JP2000002263A - ブッシュ - Google Patents

ブッシュ

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JP2000002263A
JP2000002263A JP10168192A JP16819298A JP2000002263A JP 2000002263 A JP2000002263 A JP 2000002263A JP 10168192 A JP10168192 A JP 10168192A JP 16819298 A JP16819298 A JP 16819298A JP 2000002263 A JP2000002263 A JP 2000002263A
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JP
Japan
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spring
annular
bush
friction
hub
Prior art date
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Pending
Application number
JP10168192A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Tanaka
優喜 田中
Hideki Hashimoto
秀樹 橋本
Takashi Harada
貴司 原田
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Exedy Corp
Original Assignee
Exedy Corp
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Filing date
Publication date
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Priority to US09/325,740 priority patent/US6227977B1/en
Priority to DE19926992A priority patent/DE19926992B4/de
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Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/131Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the rotating system comprising two or more gyratory masses
    • F16F15/13164Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the rotating system comprising two or more gyratory masses characterised by the supporting arrangement of the damper unit

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂製のブッシュにおいて他の部材と係合す
る部分の摩耗を生じにくくする。 【解決手段】 ブッシュ101は他の部材とトルク伝達
可能な部材である。ブッシュ101は、樹脂製の環状部
材102と金属製の係合部材103とを備えている。係
合部材103は環状部材102にモールドされている。
係合部材103は他の部材にトルク伝達可能に係合する
部分(117,118)を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブッシュ、特に、
ダンパー機構に用いられる樹脂製ブッシュに関する。
【0002】
【従来の技術】車輌のクラッチに用いられるクラッチデ
ィスク組立体(ダンパーディスク組立体)は、フライホ
イールに連結及び連結解除するためのクラッチ機能と、
フライホイールから伝達された捩り振動を吸収・減衰す
るためのダンパー機能とを有している。クラッチディス
ク組立体は、クラッチディスクと、クラッチディスクに
固定された1対の入力プレートと、入力プレートの内周
側に配置されたハブと、ハブと入力プレートとを回転方
向に弾性的に連結する弾性部材とを備えいてる。
【0003】弾性部材は入力プレートとハブとの間に配
置され両者が相対回転すると回転方向に圧縮されるよう
になっている。クラッチディスクがフライホイールに連
結されると、フライホイールからクラッチディスク組立
体の入力プレートにトルクが入力される。トルクは弾性
部材を介してハブに伝達され、さらにトランスミッショ
ンから延びるシャフトに出力される。エンジンからのト
ルク変動がクラッチディスク組立体に入力されると、1
対の入力プレートとハブとの間で相対回転が生じ、弾性
部材が円周方向に繰り返し圧縮される。
【0004】クラッチディスク組立体は摩擦機構をさら
に備えている。摩擦機構は、入力プレートとハブとの間
に配置され、両部材が相対回転するときに摩擦抵抗を発
生する。摩擦機構は複数のワッシャーや付勢部材から構
成されている。分離ハブ型クラッチディスク組立体は、
ハブの従来のフランジをボスから分離してハブフランジ
(分離フランジ)にするとともに、ボスとハブフランジ
を低剛性の弾性部材により回転方向に連結したものであ
る。このクラッチディスク組立体では、入力プレートと
ハブとの捩り角度が広くなり、さらに2段階の剛性(低
剛性・高剛性)が得られる。
【0005】前記従来の分離ハブ型クラッチディスク組
立体では、例えば、リテーニングプレート(1対の入力
プレートの一方)とハブのボスとの間に小摩擦機構が設
けられ、リテーニングプレートとハブフランジとの間に
大摩擦機構が設けられている。大摩擦機構は、ハブフラ
ンジに当接しさらにリテーニングプレートに相対回転不
能にかつ軸方向に移動可能に係合する第1摩擦部材と、
第1摩擦部材とリテーニングプレートとの間に配置され
第1摩擦部材をハブフランジ側に付勢する第1付勢部材
とから構成されている。小摩擦機構は、ハブのフランジ
に当接しかつリテーニングプレートに相対回転不能にか
つ軸方向に移動可能に係合する第2摩擦部材と、第2摩
擦部材とリテーニングプレートとの間に配置され第2摩
擦部材をフランジ側に付勢する第2付勢部材とから構成
されている。一般に、第1摩擦部材は第2摩擦部材より
摩擦係数が高く、第1付勢部材は第2付勢部材より付勢
力が大きく設定されている。このため、大摩擦機構は小
摩擦機構より大きな摩擦(高ヒステリシストルク)を発
生する。
【0006】ハブフランジとハブとが相対回転する1段
目の捩り角度範囲では、低剛性の弾性部材が圧縮され、
小摩擦機構において第2摩擦部材がボスのフランジに対
して摺動する。ここでは、低剛性・低ヒステリシストル
クの特性が得られる。ハブフランジがボスと一体回転し
