JPH09196493A - 吸着式冷凍装置 - Google Patents

吸着式冷凍装置

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JPH09196493A
JPH09196493A JP8003737A JP373796A JPH09196493A JP H09196493 A JPH09196493 A JP H09196493A JP 8003737 A JP8003737 A JP 8003737A JP 373796 A JP373796 A JP 373796A JP H09196493 A JPH09196493 A JP H09196493A
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adsorbers
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久夫 永島
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    • Y02B30/62Absorption based systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着器の熱交換流路への加熱流体と冷却流体
との供給を交互に切り替えて吸着剤に冷媒蒸気の脱着と
冷媒蒸気の吸着とを交互に行わせる吸着式冷凍装置にお
いて、その加熱流体の供給から冷却流体の供給に切り替
える際、熱交換流路に残っている加熱流体が冷却流体供
給路に流入することを防止する。 【解決手段】 出口側四方弁47の切り替えを入口側四
方弁46の切り替えから数秒遅らせる。すると、両吸着
器22,23の熱交換流路26,27のうち、それまで
加熱流体が供給されていた熱交換流路の入口は冷却流体
供給路51に接続されるが、出口は未だ加熱流体供給路
50に接続されているので、その熱交換流路に残された
加熱流体は加熱流体供給路50に流れ出る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸着剤およびこの
吸着剤を冷却或いは加熱するための熱交換流路を有した
吸着器を備え、熱交換流路に加熱流体および冷却流体を
交互に供給することによって、蒸発器で気化した冷媒蒸
気の吸着と、吸着した冷媒の凝縮器への放出とを交互に
行うようにした吸着式冷凍装置に係り、特に、加熱流体
供給路から熱交換流路に供給された加熱流体が冷却流体
供給路に流入することを防止するようにしたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の吸着式冷凍装置を図7に示す。同
図において、第1,第2の吸着器1,2内には、吸着剤
3,4および熱交換流路5,6が設けられており、これ
ら第1,第2の吸着器1,2の冷媒出口は三方弁7を介
して凝縮器8に接続されている。そして、凝縮器8は蒸
発器9に接続され、更に蒸発器9は三方弁10を介して
第1,第2の吸着器1,2の冷媒入口に接続されてい
る。
【0003】一方、第1,第2の吸着器1,2の熱交換
流路5,6に加熱流体と冷却流体とを交互に供給するた
めに、加熱流体の供給パイプ11と冷却流体の供給パイ
プ12とが入口側三方弁13および14を介して熱交換
流路5,6の入口に接続されていると共に、熱交換流路
5,6の出口が出口側三方弁15および16を介して加
熱流体の排出パイプ17および冷却流体の排出パイプ1
8に接続されている。
【0004】さて、今、各三方弁7,10,13〜16
が実線で示す状態に切り替えられたとすると、加熱流体
が供給パイプ11、入口側三方弁13、第1の吸着器1
の熱交換流路5、出口側三方弁15を経て排出パイプ1
7から排出されると共に、冷却流体が供給パイプ12、
入口側三方弁14、第2の吸着器2の熱交換流路6、出
口側三方弁16を経て排出パイプ18から排出される。
【0005】そして、加熱流体が熱交換流路5を流通す
ることにより、第1の吸着器1内の吸着剤3が加熱さ
れ、これに吸着されていた冷媒が蒸発して脱着される。
この冷媒蒸気は三方弁7を介して凝縮器8に入り、ここ
で外部と熱交換して凝縮し、冷媒液となる。凝縮器8か
ら流出した冷媒液は蒸発器9に供給され、ここで外部と
熱交換して蒸発気化する。蒸発器9で気化した冷媒蒸気
は三方弁10を経て第2の吸着器2に入り、吸着剤4に
吸着される。この冷媒蒸気の吸着の際に発生する熱は熱
交換流路6を流通する冷却流体に奪い去られる。
【0006】上記の運転により、吸着剤3から冷媒の脱
着が終了し、或いは吸着剤4の冷媒の吸着能力が低下す
ると、各三方弁7,10,13〜16が実線で示す状態
から破線で示す状態に同時に切り替えられる。これによ
り前述とは逆に加熱流体が第2の吸着器2の熱交換流路
6を流通し、冷却流体が第1の吸着器1の熱交換流路5
を流通する状態となるので、第2の吸着器2が脱着側、
第1の吸着器1が吸着側となり、吸着剤4から脱着され
た冷媒蒸気は凝縮器8により凝縮された後、蒸発器9で
蒸発して吸着剤3に吸着されるようになり、その吸着時
に発生する熱は熱交換流路5を流通する冷却流体に奪い
去られる。
【0007】そして、吸着剤4からの冷媒の脱着が終了
