JPH09152221A - 吸着式冷凍機 - Google Patents

吸着式冷凍機

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JPH09152221A
JPH09152221A JP7310566A JP31056695A JPH09152221A JP H09152221 A JPH09152221 A JP H09152221A JP 7310566 A JP7310566 A JP 7310566A JP 31056695 A JP31056695 A JP 31056695A JP H09152221 A JPH09152221 A JP H09152221A
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adsorption
adsorber
valve
condenser
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Koji Tanaka
公司 田中
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    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒通路を開閉するための開閉弁の構成の簡
単化を図ると共に、冷媒通路における外部リークを防止
する。 【解決手段】 真空容器22内に、仕切壁27,28等
を設け、2個の吸着器23,24、凝縮器25、蒸発器
26を配設する。吸着器23,24に、夫々吸着剤を冷
却,加熱するための熱交換流路29,30を設ける。蒸
発器26に冷凍能力を取出すためのブライン通路33を
設け、凝縮器25に冷却用の熱交換パイプ34を設け
る。凝縮器25と蒸発器26とをキャピラリチューブ3
1にて接続する。仕切壁27に、吸着器23と凝縮器2
5及び蒸発器26とを連通させる開口部42及び46を
設け、仕切壁28に、吸着器24と凝縮器25及び蒸発
器26とを連通させる開口部44及び49を設ける。各
開口部42,44,46,49部分に、圧力差により開
閉する開閉弁43,45,47,50を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸着剤を有する吸
着器により、蒸発器内の水等の液冷媒を気化させて吸着
するようにした吸着式冷凍機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば冷蔵庫やエアコ
ン等に用いられる冷凍装置として、水などを冷媒とした
吸着式冷凍機が知られている。これは、シリカゲル,ゼ
オライト等の吸着剤が、冷却状態にあって気冷媒(水蒸
気)を高能力で吸着し、加熱状態にあっては吸着した気
冷媒を脱着して吸着能力が再生されることを利用したも
のである。近年では、この種の吸着式冷凍機をカーエア
コンに用いることが考えられている。
【0003】図15は、この種の吸着式冷凍機の構成を
概略的に示している。ここで、全体として環状をなし内
部に冷媒通路が形成される真空容器1内には、図で左右
に位置して第1及び第2の吸着器2及び3が配設される
と共に、図で上下に位置して凝縮器4及び蒸発器5が配
設されている。前記第1及び第2の吸着器2及び3は、
共に通気性が確保されたケース内に、多数の粒状の吸着
剤(例えばシリカゲル)を保持して構成されると共に、
その吸着剤を冷却,加熱するための流体が流通される熱
交換流路2a,3aを備えている。また、前記凝縮器4
と蒸発器5とは、逆止弁6を有したキャピラリチューブ
7により接続されている。
【0004】そして、前記第1の吸着器2から凝縮器4
に向かう冷媒通路には第1の開閉弁8が設けられ、第2
の吸着器3から凝縮器4に向かう冷媒通路には第2の開
閉弁9が設けられている。一方、前記蒸発器5から第1
の吸着器2に向かう冷媒通路には第3の開閉弁10が設
けられ、蒸発器5から第2の吸着器3に向かう冷媒通路
には第4の開閉弁11が設けられている。これら第1〜
第4の開閉弁8〜11は、例えばバタフライ弁からな
り、真空容器1の外壁部に配設されたベローズ12を介
して、ソレノイドやモータ等の外部駆動源13によって
開閉駆動されるようになっている。
【0005】上記構成においては、第1及び第2の吸着
器2及び3のうち、一方が吸着過程とされたときに他方
が脱着過程となるように、交互に切替えられるようにな
っている。今、例えば第1の吸着器2が脱着過程、第2
の吸着器3が吸着過程とされるときには、第1及び第4
の開閉弁8及び11が開放され、第2及び第3の開閉弁
9及び10が閉塞される。これにて、第1の吸着器2に
おいて以前に吸着していた気冷媒(水蒸気)が脱着され
て凝縮器4に供給され、凝縮器4内で凝縮されて液冷媒
(水)となり、その液冷媒がキャピラリチューブ7を通
って蒸発器5に供給される。そして、蒸発器5において
は、液冷媒が熱交換されて気冷媒となり、その気冷媒が
第2の吸着器3により吸着されるようになっている。
【0006】しかしながら、上記従来構成では、第1〜
第4の開閉弁8〜11の機構部分に次のような問題点が
あり、車載性を困難としていた。即ち、まず、開閉弁8
〜11を開閉駆動するために外部駆動源13及びベロー
ズ12が必要となるため、部品点数が多くなって構成が
