JP3986266B2 - クラッチディスク組立体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クラッチディスク組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のクラッチ装置に用いられるクラッチディスク組立体は、エンジンのフライホイールからの動力をトランスミッションのメインドライブシャフトに断続的に伝達又するための装置である。クラッチディスク組立体は、主に、フライホイールの摩擦面に対向して配置されたクラッチディスクと、シャフトにスプライン係合するハブと、両者を回転方向に弾性的に連結するダンパー機構とを備えている。クラッチディスクは、軸方向に並んで配置された摩擦フェーシングと、その間に配置された複数のクッショニングプレートとを有している。クッショニングプレートは、摩擦フェーシング同士を互いに連結するとともに、摩擦フェーシングが互いに接近すると軸方向に圧縮される。ダンパー機構は、軸方向に対向して配置され互いに固定された1対の円板状プレート部材と、1対の円板状プレート部材の軸方向間に配置されたプレート部材と、両者を回転方向に弾性的に連結するためのばね部材とを有している。1対の円板状プレート部材及びプレート部材の一方はクラッチディスクに連結され、他方はハブに連結されている。
【0003】
クラッチディスクがクラッチカバー組立体のプレッシャープレートによってフライホイールの摩擦面に押し付けられると、フライホイールの回転力はクラッチディスクに入力され、ダンパー機構、ハブを介してトランスミッションのメインドライブシャフトに出力される。エンジン側からの燃焼変動が入力されると、ダンパー機構においてコイルスプリングが、1対の円板状プレート部材とプレート部材との間で回転方向に圧縮され、捩じり振動を吸収する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
トランスミッションのメインドライブシャフトがフライホイールに対して傾いた状態(ミスアライメント)となると、クラッチディスク組立体のいずれかの部分でこの傾きを吸収する必要がある。
【0005】
しかし、従来のクラッチディスク組立体では、1対の円板状プレート部材の内周縁部は、ハブの外周面近傍に配置されており、ハブのフランジ等の軸方向両側面に当接している。したがって、ダンパー機構がハブに対して傾いたり軸方向に変位したりすることは許容されていない。
【0006】
そこで、従来は、メインドライブシャフトがフライホイールに対して傾くと、クッショニングプレートのダンパー機構に固定される部分がたわむことで傾きを吸収していた。
【0007】
しかし、その構造では、クラッチディスク組立体の面曲げ剛性が大きくなる。言い換えると、クラッチディスクに対して曲げ方向に力を加えた場合に発生する荷重が大きい。このように面曲げ剛性が大きいと、クラッチの切れ性能が低下してしまう。
【0008】
本発明の課題は、クラッチディスク組立体の面曲げ剛性を大きくすることなく、ミスアライメントを吸収することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のクラッチディスク組立体は、フライホイールからトランスミッションのシャフトにトルクを伝達するための装置であって、クラッチディスクと、ハブと、1対の円板状プレート部材と、プレート部材と、弾性部材とを備えている。クラッチディスクは、フライホイールに摩擦連結される。ハブは、シャフトに相対回転不能に連結され、半径方向突出部を外周面に有している。1対の円板状プレート部材は、ハブの外周側に配置され、軸方向に間をあけて互いに固定されている。プレート部材は、1対の円板状プレート部材の軸方向間に配置されている。弾性部材は、1対の円板状プレート部材とプレート部材とを回転方向に弾性的に連結するための部材である。1対の円板状プレート部材の内周縁部はハブの半径方向突出部の軸方向両側に配置され、内周縁部同士の軸方向隙間距離は半径方向突出部の軸方向距長さより長く、そのため1対の円板状プレート部材はハブに対して傾き可能であることを特徴とする。
【0010】
このクラッチディスク組立体では、1対の円板状プレート部材とハブとが傾き可能であるため、クラッチディスク及びダンパー機構がハブに対して傾くことができる。つまり、トランスミッションのメインドライブシャフトがフライホイールに対して傾いたときに、その傾きは1対の円板状プレート部材とハブとの間で吸収される。このため、クラッチディスク組立体の面剛性が低くなり、切れ性能が向上する。