し、或いは吸着剤3の冷媒の吸着能力が低下すると、各
三方弁7,10,13〜16が破線で示す状態から実線
で示す状態に同時に切り替えられ、以下、上述したと同
様にして、第1および第2の吸着器1および2が交互に
吸着行程と脱着行程とを繰り返す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように吸着式冷凍
装置では、冷媒の流路を制御する三方弁7,10と加熱
流体および冷却流体の流路を制御する三方弁13〜16
の切り替わり動作により、第1および第2の吸着器1お
よび2が吸着行程と脱着行程とを交互に実行するように
制御される。
【0009】ところが、従来では、加熱流体および冷却
流体の流路を制御する入口側三方弁13,14および出
口側三方弁15,16が同時に切り替わり動作するた
め、次のような不具合を生ずる。
【0010】今、例えば三方弁13〜16が実線で示す
状態から破線で示す状態に同時に切り替えられたとする
と、その切替時点では熱交換流路5には加熱流体が残留
していると共に、熱交換流路6には冷却流体が残留して
いる。この状態で、三方弁13〜16の切り替わり動作
により、熱交換流路5には冷却流体が供給され、熱交換
流路6には加熱流体が供給されるようになるため、熱交
換流路5内に残留していた加熱流体が冷却流体の排出パ
イプ18に流れ、熱交換流路6内に残留していた冷却流
体が加熱流体の排出パイプ17に流れるようになる。
【0011】この場合、冷却流体の排出パイプ18と供
給パイプ12とを放熱器19を介して接続して閉ループ
に構成し、冷却流体が第1,第2の吸着器1,2で奪っ
た冷媒の凝縮潜熱を放熱器19で外部に放熱するように
構成すると、その閉ループをなす冷却流体の供給路に加
熱流体が流れ込んで冷却流体の温度が上昇し、吸着剤
3,4に対する冷却効率が低下する。なお、図7におい
ては、加熱流体の供給路も閉ループに構成されており、
20はその加熱流体供給路に設けられた加熱源である。
【0012】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、加熱流体および冷却流体の流路切替時
に熱交換流路内の加熱流体が冷却流体供給路に流入する
ことを防止できる吸着式冷凍装置を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1、2の発明によ
れば、流路切替手段による流路切り替え時に、出口側の
流路を、入口側の流路切り替えから遅れて切り替えるの
で、切り替え時点まで加熱流体が供給されていた熱交換
流路は、その入口が冷却流体供給路に接続されても、出
口は未だ加熱流体供給路に接続された状態にある。この
ため、その熱交換流路内に残っている加熱流体は新たに
供給されてくる冷却流体に押されるようにして加熱流体
供給路に流れ込む。そして、熱交換流体内の加熱流体が
加熱流体供給路に流し出され尽くすと、出口側の流路切
り替えが行われるので、その熱交換流路の入口および出
口が共に冷却流体供給路に接続された状態となり、熱交
換流路に供給された冷却流体は冷却流体供給路に流れ出
るようになる。このように、熱交換流路の出口側の流路
切り替えを入口側の流路切り替えより遅らせるようにし
たことにより、熱交換流路に残った加熱流体が冷却流路
に流れ込むことを防止できる。
【0014】請求項3の発明によれば、流路切替手段を
入口側四方弁と出口側四方弁とにより構成したので、流
路切替手段の構成部品の個数を少なくすることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車用空調装置
(カーエアコン)に適用した第1実施例につき、図1お
よび図2を参照して説明する。図1および図2は本発明
に係る吸着式冷凍装置21の全体のシステム構成が互い
に異なる状態にして示されている。この吸着式冷凍装置
21は、第1および第2の吸着器22および23、凝縮
器24および蒸発器25を備えており、これらは、自動
車のエンジンルーム内に設けられている。
【0016】上記第1および第2の吸着器22および2
3は、容器内に無数の粒状の吸着剤Sを収納すると共
に、この吸着剤Sと熱交換する熱交換流路26および2
7を設けて構成されている。そして、熱交換流路26,
27に低温の冷却流体が流されているときには、吸着剤
Sにより出入口22a,23aを通して冷媒蒸気を吸着
し、熱交換流路26,27に高温の加熱流体が流されて
いるときには、吸着剤Sが吸着していた冷媒を脱着し、
冷媒蒸気にして出入口22a,23aから放出するよう
になっている。なお、冷媒として例えば水が使用され、
吸着剤Sとして例えばシリカゲル、ゼオライト、活性
炭、活性アルミナ等が使用されている。
【0017】前記凝縮器24は、入口24aから供給さ
れた冷媒蒸気を凝縮し、液冷媒として出口24bから排
出するようになっている。この凝縮器24内には外部の
放熱器28に接続された熱交換器29が設けられ、その
内部の冷却流体(熱交換媒体、主にエンジン冷却用不凍
液、または水)は、ポンプ30により矢印A方向に送ら
れて放熱器28と熱交換器29との間を循環するように
なっている。そして、その冷却流体は、熱交換器29で
冷媒蒸気が凝縮する際に発生した潜熱を奪い、その奪っ
た潜熱を放熱器28で外部に放出する。