複雑となり、また消費電力が大きくなり、重量も大きい
ものとなっていた。そして、真空容器1内の真空を確保
するためにベローズ12を用いているが、ベローズ12
には耐久性の問題があり、ひいては真空容器1の外部リ
ークの虞があった。
【0007】さらには、熱交換流路2a,3aにおける
冷却,加熱流体の供給の切換えと同期して開閉弁8〜1
1の開閉の切換えを行う必要があるが、この場合、吸着
器2,3の加熱,冷却の切換えと、まわりの圧力上昇,
下降にはタイムラグがあり、このタイムラグを考慮せず
に開閉弁8〜11の開閉を切換えると、冷媒の逆流が生
じたりする虞がある。このため、4個の開閉弁8〜11
の開閉タイミングの微妙な制御を行う必要があって、制
御上の構成も複雑となっていた。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、冷媒通路を開閉するための開閉弁の構
成の簡単化を図ることができると共に、冷媒通路におけ
る外部リークを防止することができる吸着式冷凍機を提
供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の吸着
式冷凍機は、凝縮器と吸着器とを連通させる脱着側冷媒
通路に、凝縮器部分の圧力が吸着器部分の圧力よりも低
いときにその圧力差によって開放する脱着側開閉弁を設
けると共に、吸着器と蒸発器とを連通させる吸着側冷媒
通路に、蒸発器部分の圧力が吸着器部分の圧力よりも高
いときにその圧力差によって開放する吸着側開閉弁を設
けたところに特徴を有する。
【0010】ここで、吸着器の脱着過程においては、脱
着する気冷媒によって、吸着器部分の圧力が凝縮器部分
及び蒸発器部分よりも高くなり、これに伴い脱着側開閉
弁が開放すると共に、吸着側開閉弁が閉塞する。これに
て、吸着器から脱着された気冷媒が、脱着側冷媒通路を
通って凝縮器に供給されるようになる。また、このと
き、吸着器から蒸発器へ気冷媒が逆流することはない。
【0011】一方、吸着器の吸着過程においては、気冷
媒の吸着によって、吸着器部分の圧力が凝縮器部分及び
蒸発器部分よりも低くなり、これに伴い脱着側開閉弁が
閉塞すると共に、吸着側開閉弁が開放する。これにて、
蒸発器により気化された気冷媒が、吸着側冷媒通路を通
って吸着器に吸着されるようになる。また、このとき、
凝縮器から吸着器へ気冷媒が逆流することはない。
【0012】この請求項1の吸着式冷凍機によれば、脱
着側及び吸着側開閉弁は、共に圧力差によって開閉する
ものであるから、開閉弁を駆動するための外部駆動源が
不要となり、また外部からの駆動力を冷媒通路の壁を通
して伝達するための構成も不要となる。しかも、開閉弁
の開閉の制御を行わずとも、吸着器が脱着,吸着のいず
れの過程にあるかに応じて開閉弁の開閉が自動で行われ
ることになる。従って、冷媒通路を開閉するための開閉
弁の構成の簡単化を図ることができると共に、冷媒通路
における外部リークを防止することができるという優れ
た実用的効果を得ることができ、ひいてはカーエアコン
への適用も可能となるものである。
【0013】ところで、例えば吸着器の脱着過程におい
て装置が停止され、次の装置の運転時に速やかにその吸
着器の吸着過程を開始させたい場合があり、そのために
は、装置の停止中において吸着器の脱着状態が維持され
ていることが必要となる。ここで、装置の停止中には、
蒸発器の温度が上昇して圧力が高くなり、これに伴い吸
着側開閉弁が開放して蒸発器からの気冷媒が吸着器に吸
着されるようになってしまう虞がある。
【0014】これに対し、本発明の請求項2の吸着式冷
凍機は、上記吸着側開閉弁を閉塞状態に保持するための
ロック機構を設けた構成に特徴を有するものである。こ
れによれば、例えば装置の停止中に、ロック機構により
吸着側開閉弁を閉塞状態に保持することができるので、
蒸発器からの気冷媒が吸着器に吸着されることを未然に
防止することができ、吸着器の脱着状態を維持しておく
ことができる。従って、例えば吸着器の脱着過程におい
て装置が停止された後、次の装置の運転時に速やかにそ
の吸着器の吸着過程を開始させることが可能となるので
ある。
【0015】さらに、圧力差によって開閉する開閉弁
は、その圧力差の大小によって開度が変化し、圧力差が
小さくなったときに十分な開度が確保されなくなる虞が
ある。この場合、吸着器の吸着過程においては、吸着過
程の開始直後に蒸発器部分との間の圧力差が最も大きく
なって吸着側開閉弁の最大開度が得られるものの、その
後は、吸着器の吸着能力の低下と共に吸着側開閉弁の開
度が小さくなり、ひいては開閉弁が閉塞してしまう事態
も起こり得る。
【0016】これに対し、本発明の請求項3の吸着式冷
凍機は、前記吸着側開閉弁の開放時にその所定の開度を
維持するための開度維持機構を設けた構成に特徴を有す
るものである。これによれば、吸着器部分と蒸発器部分
との間の圧力差が小さくなっても、開度維持機構により
吸着側開閉弁の所定の開度を維持することができ、吸着
過程における冷媒の流通を確保することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両用空調装置
(カーエアコン)に適用した一実施例について、図1な
いし図9を参照して説明する。まず、図1は、本実施例
に係る吸着式冷凍機21のシステム構成を概略的に示し
ている。ここで、この吸着式冷凍機21は、1個の真空
