JP3831963B2 - 吸着式冷凍装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸着剤およびこの吸着剤を冷却或いは加熱するための熱交換流路を有した吸着器を備え、熱交換流路に加熱流体および冷却流体を交互に供給することによって、蒸発器で気化した冷媒蒸気の吸着と、吸着した冷媒の凝縮器への放出とを交互に行うようにした吸着式冷凍装置に係り、特に、加熱流体供給路から熱交換流路に供給された加熱流体が冷却流体供給路に流入することを防止するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の吸着式冷凍装置を図7に示す。同図において、第1,第2の吸着器1,2内には、吸着剤3,4および熱交換流路5,6が設けられており、これら第1,第2の吸着器1,2の冷媒出口は三方弁7を介して凝縮器8に接続されている。そして、凝縮器8は蒸発器9に接続され、更に蒸発器9は三方弁10を介して第1,第2の吸着器1,2の冷媒入口に接続されている。
【0003】
一方、第1,第2の吸着器1,2の熱交換流路5,6に加熱流体と冷却流体とを交互に供給するために、加熱流体の供給パイプ11と冷却流体の供給パイプ12とが入口側三方弁13および14を介して熱交換流路5,6の入口に接続されていると共に、熱交換流路5,6の出口が出口側三方弁15および16を介して加熱流体の排出パイプ17および冷却流体の排出パイプ18に接続されている。
【0004】
さて、今、各三方弁7,10,13〜16が実線で示す状態に切り替えられたとすると、加熱流体が供給パイプ11、入口側三方弁13、第1の吸着器1の熱交換流路5、出口側三方弁15を経て排出パイプ17から排出されると共に、冷却流体が供給パイプ12、入口側三方弁14、第2の吸着器2の熱交換流路6、出口側三方弁16を経て排出パイプ18から排出される。
【0005】
そして、加熱流体が熱交換流路5を流通することにより、第1の吸着器1内の吸着剤3が加熱され、これに吸着されていた冷媒が蒸発して脱着される。この冷媒蒸気は三方弁7を介して凝縮器8に入り、ここで外部と熱交換して凝縮し、冷媒液となる。凝縮器8から流出した冷媒液は蒸発器9に供給され、ここで外部と熱交換して蒸発気化する。蒸発器9で気化した冷媒蒸気は三方弁10を経て第2の吸着器2に入り、吸着剤4に吸着される。この冷媒蒸気の吸着の際に発生する熱は熱交換流路6を流通する冷却流体に奪い去られる。
【0006】
上記の運転により、吸着剤3から冷媒の脱着が終了し、或いは吸着剤4の冷媒の吸着能力が低下すると、各三方弁7,10,13〜16が実線で示す状態から破線で示す状態に同時に切り替えられる。これにより前述とは逆に加熱流体が第2の吸着器2の熱交換流路6を流通し、冷却流体が第1の吸着器1の熱交換流路5を流通する状態となるので、第2の吸着器2が脱着側、第1の吸着器1が吸着側となり、吸着剤4から脱着された冷媒蒸気は凝縮器8により凝縮された後、蒸発器9で蒸発して吸着剤3に吸着されるようになり、その吸着時に発生する熱は熱交換流路5を流通する冷却流体に奪い去られる。
【0007】
そして、吸着剤4からの冷媒の脱着が終了し、或いは吸着剤3の冷媒の吸着能力が低下すると、各三方弁7,10,13〜16が破線で示す状態から実線で示す状態に同時に切り替えられ、以下、上述したと同様にして、第1および第2の吸着器1および2が交互に吸着行程と脱着行程とを繰り返す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように吸着式冷凍装置では、冷媒の流路を制御する三方弁7,10と加熱流体および冷却流体の流路を制御する三方弁13〜16の切り替わり動作により、第1および第2の吸着器1および2が吸着行程と脱着行程とを交互に実行するように制御される。
【0009】
ところが、従来では、加熱流体および冷却流体の流路を制御する入口側三方弁13,14および出口側三方弁15,16が同時に切り替わり動作するため、次のような不具合を生ずる。
【0010】
今、例えば三方弁13〜16が実線で示す状態から破線で示す状態に同時に切り替えられたとすると、その切替時点では熱交換流路5には加熱流体が残留していると共に、熱交換流路6には冷却流体が残留している。この状態で、三方弁13〜16の切り替わり動作により、熱交換流路5には冷却流体が供給され、熱交換流路6には加熱流体が供給されるようになるため、熱交換流路5内に残留していた加熱流体が冷却流体の排出パイプ18に流れ、熱交換流路6内に残留していた冷却流体が加熱流体の排出パイプ17に流れるようになる。
【0011】
