JPH08313105A - 吸着器 - Google Patents
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- JPH08313105A JPH08313105A JP7119540A JP11954095A JPH08313105A JP H08313105 A JPH08313105 A JP H08313105A JP 7119540 A JP7119540 A JP 7119540A JP 11954095 A JP11954095 A JP 11954095A JP H08313105 A JPH08313105 A JP H08313105A
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- Y02B30/62—Absorption based systems
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- Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
Abstract
させ、ひいては吸着効率の向上を図る。 【構成】 容器24内に熱交換流体流路25を設け、容
器24の上面部に冷媒の出入口14を設ける。熱交換流
体流路25の周囲において、容器24の内周壁との間に
冷媒流通空間37をリング状に確保した状態に、吸着剤
層36を設ける。吸着剤層36を、熱交換流体流路25
側の内層36aと、冷媒流通空間37側の外層36bと
の2層に構成する。内層36aを、粒径が小さく吸着速
度の速い吸着剤S1 から構成し、外層36bを、それよ
り粒径の大きい吸着剤S2 から構成する。内層36aは
吸着速度が速くしかも外層36bの流路抵抗が小さいの
で、内層36aの吸着反応が外層36bに比べて遅れる
ことがなくなる。
Description
等の冷媒を吸着,脱着するようにした吸着式冷凍装置に
好適する吸着器に関するものである。
アコン等に用いられる冷凍装置として、水などを冷媒と
し、吸着剤を有する比較的コンパクトな吸着器によりそ
の冷媒の移動を図るようにした吸着式冷凍装置が知られ
ている。これは、シリカゲル,ゼオライト等の吸着剤
が、冷却状態にあっては気体冷媒の吸着が促進され、加
熱状態にあっては吸着していた冷媒を脱着させることを
利用したものである。
特開平5−322360号公報などに示されるものがあ
る。このものは、図12に示すように、冷媒蒸気(水蒸
気)の出入口1を有する容器2内に、シリカゲル等の吸
着剤Sを充填すると共に、その容器2内に、熱交換流体
が流通される熱交換用のパイプ3を蛇行状に設けて構成
されている。これにて、パイプ3に冷却流体が流通され
た状態で、吸着剤Sによって冷媒蒸気が吸着されるよう
になっている。
記吸着剤Sとしては、比較的小さい粒径の球状をなすも
のが用いられ、これを容器2内にほぼ密に充填する構成
となっている。しかしながら、このものでは、吸着剤S
による冷媒蒸気の吸着反応が層全体として比較的緩慢に
行われることになり、設計時に理論的に求められた吸着
効率(単位時間当りの吸着量)が十分に得られないこと
が判明した。これは、次のような理由によるものと推定
される。
Sは、パイプ3に接する部分(図で下側)と冷媒蒸気が
流入する部分(図で上側)との間で所定厚みの層を形成
しているのであるが、吸着過程が開始されると、パイプ
3に接する熱交換部側の吸着剤S(領域a)が周囲の冷
媒蒸気を急速に吸着するようになり、その領域aの吸着
剤Sの周囲が真空に近い状態とされる。この状態では、
図で上側の冷媒蒸気が領域aの吸着剤S部分に速やかに
流入される筈である。
剤S(領域b)の粒径が小さく冷媒蒸気の流路が狭いも
のとなっているため、冷媒蒸気が領域bを通過する際の
抵抗(圧力損失)が大きくなり、この結果、領域bにお
ける吸着が領域aよりも先に行われてしまい、領域aに
おける吸着が遅れてしまうのである。図13(b)に
は、時間経過に伴う、吸着剤Sの厚み方向位置と冷媒蒸
気の吸着量との関係を示しており、吸着過程の開始初期
においては、領域bのみにおいて吸着反応が行われ、領
域bの吸着反応がほぼ完了した後に領域aにおける吸着