容器22内に、第1及び第2の2個の吸着器23及び2
4、凝縮器25並びに蒸発器26を配設して構成され、
さらにその真空容器22の外側に熱を授受する部分を有
して構成されている。尚、真空容器22内は全体として
所定の真空度とされており、また真空容器22内には、
冷媒としてこの場合所要量の水が収容されている。
【0018】前記真空容器22内は、例えばプラスチッ
ク製の左右の仕切壁27,28により図で左右方向に3
室に仕切られており、そのうち左室に前記第1の吸着器
23が配設され、右室に前記第2の吸着器24が配設さ
れている。詳しく図示はしないが、これら第1及び第2
の吸着器23及び24は、共に通気性が確保されたケー
ス内に、多数の粒状の吸着剤(例えばシリカゲル,ゼオ
ライト等)を保持して構成されている。また、各吸着器
23及び24のケース内には、夫々内部の吸着剤を冷
却,加熱するための流体が流通される熱交換流路29及
び30が設けられている。周知のように、前記吸着剤
は、冷却状態にあって気冷媒を高能力で吸着し、加熱状
態にあっては吸着した気冷媒を脱着して吸着能力が再生
されるという性質を有する。
【0019】前記真空容器22内の中室は、さらに図で
上下2室に仕切られ、そのうち一方の室(図で上側)に
前記凝縮器25が配設され、他方の室(図で下側)に前
記蒸発器26が配設されている。それら凝縮器25と蒸
発器26とはキャピラリチューブ31により接続される
と共に、そのキャピラリチューブ31の途中部には、蒸
発器26から凝縮器25への冷媒の逆流を阻止するため
の逆止弁32が設けられている。また、前記蒸発器26
には、冷凍能力を取出すためのブライン通路33が設け
られ、前記凝縮器25には、冷却用流体が供給される熱
交換パイプ34が設けられている。
【0020】ここで、前記真空容器22の外側において
熱を授受する部分、つまり前記熱交換流路29,30並
びに熱交換パイプ34に、冷却流体あるいは加熱流体を
供給するための構成について述べる。尚、それら熱交換
流路29,30並びに熱交換パイプ34は、真空容器2
2の外壁部を気密に貫通して外部に導出されるようにな
っている。
【0021】本実施例では、冷却流体あるいは加熱流体
は、エンジン冷却水からなり、エンジンのシリンダヘッ
ド部35を熱源として高温の加熱流体が生成され、放熱
器(ラジエータ)36によって冷却されて低温の冷却流
体が生成されるようになっている。また、2個の四方弁
(4ポート2位置切換弁)37,38を備えると共に、
3個のポンプ39,40,41を備えて構成される。そ
して、それらは以下のような管路構成によって接続され
ている。
【0022】即ち、まず、凝縮器25の熱交換パイプ3
4の出口は、前記放熱器36の入口側に接続され、放熱
器36の出口側は、ポンプ39を介して該熱交換パイプ
34の入口に接続されている。これにて、ポンプ39の
駆動により、熱交換パイプ34には放熱器36からの冷
却流体が供給され、その冷却流体が凝縮器25内での冷
媒の凝縮に寄与して高温となった後、再び放熱器36に
戻って冷却されるという循環が行われる。
【0023】前記第1の吸着器23の熱交換流路29の
一端側は、四方弁37の第1出口ポート37bに接続さ
れ、熱交換流路29の他端側は、四方弁38の第2入口
ポート38cに接続されている。一方、前記第2の吸着
器24の熱交換流路30の一端側は、四方弁37の第2
出口ポート37dに接続され、熱交換流路30の他端側
は、四方弁38の第1入口ポート38aに接続されてい
る。
【0024】また、前記放熱器36の出口側は、ポンプ
40を介して四方弁37の第1入口ポート37aに接続
され、放熱器36の入口側は、四方弁38の第2出口ポ
ート38dに接続されている。さらに、シリンダヘッド
部35の出口側は、ポンプ41を介して四方弁37の第
2入口ポート37cに接続され、シリンダヘッド部35
の入口側は、四方弁38の第1出口ポート38bに接続
されている。
【0025】図1は、第1の吸着器23の熱交換流路2
9に冷却流体を供給し(吸着過程)、第2の吸着器24
の熱交換流路30に加熱流体を供給する(脱着過程)際
の四方弁37,38における各ポートの接続状態を実線
で示している。ここで、四方弁37においては、第1入
口ポート37aと第1出口ポート37bとが接続され、
第2入口ポート37cと第2出口ポート37dとが接続
される。四方弁38においては、第1入口ポート38a
と第1出口ポート38bとが接続され、第2入口ポート
38cと第2出口ポート38dとが接続される。
【0026】これにて、ポンプ40の駆動により、熱交
換流路29には放熱器36からの低温の冷却流体が供給
され、内部の吸着剤との熱交換の後、再び放熱器36に
戻るという循環を行うようになっている。一方、ポンプ
41の駆動により、熱交換流路30には、シリンダヘッ
ド部35からの高温の加熱流体が供給され、内部の吸着
剤との熱交換の後、再びシリンダヘッド部35に戻ると
いう循環を行うようになっている。尚、詳しい説明は省
略するが、上記とは逆の、第1の吸着器23の脱着過
程、第2の吸着器24の吸着過程においては、四方弁3
7,38が図1で破線で示す状態に切換えられ、熱交換
流路29に加熱流体が供給され、熱交換流路30に冷却
流体が供給されるようになっている。
【0027】さて、前記真空容器22内の左側の仕切壁
27には、図で上部側に位置して、第1の吸着器23と
