JP3719307B2 - 車両用吸着式冷凍装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸着剤により冷媒を吸着、脱着することを利用して車室内の冷房を行なう車両用吸着式冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特実平1−126811号公報には、上述のような車両用吸着式冷凍装置として、1つの密閉容器の内部に、吸着剤を収容する吸脱着部と、冷媒を凝縮、蒸発する凝縮蒸発部とを有するユニットを備えたものが提案されている。このユニットの吸脱着部において、吸着剤が冷媒を吸着することにより凝縮蒸発部の冷媒が蒸発し、この蒸発潜熱により車室内の冷房を行なっている。また、ユニットにおいて、吸脱着部をエンジン冷却水にて加熱することにより、吸着剤から冷媒が脱着されて吸脱着部が再生するとともに、脱着された冷媒が凝縮蒸発部にて凝縮される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来技術では、ユニットの密閉容器の内部に吸着剤および冷媒がともに収容されているため、冷房運転の停止直前において、吸着剤が再生状態であっても、冷房が停止された後から次回の冷房開始時までの間に、吸着剤に幾分かの冷媒が吸着される。よって、次回の冷房開始時において、吸着剤から冷媒を脱着して再生する必要がある。
【0004】
このため、本発明者は、冷房定常時に冷房を行なう主ユニットとして上記ユニットを用い、さらに、冷房開始時(つまり、主ユニットの吸着剤の再生時)に冷房を行なう補助ユニットを備えた車両用吸着式冷凍装置を考案した。なお、補助ユニットは、1つの密閉容器の内部に、吸着剤を含む吸脱着部と、冷媒を凝縮、蒸発する凝縮蒸発部とを収容してなり、吸脱着部と凝縮蒸発部との連通状態を断続する弁手段を備えている。また、補助ユニットの吸脱着部をエンジン冷却水にて加熱することにより、吸着剤が再生する。
【0005】
ところが、本発明者が考案した車両用吸着式冷凍装置について本発明者が検討したところ、補助ユニットに必要とされる冷房能力が非常に大きくなり、補助ユニットの大型化を招く、といった問題があることがわかった。
すなわち、エンジン始動直後においては、エンジン冷却水の温度が低温であるため、このエンジン始動直後に冷房を開始するとき、主ユニットの吸脱着部を良好に加熱できず、この主ユニットの吸脱着部の再生を急速に行なうことができない。このため、冷房開始時において、補助ユニットにて冷房を行なう時間が長くなり、この補助ユニットに必要とされる冷房能力が大きくなるため、補助ユニットの大型化を招くのである。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、密閉容器の内部に、吸着剤を収容する吸脱着部と、冷媒を凝縮、蒸発する凝縮蒸発部とを有する主ユニットおよび補助ユニットを備えた車両用吸着式冷凍装置において、エンジン始動直後に冷房を開始するとき、主ユニットの吸着剤の再生を急速に行なうことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1ないし5に記載の発明では、車室内の冷房開始前においては、補助ユニット(3)の補助吸着剤(T)が再生した状態で、補助吸脱着部(31)と補助凝縮蒸発部(32)とが弁手段(33)にて非連通状態とされており、
車室内の冷房開始時に、補助吸脱着部(31)と補助凝縮蒸発部(32)とを連通状態とすることにより、補助吸着剤(T)に冷媒を吸着させるとともに、補助凝縮蒸発部(32)で冷媒を蒸発させ、この補助凝縮蒸発部(32)で冷媒が蒸発するときの蒸発潜熱にて冷却された熱交換流体を、第1流体循環路(E)を経て室内熱交換器(4)に循環させることにより、車室内を冷房するようになっており、
また、前記車室内の冷房開始時には、補助吸着剤(T)が冷媒を吸着するときの吸着熱にて加熱された熱交換流体を、第2流体循環路(C)を経て主吸脱着部(11)に循環させることにより、主吸着剤(S)を加熱して主吸着剤(S)から冷媒を脱着するとともに、この脱着した冷媒を主凝縮蒸発部(12)で凝縮させ、
車室内の冷房開始後、主吸着剤(S)が再生したとき、主吸着剤(S)の加熱を停止することにより、主吸着剤(S)に冷媒を吸着させるとともに、主凝縮蒸発部(12)で冷媒を蒸発させ、この主凝縮蒸発部(12)で冷媒が蒸発するときの蒸発潜熱にて冷却された熱交換流体を、第3流体循環路(B)を経て室内熱交換器(4)に循環させることにより、車室内を冷房するようになっていることを特徴としている。
【0008】
このような手段によれば、再生状態の補助吸脱着部(31)と補助凝縮蒸発部(32)とを連通状態とすることにより、補助吸脱着部(31)の補助吸着剤(T)が急速に冷媒を吸着し、このときの吸着熱により熱交換流体が急速に加熱される。この急速に加熱された熱交換流体を、主吸脱着部(11)に循環させることにより、この熱交換流体の熱が主吸脱着部(11)の加熱のみに使用されるので主吸脱着部(11)を急速に加熱でき、主吸着剤(S)の再生を急速に行なうことができる。
【0009】
従って、補助ユニット(32)にて冷房を行なう時間が短縮されるので、補助ユニット(32)に必要とされる冷房能力も小さくでき、補助ユニット(32)の大型化を抑制できる。
また、請求項2に記載の発明では、補助吸着剤(T)を加熱して補助吸着剤(T)から冷媒を脱着させる加熱手段(31b)を補助吸脱着部(31)に設け、主吸着剤(S)が再生したとき、加熱手段(31b)にて補助吸着剤(T)を加熱して補助吸着剤(T)から冷媒を脱着させ、この脱着された冷媒を補助凝縮蒸発部(32)で凝縮させている。これにより、補助吸着剤(T)を再生させることができる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明では、加熱手段(31b)にて補助吸着剤(T)を加熱して補助吸着剤(T)から冷媒を脱着させることにより、補助吸着剤(T)が再生したとき、加熱手段(31b)による加熱を停止するとともに、補助吸脱着部(31)と補助凝縮蒸発部(32)とを弁手段(33)にて非連通状態としており、
この非連通状態を、車室内の冷房開始前まで継続することにより、車室内の冷房開始前において、補助吸着剤(T)が再生した状態で、補助吸脱着部(31)と補助凝縮蒸発部(32)とを非連通状態とすることを特徴としている。
