JP4385045B2 - ダンパー機構 - Google Patents

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Description

本発明は、ダンパー機構、特に、動力伝達系において捩り振動を減衰するためのダンパー機構に関する。
車両の動力伝達系には、捩り振動を減衰するためにダンパー機構が用いられている。ここでは、エンジンからのトルクを伝達および遮断するクラッチ装置を例に説明する。
クラッチ装置は、フライホイールに近接して配置されたクラッチディスク組立体と、クラッチディスク組立体をフライホイールに押圧するためのクラッチカバー組立体とから構成されている。クラッチディスク組立体により、クラッチ機能およびダンパー機能が実現されている。
クラッチカバー組立体は、フライホイールに固定される環状のクラッチカバーと、クラッチカバーに対して軸方向に移動可能にかつ一体回転可能に設けられたプレッシャプレートと、プレッシャプレートをフライホイール側へ付勢するダイヤフラムスプリングとを有している。
クラッチディスク組立体は、プレッシャプレートとフライホイールとの間に狭持されるクラッチディスクと、クラッチディスクが固定され互いに対向して配置された1対の入力側プレートと、1対の入力側プレートの軸方向間に配置されたハブフランジと、1対の入力側プレートとハブフランジとを回転方向に弾性的に連結するコイルスプリングと、ハブフランジに対して回転方向に弾性的に連結される出力側ハブとから構成されている。1対の入力側プレート、ハブフランジおよびコイルスプリングにより、ダンパー機構が構成されている。
従来のクラッチディスク組立体では、所定の捩り角度の範囲内で入力側プレートとハブフランジとの相対回転を規制する部材として、ストップピンが用いられている。このストップピンは、1対の入力側プレートを連結しており、ハブフランジに形成された孔部を貫通している。ストップピンと孔部とが回転方向に当接することで、ストッパ機構が実現されている。
しかし、ストップピンは、強度を確保するために一定の径が必要であり、また1対の入力側プレートの外周縁からさらに半径方向内側に配置する必要がある。このため、1対の入力側プレートとハブフランジとの相対捩り角度を充分に大きくできない。この場合、剛性が高いコイルスプリングを用いたとしても、充分な相対捩り角度が得られない。したがって、従来のストップピンタイプのストッパ機構では、コイルスプリングの能力を最大限に利用することができない。
そこで、ストップピンを用いないストッパ機構が採用されたダンパー機構が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開平9−196078号公報
このダンパー機構では、1対の入力側プレートを連結する複数の連結部によりストッパ機構が実現されている。具体的には、連結部は一方の入力側プレートに一体成形された板状の部分である。連結部は、一方の入力側プレートの外周縁から他方の入力側プレートに向かって軸方向に延びる当接部と、当接部の端部から半径方向内側へ延び他方の入力側プレートに固定される固定部と、を有している。また、ハブフランジの外周部には、半径方向外側へ延びる複数の突出部と、突出部の回転方向間に形成された切欠きと、を有している。連結部の当接部は、切欠きを軸方向に貫通しており、入力側プレートとハブフランジとが相対回転すると突出部と回転方向に当接する。これにより、このダンパー機構では、ストップピンを用いることなく、簡素な構造によりストッパ機構を実現することができる。
しかし、このダンパー機構では、連結部の回転方向間(ハブフランジの切欠きの回転方向間)にコイルスプリングが配置されており、また複数の連結部が回転方向に同じピッチで(等間隔で)配置されている。このため、基本的には全てのコイルスプリングの寸法は同じにするのが好ましい。言い換えると、このダンパー機構では、例えば一部のコイルスプリングを小さくすることはできたとしても、一部のコイルスプリングをさらに大きくすることは、配置上、極めて困難であると言える。すなわち、従来のダンパー機構では、コイルスプリングが配置の制限を受けやすく、捩り特性のバリエーションを増やしにくい構造となっている。
一方で、コストダウンを考慮して、構造の変更を最小限に抑えつつ、様々な捩り特性を実現できるダンパー機構が求められている。
本発明の課題は、構造の変更を最小限に抑えつつ、ダンパー機構の設計の自由度を高めることにある。
