JP2013124823A - 蓄熱構造体 - Google Patents

蓄熱構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP2013124823A
JP2013124823A JP2011274567A JP2011274567A JP2013124823A JP 2013124823 A JP2013124823 A JP 2013124823A JP 2011274567 A JP2011274567 A JP 2011274567A JP 2011274567 A JP2011274567 A JP 2011274567A JP 2013124823 A JP2013124823 A JP 2013124823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat storage
honeycomb structure
storage material
partition wall
structure according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011274567A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5852872B2 (ja
Inventor
Mikiya Ichimura
幹也 市村
Shigeharu Hashimoto
重治 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP2011274567A priority Critical patent/JP5852872B2/ja
Publication of JP2013124823A publication Critical patent/JP2013124823A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5852872B2 publication Critical patent/JP5852872B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

Landscapes

  • Filtering Materials (AREA)
  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)

Abstract

【課題】蓄放熱速度が速く、繰り返し耐久性が高く、エネルギー密度が高い蓄熱構造体を提供する。
【解決手段】隔壁12によって流体の流路となる複数のセル14が区画形成されたハニカム構造体16と、該ハニカム構造体16内に配された化学蓄熱材22とを有する。ハニカム構造体16は、一方の開口部と他方の開口部とが共に貫通された1以上の開口セル14aと、開口セル14aに隣接し、一方の開口部と他方の開口部とが共に封止部20によって目封止された1以上の目封止セル14bとを有する。目封止セル14b内には化学蓄熱材22が配され、化学蓄熱材22は、目封止セル14bに内包された形態とされている。隔壁12の熱伝導率は5[W/(m・K)]以上であり、ハニカム構造体16の開口率は50%以上である。
【選択図】図2