【0018】また、前記蒸発器25は、入口25aから
供給される冷媒液を蒸発させて出口25bから放出する
ようになっている。この蒸発器25内にも熱交換器31
が設けられており、その熱交換器31は空調装置の送風
ダクト32内に設けられた空調用冷却器33に接続さ
れ、内部の冷却流体(熱交換媒体、例えば水)はポンプ
34により矢印B方向に送られて熱交換器31と空調用
冷却器33との間を循環するようになっている。そし
て、その冷却流体は、熱交換器31で蒸発器25での冷
媒の気化潜熱によって冷却され、空調用冷却器33で送
風ダクト32内を流れる空気を冷却する。
【0019】なお、送風ダクト32は、自動車の車室、
具体的には車室の前部に設けられたダッシュボード内に
配置されており、この送風ダクト32内には、空調用冷
却器33の他に、ブロワ35、ヒータコア36、エアミ
ックスダンパ37等が設けられている。
【0020】以上のような機能を有する第1および第2
の吸着器22および23、凝縮器24および蒸発器25
は、冷媒蒸気が通る冷媒通路38と冷媒液が通る冷媒通
路39とにより相互に接続されている。そのうち、冷媒
蒸気が通る冷媒通路38は、四方弁(4ポート2位置切
換弁)40を備え、その第1〜第4ポート40a〜40
dに第1,第2の吸着器22,23の出入口22a,2
3a、凝縮器24の入口24a、蒸発器25の出口25
bをそれぞれ配管接続して構成されている。また、冷媒
液が通る冷媒通路39は、凝縮器24の出口24bを蒸
発器25の入口25aに接続する絞り手段兼用のキャピ
ラリー管から構成されている。
【0021】ここで、上記四方弁40は、図1に示す状
態(以下、第1の状態と称する)と図2に示す状態(以
下、第2の状態と称する)との間で切り替えられるよう
になっている。そして、図1に示す第1の状態にあって
は、第1ポート40aと第3ポート40cとが接続され
て第1の吸着器22が凝縮器24に連通されると共に、
第2ポート40bと第4ポート40dとが接続されて第
2の吸着器23が蒸発器25に接続され、第2の状態で
は、第1ポート40aと第4ポート40dとが接続され
て第1の吸着器22が蒸発器25に連通されると共に、
第2ポート40bと第3ポート40cとが接続されて第
2の吸着器23が凝縮器24に接続されるようになって
いる。
【0022】さて、第1および第2の吸着器22および
23の熱交換流路26および27には、高温の加熱流体
或いは低温の冷却流体が流されようになっているが、こ
の実施例では、加熱流体としてエンジン41の冷却水が
使用され、冷却流体として前記放熱器28により生成さ
れる冷却流体が使用される。
【0023】すなわち、エンジン冷却水は、エンジン4
1側に設けられた図示しないポンプにより矢印C方向に
送られてエンジン41とラジエータ42との間を循環す
るようになっているが、そのエンジン冷却水流路43の
うちエンジン41の冷却水出口41aとラジエータ42
との間を接続する管路の途中から往路管44と復路管4
5とが分岐され、往路管44は入口側切替手段としての
入口側四方弁(4ポート2位置切替弁)46の第1ポー
ト46aに接続され、復路管45は出口側切替手段とし
ての出口側四方弁(4ポート2位置切替弁)47の第1
ポート47aに接続されている。
【0024】一方、冷却流体を生成する前記放熱器28
側おいて、ポンプ30の出口30a側および放熱器28
の入口28a側からそれぞれ往路管48および復路管4
9が分岐されており、往路管48が入口側四方弁46の
第2ポート46bに接続され、復路管49が出口側四方
弁47の第2ポート47bに接続されている。
【0025】そして、第1の吸着器22の熱交換流路2
6は、入口26aが入口側四方弁46の第3ポート46
cに接続されていると共に、出口26bが出口側四方弁
47の第3ポート47cに接続されている。また、第2
の吸着器23の熱交換流路27は、入口27aが入口側
四方弁46の第4ポート46dに接続されていると共
に、出口27bが出口側四方弁47の第4ポート47d
に接続されている。
【0026】上記入口側四方弁46および出口側四方弁
47は、図1に示す状態と図2に示す状態との間で切り
替わるようになっている。そして、図1に示す第1の状
態にあっては、入口側四方弁46は第1ポート46aと
第3ポート46cとを接続すると共に、第2ポート46
bと第4ポート46dとを接続し、出口側四方弁47も
同様に第1ポート47aと第3ポート47cとを接続す
ると共に、第2ポート47bと第4ポート47dとを接
続する。これにより、第1の吸着器22の熱交換流路2
6の入口26aおよび出口26bが加熱流体(エンジン
冷却水)の往路管44および復路管45に接続されると
共に、第2の吸着器23の熱交換流路27の入口27a
および出口27bが冷却流体の往路管48および復路管
49に接続される。
【0027】そして、図2に示す第2の状態になると、
入口側四方弁46は第1ポート46aと第4ポート46
dとを接続すると共に、第2ポート46bと第3ポート
46cとを接続し、出口側四方弁47も同様に第1ポー
ト47aと第4ポート47dとを接続すると共に、第2
ポート47bと第3ポート47cとを接続する。これに
より、第1の吸着器22の熱交換流路26の入口26a
および出口26bが冷却流の往路管48および復路管4
