JP2015197282A - 化学蓄熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸着器の加熱機能及び徐熱機能を1種類の部品で実現することができる化学蓄熱装置を提供する。
【解決手段】化学蓄熱装置は、NHと化学反応して熱を発生させる蓄熱材を含む反応器と接続された吸着器12とを備えている。吸着器12は、プレート容器16と熱伝導板17とが交互に積層されてなる積層体18を有している。プレート容器16には、NHの物理吸着による保持及び脱離が可能な吸着材19が封入されている。熱伝導板17は、熱伝導性を有すると共に電圧を付与すると発熱する部材であり、例えばSiCで形成されている。熱伝導板17には、電極20が取り付けられている。また、吸着器12は、積層体18に対して上下から圧力を加えることにより、プレート容器16及び熱伝導板17同士を押圧する押圧部材21を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、加熱対象物を加熱する化学蓄熱装置に関するものである。
従来の化学蓄熱装置としては、例えば特許文献1に記載されているように排気ガス浄化装置に備えられたものが知られている。特許文献1に記載の化学蓄熱装置は、アンモニア(NH)と化学反応して熱を発生させる反応材を有する反応器と、この反応器と接続され、NHを物理吸着する活性炭を有する吸着器とを備えている。
このような化学蓄熱装置において、排気ガスの温度が低いときは、吸着器の活性炭から脱離したNHが反応器に供給され、NHと反応材との化学反応によって反応器から熱が発生し(発熱反応)、その熱により加熱対象物が加熱される。排気ガスの温度が高くなると、排気ガスの熱が反応器に与えられるため、反応材からNHが脱離し、そのNHが吸着器に戻って活性炭に物理吸着される(再生反応)。
特開2013−238219号公報
ところで、上記従来技術のような化学蓄熱装置において、発熱反応時に所望の発熱温度を得るためには、反応器内を所定圧力に保つ必要があり、そのためには吸着器内を所定圧力に保つ必要がある。特許文献1に記載の化学蓄熱装置では、吸着器にヒータを設け、発熱反応時に吸着器の活性炭をヒータで加熱することもある。このようにする事により、使用するNH量を減らしつつ、吸着器内を所定圧力まで上げることができる。しかし、この場合には、再生反応時に活性炭を徐熱する必要があるため、ヒータに加えて徐熱装置(クーラ)を吸着器に別途設ける必要がある。
本発明の目的は、吸着器の加熱機能及び徐熱機能を1種類の部品で実現することができる化学蓄熱装置を提供することである。
本発明の化学蓄熱装置は、気体の反応媒体と化学反応して熱を発生させる蓄熱材を有する反応器と、反応器と接続された吸着器とを備え、吸着器は、反応媒体を吸着する吸着材と、吸着材を収容する収容部材と、収容部材と隣り合うように配置され、熱伝導性を有すると共に電圧を付与すると発熱する熱伝導部材と、熱伝導部材に設けられた電極とを有することを特徴とするものである。
このような本発明の化学蓄熱装置において、発熱反応時には、吸着器の吸着材から脱離した反応媒体が反応器に供給され、反応媒体と蓄熱材との化学反応により蓄熱材から熱が発生する。このとき、電極に電圧を付与することで熱伝導部材から熱が発生し、その熱が収容部材に伝わって吸着材が加熱される。従って、吸着器内の圧力が上がり、これに伴って反応器内の圧力が上がるため、蓄熱材において所望の発熱温度を得ることができる。一方、再生反応時には、蓄熱材に熱が与えられることで、蓄熱材から反応媒体が脱離し、その反応媒体が吸着器に戻って吸着材に吸着される。このとき、電極への電圧付与を停止させることで、熱伝導部材からの熱の発生が停止する。このため、収容部材から熱伝導部材に熱が伝わり、熱伝導部材において熱が外気と熱交換されることで、吸着材が徐熱(冷却)される。このように本発明によれば、吸着器の加熱機能及び徐熱機能を熱伝導部材という1種類の部品で実現することができる。これにより、ヒータ及びクーラを別途具備しなくて済む。
