JP3010432B2 - 摩擦用クラッチ用のクラッチ・ディスク - Google Patents

摩擦用クラッチ用のクラッチ・ディスク

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JP3010432B2
JP3010432B2 JP8322995A JP32299596A JP3010432B2 JP 3010432 B2 JP3010432 B2 JP 3010432B2 JP 8322995 A JP8322995 A JP 8322995A JP 32299596 A JP32299596 A JP 32299596A JP 3010432 B2 JP3010432 B2 JP 3010432B2
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ノルベルト・ローハウス
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クラウス・メンメル
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    • F16F15/129Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon characterised by friction-damping means

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチ・ディス
クに関するものであり、特に、改良された構造の摩擦ク
ラッチ用のクラッチ・ディスクに関するものである。本
発明の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクは、更に詳
しくは動力伝達装置に装着するための内歯部材を備えた
ボス部、対向歯部材を備えたボス円板部に円周方向に沿
った遊びを有して噛合するための前記ボス部の外歯部
材、前記ボス円板部の両側で互いに密着回転可能に連結
され且つ間隔を置いて保持され且つそれらのうち一方が
摩擦ライニングを有するカバー薄板、トルクを弾性的
に伝達するための負荷ばね装置のばね要素を配置するた
めの前記ボス円板部及び前記各カバー薄板の各開口部、
前記外歯部材と前記対向歯部材との間の遊びの領域にお
ける弾性的な捩じれのために前記各カバー薄板及び前記
ボス円板部の前記各開口部内に前記ばね要素を配置す
前記負荷ばね装置の前記一方のカバー薄板と前記ボス円
板部との間に少なくとも一つの別のカバー薄板と共に前
記ボス部の前記外歯部材に密着回転可能に連結される前
記無負荷ばね装置の一部分としての別のボス円板部、を
具備して成り、前記別のカバー薄板が、軸芯方向に沿っ
て曲げられた突起を介して前記ボス円板部と密着回転可
能に連結され且つ軸芯方向に沿って前記ボス円板部に支
持される形式の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の代表的な摩擦クラッチ用のクラッ
チ・ディスクの構成は、例えば、ドイツ連邦共和国特許
出願公開第3921283 号明細書により公知である。このよ
うな公知の構成では、負荷ばね装置のカバー薄板の一方
が半径方向で弾性的な軸受リングを介してボス部に支持
されている。前記軸受リングは、前記ボス部と前記カバ
ー薄板との間で半径方向へのある程度の可動性及び揺動
性を生じることが可能であった。これに関連して、別の
従来技術としてドイツ連邦共和国特許第3248119 号明細
書に開示されているように、負荷ばね装置の一方のカバ
ー薄板が略円錐状の輪郭を有する軸受部を介してボス部
に支持され、該軸受部は軸芯方向に沿った力によって調
芯位置に付勢されていた。従来技術に相当する構成は、
今日の伝動装置構造において動力伝達軸の軸受装置なし
のクランク軸のパイロット軸受内では確実に運転し得な
いと言うことが明らかである。従来技術に相当する構成
の一面では、略半径方向のばね性が十分でなく、他面で
は、完全な傾斜可能性が十分でなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した従
来技術の問題点を解消し、機能阻害を発生することな
く、ボス部と摩擦ライニングを備えたカバー薄板との間
に大きな弾性を生じるように構成された摩擦クラッチ用
のクラッチ・ディスクを提供することを目的とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
動力伝達軸に装着するための内歯部材を有するボス部、
対向歯部材を有する第1のボス円板部に円周方向に沿っ
た遊びを有して噛合するための前記ボス部上の外歯部
材、前記第1のボス円板部の両側で互いに密着回転可能
に連結され且つ間隔を置いて保持され更にそれらのうち
一方が摩擦ライニングを具備する第1及び2のカバー薄
板、トルクを弾性的に伝達するための負荷ばね装置の
1のばね要素を配置するための前記第1のボス円板部及
び前記第1及び2のカバー薄板の第1の開口部、前記外
歯部材と前記対向歯部材との間の遊びの領域における弾
性的な捩じれのために前記第1及び2のカバー薄板及び
前記第1のボス円板部の前記第1の開口部内に前記第1
のばね要素を配置する前記負荷ばね装置の前記第1のカ
バー薄板と前記第1のボス円板部との間に少なくとも一
つの第3のカバー薄板と共に前記ボス部の前記外歯部材
に密着回転可能に連結される前記無負荷ばね装置の一部
分としての第2のボス円板部、を具備して前記第3の
バー薄板が、軸芯方向に沿って曲げられた突起を介して
前記第1のボス円板部と密着回転可能に連結され且つ軸
芯方向に沿って該第1のボス円板部に支持されている摩
擦クラッチ用のクラッチ・ディスクにおいて、前記第1
及び2のカバー薄板に半径方向に案内されるリング要素
が配設され、該リング要素が、軸芯方向に沿って上昇す
る輪郭を介して前記ボス部の対向輪郭に対し第2のばね
要素の軸芯方向に沿った力によって調芯可能であること
を特徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクによ
って達成される。
【0005】更に、本発明のかかる目的は、前記対向輪
郭が前記外歯部材の軸芯方向に沿った端部領域によって
形成されることを特徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ
・ディスクによって達成される。
【0006】更に、本発明のかかる目的は、前記リング
要素及び前記外歯部材の前記対向輪郭が、前記負荷ばね
装置用の前記第1のボス円板部の前記無負荷ばね装置用
の前記第2のボス円板部とは反対の側に配設されている
ことを特徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク
によって達成される。
【0007】更に、本発明のかかる目的は、前記リング
要素及び前記外歯部材の前記対向輪郭が、前記無負荷ば
ね装置のための前記第2のボス円板部の側に配設されて
いることを特徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ・ディ
スクによって達成される。
【0008】更に、本発明のかかる目的は、前記輪郭及
び前記対向輪郭を軸芯方向に沿って保持する第2のばね
要素が、波形ばねとして構成され、前記第2のばね要素
が、前記外歯部材の段付部と、前記外歯部材の減少され
た直径上で密着回転可能にしかし軸芯方向に沿って遊嵌
状態に配列された前記無負荷ばね装置用の前記第2の
ス円板部との間に配設され、且つ前記リング要素を前記
第2のカバー薄板に当接して保持していることを特徴と
する摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクによって達成
される。
【0009】更に、本発明のかかる目的は、前記第2の
ばね要素が、一方前記輪郭及び前記対向輪郭によっ
て、他方摩擦要素によって支持され、該摩擦要素が、
前記無負荷ばね装置の前記第3のカバー薄板と前記負荷
ばね装置の前記第1のカバー薄板との間に、負荷摩擦ば
ねによって保持され且つその内側の直径領域に前記無負
荷ばね装置の前記第2のボス円板部用の当接面を有して
いることを特徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ・ディ
スクによって達成される。
【0010】更に、本発明のかかる目的は、前記前記リ
ング要素が、その外径によって制御薄板の内径内に案内
され、該制御薄板は、前記第1のボス円板と前記第2の
カバー薄板との間に摩擦状態で保持され且つ前記負荷ば
ね装置用の少なくとも一つの前記第1のばね要素になら
って配設されることを特徴とする摩擦クラッチ用のクラ
ッチ・ディスクによって達成される。
【0011】更に、本発明のかかる目的は、前記制御薄
板が、略対角線上に配置された二つの調芯用突起を有
し、該調芯用突起が各二つの制御縁部によってコイルば
ねとして構成された前記第1のばね要素の端面に調芯さ
れて成ることを特徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ・