前記凝縮器25部分とを連通させる脱着側冷媒通路を構
成する第1の脱着側開口部42が形成されていると共
に、その仕切壁27の凝縮器25側の壁部に、前記第1
の脱着側開口部42を開閉するための第1の脱着側開閉
弁43が設けられている。詳しくは後述するが、この第
1の脱着側開閉弁43は、凝縮器25部分の圧力が、第
1の吸着器23部分の圧力よりも低いときに、その圧力
差によって凝縮器25側に開放する構成とされている。
【0028】また、右側の仕切壁28にも、同様に第2
の吸着器24と前記凝縮器25部分とを連通させる脱着
側冷媒通路を構成する第2の脱着側開口部44が形成さ
れていると共に、その仕切壁26の凝縮器25側の壁部
に、前記第2の脱着側開口部44を開閉するための第2
の脱着側開閉弁45が設けられている。この第2の脱着
側開閉弁45も、凝縮器25部分の圧力が第2の吸着器
24部分の圧力よりも低いときに、その圧力差によって
凝縮器25側に開放するようになっている。
【0029】一方、左側の仕切壁27には、図で下部側
に位置して、第1の吸着器23と前記蒸発器26部分と
を連通させる吸着側冷媒通路を構成する第1の吸着側開
口部46が形成されていると共に、その仕切壁27の第
1の吸着器23側の壁部に、前記第1の吸着側開口部4
6を開閉するための第1の吸着側開閉弁47が設けられ
ている。この第1の吸着側開閉弁47は、蒸発器26部
分の圧力が、第1の吸着器23部分の圧力よりも高いと
きに、その圧力差によって第1の吸着器23側に開放す
る構成とされている。さらに、後述するように、この第
1の吸着側開閉弁47部分には、ロック機構48(図7
参照)が設けられている。
【0030】また、右側の仕切壁28にも、同様に第2
の吸着器24と前記蒸発器26部分とを連通させる吸着
側冷媒通路を構成する第2の吸着側開口部49が形成さ
れていると共に、その仕切壁28の第2の吸着器24側
の壁部に、前記第2の吸着側開口部49を開閉するため
の第2の吸着側開閉弁50が設けられている。この第2
の吸着側開閉弁50も、蒸発器26部分の圧力が、第2
の吸着器24部分の圧力よりも高いときに、その圧力差
によって第2の吸着器24側に開放する構成とされてい
る。さらに、この第2の吸着側開閉弁50部分にも、図
示しないロック機構が設けられている。
【0031】図2ないし図4は、前記脱着側開閉弁4
3,45部分の構成を、第1の脱着側開閉弁43を代表
させて示している。ここで、まず、仕切壁27に形成さ
れる脱着側開口部42は、全体として矩形状をなすので
あるが、本実施例では、図2及び図3に示すように、そ
の開閉弁43配置側の面(図2,3で上面)において、
開口部42の周囲を囲む矩形枠状に、例えばゴム製のシ
ール部材51が設けられている。
【0032】また、開口部42の内部には、図4にも示
すように、開閉弁43の閉塞時のたわみ防止用のリブ5
2が格子状に掛け渡された形態に一体に設けられてい
る。このリブ52は、図3に示すように、前記シール部
材51の図で上端部と同等以下の高さで膨出した形態で
設けられていると共に、その端部の上角部については、
前記シール部材51の内側のエッジ部51aとの間で隙
間を形成するように切欠かれた如き形状とされている。
【0033】そして、前記開閉弁43は、軽量で強度が
高く、しかも耐熱性、耐水性、耐水蒸気性を備えた材料
例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂か
ら、前記開口部42よりも一回り大きい矩形の薄板状に
構成されている。そして、この開閉弁43は、図2に示
すように、その一辺部が開口部42の周囲部に固定部材
53により押え付けられて仕切壁27に取付けられ、そ
の押え付け部分を支点として開閉動作するようになって
いる。
【0034】この開閉弁43は、凝縮器25部分(図
2,3で上側)の圧力が第1の吸着器23部分(図2,
3で下側)の圧力と同等以上となると、セルフシール方
向に閉じるのであるが、この閉塞時には、開閉弁43の
周囲部が前記シール部材51のエッジ部51aに圧接状
態となり、閉塞時の高いシール性を得ることができる。
また、第1の吸着器23部分の圧力が十分小さくなる
と、開閉弁43の中央部分が図2,3で下方に膨らむよ
うにたわむ虞があるが、前記リブ52によってそのたわ
みを防止することができるようになっているのである。
【0035】また、凝縮器25部分の圧力が第1の吸着
器23部分の圧力よりも低くなると、その圧力差により
開閉弁43が図2,3で上方に開き、水蒸気が脱着側開
口部42を通過することが可能となるようになってい
る。ところで、このとき、所定の冷凍性能を得るために
は所定の水蒸気の流量を得る必要があるが、開口面積に
よる圧力損失を考慮して、必要な流路断面積が確保され
る開閉弁43の開度を得ることができるように、開閉弁
43の重量等を設定する必要がある。例えば、本実施例
では、凝縮器25部分と第1の吸着器23部分の圧力差
が0.2Torrのときに、1.2g/sec の流量が確保さ
れるように構成されており、もって3kWの冷凍性能を
得るようにしている。
【0036】一方、図5ないし図7は、前記吸着側開閉
弁47,50部分の構成を、第1の吸着側開閉弁47を
代表させて示している。この吸着側開閉弁47部分の構
成が、上記脱着側開閉弁43部分の構成と相違するとこ
ろは、ロック機構48が付加されているか否かにある。