この場合、冷却流体の排出パイプ18と供給パイプ12とを放熱器19を介して接続して閉ループに構成し、冷却流体が第1,第2の吸着器1,2で奪った冷媒の凝縮潜熱を放熱器19で外部に放熱するように構成すると、その閉ループをなす冷却流体の供給路に加熱流体が流れ込んで冷却流体の温度が上昇し、吸着剤3,4に対する冷却効率が低下する。なお、図7においては、加熱流体の供給路も閉ループに構成されており、20はその加熱流体供給路に設けられた加熱源である。
【0012】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、加熱流体および冷却流体の流路切替時に熱交換流路内の加熱流体が冷却流体供給路に流入することを防止できる吸着式冷凍装置を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1、2の発明によれば、流路切替手段による流路切り替え時に、出口側の流路を、入口側の流路切り替えから遅れて切り替えるので、切り替え時点まで加熱流体が供給されていた熱交換流路は、その入口が冷却流体供給路に接続されても、出口は未だ加熱流体供給路に接続された状態にある。このため、その熱交換流路内に残っている加熱流体は新たに供給されてくる冷却流体に押されるようにして加熱流体供給路に流れ込む。そして、熱交換流体内の加熱流体が加熱流体供給路に流し出され尽くすと、出口側の流路切り替えが行われるので、その熱交換流路の入口および出口が共に冷却流体供給路に接続された状態となり、熱交換流路に供給された冷却流体は冷却流体供給路に流れ出るようになる。このように、熱交換流路の出口側の流路切り替えを入口側の流路切り替えより遅らせるようにしたことにより、熱交換流路に残った加熱流体が冷却流路に流れ込むことを防止できる。
【0014】
請求項2の発明によれば、流路切替手段を入口側四方弁と出口側四方弁とにより構成したので、流路切替手段の構成部品の個数を少なくすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を自動車用空調装置(カーエアコン)に適用した第1実施例につき、図1および図2を参照して説明する。
図1および図2は本発明に係る吸着式冷凍装置21の全体のシステム構成が互いに異なる状態にして示されている。この吸着式冷凍装置21は、第1および第2の吸着器22および23、凝縮器24および蒸発器25を備えており、これらは、自動車のエンジンルーム内に設けられている。
【0016】
上記第1および第2の吸着器22および23は、容器内に無数の粒状の吸着剤Sを収納すると共に、この吸着剤Sと熱交換する熱交換流路26および27を設けて構成されている。そして、熱交換流路26,27に低温の冷却流体が流されているときには、吸着剤Sにより出入口22a,23aを通して冷媒蒸気を吸着し、熱交換流路26,27に高温の加熱流体が流されているときには、吸着剤Sが吸着していた冷媒を脱着し、冷媒蒸気にして出入口22a,23aから放出するようになっている。なお、冷媒として例えば水が使用され、吸着剤Sとして例えばシリカゲル、ゼオライト、活性炭、活性アルミナ等が使用されている。
【0017】
前記凝縮器24は、入口24aから供給された冷媒蒸気を凝縮し、液冷媒として出口24bから排出するようになっている。この凝縮器24内には外部の放熱器28に接続された熱交換器29が設けられ、その内部の冷却流体(熱交換媒体、主にエンジン冷却用不凍液、または水)は、ポンプ30により矢印A方向に送られて放熱器28と熱交換器29との間を循環するようになっている。そして、その冷却流体は、熱交換器29で冷媒蒸気が凝縮する際に発生した潜熱を奪い、その奪った潜熱を放熱器28で外部に放出する。
【0018】
また、前記蒸発器25は、入口25aから供給される冷媒液を蒸発させて出口25bから放出するようになっている。この蒸発器25内にも熱交換器31が設けられており、その熱交換器31は空調装置の送風ダクト32内に設けられた空調用冷却器33に接続され、内部の冷却流体(熱交換媒体、例えば水)はポンプ34により矢印B方向に送られて熱交換器31と空調用冷却器33との間を循環するようになっている。そして、その冷却流体は、熱交換器31で蒸発器25での冷媒の気化潜熱によって冷却され、空調用冷却器33で送風ダクト32内を流れる空気を冷却する。
【0019】
なお、送風ダクト32は、自動車の車室、具体的には車室の前部に設けられたダッシュボード内に配置されており、この送風ダクト32内には、空調用冷却器33の他に、ブロワ35、ヒータコア36、エアミックスダンパ37等が設けられている。
【0020】
以上のような機能を有する第1および第2の吸着器22および23、凝縮器24および蒸発器25は、冷媒蒸気が通る冷媒通路38と冷媒液が通る冷媒通路39とにより相互に接続されている。そのうち、冷媒蒸気が通る冷媒通路38は、四方弁(4ポート2位置切換弁)40を備え、その第1〜第4ポート40a〜40dに第1,第2の吸着器22,23の出入口22a,23a、凝縮器24の入口24a、蒸発器25の出口25bをそれぞれ配管接続して構成されている。また、冷媒液が通る冷媒通路39は、凝縮器24の出口24bを蒸発器25の入口25aに接続する絞り手段兼用のキャピラリー管から構成されている。