9に接続されると共に、第2の吸着器23の熱交換流路
27の入口27aおよび出口27bが加熱流体の往路管
44および復路管45に接続される。
【0028】このように加熱流体の往路管44および復
路管45は、エンジン41、エンジン冷却水流路43、
第1の吸着器22の熱交換流路26或いは第2の吸着器
23の熱交換流路27、ラジエータ42という閉ループ
の流路を構成し、その閉ループの流路は、加熱流体を熱
交換器26或いは27に供給する加熱流体供給路50と
して機能する。また、冷却流体の往路管48および復路
管49は、放熱器28、ポンプ30、第1の吸着器22
の熱交換流路26或いは第2の吸着器23の熱交換流路
27という閉ループの流路を構成し、その閉ループの流
路は、冷却流体を熱交換流路26或いは27に供給する
冷却流体供給路51として機能する。
【0029】そして、入口側流路切替手段たる入口側四
方弁46と出口側流路切替手段たる出口側四方弁47と
は、熱交換流路26および27を加熱流体供給路50お
よび冷却流体供給路51に交互に切り替える流路切替手
段として機能する。
【0030】前記各四方弁40,46,47は、電動式
例えばモータにより駆動されるロータリ式のもので、マ
イクロコンピュータ等を備えた制御手段としての制御装
置(ECU)により、一定時間(例えば60秒)毎に切
り替わり動作するように制御される。この場合、出口側
四方弁47は、入口側四方弁46の切り替え時点から数
秒遅れて切り替わり動作するように制御される。
【0031】なお、四方弁40,46,47の切り替わ
り周期は、吸着剤Sの脱着・吸着に要する時間を予め実
験或いは理論的に求めた時間に設定され、また入口側四
方弁46と出口側四方弁47の切り替わり動作の時間差
は、熱交換流路26,27の内容積と加熱流体の循環流
量とから予め理論的に或いは実験的に求めた時間に求め
た最適時間に設定されている。
【0032】次に上記構成の作用を説明する。空調装置
の運転スイッチがオンされると、上述のように制御装置
は、第1および第2の吸着器22および23の一方が脱
着行程にあるとき、他方が吸着行程を実行するように四
方弁40,46,47を制御する。
【0033】今、図1に示すように、第1の吸着器22
が脱着行程を実行し、第2の吸着器23が吸着行程を実
行する状態にあるとする。この状態では、第1の吸着器
22は凝縮器24に連通されると共に、その熱交換流路
26が加熱流体供給路50に連通されて加熱流体の供給
を受ける。一方、第2の吸着器23は蒸発器25に連通
されると共に、その熱交換流路27が冷却流体供給路5
1に連通されて冷却流体の供給を受ける。
【0034】これにて、第2の吸着器23の吸着剤Sが
吸着作用を呈するため、蒸発器25内が減圧されて当該
蒸発器25内に溜められていた冷媒液が気化し、その冷
媒蒸気は第2の吸着器23の吸着剤Sに吸着される。こ
の際の冷媒の気化潜熱により、熱交換器31内を流れる
熱交換媒体が冷却されるようになり、これにより空調用
冷却器33が冷却作用を呈して送風ダクト32内を流れ
る空気(車室内への送風空気)を冷却する。
【0035】一方、第1の吸着器22では、その吸着剤
Sが吸着していた冷媒が脱着され、その脱着により生じ
た冷媒蒸気が凝縮器24に供給され、熱交換器29内を
流れる冷却流体により冷却されて凝縮する。この際の凝
縮潜熱は、放熱器28によって外部に放出される。そし
て、凝縮器24で凝縮した冷媒液は冷媒通路39を介し
て蒸発器25に供給され、ここで気化して第2の吸着器
23の吸着剤Sに吸着される。
【0036】このような第1の状態が一定時間続くと、
第2の吸着器23の吸着剤Sの吸着能力が低下し、ま
た、第1の吸着器22の吸着剤Sの脱着が終了する。す
ると、制御装置は、まず、冷媒通路切替用の四方弁40
と加熱流体および冷却流体の入口側四方弁46を図2に
示す第2の状態に切り替え、出口側四方弁47は図1の
第1の状態のままとする。
【0037】すると、第1の吸着器22の熱交換流路2
6の出口26bおよび第2の吸着器23の熱交換流路2
7の出口27bは加熱流体供給路50の復路管45およ
び冷却流体供給路51の復路管49に接続されたままに
維持されるが、第1の吸着器22の熱交換流路26の入
口26aは冷却流体供給路51の往路管48に接続替え
されると共に、第2の吸着器23の熱交換流路27の入
口27aが加熱流体供給路50の往路管44に接続替え
される。
【0038】このため、加熱流体供給路50の往路管4
4から加熱流体が第2の吸着器23の熱交換流路27に
供給され、該熱交換流路27に残っている冷却流体が新
たに供給されてくる加熱流体に押されるようにして冷却
流体供給路51の復路管49に流し出される。一方、冷
却流体供給路51の往路管48から冷却流体が第1の吸
着器22の熱交換流路26に供給され、該熱交換流路2
6に残っている加熱流体が新たに供給されてくる冷却流
体に押されるようにして加熱流体供給路50の復路管4
5に流し出される。
【0039】そして、熱交換流路27に残っている冷却
流体が冷却流体供給路51の復路管49に流し出され尽
くすと共に、熱交換流路26に残っている加熱流体が加
熱流体供給路50の復路管45に押し流され尽くすと、
制御装置が出口側四方弁47を第2の状態に切り替え
る。