第1の発明に係るダンパー機構は、軸方向に並んで配置された1対の第1回転体と、1対の第1回転体の軸方向間に相対回転可能に配置された第2回転体と、第1および第2回転体を回転方向に弾性的に連結する複数の弾性部材と、を備えている。第2回転体は、第2本体部と、第2本体部の外周縁から半径方向外側へ延び弾性部材に対応して配置される複数の突出部と、を有している。1対の第1回転体は、1対の第1本体部と、複数の突出部の回転方向間に配置され1対の第1本体部を連結する複数の連結部と、を有している。複数の連結部は、隣り合うピッチが異なるように配置されている。連結部は、一方の第1本体部の外周縁から軸方向に延び突出部と回転方向に当接可能な当接部と、当接部の端部から半径方向内側へ延び他方の第1本体部に固定される固定部と、を有している。
このダンパー機構では、例えば第1回転体にトルクが入力されると、第1回転体と第2回転体とが相対回転する。このとき、第1回転体に入力された捩り振動が弾性部材により吸収・減衰される。そして、第1回転体と第2回転体とが所定の捩り角度だけ相対回転すると、第1回転体の連結部と第2回転体の突出部とが回転方向に当接する。これにより、このダンパー機構では、トルク入力時の捩り振動を吸収および減衰しつつ、一方の回転体の入力されたトルクを他方の回転体に伝達することができる。
そして、この場合、隣り合うピッチが異なるように複数の連結部が配置されているため、連結部の間に配置される弾性部材の大きさを変えることができる。例えば、ピッチが大きい領域には、寸法の大きな弾性部材を配置することができる。この結果、構造の変更を最小限に抑えつつ、弾性部材の種類や配置のバリエーションが増やすことができ、ダンパー機構の捩り特性のバリエーションを増やすことができる。すなわち、このダンパー機構では、構造の変更を最小限に抑えつつ、設計の自由度を高めることができる。
第2の発明に係るダンパー機構は、第1の発明に係るダンパー機構において、当接部の回転方向中心と固定部の回転方向中心とは、回転方向の位置が異なっている。
第3の発明に係るダンパー機構は、第2の発明に係るダンパー機構において、当接部の回転方向中心が、対応する連結部を基準として隣り合うピッチが小さい方へ、対応する固定部の回転方向中心に対して回転方向の位置がずれている。
第4の発明に係るダンパー機構は、第1から第3のいずれかの発明に係るダンパー機構において、第2回転体が、突出部の内周側に配置され弾性部材が収容される複数の窓孔をさらに有している。複数の突出部は、連結部を基準として隣り合うピッチが大きい領域に配置された第1突出部を含んでいる。第1突出部の回転方向を向く両端面は、対応する窓孔の回転方向を向く両端面に対して回転方向外側に配置されている。
この場合、連結部における隣り合うピッチが大きい領域には、従来よりも大きな窓孔を形成することができる。この結果、従来よりも大きな弾性部材を配置することができ、捩り特性のバリエーションの増加を容易に実現できる。
ここで、回転方向外側とは、第1突出部の回転方向中心または対応する窓孔の回転方向中心を基準として回転方向の外側、ということを意味している。
第5の発明に係るダンパー機構は、第4の発明に係るダンパー機構において、複数の突出部が、連結部を基準として隣り合うピッチが小さい領域に配置された第2突出部をさらに含んでいる。第2突出部の回転方向を向く両端面は、対応する窓孔の回転方向を向く両端面に対して回転方向内側に配置されている。
この場合、隣り合う突出部の距離を大きくとることができ、第1回転体と第2回転体との相対回転角度を大きくとることができる。すなわち、このダンパー機構では、従来と同じ、あるいは従来よりも大きい作動角を確保することができる。
ここで、回転方向内側とは、第2突出部の回転方向中心または対応する窓孔の回転方向中心を基準として回転方向の内側、ということを意味している。
本発明に係るダンパー機構では、上記の構成により、構造の変更を最小限に抑えつつ設計の自由度を高めることができる。
以下、図面に基づいて、本発明に係るダンパー機構の実施形態について説明する。ここでは、ダンパー機構が搭載されたクラッチディスク組立体を例に説明する。
〔1.クラッチディスク組立体の全体構成〕

図1または図2を用いて、本発明に係るダンパー機構4が搭載されたクラッチディスク組立体1について説明する。図1にクラッチディスク組立体1の縦断面概略図、図2にクラッチディスク組立体1の平面概略図を示す。図1のO−O線は、クラッチディスク組立体1の回転軸線である。また、図1の左側にエンジンおよびフライホイール(図示せず)が配置されており、図1の右側にトランスミッション(図示せず)が配置されている。さらに、図2のR1側がクラッチディスク組立体1の回転方向駆動側(正側)であり、R2側がその反対側(負側)である。
