JPH09100874A - ダンパーディスク組立体 - Google Patents

ダンパーディスク組立体

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JPH09100874A
JPH09100874A JP7259787A JP25978795A JPH09100874A JP H09100874 A JPH09100874 A JP H09100874A JP 7259787 A JP7259787 A JP 7259787A JP 25978795 A JP25978795 A JP 25978795A JP H09100874 A JPH09100874 A JP H09100874A
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JP
Japan
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plate
flange
disc
friction
hub
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JP7259787A
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English (en)
Inventor
Mamoru Okubo
護 大久保
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Exedy Corp
Original Assignee
Exedy Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/129Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon characterised by friction-damping means
    • F16F15/1292Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon characterised by friction-damping means characterised by arrangements for axially clamping or positioning or otherwise influencing the frictional plates

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダンパーディスク組立体において、捩じり特
性の1段目と2段目との変化を滑らかにする。 【解決手段】 クラッチディスク組立体1では、フラン
ジ2aと環状部材7との間にハブ移動機構19が配置さ
れている。ハブ移動機構19は、プレート3とフランジ
2aとの捩じり角度が所定範囲を超えるとフランジ2a
をクラッチプレート3から軸方向に離れるように移動さ
せる機構である。第1摩擦発生機構20は、フリクショ
ンワッシャ9とコーンスプリング11とを有している。
フリクションワッシャ9はフランジ2aに当接してい
る。コーンスプリング11はフリクションワッシャ9と
プレート4との間に配置されてフリクションワッシャ9
をフランジ2aに付勢している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンパーディスク
組立体、特に2段階の捩じり特性を有するダンパーディ
スク組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば車輌のクラッチに用いられるク
ラッチディスク組立体は、入力側プレートと、外周にフ
ランジを一体に有する出力側ハブと、入力側プレートと
フランジとを円周方向に弾性的に連結するコイルスプリ
ングとを備えている。さらに、フランジをハブから分離
して分離フランジにするとともに、ハブと分離フランジ
をコイルスプリングにより円周方向に連結した分離ハブ
型ダンパーディスク組立体も提供されている。この種の
クラッチディスク組立体では、入力側プレートとハブと
の相対捩じり角度が広くなり、さらに低剛性・高剛性の
2段階の捩じり特性が得られる。また、ヒステリシスト
