JP3334320B2 - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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JP3334320B2
JP3334320B2 JP05338194A JP5338194A JP3334320B2 JP 3334320 B2 JP3334320 B2 JP 3334320B2 JP 05338194 A JP05338194 A JP 05338194A JP 5338194 A JP5338194 A JP 5338194A JP 3334320 B2 JP3334320 B2 JP 3334320B2
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸着剤の吸着作用によ
る発熱を利用して暖房を行う空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば車両用空調装置におい
ては、車両用エンジンの冷却水をヒータコアに供給する
ことにより暖房の熱源として利用している。このため、
特に外気温が低い冬季においては、エンジンの始動直後
は冷却水ひいてはヒータコアの低温状態が継続するの
で、ヒータコアを通じての車室内への送風温度が低くて
乗員が寒い思いをすることがあった。
【0003】また、エンジンを有しない電気自動車で
は、ヒートポンプ装置を利用しているが、この場合も、
ヒートポンプ装置の駆動直後においては冷媒の低温状態
が継続するので、車室内側に位置する熱交換器を通じて
車室内を短時間で暖房することができなかった。
【0004】そこで、上記の欠点に対処するものとし
て、近年、吸着・脱着反応熱を利用した所謂ケミカルヒ
ートポンプを利用した空調装置が提案されており、その
一例として特願平2−217727号及び特願平2−2
17728号の空気調和機がある。これらの空気調和機
は、暖房用及び冷房用の主熱交換器に他に、冷却・加熱
することにより可逆的に吸着媒体である水を吸着・放出
する特性を示す吸着剤が充填された反応熱交換器を設
け、暖房する際は吸着媒体に水を吸着することによりて
その吸着反応による発熱を暖房に利用すると共に、吸着
媒体を加熱して水を吸着することにより吸着剤の吸着機
能を再生するものである。従って、暖房当初においては
吸着剤の吸着反応による発熱により短時間で室内を暖め
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のものでは、反応熱交換器に充填されて吸着反応を
呈する吸着剤は空気中に存在することになるので、吸着
剤の吸着反応により生じた熱が空気を通じて放熱してし
まう。このため、吸着剤による吸着熱を暖房の熱源とし
て利用しながら、暖房の立上り特性が悪いという欠点が
ある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、吸着剤の吸着熱を暖房の熱源として利
用する構成において、暖房の立上り特性を向上すること
ができる空調装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の空調装置は、吸
着媒体の吸着に応じて発熱すると共に所定の高温状態で
吸着媒体を脱着して再生する可逆特性を有する吸着剤が
収納された吸着容器を設け、この吸着容器内を真空状態
に維持可能な真空手段を設け、前記吸着容器に吸着媒体
を供給可能な吸着媒体供給手段を設け、前記吸着容器と
外部との連通状態で当該吸着容器内の空気を外部に送風
可能な送風手段を設け、前記吸着容器内の吸着媒体を所
定の高温状態に加熱可能な加熱手段を設け、暖房が指示
されたときは、前記真空手段による前記吸着容器内の真
空状態の維持状態で前記吸着媒体供給手段を動作させる
第1の行程と、前記送風手段を動作させる第2の行程
と、前記加熱手段を動作させる第3の行程を順に実行す
る制御手段を設けたものである。
【0008】この場合、前記吸着媒体供給手段を、気化
した吸着媒体を凝縮により液化した状態で貯留するよう
に構成すると共に、前記制御手段を、第3の行程を実行