従って、矩形状の吸着側開口部46の内部には、たわみ
防止用のリブ52が格子状に設けられ、開口部46の周
囲部にはシール部材51が設けられている。そして、P
PS樹脂から薄板状に構成された開閉弁47は固定部材
53により開閉可能に取付けられている。
【0037】これにて、蒸発器26部分(図5〜7で下
側)の圧力が第1の吸着器23部分(図5〜7で上側)
の圧力と同等以下となると、開閉弁47はセルフシール
方向に閉じ、蒸発器26部分の圧力が第1の吸着器23
部分の圧力よりも高くなると、開閉弁47は図で上方に
開放し、水蒸気の流通を可能とするのである。
【0038】そして、図7は、この吸着側開閉弁47を
閉塞状態に保持するためのロック機構48の構成を概略
的に示している。このロック機構48は、真空容器22
内に設けられ、電磁石54により棒状のストッパ(プラ
ンジャ)55を出没させるように構成されている。具体
的には、前記ストッパ55は、前記電磁石54の断電時
には、ばね56のばね力により、図5に示すような開閉
弁47の根元部分において開閉弁47の図で上面部に位
置される突出位置に位置され、もって開閉弁47が閉塞
状態にロックされるようになっている。
【0039】また、ストッパ55は、前記電磁石54へ
の通電により吸引されて開閉弁47に干渉しない没入位
置に引込み、もって開閉弁47が開閉可能とされるよう
になっている。尚、このとき、真空容器22の外部から
前記電磁石54への通電を行う必要があるが、真空容器
22の壁部には、電気的接続のための周知の封止電極
(ハーメチックシール)57が設けられ、この封止電極
(ハーメチックシール)57を介してリード線58が接
続されるようになっている。
【0040】さらに、本実施例では、このロック機構4
8は、吸着側開閉弁47の開放時にその所定の開度を維
持するための開度維持機構を兼用するようになってい
る。即ち、上述のように開閉弁47の閉塞時にストッパ
55を突出位置に移動させると(図5参照)、ストッパ
55が開閉弁47を閉塞状態にロックするのであるが、
開閉弁47が十分開放しているときにストッパ55を突
出位置に移動させると、図6に示すように、ストッパ5
5が開閉弁47の図で下面側に位置されるようになり、
開閉弁47の閉塞を阻止して所定の開度を維持させるの
である。
【0041】図示はしないが、以上のように構成された
各機構は、車両内に設けられるエアコンスイッチに基づ
き、マイコン等からなる制御装置(ECU)により制御
されるようになっている。このとき、制御装置は、エア
コンスイッチがオンされると、第1及び第2の吸着器2
3及び24に対して、一方が吸着過程にあるときに他方
が脱着過程となるように、前記ポンプ39,40,41
及び四方弁37,38を制御するようになっている。そ
して、その過程が所定時間継続すると、吸着過程側を脱
着過程に、脱着過程側を吸着過程に夫々切換えるように
なっている。
【0042】そして、本実施例では、制御装置は、エア
コンスイッチがオフされると、その時点で脱着過程にあ
る吸着器23あるいは24の脱着過程を引続き継続さ
せ、その脱着過程が完了すると、さらに残りの吸着器2
4あるいは23の脱着過程を完了させた上で、装置を停
止させるようになっている。このとき、後の作用説明に
て述べるように、制御装置はそのソフトウエア的構成に
より、前記ロック機構48(電磁石54)を制御し、第
1及び第2の吸着側開閉弁47及び50を閉塞状態にロ
ックさせるようになっている。
【0043】さらに、本実施例では、制御装置は、吸着
器23あるいは24の吸着過程において、その吸着器2
3,24側に位置する吸着側開閉弁47,50が開放し
たときに、前記ロック機構48(電磁石54)を動作さ
せてストッパ55を突出状態とし、その吸着側開閉弁4
7,50の所定の開度を、その吸着過程が終了するまで
維持させるようになっている。
【0044】次に、上記構成の作用について、図8及び
図9も参照して述べる。エアコンスイッチがオンされる
と、上述のように、制御装置は、第1及び第2の吸着器
23及び24に対して、一方が吸着過程にあるときに他
方が脱着過程となるように制御を行う。また、これと共
に、ポンプ39の駆動により凝縮器25の熱交換パイプ
34に冷却流体が循環供給されるようになる。さらに
は、後述するロック時を除いてロック機構48の電磁石
54に通電が行われ、ストッパ55が没入位置に位置さ
れる。
【0045】図1は、第1の吸着器23が吸着過程、第
2の吸着器24が脱着過程にある様子を示している。こ
こで、第1の吸着器23の熱交換流路29には、冷却流
体が流されて内部の吸着剤が冷却状態とされる。する
と、吸着剤の周囲の気冷媒(水蒸気)が瞬時に吸着剤に
吸着されて第1の吸着器23部分の圧力が低下し、第1
の吸着器23部分の圧力が、凝縮器25部分及び蒸発器
26部分の圧力よりも低くなり、これに伴い、第1の脱
着側開閉弁43が閉塞すると共に、第1の吸着側開閉弁
47が開放する。
【0046】これにより、第1の吸着器23と蒸発器2
6とが連通されるようになり、蒸発器26の液冷媒
(水)が気化して気冷媒(水蒸気)となり、矢印Aで示
すように、その気冷媒が第1の吸着器23の吸着剤に吸
着されるようになる。この際の、冷媒の気化潜熱によ
り、ブライン通路33内の流体が冷却され、その冷却能
力が車室内に冷風を供給すべく取出されるのである。な