【0021】
ここで、上記四方弁40は、図1に示す状態(以下、第1の状態と称する)と図2に示す状態(以下、第2の状態と称する)との間で切り替えられるようになっている。そして、図1に示す第1の状態にあっては、第1ポート40aと第3ポート40cとが接続されて第1の吸着器22が凝縮器24に連通されると共に、第2ポート40bと第4ポート40dとが接続されて第2の吸着器23が蒸発器25に接続され、第2の状態では、第1ポート40aと第4ポート40dとが接続されて第1の吸着器22が蒸発器25に連通されると共に、第2ポート40bと第3ポート40cとが接続されて第2の吸着器23が凝縮器24に接続されるようになっている。
【0022】
さて、第1および第2の吸着器22および23の熱交換流路26および27には、高温の加熱流体或いは低温の冷却流体が流されようになっているが、この実施例では、加熱流体としてエンジン41の冷却水が使用され、冷却流体として前記放熱器28により生成される冷却流体が使用される。
【0023】
すなわち、エンジン冷却水は、エンジン41側に設けられた図示しないポンプにより矢印C方向に送られてエンジン41とラジエータ42との間を循環するようになっているが、そのエンジン冷却水流路43のうちエンジン41の冷却水出口41aとラジエータ42との間を接続する管路の途中から往路管44と復路管45とが分岐され、往路管44は入口側切替手段としての入口側四方弁(4ポート2位置切替弁)46の第1ポート46aに接続され、復路管45は出口側切替手段としての出口側四方弁(4ポート2位置切替弁)47の第1ポート47aに接続されている。
【0024】
一方、冷却流体を生成する前記放熱器28側おいて、ポンプ30の出口30a側および放熱器28の入口28a側からそれぞれ往路管48および復路管49が分岐されており、往路管48が入口側四方弁46の第2ポート46bに接続され、復路管49が出口側四方弁47の第2ポート47bに接続されている。
【0025】
そして、第1の吸着器22の熱交換流路26は、入口26aが入口側四方弁46の第3ポート46cに接続されていると共に、出口26bが出口側四方弁47の第3ポート47cに接続されている。また、第2の吸着器23の熱交換流路27は、入口27aが入口側四方弁46の第4ポート46dに接続されていると共に、出口27bが出口側四方弁47の第4ポート47dに接続されている。
【0026】
上記入口側四方弁46および出口側四方弁47は、図1に示す状態と図2に示す状態との間で切り替わるようになっている。そして、図1に示す第1の状態にあっては、入口側四方弁46は第1ポート46aと第3ポート46cとを接続すると共に、第2ポート46bと第4ポート46dとを接続し、出口側四方弁47も同様に第1ポート47aと第3ポート47cとを接続すると共に、第2ポート47bと第4ポート47dとを接続する。これにより、第1の吸着器22の熱交換流路26の入口26aおよび出口26bが加熱流体(エンジン冷却水)の往路管44および復路管45に接続されると共に、第2の吸着器23の熱交換流路27の入口27aおよび出口27bが冷却流体の往路管48および復路管49に接続される。
【0027】
そして、図2に示す第2の状態になると、入口側四方弁46は第1ポート46aと第4ポート46dとを接続すると共に、第2ポート46bと第3ポート46cとを接続し、出口側四方弁47も同様に第1ポート47aと第4ポート47dとを接続すると共に、第2ポート47bと第3ポート47cとを接続する。これにより、第1の吸着器22の熱交換流路26の入口26aおよび出口26bが冷却流の往路管48および復路管49に接続されると共に、第2の吸着器23の熱交換流路27の入口27aおよび出口27bが加熱流体の往路管44および復路管45に接続される。
【0028】
このように加熱流体の往路管44および復路管45は、エンジン41、エンジン冷却水流路43、第1の吸着器22の熱交換流路26或いは第2の吸着器23の熱交換流路27、ラジエータ42という閉ループの流路を構成し、その閉ループの流路は、加熱流体を熱交換器26或いは27に供給する加熱流体供給路50として機能する。また、冷却流体の往路管48および復路管49は、放熱器28、ポンプ30、第1の吸着器22の熱交換流路26或いは第2の吸着器23の熱交換流路27という閉ループの流路を構成し、その閉ループの流路は、冷却流体を熱交換流路26或いは27に供給する冷却流体供給路51として機能する。
【0029】