クラッチディスク組立体1は、車両の動力伝達系を構成するクラッチ装置に用いられる機構であり、クラッチ機能とダンパー機能とを有している。クラッチ機能とは、フライホイール(図示せず)に対してプレッシャプレート(図示せず)によりクラッチディスク組立体1が押圧および押圧解除されることによってトルクの伝達および遮断をする機能である。ダンパー機能とは、コイルスプリング等によりフライホイール側から入力される捩り振動を吸収および減衰する機能である。
図1および図2に示すように、クラッチディスク組立体1は主に、フライホイールからトルクが入力されるクラッチディスク23と、クラッチディスク23から入力される捩り振動を吸収および減衰するダンパー機構4と、から構成されている。
クラッチディスク23は、フライホイール(図示せず)に押し付けられる部分であり、主に、環状の1対の摩擦フェーシング25と、摩擦フェーシング25が固定されるクッショニングプレート24と、から構成されている。クッショニングプレート24は、環状部24aと、環状部24aの外周側に設けられ回転方向に並ぶ8つのクッショニング部24bと、環状部24aから半径方向内側に延びる4つの固定部24cと、から構成されている。各クッショニング部24bの両面には、摩擦フェーシング25がリベット26により固定されている。固定部24cはダンパー機構4の外周部に固定されている。
〔2.ダンパー機構の構成〕
ここで、図3〜図7を用いてダンパー機構4を構成する各部材について詳細に説明する。図3にダンパー機構4の平面概略図、図4にハブフランジ6の平面図、図5に入力回転体2の平面図、図6および図7にダンパー機構4の部分断面図を示す。
ダンパー機構4は主に、クラッチディスク23が固定される入力回転体2と、入力回転体2に対して回転可能に配置された第2回転体としてのハブフランジ6と、ハブフランジ6に対して回転可能に配置されたスプラインハブ3と、ハブフランジ6とスプラインハブ3とを回転方向に弾性的に連結する第1コイルスプリング7と、入力回転体2とハブフランジ6とを回転方向に弾性的に連結する第2コイルスプリング8と、から構成されている。スプラインハブ3はトランスミッション(図示せず)の入力シャフトの端部にスプライン係合している。
入力回転体2は、1対の第1回転体としてのクラッチプレート21およびリテーニングプレート22から構成されている。クラッチプレート21およびリテーニングプレート22は、板金製の円板状または環状の部材であり、軸方向に所定の間隔をあけて配置されている。クラッチプレート21はエンジン側に配置され、リテーニングプレート22はトランスミッション側に配置されている。クラッチプレート21とリテーニングプレート22は後述する連結部31により互いに固定されている。このため、クラッチプレート21およびリテーニングプレート22は、軸方向に所定の間隔を保った状態で一体回転可能となっている。また、クラッチプレート21の外周部には、クラッチディスク23の固定部24cがリベット27により固定されている。
クラッチプレート21およびリテーニングプレート22は、第2コイルスプリング8を保持する機能を有している。具体的には、クラッチプレート21およびリテーニングプレート22は、環状の1対の第1本体部28と、第1本体部28の外周部に回転方向に並んで配置された4つの保持部35と、保持部35の回転方向間に配置された4つの連結部31と、から構成されている。
保持部35は、内周側および外周側に切り起こし部35a,35bを有している。切り起こし部35a,35bは第2コイルスプリング8の軸方向および半径方向への移動を規制している。また、保持部35の回転方向寸法は、第2コイルスプリング8の長さとほぼ一致している。保持部35の円周方向両端には、第2コイルスプリング8の端部と当接または近接する当接面36が形成されている。なお、4つの保持部35は、隣り合うピッチが異なるように配置されている(図5参照)。具体的には、図5の左右の保持部35は上下の保持部に対して角度θ4だけ回転方向にずれている。
連結部31は、1対の第1本体部28の外周側に配置されており、1対の第1本体部28を連結している。具体的には、連結部31は、一方の第1本体部28(本実施形態では、リテーニングプレート22の第1本体部28)の外周縁から他方の第1本体部28(本実施形態では、クラッチプレート21の第1本体部28)へ軸方向に延びる当接部32と、当接部32の端部から半径方向内側へ延びる固定部33と、から構成されている(図7参照)。固定部33は、クラッチディスク23の固定部24cとともに、リベット27によりクラッチプレート21の第1本体部28に固定されている。