ルクを発生させるために、入力側プレートとハブとの間
には第1摩擦発生機構が配置され、分離フランジと入力
側プレートとの間には第2摩擦発生機構が配置されてい
る。
【0003】このような分離ハブ型ダンパーディスク組
立体においては、捩じり振動が伝達されると、入力側プ
レートと分離フランジと出力側ハブとの間で周期的な相
対回転が生じる。このとき、コイルスプリングが圧縮さ
れ、第1摩擦発生機構及び第2摩擦発生機構によってヒ
ステリシストルクが発生する。捩じり特性について説明
すると、相対捩じり角度の小さな範囲では、入力側プレ
ート及び分離フランジが一体回転し、それらと出力側ハ
ブとの間で相対回転が生じる。このとき小コイルスプリ
ングが圧縮され、第1摩擦発生機構によって低ヒステリ
シストルクが発生する。捩じり角度が大きくなると、分
離フランジ及び出力側ハブが一体回転し、それらと入力
側プレートとの間で相対回転が生じる。このとき大コイ
ルスプリングが入力側プレートと分離フランジとの間で
圧縮され、第2摩擦発生機構によって高ヒステリシスト
ルクが発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の分離ハブ型クラ
ッチディスク組立体では、アイドル時等の変位角の小さ
な捩じり振動を減衰するためには、1段目で機能する小
コイルスプリングの剛性を極力低くする必要がある。一
方、低周波振動等の変位角の大きな捩じり振動を減衰す
るためには2段目で機能する大コイルスプリングの剛性
を高くしなければならない。このため従来装置では、捩
じり特性が1段目と2段目との間で移行する際に急激に
変化してしまい、この変化点を含む範囲の捩じり振動が
伝達されると、トランスミッション側で生じる異音の原
因となるショックが生じる。
【0005】本発明の課題は、2段の特性を有するダン
パーディスク組立体において、捩じり特性の1段目と2
段目との変化を滑らかにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のダンパ
ーディスク組立体は、ハブと第1及び第2円板プレート
と第3円板プレートと第1弾性部材と第2弾性部材とハ
ブ移動機構と第1摩擦発生機構と第2摩擦発生機構とを
備えている。第1及び第2円板プレートは、ハブの外周
にフランジを挟んで配置され、互いに固定されている。
ハブは外周にフランジを有している。第3円板プレート
はハブの外周に配置されている。第1弾性部材は、第3
円板プレートとフランジとを円周方向に連結する。第2
弾性部材は、第1及び第2円板プレートと第3円板プレ
ートとを円周方向に連結し、第1弾性部材より剛性が高
い。ハブ移動機構は、第1円板プレートとフランジとの
間に配置され、第1円板プレートとフランジとの捩じり
角度が所定範囲を超えるとフランジを第1円板プレート
から軸方向に離れるように移動させる。第1ヒテリシス
トルク発生機構は、フランジと第2円板プレートとの間
に配置されフランジに当接するフリクションワッシャ
と、フリクションワッシャと第2円板プレートとの間に
配置されてフリクションワッシャを第2円板プレートに
付勢するための付勢部材とを有している。第2摩擦発生
機構は、第3円板プレートと第1及び第2円板プレート
との間に配置され、第3円板プレートと第1及び第2円
板プレートの相対回転時に第1摩擦発生機構より大きな
摩擦を発生させるための第2摩擦発生機構とを備えてい
る。
【0007】第1及び第2円板プレートにトルクが入力
されると、そのトルクは第1及び第2円板プレートか
ら、第2弾性部材、第3円板プレート、第1弾性部材、
及びフランジを介してハブに伝達される。第1及び第2
円板プレートに捩じり振動が伝達されると、第1及び第
2円板プレートと、第3円板プレートと、ハブとが周期
的な相対回転を行う。このとき、第1弾性部材と第2弾
性部材とが円周方向に圧縮されさらに第1及び第2摩擦
発生機構で摩擦が生じることで、ヒステリシスが生じ
る。
【0008】捩じり特性について説明すると、捩じり角
度の小さな範囲では第1、第2及び第3円板プレートが
一体回転し、それらとハブとの間で相対回転が生じる。
このとき、第1弾性部材が圧縮され、第1摩擦発生機構
において所定の摩擦が発生して低ヒステリシストルクが
得られる。捩じり角度が所定範囲を超えると、ハブ移動
機構によりフランジが第1円板プレートから軸方向に離