するときは、前記吸着容器と前記吸着媒体供給手段との
連通状態で実行するように構成してもよい。
【0009】また、前記送風手段を、前記吸着媒体供給
手段を通じて前記吸着容器を外部と連通するように構成
してもよい。
【0010】
【作用】請求項1記載の空調装置の場合、制御手段は、
暖房が指示されたときは、まず、第1の行程を実行す
る。これにより、吸着媒体供給手段により吸着容器内に
吸着媒体が供給されるので、吸着媒体が吸着反応により
発熱して温度が上昇する。このとき、吸着容器内は真空
手段により真空状態に維持されているので、吸着剤は断
熱状態で発熱することになり短時間で高温となる。
【0011】続いて、制御手段は、第2の行程を実行す
る。これにより、送風手段により吸着容器と外部との連
通状態で吸着容器内の空気が外部に送風されるので、外
部からの空気は吸着容器を通過する際に吸着剤により加
熱されて外部に送風される。続いて、制御手段は、第3
の行程を実行する。これにより、加熱手段により吸着媒
体が加熱されて所定の高温状態となるので、吸着剤は吸
着媒体を脱着して再生する。
【0012】請求項2記載の空調装置の場合、制御手段
は、第3の行程を実行するときは、吸着容器と吸着媒体
貯供給手段との連通状態で実行する。このとき、吸着媒
体供給手段は気化した冷媒を凝縮により液化した状態で
貯留するように構成されているので、吸着媒体を回収し
て再利用することができる。
【0013】請求項3記載の空調装置の場合、送風手段
は、吸着媒体供給手段を通じて吸着容器を外部と連通す
る。これにより、外部への送風時に吸着媒体供給手段を
通じて吸着剤に対する吸着媒体の供給を継続することが
できるので、吸着剤の吸着反応による発熱を長時間にわ
たって継続することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1乃至図5を
参照して説明する。図1は全体の構成を概略的に示して
いる。この図1において、真空ポンプ1は第1のバルブ
2を通じて水タンク3と連通している。この水タンク3
には吸着媒体としての水が収納されていると共に、底面
には放熱フィン4aを有する蓄冷剤4が配設されてい
る。この蓄冷剤4は例えばエチレングリコール水溶液、
プロピレングリコール水溶液、塩化カリウム水溶液、塩
化ナトリウム水溶液、塩化マグネシウム水溶液、塩化ア
ンモニウム水溶液、氷等を容器に収納して成る。
【0015】水タンク3は第2のバルブ5を通じて吸着
容器6と連通している。この吸着容器6には球状の吸着
剤7が収納されている。この吸着剤7はシリカゲル、活
性アルミナ、活性炭、好ましくはゼオライトのようなモ
レキュラーシーブから成り、水等の吸着媒体を吸着した
ときは吸着反応して発熱する性質を有する。この場合、
上記真空ポンプ1及び第1のバルブ2により真空手段が
構成されている。また、水タンク3及び第2のバルブ5
により吸着媒体供給手段が構成されている。
【0016】ここで、図2及び図3は吸着容器7内の吸
着剤7の収納構成を示している。この図2及び図3に示
すように吸着剤7は所定寸法の球状に形成されており、
複数の吸着剤7が金属メッシュ8(或いはパンチングメ
タル)に囲繞されて吸着剤ブロック9を形成していると
共に、斯様な吸着剤ブロック9が所定間隙を存して積層
されている。
【0017】図1において、上述のように構成された複
数の吸着剤ブロック9の側面には電気ヒータ10が添設
されている。また、吸着容器6の上部には吸気室11が
形成されており、その吸気室11の側面に吸気口12が
形成されている。吸気室11内にはアクチュエータ13
の駆動に応じて上下動する第1のダンパ14が設けられ
ており、その第1のダンパ14の上下動に応じて吸着容
器6内が吸気室11を通じて外部と連通されるようにな
っている。
【0018】吸着容器6の下部には排気室15が形成さ
れており、その排気室15と連通してブロワ16が設け
られている。この排気室15にはアクチュエータ17の
駆動に応じて上下動する第2のダンパ18が設けられて
おり、その第2のダンパ18の上下動に応じて吸着容器
6内が排気室15と連通するようになっている。この場
合、上記第1,第2のダンパ14,18及びブロワ16