【0011】
これにより、次回の冷房開始時に、補助吸着剤(T)が冷媒を良好に吸着できるので、補助ユニット(3)による補助冷房が良好になされる。
また、請求項4に記載の発明のように、主吸着剤(S)が冷媒を脱着するときの脱着温度において、補助吸着剤(T)が冷媒を吸着可能である。このような主吸着剤(S)および補助吸着剤(T)を用いることにより、上記した発明を良好に実施可能となる。
【0012】
また、請求項5に記載の発明のように、補助吸着剤(T)を、ゼオライト、塩化マグネシウム、および、塩化カルシウムのいずれか1つから構成し、主吸着剤(S)を、シリカゲルから構成することにより、上記した発明を良好に実施可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように、本実施形態の車両用吸着式冷凍装置は、第1主ユニット1、第2主ユニット2、補助ユニット3、車室内に配される室内熱交換器4、および、車室外に配される室外熱交換器5を備えている。第1、第2主ユニット1、2は、箱状の主密閉容器10、20を備えており、この密閉容器10、20の内部には、所定量の冷媒が封入されている。
【0014】
この密閉容器10、20内の上方には、冷却状態において冷媒を吸着し、加熱状態において冷媒を脱着する吸脱着部11、21が設けられている。この吸脱着部11、21は、熱交換流体(冷却流体または加熱流体)が流れる熱交換部11a、21aの周囲を取り囲むように多数の吸着剤Sを配してなる。
密閉容器10、20内の下方には、冷媒を凝縮、蒸発させる凝縮蒸発部12、22が設けられている。この凝縮蒸発部12、22は、熱交換流体が流れる熱交換部12a、22aを配してなり、この熱交換部12a、22aは液冷媒Lに浸漬されている。
【0015】
補助吸着コア3は、2つの箱状容器30a、30bを連通部30cにて連通させた形状の密閉容器30を備えており、この密閉容器30の内部には、所定量の冷媒が封入されている。なお、一方の箱状容器30aが、他方の箱状容器30bの上方に配されている。
そして、一方の箱状容器30aの内部に、冷却状態において冷媒を吸着し、加熱状態において冷媒を脱着する補助吸脱着部31が設けられている。この補助吸脱着部31は、熱交換流体(加熱流体)が流れる熱交換部31a、および、電気ヒータ31bの周囲を取り囲むように、多数の吸着剤Tを配してなる。なお、電気ヒータ31bは、車載バッテリ91を電源としており、バッテリ91から電気ヒータ31bへの電力供給を断続するスイッチ92が備えられている。
【0016】
また、他方の箱状容器30bの内部には、冷媒を凝縮、蒸発させる補助凝縮蒸発部32が設けてある。この補助凝縮蒸発部32は、熱交換流体が流れる熱交換部32aを配してなり、この熱交換部32aは液冷媒Lに浸漬されている。また、連通部30cには、連通部30cを開閉する(つまり、補助吸脱着部31と補助凝縮蒸発部32との連通状態を切り替える)電磁弁33が設けてある。
【0017】
吸着剤S、Tは、周知のように、冷却されることにより気体冷媒を高能力で吸着し、この気体冷媒の吸着に伴い吸着能力が次第に低下するが、再び加熱されることにより、吸着していた気体冷媒を脱着して吸着能力が再生されるという性質を有している。つまり、吸着器1、2、3の熱交換部11a、21a、31aに冷却流体を循環させることにより、吸着剤S、Tは気体冷媒を吸着し、熱交換部11a、21a、31aに加熱流体を循環させることにより、吸着剤S、Tは気体冷媒を脱着する。
【0018】
なお、主吸着剤Sが冷媒を脱着するときの脱着温度(例えば70℃〜90℃程度)において、補助吸着剤Tが冷媒を吸着可能となるように、主吸着剤Sは、シリカゲルから構成し、補助吸着剤Tは、ゼオライトから構成している。また、冷媒としては、例えば水やアルコール水溶液が挙げられる。
そして、冷房定常時は、第1主ユニット1の主吸脱着部11にて冷媒を吸着し、第2主ユニット2の主吸脱着部21にて冷媒を脱着する第1通常運転と、第1主ユニット1の主吸脱着部11にて冷媒を脱着し、第2主ユニット2の主吸脱着部21にて冷媒を吸着する第2通常運転とを、所定時間t(例えば60秒)毎に交互に行なっている。
【0019】
なお、上記所定時間tが経過する前に、吸着剤Sが冷媒を脱着して再生し、かつ、上記所定時間tが経過しても、吸着剤Sがさらに冷媒を吸着可能な状態となるように、吸着コア1、2の熱交換部11a、21aに循環させる熱交換流体の流速を、脱着時の方が吸着時よりも多くなるようにしてある。
なお、室内熱交換器4および室外熱交換器5は、熱交換流体が循環する図示しない熱交換部を備えている。これら熱交換部、および、上記した各熱交換部11a、21a、31a、12a、22a、32aは、内部を流れる熱交換流体と、周囲の空気とを熱交換するものである。
【0020】
そして、主吸脱着部11、21の熱交換部11a、21aは、四方弁71、72を介して、室外熱交換器5、および、図示しないエンジンに、配管にて接続されている。また、主凝縮蒸発部12、22の熱交換部12a、22aは、四方弁73、74を介して、室内熱交換器4、および、室外熱交換器5に、配管にて接続されている。
【0021】
なお、図1中符号Aは、室外熱交換器5から、第1、第2主吸脱着部11、21の熱交換部11a、21a、または、第1、第2主凝縮蒸発部12、22の熱交換部12a、22aにかけての流体循環路であり、この流体循環路Aに熱交換流体を圧送して循環させる循環ポンプ61が、流体循環路Aに配されている。また、図1中符号Bは、第1、第2主凝縮蒸発部12、22の熱交換部12a、22aから室内熱交換器4にかけての流体循環路であり、この流体循環路Bの流体流れを断続する電磁弁84と、循環ポンプ62とが、流体循環路Bに配されている。
【0022】
また、補助吸脱着部31の熱交換部31aと、第1主吸脱着部11の熱交換部11aとは、配管にて接続されている。なお、図1中符号Cは、補助吸脱着部31の熱交換部31aから、第1主吸脱着部11の熱交換部11aにかけての流体循環路であり、この流体循環路Cの流体流れを断続する電磁弁81と、循環ポンプ63とが、流体循環路Cの途中に配してある。また、図1中符号Dは、第1主吸脱着部11の熱交換部11aと四方弁72との間の流体流路であり、流体流路Dの流体流れを断続する電磁弁82が、流体循環路Dの途中に配してある。
【0023】