そして、入口側流路切替手段たる入口側四方弁46と出口側流路切替手段たる出口側四方弁47とは、熱交換流路26および27を加熱流体供給路50および冷却流体供給路51に交互に切り替える流路切替手段として機能する。
【0030】
前記各四方弁40,46,47は、電動式例えばモータにより駆動されるロータリ式のもので、マイクロコンピュータ等を備えた制御手段としての制御装置(ECU)により、一定時間(例えば60秒)毎に切り替わり動作するように制御される。この場合、出口側四方弁47は、入口側四方弁46の切り替え時点から数秒遅れて切り替わり動作するように制御される。
【0031】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、流路切替手段による流路切り替え時に、出口側の流路を、入口側の流路切り替えから遅れて切り替えるので、切り替え時点まで加熱流体が供給されていた熱交換流路は、その入口が冷却流体供給路に接続されても、出口は未だ加熱流体供給路に接続された状態にある。このため、その熱交換流路内に残っている加熱流体は新たに供給されてくる冷却流体に押されるようにして加熱流体供給路に流れ込む。そして、熱交換流体内の加熱流体が加熱流体供給路に流し出され尽くすと、出口側の流路切り替えが行われるので、その熱交換流路の入口および出口が共に冷却流体供給路に接続された状態となり、熱交換流路に供給された冷却流体は冷却流体供給路に流れ出るようになる。このように、熱交換流路の出口側の流路切り替えを入口側の流路切り替えより遅らせるようにしたことにより、熱交換流路に残った加熱流体が冷却流路に流れ込むことを防止できる。
【0032】
次に上記構成の作用を説明する。
空調装置の運転スイッチがオンされると、上述のように制御装置は、第1および第2の吸着器22および23の一方が脱着行程にあるとき、他方が吸着行程を実行するように四方弁40,46,47を制御する。
【0033】
今、図1に示すように、第1の吸着器22が脱着行程を実行し、第2の吸着器23が吸着行程を実行する状態にあるとする。この状態では、第1の吸着器22は凝縮器24に連通されると共に、その熱交換流路26が加熱流体供給路50に連通されて加熱流体の供給を受ける。一方、第2の吸着器23は蒸発器25に連通されると共に、その熱交換流路27が冷却流体供給路51に連通されて冷却流体の供給を受ける。
【0034】
これにて、第2の吸着器23の吸着剤Sが吸着作用を呈するため、蒸発器25内が減圧されて当該蒸発器25内に溜められていた冷媒液が気化し、その冷媒蒸気は第2の吸着器23の吸着剤Sに吸着される。この際の冷媒の気化潜熱により、熱交換器31内を流れる熱交換媒体が冷却されるようになり、これにより空調用冷却器33が冷却作用を呈して送風ダクト32内を流れる空気(車室内への送風空気)を冷却する。
【0035】
一方、第1の吸着器22では、その吸着剤Sが吸着していた冷媒が脱着され、その脱着により生じた冷媒蒸気が凝縮器24に供給され、熱交換器29内を流れる冷却流体により冷却されて凝縮する。この際の凝縮潜熱は、放熱器28によって外部に放出される。そして、凝縮器24で凝縮した冷媒液は冷媒通路39を介して蒸発器25に供給され、ここで気化して第2の吸着器23の吸着剤Sに吸着される。
【0036】
このような第1の状態が一定時間続くと、第2の吸着器23の吸着剤Sの吸着能力が低下し、また、第1の吸着器22の吸着剤Sの脱着が終了する。すると、制御装置は、まず、冷媒通路切替用の四方弁40と加熱流体および冷却流体の入口側四方弁46を図2に示す第2の状態に切り替え、出口側四方弁47は図1の第1の状態のままとする。
【0037】
すると、第1の吸着器22の熱交換流路26の出口26bおよび第2の吸着器23の熱交換流路27の出口27bは加熱流体供給路50の復路管45および冷却流体供給路51の復路管49に接続されたままに維持されるが、第1の吸着器22の熱交換流路26の入口26aは冷却流体供給路51の往路管48に接続替えされると共に、第2の吸着器23の熱交換流路27の入口27aが加熱流体供給路50の往路管44に接続替えされる。
【0038】
このため、加熱流体供給路50の往路管44から加熱流体が第2の吸着器23の熱交換流路27に供給され、該熱交換流路27に残っている冷却流体が新たに供給されてくる加熱流体に押されるようにして冷却流体供給路51の復路管49に流し出される。一方、冷却流体供給路51の往路管48から冷却流体が第1の吸着器22の熱交換流路26に供給され、該熱交換流路26に残っている加熱流体が新たに供給されてくる冷却流体に押されるようにして加熱流体供給路50の復路管45に流し出される。
【0039】
そして、熱交換流路27に残っている冷却流体が冷却流体供給路51の復路管49に流し出され尽くすと共に、熱交換流路26に残っている加熱流体が加熱流体供給路50の復路管45に押し流され尽くすと、制御装置が出口側四方弁47を第2の状態に切り替える。