ハブフランジ6は、クラッチプレート21およびリテーニングプレート22の間に相対回転可能に配置されており、第2コイルスプリング8によりクラッチプレート21およびリテーニングプレート22に弾性的に連結されている。具体的には、ハブフランジ6は、環状の第2本体部29と、第2本体部29の外周部に形成された1対の第1窓孔41および1対の第2窓孔42と、第2本体部29の外周部に形成された4つの切欠き43と、から構成されている。1対の第1窓孔41および1対の第2窓孔42は、4つの保持部35に対応する位置に配置されている。1対の第1窓孔41は半径方向に対向して配置されており、1対の第2窓孔42は半径方向に対向して配置されている。
第1窓孔41および第2窓孔42には、第2コイルスプリング8が収容されている。第1窓孔41の回転方向寸法は保持部35よりも長く設定されており、第2窓孔42の回転方向寸法は保持部35とほぼ同じ長さに設定されている。第1窓孔41および第2窓孔42には、第2コイルスプリング8の端部と当接または近接する第1当接面44および第2当接面47が円周方向両端に形成されている。
また、クラッチプレート21およびリテーニングプレート22の中心孔37,38内には、スプラインハブ3が配置されている。スプラインハブ3は、軸方向に延びる筒状のボス52と、ボス52から半径方向外側に延びるフランジ54と、から構成されている。ボス52の内周部には、トランスミッションの入力シャフト(図示せず)に係合するスプライン孔53が形成されている。
図3に示すように、フランジ54の外周部に形成された複数の外周歯55は、ハブフランジ6の内周部に形成された複数の内周歯59と噛み合っている。フランジ54の外周縁およびハブフランジ6の内周縁には、第1コイルスプリング7が収容される第1切欠き56および第2切欠き58が形成されている。第1コイルスプリング7の端部には1対のスプリングシートが装着されている。第1コイルスプリング7が圧縮されていない状態では、外周歯55と内周歯59との回転方向間に隙間が形成されている。この隙間に対応する捩り角度は、隙間角度θ1pおよびθ1nである。外周歯55のR1側に形成された隙間は、隙間角度θ1pに対応しており、外周歯55のR2側に形成された隙間は、隙間角度θ1nに対応している。
また、第2コイルスプリング8は、同心上に配置され径が異なる1対のコイルスプリングから構成されている。第2コイルスプリング8は第1コイルスプリング7に比べて径が大きく長さが長い。第2コイルスプリング8のバネ定数は第1コイルスプリング7のバネ定数に比べてはるかに大きい値に設定されている。すなわち、第2コイルスプリング8は第1コイルスプリング7よりもはるかに剛性が高い。このため、入力回転体2にトルクが入力されると、ハブフランジ6とスプラインハブ3との間で第1コイルスプリング7が圧縮を開始し、ハブフランジ6およびスプラインハブ3が一体回転すると、入力回転体2およびハブフランジ6との間で第2コイルスプリング8が圧縮を開始する。
以上のように、入力回転体2に入力されたトルクは第2コイルスプリング8を介してハブフランジ6に伝達され、ハブフランジ6とスプラインハブ3とが相対回転する。この結果、ハブフランジ6とスプラインハブ3との間で第1コイルスプリング7が圧縮される。ハブフランジ6とスプラインハブ3との相対捩り角度が所定の角度に達すると、外周歯55および内周歯59が当接して両部材6,3は一体回転し、入力回転体2とハブフランジ6とが相対回転する。この結果、入力回転体2とハブフランジ6との間で第2コイルスプリング8は圧縮される。これにより、クラッチディスク23から入力回転体2に入力された捩り振動が吸収・減衰される。なお、第1コイルスプリング7は並列に作用し、第2コイルスプリング8は並列に作用する。
(2.2:ストッパ機構)
また、ダンパー機構4には、入力回転体2に入力されたトルクを直接伝達するために、ストッパ機構としての第1ストッパ9および第2ストッパ10が設けられている。
第1ストッパ9は、ハブフランジ6とスプラインハブ3との相対回転を一定の範囲内で制限するための機構であり、スプラインハブ3の外周歯55と、ハブフランジ6の内周歯59と、から構成されている。第1ストッパ9は、隙間角度θ1pおよびθ1nの範囲内において、ハブフランジ6とスプラインハブ3との相対回転を許容している。
第2ストッパ10は、入力回転体2とハブフランジ6との相対回転を一定の範囲内で制限するための機構であり、入力回転体2の連結部31と、ハブフランジ6の第1突出部49および第2突出部57と、から構成されている。
具体的には、第2本体部29の外周縁には、半径方向外側へ延びる突出部としての1対の第1突出部49および1対の第2突出部57が形成されている。第1突出部49および第2突出部57は、第1窓孔41および第2窓孔42の外周側に配置されており、回転方向両端にはストッパ面50,51が形成されている。ストッパ面50,51は連結部31のストッパ面39と当接可能である。