反応が開始されることになり、全体として反応が緩慢と
なるのである。
法としては、吸着剤Sの量を多くすることが考えられる
が、これでは吸着器が大形となる欠点が生じてしまうこ
とになる。また、容器内に収容された吸着剤中に、孔の
あいた複数本のパイプを差し込んで冷媒蒸気の通路を形
成することも考えられているが(例えば特開昭59−1
80256号公報参照)、これでも、吸着器が大形とな
りコスト高となる欠点がある。
で、その目的は、吸着剤層全体において吸着反応を一様
に開始させることができ、ひいては吸着効率の向上を図
り得て装置の大形化を抑制することができる吸着器を提
供するにある。
内に被吸着物を吸着する粒状の吸着剤を収容すると共
に、前記容器に、前記被吸着物が流入される流入部と、
前記吸着剤を冷却するための熱交換部とを設けてなるも
のであって、前記吸着剤の層を多層状態に設けると共
に、前記熱交換部側に位置する吸着剤層を、前記流入部
側に位置する吸着剤層よりも吸着速度の速い吸着剤から
構成したところに特徴を有する(請求項1の発明)。
部側の吸着剤層よりも粒径が小さい吸着剤から構成する
ことができる(請求項2の発明)。また、熱交換部側の
吸着剤層を非球形の吸着剤から構成すると共に、流入部
側の吸着剤層をほぼ球形の吸着剤から構成することもで
きる(請求項3の発明)。さらには、熱交換部側の吸着
剤層を、流入部側の吸着剤層よりも吸着能力の高い種類
の吸着剤から構成することもできる(請求項4の発
明)。
れば、熱交換部によって吸着剤が冷却状態とされ、流入
部から流入される被吸着物の吸着が促進されるようにな
る。ここで、吸着剤層全体が吸着速度が同等な吸着剤か
ら構成される場合には、吸着剤層の流路抵抗に起因し
て、被吸着物が流入される流入部に近い位置の吸着剤層
に比べ、流入部から遠い吸着剤層の吸着反応が遅れてし
まう事情があるが、熱交換部側の吸着剤層を流入部側よ
りも吸着速度の速い吸着剤から構成したことにより、熱
交換部側と流入部側との間の圧力差をより大きくするこ
とができ、熱交換部側の吸着剤層における吸着反応をよ
り速やかに行わせることができる。
着反応の遅れを解消することができ、この結果、吸着剤
層全体において吸着反応を一様に行わせることができる
ようになり、ひいては吸着効率の向上を図ることができ
て装置の大形化を抑制することができるという優れた効
果を奏するものである。
位体積当りの吸着面積が大きくなるため吸着速度が速く
なり、また、吸着剤の粒径が大きいほど、その層の流路
抵抗が小さくなる。従って、熱交換部側の吸着剤層を、
流入部側の吸着剤層よりも粒径が小さい吸着剤から構成
すれば(請求項2の吸着器)、吸着剤の粒径を異ならせ
るだけで吸着剤の吸着速度に差をつけることが可能とな
り、このとき、吸着剤の吸着速度の差と、流入部側の吸
着剤層における流路抵抗の低下との相乗作用により、熱
交換部側の吸着剤層における吸着反応をより一層速やか
に行わせることができるようになる。
は、球形の吸着剤よりも表面積が大きくなるため吸着速
度が速くなる。従って、熱交換部側の吸着剤層を非球形
の吸着剤から構成すると共に、流入部側の吸着剤層をほ
ぼ球形の吸着剤から構成すれば(請求項3の吸着器)、
やはり、簡単な構成で吸着剤の吸着速度に差をつけるこ
とが可能となる。
が異なるので、熱交換部側の吸着剤層を、流入部側の吸
着剤層よりも吸着能力の高い種類の吸着剤から構成すれ
ば(請求項4の吸着器)、やはり、簡単な構成で吸着剤
の吸着速度に差をつけることが可能となる。
式冷凍装置に適用したいくつかの実施例について、図1
ないし図11を参照しながら説明する。
(請求項1,2に対応)について述べる。図4は、吸着
式冷凍装置11の全体構成を概略的に示している。この
吸着式冷凍装置11は、詳しくは後述するように、本実
施例に係る2個の吸着器12,13(第1の吸着器12
及び第2の吸着器13と称して区別する)を備えてい
る。これら第1及び第2の吸着器12及び13は、夫々
冷媒の出入口14及び15を有しており、これら出入口
14及び15は、接続手段として機能する入口側三方切
換弁16及び出口側三方切換弁17に接続されている。
の入口に対して2個の出口を切替えるように構成され、