により送風手段が構成されている。
【0019】ここで、制御手段としての制御装置19
は、暖房スイッチ20が操作されたときは、上記真空ポ
ンプ1、第1,第2のバルブ2,5、電気ヒータ10、
アクチュエータ13,17及びブロワ16を適宜タイミ
ングで駆動するようになっている。
【0020】尚、制御装置19による制御が終了した初
期状態では、真空ポンプ1により水タンク3及び吸着容
器6内が真空状態に維持された状態で第1,第2のバル
ブ2,5及び第1,第2のダンパ14,18は閉鎖位置
に位置決めされている。
【0021】次に上記構成について作用を説明する。図
4は制御装置19の動作を示している。この図4におい
て、制御装置19は、暖房スイッチ20が操作されると
(ステップS1)、まず、第2のバルブ5を開く(ステ
ップS2)。このとき、水タンク3内には水蒸気が発生
しているので、水タンク3内と吸着容器6内との水蒸気
圧差により水タンク3内の水蒸気が第2のバルブ5を通
じて吸着容器6内に流入するようになる。すると、水蒸
気が吸着剤7に付着するので、吸着剤7が吸着反応によ
り発熱するようになる。このとき、吸着容器6内は真空
状態に維持されているので、吸着剤6は断熱状態で発熱
することにより急速に温度が上昇して高温(略200
℃)の発熱物となる。
【0022】そして、制御装置19は、第2のバルブ5
を開いてから所定時間が経過すると(ステップS3)、
アクチュエータ13,17を駆動して第1,第2のダン
パ14,18を開放位置に移動すると共にブロワ16を
オンする(ステップS4、S5)。これにより、吸着容
器6内が室内と連通した状態で吸着容器6内の空気がブ
ロワ16により室内に送風されるので、室内の空気が吸
着容器6内を通過するようになる。これにより、室内の
空気は高温の吸着剤7と熱交換して加熱されるので、暖
気が室内に送風される。このとき、斯様に室内の空気が
吸着剤7を通過すると、吸着剤7が一旦冷却されるよう
になるので、吸着剤7の水蒸気の吸着容量が増加するよ
うになる。この結果、室内の空気が通過する際に空気中
に含まれる水分を吸着するようになるので、吸着剤7は
吸着反応による発熱を継続することができる。従って、
斯様な吸着剤7の吸着反応による発熱が繰返して行われ
る結果、吸着剤7の発熱による暖房を暖房開始から長時
間にわたって持続させることができる。
【0023】さて、吸着剤7の吸着反応が低下して暖房
能力が低下したときは、暖房スイッチ20をオフする。
すると、制御装置19は、ブロワ16をオフしてから
(ステップS7)、アクチュエータ13,17を駆動し
て第1,第2のダンパ14,18を閉鎖位置に移動する
と共に第2のバルブ2を開いてから(ステップS8,S
9)、真空ポンプ1を駆動する(ステップS10)。こ
れにより、水タンク3内及び吸着容器6内が真空引きさ
れる。
【0024】そして、制御装置19は、水タンク3内及
び吸着容器6内の真空引きが終了したときは(ステップ
S11)、第1のバルブ2を閉じると共に真空ポンプ1
をオフしてから(ステップS12,13)、電気ヒータ
10をオンする(ステップS14)。これにより、吸着
容器6内の吸着剤7は電気ヒータ10により高温に加熱
されるので、吸着剤6は吸着していた水を脱着反応によ
り放出するようになる。このとき、吸着容器6と水タン
ク3との間の第2のバルブ5は開いているので、吸着容
器6内で発生した水蒸気は第2のバルブ5を通じて水タ
ンク3内に流入するようになる。ここで、水タンク3内
には蓄冷剤4が配設されているので、水タンク3内に流
入した水蒸気は蓄冷剤4により冷却されて凝縮すること
により液化する。この結果、吸着剤7に吸着されていた
水蒸気を水タンク3に回収して貯留することができる。
【0025】そして、制御装置19は、電気ヒータ10
のオン時間が所定時間経過することにより吸着剤7の脱
着反応を完全に終了したところで、第2のバルブ5を閉
じてから電気ヒータ10をオフする(ステップS16,
S17)。以上の動作により、吸着剤7を再生すること
ができると共に、吸着剤7に吸着されていた水蒸気を水
タンク3に回収することができる。また、水タンク3内
及び吸着容器6内を真空状態の初期状態と復帰すること
ができる。