【0040】すると、第1の熱交換流路22の熱交換流
路26の出口26bが冷却流体供給路51の復路管49
に接続されると共に、第2の熱交換流路23の熱交換流
路27の出口27bが加熱流体供給路50の復路管45
に接続されるようになる。この第2の状態は、第1の吸
着器22が吸着行程を実行し、第2の吸着器23が脱着
行程を実行するというように第1の状態と逆になるだけ
であるから、詳しい説明は省略する。
【0041】そして、この第2の状態が一定時間続く
と、第1の吸着器22の吸着剤Sの吸着能力が低下し、
また、第2の吸着器23の吸着剤Sの脱着が終了する。
すると、制御装置は、まず、冷媒通路切替用の四方弁4
0と加熱流体および冷却流体の入口側四方弁46を図1
に示す第1の状態に切り替え、出口側四方弁47は図2
の第2の状態のままとする。
【0042】これにより、第1の吸着器22の熱交換流
路26の出口26bおよび第2の吸着器23の熱交換流
路27の出口27bは冷却流体供給路51の復路管49
および加熱流体供給路50の復路管45に接続されたま
まに維持されるが、第1の吸着器22の熱交換流路26
の入口26aは加熱流体供給路50の往路管44に接続
替えされると共に、第2の吸着器23の熱交換流路27
の入口27aが冷却流体供給路51の往路管49に接続
替えされる。
【0043】このため、加熱流体供給路50の往路管4
4から加熱流体が第1の吸着器22の熱交換流路26に
供給され、該熱交換流路26に残っている冷却流体が新
たに供給されてくる加熱流体に押されるようにして冷却
流体供給路51の復路管49に流し出される。一方、冷
却流体供給路51の往路管48から冷却流体が第2の吸
着器23の熱交換流路27に供給され、該熱交換流路2
7に残っている加熱流体が新たに供給されてくる冷却流
体に押されるようにして加熱流体供給路50の復路管4
5に流し出される。
【0044】そして、熱交換流路27に残っている冷却
流体が冷却流体供給路51の復路管49に流し出され尽
くすと共に、熱交換流路26に残っている加熱流体が加
熱流体供給路50の復路管45に押し流され尽くすと、
制御装置が出口側四方弁47を第1の状態に切り替え
る。
【0045】すると、図1に示すように、第1の熱交換
流路22の熱交換流路26の出口26bが加熱流体供給
路50の復路管45に接続されると共に、第2の熱交換
流路23の熱交換流路27の出口27bが冷却流体供給
路51の復路管49に接続されるようになる。
【0046】このようにして第1および第2の吸着器2
2および23は、一方が脱着行程を実行するとき、他方
が吸着行程を実行するように、脱着行程と吸着行程とを
交互に繰り返すものである。
【0047】このような本実施例によれば、出口側四方
弁47の切替時点を入口側四方弁46の切替時点から遅
らせたので、熱交換流路26,27の加熱流体が冷却流
体供給路51に流れ込むことを防止できる。このため、
冷却流体の温度が加熱流体の混入によって上昇するとい
う不具合の発生を防止でき、吸着剤Sを低温度に冷却し
てその吸着能力、ひいては冷凍装置21全体の冷凍(冷
却)能力を高めることができる。
【0048】また、吸着器21,22の熱交換流路2
6,27への冷却流体の供給源と凝縮器24の熱交換器
29への冷却流体の供給源とを1個の放熱器28で兼用
するものでは、その熱交換器29に供給する冷却流体の
温度上昇も防止できるので、凝縮効率が高くなり、冷凍
装置21全体の冷凍能力を高めることができるものであ
る。
【0049】もちろん、熱交換流路26,27の冷却流
体が加熱流体供給路50に流れ込むことも防止できるの
で、特にエンジン41の始動直後のエンジン冷却水の温
度上昇が遅れるようなこともない。
【0050】なお、上記実施例では、流路切替手段を2
個の四方弁46,47で構成したので、切換弁の個数を
少なくすることができるが、これは、図3および図4に
示すように、入口側切替手段および出口側切替手段をそ
れぞれ複数個の三方弁、或いは開閉弁(二方弁)で構成
するようにしても良い。
【0051】図3に示す本発明の第2実施例は、流路切
替手段の入口側切替手段および出口側切替手段をそれぞ
れ2個の三方弁61,62および63,64で構成した
もので、入口側三方弁61,62および出口側三方弁6
3,64が図に実線で示す状態にあるとき、第1実施例
で示した第1の状態となり、破線で示す状態のとき、同
第2の状態となる。このとき、第1実施例と同様に、出
口側三方弁63,64は入口側三方弁61,62の切り
替え時点から数秒遅れた時点で切り替わり動作するよう
に制御されるものである。
【0052】図4に示す本発明の第3実施例は、流路切
替手段の入口側切替手段および出口側切替手段をそれぞ
れ4個の開閉弁71〜74,75〜78で構成したもの
で、入口側開閉弁71〜74および出口側開閉弁75〜
78が図4に実線で示す開閉状態(白抜きが開状態を示
し、黒塗りが閉状態を示す)にあるとき、第1実施例で
説明した第1の状態と同様の状態となり、図4と逆の開
閉状態のとき、同第2の状態と同様の状態となる。この
とき、第1実施例と同様に、出口側開閉弁75〜78は
入口側三方弁71〜74の切り替え時点から数秒遅れた
時点で切り替わり動作するように制御されるものであ
る。上記の第2および第3の各実施例のように構成して