また、図3に示す中立状態において、連結部31と第1突出部49および第2突出部57との回転方向間には、隙間が確保されている。この隙間に対応する捩り角度は、隙間角度θ3pまたはθ3nである。連結部31のR1側に形成された隙間は、隙間角度θ3pに対応しており、連結部31のR2側に形成された隙間は、隙間角度θ3nに対応している。これにより、第2ストッパ10は、隙間角度θ3pおよびθ3nの範囲内において、入力回転体2とスプラインハブ3との相対回転を許容している。
(2.3:摩擦発生機構)
さらに、ダンパー機構4には、捩り振動をより効果的に吸収・減衰させるために、摩擦抵抗を利用してヒステリシストルクを発生させる摩擦発生機構5が設けられている。具体的には、摩擦発生機構5は、第1摩擦ワッシャ79と、第2摩擦ワッシャ72と、第3摩擦ワッシャ85と、を有している。
第1摩擦ワッシャ79は、スプラインハブ3のフランジ54とリテーニングプレート22の内周部との軸方向間に配置されており、ボス52の外周側に配置されている。第1摩擦ワッシャ79は樹脂製である。第1摩擦ワッシャ79は主に、環状の本体81と、本体81から半径方向外側へ延びる複数の突起82と、から構成されている。
本体81はフランジ54のトランスミッション側の面に当接しており、本体81とリテーニングプレート22との間には第1コーンスプリング80が配置されている。第1コーンスプリング80は本体81とリテーニングプレート22との間で軸方向に圧縮されている。このため、第1摩擦ワッシャ79の摩擦面は第1コーンスプリング80によりフランジ54に圧接されている。また、複数の突起82は第2摩擦ワッシャ72の凹部77(後述)に係合している。これにより、第1摩擦ワッシャ79と第2摩擦ワッシャ72とは一体回転可能である。
第2摩擦ワッシャ72は、ハブフランジ6の内周部とリテーニングプレート22の内周部との間に配置されており、第1摩擦ワッシャ79の外周側に配置されている。第2摩擦ワッシャ72は主に、環状の本体74と、本体74の内周部からトランスミッション側へ延びる複数の係合部76と、本体74の内周部のトランスミッション側に形成された凹部77と、から構成されている。第2摩擦ワッシャ72は例えば樹脂製である。
本体74はハブフランジ6のトランスミッション側面に当接しており、本体74とリテーニングプレート22との間には第2コーンスプリング73が配置されている。第2コーンスプリング73は、本体74とリテーニングプレート22との間で圧縮されている。これにより、第2摩擦ワッシャ72の摩擦面は第2コーンスプリング73によりハブフランジ6に圧接されている。また、係合部76はリテーニングプレート22の孔部を貫通している。これにより、第2摩擦ワッシャ72とリテーニングプレート22とは一体回転可能である。さらに、凹部77には第1摩擦ワッシャ79の突起82が係合している。このため、第1摩擦ワッシャ79は第2摩擦ワッシャ72を介してリテーニングプレート22と一体回転可能である。
なお、第1コーンスプリング80の付勢力は第2コーンスプリング73の付勢力より小さくなるように設計されている。また、第1摩擦ワッシャ79は第2摩擦ワッシャ72に比べて摩擦係数が低い。このため、第1摩擦ワッシャ79によって発生する摩擦(ヒステリシストルク)は第2摩擦ワッシャ72で発生する摩擦(ヒステリシストルク)より大幅に小さくなっている。
第3摩擦ワッシャ85は、フランジ54とクラッチプレート21の内周部との間に配置されており、ボス52の外周側に配置されている。第3摩擦ワッシャ85は例えば樹脂製である。第3摩擦ワッシャ85は主に、環状の本体87と、本体87からエンジン側に延びる複数の係合部88と、から構成されている。
本体87は、フランジ54およびハブフランジ6のエンジン側の面に当接しており、クラッチプレート21のトランスミッション側の面に当接している。係合部88はクラッチプレート21に形成された孔部を貫通している。第3摩擦ワッシャ85は係合部88によりクラッチプレート21に一体回転可能である。また、本体87は、クラッチプレート21の中心孔37に相対回転不能に係合し、その内周面はボス52の外周面に摺動可能に当接している。すなわち、クラッチプレート21は第3摩擦ワッシャ85を介してボス52により半径方向に位置決めされている。
以上のように、第1摩擦ワッシャ79および第3摩擦ワッシャ85により大摩擦発生機構14が構成されており、第2摩擦ワッシャ72および第3摩擦ワッシャ85により小摩擦発生機構15が構成されている。そして、入力回転体2、ハブフランジ6およびスプラインハブ3が相対回転すると、大摩擦発生機構14および小摩擦発生機構15によりヒステリシストルクが発生し、ダンパー機構4による捩り振動の減衰および吸収をより効果的に行うことができる。
