
ス部と摩擦ライニングとの間の大きな揺動運動によっ
て、意図しない各構成部材の相互の配列によって定まる
不都合な摩擦が、クラッチ・ディスク内に生じないこと
を保証することが可能になった。
【0065】更に、本発明によれば、無負荷ばね装置の
ボス円板部が、軸芯方向に沿って外歯部材の段付部とプ
ラスチックリングの支持輪郭との間で自由に外歯部材内
に配置され、該支持輪郭は、無負荷ばね装置のカバー薄
板の半径方向内側でボス円板部に向けて突出し、各カバ
ー薄板に対するボス部の軸芯方向に沿った調芯、及びプ
ラスチックリングの支持輪郭によって、無負荷ばね装置
のボス円板部のために必要な軸芯方向に沿った遊びが正
確に与えられるので、これによって、大きな揺動運動が
クラッチ・ディスクによって吸収されねばならない場合
にも、ボス円板部とその周辺構成要素との間に不都合な
接触が生じることを阻止可能になった。同時に、無負荷
ばね装置のボス円板部とボス部との間に密着回転可能な
連結が与えられ、それによって、製造及び組立が極めて
容易になった。
【0066】更に、カバー薄板と摩擦リング又はばねと
の間の軸芯方向に沿った間隙が全ての運転状況下で維持
されるようなばね要素の軸芯方向力成分及び摩擦装置の
ばねの共同作用によって、ボス部に対する構成要素全体
の運動性が、特に揺動運動に関して保証され、大きな撓
みのよる不都合な摩擦損失の増加を部材に与えることが
阻止可能になった。
【0067】更に、プラスチックリングの半径方向外側
の間隙が利用でき、無負荷ばね装置のカバー薄板の半径
方向の延展部を越えて、ボス部近くの領域の間隙に、プ
ラスチックリング付ばね要素及び別の摩擦装置が設けら
れ、該別の摩擦装置は、カバー薄板の内壁に載置され且
つ半径方向で外側に取り付けられた軸芯方向に沿って突
出する突起によって、無負荷ばね装置のボス円板部にお
ける開口部内に遊びを有して係合する摩擦リングから成
り、更に摩擦リングとカバー薄板との間で突起の半径方
向内側に摩擦ばねが配置されるので、負荷ばねの半径方
向内側のスペースを節減して配置され、且つボス円板部
における開口部に対応した選択によって他の全ての構成
要素とは無関係に使用可能になった。従って、この摩擦
装置を無負荷ばね装置の作用範囲で使用することも全く
可能である。
【0068】本発明は更に、無負荷ばね装置を、ばね要
素もしくはプラスチックリングの反対側のボス円板部に
配置することもでき、無負荷ばね装置はボス円板部から
成り、該ボス円板部が円周方向で遊びなしにボス部の軸
芯方向に沿って延長された外歯部材に密着回転可能に係
合し、更に無負荷ばね装置がカバー薄板から成り、該カ
バー薄板はボス円板部と負荷ばね装置のカバー薄板との
間に配置され、その外周上にボス円板部に向けて軸芯方
向に突出する突起を備え、且つボス円板部に密着回転可
能に係合する一方、このボス円板部上に軸芯方向に沿っ
て支持される。この場合、無負荷ばね装置のカバー薄板
とカバー薄板との間に負荷摩擦リングが、かつボス円板
とプラスチックリングとの間に軸方向で作用する負荷ば
ねが設けられるので、ばね要素とは反対の側において取
付け側に多くの間隙を有している場合に有利に使用でき
る。
【0069】更に、本発明の別の摩擦装置は、負荷摩擦
リングの半径方向内側に、ボス部の外歯部材に軸芯方向
に沿って載置された摩擦リングから成り、必要に応じて
摩擦リングとカバー薄板間で外歯部材に密着回転可能に
連結するので、反対側におけるばね要素と協働してクラ
ッチ・ディスクの他の構成要素に対するボス部の軸芯方
向に沿った配設を可能にするので、傾倒運動が生じる
と、摩擦力を増すことなくに十分な運動遊びスペースが
利用可能になった。従って、簡単な組立に関して、無負
荷ばね装置のボス円板部は、外歯部材の段付部と摩擦リ
ングの支持輪郭との間で、ボス部の外歯部材内に軸芯方
向に沿って自由にに配設されるので、ボス円板部の軸芯
方向の遊び間隙が二つの軸芯方向に沿ったばねとの関連
で決定され、これら二つの軸芯方向に沿ったばねは、ボ
ス部をクラッチ・ディスクの通常の構成要素に対して軸
芯方向に設定し、ボス円板部自体も軸芯方向に調節可能
となった。又、摩擦リングの支持輪郭上の横方向の支持
が極端な場合、摩擦リングがボス部の外歯部材と密着回
転可能に連結されれば、付加的な摩擦の発生を抑制可能
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・デ
ィスクであって無負荷ばね装置を備えていない上方半部
の縦断面図である。
【図2】図1に関連する別の要部構造の縦部分断面図で
ある。
【図3】本発明のばね要素の平面図である。