ディスクによって達成される。
【0012】更に、本発明のかかる目的は、前記リング
要素が、軸芯方向に沿って突出する突起を介して前記
1のボス円板部の第2の開口部内で、該ボス第1の円板
部に半径方向に沿って調芯され且つ軸芯方向に沿って遊
嵌状態に案内されることを特徴とする摩擦クラッチ用の
クラッチ・ディスクによって達成される。
【0013】更に、本発明のかかる目的は、前記突起
が、前記ボス部の前記外歯部材の半径方向の直ぐ外方で
前記第1のボス円板部の前記第2の開口部内に噛合する
ことを特徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク
によって達成される。
【0014】更に、本発明のかかる目的は、前記対向歯
部材の少なくとも幾つかの歯間隙が、前記リング要素の
前記突起との噛合のために前記第2の開口部に対し半径
方向で外方に拡張されていることを特徴とする摩擦クラ
ッチ用のクラッチ・ディスクによって達成される。
【0015】更に、本発明のかかる目的は、前記リング
要素が、その半径方向に沿った延伸部を前記第2のカバ
ー薄板に付着し、前記無負荷ばね装置の外側において半
径方向の外方で軸芯方向に沿って曲げられた舌片を介し
て前記第1のボス円板部の前記第2の開口部内に密着回
転可能に噛合し、且つ該舌片の半径方向の内方に位置す
る負荷摩擦ばねによって前記第2のカバー薄板に当接し
保持され、前記舌片の他方面が前記第1のボス円板部に
支持されることを特徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ
・ディスクによって達成される。
【0016】更に、本発明のかかる目的は、前記リング
要素と前記無負荷ばね装置の前記第3のカバー薄板を密
着回転可能に連結するために、前記第1のボス円板部に
同じ開口部が設けられていることを特徴とする摩擦クラ
ッチ用のクラッチ・ディスクによって達成される。
【0017】更に、本発明のかかる目的は、前記輪郭及
び前記対向輪郭を軸芯方向に沿って保持するための第2
ばね要素が波形ばねとして構成され、該第2のばね要
素が、前記第1のボス円板部の前記対向輪郭と反対側に
おける前記ボス部の前記外歯部材と、前記負荷ばね装置
の対応する前記第2のカバー薄板との間に支持されるこ
とを特徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクに
よって達成される。
【0018】更に、本発明のかかる目的は、前記リング
要素が、前記無負荷ばね装置のための前記第3のカバー
薄板の内側縁において半径方向に沿って案内されること
を特徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクによ
って達成される。
【0019】更に、本発明のかかる目的は、前記リング
要素が、前記第3のカバー薄板の内径を越えて半径方向
に外方へ延伸され且つ前記負荷ばね装置の前記第3の
バー薄板と前記無負荷ばね装置の前記第1のカバー薄板
との間で負荷摩擦部材として作用することを特徴とする
摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクによって達成され
る。
【0020】更に、本発明のかかる目的は、負荷摩擦ば
ねが、前記第1のボス円板部と、前記無負荷ばね装置と
反対側の前記第2のカバー薄板との間に配置されている
ことを特徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク
によって達成される。。
【0021】更に、本発明のかかる目的は、前記リング
要素が、半径方向で内方に形成された前記輪郭を有して
前記無負荷ばね装置用の前記第3のカバー薄板とともに
一つの構成部材にまとめられ且つ前記対向輪郭がプラス
チックリングによって構成され、該プラスチックリング
が、前記ボス部に装着され且つ前記外歯部材の端部領域
に噛合することを特徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ
・ディスクによって達成される。
【0022】更に、本発明のかかる目的は、前記無負荷
ばね装置用の前記第2のボス円板部が、コイルばねの形
状の第3のばね要素を収容するための開口部を半径方向
で外方へ開口し且つ半径方向に沿って内方へ規定寸法だ
け拡張して成ることを特徴とする摩擦クラッチ用のクラ
ッチ・ディスクによって達成される。
【0023】更に、本発明のかかる目的は、前記ボス部
の前記外歯部材と前記第1のボス円板部の前記対向歯部
材の間に、半径方向で遊びが存在していることを特徴と
する摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクによって達成
される。
【0024】本発明の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディ
スクは、前記動力伝達軸に装着するための前記内歯部材
を有する前記ボス部、前記対向歯部材を有する前記第1
ボス円板部に円周方向に沿った遊びを有して噛合する
ための前記ボス部上の前記外歯部材、前記第1のボス円
板部の両側で互いに密着回転可能に連結され且つ間隔を
置いて保持され更にそれらのうち一方が前記摩擦ライニ
ングを具備する前記第1及び2のカバー薄板、トルクを
弾性的に伝達するための前記負荷ばね装置の前記第1の
ばね要素を配置するための前記第1のボス円板部及び前
第1及び2のカバー薄板の第1の開口部、前記外歯部
材と前記対向歯部材との間の遊びの領域 における弾性的
な捩じれのために前記第1及び2のカバー薄板及び前記
第1のボス円板部の前記第1の開口部内に前記第1のば
ね要素を配置する前記負荷ばね装置の前記第1のカバー
薄板と前記第1のボス円板部との間に少なくとも一つの
前記第3のカバー薄板と共に前記ボス部の前記外歯部材
に密着回転可能に連結される前記無負荷ばね装置の一部
分としての前記第2のボス円板部、を具備して前記第3
カバー薄板が、軸芯方向に沿って曲げられた前記突起
を介して前記第1のボス円板部と密着回転可能に連結さ
れ且つ軸芯方向に沿って該第1のボス円板部に支持され
ている前記摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクにおい
て、前記第1及び2のカバー薄板に半径方向に案内され
るリング要素が配設され、該リング要素が、軸芯方向に
沿って上昇する前記輪郭を介して前記ボス部の前記対向
輪郭に対し前記第2のばね要素の軸芯方向に沿った力に
よって調芯可能であるので、前記負荷ばね装置の前記第
1のばね要素を介した半径方向の大きな弾性と共に、前
記対向輪郭を介して前記第2のばね要素の軸芯方向に沿
った力によって前記リング要素の自動調芯が得られる
【0025】更に、本発明の摩擦クラッチ用のクラッチ
・ディスクは、前記対向輪郭が前記外歯部材の軸芯方向
に沿った端部領域に形成され、該対向輪郭は好ましくは
球状に構成される一方、前記リング要素の輪郭は好まし
くは円錐状であるので、一方面では軸芯方向に沿った力
によって自動調芯が得られ、他方面では、前記輪郭及び
前記対向輪郭を有する両方の部材が、半径方向の力によ
って少なくとも一時的に相互に半径方向及び軸芯方向に
退避される。本発明の別の特徴点に基づき、前記リング
要素及び前記外歯部材の前記対向輪郭が、前記無負荷ば
ね装置用の前記第2のボス円板部とは反対側の前記負荷
ばね装置用の前記第1のボス円板部に配置されることが
好ましい。このような構成は、前記輪郭及び対向輪郭の
取付け且つ組立可能性に関して好都合である。
【0026】しかしながら、前記リング要素及び前記外
歯部材の前記対向輪郭は、前記無負荷ばね装置用の前記
第2のボス円板部側に配置することも可能である。この
ような構成は、前記無負荷ばね装置用の前記第2のボス
円板部における非常に小さな円周で可能な揺動運動が生
じる。更に、前記輪郭及び対向輪郭を軸芯方向に沿って
保持するための前記第2のばね要素が、好ましくは波形
ばねとして構成され、この第2のばね要素は、前記外歯
部材の前記段付部と、前記外歯部材の減少された直径上
で密着回転可能で且つ軸芯方向に沿って遊嵌状態に配設
された前記気無負荷ばね装置用の前記第2のボス円板部
との間に配設され、且つ前記リング要素を前記第2の
バー薄板に当接して保持している。勿論、前記第2の
ね要素として、例えば、皿ばねを使用することもでき
る。前記段付部は前記第2のボス円板部の配置のための
前記外歯部材内に既に存在しているので、前記第2の
ね要素の配置は特に簡単である。
【0027】前記第2のばね要素の支持は、一面では前
記輪郭及び前記対向輪郭を介して、他面では前記摩擦部
材を介して行われ、該摩擦部材は、前記無負荷ばね装置
の前記第3のカバー薄板と前記負荷ばね装置の前記第1
カバー薄板の間に前記負荷摩擦ばねによって保持され
且つその内側の直径領域に前記無負荷ばね装置の前記
2のボス円板部用の当接面を有している。これによっ
て、前記摩擦部材を前記第2のばね要素の軸方向の力支
持に関係させることが可能であり、該摩擦部材はいずれ
にせよ負荷摩擦の発生のためにこの個所に存在してい
る。
【0028】特に好ましい実施態様において、前記リン