【0040】
すると、第1の熱交換流路22の熱交換流路26の出口26bが冷却流体供給路51の復路管49に接続されると共に、第2の熱交換流路23の熱交換流路27の出口27bが加熱流体供給路50の復路管45に接続されるようになる。この第2の状態は、第1の吸着器22が吸着行程を実行し、第2の吸着器23が脱着行程を実行するというように第1の状態と逆になるだけであるから、詳しい説明は省略する。
【0041】
そして、この第2の状態が一定時間続くと、第1の吸着器22の吸着剤Sの吸着能力が低下し、また、第2の吸着器23の吸着剤Sの脱着が終了する。すると、制御装置は、まず、冷媒通路切替用の四方弁40と加熱流体および冷却流体の入口側四方弁46を図1に示す第1の状態に切り替え、出口側四方弁47は図2の第2の状態のままとする。
【0042】
これにより、第1の吸着器22の熱交換流路26の出口26bおよび第2の吸着器23の熱交換流路27の出口27bは冷却流体供給路51の復路管49および加熱流体供給路50の復路管45に接続されたままに維持されるが、第1の吸着器22の熱交換流路26の入口26aは加熱流体供給路50の往路管44に接続替えされると共に、第2の吸着器23の熱交換流路27の入口27aが冷却流体供給路51の往路管49に接続替えされる。
【0043】
このため、加熱流体供給路50の往路管44から加熱流体が第1の吸着器22の熱交換流路26に供給され、該熱交換流路26に残っている冷却流体が新たに供給されてくる加熱流体に押されるようにして冷却流体供給路51の復路管49に流し出される。一方、冷却流体供給路51の往路管48から冷却流体が第2の吸着器23の熱交換流路27に供給され、該熱交換流路27に残っている加熱流体が新たに供給されてくる冷却流体に押されるようにして加熱流体供給路50の復路管45に流し出される。
【0044】
そして、熱交換流路27に残っている冷却流体が冷却流体供給路51の復路管49に流し出され尽くすと共に、熱交換流路26に残っている加熱流体が加熱流体供給路50の復路管45に押し流され尽くすと、制御装置が出口側四方弁47を第1の状態に切り替える。
【0045】
すると、図1に示すように、第1の熱交換流路22の熱交換流路26の出口26bが加熱流体供給路50の復路管45に接続されると共に、第2の熱交換流路23の熱交換流路27の出口27bが冷却流体供給路51の復路管49に接続されるようになる。
【0046】
このようにして第1および第2の吸着器22および23は、一方が脱着行程を実行するとき、他方が吸着行程を実行するように、脱着行程と吸着行程とを交互に繰り返すものである。
【0047】
このような本実施例によれば、出口側四方弁47の切替時点を入口側四方弁46の切替時点から遅らせたので、熱交換流路26,27の加熱流体が冷却流体供給路51に流れ込むことを防止できる。このため、冷却流体の温度が加熱流体の混入によって上昇するという不具合の発生を防止でき、吸着剤Sを低温度に冷却してその吸着能力、ひいては冷凍装置21全体の冷凍(冷却)能力を高めることができる。
【0048】
また、吸着器21,22の熱交換流路26,27への冷却流体の供給源と凝縮器24の熱交換器29への冷却流体の供給源とを1個の放熱器28で兼用するものでは、その熱交換器29に供給する冷却流体の温度上昇も防止できるので、凝縮効率が高くなり、冷凍装置21全体の冷凍能力を高めることができるものである。
【0049】
もちろん、熱交換流路26,27の冷却流体が加熱流体供給路50に流れ込むことも防止できるので、特にエンジン41の始動直後のエンジン冷却水の温度上昇が遅れるようなこともない。
【0050】
なお、上記実施例では、流路切替手段を2個の四方弁46,47で構成したので、切換弁の個数を少なくすることができるが、これは、図3および図4に示すように、入口側切替手段および出口側切替手段をそれぞれ複数個の三方弁、或いは開閉弁(二方弁)で構成するようにしても良い。
【0051】
図3に示す本発明の第2実施例は、流路切替手段の入口側切替手段および出口側切替手段をそれぞれ2個の三方弁61,62および63,64で構成したもので、入口側三方弁61,62および出口側三方弁63,64が図に実線で示す状態にあるとき、第1実施例で示した第1の状態となり、破線で示す状態のとき、同第2の状態となる。このとき、第1実施例と同様に、出口側三方弁63,64は入口側三方弁61,62の切り替え時点から数秒遅れた時点で切り替わり動作するように制御されるものである。
【0052】