Description

本発明は、化学蓄熱材を担持したハニカム構造体を有する蓄熱構造体に関する。
一般に、蓄熱方式には、「顕熱蓄熱」、「潜熱蓄熱」、「化学蓄熱」がある。
化学蓄熱は、顕熱蓄熱や潜熱蓄熱に比して単位質量辺りの蓄熱密度が高く、化学蓄熱材を用いた蓄放熱システム(ケミカルヒートポンプシステム)は、熱の高効率利用に有望であると考えられている(特許文献1及び2参照)。
化学蓄熱材を用いた蓄放熱システムの構成及びその適用先は種々考えられ、例えば特許文献3に開示されているように、車両空調システムに組み込まれる例がある。
しかしながら、化学蓄熱材には、「蓄放熱速度が遅い」、「繰り返し耐久性が低い」という特徴があるため、これを用いて組み立てられたシステムは、当初期待された能力が発揮できない(蓄放熱速度が遅い)だけでなく、継続使用に伴う能力の低下(蓄放熱の絶対量が低下)が生じるという問題を抱える。
蓄放熱速度が遅い原因は、蓄熱材そのものの熱伝導率の低さ及び伝熱パスの狭さ(熱が出入りは表面からのみ)に起因し、繰り返し耐久性が低い原因は、蓄熱材の凝集による反応面積の減少に起因する。
また、従来においては、特許文献4及び5において、潜熱蓄熱材を保持するセラミックス構造体に関する情報が開示されている。特許文献6において、化学蓄熱材を保持するクロスフロー型ハニカムセラミックス構造体に関する情報が開示されている。特許文献7において、化学蓄熱材又は潜熱蓄熱材をセル内に保持するハニカムセラミックス構造体に関する情報が開示されている。
特許第4765072号公報 特開2009−186119号公報 特開2009−264613号公報 特許第2746943号公報 特開2011−38750号公報 特開2011−58678号公報 特開2011−52919号公報
ところで、化学蓄熱材は、「蓄放熱速度が遅い」、「繰り返し耐久性が低い」という欠点がある。
従って、特許文献1〜3に係る方式は、化学蓄熱材を用いていることから、上述した欠点から、当初期待された能力が発揮できない(蓄放熱速度が遅い)。継続使用に伴う能力の低下が生じる(蓄放熱の絶対量の低下)。また、特許文献3に係る方式では、化学蓄熱材の再生(例えばCa(OH)の加熱脱水によるCaO化)に、電気ヒータで加熱した空気を用いているが(間接加熱方式)、再生効率(投入電力あたりの化学蓄熱材の再生量)が悪く、装置が大型になるという問題がある。
また、特許文献6及び7に係る方式は、蓄熱体(蓄熱材とセラミックス構造体の総体)の単位体積辺りの蓄熱エネルギー量に限界があり、十分なエネルギー密度[kJ/kg]が確保できない、という問題がある。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、上述した化学蓄熱材の欠点である「蓄放熱速度が遅い」、「繰り返し耐久性が低い」を解消することができ、しかも、エネルギー密度の向上を図ることができる蓄熱構造体を提供することを目的とする。
[1] 第1の本発明に係る蓄熱構造体は、隔壁を有し、該隔壁によって流体の流路となる複数のセルが区画形成されたハニカム構造体と、前記ハニカム構造体の前記隔壁内に配された化学蓄熱材と、を有することを特徴とする。
[2] 第1の本発明において、前記隔壁の熱伝導率が5[W/(m・K)]以上であることが好ましい。
[3] 第1の本発明において、前記セルの開口率が70%以下であることが好ましい。
[4] 第1の本発明において、前記ハニカム構造体に対する前記化学蓄熱材の充填率が20%以上であることが好ましい。
[5] 第2の本発明に係る蓄熱構造体は、隔壁を有し、該隔壁によって流体の流路となる複数のセルが区画形成されたハニカム構造体と、前記ハニカム構造体内に配された化学蓄熱材と、を有し、前記ハニカム構造体の前記複数のセルは、一方の開口部と他方の開口部とが共に貫通された1以上の開口セルと、前記開口セルに隣接し、一方の開口部と他方の開口部とが共に目封止された1以上の目封止セルと、を有し、前記化学蓄熱材は、前記隔壁内と前記目封止セル内とに配されていることを特徴とする。
[6] 第2の本発明において、前記隔壁の熱伝導率が5[W/(m・K)]以上であることが好ましい。
[7] 第3の本発明に係る蓄熱構造体は、隔壁を有し、該隔壁によって流体の流路となる複数のセルが区画形成されたハニカム構造体と、前記ハニカム構造体内に配された化学蓄熱材と、を有し、前記ハニカム構造体の前記複数のセルは、一方の開口部と他方の開口部とが共に貫通された1以上の開口セルと、前記開口セルに隣接し、一方の開口部と他方の開口部とが共に目封止された1以上の目封止セルと、を有し、前記化学蓄熱材は、前記目封止セル内に配され、前記隔壁の熱伝導率が5[W/(m・K)]以上であり、前記ハニカム構造体の開口率が50%以上であることを特徴とする。
[8] 第3の本発明において、前記ハニカム構造体に対する前記化学蓄熱材の充填率が25%以上であることが好ましい。
[9] 第1〜第3の本発明において、前記隔壁は、セラミックスを主成分として構成され、通電により発熱する隔壁であり、さらに、前記ハニカム構造体に配置され、且つ、前記ハニカム構造体の前記隔壁に通電させるための陽極及び陰極となる一対の電極を有するようにしてもよい。
[10] この場合、前記隔壁の比抵抗が0.01〜50[オーム・cm]であることが好ましい。
[11] 第1〜第3の本発明において、前記ハニカム構造体の前記隔壁の厚みが2〜100[mil]であることが好ましく、さらに好ましくは、5〜20[mil]である。
[12] 第1〜第3の本発明において、前記ハニカム構造体のセル密度が200〜900[cpsi]であることが好ましい。
[13] 第1〜第3の本発明において、前記化学蓄熱材は、金属−水素系の蓄熱材、金属酸化物−水蒸気系の蓄熱材、金属酸化物−二酸化炭素系の蓄熱材、金属塩−水蒸気系の蓄熱材、金属塩−アンモニア系の蓄熱材又は、水蒸気吸着系の蓄熱材を用いることができる。
[14] この場合、前記化学蓄熱材は、カルシウム酸化物−水蒸気系又はマグネシウム酸化物−水蒸気系の蓄熱材であることが好ましい。
本発明に係る蓄熱構造体によれば、化学蓄熱材の欠点である「蓄放熱速度が遅い」、「繰り返し耐久性が低い」を解消することができ、しかも、エネルギー密度の向上を図ることができる。すなわち、蓄放熱速度が速く、繰り返し耐久性が高く、エネルギー密度が高い蓄熱構造体とすることができる。
図1Aは本実施の形態に係る蓄熱構造体の外観の一例を示す斜視図であり、図1Bは本実施の形態に係る蓄熱構造体の外観の他の例を示す斜視図である。 図2Aは第1の具体例に係る蓄熱構造体(第1蓄熱構造体)をセルの延びる方向(z方向)に沿って切断して示す断面図であり、図2Bは第1蓄熱構造体をセルの延びる方向と直交する方向(x方向)に沿って切断して示す断面図である。 図3Aは第2の具体例に係る蓄熱構造体(第2蓄熱構造体)をz方向に沿って切断して示す断面図であり、図3Bは第2蓄熱構造体をx方向に沿って切断して示す断面図である。 図4Aは第3の具体例に係る蓄熱構造体(第3蓄熱構造体)をz方向に沿って切断して示す断面図であり、図4Bは第3蓄熱構造体をx方向に沿って切断して示す断面図である。 図5Aは第4の具体例に係る蓄熱構造体(第4蓄熱構造体)の外観の一例を示す斜視図であり、図5Bは第4蓄熱構造体の正面を示す図である。 第1実施例〜第5実施例で使用した実験装置の要部を示す説明図である。 最高温度と最高温度到達時間の関係を示す特性図である。 第6実施例で使用した実験装置の要部を示す説明図である。
以下、本発明に係る蓄熱構造体の実施の形態例を図1A〜図8を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る蓄熱構造体10は、図1A及び図1Bに示すように、隔壁12(外周壁を含む)を有し、該隔壁12によって流体の流路となる複数のセル14が区画形成されたハニカム構造体16と、該ハニカム構造体16内に配された化学蓄熱材22(図2A及び図2B、図3A及び図3B、図4A及び図4B参照)とを有する。ハニカム構造体16の外形形状は、任意の形状が挙げられるが、例えば円柱状(図1A参照)あるいは角柱状(図1B参照)等が好ましく採用される。
ここで、蓄熱構造体10のいくつかの具体例について図2A〜図5Bを参照しながら説明する。
先ず、第1の具体例に係る蓄熱構造体(以下、第1蓄熱構造体10Aと記す)のハニカム構造体16は、図2Aに示すように、一方の開口部と他方の開口部とが共に貫通された1以上の開口セル14aと、開口セル14aに隣接し、一方の開口部と他方の開口部とが共に封止部20によって目封止された1以上の目封止セル14bとを有する。目封止セル14b内には化学蓄熱材22が配され、化学蓄熱材22は、目封止セル14bに内包された形態とされている。そして、開口セル14aは、流体が流通する流体流路24を構成し、目封止セル14bは流体流路24を取り囲むように配置されている。例えば、図2Bに示すように、第1蓄熱構造体10Aの断面(ハニカム構造体16の開口セル14aの延びる方向(z方向:図2A参照)と直交する断面)の模様が市松模様状(あるいは千鳥模様状)を呈するように、開口セル14a及び目封止セル14bが配置されている。これにより、開口セル14a内を流通する流体と、目封止セル14b内の化学蓄熱材22とが熱交換することとなる。なお、開口セル14aと目封止セル14bを区別しない場合は、単に「セル14」と記す。
セル14の開口形状(セル形状)は、円形、楕円形、三角形、四角形、その他の多角形等の中から所望の形状を適宜選択すればよく、セル形状は混在していてもよい。しかしながら、セル形状が三角形、四角形、その他の多角形等の場合、その頂点角の少なくとも一部が曲率をもつことが好ましく、図2Bに示すように、流体の流通方向に垂直な断面における開口セル14aの形状が四角形状であり、開口セル14aの少なくとも一部が、その頂点角に曲率をもつことがより好ましい。これは、加熱体の流れに乱れが少なくなり、全体として均質一に熱が伝わり易くなるためである。
ハニカム構造体16は、耐熱性、耐食性に優れるセラミックスを用いることが好ましい。具体的には、ハニカム構造体16を構成する隔壁12、封止部20等は、セラミックスを主成分とする材料にて構成されることが好ましい。ハニカム構造体16の好ましい構成材料については後で詳述する。
ハニカム構造体16のセル密度(単位断面積あたりのセル14の数)は、200〜900[cpsi](約31.00〜約139.50[セル/cm])であることが好ましい。セル密度が小さすぎると、隔壁12の強度、ひいてはハニカム構造体16自体の強度及び有効GSA(幾何学的表面積)が不足するおそれがある。一方、セル密度が大きすぎると、熱媒体が流れる際の圧力損失が大きくなるおそれがある。
ハニカム構造体16の隔壁12の熱伝導率は5[W/(m・K)]以上であることが好ましい。熱伝導率の上限は隔壁12の構成材料によって変わってくるが、隔壁12の構成材料として、例えばSi結合SiC(後述する)を用いた場合は、熱伝導率の上限は50[W/(m・K)]であるため、好ましい熱伝導率は5[W/(m・K)]以上50[W/(m・K)]以下となる。
ハニカム構造体16の開口率は50%以上であることが好ましい。開口率は、目封止セル14bを形成しない前のハニカム構造体16、すなわち、開口セル14aのみが配列されたハニカム構造体16の開口率を意味する。そして、この開口率は、例えば図1A及び図1Bに示すように、ハニカム構造体16の全断面積に対する開口セル14aの全開口面積である。ハニカム構造体16の断面積は、ハニカム構造体16の開口セル14aの延びる方向(z方向)と直交する断面の面積(開口セル14aの全開口面積を含めた面積)である。計算上は、1つの開口セル14aについての開口率と同じになるため、以下のようにして求めることができる。
すなわち、開口セル14aの第1方向(x方向)の配列ピッチをPx、第2方向(y方向:x方向と直交する方向)の配列ピッチをPyとし、隔壁12の厚みをtとしたとき、下記演算式にて求めることができる。