【0026】上記構成のものによれば、吸着剤7に水蒸
気を付着したときに発生する吸着熱を利用して暖房を行
う際に、吸着剤7を断熱状態で発熱させるようにしたの
で、吸着剤を空気中で発熱させる従来例のものと違っ
て、吸着剤7の温度を短時間で上昇させて暖房の熱源と
して利用することができる。従って、室内への送風温度
を短時間で上昇することができるので、暖房の立上り特
性を向上させることができる(図5参照)。
【0027】また、上述のように吸着剤7の吸着反応時
に吸着剤7に室内の空気中に含まれる水分を吸着させる
ことができるので、暖房しながら除湿も合せて行うこと
ができる。このことは、本実施例の構成を車両に適用し
た場合には、暖房時にウインドガラスの曇り防止を効果
的に行うことができることを意味している。
【0028】図6乃至図9は本発明の第2実施例を示し
ており、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説
明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。吸着容
器6を示す図7及び図8において、吸着容器6内は電気
ヒータ10により2分割されて2つの部屋が形成されて
いると共に、各部屋の底面には吸気口21及び排気口2
2が夫々形成されている。これらの吸気口21及び排気
口22は金属メッシュ23(或いはパンチングメタル)
により閉鎖されており、これにより吸着容器6内に収納
された吸着剤7が支持されている。
【0029】図6において、吸着容器6の下部には吸気
口21及び排気口22に対応して吸気室23及び排気室
24が夫々形成されている。吸気室23にはアクチュエ
ータ13により上下動される第1のダンパ14が設けら
れている。排気室24にはアクチュエータ17により上
下動される第2のダンパ18が設けられている。そし
て、吸着容器6には第2のバルブ5を介して真空ポンプ
1が接続されている。
【0030】一方、吸着容器6の上方には水タンク3が
第1のバルブ2を介して配設されている。この水タンク
3の上面には放熱フィン3aが設けられており、放熱フ
ィン3aによる放熱作用により水タンク3は凝縮機能を
呈するようになっている。
【0031】図9は制御装置19の動作を示している。
この場合、制御装置19の動作は第1実施例の制御装置
19の動作と略同一であり、その作用効果も同一である
ので、説明を省略する。
【0032】上記構成のものによれば、吸着容器6の上
方に水タンク3を配設するようにしたので、第1実施例
のものに比べて、配設スペースを削減することができ
る。また、水タンク3内に蓄冷剤を配設する必要がない
ので、全体の構成を簡単化してコストを削減することが
できる。
【0033】図10乃至図13は本発明の第3実施例を
示しており、第1実施例と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略する。図11及び図12に示すように吸着
容器6内は電気ヒータ10により仕切られており、その
仕切空間に吸着剤7が配設されている。吸着容器6の底
面には吸気口25が形成されていると共に上面には排気
口26が形成されている。吸気口25に対応して吸着剤
供給手段を構成する第1のダンパ27が設けられてお
り、第1のダンパ27により吸気口25が開閉されるよ
うになっている。また、排気口26に対応して送風手段
を構成する第2のダンパ28が設けられており、第2の
ダンパ28により排気口26が開閉されるようになって
いる。
【0034】吸着容器6の下部には吸着剤供給手段とし
ての水タンク29が一体に設けられている。この水タン
ク29の底面及び側面外周には放熱フィン29aが設け
られている。また、水タンク29の側面には吸気口30
が形成されており、その吸気口30が送風手段を構成す
る第3のダンパ31により開閉されるようになってい
る。
【0035】吸着容器6の排気口26に対応して排気室
32が形成されている。この排気室32の一方の端部に
はブロワ16が設けられている。また、排気室32の他
方の端部には放熱フィン33aを有する凝縮器33が配
設されている。この凝縮器33は吸着容器6の上部と連
通していると共に連通管34を通じて水タンク29と連