前記出口側三方切換弁17は、1個の出口に対して2個
の入口を切替えるように構成されている。前記出入口1
4は、入口側三方切換弁16の一方の出口及び出口側三
方切換弁17の一方の入口の双方に接続され、また、前
記出入口15は、入口側三方切換弁16の他方の出口及
び出口側三方切換弁17の他方の入口の双方に接続され
ている。
と入口側三方切換弁16の入口との間には、冷媒を液化
する凝縮器18,冷媒の気液分離及び液体冷媒の一時貯
留を行うレシーバ19,液体冷媒を送るポンプ20、及
び液体冷媒を気化させて外気との熱交換を行う蒸発器2
1が、冷媒管路22(太線で示す)によってその順に直
列に接続されており、もって冷媒回路23が構成されて
いる。この冷媒回路23内には、例えば水からなる所要
量の冷媒が封入されている。本実施例では、この冷媒
(水蒸気)が被吸着物となる。
ついて、図1ないし図3も参照して詳述する。尚、これ
ら吸着器12,13は同等の構成を備えているので、第
1の吸着器12を代表させて説明する。この吸着器12
は、図1,図2に示すように、両端面が閉塞される円筒
状をなす容器24内に、例えばシリカゲル,ゼオライ
ト,活性アルミナ,活性炭等からなる粒状の吸着剤を、
後述するように収容すると共に、その容器24の中心部
を軸方向に貫通するように熱交換流体流路25を設けて
構成されている。また、前記出入口14は、容器24の
図で上面部に接続されている。
状態あるいは加熱状態とするための熱交換部を構成する
もので、例えば銅,アルミニウム等の熱伝導性の良い金
属からなる円筒パイプ状をなしている。ここで、前記吸
着剤は、周知のように、冷却状態において冷媒(水蒸
気)を高能力で吸着し、また、冷媒の吸着に伴い吸着能
力が次第に低下するが、加熱状態とされることにより、
吸着していた冷媒を脱離して吸着能力が再生されるとい
う性質を有している。
は、その一端部が流体入口管26に接続されると共に他
端部が流体出口管27に接続されており、前記第2の吸
着器13においても同等な構成とされている。これら各
吸着器12,13の流体入口管26は、三方切換弁2
8,29を介して加熱流体流入口30及び冷却流体流入
口31に接続されている。一方、各吸着器12,13の
流体出口管27は、三方切換弁32,33を介して加熱
流体流出口34及び冷却流体流出口35に接続されてい
る。これにて、各吸着器12,13の熱交換流体流路2
5に対して加熱流体又は冷却流体のいずれかが切替可能
に供給されるようになっているのである。
弁16及び出口側三方切換弁17、並びに、三方切換弁
28,29,32,33は、図示しないマイコン等の制
御装置によって制御され、後述するように、前記第1及
び第2の吸着器12,13は、一方が冷媒(水蒸気)を
脱着させる再生過程が実行されるとき、他方が蒸発器2
1からの気体冷媒を吸着する吸着過程が実行されるよう
に、交互に切換えられるようになっている。また、制御
装置は、前記ポンプ20を制御して適宜駆動させると共
に、前記蒸発器21に対して送風を行うファン装置等も
制御するようになっている。
うにして吸着剤が収容されている。即ち、図1及び図2
に示すように、粒状の無数の吸着剤S1 ,S2 からなる
吸着剤層36が、前記熱交換流体流路25の周囲におい
て、容器24の内周壁との間に、流入部として機能する
冷媒流通空間37をリング状に確保した状態に形成され
ている。このとき、吸着剤層36は、図3(a)にも示
すように、熱交換流体流路25側の内層36aと、冷媒
流通空間37側の外層36bとの多層この場合2層から
構成されている。
(例えばφ0.1〜φ0.15)吸着剤S1 から構成さ
れ、外層36bは、それより粒径の大きい(例えばφ
0.3〜φ0.5)吸着剤S2 から構成されている。こ
こで、吸着剤は、その粒径が小さいほど単位体積当りの
吸着面積が大きくなるため、熱交換流体流路25側の内
層36aを構成する吸着剤S1の方が、冷媒流通空間3
7側の外層36bを構成する吸着剤S2に比べて吸着速
度が速いものとなっている。
mm〜4mmとされるが、このとき、層全体の厚みを比較的
大きくする場合には、内層36a側を外層36b側より
も薄くし、層全体の厚みを比較的薄くする場合には、内