開口率=(Px−t)×(Py−t)/(Px×Py)
セル14の形状が正方形で、第1方向及び第2方向の配列ピッチが共に例えばPxであれば、開口率は、{(Px−t)/Px}で求めることができる。
隔壁12の厚みtは、2〜100[mil](約0.0508〜約2.54[mm])であることが好ましく、さらに好ましくは、5〜20[mil](約0.127〜約0.508[mm])である。隔壁12の厚みtを小さくしすぎると、機械的強度が低下して衝撃や熱応力によって破損することがある。一方、隔壁12の厚みtを大きくしすぎると、ハニカム構造体16側に占めるセル容積の割合が低くなり、熱媒体が透過する熱交換率が低下するといった不具合が発生するおそれがある。
流体流路24に流通させる流体としては、気体、液体であっても特に限定されない。例えば、気体であれば自動車の排ガス等が挙げられる。この場合、排ガスを浄化する触媒コンバーターとして第1蓄熱構造体10Aを利用することができる。
化学蓄熱材22は、固体や液体そのものであってもよく、カプセルに封入されたカプセル状のものであってもよく、化学蓄熱材22が目封止セル14b内に封入されていれば特に限定されない。
化学蓄熱材22は、目封止セル14bに封入体積率が100%未満で封入されていることが好ましく、さらに好ましくは、70〜90%である。封入体積率とは、目封止セル14bの体積に占める化学蓄熱材22の体積である。封入体積率が100%であると、熱膨張により化学蓄熱材22の漏れが発生するおそれがある。化学蓄熱材22を上述の好ましい範囲にあるように封入することにより、化学蓄熱材22が熱によって膨張してもハニカム構造体16の損傷を防ぐことができる。
ハニカム構造体16内に配された化学蓄熱材22のハニカム構造体16に対する充填率は、25%以上であることが好ましい。この充填率は、ハニカム構造体16に配された化学蓄熱材22の充填量を、ハニカム構造体16の嵩体積で除算することによって求めることができる。ここで、ハニカム構造体16の嵩体積とは、ハニカム構造体16の外形と合同な外形を持つ中実構造体の体積で定義され、例えば図1Aのような場合には中実円柱の体積、あるいは図1Bのような場合には中実角柱の体積に相当する。
化学蓄熱材22としては、金属−水素系の蓄熱材、金属酸化物−水蒸気系の蓄熱材、金属酸化物−二酸化炭素系の蓄熱材、金属塩−水蒸気系の蓄熱材、金属塩−アンモニア系の蓄熱材又は、水蒸気吸着系の蓄熱材が挙げられる。この中でも、金属酸化物−水蒸気系の蓄熱材、金属塩−水蒸気系の蓄熱材、水蒸気吸着系の蓄熱材は、取り扱いが容易で、コスト的にも有利である。本実施の形態では、カルシウム酸化物−水蒸気系又はマグネシウム酸化物−水蒸気系の蓄熱材を用いた。
例えば化学蓄熱材22として、マグネシウム酸化物−水蒸気系の蓄熱材を用いた場合の作用を簡単に説明すると、化学蓄熱材22は、通常は、MgO(OH)(水酸化マグネシウム)の形態で存在し、環境温度が蓄熱操作温度以上となった段階で、吸熱反応(脱水反応)によってMgO(酸化マグネシウム)に変化する。その後、MgOに水が触れることで、発熱反応(水和反応)が起こり、熱を出力する。MgOは水が触れない限り、環境温度が蓄熱操作温度より低下しても、そのままの形態を維持することから、潜熱蓄熱材では必要であった断熱構造を設ける必要がない。
なお、化学蓄熱材22は、用途に応じて、1種類に限らず、2種類以上が混合されて用いても構わない。また、温度に対して熱伝導率が変換するヒシテリシスを持つものであっても構わない。
一方、目封止セル14bの封止部20を付着させる方法としては、例えば次のような手法を採用することができる。すなわち、ハニカム構造体16の端面にフィルムを貼り付けた後、そのフィルムのうち、形成しようとする封止部20の形状に合った大きさ及び位置に、例えばレーザで穴を開けて、フィルムによるマスクを形成する。フィルム(マスク)を貼り付けたままの状態で、封止部20となる材料をスラリー化した目封止用スラリー内に、ハニカム構造体16の端面を浸漬し、フィルムに開けた穴を通じて、目封止しようとするセルの開口に目封止用スラリーを張設し、それを乾燥し、焼成して、硬化させる方法を挙げることができる。
第1蓄熱構造体10Aでは、目封止セル14b内に化学蓄熱材22を封入しているため、第1蓄熱構造体10Aを、縦向き、横向きを問わず設置可能である。つまり、設置の向きが限定されないため、様々な装置への適用が可能である。また、化学蓄熱材22が封入された目封止セル14bが流体流路24を取り囲むように配置されているため、効率よく蓄熱することができる。
また、この第1蓄熱構造体10Aにおいては、隔壁12の熱伝導率を5[W/(m・K)]以上とし、開口率を50%以上としたので、化学蓄熱材22の欠点であった「蓄放熱速度が遅い」、「繰り返し耐久性が低い」を解消することができる。すなわち、蓄放熱速度が速く、繰り返し耐久性が高く、エネルギー密度が高い蓄熱構造体とすることができる。
次に、第2の具体例に係る蓄熱構造体(以下、第2蓄熱構造体10Bと記す)について図3A及び図3Bを参照しながら説明する。
この第2蓄熱構造体10Bは、上述した第1蓄熱構造体10Aとほぼ同様の構成を有するが、図3A及び図3Bに示すように、セル14が全て開口セル14aであり(目封止セル14bが存在しない)、隔壁12の表面及び内部に化学蓄熱材22が配されている点で異なる。隔壁12の表面及び内部に化学蓄熱材22を配する方法としては、例えば化学蓄熱材22を含む懸濁液を隔壁12の気孔に真空含浸させた後、乾燥させること等が挙げられる。
そして、この第2蓄熱構造体10Bにおいては、ハニカム構造体16の開口率が70%以下であることが好ましい。また、ハニカム構造体16に対する化学蓄熱材22の充填率が20%以上であることが好ましい。
これにより、蓄放熱速度が速く、繰り返し耐久性が高く、エネルギー密度が高い蓄熱構造体とすることができる。
次に、第3の具体例に係る蓄熱構造体(以下、第3蓄熱構造体10Cと記す)について図4A及び図4Bを参照しながら説明する。
この第3蓄熱構造体10Cは、図4A及び図4Bに示すように、上述した第1蓄熱構造体10Aと第2蓄熱構造体10Bとを組み合わせた構成を有する。すなわち、目封止セル14b内に化学蓄熱材22が配され、さらに、隔壁12の表面及び内部にも化学蓄熱材22が配されている。
この場合、ハニカム構造体16に対する化学蓄熱材22の充填率が40〜60%となるため、ハニカム構造体16の開口率が20%〜90%であっても、蓄放熱速度が速く、繰り返し耐久性が高く、エネルギー密度が高い蓄熱構造体とすることができる。これは設計の自由度が向上する点でも有利である。
次に、第4の具体例に係る蓄熱構造体(以下、第4蓄熱構造体10Dと記す)について図5A及び図5Bを参照しながら説明する。
この第4蓄熱構造体10Dは、図5A及び図5Bに示すように、上述した第3蓄熱構造体10Cとほぼ同様の構成を有するが、ハニカム構造体16の外壁面に、ハニカム構造体16の隔壁12に通電させるための陽極及び陰極となる一対の電極26、26が設置されている点で異なる。一対の電極26は、ハニカム構造体16の外壁面に、導電性接合部28を介して設置される。また、一対の電極26、26は、それぞれ端子部30、30を通じて電力が供給されるようになっている。ハニカム構造体16を構成する隔壁12等は、セラミックスを主成分とする材料にて構成され、特に、この第4蓄熱構造体10Dでは、通電により発熱する材料であることが好ましい。隔壁12等の好ましい構成材料については後で詳述する。
各電極26(端子部30を除く)の外周を取り囲む形状(図5Aの例では長方形)の面積(外形面積)は、電極26と導電性接合部28との接触面積よりも大とされている。図5Aの例では、電極26に複数の孔32が形成されて、接触面積を外形面積よりも小にしている。もちろん、電極26に、外方に突出する突起(内部は凹部となっている)を複数設けるようにして、接触面積を外形面積よりも小にしてもよい。各電極26は、角部分が面取り(C面やR面)されていてもよい。これにより、ハニカム構造体16と電極26との間に生じる熱応力を低減することができ、ハニカム構造体16へのクラックの発生やハニカム構造体16からの電極26の剥離等を防止することができる。
導電性接合部28は、導電性接合材が60〜200℃で焼成されて形成されることが好ましい。これにより、導電性接合材が60〜200℃で焼成される際に、ハニカム構造体16と一対の電極26、26とが導電性接合材(焼成後は、導電性接合部28)を介して接合されることから、通電による発熱性能がよくなる。
化学蓄熱材22の再生(加熱脱水による吸熱反応)の際に、一対の電極26、26に電力を供給すればよいため、例えば間接加熱用ヒータを用いて化学蓄熱材22の再生を行う場合と比して、再生のための電力量を大幅に低減することができ、消費電力の低減、ランニングコストの低減を有効に図ることができる。
上述の第4蓄熱構造体10Dにおいては、第3蓄熱構造体10Cに一対の電極26、26を設置した例を示したが、その他、第1蓄熱構造体10A又は第2蓄熱構造体10Bに一対の電極26、26を設置しても、上述と同様の効果を得ることができる。
次に、各種構成部材等の好ましい態様、材料等並びに製造方法について以下に説明する。
<ハニカム構造体(隔壁)>
ハニカム構造体16の隔壁12は、セラミックスを主成分とする材料からなる。「セラミックスを主成分とする」とは、セラミックスを50質量%以上含むことをいう。従って、セラミックスを主成分とする材料からなる隔壁12とは、セラミックスを50質量%以上含んだ隔壁を意味する。そして、隔壁12は、セラミックスが90質量%以上であることが好ましく、さらに好ましくはセラミックスが99質量%以上である。
隔壁12は、SiC、金属結合SiC、金属複合SiC、Si及び金属複合Siからなる群から選ばれる1種を主成分とするものであることが好ましい。
SiCとしては、通常焼成SiC、反応焼結SiC、再結晶SiC等を挙げることができる。なお、「通常焼成」とは、SiC粒子に助剤を添加することにより、液相生成させながら焼結させることを指す。隔壁12が上述した「SiC」を主成分とする材料からなる場合には、隔壁12は、耐熱衝撃性、及び耐食性に優れたものとなる。「耐食性」とは、酸やアルカリ等によって生じる腐食作用に対する対抗性をことを意味する。
「金属結合SiC」としては、金属含浸SiC、Si結合SiC、金属Siとその他の種類の金属により結合させたSiC等を挙げることができる。「その他の種類の金属」としては、例えばAl(アルミニウム)、Ni(ニッケル)、Cu(銅)、Ag(銀)、Be(ベリリウム)、Mg(マグネシウム)、Ti(チタン)等を挙げることができる。隔壁12が上述した「金属結合SiC」を主成分とする材料からなる場合には、隔壁12は、耐熱衝撃性、耐酸化性、熱伝導性及び耐食性に優れたものとなる。
金属結合SiCのうち、金属含浸SiCとしては、例えばSiC粒子を主体とした多孔質体に、溶融した金属を含浸させたものを挙げることができる。このため、金属含浸SiCは、比較的に気孔が少ない緻密体とすることができる。
「Si結合SiC」とは、金属SiとSiCとを構成成分として含む焼結体を総称する概念である。金属Siとは、金属珪素のことを意味する。Si結合SiCでは、SiC粒子の表面を金属Siの凝固物が取り囲んでいる。これにより、Si結合SiCは、金属Siを介して複数のSiC粒子同士が結合した構造を有するものとなっている。
「金属Siとその他の種類の金属により結合させたSiC」とは、金属Siとその他の種類の金属とSiCとを構成成分として含む焼結体を総称する概念である。金属Siとその他の種類の金属により結合させたSiCでは、SiC粒子の表面を、金属Siの凝固物やその他の種類の金属の凝固物が取り囲んでいる。これにより、金属Siとその他の種類の金属により結合させたSiCは、金属Siやその他の種類の金属を介して複数のSiC粒子同士が結合した構造を有するものとなっている。