グ要素はその外径によって前記制御薄板の内径内に案内
され、該制御薄板は、前記第1のボス円板部と前記第2
カバー薄板との間の摩擦により保持され且つ前記負荷
ばね装置用の少なくとも一つの前記第1のばね要素に
らって配設されている。これによって、前記リング要素
は直接前記制御薄板を介して前記負荷ばね装置に支持さ
れ且つ該リング要素は前記制御薄板の摩擦応力による弾
性的な支持に対し追加的に減衰される。
【0029】この場合、前記制御薄板は、略対角線上に
配置された前記二つの調芯用突起を有し、該調芯用突起
がそれぞれ前記二つの制御縁によってコイルばねとして
構成された前記第1のばね要素の端面に調芯されてい
る。このような構成によって、前記リング要素に作用す
る力方向とは無関係に常に少なくとも一つの前記コイル
ばねを半径方向の弾性に関係させることができる。
【0030】しかしながら、前記リング要素は、軸芯方
向に沿って突出する前記突起を介して、前記第1のボス
円板部における前記第2の開口部内で該第1のボス円板
部に半径方向に調芯され且つ軸芯方向に沿って遊嵌状態
に案内されることも可能である。このような構成は、例
えば、前記制御薄板が存在していない所で与えられる。
この場合、半径方向の弾性的な支持は、前記第1のボス
円板部及び該第1のボス円板部の前記第2の開口部を介
して同様に前記負荷ばね装置の前記第1のばね要素に対
しても行われる。
【0031】更に、前記突起は、前記ボス部の前記外歯
部材の半径方向の直ぐ外方が前記第1のボス円板部の前
第2の開口部内に噛合するようになっている。この場
合、特に有利な構成では、前記対向歯部材の歯間隙の少
なくとも幾つかが、前記リング要素の前記突起の噛合の
ために半径方向の外方開口のために拡張されている。こ
のような構成は容易に製作できる。
【0032】別の構成では、前記リング要素が、その半
径方向の前記延伸部を介して前記第2のカバー薄板に当
接し、半径方向の外方で(前記無負荷ばね装置の外側
で)軸芯方向に沿って曲げられた前記舌片によって前記
第1のボス円板部の前記第2の開口部内に密着回転可能
に噛合し、且つ前記舌片の半径方向の内側で前記負荷摩
擦ばねによって前記第2のカバー薄板に当接して保持さ
れ、前記舌片が他面では前記第1のボス円板部に支持さ
れる。このような構成によって、前記リング要素は同時
に摩擦部材として使用され、且つ直接前記第1のボス円
板部に支持される。これによって多数の構成部材を減少
させる。
【0033】製作を簡単にするために、特に、前記リン
グ要素と前記無負荷ばね装置の前記第3のカバー薄板と
を密着回転可能に連結するために前記第1のボス円板部
に同じ前記第2の開口部が設けられる。この場合、前記
第3のカバー薄板もしくはリング要素の噛合位置は半径
方向で上下に配設される。
【0034】前記輪郭及び前記対向輪郭を前記無負荷ば
ね装置の前記第1のボス円板部の側に配置する際、前記
輪郭及び前記対向輪郭を軸芯方向に沿って保持するため
の前記第2のばね要素が好ましくは波形ばねとして構成
され、該第2のばね要素が、前記第1のボス円板部の前
記対向輪郭と反対側における前記ボス部の前記外歯部材
と、前記負荷ばね装置の対応する前記第2のカバー薄板
との間に支持されるようになっている。この場合、前記
第2のばね要素は前記外歯部材の既に存在する輪郭に支
持され、且つ前記無負荷ばね装置の前記第2のボス円板
部は軸芯方向に沿って自由に配置されることができる。
これによって、例えば、前記ボス部と前記第1及び第2
カバー薄板間の揺動角度が大きい場合に軸芯方向に沿
った前記第2のボス円板部のある程度の自動調芯が得ら
れる。
【0035】前記リング要素は、有利な形態で、前記無
負荷ばね装置用の前記第3のカバー薄板の内側縁におい
て半径方向に案内される。これによって、前記無負荷ば
ね装置の前記第3のカバー薄板が前記第1のボス円板部
に軸芯方向に沿って支持され、密着回転可能に連結され
且つこれによって半径方向でも調芯されるので、前記リ
ング要素と前記負荷ばね装置の前記第2のボス円板部間
に半径方向の並立関係がもたらされる。
【0036】更に、前記リング要素は、前記第3のカバ
ー薄板の内径を越えて半径方向で外方へ延長され且つ前
記負荷ばね装置の前記第1のカバー薄板と前記無負荷ば
ね装置の前記第3のカバー薄板との間で負荷摩擦部材と
して機能する。これによって、二重の機能が満たされ
る。前記リング要素と前記第3のカバー薄板を一体化す
ることによって、構造全体を簡単にすることができ、そ
の結果、案内、摩擦発生及びばね制御が一つの構成部材
にまとめられる。
【0037】この場合、好ましくは、前記負荷摩擦ばね
が、前記第1のボス円板部と、前記無負荷ばね装置と反
対側の前記第2のカバー薄板との間に配置される。この
ような間隙には、通常の方法で前記負荷摩擦ばねのため
のスペースが形成される。特に簡単な構成では、前記リ
ング要素が、半径方向で内方に形成された前記輪郭を有
して前記無負荷ばね装置用の前記第3のカバー薄板と一
体的な構成部材にまとめられ且つ前記対向輪郭がプラス
チックリングによって構成され、該プラスチックリング
は前記ボス部に装着され且つ前記外歯部材の端部領域に
噛合する。
【0038】半径方向の弾性及び自由な揺動性を高める
ために、前記無負荷ばね装置用の前記第2のボス円板部
における前記開口部は、コイルばねの形状の第3のばね
要素を収容するために半径方向で外方へ開放して構成さ
れ且つ半径方向で内方へ規定寸法だけ拡張して構成され
る。これによって、前記無負荷ばね装置用の第3のばね
要素の機能は、半径方向の弾性もしくは揺動運動によっ
て損なわれない。更に、前記ボス部の前記外歯部材と前
第1のボス円板部の前記対向歯部材の間に、半径方向
で遊びが存在している。これによって、前記ボス部は特
に揺動運動を容易に行える。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の摩擦クラッチ用のクラッ
チ・ディスクの一実施態様について、添付した図面に基
づき以下に詳述する。図1は、本発明の摩擦クラッチ用
のクラッチ・ディスク1の上方半部を示す縦断面図であ
り、ここでは、中央のボス円板部6がボス部3と遊びを
有して密着回転可能に連結され且つ前記ボス円板部6の
両側には各カバー薄板8,9 が配設され、前記各カバー薄
板8,9 は、互いに密着回転可能に連結される一方間隔を
置いて配設され且つ前記各カバー薄板8,9 のうち一方が
半径方向で外方に摩擦ライニング10を層設している。前
記ボス部3は内歯部材4を具備し、該内歯部材4によっ
て前記ボス部3は図示しない動力伝達軸に密着回転可能
に軸着される。
【0040】この場合、前記クラッチディスク1及び動
力伝達軸は、一つの共通回転軸芯2を規定する。前記各
カバー薄板8,9 の各開口部11並びに前記ボス円板部6の
開口部12内に、コイルばね13が配設され、該コイルばね
13は、トルク伝達の際に前記各カバー薄板8,9 と前記ボ
ス円板部6間の弾性的な捩じれを可能にする。前記ボス
部3は外歯部材5も具備し、該外歯部材5は、前記ボス
円板部6の対向歯部材7と合致し、しかも円周方向に沿
った遊びが存在する。前記遊びは、その遊び内に無負荷
ばね装置を目的に合わせて取り付けることを可能にす
る。
【0041】このために、前記外歯部材5の減少された
直径の領域に、前記無負荷ばね装置用のボス円板部14が
内歯部材48によって装着され、この場合、前記ボス円板
部14と前記ボス部3間に円周方向に沿った遊びは存在し
ない。前記ボス円板部14における前記ボス円板部6と反
対側に、該ボス円板部14の半径方向で外方において軸芯
方向に沿って曲げられた突起18を有する他のカバー薄板
15が配設され、前記突起18は、前記ボス円板部6の開口
部38内に密着回転可能に噛合し且つ同時に軸芯方向に沿
って前記ボス円板6に対応する輪郭によって支持され
る。
【0042】のカバー薄板16は、前記ボス円板部14と
前記ボス円板部6間に配設されるが、しかし必ずしもそ
の必要はない。前記ボス円板部14の開口部並びに前記カ
バー薄板15もしくは16の開口部内にばね17が配設され、
該ばね17が、無負荷運転時に前記外歯部材5及び前記対
向歯部材7の円周方向に沿った遊びの内で捩じり振動
を、特に無負荷範囲で減衰させる。前記外歯部材5及び
前記対向対抗歯部材7における遊びより大きい相対的捩
じれの後に初めて前記無負荷ばね装置が架橋され且つ前
記負荷ばね装置が前記ばね13によって作用効果が生じ
る。
【0043】一面では、摩擦クラッチのクラッチイン状
態で前記摩擦ライニング10が内燃機関のクランク軸と一
緒に回転し、且つ他面では前記動力伝達軸の前記回転軸
芯2がクランク軸の回転軸芯と必ず合致する必要がない
ので、半径方向の軸のずれ及び傾斜状態が生じる。この
ような場合、クラッチ、ディスクとしての機能を損なわ
ないために、図示した実施態様では、前記ボス部3が前
記外歯部材5の軸芯方向に沿った端部領域に対向輪郭21
を具備し、該対向輪郭21が、この実施態様では略球状に
形成されているが、円錐状に上昇して形成することもで
き、しかもその直径が前記ボス部3の軸芯方向に沿った
外側領域からの軸芯方向に沿った内側領域に向けて次第