そして、補助凝縮蒸発部32の熱交換部32aと、室内熱交換器4とは、配管にて接続されている。なお、図1中符号Eは、補助凝縮蒸発部32の熱交換部32aから、室内熱交換器4にかけての流体循環路であり、この流体循環路Eの流体流れを断続する電磁弁83と、上記した循環ポンプ62とが、流体循環路Eの途中に配してある。
【0024】
さらに、補助凝縮蒸発部32の熱交換部32aと、室外熱交換器5とは、配管にて接続されている。なお、図1中符号Fは、補助凝縮蒸発部32の熱交換部32aから、室外熱交換器5にかけての流体循環路であり、この流体循環路Fの流体流れを断続する電磁弁85と、上記した循環ポンプ61とが、流体循環路Fの途中に配してある。
【0025】
次に、本実施形態の作動を説明する。
図1は、エンジン始動直後において、冷房を開始した直後(つまりクールダウン時)の状態を示している。なお、電磁弁81、82、83、84のうち、黒塗りのものは閉弁状態であり、白抜きのものは開弁状態である。
まず、電磁弁33にて連通部30cを開いて、補助吸脱着部31と補助凝縮蒸発部32とを連通することにより、補助吸脱着部31の吸着剤Tが冷媒蒸気を吸着するとともに、補助凝縮蒸発部32において液冷媒Lが蒸発する。
【0026】
そして、冷媒の吸着による吸着熱にて、補助吸脱着部31の熱交換部31a内の熱交換流体が急速に加熱され、この加熱された熱交換流体は、流体循環路Cを経て、第1主吸脱着部11の熱交換部11aを循環し、この熱交換部11aの吸着剤Sを加熱する。そして、吸着剤Sは、加熱されることにより冷媒を脱着し、再生に向かう。
【0027】
このとき、電磁弁81が開き、電磁弁82が閉じているため、補助吸脱着部31の熱交換部31aにて加熱された熱交換流体は、第1主吸脱着部11の熱交換部11aのみに循環する。よって、第1主吸脱着部11の加熱を急速に行なうことができ、この主吸着剤Sの再生を急速に行なうことができる。
なお、吸着剤Tが冷媒を吸着することによる吸着熱により、補助吸脱着部31の熱交換部31aを流れる熱交換流体が、吸着剤Sを脱着可能な温度(例えば90℃)に加熱されるように、吸着剤Tの充填量が設定されている。
【0028】
また、吸着剤Sから脱着された冷媒蒸気は、第1主凝縮蒸発部12の熱交換部12aにて凝縮し、液冷媒Lに戻る。このとき、冷媒蒸気の凝縮による凝縮熱は、熱交換部12a内の熱交換流体に放出され、この熱を受けて加熱された熱交換流体は、流体循環路Aを経て室外熱交換器5を循環し、この室外熱交換器5にて室外へ放熱する。
【0029】
また、冷媒の蒸発による蒸発潜熱により、補助凝縮蒸発部32の熱交換部32a内の熱交換流体が冷却され、この冷却された熱交換流体は、流体循環路Eを経て室内熱交換器4を循環し、この室内熱交換器4近傍の空気を冷却する。これにより、車室内の冷房が行なわれる。このとき、電磁弁83が開き、電磁弁84、85が閉じているため、補助凝縮蒸発部32の熱交換部32aにて冷却された熱交換流体は室内熱交換器4のみに循環する。よって、室内の冷房を急速に行なうことができる。
【0030】
なお、第2主吸脱着部21の熱交換部21aにはエンジン冷却水が循環しているが、エンジン始動直後ではエンジン冷却水が比較的低温であるため、この第2主吸脱着部21の吸着剤Sは再生するのに時間がかかる。
以上のようなクールダウン運転が所定時間(数分間)行なうことにより、補助吸脱着部31の吸着剤Tの吸着能力が衰えるとともに、第1主吸脱着部11の吸着剤Sが再生されるので、このとき、第1主吸脱着部11が吸着側、第2主吸脱着部21が脱着側となる上述の第1通常運転と、補助吸脱着部31の再生運転とを同時に行なうように切り替える。このときの状態を図2に示す。
【0031】
第1通常運転として、第1主吸脱着部11の熱交換部11aと室外熱交換器5との間に、流体循環路Aを経て熱交換流体が循環しており、この結果、第1主吸脱着部11の吸着剤Tが冷媒蒸気を吸着するとともに、第1主凝縮蒸発部12の液冷媒Lが蒸発する。この冷媒の蒸発による蒸発潜熱にて冷却された熱交換部12a内の熱交換流体が、流体循環路Bを経て室内熱交換器4を循環し、この室内熱交換器4近傍の空気を冷却する。これにより、車室内の冷房が行なわれる。
【0032】
また、第1通常運転として、第2主吸脱着部21の熱交換部21aを、高温となったエンジン冷却水にて加熱し、この第2主吸脱着部21の吸着剤Sから冷媒を良好に脱着させることにより、吸着剤Sが再生する。この吸着剤Sから脱着された冷媒蒸気は、第2主凝縮蒸発部22にて凝縮する。この凝縮熱は、流体循環路Aを経て室外熱交換器5にて室外へ放熱される。
【0033】
また、補助吸脱着部31の再生運転として、スイッチ92をオンとすることにより、電気ヒータ31bが発熱して、補助吸脱着部31の吸着剤Tを加熱する(例えば200℃程度)。これにより、吸着剤Tから冷媒が脱着され、この吸着剤Tが再生する。この吸着剤Tから脱着された冷媒蒸気は、補助凝縮蒸発部32にて凝縮する。この凝縮熱は、流体循環路Fを経て、室外熱交換器5にて室外へ放熱される。
【0034】
この第1通常運転が上記所定時間t行なわれたとき、この第1通常運転に替えて、第1主吸脱着部11が吸着側、第2主吸脱着部21が脱着側となる上述の第2通常運転に切り替える(補助吸脱着部31の再生運転は継続されている)。このときの状態を図3に示す。
この第2通常運転では、第1、第2主ユニット11、12における吸脱着状態および凝縮蒸発状態が、第1通常運転時と入れ替わっただけであるため、説明は省略する。このように、第1通常運転と第2通常運転を所定時間t毎に切り替えて行なうことにより、車室内の冷房が連続的に行なわれる。
【0035】
そして、第1、第2通常運転を切り替えて行なう間に、補助吸脱着部31の吸着剤Tの再生が完了したと判断されたとき、上記再生運転を停止する。このときの状態を図4に示す。
なお、再生完了の判断は、以下のように行なう。すなわち、補助吸脱着部31の熱交換部31aの入口温度および出口温度(熱交換部31aの入口、出口を構成する流体配管の壁面温度等)をサーミスタ(検出手段)101、102にて検出し、この温度差が微少温度(例えば0.2℃)以下となったときを、再生完了と判断する。
【0036】
そして、吸着剤Tの再生完了後は、図4に示すように、スイッチ92をオフとして補助吸脱着部31の加熱を停止するとともに、補助吸脱着部31と補助凝縮蒸発部32とを非連通状態として、補助吸脱着部31の再生状態を、次回の冷房開始時まで維持する。また、補助凝縮蒸発部32の熱交換部32aの熱交換流体の循環を、電磁弁85にて停止する。