【0011】
また、このクラッチディス組立体では、1対の円板状プレート部材のフライホイール側の部材の内周縁部と半径方向突出部との間に軸方向に隙間が確保されている。このクラッチディスク組立体は隙間に配置されたクッション部材をさらに備えている。さらに、1対の円板状プレート部材のフライホイール側の部材は、1対の円板状プレート部材のトランスミッション側の部材よりも内径が小さい。
【0012】
このクラッチディスク組立体では、1対の円板状プレート部材がハブに対してフライホイールから離れる方向に変位することができる。
【0013】
このクラッチディスク組立体では、クッション部材によって、1対の円板状プレート部材とハブとの間でがたつきが生じにくい。
請求項2に記載のクラッチディスク組立体は、請求項1において、1対の円板状プレート部材の内周部同士間に固定され、ハブの外周側に配置された筒状部材をさらに備えている。ハブの外周面と筒状部材の内周面には、回転方向隙間を有して係合する複数の歯がそれぞれ形成され、歯同士の間には半径方向隙間が確保されている。
【0014】
このクラッチディスク組立体では、ハブと1対の円板状プレート部材はハブ及び筒状部材の歯によって回転方向に係合しているが、歯同士の間には半径方向隙間が確保されているため、所定角度まで両者は傾くことができる。
【0015】
請求項3に記載のクラッチディスク組立体では、請求項1または2において、1対の円板状プレート部材はハブに対して0.1°〜0.4°の範囲で傾き可能である。
【0016】
請求項4に記載のクラッチディスク組立体では、請求項3において、1対の円板状プレート部材はハブに対して0.3°〜と0.4°の範囲で傾き可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
(1)構造
図1に、本発明の一実施形態が採用されたクラッチディスク組立体1を示す。図1の左側に図示しないエンジンが配置され、図1の右側に図示しないトランスミッションが配置されている。また、図1のO−Oがクラッチディスク組立体1の回転軸線である。
【0018】
クラッチディスク組立体1は、エンジンのフライホイール8の動力をトランスミッションのメインドライブシャフト10に断続的に伝達するための装置であり、クラッチ機能とダンパー機能とを実現している。
【0019】
クラッチディスク組立体1は、主に、クラッチディスク2と、ハブ3と、両者を回転方向に弾性的に連結するためのダンパー機構4とから構成されている。
クラッチディスク2は、フライホイール8の摩擦面とプレッシャープレート9の摩擦面の間に配置された円板状の摩擦連結部分である。クラッチディスク2は、主に、軸方向両側に配置された摩擦フェーシング11と、両摩擦フェーシング11間に配置されたクッショニングプレート12とから構成されている。クッショニングプレート12はリベット13によって摩擦フェーシング11に固定されている。
【0020】
ハブ3は、クラッチディスク組立体1の中心に配置されている。ハブ3の中心孔には、メインドライブシャフト10のスプライン歯に係合するスプライン歯22が形成されている。ハブ3の外周面は、円周方向に等間隔で形成され半径方向外方に突出する歯23が形成されている。歯23の形状は、平面視において、半径方向方向外方にいくにしたがって半径方向幅が狭くなる山形形状であり、先端面は半径方向に延びる平坦な形状になっている。
【0021】
ダンパー機構4は、主に、プレート部材5と、ドリブン部材6と、複数のばね部材7とから構成されている。
プレート部材5は、中心孔が形成された概ね円板状のプレート部材である。プレート部材5の外周部には、図2に示すように、複数のリベット25によってクッショニングプレート12の一部が固定されている。また、プレート部材5には、円周方向に並んだ複数の窓孔15が形成されている。窓孔15内にはコイルスプリングからなるばね部材7が配置されている。
【0022】