層36aと外層36bとを同等に近い厚みとすることが
望ましい。また、上記吸着剤層36を形成するにあたっ
ては、熱交換流体流路25の外周面部に、まず粒径の小
さい吸着剤S1 を接着して内層36aを形成し、その内
層36aの外周部に粒径の大きい吸着剤S2 を接着して
外層36bを形成すれば良い。この場合の接着剤として
は、例えばクレイバインダーやエポキシ系接着剤等を使
用することができる。
述のように、第1及び第2の吸着器12,13は、一方
が冷媒を脱着する再生過程とされるとき、他方が冷媒を
吸着する吸着過程とされるようになっている。図4に
は、第1の吸着器12にて再生過程、第2の吸着器13
にて吸着過程を実行する場合の、各三方切換弁16,1
7,28,29,32,33の状態を実線で示してい
る。
の吸着器13の出入口15と蒸発器21とが流通状態と
される一方、出口側三方切換弁17により、第1の吸着
器12の出入口14と凝縮器18とが流通状態とされ
る。また、三方切換弁28により、第1の吸着器12の
流体入口管26が加熱流体流入口30に接続されると共
に、三方切換弁32により、第1の吸着器12の流体出
口管27が加熱流体流出口34に接続され、もって第1
の吸着器12の熱交換流体流路25に加熱流体が流通す
るようになる。
器13の流体入口管26が冷却流体流入口31に接続さ
れると共に、三方切換弁33により、第2の吸着器13
の流体出口管27が冷却流体流出口35に接続され、も
って第2の吸着器13の熱交換流体流路25に冷却流体
が流通するようになる。
は、熱交換流体流路25に加熱流体が供給されることに
より、吸着剤層36が加熱状態とされ、吸着剤S1 ,S
2 が吸着していた冷媒(水蒸気)が脱着され、出入口1
4から凝縮器18に向けて放出され、吸着剤S1 ,S2
の吸着能力が再生されるのである。放出された気体冷媒
は、図4に矢印Aで示すように、凝縮器18にて凝縮さ
れて液体冷媒(水)となり、レシーバ19にて一時的に
貯留された後、ポンプ20により蒸発器21に送られる
ようになる。
化して外気との熱交換が行われ、外気を冷却するように
なっている。そして、この蒸発器21にて気化した気体
冷媒(水蒸気)は、第2の吸着器13の出入口15から
容器24内の冷媒流通空間37に流入される。このと
き、第2の吸着器13では、冷却流体により吸着剤層3
6が冷却状態とされ、気体冷媒の吸着が促進されるので
ある。
の吸着剤層36が所定量の冷媒を脱着し、第2の吸着器
13の吸着剤層36が所定量の冷媒を吸着すると、各三
方切換弁16,17,28,29,32,33は、図4
に破線で示す状態に切換えられ、今度は第1の吸着器1
2が吸着過程とされ、第2の吸着器13が再生過程とさ
れて同様の運転が継続される。これにて、蒸発器21に
よる外気の冷却が連続的に行われるのである。尚、蒸発
器21には、例えば図示しないファン装置から送風が行
われ(図4に白抜き矢印Bで示す)、冷風が生成される
ように構成されている。
を実行する際に、もし、吸着剤層36全体の吸着剤の粒
径が同等な場合には、従来例で述べたように、吸着剤層
36の流路抵抗に起因して、初期において冷媒蒸気が流
入される冷媒流通空間37に近い位置の吸着剤層にて吸
着反応が行われ、そこから遠い熱交換流体流路25側の
吸着剤層における吸着反応がそれより遅れて開始される
事情があり、全体として吸着反応が緩慢となり、吸着効
率が低下する不具合が起こる。
を、粒径の小さい吸着剤S1 からなる内層36aと、粒
径のそれより大きい吸着剤S2 からなる外層36bとか
ら構成したので、熱交換流体流路25側の吸着剤層(内
層36a)における吸着反応の遅れを解消することがで
きるのである。
体流路25に熱的に接触している内層36aの吸着剤S
1 により周囲の冷媒蒸気が吸着される。このとき、吸着
剤S1 は粒径が小さく吸着速度が速いので、冷媒蒸気の
吸着が急速に行われて周辺の空間が極めて真空に近い状
態となる。これにて、内層36a側と外層36b側との
間の圧力差を大きくすることができ、冷媒蒸気が外層3
6bを通して内層36aに吸引されやすくなる。しか
も、このとき、外層36bを構成する吸着剤S2の粒径
が大きいので、外層36b部分の流路抵抗が小さくな