図4に示す本発明の第3実施例は、流路切替手段の入口側切替手段および出口側切替手段をそれぞれ4個の開閉弁71〜74,75〜78で構成したもので、入口側開閉弁71〜74および出口側開閉弁75〜78が図4に実線で示す開閉状態(白抜きが開状態を示し、黒塗りが閉状態を示す)にあるとき、第1実施例で説明した第1の状態と同様の状態となり、図4と逆の開閉状態のとき、同第2の状態と同様の状態となる。このとき、第1実施例と同様に、出口側開閉弁75〜78は入口側三方弁71〜74の切り替え時点から数秒遅れた時点で切り替わり動作するように制御されるものである。
上記の第2および第3の各実施例のように構成しても、第1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0053】
図5および図6は本発明の第4実施例を示すもので、この実施例が前記第1の実施例と異なるところは、第1および第2の吸着器を2段に設けたところにある。以下にこの第4実施例を説明するが、第1実施例と同一部分には同一符号を付して示し、詳細な説明を省略する。すなわち、この実施例では、第1および第2の1段目吸着器81,82および第1および第2の2段目吸着器83,84を備えている。これら吸着器81〜84は第1実施例における吸着器22,23と同様に容器内に吸着剤Sおよび熱交換流路85〜88を設けて構成されている。
【0054】
第1および第2の1段目吸着器81,82の出入口81a,82aは、第1実施例の四方弁40を備えた冷媒通路38と同様の四方弁89を備えた冷媒通路90によって凝縮器24および蒸発器25に接続されている。また、第1および第2の2段目吸着器83,84の出入口83a,84aも、第1実施例の四方弁40を備えた冷媒通路38と同様の四方弁91を備えた冷媒通路92によって凝縮器24および蒸発器からなる中間熱交換器93に接続されている。そして、凝縮器24はキャピラリ管からなる冷媒通路94によって中間熱交換器93にも接続されていて冷媒液を中間熱交換器93にも供給するようになっている。この中間熱交換器93は、内部に放熱器95を有し、冷媒液の気化潜熱によって放熱器95内を流れる流体を冷却する。
【0055】
この実施例では、第1および第2の1段目吸着器81,82と第1および第2の2段目吸着器83,84に供給する加熱流体としてはエンジン冷却水が使用される。また、第1および第2の1段目吸着器81,82に供給する冷却流体として、上記中間熱交換器93内の放熱器95内を流れる流体が使用され、第1および第2の2段目吸着器83,84に供給する冷却流体としては放熱器28内を流れる流体が使用される。
【0056】
すなわち、加熱流体供給路50の往路管44は、1段目流路切替手段の入口側切替手段としての1段目入口側四方弁96の第1ポート96aおよび2段目流路切替手段の入口側切替手段としての2段目入口側四方弁97の第1ポート97aに接続され、復路管45は、1段目流路切替手段の出口側切替手段としての1段目出口側四方弁98の第1ポート98aおよび2段目流路切替手段の出口側切替手段としての2段目出口側四方弁99の第1ポート99aに接続されている。
【0057】
また、中間熱交換器93の放熱器95の往路管100および冷却流体を矢印D方向に送るポンプ101を備えた復路管102が1段目入口側四方弁96の第2ポート96aおよび1段目出口側四方弁98の第2ポート98bに接続されていると共に、放熱器28の往路管48および復路管49が2段目入口側四方弁97の第2ポート97bおよび2段目出口側四方弁99の第2ポート99bに接続されている。
【0058】
そして、第1および第2の1段目吸着器81および82の熱交換流路85および86の入口85aおよび86aが1段目入口側四方弁96の第3ポート96cおよび第4ポート96dに接続されていると共に、それら熱交換流路85および86の出口85bおよび86bが1段目出口側四方弁98の第3ポート98cおよび第4ポート98dに接続されている。
【0059】
また、第1および第2の2段目吸着器83および84の熱交換流路87および88の入口87aおよび88aが2段目入口側四方弁97の第3ポート97cおよび第4ポート97dに接続されていると共に、それら熱交換流路87および88の出口87bおよび88bが2段目出口側四方弁99の第3ポート99cおよび第4ポート99dに接続されている。
【0060】
この配管接続構成から明らかなように、中間熱交換器93内の放熱器95、その往路管96、ポンプ101を備えた復路管102の流路は、第1の1段目吸着器81の熱交換流路85或いは第2の1段目吸着器82の熱交換流路86と共に閉ループを構成してそれら熱交換流路85,86に冷却流体を供給する1段目冷却流体供給路103を構成する。また、放熱器28、ポンプ30を備えた往路管48、復路管49は、第1の2段目吸着器83の熱交換流路87或いは第2の2段目吸着器84の熱交換流路88と共に閉ループを構成してそれら熱交換流路87,88に冷却流体を供給する2段目冷却流体供給路104を構成する。
【0061】