お、このとき、第1の脱着側開口部42は閉塞されてい
るので、凝縮器25部分の気冷媒が第1の吸着器23部
分に逆流することはない。
【0047】一方、第2の吸着器24においては、熱交
換流路30に加熱流体が供給されて吸着剤が加熱状態と
されることにより、吸着剤に吸着されていた気冷媒が脱
着されるようになる。すると、第2の吸着器24部分の
圧力が上昇し、第2の吸着器24部分の圧力が、凝縮器
25部分及び蒸発器26部分の圧力よりも高くなり、こ
れに伴い、第2の脱着側開閉弁45が開放すると共に、
第2の吸着側開閉弁50が閉塞する。
【0048】これにて、矢印Bで示すように、第2の吸
着器24から脱着された気冷媒が、第2の脱着側開口部
44を通って凝縮器25に供給されるようになる。これ
により、第2の吸着器24の吸着剤の吸着能力が再生さ
れるようになる。また、凝縮器25においては、その気
冷媒が凝縮されて液冷媒に戻り、その液冷媒が、キャピ
ラリチューブ31を通して蒸発器26に供給される。
尚、このとき、第2の吸着側開口部49は閉塞されてい
るので、第2の吸着器24から脱着された気冷媒が蒸発
器26部分に逆流することはない。
【0049】制御装置は、このような運転を例えば所定
時間(第2の吸着器24の吸着剤の吸着能力が回復され
るに十分な時間)継続すると、四方弁37,38を切換
えることにより、第1の吸着器23を脱着過程に、第2
の吸着器24を吸着過程に切換える。すると、図示及び
詳しい説明は省略するが、今度は、脱着側開閉弁43,
45及び吸着側開閉弁47,50の開閉状態が上記とは
逆となり、左右の吸着器23,24を入替えた形態で同
様の動作が行われる。このように2個の吸着器23,2
4において交互に過程が切換えられることにより、連続
的に冷却能力を得ることができるものである。
【0050】この場合、圧力差により開閉する開閉弁4
3,45,47,50により、第1の吸着器23と凝縮
器25及び蒸発器26との間の冷媒通路の開閉、並び
に、第2の吸着器24と凝縮器25及び蒸発器26との
間の冷媒通路の開閉が行われるので、それら開閉弁4
3,45,47,50を、真空容器22の外部からの駆
動力により開閉駆動させずに済むようになった。また、
四方弁37,38の切換えタイミングに対する開閉弁4
3,45,47,50の開閉タイミングを制御する必要
もなくなったのである。
【0051】ところで、車両においては、エンジン始動
直後に冷房運転を行ういわゆるクールダウンモードに対
応できることが望ましく、そのためには、エアコンの停
止中において吸着器23あるいは24の脱着状態が維持
されていることが必要となる。ここで、エアコンの停止
中には、蒸発器26の温度が上昇して圧力が高くなり、
これに伴い吸着側開閉弁47,50が開放して蒸発器2
6からの気冷媒が吸着器23,24に吸着されるように
なってしまう虞がある。
【0052】そこで、本実施例では、エアコンの停止時
には、ロック機構48により、吸着側開閉弁47及び5
0を閉塞状態にロックするようにしている、即ち、図8
のフローチャートは、エアコン停止後にロック機構48
を動作させる手順を示しており、エアコンスイッチがオ
フされると(ステップS1にてYes)、制御装置は、
まず、蒸発器26の運転(ブライン通路33への流体の
循環供給)を停止する(ステップS2)。
【0053】そして、その時点で脱着過程にあった一方
の吸着器23,24(1台目吸着器と称する)の脱着過
程(熱交換流路29,30への加熱媒体の供給)を継続
させ、その1台目吸着器の脱着過程が完了すると(ステ
ップS3にてYes)、その1台目吸着器側の開閉弁4
7,50に対応するロック機構48を動作させてその開
閉弁47,50を閉塞状態にロックする(ステップS
4)。引続き、他方の吸着器24,23(2台目吸着器
と称する)の脱着過程(熱交換流路30,29への加熱
媒体の供給)を実行し、その2台目吸着器の脱着過程が
完了すると(ステップS5にてYes)、その2台目吸
着器側の開閉弁50,47に対応するロック機構48を
動作させてその開閉弁50,47を閉塞状態にロックす
る(ステップS6)。
【0054】これにて、蒸発器26の温度が上昇して圧
力が高くなっても開閉弁47,50が開放して気冷媒が
吸着器23,24側に流れることがなくなり、両吸着器
23及び24は、共に脱着過程が完了した状態(吸着剤
の吸着能力が確保された状態)とされるのである。この
状態で、ポンプ39,40,41が停止されて全ての運
転が停止されるのである(ステップS7)。
【0055】これにより、次のエアコンの始動時に、い
ずれの吸着器23,24においても速やかに吸着過程を
実行させることが可能となり、エンジン始動直後に高能
力の冷房運転を行うことが可能となるのである。尚、ロ
ック機構48においては、電磁石54の断電にて開閉弁
47,50が閉塞状態にロックされるので、エアコンの
停止時に電磁石54へ給電する必要はない。
【0056】さらに、上述のように圧力差によって開閉
する開閉弁43,45,47,50は、その圧力差の大
小によってが開度が変化し、圧力差が小さくなったとき
に十分な開度が確保されなくなる虞がある。この場合、
吸着器23,24の吸着過程においては、吸着過程の開
始直後に蒸発器26部分との間の圧力差が最も大きくな
って吸着側開閉弁47,50の最大開度が得られるもの