り、内層36aにおける吸着反応がより一層促進される
のである。
れる虞があった内層36aにおける吸着反応をより速や
かに行わせることができ、吸着剤層36全体における吸
着反応を一様に行わせることができるようになる。図3
(b)には、時間経過に伴う、吸着剤層36の厚み方向
位置と冷媒蒸気の吸着量との関係を示しており、内層3
6aと外層36bとの間において吸着反応の速さにあま
り差がなく、厚み方向に一様に吸着反応が行われるよう
になったのである。
6を、熱交換流体流路25側の粒径の小さい吸着剤S1
からなる内層36aと、冷媒流通空間37側の粒径の大
きい吸着剤S2 からなる外層36bとから構成したの
で、従来のような流入部から遠い側の吸着剤Sの層で吸
着反応が遅れてしまうものと異なり、吸着剤層36全体
における吸着反応を一様に開始させることができるよう
になった。
であっても、効率の良い吸着反応を行わせることがで
き、従来のように吸着剤Sの量が余分に必要となって全
体が必要以上に大形化することを防止することができる
と共に、比較的簡単な構成で済ませることができるもの
である。
2 の粒径の相違により吸着速度の相違を実現したので、
吸着剤S1 ,S2 自体の吸着速度の相違に加えて、外層
36bにおける流路抵抗を小さくすることができ、内層
36aにおける吸着反応をより一層速やかに行わせるこ
とができるようになるといった利点を得ることができる
ものである。
し図9を参照して述べる。尚、これら第2〜第5の実施
例も、請求項1及び2に対応している。また、上記第1
の実施例と同一部分については、新たな図示及び詳しい
説明を省略し、以下異なる点についてのみ述べる。
る吸着器41の構成を示している。この吸着器41は、
矩形箱状をなす容器42の上面部及び下面部に冷媒の出
入口(流入部)43が設けられていると共に、その容器
42内を左右に貫通するように平パイプ状の熱交換流体
流路(熱交換部)44が設けられている。
填されて吸着剤層45が構成されるのであるが、その吸
着剤層45は、粒径の小さい吸着剤S1 からなる熱交換
流体流路44側の内層45aと、それより粒径の大きい
吸着剤S2 からなる出入口43側の外層45bとの2層
構造とされている。尚、この場合、吸着剤層45を構成
するために接着剤は用いられておらず、また、前記出入
口43部分等には、吸着剤S1 ,S2 がこぼれ出ること
を防止するための網46が設けられるようになってい
る。
吸着剤層45を、熱交換流体流路44側の粒径の小さい
吸着剤S1 からなる内層45aと、出入口43側の粒径
の大きい吸着剤S2 からなる外層45bとから構成した
ので、上記第1の実施例と同様に、内層45aにおける
吸着反応をより速やかに行わせることができ、この結
果、比較的少量の吸着剤S1 ,S2 であっても、効率の
良い吸着反応を行わせることができ、全体が必要以上に
大形化することを防止することができると共に、比較的
簡単な構成で済ませることができるものである。
ある。上記第1及び第2の実施例では、吸着剤層36,
45を2層に構成したが、本実施例では、吸着剤層51
を、各種の粒径を有する多種類の吸着剤Sを使用して3
層以上の多層状態に構成したものである。この場合、熱
交換流体流路52の表面部に、粒径が最小な吸着剤Sを
配置し、熱交換流体流路52から遠ざかるにつれて順次
粒径の大きな吸着剤Sを配置するようにする。これによ
り、吸着反応が吸着剤層51の厚み方向において、より
一層均一に行われるようになるのである。
ある。この実施例は、上記第3の実施例の変形例と言う
べきものであり、パイプ状の熱交換流体流路52の外周
面部に伝熱用のフィン53を放射状に設け、これらフィ
ン53間に吸着剤Sを設けて多層状の吸着剤層51を形
成したものである。これによれば、フィン53により、
熱交換効率を向上させることができるものである。
ある。上記各実施例では、球状の吸着剤を採用したが、
本実施例では破砕状の吸着剤S3 ,S4 を使用して吸着
剤層61を構成するようにしている。この場合、熱交換
流体流路62側に粒径が小さい吸着剤S3 を配置し、そ
の外側にそれより粒径が大きい吸着剤S4 を配置するこ
とにより、上記第1の実施例と同様の作用,効果を得る
ことができることは勿論である。