れる方向に移動させられる。第2円板プレートは第1円
板プレートに固定されているため、第1摩擦発生機構の
付勢部材がフランジと第2円板プレートとの間で圧縮さ
れていく。すなわち、付勢部材からフリクションワッシ
ャに対する付勢力が大きくなっていく。その結果、捩じ
り特性におけるヒステリシストルクが高くなっていく。
捩じり角度がさらに大きくなると、第3円板プレートが
フランジと一体回転し、それらと第1及び第2円板プレ
ートとの間に相対回転が生じる。このとき、第2摩擦発
生機構が第1摩擦発生機構より大きな摩擦を発生するこ
とでさらに高いヒステリシストトルクが得られる。
【0009】このように、1段目の終わりの部分でヒス
テリシストルクが高くなるために1段目と2段目との間
で捩じり特性は滑らかに変化する。請求項2に記載のダ
ンパーディスク組立体では、付勢部材は、径方向に湾曲
したコーンスプリングである。このコーンスプリングが
軸方向に圧縮されると、コーンスプリングの両支持点間
の距離が短くなるので、コーンスプリングの付勢力は徐
々に大きくなる。この結果、ヒステリシストルクは1段
目から2段目かけて放物線状に高くなっていく。
【0010】請求項3に記載のダンパーディスク組立体
では、付勢部材はコーンスプリングである。フリクショ
ンワッシャ側にはコーンスプリングの径方向中間部に突
出する突出部が形成されている。第2円板プレートは、
コーンスプリングの内外周部のいずれか一方を支持する
第1支持部と、内外周部の他方に対応して軸方向に離れ
て配置される第2支持部を有している。フランジが第2
円板プレート側に接近すると、コーンスプリングを変形
させていく。やがて第2円板プレートの第1支持部及び
第2支持部にコーンスプリングの内外周両側を付勢す
る。すなわち所定角度を超えるとコーンスプリングの付
勢力が急激に大きくなる。その結果、ヒステリシストル
クが急激に高くなり、捩じり特性が1段目と2段目との
間で滑らかに変化する。
【0011】請求項4に記載のダンパーディスク組立体
は、第1円板プレートとフランジとの間で第1円板プレ
ートに相対回転不能に係止されたプレート部材をさらに
備えている。ハブ移動機構は、フランジ及びプレート部
材のいずれか一方に円周方向に延びて形成され両端が傾
斜している溝と、フランジ及びプレート部材の他方に形
成され溝内に配置されて円周方向両端に溝の両端に対応
する傾斜面を有する突出部とからなる。
【0012】第1円板プレートとフランジとが相対回転
すると、所定角度を超えると突出部の傾斜面が溝の両端
に当接し、捩じり角度が大きくなるにつれてフランジが
第1円板プレート及びプレート部材から離れる方向に移
動する。
【0013】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1及び図3に示す本発明の一実施形態としてのクラッ
チディスク組立体1は、図の左側に配置されたエンジン
(図示せず)からのトルクを図右側に配置されたトラン
スミッション(図示せず)に伝達及び遮断するための装
置である。
【0014】クラッチディスク組立体1の中心には、ト
ランスミッションのメインドライブシャフト(図示せ
ず)に連結されるハブ2が配置されている。ハブ2はそ
の中心部にメインドライブシャフト(図示せず)に係合
するスプライン孔2eを有している。またハブ2には、
外周側に突出するフランジ2aが形成されており、フラ
ンジ2aの外周には複数の突起2bが円周方向に等間隔
で形成されている。
【0015】ハブ2の突起2bの外周には分離フランジ
5が配置されている。分離フランジ5は円板状のプレー
ト部材である。分離フランジ3の内周側には、ハブ2の
突起2b間内に延びる突起5aが形成されている。突起
2b,5aの円周方向間には所定の隙間が確保されてお
り、これによりハブ2と分離フランジ5とが所定角度回
転可能となっている。ハブ2のフランジ2aと分離フラ
ンジ5との間には、図3に示す小コイルスプリング22
が配置されている。
【0016】分離フランジ5は、図4に示すように、半
径方向中間部に円周方向に延びる複数の窓孔5bを有し
ている。さらに、分離フランジ5の外周縁には円周方向
に等間隔で複数の切欠き(図示せず)が形成されてい
る。分離フランジ5の両側方には、入力側回転体として
のプレート3及びプレート4が配置されている。プレー