だすと、それ以後はハブフランジと1対の入力プレート
との間で相対回転が生じる。この2段目範囲では、高剛
性の弾性部材がハブフランジと1対の入力プレートとの
間で圧縮され、大摩擦機構において第2摩擦部材がハブ
フランジに対して摺動する。そのため、高剛性・高ヒス
テリシストルクの特性が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】クラッチディスク組立
体のダンパー機構には、例えば樹脂製のブッシュが用い
られる。樹脂製材料からなるブッシュは、成形により複
雑な形状を簡単に実現できる。樹脂製ブッシュには、例
えば他の部材と回転方向に摺動する摩擦面が形成されて
いることがある。また、ブッシュはばねを介して他の部
材と回転方向に弾性的に連結されていることもある。そ
の場合はブッシュにばねを収容するための凹部が形成さ
れ、凹部の円周方向両端にばねの円周方向両端を支持す
る当接面が形成されている。
【0008】さらに、ブッシュには他の部材と相対回転
不能に係合するために軸方向に突出する係合部を有する
ものがある。前記従来の樹脂製のブッシュでは、他の部
材と係合する部分、例えばばねを支持する部分や他の部
材と相対回転不能に係合する部分等が摩耗し易い。摩耗
が進むとブッシュと他の部材との間に隙間が生じてしま
い、捩り特性において好ましい特性が実現されなくな
る。
【0009】本発明の目的は、樹脂製のブッシュにおい
て他の部材と係合する部分の摩耗を生じにくくすること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のブッシ
ュは、他の部材とトルク伝達可能なものである。ブッシ
ュは、樹脂製環状部材と係合部材とを備えている。係合
部材は、環状部材にモールドされ他の部材に係合してお
り、環状部材より耐摩耗性が高い。ここで係合部材が他
の部材に係合するとは、回転方向にトルク伝達可能な係
合や、軸方向に移動不能な係合などの概念を含む。
【0011】請求項1に記載のブッシュでは、環状部材
より耐摩耗性が高い係合部材が他の部材に係合している
ため、摩耗しにくい。請求項2に記載のブッシュでは、
請求項1において、係合部材は、環状部材に埋め込まれ
た環状部と、環状部から延び環状部材から突出し他の部
材に係合するための係合部とからなる。
【0012】請求項2に記載のブッシュでは、係合部が
他の部材に係合しているため、摩耗が進みにくい。請求
項3に記載のブッシュでは、請求項1において、環状部
材は他の部材としてのばねを収容するためのばね収容部
を有している。係合部材は、環状部材に埋め込まれた環
状部と、環状部から延びばね収容部の円周方向両端に配
置さればねに当接可能な支持部とを有している。
【0013】請求項3に記載のブッシュでは、例えば金
属製の支持部がばね収容部の円周方向両端に配置されて
いるため、支持部によってばね円周方向両端が支持され
る。この結果、ばねを支持する部分の摩耗が進みにく
い。請求項4に記載のブッシュは、第1部材と一体回転
し、ばねを介して第2部材と回転方向に係合するもので
ある。ブッシュは樹脂製環状部材と係合部材とを備えて
いる。係合部材にはばねを収容するためのばね収容部が
形成されている。係合部材は、環状部材にモールドされ
た環状部と、環状部から延び第1部材に係合するための
係合部と、環状部から延びばね収容部の円周方向両端に
配置された支持部とを有している。係合部材は環状部材
より耐摩耗性が高い。
【0014】請求項4に記載のブッシュでは、第1部材
に係合する係合部とばねを支持する支持部が耐摩耗性が
高い環状部材によって実現されているため、各部分での
摩耗が進みにくい。請求項5に記載のブッシュでは、請
求項1〜4のいずれかおいて、環状部材は相対回転によ
ってヒステリシストルクを発生するための摩擦面を有し
ている。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図5に、本発明の一実施形
態としてのクラッチディスク組立体1を示す。クラッチ
ディスク組立体1は車輌のクラッチに用いられる。図3
〜図5のクラッチディスク組立体の左側には図示しない
エンジン及びフライホイールが配置され、図3〜図5の
右側には図示しないトランスミッションが配置されてい
る。以後、図3〜図5の左側を第1軸方向側(エンジン
側)と呼び、図3〜図5の右側を第2軸方向側(トラン
スミッション側)と呼ぶ。各図のO−Oはクラッチディ
スク組立体1の回転軸線すなわち回転中心であり、図1
に示す矢印R1はフライホイール及びクラッチディスク
組立体1の回転方向(正側)であり、R2はその反対回
転方向(負側)である。
【0016】概略説明クラッチディスク組立体1は、図
6の機械回路図に示すように、主に、入力回転体2と、
ハブ3(出力回転体)と、その中間に配置されたダンパ
ー機構4とから構成されている。ダンパー機構4は、さ
らに、捩り角度の2段目特性をもたらす第1ダンパー機
構5と、捩り特性の1段目の特性をもたらす第2ダンパ
ー機構6とから構成されている。第1ダンパー機構5と
第2ダンパー機構6とは間にハブフランジ18(中間プ
レート)を介して入力回転体2とハブ3との間に直列に
作用するように配置されている。
【0017】第1ダンパー機構5は、第1バネ16やバ
ネ17からなる第1弾性機構7と、ハブフランジ18と
入力回転体2とが相対回転するときに摩擦を発生する第
1摩擦機構8と、ハブフランジ18と入力回転体2との
相対回転角度を規制するための機構であり捩じり角度θ
2+θ3だけ入力回転体2とハブフランジ18との相対
回転を許容している第1ストッパー11とから構成され
ている。第1弾性機構7、第1摩擦機構8及び第1スト
ッパー11はハブフランジ18と入力回転体2との間に
並列に作用するように配置されている。
【0018】第2ダンパー機構6は、主に、第2弾性機
構9と、第2摩擦機構10と、第2ストッパー12とか
ら構成されている。第2弾性機構9の第2バネ21は第
1弾性機構7の第1バネ16よりバネ定数が小さく設定
されている。第2摩擦機構10は第1摩擦機構8で発生
する摩擦より小さな摩擦を発生するように設定されてい
る。第2ストッパー12はハブ3とハブフランジ18と
の相対回転を規制するための機構であり、捩り角度θ1
だけハブ3とハブフランジ18との相対回転を許容して
いる。第2弾性機構9,第2摩擦機構10及び第2スト
ッパー12はハブ3とハブフランジ18との間で並列に
作用するように配置されている。
【0019】詳細説明次に、クラッチディスク組立体1
の各構造について詳細に説明する。入力回転体2は、ク
ラッチプレート31と、リテーニングプレート32と、
クラッチディスク33とから構成されている。クラッチ
プレート31及びリテーニングプレート32は円板状又
は環状のプレート部材であり、互いに対して軸方向に所
定距離だけ離れて配置されている。クラッチプレート3
1は第1軸方向側に配置されており、リテーニングプレ
ート32は第2軸方向側に配置されている。クラッチプ
レート31とリテーニングプレート32の外周部は円周
方向に並んで配置された複数のストップピン40により