一方、「金属複合SiC」としては、SiC粒子と金属粉末とを混合焼結したものを挙げることができる。SiC粒子と金属粉末とを混合焼結する際には、SiC粒子と金属粉末との接触する接点において焼結が進行する。このため、金属複合SiCを、比較的多くの気孔が形成された多孔質体とすることができる。金属複合SiCでは、金属粉末からなる金属相を介してSiC粒子が相互連結した構造をとりつつ、多孔質体の気孔が形成されている。例えばSi複合SiCでは、SiC粒子の表面に金属Si相が結合した形で、気孔を形成しながら、金属Siを介してSiC粒子同士が結合した構造がとられている。金属Siとその他の金属とを複合焼結させたSiCにおいても、上記金属複合SiCと同様の構造がとられている。
ここで、一対の電極26、26を設置した第4蓄熱構造体10Dに関してみると、上述したSiC、金属結合SiC、金属複合SiC、Si及び金属複合Siからなる群から選ばれる1種を主成分とする材料にて構成された隔壁12は、通電により発熱することとなる。この場合、隔壁12の比抵抗は、0.01〜50オーム・cmであることが好ましく、さらに好ましくは0.03〜10オーム・cmであり、特に好ましくは0.07〜5オーム・cmである。そして、隔壁12が金属含浸SiCを主成分とする材料からなる場合、含浸させる金属の量が多くなるにつれて、隔壁の比抵抗がより小さくなる。隔壁12がSi結合SiC又は金属Siとその他の種類の金属により結合させたSiCを主成分とする材料からなる場合、結合させる金属の量が多くなるにつれて、隔壁12の比抵抗がより小さくなる。隔壁12が金属複合SiCを主成分とする材料からなる場合には、複合させる金属の量が多くなるにつれて、隔壁12の比抵抗がより小さくなる。
隔壁12の単位表面積あたりの発熱量は、ハニカム構造体16の大きさ、隔壁12の比抵抗、隔壁12の厚みt、セル密度等に依存している。例えばハニカム構造体16の大きさが制限されている場合には、隔壁12の厚みtやセル密度を調整することによって、隔壁12の単位表面積あたりの発熱量を調節することができる。
また、蓄熱構造体10を配置する空間の広さに余裕がある場合には、ハニカム構造体16の大きさを調整して、蓄熱構造体10の発熱量を調節することができる。ここで、ハニカム構造体16の大きさとは、ハニカム構造体16のセル14の延びる方向の長さ(ハニカム構造体16の長さ)や、ハニカム構造体16のセル14の延びる方向と直交する断面の大きさ(ハニカム構造体16の断面の大きさ)のことを意味する。例えばハニカム構造体16の長さを大きくすることができる場合には、セル14を流れる流体を加熱する距離を長くすることができる。これにより、流体を良好に加熱することができる。この場合、隔壁12の比抵抗を相対的に小さくしてもよい。
一方、ハニカム構造体16の長さやハニカム構造体16の断面の大きさに制約がある場合には、隔壁12の比抵抗、隔壁12の厚みt、セル密度等を調整して、隔壁12の単位表面積あたりの発熱量を調節することが好ましい。例えば、隔壁12の気孔率を調整することにより、隔壁12の比抵抗を調整することができる。SiCの種類としては、α−SiC、β−SiC等があるが、α−SiC、β−SiCの混合割合を調整することで、隔壁12の比抵抗を調整することができる。また、隔壁12に用いられる金属中の不純物の量によっても、隔壁12の比抵抗が変化する。ハニカム構造体16の作製時に、金属を合金化することによって、隔壁12の比抵抗を変化させるようにしてもよい。
<製造方法>
[ハニカム構造体]
ハニカム構造体16を作製する場合には、先ず、SiC粉体、金属Si粉体、水、有機バインダー等を混ぜ合わせ、混練して坏土を作製する。この坏土をハニカム形状に成形してハニカム成形体を作製する。得られたハニカム成形体を不活性ガス雰囲気中において焼成することにより、Si結合SiCを主成分とするハニカム構造体16を作製することができる。その他の方法としては、先ず、SiC粉体、水、有機バインダー等を混ぜ合わせ、混練して坏土を作製する。この坏土をハニカム形状に成形してハニカム成形体を作製する。得られたハニカム成形体を不活性ガス雰囲気中において焼成して、ハニカム焼成体を作製する。その後、得られたハニカム焼成体に、不活性ガス雰囲気中においてSiを付加することにより、Si結合SiCを主成分とするハニカム構造体16を作製することができる。
この場合、セラミックス材料としては、炭化珪素、Fe−16Cr−8Al、SrTiO(perovslite)、Fe(corundum)、SnO(rutile)、ZnO(wurzite)等を挙げることができる。これらの材料は、比抵抗が0.01〜50オーム・cmの材料である。各材料の具体的な比抵抗は以下の通りである。
炭化珪素:1〜1000オーム・cm
Fe−16Cr−8Al:約0.03オーム・cm
SrTiO(perovslite):0.1オーム・cm
Fe(corundum):約10オーム・cm
SnO(rutile):0.1オーム・cm
ZnO(wurzite):0.1オーム・cm
ハニカム構造体16の「金属Siの含有量/(金属Siの含有量+SiCの含有量)」の値が5〜50であることが好ましく、さらに好ましくは10〜40である。これにより、隔壁12の強度を保ちながら、比抵抗を適当な大きさにすることができる。
隔壁12の表面に、SiCが酸化して形成されたSiO膜(酸化膜)が形成されていることが好ましい。隔壁12の表面に酸化膜を形成する際には、大気等の酸化雰囲気下で高温処理を施すことが好ましい。隔壁12の主成分がSiC、Si結合SiC、又はSi複合SiCである場合には、例えば大気中、120℃、6時間の条件で処理することが好ましい。これにより、隔壁12の表面に酸化膜を形成することができる。
第4蓄熱構造体10Dのように、ハニカム構造体16の側面に一対の電極26、26を設置する場合は、ハニカム構造体16の側面のうち、一対の電極26、26が設置される部分の酸化膜を、例えば機械加工により除去して、Si−SiC層を露出させ、さらに、この露出したSi−SiC層に導電性接合材を塗布することが好ましい。導電性接合材は、焼成することによって導電性接合部28となる。
導電性接合材としては、ポリアミド樹脂、脂肪酸アミン及び銀フレークを含有する導電性ペーストA、銀化合物、ケイ酸塩溶液及び水を含有する導電性ペーストB、ニッケル粉末及びケイ酸塩溶液を含有する導電性ペーストC(ニッケル粉末は導電性ペーストC全体に対して30〜60質量%含有されていることが好ましい)、酸化アルミニウム、グラファイト及びケイ酸塩溶液を含有する導電性ペーストDからなる群から選ばれる1種であることが好ましい。
このような導電性接合材を用いて、ハニカム構造体16と一対の電極26、26とを接合することにより、通電による発熱性能が良好となる。また、第4蓄熱構造体10Dにおいては、熱応力が低減されることから、セラミックスを主成分とするハニカム構造体16にクラックが発生し難いものとなり、しかも、一対の電極26、26もハニカム構造体16から剥離し難いものとなる。
上述のような導電性接合材を用いることで、表面処理(メタライズ)を行うことなく、200℃以下の低温で焼成することにより、ハニカム構造体16の側面に一対の電極26、26を接合することが可能となる。また、上述のようにして一対の電極26、26を接合した第4蓄熱構造体10Dは、200℃以下である焼成温度よりも高い耐熱性を保持することができる。焼成条件は、大気中、60〜200℃、0.5〜2時間とすることが好ましい。上述のような導電性接合材を用いてハニカム構造体16の側面に一対の電極26、26を接合するため、100℃付近(60〜200℃)の低温で焼成(熱処理)することが可能となる。これにより、焼成時にハニカム構造体16が破損したり、一対の電極26、26が剥がれたりすることを防止することができる。
一対の電極26、26の材質としては、電気抵抗が低く、熱膨張係数が小さいとが好ましい。このような条件を満足する材質としては、ステンレス鋼、ニッケル、銅、アルミニウム、モリブデン、タングステン、ロジウム、コバルト、クロム、ニオブ、タンタル、金、銀、白金、パラジウム、及びこれらの金属の合金等を挙げることができる。電気抵抗が高いと、通電時に電極26自体の発熱により問題が発生することがある。また、電極26の熱膨張係数がセラミックスに対して大きい場合には、電極26を接合したときに発生する熱応力が大きくなり、これにより、電極26とハニカム構造体16との界面が剥離したり、ハニカム構造体16にクラックが発生するおそれがある。
電極26の厚みは、100〜3000μmが好ましく、さらに好ましくは200〜1000μmである。電極26の厚みの好ましい範囲は、電極26の材質によって変化することがある。電極26の厚みが薄すぎると、電極26自体の抵抗発熱により、問題が発生したり、接合強度が低下したりすることがある。電極26の厚みが大きすぎると、ハニカム構造体16と電極26との熱応力が大きくなり、ハニカム構造体16にクラックが発生したり、ハニカム構造体16と電極26との界面が剥離したりすることがある。
[第1実施例]
第1蓄熱構造体10Aと同様の構成を有する5つのサンプル1−A〜1−Eを使用して、ハニカム構造体16の好ましい熱伝導率の範囲を確認した。
(サンプル1−A)
ステップ1−1:以下の材質、形状のハニカム構造体16を準備した。
・ハニカム構造体16の材質:Si結合SiC
・ハニカム構造体16の熱伝導率:50[W/(m・K)]
・ハニカム構造体16の嵩体積:1[L](10cm×10cm×10cm)
・セル密度:300[cpsi](=約46.50[セル/cm])
・隔壁12の厚み:12[mil](=304.8[μm])
・開口率:62.8[%]
・隔壁12の気孔率:60[%]
ステップ1−2:ハニカム構造体16に化学蓄熱材22を充填した。
・化学蓄熱材22:Mg(OH)
・ハニカム構造体16の開口セル14aのうち、5割の開口セル14aに化学蓄熱材22を充填した。化学蓄熱材22を充填した開口セル14aを目封じして目封止セル14bとした。なお、隔壁12に化学蓄熱材22は充填しなかった。
ステップ1−3:電気炉を用いて400℃にて1時間保持することにより、Mg(OH)を完全にMgOに変換した(脱水反応)。これにより、ハニカム構造体16と化学蓄熱材22とのコンポジット部材(サンプル1−Aに係る蓄熱構造体)が得られた。
ステップ1−4:サンプル1−Aについて、化学蓄熱材22を充填する前のハニカム構造体16の重量と、脱水後の重量との差により、サンプル1−AのMgO充填量を算出し、併せて、ハニカム構造体16に対する化学蓄熱材22の充填率も算出した。
ステップ1−5:図6に示すように、サンプル1−Aの側面に熱電対TCを取付けた後、反応試験炉にセットした。
ステップ1−6:蒸発器(evaporator)内の水温を90℃に保持後、バルブを開放して、反応試験炉内に分圧約70kPaの水蒸気を供給した。
ステップ1−7:加水反応(今回の場合、MgO+HO→Mg(OH))により発熱が生じ、サンプル1−Aの温度が時間と共に上昇し、図7に示すように、最高温度Tmax[℃]にtTmax[min]後に達した。その後は、発熱量の減少と周囲への放熱のため、ゆっくりと温度は低下していった。
(サンプル1−B)
熱伝導率が10[W/(m・K)]のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル1−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
(サンプル1−C)
熱伝導率が5[W/(m・K)]のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル1−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
(サンプル1−D)