も、第1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0053】図5および図6は本発明の第4実施例を示
すもので、この実施例が前記第1の実施例と異なるとこ
ろは、第1および第2の吸着器を2段に設けたところに
ある。以下にこの第4実施例を説明するが、第1実施例
と同一部分には同一符号を付して示し、詳細な説明を省
略する。すなわち、この実施例では、第1および第2の
1段目吸着器81,82および第1および第2の2段目
吸着器83,84を備えている。これら吸着器81〜8
4は第1実施例における吸着器22,23と同様に容器
内に吸着剤Sおよび熱交換流路85〜88を設けて構成
されている。
【0054】第1および第2の1段目吸着器81,82
の出入口81a,82aは、第1実施例の四方弁40を
備えた冷媒通路38と同様の四方弁89を備えた冷媒通
路90によって凝縮器24および蒸発器25に接続され
ている。また、第1および第2の2段目吸着器83,8
4の出入口83a,84aも、第1実施例の四方弁40
を備えた冷媒通路38と同様の四方弁91を備えた冷媒
通路92によって凝縮器24および蒸発器からなる中間
熱交換器93に接続されている。そして、凝縮器24は
キャピラリ管からなる冷媒通路94によって中間熱交換
器93にも接続されていて冷媒液を中間熱交換器93に
も供給するようになっている。この中間熱交換器93
は、内部に放熱器95を有し、冷媒液の気化潜熱によっ
て放熱器95内を流れる流体を冷却する。
【0055】この実施例では、第1および第2の1段目
吸着器81,82と第1および第2の2段目吸着器8
3,84に供給する加熱流体としてはエンジン冷却水が
使用される。また、第1および第2の1段目吸着器8
1,82に供給する冷却流体として、上記中間熱交換器
93内の放熱器95内を流れる流体が使用され、第1お
よび第2の2段目吸着器83,84に供給する冷却流体
としては放熱器28内を流れる流体が使用される。
【0056】すなわち、加熱流体供給路50の往路管4
4は、1段目流路切替手段の入口側切替手段としての1
段目入口側四方弁96の第1ポート96aおよび2段目
流路切替手段の入口側切替手段としての2段目入口側四
方弁97の第1ポート97aに接続され、復路管45
は、1段目流路切替手段の出口側切替手段としての1段
目出口側四方弁98の第1ポート98aおよび2段目流
路切替手段の出口側切替手段としての2段目出口側四方
弁99の第1ポート99aに接続されている。
【0057】また、中間熱交換器93の放熱器95の往
路管100および冷却流体を矢印D方向に送るポンプ1
01を備えた復路管102が1段目入口側四方弁96の
第2ポート96aおよび1段目出口側四方弁98の第2
ポート98bに接続されていると共に、放熱器28の往
路管48および復路管49が2段目入口側四方弁97の
第2ポート97bおよび2段目出口側四方弁99の第2
ポート99bに接続されている。
【0058】そして、第1および第2の1段目吸着器8
1および82の熱交換流路85および86の入口85a
および86aが1段目入口側四方弁96の第3ポート9
6cおよび第4ポート96dに接続されていると共に、
それら熱交換流路85および86の出口85bおよび8
6bが1段目出口側四方弁98の第3ポート98cおよ
び第4ポート98dに接続されている。
【0059】また、第1および第2の2段目吸着器83
および84の熱交換流路87および88の入口87aお
よび88aが2段目入口側四方弁97の第3ポート97
cおよび第4ポート97dに接続されていると共に、そ
れら熱交換流路87および88の出口87bおよび88
bが2段目出口側四方弁99の第3ポート99cおよび
第4ポート99dに接続されている。
【0060】この配管接続構成から明らかなように、中
間熱交換器93内の放熱器95、その往路管96、ポン
プ101を備えた復路管102の流路は、第1の1段目
吸着器81の熱交換流路85或いは第2の1段目吸着器
82の熱交換流路86と共に閉ループを構成してそれら
熱交換流路85,86に冷却流体を供給する1段目冷却
流体供給路103を構成する。また、放熱器28、ポン
プ30を備えた往路管48、復路管49は、第1の2段
目吸着器83の熱交換流路87或いは第2の2段目吸着
器84の熱交換流路88と共に閉ループを構成してそれ
ら熱交換流路87,88に冷却流体を供給する2段目冷
却流体供給路104を構成する。
【0061】この実施例においても、上記各四方弁8
9,91,96〜99は電動式で、制御装置により制御
されるものであるが、1段目および2段目の出口側四方
弁98および99は、1段目および2段目の入口側四方
弁96および97の切り替わり時点よりも数秒遅れて切
り替わり動作するように制御される。
【0062】上記構成において、図5に示す第1の状態
では、第1の1段目吸着器81および第1の2段目吸着
器83がその熱交換流路85および87に加熱流体の供
給を受けて脱着行程を実行し、第2の1段目吸着器82
および第2の2段目吸着器83がその熱交換流路86お
よび88に冷却流体の供給を受けて吸着行程を実行す
る。そして、このような第1の状態が一定時間続くと、
第2の1段目吸着器82および第2の2段目吸着器84