【0037】
そして、本実施形態によれば、エンジン始動直後において、冷房を開始するとき、再生状態の補助吸脱着部31と補助凝縮蒸発部32とを連通状態とすることにより、補助吸脱着部31の補助吸着剤Tが急速に冷媒を吸着し、このときの吸着熱により熱交換流体が急速に加熱される。この急速に加熱された熱交換流体を、主吸脱着部11に循環させることにより、この熱交換流体の熱が主吸脱着部11の加熱のみに使用されるので主吸脱着部11を急速に加熱でき、主吸着剤Sの再生を急速に行なうことができる。
【0038】
従って、補助ユニット32にて冷房を行なう時間が短縮されるので、補助ユニット32に必要とされる冷房能力も小さくでき、補助ユニット32の大型化を抑制できる。
また、冷房定常時(つまり、クールダウン時以降、通常運転時)には、補助吸着剤Tを電気ヒータ31bにて加熱して補助吸着剤Tを再生した後、補助吸脱着部31と補助凝縮蒸発部32とを非連通状態として、補助吸脱着部31の再生状態を、次回の冷房開始時まで維持しているので、次回の冷房開始時に、補助吸着剤Tが冷媒を良好に吸着できるので、補助ユニット3による補助冷房が良好になされる。
【0039】
(第2の実施形態)
本実施形態は、上記第1の実施形態における流体循環路Fおよび電磁弁85を廃止したものである。図5は、上記第1の実施形態における図2に対応しており(第1通常運転および補助吸脱着部31の再生運転を同時に行なっている)、この図5に示すように、補助吸脱着部31の脱着時には、補助凝縮蒸発部32に、室内熱交換器4を通過後の比較的低温な(例えば30℃)熱交換流体を循環させている。このようにしても、補助凝縮蒸発部32にて発生する凝縮熱を奪うことができる。しかも、上記第1の実施形態における流体循環路Fおよび電磁弁85を廃止できるので、部品点数が減り、低コストである。
【0040】
なお、補助吸脱着部31の再生運転時には、電磁弁83を半開、電磁弁84を全開とすることにより、流体循環路A(つまり、室内熱交換器4と主凝縮蒸発部12の熱交換部12aとの間の循環路)における熱交換流体の循環量が大幅に減少することを抑制している。これは、流体循環路A内の熱交換流体の循環量が大幅に減少すると、この熱交換流体が、主凝縮蒸発部12の熱交換部12aにおいて良好に冷却されなくなるためである。
【0041】
(他の実施形態)
上記両実施形態では、補助吸脱着部31の吸着剤Tを、電気ヒータ31bの熱にて加熱していたが、排気ガスの熱や、燃焼式ヒータの熱等を利用してもよい。
また、上記両実施形態では、主ユニット1、2を2つ設けていたが、主ユニットを3つ以上設けてもよい。
【0042】
また、補助吸脱着部31の吸着剤Tとして、物理吸着剤であるゼオライトを用いたが、MgCl2 や、CaCl2 等の化学吸着剤を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わり、冷房開始時の車両用吸着式冷凍装置を示す構成図である。
【図2】第1の実施形態に係わり、第1通常運転(第1主吸脱着部が吸着側、第2主吸脱着部が脱着側)、および、補助吸脱着部の再生運転を同時に実行するときの車両用吸着式冷凍装置を示す構成図である。
【図3】第1の実施形態に係わり、第2通常運転(第1主吸脱着部が脱着側、第2主吸脱着部が吸着側)、および、補助吸脱着部の再生運転を同時に実行するときの車両用吸着式冷凍装置を示す構成図である。
【図4】第1の実施形態に係わり、補助吸脱着部の再生運転の停止時に、第1通常運転を実行するときの車両用吸着式冷凍装置を示す構成図である。
【図5】第2の実施形態に係わり、図2に対応する図である。
【符号の説明】
1…主ユニット、10…主密閉容器、11…主吸脱着部、S…主吸着剤、
12…主凝縮蒸発部、3…補助ユニット、30…補助密閉容器、
31…補助吸脱着部、T…補助吸着剤、32…補助凝縮蒸発部3)、
33…電磁弁(弁手段)、4…室内熱交換器、
B…流体循環路(第3流体循環路)、C…流体循環路(第2流体循環路)、
E…流体循環路(第1流体循環路)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸着剤により冷媒を吸着、脱着することを利用して車室内の冷房を行なう車両用吸着式冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特実平1−126811号公報には、上述のような車両用吸着式冷凍装置として、1つの密閉容器の内部に、吸着剤を収容する吸脱着部と、冷媒を凝縮、蒸発する凝縮蒸発部とを有するユニットを備えたものが提案されている。このユニットの吸脱着部において、吸着剤が冷媒を吸着することにより凝縮蒸発部の冷媒が蒸発し、この蒸発潜熱により車室内の冷房を行なっている。また、ユニットにおいて、吸脱着部をエンジン冷却水にて加熱することにより、吸着剤から冷媒が脱着されて吸脱着部が再生するとともに、脱着された冷媒が凝縮蒸発部にて凝縮される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来技術では、ユニットの密閉容器の内部に吸着剤および冷媒がともに収容されているため、冷房運転の停止直前において、吸着剤が再生状態であっても、冷房が停止された後から次回の冷房開始時までの間に、吸着剤に幾分かの冷媒が吸着される。よって、次回の冷房開始時において、吸着剤から冷媒を脱着して再生する必要がある。
【0004】
このため、本発明者は、冷房定常時に冷房を行なう主ユニットとして上記ユニットを用い、さらに、冷房開始時(つまり、主ユニットの吸着剤の再生時)に冷房を行なう補助ユニットを備えた車両用吸着式冷凍装置を考案した。なお、補助ユニットは、1つの密閉容器の内部に、吸着剤を含む吸脱着部と、冷媒を凝縮、蒸発する凝縮蒸発部とを収容してなり、吸脱着部と凝縮蒸発部との連通状態を断続する弁手段を備えている。また、補助ユニットの吸脱着部をエンジン冷却水にて加熱することにより、吸着剤が再生する。
【0005】
ところが、本発明者が考案した車両用吸着式冷凍装置について本発明者が検討したところ、補助ユニットに必要とされる冷房能力が非常に大きくなり、補助ユニットの大型化を招く、といった問題があることがわかった。