熱伝導率が1[W/(m・K)]のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル1−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
(サンプル1−E)
熱伝導率が0.5[W/(m・K)]のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル1−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
サンプル1−A〜1−Eの内訳並びに熱伝導率と、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxとの関係を表1にまとめた。
Figure 2013124823
蓄熱構造体10の蓄熱密度特性及び放熱速度特性と、今回測定した最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxとは、一対一の対応は持たないものの、定性的に以下の関係が存在する。
・蓄熱密度(J/m)大きい →Tmax高温 & tTmax長時間
・放熱速度(W)大きい →Tmax高温 & tTmax短時間
蓄熱構造体10の蓄熱密度は、今回のように、ハニカム構造体16の嵩体積が一定(1L)に揃えられている限りにおいては、化学蓄熱材22の充填量に概ね比例することは自明であり、よって、同程度の化学蓄熱材22を充填したサンプル間で比較を行った場合、放熱速度の大きいものほど、Tmaxは高温になり、tTmaxは短時間となる。
(評価)
熱伝導率の低下に伴い、最高温度Tmaxは低温化、最高温度到達時間tTmaxは長時間化し、特に、1W/(m・K)以下の領域で顕著な悪化が見られた。なお、Si結合SiCによるハニカム構造体16の熱伝導率は高くて50W/(m・K)程度であるため、この第1実施例に係る実験では50W/(m・K)を超えるサンプルの評価ができていないものの、原理的には熱伝導率の増加に伴うマイナス要因(例えば最高温度Tmaxが低温化、最高温度到達時間tTmaxが長時間化する等)は存在しないと考えている。
従って、蓄熱構造体10の熱伝導率、すなわち、隔壁12の熱伝導率が5[W/(m・K)]以上であることが好ましいことがわかる。
[第2実施例]
第1蓄熱構造体10Aと同様の構成を有する6つのサンプル2−A〜2−Fについて、ハニカム構造体16の好ましい開口率の範囲、ハニカム構造体16に対する化学蓄熱材22の好ましい充填率の範囲を確認した。
(サンプル2−A)
ステップ2−1:以下の材質、形状のハニカム構造体16を準備した。
・ハニカム構造体16の材質:Si結合SiC
・ハニカム構造体16の熱伝導率:10[W/(m・K)]
・ハニカム構造体16の嵩体積:1[L]
・セル密度:300[cpsi]
・隔壁12の厚み:6[mil](=152.4[μm])
・開口率:80.3[%]
・隔壁12の気孔率:60[%]
ステップ2−2:ハニカム構造体16に化学蓄熱材22を充填した。
・化学蓄熱材22:Mg(OH)
・ハニカム構造体16の開口セル14aのうち、5割の開口セル14aに化学蓄熱材22を充填した。化学蓄熱材22を充填した開口セル14aを目封じして目封止セル14bとした。なお、隔壁12に化学蓄熱材22は充填しなかった。
ステップ2−3:電気炉を用いて400℃にて1時間保持することにより、Mg(OH)を完全にMgOに変換した(脱水反応)。これにより、ハニカム構造体16と化学蓄熱材22とのコンポジット部材(サンプル2−Aに係る蓄熱構造体)が得られた。
ステップ2−4:サンプル2−Aについて、化学蓄熱材22を充填する前のハニカム構造体16の重量と、脱水後の重量との差により、サンプル2−AのMgO充填量を算出し、併せて、ハニカム構造体16に対する化学蓄熱材22の充填率も算出した。
ステップ2−5:図6に示すように、サンプル2−Aの側面に熱電対TCを取付けた後、反応試験炉にセットした。
ステップ2−6:蒸発器内の水温を90℃に保持後、バルブを開放して、反応試験炉内に分圧約70kPaの水蒸気を供給した。
ステップ2−7:加水反応により発熱が生じ、サンプル2−Aの温度が時間と共に上昇し、図7に示すように、最高温度Tmax[℃]にtTmax[min]後に達した。その後は、発熱量の減少と周囲への放熱のため、ゆっくりと温度は低下していった。
(サンプル2−B)
隔壁12の厚みが12[mil](=304.8[μm])のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル2−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
(サンプル2−C)
隔壁12の厚みが18[mil](=457.2[μm])のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル2−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
(サンプル2−D)
セル密度が600[cpsi](=約93.00[μm])のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル2−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
(サンプル2−E)
セル密度が600[cpsi]で、隔壁12の厚みが12[mil]のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル2−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
(サンプル2−F)
セル密度が600[cpsi]で、隔壁12の厚みが18[mil]のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル2−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
サンプル2−A〜2−Fの内訳並びに充填率と、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxとの関係を表2にまとめた。
Figure 2013124823
(評価)
開口率の低下に伴い、最高温度Tmaxは低温化し、特に、開口率が50%未満の領域で顕著な悪化が見られた。これは、開口率の低下に伴う化学蓄熱材22の充填量の低下と、水蒸気の輸送パス減少が原因と考えられる。
従って、ハニカム構造体16の開口率が50%以上、ハニカム構造体16に対する化学蓄熱材22の充填率が25%以上であることが好ましいことがわかる。
[第3実施例]
第2蓄熱構造体10Bと同様の構成を有する6つのサンプル3−A〜3−Fについて、ハニカム構造体16の好ましい開口率の範囲、ハニカム構造体16に対する化学蓄熱材の好ましい充填率の範囲を確認した。
(サンプル3−A)
ステップ3−1:以下の材質、形状のハニカム構造体16を準備した。
・ハニカム構造体16の材質:Si結合SiC
・ハニカム構造体16の熱伝導率:10[W/(m・K)]
・ハニカム構造体16の嵩体積:1[L]
・セル密度:300[cpsi]
・隔壁12の厚み:6[mil]
・開口率:80.3[%]
・隔壁12の気孔率:60[%]
ステップ3−2:ハニカム構造体16に化学蓄熱材22を充填した。
・化学蓄熱材22:Mg(OH)
・隔壁12に化学蓄熱材22を充填した。すなわち、化学蓄熱材22を含む懸濁液を隔壁12の気孔に真空含浸させた後、乾燥させることによって、隔壁12の表面及び内部に化学蓄熱材22を担持させた。なお、セル14には、化学蓄熱材22を充填せず、目封じセル14bも作製しなかった。
ステップ3−3:電気炉を用いて400℃にて1時間保持することにより、Mg(OH)を完全にMgOに変換した(脱水反応)。これにより、ハニカム構造体16と化学蓄熱材22とのコンポジット部材(サンプル3−Aに係る蓄熱構造体)が得られた。
ステップ3−4:サンプル3−Aについて、化学蓄熱材22を充填する前のハニカム構造体16の重量と、脱水後の重量との差により、サンプル3−AのMgO充填量を算出し、併せて、ハニカム構造体16に対する化学蓄熱材22の充填率も算出した。
ステップ3−5:図6に示すように、サンプル3−Aの側面に熱電対TCを取付けた後、反応試験炉にセットした。
ステップ3−6:蒸発器内の水温を90℃に保持後、バルブを開放して、反応試験炉内に分圧約70kPaの水蒸気を供給した。
ステップ3−7:加水反応により発熱が生じ、サンプル3−Aの温度が時間と共に上昇し、図7に示すように、最高温度Tmax[℃]にtTmax[min]後に達した。その後は、発熱量の減少と周囲への放熱のため、ゆっくりと温度は低下していった。
(サンプル3−B)
隔壁12の厚みが12[mil]のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル3−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
(サンプル3−C)
隔壁12の厚みが18[mil]のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル3−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
(サンプル3−D)
セル密度が600[cpsi]のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル3−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
(サンプル3−E)
セル密度が600[cpsi]で、隔壁12の厚みが12[mil]のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル3−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
(サンプル3−F)
セル密度が600[cpsi]で、隔壁12の厚みが18[mil]のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル3−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
サンプル3−A〜3−Fの内訳並びに開口率と、充填率と、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxとの関係を表3にまとめた。
Figure 2013124823
(評価)
開口率の増加に伴い、最高温度Tmaxは低温化し、特に、開口率が70%以上の領域で顕著な悪化が見られた。これは、開口率の増加に伴う化学蓄熱材22の充填量の低下と、熱の輸送パス減少が原因と考えられる。
従って、ハニカム構造体16の開口率が70%以下、ハニカム構造体16に対する化学蓄熱材22の充填率が20%以上であることが好ましいことがわかる。
[第4実施例]
第3蓄熱構造体10Cと同様の構成を有する6つのサンプル4−A〜4−Fについて、ハニカム構造体16の好ましい開口率の範囲、ハニカム構造体16に対する化学蓄熱材の好ましい充填率の範囲を確認した。
(サンプル4−A)
ステップ4−1:以下の材質、形状のハニカム構造体16を準備した。
・ハニカム構造体16の材質:Si結合SiC
・ハニカム構造体16の熱伝導率:10[W/(m・K)]
・ハニカム構造体16の嵩体積:1[L]
・セル密度:300[cpsi]
・隔壁12の厚み:6[mil]
・開口率:80.3[%]
・隔壁12の気孔率:60[%]
ステップ4−2:ハニカム構造体16に化学蓄熱材22を充填した。
・化学蓄熱材22:Mg(OH)