【図4】図3のA−A線に沿った断面図である。
【図5】本発明のプラスチックリングの平面図である。
【図6】図5のB−B線に沿った断面図である。
【図7】リングの平面図である。
【図8】図7のC−C線に沿った断面図である。
【図9】本発明の自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・デ
ィスクであって無負荷ばね装置を備えた上方半部の縦断
面図である。
【図10】図9と反対側に無負荷ばね装置を備えた本発明
の自動車摩擦クラッチ用のクラッチディスクの上方半部
の縦断面図である。
【図11】図10に関連する他の要部構造の縦部分断面図で
ある。
【図12】図10に関連する別の要部構造の縦部分断面図で
ある。
【符号の説明】
1,2 ボス部 3,4 ボス円板部 5 回転軸芯 6,7 カバー薄板 8 コイルばね 9 摩擦ライニング 10 外歯部材 11 内歯部材 12 ばね要素 13,14 可撓性爪部 15 支持領域 16 ブロック 17 リング 18,19 切欠き部 20 スロット 21 端面輪郭 22 プラスチックリング 23 突起 24 切欠き部 25 凹部 26 切欠き部 27 ばね 28 負荷ばね 29 負荷ばね装置 30 無負荷ばね装置 31 コイルばね 32 ボス円板部 33 カバー薄板 34 舌片 35 摩擦リング 36 支持リング 37 摩擦リング 38 ばね 39 支持輪郭 40 摩擦リング 41 ばね 42 突起 43 開口部 44 ボス円板部 45 カバー薄板 46 突起 47,47a 負荷摩擦リング 48,48a 摩擦リング 49 ばね 50 支持輪郭 51,52 支持リング 53 摩擦リング 54 カバー薄板

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸芯を規定する動力伝達軸上に密着
    回転可能に装着するためのボス円板部を有するボス部、
    前記ボス円板部の両側に互いに強固に連結され且つ摩擦
    ライニング群を保有する一方と離間して保持される各カ
    バー薄板、負荷トルクによる前記ボス円板部と各カバー
    薄板間の相対的回転のための両グループ間の弾性要素、
    及び前記ボス円板部と各カバー薄板間の弾力追従性のた
    めの両グループ間の軸受支持部から成り、 ばね要素(12)が、座金形状に形成されて一方のカバー
    薄板(6)上に配設され且つボス円板部(3,4 )から離
    れて半径方向に内方傾斜する各可撓性爪部(13)によっ
    て回転軸芯(5)に対し同軸芯状に配設され、 前記各可撓性爪部(13)が、前記回転軸芯(5)に対し
    同軸芯状に配設され且つ略円筒状の軸受領域(15)上に
    予め付勢されて載置されていることを特徴とする自動車
    摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
  2. 【請求項2】 前記円筒状の軸受領域(15)、前記ボス
    部(1,2 )と前記各可撓性爪部(13)との間に、良好な
    摩擦及び滑り特性を有する材料から成る各支持要素(1
    6,17 )が配設されていることを特徴とする請求項1に
    記載の自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
  3. 【請求項3】 前記各支持要素が、前記可撓性爪部(1
    3)によって本質的に半径方向に付勢され且つ対応する
    前記カバー薄板(6)の各切欠き部(18)内に案内され
    る個々のブロック(16)として形成されることを特徴と
    する請求項2に記載の自動車摩擦クラッチ用のクラッチ
    ・ディスク。
  4. 【請求項4】 前記各支持要素が、前記ボス部(1,2 )
    上に回転可能に配設され且つその上に前記ばね要素(1
    2)の前記可撓性爪部(13)が支持されるリング部(1
    7)として形成されることを特徴とする請求項2に記載
    の自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
  5. 【請求項5】 前記リング部(17)が、その外周域に軸
    芯方向に沿って延びる切欠き部(19)を刻設し、該切欠
    き部(19)内に前記可撓性爪部(13)が密着回転可能に
    係合することを特徴とする請求項4に記載の自動車摩擦
    クラッチ用のクラッチ・ディスク。
  6. 【請求項6】 前記リング部(17)が、前記切欠き部