すなわち、エンジン始動直後においては、エンジン冷却水の温度が低温であるため、このエンジン始動直後に冷房を開始するとき、主ユニットの吸脱着部を良好に加熱できず、この主ユニットの吸脱着部の再生を急速に行なうことができない。このため、冷房開始時において、補助ユニットにて冷房を行なう時間が長くなり、この補助ユニットに必要とされる冷房能力が大きくなるため、補助ユニットの大型化を招くのである。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、密閉容器の内部に、吸着剤を収容する吸脱着部と、冷媒を凝縮、蒸発する凝縮蒸発部とを有する主ユニットおよび補助ユニットを備えた車両用吸着式冷凍装置において、エンジン始動直後に冷房を開始するとき、主ユニットの吸着剤の再生を急速に行なうことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1ないし5に記載の発明では、車室内の冷房開始前においては、補助ユニット(3)の補助吸着剤(T)が再生した状態で、補助吸脱着部(31)と補助凝縮蒸発部(32)とが弁手段(33)にて非連通状態とされており、
車室内の冷房開始時に、補助吸脱着部(31)と補助凝縮蒸発部(32)とを連通状態とすることにより、補助吸着剤(T)に冷媒を吸着させるとともに、補助凝縮蒸発部(32)で冷媒を蒸発させ、この補助凝縮蒸発部(32)で冷媒が蒸発するときの蒸発潜熱にて冷却された熱交換流体を、第1流体循環路(E)を経て室内熱交換器(4)に循環させることにより、車室内を冷房するようになっており、
また、前記車室内の冷房開始時には、補助吸着剤(T)が冷媒を吸着するときの吸着熱にて加熱された熱交換流体を、第2流体循環路(C)を経て主吸脱着部(11)に循環させることにより、主吸着剤(S)を加熱して主吸着剤(S)から冷媒を脱着するとともに、この脱着した冷媒を主凝縮蒸発部(12)で凝縮させ、
車室内の冷房開始後、主吸着剤(S)が再生したとき、主吸着剤(S)の加熱を停止することにより、主吸着剤(S)に冷媒を吸着させるとともに、主凝縮蒸発部(12)で冷媒を蒸発させ、この主凝縮蒸発部(12)で冷媒が蒸発するときの蒸発潜熱にて冷却された熱交換流体を、第3流体循環路(B)を経て室内熱交換器(4)に循環させることにより、車室内を冷房するようになっていることを特徴としている。
【0008】
このような手段によれば、再生状態の補助吸脱着部(31)と補助凝縮蒸発部(32)とを連通状態とすることにより、補助吸脱着部(31)の補助吸着剤(T)が急速に冷媒を吸着し、このときの吸着熱により熱交換流体が急速に加熱される。この急速に加熱された熱交換流体を、主吸脱着部(11)に循環させることにより、この熱交換流体の熱が主吸脱着部(11)の加熱のみに使用されるので主吸脱着部(11)を急速に加熱でき、主吸着剤(S)の再生を急速に行なうことができる。
【0009】
従って、補助ユニット(32)にて冷房を行なう時間が短縮されるので、補助ユニット(32)に必要とされる冷房能力も小さくでき、補助ユニット(32)の大型化を抑制できる。
また、請求項2に記載の発明では、補助吸着剤(T)を加熱して補助吸着剤(T)から冷媒を脱着させる加熱手段(31b)を補助吸脱着部(31)に設け、主吸着剤(S)が再生したとき、加熱手段(31b)にて補助吸着剤(T)を加熱して補助吸着剤(T)から冷媒を脱着させ、この脱着された冷媒を補助凝縮蒸発部(32)で凝縮させている。これにより、補助吸着剤(T)を再生させることができる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明では、加熱手段(31b)にて補助吸着剤(T)を加熱して補助吸着剤(T)から冷媒を脱着させることにより、補助吸着剤(T)が再生したとき、加熱手段(31b)による加熱を停止するとともに、補助吸脱着部(31)と補助凝縮蒸発部(32)とを弁手段(33)にて非連通状態としており、
この非連通状態を、車室内の冷房開始前まで継続することにより、車室内の冷房開始前において、補助吸着剤(T)が再生した状態で、補助吸脱着部(31)と補助凝縮蒸発部(32)とを非連通状態とすることを特徴としている。
【0011】
これにより、次回の冷房開始時に、補助吸着剤(T)が冷媒を良好に吸着できるので、補助ユニット(3)による補助冷房が良好になされる。
また、請求項4に記載の発明のように、主吸着剤(S)が冷媒を脱着するときの脱着温度において、補助吸着剤(T)が冷媒を吸着可能である。このような主吸着剤(S)および補助吸着剤(T)を用いることにより、上記した発明を良好に実施可能となる。
【0012】
また、請求項5に記載の発明のように、補助吸着剤(T)を、ゼオライト、塩化マグネシウム、および、塩化カルシウムのいずれか1つから構成し、主吸着剤(S)を、シリカゲルから構成することにより、上記した発明を良好に実施可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように、本実施形態の車両用吸着式冷凍装置は、第1主ユニット1、第2主ユニット2、補助ユニット3、車室内に配される室内熱交換器4、および、車室外に配される室外熱交換器5を備えている。第1、第2主ユニット1、2は、箱状の主密閉容器10、20を備えており、この密閉容器10、20の内部には、所定量の冷媒が封入されている。
【0014】
この密閉容器10、20内の上方には、冷却状態において冷媒を吸着し、加熱状態において冷媒を脱着する吸脱着部11、21が設けられている。この吸脱着部11、21は、熱交換流体(冷却流体または加熱流体)が流れる熱交換部11a、21aの周囲を取り囲むように多数の吸着剤Sを配してなる。
密閉容器10、20内の下方には、冷媒を凝縮、蒸発させる凝縮蒸発部12、22が設けられている。この凝縮蒸発部12、22は、熱交換流体が流れる熱交換部12a、22aを配してなり、この熱交換部12a、22aは液冷媒Lに浸漬されている。
【0015】
補助吸着コア3は、2つの箱状容器30a、30bを連通部30cにて連通させた形状の密閉容器30を備えており、この密閉容器30の内部には、所定量の冷媒が封入されている。なお、一方の箱状容器30aが、他方の箱状容器30bの上方に配されている。