・隔壁12に化学蓄熱材22を充填した。すなわち、化学蓄熱材22を含む懸濁液を隔壁12の気孔に真空含浸させた後、乾燥させることによって、隔壁12の表面及び内部に化学蓄熱材22を担持させた。
・ハニカム構造体16の開口セル14aのうち、5割の開口セル14aに化学蓄熱材22を充填した。化学蓄熱材22を充填した開口セル14aを目封じして目封止セル14bとした。
ステップ4−3:電気炉を用いて400℃にて1時間保持することにより、Mg(OH)を完全にMgOに変換した(脱水反応)。これにより、ハニカム構造体16と化学蓄熱材22とのコンポジット部材(サンプル4−Aに係る蓄熱構造体)が得られた。
ステップ4−4:サンプル4−Aについて、化学蓄熱材22を充填する前のハニカム構造体16の重量と、脱水後の重量との差により、サンプル4−AのMgO充填量を算出し、併せて、ハニカム構造体16に対する化学蓄熱材22の充填率も算出した。
ステップ4−5:図6に示すように、サンプル4−Aの側面に熱電対TCを取付けた後、反応試験炉にセットした。
ステップ4−6:蒸発器内の水温を90℃に保持後、バルブを開放して、反応試験炉内に分圧約70kPaの水蒸気を供給した。
ステップ4−7:加水反応により発熱が生じ、サンプル4−Aの温度が時間と共に上昇し、図7に示すように、最高温度Tmax[℃]にtTmax[min]後に達した。その後は、発熱量の減少と周囲への放熱のため、ゆっくりと温度は低下していった。
(サンプル4−B)
隔壁12の厚みが12[mil]のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル4−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
(サンプル4−C)
隔壁12の厚みが18[mil]のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル4−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
(サンプル4−D)
セル密度が600[cpsi]のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル4−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
(サンプル4−E)
セル密度が600[cpsi]で、隔壁12の厚みが12[mil]のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル4−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
(サンプル4−F)
セル密度が600[cpsi]で、隔壁12の厚みが18[mil]のハニカム構造体16を使用した点以外は、上述したサンプル4−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxを測定した。
サンプル4−A〜4−Fの内訳並びに開口率と、充填率と、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxとの関係を表4にまとめた。
Figure 2013124823
(評価)
開口率に依存せず、いずれの条件においても、最高温度Tmaxは155℃以上の高温へと上昇し、良好な結果が得られた。あえて差異を見出すとするならば、開口率の増加に伴い、最高温度Tmaxは若干高温側にシフトしている。これは、開口率の増加に伴うSiC基材量の減少と、水蒸気の輸送パスの増加が原因と考えられる。
[第5実施例]
第1蓄熱構造体10Aと同様の構成を有する1つのサンプル5−A、第2蓄熱構造体10Bと同様の構成を有する1つのサンプル5−B及び第3蓄熱構造体10Cと同様の構成を有する1つのサンプル5−Cについて、耐久性の評価を行った。
(サンプル5−A)
ステップ5−1:以下の材質、形状のハニカム構造体16を準備した。
・ハニカム構造体16の材質:Si結合SiC
・ハニカム構造体16の熱伝導率:10[W/(m・K)]
・ハニカム構造体16の嵩体積:1[L]
・セル密度:300[cpsi]
・隔壁12の厚み:12[mil]
・開口率:62.8[%]
・隔壁12の気孔率:60[%]
ステップ5−2:ハニカム構造体16に化学蓄熱材22を充填した。
・化学蓄熱材:Mg(OH)
・ハニカム構造体16の開口セル14aのうち、5割の開口セル14aに化学蓄熱材22を充填した。化学蓄熱材22を充填した開口セル14aを目封じして目封止セル14bとした。なお、隔壁12に化学蓄熱材22は充填しなかった。
ステップ5−3:電気炉を用いて400℃にて1時間保持することにより、Mg(OH)を完全にMgOに変換した(脱水反応)。これにより、ハニカム構造体16と化学蓄熱材22とのコンポジット部材(サンプル5−Aに係る蓄熱構造体)が得られた。
ステップ5−4:サンプル5−Aについて、化学蓄熱材22を充填する前のハニカム構造体16の重量と、脱水後の重量との差により、サンプル5−A中の化学蓄熱材22の充填量が上述したサンプル2−Bと概ね同等であることを確認した。
ステップ5−5:図6に示すように、サンプル5−Aの側面に熱電対TCを取付けた後、反応試験炉にセットした。
ステップ5−6:蒸発器内の水温を90℃に保持後、バルブを開放して、反応試験炉内に分圧約70kPaの水蒸気を供給した。
ステップ5−7:加水反応により発熱が生じ、サンプル5−Aの温度が時間と共に上昇し、図7に示すように、最高温度Tmax[℃]にtTmax[min]後に達した。その後は、発熱量の減少と周囲への放熱のため、ゆっくりと温度は低下していった。
ステップ5−8:間接加熱用ヒーターを用いて、サンプル5−Aに取付けた熱電対TCが350℃で一定となるように保持し、化学蓄熱材22の脱水再生を行った。その際のヒーターへの投入電力P[W]を記録した。脱水再生の終了後、バルブを閉じ、ヒーターへの電力通電を止め、サンプル5−Aが25℃の室温になるまで放冷した。なお、脱水再生の終了の確認は、凝縮器内の水量の増加量から判断した。
ステップ5−9:ステップ5−6、5−7、5−8の作業を100回繰り返し実施し、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmax、ヒータへの投入電力Pの変化を記録した。
(サンプル5−B)
隔壁12に化学蓄熱材22を充填し、目封じセル14bを作製しなかった点以外は、上述したサンプル5−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxをヒータへの投入電力Pの変化を記録した。なお、サンプル5−B中の化学蓄熱材22の充填量が上述したサンプル3−Bと概ね同等であることを確認した。
(サンプル5−C)
ハニカム構造体16の開口セル14aのうち、5割の開口セル14aに化学蓄熱材22を充填し、さらに、隔壁12に化学蓄熱材22を充填した点以外は、上述したサンプル5−Aと同様にして、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmaxをヒータへの投入電力Pの変化を記録した。なお、サンプル5−C中の化学蓄熱材22の充填量が上述したサンプル4−Bと概ね同等であることを確認した。
サンプル5−A〜5−Cの試験回数に対する最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmax、投入電力の変化を表5にまとめた。
Figure 2013124823
(評価)
表5からわかるように、100回の繰り返しにおいて、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmax、投入電力Pの値に顕著な変化は見られなかった。このことにより、第1蓄熱構造体10A、第2蓄熱構造体10B及び第3蓄熱構造体10Cが繰り返し耐久性を有していることが明らかになった。
[第6実施例]
第4蓄熱構造体10Dと同様の構成を有する1つのサンプル6について、耐久性の評価を行った。
(サンプル6)
ステップ6−1:以下の材質、形状のハニカム構造体16を準備した。
・ハニカム構造体16の材質:Si結合SiC
・ハニカム構造体16の熱伝導率:10[W/(m・K)]
・ハニカム構造体16の嵩体積:1[L]
・セル密度:300[cpsi]
・隔壁12の厚み:12[mil]
・開口率:62.8[%]
・隔壁12の気孔率:60[%]
ステップ6−2:ハニカム構造体16に化学蓄熱材22を充填した。
・化学蓄熱材22:Mg(OH)
・隔壁12に化学蓄熱材22を充填した。すなわち、化学蓄熱材22を含む懸濁液を隔壁12の気孔に真空含浸させた後、乾燥させることによって、隔壁12の表面及び内部に化学蓄熱材22を担持させた。
・ハニカム構造体16の開口セル14aのうち、5割の開口セル14aに化学蓄熱材22を充填した。化学蓄熱材22を充填した開口セル14aを目封じして目封止セル14bとした。
ステップ6−3:電気炉を用いて400℃にて1時間保持することにより、Mg(OH)を完全にMgOに変換した(脱水反応)。これにより、ハニカム構造体16と化学蓄熱材22とのコンポジット部材(サンプル6に係る蓄熱構造体)が得られた。
ステップ6−4:サンプル6について、化学蓄熱材22を充填する前のハニカム構造体16の重量と、脱水後の重量との差により、サンプル6中の化学蓄熱材22の充填量が上述したサンプル4−B及びサンプル5−Cと概ね同等であることを確認した。
ステップ6−5:図8に示すように、サンプル6の側面に熱電対TCと通電用の一対の電極26、26を取付けた後、反応試験炉にセットした。
ステップ6−6:蒸発器内の水温を90℃に保持後、バルブを開放して、反応試験炉内に分圧約70kPaの水蒸気を供給した。
ステップ6−7:加水反応により発熱が生じ、サンプル6の温度が時間と共に上昇し、図7に示すように、最高温度Tmax[℃]にtTmax[min]後に達した。その後は、発熱量の減少と周囲への放熱のため、ゆっくりと温度は低下していった。
ステップ6−8:一対の電極26、26に電力を投入してサンプル6に通電し、サンプル6に取り付けた熱電対TCが350℃で一定となるように保持し、化学蓄熱材22の脱水再生を行った。その際の一対の電極26、26への投入電力P[W]を記録した。脱水再生の終了後、バルブを閉じ、一対の電極26、26への電力投入を止め、サンプル6が25℃の室温になるまで放冷した。なお、脱水再生の終了の確認は、凝縮器内の水量の増加量から判断した。
ステップ6−9:ステップ6−6、6−7、6−8の作業を100回繰り返し実施し、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmax、一対の電極26、26への投入電力Pの変化を記録し、表6にまとめた。
Figure 2013124823
(評価)
表6からわかるように、100回の繰り返しにおいて、最高温度Tmax、最高温度到達時間tTmax、投入電力Pの値に顕著な変化は見られなかった。このことにより、第4蓄熱構造体10Dも繰り返し耐久性を有していることが明らかになった。
このサンプル6は、実質的にサンプル5−Cの側面に一対の電極26、26を取り付けた構造となっているが、一対の電極26、26の有無で、熱電対TCが350℃で一定となるように投入した電力Pに3倍近い差異が生じていた。これは、一対の電極26、26を取り付けたサンプル6は、直接加熱であるため、効率よく再生が可能であることに起因したとものと考えられる。
なお、本発明に係る蓄熱構造体は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…蓄熱構造体
10A〜10D…第1蓄熱構造体〜第4蓄熱構造体
12…隔壁 14…セル
14a…開口セル 14b…目封止セル
16…ハニカム構造体 22…化学蓄熱材
24…流体流路 26…電極