通している。この場合、第2のダンパ28が排気口26
を閉鎖した状態では凝縮器33は排気室32を臨むと共
に、第2のダンパ28が排気口26を開放した状態では
凝縮器33は排気室32から隔離されるようになる。
【0036】連通管34の途中部には第1のバルブ35
が設けられていると共に、その第1のバルブ35と凝縮
器33との間には第2のバルブ36を介して真空ポンプ
1が接続されている。
【0037】尚、制御装置19による制御が終了した初
期状態では、真空ポンプ1により吸着容器6及び水タン
ク29内が真空状態に維持されていると共に、第1乃至
第3のダンパ27,28,31及び第1,第2のバルブ
35,36は閉鎖位置に位置決めされている。
【0038】図13は制御装置19の動作を示してい
る。この図13において、制御装置19は、暖房スイッ
チ20が操作されると(ステップS1)、まず、第1の
ダンパ27を開放する(ステップS2)。すると、水タ
ンク29内と吸着容器6内との水蒸気圧差により水タン
ク29で発生した水蒸気が吸気口25を通じて吸着容器
6内に流入するので、吸着容器6内の吸着剤7は水蒸気
を吸着して発熱する。このとき、吸着容器6内は真空状
態に維持されているので、吸着剤7は断熱状態で発熱す
ることにより短時間で高温の発熱物となる。
【0039】続いて、制御装置19は、第1のダンパ2
7を開放してから所定時間が経過すると(ステップS
3)、第2,第3のダンパ28,31を開放すると共に
ブロワ16をオンする(ステップS4,S5)。これに
より、吸着容器6が室内と連通した状態で吸着容器6内
の空気が室内に送風されるので、室内を短時間で暖房す
ることができる。
【0040】そして、ブロワ16のオン時間が設定時間
に達するか(ステップS6)、暖房スイッチ20がオフ
されたときは(ステップS7)、制御装置19は、第1
乃至第3のダンパ27,28,31を閉じると共に(ス
テップS8)、第1,第2のバルブ35,36を開いて
から(ステップS9)、真空ポンプ1を所定時間駆動す
ることにより水タンク29及び吸着容器6内を真空引き
する(ステップS10,S11)。
【0041】続いて、制御装置19は、第2のバルブ3
6を閉じると共に真空ポンプ1を停止してから(ステッ
プS12,S13)、電気ヒータ10をオンする(ステ
ップS14)。これにより、吸着剤7が電気ヒータ10
により加熱されるので、吸着剤10の脱着反応により水
蒸気が放出されて吸着剤7が初期状態に再生するように
なる。また、吸着剤7から放出された水蒸気は、吸着容
器6から凝縮器33に流入する。このとき、第2のダン
パ28が閉位置に位置することにより凝縮器33が排気
室32を臨んだ状態でブロワ16の駆動状態が継続して
いるので、凝縮器33において吸着容器6から流入した
水蒸気が凝縮により液化すると共に、斯様にして液化し
た水は連通管34を通じて水タンク29に貯留されるよ
うなる。また、凝縮器33からの放熱により暖められた
空気はブロワ16により室内に送風されるので、吸着剤
7による暖房が終了したにもかかわらずさらに暖房を継
続することができる。
【0042】そして、制御装置19は、電気ヒータ10
をオンしてから所定時間が経過すると(ステップS1
4,S15)、第1のバルブ35を閉じると共に電気ヒ
ータ10をオフし(ステップS16,S17)、暖房ス
イッチ20がオフしたところでブロワ16をオフする
(ステップS18,S19)。
【0043】上記構成のものによれば、第1実施例と同
様の作用効果を奏しながら、吸着容器6に収納された吸
着剤7を通じてブロワ16により送風する際に、水タン
ク29を通じて吸着容器6に送風するようにしたので、
吸着剤7に水タンク29から十分な水分を与えて吸着反
応による発熱を一層促進することができる。また、吸着
剤7の脱着作用により放出された水蒸気を凝縮器33で
冷却する際にその熱も暖房に供するようにしたので、暖
房を長時間にわって持続することができる。
【0044】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、次のように変形または拡張できる。ブロワ16
の送風終了タイミングとしては、吸着剤7の温度を検出