    (19)に対し外周方向でずれた関係に配設されたスロッ
    ト(20)を具備し、該スロット(20)が前記ボス円板部
    (3,4 )まで傾斜して延伸する端面輪郭(21)によって
    該ボス円板部(3,4 )から離れる方向に開口し且つその
    上に前記ばね要素(12)の別の可撓性爪部(14)が支持
    されて軸芯方向に沿った保持力成分を生じることを特徴
    とする請求項5に記載の自動車摩擦クラッチ用のクラッ
    チ・ディスク。
  7. 【請求項7】 プラスチックリング(22)が前記ボス円
    板部(3,4 )の側面から対応する前記カバー薄板(6)
    の半径方向に内方へ向けて開口する切欠き部(24)内で
    軸芯方向に沿って配設された突起(23)と密着回転可能
    に係合し、且つ前記座金形状領域を有する前記ばね要素
    (12)が前記ボス円板部(3,4 )の側面から対応する凹
    部(25)に挿入され、その可撓性爪部(13,14 )も又前
    記プラスチックリング(22)の半径方向に内方へ開口す
    る切欠き部(26)を貫通するので、前記ばね要素(12)
    が、前記プラスチックリング(22)の連結によって前記
    対応するカバー薄板(6)に密着回転可能に連結される
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動車摩擦クラッチ
    用のクラッチ・ディスク。
  8. 【請求項8】 前記プラスチックリング(22)の半径方
    向の外周領域が、前記カバー薄板(6)の内側と前記ボ
    ス円板部(3,4 )間に保持されて、前記カバー薄板
    (6)の内側と前記ボス円板部(3,4 )間に相対運動に
    よる摩擦力を発生させることを特徴とする請求項7に記
    載の自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
  9. 【請求項9】 好ましくは前記プラスチックリング(2
    2)に対向する前記ボス円板部(3,4 )の側面に、ばね
    部(27,28 )が装着されて該ボス円板部(3,4)の方向
    に前記プラスチックリング(22)を付勢することを特徴
    とする請求項8に記載の自動車摩擦クラッチ用のクラッ
    チ・ディスク。
  10. 【請求項10】 前記ボス部と前記ボス円板部がその間に
    円周方向に遊びを有した歯部材、前記プラスチックリン
    グ及びばね要素を配設して密着回転可能に二分割され、
    前記ばね要素が無負荷領域で平坦なばね特性を有して、
    前記ボス部と前記ボス円板部間で前記歯部材の遊び領域
    内で有効に作用する用に配設される自動車摩擦クラッチ
    用のクラッチ・ディスクであって、 無負荷ばね装置(30)が、前記ボス部(2)の軸芯方向
    に沿って延在する外歯部材(10)に円周方向に遊びなし
    に密着回転可能に係合するボス円板部(32)及びその外
    周上に軸芯方向に沿って曲げられ複数の舌片(34)を有
    して前記ボス円板部(4)と密着回転可能に連結され且
    つその上に軸芯方向に沿って支持されるるカバー薄板
    (33)から成り、 前記カバー薄板(33)と前記プラスチックリング(22)
    が、前記ボス円板部(4)と前記無負荷ばね装置(30)
    から離れた前記カバー薄板(7)間に負荷摩擦装置によ
    って摩擦配列で保持され、 前記負荷摩擦装置が少なくとも軸芯方向に沿って作動す
    る負荷ばね(28)から成ることを特徴とする請求項7に
    記載の自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
  11. 【請求項11】 前記負荷摩擦装置(28,35,36)
    がその内側の半径方向に別の摩擦装置を配設して成り、
    該別の摩擦装置が、前記ボス部(2)の前記外歯部材
    (10)上に軸芯方向に沿って載置されている摩擦リング
    (37)及び該摩擦リング(37)と前記カバー薄板(7)
    間のばね(38)から成り、必要に応じ前記外歯部材(1
    0)と密着回転可能に連結することを特徴とする請求項1
    0に記載の自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディス
    ク。
  12. 【請求項12】 前記無負荷ばね装置(30)の前記ボス円
    板部(32)が、前記外歯部材(10)の段付部と前記プラ