ドリブン部材6は、主に、軸方向に間をあけて配置された1対の概ね円板状のリティーニングプレート16,17から構成されている。リティーニングプレート16はエンジン側に配置され、リティーニングプレート17はトランスミッション側に配置されている。リティーニングプレート16,17の内周部同士の軸方向間には筒状部材19が配置されている。筒状部材19の軸方向両端面は、リティーニングプレート16,17の内周部の軸方向内側面に当接している。また、図2に示すように、複数のピン26が筒状部材19及びリティーニングプレート16,17を貫通しており、この結果筒状部材19はリティーニングプレート16,17に一体回転するように固定されている。なお、筒状部材19の外周面にはプレート部材5の内周面が当接しており、それにより両部材の半径方向位置決めがされている。
【0023】
さらに、リティーニングプレート16,17の外周部同士は、図示しない構造によって互いに連結されている。
リティーニングプレート16,17には、それぞれ、プレート部材5の窓孔15に対応する部分に窓部18が形成されている。窓部18は軸方向外側に絞り加工で突出するように形成された部分であり、ばね部材7の軸方向の飛び出しを規制している。
【0024】
ばね部材7は、コイルスプリングからなり、円周方向両端が窓孔15及び窓部18に支持されている。
プレート部材5とリティーニングプレート16,17との間には摩擦発生機構28が配置されている。摩擦発生機構28は、ばね部材7より半径方向内側でかつ筒状部材19より半径方向外側において、リティーニングプレート16とプレート部材5の間と、リティーニングプレート16とプレート部材5の間とに設けられている。図3に示すように、リティーニングプレート16とプレート部材5との間には、プレート部材5側から、フリクションワッシャ36、フリクションプレート37、コーンスプリング38が配置されている。フリクションワッシャ36はプレート部材5とフリクションプレート37との間に挟まれている。フリクションプレート37は、リティーニングプレート16に対して軸方向に移動可能にかつ一体回転するように係合する爪部37aを有している。コーンスプリング38はリティーニングプレート16とフリクションプレート37との間で圧縮された状態で配置されている。リティーニングプレート17とプレート部材5との間には、プレート部材5側から、フリクションワッシャ40、フリクションプレート41、コーンスプリング42が配置されている。フリクションワッシャ40はプレート部材5とフリクションプレート41との間に挟まれている。フリクションプレート41は、リティーニングプレート17に対して軸方向に移動可能にかつ一体回転するように係合する爪部41aを有している。コーンスプリング42はリティーニングプレート17とフリクションプレート41との間で圧縮された状態で配置されている。
【0025】
筒状部材19の内周面には、図5に示すように、複数の歯20が形成されている。複数の歯20はハブ3の歯23と同形状であり回転方向に係合可能となっている。歯20と歯23の回転方向間には隙間が確保されており、その角度範囲でハブ3と筒状部材19すなわちドリブン部材6が相対回転可能となっている。
【0026】
また、リティーニングプレート16,17の内径は、ハブ3の歯23の外径より小さいため、リティーニングプレート16,17の内周縁部は歯23の軸方向両側に配置されている。ただし、リティーニングプレート16はリティーニングプレート17より内径が小さいく、リティーニングプレート16の内周面はハブ3の外周面に近接して配置されているのに対し、リティーニングプレート17の内周面はハブ3の外周面から比較的離れて配置されている。なお、ここでいうプレート16,17の内周縁部とは、内周縁近傍における所定の半径方向幅を有する環状部分を意味する。
【0027】
1対のリティーニングプレート16,17の内周縁部同士の軸方向隙間距離は、筒状部材19の軸方向長さと同一になっている。そして、筒状部材19の軸方向長さは、ハブ3の歯23の軸方向長さよりわずかに長くなっている。そのため、1対のリティーニングプレート16,17はハブ3に対して所定範囲で軸方向に変位可能である。実際には、リティーニングプレート17の内周縁近傍部はハブ3の歯23の軸方向端面に対して当接しており、リティーニングプレート16の内周縁近傍部はハブ3の歯23の軸方向端面から僅かな隙間43を軸方向に空けて配置されている。
【0028】
隙間43内にはウェーブスプリング44が配置されている。ウェーブスプリング44は、環状のプレート部材であり、円周方向に波を打つような形状となっている。ウェーブスプリング44はリティーニングプレート16がハブ3に対して軸方向エンジン側に変位した際に圧縮されて所定の荷重を発生するためのクッション部材として機能している。また、ウェーブスプリング44によってリティーニングプレート16とハブ3との間のがたつきが抑えられている。