する温度検出手段を設け、その温度検出手段による検出
温度が設定温度以下となったタイミングに設定するよう
にしてもよい。上記空調装置を室内用空調装置と組合わ
せるようにしてもよい。上記空調装置を車両用空調装置
と組合わせるようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の空調装置によれば、以下の効果を奏する。請求項1記
載のものによれば、吸着媒体供給手段から吸着媒体を吸
着容器に供給することによりこの吸着容器に収納された
吸着剤の吸着反応による発熱を暖房の熱源として利用す
る際に、吸着剤を断熱状態で発熱させるようにしたの
で、暖房の立上り特性を向上することができる。
【0046】請求項2記載のものによれば、吸着剤から
脱着した吸着媒体を吸着媒体供給手段に回収することが
できるので、吸着媒体供給手段に対する吸着媒体の供給
を省略することができる。
【0047】請求項3記載のものによれば、送風手段に
よる送風を吸着媒体供給手段を通じて行うようにしたの
で、吸着剤の吸着反応による発熱を長時間にわたって持
続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における全体構成を示す概
略図
【図2】収納状態で示す吸着剤ブロックの側面図
【図3】収納状態で示す吸着剤ブロックの平面図
【図4】制御装置の動作を示すフローチャート
【図5】吹出温度の時間経過を示す特性図
【図6】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図7】図2相当図
【図8】図3相当図
【図9】図4相当図
【図10】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図11】図2相当図
【図12】図3相当図
【図13】図4相当図
【符号の説明】
1は真空ポンプ(真空手段)、2は第1のバルブ(吸着
媒体供給手段)、3は水タンク(吸着媒体供給手段)、
7は吸着剤、10は電気ヒータ(加熱手段)、14は第
1のダンパ(送風手段)、16はブロワ、18は第2の
ダンパ(送風手段)、19は制御装置(制御手段)、2
7は第1のダンパ(吸着媒体供給手段)、28は第2の
ダンパ(送風手段)、29は水タンク(吸着媒体供給手
段)、31は第3のダンパ(送風手段)である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着媒体の吸着に応じて発熱すると共に
    所定の高温状態で吸着媒体を脱着して再生する可逆特性
    を有する吸着剤が収納された吸着容器と、 この吸着容器内を真空状態に維持可能に設けられた真空
    手段と、 前記吸着容器に吸着媒体を供給可能に設けられた吸着媒
    体供給手段と、 前記吸着容器と外部との連通状態で当該吸着容器内の空
    気を外部に送風可能に設けられた送風手段と、 前記吸着容器内の吸着媒体を所定の高温状態に加熱可能
    に設けられた加熱手段と、 暖房が指示されたときは、前記真空手段による前記吸着
    容器内の真空状態の維持状態で前記吸着媒体供給手段を
    動作させる第1の行程と、前記送風手段を動作させる第
    2の行程と、前記加熱手段を動作させる第3の行程を順
    に実行する制御手段とを備えたことを特徴とする空調装
    置。
  2. 【請求項2】 前記吸着媒体供給手段は、気化した吸着
    媒体を凝縮により液化した状態で貯留するように構成さ
    れている共に、 前記制御手段は、第3の行程を実行するときは、前記吸
    着容器と前記吸着媒体供給手段との連通状態で実行する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    空調装置。
  3. 【請求項3】 前記送風手段は、前記吸着媒体供給手段
    を通じて前記吸着容器を外部と連通するように構成され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の空調装
    置。
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