互いに固定されている。これにより、クラッチプレート
31とリテーニングプレート32との軸方向距離が定め
られ、さらに両プレート31, 32は一体回転する。ク
ラッチプレート31の外周部には、クラッチディスク3
3のクッショニングプレート41が複数のリベット43
により固定されている。クッショニングプレート41の
両側に環状の摩擦フェーシング42が固定されている。
クラッチプレート31及びリテーニングプレート32
には、円周方向に等間隔で複数の第1収容部34が形成
されている。第1収容部34は軸方向に僅かに膨らんだ
部分であり、円周方向両側に第1支持部35を有してい
る。第1支持部35は円周方向に互いに対向している。
さらに、クラッチプレート31及びリテーニングプレー
ト32には、円周方向に等間隔で複数の第2収容部36
が形成されている。第2収容部36は各第1収容部34
のR1側に隣接して配置されている。第2収容部36は
円周方向両側に第2支持部37を有している。各第2収
容部36は第1収容部34に対して半径方向及び円周方
向に長く形成されている。 リテーニングプレート32
の外周縁には第2軸方向側に折り曲げられた複数の折り
曲げ部51が形成されている。折り曲げ部51はストッ
プピン40に対応して形成されている。折り曲げ部51
によりストップピン40周辺及びストップピン40の強
度が向上している。このためストップピン40をクラッ
チプレート31及びリテーニングプレート32に対して
最も半径方向外側に配置でき、その結果ストッパートル
クを高くできる。さらに折り曲げ部51はリテーニング
プレート32の半径方向を長くしないため、従来の同じ
強度のものに比べて半径方向のスペースを小さくでき
る。半径方向のスペースを従来と同様に保つ場合には、
ストップピンを従来よりさらに半径方向外方に配置でき
る。折り曲げ部51は部分的にしか形成されていないた
め、板金材料を節約できる。
【0020】ハブフランジ18はクラッチプレート31
及びリテーニングプレート32の間すなわち両部材の軸
方向間に配置されている。ハブフランジ18は入力回転
体2とハブ3との間の中間部材として機能する。ハブフ
ランジ18はプレート31,32に比べて厚肉の円板状
又は環状の部材である。ハブフランジ18には、第1収
容部34に対応して第1窓孔57が形成されている。第
1窓孔57は第1収容部34に対して形成されている。
第1窓孔57の円周方向角度は第1収容部34の第1支
持部35間の円周方向角度より小さくなっている。そし
て第1窓孔57の回転方向中心は第1収容部34の回転
方向中心とほぼ一致している。このため、第1窓孔57
の円周方向両端と第1収容部34の第1支持部35との
間には円周方向両側にそれぞれ捩り角度θ2だけの隙間
が確保されている。第1窓孔57内にはバネ17が配置
されている。バネ17はコイルスプリングであり、円周
方向両端が第1窓孔57の円周方向両端に当接してい
る。この状態で、バネ17の円周方向両端は第1収容部
34の第1支持部35に対してそれぞれ捩り角度θ2だ
け隙間をあけている。
【0021】ハブフランジ18には、第2収容部36に
対応した位置に第2窓孔56が形成されている。第2窓
孔56は半径方向及び円周方向長さが第2収容部36に
ほぼ一致している。第1バネ16は第2窓孔56内に配
置されている。第1バネ16は2組のコイルスプリング
が組み合わされてなる弾性部材であり、円周方向両端が
第2窓孔56の円周方向両端に当接している。また、第
1バネ16の円周方向両端は第2収容部36の第2支持
部37に当接している。ハブフランジ18の内周部に
は、軸方向両側に延びる筒状部59が形成されている。
筒状部59には、半径方向内側に延びる複数の内周歯6
1が形成されている。
【0022】ハブ3は、プレート31, 32及びハブフ
ランジ18の内周部すなわち各部材の中心孔内に配置さ
れた筒状の部材である。ハブ3は主に筒状のボス62か
ら構成されている。ボス62の中心孔には複数のスプラ
イン63が形成されている。このスプライン63がトラ
ンスミッションから延びるシャフトのスプラインに係合
することで、ハブ3からシャフトに出力が可能となって
いる。ボス62には半径方向外方に延びるフランジ64
が形成されている。この実施形態ではフランジ64の半
径方向幅は僅かである。フランジ64には、さらに半径
方向外方に延びている複数の外周歯65が形成されてい
る。外周歯65はボス62から半径方向外側に延びるフ
ランジの一部を形成していると考えてもよい。外周歯6
5はハブフランジ18の筒状部59に対応する半径方向
長さを有している。外周歯65は内周歯61の円周方向
間に延びており、円周方向両側にそれぞれ所定の捩じり
角度θ1だけ隙間を有している。また、外周歯65から
見てそのR2側の捩り角度θ1はR1側の捩り角度θ1
に比べてやや大きく設定されている。内周歯61及び外
周歯65はそれぞれ半径方向先端に向かって円周方向幅
が狭くなる形状である。
【0023】内周歯61と外周歯65は円周方向全体に
わたって形成されており、両者の当接可能な面積が増大
している。つまり従来とは異なり、歯の一部を省略して
低剛性弾性部材配置用の切欠きを形成していない。この
結果、内周歯61と外周歯65との接触面積が増大して
いる。すなわち、両部材間での面圧が下がり、摩耗や破
損が生じにくくなっている。このため歯の一部を切り欠
いたものに対し、省スペースで高トルクの特性を実現で
きる。
【0024】次に第2ダンパー機構6について説明す
る。第2ダンパー機構6は、ハブ3とハブフランジ18
との間でトルクを伝達するとともに、捩り振動を吸収・
減衰するためのものである。第2ダンパー機構6の第2
弾性機構9は主に第2バネ21から構成されている。第
2ダンパー機構6の第2摩擦機構10はブッシュ19
と、固定プレート20と第2コーンスプリング78とか
ら構成されている。すなわち、第2ダンパー機構6はハ
ブ3とハブフランジ18の係合部である内周歯61及び
外周歯65から軸方向にずれた位置にある。より具体的
に述べると、第2ダンパー機構6は内周歯61及び外周
歯65からトランスミッション側にずれて配置されてい
る。これにより外周歯65と内周歯61の接触面積を充
分に確保できる。また、第2ダンパー機構6が内周歯6
1と外周歯65との間に配置されていないため、従来と
は異なり、第2バネ21の掛かり代を充分に確保でき
る。この結果、スプリングシートを省略でき、そのため
第2バネ21の組み付け性が向上している。
【0025】固定プレート20は、第2ダンパー機構6
において入力側の部材として機能する。すなわち、固定
プレート20はハブフランジ18からのトルクが入力さ
れる部材である。固定プレート20は、ハブフランジ1
8の内周部とリテーニングプレート32の内周部との間
に配置された板金製の薄肉プレート部材である。固定プ
レート20は、図8〜11に示すように、第1円板状部
71と、第1円板状部71の内周縁から第2軸方向(ト
ランスミッション側)に延びる筒状部72と、筒状部7
2からさらに半径方向内側に延びる第2円板状部73と
から構成されている。