収容部材及び熱伝導部材は、複数ずつ有し、吸着器は、収容部材及び熱伝導部材が交互に積層された構造を有していると良い。この場合には、収容部材が両側の熱伝導部材により挟み込まれた状態となるため、収容部材に効率良く熱を伝えて吸着材を加熱することができる。
このとき、吸着器の積層方向の端部には、熱伝導部材が配置されていると良い。この場合には、再生反応時に、吸着器の積層方向の端部に配置された熱伝導部材において、外気との熱交換を効果的に行うことができる。また、発熱反応時に、吸着器の積層方向の端部に配置された熱伝導部材には電圧を付与せず、吸着器の内部に存在する熱伝導部材のみに電圧を付与して、熱伝導部材から収容部材に熱を伝えることにより、吸着器の積層方向の端部に配置された熱伝導部材から外気に逃げる熱が少なくなるため、吸着材を効果的に加熱することができる。
また、熱伝導部材は、ハニカム構造またはフィン構造をなしていると良い。この場合には、熱伝導部材の表面積が大きくなるため、再生反応時に外気との熱交換を効率良く行うことができる。
さらに、吸着器は、収容部材及び熱伝導部材同士を押圧する押圧部材を更に有すると良い。この場合には、収容部材と熱伝導部材との接触性が良くなり、収容部材と熱伝導部材との接触熱抵抗が小さくなるため、収容部材と熱伝導部材との間の伝熱性が高くなる。
本発明によれば、吸着器の加熱機能及び徐熱機能を1種類の部品で実現することができる。これにより、ヒータ及びクーラが不要となるため、コスト的に有利となる。
本発明に係る化学蓄熱装置の一実施形態を備えた排気浄化システムを示す概略構成図である。 図1に示した吸着器の斜視図である。 吸着器内の圧力と吸着器の温度と吸着材へのNH吸着量との関係の一例を示すグラフである。
以下、本発明に係る化学蓄熱装置の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る化学蓄熱装置の一実施形態を備えた排気浄化システムを示す概略構成図である。同図において、排気浄化システム1は、車両のディーゼルエンジン2(以下、単にエンジン2という)の排気系に設けられ、エンジン2から排出される排気ガス中に含まれる有害物質(環境汚染物質)を浄化するシステムである。
排気浄化システム1は、エンジン2と接続された排気通路3の途中に上流側から下流側に向けて順に配置された熱交換器4、酸化触媒(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)5、ディーゼル排気微粒子除去フィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter)6、選択還元触媒(SCR:Selective Catalytic Reduction)7及び酸化触媒(ASC:Ammonia Slip Catalyst)8を備えている。
熱交換器4は、エンジン2からの排気ガスと後述する反応器11との間で熱の伝達を行う機器であり、ハニカム構造をなしている。なお、熱交換器4はハニカム構造に限らず、周知の熱交換構造を利用可能である。酸化触媒5は、排気ガス中に含まれるHC及びCO等を酸化して浄化する触媒である。DPF6は、排気ガス中に含まれる粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕集して取り除くフィルタである。SCR7は、尿素またはアンモニア(NH)によって、排気ガス中に含まれるNOxを還元して浄化する触媒である。酸化触媒8は、SCR7をすり抜けてSCR7の下流側に流れたNHを酸化する触媒である。
また、排気浄化システム1は、本実施形態の化学蓄熱装置10を備えている。化学蓄熱装置10は、通常は排気ガスの熱(排熱)を蓄えておき、必要なときに排熱を使用することにより、エネルギーレスで熱交換器4を加熱する装置である。
化学蓄熱装置10は、熱交換器4の周囲に排気通路3を介して配置された反応器11と、熱交換器4から離間して配置された吸着器12とを備えている。反応器11及び吸着器12は、配管13を介して接続されている。配管13には、開閉弁14が設けられている。