そして、一方の箱状容器30aの内部に、冷却状態において冷媒を吸着し、加熱状態において冷媒を脱着する補助吸脱着部31が設けられている。この補助吸脱着部31は、熱交換流体(加熱流体)が流れる熱交換部31a、および、電気ヒータ31bの周囲を取り囲むように、多数の吸着剤Tを配してなる。なお、電気ヒータ31bは、車載バッテリ91を電源としており、バッテリ91から電気ヒータ31bへの電力供給を断続するスイッチ92が備えられている。
【0016】
また、他方の箱状容器30bの内部には、冷媒を凝縮、蒸発させる補助凝縮蒸発部32が設けてある。この補助凝縮蒸発部32は、熱交換流体が流れる熱交換部32aを配してなり、この熱交換部32aは液冷媒Lに浸漬されている。また、連通部30cには、連通部30cを開閉する(つまり、補助吸脱着部31と補助凝縮蒸発部32との連通状態を切り替える)電磁弁33が設けてある。
【0017】
吸着剤S、Tは、周知のように、冷却されることにより気体冷媒を高能力で吸着し、この気体冷媒の吸着に伴い吸着能力が次第に低下するが、再び加熱されることにより、吸着していた気体冷媒を脱着して吸着能力が再生されるという性質を有している。つまり、吸着器1、2、3の熱交換部11a、21a、31aに冷却流体を循環させることにより、吸着剤S、Tは気体冷媒を吸着し、熱交換部11a、21a、31aに加熱流体を循環させることにより、吸着剤S、Tは気体冷媒を脱着する。
【0018】
なお、主吸着剤Sが冷媒を脱着するときの脱着温度(例えば70℃〜90℃程度)において、補助吸着剤Tが冷媒を吸着可能となるように、主吸着剤Sは、シリカゲルから構成し、補助吸着剤Tは、ゼオライトから構成している。また、冷媒としては、例えば水やアルコール水溶液が挙げられる。
そして、冷房定常時は、第1主ユニット1の主吸脱着部11にて冷媒を吸着し、第2主ユニット2の主吸脱着部21にて冷媒を脱着する第1通常運転と、第1主ユニット1の主吸脱着部11にて冷媒を脱着し、第2主ユニット2の主吸脱着部21にて冷媒を吸着する第2通常運転とを、所定時間t(例えば60秒)毎に交互に行なっている。
【0019】
なお、上記所定時間tが経過する前に、吸着剤Sが冷媒を脱着して再生し、かつ、上記所定時間tが経過しても、吸着剤Sがさらに冷媒を吸着可能な状態となるように、吸着コア1、2の熱交換部11a、21aに循環させる熱交換流体の流速を、脱着時の方が吸着時よりも多くなるようにしてある。
なお、室内熱交換器4および室外熱交換器5は、熱交換流体が循環する図示しない熱交換部を備えている。これら熱交換部、および、上記した各熱交換部11a、21a、31a、12a、22a、32aは、内部を流れる熱交換流体と、周囲の空気とを熱交換するものである。
【0020】
そして、主吸脱着部11、21の熱交換部11a、21aは、四方弁71、72を介して、室外熱交換器5、および、図示しないエンジンに、配管にて接続されている。また、主凝縮蒸発部12、22の熱交換部12a、22aは、四方弁73、74を介して、室内熱交換器4、および、室外熱交換器5に、配管にて接続されている。
【0021】
なお、図1中符号Aは、室外熱交換器5から、第1、第2主吸脱着部11、21の熱交換部11a、21a、または、第1、第2主凝縮蒸発部12、22の熱交換部12a、22aにかけての流体循環路であり、この流体循環路Aに熱交換流体を圧送して循環させる循環ポンプ61が、流体循環路Aに配されている。また、図1中符号Bは、第1、第2主凝縮蒸発部12、22の熱交換部12a、22aから室内熱交換器4にかけての流体循環路であり、この流体循環路Bの流体流れを断続する電磁弁84と、循環ポンプ62とが、流体循環路Bに配されている。
【0022】
また、補助吸脱着部31の熱交換部31aと、第1主吸脱着部11の熱交換部11aとは、配管にて接続されている。なお、図1中符号Cは、補助吸脱着部31の熱交換部31aから、第1主吸脱着部11の熱交換部11aにかけての流体循環路であり、この流体循環路Cの流体流れを断続する電磁弁81と、循環ポンプ63とが、流体循環路Cの途中に配してある。また、図1中符号Dは、第1主吸脱着部11の熱交換部11aと四方弁72との間の流体流路であり、流体流路Dの流体流れを断続する電磁弁82が、流体循環路Dの途中に配してある。
【0023】
そして、補助凝縮蒸発部32の熱交換部32aと、室内熱交換器4とは、配管にて接続されている。なお、図1中符号Eは、補助凝縮蒸発部32の熱交換部32aから、室内熱交換器4にかけての流体循環路であり、この流体循環路Eの流体流れを断続する電磁弁83と、上記した循環ポンプ62とが、流体循環路Eの途中に配してある。
【0024】
さらに、補助凝縮蒸発部32の熱交換部32aと、室外熱交換器5とは、配管にて接続されている。なお、図1中符号Fは、補助凝縮蒸発部32の熱交換部32aから、室外熱交換器5にかけての流体循環路であり、この流体循環路Fの流体流れを断続する電磁弁85と、上記した循環ポンプ61とが、流体循環路Fの途中に配してある。
【0025】
次に、本実施形態の作動を説明する。
図1は、エンジン始動直後において、冷房を開始した直後(つまりクールダウン時)の状態を示している。なお、電磁弁81、82、83、84のうち、黒塗りのものは閉弁状態であり、白抜きのものは開弁状態である。
まず、電磁弁33にて連通部30cを開いて、補助吸脱着部31と補助凝縮蒸発部32とを連通することにより、補助吸脱着部31の吸着剤Tが冷媒蒸気を吸着するとともに、補助凝縮蒸発部32において液冷媒Lが蒸発する。
【0026】
そして、冷媒の吸着による吸着熱にて、補助吸脱着部31の熱交換部31a内の熱交換流体が急速に加熱され、この加熱された熱交換流体は、流体循環路Cを経て、第1主吸脱着部11の熱交換部11aを循環し、この熱交換部11aの吸着剤Sを加熱する。そして、吸着剤Sは、加熱されることにより冷媒を脱着し、再生に向かう。
【0027】
このとき、電磁弁81が開き、電磁弁82が閉じているため、補助吸脱着部31の熱交換部31aにて加熱された熱交換流体は、第1主吸脱着部11の熱交換部11aのみに循環する。よって、第1主吸脱着部11の加熱を急速に行なうことができ、この主吸着剤Sの再生を急速に行なうことができる。
なお、吸着剤Tが冷媒を吸着することによる吸着熱により、補助吸脱着部31の熱交換部31aを流れる熱交換流体が、吸着剤Sを脱着可能な温度(例えば90℃)に加熱されるように、吸着剤Tの充填量が設定されている。
【0028】