この実施例においても、上記各四方弁89,91,96〜99は電動式で、制御装置により制御されるものであるが、1段目および2段目の出口側四方弁98および99は、1段目および2段目の入口側四方弁96および97の切り替わり時点よりも数秒遅れて切り替わり動作するように制御される。
【0062】
上記構成において、図5に示す第1の状態では、第1の1段目吸着器81および第1の2段目吸着器83がその熱交換流路85および87に加熱流体の供給を受けて脱着行程を実行し、第2の1段目吸着器82および第2の2段目吸着器83がその熱交換流路86および88に冷却流体の供給を受けて吸着行程を実行する。そして、このような第1の状態が一定時間続くと、第2の1段目吸着器82および第2の2段目吸着器84の吸着剤Sの吸着能力が低下し、また、第1の1段目吸着器81および第1の2段目吸着器84の吸着剤Sの脱着が終了する。
【0063】
すると、制御装置は、まず、冷媒通路切替用の四方弁89,91と1段目および2段目の入口側四方弁96,97を図6に示す第2の状態に切り替え、1段目および2段目の出口側四方弁98,99は図5の第1の状態のままとする。
【0064】
このため、加熱流体が第2の1段目吸着器82および第2の2段目吸着器84の熱交換流路86および88に供給され、該熱交換流路86および88に残っている冷却流体が加熱流体に押されるようにして復路管102および49に流し出される。一方、冷却流体が第1の1段目吸着器81および第1の2段目吸着器83の熱交換流路85および87に供給され、該熱交換流路85および87に残っている加熱流体が冷却流体に押されるようにして復路管45に流し出される。
【0065】
そして、熱交換流路86および88に残っている冷却流体が復路管102および49に流し出され尽くすと共に、熱交換流路85および87に残っている加熱流体が復路管45に押し流され尽くすと、制御装置が1段目および2段目の出口側四方弁98および99を図6の第2の状態に切り替える。
【0066】
これにより、第1の1段目吸着器81および第1の2段目吸着器83が吸着行程を実行し、第2の1段目吸着器82および第2の2段目吸着器84が脱着行程を実行するようになる。この第2の状態が一定時間続くと、制御装置は、まず、冷媒通路切替用の四方弁89,91と1段目および2段目の入口側四方弁96,97を図5に示す第1の状態に切り替え、1段目および2段目の出口側四方弁98,99は図6の第2の状態のままとする。
【0067】
すると、前述したと同様にして、第1の1段目吸着器81および第1の2段目吸着器83の熱交換流路85および87に残っている冷却流体が新たに供給されてくる加熱流体により押されるようにして冷却流体の復路管102および49に流し出されると共に、第2の1段目吸着器82および第2の2段目吸着器84の熱交換流路86および88に残っている加熱流体が新たに供給されてくる冷却流体により加熱流体の復路管45に流し出される。
【0068】
そして、熱交換流路85および87に残っている冷却流体、熱交換流路86および88に残っている加熱流体が流し出され尽くすと、制御装置が1段目および2段目の出口側四方弁96および99を図5に示す第1の状態に切り替える。
【0069】
このように構成しても、加熱流体が閉ループを構成している1段目冷却流体供給路103の放熱器95および2段目冷却流体供給路28に流れ込むことを防止できると共に、冷却流体が加熱流体供給路51に流れ込むことを防止できる。
【0070】
また、特に本実施例では、第1および第2の1段目吸着器81および82の冷却流体を中間熱交換器93で冷却するようにしたので、その吸着剤Sをより低温度に冷却することができる。このため、第1および第2の1段目吸着器81および82の吸着剤Sは、脱着行程と吸着行程との間での温度差が大きくなるので、より多量の冷媒を吸脱着でき、冷凍装置全体として、大型化を招来することなく、その冷凍(冷却)能力を高めることができる。
【0071】
なお、この第4実施例では、1段目吸着器81,82と2段目吸着器83,84を設けたが、1段目吸着器81,82と2段目吸着器83,84との間に、第1および第2の吸着器からなる吸着器群と、中間熱交換器とを1段以上設け、各段の第1および第2の吸着器の熱交換流路への冷却流体の供給を、1段目冷却供給路103と同様の構成の冷却流体供給路、すなわち前段の中間熱交換器により冷却流体を生成する構成の冷却流体供給路により行うように構成しても良い。
【0072】
その他、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定されるものではなく、以下のような拡張或いは変更が可能である。
各吸着器の熱交換流路の入口側と出口側の温度を検出する温度センサを設け、これら両温度センサの温度差が所定値以下になった時点で流路切替手段の出口側を切り替えるようにしても良い。