反応器11は、気体の反応媒体であるNHと化学反応して、熱交換器4を加熱するための熱を発生させると共に、排熱を受けてNHを脱離させる蓄熱材15を含んでいる。蓄熱材15としては、ハロゲン化物のMXaという組成を持つ材料が用いられる。ここで、Mは、Mg、Ca、Sr等のアルカリ土類金属、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn等の遷移金属である。Xは、Cl、Br、I等である。aは、2〜3である。
図2は、吸着器12の構造を示す斜視図である。図2において、吸着器12は、複数のプレート容器16と複数の熱伝導板17とが吸着器12の高さ方向に交互に積層されてなる積層体18を有している。つまり、プレート容器16及び熱伝導板17は、吸着器12の高さ方向に互いに隣り合うように配置されている。ここでは、積層体18の積層方向の両端部(上端部及び下端部)にも、熱伝導板17が配置されている。積層体18は、プレート容器16を熱伝導板17で挟み込むように構成されている。
プレート容器16は、ステンレス鋼(SUS)、鉄等により形成されている。プレート容器16には、NHの物理吸着による保持及び脱離が可能な吸着材19が封入されている。つまり、プレート容器16は、吸着材19を収容する収容部材である。吸着材19としては、活性炭、ゼオライト、シリカ、カーボンブラック、メソポーラスカーボン及びナノカーボン等が用いられる。また、図示はしないが、各プレート容器16は配管13にそれぞれ接続されている。
熱伝導板17は、熱伝導性を有すると共に電圧を付与すると発熱する熱伝導部材である。また、熱伝導板17は、吸着器12の外部との熱交換を行う。熱伝導板17は、例えば熱伝導性の高いSiCで形成されている。これにより、熱伝導板17による熱交換効率を上げて、吸着器12の体格を小さくすることが可能となる。また、熱伝導板17は、ハニカム構造を有している。これにより、熱伝導板17の表面積が大きくなるため、熱伝導板17による熱交換効率を更に上げることができる。
積層体18の内部に位置する熱伝導板17には、当該熱伝導板17に電圧を付与するための2つの電極20がそれぞれ取り付けられている。積層体18の両端部に位置する熱伝導板17には、電極20は取り付けられていない。電極20には、電圧源(図示せず)が接続されている。
電極20に電圧を供給すると、熱伝導板17から熱が発生し、その熱が熱伝導板17からプレート容器16に伝わるため、プレート容器16に封入された吸着材19が加熱される。電極20への電圧の供給を停止すると、熱伝導板17から熱が発生することは無く、プレート容器16から熱伝導板17に熱が伝わり、その熱が外気と熱交換されることで、吸着材19が徐熱(冷却)される。
このとき、例えば積層体18の内部に位置する任意のプレート容器16のみを加熱することにより、当該プレート容器16を挟む2つの熱伝導板17から発生した熱が隣のプレート容器16にも伝わるようになるため、積層体18に存在する吸着材19を無駄なく加熱することができる。また、積層体18の両端部に位置する熱伝導板17には電極20が設けられていないことから、当該熱伝導板17からは熱が発生しないため、当該熱伝導板17から外部に逃げる熱が少なくなる。従って、この点でも積層体18に存在する吸着材19を無駄なく加熱することができる。さらに、積層体18の両端部には熱伝導板17が配置されているため、熱伝導板17による外部との熱交換を効果的に行うことができる。
また、吸着器12は、積層体18に対して上下から圧力を加えることにより、プレート容器16及び熱伝導板17同士を押圧する押圧部材21を更に有している。押圧部材21としては、例えば弾力性を有する複数本(ここでは2本)のクランプが用いられる。このような押圧部材21を設けることにより、プレート容器16と熱伝導板17との密着性が良くなり、両者の接触熱抵抗が小さくなるため、プレート容器16と熱伝導板17との間の伝熱性が高くなる。なお、押圧部材21として、積層体18を収容するケースを用いても良い。この場合には、ケースに積層体18を圧入することで、積層体18に対して上下から圧力が加えられる。
また、プレート容器16と熱伝導板17との密着性を更に良くするために、プレート容器16と熱伝導板17との間に伝熱グリスを塗布しても良い。この場合には、プレート容器16と熱伝導板17との間の伝熱性が一層高くなる。