【0026】固定プレート20の第1円板状部71とハ
ブフランジ18との間にはスペーサ80が配置されてい
る。スペーサ80は、ハブフランジ18に固定プレート
20を回転方向に連結するとともに、固定プレート20
からハブフランジ18側へ作用する力を受ける役割を有
している。スペーサ80は環状の樹脂製部材であり、軽
量化のために多数の肉抜き部を有している。スペーサ8
0は、環状部81と、環状部81から半径方向外側に突
出する複数の突出部82とを有している。突出部82に
は、外周縁に2つの切欠き83が形成されている。ま
た、突出部82から第1軸方向側に延び、ハブフランジ
18に形成された係合孔58に挿入された突起84が延
びている。突起84は、係合孔58に対して半径方向に
は僅かに移動可能にかつ回転方向には相対移動不能に係
合している。
【0027】固定プレート20の第1円板状部71に
は、円周方向に等間隔で半径方向外方に突出する複数の
突出部74が形成されている。この突出部74は、スペ
ーサ80の突出部82に対応して形成されている。固定
プレート20の突出部74には、スペーサ80の突出部
82に形成された切欠き83に係合する爪75が形成さ
れている。以上に述べた構造において、固定プレート2
0はスペーサ80を介してハブフランジ18に相対回転
不能となるようにすなわちハブフランジ18からトルク
が入力され得るようになっている。また、固定プレート
20はスペーサ80を介してハブフランジ18に第1軸
方向側を支持されるようになっている。なお、固定プレ
ート20はスペーサ80及びハブフランジ18から第2
軸方向側には移動可能となっている。
【0028】次に、固定プレート20とリテーニングプ
レート32との間に形成された第1摩擦機構8について
説明する。第1摩擦機構8は、第1摩擦ワッシャー48
と、第1コーンスプリング49とから構成されている。
第1摩擦ワッシャー48は、リテーニングプレート32
に対して相対回転不能かつ軸方向に移動自在に係合し、
固定プレート20に対して摺動することで摩擦を発生す
るための摩擦部材である。第1摩擦ワッシャー48は主
に環状の樹脂部材からなる。第1摩擦ワッシャー48は
樹脂製の環状部85を有している。
【0029】樹脂の種類としては一般にゴム系樹脂とナ
イロン系樹脂とがあるが、環状部85に用いられている
樹脂はポリアミド系ナイロン樹脂であるPPS(ポリフ
ェニレンスルフィド)又はPA46である。モールドを
行わない場合にはPPSが好ましく、モールドを行う場
合にはPA46が好ましい。なお、以上の樹脂の説明は
以下に記載の他の環状樹脂部材に適用できる。
【0030】環状部85において固定プレート20側に
は摩擦材86がモールド又は接着されている。摩擦材8
6は第1摩擦ワッシャー48と固定プレート20との間
の摩擦係数を高めるための部材であり、環状又は円板状
に延びている。環状部85の内周部には、第2軸方向側
に延びる複数の回転方向係合部87が形成されている。
回転方向係合部87は、リテーニングプレート32の中
心孔52(内周縁)に形成された複数の切欠き53内に
挿入されている。これにより、第1摩擦ワッシャー48
はリテーニングプレート32に対して相対回転不能にか
つ軸方向に移動自在に係合している。さらに、環状部8
5には、外周縁から半径方向外側に延びさらにそこから
第2軸方向側に延びる係合部88が形成されている。係
合部88は比較的細い形状であり、先端に爪部が形成さ
れている。係合部88はリテーニングプレート32に形
成された孔54内に挿入され、爪部がリテーニングプレ
ート32に係合している。係合部88は係合状態で半径
方向外方に自らを付勢しており、孔54に圧接してい
る。このためサブアッシー組み付け後にも第1摩擦ワッ
シャー48はリテーニングプレート32から外れにく
い。このように第1摩擦ワッシャー48においてトルク
を伝達するための係合部(回転方向係合部87)とリテ
ーニングプレート32に対して部材を仮止めするための
係合部(係合部88)とを別々に設け、係合部88を細
く撓み可能な形状にしている。係合部88は剛性が低い
ためサブアッシー時に折れにくい。このため、回転方向
係合部87にはサブアッシー組立時に力が作用せず、従
来の樹脂製摩擦ワッシャーにおいて半径方向係合部にリ
テーニングプレートへの係合の爪部を持たせたものに比
べても破損しにくい。また、サブアッシー組立時に圧入
機が不要になり、設備費が低減できる。
【0031】第1コーンスプリング49は、第1摩擦ワ
ッシャー48とリテーニングプレート32の内周部との
間に配置されており、両部材間で軸方向に圧縮された配
置となっている。第1コーンスプリング49は、外周端
がリテーニングプレート32に支持され、内周端が第1
摩擦ワッシャー48の環状部85に当接している。第1
コーンスプリング49の内周側には、複数の切欠き49
aが形成されている。この切欠き49aによって複数の
突起が内周縁に形成されていると見なしてもよい。切欠
き49a内には第1摩擦ワッシャー48の回転方向係合
部87の外周側に形成された突起部分が挿入されてい
る。これにより、第1コーンスプリング49は第1摩擦
ワッシャー48と相対回転不能に係合している。
【0032】固定プレート20の第2円板状部73に
は、円周方向に等間隔で複数の切り起こし部76が形成
されている。切り起こし部76は、第2円板状部73の
内周側から軸方向に切り起こされた形状であり、第2円
板状部73における他の部分に比べて第2軸方向側に配
置されている。この切り起こし部76が形成された部分
には、第2円板状部73において切欠き部分が形成され
ている。切欠き部分の円周方向両端には支持部77が形
成されている。
【0033】ブッシュ19は、第2ダンパー機構6にお
いて出力側の部材として機能し、ハブ3に相対回転不能
に係合している。さらに詳細に説明すると、ブッシュ1
9は、ハブフランジ18の内周歯61及びハブ3の外周
歯65の第2軸方向側で固定プレート20の筒状部72
の内周側、さらにはボス62の第2軸方向側部分の外周
側の空間に配置された環状の樹脂製部材である。ブッシ
ュ19は、図12〜19に示すように環状部89から主
に構成されている。環状部89には、第2軸方向側面に
円周方向に等間隔で複数のバネ収容部90が形成されて
いる。バネ収容部90は固定プレート20の切り起こし
部76すなわち切欠き部分に対応して形成されている。
バネ収容部90はブッシュ19の第2軸方向側面に形成
された凹部である。この凹部は図14及び15に示すよ
うに断面で円の一部を構成するように滑らかに形成され
ている。また、各バネ収容部90の半径方向及び円周方
向中心には軸方向に貫通する孔が形成されている。さら
には、環状部89の内周部には、第2軸方向側に延びる
筒状の内周支持部91が形成されている。この内周支持
部91を含めたブッシュ19の内周面91aは、ボス6
2の外周面に当接又は近接している。さらに、ブッシュ
19の環状部89に形成された第2軸方向側面89aは
固定プレート20の第2円板状部73の第1軸方向側面
に当接している。ここでは、ブッシュ19の環状部89
と固定プレート20の第2円板状部73との間で第2摩