    スチックリング(22)の支持輪郭(39)間で前記外歯部
    材(10)に軸芯方向に沿って移動自在に配設され、前記
    支持輪郭(39)が前記無負荷ばね装置(30)の前記カバ
    ー薄板(33)の半径方向内側で前記ボス円板部(32)に
    向けて突出していることを特徴とする請求項11に記載の
    自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
  13. 【請求項13】 前記ばね要素(12)及び摩擦装置(37,3
    8 )の前記ばね(38)の各軸芯方向力成分の共同作用
    が、前記カバー薄板(7)と前記摩擦リング(37)又は
    ばね(38)との間の軸芯方向に沿った間隙が全ての運転
    状況下で維持されることを特徴とする請求項12に記載の
    自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
  14. 【請求項14】 前記無負荷ばね装置(30)の前記カバー
    薄板(33)における前記ボス部(2)近傍から半径方向
    に延展した部分によって、前記プラスチックリング(2
    2)を有する前記ばね要素(12)及び別の摩擦装置(40,
    41 )が設けられ、前記別の摩擦装置(40,41 )が、半
    径方向の外側を前記カバー薄板(6)の内側に載置され
    且つ軸芯方向に沿って突出する各突起(42)が前記無負
    荷ばね装置(30)の前記ボス円板部(32)における各開
    口部(43)に遊びを有して係合する摩擦リング(40)、
    及び該摩擦リング(40)と前記カバー薄板(33)間の前
    記各突起(42)の内側半径方向に配設される摩擦ばね
    (41)から成ることを特徴とする請求項12に記載の自動
    車摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
  15. 【請求項15】 前記ボス部と前記ボス円板部がその間に
    円周方向に遊びを有した歯部材、前記プラスチックリン
    グ及びばね要素を配設して密着回転可能に二分割され、
    前記ばね要素が無負荷領域で平坦なばね特性を有して、
    前記ボス部と前記ボス円板部間で前記歯部材の遊び領域
    内で有効に作用する用に配設される自動車摩擦クラッチ
    用のクラッチ・ディスクであって、 無負荷ばね装置(30)が、前記ボス部(2)の軸芯方向
    に沿って延在する外歯部材(10)に円周方向に遊びなし
    に密着回転可能に係合するボス円板部(44)及び該ボス
    円板部(44)と前記負荷ばね装置(29)の前記カバー薄
    板(7)間に配設されるカバー薄板(45)から成り、前
    記カバー薄板(45)は、前記ボス円板部(4)に向け軸
    芯方向に沿って突出し、前記ボス円板部(4)に密着回
    転可能に係合する複数の舌片(46)を外周上に突設し、
    且つ前記ボス円板部(4)上に軸芯方向に沿って支持さ
    れ、それによって前記無負荷ばね装置(30)の前記カバ
    ー薄板(45)と前記負荷ばね装置(29)の前記カバー薄
    板(7)間に負荷摩擦リング(47)が配設され、又前記
    ボス円板部(4)と前記プラスチックリング(22)間に
    軸芯方向に沿って作動する負荷ばね(28)が配設される
    ことを特徴とする請求項7に記載の自動車摩擦クラッチ
    用のクラッチ・ディスク。
  16. 【請求項16】 前記負荷摩擦リング(47)が、そ半径方
    向内側に別の摩擦装置(48,49 )を配設して成り、該摩
    擦装置(48,49 )が前記ボス部(2)の前記外歯部材
    (10)上に軸芯方向に沿って載置され、前記摩擦リング
    (37)と前記カバー薄板(7)間で必要に応じて前記外
    歯部材(10)と密着回転可能に連結することを特徴とす
    る請求項15に記載の自動車摩擦クラッチ用のクラッチ・
    ディスク。
  17. 【請求項17】 前記無負荷ばね装置(30)の前記ボス円
    板部(44)が、前記外歯部材(10)上の段付部と前記摩
    擦リング(48)の支持輪郭(50)間で前記ボス部(2)
    の前記外歯部材(10)に軸芯方向に沿って移動自在に配
    設されることを特徴とする請求項16に記載の自動車摩擦
    クラッチ用のクラッチ・ディスク。
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