〔3.本発明の特徴的な構成〕
ここで、本発明に係るダンパー機構4の特徴的な構成について詳細に説明する。 このダンパー機構4では、主に連結部31の配置に特徴を有している。具体的には図3に示すように、4つの複数の連結部31は同じピッチでは配置されておらず、隣り合うピッチが異なるように配置されている。言い換えると、連結部31の固定部33の回転方向中心は隣り合うピッチが異なるように配置されている。例えば、第1突出部49の回転方向両側に配置された2つの連結部31がなす角度A1は、第2突出部57の回転方向両側に配置された2つの連結部31がなす角度A2よりも大きい。ここで、角度A1およびA2の基準(ピッチの基準)は、連結部31の固定部33を固定するリベット27の回転方向中心(またはリベット27が貫通する孔33aの回転方向中心)である。2つの第1突出部49のR1側に配置される2つの連結部31は、回転軸Oを挟んで対向する位置に配置されている。また、2つの第1突出部49のR2側に配置される2つの連結部31は、回転軸Oを挟んで対向する位置に配置されている。
これらの構成により、ハブフランジ6の切欠き43の配置が従来と異なってくる。具体的には図3に示すように、切欠き43の形状は、対応する固定部33の形状と相補的であり、かつ、固定部33よりも若干大きく形成されている。これは、組み付け時に、固定部33が切欠き43を軸方向に通過可能にするためである。したがって、上記のように隣り合うピッチが異なるように連結部31が配置された場合、それに応じて切欠き43も隣り合うピッチが異なるように配置される。この結果、連結部31のピッチが大きい第1領域A1に配置された第1窓孔41の方が、連結部31のピッチが小さい第2領域A2に配置された第2窓孔42よりも、回転方向寸法を大きくとることができる。
例えば、図3に示すように、4つの第2コイルスプリング8は同じ大きさであるが、第2窓孔42よりも第1窓孔41の方が回転方向寸法を大きくできる。このため、第1窓孔41の第1当接面44と第2コイルスプリング8の端部との回転方向間に隙間を確保することが可能となる。この隙間に対応する捩り角度は、隙間角度θ2pおよびθ2nである。第2コイルスプリング8の端部のR1側に形成された隙間は、隙間角度θ2pに対応しており、第2コイルスプリング8の端部のR2側に形成された隙間は、隙間角度θ2nに対応している。隙間角度θ2pは、隙間角度θ2nよりも小さく設定されている。
以上のように、第1窓孔41にのみ隙間を確保しているため、このダンパー機構4では後述するように第2コイルスプリング8を利用して2段階の捩り特性を実現できる。
また図3に示すように、上記の構成に加えて、当接部32の回転方向中心と固定部33の回転方向中心とは回転方向の位置が異なっている。具体的には、当接部32の回転方向中心が、その当接部32に対応する連結部31を基準として隣り合うピッチが小さい方へ、その当接部32に対応する固定部33の回転方向中心に対して回転方向の位置がずれている。例えば図3に示すように、第1突出部49のR1側に配置された連結部31について考えると、固定部33の回転方向中心に対して当接部32の回転方向中心がR1側に配置されている。そして、この連結部31を基準とした場合、隣り合うピッチが小さい角度A2側へ当接部32の回転方向中心がずれている。これは、他の3つの連結部31についても同様である。
以上のように、固定部33に対する当接部32の位置を回転方向にずらすことで、ストッパ面50と第1突出部49との位置関係が従来と異なる。具体的には、このダンパー機構4では、第1突出部49に形成される2つのストッパ面50が第1窓孔41に形成される2つの第1当接面44よりも回転方向外側に配置されている。R1側のストッパ面50は、R1側の第1当接面44よりもR1側に配置されており、R2側のストッパ面50は、R2側の第1当接面44よりもR2側に配置されている。したがって、第1突出部49の回転方向長さは、第1窓孔41の回転方向長さよりも長い。

一方で、隙間角度θ3pを確保するために、第2突出部57に形成される2つのストッパ面51は、第2窓孔42に形成される2つの第2当接面47よりも回転方向内側に配置されている。具体的には、R1側のストッパ面51は、R1側の第2当接面47よりもR2側に配置されており、R2側のストッパ面51は、R2側の第2当接面47よりもR1側に配置されている。したがって、第2突出部57の回転方向長さは、第2窓孔42の回転方向長さよりも短い。
以上の構成により、第1窓孔41の半径方向寸法を大きくとることができ、第1窓孔41に対応する第2コイルスプリング8の径をより大きくすることができる。