擦機構10が形成されている。
【0034】各バネ収容部90内には第2バネ21が配
置されている。第2バネ21は、第1バネ16やバネ1
7に対して小型のコイルスプリングであり、バネ定数が
小さい。第2バネ21は、バネ収容部90内に配置さ
れ、円周方向両端がバネ収容部90の円周方向両端に当
接又は近接している。第2バネ21は、バネ収容部90
内において、ブッシュ19によって軸方向内側(第1軸
方向側)及び内周側を支持されている。
【0035】第2バネ21の円周方向両端には、固定プ
レート20の支持部77が回転方向に係合(当接)して
いる。これにより、固定プレート20からのトルクは第
2バネ21を介してブッシュ19に伝達されるようにな
っている。第2バネ21の円周方向端面はバネ収容部9
0の円周方向端部によって第1軸方向側が全面的に支持
されている。また、第2バネ21の円周方向端面は支持
部77が半径方向にわたって支持している。このように
第2バネ21は円周方向両端の掛かり代が大きくなって
いる。言い換えると、第2バネ21の円周方向両端にお
いて支持される部分の面積が増えている。これは第2バ
ネを従来のハブとハブフランジの間から軸方向にずらし
た位置に配置することで可能になっている。以上の結果
スプリングシートを廃止することができ、部品点数が減
っている。
【0036】また、第2バネ切り起こし部76は第2バ
ネ21の軸方向外側(第2軸方向側)を支持するように
配置されている。このようにして、第2バネ21は固定
プレート20によって外周側及び軸方向外側を支持され
ている。ブッシュ19には、環状部89から第1軸方向
側に延びる係合部99が形成されている。係合部99は
第2軸方向側に延びる突起であり、ブッシュ19のトル
クをハブ3に伝達するための構成である。係合部99は
断面が外周歯65間の隙間に合った形状をしており、ハ
ブ3の外周歯65の間に挿入され各外周歯65に対して
円周方向に移動不能に係合している。 第2コーンスプ
リング92は第2摩擦機構10において第2円板状部7
3と環状部89とを軸方向に互いに付勢するための付勢
部材である。第2コーンスプリング92は、ハブ3の外
周歯65及びハブフランジ18の内周歯61とブッシュ
19との軸方向間に配置されている。第2コーンスプリ
ング92は内周部がハブ3のフランジ64に支持され、
外周部がブッシュ19の環状部89に当接している。第
2コーンスプリング92は軸方向に圧縮された状態であ
り、ブッシュ19を第2軸方向側に付勢している。この
結果、ブッシュ19の環状部89の第2軸方向側面89
aと固定プレート20の第2円板状部73の第1軸方向
側面とが所定の力で軸方向に互いに付勢されている。第
2コーンスプリング92は第1コーンスプリング49に
比べて内外径共に小さく、厚みも大幅に小さい。このよ
うにして第2コーンスプリング92は第1コーンスプリ
ング49に対して付勢力が大幅に小さくなっている。第
2コーンスプリング92の内周縁には複数の切欠き92
aが形成されている。切欠き92aによって内周縁に複
数の突起が形成されていると見なしてもよい。前述の係
合部99は切欠き92a内を延びている。
【0037】以上に述べたように、固定プレート20
は、第2ダンパー機構6において第2バネ21に係合す
る入力側の部材及び第2摩擦機構10を構成する部材と
して、さらには第1摩擦機構8を構成する部材として機
能している。以下に、この固定プレート20を用いた利
点について説明する。固定プレート20は、前述のよう
に、第2ダンパー機構6において第2バネ21の円周方
向両端を支持する支持部材及び第2摩擦機構10を構成
する部材として機能している。このように1つの部材で
2つの機能を実現しているために部品点数が少なくな
る。さらには、固定プレート20は第2バネ21の軸方
向外側をも支持している。さらには、固定プレート20
は、捩り特性の1段目で摺動して摩擦を発生する第2摩
擦機構10と、捩り特性の2段目で摺動して摩擦を発生
する第1摩擦機構8の両方の摩擦面を構成している。こ
のように1つの部材で両摩擦面を形成しているため、両
摩擦面の摩擦特性を調整・管理するのが容易になってい
る。具体的には、従来のようにボスのフランジ及びハブ
フランジの両方の摺動面を管理する必要がなくなる。特
に、固定プレート20は従来のハブやハブフランジとは
異なり小型で単純な構成であるため摩擦面の管理が容易
である。以上に述べた固定プレート20は板金製であ
り、プレス加工により所望の形状を容易に実現でき、安
価に実現可能である。
【0038】次に、ブッシュ19の利点について説明す
る。ブッシュ19は樹脂製であり所望の形状を容易に実
現できる。特に、樹脂製であるため係合部99を一体成
形でき、製造が容易である。係合部99はハブ3の外周
歯65の円周方向間に係合しているため、ハブ3に係合
のための特別な孔や凹部等を形成する必要がない。この
ため、ハブ3の加工工程が増えることはない。ブッシュ
19は、第2ダンパー機構6の出力側の部材として機能
し、第2バネ21の円周方向両側に係合するとともに第
2摩擦機構10の一部を構成している。このように単一
の部材でトルク伝達と摩擦発生部を実現しているため、
全体の部品点数が少なくなる。
【0039】第2摩擦機構10において摩擦面同士を軸
方向に付勢する部材としての第2コーンスプリング78
はハブ3のフランジ64に支持されている。このように
第2コーンスプリング78が従来のようにリテーニング
プレートに支持されているのでなく他の部材によって支
持されることにより、1段目の特性におけるヒステリシ
ストルクが安定する。このため1段目のヒステリシスト
ルクの調整が容易である。従来は第1付勢部材と第2付
勢部材の両方がリテーニングプレートにより支持されて
いたため、第1弾性部材の付勢力によってリテーニング
プレートの変形が起こる可能性があり、そのため第2付
勢部材の姿勢が変化し第2付勢部材の付勢力が安定しな
いという問題があった。この実施形態では、第1コーン
スプリング49の付勢力と第2コーンスプリング78の
付勢力は固定プレート20に対して軸方向に互いに反対
に働いている。すなわち、第1コーンスプリング49は
第1摩擦ワッシャー48を介して固定プレート20を第
1軸方向側に付勢し、第2コーンスプリング78はブッ
シュ19を介して固定プレート20を第2軸方向側に付
勢している。
【0040】第2ストッパー12はトルクの大きな領域
では第2ダンパー機構6の各部材にトルクを作用させな
い構造である。捩じり特性の2段目範囲ではブッシュ1
9,第2バネ21及び固定プレート20にはトルクが作
用しない。このため各部材の強度を極端に大きくする必
要がなく、設計が容易である。次に、クラッチプレート
の内周側に設けられたブッシュ93について説明する。
ブッシュ93はクラッチプレート31の内周部に設けら
れ、ハブ3の外周面、フランジ64の端面、外周歯6
5,ハブフランジ18の筒状部59及び内周歯61に当
接する部材である。ブッシュ93の機能としては、摩擦
を発生して回転方向の振動を減衰する、クラッチプレー
ト31をハブ3に対して半径方向に位置決めする、ハブ