に上昇する。
【0044】前記対向輪郭21にリング要素19が輪郭20に
よって調芯され、該輪郭20は前記対向輪郭21に合致し且
つこの実施態様において円錐状に構成される。前記リン
グ要素19は、プラスチック材から成り且つその外径で以
って制御薄板43の内径に調芯される。前記制御薄板43
は、図3及び図4に示すように構成されている。図3に
は前記制御薄板43が平面図で、図4には断面図で示され
ている。前記制御薄板43は、略対角線上で且つ半径方向
に突出する二つの調芯用突起44を具備し、該各調芯用突
起44は、制御縁45もしくは46によって前記負荷ばね装置
の前記コイルばね13の端面に当接している。
【0045】この場合、例えば、前記制御縁46は、図示
したように表面の拡大のために軸芯方向に沿って曲げら
ることもでき、且つ前記ボス円板部6の前記開口部12内
に、該開口部12の端縁に対して制御するために噛合す
る。摩擦力発生機構としての前記制御薄板43の主たる機
能については、この制御薄板が例えばドイツ連邦共和国
特許第2148062 号明細書もしくはドイツ連邦共和国特許
出願第2916868 号明細書から明らかであるので詳しく説
明する必要がないが、この実施態様では、前記制御薄板
43が、前記負荷ばね装置の前記コイルばね13に直接前記
リング要素19を半径方向に調芯するために使用される。
前記制御薄板43は、前記調芯用突起44を介して全ての方
向で前記コイルばね13の端面に支持され、従って、前記
リング要素19は半径方向で前記ボス円板部6に対して弾
性的に調芯されている。一方、前記ボス部3は前記対向
輪郭21を介して前記リング要素19の前記輪郭20に位置
し、しかも前記ばね要素29によって軸芯方向に沿った力
を印加されて位置している。
【0046】前記ばね要素29は、一面では前記ボス部3
の前記外歯部材5の半径方向の前記段付部31に、且つ他
面では前記無負荷ばね装置の前記ボス円板部14に支持さ
れる。前記ボス円板部14自体は、摩擦部材32の当接面34
に支持され、該摩擦部材32は前記他のカバー薄板15の内
径上に調芯され且つ前記カバー薄板8の内側に当接す
る。前記ボス円板部6の前記無負荷ばね装置とは反対側
において、負荷摩擦ばね33が設けられ、該負荷摩擦ばね
33は、前記カバー薄板9の内壁に支持され且つ前記制御
薄板43を負荷摩擦リング47を介して前記ボス円板部6に
当接している。軸芯方向の支持は、前記他のカバー薄板
15の前記突起18を介して完全になされ、前記他のカバー
薄板15は対応する縁を介して前記ボス円板部6の外側上
に載置される。前記負荷ばね装置の前記各カバー薄板8,
9 は、前記ボス部3に対して十分な大きさの間隙27もし
くは28を有している。
【0047】次に、作用について説明する。前記動力伝
達軸とクランク軸との間に半径方向の軸のずれがある場
合、前記リング要素19が前記制御薄板43を介して前記コ
イルばね13の端面に当接する間に、前記ボス部3は前記
摩擦ライニング10に対して半径方向に力が負荷され且つ
前記輪郭20もしくは前記対向輪郭21に沿って半径方向に
ばね付勢された距離を戻ることができる。前記コイルば
ね13が前記ボス円板部6の前記開口部内に配設されてい
るので、これによって前記リング要素19は間接的に前記
ボス円板部6に調芯される。前記ボス部3が衝撃的に負
荷される場合にも上述した調芯は可能であり、前記ボス
部3は前記対向輪郭21によって前記リング要素19の前記
輪郭20に沿って側方へ上昇し、しかも再調芯をも考慮す
る前記ばね要素29の力に抗して上昇する。
【0048】前記動力伝達軸とクランク軸との間で角度
のずれがある場合、前記ボス部3が前記負荷ばね装置の
前記カバー薄板8、9 及び前記ボス円板部6に対して揺動
し、この場合、前記輪郭20と前記対向輪郭21間で滑り運
動が生じ、且つ前記ばね要素29の片側の負荷が上昇する
調芯力を調整する。この場合、前記輪郭20と前記対向輪
郭21間に滑りに好都合な特性が存在し、更に前記揺動運
動が一面では摩耗なしに、且つ他面では軽快に行われる
と有利である。
【0049】このような軽快さは、前記無負荷ばね装置
の前記他のボス円板部14の構成によってなお助成され
る。前記他のボス円板部14は、図2に示すように前記ば
ね17のための複数の開口部42を具備し、該開口部42は、
半径方向で外方へ好ましくは完全に開放され且つ半径方
向で内方へ規定寸法Xだけ拡張されている。このため、
前記ボス部3は、揺動運動時及び半径方向に移動する際
に、前記ばね17の作用を損なうことなしに変位される。
この場合、前記他のボス円板部14はその内歯部材48によ
って密着回転可能に、しかし軸芯方向に沿って移動可能
に、前記ボス部3の減少された直径上の前記外歯部材5
に装着される。
【0050】図5に示す他の実施態様に関しては、図1
に示す実施態様と異なることのみを詳しく説明する。リ
ング要素22は、軸芯方向に沿って突出する突起35で以っ
て前記ボス円板部6の対応する開口部36内に噛合するの
で前記ボス円板部6に対して直接案内され、これによっ
て、軸芯方向に沿って移動できるにも拘らず相互の調芯
が行われる。このため、前記ボス部3に対する前記リン
グ要素22の半径方向の弾性が、前記ボス円板部6及び前
記負荷ばね装置の前記コイルばね13を介して生じる。前
記ボス部3の傾斜可能性は、正に図1の実施態様におい
て示す傾斜可能性に対応する。
【0051】図6に示す別の実施態様に示されたリング
要素23は、同時に負荷摩擦部材として使用されるる。該
リング要素23は、半径方向に延長されて構成され、略全
表面において前記カバー薄板9の内側に位置し且つ前記
無負荷ばね装置の前記別のカバー薄板15の前記突起18の
領域において同様に軸芯方向に沿った舌片37を具備し、
該舌片37は、密着回転可能な連結及び調芯のために前記
ボス円板部6における開口部38内に軸芯方向に沿って運
動可能に延伸している。
【0052】前記リング要素23と前記ボス円板部6間に
負荷摩擦ばね33が配設され、該負荷摩擦ばね33が、前記
突起18及び前記摩擦部材32を介して前記カバー薄板8に
支持される。部材9,23,33,6,15,32,8 から成る前記負荷
摩擦装置は、前記無負荷ばね装置が前記外歯部材5及び
前記対向歯部材7の噛合によって架橋された時に使用さ
れる。同時に前記リング要素23は、前記ボス円板部6に
対する前記ボス部3の半径方向の支持を考慮し、前記リ
ング要素23は半径方向の弾性で前記負荷ばね装置の前記
コイルばね13と結合される。
【0053】図7〜図9に示された更に別の実施態様で
は、前記輪郭20及び前記対向輪郭21が前記無負荷ばね装
置側に配置されている。図7にはリング要素24が設けら
れ、該リング要素24は、前記無負荷ばね装置の前記別の
カバー薄板15と前記負荷ばね装置の前記カバー薄板8に
保持され且つ負荷摩擦部材として機能する。前記リング
要素24は、半径方向に前記別のカバー薄板15に調芯され
且つ半径方向で内側に前記輪郭20を具備している。前記
ボス部3の前記対向輪郭21は、前記外歯部材5の端部領
域に配設され、しかも前記無負荷ばね装置の前記他の
ス円板部14を装着するために減少された直径領域に関連
して配設される。
【0054】反対側において、前記外歯部材5の端部範
囲と前記カバー薄板9の半径方向内側の領域との間に、
ばね要素30並びに場合によって摩擦リング41が配設され
る。このようなばね要素30は、前記リング要素24と前記
ボス部3の前記対向輪郭21間の調芯を考慮している。こ
の実施態様でも、前記リング要素24を前記別のカバー薄
板15の内径に調芯すること及び前記別のカバー薄板15を
前記突起18を介して前記ボス円板部6の前記開口部38内
に調芯することによって、前記リング要素24は前記負荷
ばね装置の前記コイルばね13に間接的に支持される。前
記カバー薄板8,9 に対する前記ボス部3の傾斜可能性
も、前記コイルばね13の調芯された力及び摩擦による保
持力に対する半径方向の変位も、前記カバー薄板9と前
記ボス円板部6間に場合によっては負荷摩擦リング47を
介して負荷摩擦ばね39が配設されることを考慮して、図
1〜図6の各実施態様のための説明に対応して生じる。
【0055】図8の実施態様では、図7の実施態様に比
べてリング要素25と負荷摩擦リング49が分離されている
が作用的な変化は生じない。この実施態様においての
み、前記リング要素25もしくは前記負荷摩擦リング49の
ために種々異なる材料を準備することができ、これによ
って、無負荷範囲における摩擦力と負荷範囲における摩
擦力とを良好に規定することができる。
【0056】図9においては、リング要素26が直接前記
無負荷ばね装置のためのカバー薄板として構成され、該
リング要素26は、前記軸芯方向に沿って突出する突起18
を介して前記ボス円板部6に軸芯方向に沿って支持され
且つ半径方向に調芯されている。この場合、前記リング
要素26は、薄板から成り且つ半径方向で内側の円板状の
領域において前記輪郭20を形成するために傾斜して構成
されている。前記対向輪郭21は、別個のプラスチックリ
ング40に構成され、このプラスチックリングは対応する
突出部で以って前記ボス部3の前記外歯部材5に噛合す