【0029】
なお、リティーニングプレート16がハブ3に対して変位可能な軸方向距離はS1となっている。S1は例えば0.6mmである。
次に、ドリブン部材6とハブ3を回転方向に連結する機構について説明する。ドリブン部材6とハブ3は小ダンパー機構14によって回転方向に弾性的に連結されている。小ダンパー機構14は、ハブ3の外周側でかつリティーニングプレート17内周部の軸方向トランスミッション側部分に配置されている。小ダンパー機構14は、ドライブ部材31と、ドリブンプレート32と、複数の小ばね33とから構成されている。ドライブ部材31は、軸方向に離れて配置された1対のドライブプレート34から構成され、図示していないがリティーニングプレート17の一部に一体回転するように係合している。ドリブンプレート32は、内周部がハブ3の外周面に一体回転するように係合されている。複数の小ばね33は、ドリブンプレート32に形成された窓孔32aと1対のドライブプレート34の窓部34aによって支持されている。なお、小ばね33のばね定数は、ばね部材7のばね定数より大幅に小さくなっている。
【0030】
図5に示すように、ハブ3の歯23の先端面と筒状部材19の歯底との間、及び筒状部材19の歯20の先端面とハブ3の歯底との間には、それぞれ半径方向隙間45,46が確保されている。これら隙間45,46の半径方向長さをそれぞれS2,S3とする。S2,S3は例えば0.2mmである。このように、ハブ3の歯23と筒状部材19の歯20との間に半径方向隙間が形成されているため、両者は互いに対して半径方向に変位できるばかりでなく、軸方向に変位すること、さらには傾くことも可能となっている。
(2)動作
クラッチ連結時には、クラッチカバー組立体のプレッシャープレート9がクラッチディスク2をフライホイール8に押し付ける。すると、クラッチディスク2はフライホイール8と一体回転する。
【0031】
クラッチディスク2に入力されたトルクは、プレート部材5からばね部材7を介してリティーニングプレート16,17に伝達される。このトルクは、リティーニングプレート16,17から、小ダンパー機構14を介して、ハブ3に伝達される。この結果、トルクは、トランスミッション側から延びるメインドライブシャフト10に出力される。
【0032】
クラッチディスク組立体1の捩じり特性について説明する。捩じり角度の小さな領域では、小ダンパー機構14において小ばね33が回転方向に圧縮される。その結果低剛性の特性が得られる。筒状部材19の歯20とハブ3の歯23が当接すると、それ以降は小ばね33の圧縮は停止される。さらに捩じり角度が大きくなると、ばね部材7がプレート部材5とリティーニングプレート16,17との間で回転方向に圧縮され、摩擦発生機構28で滑りが生じる。この結果、高剛性・高ヒステリシストルクの特性が得られる。
【0033】
トランスミッションのメインドライブシャフト10がフライホイール8に対して傾いたり軸方向に変位したりする場合の動作について説明する。なお、図6〜8に示す荷重特性図では、変位量はクラッチディスク2の外周縁部分の軸方向変位量を意味する。
【0034】
図1に示すようにクラッチディスク組立体1のクラッチディスク2に対して曲げ方向への力F1が作用したとする。すると、クラッチディスク2及びダンパー機構4はハブ3に対して傾く。この傾きにおいて、クラッチディスク2及びダンパー機構4はほとんどたわむことがないため、図6に示すようにクラッチディスク組立体1において発生する荷重は大変小さく、例えば従来に比べて1/10程度である。このことは、クラッチディスク組立体1の面曲げ剛性が低下していることを意味する。この結果、クラッチ切れ性能が向上する。
【0035】
この傾き角度は、歯20と歯23の軸方向長さ及び半径方向隙間長さ(S2,S3)等で決定されるが、この実施形態では最大0.4°となっている。好ましくは、傾き角度は、0.1°〜0.4°の範囲、さらに好ましくは0.3°〜0.4°の範囲である。
【0036】
最大角度まで傾けた後に、クラッチディスク2に対してフライホイール8側から軸方向トランスミッション側への力F2が作用すると、ウェーブスプリング44がリティーニングプレート16の内周縁部とハブ3の歯23との間で圧縮される。その結果、図7に示すようにウェーブスプリング44の弾性力による荷重が得られる。
【0037】