の、その後は、吸着器23,24の吸着能力の低下と共
に吸着側開閉弁47,50の開度が小さくなり、ひいて
は開閉弁47,50が閉塞してしまう事態も起こり得
る。
【0057】これに対し、本実施例では、前記ロック機
構48を開度維持機構として機能させることによって、
開閉弁47,50の開放時に所定の開度を維持できるよ
うにしている。図9のフローチャートは、吸着器23,
24の吸着過程における、対応する開閉弁47,50部
分に設けられたロック機構48の制御手順を示してい
る。
【0058】即ち、例えば第1の吸着器23において吸
着過程が開始された時点では(ステップS11にてYe
s)、対応する開閉弁47部分のロック機構48は、ス
トッパ55が没入位置に位置されており、上述のように
蒸発器26部分との圧力差によって開閉弁47が開放す
る。この開閉弁47は、吸着過程の開始直後に最大開度
が得られるので、所定以上の開度が得られたタイミング
にて(ステップS12にてYes)、ロック機構48が
動作(電磁石54が断電)され、ストッパ55が突出位
置に変移される(ステップS13)。
【0059】これにて、図6に示したように、開閉弁4
7の内側(閉塞側)にストッパ55が位置されて、開閉
弁47がそれ以上閉じることがなくなり、所定の開度が
維持されるのである。これにより、吸着器23部分と蒸
発器26部分との間の圧力差が小さくなっても、気冷媒
の流通を確保することができる。この後、その吸着器2
3の吸着過程が終了するまでその状態が維持され、吸着
過程が終了(脱着過程に移行)すると(ステップS14
にてYes)、ロック機構48のストッパ55が没入位
置に戻され(ステップS15)、開閉弁47が閉塞可能
とされるのである。尚、第2の吸着器24(第2の吸着
側開閉弁50)部分においても、同様にロック機構48
が制御される。
【0060】このように本実施例によれば、各冷媒通路
に、圧力差により開閉する開閉弁43,45,47,5
0を設けるようにしたので、開閉弁を駆動するために従
来必要であった外部駆動源が不要となり、真空容器22
の外部からの駆動力を伝達するためのベローズ等の構成
も不要となった。従って、従来に比べて構成の大幅な簡
単化を図ることができ、また、省電力を図ることができ
るものである。さらに、真空容器22内に第1及び第2
の吸着器23及び24、凝縮器25並びに蒸発器26と
いう冷媒の流通に係る全ての要素を配設したので、全体
のコンパクト化を図ることができ、上記構成の簡単化と
併せて、車載性の向上を図ることができたのである。
【0061】また、前記開閉弁43,45,47,50
の開閉が自動で行われることになって開閉制御の必要が
なくなるので、吸着器の加熱,冷却の切換のタイミング
に対して所定のタイムラグをもって開閉弁の開閉を切換
えるといった制御を行わなければならなかった従来と比
べて、制御上の構成も極めて簡単に済ませることができ
るものである。そして、真空容器22の壁を貫通するの
は、固定された管路(熱交換流路29,30等)だけで
あり、また、電気的接続も封止電極57により行われる
ので、従来のようなベローズ等の構成が必要なくなり、
真空容器22における外部リークを確実に防止すること
ができ、ひいては信頼性の向上を図ることができるもの
である。
【0062】さらに、特に本実施例では、ロック機構4
8を設け、エアコンの停止時に、各吸着器23,24の
脱着過程完了後に吸着側開閉弁47,50を閉塞状態に
保持するようにしたので、蒸発器26からの気冷媒が吸
着器23,24側に流入することを未然に防止すること
ができ、吸着器23,24の脱着状態を維持しておくこ
とができる。従って、いわゆるクールダウンモードに対
応することができ、エンジン始動直後であっても、速や
かに吸着器23,24の吸着過程つまり冷房運転を開始
させることが可能となるのである。
【0063】しかも、本実施例では、吸着側開閉弁4
7,50の開放時に所定の開度を維持するための開度維
持機構(ロック機構48)を設けたので、吸着器23,
24部分と蒸発器26部分との間の圧力差が小さくなっ
ても、吸着側開閉弁47,50の所定の開度を維持する
ことができ、吸着過程における冷媒の流通を確保するこ
とができるものである。この場合、ロック機構48が開
度維持機構を兼用しているので、別途に開度維持機構を
設ける場合に比べて構成が簡単となり、安価に済ませる
ことができるといったメリットを得ることができる。
【0064】図10ないし図14は、本発明の夫々異な
る他の実施例を示すものであり、このうち図10及び図
11は、開閉弁の構成についての変形例を夫々示してい
る。図10に示した開閉弁61は、仕切壁62の開口部
63に対して、接離方向に平行移動することにより開閉
を行うようになっている。この場合、開閉弁61はやは
り軽量な材料から矩形板状に形成され、その四隅部が仕
切壁62に取付けられたガイドピン64によってガイド
されるようになっている。
【0065】図11に示した開閉弁65は、やはり軽量
な材料から矩形板状に形成され、その一辺部が仕切壁6
6に固定されて開閉するのであるが、仕切壁66側には
冷媒通路を構成する例えば円形孔67が複数個形成され
ており、開閉弁65にも円形孔68が複数個形成されて
いる。開閉弁65の閉塞状態では、その開閉弁65が仕
切壁66の上面に密着するのであるが、このとき円形孔
67と円形孔68とはラップすることなく冷媒通路が閉