るので、前記ボス部3に装着された好ましくは前記ボス
部3と密着回転可能に構成される。この実施態様では、
図8に示す実施態様の構造に対して部材の削減がなされ
ないが、環状且つ中断されない表面が存在する限り前記
輪郭20と前記対向輪郭21間の摩擦対が改良される。
【0057】以上、記述した本発明の摩擦クラッチ用の
クラッチ・ディスクの開示内容は、好ましい各実施態様
あるいは変更例に関連して説明したが、本発明の各請求
項及びそれらと同等の装置によって特定されるものと共
に、種々の変更が本発明の開示内容の装置あるいは方法
と置換可能であることは当業者が容易に理解されるであ
ろう。なお、本発明の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディ
スクの各実施態様を列挙すれば、概ね以下の通りであ
る。
【0058】1) 動力伝達軸に装着するための内歯部材
を有するボス部、対向歯部材を有する第1のボス円板部
に円周方向に沿った遊びを有して噛合するための前記ボ
ス部上の外歯部材、前記第1のボス円板部の両側で互い
に密着回転可能に連結され且つ間隔を置いて保持され更
にそれらのうち一方が摩擦ライニングを具備する第1及
び2のカバー薄板、トルクを弾性的に伝達するための負
荷ばね装置の第1のばね要素を配置するための前記第1
ボス円板部及び前記第1及び2のカバー薄板の第1の
開口部、前記外歯部材と前記対向歯部材との間の遊びの
領域における弾性的な捩じれのために前記第1及び2の
カバー薄板及び前記第1のボス円板部の前記第1の開口
部内に前記第1のばね要素を配置する前記負荷ばね装置
の前記第1のカバー薄板と前記第1のボス円板部との間
に少なくとも一つの第3のカバー薄板と共に前記ボス部
の前記外歯部材に密着回転可能に連結される前記無負荷
ばね装置の一部分としての第2のボス円板部、を具備し
て前記第3のカバー薄板が、軸芯方向に沿って曲げられ
た突起を介して前記第1のボス円板部と密着回転可能に
連結され且つ軸芯方向に沿って該第1のボス円板部に支
持されている摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクにお
いて、前記第1及び2のカバー薄板に半径方向に案内さ
れるリング要素が配設され、該リング要素が、軸芯方向
に沿って上昇する輪郭を介して前記ボス部の対向輪郭に
対し第2のばね要素の軸芯方向に沿った力によって調芯
可能であることを特徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ
・ディスク。
【0059】2) 上記1)の摩擦クラッチ用のクラッチ・
ディスクであって、前記対向輪郭が前記外歯部材の軸芯
方向に沿った端部領域によって形成されることを特徴と
する摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
【0060】3) 上記2)の摩擦クラッチ用のクラッチ・
ディスクであって、前記リング要素及び前記外歯部材の
前記対向輪郭が、前記負荷ばね装置用の前記第1のボス
円板部の前記無負荷ばね装置用の前記第2のボス円板部
とは反対の側に配設されていることを特徴とする摩擦ク
ラッチ用のクラッチ・ディスク。
【0061】4) 上記2)の摩擦クラッチ用のクラッチ・
ディスクであって、前記リング要素及び前記外歯部材の
前記対向輪郭が、前記無負荷ばね装置のための前記第2
ボス円板部の側に配設されていることを特徴とする摩
擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
【0062】5) 上記3)の摩擦クラッチ用のクラッチ・
ディスクであって、前記輪郭及び前記対向輪郭を軸芯方
向に沿って保持する第2のばね要素が、波形ばねとして
構成され、前記第2のばね要素が、前記外歯部材の段付
部と、前記外歯部材の減少された直径上で密着回転可能
にしかし軸芯方向に沿って遊嵌状態に配列された前記無
負荷ばね装置用の前記第2のボス円板部との間に配設さ
れ、且つ前記リング要素を前記第2のカバー薄板に当接
して保持していることを特徴とする摩擦クラッチ用のク
ラッチ・ディスク。
【0063】6) 上記5)の摩擦クラッチ用のクラッチ・
ディスクであって、前記第2のばね要素が、一方前記
輪郭及び前記対向輪郭によって、他方摩擦要素によっ
支持され、該摩擦要素が、前記無負荷ばね装置の前記
第3のカバー薄板と前記負荷ばね装置の前記第1のカバ
ー薄板との間に、負荷摩擦ばねによって保持され且つそ
の内側の直径領域に前記無負荷ばね装置の前記第2の
ス円板部用の当接面を有していることを特徴とする摩擦
クラッチ用のクラッチ・ディスク。
【0064】7) 上記6)の摩擦クラッチ用のクラッチ・
ディスクであって、前記前記リング要素が、その外径に
よって制御薄板の内径内に案内され、該制御薄板は、前
第1のボス円板と前記第2のカバー薄板との間に摩擦
状態で保持され且つ前記負荷ばね装置用の少なくとも一
つの前記第1のばね要素にならって配設されることを特
徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
【0065】8) 上記7)の摩擦クラッチ用のクラッチ・
ディスクであって、前記制御薄板が、略対角線上に配置
された二つの調芯用突起を有し、該調芯用突起が各二つ
の制御縁部によってコイルばねとして構成された前記
1のばね要素の端面に調芯されて成ることを特徴とする
摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
【0066】9) 上記6)の摩擦クラッチ用のクラッチ・
ディスクであって、前記リング要素が、軸芯方向に沿っ
て突出する突起を介して前記第1のボス円板部の第2の
開口部内で、該ボス第1の円板部に半径方向に沿って調
芯され且つ軸芯方向に沿って遊嵌状態に案内されること
を特徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
【0067】10) 上記9)の摩擦クラッチ用のクラッチ
・ディスクであって、前記突起が、前記ボス部の前記外
歯部材の半径方向の直ぐ外方で前記第1のボス円板部の
前記第2の開口部内に噛合することを特徴とする摩擦ク
ラッチ用のクラッチ・ディスク。
【0068】11) 上記10) の摩擦クラッチ用のクラッ
チ・ディスクであって、前記対向歯部材の少なくとも幾
つかの歯間隙が、前記リング要素の前記突起との噛合の
ために前記第2の開口部に対し半径方向で外方に拡張さ
れていることを特徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ・
ディスク。
【0069】12) 上記6)の摩擦クラッチ用のクラッチ
・ディスクであって、前記リング要素が、その半径方向
に沿った延伸部を前記第2のカバー薄板に付着し、前記
無負荷ばね装置の外側において半径方向の外方で軸芯方
向に沿って曲げられた舌片を介して前記第1のボス円板
部の前記第2の開口部内に密着回転可能に噛合し、且つ
該舌片の半径方向の内方に位置する負荷摩擦ばねによっ
て前記第2のカバー薄板に当接し保持され、前記舌片の
他方面が前記第1のボス円板部に支持されることを特徴
とする摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
【0070】13) 上記6)の摩擦クラッチ用のクラッチ
・ディスクであって、前記リング要素と前記無負荷ばね
装置の前記第3のカバー薄板を密着回転可能に連結する
ために、前記第1のボス円板部に同じ開口部が設けられ
ていることを特徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ・デ
ィスク。
【0071】14) 上記4)の摩擦クラッチ用のクラッチ
・ディスクであって、前記輪郭及び前記対向輪郭を軸芯
方向に沿って保持するための第2のばね要素が波形ばね
として構成され、該第2のばね要素が、前記第1のボス
円板部の前記対向輪郭と反対側における前記ボス部の前
記外歯部材と、前記負荷ばね装置の対応する前記第2の
カバー薄板との間に支持されることを特徴とする摩擦ク
ラッチ用のクラッチ・ディスク。
【0072】15) 上記14) の摩擦クラッチ用のクラッ
チ・ディスクであって、前記リング要素が、前記無負荷
ばね装置のための前記第3のカバー薄板の内側縁におい
て半径方向に沿って案内されることを特徴とする摩擦ク
ラッチ用のクラッチ・ディスク。
【0073】16) 上記15) の摩擦クラッチ用のクラッ
チ・ディスクであって、前記リング要素が、前記第3の
カバー薄板の内径を越えて半径方向に外方へ延伸され且
つ前記負荷ばね装置の前記第3のカバー薄板と前記無負
荷ばね装置の前記第1のカバー薄板との間で負荷摩擦部
材として作用することを特徴とする摩擦クラッチ用のク
ラッチ・ディスク。
【0074】17) 上記16) の摩擦クラッチ用のクラッ
チ・ディスクであって、負荷摩擦ばねが、前記第1の
ス円板部と、前記無負荷ばね装置と反対側の前記第2の
カバー薄板との間に配置されていることを特徴とする摩
擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