フランジ18をハブ3に対して半径方向に位置決めする
などがある。ブッシュ93は、図20〜22に示すよう
に、主に、樹脂製の環状部94から主に構成されてい
る。環状部94は半径方向に所定の幅を有し軸方向の厚
みが薄い円板状の部材である。環状部94はクラッチプ
レート31の内周部とハブフランジ18の内周部との軸
方向間に配置されている。環状部94の第2軸方向側に
は環状の摩擦部材95がモールド若しくは接着又は単に
配置されている。摩擦部材95は環状であり、半径方向
に所定の幅を有し軸方向の厚みが薄い円板状の部材であ
る。摩擦部材95は高摩擦係数の例えばゴム系、ガラス
系の混紡もしくは含浸成形品や、セラミック等からな
る。摩擦部材95はブッシュ93に高摩擦係数の特性を
もたらものであり、また材料を選択することで摩擦の大
きさを調整できる。
【0041】図20の平面図で示すように、環状部94
及び摩擦部材95は内外径が円形となっている。摩擦部
材95は、環状部94の第2軸方向側面に当接するよう
に配置されていると見なしても良いし、環状部94の第
2軸方向側面に形成された溝内に配置されていると見な
しても良い。すなわち、環状部94の内周縁には第2軸
方向側に延びる筒状部96が形成され、外周縁には第2
軸方向側に延びる筒状部97が形成されている。筒状部
96,97に囲まれた環状の空間が環状部94の溝を構
成している。この溝は内外径が円であり、この溝内に摩
擦部材95は配置されている。
【0042】筒状部96はハブ3のフランジ64の第1
軸方向側面に当接している。この部分が1段目の捩じり
範囲で摺動するようになっている。摩擦部材95は、ハ
ブフランジ18の筒状部59及び内周歯61の第1軸方
向側端面に当接している。この部分が2段目の捩じり範
囲で摺動するようになっている。摩擦部材95とハブ3
の外周歯65の第1軸方向側面との間にはわずかな隙間
が確保されている。ハブフランジ18の筒状部59及び
内周歯61の第1軸方向側端面は摩擦部材95にのみ軸
方向に当接している。
【0043】摩擦部材95には円周方向に並んだ複数の
孔95aが形成されており、この孔95a内に環状部9
4から突起94aが挿入されている。これにより、環状
部94と摩擦部材95の回り止めが実現されている。特
に、摩擦部材95は円形であるため、このような回り止
めが重要な役割を果たす。従来であれば摩擦部材が円形
の場合にはSPCCからなる裏板に接着しても剥離等の
強度に関する問題が生じる可能性があった。そのため摩
擦部材を四角形状化することで回り止めを図っていた。
本願に係る摩擦部材95では、摩擦部材95を円形とい
う簡単な構造に保ったまま、剥離等の問題も解消してい
る。特に、摩擦部材95の孔95aの形成、及び樹脂製
環状部94の突起94aの形成はともに容易であり、コ
スト低減が実現されている。
【0044】なお、この実施形態では摩擦部材95は環
状部94に対して固定されておらず、軸方向に離脱可能
である。このため接着等の作業が不要である。ただし、
本願発明の構成においても摩擦部材95と環状部94と
を接着等していてもよい。さらには、環状部94には円
周方向に並んだ複数の孔94bが形成されている。孔9
4bは軸方向に延び環状部94の第1軸方向側と第2軸
方向側とを連絡しており、摩擦部材95の第1軸方向側
面の一部を露出させている。また、クラッチプレート3
1の内周部には、孔94bに対応して孔13が形成され
ている。孔13は孔94bより大径で孔94bの周囲に
さらに広がっている。このように同一位置に形成された
孔94b及び孔13によって摩擦部材95の一部がクラ
ッチディスク組立体1の外部に露出している。このた
め、摩擦部材95は充分に冷却され、すなわち摩擦部材
95はクラッチプレート31側への大気にも放熱し、摩
擦部材95の摩擦熱による摩擦特性の変化等が抑えられ
る。さらに、摩擦部材95の耐久強度が向上し、またハ
ブ3及びハブフランジ18の硬度低下が防止される。さ
らに突起94aには軸方向に延び貫通する孔94cが形
成されている。孔94cは環状部94の第1軸方向側と
第2軸方向側とを貫通させている。孔94b,94cは
ブッシュ93全体の体積を低減しており、これにより樹
脂の使用量が減り、コストが低減されている。
【0045】環状部94の内周縁には、第1軸方向側に
延びる筒状部98が形成されている。筒状部96,98
は内周面がボス62の外周面に当接している。これによ
り、クラッチプレート31及びリテーニングプレート3
2のハブ3に対する半径方向の位置決め(芯出し)が行
われている。また、筒状部98の外周面には、クラッチ
プレート31の内周縁に形成された複数の突起に係合す
る溝98aが形成されている。これにより、ブッシュ9
3はクラッチプレート31と一体回転してハブ3のフラ
ンジ64、さらにハブフランジ18の筒状部59に摺動
可能である。
【0046】筒状部97には複数の切り欠き97aが形
成されている。筒状部97の半径方向内側面は、ハブフ
ランジ18の筒状部59の第1軸方向側外周面に当接し
ている。すなわち、ハブフランジ18はこのブッシュ9
3の筒状部97によってハブ3及びクラッチプレート3
1及びリテーニングプレート32に半径方向の位置決め
をされている。
【0047】環状部94の外周縁には第1軸方向に延び
る複数の係合部14が形成されている。係合部14は円
周方向に等間隔で形成されている。係合部14は爪形状
を有しており、クラッチプレート31に形成された孔1
5に係合している。これにより、ブッシュ93はクラッ
チプレート31に対して軸方向に仮止めされている。以
上に述べたブッシュ93は、ボス62の外周面に当接す
ることでクラッチプレート31をハブ3に対して半径方
向の位置決めをし、フランジ64及び筒状部59にそれ
ぞれ当接する摩擦面を有することで1段目と2段目のヒ
ステリシストルクを発生する。このように1つの部材に
複数の機能をもたすことで全体の部品点数が減ってい
る。
【0048】入力回転体2のクラッチディスク33が図
示しないフライホイールに押し付けられると、クラッチ
ディスク組立体1にトルクが入力される。トルクは、ク
ラッチプレート31及びリテーニングプレート32から
第1バネ16,ハブフランジ18,スペーサ80,固定
プレート20,第2バネ21,ブッシュ19の順番で伝
達され、最後にハブ3から図示しないシャフトに出力さ
れる。
【0049】エンジンからのトルク変動がクラッチディ
スク組立体1に入力されると、入力回転体2とハブ3と
の間で捩り振動すなわち相対回転が生じ、第1バネ1
6,バネ17及び第2バネ21が回転方向に圧縮され
る。次に、図6の機械回路図及び図7の捩り特性線図を
用いてクラッチディスク組立体1のダンパー機構として
の動作を説明する。図6に示す機械回路図は、入力回転
体2とハブ3との間に形成されるダンパー機構4を模式
的に描いたものであり、例えばハブ3を入力回転体2に
対して一回転方向(例えばR2方向)に捩じったときの
各部材の動作関係を説明するための図である。
【0050】ハブ3を入力回転体2に対してR2側に捩
って行くと、捩り角度θ1までの角度では主に第2ダン
パー機構6が作動する。すなわち、第2バネ21が回転