このような化学蓄熱装置10において、エンジン2からの排気ガスの温度が低いときは、まず吸着器12を加熱する。具体的には、電圧源(図示せず)より電極20に電圧をかけることで、熱伝導板17から熱が発生し、その熱が熱伝導板17からプレート容器16に伝わるため、プレート容器16に収容された吸着材19が加熱される。すると、吸着材19からNHが脱離する。つまり、下記の反応式(A)が起こる。
吸着材(NH)+熱 ⇒ 吸着材+NH …(A)
その状態で、開閉弁14を開くと、吸着材19から脱離したNHが配管13を介して反応器11に供給され、反応器11の蓄熱材15(例えばMgBr)とNHとが化学反応して化学吸着(配位結合)し、蓄熱材15から熱が発生する。つまり、下記の反応式(B)における左辺から右辺への反応(発熱反応)が起こる。そして、反応器11で発生した熱によって熱交換器4が加熱される。その後、吸着器12の加熱を終了する。
MgBrNH ⇔ Mg(NHBr+熱 …(B)
このような発熱反応では、吸着器12から反応器11へのNHの供給量に応じて電圧をかける電極20を調整しても良い。具体的には、NHの供給量を多くするほど、電圧をかける電極20の数を増やすようにする。
一方、エンジン2からの排気ガスの温度が高くなると、排熱が反応器11の蓄熱材15に与えられることで、蓄熱材15とNHとが分離する。つまり、上記の反応式(B)における右辺から左辺への反応(再生反応)が起こる。そして、蓄熱材15から脱離したNHは、配管13を介して吸着器12に戻り、吸着器12の吸着材19に物理吸着(回収)される。
このような再生反応時には、吸着器12の加熱は終了している。従って、プレート容器16から熱伝導板17に熱が伝わり、その熱が外気と熱交換されることで、吸着材19が徐熱(冷却)され、NHが吸着材19に物理吸着するようになる。つまり、下記の反応式(C)が起こる。なお、再生反応時には、熱伝導板17と外気との熱交換をより効率的に行うために、吸着器12に風を吹き付けても良い。
吸着材+NH−熱 ⇒ 吸着材(NH) …(C)
次に、図3に示すグラフを用いて、化学蓄熱装置10の動作をより具体的に説明する。図3は、吸着器12内の圧力と吸着器12の温度と吸着材19へのNH吸着量との関係の一例を示したものである。なお、図3中の実線Rは、吸着器12の温度が20℃のときの特性を示し、図3中の実線Sは、吸着器12の温度が40℃のときの特性を示している。図3から分かるように、吸着器12内の圧力が高くなるほど、吸着材19へのNH吸着量が多くなる。また、吸着器12の温度が高くなるほど、吸着器12内の圧力が高くなる。
エンジン2の始動直度は、吸着器12の温度が低くなっている。例えば、その時の吸着器12の温度を20℃、吸着器12内の初期圧力をPと仮定する(A点参照)。その状態で吸着器12が加熱されると、吸着器12の温度が例えば20℃から40℃まで上昇する。これに伴って、吸着器12内の圧力がPからPまで上昇する(B点参照)。
吸着器12内の圧力がPに達すると、吸着器12から反応器11にNHが供給され、上記の発熱反応が行われる。このとき、所定量のNHが吸着器12の吸着材19から脱離して反応器11に移動し、吸着器12内の圧力がPからPまで下がる(C点参照)。
その後、吸着器12の加熱が終了すると、吸着器12の温度が例えば20℃まで下がり、これに伴って吸着器12内の圧力がPからPまで下がる(D点参照)。すると、反応器11から吸着器12にNHが移動し、上記の再生反応が行われる。
このように発熱反応を行うときは、吸着器12を加熱するので、吸着器12内の圧力を所定圧(図3ではP)に保つために必要なNH吸着量を減らすことができる。これにより、吸着器12の体格を小型化することができる。