の吸着剤Sの吸着能力が低下し、また、第1の1段目吸
着器81および第1の2段目吸着器84の吸着剤Sの脱
着が終了する。
【0063】すると、制御装置は、まず、冷媒通路切替
用の四方弁89,91と1段目および2段目の入口側四
方弁96,97を図6に示す第2の状態に切り替え、1
段目および2段目の出口側四方弁98,99は図5の第
1の状態のままとする。
【0064】このため、加熱流体が第2の1段目吸着器
82および第2の2段目吸着器84の熱交換流路86お
よび88に供給され、該熱交換流路86および88に残
っている冷却流体が加熱流体に押されるようにして復路
管102および49に流し出される。一方、冷却流体が
第1の1段目吸着器81および第1の2段目吸着器83
の熱交換流路85および87に供給され、該熱交換流路
85および87に残っている加熱流体が冷却流体に押さ
れるようにして復路管45に流し出される。
【0065】そして、熱交換流路86および88に残っ
ている冷却流体が復路管102および49に流し出され
尽くすと共に、熱交換流路85および87に残っている
加熱流体が復路管45に押し流され尽くすと、制御装置
が1段目および2段目の出口側四方弁98および99を
図6の第2の状態に切り替える。
【0066】これにより、第1の1段目吸着器81およ
び第1の2段目吸着器83が吸着行程を実行し、第2の
1段目吸着器82および第2の2段目吸着器84が脱着
行程を実行するようになる。この第2の状態が一定時間
続くと、制御装置は、まず、冷媒通路切替用の四方弁8
9,91と1段目および2段目の入口側四方弁96,9
7を図5に示す第1の状態に切り替え、1段目および2
段目の出口側四方弁98,99は図6の第2の状態のま
まとする。
【0067】すると、前述したと同様にして、第1の1
段目吸着器81および第1の2段目吸着器83の熱交換
流路85および87に残っている冷却流体が新たに供給
されてくる加熱流体により押されるようにして冷却流体
の復路管102および49に流し出されると共に、第2
の1段目吸着器82および第2の2段目吸着器84の熱
交換流路86および88に残っている加熱流体が新たに
供給されてくる冷却流体により加熱流体の復路管45に
流し出される。
【0068】そして、熱交換流路85および87に残っ
ている冷却流体、熱交換流路86および88に残ってい
る加熱流体が流し出され尽くすと、制御装置が1段目お
よび2段目の出口側四方弁96および99を図5に示す
第1の状態に切り替える。
【0069】このように構成しても、加熱流体が閉ルー
プを構成している1段目冷却流体供給路103の放熱器
95および2段目冷却流体供給路28に流れ込むことを
防止できると共に、冷却流体が加熱流体供給路51に流
れ込むことを防止できる。
【0070】また、特に本実施例では、第1および第2
の1段目吸着器81および82の加熱流体を中間熱交換
器93で冷却するようにしたので、その吸着剤Sをより
低温度に冷却することができる。このため、第1および
第2の1段目吸着器81および82の吸着剤Sは、脱着
行程と吸着行程との間での温度差が大きくなるので、よ
り多量の冷媒を吸脱着でき、冷凍装置全体として、大型
化を招来することなく、その冷凍(冷却)能力を高める
ことができる。
【0071】なお、この第4実施例では、1段目吸着器
81,82と2段目吸着器83,84を設けたが、1段
目吸着器81,82と2段目吸着器83,84との間
に、第1および第2の吸着器からなる吸着器群と、中間
熱交換器とを1段以上設け、各段の第1および第2の吸
着器の熱交換流路への冷却流体の供給を、1段目冷却供
給路103と同様の構成の冷却流体供給路、すなわち前
段の中間熱交換器により冷却流体を生成する構成の冷却
流体供給路により行うように構成しても良い。
【0072】その他、本発明は上記し且つ図面に示す実
施例に限定されるものではなく、以下のような拡張或い
は変更が可能である。各吸着器の熱交換流路の入口側と
出口側の温度を検出する温度センサを設け、これら両温
度センサの温度差が所定値以下になった時点で流路切替
手段の出口側を切り替えるようにしても良い。
【0073】自動車の空調装置に限らず、吸着式冷凍
(冷却)装置一般に広く適用できる。この場合、装置の
適用場所によっては、加熱流体の供給路は閉ループ型に
限らず、熱交換流路から流路切替手段を経て流出した加
熱流体を廃棄する開放型のものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、第1の状態
にある場合の吸着式冷凍装置の概略構成図
【図2】第2の状態にある場合の図1相当図
【図3】本発明の第2実施例を加熱流体および冷却流体
の供給経路を中心にして示す概略構成図
【図4】本発明の第3実施例を示す図3相当図
【図5】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図6】図2相当図
【図7】従来の吸着式冷凍装置を示す概略構成図
【符号の説明】
22,23は第1,第2の吸着器、24は凝縮器、25
は蒸発器、26,27は熱交換流路、28は放熱器、2
9は熱交換器、33は空調用冷却器、46は入口側四方
弁(流路切替手段)、47は出口側四方弁(流路切替手
段)、50は加熱流体供給路、51は冷却流体供給路、