方向に圧縮され、第2摩擦機構10で摺動が生じる。こ
こでは、第1摩擦機構8で摺動が生じないために、高ヒ
ステリシストルクの特性となることはない。この結果、
低剛性・低ヒステリシストルクの1段目特性が得られ
る。捩り角度が捩り角度θ1を超えると、第2ストッパ
ー12が当接し、ハブ3とハブフランジ18との相対回
転が停止する。すなわち、捩り角度θ1以上では第2ダ
ンパー機構6が作動しない。このように捩り角度θ1以
上では第2バネ21が圧縮されないため、第2バネ21
の破損が生じにくい。また第2バネ21の強度を心配し
なくて良くなるので設計が容易になる。捩り特性の2段
目では第1ダンパー機構5が作動する。すなわち、第1
バネ16がハブフランジ18と入力回転体2との間で回
転方向に圧縮され、第1摩擦機構8で摺動が生じる。こ
の結果、高剛性・高ヒステリシストルクの2段目特性が
得られる。捩り角度がθ1+θ2を超えると、バネ17
の円周方向端部が第2収容部36の第2支持部37に当
接する。すわなち、第2ダンパー機構6において第1バ
ネ16とバネ17とが並列に圧縮される。この結果、3
段目では2段目より高い剛性が得られる。捩り角度がθ
1+θ2+θ3となると第1ストッパー11が当接し、
入力回転体2とハブ3との相対回転が停止する。
【0051】捩り特性の負側においても各捩り角度θ1
〜θ3の大きさは異なるものの同様の特性が得られる。
なお、捩り特性の1段目では、ブッシュ93とハブ3の
フランジ64及び外周歯65との間で摩擦が発生してい
る。さらには、2段目及び3段目ではブッシュ93とハ
ブフランジ18の内周部との間で摩擦が生じている。
【0052】第2ダンパー機構6において環状部89と
第2円板状部73とによる摩擦面でブッシュ19の摩耗
が進むと、ブッシュ19が他の部材に対して第2軸方向
側に移動することが考えられる。この場合は、第2コー
ンスプリング78の姿勢が変化し、具体的には起き上が
った状態になる。このため、第2コーンスプリング78
の付勢力(セット荷重)が変化し、具体的には一旦増加
した後に減少する。このように第2摩擦機構10におけ
るヒステリシストルクの大きさが変化し安定しない。
【0053】しかし、本願発明では、第1コーンスプリ
ング49により固定プレート20を第1軸方向側に付勢
し、その付勢力はハブフランジ18及びブッシュ93に
作用している。そのため、第2摩擦機構10での摩耗量
とブッシュ93とハブフランジ18との間の摩擦面での
摩耗量とが対応又は一致していると、次のような効果が
得られる。ブッシュ93においてハブフランジ18の筒
状部59に対応する部分(摩擦部材95)か摩耗する
と、その摩耗量だけハブフランジ18、スペーサ80、
固定プレート20及び第1摩擦ワッシャー48は第1軸
方向側に移動する。このため、第2摩擦機構10の摩擦
面においても第2円板状部73が第1軸方向側へと移動
する。ブッシュ19のハブ3に対する軸方向の位置はほ
とんど変化せず、その結果フランジ64とブッシュ19
との間に配置された第2コーンスプリング78の姿勢も
ほとんど変化しない。このようにハブフランジ18や第
1摩擦機構8を用いた摩耗追従機構により、第2摩擦機
構10の摩擦面での摩耗に関わらず第2コーンスプリン
グ78の姿勢を一定に維持し、その結果第2摩擦機構1
0でのヒステリシストルクを安定的に発生させることが
できる。この結果、経時変化の少ないヒステリシストル
クが得られ、音振性能が向上する。また、第2コーンス
プリング78の摩耗代を考慮する必要が少なくなるた
め、第2コーンスプリング78の設計自由度が増大す
る。具体的には、第2コーンスプリング78の応力を低
くかつ荷重を高く設計することができる。
【0054】第2コーンスプリング78のセット荷重を
コーンスプリングにおける荷重特性のピーク付近に設定
されている。ブッシュ19での摩耗量とブッシュ93で
の摩耗量が同等に維持される場合は、第2コーンスプリ
ング78の荷重は最大付近に維持される。ブッシュ19
での摩耗量とブッシュ93での摩耗量が異なる場合には
セット荷重は荷重特性のピークから両側に多少ずれる。
この場合でもセット荷重の変化量は最小限になるように
設定されており、またその変化は予測可能である。 [他の実施例]図23に示すように、前記実施形態のス
ペーサを廃止して、固定プレート20をハブフランジ1
8に直接係合させてもよい。固定プレート20の第1円
板状部71はハブフランジ18の筒状部59に直接支持
されている。また、第1円板状部71の外周縁からは、
ハブフランジ18の係合孔58内に係合爪28が延びて
いる。この構成では、スペーサを省略でき部品点数が少
なくなっている。
【0055】さらには、図6の機械回路図においてスペ
ーサ80の位置に他の弾性部材すわなちバネを配置して
もよい。この場合は、全体で4段の特性が得られる。こ
の実施形態の説明で、「一体回転するように係合してい
る」又は「相対回転不能に係合している」などは、両部
材が円周方向にトルク伝達可能となっている構成を意味
している。すなわち、両部材の間に回転方向に隙間等が
形成され所定角度までは両部材がトルク伝達を行わない
場合も含む。 〔ブッシュ101の構造及び効果〕図24〜図30に示
すブッシュ101は図23のクラッチディスク組立体に
用いられたブッシュである。このブッシュ101の機能
は前述の第1実施形態のブッシュ19とほぼ同様であ
る。ここでは、各ブッシュの異なる点を詳細に説明し、
同じ部分については説明を簡略化する。
【0056】ブッシュ101は、主に、樹脂製の環状部
材102と金属製の係合部材103とから主に構成され
ている。係合部材103は環状部材102にモールド成
形された部材であり、両部材は一体に固定されている。
環状部材102は、第2軸方向側に複数の摩擦面106
とばね収容部105とを有している。ばね収容部105
と摩擦面106とは円周方向に交互に配置されている。
ばね収容部105は環状部材102に形成された凹部で
あり、軸方向外側及び半径方向外側に開いている。ばね
収容部105の円周方向両端には、当接面107が形成
されている。当接面107はばねの円周方向両端に当接
又は近接して、トルク伝達を行うための部分である。ば
ね収容部105の半径方向外側には軸方向に傾斜して高
くなる傾斜面108が形成されている。また、ばね収容
部105の半径方向内側には軸方向トランスミッション
側に延びる筒状部109が形成されている。ばね収容部
105の軸方向底面から筒状部109の外周面には断面
で滑らかに連続している。このばね収容部105内にば
ねは収容され、軸方向及び半径方向さらには円周方向両
側を支持されている。
【0057】摩擦面106は円周方向に長く延びる弧状
の平面である。摩擦面106の円周方向中間で半径方向
内側には溝111が形成されている。溝111の半径方
向内側で円周方向中心には軸方向に貫通する孔112が
形成されている。係合部材103は環状の板金製部材で
ある。係合部材103は環状部116と支持部117と
係合部118とから主に構成されている。環状部116
は環状部材102の軸方向エンジン側にモールドによっ