以上のように本実施形態にあっては、吸着材19が封入されたプレート容器16と熱伝導板17とを交互に積層し、熱伝導板17に電極20を設けるようにしたので、発熱反応時に電極20を介して熱伝導板17に電圧を付与すると、熱伝導板17で発生した熱がプレート容器16に伝わるため、吸着材19が加熱される。一方、再生反応時に熱伝導板17への電圧の付与を停止すると、プレート容器16から熱伝導板17に伝えられた熱が外気と熱交換されることで、吸着材19が徐熱(冷却)される。このように熱伝導板17は、発熱反応時のヒータ機能と再生反応時の徐熱機能(冷却機能)とを兼ね備えていることとなる。これにより、ヒータ及び徐熱器(冷却器)といった2つの機器を備えなくて済むため、コスト的に有利となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものでは無い。例えば上記実施形態では、吸着材19が封入された複数のプレート容器16(収容部材)と複数の熱伝導板17(熱伝導部材)とを交互に積層されてなる構造を有しているが、特にその構造には限られず、吸着材19が封入された1つのプレート容器16と1つの熱伝導板17とが吸着器12の高さ方向に隣り合って配置されていても良い。
また、収容部材及び熱伝導部材としては、特に板状構造でなくても良く、この場合には、収容部材及び熱伝導部材が吸着器12の高さ方向に隣り合って配置されていても良いし、或いは収容部材及び熱伝導部材が吸着器12の高さ方向に対して垂直な方向に隣り合って配置されていても良い。
また、上記実施形態では、熱伝導板17がハニカム構造を有しているが、熱伝導板17の構造としては、特にそれには限られず、フィン構造であっても良い。この場合にも、熱伝導板17の表面積が大きくなるため、熱伝導板17による熱交換効率を向上させることができる。
また、上記実施形態では、反応器11の蓄熱材15と化学反応する気体の反応媒体としてNHを使用したが、反応媒体としては、特にNHには限られず、CO等を使用しても良い。反応媒体としてCOを使用する場合、COと化学反応する蓄熱材としては、MgO、CaO、BaO、Ca(OH)、Mg(OH)、Fe(OH)、Fe(OH)、FeO、Fe、Fe等を使用することができる。
さらに、上記実施形態では、熱交換器4の周囲に反応器11が配置されているが、反応器11の配置箇所としては、特にそれには限られず、例えば熱交換器4の中であっても良い。
また、上記実施形態では、吸着器12がNHを物理吸着する吸着材19を含んでいるが、吸着器12としては特にこれに限られず、NHを化学吸着する吸着材を含んでいても良い。
また、上記実施形態は、ディーゼルエンジン2の排気系に設けられた熱交換器4を加熱するものであるが、本発明は、ディーゼルエンジン2の排気系に設けられた他の部分(例えば酸化触媒5等)を加熱するものにも適用可能である。また、本発明は、ガソリンエンジンの排気系に設けられた触媒等を加熱するもの、或いはエンジンの排気系以外の加熱対象物を加熱するものにも適用可能である。
10…化学蓄熱装置、11…反応器、12…吸着器、15…蓄熱材、16…プレート容器(収容部材)、17…熱伝導板(熱伝導部材)、19…吸着材、20…電極、21…押圧部材。

Claims (5)

  1. 気体の反応媒体と化学反応して熱を発生させる蓄熱材を有する反応器と、
    前記反応器と接続された吸着器とを備え、
    前記吸着器は、
    前記反応媒体を吸着する吸着材と、
    前記吸着材を収容する収容部材と、
    前記収容部材と隣り合うように配置され、熱伝導性を有すると共に電圧を付与すると発熱する熱伝導部材と、
    前記熱伝導部材に設けられた電極とを有することを特徴とする化学蓄熱装置。
  2. 前記収容部材及び前記熱伝導部材は、複数ずつ有し、
    前記吸着器は、前記収容部材及び前記熱伝導部材が交互に積層された構造を有していることを特徴とする請求項1記載の化学蓄熱装置。
  3. 前記吸着器の積層方向の端部には、前記熱伝導部材が配置されていることを特徴とする請求項2記載の化学蓄熱装置。
  4. 前記熱伝導部材は、ハニカム構造またはフィン構造をなしていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項記載の化学蓄熱装置。
  5. 前記吸着器は、前記収容部材及び前記熱伝導部材同士を押圧する押圧部材を更に有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項記載の化学蓄熱装置。
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