ここで、回転方向外側とは、第1突出部49の回転方向中心または対応する第1窓孔41の回転方向中心を基準として回転方向の外側、ということを意味している。また、回転方向内側とは、第2突出部57の回転方向中心または対応する第2窓孔42の回転方向中心を基準として回転方向の内側、ということを意味している。
〔3.機械回路図〕
以上のようなダンパー機構4を機械回路図で示すと、図8のようになる。この機械回路図は、ダンパー機構における各部材の回転方向の関係を模式的に描いたものである。したがって一体回転する部材は同一の部材として取り扱っている。
図8に示すように、ハブフランジ6は入力回転体2とスプラインハブ3との回転方向間に配置されている。ハブフランジ6はスプラインハブ3に第1コイルスプリング7を介して回転方向に弾性的に連結されている。また、ハブフランジ6とスプラインハブ3との間には第1ストッパ9が形成されている。第1ストッパ9における第1隙間角度θ1pおよびθ1nの範囲内で第1コイルスプリング7は圧縮可能である。ハブフランジ6は入力回転体2に対して第2コイルスプリング8を介して回転方向に弾性的に連結されている。また、ハブフランジ6と入力回転体2との間には第2ストッパ10が形成されている。第2ストッパ10における隙間角度θ3pおよびθ3nの範囲内で第2コイルスプリング8は圧縮可能となっている。以上に述べたように、入力回転体2およびスプラインハブ3は、ハブフランジ6を介して、直列に配置された第1コイルスプリング7および第2コイルスプリング8により回転方向に弾性的に連結されている。
ここでは、ハブフランジ6は2種類のコイルスプリングの間に配置された中間部材として機能している。また、以上に述べた構造は、並列に配置された複数の第1コイルスプリング7と第1ストッパ9とからなる第1ダンパーと、並列に配置された複数の第2コイルスプリング8と第2ストッパ10とからなる第2ダンパーとが、直列に配置された構造と考えることもできる。なお、第1コイルスプリング7全体の剛性は第2コイルスプリング8全体の剛性よりはるかに小さく設定されている。そのため、第1隙間角度θ1およびθ1nまでの捩り角度の範囲で第2コイルスプリング8はほとんど回転方向に圧縮されない。
〔4.動作〕
次に、図8〜図12を用いてクラッチディスク組立体1のダンパー機構の動作および捩り特性について説明する。図9〜図11に動作中の機械回路図、図12に捩り特性線図を示す。なお、以下の説明は、図8に示す中立状態からスプラインハブ3に対して入力回転体2をR1側に捩っていく正側捩り特性を説明しており、負側捩り特性については同様であるため説明は省略する。
図8の中立状態からスプラインハブ3に対して入力回転体2がR1側すなわち回転方向駆動側に捩られる。このとき、第2コイルスプリング8のバネ定数よりも第1コイルスプリング7のバネ定数の方が小さいため、第2コイルスプリング8は圧縮されず、第1コイルスプリング7がスプラインハブ3とハブフランジ6との間で回転方向に圧縮される。また、スプラインハブ3とハブフランジ6との相対回転により、小摩擦発生機構15で滑りが生じる。この結果、図12に示すように、捩り角度0から捩り角度θ1pの範囲内においては、低剛性および低ヒステリシストルクの特性が得られる。図9の状態では、フランジ54の外周歯55とハブフランジ6の内周歯59とが回転方向に当接して、第1ストッパ9が作動する。このため、図9の状態からさらに入力回転体2の捩り角度が大きくなると、スプラインハブ3とハブフランジ6とは一体回転する。
図9の状態からさらに入力回転体2がR1側に捩られると、ハブフランジ6と入力回転体2との間で第2コイルスプリング8が回転方向に圧縮される。このとき、第1窓孔41の第1当接面44と第2コイルスプリング8の端部との間には、隙間角度θ2pが確保されている。このため、図10に示すように、捩り角度θ1pから捩り角度θ1p+θ2pの範囲内においては、第2窓孔42に収容された2つの第2コイルスプリング8のみが圧縮される。このとき、小摩擦発生機構15に加えて大摩擦発生機構14においても摩擦抵抗が発生する。
また、図10の状態からさらに入力回転体2がR1側に捩られると、第2窓孔42に収容された2つの第2コイルスプリング8に加えて第1窓孔41に収容された2つの第2コイルスプリング8が圧縮される。そして、捩り角度がθ1p+θ3pに達すると、連結部31と第1突出部49および連結部31と第2突出部57が回転方向に当接して、第2ストッパ10が作動する。すなわち、図12に示すように、捩り角度θ1p+θ2pから捩り角度θ1p+θ3pの範囲内においては、このダンパー機構では3段階の捩り特性が実現され、捩り角度がθ1p+θ3pに達すると、入力回転体2、ハブフランジ6およびスプラインハブ3は一体回転し、入力回転体2に入力されたトルクはスプラインハブ3から出力される。