て埋め込まれている。環状部116は環状部材102の
エンジン側に面一で露出しているが、環状部材102内
に埋没していてもよいし、あるいは環状部材102から
軸方向に一部突出していてもよい。
【0058】支持部117は環状部116から切り起こ
された部分であり、ばねの円周方向両端においてトルク
伝達を行う構造となっている。支持部117は、図27
及び図28に示すように、摩擦面106に対応する部分
において軸方向エンジン側に折り曲げられさらに半径方
向外側に延びている。この半径方向外側に延びる円板状
部分が環状部116に対して軸方向トランスミッション
側に配置されている。また、支持部117の円周方向両
端である当接面117aは、ばね収容部105の当接面
107に面一に露出している。すなわち、ばねの円周方
向両端は当接面107のみならず支持部117の当接面
117aにも当接している。このように金属製の支持部
117によってばねの円周方向両端が支持されているた
め、樹脂部材の摩耗が生じにくい。
【0059】係合部118は、環状部116の半径方向
内側から軸方向エンジン側に延びる複数の突起部分であ
る。係合部118は他の部材(この実施形態ではハブ)
に相対回転可能に係合することによってトルク伝達をす
るための部分である。係合部118は、前記実施形態と
同様に、ハブの外周歯間やハブに形成された孔内に相対
回転不能にすなわちトルク伝達可能に係合している。こ
こでは、係合部118が金属製であるため、従来に比べ
て摩耗が生じにくい。 以上に述べたように、樹脂と金
属製部材を用いて他の部材との係合部分に金属製材料を
用いることによって従来に比べて摩耗を少なくしてい
る。この結果、摩耗による他の部材との間の隙間が生じ
にくく、捩り特性を正確に保つことができる。
【0060】特に、この実施形態では樹脂を用いること
により複雑な形状を簡単な方法で実現し、また軽量化も
実現している。そこに、金属製の係合部材103を組み
合わせることで、樹脂の有利な点を活かしつつ全体とし
て優れた性能を得ることができる。 〔他の実施形態〕係合部材として用いる材料は、金属以
外であっても、樹脂製の環状部材より耐摩耗性が高いも
のであればよい。具体的には、環状部材の樹脂より耐摩
耗性が高い別の樹脂を係合部材としてもよい。また係合
部材として木、紙やセラミックスなど非金属・非樹脂材
料を用いてもよい。
【0061】ここでの係合とは、他の部材に対して当接
等することで力の伝達や相対運動時の摺動が生じる関係
をいう。係合部材の係合部は、他の部材に対して回転方
向に係合するのもののみでなく、軸方向等に係合するも
のであってもよい。その場合も他の部材に当接・摺動す
る部分の耐摩耗性が向上することで優れた効果が得られ
る。
【0062】
【発明の効果】本発明に係るブッシュでは、耐摩耗性が
高い係合部材が他の部材に係合しているため、樹脂に比
べて摩耗しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのクラッチディスク
組立体の平面図。
【図2】図1の部分拡大図。
【図3】図1のIII −III 断面図。
【図4】図1の0-IV断面図。
【図5】図1のO-V 断面図。
【図6】本発明のクラッチディスク組立体のダンパー機
構としての機械回路図。
【図7】クラッチディスク組立体の捩り特性線図。
【図8】固定プレートの平面図。
【図9】図8のIX-IX 断面図。
【図10】図8のX 矢視図。
【図11】図8のXI矢視図。
【図12】ブッシュの平面図。
【図13】図12のXIII矢視図。
【図14】図12のXIV-XIV 矢視図。
【図15】図14の部分拡大図。
【図16】図17のXVI-XVI 断面図。
【図17】ブッシュの裏面図。
【図18】図17のXVII矢視図。
【図19】図17のXIX 矢視図。
【図20】摩擦ブッシュの平面図。
【図21】図20のXXI-XXI 断面図。
【図22】図21の部分拡大図。
【図23】他の実施形態における図3に対応する図。
【図24】ブッシュの断面図。
【図25】図24のXXV矢視図。
【図26】図24の部分拡大図。
【図27】図24の部分拡大図。
【図28】図25のXXVIII矢視図。
【図29】図24のXXIX矢視図。
【図30】図29のXXX矢視図。
【符号の説明】
1 クラッチディスク組立体 2 入力回転体 3 ハブ 4 ダンパー機構 5 第1ダンパー機構 6 第2ダンパー機構 7 第1弾性機構 8 第1摩擦機構 9 第2弾性機構 10 第2摩擦機構 16 第1バネ 18 ハブフランジ 19 ブッシュ 20 固定プレート 21 第2バネ 31 クラッチプレート 32 リテーニングプレート 48 第1摩擦ワッシャー 49 第1コーンスプリング 78 第2コーンスプリング 101 ブッシュ 102 環状部材 103 係合部材 105 ばね収容部 106 摩擦面 107 当接面 116 環状部 117 支持部 118 係合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 貴司 大阪府寝屋川市木田元宮1丁目1番1号 株式会社エクセディ内 Fターム(参考) 3J056 AA58 AA62 BA03 BB16 BC02 CB14 CX02 CX12 CX23 CX28 CX38 CX44 CX63 CX84 CX90 GA02 GA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】他の部材とトルク伝達可能なブッシュであ
    って、 樹脂製環状部材と、 前記環状部材にモールドされ前記他の部材に係合するた
    めの部材であり、前記環状部材より耐摩耗性が高い係合
    部材と、を備えたブッシュ。
  2. 【請求項2】前記係合部材は、前記環状部に埋め込まれ
    た環状部と、前記環状部から延び前記環状部材から突出
    し前記他の部材に係合するための係合部とからなる、請
    求項1に記載のブッシュ。
  3. 【請求項3】前記環状部材は前記他の部材としてのばね
    を収容するためのばね収容部を有し、 前記係合部材は、前記環状部材に埋め込まれた環状部
    と、前記環状部から延び前記ばね収容部の円周方向両端
    に配置され前記ばねに当接可能な支持部とを有してい
    る、請求項1に記載のブッシュ。
  4. 【請求項4】第1部材と一体回転し、ばねを介して第2
    部材と回転方向に係合するブッシュであって、 前記ばねを収容するためのばね収容部が形成された樹脂
    製環状部材と、 前記環状部材にモールドされた環状部と、前記環状部か
    ら延び前記第1部材に係合するための係合部と、前記環
    状部から延び前記ばね収容部の円周方向両端に配置され
    た支持部とを有し、前記環状部材より耐摩耗性が高い環
    状部材と、を備えたブッシュ。
  5. 【請求項5】前記環状部材は相対回転によってヒステリ
    シストルクを発生するための摩擦面を有している、請求
    項1〜4のいずれかに記載のブッシュ。
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