【0075】18) 上記14) の摩擦クラッチ用のクラッ
チ・ディスクであって、前記リング要素が、半径方向で
内方に形成された前記輪郭を有して前記無負荷ばね装置
用の前記第3のカバー薄板とともに一つの構成部材にま
とめられ且つ前記対向輪郭がプラスチックリングによっ
て構成され、該プラスチックリングが、前記ボス部に装
着され且つ前記外歯部材の端部領域に噛合することを特
徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
【0076】19) 上記1)〜18) の摩擦クラッチ用のク
ラッチ・ディスクであって、前記無負荷ばね装置用の前
第2のボス円板部が、コイルばねの形状の第3のばね
要素を収容するための開口部を半径方向で外方へ開口し
且つ半径方向に沿って内方へ規定寸法だけ拡張して成る
ことを特徴とする摩擦クラッチ用のクラッチ・ディス
ク。
【0077】20) 上記1)〜19) の摩擦クラッチ用のク
ラッチ・ディスクであって、前記ボス部の前記外歯部材
と前記第1のボス円板部の前記対向歯部材の間に、半径
方向で遊びが存在していることを特徴とする摩擦クラッ
チ用のクラッチ・ディスク。
【0078】21) 上記16) の摩擦クラッチ用のクラッ
チ・ディスクであって、前記リング要素と前記第3の
バー薄板が、プラスチックから成る一つの構成部材にま
とめられていることを特徴とする摩擦クラッチ用のクラ
ッチ・ディスク。
【0079】
【発明の効果】以上、記述した本発明の摩擦クラッチ用
のクラッチ・ディスクは、次に記すような新規な効果を
奏するものである。即ち、本発明の摩擦クラッチ用のク
ラッチ・ディスクは、前記動力伝達軸に装着するための
前記内歯部材を有する前記ボス部、前記対向歯部材を有
する前記第1のボス円板部に円周方向に沿った遊びを有
して噛合するための前記ボス部上の前記外歯部材、前記
第1のボス円板部の両側で互いに密着回転可能に連結さ
れ且つ間隔を置いて保持され更にそれらのうち一方が摩
擦ライニングを具備する前記第1及び第2のカバー薄
板、トルクを弾性的に伝達するための前記負荷ばね装置
前記第1のばね要素を配置するための前記第1のボス
円板部及び前記第1及び第2のカバー薄板の前記第1の
開口部、前記外歯部材と前記対向歯部材との間の遊びの
領域における弾性的な捩じれのために前記第1及び第2
のカバー薄板及び前記第1のボス円板の前記第1の開口
部内に間に前記第1のばね要素を配置する前記負荷ばね
装置の前記第1のカバー薄板と前記第1のボス円板部と
の間に少なくとも一つの第3のカバー薄板と共に前記ボ
ス部の前記外歯部材に密着回転可能に連結される前記無
負荷ばね装置の一部分としての第1のボス円板部、を具
備して前記第3のカバー薄板が、軸芯方向に沿って曲げ
られた突起を介して前記第1のボス円板部と密着回転可
能に連結され且つ軸芯方向に沿って該第1のボス円板部
に支持されている摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク
において、前記第1及び第2のカバー薄板8,9 に半径方
向に案内されるリング要素19,22 〜26が配設され、該リ
ング要素19,22 〜26が、軸芯方向に上昇する輪郭20を介
して前記ボス部3の対向輪郭21に対し前記第2のばね要
素29,30 の軸芯方向に沿った力によって調芯可能である
ので、前記負荷ばね装置の前記第1のばね要素13を介し
た半径方向の大きな弾性と共に、前記対向輪郭を介した
前記第2のばね要素29,30 の軸芯方向に沿った力によっ
て前記リング要素19,22 〜26の自動調芯が得られる。
【0080】更に、本発明の摩擦クラッチ用のクラッチ
・ディスクは、前記対向輪郭21が前記外歯部材5の軸芯
方向に沿った端部領域に形成され、該対向輪郭21は好ま
しくは球状に構成される一方、前記リング要素19,22 〜
26の輪郭20は好ましくは円錐状であるので、一方面では
軸芯方向に沿った力によって自動調芯が得られ、他方面
では、前記輪郭20及び前記対向輪郭21を有する両方の部
材を、半径方向の力によって少なくとも一時的に相互に
半径方向及び軸芯方向に退避させることが可能になっ
た。
【0081】更に、本発明の摩擦クラッチ用のクラッチ
・ディスクは、前記リング要素19,22,23及び前記外歯部
材5の前記対向輪郭21が、前記無負荷ばね装置用の前記
第2のボス円板部14とは反対側の前記負荷ばね装置用の
前記第1のボス円板部6に配置されるので、前記輪郭20
及び前記対向輪郭21の取付け及び組立が容易になった。
【0082】更に、本発明の摩擦クラッチ用のクラッチ
・ディスクは、前記リング要素24,25,26及び前記外歯部
材5の前記対向輪郭21が、前記無負荷ばね装置用の前記
第2のボス円板部14側に配置することによって、前記無
負荷ばね装置用の前記第2のボス円板部14における非常
に小さな円周で可能な揺動運動を発生させることが可能
になった。更に、前記輪郭20及び前記対向輪郭21を軸芯
方向に沿って保持するための前記第2のばね要素29が、
好ましくは波形ばねとして構成され、前記外歯部材5の
前記段付部31と、前記外歯部材5の減少された直径上で
密着回転可能で且つ軸芯方向に沿って遊嵌状態に配設さ
れた前記気無負荷ばね装置用の前記第2のボス円板部14
との間に配設されるので、前記リング要素32を前記第3
カバー薄板15に当接して保持可能となり、例えば、皿
ばねに代用することも可能である。又、前記段付部31が
前記第2のボス円板部14の配置のための前記外歯部材5
内に既に存在しているので、前記第2のばね要素29の配
置を特に簡単にすることが可能になった。
【0083】前記第2のばね要素29の支持は、一面では
前記輪郭20及び前記対向輪郭21を介して、他面では前記
摩擦部材32を介して行われ、該摩擦部材32は、前記無負
荷ばね装置の前記第3のカバー薄板15と前記負荷ばね装
置の前記第1のカバー薄板8の間で前記負荷摩擦ばね33
によって保持され且つその内側の直径領域に前記無負荷
ばね装置の前記第2のボス円板部14用の当接面34を有し
ているので、前記摩擦部材32を前記第2のばね要素29の
軸方向の力支持に関係させることが可能になった。
【0084】前記リング要素19はその外径によって前記
制御薄板43の内径内に案内され、該制御薄板43は、前記
第1のボス円板部6と前記第2のカバー薄板9との間の
摩擦により保持され且つ前記負荷ばね装置用の少なくと
も一つの前記第1のばね要素13にならって配設されてい
るので、前記リング要素19が直接前記制御薄板43を介し
て前記負荷ばね装置に支持され且つ該リング要素19が前
記制御薄板43の摩擦応力による弾性的な支持に対し追加
的に減衰されることを可能にした。
【0085】なお、前記制御薄板43は、略対角線上に配
置された前記二つの調芯用突起44を有し、該調芯用突起
44がそれぞれ前記二つの制御縁45,46 によってコイルば
ねとして構成された前記ばね要素13の端面に調芯される
ので、前記リング要素19に作用する力方向とは無関係に
常に少なくとも一つの前記コイルばね13を半径方向の弾
性に関係させることが可能になった。
【0086】しかしながら、前記リング要素22は、軸芯
方向に沿って突出する前記突起35を介して、前記第1の
ボス円板部6における前記第2の開口部36内で該第1の
ボス円板部6に半径方向に調芯され且つ軸芯方向に沿っ
て遊嵌状態に案内されることも可能になったので、前記
制御薄板43を必要としない。この場合、半径方向の弾性
的な支持は、前記ボス円板部6及び該ボス円板部6の前
記開口部を介して同様に前記負荷ばね装置の前記第1の
ばね要素13に対しても行うことが可能になった。
【0087】更に、前記突起35は、前記ボス部3の前記
外歯部材5の半径方向の直ぐ外方が前記第1のボス円板
部6の前記第2の開口部36内に噛合するようになり、特
に前記対向歯部材7の歯間隙の少なくとも幾つかが、前
記リング要素22の前記突起35の噛合のために半径方向の
外方開口のために拡張されているので、製作が容易にな
った。
【0088】更に、前記リング要素23が、その半径方向
の前記延伸部を介して前記第1のカバー薄板9に付着
し、半径方向の外方で(前記無負荷ばね装置の外側で)
軸芯方向に沿って曲げられた前記舌片37によって前記
1のボス円板部6の前記第2の開口部38内に密着回転可
能に噛合し、且つ前記舌片37の半径方向の内側で前記負
荷摩擦ばね33によって前記第2のカバー薄板9に当接し
て保持され、前記舌片37が他面では前記第1のボス円板
部6に支持されるので、前記リング要素23は同時に摩擦
部材として使用され、且つ直接前記第1のボス円板部6
に支持され、これによって多数の構成部材を減少させる
こと可能になった。
【0089】製作を簡単にするために、特に、前記リン
グ要素23と前記無負荷ばね装置の前記第3のカバー薄板
15とを密着回転可能に連結するために前記第1のボス円
板部6に同じ前記開口部38が設けるので、前記第3の
バー薄板15もしくはリング要素23の噛合位置が半径方向
で上下に配置可能になった。
【0090】前記輪郭20及び前記対向輪郭21を前記無負
荷ばね装置の前記第2のボス円板部14の側に配置する