また、吸着剤Sから脱着された冷媒蒸気は、第1主凝縮蒸発部12の熱交換部12aにて凝縮し、液冷媒Lに戻る。このとき、冷媒蒸気の凝縮による凝縮熱は、熱交換部12a内の熱交換流体に放出され、この熱を受けて加熱された熱交換流体は、流体循環路Aを経て室外熱交換器5を循環し、この室外熱交換器5にて室外へ放熱する。
【0029】
また、冷媒の蒸発による蒸発潜熱により、補助凝縮蒸発部32の熱交換部32a内の熱交換流体が冷却され、この冷却された熱交換流体は、流体循環路Eを経て室内熱交換器4を循環し、この室内熱交換器4近傍の空気を冷却する。これにより、車室内の冷房が行なわれる。このとき、電磁弁83が開き、電磁弁84、85が閉じているため、補助凝縮蒸発部32の熱交換部32aにて冷却された熱交換流体は室内熱交換器4のみに循環する。よって、室内の冷房を急速に行なうことができる。
【0030】
なお、第2主吸脱着部21の熱交換部21aにはエンジン冷却水が循環しているが、エンジン始動直後ではエンジン冷却水が比較的低温であるため、この第2主吸脱着部21の吸着剤Sは再生するのに時間がかかる。
以上のようなクールダウン運転が所定時間(数分間)行なうことにより、補助吸脱着部31の吸着剤Tの吸着能力が衰えるとともに、第1主吸脱着部11の吸着剤Sが再生されるので、このとき、第1主吸脱着部11が吸着側、第2主吸脱着部21が脱着側となる上述の第1通常運転と、補助吸脱着部31の再生運転とを同時に行なうように切り替える。このときの状態を図2に示す。
【0031】
第1通常運転として、第1主吸脱着部11の熱交換部11aと室外熱交換器5との間に、流体循環路Aを経て熱交換流体が循環しており、この結果、第1主吸脱着部11の吸着剤Tが冷媒蒸気を吸着するとともに、第1主凝縮蒸発部12の液冷媒Lが蒸発する。この冷媒の蒸発による蒸発潜熱にて冷却された熱交換部12a内の熱交換流体が、流体循環路Bを経て室内熱交換器4を循環し、この室内熱交換器4近傍の空気を冷却する。これにより、車室内の冷房が行なわれる。
【0032】
また、第1通常運転として、第2主吸脱着部21の熱交換部21aを、高温となったエンジン冷却水にて加熱し、この第2主吸脱着部21の吸着剤Sから冷媒を良好に脱着させることにより、吸着剤Sが再生する。この吸着剤Sから脱着された冷媒蒸気は、第2主凝縮蒸発部22にて凝縮する。この凝縮熱は、流体循環路Aを経て室外熱交換器5にて室外へ放熱される。
【0033】
また、補助吸脱着部31の再生運転として、スイッチ92をオンとすることにより、電気ヒータ31bが発熱して、補助吸脱着部31の吸着剤Tを加熱する(例えば200℃程度)。これにより、吸着剤Tから冷媒が脱着され、この吸着剤Tが再生する。この吸着剤Tから脱着された冷媒蒸気は、補助凝縮蒸発部32にて凝縮する。この凝縮熱は、流体循環路Fを経て、室外熱交換器5にて室外へ放熱される。
【0034】
この第1通常運転が上記所定時間t行なわれたとき、この第1通常運転に替えて、第1主吸脱着部11が吸着側、第2主吸脱着部21が脱着側となる上述の第2通常運転に切り替える(補助吸脱着部31の再生運転は継続されている)。このときの状態を図3に示す。
この第2通常運転では、第1、第2主ユニット11、12における吸脱着状態および凝縮蒸発状態が、第1通常運転時と入れ替わっただけであるため、説明は省略する。このように、第1通常運転と第2通常運転を所定時間t毎に切り替えて行なうことにより、車室内の冷房が連続的に行なわれる。
【0035】
そして、第1、第2通常運転を切り替えて行なう間に、補助吸脱着部31の吸着剤Tの再生が完了したと判断されたとき、上記再生運転を停止する。このときの状態を図4に示す。
なお、再生完了の判断は、以下のように行なう。すなわち、補助吸脱着部31の熱交換部31aの入口温度および出口温度(熱交換部31aの入口、出口を構成する流体配管の壁面温度等)をサーミスタ(検出手段)101、102にて検出し、この温度差が微少温度(例えば0.2℃)以下となったときを、再生完了と判断する。
【0036】
そして、吸着剤Tの再生完了後は、図4に示すように、スイッチ92をオフとして補助吸脱着部31の加熱を停止するとともに、補助吸脱着部31と補助凝縮蒸発部32とを非連通状態として、補助吸脱着部31の再生状態を、次回の冷房開始時まで維持する。また、補助凝縮蒸発部32の熱交換部32aの熱交換流体の循環を、電磁弁85にて停止する。
【0037】
そして、本実施形態によれば、エンジン始動直後において、冷房を開始するとき、再生状態の補助吸脱着部31と補助凝縮蒸発部32とを連通状態とすることにより、補助吸脱着部31の補助吸着剤Tが急速に冷媒を吸着し、このときの吸着熱により熱交換流体が急速に加熱される。この急速に加熱された熱交換流体を、主吸脱着部11に循環させることにより、この熱交換流体の熱が主吸脱着部11の加熱のみに使用されるので主吸脱着部11を急速に加熱でき、主吸着剤Sの再生を急速に行なうことができる。
【0038】
従って、補助ユニット32にて冷房を行なう時間が短縮されるので、補助ユニット32に必要とされる冷房能力も小さくでき、補助ユニット32の大型化を抑制できる。
また、冷房定常時(つまり、クールダウン時以降、通常運転時)には、補助吸着剤Tを電気ヒータ31bにて加熱して補助吸着剤Tを再生した後、補助吸脱着部31と補助凝縮蒸発部32とを非連通状態として、補助吸脱着部31の再生状態を、次回の冷房開始時まで維持しているので、次回の冷房開始時に、補助吸着剤Tが冷媒を良好に吸着できるので、補助ユニット3による補助冷房が良好になされる。
【0039】
(第2の実施形態)
本実施形態は、上記第1の実施形態における流体循環路Fおよび電磁弁85を廃止したものである。図5は、上記第1の実施形態における図2に対応しており(第1通常運転および補助吸脱着部31の再生運転を同時に行なっている)、この図5に示すように、補助吸脱着部31の脱着時には、補助凝縮蒸発部32に、室内熱交換器4を通過後の比較的低温な(例えば30℃)熱交換流体を循環させている。このようにしても、補助凝縮蒸発部32にて発生する凝縮熱を奪うことができる。しかも、上記第1の実施形態における流体循環路Fおよび電磁弁85を廃止できるので、部品点数が減り、低コストである。
【0040】
なお、補助吸脱着部31の再生運転時には、電磁弁83を半開、電磁弁84を全開とすることにより、流体循環路A(つまり、室内熱交換器4と主凝縮蒸発部12の熱交換部12aとの間の循環路)における熱交換流体の循環量が大幅に減少することを抑制している。これは、流体循環路A内の熱交換流体の循環量が大幅に減少すると、この熱交換流体が、主凝縮蒸発部12の熱交換部12aにおいて良好に冷却されなくなるためである。