じられ、開閉弁65が開放することによって、両円形孔
67及び68を通して気冷媒の流通が可能となるのであ
る。この場合、開閉弁65の僅かな開放でも、広い通路
断面積が得られるものである。
【0066】尚、図示はしないが、例えば薄板状の開閉
弁の周囲部(四辺部)に補強部材を設けるようにして
も、開閉弁のたわみやめくれ等の変形防止に有効であ
る。また、開閉弁の材料としても、上述したPPS樹脂
に限らず、テフロン等の他のプラスチック材料や、金属
等を採用するようにしても良い。開閉弁の形状や開閉構
造としても、様々な変形が可能であることは勿論であ
る。
【0067】図12ないし図14は、仕切壁71に形成
される開口部72部分の構成についての変形例を夫々示
している。図12においては、上記実施例のリブ52に
代えて、矩形の開口部72の内側に、開閉弁のたわみ防
止用のハニカム状(六角網目状)の薄板73を設けるよ
うにしている。図13においては、やはり開閉弁のたわ
み防止用に、開口部72内にワイヤ74を張るようにし
ている。さらに、図14に示す変形例では、上記実施例
のゴム製のシール部材51に代えて、仕切壁71の開口
部72の周縁部に図で上面側に突出するエッジ部75を
一体に設けるようにしている。これらの構成でも、上記
実施例と同等の作用,効果を得ることができる。
【0068】尚、上記実施例では、本発明を車両に組込
まれるカーエアコンに適用したが、冷蔵庫や建物用エア
コンなど他の冷凍装置全般に適用することもできる。こ
の場合、上記実施例では、1個の真空容器22内に2個
の吸着器及び凝縮器,蒸発器を組込んで車載性を向上さ
せるようにしたが、従来例のようにそれら各要素をパイ
プで繋ぐような構成としても良い。また、車両用独自の
事情によりロック機構(開度維持機構)48を設けるよ
うにしたが、これを省略しても所期の目的を達成するこ
とができる。
【0069】その他、吸着器を3個以上設けるようにし
ても良く、また、ロック機構と開度維持機構とを別々に
設けても良く、さらには、蒸発器に直接通風を行って冷
風を取出すような構成としても良く、吸着器や凝縮器を
加熱,冷却する構成としても、様々な構成を採用するこ
とができる等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜
変更して実施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、吸着式冷凍機
の全体構成を概略的に示す図
【図2】脱着側開閉弁部分の斜視図
【図3】脱着側開閉弁部分の断面図
【図4】脱着側開口部の平面図
【図5】吸着側開閉弁を閉塞状態にロックした様子を示
す断面図
【図6】吸着側開閉弁を開放状態にロックした様子を示
す断面図
【図7】ロック機構部分を概略的に示す平面図
【図8】エアコン停止時のロック機構の動作手順を示す
フローチャート
【図9】吸着側開閉弁の開放時のロック機構の動作手順
を示すフローチャート
【図10】本発明の他の実施例を示す図2相当図
【図11】異なる他の実施例を示す図2相当図
【図12】異なる他の実施例を示す図4相当図
【図13】異なる他の実施例を示す図3相当図
【図14】さらに異なる他の実施例を示す図3相当図
【図15】従来例を示すもので、吸着式冷凍機の全体構
成を概略的に示す図
【符号の説明】
図面中、21は吸着式冷凍機、22は真空容器、23,
24は吸着器、25は凝縮器、26は蒸発器、42,4
4は脱着側開口部(脱着側冷媒通路)、43,45は脱
着側開閉弁、46,49は吸着側開口部(吸着側冷媒通
路)、47,50は吸着側開閉弁、48はロック機構
(開度維持機構)を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水等の冷媒を凝縮する凝縮器と、この凝
    縮器から液冷媒が供給されその液冷媒を蒸発させて外部
    との熱交換を行う蒸発器と、気冷媒を吸着する吸着剤を
    有してなり前記凝縮器と脱着側冷媒通路を介して連通さ
    れると共に前記蒸発器と吸着側冷媒通路を介して連通さ
    れる吸着器とを具備し、前記吸着器の吸着剤を冷却状態
    とする吸着過程において該吸着剤により前記蒸発器から
    の気冷媒を吸着し、前記吸着器の吸着剤を加熱状態とす
    る脱着過程において該吸着剤が吸着していた気冷媒を前
    記凝縮器に向けて放出するようにした吸着式冷凍機であ
    って、 前記脱着側冷媒通路に、前記凝縮器部分の圧力が前記吸
    着器部分の圧力よりも低いときにその圧力差によって開
    放する脱着側開閉弁を設けると共に、 前記吸着側冷媒通路に、前記蒸発器部分の圧力が前記吸
    着器部分の圧力よりも高いときにその圧力差によって開
    放する吸着側開閉弁を設けたことを特徴とする吸着式冷
    凍機。
  2. 【請求項2】 前記吸着側開閉弁を閉塞状態に保持する
    ためのロック機構を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の吸着式冷凍機。
  3. 【請求項3】 前記吸着側開閉弁の開放時にその所定の
    開度を維持するための開度維持機構を設けたことを特徴
    とする請求項1または2記載の吸着式冷凍機。
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