際、前記輪郭20及び前記対向輪郭21を軸芯方向に沿って
保持するための前記第2のばね要素30が好ましくは波形
ばねとして構成され、該ばね要素30が、前記第1のボス
円板部6の前記対向輪郭21と反対側における前記ボス部
3の前記外歯部材5と、前記負荷ばね装置の対応する前
第2のカバー薄板9との間に支持されるようになって
いるので、前記第2のばね要素30は前記外歯部材5の既
に存在する輪郭20に支持され、且つ前記無負荷ばね装置
の前記第2のボス円板部14は軸芯方向に沿って自由に配
置されることが可能になった。従って前記ボス部3と前
第2のカバー薄板9間の揺動角度が大きい場合に軸芯
方向に沿った前記第2のボス円板部14のある程度の自動
調芯が得られる。
【0091】前記リング要素24,25 は、前記無負荷ばね
装置用の前記第3のカバー薄板15の内側縁において半径
方向に案内され、これによって、前記無負荷ばね装置の
前記第3のカバー薄板15が前記第1のボス円板部6に軸
芯方向に沿って支持され、密着回転可能に連結され且つ
これによって半径方向でも調芯されるので、前記リング
要素24,25 と前記負荷ばね装置の前記第2のボス円板部
14間に半径方向の並立関係を成立することが可能になっ
た。
【0092】更に、前記リング要素24は、前記第3の
バー薄板15の内径を越えて半径方向で外方へ延長され且
つ前記負荷ばね装置の前記第1のカバー薄板8と前記無
負荷ばね装置の前記第3のカバー薄板15との間で負荷摩
擦部材として機能するので、二重の機能を満たすこと可
能になった。更に、前記リング要素26と前記第3のカバ
ー薄板15を一体化することによって、構造全体を簡単に
することが可能になり、その結果、案内、摩擦発生及び
ばね制御を一つの構成部材にまとめることも可能になっ
た。
【0093】前記リング要素26が、半径方向で内方に形
成された前記輪郭20を有して前記無負荷ばね装置用の前
第3のカバー薄板15と一体的な構成部材にまとめられ
且つ前記対向輪郭21がプラスチックリング40によって構
成されるので、構造全体を簡単にすることが可能になっ
た。
【0094】半径方向の弾性及び自由な揺動性を高める
ために、前記無負荷ばね装置用の前記第2のボス円板部
14における前記開口部42は、コイルばねの形状の前記第
3のばね要素17を収容するために半径方向で外方へ開放
して構成され且つ半径方向で内方へ規定寸法Xだけ拡張
して構成されるので、前記無負荷ばね装置用の第2の
ね要素29,30 の機能は、半径方向の弾性もしくは揺動運
動によって損なわれない。更に、前記ボス部3の前記外
歯部材5と前記第1のボス円板部6の前記対向歯部材7
の間に、半径方向で遊びが存在しているので、前記ボス
部3は特に揺動運動を容易に行うことが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク
の上方半部の縦断面図である。
【図2】本発明の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク
におけるボス円板の平面図である。
【図3】本発明の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク
における制御薄板の平面図である。
【図4】図3のA−A線に沿って切断して示した断面図
である。
【図5】本発明の他の実施態様に基づく摩擦クラッチ用
のクラッチ・ディスクの上方半部の縦断面図である。
【図6】本発明の別の実施態様に基づく摩擦クラッチ用
のクラッチ・ディスクの上方半部の縦断面図である。
【図7】本発明の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク
における無負荷ばね装置側に輪郭及び対向輪郭を配置し
ている実施態様の部分断面図である。
【図8】本発明の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク
における無負荷ばね装置側に輪郭及び対向輪郭を配置し
ている他の実施態様の部分断面図である。
【図9】本発明の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク
における無負荷ばね装置側に輪郭及び対向輪郭を配置し
ている別の実施態様の部分断面図である。
【符号の説明】
1 本発明の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク 2 回転軸芯 3 ボス部 4 内歯部材 5 外歯部材 6 第1のボス円板部 7 対向歯部材 8 第1のカバー薄板 9 第2のカバー薄板 10 摩擦ライニング 11 第1の開口部 12 第1の開口部 13 第1のばね要素 14 第2のボス円板部 15 第3のカバー薄板 16 第3のボス円板部 17 第3のばね要素 18 突起 19 リング要素 20 輪郭 21 対向輪郭 22 リング要素 23 リング要素 24 リング要素 25 リング要素 26 リング要素 27 間隙 28 間隙 29 第2のばね要素 30 第2のばね要素 31 段付部 32 摩擦要素 33 負荷摩擦ばね 34 当接面 35 突起 36 第2の開口部 37 舌片 38 第2の開口部 39 負荷摩擦ばね 40 プラスチックリング 41 摩擦リング 42 開口部 43 制御薄板 44 調芯用突起 45 制御縁 46 制御縁 47 負荷摩擦リング 48 内歯部材 49 負荷摩擦リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハーラルト・イエッペ ドイツ連邦共和国 シュヴァインフル ト、シュヴァンベルクシュトラーセ 20 (72)発明者 ユルゲン・ヴェト ドイツ連邦共和国 ニーデルヴェルン、 フリートホフシュトラーセ 2 (72)発明者 ラインハルト・フェルトハウス ドイツ連邦共和国 イーベンハオゼン、 ヴァルトシュトラーセ 10 (72)発明者 ノルベルト・ローハウス ドイツ連邦共和国 シュヴァインフル ト、ヒルテンガッセ 12 (72)発明者 アンドレーアス・オーラミュンダー ドイツ連邦共和国 シュヴァインフル ト、ノイトルシュトラーセ 27 (72)発明者 クラウス・メンメル ドイツ連邦共和国 ゲトハイム、アム・ アイヒヒューゲル 9 (56)参考文献 特開 平2−240414(JP,A) 特開 昭59−133829(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 11/00 - 23/14 F16F 15/12,15/30

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力伝達軸に装着するための内歯部材を
    有するボス部、対向歯部材を有する第1のボス円板部に
    円周方向に沿った遊びを有して噛合するための前記ボス
    部上の外歯部材、前記第1のボス円板部の両側で互いに
    密着回転可能に連結され且つ間隔を置いて保持され更に
    それらのうち一方が摩擦ライニングを具備する第1及び
    2のカバー薄板、トルクを弾性的に伝達するための負荷
    ばね装置の第1のばね要素を配置するための前記第1の
    ボス円板部及び前記第1及び2のカバー薄板の第1の
    口部、前記外歯部材と前記対向歯部材との間の遊びの領
    域における弾性的な捩じれのために前記第1及び2のカ
    バー薄板及び前記第1のボス円板部の前記第1の開口部
    内に前記第1のばね要素を配置する前記負荷ばね装置の
    前記第1のカバー薄板と前記第1のボス円板部との間に
    少なくとも一つの第3のカバー薄板と共に前記ボス部の
    前記外歯部材に密着回転可能に連結される前記無負荷ば
    ね装置の一部分としての第2のボス円板部、を具備して
    前記第3のカバー薄板が、軸芯方向に沿って曲げられた
    突起を介して前記第1のボス円板部と密着回転可能に連
    結され且つ軸芯方向に沿って該第1のボス円板部に支持
    されている摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスクにおい
    て、前記第1及び2のカバー薄板(8,9)に半径方向に案
    内されるリング要素(19,22 〜26)が配設され、該リン
    グ要素(19,22 〜26)が、軸芯方向に沿って上昇する輪
    郭(20)を介して前記ボス部(3)の対向輪郭(21)に
    対し第2のばね要素(29,30 )の軸芯方向に沿った力に
    よって調芯可能であることを特徴とする摩擦クラッチ用
    のクラッチ・ディスク。
  2. 【請求項2】 前記対向輪郭(21)が外歯部材(5)の
    軸芯方向に沿った端部領域によって形成されることを特
    徴とする請求項1に記載の摩擦クラッチ用のクラッチ・
    ディスク。
  3. 【請求項3】 前記リング要素(19,22,23)及び前記外
    歯部材(5)の前記対向輪郭(21)が、前記負荷ばね装
    置用の前記第1のボス円板部(6)の前記無負荷ばね装
    置用の前記第2のボス円板部(14)とは反対の側に配設