ト3,4は概ね円板状の1対の部材であり、ハブ2の外
周側に回転自在に配置されている。すなわち、プレート
3,4はともに中心孔を有し、ハブ2の外周に嵌まり込
んでいる。プレート3及びプレート4は外周部で複数の
ピン(図示せず)により固定されている。このピンは、
分離フランジ5の外周縁に形成された切欠き内を挿通し
ている。このようにして、プレート3,4と分離フラン
ジ5とは所定角度までは相対回転可能となっている。プ
レート3の外周端には、摩擦連結部(図示せず)が配置
されている。
【0017】図4に示すように、プレート3,4には、
それぞれ分離フランジ5の窓孔5bに対応した位置に、
窓孔3c,4cが形成されている。これら窓孔5b,3
c,4c内に大コイルスプリング23が配置されてい
る。大コイルスプリング23は、線径及びコイル径が小
コイルスプリング22よりも大きく、その結果剛性が高
くなっている。窓孔3c,4cの径方向両側には切起し
部3d,4dが形成されている。切起し部3d,4dは
大コイルスプリング23の軸方向及び径方向外方への移
動を制限している。
【0018】環状部材7は、クラッチプレート3とフラ
ンジ2a及び分離フランジ5の内周部との間に配置され
ている。環状部材7には、複数の係合部7aが形成され
ており、プレート3に形成された孔3aに係合してい
る。また、環状部材7においてフランジ2aに当接する
側の面には、複数の突出部7bが形成されている。図2
から明らかなように、突出部7bは、円周方向両端が傾
斜面になっている。また、フランジ2aには、突出部7
bに対応した位置に凹部2cが形成されている。凹部2
cは突出部7bより円周方向に長く形成されており、そ
の両端には突出部7bの傾斜面に対応した傾斜面が形成
されている。このようにして突出部7bと凹部2cとに
よりプレート移動機構19が形成されている。
【0019】第1摩擦発生機構20はフランジ2aとプ
レート4との間に配置されており、フリクショッワッシ
ャ9とフリクションプレート10とコーンスプリング1
1とから構成されている。フリクションワッシャ9は、
フランジ2aのトランスミッション側の面に当接してい
る。フリクションプレート10は、フリクションワッシ
ャ9のトランスミッション側の面に当接している。フリ
クションプレート10の内周部には、複数の係合部10
aが形成されている。係合部10aは軸方向に延び、プ
レート4の孔4aに係合している。コーンスプリング1
1はフリクションプレート10とプレート4との間に配
置されている。第1コーンスプリング11は、図から明
らかなように、径方向に緩やかに湾曲している。
【0020】第2摩擦発生機構21は分離フランジ5の
内周部とプレート4との間に配置され、フリクションワ
ッシャ14とフリクションプレート15とコーンスプリ
ング16とから構成されている。フリクションワッシャ
14は、分離フランジ5の内周部トランスミッション側
面に当接している。フリクションプレート15はフリク
ションワッシャ14のトランスミッション側面に当接し
ている。フリクションプレート15の内周部には複数の
係合部15aが形成されている。係合部15aは軸方向
に延び、プレート4の孔4bに係合している。フリクシ
ョンプレート15とプレート4との間には、コーンスプ
リング16が配置されている。
【0021】次に動作について説明する。エンジンから
のトルクがプレート3及びプレート4に入力されると、
このトルクは、大コイルスプリング23、分離フランジ
5、小コイルスプリング22及びフランジ2aを介して
ハブ2に伝達される。トルクは、ハブ2から図示しない
トランスミッション側のメインドライブシャフト側に出
力される。
【0022】クラッチディスク組立体1に捩じり振動が
伝達されると、プレート3,4と分離フランジ5とハブ
2とが周期的な相対回転を行う。このとき、コイルスプ
リング22,23が圧縮され、第1及び第2摩擦発生機
構20,21によって摩擦が発生する。この結果、捩じ
り角度とトルクとの関係においてヒステリシスが発生す
る。
【0023】このクラッチディスク組立体1の捩じり特
性について説明する。なお、図7及び図8のグラフは、
プレート3,4を他の装置に回転不能に固定し、ハブ2
を両プレート3,4に対して回転させて得たものであ
る。捩じり角度の小さな範囲では、フリクションワッシ