以上に説明したように、このクラッチディスク組立体1では、第1コイルスプリング7、第2コイルスプリング8、そして隙間角度θ1p、θ2p、θ3pにより、3段階の捩り特性が実現されている。 〔5.作用効果〕
このように、このクラッチディスク組立体1では、連結部31の隣り合うピッチが異なっているため、ハブフランジ6の第1窓孔41周辺を大きくできる。この結果、ハブフランジ6の第1窓孔41を大きくしたり、あるいは第1窓孔41に収容される第2コイルスプリング8を大きくしたりできる。
この場合、例えば、前述のように第1窓孔41と第2コイルスプリング8との間に隙間角度θ2pおよびθ2nを確保したり、隙間角度を設けずに第2コイルスプリング8の寸法を大きくしたりできる。また、隙間角度θ2pおよびθ2nのうち一方のみを確保することができる。
このように、このダンパー機構4では、構造の変更を最小限に抑えつつ、様々な捩り特性を実現することができる、すなわち設計の自由度を飛躍的に高めることが可能となる。
〔6.その他の実施形態〕
本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
前述の実施形態では、ダンパー機構4が搭載されたクラッチディスク組立体1を例に説明しているが、これに限定されない。例えば、このダンパー機構は2マスフライホイールや流体式トルク伝達装置のロックアップ装置などの他の動力伝達装置にも適用可能である。
クラッチディスク組立体の縦断面概略図 クラッチディスク組立体の平面概略図 ダンパー機構の平面概略図 ハブフランジの平面図 入力回転体の平面図 ダンパー機構の部分断面図 ダンパー機構の部分断面図 ダンパー機構の機械回路図 ダンパー機構の機械回路図 ダンパー機構の機械回路図 ダンパー機構の機械回路図 ダンパー機構の捩り特性線図
符号の説明
1 クラッチディスク組立体
2 入力回転体(1対の第1回転体)
3 スプラインハブ
4 ダンパー機構
5 摩擦発生機構
6 ハブフランジ(第2回転体)
7 第1コイルスプリング
8 第2コイルスプリング(弾性部材)
9 第1ストッパ
10 第2ストッパ
28 第1本体部
29 第2本体部
35 保持部
31 連結部
32 当接部
33 固定部
43 切欠き
41 第1窓孔
42 第2窓孔
44 第1当接面(端面)
47 第2当接面(端面)
50,51 ストッパ面(端面)
49 第1突出部(突出部)
57 第2突出部(突出部)

Claims (5)

  1. 軸方向に並んで配置された1対の第1回転体と、
    前記1対の第1回転体の軸方向間に相対回転可能に配置された第2回転体と、
    前記第1および第2回転体を回転方向に弾性的に連結する複数の弾性部材と、を備え、
    前記第2回転体は、第2本体部と、前記第2本体部の外周縁から半径方向外側へ延び前記弾性部材に対応して配置される複数の突出部と、を有しており、
    前記1対の第1回転体は、1対の第1本体部と、前記複数の突出部の回転方向間に配置され前記1対の第1本体部を連結する複数の連結部と、を有しており、
    前記複数の連結部は、隣り合うピッチが異なるように配置されており、
    前記連結部は、一方の前記第1本体部の外周縁から軸方向に延び前記突出部と回転方向に当接可能な当接部と、前記当接部の端部から半径方向内側へ延び他方の前記第1本体部に固定される固定部と、を有している、
    ダンパー機構。
  2. 前記当接部の回転方向中心と前記固定部の回転方向中心とは、回転方向の位置が異なっている、
    請求項1に記載のダンパー機構。
  3. 前記当接部の回転方向中心は、対応する前記連結部を基準として隣り合うピッチが小さい方へ、対応する前記固定部の回転方向中心に対して回転方向の位置がずれている、
    請求項2に記載のダンパー機構。
  4. 前記第2回転体は、前記突出部の内周側に配置され前記弾性部材が収容される複数の窓孔をさらに有しており、
    前記複数の突出部は、前記連結部を基準として隣り合うピッチが大きい領域に配置された第1突出部を含んでおり、
    前記第1突出部の回転方向を向く両端面は、対応する前記窓孔の回転方向を向く両端面に対して回転方向外側に配置されている、
    請求項1から3のいずれかに記載のダンパー機構。
  5. 前記複数の突出部は、前記連結部を基準として隣り合うピッチが小さい領域に配置された第2突出部をさらに含んでおり、
    前記第2突出部の回転方向を向く両端面は、対応する前記窓孔の回転方向を向く両端面に対して回転方向内側に配置されている、
    請求項4に記載のダンパー機構。
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