また、クラッチディスク2及びダンパー機構4がハブ3に対して傾く前に、クラッチディスク2に対してフライホイール8側から軸方向トランスミッション側への力F2が作用した場合も、ウェーブスプリング44がリティーニングプレート16の内周縁部とハブ3の歯23との間で圧縮される。その結果、図8に示すように変位量0付近からウェーブスプリング44の弾性力による荷重が得られる。
(2)他の実施形態
ウェーブスプリングの代わりに、他の種類のばねや弾性体(ゴムや樹脂)をクッショニング部材として、リティーニングプレート16の内周部とハブ3の歯23との間の隙間に配置してもよい。
【0038】
ウェーブスプリング等のクッショニング部材を省略してもよい。その場合もミスアライメントの際に隙間によって傾きを吸収し、前記実施形態と同様の効果が得られる。
【0039】
前記実施形態ではハブ3の歯23とリティーニングプレート16の内周縁部との間に隙間を確保していたが、ハブの外周面にフランジを設けて、フランジとリティーニングプレートとの間に隙間を確保してもよい。
【0040】
1対の円板状プレート部材をクラッチディスクに連結し、プレート部材をハブに連結させる構造のクラッチディスク組立体にも本発明を採用できる。
本発明は前記実施形態の具体的な構造に限定されず、他の構造を有するクラッチディスク組立体にも適用できる。
【0041】
【発明の効果】
本発明に係るクラッチディスク組立体では、ハブと1対の円板状プレートとの間に隙間を設けることで、面曲げ剛性を大きくすることなく、ミスアライメントを吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのクラッチディスク組立体の縦断面概略図。
【図2】クラッチディスク組立体の部分平面図。
【図3】図1の部分拡大図。
【図4】図1の部分拡大図。
【図5】図2の部分拡大図。
【図6】クラッチディスク組立体の荷重特性。
【図7】クラッチディスク組立体の荷重特性。
【図8】クラッチディスク組立体の荷重特性。
【符号の説明】
1 クラッチディスク組立体
2 クラッチディスク
3 ハブ
4 ダンパー機構
5 プレート部材
6 ドリブン部材
7 ばね部材(弾性部材)
16,17 リティーニングプレート(円板状プレート部材)
19 筒状部材
23 歯(半径方向突出部)
43 隙間
44 ウェーブスプリング(クッション部材)

Claims (4)

  1. フライホイールからトランスミッションのシャフトにトルクを伝達するためのクラッチディスク組立体であって、
    前記フライホイールに摩擦連結されるクラッチディスクと、
    前記シャフトに相対回転不能に連結され、半径方向突出部を外周面に有するハブと、
    前記ハブの外周側に配置され、軸方向に間をあけて互いに固定された1対の円板状プレート部材と、
    前記1対の円板状プレート部材の軸方向間に配置されたプレート部材と、
    前記1対の円板状プレート部材と前記プレート部材とを回転方向に弾性的に連結するための弾性部材とを備え、
    前記1対の円板状プレート部材の内周縁部は前記ハブの半径方向突出部の軸方向両側に配置され、前記内周縁部同士の軸方向隙間距離は前記半径方向突出部の軸方向長さより長く、そのため前記1対の円板状プレート部材は前記ハブに対して傾き可能であり、
    前記1対の円板状プレート部材の前記フライホイール側の部材の内周縁部と前記半径方向突出部との間に軸方向に隙間が確保されており、
    前記隙間に配置されたクッション部材をさらに備えており、
    前記1対の円板状プレート部材の前記フライホイール側の部材は、前記1対の円板状プレート部材の前記トランスミッション側の部材よりも内径が小さい、
    クラッチディスク組立体。
  2. 前記1対の円板状プレート部材の内周部同士間に固定され、前記ハブの外周側に配置された筒状部材をさらに備え、
    前記ハブの外周面と前記筒状部材の内周面には、回転方向隙間を有して係合する複数の歯がそれぞれ形成され、前記歯同士の間には半径方向隙間が確保されている、請求項1に記載のクラッチディスク組立体。
  3. 前記1対の円板状プレート部材は前記ハブに対して0.1°〜0.4°の範囲で傾き可能である、請求項1または2に記載のクラッチディスク組立体。
  4. 前記1対の円板状プレート部材は前記ハブに対して0.3°〜と0.4°の範囲で傾き可能である、請求項3に記載のクラッチディスク組立体。
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