    されていることを特徴とする請求項2に記載の摩擦クラ
    ッチ用のクラッチ・ディスク。
  4. 【請求項4】 前記リング要素(24,25,26)及び前記外
    歯部材(5)の前記対向輪郭(21)が、前記無負荷ばね
    装置のための前記第2のボス円板部(14)の側に配設さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載の摩擦クラッ
    チ用のクラッチ・ディスク。
  5. 【請求項5】 前記輪郭(20)及び前記対向輪郭(21)
    を軸芯方向に沿って保持する前記第2のばね要素(29)
    波形ばねとして構成され、前記外歯部材(5)の段付
    部(31)と、前記外歯部材(5)の減少された直径上で
    密着回転可能にしかし軸芯方向に沿って遊嵌状態に配列
    された前記無負荷ばね装置用の前記第2のボス円板部
    (14)との間に配設され、且つ前記リング要素(19)を
    前記第2のカバー薄板(9)に当接して保持しているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の摩擦クラッチ用のクラ
    ッチ・ディスク。
  6. 【請求項6】 前記第2のばね要素(29)が、一方
    記輪郭(20)及び前記対向輪郭(21)によって、他方
    摩擦要素(32)によって支持され、該摩擦要素(32)
    が、前記無負荷ばね装置の前記第3のカバー薄板(15)
    と前記負荷ばね装置の前記第1のカバー薄板(8)との
    間に、負荷摩擦ばね(33)によって保持され且つその内
    側の直径領域に前記無負荷ばね装置の前記第2のボス円
    板部(14)用の当接面(34)を有していることを特徴と
    する請求項5に記載の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディ
    スク。
  7. 【請求項7】 前記リング要素(19) が、その外径によ
    って制御薄板(43) の内径内に案内され、該制御薄板
    (43) は、前記第1のボス円板(6)と前記第2のカバ
    ー薄板(9)との間に摩擦状態で保持され且つ前記負荷
    ばね装置用の少なくとも一つの前記第1のばね要素(1
    3) にならって配設されることを特徴とする請求項6に
    記載の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
  8. 【請求項8】 前記制御薄板(43)が、略対角線上に配
    置された二つの調芯用突起(44)を有し、該調芯用突起
    (44)が各二つの制御縁(45,46)によってコイルばねと
    して構成された前記第1のばね要素(13) の端面に調芯
    されて成ることを特徴とする請求項7に記載の摩擦クラ
    ッチ用のクラッチ・ディスク。
  9. 【請求項9】 前記リング要素(22)が、軸芯方向に沿
    って突出する突起(35)を介して前記第1のボス円板部
    (6)の第2の開口部(36) 内で、該ボス第1の円板部
    (6)に半径方向に沿って調芯され且つ軸芯方向に沿っ
    て遊嵌状態に案内されることを特徴とする請求項6に記
    載の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
  10. 【請求項10】 前記突起(35)が、前記ボス部(3)
    の前記外歯部材(5)の半径方向の直ぐ外方で前記第1
    ボス円板部(6)の前記第2の開口部(36)内に噛合
    することを特徴とする請求項9に記載の摩擦クラッチ用
    のクラッチ・ディスク。
  11. 【請求項11】 前記対向歯部材(7)の少なくとも幾
    つかの歯間隙が、前記リング要素(22)の前記突起(3
    5)との噛合のために前記第2の開口部(36)に対し半
    径方向で外方に拡張されていることを特徴とする請求項
    10に記載の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
  12. 【請求項12】 前記リング要素(23)が、その半径方
    向に沿った延伸部を前記第2のカバー薄板(9)に付着
    し、前記無負荷ばね装置の外側において半径方向の外方
    で軸芯方向に沿って曲げられた舌片(37)を介して前記
    第1のボス円板部(6)の前記第2の開口部(38) 内に
    密着回転可能に噛合し、且つ該舌片(37)の半径方向の
    内方に位置する負荷摩擦ばね(33)によって前記第2の
    カバー薄板(9)に当接し保持され、前記舌片(37)の
    他方面が前記第1のボス円板部(6)に支持されること
    を特徴とする請求項6に記載の摩擦クラッチ用のクラッ
    チ・ディスク。
  13. 【請求項13】 前記リング要素(23)と前記無負荷ば
    ね装置の前記第3のカバー薄板(15)を密着回転可能に
    連結するために、前記第1のボス円板部(6)に同じ開
    口部(38)が設けられていることを特徴とする請求項12
    に記載の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
  14. 【請求項14】 前記輪郭(20)及び前記対向輪郭(2
    1)を軸芯方向に沿って保持するための前記第2のばね
    要素(30)が波形ばねとして構成され、該第2のばね要
    素(30)が、前記第1のボス円板部(6)の前記対向輪
    郭(21)と反対側における前記ボス部(3)の前記外歯
    部材(5)と、前記負荷ばね装置の対応する前記第2の
    カバー薄板(9)との間に支持されることを特徴とする
    請求項4に記載の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディス
    ク。
  15. 【請求項15】 前記リング要素(24,25 )が、前記無
    負荷ばね装置のための前記第3のカバー薄板(15)の内
    側縁において半径方向に沿って案内されることを特徴と
    する請求項14に記載の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディ
    スク。
  16. 【請求項16】 前記リング要素(24)が、前記第3の
    カバー薄板(15)の内径を越えて半径方向に外方へ延伸
    され且つ前記負荷ばね装置の前記第3のカバー薄板(1
    5)と前記無負荷ばね装置の前記第1のカバー薄板
    (8)との間で負荷摩擦部材として作用することを特徴
    とする請求項15に記載の摩擦クラッチ用のクラッチ・デ
    ィスク。
  17. 【請求項17】 負荷摩擦ばね(39)が、前記第1の
    ス円板部(6)と、前記無負荷ばね装置と反対側の前記
    第2のカバー薄板(9)との間に配置されていることを
    特徴とする請求項16に記載の摩擦クラッチ用のクラッチ
    ・ディスク。
  18. 【請求項18】 前記リング要素(26)が、半径方向で
    内方に形成された前記輪郭(20)を有して前記無負荷ば
    ね装置用の前記第3のカバー薄板(15) とともに一つの
    構成部材にまとめられ且つ前記対向輪郭(21)がプラス
    チックリング(40)によって構成され、該プラスチック
    リング(40)が、前記ボス部(3)に装着され且つ前記
    外歯部材(5)の端部領域に噛合することを特徴とする
    請求項14に記載の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディス
    ク。
  19. 【請求項19】 前記無負荷ばね装置用の前記第2の
    ス円板部(14)が、コイルばねの形状の第3のばね要素
    (17)を収容するための開口部(42)を半径方向で外方
    へ開口し且つ半径方向に沿って内方へ規定寸法(X)だ
    け拡張して成ることを特徴とする請求項1〜18の何れか
    1項に記載の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
  20. 【請求項20】 前記ボス部(3)の前記外歯部材
    (5)と前記第1のボス円板部(6)の前記対向歯部材
    (7)の間に、半径方向で遊びが存在していることを特
    徴とする請求項1〜19の何れか1項に記載の摩擦クラッ
    チ用のクラッチ・ディスク。
  21. 【請求項21】 前記リング要素(24)と前記第3の
    バー薄板(15)が、プラスチックから成る一つの構成部
    材にまとめられていることを特徴とする請求項16に記載
    の摩擦クラッチ用のクラッチ・ディスク。
JP8322995A 1995-12-09 1996-12-03 摩擦用クラッチ用のクラッチ・ディスク Expired - Fee Related JP3010432B2 (ja)

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