て述べる。図10は本発明の第6の実施例(請求項3に
対応)を示すものである。この実施例では、吸着剤層7
1は、熱交換流体流路72側の内層71aと、流入部
(図で上部)側の外層71bとの2層状態に構成されて
いるのであるが、前記内層71aを、非球形この場合破
砕状の吸着剤S5 から構成し、外層71bを、球形の吸
着剤S6 から構成している。また、両吸着剤S5 ,S6
はほぼ同一粒径(体積)とされている。
は、球形の吸着剤S6 よりも表面積が大きくなるので吸
着速度が速くなる。従って、上記のように構成された吸
着剤層71においても、上記第1の実施例などと同様
に、内層71aにおける吸着反応をより速やかに行わせ
ることができ、ひいては、効率の良い吸着反応を行わせ
ることができて、全体の大形化を抑制することができる
等の効果を得ることができるものである。
に対応)を示すものである。本実施例においても、吸着
剤層81は、やはり熱交換流体流路82側の内層81a
と、流入部(図で上部)側の外層81bとの2層状態に
構成されているのであるが、ここでは、内層81aを構
成する吸着剤S7 と、外層81bを構成する吸着剤S8
とを、種類の異なるものとしている。
宜上斜線を付して示す)は、一般的な吸着能力を有する
例えばシリカゲルから構成され、一方、内層81aの吸
着剤S7 は、それよりも高い吸着能力を有する例えばゼ
オライトから構成されているのである。このような吸着
能力の差異は、そのまま吸着速度の大小にあてはまるの
で、本実施例においても、上記第1の実施例などと同様
の作用,効果を得ることができるものである。
るものではなく、例えば吸着剤の粒径を変化させ且つ種
類を変化させることにより複数の吸着剤層を形成するな
ど、吸着剤層の構成の仕方は各種の組合せを採用するこ
とができる。そして、熱交換流体流路を、蛇行状に設け
たり、多数のフィンを添設して構成しても良く、また、
容器の外部から熱交換を行うように構成しても良い。さ
らには、例えば容器に被吸着物の入口と出口とを別々に
設けるなど、容器の形状や構造は各種の変形が可能であ
る。その他、本発明の吸着器は、カーエアコン用の吸着
式冷凍装置に限らず、各種の用途に適用することができ
る等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して
実施し得るものである。
縦断正面図
媒蒸気の吸着量との関係を示す図
図
図
着器、14,15は出入口、24,42は容器、25,
44,52,62,72,82は熱交換流体流路(熱交
換部)、36,45,51,61,71,81は吸着剤
層、36a,45a,71a,81aは内層、36b,
45b,71b,81bは外層、37は冷媒流通空間
(流入部)、43は出入口(流入部)、S,S1 〜S8
は吸着剤を示す。
Claims (4)
- 【請求項1】 容器内に被吸着物を吸着する粒状の吸着
剤を収容すると共に、前記容器に、前記被吸着物が流入
される流入部と、前記吸着剤を冷却するための熱交換部
とを設けてなるものにおいて、 前記吸着剤の層を多層状態に設けると共に、前記熱交換
部側に位置する吸着剤層を、前記流入部側に位置する吸
着剤層よりも吸着速度の速い吸着剤から構成したことを
特徴とする吸着器。 - 【請求項2】 前記熱交換部側の吸着剤層を、前記流入
部側の吸着剤層よりも粒径が小さい吸着剤から構成した
ことを特徴とする請求項1記載の吸着器。 - 【請求項3】 前記熱交換部側の吸着剤層を非球形の吸
着剤から構成すると共に、前記流入部側の吸着剤層をほ
ぼ球形の吸着剤から構成したことを特徴とする請求項1
記載の吸着器。 - 【請求項4】 前記熱交換部側の吸着剤層を、前記流入
部側の吸着剤層よりも吸着能力の高い種類の吸着剤から
構成したことを特徴とする請求項1記載の吸着器。
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- 1995-05-18 JP JP11954095A patent/JP3669003B2/ja not_active Expired - Fee Related
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