ャ9がフランジ2aとフリクションプレート10との間
で摺動し、その結果低ヒステリシストルクが得られる。
捩じり角度が大きくなりやがて環状部材7の突出部7b
がフランジ2aの凹部2cに当接すると、以後は傾斜面
によってフランジ2aがプレート4方向に移動する。こ
の結果、コーンスプリング11は図5及び図6に示すよ
うに軸方向に圧縮されていく。このとき、コーンスプリ
ング11は径方向に湾曲しているためにプレート4が当
接する部分が徐々に径方向外方に移動していく。すなわ
ち、コーンスプリング11の支持点間距離が連続的に変
化して短くなるために、放物線状の特性が得られる。こ
の結果、フリクションワッシャ9によって生じるヒステ
リシストルクも放射線状に大きくなる。このようにして
図8に示すように、1段目の特性と2段目の特性との間
にヒステリシストルクが急激に大きくなる中間の特性を
有する部分Bが確保される。このようにして、1段目の
特性から2段目の特性に中間の部分Bを経て変化するた
めに、この変化点を含む範囲の捩じり振動が伝えられて
もショックが生じにくい。第2実施形態 図9〜図11に示すクラッチディスク組立体では、フリ
クションプレート10にはトランスミッション側に突出
する環状の突出部10bが形成されている。コーンスプ
リング31の径方向中間部は突出部10bに当接してお
り、外周部はフリクションプレート10から離れてい
る。コーンスプリング31の外周端は、プレート4の突
出部4eに当接している。プレート4の内周端には、エ
ンジン側に延びる内周端突出部4fが形成されている。
内周端突出部4fとコーンスプリング31との間には所
定距離が確保されている。
【0024】フランジ2aがプレート側に移動すると、
突出部10bがコーンスプリング31の径方向中間部を
押していきコーンスプリング31を変形させていく。こ
のときは、コーンスプリング31の付勢力は直線状に大
きくなっていく。やがて図10に示すように内周端突出
部4fがコーンスプリング31の内周部に当接すると、
以後はコーンスプリング31は突出部4e,4fを支点
として径方向中間部が変形させられていく(図11)。
このため、コーンスプリング21の付勢力が急激に大き
くなり、その結果ヒステリシストルクも急激に高くな
る。この結果、前記実施形態と同様な捩じり特性におけ
る1段目と2段目との間の滑らかに変化する中間部分を
形成できる。
【0025】
【発明の効果】本発明に係るダンパーディスク組立体の
捩じり特性において、捩じり角度の小さな範囲では第
1、第2及び第3円板プレートとハブとの間で相対回転
が生じる。このとき、第1弾性部材が圧縮され第1摩擦
発生機構において所定の摩擦が発生し、低ヒステリシス
トルクが得られる。捩じり角度が所定範囲を超えると、
ハブ移動機構によりハブのフランジが第1円板プレート
から軸方向に離れる方向に移動させられる。第2円板プ
レートは第1円板プレートに固定されているため、付勢
部材がハブのフランジと第2円板プレートとの間で圧縮
されていく。すなわち、付勢部材からフリクションワッ
シャに対する付勢力が大きくなっていく。その結果、捩
じり特性におけるヒステリシストルクが大きくなってい
く。捩じり角度がさらに大きくなると、第3円板プレー
トがハブのフランジと一体回転し、それらと第1及び第
2円板プレートとの間に相対回転が生じる。このとき、
第2摩擦発生機構が第1摩擦発生機構より大きな摩擦を
発生し、さらに高いヒステリシストトルクが得られる。
【0026】このように、1段目の終わりの部分でヒス
テリシストルクが大きくなるために1段目と2段目との
間で捩じり特性は滑らかに変化する。付勢部材が径方向
に湾曲したコーンスプリングであると、圧縮時にコーン
スプリングの両支持点間の距離が短くなるので、コーン
スプリングの付勢力は徐々に大きくなる。この結果、ヒ
ステリシストルクは1段目から2段目かけて放物線状に
大きくなっていく。
【0027】付勢部材の径方向中間部がフリクションワ
ッシャ側に支持されており、第2円板プレートに第1支
持部と第2支持部が形成されていると、コーンスプリン
グの径方向中間部を付勢するとコーンスプリングが第2
円板プレートの第1支持部及び第2支持部に押し当てら
れ付勢力が急激に大きくなる。その結果、ヒステリシス
トルクが急激に高くなり、1段目と2段目との間で滑ら