Claims (14)

  1. 隔壁を有し、該隔壁によって流体の流路となる複数のセルが区画形成されたハニカム構造体と、
    前記ハニカム構造体の前記隔壁内に配された化学蓄熱材と、を有することを特徴とする蓄熱構造体。
  2. 請求項1記載の蓄熱構造体において、
    前記隔壁の熱伝導率が5[W/(m・K)]以上であることを特徴とする蓄熱構造体。
  3. 請求項1又は2記載の蓄熱構造体において、
    前記セルの開口率が70%以下であることを特徴とする蓄熱構造体。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄熱構造体において、
    前記ハニカム構造体に対する前記化学蓄熱材の充填率が20%以上であることを特徴とする蓄熱構造体。
  5. 隔壁を有し、該隔壁によって流体の流路となる複数のセルが区画形成されたハニカム構造体と、
    前記ハニカム構造体内に配された化学蓄熱材と、を有し、
    前記ハニカム構造体の前記複数のセルは、
    一方の開口部と他方の開口部とが共に貫通された1以上の開口セルと、
    前記開口セルに隣接し、一方の開口部と他方の開口部とが共に目封止された1以上の目封止セルと、を有し、
    前記化学蓄熱材は、前記隔壁内と前記目封止セル内とに配されていることを特徴とする蓄熱構造体。
  6. 請求項5記載の蓄熱構造体において、
    前記隔壁の熱伝導率が5[W/(m・K)]以上であることを特徴とする蓄熱構造体。
  7. 隔壁を有し、該隔壁によって流体の流路となる複数のセルが区画形成されたハニカム構造体と、
    前記ハニカム構造体内に配された化学蓄熱材と、を有し、
    前記ハニカム構造体の前記複数のセルは、
    一方の開口部と他方の開口部とが共に貫通された1以上の開口セルと、
    前記開口セルに隣接し、一方の開口部と他方の開口部とが共に目封止された1以上の目封止セルと、を有し、
    前記化学蓄熱材は、前記目封止セル内に配され、
    前記隔壁の熱伝導率が5[W/(m・K)]以上であり、
    前記ハニカム構造体の開口率が50%以上であることを特徴とする蓄熱構造体。
  8. 請求項7記載の蓄熱構造体において、
    前記ハニカム構造体に対する前記化学蓄熱材の充填率が25%以上であることを特徴とする蓄熱構造体。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の蓄熱構造体において、
    前記隔壁は、セラミックスを主成分として構成され、通電により発熱する隔壁であり、
    さらに、前記ハニカム構造体に配置され、且つ、前記ハニカム構造体の前記隔壁に通電させるための陽極及び陰極となる一対の電極を有することを特徴とする蓄熱構造体。
  10. 請求項9記載の蓄熱構造体において、
    前記隔壁の比抵抗が0.01〜50[オーム・cm]であることを特徴とする蓄熱構造体。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の蓄熱構造体において、
    前記ハニカム構造体の前記隔壁の厚みが2〜100[mil]であることを特徴とする蓄熱構造体。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の蓄熱構造体において、
    前記ハニカム構造体のセル密度が200〜900[cpsi]であることを特徴とする蓄熱構造体。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の蓄熱構造体において、
    前記化学蓄熱材は、金属−水素系の蓄熱材、金属酸化物−水蒸気系の蓄熱材、金属酸化物−二酸化炭素系の蓄熱材、金属塩−水蒸気系の蓄熱材、金属塩−アンモニア系の蓄熱材又は、水蒸気吸着系の蓄熱材であることを特徴とする蓄熱構造体。
  14. 請求項13記載の蓄熱構造体において、
    前記化学蓄熱材は、カルシウム酸化物−水蒸気系又はマグネシウム酸化物−水蒸気系の蓄熱材であることを特徴とする蓄熱構造体。
JP2011274567A 2011-12-15 2011-12-15 蓄熱構造体 Active JP5852872B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011274567A JP5852872B2 (ja) 2011-12-15 2011-12-15 蓄熱構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011274567A JP5852872B2 (ja) 2011-12-15 2011-12-15 蓄熱構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013124823A true JP2013124823A (ja) 2013-06-24
JP5852872B2 JP5852872B2 (ja) 2016-02-03