【0073】
自動車の空調装置に限らず、吸着式冷凍(冷却)装置一般に広く適用できる。この場合、装置の適用場所によっては、加熱流体の供給路は閉ループ型に限らず、熱交換流路から流路切替手段を経て流出した加熱流体を廃棄する開放型のものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、第1の状態にある場合の吸着式冷凍装置の概略構成図
【図2】第2の状態にある場合の図1相当図
【図3】本発明の第2実施例を加熱流体および冷却流体の供給経路を中心にして示す概略構成図
【図4】本発明の第3実施例を示す図3相当図
【図5】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図6】図2相当図
【図7】従来の吸着式冷凍装置を示す概略構成図
【符号の説明】
22,23は第1,第2の吸着器、24は凝縮器、25は蒸発器、26,27は熱交換流路、28は放熱器、29は熱交換器、33は空調用冷却器、46は入口側四方弁(流路切替手段)、47は出口側四方弁(流路切替手段)、50は加熱流体供給路、51は冷却流体供給路、61〜64は三方弁(流路切替手段)、71〜78は開閉弁(流路切替手段)、81,82は第1,第2の1段目吸着器、83,84は第1,第2の2段目吸着器、85〜88は熱交換流路、93は中間熱交換器、95は放熱器、96は1段目入口側四方弁(1段目流路切替手段)、97は2段目入口側四方弁(2段目流路切替手段)、98は1段目出口側四方弁(1段目流路切替手段)、99は2段目出口側四方弁(2段目流路切替手段)、103は1段目冷却流体供給路、104は2段目冷却流体供給路である。
Claims (2)
- 冷媒を凝縮する凝縮器と、
この凝縮器から冷媒液が供給されその冷媒液の気化により外部と熱交換する蒸発器と、
吸着剤およびこの吸着剤を冷却状態或いは加熱状態とするための熱交換流路を有してなり、前記熱交換流路に冷却流体を流す吸着行程において、前記蒸発器にて気化された冷媒蒸気を吸着し、前記該熱交換流路に加熱流体を流す脱着行程において、吸着した冷媒を前記凝縮器に向けて放出する第1および第2の1段目吸着器と、
前記凝縮器から冷媒液が供給される中間熱交換器と、
吸着剤およびこの吸着剤を冷却状態或いは加熱状態とするための熱交換流路を有してなり、前記熱交換流路に冷却流体を流す吸着行程において前記中間熱交換器にて気化された冷媒蒸気を吸着し、前記熱交換流路に加熱流体を流す脱着行程において吸着した冷媒を前記凝縮器に向けて放出する第1および第2の2段目吸着器と、
途中に前記中間熱交換器に放熱する放熱器を有し、前記第1および第2の1段目吸着器の前記熱交換流路とで閉ループを構成して前記中間熱交換器に放熱する放熱器によって前記第1および第2の1段目吸着器の前記熱交換流路に供給する冷却流体を冷却する1段目冷却流体供給路と、
途中に外部に放熱する放熱器を有し、前記第1および第2の2段目吸着器の前記熱交換流路とで閉ループを構成して前記外部に放熱する放熱器によって前記第1および第2の2段目吸着器の前記熱交換流路に供給する冷却流体を冷却する2段目冷却流体供給路と、
前記第1および第2の1段目吸着器、前記第1および第2の2段目吸着器の前記熱交換流路に加熱流体を供給する加熱流体供給路と、
前記第1および第2の1段目吸着器のうち一方が吸着行程を実行するとき他方が脱着行程を実行するという関係をもって、前記第1および第2の1段目吸着器が交互に吸着行程と脱着行程とを繰り返すように前記第1および第2の1段目吸着器の前記熱交換流路を前記1段目冷却流体供給路と前記加熱流体供給路に交互に接続する1段目流路切替手段と、
前記第1および第2の2段目吸着器のうち一方が吸着行程を実行するとき他方が脱着行程を実行するという関係をもって、前記第1および第2の2段目吸着器が交互に吸着行程と脱着行程とを繰り返すように前記第1および第2の2段目吸着器の前記熱交換流路を前記2段目冷却流体供給路と前記加熱流体供給路に交互に接続する2段目流路切替手段とを具備し、
前記1段目流路切替手段を、前記第1および第2の1段目吸着器の行程切替時に、前記熱交換流路の入口側の切り替えから遅れて出口側の切り替えを行うように構成すると共に、
前記2段目流路切替手段を、前記第1および第2の2段目吸着器の行程切替時に、前記熱交換流路の入口側の切り替えから遅れて出口側の切り替えを行うように構成したことを特徴とする吸着式冷凍装置。 - 前記流路切替手段は、入口側四方弁と出口側四方弁とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の吸着式冷凍装置。
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