61〜64は三方弁(流路切替手段)、71〜78は開
閉弁(流路切替手段)、81,82は第1,第2の1段
目吸着器、83,84は第1,第2の2段目吸着器、8
5〜88は熱交換流路、93は中間熱交換器、95は放
熱器、96は1段目入口側四方弁(1段目流路切替手
段)、97は2段目入口側四方弁(2段目流路切替手
段)、98は1段目出口側四方弁(1段目流路切替手
段)、99は2段目出口側四方弁(2段目流路切替手
段)、103は1段目冷却流体供給路、104は2段目
冷却流体供給路である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を凝縮する凝縮器と、 この凝縮器から冷媒液が供給され、その冷媒液の気化に
    より外部と熱交換する蒸発器と、 吸着剤およびこの吸着剤を冷却状態或いは加熱状態とす
    るための熱交換流路を有してなり、前記熱交換流路に冷
    却流体を流す吸着行程において、前記蒸発器にて気化さ
    れた冷媒蒸気を吸着し、前記熱交換流路に加熱流体を流
    す脱着行程において、吸着した冷媒を前記凝縮器に向け
    て放出する第1および第2の吸着器と、 途中に外部に放熱する放熱器を有し、前記第1および第
    2の吸着器の前記熱交換流路とで閉ループを構成して前
    記第1および第2の吸着器の前記熱交換流路に冷却流体
    を供給する冷却流体供給路と、 前記第1および第2の吸着器の前記熱交換流路に加熱流
    体を供給する加熱流体供給路と、 前記第1および第2の吸着器の一方が吸着行程を実行す
    るとき他方が脱着行程を実行するという関係をもって前
    記第1および第1の吸着器が交互に吸着行程と脱着行程
    とを繰り返すように、前記第1および第2の吸着器の前
    記熱交換流路を前記冷却流体供給路と前記加熱流体供給
    路とに交互に接続する流路切替手段とを具備し、 前記流路切替手段を、前記第1および第2の吸着器の行
    程切替時に、前記第1および第2の吸着器の前記熱交換
    流路の入口側の切り替えから遅れて出口側を切り替える
    ように構成したことを特徴とする吸着式冷凍装置。
  2. 【請求項2】 冷媒を凝縮する凝縮器と、 この凝縮器から冷媒液が供給されその冷媒液の気化によ
    り外部と熱交換する蒸発器と、 吸着剤およびこの吸着剤を冷却状態或いは加熱状態とす
    るための熱交換流路を有してなり、前記熱交換流路に冷
    却流体を流す吸着行程において、前記蒸発器にて気化さ
    れた冷媒蒸気を吸着し、前記該熱交換流路に加熱流体を
    流す脱着行程において、吸着した冷媒を前記凝縮器に向
    けて放出する第1および第2の1段目吸着器と、 前記凝縮器から冷媒液が供給される中間熱交換器と、 吸着剤およびこの吸着剤を冷却状態或いは加熱状態とす
    るための熱交換流路を有してなり、前記熱交換流路に冷
    却流体を流す吸着行程において前記中間熱交換器にて気
    化された冷媒蒸気を吸着し、前記熱交換流路に加熱流体
    を流す脱着行程において吸着した冷媒を前記凝縮器に向
    けて放出する第1および第2の2段目吸着器と、 途中に前記中間熱交換器に放熱する放熱器を有し、前記
    第1および第2の1段目吸着器の前記熱交換流路とで閉
    ループを構成して前記放熱器によって前記第1および第
    2の1段目吸着器の前記熱交換流路に供給する冷却流体
    を冷却する1段目冷却流体供給路と、 前記第1および第2の1段目吸着器、前記第1および第
    2の2段目吸着器の前記熱交換流路に加熱流体を供給す
    る加熱流体供給路と、 前記第1および第2の1段目吸着器のうち一方が吸着行
    程を実行するとき他方が脱着行程を実行するという関係
    をもって、前記第1および第2の1段目吸着器が交互に
    吸着行程と脱着行程とを繰り返すように前記第1および
    第2の1段目吸着器の前記熱交換流路を前記1段目冷却
    流体供給路と前記加熱流体供給路に交互に接続する1段
    目流路切替手段と、 前記第1および第2の2段目吸着器のうち一方が吸着行
    程を実行するとき他方が脱着行程を実行するという関係
    をもって、前記第1および第2の2段目吸着器が交互に
    吸着行程と脱着行程とを繰り返すように前記第1および
    第2の2段目吸着器の前記熱交換流路を前記2段目冷却
    流体供給路と前記加熱流体供給路に交互に接続する2段
    目流路切替手段とを具備し、 前記1段目流路切替手段を、前記第1および第2の1段
    目吸着器の行程切替時に、前記熱交換流路の入口側の切
    り替えから遅れて出口側の切り替えを行うように構成す
    ると共に、 前記2段目流路切替手段を、前記第1および第2の2段
    目吸着器の行程切替時に、前記熱交換流路の入口側の切
    り替えから遅れて出口側の切り替えを行うように構成し
    たことを特徴とする吸着式冷凍装置。
  3. 【請求項3】 前記流路切替手段は、入口側四方弁と出
    口側四方弁とから構成されていることを特徴とする請求
    項1または2記載の吸着式冷凍装置。
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