【0041】
(他の実施形態)
上記両実施形態では、補助吸脱着部31の吸着剤Tを、電気ヒータ31bの熱にて加熱していたが、排気ガスの熱や、燃焼式ヒータの熱等を利用してもよい。
また、上記両実施形態では、主ユニット1、2を2つ設けていたが、主ユニットを3つ以上設けてもよい。
【0042】
また、補助吸脱着部31の吸着剤Tとして、物理吸着剤であるゼオライトを用いたが、MgCl2 や、CaCl2 等の化学吸着剤を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わり、冷房開始時の車両用吸着式冷凍装置を示す構成図である。
【図2】第1の実施形態に係わり、第1通常運転(第1主吸脱着部が吸着側、第2主吸脱着部が脱着側)、および、補助吸脱着部の再生運転を同時に実行するときの車両用吸着式冷凍装置を示す構成図である。
【図3】第1の実施形態に係わり、第2通常運転(第1主吸脱着部が脱着側、第2主吸脱着部が吸着側)、および、補助吸脱着部の再生運転を同時に実行するときの車両用吸着式冷凍装置を示す構成図である。
【図4】第1の実施形態に係わり、補助吸脱着部の再生運転の停止時に、第1通常運転を実行するときの車両用吸着式冷凍装置を示す構成図である。
【図5】第2の実施形態に係わり、図2に対応する図である。
【符号の説明】
1…主ユニット、10…主密閉容器、11…主吸脱着部、S…主吸着剤、
12…主凝縮蒸発部、3…補助ユニット、30…補助密閉容器、
31…補助吸脱着部、T…補助吸着剤、32…補助凝縮蒸発部3)、
33…電磁弁(弁手段)、4…室内熱交換器、
B…流体循環路(第3流体循環路)、C…流体循環路(第2流体循環路)、
E…流体循環路(第1流体循環路)。
Claims (5)
- 主密閉容器(10)の上方に、冷却されることにより冷媒を吸着し、加熱されることにより冷媒を脱着して吸着能力を再生する主吸着剤(S)を含む主吸脱着部(11)を設け、前記主密閉容器(10)の下方に、冷媒を凝縮、蒸発可能な主凝縮蒸発部(12)を設けてなる主ユニット(1)と、
補助密閉容器(30)の上方に、冷却されることにより冷媒を吸着し、加熱されることにより冷媒を脱着して吸着能力を再生する補助吸着剤(T)を含む補助吸脱着部(31)を設け、前記補助密閉容器(30)の下方に、冷媒を凝縮、蒸発可能な補助凝縮蒸発部(32)を設けてなる補助ユニット(3)と、
前記補助密閉容器(30)において、前記補助吸脱着部(31)と前記補助凝縮蒸発部(32)との連通状態を断続する弁手段(33)と、
車室内に配される室内熱交換器(4)と、
前記補助凝縮蒸発部(32)と前記室内熱交換器(4)との間に熱交換流体を循環させる第1流体循環路(E)と、
前記主吸脱着部(11)と前記補助吸脱着部(31)との間に熱交換流体を循環させる第2流体循環路(C)と、
前記主凝縮蒸発部(12)と前記室内熱交換器(4)との間に熱交換流体を循環させる第3流体循環路(B)とを備え、
車室内の冷房開始前においては、前記補助吸着剤(T)が再生した状態で、前記補助吸脱着部(31)と前記補助凝縮蒸発部(32)とが前記弁手段(33)にて非連通状態とされており、
車室内の冷房開始時に、前記補助吸脱着部(31)と前記補助凝縮蒸発部(32)とを前記弁手段(33)にて連通状態とすることにより、前記補助吸着剤(T)に冷媒を吸着させるとともに、前記補助凝縮蒸発部(32)で冷媒を蒸発させ、
この補助凝縮蒸発部(32)で冷媒が蒸発するときの蒸発潜熱にて冷却された熱交換流体を、前記第1流体循環路(E)を経て前記室内熱交換器(4)に循環させることにより、車室内を冷房するようになっており、
また、前記車室内の冷房開始時には、前記補助吸着剤(T)が冷媒を吸着するときの吸着熱にて加熱された熱交換流体を、前記第2流体循環路(C)を経て前記主吸脱着部(11)に循環させることにより、前記主吸着剤(S)を加熱して前記主吸着剤(S)から冷媒を脱着するとともに、この脱着した冷媒を前記主凝縮蒸発部(12)で凝縮させ、
前記車室内の冷房開始後、前記主吸着剤(S)が再生したとき、前記主吸着剤(S)の加熱を停止することにより、前記主吸脱着部(11)の前記主吸着剤(S)に冷媒を吸着させるとともに、前記主凝縮蒸発部(12)で冷媒を蒸発させ、
この主凝縮蒸発部(12)で冷媒が蒸発するときの蒸発潜熱にて冷却された熱交換流体を、前記第3流体循環路(B)を経て前記室内熱交換器(4)に循環させることにより、車室内を冷房するようになっていることを特徴とする車両用吸着式冷凍装置。 - 前記補助吸脱着部(31)には、前記補助吸着剤(T)を加熱して前記補助吸着剤(T)から冷媒を脱着させる加熱手段(31b)が設けられており、
前記主吸着剤(S)が再生したとき、前記加熱手段(31b)にて前記補助吸着剤(T)を加熱して前記補助吸着剤(T)から冷媒を脱着させ、この脱着された冷媒を前記補助凝縮蒸発部(32)で凝縮させることを特徴とする請求項1に記載の車両用吸着式冷凍装置。 - 前記加熱手段(31b)にて前記補助吸着剤(T)を加熱して前記補助吸着剤(T)から冷媒を脱着させることにより、前記補助吸着剤(T)が再生したとき、前記加熱手段(31b)による加熱を停止するとともに、前記補助吸脱着部(31)と前記補助凝縮蒸発部(32)とを前記弁手段(33)にて非連通状態としており、
この非連通状態を、前記車室内の冷房開始前まで継続することにより、前記車室内の冷房開始前において、前記補助吸着剤(T)が再生した状態で、前記補助吸脱着部(31)と前記補助凝縮蒸発部(32)とを非連通状態とすることを特徴とする請求項2に記載の車両用吸着式冷凍装置。 - 前記主吸着剤(S)が冷媒を脱着するときの脱着温度において、前記補助吸着剤(T)が冷媒を吸着可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用吸着式冷凍装置。
- 前記補助吸着剤(T)は、ゼオライト、塩化マグネシウム、および、塩化カルシウムのいずれか1つからなり、
前記主吸着剤(S)は、シリカゲルからなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用吸着式冷凍装置。
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