かに変化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのクラッチディス
ク組立体の部分縦断面概略図。
【図2】ハブ移動機構の縦断面図。
【図3】クラッチディスク組立体の部分縦断面概略図。
【図4】クラッチディスク組立体の部分縦断面概略図。
【図5】クラッチディスク組立体の動作を示す部分縦断
面概略図。
【図6】クラッチディスク組立体の動作を示す部分縦断
面概略図。
【図7】クラッチディスク組立体の捩じり特性線図。
【図8】図7のA拡大図。
【図9】第2実施形態におけるクラッチディスク組立体
の動作を示すための部分縦断面概略図。
【図10】第2実施形態におけるクラッチディスク組立
体の動作を示すための部分縦断面概略図。
【図11】第2実施形態におけるクラッチディスク組立
体の動作を示すための部分縦断面概略図。
【符号の説明】
1 クラッチディスク組立体 2 ハブ 3 プレート 4 プレート 5 分離フランジ 7 環状部材 9 フリクションワッシャ 10 フリクションプレート 11 コーンスプリング 19 ハブ移動機構 20 第1摩擦発生機構 21 第2摩擦発生機構 22 小コイルスプリング 23 大コイルスプリング 2c 凹部 7b 突出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周にフランジを有するハブと、 前記ハブの外周に前記フランジを挟んで配置され互いに
    固定された第1及び第2円板プレートと、 前記ハブの外周に配置された第3円板プレートと、 前記第3円板プレートと前記フランジとを円周方向に連
    結する第1弾性部材と、 前記第1及び第2円板プレートと前記第3円板プレート
    とを円周方向に連結し、前記第1弾性部材より剛性の高
    い第2弾性部材と、 前記第1円板プレートと前記フランジの間に配置され、
    前記第1円板プレートと前記フランジとの捩じり角度が
    所定範囲を越えると前記フランジを前記第1円板プレー
    トから軸方向に離れるように移動させるハブ移動機構
    と、 前記フランジと前記第2円板プレートとの間に配置され
    前記フランジに当接するフリクションワッシャと、前記
    フリクションワッシャと前記第2円板プレートとの間に
    配置されて前記フリクションワッシャを前記フランジに
    付勢するための付勢部材とを有する第1摩擦発生機構
    と、 前記第3円板プレートと前記第1及び前記第2円板プレ
    ートとの間に配置され、前記第3円板プレートと前記第
    1及び前記第2円板プレートの相対回転時に前記第1摩
    擦発生機構より大きな摩擦を発生するための第2摩擦発
    生機構と、を備えたダンパーディスク組立体。
  2. 【請求項2】前記付勢部材は、径方向に湾曲したコーン
    スプリングである、請求項1に記載のダンパーディスク
    組立体。
  3. 【請求項3】前記付勢部材はコーンスプリングであり、
    1前記フリクションワッシャ側には前記コーンスプリン
    グの径方向中間部に当接する突出部が形成されており、 前記第2円板プレートは、前記コーンスプリングの内外
    周部のいずれか一方を支持する第1支持部と、前記内外
    周部の他方に対応して軸方向に離れて配置される第2支
    持部を有している、請求項1に記載のダンパーディスク
    組立体。
  4. 【請求項4】前記第1円板プレートと前記フランジの間
    で前記第1円板プレートに相対回転不能に係止されたプ
    レート部材をさらに備え、 前記ハブ移動機構は、前記フランジおよび前記プレート
    部材のいずれか一方に円周方向に延びて形成され両端が
    傾斜している溝と、前記フランジ及び前記プレート部材
    の他方に形成され前記溝内に配置されて円周方向両端に
    前記溝の両端に対応する傾斜面を有する突出部とからな
    る、請求項1〜3のいずれかに記載のダンパーディスク
    組立体。
JP7259787A 1995-10-06 1995-10-06 ダンパーディスク組立体 Pending JPH09100874A (ja)

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