Family

ID=48776178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011274567A Active JP5852872B2 (ja) 2011-12-15 2011-12-15 蓄熱構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5852872B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015197282A (ja) * 2014-04-03 2015-11-09 株式会社豊田自動織機 化学蓄熱装置
WO2016076035A1 (ja) 2014-11-10 2016-05-19 日本碍子株式会社 蓄熱材を収容する容器
JP2016113899A (ja) * 2014-12-11 2016-06-23 日本特殊陶業株式会社 内燃機関の排気管に配置される蓄熱体および排気ガスの浄化システム
CN106062334A (zh) * 2014-04-04 2016-10-26 日产自动车株式会社 发动机的排气装置
JP2017179306A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 日本碍子株式会社 蓄熱部材
JP2017181009A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 日本碍子株式会社 蓄熱部材
WO2018163676A1 (ja) * 2017-03-08 2018-09-13 日本碍子株式会社 多孔質ハニカム蓄熱構造体
CN110394130A (zh) * 2018-04-25 2019-11-01 日本碍子株式会社 蓄热反应器
JPWO2020158740A1 (ja) * 2019-01-29 2020-08-06

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2700897B2 (ja) * 1988-07-20 1998-01-21 京セラ株式会社 蓄熱装置
JP2746943B2 (ja) * 1988-10-03 1998-05-06 工業技術院長 蓄熱器
JP2009149838A (ja) * 2007-11-30 2009-07-09 Toyota Central R&D Labs Inc 化学蓄熱材成形体及びその製造方法
JP2009186119A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Tokyo Institute Of Technology ケミカルヒートポンプ
JP2009264613A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Toyota Central R&D Labs Inc 車両用化学蓄熱システム
JP2010138755A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Toyota Boshoku Corp エンジンの吸気温度調整装置
JP2011038750A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Ngk Insulators Ltd ハニカム型潜熱蓄熱体
JP2011052919A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Ngk Insulators Ltd 蓄熱体
JP2011058678A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Ngk Insulators Ltd 蓄熱構造体
JP4765072B2 (ja) * 2006-05-17 2011-09-07 国立大学法人東京工業大学 ケミカルヒートポンプ

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2700897B2 (ja) * 1988-07-20 1998-01-21 京セラ株式会社 蓄熱装置
JP2746943B2 (ja) * 1988-10-03 1998-05-06 工業技術院長 蓄熱器
JP4765072B2 (ja) * 2006-05-17 2011-09-07 国立大学法人東京工業大学 ケミカルヒートポンプ
JP2009149838A (ja) * 2007-11-30 2009-07-09 Toyota Central R&D Labs Inc 化学蓄熱材成形体及びその製造方法
JP2009186119A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Tokyo Institute Of Technology ケミカルヒートポンプ
JP2009264613A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Toyota Central R&D Labs Inc 車両用化学蓄熱システム
JP2010138755A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Toyota Boshoku Corp エンジンの吸気温度調整装置
JP2011038750A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Ngk Insulators Ltd ハニカム型潜熱蓄熱体
JP2011052919A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Ngk Insulators Ltd 蓄熱体
JP2011058678A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Ngk Insulators Ltd 蓄熱構造体

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015197282A (ja) * 2014-04-03 2015-11-09 株式会社豊田自動織機 化学蓄熱装置
CN106062334A (zh) * 2014-04-04 2016-10-26 日产自动车株式会社 发动机的排气装置
US10359236B2 (en) 2014-11-10 2019-07-23 Ngk Insulators, Ltd. Heat storage material container
WO2016076035A1 (ja) 2014-11-10 2016-05-19 日本碍子株式会社 蓄熱材を収容する容器
JPWO2016076035A1 (ja) * 2014-11-10 2017-08-17 日本碍子株式会社 蓄熱材を収容する容器
EP3093603A4 (en) * 2014-11-10 2017-09-27 NGK Insulators, Ltd. Container housing heat storage material
JP2016113899A (ja) * 2014-12-11 2016-06-23 日本特殊陶業株式会社 内燃機関の排気管に配置される蓄熱体および排気ガスの浄化システム
JP2017179306A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 日本碍子株式会社 蓄熱部材
JP2017181009A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 日本碍子株式会社 蓄熱部材
CN110382989A (zh) * 2017-03-08 2019-10-25 日本碍子株式会社 多孔质蜂窝蓄热结构体
WO2018163676A1 (ja) * 2017-03-08 2018-09-13 日本碍子株式会社 多孔質ハニカム蓄熱構造体
DE112018001252T5 (de) 2017-03-08 2019-12-19 Ngk Insulators, Ltd. Poröse Wabenwärmespeicherstruktur
JPWO2018163676A1 (ja) * 2017-03-08 2020-01-09 日本碍子株式会社 多孔質ハニカム蓄熱構造体
US11015876B2 (en) 2017-03-08 2021-05-25 Ngk Insulators, Ltd. Porous honeycomb heat storage structure
JP6994497B2 (ja) 2017-03-08 2022-01-14 日本碍子株式会社 多孔質ハニカム蓄熱構造体
DE112018001252B4 (de) 2017-03-08 2022-11-03 Ngk Insulators, Ltd. Poröse Wabenwärmespeicherstruktur
CN110394130A (zh) * 2018-04-25 2019-11-01 日本碍子株式会社 蓄热反应器
US10948242B2 (en) 2018-04-25 2021-03-16 Ngk Insulators, Ltd. Heat storage reactor
CN110394130B (zh) * 2018-04-25 2022-10-04 日本碍子株式会社 蓄热反应器
JPWO2020158740A1 (ja) * 2019-01-29 2020-08-06
WO2020158740A1 (ja) * 2019-01-29 2020-08-06 国立大学法人東海国立大学機構 蓄熱装置
JP7482518B2 (ja) 2019-01-29 2024-05-14 国立大学法人東海国立大学機構 蓄熱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5852872B2 (ja) 2016-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5852872B2 (ja) 蓄熱構造体
CN103221772B (zh) 导热构件
JP6060078B2 (ja) ヒーター
US9440225B2 (en) Silicon carbide porous body, honeycomb structure, and electric heating type catalyst carrier
JP6324150B2 (ja) 熱交換部材、およびセラミックス構造体
JP6743796B2 (ja) 電気加熱式触媒
JP2013238116A (ja) 流体加熱部品
JP2012037165A (ja) 熱交換部材
JP5599208B2 (ja) ハニカム触媒体及び排ガス浄化装置
JP2014054934A (ja) ヒーター
JP6144937B2 (ja) 熱交換部材
JP2012255105A (ja) 蓄熱体
JP6401433B2 (ja) ハニカム構造体
JP6743795B2 (ja) 電気加熱式触媒
JP6158687B2 (ja) 熱交換部材
JP2021050648A (ja) 電気加熱式担体及び排気ガス浄化装置
JP7430776B2 (ja) 電気加熱式コンバータ及び電気加熱式コンバータの製造方法
JP2008124361A (ja) 熱電変換モジュール
JP5657981B2 (ja) セラミックス−金属接合体の製造方法、及びセラミックス−金属接合体
JP2013193094A (ja) セラミックス金属接合体の製造方法
JP6093130B2 (ja) ヒーター
JP2014070826A (ja) 熱交換部材、および熱交換器
JP2012202657A (ja) 熱伝導部材
JP2016196887A (ja) 流体加熱部品
US20230313721A1 (en) Honeycomb structure, electrically heated carrier, and exhaust gas purification device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140812

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150414

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5852872

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150